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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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ゾウの襲撃におびえるゲストハウス

2015.02.25 06:12|マラウイ☞EDIT
そろそろ歯ブラシを買い替えたいイクエです。
今まで使ってた歯ブラシが古くなったので、ホテルに置いてあった使い捨ての歯ブラシを代わりに使ってるんですが、歯の色がくすんできて・・・。
歯ブラシの大切さを痛感しているところです。

マラウィのテレビ局で活動する大先輩のじゅんさんに別れを告げて、次に向かうのはゾンバ
ゾンバには、リロングウェのかつろうくんの家でいっしょにご飯を食べたむっちゃんがいる。

ゾンバ

そう、わたしたちがリロングウェにいたときはむっちゃんはリロングウェにいた。
そして今、ゾンバ。
新人隊員のむっちゃんは、首都リロングウェで研修中だった。
派遣先の受け入れ態勢が整ったので、むっちゃんはようやく今週自分の任地のゾンバへと引っ越したのだった。
きょうは赴任先の学校へ、はじめての出勤日。
仕事帰りのういういしい姿のむっちゃん、待ち合わせ場所に登場!

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むっちゃんの活動内容は、先生の先生。
つまり、学校の先生に指導の仕方などを教えるのが任務。
もちろんマラウィにも先生はいるけれど、日本のように充実した教育内容や指導要綱などが確立されていない。
ただ教科書の内容をひたすら黒板に書いていき、生徒はそれを必死にノートに写して終わり、という授業が多い。
手を挙げて答えさせたり、生徒にディスカッションさせたり、実験させたり、何かを作らせたり研究させたり、というのがほとんどない。
日本の大学で教育について学んだむっちゃんたちが、マラウィの学校現場に新しい風を吹かせられたらいいね。

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リロングウェのかつろうくんの家でもむっちゃんは手作りの和菓子をもってきてくれていた。
だからむっちゃんが料理上手だってことは知っている。

「きょうはカレーでいいですか?」
「もちろん!」

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むっちゃんの家は繁華街から数キロ離れている。
相乗りタクシーに乗って、そこからさらに住宅街を歩いていく。
住みはじめたばかりのむっちゃん。
新しく越してきた日本人に近所の子たちも興味津々。

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実はむっちゃん、ほかの同期隊員よりも赴任地への引越しが数週間遅れていた。
というのも、むっちゃんが住む家がなくて建設中だったから。
普通はもとからある家を借りるんだけど、適当な家がなかったんだって。
できたばかりの家がこちら。
見た目はかなり大きい。

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けれどできたばかりのこの家にはけっこう不備がある。
マラリア対策をしないといけないのに網戸がない。
窓を閉めっぱなしの生活じゃ暑すぎて眠れない。
そこでむっちゃんは自分でベッドにつける蚊帳を買って、それを切って窓の外から張り付けて網戸代わりにするという対策をとっていた。

引っ越したばかりなのに、アフリカのかわいい布をカーテン代わりにしたり、壁に必要なものをぶらさげたり。
工夫して上手に暮らしている。

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ちなみに上の写真の左下のオーブンが、マラウィ隊員では主流。
オーブンの上にふたつの電気コンロがついている。
これ一台である程度の料理ができる。

むっちゃん特製、カレーライスのできあがり!!
もちろん使っているのは日本のルー。

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日本のサバ缶を使ったスープや、本格イタリアンソースを使ったボテトとナスのオーブン焼きなどおいしいものを作ってくれた。
隊員たちってほんとうに料理上手。

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「これ、旅のお供に♡」

日本から送ってもらったマルタイの九州豚骨「棒ラーメン」までプレゼントしてくれた。
むっちゃんだってこれからのアフリカ生活は長いのに、貴重なものをありがとう。

むっちゃんはアフリカに日本の食材やシャンプーなどの日用品を大量に送ってもらっている。
でも日本からアフリカまでの輸送費は高い。
輸送費は重さで決まるので、シャンプーや石けん、塩など送ってもらってたんだけど4万円オーバーになることも。
輸送費を含めて考えると100円の味塩や牛乳石けんが1000円以上の価値になったりする。
安心できる日本の製品が恋しいけど、輸送費を考えるとそうはいってられないね。

任務終了まであと2年近くあるけど、がんばれ、むっちゃん!

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マラウィの旅もそろそろ終わり。
このまま出国しようかとも思ってたけど、せっかくなので観光らしいことをすることに。
リウォンデ国立公園というところで手軽にサファリが楽しめるらしい。

リウォンデ

あまり情報がないものの、行ったらなんとかなるかなーと思ってバスでリウォンデに向かう。
途中、段ボール箱を大事そうに抱えた、いかつい若者2人組が乗ってきた。
わたしたちの後ろの席に座った。
しばらくすると、トントントン、と肩をたたかれた。

「ねえ、これ、好き?」

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大きな手のひらにはかわいいハムスター。
そのことにも驚かされたけど、そのギャップのほうに驚いた。

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「うん、好きって言うか・・・。
 うん好きだよ。」


段ボール箱の中には何匹ものハムスターたち。
親子もいる。

自分で育てたらしい。
これから出荷しにでも行くのかな。

「これ、食べるの?」って聞いたら、大きくうなずいた。
「おいしいの?」って聞いたら、また大きくうなずいた。

ハムスターなんてほんとうに食べるのかなあ。

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バスはリウォンデのバスターミナルに着いた。
ここからどうしようかなあ。
悩んでいたら自転車タクシーに囲まれた。

「どこに行くの?」
「まあ、ホテルなんだけど。」
「どこの?」
「安いところ。
 サファリがしたいからツアーをやってるところがいいな。」

「じゃあ、リウォンデ サファリ キャンプだよ。」

普段わたしたちはこういうのについて行かないんだけど、情報がないから彼らに頼るしかない。
値切って500クワチャ(約125円)でそこまで連れて行ってもらうことにした。
(あとで知ったけど、このホテルに電話すれば無料送迎してくれるらしい)

マラウィの物価で考えれば500クワチャは少し高い。
でも彼らは「10キロ以上あるから」という。
10キロは言い過ぎだけど、たしかにどんどん奥地に入っていく。

自転車なので、上り坂になると荷台から降ろされて歩かされる。

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マラウィの自転車タクシーは客を乗せる荷台にふかふかのシートが付いて、さらに客用のハンドルまでついている。
アフリカの自転車タクシーのなかではいちばんレベルが高い。

自転車は車が通らないような小さな集落を抜けていく。
いったいどんなところにゲストハウスがあるんだろう。

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到着したサファリキャンプは、いくつも木が生えた広い敷地にロッジやテントが点在していてロケーションはすごくいい。

森の中にはしっかりした常設テントがあり、木にはハンモック。
テントの中にはベッドがある。

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でもけっこう高い。
だけどバックパッカーのためにドミトリーがあるからだいじょうぶ。
ドミトリーは15USドル。

ドミトリーは、大きなバオバブの下にある建物。

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とってもすてきなドミトリー。
ドミトリーなのに2段ベッドじゃない。
開放的で、余裕のあるベッドの配置。
シーツもかわいい。
ちゃんと蚊帳もついている。

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結局ほかにドミトリーの宿泊者が来なかったから、この広々としたドミトリーをふたりじめ。
贅沢な気分。

さらにこのゲストハウスには癒やしスポットがある。

大きなブランコの椅子があったり。

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はしごのような階段を登っていくと、展望台があったり。

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たまにここからゾウの群れも見られるんだって。
遭遇できるといいなあ。

「きのうはゾウの大群が来たんだよ。
 でも危ないからね。」


宿のスタッフが言った。
たしかに大きなゾウがここまでやってきたら大変だけど、今夜も来てほしいなあ。

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ゾウの大きな糞が転がっている。

ゾウは朝か夜に出没するんだって。

まだゾウが来る気配はないけれど、敷地内にはいろんな動物が遊びにやって来る。

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わたしの大好きなイボイノシシ!
このブサカワがたまんないよ♡
とくに子どものイボイノシシは動きがコミカルでかわいい。

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「近づいたら、あぶないよ!
 注意して。」


フンガァ~、フンガァ~、と威嚇するお母さん。
こわっ!

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トイレの屋根にはたくさんのオサルさん。
洗面台のところには、赤ちゃんをお腹に抱いたお母さんザルも。

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オーナーはヨーロッパから移り住んでいる、ちょいワルな感じの男性。
(たしか、スイスかオランダ出身だったかな。)
ゲストハウスは自然を生かしたワイルドなつくりだけど、使いやすくてセンスがいい。

バーもある。
リキュールやウイスキーがずらりと並んでいてセルフサービス。
ノートが置いてあって会計は自己申告制。

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ゲストハウスをはじめて数年しか経ってないのだそう。
まだ建設中のところもある。
レンガと藁で丁寧に作っていっている。

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ここには電気もガスもない。
でも、そんな生活もたまにはいい。

自分で料理をしたければ、木の枝を拾って火をおこす。

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レストランもあるから料理を注文することもできる。
すべて薪で料理するから、時間はかかる。

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電気もないし、パソコンもできない。
まわりにお店もないからとくに何もすることがない。
だけど、バオバブの木と空がきれいでぼーっと眺めていても飽きない。

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そろそろ陽が沈むころ。
もしゾウが来るなら、まもなくじゃない?
展望台に登ってみた。

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太陽はもう落ちようとしている。
アフリカで見る夕陽は格別。
昔から変わることのない大地と太陽。

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するとそこにー。

ガサッ、ガサッ、ガサッ。
ノッシ、ノッシ、ノッシ。


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ゾウの大群がやってきた。
大きな大人のゾウも、小さな赤ちゃんゾウも。
例年ならもう雨期を迎えるころなんだけど、今年はいっこうに雨が降らない。
暑くて乾燥した天気がずっと続いている。
温暖化の影響かもしれないとスタッフが言っていた。

食べるものがなくなったゾウたちが仕方なく集落までやって来ているのだそう。
ゾウはマンゴーが好きなんだって。

展望台で息を殺して見ていたら、ゾウはわたしたちのゲストハウスにまでやってきた。

「危ないから近づかないで!
 それとカメラのフラッシュでゾウが興奮する。
 ぜったいにフラッシュはダメだよ!」

ゾウたちがすぐそこにいる!

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ゲストハウスの敷地内の木をムシャムシャ食べている。
ちょっと怖くなってドミトリーに逃げ込む。
暗くてシルエットしか見えないけれど、ゾウの足音とムシャムシャムシャという音がずっと聞こえている。

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電気がないゲストハウス。
夜はキャンドルでライトアップされる。
バスルームも、ドミトリーの入口も、レストランも。

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ディナーはレストランでとることにした。
分厚くて柔らかいステーキは8USドルでおいしかったなあ。

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星が空を飾り、風が木々を揺らして音を奏でる。

そしてー。

ガサッ、ガサッ。
ノッシ、ノッシ。
ムシャ、ムシャ。


そして、「シッ!!」と追い払うスタッフの声。

寝ているすぐそこの木のところにゾウがいる。
暗くて気配しかわからないから余計怖い。

ゾウがここに入ってきたら、どうしよう。
不安になりながらも、ふかふかのベッドで眠りについた。

突然、睡眠を妨害された。

シッ!
ガサ!


ガシャ!ガッシャ~ン!!
パオ、パオ~~ン!!!


ノシノシノシ・・・。

「なに?!
 なにがあった?」


絶対にゾウの仕業に決まっている。

「ちょっと、見てくる!」
「あぶないよ、ケンゾー!!」

ケンゾーが懐中電灯をもって外に出ていった。

「たいへんなことになっとる!!!」

興奮してケンゾーが帰ってきた。

「ゾウが車を・・・・!」
ケンゾーから話を聞いて、夜が開けるのを待った。

ガソリンの匂いが漂っている。
朝になって駐車場に行くと・・・。

え!!

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どうなってるの!?

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被害者はオーナー。
とめていた車を見事にひっくり返されている!

いつもセミヌード、クールなちょいワルオーナーもタバコを片手に苦笑い。
「自動車保険は適用されないね。」

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夜中、ゲストハウスを荒らしに来たゾウ。
スタッフが石を投げつけたら怒り狂ったゾウが急にこの車をドーンとひっくり返したんだって。
横にずらすとか、横倒しにするとかならわかるけど、上下ひっくりかえすって・・・。
どれだけの怪力!?

オーナーが言った。
「スタッフがゾウの追い払い方を知らなかったんだ。
 大きな石をぶつけたらダメなんだ。
 小石をいくつか投げて追い払わないとね。」


朝もゾウたちは集落にやってきた。
集落からはゾウを追い払う村人たちの大きな声が聞こえてくる。
先日は、村人の家が破壊されたんだって。

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このゲストハウスにはキャンプサイトもあって自前のテントを張ることもできる。
小さなテントでひとりで寝ていた女性の宿泊者は、ゾウがいつ襲ってくるか気が気じゃなくて眠れなかったそう。
しかも彼女はレンタカーで旅していた。
オーナーの車の横に止めていた彼女の車は無事だったけど、彼女の車が被害に遭ってもおかしくなかった。
彼女はここに2泊する予定だったけど、1泊に切り上げ。

このゲストハウスはすてきだしゾウが間近で見られるけど、襲われたくはないもんね。
わたしも彼女と同じ状況だったらそうしたと思う。

といってもゾウが好きなイクエとケンゾー。
サファリカーでゾウの大群に会いに行くことにした。
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