きょうから早寝早起きを心がけようと決めたイクエです。
夜11時には寝て朝6時半に起きるようにしよう。
テレビをだらだら見たり、パソコンに向かい合っていると、気づいたら夜更かししてることがしょっちゅう。
朝の時間を有効活用しよう。
グアテマラ第2の都市、シェラ。
第2の都市といっても、ビルが乱立するわけでも、おしゃれなお店が建ち並ぶわけでも、大きなショッピングセンターがたくさんあるわけでもない。
周辺にはいくつもの集落が点在していて、村によって伝統衣装も違う。
その村巡りをすることが、シェラ滞在の楽しみのひとつ。
だいたいどこの国でも言えることだけど、男性の民族衣装は廃れていても女性の民族衣装は残っていることが多い。
日本でもわたしが小さいころは着物姿の男性はめったに見かけなかったけど着物姿のおばあちゃんは珍しくなかった。
グアテマラでもそうで、女性は民族衣装を着ているけれど男性はジーンズやシャツを着ている。
村によって衣装が違うグアテマラ。
女性だけでなく男性の民族衣装も残っていたら、もっとおもしろかっただろうなって思う。
とはいっても、少しだけど残っているところはある。
この前訪ねた、トドス・サントス・クチュマタンやサン・フアン・アティタンがそうだった。
シェラの近くでも、わずかではあるけれど男性の民族衣装が残っている村がある。
シェラからおよそ20キロのサン・マルティン・サカテペケスという村。

サン・マルティンに行くには、シェラのバスターミナルからチキンバスに乗り込む。
まずはタカハウスから路線バスに乗ってメルカド(市場)へ。

人で混雑するこの狭い通路を通れば、バスターミナルへと抜けられる。
シェラは古着がたくさん売られていることで、旅人には有名。
この市場にもたくさん売ってあるけど、古着の大型ショップもある。
品揃えが豊富で、アメリカから流れてきたブランドものなどが格安で買えると評判なのが「mega paca(メガパカ)」というお店。
けっきょくわたしとケンゾーは行かずじまいだったけれど、実はシェラではもっともっと安く(と言うかタダで)古着を手に入れられるところがある。
それが、タカハウス!
タカハウスには日本人の旅人がいらなくなって捨てていく「どうぞご自由にお取りください」の箱がある。
シェラの古着店で新しい服を買った旅人たちがこれまでの服をタカハウスで捨てていくのだ。
けっこういい服が捨ててあることも多い。
ということで、古着好きはシェラの古着店へ。
そこまで古着に興味はないけど、もらえる服があるんならもらいたい、という人はシェラのタカハウスへ。
市場に山積みにされた服や靴。
新品もあるのかもしれないけど、雑多に置かれているからどれがリサイクル品なのか新品なのかわからない。

騒々しくて狭い市場の通路を出ると、だだっ広いスペースに。
ここがシェラのバスターミナル。

とくに看板があるわけでもチケット売り場があるわけでもない。
行きたいところのバスに乗るには、その辺の人たちに聞いて探しまわるしかない。
無事にお目当てのバスに乗り込むことができた。
でも、車内はガラーン。
お客さんが少ないままでは、バスは出発しない。
これは、けっこう待つことになりそう。
村巡りのベストタイミングは、市場が開かれる日の午前中。
市場が開かれていると、たくさんの村人が集まってくるから賑やかで楽しいのだ。
これから行くサン・マルティンは、男性の民族衣装はまだ残っているとはいえ、着ている男性は少数派。
そのうち、ここの男性の衣装も消えていくと思う。
行くからには男性の衣装をぜひとも見たい。
でも、時間はもう正午。
午後になると市場が閉まってしまう。
そうなると、外歩きをしている村人がぐっと減る。
大丈夫かなあ。
見られるかなあ。
30分以上待って、ようやくバスが動きはじめた。
「できるだけ早く着いて」という願いむなしく、バスはノロノロ運転。
短い距離なのに1時間近くもかかって、ようやく村に到着。

村のはじっこにカラフルな箱が並んでいる。
一見すると家のように見えるけれど、家にしてはずいぶん小さい。
グアテマラでおなじみの光景。
色とりどりの、どこか楽しげな墓地。

村の中心部へ足早に向かう。
数人の人とすれ違うけれど、民族衣装を着ている男性はいない。
間に合うかな。
早く早く。
どこ?どこ?
市場はどこ?
「ここだ、きっと。」
「でも、これはもう店じまいやない?」

お店はもう片付けをしている。
買い物客はすでにほとんどいなくて、活気がない。
路面に落ちたゴミが風に吹かれている。
女性はいるけれど、民族衣装を着ている男性はひとりもいない。

「えー?
ここまで来たのに?
こっちは?」
角を曲がった。
衣装を着た男性に会えることを期待して。

民族衣装の男性どころか、そもそも人がいない。
全然人がいない。
ここまでやってきたけど、もうあきらめるしかないか。
「どうする?」
「ここにおってもしょうがないよね。」
「戻ろうか。」
「うん。」
そのときー。

「あ!」
「白い衣装。
ワンピースみたいな下に派手なパンツも履いてる!」
真っ赤な帯を後ろに結んでいて、かっこいい!
袖も帯と同じ色で揃えている。
パッと見た感じでは白っぽくてシンプルだけど、帯と袖とパンツはとても華やか。
刺繍が素晴らしい。
鮮やかな青い羽の鳥が、幾羽もいる。

華やかなおじさんは、幻だったかのようにあっという間にわたしたちの視界から消えていった。
「すごいきれいだったねー。
男の人でも真っ赤で派手な鳥の刺繍とかあって、かっこよかったねー。」
もっとじっくり見たかったけど、将来消えゆくであろう男性の衣装を拝めたのだから、よかった。
イクエとケンゾーは、ここからシェラに戻る途中にあるオストゥンカルコという村に立ち寄ることにした。
ここはさっきの村よりも大きくて、街という感じ。
市場の規模は広くて、露店がびっしりと並んでいて、賑やか。

ふわっとした服を着ている女性が多い。
ふくよかな女性たちにはよく似合う。

女性たちはいくつもの民族衣装を家にもっているのかもしれない。
市場の布屋さんではいつも女性たちが品定めしている。
同じように見える模様でも微妙に違うし、色遣いもさまざま。


美しくて鮮やかな刺繍の服は遠くからでも、かなり目立つ。
この色彩感覚は独特。


標高が高いとはいえ、日中は日射しが強くて汗ばむ。
日向にいるとすぐに喉が渇く。
こんなときはココナッツをそのままゴクリ。


ゴクゴクと飲み干すおばあちゃん。
その飲みっぷりは若者にも負けない。
3個一気飲みなんて、朝飯前。

イクエとケンゾーも喉が渇いているけれど、それ以上にお腹が空いてきた。
おいしいお店なんて知らない。
こんなとき、いつも行くのは市場の食堂街。
ここの食堂街にもあったよ。
グアテマラ料理でイクエとケンゾーが大好きなものが!
大好きな料理は次回、ご紹介します。
お楽しみに♡
夜11時には寝て朝6時半に起きるようにしよう。
テレビをだらだら見たり、パソコンに向かい合っていると、気づいたら夜更かししてることがしょっちゅう。
朝の時間を有効活用しよう。
グアテマラ第2の都市、シェラ。
第2の都市といっても、ビルが乱立するわけでも、おしゃれなお店が建ち並ぶわけでも、大きなショッピングセンターがたくさんあるわけでもない。
周辺にはいくつもの集落が点在していて、村によって伝統衣装も違う。
その村巡りをすることが、シェラ滞在の楽しみのひとつ。
だいたいどこの国でも言えることだけど、男性の民族衣装は廃れていても女性の民族衣装は残っていることが多い。
日本でもわたしが小さいころは着物姿の男性はめったに見かけなかったけど着物姿のおばあちゃんは珍しくなかった。
グアテマラでもそうで、女性は民族衣装を着ているけれど男性はジーンズやシャツを着ている。
村によって衣装が違うグアテマラ。
女性だけでなく男性の民族衣装も残っていたら、もっとおもしろかっただろうなって思う。
とはいっても、少しだけど残っているところはある。
この前訪ねた、トドス・サントス・クチュマタンやサン・フアン・アティタンがそうだった。
シェラの近くでも、わずかではあるけれど男性の民族衣装が残っている村がある。
シェラからおよそ20キロのサン・マルティン・サカテペケスという村。

サン・マルティンに行くには、シェラのバスターミナルからチキンバスに乗り込む。
まずはタカハウスから路線バスに乗ってメルカド(市場)へ。

人で混雑するこの狭い通路を通れば、バスターミナルへと抜けられる。
シェラは古着がたくさん売られていることで、旅人には有名。
この市場にもたくさん売ってあるけど、古着の大型ショップもある。
品揃えが豊富で、アメリカから流れてきたブランドものなどが格安で買えると評判なのが「mega paca(メガパカ)」というお店。
けっきょくわたしとケンゾーは行かずじまいだったけれど、実はシェラではもっともっと安く(と言うかタダで)古着を手に入れられるところがある。
それが、タカハウス!
タカハウスには日本人の旅人がいらなくなって捨てていく「どうぞご自由にお取りください」の箱がある。
シェラの古着店で新しい服を買った旅人たちがこれまでの服をタカハウスで捨てていくのだ。
けっこういい服が捨ててあることも多い。
ということで、古着好きはシェラの古着店へ。
そこまで古着に興味はないけど、もらえる服があるんならもらいたい、という人はシェラのタカハウスへ。
市場に山積みにされた服や靴。
新品もあるのかもしれないけど、雑多に置かれているからどれがリサイクル品なのか新品なのかわからない。

騒々しくて狭い市場の通路を出ると、だだっ広いスペースに。
ここがシェラのバスターミナル。

とくに看板があるわけでもチケット売り場があるわけでもない。
行きたいところのバスに乗るには、その辺の人たちに聞いて探しまわるしかない。
無事にお目当てのバスに乗り込むことができた。
でも、車内はガラーン。
お客さんが少ないままでは、バスは出発しない。
これは、けっこう待つことになりそう。
村巡りのベストタイミングは、市場が開かれる日の午前中。
市場が開かれていると、たくさんの村人が集まってくるから賑やかで楽しいのだ。
これから行くサン・マルティンは、男性の民族衣装はまだ残っているとはいえ、着ている男性は少数派。
そのうち、ここの男性の衣装も消えていくと思う。
行くからには男性の衣装をぜひとも見たい。
でも、時間はもう正午。
午後になると市場が閉まってしまう。
そうなると、外歩きをしている村人がぐっと減る。
大丈夫かなあ。
見られるかなあ。
30分以上待って、ようやくバスが動きはじめた。
「できるだけ早く着いて」という願いむなしく、バスはノロノロ運転。
短い距離なのに1時間近くもかかって、ようやく村に到着。

村のはじっこにカラフルな箱が並んでいる。
一見すると家のように見えるけれど、家にしてはずいぶん小さい。
グアテマラでおなじみの光景。
色とりどりの、どこか楽しげな墓地。

村の中心部へ足早に向かう。
数人の人とすれ違うけれど、民族衣装を着ている男性はいない。
間に合うかな。
早く早く。
どこ?どこ?
市場はどこ?
「ここだ、きっと。」
「でも、これはもう店じまいやない?」

お店はもう片付けをしている。
買い物客はすでにほとんどいなくて、活気がない。
路面に落ちたゴミが風に吹かれている。
女性はいるけれど、民族衣装を着ている男性はひとりもいない。

「えー?
ここまで来たのに?
こっちは?」
角を曲がった。
衣装を着た男性に会えることを期待して。

民族衣装の男性どころか、そもそも人がいない。
全然人がいない。
ここまでやってきたけど、もうあきらめるしかないか。
「どうする?」
「ここにおってもしょうがないよね。」
「戻ろうか。」
「うん。」
そのときー。

「あ!」
「白い衣装。
ワンピースみたいな下に派手なパンツも履いてる!」
真っ赤な帯を後ろに結んでいて、かっこいい!
袖も帯と同じ色で揃えている。
パッと見た感じでは白っぽくてシンプルだけど、帯と袖とパンツはとても華やか。
刺繍が素晴らしい。
鮮やかな青い羽の鳥が、幾羽もいる。

華やかなおじさんは、幻だったかのようにあっという間にわたしたちの視界から消えていった。
「すごいきれいだったねー。
男の人でも真っ赤で派手な鳥の刺繍とかあって、かっこよかったねー。」
もっとじっくり見たかったけど、将来消えゆくであろう男性の衣装を拝めたのだから、よかった。
イクエとケンゾーは、ここからシェラに戻る途中にあるオストゥンカルコという村に立ち寄ることにした。
ここはさっきの村よりも大きくて、街という感じ。
市場の規模は広くて、露店がびっしりと並んでいて、賑やか。

ふわっとした服を着ている女性が多い。
ふくよかな女性たちにはよく似合う。

女性たちはいくつもの民族衣装を家にもっているのかもしれない。
市場の布屋さんではいつも女性たちが品定めしている。
同じように見える模様でも微妙に違うし、色遣いもさまざま。


美しくて鮮やかな刺繍の服は遠くからでも、かなり目立つ。
この色彩感覚は独特。


標高が高いとはいえ、日中は日射しが強くて汗ばむ。
日向にいるとすぐに喉が渇く。
こんなときはココナッツをそのままゴクリ。


ゴクゴクと飲み干すおばあちゃん。
その飲みっぷりは若者にも負けない。
3個一気飲みなんて、朝飯前。

イクエとケンゾーも喉が渇いているけれど、それ以上にお腹が空いてきた。
おいしいお店なんて知らない。
こんなとき、いつも行くのは市場の食堂街。
ここの食堂街にもあったよ。
グアテマラ料理でイクエとケンゾーが大好きなものが!
大好きな料理は次回、ご紹介します。
お楽しみに♡
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