ボリビアにあった軽井沢
「今いちばん食べたいのは?」と聞かれたら「ほっかほかの炊きたて日本米」と答えるイクエです。
いま、ふりかけも「ごはんですよ」も梅干しもちらし寿司のもともカレーのルーも持ってるの!
足りないのは美味しい米!
早く標高の低いところに行っておいしいご飯を炊きたい!
日本から移住してきた上間さんのお宅にホームステイし、NHKを見ながら五右衛門風呂に浸かりのんびりと過ごしているイクエとケンゾー。
サマイパタはとても小さな田舎町だけど、外国からの移住者が多く、おしゃれなレストランやカフェ、雑貨屋さんがある。
この横長の建物のなかに入っているレストラン。

レストランの佇まいもすてきだけど、その上の電線にびっしりついているポンポンが気になる。
ウニのようなマリモのような。

これってエアープランツなんだって。
どこかからか種が飛んでくるみたい。
土がなくても育っていく。
ボリビアの電線は、エアープランツに侵食されている。
そんなエアープランツびっしりの電線の下のレストランで食べたのはラザニア!
こんなボリビアの田舎で本格的なラザニアが食べられることに感動。

別の日にはピザ専門店にも連れて行っていただいた。
ピザメニューが何十種類もあって、ちゃんと釜で焼いている。


サマイパタには外国からの移住者も多いから、田舎だけれど世界のおいしいものが食べられる!
サマイパタ、いいところだなあ。

上間さんはとっておきの場所も案内してくれた。
サマイパタの街を見下ろす山の中腹にあるホテル。
「El Pueblito」。

展望台があったりベンチがあったりして、宿泊客じゃなくても入場料を払えば敷地内に入ることができる。
入口には各国の言葉でお客さんを歓迎するプレートが。

「こんなところに日本人来るの?」って思うけど、ちゃんと日本語もあったよ!
ちょっと惜しいけど・・・。

ホテルはコテージ風になっている。
それぞれの部屋に玄関があって、テラスがある。
キッチンもあるから、こんなところでゆっくり泊まってくつろぐとまるで別荘に滞在してる気分になるんじゃないかな。

このホテルはちょっとしたテーマパークみたいなつくりになっている。
ホテルでひとつの村を再現している。
建物の中心に広場があり、教会があり。
飾ってある雑貨にもこだわりが。


コテージのひとつひとつも「本屋さん」「鍛冶屋さん」「仕立て屋さん」「蜂蜜屋さん」・・・と名前が付いていて、外観もそれにあわせたたたずまい。

入口に碓と杵があるのは、パン屋さん。
ドアにはパン職人の絵。

そしてここからの眺めが最高。
山に囲まれたサマイパタの街が一望できる。

すぐ下にはブドウ畑。
ワインが造られているんだって。

標高およそ1500メートルの山の斜面。
ワインに適したブドウができるんだろうね。
飲んでみたいけど、高いんだって。
ちらほらと点在している大豪邸。
ボリビア商業の中心都市、サンタ・クルスからおよそ120キロのサマイパタ。
サンタ・クルスはここよりも標高が低く暑いので、サンタ・クルスに別荘をもっていたりここからサンタ・クルスに通っている人も多いのだそう。
日本で言えば、軽井沢みたいな感じかな。
最近はボリビアでも貧富の差が激しくて、お金持ちはとんでもなくお金持ちなんだって。

絵本に出てきそうな木々。
広い庭。
青々とした芝生。
ヨーロッパの邸宅のような別荘がいくつも見える。

砂糖製造会社の社長など大企業のトップや政治家の家。
お金持ちはボリビア生まれのボリビア人ではあるけれど、インディヘナ(先住民)ではなく、ヨーロッパから侵略してきた人の祖先かメスティーソ(白人と先住民の混血)が多いらしい。
お金を稼ぐことや資本主義のノウハウに長けている。
人種差別はないけれど、経済的格差が人種間で生まれている実態がある。
お金持ちの避暑地となりつつあるサマイパタ。
最近注目を浴びて、土地の値段も高騰しているのだそう。
もう何十年もここで暮らし、花栽培をやってきた上間さんはサマイパタの古株に入りつつあるのかも。
サマイパタには上間さん以外にも、ここで何十年も暮らしている日本人がいる。
浅野さんご夫婦。

自然農法でいろんな野菜を作っていらっしゃる方で、浅野さんの作る野菜は大人気なんだとか。
サンタ・クルスのアジア食材店や料理店に出荷されている。

味噌や醤油、豆腐まで。
浅野さん手作りのお豆腐は、重くてしっかりとしていて大豆の味が口に広がる。

大根やゴボウ、白菜。
なんだって栽培できる。
土と水を入れただけのドラム缶。
レンコンが育っていたのでびっくりした。

「日本食で恋しいものはないですか?」と尋ねると「ないね。なんでもできるから。」という答え。
「こっちで食べられなくて食べたいもの。
強いて言えば・・・、
ウド、たらの芽。」
日本にいてもウドやたらの芽はなかなか食べられない。
ウド、たらの芽という答えがすっと出てきたことが、日本に住む人よりもよっぽど和食に親しみ日本の味覚を大事にしているように感じた。
ボリビアでもっとも過ごしやすいとも言えるサマイパタ。
10代のころ新天地を求めて日本を離れた上間さん。
先にアルゼンチンに渡っていたおじさんが日本にいた上間さんを誘ったのだそう。
「見渡す限りの平らな広い土地。
ここでは、地平線から昇ってくる太陽を見て、同じ場所から逆側の地平線に沈む夕日が見える。」
その言葉に惹かれ、移住を決意したのだそう。
上間さんはロマンのある人だと思う。

アルゼンチンに移住したもののフォークランド紛争が始まって、ボリビアに引越した上間さん。
歴史に翻弄されたのに、そんな人生を楽しむ気概が上間さんにはある。
穏やかな人柄だけど、内にはフロンティア精神を秘めている。

上間さんは歴代の海外協力隊員からボリビアの父のように親しまれている。
ひょっこりサマイパタにやってきた日本人のバックパッカーに声をかけて、ご飯をおごったりお世話をしたり。
わたしたちのように世界一周中の旅人を何人もホームステイさせてきた。
ロマンとフロンティア精神をもっている人だからこそ、旅人たちに理解を示してくれるのだと思う。

地球の裏側からやってくる日本人を温かく迎え入れてくれる上間さん。
わたしたちはそんな優しさに甘えてサマイパタに4泊もお世話になってしまった。
いま、ふりかけも「ごはんですよ」も梅干しもちらし寿司のもともカレーのルーも持ってるの!
足りないのは美味しい米!
早く標高の低いところに行っておいしいご飯を炊きたい!
日本から移住してきた上間さんのお宅にホームステイし、NHKを見ながら五右衛門風呂に浸かりのんびりと過ごしているイクエとケンゾー。
サマイパタはとても小さな田舎町だけど、外国からの移住者が多く、おしゃれなレストランやカフェ、雑貨屋さんがある。
この横長の建物のなかに入っているレストラン。

レストランの佇まいもすてきだけど、その上の電線にびっしりついているポンポンが気になる。
ウニのようなマリモのような。

これってエアープランツなんだって。
どこかからか種が飛んでくるみたい。
土がなくても育っていく。
ボリビアの電線は、エアープランツに侵食されている。
そんなエアープランツびっしりの電線の下のレストランで食べたのはラザニア!
こんなボリビアの田舎で本格的なラザニアが食べられることに感動。

別の日にはピザ専門店にも連れて行っていただいた。
ピザメニューが何十種類もあって、ちゃんと釜で焼いている。


サマイパタには外国からの移住者も多いから、田舎だけれど世界のおいしいものが食べられる!
サマイパタ、いいところだなあ。

上間さんはとっておきの場所も案内してくれた。
サマイパタの街を見下ろす山の中腹にあるホテル。
「El Pueblito」。

展望台があったりベンチがあったりして、宿泊客じゃなくても入場料を払えば敷地内に入ることができる。
入口には各国の言葉でお客さんを歓迎するプレートが。

「こんなところに日本人来るの?」って思うけど、ちゃんと日本語もあったよ!
ちょっと惜しいけど・・・。

ホテルはコテージ風になっている。
それぞれの部屋に玄関があって、テラスがある。
キッチンもあるから、こんなところでゆっくり泊まってくつろぐとまるで別荘に滞在してる気分になるんじゃないかな。

このホテルはちょっとしたテーマパークみたいなつくりになっている。
ホテルでひとつの村を再現している。
建物の中心に広場があり、教会があり。
飾ってある雑貨にもこだわりが。


コテージのひとつひとつも「本屋さん」「鍛冶屋さん」「仕立て屋さん」「蜂蜜屋さん」・・・と名前が付いていて、外観もそれにあわせたたたずまい。

入口に碓と杵があるのは、パン屋さん。
ドアにはパン職人の絵。

そしてここからの眺めが最高。
山に囲まれたサマイパタの街が一望できる。

すぐ下にはブドウ畑。
ワインが造られているんだって。

標高およそ1500メートルの山の斜面。
ワインに適したブドウができるんだろうね。
飲んでみたいけど、高いんだって。
ちらほらと点在している大豪邸。
ボリビア商業の中心都市、サンタ・クルスからおよそ120キロのサマイパタ。
サンタ・クルスはここよりも標高が低く暑いので、サンタ・クルスに別荘をもっていたりここからサンタ・クルスに通っている人も多いのだそう。
日本で言えば、軽井沢みたいな感じかな。
最近はボリビアでも貧富の差が激しくて、お金持ちはとんでもなくお金持ちなんだって。

絵本に出てきそうな木々。
広い庭。
青々とした芝生。
ヨーロッパの邸宅のような別荘がいくつも見える。

砂糖製造会社の社長など大企業のトップや政治家の家。
お金持ちはボリビア生まれのボリビア人ではあるけれど、インディヘナ(先住民)ではなく、ヨーロッパから侵略してきた人の祖先かメスティーソ(白人と先住民の混血)が多いらしい。
お金を稼ぐことや資本主義のノウハウに長けている。
人種差別はないけれど、経済的格差が人種間で生まれている実態がある。
お金持ちの避暑地となりつつあるサマイパタ。
最近注目を浴びて、土地の値段も高騰しているのだそう。
もう何十年もここで暮らし、花栽培をやってきた上間さんはサマイパタの古株に入りつつあるのかも。
サマイパタには上間さん以外にも、ここで何十年も暮らしている日本人がいる。
浅野さんご夫婦。

自然農法でいろんな野菜を作っていらっしゃる方で、浅野さんの作る野菜は大人気なんだとか。
サンタ・クルスのアジア食材店や料理店に出荷されている。

味噌や醤油、豆腐まで。
浅野さん手作りのお豆腐は、重くてしっかりとしていて大豆の味が口に広がる。

大根やゴボウ、白菜。
なんだって栽培できる。
土と水を入れただけのドラム缶。
レンコンが育っていたのでびっくりした。

「日本食で恋しいものはないですか?」と尋ねると「ないね。なんでもできるから。」という答え。
「こっちで食べられなくて食べたいもの。
強いて言えば・・・、
ウド、たらの芽。」
日本にいてもウドやたらの芽はなかなか食べられない。
ウド、たらの芽という答えがすっと出てきたことが、日本に住む人よりもよっぽど和食に親しみ日本の味覚を大事にしているように感じた。
ボリビアでもっとも過ごしやすいとも言えるサマイパタ。
10代のころ新天地を求めて日本を離れた上間さん。
先にアルゼンチンに渡っていたおじさんが日本にいた上間さんを誘ったのだそう。
「見渡す限りの平らな広い土地。
ここでは、地平線から昇ってくる太陽を見て、同じ場所から逆側の地平線に沈む夕日が見える。」
その言葉に惹かれ、移住を決意したのだそう。
上間さんはロマンのある人だと思う。

アルゼンチンに移住したもののフォークランド紛争が始まって、ボリビアに引越した上間さん。
歴史に翻弄されたのに、そんな人生を楽しむ気概が上間さんにはある。
穏やかな人柄だけど、内にはフロンティア精神を秘めている。

上間さんは歴代の海外協力隊員からボリビアの父のように親しまれている。
ひょっこりサマイパタにやってきた日本人のバックパッカーに声をかけて、ご飯をおごったりお世話をしたり。
わたしたちのように世界一周中の旅人を何人もホームステイさせてきた。
ロマンとフロンティア精神をもっている人だからこそ、旅人たちに理解を示してくれるのだと思う。

地球の裏側からやってくる日本人を温かく迎え入れてくれる上間さん。
わたしたちはそんな優しさに甘えてサマイパタに4泊もお世話になってしまった。