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訪れた国は78カ国
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2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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世界一無駄な食べ物とマズくて特別なジュース

2016.06.10 17:14|グアテマラ☞EDIT
みなさまからいただいているコメントに少しずつ返信しているイクエです。
地震のときは多くの方々から心配や励ましのメッセージをいただきました。
なかなか返信できないままですが、少しずつお返事しています。
遅くなって申し訳ありません。
メッセージ、いつもありがとうございます。

a_DSC_7743_20160610113433796.jpg

グアテマラのタカハウスで旅人たちと迎えた2016年。

おいしい和食を食べて、寝る、というグータラな時間を過ごしたのかと言えばそうではない。
タカさんと外出もしていた。

大晦日の日は、タカさんといっしょに市場に買い出しに行ったのだった。

もう何年もグアテマラに住んでいながら、タカさんは食材の相場がわからない。

市場の品物には値札なんてついていない。
相場をもとに交渉して値段が決まる。
相場を知らないタカさんはいつもぼったくられる。

だから管理人のタカコさんは、タカさんにメモを渡した。
紙には買ってきてほしい食材と、その相場が書かれている。

「タカさん、これ、買物かごとお金ね!」

タカコさんはメモと小銭とともに、かわいい赤と白のバッグをタカさんに託した。

a_DSC_7507.jpg

年の瀬の市場は、いつもの数倍も混雑していた。
タカさんはチラチラ品物を見ながら、スタスタと歩いていく。

「ナスはどこに売ってるのかなあ。
 年末年始だから相場よりも高いかもしれない。」

タカさんがぶつぶつ言っていると、お店のおばちゃんたちが声をかけてくる。

「タカ!タカ!
 これ買わない?」

タカさんはおばちゃんたちにちょっと視線を向けただけで、そのまま離れていく。

それでも「タカ!タカ!」と後ろから呼んでくる。
それを無視してタカさんは歩き続ける。

見失わないようにしないと。

a_DSC_7508_201606101125249e4.jpg

「あそこではぜーったいに買わない。」
タカさんが吐き捨てるように言った。

「どうしてですか?」
「だって、高いんだから。
 値下げしてくれない。
 でも、ずっと何年も買ってたんですよ。
 知らずに。」


「高いんですか。」
「ここの市場は場所によって物の値段が違うんですよ。
 いちばん高いエリアは、市場の建物の中。
 テーブルがあってその上に野菜が並んでいるようなところ。
 建物の外の店は、少し安くなる。
 さらにそのまわりの路上になるともっと安くなる。
 ほら、こういうところが安いところ。」


a_DSC_7517.jpg

「そんなの知らずに、わたしはずっと高いところで買ってたんです。
そしたらタカハウスの前の管理人が『タカさんどうしてそんなところで買ってるの? そこは高いでしょ。どうして何年もグアテマラで生活しているのにそんなことも知らなかったの!』ってすげえ怒られた。わたしは全然そんなこと知らなかったね。
すげえ怒られたんだから。
それからは、高いところで二度と買わないって決めたから。」


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そんなタカさんだけど、物売りの子どもを見ると、彼らから買ってあげたくなるらしい。

ついつい何か買ってあげる。
そして、それを子どもたちは知っている。

だからタカさんが歩いているのを見つけると、子どもたちが寄ってきて「タカ、これ買って」「わたしのも買って」と群がってくることもあるとタカコさんが言っていた。
「たかられている」と言えなくもない。
 
そして、宿に戻るとお金が足りないので管理人に怒られる。
というのも、タカさんは管理人から買物に必要なお金をもらっている。
買物するときにはメモにいくらだったかを書いて、帰宅したらメモとともにお釣りを管理人に戻す。
だから管理人に「タカさん!計算が合わない。ほかに何か買ったの?」と問いつめられる。
そんなときタカさんは「なくした。ポケットに入れていたはずなのに。」と小さく答える。

a_DSC_7516.jpg

「世界でいちばん無駄な食べ物知ってる?」
タカさんが思い出したように聞いてきた。

「無駄な食べ物?
 なんですか、それ。」

「知らない?
 いちばん無駄な果物がこれ。」


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巨大な枝豆のようなもの。
長さは20センチ、30センチくらいはある。
皮は固い。

「これいくら?」
タカさんが尋ねると、店のおばちゃんは「1本だけ?」と聞いて値段を答えた。
「え〜、高いなあ。」とぼやきながらも、タカさんは値切ることもせず1本買った。

世界一無駄な食べ物と言いながら、それをわざわざ買うタカさん。
でも、その無駄なものを私たちに食べさせたいのはタカさんの優しさだ。

皮をむくと、そら豆よりも大きい、白い種のようなものがびっしり並んでいた。

「これを食べるんですよ。」

a_DSC_7512.jpg

ひとつとって、口に入れる。
ただの種だった。

「え?
 これ、どこ食べるんですか?」

「そうなんです。
 食べるとこないんです。
 だから、世界一無駄な食べ物。」


種のまわりには毛羽立った薄皮のようなものがついていて、どうやらこの薄皮の部分だけを食べるらしい。
かすかに甘いけれど、おいしいってわけではない。

食べるところがほとんどないくせに、捨てる部分が多い。
というか、ほとんどゴミになる。

「なんでこれをわざわざ買って食べるんですかね。」
「飴みたいな感じでしょうね。
 口の中でずっと種をしゃぶってますよ。」


メモに書いてある買物を済ませた。
タカさんは最後に立ち寄りたいところがあるらしい。

それにしても、前を歩いている女性、頭がすごい。
重くないのだろうか。

a_DSC_7519_20160610112546a8f.jpg

タカさんが間口の狭い建物の前で足を止めた。
「ここでね、いつも飲んでいくの。
 カウンターに若い女の子たちがいるんですよ。
 かわいいんですよ。
 ちょっと休憩していきましょう。」


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昼間っからやっている立ち飲み屋だった。

ビールやカクテル、地元のお酒が飲める。

「タカさん、禁酒でしょ。
 いいんですか?」

「いや、酒じゃないんです。」

果物と水とミルクパウダーをミキサーにかけたものがテーブルに出された。

「飲んでください。」

a_DSC_7523.jpg

はっきりいって、おいしくなかった。
グアテマラのフルーツジュースはけっこうおいしいのに、ここのは水と牛乳の分量が多すぎて味が薄い。
牛乳嫌いのケンゾーはひとくち飲んだだけで、ジョッキをわたしのほうに押しやり、小声で「無理、飲んで。」と言ってきた。

タカさんもこのジュースを飲むのは、不本意なんじゃないかと思う。
きっと酒を飲みたいはずだ。
ビールをぐいーっとやりたいはずだ。
でも、わたしたちがいるからそれはできない。
たぶん、ひとりのときは、ここで酒を飲んでると思う。
たぶんね。
だって、まわりの客が飲んでいる酒を恨めしそうにチラチラ見てたから。

落ちつかない様子のタカさん。
「そろそろ帰りましょうか。」

金欠のタカさんだけど、わたしたちのジュース代も払ってくれた。

宿に帰ると、管理人のタカコさんが忙しそうに台所で働いていた。

「おかえりなさい。
 タカさん、全部買えた?」

「うん。
 やっぱりちょっと相場よりも高かったけど、お正月だからしょうがない。」


タカさんは買ってきた食材とメモとお釣りをタカコさんに渡した。

「あれ?
 タカさんお釣りが足りないけど!」

鋭い声でタカコさんが言った。

さっきのジュースが頭に浮かんだ。
わたしとケンゾーは気まずくなった。

「ねえ!
 どうしてお釣りが足りないの!!」


見つめられたタカさんは目をそらしながら、つぶやいた。

「そうかな?
 どっかに置いてきたかな・・・。
 ポケットに入れてたんだけど、落ちたかな・・・。」


「もう!タカさーん!
 いつもお金落としたとか言うけど、本当にそうなの!?
 なんでそんなにポケットからお金落ちるの?」


怒られているタカさんを前に、わたしとケンゾーは後ろめたさを感じた。
だからといって「タカさん、ジュース代、やっぱりお返しします」なんて野暮なことを今さら言えない。
それはもっと、タカさんをみじめにしそうだった。

いい年の男性が独り身で自由なはずなのに、宿のオーナーであるはずなのに、自分より若い管理人からしっかりと管理されている。
食べ物や飲み物を制限され、財布の紐を握られ、あげくのはてにはやりたくもない踏み台昇降を毎晩やらなければいけない。

でも、タカさんは幸せだと思う。
いつも若い子たちから本気で心配されている。
もし日本にいたら、タカさんはどうやって生きていたのだろう。
今ごろ、世捨て人になっていたか、死んでいたか。

そんなタカさんだけど、旅人にとっては頼りになる存在でもある。
旅人がトラブルに巻き込まれたら、あらゆることを尽くしてくれる。
タカさんはとても優しいのだ。

さっき、むりやり喉に流し込んだピンクのジュースが、わたしの記憶の中で特別な飲み物になっていた。
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Comment

No title

良い記事ですね。面白くてタカさんの人柄が伝わってきて、皆がタカさんを好きになる理由がよくわかります。たかられタカさん。いつか泊まってみたいです。

被災されてたくさんのご苦労や不安があると思いますが、どうか前向きにこれからも私たちへ面白いブログを届けてください。毎日楽しみにしています。応援しています!

No title

やっぱりイクエさんの文章は素敵です。
「でもタカさんは幸せだと思う。」のところ、グッときました。
確かに心配してくれる人がいるというのは本当に幸せなことですよね。
グアテマラに行く際は、私もタカハウスを訪ねてみようと思います。
いつも素敵なブログをありがとうございます(^^)

熊本がんばれさま

応援ありがとうございます!
みなさんからのメッセージ、本当に力になります。

グアテマラ編もそろそろ終盤ですが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです。

YukiNoriさま

コメントありがとうございます!

タカハウスは、ちょっと頼りなくて不器用なタカさんと、そんなタカさんをお世話する管理人、そしてそれを見守る旅人たちの愛情にあふれた素晴らしいゲストハウスです。
ぜひタカさんを訪ねて行ってください!
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