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訪れた国は78カ国
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2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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タダでサファリが楽しめる!?

2014.12.18 05:44|ケニア☞EDIT
小さいときの嫌いな食べ物は「あんこ」と「らっきょう」だったイクエです。
あんこは中学生ぐらいから徐々に食べられるようになり、いまは普通においしいと思います。
どうしてあんなにあんこが嫌いだったか自分でも理解できない。
もさっとするのと特有の甘さがダメだったのかも。
らっきょうは強烈な臭いが原因で喰わず嫌いなところがあり、いまでもひとつぶちゃんと食べられるか微妙。
カレーについてるような、ちっちゃいのはなんとか大丈夫なんだけどねえ。

カバとフラミンゴの生息地ナイバシャ湖のほとりでキャンプをしているイクエとケンゾー。
残念ながらキャンプ場にはカバもフラミンゴも来てくれなかった。

せっかくここまで来たのだからどちらでもいいから会いたい。
15キロくらい先のスモールレイクと呼ばれる湖はフラミンゴの飛来地らしい。
どうせここまで来たんだから足を伸ばしてみよう!

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実はきのうの夕方、キャンプサイトで自転車を借りていた。
24時間で800シリング(約960円)。
さあ、自転車でしゅっぱ~つ!!

イラン編をごらんになった読者の方はご存知の通り、イクエは自転車乗りが下手!!
転倒しないようにゆっくり進まなきゃ。

道は舗装されている。
車がびゅんびゅん走っている道でもない。
でも、ゆるやかなカーブや坂道はそれなりにある。

怖いから上り坂は押して歩き、坂道はブレーキをかけてゆっくりと。
ノロノロ運転なので、自転車を人並みに乗りこなすケンゾーにとってはじれったいだろうね。

でもね、わたしがこんなにゆっくり漕いでいるのは、自転車乗りが下手くそだからだけではない。
実はこのルート、野生動物に巡り会うチャンスが!

カバ好きのケンゾーはカバのことしか考えてなくてスモールレイクに行くことだけを目的にしているけど、道中も楽しまなきゃ。

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シマウマだって、キリンだっているかもしれないんだよ!

横目に何かの存在を感じた。

「あ、シマウマ。」
「ウソ? どこ?」
「ほら! そこ!!」

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見つけたのは自転車を乗りこなすケンゾーじゃなくて、ノロノロ運転のイクエ。
やっぱり、ノロいっていうのは大事なこと。
それだけ周りが見えるから。

シマウマたちがあまりにも自然にいるから、確かに気づかずにパーッと通り過ぎちゃいそうだけど。

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急いで、でも怖がらせないように、音を立てずに自転車を止める。

まさかこんな近くにいるなんて!

普通、アフリカのサファリは4WDの車をチャーターし、高い入場料を払って国立公園に入ってから楽しむもの。
車から降りることはできず、距離を置いて動物を観察する。
でも、ここは国立公園でもなんでもない。
歩いて近づくことができる。

驚かさないようにそーっと一歩ずつ歩み寄る。
シマウマはこちらの様子をじっとうかがっている。
目があって、お互い緊張。

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ウマやロバに似てるのに、シマがあるだけで貴重な動物。
人間に酷使されずにすむ。
人を乗せたり重い荷物を運んだりしなくていいから、幸せ者だね。

ちょっと小さな子どものシマウマもお母さんたちといっしょに草をムシャムシャ。
子どものシマウマは、黒の部分がちょっと赤みを帯びていて茶色っぽい。

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左右対称の顔の模様は、かっこいいというかちょっと気持ち悪いというか。
歌舞伎役者のメイクみたい。

たてがみまでしっかりシマシマ。

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5メートルが限界。

目が合ったまま5メートル近づくと、シマウマたちはさっとお尻を向けて5歩くらい離れていく。
そしてまた立ち止まり、こちらをうかがうシマウマ。
目が合う。
だからわたしはまた一歩ずつ近づいていく。
そしてまた半径5メートルの距離に入ってしまうと、シマウマはお尻を向けてわたしから離れる。

引き締まったシマシマのお尻。
しっぽまでシマシマだから徹底している。

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名残おいしいけど、「バイバイ、シマウマ」

わたしたちは再び自転車を漕ぎ出した。

「シマウマに会えたから、キリンに会えるといいねえ。」

キリンは首が長いから遠くからでも見逃さず、すぐに見つけられそう。

ケンゾーが後ろから早口で言った。
「前! キリン!!」

どこ?
ケンゾーは見つけたみたいだけど、どこにいるの?

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うわ、ほんとだ!!
道路の右も左もいっぱいいる。

ここ、すごい道だね。

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この写真だけで5頭写ってるのわかる?

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首、長いね・・・。

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高い木の葉っぱも食べられるように長くなったんだろうけど、この辺は低い木も生い茂っている。
長い首のせいで食べづらそう。

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道路と車とキリン。
この道を日々通る地元の人にとっては珍しくない光景なんだろうけど、わたしたちにとっては違和感を感じずにいられない。

みんな素通りだけど、わたしたちは素通りなんてできない。
またもやそーっと自転車を置いて、大接近を試みる。
茂みに隠れるケンゾー。

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こちらをうかがうキリン。
さっきのシマウマもだけど、こうやって野生動物と目を合わせるって不思議な感覚。

そしてある一定の距離まで近づくと、サッと逃げていく。

「キリンさん、ごめんごめん。
 車に轢かれないようにするんだよ。」


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この道路は野生動物が日常的に横断するところで、ドライバーたちもそれをわきまえている。

道路には「野生動物に注意!」「この道は動物たちの道でもあります」「動物たちにも安全に横断する権利があります」「動物たちと調和しよう」なんていう標識がたくさんある。

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どうしてこんなにもここに動物がいるのか。
それは、ここが国立公園のすぐ近くだから。

野生動物がたくさん生息しているところは、勝手に入ったり建物を建てたりするのを禁じ、生態系を崩さないために国立公園に指定される。

このすぐ近くには「ヘルズ・ゲート国立公園」がある。
ヘルズ・ゲートとは「地獄の門」という意味。
太古の時代、ナイバシャ湖の水がここの峡谷から流れ落ちていたそうで、その峡谷が「地獄の門」と言われている。

そんな怖いネーミングに反して、ヘルズ・ゲートは歩いてまわれる珍しい国立公園。
ふつうの国立公園はライオンなどの肉食動物が危険だから、車でしかまわれない。

そんな平和なヘルズ・ゲート国立公園だから、公園のすぐ近くに集落があるし人や車も行き交う道路がある。

わたしたちがいまサイクリングしているのはまさにその道路で、国立公園から出てきちゃった動物たちにこうやって遭遇できるというわけ。

動物たちにとっては、どこからが国立公園でどこからが集落かはわからないもんね。

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堂々と道を渡るのはバブーン(ヒヒ)。
しっぽを曲げて垂らしているのが特徴。

ヘンな話だけど、バブーンはアフリカの黒人の人に似ていて、逆に日本人はニホンザルに似てるなって思う。

大きくてがっちりしていて、腰をぐんと突き上げて歩き、顔が黒いバブーン。

かたやニホンザルは目が小さくてショボショボしていて、体も小さく動作もちょこまかしていて、顔も黒くはない。
例えて言うなら間寛平タイプ。

バブーンを見るたびにそんなことを考え、おもしろいなって思う。

サル顔の日本人も多いけど、バブーン顔のアフリカ人も多いんだよ。

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道の両脇に広がる草原や薮。
野生動物を見逃さないように目を凝らしながら自転車を漕いでいく。

遠くにはバッファローの群れ。
バッファローは草食動物とは言え、集団で襲ってくるから近づくのはやめておこう。

茂みの中にいて、群れで草を食べているのは鹿に似たインパラ。

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かっこよくカーブしたシマシマの角をもっているのはオス。
オス1頭に対してメスが数十頭ついて、群れを作っているんだって。

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あぶれたオスたちは固まってオスだけの群れをその近くにつくって、いつか自分もハーレムをつくることを夢見てその機会を狙っているんだそう。
かわいい顔してなかなか厳しい男女関係のなかで生きてるんだね。

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ここに来る前ケンゾーに「どんな動物に会いたい?」って聞かれたとき、わたしが答えたのはゾウでもキリンでもライオンでもなかった。

「イボイノシシかも。」

新婚旅行のときマサイマラでサファリしたときに走り回っていたイボイノシシ。
そのコミカルな風貌が忘れられないんだよね。

ケンゾーが叫んだ。

「ほら!いた!
 イクエが好きなヤツ。」


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しっぽを針金のようにピンと立てて走るイボイノシシ。
『ライオンキング』でおなじみの動物。
親子で草を食べて動き回る姿はかわいいというか、変わっているというか。

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顔は不細工なくせに馬のようにかっこいいたてがみを持っていて、なんだかそれがますます彼らの風貌をおかしくさせている。

草を食べるときはこんなふうに前足を曲げる。

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ぶさかわいい。
というか、ぶさいく!

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木の上からワサワサっと音がした。
自転車を止めて見上げてみると・・・。

哀愁漂うサバンナモンキー。

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赤ちゃんサバンナモンキーもいて、食事に夢中。

「赤ちゃんなのに、どうしてあんなに木登りがうまいんだろう。」としみじみとつぶやいたら、ケンゾーに「あたり前やん!」と笑われた。
「でも人間の赤ちゃんは立ったり歩いたりするのに1年はかかるでしょ。」

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スモールレイクをめざして自転車を漕ぎ進める。
すると、前から!
あ、あ、あ、どうしよう~!!

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ぶつかってしまう!
向こうもこっちをうかがってるけど、どうする!?

もっと近づきたいけどこのままぶつかってしまいそうでドキドキ、ハラハラ。

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ぶつかるー!と思ってブレーキをかけようとしたとき、キリンはタッタッタッと小走りに。

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あ~、緊張した。
こんなに野生のキリンと大接近したのは初めてだしこれからもきっとないだろうな。

2時間かけて到着したスモールレイク。
残念ながらお目当てのフラミンゴもカバもいなかった。

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フラミンゴはこのシーズンは、もう別の湖に飛んじゃったんだって。
でもここに来るまでにたくさんの動物たちに出会えたから、それで満足。

もってきていたフルーツを食べることにしよう。
きのう自転車でキャンプ場近くのマーケットに行って、おばさんに「これはメロンみたいな味だよ」とすすめられた得体の知れないフルーツ。

トゲがあってモンスターの卵みたいな形。
どうやって食べるんだろう。

切ってみてびっくり。
なじゃこりゃ~!?

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種が一個一個、緑色のゼラチン状のものに覆われている。
モンスターの卵と言うか、カエルの卵?

一粒食べては、ペッと種を吐く。

食べてみてびっくり。
なんじゃこりゃ~!?

マズすぎる!!

どこがメロンの味?
強いて言えば、熟れ過ぎて腐る直前のきゅうりの味。
水っぽくて生臭い。

醤油とワサビをつけてごまかせばなんとか食べられるかもしれないけど、単独ではムリ。
これはフルーツとして楽しめない味だよ。

帰りも同じルートで動物を探しながらキャンプ場に戻ろう。

車をチャーターしなくても、国立公園に入らなくても、こんなに野生動物に出会えるなんて思ってなかった。

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イクエとケンゾーは自転車を借りたけれど、歩いていけないこともないしタダでサファリを満喫できる。

日本では動物園でしか会えない動物たちが、当たり前のようにそこで生きている。
これぞアフリカ。

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キャンプ場にカバがやってくることもあるし、時期が合えばフラミンゴの大群だって見ることができる。

ナイバシャ湖はそれほど有名な観光地じゃないけど、とってもおすすめ。
キリンは30頭ぐらい見た。

地平線まで見渡せるだだっ広い国立公園を4WDで駆け抜けて動物を探しまわるサファリも迫力があっていいけれど、自分のペースでのんびり散策して動物に大接近できるここには別の魅力がある。

2回目のケニアはただ通過するつもりだったけど、こんなにナイバシャ湖で楽しめるなんてうれしい誤算だった。

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【旅 info.】
  ナイバシャ湖畔a_DSC_0423_20141217191256bc2.jpg
ナイロビからバスでナイバシャの街へ。
ナイバシャの街からミニバスに乗り換えて湖畔へ。
湖畔のキャンプ場やロッジにレンタサイクルあり。
ナイロビから日帰りも可能。
動物は朝や夕方のほうが道路まで移動して来るのでできれば1泊したい。



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Comment

旅 info. ありがとう御座います。 助かります。

いんなみさま

こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!
ナイバシャ行かれたんですか?のんびりリラックスできて穴場スポットですよね。カバも見られたら言うことなしですよね。
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