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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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過去を捨て今を生きる男

2015.04.04 06:20|南アフリカ☞EDIT
毎日なにかと妻から怒られているケンゾーです。
早朝起きてトイレに行くと「まだ寝ときたいのに起こされた」、米を炊きすぎると「食い意地が張っとる」、ブログを書くのが遅いと「集中力がない」、文句を言うと「反抗期やね」・・・。
まあ、カチンときても寝たらすぐ忘れるからいいけどね。

ステレンボッシュでワイン浸り、そしてホームステイ先でもワイン三昧だったケンゾーとイクエ。
飲んで酔いちくれてばっかりやん!という読者のツッコミが聞こえてきそうだけど、ちゃんと観光も人並みにしたんだよ!
ということで、ケープタウンで外せない観光スポット堂々の1位(たぶん)、喜望峰へGO!

喜望峰があるのはケープタウンの市街地からおよそ70km離れたケープ半島の先っぽ。
公共の電車やバスで行けるのは手前のサイモンズタウンという街まで。
サイモンズタウンで自転車をレンタルして喜望峰をめざすという選択肢もあるけれど、かなりの体力自慢じゃないと厳しそう。
サイモンズタウンからのツーリストバスもあるみたいだけど値段は高い!
車を持っていない旅人にとって手っ取り早いのはツアーに参加すること。
だけどツアーに参加した人が「喜望峰をゆっくり歩きたかったけど、滞在時間が短くて物足りなかった」って言っていた。
ベストな方法はレンタカー。
4人以上でシェアするとツアーよりも安上がりになるし、なんたって時間を気にせず好きなように見てまわれる。

借りてきたレンタカーで待ち合わせ場所にやって来たのは、きょうもラッキカラーの緑のTシャツ(というか毎日洗濯しないから毎回緑の服)を着たヒトシくんと3人の旅人。
ほかのメンバーの紹介はのちほど。

a_DSC_2951.jpg

フォルス湾を左手に見ながら南へと車を走らせる。
この海の先にはもう何もない。
はるかかなたに南極があるだけ。
半年間のアフリカ旅の終着点。

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喜望峰があるケープ半島は自然保護区になっている。
入場料は1人110ランド(約1160円)。
到着した10時過ぎは駐車場はガラガラだったけど、昼を過ぎると大混雑だった。

a_DSC_2962.jpg

駐車場からさっそく喜望峰を望むことができるけれど、後回しにしてまずはケープポイントへ。
みんなでワイワイおしゃべりしながら遊歩道を歩いていく。
ひとりえらくガタイのいい後ろ姿が見えるけど・・・。

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しばらく歩くと灯台に到着。
以前はちゃんとライトが灯っていたんだけど、霧に覆われて見えなくなることが多かったらしく灯台としては引退。
いまは展望台として使われている。

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険しい断崖絶壁の先っぽがケープポイント。
ケープポイントに向かって右手、喜望峰側が大西洋、左手のフォルス湾側がインド洋。
2つの海が出会いぶつかる場所、って言われてるけど、海に境目なんてないよね?

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ふと後ろを振り返ると、岩の上に登ってポーズを決めている日本人らしき人が。
さっきのガタイのいい後ろ姿の男だ。
う〜ん、これは目を合わせたらダメな人なんじゃない?

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怪しさ200%だけどこの人、レンタカーのシェア仲間なんだよね。
それにしてもこの肩と上腕二頭筋の筋肉がハンパない。
そしてこの不敵な表情。
ただ者じゃないことは間違いない。

DS_298.jpg

じつはこの人、元プロボクサーの佐々木基樹なんだよね。
ウェルター&スーパーライト級の東洋太平洋チャンピオンのベルトを持っている本物のボクサー。
2013年に引退したけど、現役当時から旅好きで試合が終わるたびに海外に行っていたんだそう。
そして引退を期に世界一周の旅に出たんだって。

チャンピオンはケンゾーより1つ下の39歳、同年代ということもあり名前は知っていた。
しかも、旅ブログも書いていて(その名も「地球の殴り方」スケールでか!)こちらもランク入りしてるので世界のどこかを旅していることは把握していた。
でも、まさかアフリカで出会ってレンタカーをシェアするなんてね。

世界レベルの元プロボクサーと言えば、輪島功一、ガッツ石松、具志堅用高、内藤大輔とかなり個性的なメンツが頭に浮かぶ。
凡人では思いもつかない言動やおバカなキャラクターがお茶の間受けしてるんだけど、昔から気になっている疑問が。

「ボクサーは殴られるから普通の人とは違ってしまうのか?」

なかなかこんな質問に答えてくれる人とは出会えない。
まさかのアフリカで千載一遇のチャンス到来。
さっそくチャンピオンに聞いてみた。

「殴られるたびに脳細胞が死んでいってるって本当?」
「そうそう。
 人によって差はあるけど、確実に物忘れはひどくなる。」


あっけないほど明確な答え。
チャンピオンも例外ではなく、物忘れがひどいらしい。
お年寄りの認知症と同じで昔の記憶は残っているけど新しい記憶がどんどん飛んでいくんだって。

「旅先で写真を撮るだろ?
 あとから見返して『あれ?これどこだ?』って事がよくあるんだよね。」


ウソのような本当の話に驚きながらも爆笑する一同。
冗談半分に「じゃあ、今日のことも明日には忘れてるかもね」って言ったら、「ありうる、ありうる」だって。

現に、3日前にチャンピオンとゲストハウスで出会っていたのにケンゾーとイクエのことをきょうまですっかり忘れていた。
キッチンの椅子に座って、ヒトシくんたちとレンタカーのことを話していたらチャンピオンの方から近づいてきて「みんなで行くの?俺も入れて!」って向こうからお願いしてきたんだよ!
このとき「ひょっとしてこの人、元プロボクサーの佐々木基樹かな?」って思ってたけど、イクエはそんなことぜんぜん知らないから「なんか目つき悪いし、言葉遣いも悪いし、図々しい!」って思っていっしょに行くのが嫌だったみたい。

でもボクシングのチャンピオンと知って、イクエもチャンピオンの目つきの悪さに納得。
さらに大学が同じだったということで大学周辺の食堂の話で盛り上がる。
チャンピオンは広末涼子と同じ大学・学部・学科(教育学部国文学科)だったんだけど、目つきが悪いチャンピオンは学内での広末涼子のボディーガードをお願いされていたんだって。
寄ってくるファンや野次馬に睨みを効かせていたらしい。

物忘れはひどいけど、気さくで話もおもしろいチャンピオン。
というか、ちょっとボケているので輪島やガッツ石松と通じるところがある。

「楽しかった記憶を失くすって悲しくない?」
「俺は過去は振り返らない。
 今を生きる男だから。」


いやあ、ボクサーってすごいね。
ストイックな生き方だよ。

展望台からさらに歩いてケープポイントに近づいていく。
ドーン、ザバー!
崖を打ちつける波の音が大きくなる。

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崖下に見えるのが1919年に建てられた新しい灯台。
そしてここがケープポイント。

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ケープポイントまたは喜望峰がアフリカ大陸最南端だとよく思われているんだけど、じつは最南端ではない。
最南端はここからおよそ150km離れたアグラス岬。
地図で見ると一目瞭然、ぜんぜん最南端じゃない。

喜望峰

喜望峰はアフリカ大陸最南西端という分かりにくい最端ポイント。
ケープポイントにいたってはケープ半島の最南端という、もはやどうでもいいポイント。
まあ、でもこの先には何もないアフリカ大陸の端っこには間違いがない。
エジプトからはじまった半年間にわたるアフリカ大陸縦断の旅のゴールだ。
大きなケガやトラブルもなく無事にアフリカを旅することができてよかった。

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つづいて最南西端の喜望峰へ。
保護区内はかなり広いしアップダウンがあるのでちゃんと靴を履いて行ったほうがいい。

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さいしょは長袖だったのに暑くてすぐにタンクトップ姿になったチャンピオン。
それでも暑くてたまらないのか、とうとう上半身裸になってしまった。
39歳にしては常人離れした背筋を見せつける物忘れの激しいチャンピオンと、おっさんの背筋を写真に撮るコーンロウ姿のトシくん。
どっちも変だよ。

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かなりパンチが効いた髪型のトシくんは、こう見えて元県庁職員というお堅い職種。
大学の専攻も職場も水産科という根っからの海好き。
海に限らず、トシくんの博学ぶりがこれまたハンパない。
イクエはしきりに「クイズミリオネアに出れば?」と言っていた。

ゴツゴツとした岩壁のインパクトが強いケープ半島だけど、意外と緑豊か。
8月から10月にかけての春には一面花畑になるんだそう。

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ダチョウもけっこう多くて、ふさふさの毛のかわいい赤ちゃんダチョウの姿も見かける。
親ダチョウと比べるとかなり小さいけど、ほかの鳥と比べると赤ちゃんでもかなりデカいね。

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ダチョウよりもお花を撮ることに夢中なのはナツコちゃん。
大学の卒業旅行でアフリカを旅している。

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身長170cmでスレンダーなナツコちゃん。
これまた気になる質問をぶつけてみた。

「やっぱりさあ、彼氏は自分よりも背が高くないとダメ?」
「もちろん!
 絶対条件ですよ!!
 ハイヒール履いても大丈夫なように180cmないとダメです!」


170cmないケンゾーは男として見られてないんだね。
ま、しょうがないね。

轟音を立て大西洋の白い波涛が打ち寄せる喜望峰。
1488年にはじめて喜望峰に到達したポルトガル人のバルトロメウ・ディアスは、喜望峰周辺があまりにも荒れる海だったので最初に「嵐の岬」と命名したんだそう。

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けれど、、インドそしてアジアへの新たな航路を切り開いたということで、ディアスを送り出した当時のポルトガル王ジョアン2世が「喜望峰」と命名しなおしたんだって。

ちなみに、喜望峰の英語名は「Cape of Good Hope」、日本語に直訳すると「希望の岬」。
ほんとは「望岬」が正しいんだけど、その昔日本語に訳した時に誤植してしまってそれが定着したんだそう。

喜望峰から大海原を眺める。
見渡すばかりの青い海と青い空。
530年前も、そしてこれからも変わらない景色。
そして、なぜだか背筋を見せつける男たち。
トシくんもなかなかいい体してるなあ。

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崖っぷちで定番のタイタニックポーズに挑戦するチャンピオン。
さすがのチャンピオンも女子大生相手に照れがある。

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鼻の下を伸ばした自分に喝を入れるためかどうかは凡人には分からないけれど、アフリカ大陸最南西端でシャドーボクシングをはじめるチャンピオン。
世界中の絶景ポイントで同じことしてきたのかな。

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「チャンピオン、もっと崖っぷちでシャドーやって!」と無茶ぶり。
文句を言わずにちゃんとやってくれるサービス精神旺盛なチャンピオン。
この日の楽しいひと時のこと、ちゃんと今でも覚えてるかな?

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チャンピオンがなぜボクサーをめざしたのか。

「理由なんてねえよ。
 必然だった。
 なんで旅してるの?って聞かれて答えられないのといっしょだよ。
 
 中学、高校のときほとばしるエネルギーってのがあっただろ?
 抑えきれない感情をどうすればいいかわからなくて、ケンカしたり物壊したり。
 そのときにボクシングに出会ってさ。
 サンドバッグを必死に叩いていい。
 殴っても怒られないどころか褒められる。
 こんないいことねえだろ。」


「現役15年ってすごいね。」
「やれるもんなら、一生やりたいくらいだよ。
 でもやっぱり体が追いつかなくなって、もう潮時かなって。
 ボクシングはずっと好きだよ。」


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チャンピオンの裸体は見飽きたので、そろそろ次の場所へ。

ケープ半島を車で走っていると、サルが道に出てきた。
普通「おーい」と呼んだり、口笛を吹いて呼び寄せるけどチャンピオンは違う。

窓を開けて、ドスの利いた声で

「オイ!! コラァッ!!」

サルにも手加減しない。

一行がビーチへやってきたのは若い女性の水着姿を見るため、
ではなく、ダチョウ以外にもいろいろな動物が棲息しているケープ半島。
同じ鳥だけど、もっとかわいらしい鳥を見にボルダーズ・ビーチにやって来た。

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遊歩道の柵越しに見ることができるのはペンギン!
ボルダーズ・ビーチにはたくさんのケープ・ペンギンが生息している。
入場料を払うともっと間近に見ることができるけど、お金を払わなくても外からチラ見をすることができる。

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かなり間近に見ることができるんだけど、ぐたーっとしてあまり動かないペンギンたち。
夏バテ?と思ったら、白くて丸いものを発見。
ちょうど出産時期だったみたい。
がんばって卵を温めてたんだね。

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産卵後およそ40日間オスとメスが交代で卵を温める。
隙間から海の方を覗くと、いたいた大量のペンギンたち。
魚を捕るのも交代でしてるのかな。

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遠くからでもヨチヨチ歩きのペンギンには癒やされるなあ。

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ケープタウン観光編、次回はテーブルマウンテンをお伝えしま〜す ♫
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