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2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


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ワイナ・ポトシ登山4 素人は登っちゃダメな山 

2015.07.03 06:28|ボリビア☞EDIT
ブログランキングが落ちても、注目記事にならなくても、それでも山の話を書きたいイクエです。
いつまで有名じゃない山の話でひっぱるの〜とお思いかもしれませんが、わたしのなかでビッグイベントだったもので。
世界一周のブログランキングを見ている人って若い旅好きの人が多いと思うんだけど、あんまり登山とか興味ないと思う。
でも、このブログの固定読者は日本で普通に仕事をされていて、年齢層高く、山好きも多いと思う。
(あなたのことですよ!)
よくコメントで「子育てが一段落したら・・」とか「わたしにも連れがいて・・」とか「定年して今は・・」とか「孫が・・」とかいただくんですよ。
人生の大先輩たちにわたしたちのようなアウトサイダーのいいかげんな旅ブログを日課として読んでいただき、恐縮です。
先輩方、きょうも山話におつきあいください。

キリマンジャロよりも高い、6000メートルオーバーのワイナ・ポトシ登頂に挑戦しているイクエとケンゾー。
これから最終アタック。
今いる5130メートルのキャンプ地から標高差1キロ近くある山頂まで一気に攻める。
山頂近くはかなりの急斜面で雪に覆われているため、太陽が昇って雪がゆるくなりはじめたら危険。
だから日の出前じゃないと登頂できない。

タイムリミットはあと5時間あまり。
イクエとケンゾーは登頂できるのだろうか。

普段自分が履くトレッキングシューズよりも重いシューズを2足履き。
さらにアイゼンをつけた。
足は重くて、まるでスケートシューズを履いて歩いている感じ。
ザクッ、ザクッ、とアイゼンが雪に食い込む。

これで歩き続けるのかあ。

ずっとずっと雪の地面は続く。
いったいどのくらいの厚さ、雪が積もっているのかわからない。
一年中ここには雪が積もったまま。

ハイキャンプまでの道はところどころに残雪があるとはいえ、がれ場で地面はむき出しだった。
それが、ハイキャンプから上は一面の銀世界。
標高5130メートルのハイキャンプを境に、がらりと様子が違う。

a_DSC_0963_20150702095904469.jpg
(写真はハイキャンプから日中撮ったもの。)

標高5000メートルを超える登山は人生で初体験。
まさかこんな本格的な雪山が待ち受けているとは思ってもいなかった。

ここには登山道なんてない。
前の人が歩いたあとが少し残っているだけ。

雪山の登り方をわたしは初めて知った。
普通は、山に向かって体を正面にし、山頂めがけて山を登っていく。
でも、急斜面で滑りやすい雪山ではそんな登り方はできない。
山頂のほうは向かずに、体は斜面に対して横向きのまま。
山肌側の足にぐっと重心をかけて、体を山肌側に傾ける。
山肌側の手にアイスアックス(ピッケル:先端に雪や氷に突き刺せるような鎌がついている)をもち、そのアイスアックスを山肌側に突き刺しながら歩いていく。
外側の足に重心をかけたら、そのまま急斜面を滑り落ちてしまうから。

a_DSC_1023.jpg
(夜の最終アタックはロープで繋がれているし、写真を撮るために立ち止まることも危険なのでほとんど撮影していません。
そのため下山のときの休憩中に撮った写真を代用します。)

さらに、きのうのアイストレッキングの練習で教わった歩き方を、最初からいきなりすることになった。
その歩き方というのは、足を交差させながら進んでいくこと。

たとえば、自分の右側に山肌があるとする。
右足はそのまま前に出してもいいけど、左足はまっすぐ前ではなく、クロスさせて右足の前にもっていく。

道はなく、急斜面を横切るように踏み固めた跡があるだけで、その横幅は20センチもなく普通に歩ける幅ではない。
とにかく転落しないために、右足も左足も常に山肌側に重心をかけないといけない。

1.5メートルほど前にはわたしとロープでつながったケンゾーが歩いている。
そしてケンゾーのさらに1.5メートル前にはガイドのロッキー。
ロッキーの歩き方をケンゾーがまねし、そしてそのケンゾーのまねをわたしがする。
ガイド歴15年のロッキーは、山の歩き方を心得ている。
わたしはほかのガイドたちよりもロッキーの歩き方は優れていると思う。
重心の掛け方、足の運び方。
山肌を横断しながらジグザグに登っていくから、方向転換するときはアイスアックスを逆の手に持ち替えるとともに重心もこれまでと反対側にかける。
まるでわたしたちの手本になるように、ゆっくりはっきりとした動作でおこなう。

3人ともロープでつながれているから、ロッキーのスピードで歩くしかない。
体力がないわたしが歩みが遅いのは当然。
でもロッキーのスピードに遅れるとロープがピーンと張ってしまうから、何が何でも彼のスピードについていかないといけない。

高山病の症状である頭痛や吐き気はないものの、あいかわらずちょっと歩いただけでぜいぜいする。
マラソンをした後のように、つねに胸がドクドクしている。

ロープでつながれてなければ、わたしはもっと遅く歩いているし何度も立ち止まっているはずだ。
でも、そういうわけにはいかない。

40分くらい歩いて、ようやく休憩の時間がやってきた。
でもけっして休憩するにふさわしい場所ではない。
そんな場所はこのルートにはない。
その場に用心して座る。
ちょっと気を抜けば、ズルズル〜と急斜面を滑り落ちそう。

a_DSC_0985_20150702095914858.jpg

ふかふかの雪の上にそのまま座るからお尻が濡れそうだけど、ツアー会社に借りたズボンは厚手で中まで水を通さない。
ちゃんとした服を貸してくれてよかった。

歩いているときは温かいけど、止まると一気に体が冷える。
もっと体を休めたいところだけど、わたしもケンゾーも寒さに耐えられない。
まだ歩きたくないのに、体を動かさないといけない状況。

数分休憩すると「ね、もう行こう」とロッキーに言い、そしてふたたび歩きはじめた。

a_DSC_0988_20150702095928a8e.jpg

歩くときは無心。
いろいろ考える余裕はない。
月もなく真っ暗だから景色も見えない。
自分の足元と前を歩くケンゾーとロッキーが見えるだけ。

聞こえるのは、自分の「はあ、はあ」という息づかい。
ザクッ、ザクッというアイゼンが雪を踏む音。
そしてシャッ、シャッというアイスアックスを雪に突き刺す音。

歩きはじめてすぐ、わたしは思っていた。
こんなハードな登山、体調の悪いフミちゃんには無理だ・・・。

出発して200メートルくらいで引き返したんじゃないか、そんなふうにも思っていた。

人のことは言えない。
わたしもこの先どうなるかわからない。
でも、とりあえず今はなんとかついていっている。

真っ暗な中、ただただ足だけを前に動かす。

すると、漆黒の闇に光を見つけた。
それはラ・パスの街の明かりだった。

a_DSC_0986_2015070209591251f.jpg

オレンジ色の明かりはとても温かい。
暗闇に浮かぶ夜景はこの過酷な環境とは正反対で、わたしとケンゾーを癒やしてくれる。
普通なら大自然の景色に癒やされるのに、このときは人工的な夜景のほうが神々しく見えて、そしてわたしたちをホッとさせた。

a_DSC_0992_2015070210010861e.jpg

「せめてこの夜景を、フミちゃんとトオルくんも見られるといいなあ。」
そう願った。

そして、こんな真夜中に、これほどラ・パスに明かりがあることが意外だった。
午前3時なのに。
ラ・パスってけっこう都会なんだなあ。
肉体的にも精神的にもきついのに、なぜかそんなのんきなことを思った。

星は見えなかったとはいえ、風もなく穏やかな天気だった。
それなのに、だんだんと天候が怪しくなってきた。
風が強くなってきている。
そして、気づけば小さな雪の結晶が顔に打ちつけていた。
吹雪だった。

「うわ、こんなときに吹雪だなんて」って考えそうだけど、何とも思わなかった。
「あ、吹雪かあ」と思っただけ。
天候に一喜一憂する余裕さえ、もうもっていなかった。

目を細める。
吹雪が目に入りそうだからそうしてるのか、それとも頭がぼーっとして暗闇でほとんど見えないから目をつぶりたいのか、どっちかよくわからない。

わたしたちの足取りはけっして早くなかった。
山肌に重心をかけ、足をクロスさせながら一歩一歩着実に歩かないといけないので時間がかかる。

それにも関わらず、ほかのグループに追い越されるよりも追い越すことが多い。
こんな体験はわたしとケンゾーにははじめて。
トレッキングをするときはいつもなら体の大きな欧米人にすぐに追い越される。
体力の違いをまざまざと見せつけられる。
それなのに、そんな欧米人がクタクタになってよろめきながら歩いている。
歩いているというより、ガイドにロープで引きずられながら体が前のめりになってかろうじて進んでいる。
見ていて「ああ、もうこの人、ここで限界だろうな。リタイアするだろうな。」と感じる。
ずっとその場に座り込んで腕に顔をうずめている人もいて、そんな人の脇をわたしたちは無言で通り過ぎていく。
「がんばって」とか「大丈夫?」とか声をかける余裕はない。
声をかけたところで、向こうだって返事する力がないのはわかっている。

山小屋にいたのは40人ほど。
イクエ35歳、148センチ。
女性の中でわたしがいちばん年をとっているし、体が小さい。
ガイドを除き、きょう登頂に挑戦する人たちのなかでケンゾーが最高齢。

そんなわたしたちが、ほかのグループを追い越していくことに自分たちがびっくりしていた。

「さっきからけっこう追い越していっとるよね。
 あの人たち、どうしちゃったんやろうね?」

「きのうあんなところでスキーしよったけんやない?」

わたしは本気でそう思った。
きのうわたしが高山病で気持ち悪くなってたときに、彼らはスキーをしていた。
リフトもないのに、スキー場でもないのに、スキー板を抱えて標高5000メートルの斜面を登っては滑り、登っては滑っていた。
「なんであんなことできるんだろう?」とわたしは窓から見ていた。
その疲れがどっときてるんじゃないか。

登頂率50パーセントというけれど、実際はもっと低いような気がする。
高山病や自分の限界を知って、アタックをあきらめて山小屋に残った人もいた。

わたしが登頂に成功するかどうかはわからないけど、とりあえずここまでは順調に歩けている。
真っ暗で景色は見えないけれど、高揚感みたいなものがずっと続いている。
「いま自分はこんな本格的な雪山を登ってるんだ」という高揚感。
まさか人生でこんな雪山に登ることがあるなんて思ってなかった。
こんな山は、アルピニストや経験のある登山家しか歩くことはないと思っていたから。

氷河があり、クレバスがある。

a_DSC_1052_20150702102721fff.jpg
(日中に撮影したもの)

というか、素人は登っちゃダメなレベルの危険な山だと思う。
ボリビアだからこんなことが許されるんじゃないか。

登山中に亡くなる人も多いとロッキーが初日に言っていた。
実際、山の中腹にいくつか墓標が立っていた。
ロッキーは「イスラエル人がはしゃいだり、大胆な行動をするから、イスラエル人の死亡者が多い」と淡々と語っていた。

a_DSC_0995_201507021001119fd.jpg
(日中に撮影したもの)

ケンゾーも言った。
「景色は楽しめないけど、おもしろいっていうかワクワクするっていうか。
 こんな雪山に登る体験ができてるっていうことが。」


わたしたちはアルゼンチンのパタゴニアで氷河トレッキングをした。
アイゼンをつけて氷河の上を歩いた。
でも、それと比べものにならないほどこっちのほうが冒険的だ。
実は氷河トレッキングには短いコースと長いコースがあって、わたしたちは長いコースをやってみたかったけど数週間先まで予約でいっぱいだったので短いコースしかできなかった。

でも、ここでこんな本格的な雪山トレッキングができてるんだから、短いコースでよかった。

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(日中に撮影したもの)

本格的な雪山登山に興奮してはいるけれど、けっして「楽しい」ものではない。
ひたすら「つらい」もの。
心臓がばくばくばくばく。
きつくて、足にもアイスアックスを持つ手にも力が入らないけど、がんばって力を入れないと滑り落ちる。
頂上まで行きたいけど、それ以前に死なないようにしないと。

足元を見る。
この急斜面はどのくらい下まであるんだろう。
一度転んでしまったら、何百メートルも下に落ちちゃうのかな。
考えると怖くて足が踏み出せなくなるので、あまり考えないようにする。

a_DSC_0990_20150702095918642.jpg

恐る恐る一歩踏み出す。
それを何百回、何千回と繰り返しながら、わたしたちはいよいよ直面した。

すぐ近くなのに、はるか上のほうにヘッドランプの明かりがちらついている。
下から上に向かってライトがつらなっている。

わたしたちは氷の壁に直面したのだった。

いよいよ、初日に練習したアイスクライミングの実践の場。

すでに体はつらくて、歩いているだけで息が切れて、アイスアックスを刺す腕にも力が入らないほどなのに、ここから壁にへばりついて登っていかないといけないなんて・・・。

この壁を前に、登頂をギブアップする人たちは多いというのは知っている。

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(日中に撮影したもの)

あとで聞いたところ、トオルくんとフミちゃんはここでギブアップしたのだそう。
予想に反し、ギブアップの声を最初にあげたのはトオルくん。
壁を見て気持ちが萎えてしまい、その決断にフミちゃんも合わせたのだという。
あの状態で、フミちゃんはよくここまで登ってこられたなあとびっくりした。
ほんとうに意志が強く、がんばり屋さんだ。
そこからの帰り道、フミちゃんは2回嘔吐したらしいので、フミちゃんも体が極限状態だったのだと思う。
でも、2人もラ・パスの夜景を見ていた。
それはとてもうれしいこと。

a_DSC_1046_20150702102509208.jpg
(日中に撮影したもの)

「ここが壁だよ。
 ここで引き返してもいい。
 どうする?
 行ける?」

ロッキーが聞いた。

すでに息があがっているわたしとケンゾーは「ハア、ハア、ハア」と大きく肩で息をしながら、悩むことなく即答した。
「うん。」

行けるかはわからない。
でも、行くしかない。

氷の壁によじ登っていくのは覚悟も時間も必要で、壁の前にはすでにいくつかのグループがたまっている。
行くか引き返すか悩んだり、前の人たちが登り終えるのを待っているのだ。

ほかのガイドがわたしたちを見て明るく言った。
「がんばろう。
 この壁を登るのは大変だけど、
 登りさえすればあとは平坦で簡単な道だから。」

ロッキーも言った。
「うん、ここさえ登ればあとは歩くだけ。」

わたしはその言葉を信じた。
というより、ガイドたちの言葉を聞く前から「氷の壁が難所」と思っていて、ここさえクリアできれば登頂成功も同然だと勘違いしていた。

だから氷の壁を見たときは「あ、もうここに到達したんだ。ゴールまで近いな。」とちょっと嬉しくなったのだ。
だからこそ、ここで引き返すなんて選択肢はなかった。
ケンゾーと「登れる?」なんて確認し合うこともしなかった。
ふたりの答えは、決まっていた。

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(日中に撮影したもの)

氷の壁は、練習したアイスクライミングとは違った。
高さは同じく15メートルくらいある。
でも傾斜はやや緩い。
だって練習のアイスクライミングは垂直というより、反っている部分もあったから。
それに比べたら簡単にも見える。

でも、きっと今回のほうが困難。
ロープに頼れないという決定的な違いがある。

練習したときはレジャーでやるロッククライミングのように、もともと下から上までロープが通してあって、自分の腰にロープを巻き、下でロッキーがロープを操っていた。

(アイスクライミングの練習のときの写真)
a_DSC_0896_20150702230151e2e.jpg

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アイスアックスを両腕にもち、壁に突き刺しながら登るけど、万が一突き刺さらなくても、ロープがあるからそのまま落下ということにはならなかった。

でも今回、壁に取り付けられているロープはない。
アイスアックスもひとつ。
壁にへばりついて自力で登りきらないといけない。

ケンゾーがわたしに言った。
「イクエ、腕に頼り過ぎたらダメ。
 がんばってアイゼンを氷に食い込ませ、足で踏ん張って登らないかん。」


練習のとき、わたしは腕ばかりに頼って、氷に突き刺したアイスアックスで体を支えていた。
腕がプルプルするし、上に行くに従って腕に力が入らなくなった。

この前と違い、アイスアックスはひとつしかもっていない。
足のつま先を勢いよく壁に打ちつけて食い込ませ、足でも体重を支えられるようにしなくては。

ケンゾーはわたしと向き合い、斜めになっていたわたしのヘッドライトの位置を直し、わたしの肩を両手でボンと叩いた。
「よし!
 がんばろう!!」


ロッキーが壁の真下まで歩き、ケンゾーもそれに従った。

ついに始まる。

見えるのは、目の前に迫っている氷の壁。
そしてロープで繋がれた2人の背中。

わたしはアイスアックスを両手で力強く握りしめた。

いつも独り言なんて言わない。
でも、握りしめた両手を見ながら、自分に言い聞かせるように声に出して荒々しく言った。

「よーし!
 がんばるぞぉ。
 がんばるぞ!!!」

a_DSC_1045_201507021025048d0.jpg
(日中に撮影したもの)

ザクッ。

ロッキーが壁にアイスアックスを突き刺した。
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Comment

No title

(あなたのことですよ!)

はい 私の事です!

いつも 毎日 楽しみに読まさせていただいております
ゴールが見えてきているようですが
どうか ご無事にお戻りなさいますよう お気をつけください

No title

こんにちは。

ブログを読みながら私も無意識に力が入っていました。^^;

今後も気を付けて旅を続けて下さいね。

わたしは旅行以上に登山が好きなので(登山目的の旅行が多いんです)本当に楽しく読ませて頂いてます!引き返すのも勇気、その通りですね!登山の良さは登頂だけじゃありませんもんね。
これからも楽しみにしています!!♪

山の話、めちゃめちゃドキドキしますし、超参考になりますし、明日もものすごく楽しみです!今後もぜひ続けてくださいっ!!30代より

かなり前にもコメしましたが、
名前忘れてしまいました。
子育てが一段落したら…の読者です笑
妊娠出産、息子1歳になりましたよー
落ち着いてきたのでまた毎日ブログ読んでまーす。
一緒に世界を回ってる気持ちに勝手になってます。イクラの記事の時の夜はうちもイクラにしちゃったり。笑
あと、半年、無事に旅を終えて戻ってくることお祈りしています!

No title

こんにちは。久しぶりのコメントですかね。

毎回お二人のブログを訪問するのが日課です (笑)。

最後まで読ませてもらいます。

No title

か、かっこよすぎるイクエさん&ケンゾーさん……
東京の片隅よりいまかいまかとブログの更新まってます

登山編、本来なら興味ないのですが、お二人の登山編は小説を読んでいるかのようにわくわくします!
続きが気になって気になって…!

いつも楽しく読ませてもらっています。イクエさんと同じ歳です。山登り大好きで、いつか南米も旅したいし、ワイナポトシも登りたいと思っています (*´∀`)今回の記事はすごく参考になります!無事に登頂されますように。フィッツロイ記事のときもワクワクしながら読みました。

イイダ さま

アハハ!
そうです。
イイダさんのことですよ。

いつも読んでいただいてありがとうございます!
これからもわたしたちの旅におつきあいくださいね。

あきぴ さま

いっしょに力を入れてくれてありがとうございます!
その力、伝わってきましたよ!

これからもわたしたちといっしょに旅をしていただけるとうれしいです♫

ほっぺ さま

山登りがお好きなんですね。
世界にはあまり知られていない魅力的な山がたくさんありますもんね。
ワイナポトシなんてボリビアに来るまでわたしたちは知りませんでした。

わたしたちの旅はあと半年くらいですが、あと数回はどこかでトレッキングするので、楽しみにしていただけるとうれしいです。

きょうこ さま

同じ30代、うれしい!
パタゴニアのトレッキングでアウトドア関連の仕事をしているアメリカ人のおじさん登山客と話していたとき「なんで日本人は年寄りしか山登りに興味ないの?普通、どの国でも若者たちが登山やキャンプが大好きだろ?日本の若者の趣味は何なの?」って言われました。
山登り、やってみると案外たのしいんですけどね。

これからもおつきあいください。

ケンゾーさんイクエさん凄いです!
怖さや辛さやしんどさを振り切りながらの登山

私なんかだったらきっとクレバスとか墓標とか見たらもう尻込みしちゃう。

いつも丁寧で臨場感あふれるブログ大好きです。
応援してます。

息子1歳さま

ありがとうございます。

息子さん、もう一歳。
早いですね。
子育てって旅行以上にワクワク、ドキドキ、ハラハラ、大変でおもしろいと思います。
一歳だとこれから動き回ったり話したり、大変だけど楽しみですね!

これからも忙しい子育ての合間に、ブログで息抜きしていただけたらうれしいです。

長浜ラーメン さま

いつもおつきあいくださってありがとうございます。

旅はあと半年ですが、長浜ラーメンを食べられると思うとうれしいです。

いつもコメントをいただくたびに、ラーメン食べたい欲求が抑えられなくなります!

Re: No title

かっこよくないですよー。
汗臭いだけですよー。

これからも東京から、ブログを通してわたしたちといっしょに旅を楽しんでいただけたらと思います。

はまっこ さま

わくわくしていただけるなんてうれしい!

長々と登山編ひっぱってすみません。
そろそろ旅行編に戻りまーす。

たま さま

わーい!同じ年ー!
なんか同じ年の人に読んでいただいてるなんてうれしいです。

南米はトレッキングが楽しいところがたくさんありますもんね。
パタゴニアには、ぜひ夏(日本の冬)に。
フィッツロイは今の季節は天気が悪くてかなり厳しいみたいです。

ワイナポトシ、登頂成功できてもできなくても、登った人はみんなよかったーって言ってますよ。
ぜひ!

ゆぅ さま

コメントありがとうございます。

墓標はまだ下のほうにあって初日に見たので、あんな過酷な道が待っているとは知らず他人事のようにとらえていました。
クレバスは暗くてよくわからなかったから、登れたんだと思います。
日中に登っていたら、もう登る気しなかったかも。

いつも読んで頂いてうれしいです。

ドキドキしながら・・

楽しい世界旅行からの、、、、
こんなにも厳しい登山を始めるなんて

思わずに手に汗握りながら読んでいます
文章が良くて、臨場感が半端ないです
私の心臓までドクドクしてきます
この先が楽しみだけど、
読み進めるのも怖いような;




それにしても、トオルくんたちも
あの夜景見られて本当に良かったです。

takoさま

わたしたちもあんな過酷な登山になるとは思わずに、日本人の旅人に勧められて挑戦して、びっくりです。
ただ足を動かすことで精一杯で、思考が停止していたので、あきらめずにがんばれたのかもしれません。
でもあんな経験はなかなかできないので、やってみてよかったです。

トオルくんたちも、夜景が見られてほんとうによかったなあと思います。
がんばったかいがありました。
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