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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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「囚人」になった夜 不法入国第三話

2016.01.04 05:31|ベネズエラ☞EDIT
お正月料理で数の子、ゴボウの酢漬け、栗金団をとくに食べたいイクエです。
数の子ってお正月以外なかなか食べる機会がないから帰国してもすぐには食べられないだろうなあ。

不法入国を果たし、トラックの荷台に乗って突き進んでいったたわたしたちですが、ついに検問所で見つかってしまいました。

パスポートを取り上げられ、電気のない真っ暗な部屋のなかに入れられ、いきなり鍵をかけられ閉じ込めれました。
わたしたちは監禁されてしまったのです。

a_DSC_2890_201601020253248c4.jpg

あー!やってしまった!!

そう思っても後の祭り。
今ごろになって自分たちが危ない橋を渡ってきたことを悟りました。

柵をつかみ、揺らし、「出して!お願い!」と叫んでいる自分の格好は、外から見たらまさに囚人。
こんなことになるなんて、さっきまで想像もしていませんでした。
見つかったら咎められるか、運が悪ければ引き返すように言われるか。
そのくらいの想像しかしていなかったけど、冷静に考えれば不法入国しているので、こんな結果になってもおかしくありません。
なんて浅はかなことをしたのでしょうか。

小屋は6畳くらい。
ドアは二重構造でひとつは鉄製のドア、そしてその外側に柵状のドアがあり、柵状のドアだけが閉め切られました。

窓があり、そこにも窓ガラスの外に柵が掛かっています。
さらにこの小屋を囲むようにフェンスがあります。
フェンスのすぐ向こうが道路で、兵士や入管職員が検問をしている様子が見えます。

a_DSC_2896_2016010202544568d.jpg

わたしたちはこれからどうなるんだろう。
運が良ければこのまま解放してくれて、ベネズエラの旅を続行。
運が悪ければ・・・・、どこかに移送されて長期間拘束されるのか。

後者になる可能性も高いのに、本格的な刑務所で監禁されるという最悪の結果はあまり現実的でないように思えました。
理由はありません。
不法入国なのでそうなってもおかしくないけど、わたしとケンゾーがもともと楽観主義だからかもしれません。

じゃあ、高額のお金を支払うのか。
高額と言っても、ベネズエラの貨幣価値は暴落しているので、彼らにとっては高額でもわたしたちにとってはそこまでたいした額ではないかもしれません。
でも、お金でどうとか、そんな雰囲気は感じられません。

こっちに非があるので、強い口調で文句を言うのは逆効果だと思いました。
かといってこのまま忘れ去られ放置されるわけにはいきません。
存在をアピールしないと。

不法入国してしまったマヌケで浅はかな旅行者であり、なんの企みもなかったことをアピールし、同情を引くしかない。
わたしは子どものような声で、柵に手をかけ、フェンスの向こう側に叫び続けました。

「お願いしますぅー。
 ただの旅行者ですぅー。
 こんなところイヤだあ。
 日本人なんですぅー。
 お願いしますぅー。」


a_DSC_2895_2016010202544375d.jpg

入管の職員や兵士は無視し続けます。
それでも子どもが訴えるように、叫びました。

わたしたちを捕らえた入管の男が近くを通りました。

「セニョール、サイメー!」

SAIMEとは入国管理局のこと。
「ミスター、入管」という、あえて滑稽な呼び方をしました。
セニョール・サイメは背中を向けたまま相変らず無視していますが、隣の兵士はこっちを見ながら笑っています。

きょう中に解放されることはないんじゃないだろうか。
その思いがどんどん強くなっていきます。

そしてセニョールサイメは、こっちに近づいてきて柵越しにわたしたちに宣告しました。

「おまえたちは明日までこの中だ!」
「そんな!!
 嫌です!!
 絶対嫌!!
 出して!!」


こんな、電気もなくて蒸し暑くて蚊も多いところに監禁されたままだなんて。

どう言っても無駄でした。
セニョール・サイメは、一晩の監禁を宣告したあとふたたび道路のほうへ行ってしまいました。

わたしは叫びます。
「おねがい。
 出してー!」


若い兵士がこっちを見ました。
兵士に訴えます。

「ここ、ものすごく蚊が多いんです。 
 そして暑い!」


すると兵士は同情するような、でも子どもをあしらうような感じで言いました。
「うんうん。
 ここめちゃくちゃ蚊が多いよ。
 あたり前だよ。」

ふたたび近づいてきたセニョール・サイメに訴えました。
「暑すぎます。
 喉がカラカラ。
 食べ物もない。
 トレイはどこにあるんですか?」


セニョール・サイメがトイレのことについて何か答えました。
でもスペイン語の単語がわかりません。
聞き返すと、わたしの足元にあるものを指して「ピー、ピー」と言いました。
絶望的な気持ちになりました。

ああ、これにしろってことか。

a_DSC_2897_20160102025446e3b.jpg

バケツにおしっこをするなんて、そんなことしたらいよいよ囚人みたいになってしまう。
人権を保つためにも、がまんできるならがまんしようと思いました。

諦めきれなかったけど、だんだんわかってきました。
ここで一晩過ごさないといけないということを。

こんな場所で一晩過ごすことを自分自身に納得させるために、こんなことを思いました。

わたしたちにもこのときが来たのだ。
旅人の中には、捕まったり、拘束されたり、役人からひどい嫌がらせを受けたりしている人は多い。
でもわたしたちは3年以上旅をしているのに、幸運にもそんなことは一度もなかった。
長期の旅人が一度は通る道と思って、この状況を受け止めるしかない。

a_DSC_2892_20160102025318000.jpg

喉の渇きを訴えていると、セニョール・サイメは500ミリのペットボトルの水を4本くれました。
それぞれメーカーが違っていて、きっと没収したものなのだと思います。
この検問では、兵士が好き勝手に荷物チェックをして言いがかりをつけて物品を没収しています。
わたしたちが前回通ったときも、現地の人たちが米とかジュースとか没収されていました。
没収というかたちではなく、面倒くさくなって検問を受けた人みずからが「じゃあ、これ差し入れです」と渋々手渡すこともあります。

今回の不幸中の幸いは、わたしたちがこの独房のような部屋に、自分たちの荷物ごと入れられたことです。
だから知らないうちに盗まれるという心配はありませんでした。
懐中電灯もあります。
虫除けもあります。
そして、わずかな食料も。

きのうの夜、キューバを飛行機で発ち、そのままコロンビアのバスターミナルで夜を明かし、早朝のバスに乗って移動してきたわたしたち。
丸一日ちゃんとしたものを食べていません。
疲労と空腹でどうにかなりそうです。

持っているものは、オリーブ、そして魚の缶詰。
ラム酒。

a_DSC_2893.jpg

暗闇の中、オリーブと魚をつまみ、ラム酒で気分を紛らわせます。
空腹を満たすことはできませんが、なにか口に入れることで少しは落ちつきます。

とてもとても質素な夕食の最中、暗闇の中、壁に四角い黒っぽいものがあることに気づきました。

「ねえ、あれ、ブレーカーじゃない!?」
「いや、絵だよ。」

懐中電灯で照らしてみました。

自嘲ぎみに、フッと笑いました。

a_DSC_2894.jpg

『最後の晩餐』でした。

質素な晩餐を済ませたわたしたちに、やることはありません。
真っ暗で何もできず、もう寝るしかありません。
きのうもバスターミナルのベンチだったので、とても眠くて疲れています。
クタクタなのに、この状況ではなかなか眠れません。
蒸し暑く、何もしなくても汗が噴き出してきます。
蚊も異常に多い。
潰しても潰してもキリがありません。

ただひとつ救いなのは、扇風機があったことです。
どうせ窓から風なんて入ってこない。
いっそのこと、ドアも窓も閉め切って虫除けをして扇風機だけで耐えよう。
閉め切れば、外から監視されることもなく、ここが自分たちだけの空間になる。

柵の内側についている鉄のドアを閉め、窓も閉めました。

外からの光が入らなくなり、部屋は真っ暗になりました。
わたしはテーブルに上がり、体を横たえました。
ケンゾーは、椅子を並べて体を曲げてなんとか寝ようと努力します。

このままじっと朝が来るのを待つしかない。

寝苦しく、不快感が続きます。
汗が止まりません。
埃と汗まみれの体、そしてそんな体を容赦なく襲う蚊。

暑い!
暑すぎる!!

気づくとケンゾーはすっぽんぽんになっていました。
すっぽんぽんの囚人は、椅子の上で何度も寝返りを打ちながら、うなされたように「うー」とか「暑い」とか言っています。

早く朝が来てほしい。
時間がなかなか経ちません。

そもそもわたしたちに朝なんてやってくるんでしょうか。

つづく
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Comment

No title

素晴らしい!

やまもと さま

ありがとうございます。
あけましておめでとうございます。

どうぞ今年もわたしたちの旅におつきあいくださいね。

あけましておめでとうございます!!ほんと今年もいくえさんのケンゾーさんに関する描写が最高ですね(^ω^)こういった話も暗くなりすぎず、自分可哀想で長く書きすぎず、明るくくすっとさせちゃう文章力に頭が下がります!明日からも楽しくてためになる、世界は素敵だといつも通り思わせてくれるブログよろしくお願いいたします!!!

No title

僕よりやばいですね。
ってことは、これはアメリカ入国は絶望的なのでは…
だって、最近運勢下降気味のケンゾーイクエ夫婦×元々運が下がってるshoですよ。
これはやばい。

No title

ケンゾーさん、イクエさん。こんばんわ。

まだ独房の中なのですね・・・。

また絵が最後の晩餐って・・・。入管の人の悪意としか言いようがないですよね・・。


蚊が多いのでマラリアとか大丈夫なのでしょうか?アレクサンダー大王も蚊に刺されての最後だったとか

…。

悪いことしか考えられないです、早く脱出してください(@_@;)

パイナップル子 さま

あけましておめでとうございます!
ことしも読んでいただいてありがとうございます。

このときは「恐怖」っていうのは不思議となかったんですよー。
「失望」はありましたが。
それもふたりいっしょだったからかもしれません。
「最後の晩餐」を見て、ふたりでつっこんでいましたから。

ことしもきっと、世界は素敵です♡

shoさま

shoさんのベネズエラの悪徳警官の記事、読みましたよ!
ドキドキでしたが、さすがshoさん、うまく切り抜けましたよね。

ことしはきっと、shoさんの運、上がってるはずですよ!!
あ、メデジンの子どもの記事読んだけど、上がってないか・・・。

べるお さま

十字架に張り付けにされているリアルなイエスキリストの像じゃなくて、「最後の晩餐」でまだよかったです。

ベネズエラのこの辺は蚊が多いんですが、マラリアは大丈夫みたいです。
でも、もしものときに備えて、マラリアの自分でできる検査キットと薬はアフリカからずっと持ち歩いてるんです。

心配してくださってありがとうございます。
そして心配をおかけしました。
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