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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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宗教を越えた聖なる山に登ろう!

2013.05.26 06:36|スリランカ☞EDIT
トルコのイスタンブールから世界遺産があるパムッカレへの移動中に、この旅最大のピンチに見舞われたケンゾーです。
詳細は後日(1か月後くらい?)お伝えします。
人間の尊厳がかかった一大事でした。

仏教だけでなく、ヒンドゥー教、イスラム教、そしてキリスト教の聖地にもなっている聖山スリー・パーダ。
山頂にある足跡のようなものが仏教徒にとっては仏陀のもの、ヒンドゥー教徒にとってはシヴァ神のもの、イスラム教徒にとってはアダムが地上に降りたときのもの、キリスト教徒にとってはアダムが楽園を追放されたときのもの、あるいは南インドに初めてきた使徒セント・トーマスのもの、として崇められている。

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雲をつきやぶるようにまっすぐそそりたつ聖なる山。
確かにそのたたずまいから、誰しもが崇拝せずにはいられないような威厳を感じる。

この霊山を目の前にして、腹痛・嘔吐・発熱と闘っていたケンゾー。
丸2日間なにもせずじーっとしていたらなんとか回復。

標高は2238メートル。
数時間で登れるらしいけど、かなりの急勾配。
大丈夫かな。よし、気力をふり絞って登るか!

早朝、というか深夜2時30分、まだ真っ暗な中登山開始。
山道には店が並んでいるけど、もちろん閉まっている店が多い。
真夜中でも開いている店はあるので、途中で腹ごしらえしたり休憩することもできる。
ただし、上に行くにしたがって値段は高くなる。

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登山道はほとんどが階段。
険しい山道ってわけではないけど、階段は階段でかなりキツイ。

歴代のシンハラ王たちがこの山を信仰し、巡礼の道が整備され、11世紀から本格的に巡礼が盛んになったそうだ。

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13世紀にはマルコ・ポーロもこの山を登り、記録を残している。
いろんな宗教、いろんな国、いろんな人種。

そんな違い、たいしたことではない。

そう訴えるかのように、この山は誰しもを受け入れてきた。

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しばらく登ると「スリー・パーダの門」が登山者を待ち受けている。
ここには涅槃像やヒンドゥーの神ガネーシャが祀られている。

無事に登ることができますように。

仏教徒は涅槃像に、ヒンドゥー教徒はガネーシャに手を合わせる。

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すぐそばには日本のお寺も。

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このあたりから道幅も狭くなり、勾配もぐっと急になる。
こりゃ明日は足が筋肉痛だな。
『2日後から筋肉痛が出だすと歳とった証拠』なんて言われるけど、どうだろか?
いろんな神様お願いします。なんとしても明日筋肉痛になってください!

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すでに頂上まで登ってきた小坊主たちとすれ違う。
足元を見ると・・・裸足!
この子たちだけじゃなくて、半分くらいの確率で裸足だ。
インド人がそうだったけど、スリランカ人も足の裏の鍛え方がハンパないな。

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ここは聖なる山。
イヤイヤながら登るのではだめ。
聖なる山に足を踏み入れ、登らせていただいている。
そんな気持ちをもっていないといけないそうだ。

だから「ああ、疲れたー」とか「あと、どのくらいで頂上?」と聞くのはタブー。

ついついふたりで「疲れた」って言い合いたくなるし、すれ違う人に「あとどのくらいですか?」って聞きたくなるけど、けっして口には出さない。

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誰もが疲れをひた隠し、足を前へと運び続ける。
弱音を吐く代わりに人々は信仰の歌を歌う。

歌は掛け合いのようになっている。
1人がひとつのフレーズを歌うと、別の人が次のフレーズを口ずさむ。
知らないもの同士が励まし合うかのように1人ずつ歌い合う。

民間伝承のシンハラ語の歌。

どこか哀愁のある歌で、耳に心地よい。

〜君の祈りとともに 我らを導きたまえ
 我らは祝福をもって登る
 この多くの人々とともに 
 
 我らが神 サマン サマンを崇拝する
 
 スリー・パーダに夜明けが再び訪れる

 我らは神に祈る
 この山を歌い 登ることを
 ああ 太陽を〜 


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朝も、昼も、夜も。
この山には巡礼者の姿が絶えない。

山頂を目指し登っている人もいれば、すでに登頂し山を下りはじめている人もいる。
下山している人たちは、登る苦しみと登頂したときの達成感を知っている。
だから登山道ですれ違うとき、下山している人は歌って励ます。
そして登っている人も返歌してそれにこたえる。

闇夜を包む優しい歌。



大量の白い糸が手すりに巻き付けられている一画がある。
これは「針の斜面」。
その昔、釈迦がこの山を登ったときにここで立ち止まり、破れた衣を繕ったと言われている場所で、この伝説にあやかり信者たちが糸と針を巻き付けている。

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登るにつれて霧が出てきた。
ときどき数mさきも見えなくなるほど真っ白になることも。
なんだか富士登山を思い出すなあ。
仕事で撮影しながらの登山だったけど、あれもキツかったなあ。

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途中には何か所か休憩場所がある。
そこには登り疲れて寝ている人たちが。
登山者の中には年配の信者もたくさんいる。
ケンゾーたちにとってもけっこうハードだから、かなり辛いだろうなあ。
当然若者よりもかなり遅いペースで登っている。
それでも、みんなこの山に登りたいのだ。
いったい何時から登りはじめてるんだろう?

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ぱっと視界が開けた。
後ろを振り返ると・・・雲海だ!
雲を突き抜けちゃったよ!
そりゃキツいはずだよ。

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登りだして3時間。
やっと頂上が見えてきた。
御来光を拝もうとするたくさんの人たちでいっぱい。

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疲れ果てて通路で爆睡している人たちもいる。

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頂上には鐘がある。
これは参拝した回数だけ鳴らすことになっているそう。
ときどき何十回も鐘の音が響き渡ることもある。
ケンゾーとイクエはもちろん1回だけ鳴らした。

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さあ、もうすぐ日の出だ。
聖なる山からみる御来光はさぞ美しいに違いない。
みなさんもどうぞ!!

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・・・残念!!
今回は曇ってて日の出は見られなかった。

けれど聖なる山の頂きで、空が白みはじめるのを迎えるのはとても神秘的だ。
みんなが明るいほうの空をじっと見て、物思いにふける。

自分が幸せであろうと、落ち込んでいようとそんなのおかまいなしに朝はかならずやってくる。

頂上は風が強く、かなり寒い。
すっかり体も冷えきったので下るとするか。

すると笛や太鼓の音色とともに、白い服に身を包んだ集団がやって来た。
いろんなお供え物を手にしている。
周りの人たちはこのお供え物に手を合わせたり、触れてありがたがっている。

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お供え物の行列は寺院を1回りしてご本尊の足跡にお参り。
ちなみに寺院の中は撮影禁止。
中には足跡の形にくぼんだ岩があり、この岩に小さな穴が開いていて、中には大きな宝石があるそうだ。
この宝石に本物の足跡があるといわれている。

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このあと僧による読経がはじまる。
信者たちも座って祈りを捧げる。

雲の上で響く読経、祈りの声。
下界へとこだましていくようだ。

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そして下界へ。
富士登山と違うところは、同じ道を下らないといけないこと。
登りもキツいけど下りもキツい。
イクエは途中から地元のおばちゃんたち同様、横歩きになってしまった。
だれか『皇潤』をイクエに買ってあげて!

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下りは登りのときには暗くて見えなかった周りの景色を見ながら歩くことができる。
周囲は手つかずの自然で覆われている。
スリランカはほんとに自然が豊かだ。
このあたり一帯は「スリランカの中央高地」として世界遺産になっているところ。

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疲れ果ててはいるけれど、おいしい空気を胸いっぱいに吸い込んで、きれいな景色を眺めながらの下山はとても気持ちがよかった。

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豊かな自然、そしてさまざまな宗教の祈りで満ちている霊山。
こんなに黙々と厳かな気持ちで登る山は、世界にそうそうないだろうな。


【旅 info.】
  スリーパーダ(アダムスピーク)a_DSC_0251_20130525203404.jpg
登山料無料。
片道3時間ほど。
登れるのは11月の満月から5月の満月まで。
それ以外の期間は風が強くなり閉山。
登山口は北側のデルハウス(ナラタニヤ)と南側ラトゥナプラにある。
デルハウスからのコースのほうが歩きやすいと言われている。
登山道には簡単な店や食堂、トイレがある。
防寒着や雨具が必要。
御来光を見るには夜明け前から登山しないといけないが日中に登る巡礼者も多い。

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