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ケンゾー   イクエ


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泣くカメに泣く

2016.02.23 12:56|コスタ・リカ☞EDIT
いつ今年の花粉症がやってくるかびくびくしているけど、まだまだセーフなイクエです。
花粉症用の眼鏡をダイソーで購入済み。
目薬もあるし、準備万端。
でも、来ないのが一番なんだけどね。

花粉症とは逆に、早く来てほしいのがアリバダ。
きのうは全然見られなかったウミガメ。
きょうこそ見られるかな。

a_DSC_5306_2016022213590429b.jpg

下弦の月の前後数日にやってくると言われているカメの一斉大産卵、アリバダ。
暦では、きょうがその下弦の月の日。

「満ち潮のとき、カメがやってくる」。

そう教えてもらったので、干潮の時間をインターネットで調べた。

とりあえず午後9時前、海岸まで出てみる。
波音を聞きながら、目を凝らし、動く物体がいないかふたりで探す。

広い海岸、そのどこかにいるカメ1匹を探し出すのは至難の業。
だから、あの轍のようなカメの足跡をまず探すことにした。
波打ち際をライトで照らし、陸まで延びる2本線があれば・・・。

「ないねぇ。」
「また、出直すか。」

肩を落とし、宿へ帰る。

深夜12時になり、日が変わった。
とうとう下弦の月の日が終わってしまったんだ。

でも、アリバダは「下弦の月の前後」と言われている。
今月はまだアリバダが起きていない。
だからきょうにでも起きるんじゃないか。

けれど、わたしたちはとても不安だった。
インターネットで検索すると、アリバダは8月〜10月に見られるという情報が多い。
このときは12月。
アリバダに関する情報のうちごくわずかなものだけ、もっと幅のある6月〜12月と書かれていた。
楽観的なわたしたちは、シーズンに幅のあるほうの情報を信じることにした。

でも、やっぱりもうアリバダのシーズン自体が終わっちゃったんじゃないか。
このまま待っていても、意味ないんじゃないか。

絶対に来るとわかっているものを待つのはいいけれど、来ないかもしれないものを待つのは辛い。
いつまで待つのか、そしていつまで粘るのか、いつあきらめるのか。

日が変わった深夜、わたしたちはそわそわしながら海へと向かった。

あいかわらずとても静かで、打ち寄せる波の音だけが大きく響いている。
動くものはなにもなかった。

「またあの先のほうまで歩いてみて、ダメだったら引き返そう。」

懐中電灯を赤いビニールで覆い、カメの足跡を探す。

「これ、もしかして・・・。
 違う?」


ダンプカーのタイヤの跡を縮小したような、でこぼこの2本線が波打ち際から陸へと続いている。

もしかしたら、この先にいるんじゃないか。
いや、やっぱり違う。

2つの反する気持ちで、こころがざわつく。

「あ。」

a_DSC_5249_201602221351042f3.jpg

そこには、必死に足を動かしているカメがいた。
両足を広げたり縮めたりしていて、それが穴を掘っているのか、埋めているのかわからない。
これから産卵するところなのか、終わったところなのか。

息を殺してカメを見守る。

海ガメの足は、陸ガメと違ってぺっちゃんこ。
海の中で泳ぐのに適した形になっていて、シュノーケルで使うフィンみたいになっている。
その平たい足を、まるで人間の手のひらみたいに丸くすぼめる。
そして砂をつかみ取ると、今度はパッと広げて遠くにまき散らす。
穴を掘り、砂を取り除いている。

「これから産むんだ。」

カメは時間をかけて丁寧に穴を掘っていく。
カメ自身が少し埋まるくらいまでの深さになった。

a_DSC_5311_2016022310122177b.jpg

それでも動作を止めようとしない。
卵を産む穴を深く、深く、掘り続ける。
もう30センチくらいの深さになっただろうか。

腕立て伏せをするみたいに、体を上下させる。
前足で重い体を支えて、後ろ足を穴に突っ込みさらに砂をかき出す。

a_DSC_5330.jpg

ヒメウミガメの体重はおよそ40キロほど。
そんな巨体を前足で支え、一生懸命穴を掘っていく。
息を切らしているのがわかる。

母の力は、なんて偉大なんだろう。

子孫をつないでいきたい。
鳥や犬に荒らされることなく、無事に孵化するように。

そんな本能が備わっていて、こんな大きな仕事をもくもくと成し遂げていることに胸が熱くなる。

穴の深さは40センチにも達したと思う。
カメの後ろ足の動きが止まった。

穴のところにお尻を合わせ、カメがスタンバイした。

「始まるかな。」

ぽと。

ぽと。

a_DSC_5278_20160222135102198.jpg

ピンポン球ほどの白い卵。
5秒置きに、砂の中に産み落とされる。
辛そうで、その5秒はとても長く感じる。

海の中で生きる海ガメが、産卵のためだけに、もがきながら陸へと上がってきた。
それだけでも体力を使っているのに、さらには深い穴まで掘った。
そして、最後の力を振り絞って、いま卵を産み落としている。

ふぅ。

ふぅ。

卵を産み落とす直前、カメはあたかも深く息を吐いているみたいだった。
だから、こちらも卵が出てくるタイミングがわかる。

ふぅ。
ぽた。

ふぅ。
ぽた。

カメの目からは、涙が出ていた。

「カメは産卵するとき泣くって言われているけど、あれは涙じゃなくて潮を出しているだけなんだよ。」
そう言う人もいる。
でも、そんなことはどうでもよかった。
カメががんばっていることはたしかで、これはやっぱり涙みたいなものなんだと思う。

目元が濡れ、そこに砂がへばりつく。
でも、カメはそんなことにはかまわず、ひたすら卵を産み続ける。

a_DSC_5273.jpg

私自身の目元もじんわりとする。
何かが胸に迫る。

「感動」とか「すごいなー!」とか、とても陳腐な表現だけど、その言葉しか思いつかない。
カメの産卵がこんなにも感動するものだなんて。

自然の神秘。
母の愛情。
悠久の命のつながり。
地球の偉大さ。

そんな大きくて、普遍的なものがすべて凝縮されているようなシーンを目の前にして、胸が熱くなる。

三日月がわたしたちを照らし、打ち寄せる波の音だけが暗い夜の海に響く。
静かな夜。
そしてカメがひっそりと、でも力の限り、卵を産んでいる。

数十個の卵を産み落とすと、今度は穴に砂をかけはじめた。
今度は体を横に振りながら、周りの砂を足で寄せていく。
穴を埋め終わると、足踏みするみたいにパタパタパタと砂を踏み固めていく。
さらに、体を回転させながら砂をならしていく。
どこに卵を埋めたか、ばれないように。
体全体を使った運動は、かなり体力を消耗するにちがいない。

a_DSC_5352_20160223101223bda.jpg

ほ乳類は出産後、我が子に食事を与えたり外敵から守ってあげたり生きる術を教えていく。
でも母ガメは、卵を産み落として終わり。
ふ化した子ガメたちは自力で海に向かい、自力で泳ぎ、自力で食べていかなければならない。

カメの母としての役目は産卵で終わる。
冷たいようにも感じる。
でも母ガメたちは、我が子が無事にふ化するように、いまできることを力のかぎりやっている。
そこに母ガメの愛情を見るような気がした。

a_DSC_5298.jpg

役目を果たした母ガメは、また海へと戻っていく。
普段は海の中を飛ぶように、気持ちよさげに水中を漂っているカメ。
そのカメが陸を歩くのはほんとうに大変そうで、平べったい足で砂をかき分けるようにして一歩一歩なんとか進んでいく。

「もう少し。
 がんばれ。」


やっとのことで波打ち際にたどり着き、波がカメを沖へと運んでいく。
ほっとした。

a_DSC_5299.jpg



カメの産卵は、わたしとケンゾーにとってはひとつの壮大なドラマを見ているようだった。
そのあと、もう一匹のカメを見つけ、またドラマを目の前で見せてもらい、宿へと戻った。

アリバダがそろそろ来るんじゃないか。
夜が明けて5時半ごろ、わたしたちはふたたび海へ向かった。

カメが見つからないかわりに、カメの足跡をたくさん見つけた。
こんなに来てたんだ。
でも、アリバダのときのカメの数は、この比ではない。

a_DSC_5359.jpg

誰にも見つからないように暗い中こっそりと海岸にやって来て、時間をかけて一生懸命穴を掘り、涙を流しながら卵を産み、そして産み落とした場所がばれないように丁寧に砂をかけ・・・。

それなのにー。

a_DSC_5372_2016022214005619f.jpg

なぜアリバダが起こるのか。
なぜカメたちは一斉にやってきて、一斉に卵を産むのか。
それは、一斉に産卵し、大量の子ガメをふ化させることで生存率を高めるためだと言われている。
鳥や犬の犠牲になるカメもいるけど、たくさんいれば全部が犠牲になることはない。
卵や子ガメの数が少なかったら、着実に狙われてしまい、全滅、ということもありえる。

ここには卵やふ化したばかりの子ガメを狙うたくさんのクロコンドルが飛び交っている。
けれど、アリバダのときはこの鳥の存在が薄れてしまうほど、無数のカメが来るらしい。

a_DSC_5366_20160222140012424.jpg

きょうも、雲のないきれいな夕日。
真っ赤な太陽が水平線に隠れようとしている。

でも、あまりにもきれいすぎる。

何の根拠もないけれど、わたしは「ドラマチックな夕焼けがきたとき、アリバダがやってくるんじゃないか」となぜか思っていた。

a_DSC_5374_20160222140042142.jpg

「どうしていつもこんなに空がすっきりとしてるんだろう。
 たぶん、きょうもアリバダは起きないと思う。」


まもなく3回目の夜がやってくる。

アリバダのために過ごしている3日間。
日中はやることもない。
夜は夜でカメを探しにいくからまともに寝られない。

こんな日を何日過ごせばいいんだろう。
そろそろあきらめる潮どきかもしれない。

a_DSC_5377.jpg

アリバダのときは、ここにはたくさんの観光客が押し寄せて、数少ないホテルはどこも満室になる。
そう思っていたけれど、ツーリストなんて3人くらいしか見ていない。
ホテルはどこもガラガラ。
やっぱりことしのアリバダのシーズンそのものが終わってしまったのだろうか。

深夜3時半、わたしたちは海に行った。
ちょうど産卵を終えたカメを1匹だけ見つけた。

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もうこれでじゅうぶんじゃないか。
ぐっとくるような、感動的なカメの出産に立ち会えたじゃないか。

このまま待ち続けても、アリバダがやってくるかわからない。

「どうする?」
「どうしようか。」

ここに来てもう4日目。
諦めるにはもう時間が経ちすぎていた。

ここまできて、今さら。

このままダラダラどつぼにはまり、脱出できなくなるかもしれない。
何事も、諦めが肝心?
それとも、信じるものは救われる?
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