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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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フレー!フレー! タカシ!!

2013.03.10 05:53|インド☞EDIT
喧噪のインドで意外にも自分のペースでのんびりリラックスしながら旅をしているイクエです。

美しいものも汚いものも、喜びも悲しみも、生も死も・・・。
すべてが混在しているバラナシ。
ここには境界というものがない。

遺体が焼かれくすぶっているなか、すぐ近くでは沐浴をし身を浄める人がいる。

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結婚の誓いをこの場所でおこなうカップルも多い。
着飾った男女が親族に囲まれ、ガンガーで誓いを交わす。

ガンガーを臨む民家の屋上では、結納のパーティーが開かれている。
飲み食いし踊りあう人々。

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おしゃれをして、ガンガーに希望を抱いて。
幸せな人々がこの地を訪れる。

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そのいっぽう、家もなく生きることも難しい人々がガンガーの岸辺で生きている。
食べ物や小銭をもらおうと、物乞いたちが一日中階段に並んでいる。

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陽も陰も共存しているバラナシ。
聖なるヒンドゥーの神々はすべてを見守っている。

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そんなガンガーの岸辺を歩きながらイクエは1人のインド人に思いを馳せていた。
彼とは11年前にインドを旅していたときにここで出会った。
腕いっぱいに手作りのビーズのネックレスや数珠をかけ、歩きながら観光客にそれを売っていた。

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あの日もこんなふうに岸辺の階段に座り、ガンガーを見つめていた。
すると彼が横にこしかけて、流暢な日本語で話しかけてきたのだった。

「ねえ、このネックレス買わない?
 僕の名前はタカシだよ。」

彼は毎日ここを歩いて日本人と話をしながら日本語を身につけたのだと教えてくれた。
タカシという名前も日本人につけてもらったのだという。

タカシは15、16歳くらいだったけど、ずいぶんと老けて見えた。
イクエがネックレスを買う気がないとわかってもタカシは横に座り続け、2人でガンガーを見ながら話した。
どんな話をしたかは覚えていない。
だけどそれは、とても楽しい時間だった。
帰り際にタカシがさらりと言った。
「これ、あげるよ。」
差し出された赤いビーズのネックレス。

「え、いいよ。
 商品でしょ、悪いよ。」
「いいよ、だって友だちになったから。」

そう言ってタカシはネックレスを首にかけてくれて立ち去っていった。

タカシに会ったのはそのときだけで、その後の滞在中もタカシを探したけれど会えなかった。

不揃いの小粒のビーズのネックレスは、真っ赤だけれど主張し過ぎず控えめで、タカシの性格があらわれているみたいだった。
どんな服にも良く似合い、さりげなく使えて今でも重宝している。

あれから10年以上。
タカシはまだこの地にいるのかな。
自分の店を出すことができたかな。
タカシを思いながらこのガンガー沿いを歩いたけれど、タカシには会えずバラナシを発つ日がやってきた。

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夕方、最後にガンガーを見ながらチャイを飲もう。
サドゥーがやっているチャイ屋でケンゾーと一服することにした。

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階段に腰掛けていたら、一人のインド人が座った。
腕にはたくさんのネックレスをかけている。
「これ、買わない?」

「名前はなに?」
とっさに日本語で聞いた。
控えめでやわらかな口調で返事が返ってきた。
「僕の名前はタカシだよ。」

タカシだ!

11年という実際の年月の経過以上に、タカシは年を取っていた。

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タカシが前と変わらず同じスタイルでネックレスを売っていることが嬉しくもあった。
そのいっぽう、10年も経ったのに何も変わらずこうやって物売りをしていることが切なくもあった。

「タカシ、いつからこの仕事やってるの?」
「8歳からだよ」

タカシの生い立ちについて聞くと、彼は穏やかに語ってくれた。
ブッダガヤの近くの街で生まれたタカシは、家族がおらず6歳のときに一人でこのバラナシにたどり着いた。
最初は物乞いで生活していたけれど、路上販売者から生計を立てる術を教わった。
8歳のタカシは、ビーズや紐を買い付け、無地の小さな木製ビーズには自分で色をつけ、売り歩くようになった。

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気になることを聞いた。
「タカシ、今どこに住んでるの?」
タカシはちょっと笑いながら答えた。
「フフッ。そのへんだよ。
 家はないから。ハハハ。」
タカシは今もガンガーの岸辺で路上生活をしている。

「布団は?」
「ブランケットがあるよ。
 ハハハ。でも1枚だけ。
 日中は作りおきしている商品を、ぐるぐるにしたブランケットのなかに隠してる。」
「夜は寒いでしょ!
 大変じゃん!」
「そうそう。
 大変だねえ。ハハハ」
タカシは悲壮感を漂わせるふうでもなく、さらりと自分の境遇を話す。

「ネックレス、一日に何個売れればごはん食べられる?」
ケンゾーが尋ねた。
「2個だね。」
どうしても食べていけない時は物乞いをすることもあるようだ。
タカシは物乞いのことを「お金持ちの人から食事代をおごってもらう」と表現した。

イクエが言った。
「あそこの階段のところに物乞いの人たちと並んでいたほうが楽だし、そっちのほうが稼げるんじゃない?」
「う~ん。
 でもそういうことばっかりするのは、良くないよね。
 悪いし。
 自分でやんないとね。」

そう、それがタカシなのだ。
6歳でストリートチルドレンになって、誰からも面倒をみてもらうことなくここまで自力で生きてきている。

あの日、そんな10代のタカシはイクエにネックレスをプレゼントしてくれた。

「この前はタダでもらったからさ、今回は買おうかな。
 これいくら?」
「200ルピー。」

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「タカシ、200は高いよ。
 もっと安くして。」
「じゃあ、特別に150!」

正直、いくらでも良かった。
この半年、おみやげなんて一度も買ってないけれど、これが世界旅行初めての自分へのおみやげになる。
タカシの商品を買えるなら、いくらでもかまわない。
でも、ちゃんと商売をしているタカシにこっちも客として接したい。

2人で駆け引きを楽しむ。
「150でも高いよお。
 100でいいんじゃない?
 100だったらごはん食べられるよ。」
「材料費がかかってるから、100はダメ。
 140!」

結局、130ルピーで取り引き成立。
財布を見ると小銭があまりない。
でも、日銭で生活しているタカシがおつりなんて持ってるはずもない。
「120なら払えるんだけど、タカシ、おつりないよね?」
「うん、ない。
 いいよ、120で。残りは今度会った時ね!」

バラナシを発つ時間が近づいている。
タカシと別れなければならない。
ホテルへの道を途中までいっしょに歩いた。
バラナシらしからず、時折雨が降って、風も強くガンガーが波打っている。
ふと、気になった。
「タカシ、ほかに服もってるの?」
笑いながらタカシは言った。
「これ1枚だけだよ。」
「寒いじゃん!
 ガンガーで洗濯して、その辺に干すでしょ。
 洗濯してるときはどうしてるの?」
「洗濯してる時は乾くまでずっと裸で待ってる。」
なんてことないよって感じでタカシは答えた。

「タカシ、また会えて嬉しかったよ。
 がんばって生きてくんだよ!」
握手をして別れた。

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タカシに自分のTシャツをあげよう。
マジックでメッセージを書き込んで。

宿でTシャツとマジックを取って、ガンガーの岸辺へと戻った。
雨脚が急に強くなってきた。
岸辺を探す。
けれどタカシの姿はない。
チャイ屋のサドゥーに聞いたら「雨だからもういないよ」とジェスチャーで答えた。

ぱっといなくなり、こっちが求めても出会えないのが、なんだかタカシらしい。

またいつの日か、バラナシに来ることがあったら、ひょっこり会えるかな。

でも、払い損ねた10ルピーも返したいのに。

Tシャツに書くメッセージだって決めていたのに。


「これからも、強く優しく生きてゆけ。
 フレー! フレー! タカシ!!」
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Comment

No title

震災後もうすぐ2年だなあって久しぶりにケンゾーさんのブログ開いてみたら
震災とはそりゃあ関係ないけど、でもステキなストーリーに出会えて幸せな気持ちになりまして。

イクエさん文章上手。
二人の素晴らしい旅のお裾分けをありがとう。

No title

旅先で思わぬ再開をする方は多いけど、
こんな再会もあるのですね。

きょこさんも書いておられますが
お二人の文章は心に届きます

幸せを祈ります

なんというのか、言葉が見つからないです・・・。
タカシには這い上がってもらいたいものです。

今回の記事何度も読ませていただきました。
そして去年インドに行った事を思いだし考え少し切なくなりました。
奇跡って本当にあるんですね。
これからも毎日ブログ楽しみにしてます♪

わかめさま

バラナシの最後の日の夕方に会えたのでびっくりしました。

今までタカシに出会った日本人の旅人も多いと思います。
タカシはたくさんの出会いと別れを経験してるんだろうなあ。

たーさん さま

自分が同じ境遇だったら、タカシみたいに生きぬいていけるかなと思います。

タカシは誰からも育てられてないのに、たくましいし優しいです。
教育も受けてないのに、日本語も流ちょうに話す。

立派だなと、心から思います。

美月さま

インドってほんとにいろんな境遇の人たちがごちゃまぜに暮らしていますよね。
だからいろんな人の生き様が目に入る。

日本だと、街はあまりにも清潔だし、公共空間にプライベートなことを持ち込まないので、人々の生活感や息づかいを感じる機会がないですよね。

きょこへ

きょこ!コメントありがとう。
今日で2年だね。記事でも書いてるけど、高田のことは毎日考えるし夢にも出てくる。まあ今はそれくらいしか出来ることがないんだけど。

これからもケンゾーとイクエの文章力のギャップを楽しみながらブログを見てね。

タカシ

一週間程前、12年ぶりに行ったバラナシで、タカシに会いました。ずば抜けて上手い日本語がに名の知れた物売りなんだろうと検索したらこちらに当たりました。

ガートでプージャ用の花を探していた時に、買い物を手伝ってくれたのです。首飾りを売ってるのは知ってたけど、必要無い買い物は出来ないからせめてもと、買い物を助けてくれたお礼のお金だけ…。

日本語は上手いとは思ったけど、そんな小さい時から働いて覚えたなら納得です。こちらの記事を読んで、何か買い物したらよかったなぁ…とちょいと後悔。次に行ったときいて欲しいな。
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