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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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ブランド「パタゴニア」のマークになった山

2015.04.20 05:46|アルゼンチン☞EDIT
これまでつきあってきた人は、男兄弟で弟がいる人ばかりなイクエです。
この前日本人の旅人と恋バナをしていてそんな話になりました。
姉や妹をもつ人や末っ子とはつきあったことがない。
みなさんはどうですか?
ちなみにケンゾーは男5人兄弟の真ん中です。

日本人の旅人と楽しいひと時を過ごしたイクエとケンゾー。
エル・カラファテの街から次にめざすのは、エル・チャルテン

ここには、フィッツロイというかっこいい形をした山がある。
カラファテからチャルテンまではおよそ220キロ。
きょうも気合いを入れてヒッチハイクに挑戦。

チャルテン

まずは住宅地にある宿から1キロくらい離れた国道へ移動。
1キロの距離でも足取りが重い!
その原因はこのバッグ。
イクエが持っている象の写真がついたバッグ。

a_DSC_5087.jpg

これに何が入っているかと言うと、ほぼ食材!
自炊ができる環境では自炊をしているので、一通りのものを持ち歩いている。
オリーブオイル、しょうゆ、塩、コショウ、砂糖、にんにくパウダー、チリパウダー、ほんだし、コンソメ・・・などの調味料多数。
パスタ麺、米、パン。
玉ねぎやニンジンなどの基本的な野菜。
母から送ってもらった梅干しやサキイカ、わかめ、人からもらった鰹節やふりかけやお茶漬けのもと。
もしものときにすぐに食べられるように、魚の缶詰やインスタントのスープ。
さらにコーヒーや紅茶、お菓子などの嗜好品。
それに電気コイルや小さなホーロー鍋、カップやお椀、お箸にスプーンにフォークにナイフに・・・。

旅をはじめた最初のころは、いとこからもらった布の袋に入れていた。
その袋から中身がはみ出すようになり袋もボロボロになって、それを見かねたのかイラン人の友だちにそれよりも大きなバッグをいただいた。
それを使っていたんだけど、そのバッグからも中身がはみ出すようになりまたボロボロに。
それを見かねたのか今度はアフリカでホームステイさせてもらった協力隊員のハンチョウが、さらに大きいこのアフリカのバッグをくれたのだった。

着実に増えていくわたしたちの食材。
そして着実に大きくなったいるわたしたちの食材バッグ。
帰国するころにはいったいどのくらいの重さまで成長するんだろうか。

しかも今回、エル・チャルテンはお店が少なくて物価が高いので食材を買いだめしていったほうがいいと旅人たちからアドバイスを受けていた。
だから普段の食材に、追加でいろんなものを入れている。

重いよ〜。

やっとたどり着いた場所。
しかしここ、ヒッチハイクのライバル多し!!

15分くらい粘ってみたけれど、ライバルが増えていくだけでいい兆しがない。
ここから2キロ以上離れた街の外れに警察の検問所があって、そこからは一本の幹線道路が延びる。
きついけど、そこまで歩いた方が見込みがありそう。

a_DSC_5089.jpg

なだらかな坂の砂利道を歩いていく。
このあたりは車も通らず人通りもない。
新興住宅街のようでもあるし、現在開発中なのかときおりトラックが砂埃をまき散らして走っていく。

歩いている人もいない寂しい場所なんだけど、わたしたちの旅友だちがここで強盗にあっていることをあとで知った。
彼女もヒッチハイクで旅行していて、わたしたちと同じようにここを歩いていたらいきなり何者かに生卵をぶつけられたのだそう。
直後にカップルが登場し「ああ、大変!拭いてあげるよ」と近づき、怪しいと思って追い払ったんだけど体を押し付けてお財布を奪って逃げていったんだって。
こんなところ、ヒッチハイカーぐらいしか歩かないからきっとヒッチハイカーをターゲットにした犯罪なのだと思う。

アルゼンチンでは首都のブエノスアイレスで「ケチャップ強盗」の被害が続出していて、わたしたちが出会った日本人もかなり被害にあっていた。
ケチャップにかぎらず、変なマスタードのようなものや生卵をどこからともなく投げかけられて、直後に「拭いてあげるよ」と近づいて金品を奪っていく。

これからアルゼンチンを旅する人、くれぐれも気をつけて!!

危ない場所(そのときは知らなかった)を歩いて、警察の検問所の手前まで到着したわたしたち。
検問所の先を見ると、ヒッチハイカーが3組ほどいる。
結局、ここも激戦地かあ。

でも、やるしかない。
風が吹きすさび、体が震える。
ズボンを2枚重ねにし、ユニクロダウンを2着羽織り、手袋とニット帽を装着。
車が通るたびに笑顔で手をあげるけど、ダメ。

警察の検問所の手前で得体の知れない人間を乗せて、検問所を通るのに抵抗があるのかもしれない。
これはやっぱり検問所の向こうでやったほうがいいのかな。
検問所の向こうはさらにヒッチハイク激戦地だけど、わたしたちは移動することにした。

ヒッチハイカー3組を通り越して、いちばん奥で待つ。

早くこの激戦地を脱出しなくては。
10キロ先でもいいから、とにかく乗せてくれる車に乗ってしまおう。

一台の大型トラックが、最初のヒッチハイカーのところで止まった。
ヒッチハイカーとドライバーが何やら話している。
うまく話がまとまらなかったようでトラックは進み、次のヒッチハイカーのところでふたたび止まった。
そこでもドライバーとヒッチハイカーが会話をかわし、またヒッチハイカーはトラックに乗らなかった。
どうやらトラックはみんなが行きたいところまでは行かない様子。
わたしたちはそれでもかまわない。
一気に進もうとは思わない。
少しでも乗せてくれるんなら乗りたい。
とうとう、わたしたちの番がやってきた。

a_DSC_5092.jpg

ドライバーが何か語りかけた。
何て言っているかわからないけど、わたしたちは迷わず答えた。

「シー(はい)。
 OK。
 ポキート(ちょっと)ポルファボール(お願い)!」

ドライバーは笑いながらわたしたちを乗せてくれた。
やったー!
ここを脱出できる!!

a_DSC_5091.jpg

それにしてもなんて優しい人なんだろう。
20メートルおきくらいに立っているヒッチハイカーのところでわざわざ車を止めて、そのつどドアを開けて語りかけてくれる。

わたしたちは数キロの移動であることを覚悟したけれど、なんと30キロ以上も乗せてくれた。
やったー!!
ドライバーはこのまままっすぐ、わたしたちはここから左折。

「ムーチャス グラシアス(ほんとうにありがとう)!!」。

a_DSC_5093.jpg

何もない場所にポツーン。
風が強くてさっきよりも寒い。
車はほとんど通らない。
車が通ったらチャンスを逃さず、お願いしなくては!

数台の車がわたしたちの前を通り過ぎ、そして1台の車が止まってくれた。
わたしが両手を合わせて「お願い!」ってしたので同情して止まってくれたのかもしれない。

a_DSC_5095.jpg

2人組の男性。
どうやら仕事中の様子。
拾ってくれてありがとうございます!!

気温も低ければ風も冷たい。
さらに、空はどんよりとしている。

そんななか美しい色の湖と雪を抱いた山脈が車窓から見えた。
わたしたちがめざしているフィッツロイもあの辺りにあるのかもしれない。

a_DSC_5097.jpg

車のスピードは時速100キロを超えている。
これに比べてバスは時速50キロくらい。
さっき路上でヒッチハイク中にわたしたちの前を通り過ぎていったバスを、今度はわたしたちが追い越していく。

車はおよそ100キロ先の分岐点まで乗せてくれた。

a_DSC_5106.jpg

ここでまたヒッチハイク。
目的地までは一本道。
その間に街はほとんどないから、運がよければチャルテンまで一台の車で行けるはず。

パンパ(草原)が広がる、何もない孤独な場所。
でも、孤独ではない。
もう一本の別の道には、わたしたちと同じようなヒッチハイカーカップル。
そしていまわたしたちがやってきた道を逆走しているのはサイクリングトラベラーカップル。
こころのなかでエールを送る。

a_DSC_5108.jpg

a_DSC_5109.jpg

ヒッチハイクしているわたしたちの前を通り過ぎていき、今度はわたしたちが追い越したバスが、ふたたびわたしたちの前を過ぎ去っていった。

1時間近くが経った。
あいかわらず、向こうのヒッチハイカーたちも車を待ち続けている。
寒いのでときおり抱き合って、体をさすりあっている。
彼らの前を車が通るたびに「今度はどうかな?」と気になり「あー、ダメだったね」と肩を落とす。
でもきっと彼らが先に車に拾われたらちょっと寂しくもあり、悔しくもなるのかもしれない。

ここを脱出したのは、わたしたちが先だった。

a_DSC_5114.jpg

乗せてくれたのはウルグアイ人のカップル。
休暇中でふたりでレンタカーで旅をしているのだという。
目的地はわたしたちと同じエル・チャルテン。

男性は歯科医師で女性は文学(国語)の先生。
年はわたしたちより若い。
わたしたちはあいにくウルグアイには行かないけれど、二人のおかげでウルグアイ人の印象がかなり良くなった。
単純だけど、やっぱりどんな人と出会うかでその国の印象は決まる。

a_DSC_5113.jpg

だから帰国して、外国人に会ったら優しくしてあげようって思う。
そしたらきっとその人は日本人のこと、そして日本のことを好きになってくれるから。
でも、よく考えるとそれはなにも帰国してからの話ではない。
こんなふうに外国を旅していて、わたしたちは毎日外国人に出会っている。
出会う人たちに優しくしなきゃ。

優しい3組の人に助けられ、わたしたちは無事エル・チャルテンに到着した。

a_DSC_5126.jpg

正面の緑の山の向こう側、雲に隠れたところにフィッツロイはある。

チャルテンとは、先住民の言葉で「煙を吐く山」という意味。
その名のとおり、山頂からはまるで煙のように雲が発生するのが常。
だからむしろ、雲に隠れていないフィッツロイのほうが珍しいのだ。

せっかくここまで来ても、目的のフィッツロイを見られずに帰らなければならない旅行者もけっして珍しくはない。

わたしたちはどうなるんだろう。

フィッツロイは登るのがそれほど難しい山ではない。
3時間から4時間ほどで到着するので、日帰りも十分可能。
だけど、わたしたちは朝日を受けて燃えるフィッツロイを見たい。
ということは朝の6時くらいに山頂に着きたい。
そうなると午前2時ごろにこの街を出発するか、頂上手前のキャンプ場で1泊することになる。
わたしたちはキャンプすることにした。

でも今日は天気も悪いし、すでに夕方なので街のゲストハウスに1泊。
あしたキャンプ場をめざす。

泊まったのはこちらのホステル。

a_DSC_5131.jpg

ドミトリーで100ペソ(約1000円)。
わたしたちが着いたときは最安値のドミトリーの部屋が空いてなかったので4人部屋でバスルームつきの120ペソ(約1200円)の部屋に泊まった。

その日の夕方から嵐のような天気になった。
風がびゅうびゅう。
ゲストハウスの部屋の中にいても風の音がうるさいほど。

きょうはわたしたちの友だち、ヒトシくんと社長が一足先にフィッツロイに登っている。
今夜キャンプ場で1泊して明日の朝に登頂する予定にしているのだった。
こんな嵐のなか、ヒトシくんたちは無事にテントが吹き飛ばされずに寝ることができているのだろうか。
この天気だときっとあしたも天気が悪いはず。
日の出どころか、フィッツロイ自体も雲に覆われて見ることはできないだろう。
わたしたちはそう確信していた。

ところが、翌朝。

a_DSC_5129.jpg

フィッツロイが見えている!
風もほとんどない。
これだときっとヒトシくんたちはフィッツロイの朝焼けを見られたんじゃないか?

山の天気はわからない。
天気予報もあてにならない。

街から見えるフィッツロイは鋭く尖っていてかっこいい。

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この山のかたち、見覚えはありますか?

これほどかっこいいなら、そりゃあマークにもしたくなる。

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アウトドアブランドのパタゴニア
アメリカのメーカーだけど、マークのデザインはここパタゴニアのフィッツロイの山を参考にしたと言われている。

そんな山に、きょうからわたしたちは登る。
空はどんどん青くなっていった。
いい感じ ♪

a_DSC_5132.jpg

チャルテンの街はこじんまりとしていて、建物はカラフルでかわいい。
上の黄色い屋根と水色の壁の建物は、スーパー兼お土産屋さん。

チャルテンにはほかにもスーパーが数軒ある。
チャルテンの物価は高いので食料は事前に買いだめしていったけれど、気になるほど高くはなかった。
野菜やお肉などの生鮮食品も手に入るし、無理して買い込んでいかなくてよかったかも。

ここでもパイネのトレッキングのときと同じようにコンロと氷点下にも対応できる寝袋をレンタル。
いくつかレンタルショップはあるけれど、わたしたちが選んだのは値段が良心的で品揃えも豊富だったここ。

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頭上には青空が広がっている。
パイネのときもそうだったけどわたしたちは天気に恵まれている。
山の天気は不安定なうえに、アメリカ大陸の北の果て、パタゴニアは天気がすぐれない日が多い。
ここまで来てフィッツロイを見られなかったと言う旅人もいるのだ。

でもわたしたちは・・・♡

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ウキウキした気持ちで登頂を開始したイクエとケンゾー。

快晴の中のフィッツロイ。
美しいフィッツロイに、どんどん近づくことができる。
あすの朝焼けはどんな神々しい姿なんだろう。

このときはまだ、わたしたちは知るよしもなかった。
わたしたちに待ち受ける運命を。
快晴のフィッツロイのはずが・・・。

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Comment

No title

女性経験が豊富ではないですが、交際している女性はミンナ長女でした。

最初にアップされてるイクエさんの顔から、荷物がどれだけ重いのかそれなりに伝わってきます (笑)

はじめまして!

初めてコメントさせて頂きます( ¨̮ )
おふたりのブログはエジプト編から読み始めていましたが、どっぷりハマってしまい始めから読み直しています。今、ヨルダンです★
今はお金も時間もなくなかなか海外に行けませんが、いつかおふたりの記事を参考に出かけたいと思います!

パタゴニアが大好きなので、ついコメントしてしまいました(笑)どうぞお身体に留意して良い旅になさって下さいね。南米の記事もとても楽しみにしています!

長浜ラーメン さま

長女なんですね!

甘えたいタイプ、いや、実は亭主関白かもしれません。
福岡の長女は、男をたてながらも、陰で転がすのがうまいかもしれませんね!

ほっぺ さま

はじめまして!

はじめから読んでいただけるなんて、恐縮です。
暇つぶし程度にお読みくださいね!
いっしょに旅しているような気分になっていただければとても嬉しいです。

パタゴニア、とても美しかったです。
体に気をつけて、今後の旅を楽しみ、南米の楽しさをお伝えできればと思えます。
今後ともよろしくお願いいたします♡
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