ロサス・シエテの風変わりな住人
最近結婚式に呼ばれていないから、久しぶりに参加したいイクエです。
現在わたしは36歳。
この年になると、同級生の結婚ブームは終わっている。
会社で働いていたときは同僚の結婚式に招かれることはあったけど、いまはない。
結婚式が続くときはご祝儀で金欠になるからちょっと嫌だけど、やっぱり結婚式に参加すると幸せな気持ちになる。
新郎新婦は微笑ましいし、みんな笑顔だし。
自分たちの結婚式も、楽しかったなあ。
カンクンのホテルゾーンで、青い海と高級ホテルを横目で見てダウンタウンの安宿に戻ってきたイクエとケンゾー。
高級ホテルにも憧れるけど、いまのわたしたちにはこのくらいがしっくりくる。
たくさんの日本語の本や漫画、テーブルの上に置かれた箸立て。
やっぱりこの感じ、落ちつくね〜。

この安宿、ロサス・シエテには、スーツケースで旅行していて、ちゃんとマニキュアやアクセサリーをしているコギレイな女子たちも多い。
グアテマラのタカハウスにはやってこないような女子たち。
男の子たちも清潔感のある爽やか系男子が多い。
やっぱり、カンクンという土地柄からだろうか。
そんななか、異色な宿泊者がいた。
もちろん日本人。
「初老」と言っても怒られないくらいの年齢の男性。
お坊さんのように頭をまるめて、丸い眼鏡をかけている。
独り言をしゃべり、1人でにやけている。
若い子たちは、そのおじさんから距離をとっているのがわかる。
わたしはこういう不思議な雰囲気をもち、ほかの人から避けられているような人を見ると、ついつい話しかけたくなる。
ケンゾーにいつも注意される。
「面倒くさいから関わるのやめときなよ」と。
こういう人に一度でもこちらが話しかけると、その人は「待ってました」とばかりにおしゃべりになる。
そしてケンゾーに言われる。
「言ったやろ。やめといたほうがいいって」
おじさんは、キッチンでニヤニヤしながら調理していた。
板前さんが着るような、給食エプロンのような、白い服を着ている。
プロなのだろうか。
「本格的なお料理をされてますね」
「いやいや、本格的じゃないですよ。
ラーメン作ってるだけです」
「でも、服がすごいじゃないですか。
板前さんですか?」
男性はすごく嬉しそうにこちらを見つめた。
「まあ、日本ではちょっとやってましたね」
「料理人を?」
「中華です」
「中華のシェフ!
すごいですね」
「ラーメン屋でした」
ラーメン屋をしていたという男性は、お手製のラーメンができあがるとダイニングテーブルへと運んだ。
ラーメンというよりも、見かけはチャンポンみたいに具だくさん。
ラーメン屋さんのラーメンとは似ても似つかない。
カニカマが浮いていた。
カニカマは近くの大型スーパーで売っていて、いつもカニカマ入りのラーメンを食べるのが日課だという。
席につき、給食エプロンみたいな服は脱ぐのかと思ったら、そのまま。
そして、丸いキャンドルをもってきて、火をつけて、どんぶりの横に置いた。
「いつもね、わたしはこうやって独りでもキャンドルをつけるんですよ。
雰囲気出るでしょ。
ひとり、ディナータイム。
いまはランチですけどね、アハハ」
「雰囲気が出る」とおじさんは言ったけど、いまは昼間で明るい。
キャンドルの灯りは存在感なく、小さく揺らめていていた。
「おいしそうですね」と、わたしはお世辞を言った。
「食べてみますか?」と聞かれて、わたしの代わりにケンゾーが「ひとくち、いいですか?」と答えた。
スプーンの入ったどんぶりを渡され、ケンゾーがそのスプーンで汁をすくって口に入れようとしたら、おじさんがいきなり大声を出した。
「え!
そのスプーン使うの、やめてくださいよ〜。
向こうから自分の、もってきてくださいよ〜」
おじさんは顔に似合わず、潔癖性だった。
ケンゾーがスプーンを持ってきて、ひとくち食べる。
ケンゾーの第一声は「うまい!」でも「おいしい!」でもなかった。
「かっらーい!!」
おじさんがニヤニヤしながら言った。
「辛いんです。
これがいいんです。
ハバネロをたっぷり入れてますから」
ラーメンにハバネロを入れるなんて、邪道のような気がするけど・・・。
ほんとうにラーメン職人だったのだろうか。
おじさんは、はふはふ言いながらラーメンをすする。
丸めた頭にも、首筋にも汗が噴き出している。
もう、びしょびしょだ。
「・・・汗、すごいですね。
辛すぎるんじゃないんですか」
「いや〜。
毎日ハバネロの食べ過ぎて、完全に舌がバカになってますね。
でもやめられないんですよぉ」
キャンドルとどんぶりと、滝のように汗を流す初老の男性。
すべてがちぐはぐで、不思議な光景。
「もう、ここは長いんですか?」
「この宿に来てからはそんなに長くないんですが、カンクンにはもう何年もいます」
「何をされてるんですか?」
「わたし、ミュージシャンなんです」
「ミュージシャン!?」
「カンクンでミュージシャンをしながら、生計を立ててるんです」
「歌うんですか?」
「尺八なんです」
おじさんは尺八奏者として、ホテルゾーンのホテルを毎晩渡り歩き、ディナータイムにレストランで演奏しているのだと言う。
シェラトンだったかハイアットだったか、すごく高いホテルにも出入りしているらしく、ホテル側からお金ももらえるし、客からチップももらえるらしい。
チップで100ドルとかくれる宿泊客もいるというから驚く。
「ラーメン屋だったのに、なぜ尺八を?」
「その前は日本で普通に働いていたんですよ。
でもやってた会社が倒産して、それでいまこういう身になってるんです」
「海外で働きたいなら、日本語学校の先生とかの選択肢もあったでしょう」
「日本語学校の教師の免許ももってるんですよ」
「すごいじゃないですか」
「でも、いまは尺八です」
おじさんは見かけによらず、戦略的なことを考えて、実行している人だった。
おじさんは就業ビザを獲得している。
それでここに何年も住み、働くことができている。
昔はメキシコでは就業ビザは取りやすかったけれど、いまは取りにくいのだと言う。
メキシコ人たちが「外国人たちが自分たちの仕事を横取りしている。外国人を働かせるな」と政府に圧力をかけているから。
そこでメキシコ政府は、メキシコ国内の人材だけでは賄えない職に限ってだけ、外国人に就業ビザを与えるようにしたらしい。
「以前はね、キューバ人の音楽仲間もいたんですよ。
でも、そいつらの演奏はメキシコ人にもできるってことで職を奪われたんです。
だからわたしは尺八に乗り換えようって決めたんです。
尺八なんてできるメキシコ人はいないから」
おじさんの尺八は我流。
独学で身につけたのだそう。
「もし、メキシコ人の尺八奏者が生まれれば、地位が危なくなりますね」
「そうなんですよ。
それにもし、日本人の若いきれいな女性の尺八奏者が来たら・・・。
わたしなんかよりその人になっちゃいますよね」
「どんな服で演奏してるんですか?
着物を着るんですか?」
「これなんですよ」
おじさんは、いま自分が着ているペラペラの給食エプロンを指差した。
「自分で作ったんですよ。
これ」
裾の長さが左右あってなくてとてもチープに見える。
これで高級ホテルで演奏しているというのが信じられない。
ドレスコードに一発でひっかかりそうな格好だ。
「下は何を履くんですか?」
「下はね、こっちのおばさんたちが着ているスカート」
「スカート!?
どういうのですか?」
「いやあ、恥ずかしいんだけどね」
「見てみたいです!」
「見ますか?
恥ずかしいなあ。
笑わないでくださいよ」
おじさんは嬉しそうに部屋を出ていった。
「これなんですよ。
どうです?」
しばらくして、部屋の向こうからおじさんの声がした。
登場したおじさんの格好に、わたしもケンゾーも言葉を失った。
なに。
それ?
おばちゃんの寝間着のような、花柄のゆったりしたロングスカートだった。
花柄と言っても、着物の柄のようなものではない。
赤や緑、黄色など派手な色の大柄。
テーブルクロスみたい。
給食エプロンの下に、花柄のロングスカート。
おじさんは、すごい美的感覚の持ち主だ。
「着物っぽいでしょ」
「いやぁ〜。
それですか・・・。
でも、アメリカ人とかそれを着物と勘違いして『アメイジング』って喜ぶかもしれないですね・・・」
「そうなんですよ、アハハ」
「でも、お客さんにはたまに日本人もいるでしょ」
「そう、いるんです。
日本人のお客さんには失笑されますね。
そのときは、恥ずかしいですねえ。
海外の人は10ドルとか20ドルとかチップくれるんですよ。
でも日本のお客さんは、手にお金を握りしめて最後にわたしのところに来てくれるんです。
『頑張ってください』と言って、チップを渡してくれるんです。
そのチップを見るとね、1ドルとかなんですよ。
アハハ」
海外の人には、おじさんは日本人の一流尺八奏者に見えても、日本人にはお金に困ってがんばってる流しの人にしか映らないのかもしれない。
おじさんはお昼にハバネロラーメンを食べて夕方前にホテルに出勤し、夜遅くない時間に帰ってくる。
おじさんが選んだ自分らしい生き方。
自分で道を探し、切り開き、運をつかんで、自由に生きている。
人間、なんとかなるもんなんだなあ。
どうやっても生きていける。
大丈夫。
帰国してからの生活に不安があったけど、おじさんに背中を押された気がした。
おじさんは、楽しそうだ。
ありがとう、おじさん!
これからもダウンタウンの安宿からホテルゾーンの高級ホテルに出勤し、尺八を披露して、おもしろい生活を送ってくださいね。
現在わたしは36歳。
この年になると、同級生の結婚ブームは終わっている。
会社で働いていたときは同僚の結婚式に招かれることはあったけど、いまはない。
結婚式が続くときはご祝儀で金欠になるからちょっと嫌だけど、やっぱり結婚式に参加すると幸せな気持ちになる。
新郎新婦は微笑ましいし、みんな笑顔だし。
自分たちの結婚式も、楽しかったなあ。
カンクンのホテルゾーンで、青い海と高級ホテルを横目で見てダウンタウンの安宿に戻ってきたイクエとケンゾー。
高級ホテルにも憧れるけど、いまのわたしたちにはこのくらいがしっくりくる。
たくさんの日本語の本や漫画、テーブルの上に置かれた箸立て。
やっぱりこの感じ、落ちつくね〜。

この安宿、ロサス・シエテには、スーツケースで旅行していて、ちゃんとマニキュアやアクセサリーをしているコギレイな女子たちも多い。
グアテマラのタカハウスにはやってこないような女子たち。
男の子たちも清潔感のある爽やか系男子が多い。
やっぱり、カンクンという土地柄からだろうか。
そんななか、異色な宿泊者がいた。
もちろん日本人。
「初老」と言っても怒られないくらいの年齢の男性。
お坊さんのように頭をまるめて、丸い眼鏡をかけている。
独り言をしゃべり、1人でにやけている。
若い子たちは、そのおじさんから距離をとっているのがわかる。
わたしはこういう不思議な雰囲気をもち、ほかの人から避けられているような人を見ると、ついつい話しかけたくなる。
ケンゾーにいつも注意される。
「面倒くさいから関わるのやめときなよ」と。
こういう人に一度でもこちらが話しかけると、その人は「待ってました」とばかりにおしゃべりになる。
そしてケンゾーに言われる。
「言ったやろ。やめといたほうがいいって」
おじさんは、キッチンでニヤニヤしながら調理していた。
板前さんが着るような、給食エプロンのような、白い服を着ている。
プロなのだろうか。
「本格的なお料理をされてますね」
「いやいや、本格的じゃないですよ。
ラーメン作ってるだけです」
「でも、服がすごいじゃないですか。
板前さんですか?」
男性はすごく嬉しそうにこちらを見つめた。
「まあ、日本ではちょっとやってましたね」
「料理人を?」
「中華です」
「中華のシェフ!
すごいですね」
「ラーメン屋でした」
ラーメン屋をしていたという男性は、お手製のラーメンができあがるとダイニングテーブルへと運んだ。
ラーメンというよりも、見かけはチャンポンみたいに具だくさん。
ラーメン屋さんのラーメンとは似ても似つかない。
カニカマが浮いていた。
カニカマは近くの大型スーパーで売っていて、いつもカニカマ入りのラーメンを食べるのが日課だという。
席につき、給食エプロンみたいな服は脱ぐのかと思ったら、そのまま。
そして、丸いキャンドルをもってきて、火をつけて、どんぶりの横に置いた。
「いつもね、わたしはこうやって独りでもキャンドルをつけるんですよ。
雰囲気出るでしょ。
ひとり、ディナータイム。
いまはランチですけどね、アハハ」
「雰囲気が出る」とおじさんは言ったけど、いまは昼間で明るい。
キャンドルの灯りは存在感なく、小さく揺らめていていた。
「おいしそうですね」と、わたしはお世辞を言った。
「食べてみますか?」と聞かれて、わたしの代わりにケンゾーが「ひとくち、いいですか?」と答えた。
スプーンの入ったどんぶりを渡され、ケンゾーがそのスプーンで汁をすくって口に入れようとしたら、おじさんがいきなり大声を出した。
「え!
そのスプーン使うの、やめてくださいよ〜。
向こうから自分の、もってきてくださいよ〜」
おじさんは顔に似合わず、潔癖性だった。
ケンゾーがスプーンを持ってきて、ひとくち食べる。
ケンゾーの第一声は「うまい!」でも「おいしい!」でもなかった。
「かっらーい!!」
おじさんがニヤニヤしながら言った。
「辛いんです。
これがいいんです。
ハバネロをたっぷり入れてますから」
ラーメンにハバネロを入れるなんて、邪道のような気がするけど・・・。
ほんとうにラーメン職人だったのだろうか。
おじさんは、はふはふ言いながらラーメンをすする。
丸めた頭にも、首筋にも汗が噴き出している。
もう、びしょびしょだ。
「・・・汗、すごいですね。
辛すぎるんじゃないんですか」
「いや〜。
毎日ハバネロの食べ過ぎて、完全に舌がバカになってますね。
でもやめられないんですよぉ」
キャンドルとどんぶりと、滝のように汗を流す初老の男性。
すべてがちぐはぐで、不思議な光景。
「もう、ここは長いんですか?」
「この宿に来てからはそんなに長くないんですが、カンクンにはもう何年もいます」
「何をされてるんですか?」
「わたし、ミュージシャンなんです」
「ミュージシャン!?」
「カンクンでミュージシャンをしながら、生計を立ててるんです」
「歌うんですか?」
「尺八なんです」
おじさんは尺八奏者として、ホテルゾーンのホテルを毎晩渡り歩き、ディナータイムにレストランで演奏しているのだと言う。
シェラトンだったかハイアットだったか、すごく高いホテルにも出入りしているらしく、ホテル側からお金ももらえるし、客からチップももらえるらしい。
チップで100ドルとかくれる宿泊客もいるというから驚く。
「ラーメン屋だったのに、なぜ尺八を?」
「その前は日本で普通に働いていたんですよ。
でもやってた会社が倒産して、それでいまこういう身になってるんです」
「海外で働きたいなら、日本語学校の先生とかの選択肢もあったでしょう」
「日本語学校の教師の免許ももってるんですよ」
「すごいじゃないですか」
「でも、いまは尺八です」
おじさんは見かけによらず、戦略的なことを考えて、実行している人だった。
おじさんは就業ビザを獲得している。
それでここに何年も住み、働くことができている。
昔はメキシコでは就業ビザは取りやすかったけれど、いまは取りにくいのだと言う。
メキシコ人たちが「外国人たちが自分たちの仕事を横取りしている。外国人を働かせるな」と政府に圧力をかけているから。
そこでメキシコ政府は、メキシコ国内の人材だけでは賄えない職に限ってだけ、外国人に就業ビザを与えるようにしたらしい。
「以前はね、キューバ人の音楽仲間もいたんですよ。
でも、そいつらの演奏はメキシコ人にもできるってことで職を奪われたんです。
だからわたしは尺八に乗り換えようって決めたんです。
尺八なんてできるメキシコ人はいないから」
おじさんの尺八は我流。
独学で身につけたのだそう。
「もし、メキシコ人の尺八奏者が生まれれば、地位が危なくなりますね」
「そうなんですよ。
それにもし、日本人の若いきれいな女性の尺八奏者が来たら・・・。
わたしなんかよりその人になっちゃいますよね」
「どんな服で演奏してるんですか?
着物を着るんですか?」
「これなんですよ」
おじさんは、いま自分が着ているペラペラの給食エプロンを指差した。
「自分で作ったんですよ。
これ」
裾の長さが左右あってなくてとてもチープに見える。
これで高級ホテルで演奏しているというのが信じられない。
ドレスコードに一発でひっかかりそうな格好だ。
「下は何を履くんですか?」
「下はね、こっちのおばさんたちが着ているスカート」
「スカート!?
どういうのですか?」
「いやあ、恥ずかしいんだけどね」
「見てみたいです!」
「見ますか?
恥ずかしいなあ。
笑わないでくださいよ」
おじさんは嬉しそうに部屋を出ていった。
「これなんですよ。
どうです?」
しばらくして、部屋の向こうからおじさんの声がした。
登場したおじさんの格好に、わたしもケンゾーも言葉を失った。
なに。
それ?
おばちゃんの寝間着のような、花柄のゆったりしたロングスカートだった。
花柄と言っても、着物の柄のようなものではない。
赤や緑、黄色など派手な色の大柄。
テーブルクロスみたい。
給食エプロンの下に、花柄のロングスカート。
おじさんは、すごい美的感覚の持ち主だ。
「着物っぽいでしょ」
「いやぁ〜。
それですか・・・。
でも、アメリカ人とかそれを着物と勘違いして『アメイジング』って喜ぶかもしれないですね・・・」
「そうなんですよ、アハハ」
「でも、お客さんにはたまに日本人もいるでしょ」
「そう、いるんです。
日本人のお客さんには失笑されますね。
そのときは、恥ずかしいですねえ。
海外の人は10ドルとか20ドルとかチップくれるんですよ。
でも日本のお客さんは、手にお金を握りしめて最後にわたしのところに来てくれるんです。
『頑張ってください』と言って、チップを渡してくれるんです。
そのチップを見るとね、1ドルとかなんですよ。
アハハ」
海外の人には、おじさんは日本人の一流尺八奏者に見えても、日本人にはお金に困ってがんばってる流しの人にしか映らないのかもしれない。
おじさんはお昼にハバネロラーメンを食べて夕方前にホテルに出勤し、夜遅くない時間に帰ってくる。
おじさんが選んだ自分らしい生き方。
自分で道を探し、切り開き、運をつかんで、自由に生きている。
人間、なんとかなるもんなんだなあ。
どうやっても生きていける。
大丈夫。
帰国してからの生活に不安があったけど、おじさんに背中を押された気がした。
おじさんは、楽しそうだ。
ありがとう、おじさん!
これからもダウンタウンの安宿からホテルゾーンの高級ホテルに出勤し、尺八を披露して、おもしろい生活を送ってくださいね。