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旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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「神聖な祭り」か「度を超した遊び」か ホーリーの実態

2012.07.29 22:53|ネパール☞EDIT
このブログのケンゾーとイクエのプロフィール写真が
気になっている方もいらっしゃると思う。

a_DSCF2831.jpg

これは2009年にネパールで撮影したもの。
このふざけたように見える写真。
しかし神聖なヒンドゥー教の祭りで、このありさまになった。

その祭りとは、

豊作祈願の春の祭りだ。
もともとは悪魔を追い払うために汚泥などを投げつけていたそうだが
現代では色水や色のついた粉を掛け合う祭りになっている。

その、愉快で、怖ろしく、大興奮の、ありえないホーリーは
年に一度、ヒンドゥー歴の11月(太陽暦では3月)の満月の日にやってくる。
このとんでもない祭りの前の日から、現地の人たちは臨戦態勢に入る。

a_DSCF2811.jpg

カラフルな粉や、水を入れる風船、水鉄砲を売る露店が出現し
人々はわれ先にと「武器」を手に入れる。

そして迎えた当日。

いつものように宿泊先のゲストハウスの屋上で朝食をとっていると
「ヒャアア~」「イェー」と
悲鳴や歓声が聞こえてくる。

すでに戦いの火ぶたは切られていた

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建物の上の階に身をひそめている人たちは
道を通る人たちをめがけて奇襲攻撃。

a_DSC_0552.jpg

空襲作戦では水爆弾(水を入れた風船)が主流のようだ。

a_DSC_0544.jpg

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いつも近所づきあいをしているお隣同士もこの日は敵に。
優雅に屋上でトーストとスクランブルエッグ、コーヒーを楽しんでいた私たちも
向かいの人と目が合うと、皿を投げ出して身を隠さないといけない。

a_DSC_0555.jpg

相手が高齢者だろうと女性だろうと子どもだろうと関係ない。

a_DSC_0550.jpg

そしてホースから直接水をかける部隊を発見。
伝統的な行事の趣はそこにはない。

a_DSC_0530.jpg

さらに屋上の貯水タンクからバケツで水を汲んでは、ぶっかける輩もいて
神聖さのかけらもなく、もはやドリフのシーンである。

被害者は高いところから大量の水を一気にかけられるのでかなり痛いはずだ。
服はびしょ濡れだし反撃もできない。圧倒的に不利。
上の人たちをにらみつける人もいれば、何か叫んで怒る人もいる。
これ以上被害を受けないように急いでその場から逃げる人もいる。
しかし、攻撃する側は腹を抱えて大爆笑。

a_DSC_0564.jpg

絶対にやめた方がいいとわかっていても好奇心が勝ってしまうのが人間の性。
うずうず血が騒ぐのだ。
ついに私たちも参戦を決断

しかし、武器がない。
あるのはペットボトル。これに水を入れるしかない。
ほんとうは赤や青など色水を入れたいところだがアウェーで物資がない。
仕方がない。無色透明の水でも、非武装よりはマシ。
そう思って、ゲストハウスのシャワーからペットボトルに水を入れる。

あれ!? 色がついてる! 茶色じゃないか!!!
それはどう見ても無色透明ではなく、泥水だった
つねに電力不足のネパールでは、1日10時間以上の計画停電。
夜にろうそくの灯りでシャワーを浴びていたので
幸運にも?その事実に今まで気づいていなかった。
はたして今まで手や顔を洗っていた意味はあったのだろうか。

しかし、これから戦地に赴くのである。
そんなことでショックを受けている場合ではない。

ケンゾーとイクエ、それぞれペットボトルを抱え
いざ、出陣!

安宿街では外国人が恰好のターゲット。

a_DSCF2827.jpg

ホーリーは無礼講で、どさくさに紛れて身に着けている物をとられたり
痴漢行為をされたりする危険もある。
「police help」と看板に書かれた旅行者用の交番の前には
泣きそうな外国人がいたが、この日ばかりは助けを求めても無駄だ。

a_DSCF2826.jpg
 
地上の戦いは熾烈なものだった。
上空では主な武器は水で、距離を保ちながらの攻撃だが
地上では、色つき粉が武器の直接対決。
ペットボトルだけの水で挑む戦いは
刀でピストルの軍隊に挑むようなものである。
負け戦であるが、侍たる者ここで引き下がるわけにはいかない。

あっという間に敵に取り囲まれた。
容赦なく色つきの粉を塗りこまれる。

a_DSCF2824.jpg 

われらが武器、ペットボトルの命の水はすぐに使い切ってしまい
何度も基地であるゲストハウスに戻り補給する。

「ハッピーホーリー!」と声をかけられながら
アンハッピーな扱いを受けてあっという間にこんな状態に。

a_DSCF2846.jpg

体もずぶぬれで寒い。何か温かいものを食べたい。
腹が減っては戦ができぬと昼食休憩をとることにした。

店も攻撃を受けるのでほとんどシャッターを閉めているが
開いている食堂を見つけて入った。

a_DSCF2847.jpg

a_DSCF2849.jpg 

こんなお化け屋敷の安っぽい幽霊みたいな姿でも
まわりのみんなもそうなので、ちっとも恥ずかしくはない。

エネルギー補給のあとも戦いを続け
ようやく夕方になって終戦を迎えた。

最後はみんな気味の悪いゾンビのような姿で
道行く人に「ハッピーホーリー」と声をかける。
ニッと笑ってますます気持ち悪い表情で、互いにこの1年の幸福を願った。

帰国して髪を洗うと、まだ色つき粉が残っていて
流れる水はカラフルで、ネパールの思い出も鮮やかによみがえった。

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