Now,we are HERE!
訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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ふたりの旅も大詰め。あともうちょっとだけおつきあいお願いします!

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こうして、わたしたちの仲は深まっていく

2015.04.27 06:19|チリ☞EDIT
ケンゾーに髪を切ってと頼まれたので面倒くさいけど切ってあげたら「変だ!ホタテ(わたしたちが飼っているチワワ犬)みたいだ!」と文句を言われたイクエです。
「薄毛が目立たないように横の毛を刈り上げ風にして」とか意味不明な要求をするんです。
髪切るの面倒くさいし文句言われるし「帰国まであと何回切らなきゃいけないのかなあ」と思うけど、夫の髪を切る機会なんてこんなときぐらいしかないから、お互いにとって良い経験ということで受け入れようと思います。
夫にムカつくことがあれば、今度は意図的に変な髪型にしてあげようと思います。
フッフッフ。

ヒッチハイクで拾ってもらったフェルナンド一家。
ほんのひとときのつきあいのはずが、いつのまにか3日目に突入してしまった。

いっしょに旅をするには、価値観や生活のスピードが合わないとお互い苦しくなる。
たまたま出会ったわたしたちだけど、お互い気兼ねすることなく相手に合わせようと無理をすることもない。

フェルナンドたちの始動は遅い。
好きな時間に起きて、ゆっくりと身支度を整える。
紅茶を入れてパンを食べてまったりとした朝を過ごす。

わたしはこのマイペースな雰囲気が好きだ。
心地よい。

いつも始動が遅いから目的地に着くのが日暮れになってしまう。
冷静に考えれば、朝早めに出発して太陽があるうちに美しい景色が楽しめるアウストラル街道をドライブし、明るいうちに宿を探す、ということがいいのだけれど、まあいいじゃない。

急かされない旅っていうのは魅力的。

出発の準備にも1時間くらいかかる。
車に荷物を詰めるのに30分以上。
というのもわたしたちの荷物も多いから、上手にトランクに詰めないと入りきらない。
パズルのように入れ替えたり向きを変えたり。
力づくで押し込めたり。
そして、トランクのドアが無事に閉まるとみんなで拍手をする。

出発するころには、もうお昼になっていた。

きょうの目的地は・・・。

決まってない。
アウストラル街道を北上するのみ。

このいいかげんな感じも、わたしたちと似ている。

そうなると必然的にきょうも彼らといっしょに行動することになるし、おそらくきょうも同じ場所で夜を明かすだろう。

ここまでくると「きょうも車に乗せてもらっていいですか?」とか「どこまで僕らの車に乗ってくの?」なんて会話はもはや必要ない。

「よし、じゃあ行こうか。」
「はい、行きましょう。」

それだけ。

絶景が続くと言われるアウストラル街道。
一部の旅人が憧れる場所だけれど、不便なので行きづらい。
それをこんなふうに何の苦労もせずに、毎日同じ車で移動していけるというのはほんとうにラッキーなこと。

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パタゴニアの山々。
咲き誇る花。
そして、ループを描く道。

アウストラル街道は「チリでもっとも美しい道」なんて言われるけれど、個人的にはチレ・チコからマーブル・カテドラルまでの道のほうが絶景だと思う。
わたしたちと同じルートをたどった旅仲間たちも口を揃えて言っていたから、実際そうなのだろう。

2時半ごろ、比較的大きなコヤイケという街に到着。
地元の人で賑わうレストランで遅めのランチ。

わたしとケンゾーは「ふたり一皿でじゅうぶんだよ」とフェルナンドに勧められたお肉のプレート料理を注文。
ハンバーグに目玉焼きがのっていて、フライドポテトがどっさり。

グルメなグロリアが注文したのは、カルディージョ・デ・コングリオ。
穴子のスープ。
一口食べさせてもらったけど、ダシが出ていておいしかった!

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コイハイケの街を歩いていたら、わたしたちの旅友のなぎさちゃんやヒトシくん、マリちゃんとバッタリ。
みんなとはカラファテやチャルテンでお別れしていた。
そこから苦労してバスを乗り継ぎ、マーブル・カテドラルを観光し、この街にたどり着いたのだいう。
そして何もないこの街で、もう5日間も足止めをくらっていた。

「ぜんぜんバスに空きがないんですよ。
ここからのフェリーも来週までいっぱいで出られないんです。
イクエさんたちこれからどうするの?」


「ヒッチハイクした家族といっしょに今からこの街を出るけど、そのあとはチロエ島に行きたいなって思ってる。」

「チロエ島行きのフェリーも満席だから早めに予約したほうがいいですよ!
すぐそこにフェリー会社の予約オフィスがあるんで。」

わたしとケンゾーはこのまま少し北上し、チャイテンという街からフェリーに乗ってチロエ島に渡りたいと考えていた。
チャイテンからチロエ島・カストロまでの船は週2便。
さっそくフェルナンドたちとオフィスへ向かった。

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わたしとケンゾーは少し心が揺れた。
フェリーのチケットを予約するということは、そこでフェルナンドたちとの旅も終りになることを意味する。
フェルナンドたちはこれからふたたびアルゼンチンに入国し、北上を続け、1週間後にサンティアゴに帰るように計画している。
この家族といっしょにサンティアゴまで旅を続けるのも魅力的だ。
「最後までいっしょにいいよ」と言ってくれている。

でもチロエ島は気になる場所で行ってみたい。
それに、家族水入らずのバケーションなのにこれ以上わたしたちがじゃましては悪いような気もする。

わたしたちは心が揺れながらも4日後のフェリーのチケットを購入した。

あと、4日間ある。

「あと4日間。
 それまでいっしょに旅してもいい?」

「もちろん!」

フェルナンドとグロリアが笑顔でうなづいた。

コヤイケのスーパーで夕食の食材を買い、インフォメーションセンターで今晩泊まれそうな村の情報収集をしに行った。

ラ・フンタという村に泊まることにした。
美しい山と森があり、澄んだ川が流れる、リフレッシュするには最適の場所らしい。
ここから300キロ弱。

ラフンタ

インフォメーションセンターのスタッフが、宿の手配もしてくれた。
わたしたちは別荘のような一軒家をみんなで借りることにした。
ひとり1万ペソ(約2000円)。

宿が決まったところでドライブ再開。

途中、滝に立ち寄ってペットボトルや水筒に天然のミネラルウォーターを補給。

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コヤイケの街を出たのが午後5時ごろ。
日没時間は午後9時ぐらいとはいえ、わたしたちにはあまり時間がない。
明るいうちに到着したいけど、到底それは無理だろうなあ。

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このあとくねくねのオフロードが待っている。
時速30キロくらいしか出せないから、宿に着くのは午後10時すぎちゃうかなあ。

陽はどんどん傾いていく。
あいかわらずオフロードは続く。

景色を楽しむアウストラル街道は、もはやただの悪路でしかない。

コヤイケから走りはじめて4時間。
わたしたちは難所にぶちあたった。

陽が沈んだ直後の薄暗い中、前へ車を走らせようとしていたわたしたちを、男性が止めた。
男性の脇には男性のものと思われる車が止まっている。

「もうここから先へは進めないよ。
 崖から落ちてきた大きな岩が道をふさいでるんだ。」

そばにはほかにも数台の車が止まっていた。
岩が落ちているのはここから10キロ以上先らしいけど、きっとそこにももっとたくさんの車が立ち往生している。

「岩をどけるにはダイナマイトみたいなもので爆破させるか、大型重機で運び出すか。
とにかく、少なくともあと4~5時間はかかりそうだ。
もしかしたら明日の朝になるかもしれない。」

関係者はそう話している。

「どうする?」
「行き先を変えて、近くの村に移動してきょうはそこに泊まろう。」

近くの村といってもここから1時間半くらいかかる。
それに、考えていることはみんないっしょだった。
すでに周辺の村の宿泊施設は満杯で泊まれないのだという。

「コヤイケに引き返そう。」
フェルナンドが言った。

「それはやめたほうがいい。
だって4時間かけてここまで来たんだから、引き返すのにまた4時間かかるのよ。」
グロリアが反対した。

わたしもグロリアと同じ意見だった。
運転はずっとフェルナンドがしている。
こんな暗いなか、また4時間かけてあの悪路を戻るなんてフェルナンドがいちばんきついはず。
そしてまた明日ここに戻ってくるのなら、8時間無駄にドライブすることになる。
それに、雨まで降ってきた。
街灯もないし、運転は危険だ。

ちょうどこの周辺の道路の工事が進められているようで、近くに工事関係者用の寮のような建物があった。

「ベッドなんてなくてもいいから、とりあえず室内に入れてもらって一晩明かせないかな。」
グロリアが提案した。

工事関係者に頼んだけれど、断られてしまった。
お願いしたのはきっとわたしたちだけではない。
ここにいるみんなを受け入れなければならず、キリがなくなるから無理もない。 

荷物でいっぱいの狭い車の中、5人で朝まで過ごすのかあ。

わたしとケンゾーがいなかったら・・・。

もっとスペースに余裕があるだろうし、運転席と助手席はリクライニングを倒せるし、グロリアは後部座席で横になることができる。

とても申し訳ない気持ちになってきた。

もうちょっと長引きそうだったらー。
もっているテントを外に張って、わたしとケンゾーはそこで寝ようかな。
外はものすごく寒いし雨も降っているけど、わたしたちが車から出れば家族はもっと楽になる。

そんなことを考えていた。

わたしとケンゾーのあいだで、ヒッチハイクする上でのマナーとして「車内では寝ない」と決めている。
せっかく乗せてもらっているのに、寝るなんて失礼。
いつも乗り物に乗れば必ずといっていいほど寝てしまうケンゾーは、強烈なガムを噛んでいつもなんとか耐えている。

だから今も、寝たくはない。
車は止まっているとは言え、いつ動き出すかわからないからフェルナンドは起きたまま様子をうかがっている。

実はこのとき、わたしは熱があった。
風が吹きすさぶパタゴニアで11時間路上で車を待ちつづけ、野宿をしたことが体に響いたのか、きのうの夜から頭がガンガンして寒気がしていた。
きのうの夜と今朝は、38度は超えてたんじゃないかと思う。
風邪薬を飲んで痛みは少し収まったけれど、節々が痛くて睡魔が襲う。

ああ、ごめんなさい。
寝ます・・・。

もちろんわたしの体調が悪いなんてこの家族には言っていないけど、この家族なら今寝ることも許されるような気がした。
わたしたちの関係は、もうそこまできているような気がする。

わたしはケンゾーにもたれかかって眠った。

いっぽう、いつも寝てしまうケンゾーはわたしの代わりにがんばってくれていたようだ。

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それから3時間ほどが経った。

「よし、動き出した!」

その声で目を覚ますと、並んでいた車たちがいっせいに動き始めていた。

あー!よかった!
思っていたよりも岩は早く取り除かれた。

それからさらに車を走らせ、わたしたちが目的の村に着いたのは午前2時だった。

そしてまたひとつわたしたちに問題が降り掛かった。

きょうの宿、どこだろう?

宿は別荘のような一軒家を予約している。
村は小さいし街灯もない。
深夜2時に、宿の場所を人に尋ねることもできない。

結局、車内泊かあ。

そう思ったとき、パブロが宿の看板を見つけた!
なんてファインプレー!!

そしてわたしたちは宿らしきところに着いた。

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宿「らしき」ところ。
だって人がいなくて確証がもてない。

「こんばんはー!」
「誰かいますかー?」
「すみませーん!」

みんなで深夜2時に叫ぶ。
それに答えるかのように、犬が吠える。

誰も出てこない。

「もう、いいや。
 入っちゃおう。」

「鍵も開いてるし、たぶんここだ。」

わたしたちは主のいない家に勝手に入った。
たぶんここなんだけど、でも違ったらわたしたちは法に触れることをしている。
他人の家に侵入して寝るなんて。
でも、もしそうだとしてもきっとパタゴニアの田舎の心優しい人は、多めに見てくれるだろう。
非常事態ということで。

入ったはいいけど、今度は電気がつかない。
懐中電灯で照らして真っ暗ななか、ブレーカーを探す。
ブレーカーは見つかったものの、あげてみても電気はつかない。

ベッドルームや棚の中を探していたらロウソクを発見!!
ロウソクに火を灯す。
暗闇でゆらゆらとみんなの顔が見える。

深夜2時、誰の家かもわからないところで、ロウソクを持って5人でウロウロしているという状況が、なんだかおかしく思えてくる。

「こっちにベッドルームがある」「バスルームはここだ」なんて言いながら。

探検しているみたい。
すごく疲れているのに、笑いが出てくる。

わたしたちはいったい何をやってるんだろう。

突然、パッと明るくなった。
またしてもパブロのファインプレー!
電気がついたのだ。

この家は普通の電気とソーラー発電の電気を使い分けているらしく、その切り替えスイッチをいじってみたら電気がついたのだった。

深夜2時すぎ、電気がついてわたしたちがまずやったことと言えば・・・。

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とりあえずビール飲もうや~。

このあたりのリズムも、フェルナンドたちとわたしたちは相性がいい。

たしかにお腹は空いたけど、こんな夜中にもうご飯なんて作る体力はない。
だけど酒を飲む体力は残っている。

チーズとオリーブとパンと黒ビールとワイン。

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ええ、わたし、熱があります。
風邪をひいております。

しかし、酒を飲む体力はあります。

お酒で体をあたため、疲れを取り、お互いをねぎらい、わたしたちはふかふかのベッドでぐっすりと眠った。

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もちろん次の日は、遅めのお目覚め。
わたしたちは、どうやら法を犯してはいなかったよう。
隣にはオーナー夫妻の家があった。

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家庭菜園や牧畜、ソーラー発電の利用などスローライフを送っているご夫婦。
そんなご夫婦を取材しに、この日海外のテレビ局も訪れていた。

目の前の庭には、犬もいれば羊もいれば鶏もいる。
みんな放し飼い。
人も動物もとても満足そうに生きている。

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わたしたち5人はほんとうはここには1泊だけする予定だった。
でも寝たのが朝方。
きょう動く気にはならない。
それに、このスローライフをフェルナンドとグロリアはとても気に入ってしまった。

「ここには2泊しよう。」

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このオーナー夫妻のライフスタイルは、まさにフェルナンドとグロリアの夢。
チリの大都会、サンティアゴで忙しい日々を送っている2人は、将来田舎暮らしをすることを夢見ている。
なにもこれは夢物語ではなくて、サンティアゴの南の田舎の村に別荘を買う予定で、サンティアゴに帰る途中でその候補地にも立ち寄ることにしている。
(実際2人はこの数日後に大きな山小屋を購入。)

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医師であるグロリアは知的なキャリアウーマンではあるのだろうけど、料理や編み物が好きで家庭的な一面も。
車での移動中も、後部座席で毛糸と編み棒を持ってベストを編んでいた。

この家ではたくさんの羊たちを飼っている。
軒下には羊の革と毛がワイルドに干されている。

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オーナーの奥様は、飼っている羊から毛糸も作っている。
羊毛をゆずってもらって、うれしそうなグロリア。
温かそうな羊毛で、次は何を編むのかな。

自給自足のスローライフ。
流れているのはぜいたくな時間。

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家庭菜園の野菜。
新鮮な卵。
庭で採れたハーブ。

スーパーはなくても、おいしいものが手に入る。

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「オーナーの奥様が、パンを焼いてくださったの。
 ほら、おいしそうでしょう♡」

グロリアはとても楽しそう。

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おいしい時間。

そして、抜かりなく準備しているワインたち。

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昼間から酒を飲み、まったりした時間を過ごすわたしたち。
3日前に出会ったばかりという気がしない。
気心の知れた相手。

長時間のドライブやきのうの真夜中の足止め、そして誰の家かもわからないところに侵入し暗闇の中で試行錯誤した時間。
それらがわたしたちの仲をぐっと深めたのかも。

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遅く起きて、ダイニングのテーブルに座ってゆっくり時間を過ごして、できたてのパンをつまんだり、ワインを飲んだり。
みんなでぐうたらしながら、実家での寝正月のような日を過ごしていると、いつのまにかもう夕方になってしまった。

「せっかくここに来たんだから、みんなで裏山に散歩に行ってみよう。」

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外は薄暗くなろうとしている。
陽が傾きかけて重い腰をあげるのが、わたしたちらしい。

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裏山はうっそうとしている森だった。

苔むした大木。
落ち葉で覆われたふかふかの土。

手つかずの自然で、どちらに進めばいいのかわからなくなり、何度か足を止めた。

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先頭を行くパブロが何度も振り向いて尋ねる。
「どっち?」

そのたびにフェルナンドが「こっち」と答える。

ゴールがあるわけではない。
わたしたちはただ森をさまようことを楽しんでいた。

「この辺にしとこうか。」

それぞれが思い思いの場所に腰をおろし、野鳥の声に耳を澄ませる。

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わたしが好きな花がここにも咲いていた。
パイネのトレッキングのときにも見かけた花。
かんざしみたいで、色もかたちも愛らしい。
花の大きさは、3センチほど。
1メートルくらいの低い木に、たくさんぶらさがっている。

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「グロリアは料理が得意なんだ。」
妻の料理の腕前を褒めるフェルナンド。

グロリアは笑いながら否定する。
「違うのよ。
 わたしはただ食べることが好きなだけ。
 自分がおいしいものを食べたいから、おいしいものを作りたいの。」

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グルメな人が作る料理は、間違いない。

フライパンにたっぷりのオリーブオイル。
お肉はオレガノで味付けをして。
玉ねぎと一緒に炒めていく。

別の鍋には、とうもろこしにじゃがいも、かぼちゃ・・・。
たくさんの野菜が茹で上っている。
その野菜をつぶして、炒めたお肉と混ぜ合わせる。

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チリの代表的な家庭料理、チャルキカンの出来上がり。

日本の「煮物」に当たるような、チリのお袋の味。
たっぷりの野菜が入っていて体も喜びそう。
おいしくてペロリと一皿たいらげる。

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チリの家族といっしょにチリの家庭料理に舌鼓。

ヒッチハイクがわたしたちにもたらしてくれた出会い。

同じペースで旅をしていく。

きょうはどこに泊まろうか。
あしたはどこまで行こうか。

飾らない自分。
心地よい日々。

こうして、わたしたちの仲はどんどん深まっていく。
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Comment

はじめまして

お2人の世界一周旅行記、とても面白く読ませていただいています。
特にイクエさんの突き抜けた感じが大好きです笑
わたしもそのくらい突き抜けられたらもっと人生楽しいんだろうなあと笑
いろいろなことがあると思いますがご旅行楽しんで下さい。
楽しい記事待っています♪

みぃさま

コメントありがとうございます!

イクエはふつうの34歳のおばちゃんに片足を突っ込んでいるアラサー女なんですが、突き抜けているように見えますか?自分ではよく分かりませんが、褒め言葉として受け取らせていただきます。笑

突き抜けた旅ができるかどうかは分かりませんが、これからもわたしたちの旅を応援していただけると嬉しいです。
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