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グルジア「上スヴァネティー地方」☆☆ 少数民族の村

2013.07.21 05:56|ジョージア☞EDIT
カスピ海のフェリーで3日目。
持ってきている食料が足りない可能性が出てきたので、きょうから腹七分でがんばろうと決心しているイクエです。

きょうはグルジア北西部の田舎の世界遺産を紹介します!

上スヴァネティー地方と呼ばれる山岳地帯に広がる村々。
ここには、ある変わった形の家々が建っているのだそう。

有名なのはメスティアという村。
トビリシからクタイシを経由し、さらにマルシュルートカを乗り継いで目指す。

メスティア地図

このマルシュルートカ、宿まで迎えに来てくれたのはいいんだけど、いろんなところに立ち寄っては新たな客を乗せていくので時間がかかる。
しかも乗せるのは客だけじゃない。
庶民の足のマルシュルートカは宅配業も兼ねている。

「この野菜を届けて」
「この段ボールも運んで」

荷物がどんどん積まれていく。
車内にスペースが無くなったら、ワゴンの天井にひょいと載せる。

客と荷物をいっぱい詰め込んで、ようやくスピードアップ。
快調快調!

と、思いきやいきなり急ブレーキ。
そして、Uターン。
忘れ物?

ちょっと!
道路に白い大きなものを落っことしてるじゃないの!!

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これ、さっき運んでって頼まれて天井に載せたダブルサイズのベッドマットだよね!
ドライバー、笑ってる場合じゃないよ!
ほかの車に直撃してたら、大事になってたよ。

マットを天井に積むのをあきらめ、新品のマットレスなのに無理矢理二つ折りにして車内におしこめる。

さて、お願いしますよ!
今度こそちゃんと出発してね。

マルシュルートカはぐねぐねの山道を上って下って。
深い山を抜け、キラキラ光る湖の脇を通って。

湖のそばには車両を再利用した家が。
中から小さな男の子が顔を出す。
近くに養蜂の箱が並んでいたから、ハチミツをつくって生計を立てているのかも。

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なかなか目的地に着かない。
すでに出発から6時間。
せめて明るいうちに着いてほしい。
そう思っていたら、車が立ち往生。

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がけ崩れ!
大きな岩を重機が取り除いてるけど、これは時間かかるなあ。

しかも、すぐ下は断崖絶壁で激流の川。
一刻も早くここを抜け出したい。

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ハラハラしているわたしたちとは正反対で、地元の人たちはのんびりモード。

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ようやく車が出発しても、どこまでもどこまでも山道が続く。
そしてイクエとケンゾーはようやく悟った。

「メスティアってさあ・・・
 これって思ってたよりもずいぶん・・・
 秘境じゃない?」

トビリシからクタイシまでの乗車時間もあわせると12時間近く。
ようやく山間に集落が見えてきた!
向こうには雪化粧した美しい山脈。

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この村がなぜ世界遺産なのか。
建ち並んでいる民家にご注目。

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それぞれの家が石造りの立派な塔を持っている。

この塔、ちょっと怖い名前で呼ばれている。
その名も「復讐の塔」。

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秘境だから『地球の歩き方』にはここの情報は載ってないんだけど、ほかの人たちのブログによると「他人からの復讐を恐れて、ぞれぞれの家が立てこもるための塔をつくった。」なんて紹介してある。
他人からの攻撃や殺害から逃れられるように、塔には食料も備蓄して家族だけで暮らせるシェルターにしたらしい。

こんなに小さな村なのに、家族以外の人を信じられないなんて。
そんな殺害の危機にさらされるなんて、どれほどの悪さを他人にするの。
「ここに住んでた昔の人たちって怖いよねえ」ってケンゾーと話してた。

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塔は7階建てくらい。
それぞれの階の広さは6畳ぐらい。
中は殺風景で、はしごや急な階段が備え付けられている。

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一番上からは遠くまで見渡せる。
敵の様子をうかがえる監視塔みたい。

イクエとケンゾーが民泊した家にももちろん塔があった。
さすがに今は「復讐の塔」として利用している人はいなくて、物置になっている。

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「使い道がないから壊して家を建て直したいけど、世界遺産だから塔をそのままにしないとユネスコが怒るんだよね」ってここのお父さんが言っていた。

そしてお父さんから興味深い話を聞いた。

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実はここに住む人たちは「スヴァンスキー」って言って、一般的なグルジア人とは違う民族。
言語もグルジア語とまったく違うんだって。
お父さんは「グルジア人」ではなく「スヴァンスキー」ってことにアイデンティティをもっていて、誇りをもっている。

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少数民族であるこの地域の人たちは、ほかの民族からの侵略の危機につねにさらされていた。
だからそれぞれの家の塔も、外部からの侵略に備える意味もあったみたい。

村人同士で争っていたんじゃなかったんだね。
民族を守るため、ふるさとを守るために、それぞれの家で要塞を造り、万が一の場合は家族単位でそれぞれの塔に閉じこもりみんなで生き残ろうとしたんだ。

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この塔は、夜になるとライトアップされる。
もちろんわたしたちが寝泊まりした家の塔の下にも照明があって、闇に浮かび上がる。

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さて、グルジアの奥地にある世界遺産の「上スヴァネティー地方」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

9世紀から12世紀に造られたといわれる古い塔が今もあちこちに残っていて、その塔と共存しながら地元の人が暮らしているところに魅力がある。
とくに大きな観光施設があるわけではない。
だけどただのんびり歩くだけで大自然と集落が織りなす景色を楽しめる。

何軒か大きめのホテルが建てられているけど、開発せずに古い民家と塔だけのこじんまりした集落であってほしいな。
いまも子どもを含め、地元の人たちは独自の言語で会話しているけれど、これからも貴重なスヴァネティーの文化をぜひ守ってほしい。

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でも、じつはこのスヴァネティーの最大の見どころは復讐の塔じゃない。
雪を抱いた山々と野の花が咲き乱れる草原。
村の山に登ったら、大パノラマの素晴らしい絶景が待っていた!
どんな絶景かというと・・・。
それはまたあした!


【旅 info.】
  上スヴァネティー地方a_DSC_0495_20130714215908.jpg
トビリシからのマルシュルートカは1日1本。
クタイシ経由で行くのが一般的。
どちらも1人30ラリ。
メスティアには民泊複数あり。
メスティアからさらに車で2~3時間のウシュグリ村も有名。
メスティアよりさらに田舎の雰囲気が味わえるらしい。

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