夫の帰りが待ち遠しいイクエです。
寂しいからとかじゃなくて、わたしたちのこれからの人生設計について話し合えないから!
前に進めないんだよね〜。
独り身だったらパパパっと決めちゃってもう動き出すんだけど、そうはいかないから。
いまはただ、田舎に引きこもってケンゾーの帰りを待っています。

ニカラグアのレオンに到着したイクエとケンゾー。
バスターミナルは街の外れにあって、ここから繁華街までは距離にして3キロくらいある。
サイクルリキシャ(自転車タクシー)に乗るかどうか迷ったけど、歩けそうなので歩くことに。
歩きながら後悔。
遠い。
バッグが重い。
でも、せっかくここまで歩いてきたのに今さらタクシーに乗るのもシャク。
結局歩き続ける。
そして、疲れとストレスが溜まる。
というのを、またもやってしまった。
これ、旅人にありがちなことじゃない?
ないかな。
わたしたちは、これをしょっちゅうやってるの。
「うーん、宿までどうする?
遠いけど歩けない距離でもなさそうだけど・・・。
でも、ちょっと遠いかあ。」
「ぼちぼち歩くか。
途中でなんかやってきたら、それに乗ろうか。」
という会話をして歩きはじめる。
でもいったん歩きはじめると、なかなか後に引けなくて、後悔しながら長い距離を歩くはめになるんだよね。
そういうときにどっちも八つ当たりしたくなって夫婦喧嘩になったりするんだよね。
今回は、お互い機嫌が悪くなるくらいですんだけど。
問題は、いいホテルがない!ということ。
グラナダにはたくさんホテルがあったから、レオンもあるかなあと思ったけど、グラナダよりも多くはない。
いいなと思っても満室。
妥協してこの宿に泊まることに。

Hostal Flamenco's
個室がよかったけど高かったのでドミトリーに決めた。
ひとり6ドル。
中米の国はそれぞれ独自の通貨をもってるけど、ドルが広く流通しているので、たいていどこの宿でもドル払いできるよ。
狭くて、ベッドマットはうっすーい。

この宿は前からあったみたいだけど、最近オーナーチェンジしたみたい。
オーナーは30歳過ぎくらいの男性で、いつも20代くらいの彼女といちゃついている。
キッチンもあるけれど、彼女がよく使っていてお皿とかフライパンとか洗わずにキッチンに放置してることが多い。

ニカラグアのゲストハウスでは、宿泊者がのんびりできるように中庭にハンモックをいくつか吊るしている。
ここにもあるんだけど、オーナーと彼女がいつも占領。
こんなこと書くと、この宿にあまりいい印象をもたないかもしれないけど、そこまで不満はなかった。
キッチンもあるし、Wi-Fiもあるし、スタッフも不親切ではない。
でも、このかわいい犬と遊べないのが残念。


まだ若い犬で、オーナーカップルが最近飼いはじめたばかりなんだと思う。
わたしたちの足元に尻尾をふりながら近づいてくるんだけど、そのたびにオーナーカップルが犬を怒って、引き離す。
ケンゾーはそのたびに「かわいそう」とつぶやく。
ほかの宿泊客も犬をかわいがろうとするんだけど、犬が近づくとすぐに名前を呼んで抱きかかえて定位置に戻す。
ちなみに犬の名前は「チーナ」。
中国人、アジア人って意味でつけてるんだと思う。
目が細いから。
旅をしていてわたしたちもよく、目を指で釣り上げて「チーノ!」「チーナ!」って呼ばれることがある。
「チーノ」「チーナ」に呼ばれ慣れているので、「チーナ!」と怒られるとビクッとしてしまう。
そして、あ、この犬のことか、と思う。
ちなみに、アフリカや中東では侮蔑的に「チャイナ!」と呼ばれてからかわれるけど、中南米での「チーノ」にはそこまでバカにしたような気持ちは込められていなくて、親しみを込めて「おーい、アジア人さん」みたいな感じで使われることがほとんどだと思う。
なので、中南米ではわたしたちも「チーノ」と呼ばれても、聞き流すことができる。
床でごろんとなっているチーナをケンゾーと微笑みながら撫でていたら、オーナーに見つかって怒られた。
「人間も犬も、眠っているときに誰かに起こされるのはイヤだろ。
だから触らないで。」
犬を飼いはじめたばかりのオーナーに説教された犬好きのケンゾーはちょっと機嫌を悪くしたけど、わたしたちチーナは「OK」と言って、チーナから離れるしかなかった。

レオンはたいして大きな街でもないけれど、これでもニカラグアでは二番目に大きいのだそう。
そして1851年まではニカラグアの首都として栄えていたんだって。
200年以上も首都だった。
ピンクの外壁の教会は、カルパリオ教会。

建物に入ってすぐのところに、磔にされたイエスたちの像。
ふつうはいちばん奥のほうにあるから、いきなりで少しびっくりした。

血を流した聖人たちの像が立ちはだかっていて物怖じしたけれど、白くて細い板の天井や上品な柱が柔らかくて温かい雰囲気を出している。
天井画も派手すぎず、可憐。
まるで木綿のテーブルクロスの刺繍みたい。

レオンの街は、グラナダの街と似ている。
どちらも古都の風情があるし、スペイン風の建築物が並んでいて観光地。
けれど、住人の気質は正反対。
というのも、このレオンは革新派の街。
農民たちが自由主義を押し進めていた。
グラナダは内戦中、ゲリラとして政府に抗って闘っていたサディニスタ民族開放戦線の本拠地。
いっぽうのグラナダは保守派の街。
実権を握っていたのはスペイン人の地主、そしてカトリック教会。
お互い政権争いや内戦などでこれまで長いこと闘ってきた。
今はなんとかうまくやってるみたい。

街の中心地の広場に、かわいいオブジェが並んでいた。
きょうはキリスト教と地元の伝統行事が融合したような特別な日なのかも。

ミニチュアの白い教会は、街のカテドラルを模したもの。
実際のカテドラルは18世紀に100年もかけて造られたもの。
屋内は生花で飾られていて、とてもきらびやか。


そのカテドラルのすぐ脇にある市庁舎の前には巨大人形が出現。
これも、この日の行事と関係あるものらしい。
肌の白さと鼻筋が高いところを見ると、スペイン系の人物を題材にしているのかな。


そして、その巨大人形の足元には、同じような格好の小さな人形。
小さいって言っても、普通の人間の身長よりは高い。

スカートの下から姿を現した少年。
宗教も絡んだ行事なんだろうけど、謎が深まる。

さらに、忍者みたいな小さい黒い物体。
頭でっかちでちょこまか歩いていて、コミカル。

暑いのか、歩きにくいのか、頭を外したままの少年。
周りの子どもたちは太鼓を演奏。

この行事の謎、解き明かすことができず無念!
さあ、最後までゆる〜いままできょうの記事も終わりです。
だってね、中米自体ゆる〜い雰囲気が漂っているんです。
ごめんなさい。
治安が悪い、殺伐としていると言われている中米。
でも、意外と旅の中休みにはうってつけの地域かもしれませんよ。
寂しいからとかじゃなくて、わたしたちのこれからの人生設計について話し合えないから!
前に進めないんだよね〜。
独り身だったらパパパっと決めちゃってもう動き出すんだけど、そうはいかないから。
いまはただ、田舎に引きこもってケンゾーの帰りを待っています。

ニカラグアのレオンに到着したイクエとケンゾー。
バスターミナルは街の外れにあって、ここから繁華街までは距離にして3キロくらいある。
サイクルリキシャ(自転車タクシー)に乗るかどうか迷ったけど、歩けそうなので歩くことに。
歩きながら後悔。
遠い。
バッグが重い。
でも、せっかくここまで歩いてきたのに今さらタクシーに乗るのもシャク。
結局歩き続ける。
そして、疲れとストレスが溜まる。
というのを、またもやってしまった。
これ、旅人にありがちなことじゃない?
ないかな。
わたしたちは、これをしょっちゅうやってるの。
「うーん、宿までどうする?
遠いけど歩けない距離でもなさそうだけど・・・。
でも、ちょっと遠いかあ。」
「ぼちぼち歩くか。
途中でなんかやってきたら、それに乗ろうか。」
という会話をして歩きはじめる。
でもいったん歩きはじめると、なかなか後に引けなくて、後悔しながら長い距離を歩くはめになるんだよね。
そういうときにどっちも八つ当たりしたくなって夫婦喧嘩になったりするんだよね。
今回は、お互い機嫌が悪くなるくらいですんだけど。
問題は、いいホテルがない!ということ。
グラナダにはたくさんホテルがあったから、レオンもあるかなあと思ったけど、グラナダよりも多くはない。
いいなと思っても満室。
妥協してこの宿に泊まることに。

Hostal Flamenco's
個室がよかったけど高かったのでドミトリーに決めた。
ひとり6ドル。
中米の国はそれぞれ独自の通貨をもってるけど、ドルが広く流通しているので、たいていどこの宿でもドル払いできるよ。
狭くて、ベッドマットはうっすーい。

この宿は前からあったみたいだけど、最近オーナーチェンジしたみたい。
オーナーは30歳過ぎくらいの男性で、いつも20代くらいの彼女といちゃついている。
キッチンもあるけれど、彼女がよく使っていてお皿とかフライパンとか洗わずにキッチンに放置してることが多い。

ニカラグアのゲストハウスでは、宿泊者がのんびりできるように中庭にハンモックをいくつか吊るしている。
ここにもあるんだけど、オーナーと彼女がいつも占領。
こんなこと書くと、この宿にあまりいい印象をもたないかもしれないけど、そこまで不満はなかった。
キッチンもあるし、Wi-Fiもあるし、スタッフも不親切ではない。
でも、このかわいい犬と遊べないのが残念。


まだ若い犬で、オーナーカップルが最近飼いはじめたばかりなんだと思う。
わたしたちの足元に尻尾をふりながら近づいてくるんだけど、そのたびにオーナーカップルが犬を怒って、引き離す。
ケンゾーはそのたびに「かわいそう」とつぶやく。
ほかの宿泊客も犬をかわいがろうとするんだけど、犬が近づくとすぐに名前を呼んで抱きかかえて定位置に戻す。
ちなみに犬の名前は「チーナ」。
中国人、アジア人って意味でつけてるんだと思う。
目が細いから。
旅をしていてわたしたちもよく、目を指で釣り上げて「チーノ!」「チーナ!」って呼ばれることがある。
「チーノ」「チーナ」に呼ばれ慣れているので、「チーナ!」と怒られるとビクッとしてしまう。
そして、あ、この犬のことか、と思う。
ちなみに、アフリカや中東では侮蔑的に「チャイナ!」と呼ばれてからかわれるけど、中南米での「チーノ」にはそこまでバカにしたような気持ちは込められていなくて、親しみを込めて「おーい、アジア人さん」みたいな感じで使われることがほとんどだと思う。
なので、中南米ではわたしたちも「チーノ」と呼ばれても、聞き流すことができる。
床でごろんとなっているチーナをケンゾーと微笑みながら撫でていたら、オーナーに見つかって怒られた。
「人間も犬も、眠っているときに誰かに起こされるのはイヤだろ。
だから触らないで。」
犬を飼いはじめたばかりのオーナーに説教された犬好きのケンゾーはちょっと機嫌を悪くしたけど、わたしたちチーナは「OK」と言って、チーナから離れるしかなかった。

レオンはたいして大きな街でもないけれど、これでもニカラグアでは二番目に大きいのだそう。
そして1851年まではニカラグアの首都として栄えていたんだって。
200年以上も首都だった。
ピンクの外壁の教会は、カルパリオ教会。

建物に入ってすぐのところに、磔にされたイエスたちの像。
ふつうはいちばん奥のほうにあるから、いきなりで少しびっくりした。

血を流した聖人たちの像が立ちはだかっていて物怖じしたけれど、白くて細い板の天井や上品な柱が柔らかくて温かい雰囲気を出している。
天井画も派手すぎず、可憐。
まるで木綿のテーブルクロスの刺繍みたい。

レオンの街は、グラナダの街と似ている。
どちらも古都の風情があるし、スペイン風の建築物が並んでいて観光地。
けれど、住人の気質は正反対。
というのも、このレオンは革新派の街。
農民たちが自由主義を押し進めていた。
グラナダは内戦中、ゲリラとして政府に抗って闘っていたサディニスタ民族開放戦線の本拠地。
いっぽうのグラナダは保守派の街。
実権を握っていたのはスペイン人の地主、そしてカトリック教会。
お互い政権争いや内戦などでこれまで長いこと闘ってきた。
今はなんとかうまくやってるみたい。

街の中心地の広場に、かわいいオブジェが並んでいた。
きょうはキリスト教と地元の伝統行事が融合したような特別な日なのかも。

ミニチュアの白い教会は、街のカテドラルを模したもの。
実際のカテドラルは18世紀に100年もかけて造られたもの。
屋内は生花で飾られていて、とてもきらびやか。


そのカテドラルのすぐ脇にある市庁舎の前には巨大人形が出現。
これも、この日の行事と関係あるものらしい。
肌の白さと鼻筋が高いところを見ると、スペイン系の人物を題材にしているのかな。


そして、その巨大人形の足元には、同じような格好の小さな人形。
小さいって言っても、普通の人間の身長よりは高い。

スカートの下から姿を現した少年。
宗教も絡んだ行事なんだろうけど、謎が深まる。

さらに、忍者みたいな小さい黒い物体。
頭でっかちでちょこまか歩いていて、コミカル。

暑いのか、歩きにくいのか、頭を外したままの少年。
周りの子どもたちは太鼓を演奏。

この行事の謎、解き明かすことができず無念!
さあ、最後までゆる〜いままできょうの記事も終わりです。
だってね、中米自体ゆる〜い雰囲気が漂っているんです。
ごめんなさい。
治安が悪い、殺伐としていると言われている中米。
でも、意外と旅の中休みにはうってつけの地域かもしれませんよ。