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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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日本人殺害テロ 私たちの愛する国で起きてしまいました

2016.07.07 11:03|グアテマラ☞EDIT
熊本の南阿蘇で久しぶりに青空と真っ白な夏の雲と鮮やかな緑の山並みを見ているイクエです。
地震に続き、大雨でがけ崩れがいたるところで起きました。
やっと晴れるようになりましたが、このまま梅雨が終わればいいなあと願っています。

先日、わたしたちに大きな衝撃を与えた事件が起きました。
凄惨な出来事は、わたしたちが大好きな国で起きてしまいました。
バングラデシュです。

7月1日、バングラデシュの首都ダッカの飲食店を武装グループが襲撃し、日本人7人を含む23人が犠牲になった立てこもり事件です。

まさか、あのバングラデシュで。
わたしたちは信じられない気持ちでした。

この世界一周でイクエとケンゾーは78か国を訪れました。
そのなかでバングラデシュはわたしたちが好きな国のトップに入ります。

なにがそんなにわたしたちを惹き付けたのか。

バングラデシュには素晴らしい観光地もありません。
アジア最貧国と言われていて、不便で、設備も整っておらず、バックパッカーにとって快適な宿もなく、旅行しづらく、けっして居心地のいい国ではありません。
公用語はベンガル語で、文字はアルファベットじゃないので読めません。
国民の多くがイスラム教徒で、わたしたちの好きなお酒を楽しむこともできません。
人口はおよそ1億6000万人で、世界でもっとも人口密度が高い国と言われています。

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それなのに、わたしたちはバングラデシュが大好きです。
わたしたちがバングラデシュを大好きになった理由は「人」です。
最貧国でありがながら、人々から悲壮感のようなものを感じません。

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この国ほど、外国人を歓迎してくれるところはありません。
「おもてなし」の精神にあふれています。

ただ、わたしたちが道を歩いているだけでみんなが集まってきます。
そして「友だちになってほしい」「うちに来てほしい」と真剣な瞳で手を引っ張られます。
そこに下心はありません。

わたしたちもこうした出会いから、突然お宅におじゃましたり、そのままずるずると泊めてもらったり、地域を案内してもらったり、親戚一同を集めて食事会を開いてもらったり、毎日毎日が素晴らしい出会いに満ちあふれた、宝物のような日々を過ごしました。

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この国を去るときは、ほんとうに去りがたく、ビザの期限ぎりぎりまでいました。
結局最後は、列車の中で出会ったノルシャヒンの家にそのままホームステイ。
水道もないほんとうに田舎のお宅でしたが、わたしたちは思い出深いひとときを過ごし、「ずっとこのままここにいて」と言われながらも別れることになりました。
最後は国境まで送ってくれました。
まさに、バングラデシュとインドの国境の上で、ケンゾーとノルシャヒンは、アラフォーの男同士でありながら号泣し抱き合い、わたしたちは別れたのです。

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バングラデシュを離れてからも、わたしたちはバングラデシュのことを思い続けていました。
もし、わたしたちにもっと時間とお金があったなら、世界一周の最後にバングラデシュに立ち寄り、それから帰国したいね、とも話していました。

初恋や片思いの人の名前を口にするだけで、こころが温かくなり、その人のことがまざまざと思い出され、愛おしい気持ちが涌き上がるように、わたしたちは「バングラデシュ」とか「ポリシャル」「ランガマティ」「シレット」とバングラの街の名前を口にするだけで、とても愛おしく「行きたい」「あの人たちに会いたい」という気持ちになります。

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あの国はほんとうにわたしたちのなかでキラキラと輝き続けています。
そんなバングラデシュで、よりによってあのバングラデシュで、あんな悲惨な出来事が起きてしまいました。

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バングラデシュはイスラム教徒の国でありながら、ほかのイスラム教徒の国よりも規律がゆるやかです。
女性は頭や顔をベールで覆わなくてもいいし、ほかのイスラム圏よりもモスクは少ないと思います。
政治や教育の現場では女性が活躍していて、いまの首相も女性です。

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そんなバングラデシュでイスラム過激派による事件が起きてしまいました。

わたしとケンゾーも、バングラデシュではJICAの隊員たちが活動する現場を見てきました。
隊員たちの家にも泊めてもらいました。
わたしたちの友だち、あっくんはバングラデシュの教育機関での活動を終えたあと帰国しましたが、バングラへの想いが強く、帰国後すぐにバングラデシュに戻り、日系の会社に就職したほどです。

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JICAは最貧国バングラデシュへの支援に力を入れていて、たくさんの隊員たちを派遣していました。
そしてバングラデシュの国民たちも、その日本の支援のことを知っていて、こころから感謝しています。
「JICA」という言葉は、日本人よりもバングラデシュ人のほうが多く知っているんじゃないかと思うほどです。

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だから、今回の事件について、バングラデシュの人たちもわたしたち日本人と同じように心を痛め、犯人たちに憤っているはずです。

バングラデシュには、キリスト教徒や仏教徒などもいます。
わたしたちも友人ができました。
彼らはいま、大丈夫だろうかと心配しています。
とくに、ランガマティの仏教徒地区で出会ったローズリーたち。
危険にさらされていないか、不安な毎日を送っていないか、気がかりです。

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そして、犯人たちの笑顔の写真を報道で目にするたびに、わたしはまた心が痛みます。
みんな、いい顔をしているように見えます。
彼らに何が起きたのでしょうか。
どうしてそんな道に進んでしまったんでしょうか。

2001年にアメリカ同時多発テロが起き、もう15年が経ちます。
イラク戦争をはじめ、アメリカが主導する「テロとの戦争」は先が見えないまま続いています。
そして、新たなテロが起きています。

これまで旅をしたわたしたちにとって、印象深い国の多くはイスラムの国です。
人々は気さくで奥ゆかしく、わたしたちを大きな優しさで歓待してくれました。
イラン、パレスチナ、チュニジア、スーダン・・・。
どれもみんなにぜひ行ってほしい国です。
でも、いまは手放しでお勧めすることができなくなりました。
ほんとうに残念です。

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イランやパレスチナ、スーダンでは出会った現地の人の家に突然おじゃましたり、泊めてもらったりすることもありました。
わたしたちは彼らを疑うこともなく信頼し、彼らはわたしたちにとても優しくしてくれました。
別れがたかったです。
忘れられない、大切な友だちです。

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そんな出会いも今の旅人は躊躇しなければならない状態になったかと思うと本当に残念で仕方ありません。

怖いことをする人は本当に本当にごくわずかで、ほとんどがとても優しい人たちだから、その人たちの胸に安心して飛び込んで!と言いたいけれど、言えない状況です。

現地の人たちに心を許すことも難しいうえ、「イスラム教徒の多い国には行かない方がいい」とさえ言われています。
そんなことない!と心では反発しているけれど、でも無責任にそんなことは今は言えません。

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旅人には、悲惨な事件に巻き込まれないように努力をしてほしいと思います。

外国人が多く集まるような飲食店やショッピングセンターには行かない。
とくにラマダン中やイスラム教の休日である金曜日はテロやデモに要注意です。
今回もラマダンの金曜日に起こりました。
金曜日は、長距離バスなどでの移動も避けた方がいいです。
バスも狙われる対象です。
金曜日は自分たちも安息日とし、宿でゆっくり過ごすのがいいかもしれません。
わたしとケンゾーもテロの多いエジプトにいるときはそのことを気をつけていました。

バングラデシュはイスラム教徒の多い国ではあるものの、過激派によるテロで多くの人たちが一度に命を奪われるようなことが起きる国とは思ってもいませんでした。
いまはもう安全な国なんてほとんどないのかもしれません。

バングラデシュでの今回の凄惨な事件には、心が痛みます。
ご遺族の方は深い悲しみを背負ったまま、この先を生きていかなければなりません。

バングラデシュの人たちのために、と活動してきた志し高い人たちが命を奪われてしまいました。
どうしてそんな人たちが犠牲にならなければならなかったのか、まったく理解できません。
でも、それがテロなのです。

イスラムやアラブの国へ恐怖を向け、敵対視することはテロを抑える何の解決策にもなりません。
でも、どうすればいいのかわかりません。

イスラムの国々が大好きな者として、イスラム教徒の大切な友だちがいる者として、旅人として、世界がこの混迷の状態から脱出できることを願ってやみません。
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Comment

No title

テロ事件のあと、すぐに思ったのが、イクエさんたちのブログです。バングラディッシュが大好きで、素晴らしい時間を過ごされた国、私も行ってみたくなってました。同じくコメント欄に書き込もうと思ってたところです。ほんとに一握りの人たちが洗脳されての事件。素朴で世界にさらされてない分、洗脳されやすかったのでしょうか。人を疑うこともなく、そんな状況を体験したこともない、まだ汚れてない子供のような心を持った人が多いのでしょうね。ISISの人を操ることにたけた扇動者を憎みます。若者の将来、夢、才能すべてを壊してしまう集団が許せません。

私もイスラムの国は大好きです。
英語がまったくダメなので、親切なイスラムの国は旅行しやすかったです。
少し前までトルコでもイスタンブールは大丈夫だろうと思ってたのに、今は安全とは言えなくなってしまいましたね。
めげずに今年の夏はモロッコに行こうと思ってます!
ショートステイなので長距離バスにも乗るし、観光客が集まる場所にも行くと思いますが(^^;;

Tarnia さま

ほんとうにまさかバングラで!?という信じられない気持ちです。
みんな外国人を大切にしてくれる国なんです。

今回の犯人は裕福で学歴も高く、政治や宗教に興味がなかった人もいると聞きました。
直前に失恋していたとも・・・。
日本で無差別殺人や通り魔の事件を起こす若者と通じるところもあるのかも、と思いました。

バングラの人たちも今回の事件には心を痛め、犯人への憤りを感じていると思います。

ゆっきー さま

イスラムの国の人たちの温かさや優しさは身にしみますよね。
トルコも観光大国なのに、危険な国になってしまって残念です。

モロッコ、楽しんでくださいね!
モロッコはみどころもいっぱいだし、お土産もたくさんありますよ。
金曜日に人ごみに行くのは、避けた方がいいかもしれません。
海外でも、世界ニュースをネットででも見るようにするといいかもしれません。
海外にいると、意外にその国で起こっているニュースが耳に入ってこないことも多いので。

気をつけて、いい思い出をたくさんつくってきてくださいね。
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