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2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


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予想外の景色 ロライマの頂上へ

2016.01.13 09:45|ベネズエラ☞EDIT
帰国日が近づいてきて、最近よくふとした時に「帰って最初に何食べよう?」と考えているケンゾーです。
たぶん降り立つのは地元の福岡。
豚骨ラーメンに惹かれまくるけど、いきなりラーメンは衝撃が強すぎる。
時間にもよるからなあ。
昼間だと天ぷらの「ひらお」かなあ。
チェーン店だけど安くて旨いんだよねえ。
塩辛食べ放題っていうのがたまらない。
ああ悩ましい。

ロライマトレッキング3日目。
きょうはいよいよ立ちはだかる巨大な壁の上に降り立つ日。
ロライマは白い雲を全身に纏い、ふもとから山の上を窺い知ることはできない。
そこにはいったいどんな世界が広がっているのか。

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切り立つ壁の高さは1000m。
この垂直にそそり立つ断崖絶壁をどうやって登るのか?
岩肌に目を凝らすと、緑色の筋が斜めに繋がっているのが見える。

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来る者を拒むかのようにそびえるロライマ山。
この巨大な壁を攻略するのは一筋縄ではいかず、探検家たちが長い期間をかけて探し出したルートがこの木々で覆われた緑色のライン。

標高2800mまで一気に1000m登っていく。
8日間で間違いなくいちばんハードな一日。
虹色に輝く滝の興奮覚めやらぬまま、8時にキャンプ場を出発。

出発してすぐに急な上り道が待ち受ける。
さっそく両手も使って壁をよじ登る。
荷物を運ぶポーターにとっても3日目がいちばんの正念場。
はるかに重い荷物を背負っているのに、自分たちと同じペースで登っていくのはさすが。
ヘウリーなんか足元はクロックスだからね。
靴をもっていないのか、それともあえてクロックスなのかは分からない。

a_DSC_3301.jpg

いままでのところ天気に恵まれているロライマツアー。
雨が降ると足元がぬかるんだり滑ったりでかなり難易度が上がると思う。
こればかりは運次第。
最後までこの調子でいけるといいんだけど。

ひと時たりとも同じ表情を見せてはくれないロライマ山。
ついさっきまで分厚い雲に覆われていたけれど、ずいぶん雲が薄くなってきた。
まるでロライマが「ようこそ」と招き入れてくれてるかのようで嬉しくなる。

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頂上へと繋がる緑の斜面もくっきりと姿を現した。
よく見ると、今まさに頂をめざし登っている豆粒のような人影が。
ロライマ、でかいなあ。

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グラン・サバナがずいぶん下に見えてきた。
けっこう登ってきたようにも思えるけど、まだ壁にさえたどり着いてはいない。
まだまだ序の口。
荷物が少ないとはいえ、軽々と登っていく50歳のシモン。
さすがベテランは違うなあと思いきや、ガイド歴はまだ8年。
以前の仕事を尋ねたけれど、スペイン語が理解できず。
この地に生きてきたペモン族は、ここで生きる最適な体のつくりになってるんだろうね。

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ロライマのふもとは頭上から大量の水が降り注いでくるので、シダ植物などが生い茂るジャングル状態になっている。
可憐な花に混じって、白くて綿のようなへんてこりんな植物も。
苔のように地面にびっしり生えている。

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歩きはじめて1時間。
ようやくロライマまでたどり着いた。
そそり立つ巨大な壁はもう目の前。
その高さと大きさに圧倒される。

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ロライマがあるギアナ高地は地球上で最古、およそ20億年前の地質。
かつての地球は、大きなひとつの大陸だった。
およそ2億年前に大陸が分裂をはじめたとき、ここギアナ高地が中心軸となったんだそう。
分裂していったほかの大陸は移動とともに気候が変化していったけれど、移動することなく留まったギアナ高地は大きな気候変化を受けなかった。
この地は2億年以上前の姿を現在に残している世界でも類を見ない「秘境」なんだそう。

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さらにロライマの上は別世界。
地上に浮かぶ「孤島」と表現されることもあるロライマ山。
1000mの断崖絶壁が他の動植物を寄せつけてこなかったので、原始時代の姿を残しながら独自の進化を遂げた植物が生き残っているんだそう。
はたして、この切り立った崖の上にはどんな景色が待っているのか。

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登ることさらに1時間。
グラン・サバナがどんどん遠くへ離れていく。
見上げていたクケナン山も同じくらいの高さに。

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壁の半分くらいまで登ってきただろうか。
登るにしたがって、ずっと奥のほうまで見渡せるようになってきた。
ロライマは想像以上に、途方もなく大きい。

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これからいよいよ最終アタック。
頂上へと続く最後の斜面が待ち受けている。
さあ、もう一踏んばり。

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a_DSC_3338_2016011309160981b.jpg

大きな岩がゴロゴロと転がる岩場を登っていく。
きょうは天気がいいから問題ないけど、雨が降ってたらツルツル滑って危なそう。

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なんて思ってたら、頭上からザバッと水が降ってきた。
ロライマの頂上から降り注ぐ天然シャワー。
太陽に照らせれキラキラと光り輝いて神々しい。

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細かく休憩を挟みながら頂上をめざす。
いつの間にか雲と同じ高さに。
8合目くらいまで登ってきたかな。

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重い荷物を背負ったポーターも小休憩。
ポーター専門の人たちは少なくて、ほとんどのポーターたちは別の仕事を持っているんだそう。
繁盛期にはバイトとしてポーターをする若者たちも多い。
さあ、あともうちょっと、がんばろう!

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スタートから3時間。
もうこの先上に登る道は見えない。
いよいよ、ロライマの頂上に足を踏み入れるときがやってきた。

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地球最後の秘境、大地に浮かぶ孤島、“偉大な”ロライマのてっぺんは、黒々とした岩だらけだった。
見渡す限りゴツゴツとした大きな岩、岩、岩。
漠然と、それこそ「テーブルのように、だだっ広い平原が広がっている」のかなあと思っていたんだけど、まったく予想外の景色。
なるほどー、ロライマの頂上ってこうなってるんだ。

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2800mの高さから下界を見下ろす。
2日間歩いてきたグラン・サバナを一望。
素晴らしい眺望に自然と笑みがこぼれる。
こんないい天気に恵まれるなんて、自分たちはついている。

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シモンが笑いながら何かを差し出してきた。
手の平の上には黒い小石のようなもの。
よく見るとなんだか動いている。
あっ、もしかして!

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それは体長1.5cmくらいの小さなカエルだった。
なんだただのカエルか、と心の中で突っ込んだあなた!
このカエル、ただのカエルじゃないんだな。
オリオフリネラという名のこのカエル。
カエルのくせに水かきがなく、泳ぐことはもちろん飛び跳ねることさえできないという珍しいカエルなんだよ。
手の平にのっけても飛ばないでクネクネとぎこちなく動き回るだけ。
さらに、卵からオタマジャクシになるんじゃなくて、カエルの姿でふ化するというから変わってる。

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この不思議なカエルが生息しているのは、地球上でロライマ山と隣のクケナン山だけ。
だからその昔、この2つの山は1つの同じ山だったんじゃないかと言われている。

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不思議なカエルに別れを告げて今夜のキャンプ地へ。
雲が生まれる天空の地を歩いていく。
土はほとんどなく、岩場の上にいくつもの水溜りができている。
ウユニ塩湖でも感じたような、浮遊感にも似たフワフワとした感覚が頭を包む。

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「あれがホテルスクレだよ。」
笑顔でシモンがそう言った。

ホテル?
ただの岩山にしか見えないけど。

a_DSC_3402.jpg

よく見ると、岩のくぼ地や軒下にテントが張られている。
キャンプ場はこうした岩山のくぼみにあって、それぞれホテル◯◯と名前が付けられているんだそう。

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20分ほど歩いて今夜のキャンプ場、ホテル・・・名前忘れちゃった、岩山に到着。
大きく岩が張り出しているので雨に濡れる心配はなさそう。
テントを張って寝床を無事に確保。

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ロライマの上で過ごすのは4日間。
どんな素晴らしい景色に巡り会えるだろう。
これから過ごす4日間が楽しみ過ぎる!
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Comment

叫んじゃいました・・(笑)

きゃ~~~~!!やっぱり凄いねロ~~~ライマ!!
昨日の虹も素晴らしかったけど・・・
私は今日の、ロライマの壁を横からみた写真で・・
「うわ~~~~!!!」って一人で叫んじゃいました

虹の滝もそれはそれは綺麗で・・・
ふわぁ~~~!とか言ってた自分ですが
壁はうわ~~!!うわ~~~!と何度も・・(そこ強調!!(笑)
何だかなぁ~~、こんな位置の目線は有り得ない世界だからかなぁ~♪

あの小さなカエル君が居たけれど・・・
ロライマからみると、皆さんも蛙のようでもあって・・(ご免なさい;
それこそアリンコのような皆さんが、こうして頂上まで登って来れるって言う
そのことも凄いです・・・感動超えてるって言うか
言葉に出来ない・・・

昨日か一昨日の写真で、ロライマの壁をバックに登って行く後姿も
すっごく良かったけれど・・・やっぱりいいですね
言葉に尽くしがたい感動ってこういう時なんでしょうね

友達がギアナ高地の写真集貸してくれてますが
リアル感がまるで違っていて・・・感動ひとしおでした
明日からの高地での探検も、楽しみすぎです(^^♪(^^♪(^^♪

それにしても細身のイクエさん・・・体力有りますね
ケンゾーさんは・・体力有りそうなお顔してますし・・(どんな?ww
世界旅行には出るべくして出てると思うこの頃なのでした・・・( ^^) _旦~~

takoさま

テンション上がりまくりのコメントありがとうございます!こんなに感動を共有していただけて嬉しいです。

近づくほどに巨大になっていくロライマは壮大でした。真下から見上げると恐怖感を抱くほどの圧倒的な迫力です。この先お伝えする頂上の景色もお楽しみに!

ふたりとも体力は人並みだと思います。もう若くはないので気合いと根性ですね!笑

植物

はじめまして。 文章も写真も素敵な旅ブログですね。 
ワタクシは園芸が趣味でして写真で上から9枚目と10枚目の植物に興味があります。
白いサンゴのような形ですが草というより樹木ですかね。 この山にだけあるのか名前とかお分かりでしたらお知えてください。 

ジバゴさま

初コメントありがとうございます!

この不思議な植物は、なんでしょう?わたしたちには謎の植物です。ご説明できなくて申し訳ありません。

ロライマの頂上には他にも不思議で個性的な植物がたくさん生息していました。
このあとも楽しんでいただけたら嬉しいです。

横から失礼します・・ジバゴさんへ・・

私が友達から借りているギアナ高地の写真集に
上の写真と同じものの説明がありましたので・・引用させて頂きます。

地衣類。菌類と藻類の共生体で、藻類は水と一緒に吸収した
無機塩類を藻に送り、藻は光合成によって作った有機物を菌に与える。
イワタケもこの仲間である。岩に付着し、分泌する酸によって岩を溶かし
、コケ類が生育できる環境が出来る。その後ようやく他の植物が生育できる
ようになる。

以上です・・・
特に名前のような記述はなかったです
不思議な植物(と言っていいのかしら・・)で私も気になって
写真集から探してみたら載っていました。

takoさま

わー!
詳しい情報、ありがとうございます。

そうなんですね!
岩を溶かして生育できる環境にするってすごいですね。
どうやってこんなところにって思っていました。
ほんとうに植物ってよくできていると思います。
苔類が生育できて、ほかの植物も生育できるようになる。
苔って大切な植物で、あなどれませんね。

その写真集もすごいですね。

「へ〜!!」な情報、ありがとうございました。

タイムリーでした

イクエさん?(多分ですが・・(笑)

こちらに書き込みして、ちょっと出かけてる合間にお返事があって
地球の裏側ですのにコメントがタイムリーってどういうこと?
って・・・頭がちょっと訳ワカメでした~

コケについて詳しく知らないんですが
実はコケも好きな私です・・(紹介かっ!!

クロアチアでは地面が岩なのに草木が生えてて、びっくりでしたが
ロライマはまるで環境も違うのに水だけはふんだんですもんね

ロライマの年間降雨量4000mmだそうですよ・・・
(これはTVから・・しかも今朝も観てきたばっかりww

世界には「へ~~」がいっぱいで楽しいですよね
とはいえ、そこは南米・・緊張感も忘れずに・・
(リアルな今はどこかしらん??

そうそう、一番最初の水晶が埋まってるような写真(白い川の次ね
水晶もいいけれど、土というか砂がピンク色でしたよ
サーモンピンクというのかしら、その後の川の写真にもピンクが・・
もしかして砂がピンク色? 私の目はクリスタルよりもそっちでした(笑)
う~~ん、不思議がいっぱいって楽しい~~~(^^♪

takoさん ケンゾー イクエさん

takoさん
本の情報有り難うございます。 こちらも本がないかといろいろ検索しまして
「ギアナ高地 : The lost world 関野吉晴 著」という写真集を図書館に予約したところでした。
ひょっとして同じ本でしょうか?
あとは「世界植物記―アフリカ・南アメリカ編 木原 浩【著】」に載ってるかと期待してますが地元の図書館では所蔵無しで上京機会があれば大きな図書館で閲覧します。

ケンゾー イクエさん
他のブログに同じ植物がないか探してましたが皆無でした。 
ということであの写真は超貴重なものかと思いました。
地衣類ということはあまり大きくないサイズかと想像しましたが
岩の着生部から植物先端までの大きさはどの位でしたでしょうか?

ジバゴさんへ・・・

私が見た写真集がまさにそれでした
関野さん著・・やや大きめで見ごたえのある本です。

でも、でもこちらのブログでの歩く過程とかが読めて
楽しくて楽しくて仕方ありません。(コメントに書いてる通り

どちらも観れて楽しめる光栄に預かっています。

ギアナ高地の本も早く読めるとイイですね(^^♪

tako さま

いまメキシコの海がきれいなところにいるんですが、きのうはあいにくの天気でずっとホテルにこもっていたんです。
だからすぐにコメントを返すことができました。

苔好きなんですね!
苔ってなんだか癒やされますよね。
日本のお寺の庭園に生えている苔なんか、雰囲気があっていいですよね。
わびさびの象徴って感じがします。

そうなんです。
takoさんに言われて再認識しました。
水晶が埋まっているところは、だいたいどこもなぜかピンクがかったさらさらの砂でした。
海岸のサラサラの砂みたいな感じです。
なんでだろうー。
不思議ですね。

ジバゴさま

あの白いふわふわのものは、ロライマ山頂ではなくロライマに登る途中で見ました。
ロライマに登る途中は草木が生い茂って、熱帯のようになっていました。
白いのは、ほんとに遠目から見ると綿花が地面に落ちているような感じです。
なので背丈もかなり低いです。
5センチくらいでしょうか。
あちこちにというより、ある部分に一面に、という感じでした。
ふわっとあって、なくなって、またしばらく歩くとふわっとかたまってありました。
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