「グラン・セノーテ」を上回る「ドス・オホス」
土用の丑の日を前に、うなぎを食べに行ったイクエです。
ちゃんと鰻屋さんに入って食べたのは何年ぶりだろう。
タモリさんが「日本一おいしい」と絶賛しているという吉塚うなぎ店。
順番待ちして、おいしい鰻にありつけました。
きょうはセノーテダイビングの最終章。
きのうは水中に雲海が広がる「ピット」をご紹介。
イクエとケンゾーが最後に潜るのは「ドス オホス(DOS OJOS)」というポイント。
「DOS」とは、スペイン語で「ふたつ」という意味。
「OJOS」は「目」。
わたしたちのインストラクターがタンク4本背負ってピットのトンネルを潜って、たどり着いたのがこのドス・オホス。
ピットとドス・オホスは水中でつながっている。
つながっていると言っても、距離は何キロもある。
潜るには特別なライセンスと高い技術がいる。
もちろんわたしたちは、車でドス・オホスに移動。
それなりの距離があった。

ドス・オホスは、ピットと違ってシュノーケリングでもじゅうぶん楽しめる場所。
日本人の旅人にはグラン・セノーテが人気だけど、ドス・オホスのほうが欧米人には人気かもしれない。
敷地内には、ドス・オホスのTシャツなどオリジナルグッズを販売するお土産屋さんやカフェがある。
ドス・オホスのほうがグラン・セノーテよりも暗い洞窟のような部分があったりして、アドベンチャー要素は強いんじゃないかな。
シュノーケルをする人は、せっかくなのでふたつとも行ってみるといいと思うよ。
ドス・オホスを上から見た地図。
水色の部分が外気に面していてシュノーケルを楽しめるところで、藍色が洞窟のようになっていてダイビング専用のエリア。

外気に面している部分は、2つに分かれている。
だからシュノーケルの人は、ひとつの場所で泳いだら、いったん外に出てしばらく歩いて移動し、ふたつめの場所で泳ぐことになる。
地上から見えているのは、「ふたつの目」。
実際には、このふたつの目は水底でつながっていて、ダイビングの人は潜ったまま移動することができる。

入口は洞穴のようになっている。
遠くから見ると薄暗そうに見えたけど、近づくと水はクリアブルーの美しい色をしていた。

ここ、メキシコのユカタン半島にはたくさんのセノーテが存在している。
その数、3000とか7000とも言われている。
ユカタン半島は40万年前に珊瑚礁が隆起してできた大地。
地下にしみ込んだ雨水によって、石灰岩が何万年もの時をかけて侵食され、地下に洞窟ができた。
そしてその洞窟の天井が陥没したところをセノーテ(泉・井戸)と呼び、わたしたちはそこから地下の水場へと入り込めるようになっている。
ユカタン半島にはほとんど川がないけど、代わりにこのセノーテが、昔から貴重な水源になっていたのだそう。

ドス・オホスはグラン・セノーテよりも人が多い。
でも、入口は2つあるし面積も広いので、人が多いことは気にならない。
体を水中に沈める。
さっそく光のカーテンに包まれる。

下から見ると、シュノーケルをしている人たちの足が見えておもしろい。
空に浮かんでいるみたい。

この前グラン・セノーテの記事で、人がまだ多くない朝イチの時間を狙うならカンクンよりもトゥルムに泊まったほうがいいって書いたけど、もちろんカンクンからもグラン・セノーテやドス・オホスへの日帰り旅行はできるよ。
この前の記事でコメントをくださった方がいて、その方はカンクンを朝早く出て、まだ混んでない時間帯にグラン・セノーテに着いたのだそう。
カンクンからトゥルムまではバスで2時間半くらい。
そこから各セノーテにはタクシーで行くことになると思うから、3時間以上は見ておいたほうがいいんじゃないかな。
季節によってオープン時間は変わるかもしれないけど、だいたい朝8時にセノーテはオープンするので、逆算してカンクンを出発してきてくださいね。
朝イチにカンクンを出てきたら、グラン・セノーテとドス・オホス、がんばればふたつとも楽しめると思う。
がんばりたくなくて、ゆったりセノーテを楽しみたい方は、トゥルムでの宿泊をお勧めします。

光のカーテンから徐々に離れ、光の届かない世界に突入していくわたしたち。
こころがザワザワ。
冒険心がくすぐられる。
ライトが当たらないところは、真っ暗でそこに何があるのかもわからない。
闇を切り開いて、ぐーっと進んでいく感じ。

ライトを照らすと輝く鍾乳石が、突然姿を現す。
宝物が眠っていそうな場所。

実際、宝物が眠っている可能性も大いにある。
というのもマヤの時代、貴重な水源だったセノーテは聖なる場所とされていた。
そこには生け贄や貢ぎ物が捧げられた。
いくつかのセノーテからは人骨や石器などが見つかっている。
ヒスイや貝殻などの装飾品が見つかっている場所もある。
セノーテを調査している考古学者たちによると、干ばつのときセノーテに生け贄を捧げて雨を降らせてほしいと祈っていたんじゃないかということ。
850年から1250年ごろのことと推測されている。

見えなかった水面が、頭上に見えてきた。
そこからシュノーケルをしている人たちのフィンが見える。
インストラクターが水面に浮上し、わたしとケンゾーも真似をする。
顔が水面に出て、外気に触れた。

キィーッ!
キィー、キィー、キィー。
甲高い鳴き声。
そしてサー、サーっとかすめる無数の影。
コウモリが飛び交っていた。
ここだって、ライトで照らさなければ真っ暗。
コウモリたちにふさわしい寝床。

シュノーケルの人たちがいるということは、近くに泳いで入れる入口があるということ。
ドス・オホスでは、ダイビングじゃなくシュノーケルでも、こんなアドベンチャーを味わえる。
防水ライトがあったほうが絶対楽しめるよ!
入口でレンタルもあるかも。

シュノーケルの人たちをガイドが水中に案内するツアーにも入口で申し込めば参加できるみたい。
そのツアーに参加すれば、ライトもあるし不安もないから楽しめると思う。
ドス・オホスでは、がんばってエアードーム(鍾乳洞にできた空気のある空間 顔を水面に出せるところ)まで泳ぐとすごくワクワクする。
また海中へと体を沈ませていく。
シュノーケルの人たちの下へ下へ。

ここから見ると、シュノーケルしている人たちが空高く浮いてるみたいでおもしろけど、シュノーケルしている人からすると自分の真下にダイバーたちが飛んでいるみたいに見えるからおもしろいんだって。
イクエとケンゾーの今回のダイビングは、ピットで1本、ドス・オホスで2本の計3本。
ドス・オホスはふたつの入口があるので、一度潜った後にあがって、歩いてもうひとつの入口に移動し、新しいタンクに変えてもう1本潜ることになっていた。
でも「1本潜った後にまだタンクにじゅうぶんなエアーが残っていて体力もあるなら、そのまま2本目も続行し、地下を潜ったまま移動しよう」と言われていた。

1本目が終わり、一度水面に顔を出した後、インストラクターがわたしたちのエアーの量と体力を確認した。
エアーは女性よりも男性のほうがたくさん消費しやすい。
水の中ではケンゾーよりもわたしのほうが手足をばたつかせていてたくさんエアーを使っているようだけど、だいたいいつもケンゾーのほうが早くエアーがなくなる。
今回は、わたしもケンゾーもエアーをあまり使わずに、上手に潜ることができているみたいだった。
「ふたりともすごくスムーズについてきてるし、いい感じだよ!
体力が大丈夫なら、このまま潜ろう」
インストラクターがにこやかにわたしたちを褒めてくれた。
海水ではないセノーテのダイビングは、海で潜るよりも難しいと聞いていた。
でも、わたしにとっては海よりも断然セノーテのほうが潜りやすい。
海だと波があるので流されやすく、わたしはみんなについていくので必死だ。
でもセノーテなら流れがないので、ただ水の中を漂っていればいい。
それに、透明度が高いので見通しがよく、水の中にいることを忘れてしまう。
まるで鍾乳洞の中を歩いているような不思議な感覚になる。
それからわたしたちは、ふたたび水の中に潜り、さっきとは別のコースを探検した。

2日間かけてセノーテでのシュノーケリングとダイビングを満喫した。
もうお腹いっぱい、と言いたいところだけど、全然飽きない。
ダイビングできるセノーテはまだまだたくさんあるから、機会があればまた潜ってみたいなあ。

きのう紹介したピットときょうのドス・オホスの映像です。
良かったらごらんください。
幻想的なセノーテも楽しんだし、アクマルビーチでカメと泳げたし、開放的な遺跡を散策できたし、メキシコ最初の地、トゥルムを大満喫。
さて、つぎに行くのは大人気のあのリゾート。
ハネムーンで行く人も多い、カンクン!
カンクンのビーチの美しさはいかほど?
ちゃんと鰻屋さんに入って食べたのは何年ぶりだろう。
タモリさんが「日本一おいしい」と絶賛しているという吉塚うなぎ店。
順番待ちして、おいしい鰻にありつけました。
きょうはセノーテダイビングの最終章。
きのうは水中に雲海が広がる「ピット」をご紹介。
イクエとケンゾーが最後に潜るのは「ドス オホス(DOS OJOS)」というポイント。
「DOS」とは、スペイン語で「ふたつ」という意味。
「OJOS」は「目」。
わたしたちのインストラクターがタンク4本背負ってピットのトンネルを潜って、たどり着いたのがこのドス・オホス。
ピットとドス・オホスは水中でつながっている。
つながっていると言っても、距離は何キロもある。
潜るには特別なライセンスと高い技術がいる。
もちろんわたしたちは、車でドス・オホスに移動。
それなりの距離があった。

ドス・オホスは、ピットと違ってシュノーケリングでもじゅうぶん楽しめる場所。
日本人の旅人にはグラン・セノーテが人気だけど、ドス・オホスのほうが欧米人には人気かもしれない。
敷地内には、ドス・オホスのTシャツなどオリジナルグッズを販売するお土産屋さんやカフェがある。
ドス・オホスのほうがグラン・セノーテよりも暗い洞窟のような部分があったりして、アドベンチャー要素は強いんじゃないかな。
シュノーケルをする人は、せっかくなのでふたつとも行ってみるといいと思うよ。
ドス・オホスを上から見た地図。
水色の部分が外気に面していてシュノーケルを楽しめるところで、藍色が洞窟のようになっていてダイビング専用のエリア。

外気に面している部分は、2つに分かれている。
だからシュノーケルの人は、ひとつの場所で泳いだら、いったん外に出てしばらく歩いて移動し、ふたつめの場所で泳ぐことになる。
地上から見えているのは、「ふたつの目」。
実際には、このふたつの目は水底でつながっていて、ダイビングの人は潜ったまま移動することができる。

入口は洞穴のようになっている。
遠くから見ると薄暗そうに見えたけど、近づくと水はクリアブルーの美しい色をしていた。

ここ、メキシコのユカタン半島にはたくさんのセノーテが存在している。
その数、3000とか7000とも言われている。
ユカタン半島は40万年前に珊瑚礁が隆起してできた大地。
地下にしみ込んだ雨水によって、石灰岩が何万年もの時をかけて侵食され、地下に洞窟ができた。
そしてその洞窟の天井が陥没したところをセノーテ(泉・井戸)と呼び、わたしたちはそこから地下の水場へと入り込めるようになっている。
ユカタン半島にはほとんど川がないけど、代わりにこのセノーテが、昔から貴重な水源になっていたのだそう。

ドス・オホスはグラン・セノーテよりも人が多い。
でも、入口は2つあるし面積も広いので、人が多いことは気にならない。
体を水中に沈める。
さっそく光のカーテンに包まれる。

下から見ると、シュノーケルをしている人たちの足が見えておもしろい。
空に浮かんでいるみたい。

この前グラン・セノーテの記事で、人がまだ多くない朝イチの時間を狙うならカンクンよりもトゥルムに泊まったほうがいいって書いたけど、もちろんカンクンからもグラン・セノーテやドス・オホスへの日帰り旅行はできるよ。
この前の記事でコメントをくださった方がいて、その方はカンクンを朝早く出て、まだ混んでない時間帯にグラン・セノーテに着いたのだそう。
カンクンからトゥルムまではバスで2時間半くらい。
そこから各セノーテにはタクシーで行くことになると思うから、3時間以上は見ておいたほうがいいんじゃないかな。
季節によってオープン時間は変わるかもしれないけど、だいたい朝8時にセノーテはオープンするので、逆算してカンクンを出発してきてくださいね。
朝イチにカンクンを出てきたら、グラン・セノーテとドス・オホス、がんばればふたつとも楽しめると思う。
がんばりたくなくて、ゆったりセノーテを楽しみたい方は、トゥルムでの宿泊をお勧めします。

光のカーテンから徐々に離れ、光の届かない世界に突入していくわたしたち。
こころがザワザワ。
冒険心がくすぐられる。
ライトが当たらないところは、真っ暗でそこに何があるのかもわからない。
闇を切り開いて、ぐーっと進んでいく感じ。

ライトを照らすと輝く鍾乳石が、突然姿を現す。
宝物が眠っていそうな場所。

実際、宝物が眠っている可能性も大いにある。
というのもマヤの時代、貴重な水源だったセノーテは聖なる場所とされていた。
そこには生け贄や貢ぎ物が捧げられた。
いくつかのセノーテからは人骨や石器などが見つかっている。
ヒスイや貝殻などの装飾品が見つかっている場所もある。
セノーテを調査している考古学者たちによると、干ばつのときセノーテに生け贄を捧げて雨を降らせてほしいと祈っていたんじゃないかということ。
850年から1250年ごろのことと推測されている。

見えなかった水面が、頭上に見えてきた。
そこからシュノーケルをしている人たちのフィンが見える。
インストラクターが水面に浮上し、わたしとケンゾーも真似をする。
顔が水面に出て、外気に触れた。

キィーッ!
キィー、キィー、キィー。
甲高い鳴き声。
そしてサー、サーっとかすめる無数の影。
コウモリが飛び交っていた。
ここだって、ライトで照らさなければ真っ暗。
コウモリたちにふさわしい寝床。

シュノーケルの人たちがいるということは、近くに泳いで入れる入口があるということ。
ドス・オホスでは、ダイビングじゃなくシュノーケルでも、こんなアドベンチャーを味わえる。
防水ライトがあったほうが絶対楽しめるよ!
入口でレンタルもあるかも。

シュノーケルの人たちをガイドが水中に案内するツアーにも入口で申し込めば参加できるみたい。
そのツアーに参加すれば、ライトもあるし不安もないから楽しめると思う。
ドス・オホスでは、がんばってエアードーム(鍾乳洞にできた空気のある空間 顔を水面に出せるところ)まで泳ぐとすごくワクワクする。
また海中へと体を沈ませていく。
シュノーケルの人たちの下へ下へ。

ここから見ると、シュノーケルしている人たちが空高く浮いてるみたいでおもしろけど、シュノーケルしている人からすると自分の真下にダイバーたちが飛んでいるみたいに見えるからおもしろいんだって。
イクエとケンゾーの今回のダイビングは、ピットで1本、ドス・オホスで2本の計3本。
ドス・オホスはふたつの入口があるので、一度潜った後にあがって、歩いてもうひとつの入口に移動し、新しいタンクに変えてもう1本潜ることになっていた。
でも「1本潜った後にまだタンクにじゅうぶんなエアーが残っていて体力もあるなら、そのまま2本目も続行し、地下を潜ったまま移動しよう」と言われていた。

1本目が終わり、一度水面に顔を出した後、インストラクターがわたしたちのエアーの量と体力を確認した。
エアーは女性よりも男性のほうがたくさん消費しやすい。
水の中ではケンゾーよりもわたしのほうが手足をばたつかせていてたくさんエアーを使っているようだけど、だいたいいつもケンゾーのほうが早くエアーがなくなる。
今回は、わたしもケンゾーもエアーをあまり使わずに、上手に潜ることができているみたいだった。
「ふたりともすごくスムーズについてきてるし、いい感じだよ!
体力が大丈夫なら、このまま潜ろう」
インストラクターがにこやかにわたしたちを褒めてくれた。
海水ではないセノーテのダイビングは、海で潜るよりも難しいと聞いていた。
でも、わたしにとっては海よりも断然セノーテのほうが潜りやすい。
海だと波があるので流されやすく、わたしはみんなについていくので必死だ。
でもセノーテなら流れがないので、ただ水の中を漂っていればいい。
それに、透明度が高いので見通しがよく、水の中にいることを忘れてしまう。
まるで鍾乳洞の中を歩いているような不思議な感覚になる。
それからわたしたちは、ふたたび水の中に潜り、さっきとは別のコースを探検した。

2日間かけてセノーテでのシュノーケリングとダイビングを満喫した。
もうお腹いっぱい、と言いたいところだけど、全然飽きない。
ダイビングできるセノーテはまだまだたくさんあるから、機会があればまた潜ってみたいなあ。

きのう紹介したピットときょうのドス・オホスの映像です。
良かったらごらんください。
幻想的なセノーテも楽しんだし、アクマルビーチでカメと泳げたし、開放的な遺跡を散策できたし、メキシコ最初の地、トゥルムを大満喫。
さて、つぎに行くのは大人気のあのリゾート。
ハネムーンで行く人も多い、カンクン!
カンクンのビーチの美しさはいかほど?