※2013.03.13の記事です。
宿のベッドのダニにやられたようで、腕や足や首や手のひらがかゆいイクエです。
この世界旅行で、イクエとケンゾーが大切にしていることは「できるだけ現地の人と知り合い、その人たちの暮らしやその国の問題を知ること」。
ただ、有名な観光地をまわって外国人用のゲストハウスに泊まって・・・ということをやっても、その国の本当の姿を見ることはできない。
そこで、自分たちが大切にしている「交流」や「現地のことをより深く知る」という目的を叶えるために、出発前から機会があればボランティアに参加しようと決めていた。
この世界旅行でのワークキャンプ第一弾が韓国で、今回のインドは2回目。
きょうはわたしたちが2週間参加するNGOについて紹介します♪
このNGO「RUCHI」はインド北部で1980年に設立された団体。
貧しい農村の人たちの生活の改善に取り組んでいる。
さて、この日はRUCHIがやっているプロジェクトを視察することに。
RUCHIは山間にぽつん、ぽつんとあるそれぞれの集落でプロジェクトをやっている。
そのうちのひとつの集落に向かうべく、路線バスに乗車。
いつもは地元の人しか乗らないバス。
この日は6か国の外国人が乗り込み国際色豊かなバスに変身♪

道路沿いに店や家が建ち並んでいるとこなんてほとんどない。
だから、バス停もない。
乗りたい人は、ヒッチハイクの要領で路上で手を上げてバスを止める。
そして、降りたい人は好きな場所で「はい、その辺で降ります!とめて~」と車掌さんにお願いする。
車掌さんは、バスに乗りたがっている人を見つけたり、車内の乗客に「降りたい」と言われたりしたら、ピピ~♪と笛を鳴らして、ドライバーに教える。
するとバスが止まる。

バスは細いぐねぐね道を進む。
見渡す限り山。
喧噪のインドのイメージとは大違いの、のどか~な風景。


インドの街では、車が常にほかの車や横断中の人にクラクションを鳴らしまくってうるさい。
ここではそんなことがないかわりに、放し飼いにされている家畜のヤギにクラクションを鳴らす。

目的地の集落に近づいてきた。
車掌さんに笛を鳴らしてもらって、バスは止まった。
道路から歩いて丘を登ったところに、数件の集落が見えてきた。

この集落でRUCHIは、ニュージーランドの支援団体からの寄付金をもとに、トイレや灌漑設備、貯水タンクやゴミ収集所などを作ったのだそう。
ここは標高も高く、へんぴな場所で農作業をするのがとても大変だったんだって。
だけど、灌漑用の貯水タンクが作られたことで、ためた雨水をパイプで田や畑に送ることができるようになり、農業がしやすくなり生計を立てやすくなったのだそう。
貯水タンクの下には青々とした美しい棚田が広がる。

そして、コンポストの設備も導入。
家畜の糞を草と混ぜて、農業に必要な肥料を簡単に作ることができるようになった。

過酷な環境のこの地域。
貧しい人たちも多く、生活水準も良くなかったのだそう。
なので、衛生面を改善するためにトイレや飲み水用のタンクもそれぞれの家庭に設置。


ちなみに飲み水用のタンクには、雨どいで集まった雨水がたまっていく。
中にはフィルターや炭などを使った濾過装置が入っていて、雨水が浄化される仕組み。
この濾過装置もRUCHIが定期的に交換している。
都市部は驚くほどのスピードで発展していっているのに対し、辺境の地は取り残されている。
生活のレベルもまったく違う。
すべて自給自足で事足りた時代は良かったのだろうけど、消費社会の今ではそれが貧富の差を生むことにもつながる。
農村の人たちのそれまでの生活スタイルを尊重しながら、その人たちがより良い暮らしができるようにお手伝いをする。
そうすることで彼らの生活も守られていく。

夕方は、ヒンディー語のレッスン。
RUCHIスタッフのムケシュが簡単なあいさつや数字を教えていく。

ムケシュは「ありがとう」とか「どういたしまして」とか教えてくれるんだけど、みんなが知りたい言葉はもっと別のもの。
「『もっと負けて!』って何て言うの?」
「『現地人と同じ価格で売って』っていうのも教えて」
「『あっち行って!』は?」
「『うるさい!』って言葉も知りたい」

この平和な村に来る前に、ツーリストに悪名高いデリーを経由してきたメンバーたち。
値段をふっかけられたり、客引きに取り囲まれたり。
うんうん。
我が身を守るために必要な言葉だもんね。
ムケシュがひととおり教えたら、今度はロシア人のリリーが前に立ってひとつずつ習った言葉を読み上げ、みんながそれに続いて繰り返す。
イントネーションやアクセントが、ヒンディー語じゃなくてみんなロシア語っぽくなってるよ(笑)


このヒンディー語クラスには、インターンでRUCHIで働いている南インド出身の女の子2人も参加していた。
この子たちとムケシュがなんでいつも英語で会話してるんだろうって思ったら、同じインドでも地域で言葉がまったく違うから、英語じゃないとわかりあえないんだって!
ちなみに文字もまったく違う。
学校の授業もその地域の言葉で教わるし、もちろん教科書もその地域の言葉で書かれているから、彼女たちはヒンディー語を勉強する機会がなかったんだって。
こんなふうにインドには主要言語が20くらいあるのだそう。
州によって言語が異なる。
このほか1000や2000か定かではないほどたくさんの方言があるらしい。
この場所もそうだけど今回旅行していて「この街、インドっぽくなーい」って思うことがけっこうある。
だけど国土が広く人口の多いインドは、本来、場所によって雰囲気がまったく違う。
日本人がイメージしているインドは、とても限られた地域のインドなのかもな。
宿のベッドのダニにやられたようで、腕や足や首や手のひらがかゆいイクエです。
この世界旅行で、イクエとケンゾーが大切にしていることは「できるだけ現地の人と知り合い、その人たちの暮らしやその国の問題を知ること」。
ただ、有名な観光地をまわって外国人用のゲストハウスに泊まって・・・ということをやっても、その国の本当の姿を見ることはできない。
そこで、自分たちが大切にしている「交流」や「現地のことをより深く知る」という目的を叶えるために、出発前から機会があればボランティアに参加しようと決めていた。
この世界旅行でのワークキャンプ第一弾が韓国で、今回のインドは2回目。
きょうはわたしたちが2週間参加するNGOについて紹介します♪
このNGO「RUCHI」はインド北部で1980年に設立された団体。
貧しい農村の人たちの生活の改善に取り組んでいる。
さて、この日はRUCHIがやっているプロジェクトを視察することに。
RUCHIは山間にぽつん、ぽつんとあるそれぞれの集落でプロジェクトをやっている。
そのうちのひとつの集落に向かうべく、路線バスに乗車。
いつもは地元の人しか乗らないバス。
この日は6か国の外国人が乗り込み国際色豊かなバスに変身♪

道路沿いに店や家が建ち並んでいるとこなんてほとんどない。
だから、バス停もない。
乗りたい人は、ヒッチハイクの要領で路上で手を上げてバスを止める。
そして、降りたい人は好きな場所で「はい、その辺で降ります!とめて~」と車掌さんにお願いする。
車掌さんは、バスに乗りたがっている人を見つけたり、車内の乗客に「降りたい」と言われたりしたら、ピピ~♪と笛を鳴らして、ドライバーに教える。
するとバスが止まる。

バスは細いぐねぐね道を進む。
見渡す限り山。
喧噪のインドのイメージとは大違いの、のどか~な風景。


インドの街では、車が常にほかの車や横断中の人にクラクションを鳴らしまくってうるさい。
ここではそんなことがないかわりに、放し飼いにされている家畜のヤギにクラクションを鳴らす。

目的地の集落に近づいてきた。
車掌さんに笛を鳴らしてもらって、バスは止まった。
道路から歩いて丘を登ったところに、数件の集落が見えてきた。

この集落でRUCHIは、ニュージーランドの支援団体からの寄付金をもとに、トイレや灌漑設備、貯水タンクやゴミ収集所などを作ったのだそう。
ここは標高も高く、へんぴな場所で農作業をするのがとても大変だったんだって。
だけど、灌漑用の貯水タンクが作られたことで、ためた雨水をパイプで田や畑に送ることができるようになり、農業がしやすくなり生計を立てやすくなったのだそう。
貯水タンクの下には青々とした美しい棚田が広がる。

そして、コンポストの設備も導入。
家畜の糞を草と混ぜて、農業に必要な肥料を簡単に作ることができるようになった。

過酷な環境のこの地域。
貧しい人たちも多く、生活水準も良くなかったのだそう。
なので、衛生面を改善するためにトイレや飲み水用のタンクもそれぞれの家庭に設置。


ちなみに飲み水用のタンクには、雨どいで集まった雨水がたまっていく。
中にはフィルターや炭などを使った濾過装置が入っていて、雨水が浄化される仕組み。
この濾過装置もRUCHIが定期的に交換している。
都市部は驚くほどのスピードで発展していっているのに対し、辺境の地は取り残されている。
生活のレベルもまったく違う。
すべて自給自足で事足りた時代は良かったのだろうけど、消費社会の今ではそれが貧富の差を生むことにもつながる。
農村の人たちのそれまでの生活スタイルを尊重しながら、その人たちがより良い暮らしができるようにお手伝いをする。
そうすることで彼らの生活も守られていく。

夕方は、ヒンディー語のレッスン。
RUCHIスタッフのムケシュが簡単なあいさつや数字を教えていく。

ムケシュは「ありがとう」とか「どういたしまして」とか教えてくれるんだけど、みんなが知りたい言葉はもっと別のもの。
「『もっと負けて!』って何て言うの?」
「『現地人と同じ価格で売って』っていうのも教えて」
「『あっち行って!』は?」
「『うるさい!』って言葉も知りたい」

この平和な村に来る前に、ツーリストに悪名高いデリーを経由してきたメンバーたち。
値段をふっかけられたり、客引きに取り囲まれたり。
うんうん。
我が身を守るために必要な言葉だもんね。
ムケシュがひととおり教えたら、今度はロシア人のリリーが前に立ってひとつずつ習った言葉を読み上げ、みんながそれに続いて繰り返す。
イントネーションやアクセントが、ヒンディー語じゃなくてみんなロシア語っぽくなってるよ(笑)


このヒンディー語クラスには、インターンでRUCHIで働いている南インド出身の女の子2人も参加していた。
この子たちとムケシュがなんでいつも英語で会話してるんだろうって思ったら、同じインドでも地域で言葉がまったく違うから、英語じゃないとわかりあえないんだって!
ちなみに文字もまったく違う。
学校の授業もその地域の言葉で教わるし、もちろん教科書もその地域の言葉で書かれているから、彼女たちはヒンディー語を勉強する機会がなかったんだって。
こんなふうにインドには主要言語が20くらいあるのだそう。
州によって言語が異なる。
このほか1000や2000か定かではないほどたくさんの方言があるらしい。
この場所もそうだけど今回旅行していて「この街、インドっぽくなーい」って思うことがけっこうある。
だけど国土が広く人口の多いインドは、本来、場所によって雰囲気がまったく違う。
日本人がイメージしているインドは、とても限られた地域のインドなのかもな。