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ケンゾー   イクエ


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街を分断する「平和の壁」

2014.05.26 06:20|イギリス☞EDIT
このところ毎日のように「酢の物」を作っているケンゾーです。
ほぼ日替わりでカウチサーフィンのホストの家を渡り歩き日本食を作っている。
意外にもどの国でも酢の物が鉄板で、泣きながら玉ねぎをスライスする毎日。
さすがに毎日食べてると飽きるなあ。

日本人がイギリスと呼んでいる国は4つの小さな国の集合体。
正式名称はグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国という長ったらしい名前。
グレートブリテン島にあるイングランド、スコットランド、ウェールズと、アイルランド島の北側を占めている北アイルランドの4つの国で構成されている。
ちなみに英語では「UK(United Kingdom)」と略されて使われる。

4つで大きな1つの国を作ってはいるけれど、それぞれ民族も違うし独自のアイデンティティーを持っている。
大阪人と東京人は喋りかたも考え方もぜんぜん違うけれど、おなじ日本人であることに疑問をはさむ人はいない。
ほぼ単一民族とも言われる日本では馴染みのない国のあり方。

イギリスを構成している4つの国のうち北アイルランドは長い間紛争が絶えず、「イギリスが抱える最大の問題」だと言われてきた。
17世紀中頃にオリバー・クロムウェルがアイルランドを侵略し植民地化し、19世紀初頭にイギリスに併合される。
20世紀に入ってからアイルランドはイギリスから独立したけれど、北アイルランドはアイルランドから離脱しイギリスに編入された。

もともとアイルランドはカトリックの国。
そしてイギリスはプロテスタントの国。
宗派は違えど同じキリスト教、宗教にはうとい日本人としては「何も問題はないじゃないか」と思ってしまうけれど、実際には大問題だった。

1960年代以降北アイルランド、とくに首都のベルファストではカトリックとプロテスタントの争いが激化。
さらにはイギリスから分離し、全アイルランド統一を目指すアイルランド共和軍(IRA)という武装組織とそれに対抗するアルスター義勇軍(UVF)によるテロや暗殺の応酬、さらにはイギリス軍による対IRAの戦闘で血を血で洗う暗黒の時代を送ってきた。

イギリス


ケンゾーはマンガ「MASTERキートン」が大好きだった。
主人公は元イギリスの特殊空挺部隊員で、北アイルランド問題も物語の中でよく登場していた。
日本から遠く離れた海外のことだし、自分にはまったく関係のない違う世界の出来事のように感じていたけれど、ベルファストという場所で紛争が起きていることを知った。
でも今思うと、悪者=IRA(アイルランド)、被害者=イギリスっていうイメージを持ってたような気がする。
実際はそんな単純なものじゃないんだけどね。

1998年にIRAとイギリス政府が和平合意してから紛争は激減。
だけどベルファストの街には悲しい歴史を思い起こさせるものが残っている。
ベルファストの中心部は近代的で開放的な「ふつうの」イギリスの地方都市といった感じ。
とくに強い宗教色もみられず、カトリックやプロテスタントといった宗派の違いを意識することはない。

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けれど、中心部を離れベルファストの西側へ行くと街の様子は一変。
パッと見は閑静なふつうの住宅地に見える。
けれど・・・。

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建物のすべての窓が鉄板で塞がれている。
背の高いフェンスにはものものしい有刺鉄線。

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まるで刑務所や拘置所のようだけど、もちろんそうではなくて公共施設。
「Health」の文字と建物のギャップにかなりの違和感を感じる。

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住民の住居も塀で囲まれ有刺鉄線が張り巡らされている。
薄暗い天気と相まってなんだか不気味な雰囲気。
いったいなんなんだろう、この地区は?

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しばらく歩くと壁一面に絵が描かれた家が見えてきた。
書かれている文字は英語ではない。

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これはアイルランド語。
ここ北アイルランドは国家としてはアイルランドではなくイギリス。
だけどこの地区はアイルランド系の人々が住むカトリック地区なのだ。

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バーには緑と白とオレンジのアイルランド国旗がはためく。
ベルファストの西側にはカトリックとプロテスタントそれぞれのコミュニティーが存在している。
和平合意後も両者の溝はなかなか埋まらずにいるのが現状。
街中には30年にわたる紛争で亡くなった人々の肖像画や写真がまるで英雄のようにそこかしこに掲げられている。

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30年間に命を落とした人はカトリック、プロテスタント双方でおよそ3500人。
こういうのを見ると、パレスチナ・イスラエルを思い出す。
心がず〜んと重くなる。
いつの時代も地球上には争いが絶えない。
人間って潜在的に争いを好む生き物なのかなあ。

これはカトリック系住民の英雄ボビー・サンズの壁画。
1981年に銃器所持の罪で刑務所に入れられたボビー。
服役中に武力による抵抗運動ではなく、ハンガーストライキによる抵抗運動を始める。
静かに抵抗し続けたボビーは66日後に命を落とした。
当時のイギリスの首相マーガレット・サッチャーが彼を見殺しにしたと批判されたこともある。

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過去にイギリスによって植民地化されたアイルランド。
アイルランド全体ではプロテスタントがマイノリティだけれど、北アイルランドではカトリックがマイノリティ。
現在でもいろいろな差別が存在しているそうだ。
いちばんの問題は就職。
公務員も企業もプロテスタント中心。
カトリックというだけで就職できないことも多く、できたとしても下働きが主な仕事。
カトリックのほうが生活水準が低く、貧困率も高い。

かなり廃れて、夜には出歩かないほうがよさそうなエリアも多い。
歩いていると道路の先に壁のようなものが見えてきた。
高さ10mはあるだろうか、壁の上にフェンスもあってかなり高い。

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じつは西ベルファストにはカトリック地区とプロテスタント地区を隔てる分離壁があるのだ。
これもパレスチナを彷彿とさせる。
壁を作ったのはイギリス軍。
皮肉にも「平和の壁」と呼ばれている。
全長は20kmほどで両エリアを完全に分離しているわけではないし、乗り越えようとしても撃たれたり捕まったりすることはない。
けれど撤去を求める地域住民は意外にも少ないそう。
それだけカトリック対プロテスタントの確執は根深いものがある。

場所によっては住宅のすぐ横に壁があることも。
今となっては大きな争いに発展することは少なくなったけれど、小競り合いはよくあるんだそう。
壁に隣接する家は投石を防御するフェンスを設置している。

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フェンスの下から覗くと、プロテスタント地区が見える。
カトリック地区との違いは見てとれない、ふつうの住宅街が広がっている。

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いちばん有名な「平和の壁」はフォールズ・ロードとシャンキル・ロードの間にあるおよそ2kmの壁。
この壁には北アイルランド問題だけでなく、世界中の民族問題について訴えている。
もちろんパレスチナやチベットに関するものもある。

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この「平和の壁」にはゲートがありお互いのエリアを行き来することができる。

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10m先にも同じようにゲートがあって、二重に閉じられるようになっている。
何かトラブルがあったら、すぐに閉じて自由に行き来できなくするのだろう。

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ゲートをこえてプロテスタント地区へ。
こちら側にも殉死した人々のモミュメントが。

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「5人の罪のないプロテスタント信者が殺された」
そうして罪のないカトリック信者を報復として殺したんだろうか。
血を血で返しても何も解決しないー。
きっとそんなことは誰でも分かっているけれど、人は狂気に走ってしまう。

ひときわ派手な一画。
壁を埋め尽くすエリザベス女王とユニオンジャック。

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北アイルランド問題はカトリックとプロテスタントという宗教の問題がすべてではない。
アイルランド統一を願うナショナリストとイギリスへの帰属を望むユニオニストという思想の違い、そして領土問題が複雑に絡み合っている。

「平和の壁」という名前にふさわしく、平和を願う壁画。
けれど、今でもこのエリアは夜間外出禁止令が出されていて、このゲートも夜には閉ざされる。

壁がないと安心して眠れない街。
壁に守られて享受している歪んだ平和。

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ベルリンの壁のように取り払われ、壁がなくとも安心して眠れる夜が一日でも早く訪れますように。
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ケンゾー、イクエちゃん、元気そうやね!最近、日曜日にブログをため読みしてます(^。^;)それにしても皮肉やね~。イスラエルをあそこに建国させたのも、イギリスやのにね(^_^;)
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