Now,we are HERE!
訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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チュニジアで夫婦そろって髪を切ったら・・・

2014.01.19 06:10|チュニジア☞EDIT
『スター・ウォーズ』や『ゴッドファーザー』は観たことないけど、映画鑑賞は好きなイクエです。
学生時代のときに通っていた映画館『早稲田松竹』は当時2本立てで800円だった。
いまもあるのかなあ。

売春宿がなぜか居心地よくて「やっぱりもう一泊します」と宿のおじさんに言っては延泊しているイクエとケンゾー。
時間もあることだし、このあとオシャレなパリに飛ぶ予定なのでケンゾーは髪を切ることにした。

イスラム教の国って、街に床屋さんが多くて男性はけっこう頻繁に手入れしてもらいにいっている。
イスラム社会では長髪の男性は少なく、いつも短髪でこざっぱりしている。
それにヒゲを生やしている人も多くて、きれいにセットしている。
だから日本の男性よりも床屋さんに行く頻度が多いのかも。

だから床屋さんを探すのは難しくない。
数ある床屋さんのなかで選んだのはここ。

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入口のところに電動車いすが置いてある。
どうしてかっていうと・・・。

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理容師さんが車いすを使っているから。
理容師さんの名前はサーヘル。
笑顔がチャーミング!
小回りをきかせてくるくる移動してはテキパキと髪を切っていく。

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椅子はふたつで、こじんまりとしたお店。
サーヘルと、もうひとりの理容師、そして見習いの男の子の3人。
見習いの子は目に障がいがあるようだけど、床に落ちた髪の毛をサッとほうきで掃いたり、サーヘルに言われなくてもタオルを用意したりと仕事をこなしていく。

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ボブ・マーリーのポスターが貼ってあるこの理容室。
チュニジアのこの街ではイケてる理容室のようでお客さんがひっきりなしに来る。

ハサミとバリカンを使って手際よく髪を切っていくサーヘル。
さあ、ケンゾーはどんなイケてるヘアスタイルになるかな〜。

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ケンゾーのリクエストは「とにかく短く。だけど単なる坊主じゃなくて、頭の上の方はちょっとだけ長くしてほしい。」

「ちょっとだけ」っていうのがうまく伝わってるかな。
なんか、取り返しのつかないことになってるような・・・。

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「いや、もうちょっとナチュラルに。
 もっと上のほうの髪の毛、切ってください。」


なんとか軌道修正して、人が見ても吹き出さないくらいのヘアスタイルにはなった。

終わりかな、と思いきや、おもむろにケンゾーの顔を見つめるサーヘル。
そして。

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へえ〜!!
そんなサービスまであるんだね!

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鼻毛のカットだけではない。
次にサードルが取り出したのは糸。
糸を口にくわえてひっぱりながら、サッサッサー。

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糸でケンゾーの眉毛を整えていく。
糸で、うぶ毛が剃れるもんなんだね。

そしてシャンプーのサービスまである。
鏡の下にシャンプー台があるから、自分でそこに頭をつっこむ。

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最後にワックスをつけてセットまでしてくれた。
30分以上かけて丁寧にやってくれて、お値段は5ディナール(約315円)。

では、ケンゾーのビフォー・アフターをどうぞ。

ビフォー

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アフター

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さわやかになってますねえ。

で、正面は?

ビフォー

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アフター

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ちょっと、これっ!!!!!

ヘアスタイルどうのの前に、ケンゾーのハゲ具合に目が言っちゃうよ!!

あちゃあ〜。
今まで気づかなかったけど、水面下でここまで深刻になってたとは!

ショックをうけるケンゾー。

でもワックスを落としていつも通りナチュラルにすればおでこは目立たなくなるから大丈夫だよ。
きっと・・・。

さっぱりしたケンゾーを見て、イクエも髪を切りたくなった。
旅立つ前に日本で髪を切って以来、1年4か月そのままだ。
肩までだった髪は、もう胸の長さまである。

といっても、イスラム教の国では男性が行く床屋と違って女性の美容室は探しにくい。
イランを旅していた時期から、そろそろ美容室に、とは思っていたけど、なかなか美容室がなかったのだ。

というのも、人前で髪をさらけ出すことがタブーとされているイスラム教の国では、通りに面したガラス張りの美容室なんてない。

それでも、女性もいくらスカーフで髪を隠しているからって定期的に髪のお手入れが必要なわけで、美容室が「ない」ってことはないはず。
表通りからは見えないような場所や、一見すると「美容室」とは思えない場所にあるんじゃないか。

そう、たとえばこんな場所。

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右の入口じゃない。
右は男性用の床屋。
カーテンで奥が見えない左のほうが、なんかあやしくない?
恐る恐る、中に入ってみる。

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予想的中!!
こんなふうに美容室が存在してたんだね。

中はいたって普通。
室内では美容師さんはスカーフなんてかぶっていない。

よ〜し、1年4か月ぶりに髪を切ってもらうぞ〜。

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と、そのまえにカット料金の確認。
英語が通じないけど、いくらか聞いてみると美容師の女性は壁に貼ってある料金表の下の段を指差した。
3ディナール(約190円)と書いてある。

「肩くらいまで切ってくれませんか。」
「OK」

もういちど値段を確認する。
すると今度は「5ディナール(約315円)」と言ってきた。

え? なんで?
さっき3ディナールって言ってたし、料金表にも3ディナールって書いてある。

でも、ケンゾーのカットも5ディナールだったからそのくらいするのかもしれないな。
まあ、いいや。

美容室は男子禁制。
ケンゾーには先に宿に帰ってもらうことにした。

チュニジアの美容師がどんな風にカットをするのか。
誇張なしでお伝えします。

まず椅子に座らせて、日本と同じように体にカバーをかける。

そしてクシで5秒くらいかけて髪の毛をとかす。

イタタタタタッ!
とかしかたが雑!!
ひっぱらないで〜。


といっても5秒がまんして、とかすのは終わった。

「このあたりまで切りたいのね?」
「はい」

クシなんて使わず、いきなりジョキッ、ジョキッ、ジョキッ、ジョキッっと4回。
いっぱつで髪の毛がセミロングになった。

「前髪も?」
「はい、お願いします。」

前髪にハサミを入れて、ジャッ、ジャッ、ジャッと3回。

そしてクシで3秒間だけ髪をとかす。

スタートから20秒。

なぜか美容師は、イクエの体にかけていたカバーをさっとはがした。

これは、まさか・・・?
いや、そんなはずは・・・。


美容師はきっぱりと言った。
「フィニッシュ!」

は!?
はああああああああ!!!!??????


「フィニッシュ。
 5ディナール。」


なにそれーーーー?
ケンゾーなんて30分以上かかったし、鼻毛カットや眉剃りのサービスもあったのに、これで5ディナール?
高い!
高いよ!!

いや、そんなことよりこの髪型だいじょうぶなの!?

日本みたいに、切る前に髪をちょっと濡らしたりしてないよ。
髪の毛をクリップでとめて、少しずつ内側のほうの髪から切るなんてしてないよ。
手で髪を挟んで、ちょっとずつすきながら切るなんてしてないよ。
片手だけで一発勝負でジョキッ、ジョキッってやっただけだよ。
鏡を見ながら、こめかみのところの髪の毛をひっぱって右と左の長さがいっしょかどうか見てないよ。
最後にくるっと椅子をまわして、合わせ鏡をして「こんなふうになりました。いいですか?」ってやってくれてないよ。

こんなんなら、ケンゾーに切ってもらったほうがよかった・・・。
小学2年生の姪っ子でももっと上手に切ってくれる・・・。

頭が真っ白になって椅子から立ち上がれないでいたら、さらに美容師は「フィニッシュ! ゴー」と言って手で出口のほうを指した。

あっけにとられたまま、5ディナール払って宿に帰った。
宿の部屋のドアを開けたら、ケンゾーが目をまんまるにしてこっちを見た。

「へっ?
 はっ?
 もう終わったと?」


そうだよね、そうだよね!
その反応が普通だよね!
やっぱりイクエより美容師のほうがおかしいよね!

やっと冷静になることができた。

「ねえ、どうなっとる?
 これ、だいじょうぶ?」


ケンゾーに背中を向けて、見てもらった。

「あ、あ・・・
 あぁぁぁあああ?
 なんそれ?」


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「すきバサミとか使ってくれんかったと?」
「うん。
 たぶん、そんなん持ってないんやない?」

「ガタガタやん。
 せめて、そのガタガタをきれいにしてもらって
 もうちょっとすいてもらったら?」

「うん、やってくれるかな。
 やっぱりスカーフでいつも髪の毛隠しとるけん
 ただ短くするだけで髪をきれいに切るってことを知らんのかもしれん。」


とりあえず、もう一度美容室へと戻った。

美容師は英語を話せないけど、英語を話す女性が店にいてその女性を交えて会話した。

「このガタガタになってるのをせめてそろえてくれません?」

美容師と女性は「ちゃんときれいになってるよ」と口を揃える。

「いや、ガタガタでしょ。」

撮影したカメラの液晶を見せた。

「わかった。
 ここをまっすぐにすればいいのね。」


美容師はイクエを椅子に座らせた。
そして、いきなりジョキッ、ジョキッ、ジョキッ、ジョキッ、ジョキッっと4回。

「よし!」

さっきとおんなじやん!!
ただ髪がさらに短くなっただけやん!!

思わず、溜め息をついて肩を落とした。

美容師ともうひとりの女性は言う。

「どうしてほしいの?
 あなたが言う通りの髪型にできるから、説明してみて。」

「いや・・・。
 たぶん、できないと思うからいいです。」

「そういう技術をもってるから、言ってみて!」

「あの〜。
 ジョキッじゃなくて、髪をこうやって挟んですいてくれませんか。」

「ん?」
「あ、じゃあ、こんなふうにハサミを縦に入れて
 サッサッサとナチュラルに軽くしてくれません?」

「OK、OK!
 ナチュラルね。」


ふたたび椅子に座らせて、今度は言われた通りにハサミを縦に入れた。

ジョキッ、ジョキッ。

いっしょやん!
さっきといっしょやん!
ハサミが縦に入っとるだけやん!

どうしよ〜!!
しかも、やみくもに豪快にジョキって。
どんなパンクな切り方!?

これ、どうなると!?

思わず、声を張り上げた。

「スト〜〜ップ!!!」

もう、いい。
中途半端に縦にハサミが入ってしまったけど、この辺でやめとかないともっととんでもないことになる。
このくらいなら、いつも結んでおけば恥ずかしくはない。

「アイ シンク、ユー キャント」
小さくつぶやいて、椅子から立った。

美容師たちはなぜかこの場におよんでこんなことをつけたした。

「ここの料金はね、グッドプライスよ。
 リーズナブルよ。」


イクエの失望に気づいて、料金を高くとったことに今ごろ気が引けたのだろうか。

「いや、高いと思う。
 だって3ディナールってここに書いてあるし。
 わたしの夫は、5ディナールで
 すごく時間をかけて切ってもらってたのに。
 もう、いいけど。」

「男性と女性は全然違うのよ。
 女性のカットのほうが技術がいるし、大変なの。」

「え?
 ただのジョキ、ジョキ、ジョキ、フィニッシュが!?」


旅に出て初めてのヘアカット。
切る前よりも余計ひどくなってしまったけど、「チュニジアで女性は髪を切るべきじゃない」ってことを悟ることができた。
そんな知識、いらんけどね。

この髪で、パリへと向かいます・・・。

Comment

気の毒ながらもおもしろい

 チェニジアの美容院ってホントにこんな風なんですかー? イクエさんが気の毒ながらも思わず笑ってしまいました。イスラム圏の美容院ってみんなこんな風なんでしょうかねー? トラウマになってなければ他のイスラム国でもぜひ続編お願いします!! 題して「○○○の美容院、行ってみたらこんな風」で!

パパすけ さま

チュニジアの美容室はナゾが多いですねー。
美容室の壁にはたくさんのヘアコレクションの写真が貼ろ「絶対こんなカールやカットできないでしょ!」とつっこみたくなります。
イランはイスラムの国でスカーフ強制ですが、まだ美容師さんの腕はいいと思います。
イランでは結婚式の披露宴に招かれるときは女性はスカーフなんてせずにカールしたり美容室で髪をセットしてもらったりしているし、けっこう髪をカラーリングしてる人も多いです。

続編は・・・・どうしようかな。
そこまで寛大な心をもっていないからな・・・。