旅した旧ユーゴスラビア こんな国
旧ユーゴスラビア圏は6/16~7/15に旅しました。
ケンゾーにとってははじめて、イクエは10年ぶりの旧ユーゴ圏。
共存していた民族同士が殺し合った紛争からおよそ14年、物理的にも心理的にもいまだに多くの爪痕が残っていた。
民族とはなにか、宗教とはなにか、人はどこまで残酷になれるのか。
美しい景色に癒やされながらも、いろいろと考えされられた旅になった。
そんな旧ユーゴスラビアの旅を振り返ります。
◇旅の費用はいくら?
旧ユーゴ各国でいくら使ったのか発表します。
スロベニア (5日間) 35,095円
クロアチア (8日間) 46,185円
セルビア (5日間) 15,127円
ボスニア・ヘルツェゴビナ(6日間) 26,291円
モンテネグロ(3日間) 12,644円
コソボ (4日間) 16,988円
マケドニア (4日間) 12,068円
合計 16万4398円
約5,669円/1日2人で
いちばん高くなったのはスロベニアで1日あたり約7千円。
およそ半分を占めている交通費が高かった。
安かったのはセルビアとマケドニアで1日約3千円。
スロベニアとクロアチア以外の国々は交通費もホテル代もぐっと安くなる。
居心地のいいゲストハウスも多いし、沈没スポットとして穴場なんじゃないかな。
◇移動手段はこうでした
長距離バスが網羅していて、国際バスも頻繁に出ている。
バックパックをトランクに入れる場合、荷物代を取られることも多い。
注意しないといけないのは旧ユーゴの国はいまだに隣国同士で問題を抱えているので、コソボからセルビアに入国するバスが運行されていないなど不便なこともあること。
ありそうでない路線も多いのでリサーチが必要。

クロアチアなどはバスの往復割引が受けられることもあるので、往復する予定の人はあらかじめ帰りの切符も買っておくとお得。
セルビアでは長距離バスよりも電車のほうが半額くらいの安さで利用できることも多い。
クロアチア・ザグレブの市内交通はトラムやバス。
自分で車内の改札機に切符を通すシステムで、一見すると改札機に通さずにノーチェックで無賃乗車できそうだけど、たまに私服の見回りの人がチェックしにやって来て高額の罰金を取られることもあるので注意!
(下の写真のオレンジの機械が改札機)

ヒッチハイクも比較的簡単にできるので、時間がある方はヒッチハイクで旅するのもいいかも。
◇こんなお宿に泊まりました
ほかのヨーロッパの国に比べて断然宿代は安い。
スロバキアやクロアチアの観光地は高いけれど、ほかは10ユーロ以下で泊まれる。
とくにマケドニアは安い。
インターネットの予約サイトを利用すると通常よりも安く宿泊できる宿も多い。
注意しないといけないのは、直接宿で延泊を申し込むとインターネットの割引料金ではなく正規料金が請求されることが多いこと。
ネットで1泊予約し、その宿に着いて2泊以上したくなってももう一度ネットから申し込んだほうが安くなる。
内戦が終わって10年以上が経ち、ようやく観光にも力を入れはじめる余裕が出てきた旧ユーゴの国。
泊まったゲストハウスにはできたばかりのところもあって、これからバックパッカー向けのホステルが増える予感がする。

◇これが一番うまかった!
ケンゾー 「ビール」
食事はほとんどホテルで自炊だった。
物価が安い旧ユーゴの国々。
ビールももちろん安い。
日本ではお目にかかれない1.5ℓや2ℓのペットボトルビールが1ユーロくらいで買える。
ちょうどワールドカップの時期だったから、冷蔵庫でキンキンに冷やしたビールを飲みながらよくサッカー観戦をしていた。
やっぱり酒が安く飲める国っていいね。


イクエ 「ザグレブのアイスクリーム」
ザグレブっ子に人気の老舗アイス店。
今回ザグレブは3回目だったけど、このアイスクリームを食べることがザグレブに行くいちばんの楽しみだった。
お気に入りはピスタチオ。
ピスタチオ本体の甘さと爽やかさが楽しめておいしい。
ほかのフレーバーも濃厚でクリーミー。
ダブルで14クーナ。
クロアチアはイタリアに近いからジェラートがおいしいのも納得。

◇おすすめ!!一番良かった場所
ケンゾー 「コトル」
単純に観光地として良かったのは、美しい自然とかわいらしい古い街並みが見事にコラボしているモンテネグロのコトルかなあ。
複雑に入り組んだ海岸線、ワイルドでダイナミックな山並み、湾の奥に隠された旧市街。
山の上の城壁から眺めるコトルの景色は絶景だった。
居心地のいいゲストハウスでは自炊ができるし、物価も高くないのでもうちょっとゆっくりのんびりしたかった。
超有名観光地ドブロブニクはもちろん素晴らしいけれど、つねに観光客でごった返しているし物価も高い。
せっかくならちょっと南下して、小さいけれど雰囲気抜群のコトルまで足を運ぶことをおすすめします!


イクエ 「ヒッチハイク」
イクエにとっては初めてではなかった旧ユーゴスラビアの国々。
10年以上前に訪れたときは戦後間もなくだったのでヒッチハイクで旅するなんて考えられなかった。
まして、ヒッチハイクで国境を越えてコソボに入国するなんて。
民族同士が殺し合った国だけど、それぞれの人たちはみんな親切でよそ者であるわたしたちをあたたかく迎えてくれる。
今回駆け足での旅行となったけど、もう少し時間があればもっとたくさんヒッチハイクに挑戦したかったし、カウチサーフィンもやってみたかったなあ。
旧ユーゴの国々は、ほかのヨーロッパの国よりも華やかさはないし発展していない。
だけどその分素朴だし、人々は英語ができなくても積極的に話しかけてくれてフレンドリー。
旧ユーゴの旅の醍醐味はそんな人たちとの交流にあると思う。


◇ふらり ゆるり 旧ユーゴスラビアの感想は?
ケンゾー
ユーゴスラビア紛争終結から14年。
どうしても血なまぐさい歴史や今も残る民族間のしがらみが付きまとう旧ユーゴ圏の旅。
どの街にも漂うちょっと重苦しい雰囲気に、切ない気持ちになってしまうこともあった。
けれど、そこに住む人たちはどの民族であってもとてもフレンドリーで親切。
宗教が入り乱れ、東洋と西洋の文化が融合し、素朴な生活・文化が残っているのでヨーロッパらしからぬ「旅してる感」を充分に味わうことができる。
物価も安いので人と触れ合いながらもっとゆっくり旅したかったなあ。

イクエ
少し前まではひとつの国だった旧ユーゴスラビア。
分裂してから10年以上が経ち、それぞれが個性を出して今となってはひとつの国だったことが想像しにくくなっています。
スロベニアやクロアチアはいかにもヨーロッパ的だし、セルビアは旧社会主義国の雰囲気が残っているし、ボスニアやコソボはイスラム色の異国情緒が漂っています。
旧ユーゴ圏はほかのヨーロッパの国よりもゆったりとした時間が流れていて、物価も安く、ほかのヨーロッパの国を渡り歩き忙しく観光をした旅人が羽を休めるにはちょうどいい場所。
アジアとヨーロッパの文化が融合する場所はトルコと言われるけど、旧ユーゴの国々でもアジアの香りを感じることが多々あってひと味違うヨーロッパ旅行が楽しめると思います。
おおまかに民族ごとに国が分かれた旧ユーゴの国々だけど、それぞれの国には少数派の民族がいて、その人たちが差別を受けることなく幸せに生きていけることを願っています。

ケンゾーにとってははじめて、イクエは10年ぶりの旧ユーゴ圏。
共存していた民族同士が殺し合った紛争からおよそ14年、物理的にも心理的にもいまだに多くの爪痕が残っていた。
民族とはなにか、宗教とはなにか、人はどこまで残酷になれるのか。
美しい景色に癒やされながらも、いろいろと考えされられた旅になった。
そんな旧ユーゴスラビアの旅を振り返ります。
旧ユーゴ各国でいくら使ったのか発表します。
スロベニア (5日間) 35,095円
クロアチア (8日間) 46,185円
セルビア (5日間) 15,127円
ボスニア・ヘルツェゴビナ(6日間) 26,291円
モンテネグロ(3日間) 12,644円
コソボ (4日間) 16,988円
マケドニア (4日間) 12,068円
約5,669円/1日2人で
いちばん高くなったのはスロベニアで1日あたり約7千円。
およそ半分を占めている交通費が高かった。
安かったのはセルビアとマケドニアで1日約3千円。
スロベニアとクロアチア以外の国々は交通費もホテル代もぐっと安くなる。
居心地のいいゲストハウスも多いし、沈没スポットとして穴場なんじゃないかな。
長距離バスが網羅していて、国際バスも頻繁に出ている。
バックパックをトランクに入れる場合、荷物代を取られることも多い。
注意しないといけないのは旧ユーゴの国はいまだに隣国同士で問題を抱えているので、コソボからセルビアに入国するバスが運行されていないなど不便なこともあること。
ありそうでない路線も多いのでリサーチが必要。

クロアチアなどはバスの往復割引が受けられることもあるので、往復する予定の人はあらかじめ帰りの切符も買っておくとお得。
セルビアでは長距離バスよりも電車のほうが半額くらいの安さで利用できることも多い。
クロアチア・ザグレブの市内交通はトラムやバス。
自分で車内の改札機に切符を通すシステムで、一見すると改札機に通さずにノーチェックで無賃乗車できそうだけど、たまに私服の見回りの人がチェックしにやって来て高額の罰金を取られることもあるので注意!
(下の写真のオレンジの機械が改札機)

ヒッチハイクも比較的簡単にできるので、時間がある方はヒッチハイクで旅するのもいいかも。
ほかのヨーロッパの国に比べて断然宿代は安い。
スロバキアやクロアチアの観光地は高いけれど、ほかは10ユーロ以下で泊まれる。
とくにマケドニアは安い。
インターネットの予約サイトを利用すると通常よりも安く宿泊できる宿も多い。
注意しないといけないのは、直接宿で延泊を申し込むとインターネットの割引料金ではなく正規料金が請求されることが多いこと。
ネットで1泊予約し、その宿に着いて2泊以上したくなってももう一度ネットから申し込んだほうが安くなる。
内戦が終わって10年以上が経ち、ようやく観光にも力を入れはじめる余裕が出てきた旧ユーゴの国。
泊まったゲストハウスにはできたばかりのところもあって、これからバックパッカー向けのホステルが増える予感がする。

ケンゾー 「ビール」
食事はほとんどホテルで自炊だった。
物価が安い旧ユーゴの国々。
ビールももちろん安い。
日本ではお目にかかれない1.5ℓや2ℓのペットボトルビールが1ユーロくらいで買える。
ちょうどワールドカップの時期だったから、冷蔵庫でキンキンに冷やしたビールを飲みながらよくサッカー観戦をしていた。
やっぱり酒が安く飲める国っていいね。


イクエ 「ザグレブのアイスクリーム」
ザグレブっ子に人気の老舗アイス店。
今回ザグレブは3回目だったけど、このアイスクリームを食べることがザグレブに行くいちばんの楽しみだった。
お気に入りはピスタチオ。
ピスタチオ本体の甘さと爽やかさが楽しめておいしい。
ほかのフレーバーも濃厚でクリーミー。
ダブルで14クーナ。
クロアチアはイタリアに近いからジェラートがおいしいのも納得。

ケンゾー 「コトル」
単純に観光地として良かったのは、美しい自然とかわいらしい古い街並みが見事にコラボしているモンテネグロのコトルかなあ。
複雑に入り組んだ海岸線、ワイルドでダイナミックな山並み、湾の奥に隠された旧市街。
山の上の城壁から眺めるコトルの景色は絶景だった。
居心地のいいゲストハウスでは自炊ができるし、物価も高くないのでもうちょっとゆっくりのんびりしたかった。
超有名観光地ドブロブニクはもちろん素晴らしいけれど、つねに観光客でごった返しているし物価も高い。
せっかくならちょっと南下して、小さいけれど雰囲気抜群のコトルまで足を運ぶことをおすすめします!


イクエ 「ヒッチハイク」
イクエにとっては初めてではなかった旧ユーゴスラビアの国々。
10年以上前に訪れたときは戦後間もなくだったのでヒッチハイクで旅するなんて考えられなかった。
まして、ヒッチハイクで国境を越えてコソボに入国するなんて。
民族同士が殺し合った国だけど、それぞれの人たちはみんな親切でよそ者であるわたしたちをあたたかく迎えてくれる。
今回駆け足での旅行となったけど、もう少し時間があればもっとたくさんヒッチハイクに挑戦したかったし、カウチサーフィンもやってみたかったなあ。
旧ユーゴの国々は、ほかのヨーロッパの国よりも華やかさはないし発展していない。
だけどその分素朴だし、人々は英語ができなくても積極的に話しかけてくれてフレンドリー。
旧ユーゴの旅の醍醐味はそんな人たちとの交流にあると思う。


ケンゾー
ユーゴスラビア紛争終結から14年。
どうしても血なまぐさい歴史や今も残る民族間のしがらみが付きまとう旧ユーゴ圏の旅。
どの街にも漂うちょっと重苦しい雰囲気に、切ない気持ちになってしまうこともあった。
けれど、そこに住む人たちはどの民族であってもとてもフレンドリーで親切。
宗教が入り乱れ、東洋と西洋の文化が融合し、素朴な生活・文化が残っているのでヨーロッパらしからぬ「旅してる感」を充分に味わうことができる。
物価も安いので人と触れ合いながらもっとゆっくり旅したかったなあ。

イクエ
少し前まではひとつの国だった旧ユーゴスラビア。
分裂してから10年以上が経ち、それぞれが個性を出して今となってはひとつの国だったことが想像しにくくなっています。
スロベニアやクロアチアはいかにもヨーロッパ的だし、セルビアは旧社会主義国の雰囲気が残っているし、ボスニアやコソボはイスラム色の異国情緒が漂っています。
旧ユーゴ圏はほかのヨーロッパの国よりもゆったりとした時間が流れていて、物価も安く、ほかのヨーロッパの国を渡り歩き忙しく観光をした旅人が羽を休めるにはちょうどいい場所。
アジアとヨーロッパの文化が融合する場所はトルコと言われるけど、旧ユーゴの国々でもアジアの香りを感じることが多々あってひと味違うヨーロッパ旅行が楽しめると思います。
おおまかに民族ごとに国が分かれた旧ユーゴの国々だけど、それぞれの国には少数派の民族がいて、その人たちが差別を受けることなく幸せに生きていけることを願っています。

