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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


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ベネズエラは「夢の国」ではない?

2016.01.30 05:51|ベネズエラ☞EDIT
旅人夫婦といっしょに飲んでいて、夫ケンゾーが妻であるわたしをどう思っているかわかってきたイクエです。
夫婦喧嘩をしているときのお互いの心境や仲直りの仕方なんかを曝露して盛り上がってるんだけど、ケンゾーはイクエに怒られている時いつも黙っていて、これは反省してるからなんだって。
逆にケンゾーがイクエに怒るときは、途中で自分で何について怒っているかわからなくなって「まあ、いいや」ってなるんだそう。

オールインクルーシブホテルに3泊したイクエとケンゾー。
マルガリータ島はまだまだ堪能しきっていないけれど、ベネズエラを出国するフライトの期日が迫っている。

オールインクルーシブホテルに別れを告げて、マルガリータ島のいちばん大きな街、ポルラマールへ移動。
もちろんタクシーじゃなくて、安い路線バス。
オールインクルーシブには泊まれても、完全なお金持ちスタイルにはなりきれないふたり。

ポルラマールに立ち寄る目的はふたつ。
ひとつは両替のため。
激安オールインクルーシブ泥棒宿で40ドル相当のボリバールを盗まれたので、手持ちのお金が底をついてきている。
40ドル分のボリバールがあれば、島でいちばんの5つ星のオールインクルーシブに1泊できたのに・・・ってシュ〜ンとなってしまうけど、盗られたものはしょうがない。

商店街の洋服屋さんで両替してもらったあとは、第2の目的を果たそう。
2つめの目的とは、ケンゾーの靴を購入すること!
1年半前にエジプトで買った靴は、これまで修繕屋さんで何度も直してもらって使い続けてきた。
でもそろそろ限界。
靴底はすり減っているし、サイドは破れていて砂や水が入ってくる。

靴屋さんでいろいろ悩んだ末に購入したのは、メレルのこの靴。

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お値段27650ボリ(約4700円)。
この微妙な値段設定。
本物にしては安すぎるし、偽物にしては高すぎる。
ふたりの意見としては「クオリティーの高い偽物ではないか」。
ケンゾーいわく、これまでの靴に比べれば「履き心地は抜群にいい!靴って本来こんなものだったんや!歩きやすい!!」そうなので、買ってよかった。

マルガリータ島を出るフライトはあしたの早朝。
ということで、きょうのお宿は空港の近く。
El Yaqueというエリアへ。
バスで行こうと思ったけど、見つけられずタクシーで。
ポルラマールの街からは1200ボリ(約204円)。

El Yaque

El Yaqueも海沿いではあるけれど、オールインクルーシブタイプのホテルはほとんどない。

寝るだけなので泊まるのはどこでもいい。
決めたのはここ。
SURF PARADISE。
ホテルにはサーフショップが併設されていて、サーファーに人気のホテルみたい。

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朝食のみ付いていてダブルで10100ボリ(約1717円)。
これまでのホテルと比べると、ホテルのランクは下がる。
部屋は狭くてシンプル。
でも、エアコンやアメニティはちゃんとあるし清潔感があって、日本のブティックホテルといった雰囲気。

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El Yaqueの海は、波が高くてサーフィン向きではあるんだけど、中規模のホテルしかないし商店がポツポツあるだけで、リゾート感はあまりない。
だからあえてここに泊まる必要はないんじゃないかな。
わたしたちは翌日の早朝発の飛行機に乗るから空港に近いここに泊まることにしたけど、これだったらポルラマールのホテルに泊まって朝イチで空港に行ったほうがよかったかも。

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オールインクルーシブじゃないので、夕食は付いていない。
外食しようと思ったけど良さそうなレストランもあまりないし、「やっぱりお酒が飲み足りないよね」ということで、今夜はお酒とおつまみで済ませることにした。
酒屋さんへ。

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TAX FREEのマルガリータ島。
棚にずらりと並ぶボトルには、酒税がかかっていない印、赤い斜線。
買ったのは、12年物のベネズエラ産ラム酒とチリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワイン。
2本で5410ボリ(約920円)。

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ワインはベネズエラでは不人気なのか、オールインクルーシブホテルには置いてなくて、高級レストランに置いてあったとしても高め。
なので、わたしはワインが好きだったけど、しばらくの間お預けだった。
久しぶりの赤ワイン。
中米でもワインはあまりなさそうだし、今のうちに飲んでおこう。
(でも、このあと行ったパナマでは、ワインが安く売られていた。
 中米でワインを飲むならパナマ!)

「コイツの写真を撮って!」
「やめろよ〜。」

陽気でシャイでかわいいベネズエラ人たち。

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ホテルは朝食付きだけど、あしたの朝早く出発するわたしたち。
朝食が食べられない代わりに、サンドイッチとフルーツをパックしたものを夜にもらえた。
きょうのディナーはそのサンドイッチとワインとつまみ。

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ホテルのプールサイドのチェアーに座って、乾杯。
目の前にはカリブ海。
闇に包まれてカリビアンブルーの海は見えないけれど、波の音と心地よい潮風に包まれて最後の夜をじっくりと味わう。

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翌日、マルガリータ島の空港へ。
ここからいったんベネズエラのマラカイボ空港に移動し、夜にマラカイボからパナマへの飛行機に乗り換える。
楽園のマルガリータ島、さようなら〜。

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あと10日くらいいたかったなあ。
でもそんなにいたら飽きてたかなあ。
やっぱりバックパックを担いでローカルな乗り物を乗り継いで現地の人の生活を見る旅のほうが、わたしたちには合ってるかなあ。
でも、好きなだけ美味しいものを食べて飲んで、海を見ながらくつろげるのは至福の時間だったなあ。

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ちなみにマルガリータ島 〜 マラカイボまでの飛行機のチケットは6100ボリ(約1037円)だった。

1時間ほどでマラカイボの空港に到着。
夜のフライトまで時間はたっぷりある。
暇なのでタクシーでマラカイボの街の大型ショッピングセンターへ。
ショッピングセンターにわざわざ足を運ぶ理由はひとつ。

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日本よりも格安で日本食を楽しもう!
ベネズエラ人に人気のBonsai Sushi。
何にしようかなあ〜。

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やっぱり食べたいのは、にぎり寿司。
これで250円くらいだったと思う。

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空港からわざわざタクシーで小一時間かけて、寿司を食べに来た。
でもそのかいあった。
やっぱり握り寿司はおいしいね!

寿司を食べて満足したイクエとケンゾー。
ふたたびタクシーで空港へ。

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ベネズエラのオンボロ車もこれで乗り納め。
石油の埋蔵量世界一とも言われる国の実体は、オンボロ車の割合世界一。
本当にこの国は、最後までよくわからんかった。

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空港に着いてチェックインの時間までまだあるので、飲み納め。
空港内の高級そうなバーへ。
冷房もビールもキンキンに冷えている。

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一般的に空港のものは何でも高い。
だから喉が渇いてもミネラルウォーターさえも買わないイクエとケンゾー。
でも、ベネズエラならそんな心配はご無用。

この高級バーのビールは、いっぱい250ボリ(約42円)。

さらに、空港にもアジア料理店があったので、夜食用にお寿司をテイクアウト。
日本人がやっているわけではないし、期待してなかったけどおいしかった!

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チェックインカウンターには長蛇の列。
しかも、カウンターのスタッフたちの仕事が遅い!
なかなか列が進まない。
結局1時間半くらい並んでいたと思う。
チェックインを済ませて待合室で食べようと思っていた寿司を、ここで列に並んだまま立ち食いすることに。

さらには300円分くらいのボリバールが余っていて、出国手続きをすませた後に何か買いものしようと思っていたんだけど、開いている店がひとつもなかった。
喉がものすごく乾いていて、せめて飲み物だけでも買いたかったのに。
こういうところがベネズエラなんだよね。

日本で300円っていったらたいしたことないけれど、ベネズエラだったらビールが何杯も飲めるし、中級ホテルに泊まれるし。
ものすごく損した気分。

こんな貨幣価値のないボリなんて、海外に持っていったら紙切れ同然。

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マラカイボからパナマシティーへのフライトは、ベネズエラ・メリダのツアー会社で手配してもらったもの。
ひとり69400ボリ(約1万2000円)だった。

ようやく乗り込んだ飛行機。
中に入ってふたりで苦笑する。

「うわ〜。
 いつの時代?」

「ぼっろ〜。」

ベネズエラの飛行機は、60年代70年代の映画に出てきそうな飛行機だった。
旧ソ連とかが使ってたヤツじゃないの?

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刺激的だったベネズエラともお別れ。
わたしたちはいちばんいい時に来たのかもしれない。
ベネズエラのお金の暴落で、おいしい思いをすることができたから。

わたしたちのブログを読んで「ベネズエラ安くていいなあ。大自然もいっぱいあるし、楽しそうだし行きたいなあ」と思う人は多いかもしれない。

でも本当に、ベネズエラは夢の国なのか。

答えは「否」。

わたしたちはすべての人に「ベネズエラいいよ、おすすめだよ」と手放しで言えない。
理由はいくつかある。

まずひとつが、ベネズエラの経済状況がこの先どうなるかわからないから。
ベネズエラの貨幣価値は浮き沈みが激しく、半年前の物価と今の物価はまったく異なる。
たとえばわたしたちのブログを見て「ベネズエラって安い!」と思ってベネズエラ旅行を計画していざ行ってみると「全然安くないじゃない!むしろ高い!」ってことも大いにあり得る。
だから、このブログに書いている価格の情報はまったくあてになりません。
あなたがベネズエラに行くとき、物価がものすごく上がっているかもしれないし、闇両替のレートがものすごく悪くなっているかもしれない。
逆に、さらに安くなっているかもしれない。
先日ベネズエラの政権交代があったので、状況が一変する可能性も高い。
「安い国ベネズエラ」がいつ変わるかわかりません。

そして2つめ。
ベネズエラは欧米やアルゼンチン、ブラジル、チリのように、インフラが整っていて観光化されている国ではない。
けっして旅行しやすいとは言えない。
バスのチケットも事前予約が難しかったり、満席で乗れないこともザラ。
だから個人旅行に慣れていない人が短期で行くと、トラブルに遭ったり旅程が狂ったりすることもありえる。

そして3つめ。
ベネズエラは治安がいい国ではなく、首都のカラカスの犯罪率はトップクラス。

4つめ。
ベネズエラは共産主義の国。
悪徳警察や軍隊がウジョウジョいて、チャンスがあればツーリストから金をまきあげようとしている。

わたしたちは、2回もベネズエラに行き1か月半以上滞在した。
マルガリータ島のホテルでいつの間にかお金を盗まれたことはあったけれど、それ以外に嫌な思いはしていない。
これは、ほんとうにほんとうに運が良かったんだと思う。
ベネズエラを旅した日本人から話を聞くと、悪徳公務員にお金を没収されたり、丸裸にされて荷物チェックを受けたり、ひったくりや強盗にあったりと辛い体験をしている。
旅した日本人の半数、いやそれ以上かもしれない。
7割くらいかなあ。

イクエとケンゾーのベネズエラの旅は、とても楽しいものだった。
でも、それはわたしたちが運が良かったから。

だからこのブログを読んで「ベネズエラは夢の国」という誤解をもたないようにしてもらいたいなあと思います。

そのいっぽうで、やっぱりわたしたちにとってベネズエラは刺激的な国だったし、ベネズエラ人は優しかったし、魅力ある国だった。
治安の悪いと言われる中南米を長期で旅していて、いつも危機管理を持ち旅に慣れているバックパッカーには、ぜひ行ってほしいなあという気持ちもあります。

はっきり言えることは、わたしたちにとってベネズエラはオンリーワンな国で、とてもおもしろい国だったということ。
この国に行けてよかったです。
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夢のような日々よ、さようなら

2016.01.29 23:50|ベネズエラ☞EDIT
妻の美容クリームを借りて顔に塗ったらキラキラになったケンゾーです。
お肌の曲がり角をとっくの昔に通り過ぎたアラフォーのおっさんにとって最大の敵は乾燥。
今いるメキシコは予想外に寒くてカラッカラに乾燥している。
今までニベアのクリームを使ってたんだけど切らしてしまったから何度か妻のクリームを拝借してたんだけど、それ、洗顔クリームだったんだよね。
どうりで何だか伸びが悪いなあって思ってたんだよなあ。
笑われながら「こっちよ」と言われたクリームを塗ったら、顔がちょっとキラキラになっちゃった。
41歳のおっさんがキラキラさせてたら気持ち悪いことこの上ないね。

好きなだけ食べて飲んでカリブ海で泳いでまた飲んで、という夢のようなオールインクルーシブホテルを楽しんでいるケンゾーとイクエ。
ほぼすべての宿泊客は数日間宿泊し、朝から晩までのんびりまったりとした日々を楽しむバカンス組。
ケンゾーとイクエもそんな贅沢な時間の過ごし方に憧れるんだけど、体に染み付いた貧乏性がそうさせてくれない。
「せっかくだから違うホテルにも泊まるか」ってなっちゃうんだよねえ。
この「せっかくだから」とか「ここまで来たから」っていう誘惑とどう折り合いをつけていくのか?っていうのも長期の旅につきまとう課題だね。

結果、「せっかくだから」日替わりでホテルを移ることにしたふたり。
オールインクルーシブホテルの最後を飾るのは、豪華四つ星ホテルからほど近いところにある「Hotel Le Flamboyant」

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でかくて煌びやかだったHesperiaと比べるとこじんまりとしていて地味な印象は否めないけど、やっぱりこのくらいの規模のほうが落ちつくなあ。
ここは翌日までのランチ込みで1人8500ボリバル(約1445円)。

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部屋はダブルベッドルーム。
きのうのホテルと比較すると内装は見劣りするけれど、貧乏バックパッカーにとってはこれでも十分過ぎるほど豪華。

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敷地内にはもちろんプール完備。
ヤシの木に囲まれていい雰囲気。

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プールサイドにバーがあってビールやカクテル類が飲み放題なのは当然なんだけど、嬉しいのは夕方になると軽食が用意されること。
ピザとか春巻きっぽいものとかパイなど、パクッとつまめるから小腹がすいた時にちょうどいい。
でもお楽しみのディナーがもうすぐだからほどほどにしとかないとね。

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そしてお待ちかねのディナータイム。
ここもビュッフェ形式なんだけど、料理のクオリティきのうのホテルよりもよかった!
肉料理と野菜料理、それぞれ種類が多くてバランスがいい。
味も申し分なくて大満足。

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ビュッフェのお楽しみ、その場で調理して出来立てを食べられるコーナーも。
この日のメニューはメキシコのトルティーヤ。
きのうのホテルでは時間が遅くなって終了してたから悲しかったんだよね。
ここは料理のレベルが高い。

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さらに、毎晩ナイトショーまで開催してるんだから、けっこうがんばってるよこのホテル。
この日は民族衣装に身を包んだ若い男女が伝統的なダンスを披露。
観客は10人足らずだったけど、いっしょうけんめい踊る姿が健気だった。

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そして翌日。
夢のような日々が終わってしまうオールインクルーシブ最終日。
まずはお腹いっぱいになるまで朝食を堪能。

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つづいてビーチへ移動し、パラソルの下でデッキチェアに寝そべってカリブ海を眺める。
青い空と青い海、白いビーチに白いパラソル、完璧なシチュエーション。

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なぜだか鼻先だけ砂だらけの犬がそばに寄り添って離れようとしない。
野良犬だけど、セレブな雰囲気作りに一役買ってる、かな?
セレブリティはよく犬を連れてビーチでまったりしてるイメージがあるんだけど、ちがうかな。

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もちろんバーの出張サービスもあるのでほろ酔い気分でビーチと海を満喫。
カリブ海で泳ぐのも、これで最後かなあ。

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海で遊んだ後は最後の食事。
ランチだけど充実のメニューにテンションが上がる。
このホテルの料理はほんとうに美味しい。
料理重視で選ぶならHotel Le Flamboyantがおすすめ。

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はあ、食べ過ぎでお腹がはちきれそう。
大満足だけど、このホテルもあともう1泊はしたかったなあ。
食べ放題飲み放題、ゴージャスなホテルでの夢のような3日間はあっというまに終了。
せめて1週間くらいは楽しみたかったけど、あんまり長居するとダメ人間になること間違いなしだな。
セレブ気分を味わいたいなら、いざマルガリータ島へ!
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バックパッカーにふさわしくない旅情報

2016.01.28 06:06|ベネズエラ☞EDIT
帰国に向けてお土産を買うことに興味を持ちはじめたイクエです。
これまで全然物欲が湧かなかったから。
甥っ子へのお土産は買ったけど、姪っ子にはまだ。
何にしようかな。

マルガリータ島の1日ツアーを終えたイクエとケンゾー。
きのう1泊した765円の激安オールインクルーシブホテルから、きょうは移動することにしていた。
少し高くてもせっかくなのでもっといいホテルに泊まろうと思って。

でも、どこに泊まろうか。
マルガリータ島はリゾートアイランド。
ホテルはたくさんあり、そのほとんどがオールインクルーシブのシステムをとっている。

ツアーでいっしょだったコロンビア人夫婦とベネズエラ人夫婦が「わたしたちのホテルも悪くないわよ。見学に来たら。」と言ってくれた。
ちょうどこのツアーは、それぞれのホテルに立ち寄って客を降ろして解散、という流れ。
コロンビア人夫婦とベネズエラ人夫婦を送り届けるときに、二組のホテルを見に行った。

びっくりしたのがコロンビア人夫婦のホテル。
ゲートから建物までの距離が長かった。
広すぎる敷地。
プライベートビーチはもちろん、ゴルフ場だって併設されている。
文句なしの五つ星ホテル。

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建物の中に入ってからも、圧倒された。

広い吹き抜け。
見上げるほど高い。

ピカピカに磨かれた大理石の床。

「これは絶対高いよ。」
「いくらなんでもこんなホテルには泊まれんね。」

コロンビア人夫婦に宿泊費を尋ねると、彼らは「知らない」と言った。
コロンビアからのパック旅行に申し込んで来ているから。

「パック旅行にはお金をけっこう出したけれど、本来なら安く泊まれるはずだよ。」
コロンビアにいるときは彼らもリーズナブルだと思ってパック旅行に申し込んだのだろうけど、実際にベネズエラに来てみて物価の安さに驚き、後悔しているようだった。
これだったら自分たちで闇両替をしてホテルを予約し、自分たちでその場でキャッシュで払えばよかったな、と。

レセプションでホテルの宿泊費を聞いてみた。
ケンゾーと、びっくりして目を合わせた。
正確に値段は覚えていないけど、オールインクルーシブでふたりで3500円くらいだったんじゃないかと思う。
今まで見たこともないようなレベルの五つ星ホテルでひとり2000円弱で泊まれる。
わたしたちはもちろん泊まりたかった。
でもあいにく5日ほど先まで予約がいっぱいで満室。

近々、マルガリータ島に行く予定の人。
このホテルに泊まる価値はおおいにあるので、ぜひ行ってほしいな。
ホテル名は「Hotel Hesperia」

マルガリータ島の北側、まわりに何もない不便な場所にあるけれど、その分きれいな海で静かなリゾートライフを過ごせるはず。
タクシーで行ってみて。

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コロンビア人夫婦が言った。
「エル・アグア地区に、ここと同系列のホテルがあるわよ。
 きっとそこもすてきなホテルだと思う。」

そのホテルは、わたしたちが泊まっていた泥棒宿からそう遠くない場所にあった。
「Hesperia Playa El Agua」

Hesperia El Agua

「タクシーを呼んで乗るのも面倒くさいね。」
「歩いていこうか。」

わたしたちはバックパックを背負ってホテルに向かって歩きはじめた。

すぐ着くと思ったホテルまでの道のりは長かった。
ホテルは見えているのに。
敷地がものすごく広くて、高い塀で囲まれている。
入口は一か所のみ。
ホテルの塀に沿って歩き、ようやく反対側に回り込んでゲートにたどり着いた。
重いバックパックを背負って歩いてきたから汗だく。
こんなにゲートまで遠いなら、タクシーに乗ればよかったと後悔。

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わたしたちはタクシーに乗らなかったことをさらに後悔することに。
なぜなら、こんなリゾートホテルに歩いてくる旅行者なんていない。
ゲートの門番に不審者扱いをされた。

「宿泊者以外、立ち入り禁止です。」
「わたしたち、このホテルに泊まりたいんです。」
「予約は?
 部屋番号は?」

「予約はしていません。」

わたしたちの友人の日本人カップルもマルガリータ島のホテルの入口で不審者扱いをされたと言っていた。

門番はわたしたちを疑いながらもトランシーバーでホテルのスタッフに連絡を取り、わたしたちはなんとか中に入れてもらえた。

でも、ゲートからレセプションまでが遠い。
敷地内にはゴルフカートが走っていて、宿泊者たちは専属のドライバーが運転するゴルフカートに乗り込んで移動している。
準不審者のわたしたちはバックパックとともに歩いて移動。

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レセプションの建物にようやく入場。
お金を持っていそうな人たちがソファーでくつろいでいる。
できるだけバックパックが目立たないように、背負わずに片手で持つ。

コロンビア人夫婦が泊まっていたところは5つ星だったけど、ここは4つ星。

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わたしたち、宿泊費がいくらなのかも知らない。
でもわたしたちでもこんな豪華なホテルに泊まれるという確信がある。
値段も知らないのに見るからに高そうなリゾートホテルにバックパック姿で直接訪れ、その場で現金で支払う。
こんな、あるはずのないことが実現するのは、いまのベネズエラならではのこと。

気になる宿泊費。
オールインクルーシブで、ふたりで17500ボリ(約2975円)。
4つ星ホテルに、食べ放題飲み放題で一人当たり1500円くらいで泊まれる。

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先ほどのコロンビア人夫婦が泊まっている系列ホテルがゴージャスさを売りにしているのであれば、こちらはカジュアルでモダンな感じ。

たたずまいや施設の広さ、サービスなどはきのうの泥棒宿とは比べ物にならない。
せっかくマルガリータ島に行きオールインクルーシブに泊まるのであれば、少しでも高いホテルに泊まったほうがいい。
たった1000円の差だけど、ホテルのクオリティーで言えば1万円以上の差がある。

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さっそくお酒を出してくれるところに。
カクテルの種類は豊富。

マルガリータ島はTAX FREE。
酒税がかからないので、お店で販売されているアルコールも安い。
バーに並ぶお酒のボトルには、赤い斜めの線が入っている。
酒税が免除されていることを示す印。

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バーの横には、こんな掲示板があった。
曜日や時間が記されていて、ポスターのようなものが貼ってある。

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これは、催し物の案内。
たとえばプールでの競技やダンス教室、ダーツゲームなど無料で参加することができる。
毎晩ナイトショーもあって、コンサートやミュージカルが開催されている。
海やプールで遊ぶだけでなく、こんな催し物が開催されているから、宿泊者は連泊してここでのリゾートライフを満喫できる。

カクテルに満足したイクエとケンゾーは、ディナー会場へ。
ディナーはビュッフェ形式。
きょうはメキシコをテーマにしているらしく、タコスなどのメキシコ料理が豊富に置かれている。
そしてマリアッチ(メキシコ音楽の楽団)が、陽気な音楽を歌っている。

ケンゾーは肉やシーフードが食べたかったのに、ほとんどなかったので肩を落としていた。
逆にわたしは野菜料理が多くて、嬉しい。
海外でたくさんおいしい野菜を食べられる機会ってそんなにないから。

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ランクの高いオールインクルーシブホテルは、たいてい食事のスタイルにいくつかのオプションがある。
基本はビュッフェスタイル。

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そしてビュッフェ会場以外に、いくつかのレストランがある。
イタリア料理だったり、フランス料理だったり、日本料理だったり。
そのレストランでは格式高いコース料理を堪能することができる。

けれどレストランでのコース料理は予約制。
宿泊者全員にコース料理をふるまうのは大変だから。
予約は前日や当日の朝までにしないといけないので、チェックインした日の夜は食べられない。

そもそもオールインクルーシブホテルというのは、宿泊者が食べることや観光にも気をまわすことなく、何も考えずにリラックスしてリゾートライフを楽しむことができるようになっている。
オールインクルーシブのホテルに一週間くらい滞在し、朝も昼も夜もホテルで出されるおいしいものを食べて、飲んで、ダラダラ過ごす。
だからイクエとケンゾーのように1泊しかしないというのは、オールインクルーシブホテルのあり方にそぐわない。
1泊しかしないのは、逆にもったいない。
だってレストランでのコース料理も食べられないし、翌日の昼前にチェックアウトしないといけないので昼食も食べられない。

わたしたちも本当は数日同じホテルに連泊したかった。
でも、ベネズエラの入国が遅れたのでスケジュールに余裕がない。
それにここだけじゃなく、いろんなホテルを見てみたい。
なので、泣く泣く1泊に。

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このホテルは敷地が広くて、部屋もいろんな種類がある。
家族で泊まれるような大きめの部屋。
2人用のコテージタイプ。

プールもいくつもある。

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朝食もビュッフェ形式。
種類も豊富。
色鮮やか。
デザートもたくさんある。

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全部制覇したいけど、できない。
「お腹いっぱいにならなきゃいいのに」って思ってしまう。

悲しい貧乏性。
お金持ちなら、適量を取って優雅においしくいただけるのにね。
どうしても取りすぎてしまう。
お腹が破裂しそう。

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このビュッフェ会場のにくらしいところは、食事をしながら見える景色が特別な空間であるということ。
特別な空間と言うのは、余分にお金を払った人しか入れないエリア。
広いプールや余裕をもった作りのプールサイド、ヤシの木が茂るガーデン。

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空港で言えば、ファーストクラスやビジネスクラスの人しか入れない豪華なラウンジのようなものが、このホテルに存在するということ。
ジャグジーのまわりに、エステを受けられるベッドが置いてあったり。

チェックインのときに余分にお金を払えば、このエリアに入ることができる。
イクエとケンゾーは1泊だけだったのでこのサービスを購入しなかったけど、たぶんひとり500円くらいだったんじゃないかな。
長居する人は、このサービスを購入すればエグゼクティブな気分を味わえるよ。

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ひろーいホテル。
ビーチまではヤシの木の間の道を歩いていく。
頼めばゴルフカートにも乗れると思う。

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海はホテルから道を挟んだ場所にある。
ちゃんと海のすぐ近くにも出張のバーがある。
道路を渡る前に、ここでカクテルを調達してビーチへ。

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ビーチに行ってもいつもはパラソルなんて使わないイクエとケンゾー。
だって有料だもん。
だから木陰を見つけて、そこを基地にする。
でも木陰って海岸線からちょっと離れていることが多い。

でもオールインクルーシブなら貸しパラソルの料金なんて心配する必要はない。
好きなチェアを陣取ろう。

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一流ホテルはサービスに抜かりがない。
レストランだけじゃなくて、ちょっと小腹がすいたときにつまめるように、ファストフードのお店まである。
わたしたちはきょうチェックアウトするので昼食は食べられないけど、ファストフード店でハンバーガーをゲット。
もちろん無料だよ。

これを昼食にしよう。

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オールインクルーシブホテルはまったりゆったりくつろぐ場所。
だけど、そんなのに慣れてないイクエとケンゾーはそわそわしてしまう。

こんな機会めったにないから、他のオールインクルーシブホテルものぞいてみたくない?

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次なる楽園を求めてバックパックを背負い、ホテルを渡り歩くのでした。
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ビール飲み放題!格安ジープツアーとは?

2016.01.27 07:38|ベネズエラ☞EDIT
まったく予定外の出費を強いられてガッカリきているケンゾーです。
3年5か月にわたる旅の終了まであと3週間。
アメリカのLAから上海経由で帰ることにしてるんだけど、先週アメリカのビザ制度が変更に。
2011年以降にスーダン、シリア、イラク、イランに渡航経験のある人はビザを取らないとアメリカに入国できなくなってしまった。
調べてびっくり、アメリカビザの申請って160ドルもするんだよ!
メキシコから陸路で入ろうと思ってたのでESTAも必要なかったのに、まさかの2人で320ドルの出費。
はあ、最後の最後に痛すぎるよ。

オールインクルーシブのホテルで貧乏バックパッカーには不釣り合いな贅沢ビーチリゾートを楽しもうとやって来たマルガリータ島。
食べて飲んで自堕落な日々を過ごすつもりでいたんだけど、三度の飯より酒が大好きな旅友の夫婦からお勧めされた1日ツアーに参加することに。

ジープに乗ってマルガリータ島の見どころを丸1日かけて回るこのツアー。
2日目に泊まったホテル(このツアーに参加している間に現金を盗られたんだけど)で申し込んで1人6000ボリバル(約1020円)。
ランチ付きで1日中楽しめるなら、まあ悪くはない値段。

朝9時、ジープにピックアップしてもらって1日ツアーのスタート。
メンバーは、ベネズエラ人夫婦とコロンビア人夫婦、そしてケンゾーとイクエの6人。
ベンチシートタイプの後部座席は6人乗るとけっこう狭い。

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1か所目の観光スポットは、La Asuncionという小さな街。
いまはポルラマールがマルガリータの中心都市だけど、実はこの小さな街が州都。
1524年に建設された歴史ある街で、コロニアルな街並みが見どころ、なんだそう。
たしかにいちばんの見どころのカテドラルは歴史を感じさせるたたずまい。

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内部は白を基調としたシンプルな造り。
さんざんコロニアルな街を見てきた身としては、カテドラルも含め街並みに惹かれるものは正直ない。

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つづいて街外れにある城壁へ。
1498年にコロンブスによって「発見」されたマルガリータ島。
これ以降ベネズエラもスペインから支配されることに。

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つづいて現地人に人気の教会へ。
シンデレラ城に見えなくもないかわいらしい外観。
内部も教会らしくないメルヘンな造り。

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この教会で祀られているのは聖母マリア。
マリア像の前はつねに人だかり。
感激のあまり涙する人たちも多い。

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キリスト教を広めることを建前に南米を侵略していったスペイン。
大量の先住民たちの血と引き換えに成し遂げられた植民地化だったけれど、現在ではみんなあたり前にスペイン語を使い熱心なカトリック教徒であることを考えると、スペインの支配者たちにとっては侵略は大成功に終わったんだなあと思う。

このマルガリータ島1日周遊ツアーはドリンク付き。
しかも飲み放題、しかもアルコールもあり。
移動中はみんなでサルー(乾杯)!
このツアーを勧めてくれた酒飲み夫婦も、これがあるから大満足だったのは間違いなし。

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冷えたビールで喉を潤しながらやって来たのは、島の中央にあるラ・レスティンガ湖。
ボートに乗って湖に生い茂るマングローブを観賞するアトラクションもツアーに含まれている。

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ボートに乗り込んでマングローブ巡りに出発。
ガイドブックには「深紺の水と青い空が織りなす風景は、まるで水彩画のように美しい」と紹介されてるけど・・・。

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・・・うん、まあこんなもんかなあ。
空がもっと晴れ渡ってたらもっと綺麗なんだろうけど、正直あまり期待しないほうがいい。
ボリビアで参加したアマゾンツアーと比べたらかなりショボい。

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ここで見られる動物は、大量にいるペリカンくらい。
まあ、ビール飲み放題で1000円のツアーだからね。
ボートツアーが入ってるだけでも十分。

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マングローブやペリカンよりも、ベネズエラ人夫婦の赤ちゃんのほうが気になって仕方なかった。
この子は1日中ぐずることなくいつもご機嫌。
愛嬌があってかわいかった。

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ボートから降りたらみんなでサルー ♫
観光スポットが多少ショボくても、これさえあれば気分はハッピー。
その代わり、飲めない人は「その分金返して!」って思うかも。

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ランチ会場をめざしジープは島の西側にあるマカナオ半島を爆走。
一本道の両サイドはサボテンが生い茂る平原が広がっている。
ここがカリブ海に浮かぶリゾートアイランドだってことを忘れてしまうような光景。

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しばらく走っていると青く輝くカリブ海が目に飛び込んできた。
ビーチサイドのレストランでランチタイム。
メニューはチキンか魚かチョイスできたけれど、もちろん全員が魚をオーダー。
シンプルな魚のソテーだけど、味も悪くないしロケーションが素晴らしいので満足。

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ランチの後はさらに島の西側に移動。
ビーチで2時間くらい自由時間。
きれいなビーチでそれぞれまったりとした時間を過ごす。

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ツアー最後は、きれいな弧を描いた湾を見下ろす城塞の上からサンセット観賞。
空を黄金色に染めながらカリブ海に沈む太陽を眺めてツアー終了。

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それぞれの見どころのクオリティはたいしたことはないけど、お酒を飲みながら丸一日遊べて1000円は悪くない。
さあこのあとは、いよいよ “本物” のオールインクルーシブホテルへ突撃だ。
待ってろ、夢の日々!

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1泊765円!オールインクルーシブホテルの実体は?

2016.01.26 06:00|ベネズエラ☞EDIT
きのう美味しいタコ焼きを食べたイクエです。
ソースはりんごやタマネギ、ラム酒などで手作りしたもの。
帰国したら自分で作ってみようっと。

ベネズエラのリゾートアイランド、マルガリータ島にやってきたイクエとケンゾー。
ここに来た目的はただ1つ。

激安オールインクルーシブホテルで、優雅なバカンスを過ごすこと!
きのうは手持ちのお金がなくて、海沿いではなく繁華街のホテルに宿泊。
きょうこそリゾートホテルに移動するぞ~。

その前に軍資金を手に入れなければ。

きのうは閑散としていたメインストリートは、全然違う場所かと思うほどきょうは活気に満ちている。
歩いていると「カンビオ(両替)、カンビオ」とおじさんたちが声をかける。
そしてすごいいいレートを言ってくる。

でも、ここで注意。
マルガリータ島では両替詐欺が横行している。
仮に100ドルを両替すると千枚以上の紙幣を受け取ることになるので数を数えるのが大変で、両替商は詐欺を働きやすいし、わたしたちは騙されやすい。

マルガリータ島を訪れた旅友が「気をつけて!」と忠告してくれていた。
手口としては次のようなこと。

1、100枚ずつ束になっている札束を渡されたけれど、あとで確認すると札束の数が足りない。

2、100枚ずつ束になったものを受け取ったけれど、あとで確認すると一束は100枚よりも少なかった。

3、100ボリバールの札束を受け取ったつもりだったけど、あとで確認すると100ボリバールは上と下だけ。札束の間はすべて10ボリバール札だった。

両替詐欺をやるヤツの特徴としては以下のことがある。

1、「警察が来るから早くしろ」とか「時間がない」などと言ってとにかく焦らせて、お金を数える時間をじゅうぶんに与えてくれない。

2、札束を両替商みずから袋に入れて、袋ごと渡そうとする。

3、「いま銀行で下ろしてきたばかりだから、数える必要はない」と言って、帯付きの札束を渡し、数える余地を与えてくれない。

4、1束や2束だけを数えさせようとする。
  ほかの束は数が少なかったり、10ボリバール札。

イクエとケンゾーも最初はレートのいい両替商にお願いしようとした。
ふたりで気をつけていれば問題ないかなと思ったから。
道に立っている両替商に勧誘され、ついていっているといろんな人がわたしたちにアイコンタクトを送ったり、ジェスチャーをしたり、小声で呼び止めたりする。
人差し指を横にふり「彼とは両替しないほうがいい」とか「ついていくな」とか。

だからこれはダメだな、と思ってやめた。

そのあと別の両替商が話しかけてきて「両替しよう」と札束を差し出した。
差し出されたものではなく、彼がバッグに入れていた別の札束を数えさせてと言ったら手で払いのけられた。
そして商談決裂。

けっきょく旅友のアドバイス通り、道に立っている両替商ではなく商店に入って両替することにした。
メインストリートには靴屋さんや洋服屋さんがたくさん並んでいて、けっこうどこでも両替をやってくれる。
そのなかでもレートがいい洋服屋さんを探してお願いすることに。
さっきのいかがわしい両替商に比べればレートはガクンと落ちるけれど、騙されて大損をして嫌な思いをするよりはマシ。

このときわたしたちは1ドル730ボリくらいで両替した。
(いかがわしい両替商は1ドル800ボリとか言っていた)

現金を手にしたことだし、いざリゾートエリアへ!
マルガリータ島でもっともメジャーなリゾートエリアはポルラマールの街から北へ20キロほどのエル・アグアと呼ばれる地域。
マルガリータ島の東側カリブ海沿いのエリア。

エルアグア

こういうリゾートホテルっていうのはタクシーで行くべきなんだけど、イクエとケンゾーは路線バスで。
路線バスはポルラマールの中心地に建つカテドラルとボリバール広場の北側1ブロックのところから出ていた。
ポルラマールからエルアグアまでのバス代は35ボリ(約6円)。

バスを降りた幹線道路からホテルまでは海に向かって1キロ以上歩く。
向こう側に青い海が見えてきたよー。

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きょうわたしたちが泊まるのはGorden Paradise。
マルガリータ島にある数あるオールインクルーシブホテルのなかでも、もっとも安いと聞いていたから。
まず手始めに安いところからはじめて、徐々にホテルのランクを上げていく計画。
(でも、このホテル「ゴールデン パラダイス」はまったくおすすめしません!
 泊まらないほうがいい。理由は後述します。)

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いままでのバックパッカー旅で泊まったことのないホテルの雰囲気にたじたじのイクエとケンゾー。
できるだけ汚いバックパックが見えないように、フロントの床の上にそっと置く。

ここのオールインクルーシブのシステムは、朝夕食べ放題。
プールがふたつあって、それぞれバーがあり飲み放題。
1泊2日だとチェックインが昼食時間後、チェックアウトが昼食時間前になるので必然的に昼食は食べられないけど、2泊以上すると昼食も食べられる。
追加料金(ひとり200円くらいだったかな)を支払えば、早めにチェックインして昼食も食べられるのでわたしたちはそうすることに。

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みなさんが気になる宿泊料。
食べ放題、飲み放題でふたりでいくらだと思う?

ふたりの宿泊費は驚きの9000ボリ!
日本円にして1530円。
ひとりあたり765円で、食事もアルコールも飲めてきれいな部屋に泊まれるって夢みたい。

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部屋にはダブルベッドがふたつなので、最大で4人が泊まれる。
もちろんエアコンも冷蔵庫もあるし、バスルームは広々。
アメニティーもある。

素晴らしい!

敷地内にはこんなプールが2つある。

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そしてプールサイドにはバー。
ビールやカクテルが飲み放題。
お酒を飲みながらプールに浸かって一日中ダラダラしている宿泊客もいる。

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バーテンのお兄さんはすごく上手にカクテルを作ってくれる。
女性のバーテンもいたけど、この人はあまり複雑なカクテルが作れなかった。

甘くて飲みやすく、フローズンになっていて、何杯でもおかわりしたくなる。

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お酒はよかったんだけどね、ここは食事はダメだった。
食べ放題とはいえ、食事が提供される時間は決まっている。
それはいいとして、食べ放題なのに品数が少ない。
結局すべての食べ物をお皿に取ることになる。

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しかも昼も夜もメニューはほとんど同じ。
長く滞在すれば飽きちゃうね。

メニューは、ベネズエラの典型的な料理。
定食屋さんで食べるようなものといっしょ。

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でも、ここから海が見えるのが良かった。
食事にリゾート感はないけれど、眺めがリゾート感を演出。

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ホテルから道路を挟んですぐ海。
波が高くて泳がなかったけど、夕暮れの海をほろ酔いで見つめる。

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ホテルの目の前は海で、お酒は飲み放題で、食事はイマイチだけどお腹いっぱい食べられて、部屋にはエアコンが効いていてダブルベッドを独り占めで4500ボリ。

安すぎるよね。

長期旅行者は「沈没」することがある。
沈没というのは、居心地のいい宿に連泊し、とくに観光することもなくダラダラと毎日を過ごしてしまうこと。
イクエとケンゾーはあんまり沈没はしないほうだけど、日本人宿で1か月以上も沈没しているバックパッカーは珍しくない。

沈没すれば観光費や移動費はかからないけど、宿泊費や食事はかかる。

だったらいっそのこと、オールインクルーシブホテルで沈没しちゃえばいいのに!
沈没派のバックパッカーに、マルガリータ島のリゾートホテルでの大沈没をおすすめしたいなあ。

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でもね、このホテルは絶対に泊まらないほうがいいよ。

マルガリータ島の一日ツアーをホテルで申し込んだわたしたち。
チェックアウトして荷物をレセプションに預けて、ツアーを楽しみ、夕方になって戻ってきた。
預けていた荷物を受け取って、次のホテルへ移動。

その後気づいた。
わたしのバックパックに入れていた40ドル相当のボリバールの札束が無くなっていることに。

しまったー!
やられたー!

もちろんバックパックには鍵をかけていたんだけど、ファスナーの金具の部分が摩耗していて力いっぱいひっぱれば、鍵が抜けるようになっていた。

バッグの中の上のほうに入れていたから、犯人も札束を見つけやすかったんだと思う。

その後、このホテルに文句を言いに行き、オーナーとも話をしたけれど冷たくこう言われた。
「お金を入れたバッグをレセプションに預けたあなたの責任でしょう。」

海外からやってくる旅行者は闇両替をするから、ホテル代やツアー代を現金で支払う。
そのため、かなりの額の現地通貨をもっていることは周知の事実。
50ドル両替しただけで、10センチ以上の札束になるから持ち歩かずにホテルに置いているのもバレている。

わたしたちの抗議に対して、オーナーは慣れているように反論した。
きっと何度もこういうことは起きているんだろうなあ。

トリップアドバイザーというサイトがある。
旅行者がおすすめの観光地やホテル、レストランを評価する口コミサイト。
実はマルガリータ島のホテルを探すために、事前にわたしはトリップアドバイザーを見ていた。
そこに書かれているのは、このホテルに限らず「ホテルの部屋に置いていたiPadを盗まれました」とか「部屋の金庫に現金や時計を入れていたのに盗まれたので注意して」といったたくさんのアドバイス。
すべてホテルのスタッフのしわざと思われる犯行。

それを知っていたのに、わたしは失態をおかしてしまった。
盗まれたお金が戻ってくることなんて期待していなかったから、悔しいけれど文句だけ言って退散した。

だからマルガリータ島に泊まる予定の人、泥棒には気をつけてくださいね!

現金を盗られたことは悔しいことだけれど、そのお金が犠牲になったことで、もっと大切なものたちを盗られずに済んだと思うことにしよう。
パソコンやこれまで撮った写真を保存したハードディスク・・・。
犯人はきっと現金をゲットできたことで満足したんだと思う。

ロライマのトレッキングの疲れを癒し、解き放たれた気分でマルガリータ島での滞在を楽しもうと思ったけれど、こころが落ち込んでもやもや。

でも、楽しい気分まで犯人にもっていかれたら、それこそ悔しい。
こころを入れ替えて、新しいホテルでバカンスを満喫しようっと。
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ベネズエラ屈指のリゾート マルガリータ島へ

2016.01.24 10:11|ベネズエラ☞EDIT
きのう日本人宿で朝の4時まで旅人同士で恋バナに花を咲かせたイクエです。
しかもわたしたち含め夫婦2組と男性1人、ケンゾーを除き全員30代で、旅バナは似合っても恋バナは似合わないメンツ。
妻が知らなかった夫の過去が曝露されたり、妻の夫への不満が明らかになったりとテキーラを飲んで大盛りあがりでした。

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きょうこそ念願のマルガリータ島を目指すイクエとケンゾー。
プエルト・ラ・クルスからマルガリータ島まではフェリーで行く。
フェリー会社はいくつかあって、便も一日に何便かあるらしい。
始発が何時かわからないけど、とりあえず朝イチで向かう。
わたしたちがタクシーに乗ってたどり着いたのがこのフェリーターミナル。
セントロからそう遠くはなかった。

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マルガリータ島に行ったことがある人たちからは「フェリー乗り場とチケット売場が違うので、チケットを買ったらタクシーで移動しないといけない」と聞いていた。
でも、ここはチケット売場も乗り場もいっしょだった。

そして「チケットは現金で買えなくて、カードでしか買えない」って聞いていた。
これはその通りだった。
でも、わたしたちはカードを使えない。
正確に言えば、カードは使えるけど使ったらとんでもないことになる。
だって、現地通貨ボリバールが正式レートで計算されて高額で引き落とされることになるから。
闇両替のレートと正規レートでは100倍以上の差がある。
わたしたちは闇両替をしているから安くフェリーに乗れるのであって、これが正規レートだったら高くてマルガリータ島には行けない。

ということで旅友にアドバイスされていた。
「そばにいるベネズエラ人にお願いして、現金を渡してその人のカードでチケットを買ってもらおう。」

急に現れた東洋人のために、現金と引き換えにカードでチケットを買ってくれる人なんているんだろうか。
恐る恐る、前に並んでいるベネズエラ人マダムに声をかける。
すると「いいわよ」。
快くわたしたちの分までチケットを買ってくれた!

しかもお礼にと多めにお金を渡したら「余分には受け取れないわ。これでじゅうぶんだから。」ってきっちりチケット代だけを受け取ってくれた。
なんて優しいの。
自分だったら不審がって、急に来た外国人にカードなんて使わせないかもしれない。

ちなみにチケット代はいちばん安い席でひとり600ボリ(約100円)。

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出発まで時間があるけど、このターミナルは新しくてトイレもきれいだし、売店でコーヒーやアレパ(ベネズエラのファストフード)を食べながら快適に時間をつぶした。

フェリーの出発時間は午前11時。
空港のようにターミナルで荷物を預けてチェックイン。
身軽になって乗り込む。

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フェリーの運賃は船内が高くて、デッキが安い。
外のほうが風に当たれて気持ちがいいし、景色も楽しめるのでわたしたちはデッキ席にした。
思っていたよりもデッキ席はきちんとしていた。
屋根もあるし、席も指定席。

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人だけでなく車も次々とフェリーに乗り込んでいく。
バナナやパイナップルをたくさん搭載したトラックも。
あのフルーツたちが、これからわたしたちが泊まるオールインクルーシブホテルでも出されるのかな。

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ここプエルト・ラ・クルスからマルガリータ島までは直線距離で100キロくらい。
フェリーで4時間あまり。

プエルト・ラ・クルスの街並みが小さくなっていく。
海から見ると、プエルト・ラ・クルスってけっこう都会なんだね。
ビルが乱立している。

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ベネズエラは石油や鉱物資源が豊富な国。
石油の埋蔵量は世界一なんて言われていて、ベネズエラの輸出収入の95パーセントを原油が占める。

資源が豊富な国だけど、原油価格の下落でベネズエラの経済はひどい状態になっている。

ベネズエラの対外債務は1200億ドル(14兆円以上)にも上る。
ベネズエラ国民の多くが海外での出稼ぎを希望しているらしい。
先日の選挙で野党が勝利したので、これからベネズエラが良くなっていくといいけど。

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ベネズエラの経済が上向きになれば、こんなわたしたちが豪遊旅行をすることはできなくなる。
でも、こんな異常な状態がいいわけない。
ベネズエラの人たちが病む前に、早く経済が立ち直らないと。

マルガリータ島へ向かって船はカリブ海を進んでいく。
島に近づいていくと、海の色がぐっと変わってきた。

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これは期待できるかも。

フェリーが到着したのはプンタ・デ・ピエドラスという港。
マルガリータ島はリゾートアイランドではあるけれど、この港の周辺には何もなく、さびしい。
ここからマルガリータ島の中心都市、ポルラマールに移動する。

フェリーから降りた人たちはみんなタクシーに乗っていく。
リゾートを楽しみにくる人たちは、お金を持っている人たちだから。

わたしたちはと言えば・・・。

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タクシー代も数百円で安いんだけど「路線バスがあるのになぜわざわざタクシー?」って思っちゃうところがバックパッカー。
乗客はほとんど地元の労働者。
仕事が終わって帰っていく人たちに紛れて乗り込む。
バスの運賃はひとり100ボリ(約17円)。

ポルラマールでわたしたちにはしないといけないことがあった。
それは、両替。
ドルはあるけど、現地通貨が底をついている。
現地通貨を手に入れない限り、リゾートアイランドを満喫できない。

でも、ここで大誤算!

日曜日でセントロは閑散としていた。
通りに立っているはずの両替屋なんていないし、普通の店だって開いていない。

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わたしたちのプランでは、両替してお金を手に入れたら、タクシーでリゾートホテルに乗りつけて、いっぱい食べていっぱい飲んでいっぱい泳いで・・・。

なのに、お金がない!

全然店が開いていない!
リゾートアイランドのいちばんの繁華街に誰もいない!

さまよい歩いたけれど、どうすることもできない。
わたしたちの夢のプランは大幅変更。

手持ちのお金で泊まれるセントロのホテルに1泊し、豪遊はあしたにお預け。
泊まったのはセントロにある「HOTEL FOR YOU」という、ラブホテルみたいな名前のホテル。
1室2930ボリ(約500円)。
これまでのベネズエラのホテルに比べると少し高いけど、でも室内は広くてきれい。
キングサイズの大きなベッドに、テーブルセット、ドレッサー、バスタブ付きの広いバスルーム。
日本のツアー会社が利用しても、ツアー客が文句を言わないレベルのホテル。

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リゾートタイプのオールインクルーシブホテルには泊まれなかったけど、普段泊まれないこんな立派なホテルに泊まるだけでも、嬉しくなる。

でも、お金が底をついたから、夜はレストランじゃなくてハンバーガーだったけどね。

あしたこそ、両替してオールインクルーシブのホテルに行くぞぉ〜!
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節約癖が治らない 悲しい性

2016.01.23 08:59|ベネズエラ☞EDIT
過去にイランやスーダンに入国した人はアメリカに入国するとき日本人でもビザが必要になったので慌てているイクエです。
施行はまだ先だと思ってたのに、急に実行に移されてしまった。
これから西回りで世界一周する旅人は、イランやスーダンを避けて通るかもしれないな。
2つの国ともいい出会いに恵まれてとても楽しい思い出があるから、とても残念です。
とても魅力ある国だから、旅してほしいんだけどな。

8日間のロライマトレッキング。
とても充実した日々で、こころが満たされた。
ここからブラジルに行くマサくんとはお別れ。
マサくんはブラジルビザをここサンタ・エレナの領事館で取得したんだけど、ビザ申請代の安さに驚いた。
闇レートで換算して、およそ30円。
こんな安いビザ代、聞いたことないよ。

わたしたちはと言えば、山から帰ってきたその日の夜行バスでプエルト・オルダスの街へ移動。
シモンの弟、アントニオにバスチケットの確保をお願いしていた。
忘れてるんじゃないかな、うまく取れたかな、と心配だったけど、最後までシモン、アントニオ兄弟は頼もしかった。

無事に夜行バスに乗れたよ。

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わたしたちの次の目的地はベネズエラの北側、カリブ海に浮かぶリゾート地、マルガリータ島。
この小さな街サンタ・エレナからはとりあえず最寄りの都市プエルト・オルダスに向かう。
最寄りの都市と言っても、ここからプエルト・オルダスまではバスでおよそ14時間。

翌日の午前9時ごろにプエルト・オルダスのバスターミナルに到着。

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ここからマルガリータ島へは飛行機で移動するほか、バスとフェリーを乗り継いでいく方法がある。
すぐにバスがあればそれでもよかったんだけど、バスの発車は2時間後。
悩んだ末に、タクシーで空港へ。

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普段は貧乏旅のイクエとケンゾーも、ベネズエラでは贅沢な旅ができる。
ベネズエラの国内線は長い距離でも1500円くらいで乗れる。
だったら、飛行機で。

いざ空港に行ってみたものの、きょうの便はなくて早くてもあした。
バスとフェリーで移動するしかないか。

肩を落としてふたたびタクシーでバスターミナルに移動。
空港に行っている間に次のバスも満席に。
さらにがっくりと肩を落としたイクエとケンゾー。

こうなったら最寄りの町、シウダー・ボリーバルに移動してしまおう。
シウダー・ボリーバルまではここから1時間あまり。
マルガリータのフェリーが出ているプエルト・ラ・クルスまでのバスがあるかも。

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いまのベネズエラは外国人にとっては贅沢ができる魅力ある国。
でも、旅行しやすいかといえばけっしてそうではない。
長距離バスはすぐに売り切れてしまう。
かといって前もってバスの予約ができない場合が多い。
日程や予定が狂うこともあるし、すんなり旅行できる国ではない。
余裕のある旅の日程じゃないとダメ。
それに治安もよくない。
悪徳警察や腐敗した兵士たちが、虎視眈々と旅行者から金を奪おうと企んでいる。
旅の難易度は高い。

じゃあ、日本からあらかじめツアーに参加して旅行するか?
でもそうなると闇両替の旨味が味わえない。
激安贅沢旅行、にはならない。

悩ましいところ。

マルガリータ島

シウダー・ボリーバルに到着したわたしたち。
でもプエルト・ラ・クルスに向かうバスはきょうはなかった!!
行動がすべて裏目に出ているなあ。
こうなったら、相乗りタクシーで。

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相乗りタクシーの運賃はひとり2500ボリ(約425円)。
およそ5時間ほどのドライブ。
やっぱり、この前のサンタ・エレナまでのタクシーは激高だったなあ。
あのときはボッタくられていたと思う。

プエルト・ラ・クルスに着いたときはすでに日も暮れていた。

夜の街をうろつきたくなかったので、適当な宿にチェックイン。
ダブルで2400ボリ(約408円)。
ベネズエラにしてはそれほど安くないけど、ホテルはゴージャスでもない。
古いビジネスホテル風。

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ロライマから帰ってすぐ夜行バスに乗って一夜を明かし、それからふたたびバスや相乗りタクシーを乗り継いでヘトヘトになってたどり着いた。
24時間以上の移動。

マルガリータ島のオールインクルーシブホテルでゆったりバカンスを楽しむはずだったけど、あいかわらずのバックパッカー的な綱渡り旅をしているイクエとケンゾー。

あれ?
こんなはすじゃ・・・。

ここプエルト・ラ・クルスは、海沿いの街でベネズエラ人が休暇を楽しむところ。
いいレストランやおいしいシーフードを食べられるお店もあるのに、イクエとケンゾーが入ったのは安そうなピザ屋さん。

3年以上もバックパッカー旅をしていると、どうしても節約旅になってしまうのがかなしいところ。

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でも、冷えたビールだけで幸せを感じることができるのも強み。
チープだけれど、大きな幸せ。

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あしたはようやく念願のマルガリータ島へ。

きょうの日記は短くてごめんなさい!
アメリカが言う「テロ支援国家」(イラン・スーダン)を旅してきたイクエとケンゾー。
日本人は通常ノービザでアメリカに入国できるのに、テロ支援国家に行ったことある人はビザが必要になった。
あと10日ちょっとでアメリカに入国しそこから日本に帰る予定なので、なんとしてもすぐにビザを取らないといけない。
きょうは一日中、ホテルの部屋に閉じこもって大使館の英語のホームページを目が痛くなるほどに何度も読んで、書類を書いて・・・。
そんなことしてたらあっという間に時間が経ってしまった。
旅のラストスパートは思いっきり観光して楽しもうと思ってたのに。
果たしてわたしたちはビザが取れるのでしょうか。
そして、予定通り日本に帰ることができるのでしょうか。
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ありがとう、ロライマ!

2016.01.22 05:56|ベネズエラ☞EDIT
今朝寝過ごしてバスに乗れなかったケンゾーです。
早朝5時発のバスに乗ろうと携帯のアラームを4時にセットしてたんだけど、目が覚めたのが5時20分。
5分ほど放心してバスターミナルへ。
ダメ元で返金か変更をお願いしたんだけど、無情にもお断りされてしまった。
寝過ごしてチケットを無駄にしたのはこの旅ではじめてじゃないかなあ。
まあ1枚900円くらいだったから痛手は少ないけど、寝過ごしてしまったことのほうがショックだなあ。

ロライマツアー7日目、4日間過ごしたロライマの頂上から下界へと降りる日。
キャンプ場を出発し後ろ髪を引かれる思いで歩くこと30分、クケナン山が見えてきた。
ロライマ山とクケナン山の間から白い雲がもくもくと涌き上がっている。
クケナン山を見下ろすことも最後かと思うと名残惜しさが募ってくる。

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ロライマの断崖絶壁を同じ目線で眺めることも、広大なグラン・サバナを見下ろすこともこれが最後。
雨に降られることはあったけれど、天気でスケジュールが変更になることも見どころを削らないといけなくなることもなく、天空の異世界を満喫することができた4日間。
きょうもこんなに晴れてくれたから、ロライマの神さまに気に入ってもらえたのかな。

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ロライマの頂上に別れを告げ地上へと下っていく。
頂上めざして登った4日前、降りてくる人たちとすれ違うことはほとんどなかったけれど、この日は次から次へと登ってくる人たちとすれ違うことに。
岩山のホテルもぎゅうぎゅう詰めになるんじゃないかな。

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空高く雲を吹き上げるクケナン山を眺めながら小休憩。
ここからだと切り立った崖とテーブル状の頂上がスパッと直角に見える。
あの先っぽにも立ってみたいな。

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登るのはけっこう大変だったけれど、下るのはあっという間。
下っていくごとに大きくなっていくロライマと山道の小さくなっていく人間。

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キャンプ場を出発して3時間、ロライマが元の巨大な岩山へと姿を変えてしまった。
ついさっきまであの雲に覆われた頂上にいたことが不思議に感じる。
すれ違った人たちはいまごろ「オオー、アメイジング!!」って叫んでるんだろうなあ。

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2日目に泊まったふもとのキャンプ場でランチタイム。
ここでほかのツアーに参加していた日本人男性2人と出会った。
2人のグループはニュージーランドやブラジル人など13人のグループ。
毎日食事ができるのが遅いし、おかわりもできなくて少しひもじい思いをしてたんだそう。
こっちはたくさん食事が余っているので、気を利かせてシモンが2人に昼食やジュースをふるまった。
昼食が盛られたプレートを見て「俺たちの毎回の食事はこの半分の量です。」と言っていた。
やっぱり3人だけのプライベートツアーにすることができてラッキーだった。

ランチを食べてちょっと休憩したらふたたび出発。
今夜の寝床は初日のキャンプ場。
2日間かけて歩いてきた行程をきょう一日で一気に戻っていく。

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振り返るたびに、地球最後の秘境がみるみる小さく離れていく。
あんなに巨大だったロライマが、こんなに小さく。
バイバイ、ロライマ。

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再出発してさらに歩くこと3時間、初日に泊まったキャンプ場に到着。
6日ぶりだけど、内容の濃い6日間だったから1か月ぶりくらいに感じる。
このキャンプ場ではビールが売られている。
初日には飲まなかったけど、きょうはこれを楽しみに歩いたようなもんだからね。
ビールは1本800ボリバル(約140円)。
ベネズエラとしてはかなり割高だけど、まあ秘境だからね。

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3人でロライマに乾杯!
あんまり冷えてはないけど、ロライマトレッキングをやり遂げ、さっきまで頂上にいたロライマを眺めながら飲むビールは格別。

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2億年前の地球原始の姿を今に留めるロライマの頂上は、今まで見たこともないオンリーワンな世界だった。
もう過去になってしまったことが寂しいな。
もうこの地を訪れることはないだろう。
ロライマ山とクケナン山の姿を瞼に焼き付ける。

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ロライマツアー最後のディナーはパスタ。
ちゃんとハムまで入っててボリューム満点。
食事に関しても大満足なツアーだった。
シモン、毎日おいしい食事をありがとう。

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そして最終日の朝がやって来た。
雲が多いけれど今朝もきれいな朝焼け。
天気にも恵まれて言うことなしの8日間だった。

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きょうも真っ白な雲を全体に纏ったクケナン山。
白い一筋のクケナン滝が見える。
クケナン山の頂上にきのう雨が降ったのかな。

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ロライマに背を向けグラン・サバナを歩いていく。
雲に包まれたロライマとクケナンが小さくなっていく。
偉大で神秘的だったロライマ、さようなら。

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行きは4時間かかったけれど、帰りは3時間でスタート地点に到着。
待機していた車に乗り込んでサンタ・エレナへ。
待ちぼうけを食らって時間を無駄にすることもなく、今回のツアーは最初から最後まで言うことなし。
こんなに満足度の高いツアーに巡り会えてラッキーだった。
最後にロライマツアーのダイジェストをムービーにしたのでそちらもぜひ!

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最後にシモンにお願いしてちょっと寄り道。
サンタ・エレナへ帰る途中にある「ハスペの滝」に寄ってもらうことに。
この滝は川床が「碧玉」という石英の結晶でできている、宝石の滝。
一面が真っ赤に輝いていて美しい。

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最後にみんなで記念撮影。
車で待機していたヘウリーがいないのがちょっと残念だったけど。

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シモン、ヘウリー、ギジェルモ、8日間ありがとう!
3人のおかげで思い出に残るロライマツアーになったよ。

大満足だったので、もちろんチップを渡す。
シモンはシモンでプレゼントを用意してくれていた。
思い出になるそんな贈り物をもらうなんて想像もしてなかったから、受け取ったときはほろっときそうだった。
ほんとうにシモン、ヘウリー、ギジェルモと登ることができて最高だった。

天空の秘境から俗世間に戻ってきた3人は中華料理屋へ直行。
キンキンに冷えたビールで乾杯、間違いのない中華で疲れを癒やす。
さっきまで異星のような場所で非現実の世界を楽しんでたのに、欲望におもむくままの行動に走る3人。
人間って現金な生き物だね。

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これにて8日間のロライマツアーはめでたく終了。
いろいろあったけど、ふたたびベネズエラに舞い戻ってよかった。
ロライマ、ありがとう!
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旅はタイムスリップ もっとも高い場所へ

2016.01.20 08:29|ベネズエラ☞EDIT
帰国してから早くお好み焼きが食べたいイクエです。
あのソースがたまらん!
広島焼きのほうがいいなあ。

きょうはロライマの山頂に泊まる最後の日。
あしたは朝から下山を開始する。

夕暮れまではまだ数時間ある。
わたしとケンゾーとマサくんがやり残したこと。
それは、ロライマの山頂のなかでいちばん標高が高い岩山に登ることだった。

でも、このまま雨が降っていたら展望がいいところに行っても真っ白で何も見えない。
シモンは空を見ながらチャンスをうかがっているようだった。

このまま雨が止まなかったらしょうがない。
自然に逆らうことはできない。
雨が多いからこそのロライマ。
受け入れないと。

「バモス(行こう)!」

シモンがゴーサインを出した。
ラッキーなことに雨が止んだのだった。

岩山はこのキャンプ場から20分ほど歩いたところにあった。

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ちょっとそこまで、のつもりだったのでわたしはクロックス。
ケンゾーはビーチサンダル。
後悔した。
雨で泥のところはぬかるんでいるし、岩は滑る。
かなり歩きにくく、滑りそうになってはヒヤッとする。
ポーターのヘウリーはいつもクロックスだけど、よくこんなんで18キロの荷物を背負って歩けるなあ。

急勾配で、大きな岩に手をかけて、ロッククライミングのようによじ上って行く。
ケンゾーに後ろからお尻を押される。

シモンとマサくんに差をつけられ、頂上を目指す。

上からマサくんの叫び声が聞こえた。
「おお〜!!
 向こうまで見えます。
 きれいですよー!」


心は急くけれど、足が追いつかない。
早く、景色を見たい!

ようやく登りきった。
がけの縁に近づいて行く。
何が見えるだろうか。

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眼下に広がるのは果てしなく続くグラン・サバナ。
雲の影が地上に落ち、風とともに流れていく。

雄大。
その言葉がぴったりの光景に思わず声をあげた。

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視線を右手に移すと、標高2650メートルのクケナン山。
このロライマ山とクケナン山の間に、どんどん新たな雲が生まれては空へと昇っていく。

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そして今度は左側に目を移す。
切り立ったロライマの崖が西日を浴びている。
標高2810メートル。
地上からは見上げていたそそり立つ壁を、いま、わたしたちは高いところから見下ろしている。

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シモンが反対側を指差した。
「あっちに見えるだろ。
 あの奥のほうが、きのう行ったロライマの先っぽだよ。
 ガイアナ領。」


雲を挟んでいて別の山のように見えるけれど、陸続き。
ロライマの壁はフィヨルド海岸のようにでこぼこになっている。

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そしてテーブルマウンテンのこの山は、いざ登ってみると大地が真っ平らではなく、山頂にはいくつもの岩山が存在しているのがわかる。
そして大きな岩山のふもとは、風雨をしのげるのでトレッカーたちのキャンプ地になっている。

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ロライマでもっとも高いこの場所は、ロライマを堪能するのにいちばんの場所だった。

「ここに来られて、ほんとうに良かったですねえ!」
景色を見回しながらマサくんが言った。

「ほんとに。
 こんなに景色がいいって思ってなかった。
 最後に来られて、よかったねえ。」

ありがとう、我らのリーダー、シモン。

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なんでわたしはこんなに旅に惹かれるのか。
その理由のひとつがタイムスリップできるから。

歴史的な建物や遺跡を見て、その時代に思いを馳せる。
山奥で少数民族の暮らしを見て、原始的な時代を想像する。
そしてこのロライマで、わたしは2億年前の世界にタイムスリップしていた。

恐竜たちが見ていたのも、こんな世界なのだろうか。

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2回目のベネズエラ入りをあきらめようとしていたけど、この地に立ててよかった。

岩山を下っていると、日本人のツアー客とすれ違った。
60歳くらいのおじさまおばさまのグループで8人ぐらい。
日本人のガイドさんがついていた。
福岡からやってきたグループで、福岡の登山専門の旅行会社主催のツアーだった。
登山好きのおじさまおばさまたちで、登山用の装備に身を包んでいて、クロックスとビーチサンダルのわたしたちは恥ずかしい気持ちになった。
けっして山をなめているわけじゃないんだけど。

おばさまたちは「わたしたち、下山したらセスナに乗って上空からもロライマを見下ろすんですよー。リッチでしょー。」と嬉しそうに言っていた。
ロライマにロマンを感じるのは老若男女同じ。
しっかりしたガイドさんをつければ、山に慣れた人であれば高齢の人もロライマにじゅうぶん挑戦できると思う。

ロライマの魅力を体感できて思い残すことはない。
でも、やっぱり山頂での最後の夜と思うと名残惜しい気持ち。

キャンプ地に戻っても、わたしたち3人はキャンプ地の裏の岩山によじ上り、暮れ行くロライマを見つめていた。

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きょうの夕食はスープパスタ。
食事もテントもすべて自分たちで持ち込み、ポーターを雇わずに安くトレッキングすることも考えたけど、そうしないでよかった。
いつも何もせずに温かい食事がお腹いっぱい食べられるというのはとても嬉しい。

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「温かい」食事、というのはこんな山の上ではほんとうに大切。
身も心もポカポカになって癒やされる。

固い岩盤で床は急斜面で寝にくいけれど、お腹いっぱいになったことだし、寝ようっと。

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7日目の朝を迎えた。
とうとうロライマを下山するときがやってきた。
ロライマで見る最後の朝焼け。

晴れそうな予感。

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ロライマ山頂のでこぼこの岩盤を歩きはじめる。
4泊5日、ロライマの山頂で過ごし、この不思議な景色に親しみが出てきた。
異星みたいな場所だけれど。

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異星人たちの影。
わたしたちはこれから地球を目指す。

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澄みきった空。
でも、下山口のほうを見るともくもくと雲ができあがってくる。
雲の上での生活もきょうで終わりかあ。

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ロライマのツアーも残すところあと2日。
すべての景色を目に焼き付けながら、最後まで楽しもう!
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秘密の場所「水晶の谷」お宝ザックザク

2016.01.19 00:22|ベネズエラ☞EDIT
ドミトリーで同室の欧米人がほぼ裸同然、女性も真っ赤なパンツ一枚で平気で寝ていることが理解できないイクエです。
そうかと思えば、イタリア人の男は着替えることなく外に着ていく服のまま、ベルトまでつけて寝ている。
なんなんだー、欧米人!

ロライマトレッキング6日目の朝、雲海から出てきた輝く朝日を見ることができたわたしたち。
きょうは2泊したブラジル領のキャンプ地を発ち、ベネズエラ領に戻る日。
朝日を見たあとは、青空が広がっていた。

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朝日を見終えた後、キャンプ地に戻るとシモンに急かされた。
「朝食はもうできてるよ。
 食べたらすぐに出発するから。」

空を読むことができるシモン。
早くしないと天気が崩れるってことなのかな。
太陽が出ていて、こんなに青空なのに。

でも出発するころには、厚い雲が空を覆い始めた。
雨が降らないといいけど。

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相変らず、足の速いシモン。
ついて行くのに必死のわたし。

1時間もしないうちに、ベネズエラ・ブラジル・ガイアナの国境が交わるトリプル・ポイントに到着。
ここに荷物を置いて、シモンとわたしたち3人は道を逸れた。
ポーターのヘウリーとギジェルモは荷物番。

岩の間の谷間を下って行く。
わたしたちの目指しているのは、宝のある場所。

水晶の谷、クリスタルバレー。
この前見たクリスタルバレーよりも、きっと規模が大きいに違いない。
だって、このロケーション。
わたしたちが向かっているのは、人目につかないような奥地。
宝が埋まっているのにふさわしい場所。

「もしかしてあの先の白いのじゃないですか?」
マサくんが興奮して言った。

「え、ほんとに?
 あんなにたくさん?
 でもただの白い砂かもしれない。」

「そうだったら、ガッカリですね。
 でも、あれじゃないですか?」

「あれかなあ。
 期待せずにシモンについて行こう。」


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奇岩に両脇を囲まれた谷。
その谷底は、周りの黒い色とは正反対。
白っぽいもので埋め尽くされている。
それは、蛇行した白い川のようにも見える。

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その白いものを踏みしめ、ケンゾーがそばの岩に腰かける。
その岩だって白っぽい。

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それはただの白い岩じゃなかった。
まぎれもない、クリスタルのかたまり。

あまりに多く、あまりに自然体で存在しているクリスタル。
雑草まで生えている。

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人生でこんなに大量のクリスタルを見たことがない。
腰かけられるほどの大きなものもあれば、顔ぐらいの大きさのかたまりも。
無造作にごろごろ転がっている。

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「すっごーい!!」
「いやあ、たくさんありますねえ!」

白いものもあれば、紫がかったものも、透き通っているものも。
お店で見るのは商品としての宝石だけど、水晶ってこんなふうに石のように自然界に存在している。

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タケノコやツクシみたいにニョキニョキ生えている。
お店で売っているクリスタルって先っぽが六角形になっていて鉛筆みたいになっている。
これって、わざとそういう形に人工的に研磨しているのかと思ったけど、もともとこんな形になっているんだ。

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でも両サイドじゃない。
てっぺんは六角形で先っぽが尖っている。
でも、根元は尖っていない。
もともとほかとひっついていたのが、衝撃や風化でポキッと割れたようで、根元はいびつな形をしている。

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地面に無数に散らばっているクリスタルを、ザクザクと踏んで歩く。
なんか罰当たりなことをしている気分。

大きな岩は灰色をしているけど、磨けばこれも全部クリスタル。

なじゃこりゃあ〜。

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ここにはいま、わたしたち4人しかいない。
誰も知らない宝の場所を発見したような気分。
荒涼としたロライマに突然現れた煌びやか場所。

空気は冷たく、ひっそりとしている。
聞こえるのは、ザクザクという自分たちの足音。
そしてせせらぎ。
クリスタルの岩の間を水が流れている。
川底にも無数のクリスタル。

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この水をひとくち飲めば・・・。
不老不死、それとも永遠の美しさを手に入れられる?

クリスタルの小川なんて、おとぎ話。
もしくは小説か映画に出てくる舞台。

それが目の前にある。

クリスタルの棚田みたいになっているところも。

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袋いっぱい持ち帰りたい!なんて誘惑に負けそうになりながら、後ろ髪を引かれながら、わたしたちは秘密の場所を後にした。

岩の間をすり抜け、谷を登り、わたしたちはふたたびトリプルポイントへと戻ってきた。
荷物番をしていたヘウリーとギジェルモと目が合い、なんだか悪い気がした。
わたしたち4人だけ抜け駆けしてトレッキングルートを離れ、とっておきの宝の場所に行ってきたかのような。
あたかもザックザクの財宝を4人占めしてきたかのような。

トリプルポイントからの道は、2日前通ってきたルートとは違った。
といってもわたしたちにわかるのは、見える景色が違うから、たぶんルートが違うんだろうなということぐらい。
シモンは迷いもせずに道なき道を歩き続ける。
そして、わたしたちはこんなところに出くわした。

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惑星の巨大クレーターのよう。
15メートルくらい深さはあるだろうか。

ロライマに雨が降る。
すると、その雨水が岩盤の上を流れて川となる。
そして滝となって、このクレーターの中へと落下する。

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もともとは雨水なのに水はやっぱりここでも黄金色をしている。
クレーターの底のほうの壁を見ると、奥へと空洞が続いている。
鍾乳洞のようになっている。

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水はこのクレーターに貯まることなく、どこかへと注いでいるのだろう。
もしかしたら、岩盤の下を流れていき、最後はロライマの山肌からエンジェル・フォールのように滝となって地上へと降り注いでいるのかもしれない。

わたしたちはまた歩きはじめた。
真っ白だった空に青空が見えてきた。
空の上を歩いているみたい。

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ロライマのそこらじゅうに生えている細長い草。
細長い葉の先端3センチほどが、どれもくいっと少しだけ曲がっている。

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ステゴレピス。
はるか昔、地球はゴンドワナ大陸というひとつの大陸だった。
ステゴレピスはゴンドワナ大陸が南米とアフリカ大陸に分断される前から生存する植物と言われている。
アフリカにも存在していて、南米とアフリカがかつて地続きだったことの証明になっているのだそう。

その葉をヘウリーが食べはじめた!

「どうして食べてるの?」

驚いているわたしを見て、ヘウリーやシモンがニヤニヤする。

「食べられるんだよ。」

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おいしくないって思ったけど、意外にも先端のほうはとても柔らかくて食べられる。
渋くもない、まったくの無味。
クセがなく、淡白で、柔らかく、味噌をつけたらおいしいかもな。

ロライマの山頂は秘境のところもあればトレッカーたちが多い場所もある。
わたしたちはブラジル領の秘境から、トレッカーたちで賑わう場所へと帰ってきた。
6日間コースの人は遠出しないので、登山口に近い場所にテントをはり、この近くだけを散策する。

きょうはトレッカーたちが多く、なかなかいい「ホテル」が見つからない。
「ホテル」というのは、岩の天井があり風雨をしのげるキャンプ地のこと。
岩の洞窟はいたるところにあるけれど、キャンプをする以上近くに水場もなければならない。
わたしたちは休憩し、シモンだけホテル探しに行った。

20分ほどしてシモンが戻ってきた。

「あっちにいいのがあった。
 川も流れているから、水浴びもできる。」


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2メートルほどの岩によじ上ったり、岩と岩の間をジャンプして越えたり。
ホテルまでの道のりはけっこう大変。
そして、わたしたちのホテルがここ。
「ホテル・グアチャロ」。

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床は岩盤で、寝るには固そう。
それに斜めなので、寝てるうちに滑りそう。
しかも、天井の大きな岩が急に落ちてきて、わたしたちサンドイッチになりそう。

悪い物件ではあるけれど、優良の空き物件がないから仕方ない。

ホテルに着くなり、雨が降り始めた。
やっぱり、シモンは空を読めるんだろうか。
でも、こんな予測不可能なロライマの天気を予測できる人間なんているんだろうか。
ただ運がいいだけかもしれない。

あしたはロライマを下り、下界へと帰る日。
ロライマの山頂でやり残したことはないかな。

「ロライマの山頂のいちばん高い場所に行きたいですね。」
マサくんが言った。

ロライマはテーブルマウンテンで下から見ると山頂は真っ平らに見えるけど、実際はテーブルマウンテンの上にいくつもの岩山がある。
その岩山のいちばん高い場所へ。

「シモン、いちばん高い丘に登りたい。」

空を見ながらシモンが言った。
「いまは、行かないほうがいい。
 行ったって真っ白で何も見えないから。
 もう少し待ってて。」


天気は回復するだろうか。

ロライマに登ったからには、いちばん高い場所へ行ってみたい。
そして、そこから下界を見下ろしてみたいなあ。
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やっと見られた! 星空と朝日

2016.01.17 22:29|ベネズエラ☞EDIT
女性のTバックの水着がいまいち理解できないケンゾーです。
下着はいいんです、下着は分かるよ、なんとなく。
ただ水着となると話が違うと思うんだよなあ。
いやね、今いるメキシコのビーチにもTバック女性がわんさかといるんだけど、なぜあえてお尻を丸出しにするのか不思議でならない。
お尻も灼きたいから?セクシーアピール?尻自慢?
じつは、この3年の間に日本でもTバックが流行ってたりして。

ついにロライマの最奥部まで行くことができた3人。
この目でロライマの端っこを確認することができて満足。
足がすくみながらも崖の先端から身を乗り出し、雲の切れ間からのぞき見た未知の国ガイアナの姿はなかなか神秘的だった。

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ところどころ晴れ間ものぞいていたけれど、キャンプ場へたどり着く寸前に雨模様に。
年間4000mm以上の雨が降るロライマの頂上。
福岡県の平均降雨量が1700mmくらいだから2.4倍くらいの雨が降る計算。
たぶんここで生活していたら、感覚的にはほとんど毎日雨が降っているような感じなんじゃないかな。
ここに観光に来る人間にとっては憂鬱な雨も、ここに根を張る植物にとっては恵みの雨。

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およそ4000種類の植物のうち75%がここにしかない固有種だと言われている。
けれど遠く離れたアフリカ大陸の植物と似通った植物も多いんだそう。
はるか昔にはひとつの同じ大陸だったことを物語っている。

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シモンの好判断によるものかどうかは謎だけど、絶妙なタイミングで雨を回避できた3人。
あったかい昼食を食べ終わる頃に続々とほかのツーリストが到着しはじめた。
みんな濡れねずみのように全身ズブ濡れ、寒さで震えている人も。
みなさんおつかれさま!

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きのうまで広いスペースにケンゾーたち6人だったけど、いっきに賑やかに。
テントでびっしり埋まった洞穴ホテル。
ガイドやポーターも入れると30人以上の大所帯。

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ブラジルからのツーリストで年配の人たちが多い。
ケンゾーたちよりも高いお金を払っていることは一目瞭然。
トイレ用のテントもちゃんと設置されているし、イスも用意されている。
イスはいらないんじゃないの?とも思うけど・・・。

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雨は止むどころか激しさを増していく。
自然には勝てない。
午後は昼寝をしたり、ぼーっとしたり、おしゃべりしたり。
あしたは晴れてくれるかな。

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「ゴハン!」
シモンの声が洞穴に響きわたる。
今夜のディナーは豆ご飯。
シモン、いつも美味しいごはんをありがとう!

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真夜中、トイレに目覚めると雨音がぴたっと止んでいた。
夜空を見上げると、満天の星が輝いている。
6日目にして念願のロライマで眺める星空。

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ついさっきまでどしゃ降りだったのが嘘のように晴れ渡った空。
やがて空の主役が入れ替わる。
赤く染まりはじめる東の空。
寒さも忘れ、グラデーションに染められる空にうっとり。

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高級ツアーの人々が続々と起き出して外へと歩いていく。
何があるんだろう?
もしかして・・・。

高級ツアーのガイドが「サンライズ」と言って、遠くを指差し、丘の奥に足早に向かっている。
サンライズポイントが近くにあるのかもしれない。
慌てて3人でツアー客を追いかける。

洞穴ホテルから15分ほど歩くと、ロライマの端っこがそこにもあった。
ブラジル側の崖っぷち。
なあんだ、こんなに近かったんだ。
太陽は雲海の上からすでに顔をのぞかせていた。

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黄金色に染まる雲。
まさに白波浮き立つ海のよう。

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美しい朝日と、ガイアナに引き続きブラジル側も見られて満足。
あやうく見損なうところだったけど。
こんな近くに絶景ポイントがあるのなら、教えてよシモン!

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今日でロライマの山頂に泊まるのは最後。
はたしてどんな景色に出会えるのか。
イクエとマサくん大興奮のアレがザックザック!
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ロライマの先端には誰1人と立てません!

2016.01.16 06:31|ベネズエラ☞EDIT
いまドミトリーに泊まっていて、同室のアメリカ人がなんで夜にベッドの上でビーチサンダルを履いたまま爆睡しているのか理解できないイクエです。
常に靴を履いている人がいるいっぽう、どこでも靴を脱ぎたがる欧米人もたまにいるんだけど、そういう人たちって裸足で外に出たり国道を歩いたりしていて、足の裏は真っ黒。
極端すぎる。

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ブラジル領の洞穴のキャンプ地に着いたわたしたち。
きょうの目的地はここ。
でも、まだ時間は正午前。
昼食を食べたあとは、おしゃべりしたりお昼寝したり。
シモンが小さなノートに、スペイン語の挨拶や単語を書いてきて「これを日本語に訳して」と持ってきた。
ローマ字で日本語を書くと、それを覚えてわたしたちに使ってくれる。
「オハヨウ」「メシアガレ」「スープ、オカワリハ?」・・・。

外は雨。
広い洞穴は、まるでこの世界に取り残されたわたしたちの隠れ家みたい。
雨の音を聞きながら、ゆったりと流れる時間に身を任せる。

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ロライマトレッキングはとてもゆとりのあるスケジュール。
午後はそれぞれ自由時間。
といってもやることがないので、景色を眺めたりぼーっとしたり。
ロライマでそんなふうに過ごせること自体が贅沢なのかもしれない。

けれど、自分のグループにベネズエラ人の参加者がいたらそうはいかないみたい。
ベネズエラ人は歩くのが嫌いで慣れてなく、歩くスピードが遅いというのは、これまでのエンジェル・フォールのツアーなどで実感してきたこと。
友だちがベネズエラ人たちのグループとロライマに登ったんだけど、大変だったらしい。
ベネズエラ人は「こんなに辛いと思わなかった」って泣きながら登ってたんだって。
しかも足が遅いから、目的地に着くのは暗くなってから。
ライトで照らしながら歩いていたらしいけど、わたしたちからすると信じられない。
十分余裕のあるスケジュールなのに。
なので、グループにベネズエラ人が多くいたらスケジュールも変わってくるかもしれないので、その心づもりを。

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さっきまで霧に覆われ、雨まで降っていたのに太陽が姿を現した。
今のうちに散策しよう。
迷子にならないように、キャンプ地の岩の形を覚えて、あまり遠くまで行かないように気をつけながら。

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さっきの雨の水がいろんな窪地にたまっていて、それが低いところへと流れている。
チョロチョロと、場所によってはサラサラ、ザーッザーッと。
水の音はどこからでも聞こえるんだけど、歩くたびに音の大きさや聞こえ方が変わる。

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ロライマの山頂の水は、黄金色をしている。
エンジェル・フォールのふもとの川も同じような色をしていた。
ここでもタンニンがたくさん含まれているのかも。

そしてそんな黄金色の水たまりに生き物がいる。
アメンボのようなゲンゴロウのような。

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ケンゾーが言うには、これはトンボの幼虫の「ヤゴ」らしい。
華麗に空を舞うトンボとはかけ離れた姿をしているんだね。

黄金色の池は、青空になると鏡になり、空色の池になった。
水自体はとてもきれい。

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わたしたちはこの水を飲み水にしている。
ペットボトルに入れるとやや黄色がかっているのがわかるけど、それでも煮沸せずに飲めるらしい。
もちろん調理にも使う。
シモンたちが宿泊場所を探すときは、近くに水場があることが条件となる。

そして、ここで水浴びもする。
もちろん石けんは使えないけど、汗を流すだけでスッキリする。

はず。

わたしたちは寒すぎて浸かるのを諦めた。
顔と頭、手足だけ洗う。
冷たすぎるので、大きな池にジャブンと入りたくない。
小さな水たまりを探す。
大地の割れ目に頭だけ入れて。
これがなかなか難しい。

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冷たすぎて叫びながら頭を洗い、そのあとはまたマサくんとクリスタル自慢。
クリスタルは、砂のあるところに無数に埋まっていて頭をのぞかせている。
いちばん綺麗で形がいいものを探していく。

「見て!これすごく大きくない?」
「ほんとだー。
 こっちは小さいけど透明で、先が尖っていて良くないですか?」

カナダから南下し、アメリカ大陸を縦断中のマサくんが言った。
「ロライマが、ここまでの旅でいちばん好きです。
 めちゃくちゃワクワクしています。」


殺風景で荒涼としたロライマだけど、でもダイナミックでいろんなものが隠されている。
まだ誰も足を踏み入れていないところを探検している気分になる。

実際、わたしたちはきょう誰にも会っていない。
通常6日間のコースだけど、わたしたちは奥地に行きたくて8日間にしている。
日本人3人と、ペモン族3人。
6人だけが太古の昔にタイプスリップしているような、どこかの惑星に迷い込んだような。
いま恐竜が出てきても、宇宙人に遭遇してもそれほど驚かないかもしれない。

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晴れ間がどんどん消えていき、雲に包まれてしまった。
水蒸気を全身にまとい、急に寒くなった。
そろそろキャンプ地に戻ろう。
シモンが「あとでホットチョコレートをいれてあげるからね」って言ってたっけ。

洞穴の家に帰ると、あったかいホットチョコレートと優しい笑顔が待ち受けていた。

「居心地がいい。」
それは、わたしだけでなくケンゾーも感じていたと思う。
8日間のトレッキング中に「居心地がいい」と感じるのは奇妙だ。
お風呂も入れない。
硬い地面の上に張ったテントの中は狭くて寝苦しいし、靴はびしょ濡れ。
寒くて熟睡もできない。
それなのに、リラックスしていて「居心地がいい」。
それは、下界からは隔離された原始の世界にいるから、体が本能的にそう感じているのかもしれない。
そして、ゆったりとしたスケジュール。
何もやることがなくて、何もやる必要がなくて、時間にも追われず、ただ時間が流れていくのに身を任せていればいい。
そしてやっぱり、このメンバーだからだと思う。
マサくんは年下だけどとても落ちついている。
シモンたちは穏やかでにこやか。
この6人が、なんかしっくりくるのだ。
ベネズエラに入国するまでいろいろあって、入国してからもなんだか空回りして気分が沈んで、ベネズエラに来ないほうがよかったのかも、なんて思っていた。
でも、このトレッキングに参加してそれは帳消しになった。
帳消しどころか、ここに来て良かった、このメンバーでトレッキングできて良かったと感じている。

夕食はピリ辛チキン。
いつも、ほんとうにおいしい!
あったかいし、おかわりもできるし、大満足。
シモンシェフ、ありがとうございます♡

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ご飯を食べ終わったのは午後5時前。
マサくんのテントにおじゃまして懐中電灯の明かりの下で、3人でおしゃべり。
わたしとケンゾーは旅行中、あまり日本人とつるまない。
日本人といっしょに数日間小旅行する機会もあまりない。
ふたりだけで気兼ねすることなくマイペースにやりたい、というのもある。

でも、マサくんとならいっしょにいて気遣いすることなく、楽しめる。
マサくんは「自分が、自分が」というタイプではない。
気配り上手。
それでいて、いろんな知識や引き出しをもっていて、話がおもしろい。
キューバで長くいっしょに過ごしたレオくんもそうだった。

2人に共通するのは、元旅行会社勤務で添乗員だったこと。
旅行会社に勤めておきながら、旅行が好きすぎて会社を辞めて、いま旅をしている。

マサくんはさらにおもしろい経歴をもっていて、会社を辞めた後は季節労働をしながら日本を渡り歩いていた。
静岡ではお茶、夏は富士山の山小屋、沖縄では製糖工場、冬は北海道の鮭とイクラの加工場・・・。
季節ごとに日本を移動すれば、仕事にあぶれることはないんだそう。
住み込みだし、場所によってはまかないもあるしお金がたまるんだって。
日本は若者の職がないって言われて久しいけど、田舎では人手不足に悩んでいるらしい。

マサくんのおもしろい話を聞き、そろそろ寝ることに。
あしたはロライマの先っぽまで行く日。
少しでも晴れてくれるといいなあ。

5日目の朝がやってきた。
このロライマツアーも折り返しを迎えてしまった。
早いなあ。
でも、まだ半分ある。

きょうの天気は・・・。

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やっぱり霧かあ。
でも、少しずつ晴れてきた。

太陽が昇り、ロライマが眠りから覚めていくよう。

こうやってみると、真っ平らと思っていたロライマの山頂にも高低差があるなあ。
遠くが山みたいに見える。

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足元に降りていた雲は、温められた湯気のようにじわじわと天に立ちのぼっていく。
濡れた大地が、日の光に照らされてキラキラと光っている。

おはよう、ロライマ。

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シモンがわたしたちを急がせる。

「朝食を食べたら、すぐに出発するよ。
 天気がもってくれているうちに。」


きょうはロライマの先っぽに行く。
往復およそ15キロくらいかな。
荷物はキャンプ場に置いたままにしておくので、全員が身軽。
だから足取りも軽い。

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シモンは50歳だし、見かけはもっと年配にも見える。
でも、ものすごく歩くのが早い。
スタスタスタスタ。
わたしはついていくのに必死。
置いていかれることもしょっちゅう。
それなのにシモンは「このグループは足が速いねえ。3人とも歩くのが速いからきっときょうもすぐに着くよ。」なんてことを言う。
おだてているのか、励ましているのか。
でも、わたしは全然速くない。

「待って待って」とこころの中で叫んでいるし、霧が深いときはシモンの姿が見えなくなって迷子になりそうで怖くなる。

マサくんはさすが、余裕でついていってるんだよね。
季節労働で体を鍛えているだけのことはある。

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同じような景色が続くロライマだけど、それでもときどき全然違うところがある。
ここには低い木がたくさん!
しかもオレンジ色。
黒っぽい色の景色を見てきたので、とても鮮やかに見える。
物悲しい冬景色から紅葉の秋にワープしたみたい。

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青空が見えていたのに、奥へ進んでいけば行くほど白い世界になっていく。
雨が多いのがロライマ。
多少視界が悪くても、雨が降らないだけマシかな。

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きょう歩いているのはガイアナ領。
ベネズエラ、ブラジル、ガイアナの3か国にまたがるロライマ。
ブラジル側からも登れるんだって。
でもブラジルから登ったって人、聞いたことがない。
ベネズエラ側からのほうが歩きやすく、値段も安いからかもしれない。
現に、ほかのグループにはブラジル人たちも多く参加していて、わざわざベネズエラにやってきてロライマに登っている。

ロライマの北側、先っぽのほうに近づいてきた。
すると岩盤が丸く陥没したような場所が。
かなり大きい。
直径、どのくらいあるのだろう。

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10メートルくらい深さはあるかな。
近づくと落ちそうで怖い。
クレーターの中は湿原のようになっていて、草や木で覆われている。

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近くには湖のような場所もあった。
同じように陥没していて、水をたっぷりとたたえていた。
世界から忘れ去られたかのように、ひっそりとした湖だった。

そしてわたしたちは雲の中を突き進んでいく。
真っ白い世界。
ここ、ロライマの先端?
白くて何も見えないよー!

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シモンが残念そうな顔で言った。
「何にも見えない。」

さあ、戻ろうか。
そう言われる前にわたしたちは言った。

「あと、5分間だけ待たせて。」

これまでロライマの山頂で3日間過ごしてきて、ロライマの天気がめまぐるしく変わるのを目の当たりにしてきた。
もうずっと霧のままだろうなって思っていたら一瞬で晴れ渡ったり、青空が見えて喜んでいたらあっという間に真っ白になったり。

雨も降りそうだし風が強くて寒すぎる。
きっとシモンたちは一刻も早く帰りたいんだろうなって思う。

でも、もしかしたら雲が流れてくれるかもしれないから。

目の前の雲が、強風にのって右から左に流されるので、「よし」と思って期待する。
でも、同時に新たな雲が発生し、こっちにむかってやってくる。

待っても真っ白のまま。
そんな都合良くはいかないのかな。
ここを発つ前にどっかでトイレをしようと、みんなから離れて歩いていた。
するとケンゾーが言った。
「イクエ、早く早く!」

雲が流れていく。
青空が見えてきた。

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そして真下にはうっそうと茂るジャングル。
まさにアマゾンの世界。

あそこにまだ発見されていない動物や民族がひそかに存在していても、不思議ではない。

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ジャングルに生える無数の木々。
その木一本よりもわたしは小さい。
もし向こうに誰かがいても、わたしなんて絶対に見えない。

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でもね、わたしよりも小さいものが。
あんたたち、なんでこんなところに必死にしがみついてるの?
黒い2匹が見える?

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風は激しくて、わたしたち人間でさえも吹き飛ばされそう。
しかもこんなエッジに。
何のために、どこに向かっていっているのか。
それとも風でここまで飛ばされて、なんとかこのすれすれの場所に踏みとどまり、断崖絶壁から落ちないように踏ん張っているのか。

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ロライマの上空の地図は、先端が三角形のようになっていた。
先っぽだけ点線で囲まれて「No Photo」と白地になっていたので不思議に思っていた。
きのう、地図を見ながらきょうのトレッキングルートの説明を受けたとき、シモンが三角形の先端までは行かないと言った。
「どうして」「そこまで行きたい」ってわたしたちが言うと、シモンは「低くなっててそこに行くのは不可能だから、ここまで」って説明していた。

ここに来て、その意味がわかった。
3人で「ああ〜、あそこのことだったんだ。それはムリだ。」って。
下の写真の真ん中、ちょっと雲がかぶっているところ。
向こう側に突き出した半島のようなところ。
標高はここよりもだいぶん低く、ジャングルに覆われている。
あれがロライマ山の先端。
そりゃあ、あそこに行くのは無理だ。

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ロライマの本当の先端に行くのは無理だったけど、ここでも先端にいるんだーっていう実感はじゅうぶん湧いてくる。
ここから見えるのは、ぜーんぶガイアナ。
ガイアナのビザも入国スタンプももってないけど、わたしたちはいまガイアナを、雲の上から、高みから見下ろしている。

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この景色に満足してわたしたちは「グラシアス(ありがとう)」とシモンたちに告げて、ロライマの先っぽを後にした。

帰りもいろんなところを、ジャーンプ、ジャーンプってしながら。

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ときどきこの岩と岩との隙間が「えぇ〜!!」って言うほど深いところがある。
岩は濡れていて滑るし、ヒヤヒヤ。
これ、わたしがもうちょっと年取っていたら、歩けなかったかも。

キャンプ地が見えてくるころ、雨が降り出した。

シモンのタイミングはいつも絶妙で、雨を避けるようにわたしたちはトレッキングできている。
空を見ながらいつも出発時間を決めているけど、そんなにロライマの天気は甘くない。
ころころ変わるこの山の天気を、先まで予測することなんて不可能。

「シモン、天気がわかるなんてすごいよね。」
「いや、たまたまやない?」
「たまたまにしては毎日ほんとうに絶妙のタイミング。」
わたしたち3人は毎日そう話していた。

シモンには空を読む力があるのか、それとも運をもっているのか。
どちらにしろ、我らのグループの隊長はすばらしいのであります。
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さらに奥へ ブラジルとガイアナにスタンプなしで入国

2016.01.15 05:33|ベネズエラ☞EDIT
ちょいちょい妻にバカにされるふしがあるケンゾーです。
今朝もイクエが淹れたコーヒーを飲んでいたら、「ちょっと水が美味しくないけんイマイチだなあ。ま、ケンゾーには分からんと思うけど」って言われてしまった。
いやいやいや、俺けっこう違いの分かる男やけん。

ロライマトレッキング4日目。
この日は山の上を大移動する日。
およそ12km歩いて山頂を縦断、ガイアナ領に足を踏み入れ、ブラジル領で宿泊。
もちろんこんな山の上にイミグレーションなんてない。
事前にシモンの弟のアントニオが、サンタ・エレナのブラジル領事館で申請はしてくれている。
ガイアナは・・・いいみたい。

それにしても、「山頂を縦断」ってヘンな表現だね。
頂上が平らなテーブルマウンテンならでは。
ロライマの面積はおよそ3万平方キロメートル。
四国の2倍近くで中国地方と同じくらいの面積。

朝食はベネズエラ人が愛してやまないアレパ。
トウモロコシの粉を練って焼いたパンのようなもの。
粉チーズを振りかけて食べる。

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腹ごしらえがすんだら出発。
きのうはたまに青空が顔をのぞかせていたんだけど、今朝は空一面分厚い雲に覆われている。
パラパラと雨まで降ってきてあいにくの空模様。
一瞬のうちにころころと天気が変わるロライマ山頂。
このあと晴れてくれればいいんだけど。

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今日も先頭を歩くのはガイドのシモン。
3日間後ろ姿を見続けていて、「なにかに似てるんだよなあ」って思ってたんだけど、やっと合点がいった。
このストックを持って歩く姿、水戸黄門にそっくりじゃない?
ポーターの助さん格さんを従えて、黄門様ご一行のお通りだ。

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♫ じ〜んせい 楽ありゃ 苦〜もあ〜るさ〜 ♫
どこまでも広がる岩場の上を黄門様についていく。
よく見るとうっすらと地面に道ができている。
この道から逸れてしまうと、きっとすぐに迷子になって生きては帰れないと思う。

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大きな岩を回り込んだり、ときにはよじ上ったりしながら歩いていく。
足元は水溜りだらけ。
湿地帯のような場所も越えていくのであっという間に靴はずぶ濡れに。
靴も靴下もびしょ濡れになるもんだと思っていたほうがいい。

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どこまで歩いても黒一色の世界。
ゴツゴツとした岩が造り上げる地球上とは思えない異質な空間。
原始の地球の姿をいまに留めるロストワールド。

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シャーロック・ホームズの作家として有名な、コナン・ドイル。
彼のほかの代表作に『ロストワールド(失われた世界)』がある。
このギアナ高地が舞台になったもので、そこは太古の世界そのままだった。

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黒い世界にかろうじて彩りを添えている植物たち。
決して派手ではないけれど、過酷な環境だからこそ美しさがより映える。

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地面を埋め尽くすように生えている見たこともない植物。
放射状に生えている葉は硬くて先端はナイフのように尖っている。
これもロライマ固有の植物なのかな。

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ロライマにはパイナップル科の原始的な植物が多く、逆にほかの地域にあるようなキク科やマメ科の植物は少ないらしい。
これが全部パイナップルだったらいいのに。

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葉っぱがラッパ状になった食虫植物のブロチニア
中に液体が溜まっていて、中に落ちた虫を溶かして食べる。
大きなものは長さが1mにもなるんだそう。
ちょっと怖いね。

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跳べないカエル、オリオフリネラをまたまた発見。
ビヨンとした後ろ足と、いかにも頼り無さげな前足がかわいい。

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1時間ちょっと歩いて休憩。
静まりかえった空間に、澄みきった水が流れるザーッという音だけが響き渡る。
歩きはじめてからまだ1人もほかのツーリストを見かけていない。
自分たちだけが世界に取り残されたかのよう。

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ロライマの頂上には不思議な形をした奇岩がごろごろしている。
何億年という途方もない時間をかけて風と雨が岩の柔らかい部分を侵食して造り上げた自然の彫刻。
よく見ると、人間の顔やエイリアンのような形をした岩も。

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だんだんと霧が深くなってきた。
「魔界に足を踏み入れようとしているのかも」
そんな突拍子もない想像を巡らすほど、ロライマの頂上は非現実的な世界。

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深く白い霧の中に妖しく浮かびあがる黒いシルエット。
声を潜め身動きひとつせず人間を待ち受ける魔界の魑魅魍魎たち。
足を踏み入れたら最期、引き込まれてしまってもうこちらには戻って来られないようで恐ろしい。

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でもシモンの、
「あれ、バナナを食べてるモンキーだよ!」
という一言で現実に引き戻される。

ああ、ほんとだ。
ゴリラがバナナ食べてるよ。

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空を眺めて物思いにふける猿もいる。
いや、猿じゃなくてモアイかな。

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歩きはじめて3時間。
霧のかなたにポツンと立つ三角形のシルエットが。
ロライマのハイライトのひとつ、プント・トリプレと呼ばれている3国地点に到着。

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ベネズエラ、ブラジル、そしてガイアナにまたがっているロライマ山。
ここが3つの国が交わる国境ポイント。
ほんとは3つの国にまたがって写真を撮りたかったんだけど、記念碑があるからそれは不可能、残念。

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ベネズエラとブラジルはちゃんとクリスタルを使って国名が埋め込まれているのに、ガイアナだけは何も無し。
落書きだらけでかわいそう。

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みんなで記念の写真撮影。
周りが真っ白で何も見えないのが残念だけど・・・。
スタンプはないけど、これでガイアナにも行った!と言ってもいいかな?

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きょうの目的地はさらに奥。
これからガイアナ領を突き進んでいく。
もちろん、出国スタンプも入国スタンプもない。

気づいたら今度はいつの間にかブラジル領へ入っていた。
大きな岩の割れ目をよじ登ったり、飛び石のようになった岩の上をスーパーマリオのようにジャンプしていったり。
アクロバティックなアスレチックで運動神経を競うテレビ番組みたい。

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これまで見なかった木を発見。
しかもちょっとした林のように茂っている。
窪地になっているので、土が流されずに残っているのかも。

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今朝7時半に出発して4時間。
11時半にキャンプ場、じゃなくてホテルに到着。
ここは、ブラジル領。
ブラジルで2泊3日過ごすことになる。

今回のホテルはホールのようになっていてかなり快適そう。

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大きなU字型をした岩山で、真ん中が中庭のようになっている。
これで天気が良かったらきれいな星空を眺めることができるんだろうけど、残念!

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いつものようにシモンはさっそく昼食の準備。
まるであつらえたかのように調理道具を置くスペースがあって料理もしやすそう。

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8日間のロングプランでないとたどり着くことができないロライマの奥部へとやってきた3人。
さあどんな素晴らしい景色に巡り会えるのか。
ロライマの魅力はまだまだこれから ♫
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青年と中年の男2人がビビるから、つい・・・

2016.01.14 08:54|ベネズエラ☞EDIT
帰国まであと1か月だけど、相変らずマイペースにのんびり旅をしているイクエです。
最後のラストスパートであそこもここもと詰め込む旅をするんじゃなくて、これまでのペースでやっていこうと思って。
間に合わなければそこで打ち切り、飛行機で飛ぶなりします。
そのほうが自分たちに合っているから。

ロライマ山頂のキャンプ場にたどり着いたイクエとケンゾーとマサくん。

ガイド兼シェフのシモンはさっそく夕食作り。
膝の上にはまな板。
台所にあるぶ厚いまな板や大きめの鍋、普通のザルなんかをたくさん持ってきている。
アウトドア用の携帯に便利な道具や食器はない。
工夫すればもうちょっと荷物が軽くなるのになーってわたしたち3人でいつも話している。

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夕食までは自由時間。
3人で散策に出かけることにした。

「ねえ、シモン。
 わたしたち3人でその辺の小高い岩場に登ってきます。」

そう言うと、シモンがちょっと顔を曇らせた。
「3人で?
 ヘウリー、いっしょに行ってあげて。」

ポーターのヘウリーは、大荷物を担いでこの山頂までの険しい道のりを歩いてきたばかり。
せっかく休憩できると思ってただろうに・・・。
悪いなあ。
ちょっとその辺までだから、わたしたち3人でも大丈夫なのに。

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でも、出発してすぐにわたしたちは悟った。
これは、わたしたち3人だと確実に道に迷っていた。

おなじような岩だらけ。
登山道や分かりやすいトレッキングルートなんてないし、目印になるようなものもない。

これまでモンゴルの大草原やサハラ砂漠の道なき道を車に乗って走っていたとき「どうしてドライバーは道がわかるんだろう。目印もないのに。」って思っていた。
それと同じことがここでも言える。

クロックスに半袖、短パン、「ちょっとパチンコ行ってくる」というような格好をしているヘウリーは、戸惑うことなくスタスタと目的地目指して歩いている。

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わたしのロライマ山頂のイメージは、ジャングルだった。
でも実際のロライマは「自然豊かな場所」とはほど遠い。
黒っぽい、岩、岩、岩。

緑や水の多い「地球」ではなく、どこかの「惑星」みたい。
激しい雨や風が、岩を削り、奇妙な形にしたのだそう。

それでも、地面がへこんでいるところには雨水がたまっていて、池のようになっている。
そんな小さな池がいくつもできている。

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砂地ではなく、岩盤の地面。
しかも凹凸している。
歩きにくい。

熱帯に位置するけれど、標高が高く、さらに雨が降り続くことで土や砂が洗い流され、荒涼とした風景が作られた。

とはいえ、平原ではないからこそ、高低差のある岩を伝って水が流れていて、それが殺風景なロライマを生き生きとさせている。
視界に入るどこかに、せせらぎがある。

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そして、砂や土ではなく岩盤の隙間から植物が可憐な花を咲かせている。
見たこともない植物たち。

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こんなところにやってくる人なんて何万年、何億年といなかっただろうに、誰にも見られることなんてなかっただろうに、花たちは美しく咲いている。
それがなんか健気だ。

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ロライマを含めるギアナ高地には4000種類もの植物があり、そのうち75パーセントはここにしかない固有種。
厳しい自然環境のため、土壌や日光から栄養が得られない。
そのため虫を捕まえてそれを栄養にして成長している食虫植物が多いことで知られている。

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この赤い筒状の中には、虫たちが好む液体が入っている。
おびき寄せられた虫たちを、液体によって溶かし、それを養分にして花を咲かせる。

美しさの影には恐さがある。

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赤いイソギンチャクみたいなこれは、モウセンゴケ。
針のような先から甘い香りのする粘液を出して、虫をくっつかせる。
そして虫を消化吸収して、生きている。
植物なのに、まるで動物みたい。

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そして、またコイツの登場。
小さくて見つけにくいけどけっこう出没する。
泳ぐことも跳ぶこともできないカエル、オリオフリネラ。
一度ひっくり返ったら自力で元に戻れなくて、死んじゃうっていう噂もあるけど。

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オレンジのお腹を見せたまましばらく動かなかったけど、ちゃんと長い手足を伸ばしてひっつかせて、自力で起き上がったよ。

足の速いヘウリーに置いてかれ気味のわたしたち3人。
重い荷物を担いでいるときは、わたしたちと同じスピードだったのに、荷物を降ろした途端早足に。
まさに水を得た魚のよう。

これ以上差がつかないように、わたしたちも早足でついていくけど思わず足を止めた。

だって足元には白い川。
でも流れていない。

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この白い正体は・・・。
これ!

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なにかわかった?
ただの白い石じゃないよ。

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正解はクリスタル、水晶!!
水晶がごろっごろ。

濁っている物もあれば透明度の高いものもある。
持って帰りたい気になるけど、持ち帰ることは禁止されている。
見つかったら罰金だって。

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持って帰れないけど、形が綺麗で透き通っているものを見つける楽しさ。
「見てみて!
 これ、きれいじゃない?」

「おおー、なかなかいいですね。
 透明度で言えば、これもよくないですか?
 なんか、宝探しみたいですね。」

わたしとマサくんでしゃがみこんできれいなクリスタルを見つけては盛り上がる。
ケンゾーはこういうのには興味ないみたい。
ケンゾーが興味のあるのは酒だもんね。

わたしとマサくんは大量のクリスタルに大興奮だけど、実はまだまだ序の口だった。
ロライマには「クリスタルバレー」がいくつもあって、もっとわんさかクリスタルがあるところもある。

クリスタルバレーで宝探しを続行したいところだけど、ヘウリーに置いていかれる。
名残惜しい気持ちで、スタスタ歩きはじめる。

マサくんが叫んだ。
「うわー。
 イクエさん、この池の下、見てください。
 これ全部クリスタルですよ。」


底の白い部分はすべてクリスタル。
ロライマって宝の山だ。

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クリスタルばかりに目がいってしまうわたしとマサくん。
でもいつの間にか目的地に到着したみたい。

ここから景色が見渡せるらしいんだけど、雲がモクモクだー。
わたしたちはいま、大地と言うよりも空の中にいる。

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雲に覆われているけれど、ちょっと待てば雲が抜けてくれるかもしれない。
ロライマの山頂の天気は変わりやすいから。

雲はすごいスピードで流れ去っていくんだけど、また新しい雲が生まれてくるんだよね。

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わたしたちはきっといま断崖絶壁に座っている。
でも真っ白だから、いまいちそれが実感できない。
下を見下ろすと、さっきよりもずいぶん雲が薄くなった。

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真下のジャングルが見え始めた。
ここからどのくらいだろう。
1000メートル以上は下かな。
ここにいることが怖くなってくる。
高所恐怖症の人はダメかも。

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ついに視界が開けた。
地平線までずーっとジャングル。
草原のグラン・サバナとは正反対の景色。
ロライマ山の向こうはこんなふうになっていたんだね。

ヘリコプターや飛行機の上から眺めているみたい。

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またヘウリーが先を急ぎはじめた。
近くに別の展望ポイントがあるらしい。

ロライマ山の切り立った崖の岩壁は、遠くから見るとショートケーキのようにスパッと一直線に切られたように見える。
でも実際に上に登ってそばで見てみると、フィヨルドやリアス式海岸のようにでっぱったり、へこんだりしている。

自分が切り立った崖の上にいるなんてあまり実感がわかないけれど、でっぱっている隣の部分を見ると、上から下まで見ることができて、この山の高さを再認識する。

写真には下までは収まりきれないけど。

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むこうのでっぱっているところに、ケンゾーとマサくんが行った。
そこから写真を撮ってくれるみたい。

で、わたしはこんなポーズをする。

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すると、ケンゾーとマサくんが叫ぶ。
「うぉ〜!!」
「こっわーー。
 危ない、危ない、危ない!」


だって、わたし、こんなところにいるから。
青い服のわたしが、見えるかな。

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わたしとしてはそんなに怖くない。
一歩踏み外せば、1000メートル真っ逆さまというわけではない。
少し下にはさらに岩がでっぱっているところがあるので、足を踏み外してもそこにひっかかりそうだし。

でもわたしを見ながら男2人はキャーキャー騒いでいる。

「こわいこわい!
 うおーー!」

「イクエさん!
 怖くないんですか?
 大丈夫ですか!?」


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うん、大丈夫、大丈夫。
ジャンプだってしちゃうよー。

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「うっわー!
 あ、あ、あ、あー。」

「すごいですねー、イクエさん!!」

調子にのったところで、そろそろ帰路へ。
わたしたちの帰る家は、洞窟のような大きな岩の間。
ちょうどおいしいご飯ができたころ。

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ほんとにねー、いろんなもの持ってきてるの。
大鍋もいくつももってきているし、水差しも2つくらい。
無駄に荷物が多い。
上の写真の左隅に写っている、プラスチック製の赤い椅子は何でしょう?

普通の椅子じゃないよ。
こんな風に、座るところが四角く切り取られている。

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正解はトイレ
これにビニール袋を装着して「大」をする。
ロライマの山頂では「大」を残してはいけない。
生態系を崩すから。
「大」は袋に入れて石灰を入れて、山の下までしっかりと持って帰るルールになっている。

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夕方、晴れてきたと思ったらまた霧に包まれたり。
ほんとうにめまぐるしく変わるロライマの天気。
霧に包まれてぼんやりと見える景色も、幻想的で神々しい。

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今晩のメニューは、スープパスタ。
あったかいスープが、冷えた体に嬉しい。
ちゃんとお肉も入ってたよ。

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標高3000メートル近いロライマの山頂は、日が暮れるとたちまち冷える。
ダウンジャケットを重ね着して、その上にウィンドブレーカーを着ても寒い。
テントに入って、氷点下にも対応できる分厚い寝袋に包まって、やっと眠れるくらい。
それなのに、シモンとギジェルモの寝床は、ここ。

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テントの中じゃないの。
これじゃあ、風にさらされるし、夜露だってかぶってしまう。
ちゃんと3人用のテントも持ってきてるんだよ。
でも、3人用のテントに寝るのはヘウリーだけ。

たぶんその理由は・・・。

ヘウリーのイビキがうるさいから。

2人とも熟睡できるといいね。
あしたもよろしくお願いします。
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予想外の景色 ロライマの頂上へ

2016.01.13 09:45|ベネズエラ☞EDIT
帰国日が近づいてきて、最近よくふとした時に「帰って最初に何食べよう?」と考えているケンゾーです。
たぶん降り立つのは地元の福岡。
豚骨ラーメンに惹かれまくるけど、いきなりラーメンは衝撃が強すぎる。
時間にもよるからなあ。
昼間だと天ぷらの「ひらお」かなあ。
チェーン店だけど安くて旨いんだよねえ。
塩辛食べ放題っていうのがたまらない。
ああ悩ましい。

ロライマトレッキング3日目。
きょうはいよいよ立ちはだかる巨大な壁の上に降り立つ日。
ロライマは白い雲を全身に纏い、ふもとから山の上を窺い知ることはできない。
そこにはいったいどんな世界が広がっているのか。

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切り立つ壁の高さは1000m。
この垂直にそそり立つ断崖絶壁をどうやって登るのか?
岩肌に目を凝らすと、緑色の筋が斜めに繋がっているのが見える。

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来る者を拒むかのようにそびえるロライマ山。
この巨大な壁を攻略するのは一筋縄ではいかず、探検家たちが長い期間をかけて探し出したルートがこの木々で覆われた緑色のライン。

標高2800mまで一気に1000m登っていく。
8日間で間違いなくいちばんハードな一日。
虹色に輝く滝の興奮覚めやらぬまま、8時にキャンプ場を出発。

出発してすぐに急な上り道が待ち受ける。
さっそく両手も使って壁をよじ登る。
荷物を運ぶポーターにとっても3日目がいちばんの正念場。
はるかに重い荷物を背負っているのに、自分たちと同じペースで登っていくのはさすが。
ヘウリーなんか足元はクロックスだからね。
靴をもっていないのか、それともあえてクロックスなのかは分からない。

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いままでのところ天気に恵まれているロライマツアー。
雨が降ると足元がぬかるんだり滑ったりでかなり難易度が上がると思う。
こればかりは運次第。
最後までこの調子でいけるといいんだけど。

ひと時たりとも同じ表情を見せてはくれないロライマ山。
ついさっきまで分厚い雲に覆われていたけれど、ずいぶん雲が薄くなってきた。
まるでロライマが「ようこそ」と招き入れてくれてるかのようで嬉しくなる。

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頂上へと繋がる緑の斜面もくっきりと姿を現した。
よく見ると、今まさに頂をめざし登っている豆粒のような人影が。
ロライマ、でかいなあ。

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グラン・サバナがずいぶん下に見えてきた。
けっこう登ってきたようにも思えるけど、まだ壁にさえたどり着いてはいない。
まだまだ序の口。
荷物が少ないとはいえ、軽々と登っていく50歳のシモン。
さすがベテランは違うなあと思いきや、ガイド歴はまだ8年。
以前の仕事を尋ねたけれど、スペイン語が理解できず。
この地に生きてきたペモン族は、ここで生きる最適な体のつくりになってるんだろうね。

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ロライマのふもとは頭上から大量の水が降り注いでくるので、シダ植物などが生い茂るジャングル状態になっている。
可憐な花に混じって、白くて綿のようなへんてこりんな植物も。
苔のように地面にびっしり生えている。

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歩きはじめて1時間。
ようやくロライマまでたどり着いた。
そそり立つ巨大な壁はもう目の前。
その高さと大きさに圧倒される。

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ロライマがあるギアナ高地は地球上で最古、およそ20億年前の地質。
かつての地球は、大きなひとつの大陸だった。
およそ2億年前に大陸が分裂をはじめたとき、ここギアナ高地が中心軸となったんだそう。
分裂していったほかの大陸は移動とともに気候が変化していったけれど、移動することなく留まったギアナ高地は大きな気候変化を受けなかった。
この地は2億年以上前の姿を現在に残している世界でも類を見ない「秘境」なんだそう。

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さらにロライマの上は別世界。
地上に浮かぶ「孤島」と表現されることもあるロライマ山。
1000mの断崖絶壁が他の動植物を寄せつけてこなかったので、原始時代の姿を残しながら独自の進化を遂げた植物が生き残っているんだそう。
はたして、この切り立った崖の上にはどんな景色が待っているのか。

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登ることさらに1時間。
グラン・サバナがどんどん遠くへ離れていく。
見上げていたクケナン山も同じくらいの高さに。

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壁の半分くらいまで登ってきただろうか。
登るにしたがって、ずっと奥のほうまで見渡せるようになってきた。
ロライマは想像以上に、途方もなく大きい。

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これからいよいよ最終アタック。
頂上へと続く最後の斜面が待ち受けている。
さあ、もう一踏んばり。

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大きな岩がゴロゴロと転がる岩場を登っていく。
きょうは天気がいいから問題ないけど、雨が降ってたらツルツル滑って危なそう。

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なんて思ってたら、頭上からザバッと水が降ってきた。
ロライマの頂上から降り注ぐ天然シャワー。
太陽に照らせれキラキラと光り輝いて神々しい。

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細かく休憩を挟みながら頂上をめざす。
いつの間にか雲と同じ高さに。
8合目くらいまで登ってきたかな。

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重い荷物を背負ったポーターも小休憩。
ポーター専門の人たちは少なくて、ほとんどのポーターたちは別の仕事を持っているんだそう。
繁盛期にはバイトとしてポーターをする若者たちも多い。
さあ、あともうちょっと、がんばろう!

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スタートから3時間。
もうこの先上に登る道は見えない。
いよいよ、ロライマの頂上に足を踏み入れるときがやってきた。

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地球最後の秘境、大地に浮かぶ孤島、“偉大な”ロライマのてっぺんは、黒々とした岩だらけだった。
見渡す限りゴツゴツとした大きな岩、岩、岩。
漠然と、それこそ「テーブルのように、だだっ広い平原が広がっている」のかなあと思っていたんだけど、まったく予想外の景色。
なるほどー、ロライマの頂上ってこうなってるんだ。

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2800mの高さから下界を見下ろす。
2日間歩いてきたグラン・サバナを一望。
素晴らしい眺望に自然と笑みがこぼれる。
こんないい天気に恵まれるなんて、自分たちはついている。

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シモンが笑いながら何かを差し出してきた。
手の平の上には黒い小石のようなもの。
よく見るとなんだか動いている。
あっ、もしかして!

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それは体長1.5cmくらいの小さなカエルだった。
なんだただのカエルか、と心の中で突っ込んだあなた!
このカエル、ただのカエルじゃないんだな。
オリオフリネラという名のこのカエル。
カエルのくせに水かきがなく、泳ぐことはもちろん飛び跳ねることさえできないという珍しいカエルなんだよ。
手の平にのっけても飛ばないでクネクネとぎこちなく動き回るだけ。
さらに、卵からオタマジャクシになるんじゃなくて、カエルの姿でふ化するというから変わってる。

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この不思議なカエルが生息しているのは、地球上でロライマ山と隣のクケナン山だけ。
だからその昔、この2つの山は1つの同じ山だったんじゃないかと言われている。

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不思議なカエルに別れを告げて今夜のキャンプ地へ。
雲が生まれる天空の地を歩いていく。
土はほとんどなく、岩場の上にいくつもの水溜りができている。
ウユニ塩湖でも感じたような、浮遊感にも似たフワフワとした感覚が頭を包む。

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「あれがホテルスクレだよ。」
笑顔でシモンがそう言った。

ホテル?
ただの岩山にしか見えないけど。

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よく見ると、岩のくぼ地や軒下にテントが張られている。
キャンプ場はこうした岩山のくぼみにあって、それぞれホテル◯◯と名前が付けられているんだそう。

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20分ほど歩いて今夜のキャンプ場、ホテル・・・名前忘れちゃった、岩山に到着。
大きく岩が張り出しているので雨に濡れる心配はなさそう。
テントを張って寝床を無事に確保。

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ロライマの上で過ごすのは4日間。
どんな素晴らしい景色に巡り会えるだろう。
これから過ごす4日間が楽しみ過ぎる!
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こんな滝見たことない!あまりに美しくあまりに幻想的

2016.01.12 11:22|ベネズエラ☞EDIT
帰国日が迫ってきて、いままで物欲なんてなくて何も買ってなかったけど、みんなへのお土産を買いはじめたイクエです。
でもあと1か月以上バックパックを背負っていかないといけないから、できるだけ軽くて小さいのを買っています。

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ロライマトレッキング3日目の朝を迎えた。
その朝は、とてもドラマティックなものだった。

まだ太陽は昇りきっていない。
テントから出るのは寒いけど、外にはすばらしい景色がきっと待っているはず。

朝焼けの時間は特別なひととき。
冷たい空気のなか、テントから出てみる。

きょうはロライマの山頂に立つ日。
晴れてるかな。
そう思って、山のほうを見やる。

あいにくロライマ山は雲に覆われていた。
でも、ロライマが吐き出している雲は、見とれるほど美しかった。

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やっぱり大自然は生きている。
朝の息吹が聞こえてくる。

静かな朝。
空気が張りつめ、静止しているような朝。

にもかかわらず、大自然が織り成す景色は刻々と変わっていく。
一瞬たりとも同じ景色はない。
その一瞬一瞬が、特別な景色。
二度と見られない景色。

ロライマの吐き出す雲は、桃色から黄金色に変わった。

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ロライマに背を向けて、グラン・サバナの方を見る。

わたしたちは、けっこう上まで登ってきたんだ。
眼前に広がる雲海が、そう悟らせた。

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もくもくと新しい雲ができては、流れていく。
自分が観覧席に座り、地球が織り成す朝のドラマを見ている気分。
劇場は円形型。
360度、見える所すべてで何かが起こっている。

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ロライマ山の隣のクケナン山。
黒いシルエットに、赤いスポットライトが当たりはじめる。

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太陽が上がっていくに従って、雲海が徐々に薄れていく。
真っ白い雲の下に待ち受けていたのは、朝日を浴びたグラン・サバナ。

いくつも重なる低い丘。
丘の山肌はひだのようになっている。
光を浴びた表面の部分と、光の届かない谷間の黒。
妖しい陰影。

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ついに最後の雲がどこかへ行ってしまった。
雲で埋め尽くされて、一面白だったさっきまでの景色が、まるで嘘だったかのよう。

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クケナン山もはっきりとその姿を現した。

そして、そこにはきのうまでなかったものが。
テーブルマウンテンの真ん中あたりに、一筋の白い線が見える。
クケナンの山頂から流れ落ちる、クケナン滝。

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たしかに、きのうまではなかった。
昨夜、テントで寝ているときパラパラという音で目が覚めた。
「あ、雨。」
まどろみの中、天気を心配したけど、音はすぐに止んだ。
たいした雨じゃなかった。

それなのに、きのうまでなかった滝ができている。

世界第4位の落差610メートル。

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「エンジェル・フォールに行かなくても、ロライマに行けばあんな滝が見られるよ。あれがエンジェル・フォールですって言われたら信じてしまうかも。」
先にロライマに登った友人が言っていた。
きのうはそのクケナン滝がなかったから、ちょっと残念な気持ちだった。
乾期だから仕方ないと自分を納得させた。

きのうまでなかったクケナン滝を見られて、わたしたちはラッキーだ。
それに、もし滝ができていたとしても、雲や霧に覆われていてはここから見ることができない。
天候に左右されるロライマのトレッキングで、何を見られるかは運しだい。

太陽が上りきり、雲海がなくなり、すっきりとした青空が広がった。
これで、ドラマティックな朝の時間も終わりかな。
名残惜しいけど、じゅうぶん素敵な時間だった。

美しい景色を堪能してこころが満たされて、身支度をする。
支度を終えて、ケンゾーとマサくんの3人で立ち話。
そのときわたしはクケナン山のほうを見て、ケンゾーとマサくんはクケナン山に背を向けてわたしを見ていた。
おしゃべりしていて、ふと、クケナン山の山肌の一部に目が止まった。
あれ?
なに?

「にじ?
 にじっ!?
 にじー!!!!

 ほら!見て!」

大興奮で、クケナン山を指差すわたし。
ケンゾーとマサくんが後ろを振り返った。
2人は振り返ったまま固まった。
そして、何も答えない。
答えないと言うより、言葉を失っていたのだと思う。

だってわたしたちの視界に入っていたのは、こんな景色だったから。 
 
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初めて見る七色の滝。

「ええー!?
 なんあれ!?」

「うっわー。
 幻想的ですねぇー!」

「わたしたち、すごいラッキーだよ。」

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わたしが「虹! レインボー!!」って騒いでいたら、シモンたちは嬉しそうに笑った。
そして「ニジ」と満足そうに繰り返す。

クケナン滝はとても長いので、エンジェル・フォールのように下のほうは霧になっている。
そして風が吹くたびに、ゆらゆらと形を変える。
風がなかったときはまっすぐ縦に並んでいた七色だけど、風が吹くとふわふわと煙のようになった。

揺らめく虹。
溶け合う七色。

ゆらゆら、ふわふわ。
七色が空中を漂う。

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まさしく幻の滝。
条件がそろわないと見えない滝。

雨が降らない日が続いていれば、クケナン滝自体が消滅する。
クケナン滝ができていたとしても、雲に覆われていれば見えない。
さらに、滝が見えたとしても、太陽が雲に隠れることなく、絶妙な確度で光を当てないと虹はできない。

七色の滝が見られるなんて思ってもなかった。
なんてときに、わたしたちはこの場所に来ることができたんだろう。

七色の滝はドラマティックな朝のフィナーレにふさわしかった。

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朝の特別な時間は終わった。
幻の滝は、幻の滝だった。
10分ほどでまた白い滝に戻ってしまった。

この景色を見られただけでもここに来た意味はあった。
でも、まだロライマの山頂の景色がわたしたちを待っている。

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きょうはあの切り立った崖をどうにかして登り、いっきに山頂までアタックする日。
トレッキングでもっともきつい一日。

立ちはだかるロライマには低い雲が立ちこめている。
天気も心配だ。

でもきっと素晴らしい景色に出会えるから。
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青みがかった緑の巨大な壁が輝くとき

2016.01.11 09:32|ベネズエラ☞EDIT
夫が水を飲んだ後に鼻の下に水滴がついていたのでそれを指摘したら「みんな水飲んだらつくやろうもん。」と言われ、「えー?そうかな」と思ったイクエです。
「じゃあ、ケンゾーは牛乳飲んだら白いヒゲができると?」と聞くと「あたりまえやん。誰だって牛乳飲んだらヒゲができるやろうもん。」と言われたので「子どもしかできんやろうもん。」と言い返したら「大人もできるに決まっとるくさ。ヒゲつくらんでどうやって飲めると?牛乳飲んだらヒゲができる、それはあたり前。」と言われたイクエです。
勢いよく一気飲みしないなら、白いヒゲなんてできないと思うけど。

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「おはようロライマ。」

きのうの夜は、長袖を重ね着しないと寒かった。
でも太陽が出ると、いっきに空気が暖まる。
寒いところで寒い夜を過ごしたあとに朝日を迎えるときほど太陽の威力を感じるときはない。

太陽が登るにつれて、空気はますます暖められる。

きょうもいい天気。
けれど、ロライマの山頂の様子は刻々と変わっていく。
さっきまで雲がなかったと思ったら、突然雲に覆われたり。
まるで、ロライマ山そのものが、雲を吐き出しているみたい。

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ここテック川のキャンプ場からきょう目指すのは、ロライマ山のふもとのベースキャンプ。
ベースキャンプの標高はおよそ1870メートル。
標高はここよりもおよそ800メートル高い。
距離にして11キロ。

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登っていくことになるとはいえ、山登りのような感じではない。

木がほとんどないグラン・サバナの草原。
ロライマに続く道。

よじ上るような道ではなく、アップダウンは緩やか。
丘を越えては下り、越えては下り。

草原のなかにときどきオアシスのような場所があり緑が茂っているけれど、全体的には枯れた草色。

少しずつロライマに近づいているような気もするし、少しずつ高度を上げている気もする。

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後ろを振り返ると、いま通ってきた道が見える。

たしかに自分たちはけっこうな距離を歩いてきたんだ。
少しずつ登ってきているんだ。

そう教えられてもっとがんばろうと思える。

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足元を見ると、小さな生き物たちがせっせと体を動かして働いていた。
太陽に照らされて干涸びた大地。
その大地に黒い影を落としている。
そしてその黒い影がうごめいている。

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葉切りアリ。
自分の何倍もの大きさの葉を切って、巣まで運んでいく。
そして、それをもとにキノコを作り、食料とする。
ボリビアでも見たけれど、ロライマのふもとにもいるなんて。
上から見ると小さな葉だけが動いているみたいで、奇妙だ。

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葉切りアリの黒い列を踏まないようにまたぎ、歩みを進める。
カサカサという音。
今度は、トカゲが2匹。
交尾しているのかな、じゃれあっているのかな、と見ていたら、どうやら攻撃してるみたい。
怖い。

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風景はあまり代り映えしないけれど、それでも正面に見えるロライマは確実に大きくなっている。
行く手を塞ぐ、巨大な壁みたい。

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左にはクケナン山。
標高2680メートル。
隣のロライマ山よりも低いけれど、ロライマ山と違って、わたしたちみたいな素人は登れない。
ロッククライミングの高い技術がないとダメなのだそう。

ロライマ山とクケナン山は、むかしはひとつの山だったんじゃないかという説もある。

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2つの山の天気はめまぐるしく変わる。
カリブ海から湿った空気が入り込んでくることで、湿度が高い。
同じ天気が10分ともたない、とも言われている。

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すっきりと晴れているかと思ったら、たちまち雲に覆われる。
2つの山の間にだけ、低い雲が立ちこめる。

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せっかく登頂できても、雲や霧のせいで素晴らしい景色が見られなかったと嘆く人もいる。
わたしたちも毎日とは言わない、一瞬でもいいから山頂で晴れている景色を見てみたい。
でもこればっかりは運頼み。

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歩き始めて4時間。

「あれ?ここ?」
「もう着いた?」

午前のうちに今日のキャンプ場、通称「ベースキャンプ」に到着。

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垂直の壁をどうやって登るんだろうと思っていたけど、よく見ると緑が茂る登山道のようなところが。
あの緑の斜面をあしたは登っていくんだろう。

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さっそくシモンたちが昼食を準備してくれる。

わたしたちもこれまで食材を担いで数日間のトレッキングをやったことがある。
トレッキング中、食べることには2つの喜びがある。
ひとつは通常感じるような、おいしいものを食べてお腹いっぱいになる満足感。
そしてもうひとつは、持ち運んでいる荷物が軽くなることへの喜び。

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トレッキングは日を重ねるごとに疲労で足が重くなるけど、その分荷物が減って体が軽くなる。
今回食料はポーターのヘウリーとギジェルモがすべてもってくれている。
彼らはきっと食事するときに2つの喜びを感じていることだろう。

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昼食は野菜の和え物と食パン。
いつもボリューム満点。
そのうえシモンは覚えたての「オカワリ?」という言葉を言ってくれる。
シモンはわたしたちから簡単な日本語を聞き、わざわざノートに書いて覚えようとしてくれている。

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ロライマのトレッキング中はもちろんシャワーは浴びられないけれど、どこかしらに川や池があって水浴びをしようと思えば毎日できる。
きのうは寒すぎて断念したので、太陽が出ている今のうちに。

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「つめたっ!」

ロライマの山頂から滝となって流れ落ちてくる川。
あまりの冷たさにあきらめそうになるけれど、気合いで肩まで浸かる。
ほかの欧米人やブラジル人たちも「オゥ!」と叫びながら体を洗っている。
全身鳥肌だけど、サッパリ。

汗を流した後は、マットを外に敷いてゴロンと横になってリラックス。
ここからはロライマ山、クケナン山、そしてグラン・サバナを見渡せる。

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このロライマツアーはゆったりとしたスケジュールになっている。
歩くのは半日。
だいたい昼過ぎには目的地にたどり着き、それから自由時間。

メリダで出会ったスウェーデン人は、グループのメンバーが全員歩くのが早く体力もあったので、わたしたちの8日間のコースを6日でやれたと言っていた。
体力に自信があり、登山の経験が多い人は通常の6日コースを4日でやることも可能だと思う。
プライベートツアーを組むのであれば、ガイドと事前に話し合ってコースや日程を自分にあうものにアレンジしてもらうといい。

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「ロライマ」。
ペモン族の言葉で「偉大」という意味らしい。
けれど、ほかにも説がある。
ただしくは「ロライマ」ではなく「ロロイマ」で「ロロイ」というのが「青みがかった緑」という意味なのだそう。
「マ」が「大きい」という意味。

朝、この巨大な山は青色に見えて、午後は緑色に見えるのだそう。

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太陽が傾きはじめた。
雲の割れ目から差し込む光が、まるでスポットライトのように隣のクケナン山を照らし出す。
静かにここに佇んでいる山が、ますます神々しく見える時間。

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太陽の位置は、どんどん地上に近づいてくる。
それとともに、光が色味を帯びてくる。

白かった光が、黄色へ。
そしてオレンジへ。

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ロライマの垂直の岩肌。
この時間は、青でも緑でもない。
桃色を帯びた黄金色。

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あしたはあの山の上に立つことになる。
間近で見ても、あんなところに本当に登ることができるのか疑わしい。
「ロライマ山」というけれど、「山」というよりも「崖」。
最初に登ろうと思い、登れそうな登山ルートを発見した人はすごいなって思う。

南米で切り立った雪山を見たときも思った。
最初の人は、どうしてあんなところに登ろうと思ったのだろうと。

その答えはきっと「そこに山があるから」。

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夕食の時間がやってきた。
きょうの夕食は、チキンカレーのようなもの。
トレッキング中、きのうに引き続きお肉が食べられるなんて嬉しい。

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これで、肉類はすべて使い切ったかも。
あしたからはもうお肉は出てこないかもな。

そう思っていたけれど、あしたからもお肉は食べられそう。

というのも、こんなキャンプ地に竹籠を担いだペモン族の女性たちが食材を売りにきたから。
シモンをはじめ、ほかのツアーグループのガイドたちも彼女たちから食材を買っている。
ハムやチキン、缶詰・・・。

せっかく食材が減って荷物が少し軽くなったと思ったのに、また増えちゃうね。
ヘウリー、ギジェルモ、あしたもよろしくお願いします。

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午後6時には星が出てきた。
電気がないのでやることがなく、早めの就寝。

あしたはどんな景色が待ち受けているのか。

あしたはね、、、、、
びっくりする景色が待ち受けていたの!

しかもこのキャンプ場から見える景色。
きょうは見えなかった景色。

これまでの人生で見たこともない景色。

天候とタイミングと状況がうまい具合に重なり、作り出す貴重な景色。

わたしたちはその幸運に恵まれたのだった。
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「最後の秘境」を歩く いざロライマへ

2016.01.09 06:42|ベネズエラ☞EDIT
牛乳があまり好きじゃないケンゾーです。
味もなんだけど、飲んだらお腹の調子がイマイチになるんだよね。
小中学生のときは給食で出る牛乳は普通に飲んでたんだけど、家では飲まなかった。
高校生になってからはもうほとんど飲んでないんじゃないかな。
乳製品は大好きだし、料理にも使うんだけどね。

小学生のときの遠足の日のように、わくわくして目を覚ます。
念願のロライマツアー初日を迎えたケンゾーとイクエ。
ここにたどり着くまでかなり回り道したけれど心機一転。
「地球に残された最後の秘境」とも言われているギアナ高地。
そこにそびえるテーブルマウンテンの上にはどんな世界が広がっているのか。
8日間にわたる冒険のはじまり。

サンタ・エレナからランクルに揺られること1時間半、トレッキングのスタート地点に到着。
ここから2日かけてロライマのふもとまで歩いていく。
ちょっと意外だったんだけど、遠目とはいえすでにロライマは丸見え。
エンジェル・フォールのような、いったいどこにあるんだ、どんな姿なんだ、というようなドキドキ感は皆無。

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左の雲がかかったテーブルマウンテンはクケナン山
右側がこれからめざすロライマ山
すぱっと切り取られたような一直線の頂上。
これぞまさにテーブルマウンテン。

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隠された宝を探し出すようなドキドキ感はないけれど、いったいあの平らな山の上はどうなってるんだ、というワクワク感が湧いてくる。
山の上から下界を見下ろすと、どんな景色が広がっているんだろう。
想像するだけで楽しくなってくる。

出発前に腹ごしらえ。
ガイド兼コックのシモンが手際よくサンドイッチを作ってくれた。
ハムとチーズ、シンプルだけどボリューム満点。
毎食レモンティーが付いてくる。

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ポッコリお腹のオレンジシャツがポーターのヘウリー、37歳。
キャップを被っているのが同じくポーターのギジェルモ、31歳。
ふたりとも先住民族のペモン族。
口数は少ないけれど、とても気が利いて優しい男たち。

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12時過ぎ、いよいよ出発。
ヘウリーとギジェルモは6人分の食料と調理道具、テントなどを背負って歩く。
ペモン族のポーターたちは竹で編んだカゴで荷物を運ぶ。
自分の背丈ほどの大荷物。

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6人の8日分の食料を運ぶのは重労働。
米、マカロニ、野菜、鶏肉、食パン、卵、粉ミルク、レモンティーの粉末、コーヒー、チョコレート、小麦粉、調味料・・・。
ほかにもコンロ用の液体燃料なども。
それぞれ20kgくらいの重量。
毎日たくさん食べて荷物を軽くしてあげないと。

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1日目に歩く距離は12kmと、このツアーで最長の行程。
スタート地点は標高1100mで今夜泊まるキャンプ場は1050m。
ほぼ高低差のない平坦なサバンナ地帯を歩いていく。

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おなじギアナ高地、おなじカナイマ国立公園内ではあるけれど、エンジェル・フォール周辺とは景色がぜんぜん違う。
見渡す限り緩やかな丘が連なるグラン・サバナ。
「秘境」から連想されるダイナミックさはあまりない。
正直、ちょっと拍子抜けした感は否めない。

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スケール感は十分の大草原の中を歩いていくのは気持ちがいい。
だけど、スタート時点ですでにめざすべきロライマ山が丸見えだから、長い道のりが余計に長く感じられる。
着実に近づいてはいるんだろうけど、いくら歩いても見える景色が代り映えしないので、若干ロライマを見飽きるという贅沢な心境に。

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歩きはじめて3時間。
ずいぶん近づいてきた、かな?
さっきよりもロライマがくっきりと見えるようになってきた。

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こうして見ると、不思議な山だ。
ガイドブックでは『巨大な戦艦』と表現されているけれど、ケンゾーには戦艦と言うより宇宙から舞い降りた巨大な宇宙船のように見える。

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山の側面はまさに断崖絶壁。
すべてのものを払いのける難攻不落の城壁。
来る者を拒んでいるかのような孤高の砦。
これを登るのかと思うと胸が躍る。

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さらに歩を進め巨大宇宙船の懐へ。
丘をひとつ越えるごとにロライマが大きくなる。

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スタートから4時間。
午後4時過ぎに初日のキャンプ場に到着。
距離は長かったけれど勾配もあまりないし、なにより荷物が軽いのでぜんぜんハードではなかった。
自分たちで運ぶのは服と寝袋とマットのみ。
いままでのすべてを持ち歩く泊まりがけのトレッキングと比べたらかなり楽ちん。

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洗面や洗濯は近くを流れている川で。
服だけじゃなく体も洗うことは可能だけど、夕方になり冷えてきたのでとてもじゃないけどそんな勇気はなかった。
数人の元気な欧米人たちは楽しそうに水浴びしてたけどね。

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久しぶりのテント泊。
ペルーのワラスでトレッキングしたときが最後だから、ほぼ4か月ぶり。
いろいろと不便さもあるけれど、キャンプはやっぱりテンションが上がる。
ロケーションがいいとなおのこと。

ケンゾーとイクエでひとつのテント、マサくんは別のテントにひとり。
ほかのツアー会社で参加している人たちは、知らない人といっしょに寝ないといけない。
その点、3人だけのこのツアーは恵まれている。

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日が落ちて夕食の時間。
1回目の夕食はマカロニのミートソース。
ボリューム満点で味もいい。
おかわりもできてお腹いっぱい。

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「ツアーの人数が多いと食事が少なくて争奪戦になることも」なんて聞いてたけど、今回はそんな心配はしなくてよさそう。
人数が少ないので食事も早くでき上がる。
大人数のツアーに参加した人から「毎回食べるまで2時間も待たないといけなかった」っていうのも聞いてたんだよね。
3人だけのプライベートツアーの良さがいかんなく発揮されて快適。

翌朝。
見事な朝焼けとともに5時に起床。
昇りはじめた太陽が空を真っ赤に染めていく。

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やがて赤から黄金色へ。
雲を纏ったロライマが眠りから目を覚ます。

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黄金色の空気に包まれた爽やかな朝。
2日目もいい一日になる予感しかない。

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朝食は揚げパンとスクランブルエッグにクラッカー。
朝日を浴びながら食事を食べたら出発の準備。

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7時すぎ、ロライマの麓をめざして歩き出す。
このキャンプ場には7日目に戻ってくる。
ロライマに登った幸せと満足感とともに戻って来られたらいいな。

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ロライマに登るならアントニオを探せ!

2016.01.08 09:25|ベネズエラ☞EDIT
日本に帰るのが2月中旬、そのすぐあとに花粉症のシーズンが待ち受けているかと思うと、かなり憂鬱なイクエです。
花粉のピークの2週間は、目が痒くてくしゃみが出て、鼻水が止まらずに日本から逃げたくなる。
この3年間は花粉症知らずだったのになあ。

ベネズエラの秘境、太古の自然がそのままのロライマ山。
南米の旅のハイライト、ロマンや冒険心が味わえると言われるロライマ山。
ベネズエラに再入国するかどうか迷っていたとき「やっぱりロライマは外せない」とケンゾーが言った。
だからわたしたちはこの場所にいる。
なのにロライマのツアーが催行されないなんて・・・。

ずっと下がり調子でやってきて負のスパイラルを断ち切ろうと思って、でもまた気分が落ち込むことが待ち受けていて、それでも気分を持ち直そうと自分たちを奮い立たせてここまで来て、最後にガクーンと落とされた感じ。

ロライマのツアーは通常5泊6日。
ルートや内容はどのツアー会社もほとんど同じ。
そのときにいいガイドがつくか悪いガイドがつくか運によるところが大きい。
高いからと言って、いいツアーではない。
エンジェル・フォールのツアーがそうだった。
どうせどこで頼んでもいっしょだから、安いところで申し込んだほうがいいと旅友たちは言っていた。

そしてロライマのツアーは3種類のサービスによって値段が変わってくる。

1、もっとも安くシンプルなプラン
テント・寝袋・食料持参でガイドのみ雇うもの。
ガイドは道案内などをする。

2、一般的なプラン
テント、寝袋、食料はツアー会社が用意してくれる。
ポーターもつく。
ただしポーターがもつのはテントと食料。
寝袋、マット、着替えは自分で担いで登る。

3、もっとも高くて楽ちんなプラン
テント・寝袋・食料はツアー会社が用意してくれる。
ポーターがたくさんつく。
ポーターが寝袋やマットなども運んでくれるので、自分で持つのは水やカメラくらい。

イクエとケンゾーは、一般的な「2」のプランにするつもり。

わたしたちよりも2か月ほど前にロライマに登った友人が数人いて、それぞれ120ドル〜150ドルほどで申し込めていた。

サンタ・エレナのツアー会社をはしごして聞きまくったけど、時期が悪いのか物価が上がったのか120ドルで申し込めるところなんてない。

250ドルが相場。
しかもツアーの催行は3日後か4日後。
その中でもいちばんよかったのが、「ミスティックツアー」。
4日後に、9人参加することが決まっていて、これに便乗すれば6日間の日程で10000ボリ(約1万7000円)。
言い値が10000ボリだから、もっと値引きしてもらって120ドル近くにはなるんだろうけど、4日後っていうのが・・・・

このサンタ・エレナの街でどうやって時間をつぶせばいいのか。
ベネズエラの一大観光地ロライマの拠点の街サンタ・エレナは、ボリビアの一大観光地ウユニ塩湖の拠点の街ウユニくらい、旅人にとって魅力のない街。
のどかで景色のいい田舎でもなければ、都会でもない。
埃っぽくて、暑い。

同じ宿に日本人の男性が宿泊していたので、話しかけてみた。
どんなふうにツアーに参加したのかと思って。
するとこんな返事が・・・。

「いやあ〜。
 全然ツアーが催行されなくて。
 待ってもいっしょだから、結局ロライマに登るのは諦めました。
 代わりにセスナをチャーターして、上空から見てきましたよ。
 全部、見えたから満足しました。
 わたしは今からチェックアウトして、サンタ・エレナを出ます。
 さようなら!」


ええええ〜。

やっぱりこの時期はすぐにツアーに参加することができないんだ。

もうこうなったら、あの人とコンタクトを取るしかない!
あの人とは、日本人の旅人に有名なフランシスコ。
フランシスコはツアー会社を経営していて、バスターミナルで客引きをし、数々の日本人を自分のところのロライマツアーに参加させている。
フランシスコのツアーについては「普通。良くはないけど安いから結局フランシスコのところでいいんじゃない?」という感想が多い。
サンタ・エレナまではわたしたちは相乗りタクシーでやってきたので、フランシスコには会っていない。
バスターミナルに探しに行こうかしていたら、都合よく宿にフランシスコがやってきて話しかけられた。
わたしたちの泊まっている宿、ポサダ・ミッシェルに出入りしてはよく客をつかまえているらしい。

結果、わたしたちはフランシスコのツアーはお断りした。
それほどツアー代が安くなかった。
そして、いちばんの理由は、フランシスコはわたしたちのタイプではなかった。
だれにでも人の好みはそれぞれあると思うけど、わたしとケンゾーはこれが一致している。
フランシスコが登場して10秒で「きっとフランシスコには頼まないなあ」と思っていたら、ケンゾーもそう思っていた。
まあ、どんなタイプかと言うと、中年男性だけどキャップを斜めに被り、アメリカかどっかの野球のユニフォームを上から羽織り、「ヘーイ、ジャパニーズ、ワッツアップ? 俺を知ってるか。日本人に人気のフランシスコだぜ。知ってるだろ、安いツアーに参加できるって有名だから。おまえたちにも安くしとくぜ、フレンド。」って言うタイプ。
しかもスラングを使うようなアメリカ人っぽいしゃべり方をする。
要領と調子がいいタイプ。

ツアーって料金も大切だけど、それ以上にツアー会社のスタッフやガイドの人柄が大切。
自分たちに合わないタイプの人だと、いろいろとわだかまりができてしまう。

フランシスコのツアー会社の選択肢が消えたわたしたち。
じゃあどうすればいいかというと、自分たちで人を集めてできるだけ安いツアー会社にアレンジしてもらって催行してもらうしかない。

わたしとケンゾーは、宿や街で外国人を見つけると話しかけた。
「こんにちは。
 ロライマのツアーには行きますか?
 わたしたち、いっしょに行く人を探してるんです。」

でも返ってくる答えは、残念なものばかりだった。
「ロライマにはきのう行って帰ってきたんだよ。」
「ロライマには行くつもりないなあ。」
「俺たちあした行くけど20人の大所帯ですでに申し込み済み。」

わたしたちのベネズエラ滞在の時間には限りがあるけど、ここで何もせず数日待つしかないのだろうか。

すると、隣の宿に日本人が泊まっているという情報が。
隣の宿に行き、入口からチラッと見てみたら、なんとそこにはちょうど部屋を出ようとドアに鍵をかけている日本人らしき男性の姿が。

「こんにちは!
 すみませーん。
 日本人ですか?」


彼は、マサくん。
1人でカナダからアメリカ大陸を縦断中。
わたしたちと同じ日の朝にこの街に着いたけど、ロライマのツアーが催行されていなくてどうしようかと困っていたところだった。
これで、とりあえず1人仲間が増えたことになる。
3人かあ・・・。
最低でも5人って言ってたからなあ。

宿の廊下を歩いていたら、新たなツーリスト発見。
スペイン人の男性だった。
彼は残念ながら、もうロライマツアーを終えていた。
でも、いい情報をくれた。
「アントニオってガイドに頼めばいいよ。
 俺たちは6人グループで、1人あたり100ドルだった。
 すっごくよかった。
 ロライマは素晴らしかったねえ。
 ほんとうにきれいだった。」


1人100ドル!!
しかも、ロライマを絶賛しているということは、ツアーで嫌な思いをせずいい思い出ばかりだったということ。

これはアントニオに話を聞いてみないと。

実は「フリーのガイドを捕まえるといい」という情報は知っていた。
ツアー会社はフリーランスのガイドと契約している。
ツアー中、面倒を見てくれるのはすべてガイド。
ツアー会社は客からマージンをとって、ガイドに丸投げしているパターンが多い。
だからツアー会社を通さずに、直接ガイドを見つけられればいいなって思っていた。
フリーのガイドは街の中心地の中央広場にたむろしていて外国人を見つけると声をかけてくるので、広場に行ってみるといいって聞いていたんだけど、全然それらしき人がいなかったんだよねえ。

スペイン人によると、アントニオはこの宿によく出入りしているそう。
さっそくポサダ・ミッシェルのレセプションのお兄さんに聞いてみることに。

「すみません。
 アントニオさんというガイドを知っていますか?」

小声で尋ねる。
だってこの宿にはツアー会社が併設されているし、フランシスコだってこの宿で客集めをしている。
狭い街で客の取り合い。
だから、控えめに尋ねる。

すると、お兄さんはちょっと驚いたような笑ったような、困ったような顔で言った。
「アントニオ?」

「はい、アントニオさんというガイド。」
「彼だよ。」

まさしくレセプションのカウンターでコーヒーを飲みながらお兄さんと話していたのが、わたしたちの探していたアントニオだった。
アントニオも客がほしいと思いながらも、まわりに遠慮して、わたしたちに声をかけなかったんだと思う。
アントニオはそういうタイプだから。
そう、わたしたちが好きなタイプ!

話はトントン拍子に進んだ。
ツアー内容はわたしたちの要望をすべて満たしてくれるものだった。
そして、値引き交渉にもあっさりと応じてくれた。

決まったのはつぎのこと。

1、わたしたち3人だけでツアー催行
わーい! 日本人3人だけのツアーなんて贅沢!!
ほかの人に気兼ねすることなく、自分たちのペースで登れる♡

2、ツアーは通常の6日間よりも長い8日間。
  通常はロライマの山頂に2泊だけど、4泊する。
  うち、2泊はブラジル領。(ロライマは3か国にまたがっている山)
  ハイキングはベネズエラ領だけじゃなく、ブラジル領、ガイアナ領も歩く。

すごーい! 冒険心がくすぐられる!!
ほかの人があまり見ないレアな景色が見られるなんて♡

3、ツアーはあさってスタート
これで無駄にサンタ・エレナで時間をつぶさなくていいぞー!!
(8日間コースでブラジル側にも行くわたしたち。ブラジルビザは不要だけど、ブラジル領事館にパスポートを提出して特別な許可をもらわないといけない。この手続きがあるので、明日出発はできなかった。手続きは明日、アントニオがやってくれるんだって。)

もちろんガイドのほか、ポーター2人がつく。
つまり、わたしたち3人に3人がついてくれることになる。
食事もテントも寝袋も、必要なものはすべて用意してくれる。

これでお値段は、1人170ドル。
100ドルや120ドルと比べたら高いけど、わたしたちは3人だけのツアーだし8日間。
かなりリーズナブルだと思う。

だってこの時期ほかのツアー会社は10人、20人のグループで6日間で1人250ドルぐらい。

結果を言うと、アントニオに頼んで大正解!
ツアー中、一度も嫌な思いをすることもないし、いっさい不満はなかった。
アントニオに頼むことを、強くおすすめします!
カップルや夫婦2人で申し込んでも、1人250ドル以下でやってくれると思う。
6日間だともっと安いと思うよ。
だったら絶対ほかのツアー会社に頼むより、アントニオに頼んだほうがいい。
ポサダ・ミッシェルの受付のお兄さんに、アントニオの居場所を聞いてみてください。
(ちなみに日本人がフランシスコに頼む理由のひとつに、彼が英語を話せることがあると思います。
アントニオは英語はほとんどしゃべれませんが、簡単なスペイン語でこちらの意図をわかってくれます。)
  
そして、当日。
迎えの車がやってきた。

a_DSC_2978_2016010808412323e.jpg

ガイドはアントニオじゃなくて、アントニオのお兄さんのシモン。
ニコニコしているおじさんで、なんか楽しくなりそう。

シモンもポーターの男性2人もペモン族。
ペモン族は昔からこの地で暮らしている人たちで、独自の言葉ももっている。
肌はちょっと浅黒く、アジア人のような柔和な顔をしている。
そして背も小柄。
ペモン族の人たちは、いつもニコニコしていて、穏やかで、控えめで、でも明るくて、優しい。
エンジェル・フォールに行ったときも、ケンゾーはペモン族のおじさんたちを好きになっていた。

出発の朝はゲストハウスやツアー会社が並んでいるこの通りに数台のジープがやってきた。
これからロライマに行くツアー客が荷物を載せている。
きょう出発するツアーなんてなかったはずなのに・・・。
けっきょくこの日、このサンタ・エレナから30人くらいがツアーに参加していた。
事前にプライベートのツアーをアレンジしてもらっていたのか、前日駆け込みの参加者がいて急遽ツアーが催行されることになったのか。
なあんだって思ったけど、わたしたちに後悔はまったくない。
だって10人以上のグループに混じって登るよりも、3人のほうが自分たちのペースで楽しめるから。
それに8日間もロライマを堪能できる。

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ほかのツアーの人たちは、ジープに詰め込まれていたけど、わたしたちは3人だけ。
わー、なんか贅沢だ〜。

グラン・サバナの一本道を車はひた走る。

「ほら、窓の外見て。
 向こうに見えるでしょ。
 あれがロライマ。」

「どれ?
 左の山?」

「右だよ、
 右の、横に長い山。」


a_DSC_2981.jpg

けっこう遠いなあ。
あんなところまで行くのかあ。

車は国道を逸れ、赤土の未舗装の道を走りはじめた。 

a_DSC_2982.jpg

山のふもとまで歩いて2日。
あの山の頂上まで行くのに3日かかる。
思った以上に遠いし、大きくて不安だけど、あの山の上にはどんな景色が待ち受けているのか。
 
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ロライマ山8日間トレッキング。
いよいよ始まります!
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この旅一番のヘコみ 負のスパイラル断ち切れるか?

2016.01.07 05:31|ベネズエラ☞EDIT
あと1か月ちょっとで帰国することに実感がもてないイクエです。
きっと日本に帰ったら、旅をしていたことなんてつかのまの夢みたいなもので、日本の生活が日常になるんだろうなって思います。
それがちょっと切ないな。

ようやくサンタ・エレナに到着し、一晩過ごしたイクエとケンゾー。
リアルタイムでベネズエラにいるときのブログにもちょっと書いていたけど、このときのわたしたちの気持ちは最悪だった。

旅をしていると、いいときばかりじゃない。
そんなことはわかっているけど、なかなか気持ちを持ち直せないでいる。
気持ちが落ち込むと、旅のやる気もなくなり、負のスパイラル。
だからこれを断ち切らないといけないんだけどね。

なぜヘコんでいるのか。
まずは裏ルートで国境を越えて、捕まったこと。
捕まるなんて思っていなかったので、あのときは頭が真っ白だった。
それで、強制退去。

ベネズエラにもう一度行くかどうか迷ったけれど、結局行くことにした。
でも、その選択がよかったのかどうか。
正直いまは疑ってしまう。
「やっぱりベネズエラに来て良かったー」って気持ちが全然湧かないから。

ベネズエラに飛行機で行くかどうか迷ったとき、飛行機のチケット代がふたりで5万6000円で、これはわたしたちにとってギリギリの値段だった。
5万6000円あれば、カリブの島にも行けるし、いろんなアクティビティーができる。
でも、5万6000円なら、高いけどもう一回ベネズエラに行こうか、と思えた。
チケットを取ったはいいけど、結局空港で「空港税」とか「管理費」とかで1万4000円払わされた。
もしこれが最初から分かっていたら、たぶんベネズエラ行きは諦めたと思う。

ベネズエラの空港に着いて、タクシー代がいままでの相場と比べてかなり高くて、タクシーに乗らずに夜の町をさまよった。
結局、どうしようもなくなって空港に戻って、タクシーに乗った。
4キロくらい歩いた。
それまでの移動続きで、身も心も疲れていて、これはダメージが大きかった。
わたしたちはベネズエラで豪遊するはずだったから。
いつもできないような贅沢をして楽をしてって思ってたのに、自分たちがやってることが全然違って、なんかみじめだった。

さらに、聞き間違いによる乗合いタクシーの痛い出費。
ふたりで4000円オーバー。
ベネズエラのバスはけっこう快適なので、時間をずらしてタダ同然のバスに乗ればよかった。
4000円もあれば、ベネズエラなら5つ星のホテルにふたりで泊まれる。

キューバを発ってから、ここまで7日。
バスターミナルやバスで寝たり拘束されたりしたので、7日のうちホテルのベッドで寝たのはたったの2日。
かなり無理をしている。
気分が落ち込んでいるのは、体に負担をかけていることも原因かもしれない。

そして、やっどベネズエラに入っていいホテルに泊まれる。
そう思っていたのにサンタ・エレナで空いていたホテルはひとつだけ。
それは、アフリカでさえほとんどお目にかからなかったほどの、ボロボロのホテルだった。

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ベネズエラに来ないほうがよかったんじゃないか。
わたしはずっとそう思っていた。
でも、それを口にしたら余計に悲しくなってくる。
せっかく苦労してここまで来たんだから、楽しまないと。

でもなあ・・・。

とりあえず、仕切り直し。
連れ込み宿のようなホテルを変えることにした。

移ったのは『地球の歩き方』にも紹介されている「ポサダ・ミッシェル」。

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この外観を見てもわかるように、けっしてきれいなホテルではない。
コストパフォーマンスもよくない。
室内はエアコンもなく簡素。
ツインで3000ボリ(約510円)。

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前回長期滞在したメリダは、もっとクオリティーが高くてこの半額以下だった。
メリダに比べて、このサンタ・エレナは物価が高いし、宿やレストランのクオリティーは低いし、暑いし、街の散策もおもしろくない。
ああ〜、メリダが恋しい!

ベネズエラの観光地と言えば、ロライマ山とエンジェル・フォール。
ロライマ山の拠点がここサンタ・エレナ。
エンジェル・フォールの拠点がシウダー・ボリーバルかプエルト・オルダス。
残念ながらサンタ・エレナもシウダー・ボリーバルも暑いし、埃っぽいし、街自体もおもしろみがない。
さらに、品不足だし物価が高く、いまのベネズエラ旅行の醍醐味(安く楽しめるということ)が味わえない。

たぶんわたしたちもメリダに行かずに、シウダー・ボリーバルとサンタ・エレナだけだったら、すぐにベネズエラ旅行を終わらせていたと思う。

サンタ・エレナもシウダー・ボリーバルもとてもじゃないけど長居したいと思えない街。
ここだけだったら、わたしたちのベネズエラの印象はだいぶ違っていたものになっていたと思う。

メリダでもよくお世話になっていた中華料理。
ここにもいくつか中華料理店がある。

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メリダではだいたい一皿500ボリ以下だったのに、ここでは1000ボリ。
日本円に換算するとたいしたことないけど、2倍も違う。

そして極めつけはビール。

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中華料理店で頼んだら1本600ボリ!!
メリダでは50ボリだったのに・・・。
どんなに高いレストランでも150ボリ以下だった。

現在経済が破綻していて、さらに品不足のベネズエラ。
物価や品揃えは地域によって全然違う。
これほど地域差がある国も珍しい。

メリダにはあんなに品物が豊富にあったのに、ここやシウダー・ボリーバルのお店は見ていて悲しくなる。
どうしてこんなに違うのか。
輸送しにくいからなのか。
その自治体を治める行政のシステムが悪いのか。
どなたか詳しい方、教えてくださーい!!

それと自国の貨幣価値が下落しっぱなしのベネズエラ。
その分、頻繁に物価が上がる。
旅人にとっては、どのタイミングでベネズエラに行くかによって旅の予算も大きく変わってくる。

ベネズエラの通貨、ボリバールはずっと下がっている。
わたしたちが前回1か月前に行ったとき、ネットで確認できる闇両替の参考レートが1ドル700ボリ。
それが今回は1ドルが900ボリ。
毎日のようにボリの価値は下がっている。
でも貨幣価値の下落に物価の上昇が追いついていない。
それがたまに物価が改められて、どーんと物の値段が高くなる。

言ってること、うまく伝わるかなあ・・・。
グラフを思い浮かべてください。
ボリの貨幣価値は、直線で右肩下がり。
物価は逆に上がっているけど、直線ではなく、ガクンガクンと階段のような線。

うーん、伝わってるかなあ。
つまり、物価上昇の直前にベネズエラを旅すると何でも安いけど、上昇した直後だと高いということ。
上昇率もいきなり2倍とかになっちゃうから。
ホテル代だって、先月まで2000ボリだったのに今月から4000ボリとか。
そんな感じ。

それと外国人のわたしたちにとっては、いかにドルを高く買い取ってもらうかが、ベネズエラを安く楽しく旅する秘訣となる。
でもねぇ・・・。
これがサンタ・エレナだとレートがものすごく悪いの。
首都のカラカスで両替すれば1ドルで900ボリもらえるはずなのに、ここだと1ドル630ボリとか。
もちろん闇両替の話。
でも闇両替って言っても、全然「闇」じゃなくてオープンなの。
しかもサンタ・エレナには公式の闇両替商がいるの。
闇で公式って意味がわからない。
公式の闇両替商は、決められた赤いユニフォームを着ていて、決められた場所(交通量の多い交差点)に椅子を出して電卓片手に座っている。
その決められた場所には15人くらいいる。
「カンビオ、カンビオ(両替 両替)」とか「ドラー、ドラー」って堂々と客引きをしている。
ちなみに公式のレートと闇のレートは100倍以上違うんだよ。
ATMでお金を下ろしたり、クレジットカードで買物すると闇両替したときよりも100倍損することになる。
意味がわからん。
どなたか詳しい方、ベネズエラの闇両替の謎、教えてくださーい!!

わたしたちは結局、道に待機している両替商ではなく、近所のホテルや中華料理店で両替してもらった。
路上だと大量の紙幣を数えることが難しいから。
それにレートも悪い。
ベネズエラではその辺の人に「両替したい」って言えば、両替してくれる人を紹介してくれる。
わたしたちは結局1ドル650ボリでしてもらった。
すごく悪いレートだけど、これ以上のところを探せなかったからどうしようもない。
この時期650ボリってすごく低いから、かなり損したことになる。

2回目のベネズエラ、お得に豪遊するつもりだったのに損してばっかりだ。
それにこの街には豪遊するようなホテルやレストランがほとんどない。

こんなサンタ・エレナでも、お得なものがこれだった。

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オリーブ1キロ!
ずっしり重い。
わたしの顔の大きさと変わらないほどのボリューム。
これで100円ちょっとだったと思う。

でも、大好きなオリーブを格安で買ったところで、気分は上がらない。

こんなはずじゃなかったのに、って思いがずーっとある。
ベネズエラを楽しめないでいる。

これまで3年以上旅してきたなかで、いちばん調子が悪い。

それに・・・。
わたしたちがここに来たのは、ロライマ山に登ること。
ロライマ山のトレッキングは通常6日間で、ガイドやポーターがつくツアーに参加する。
先にベネズエラを旅してきた友人たちは、サンタ・エレナに到着した翌日からツアーに参加している。
わたしたちもそのつもりだったんだけど、ツアー会社をはしごしても明日から催行してくれるところなんてない。
人が集まらないんだって。
明日どころか明後日も、しあさってもない!
ただでさえ国境が閉鎖されていて予定よりも4日間遅れてベネズエラにやってきた。
わたしたちにはベネズエラの滞在期間が限られている。
ロライマとマルガリータ島を楽しむためにやってきたのに。

やっぱりわたしたちはベネズエラに呼ばれていなかったんだ。
投げやりな気分になってしまう。
でも、そんなんじゃ旅を続けられない。
気分を上向きにしていかないと!
でも、歯車が噛み合わない。
やってることがすべて裏目に出る。
だったら、何もしないほうがいいの?

そんなわたしたちに救世主が現れた。
アントニオと言う名のベネズエラ人。
彼と、そして彼の兄シモン。

これで、ベネズエラの2回目の旅も楽しめるかもしれない。
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ベネズエラに入国できるのか?空路で再挑戦

2016.01.06 09:40|ベネズエラ☞EDIT
みなさん、あけましておめでとうございます!
おせち料理でいちばん好きなのは断トツで数の子、親戚が少なくて貰えるお年玉が少なかったケンゾーです。
新年を迎え、いよいよ旅の終わりまでのカウントダウンがはじまってしまいました。
帰国まで1か月半、ブログはタイムラグがあるのであと数か月かな。
最後までお付き合いどうぞよろしくお願いします!

無謀にもベネズエラへの不法入国を試みたものの敢えなく捕まり、一晩監禁された末コロンビアに強制退去させられたケンゾーとイクエ。
悪名高いベネズエラで不法入国で捕まったにもかかわらず、結果的には身の危険を感じることもお金を奪われることもなく解放されホッと胸をなで下ろしたふたり。
問題はこれからどうするか。

イミグレーションの役人は「空路で入りなおせば問題ない」と言っていたけれど、それを信用していいものか。
不法入国で捕まって強制退去させられた外国人が、空路だからOKだよとすんなり入国を許されるのか。
新たに航空券を購入して空路でベネズエラに飛んだものの、空港で入国拒否されコロンビアに逆戻り、ではシャレにならない。
たいした距離じゃないのに、コロンビア 〜 ベネズエラ間の航空券はけっこう高いんだよね。

かといって、ベネズエラを諦めるのも痛手が大きい。
ベネズエラのマラカイボから中米のパナマに飛ぶ航空券はすでに購入済み。
ふたりで2万6千円のチケットを捨てるのは貧乏バックパッカーには辛い。
それに、雄大なロライマ山や豪遊生活が待っているマルガリータ島を諦めるのは精神的ダメージが大きい。
どうしよう?

ふたりで悩んだ末に、ふたたび空路でベネズエラ入国にチャレンジすることに決定。
入管スタッフの「ノープロブレム」という言葉を信じよう。
ふたりとも前回の旅ですっかりベネズエラの魅力に取り憑かれてしまった。
ネットでボゴタ発バレンシア着のチケットを購入。
2人分で450ドル、5万6千円・・・。
これで入国できなかったら、ただのバカだよ。

ということで、これからのルートが決まった。
まずは今いるマイカオから首都のボゴタへ移動、飛行機でバレンシアに飛んでベネズエラに入国。
バレンシアからロライマツアーの拠点となっているサンタ・エレナまで移動。
陸路で入れないせいでかなりの回り道&かなりの出費を強いられることに。

バレンシア

さっそくボゴタへ移動する。
夜行バスは1人90000ペソ(約3600円)。
ベネズエラと違ってコロンビアはバス代が高い。
必要なかったはずの余計な出費がどんどんかさむ。

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マイカオからボゴタまでは24時間。
乗り換えなしのバス移動としてはこの旅最長。
マイカオを夕方4時に出発してボゴタには翌日の夕方4時に到着。
以前と同じホテルに1泊して翌朝空港へ。

ボゴタは「トランスミレニオ」という専用道路を走る路線バスを使うと、空港へのアクセスがとても楽ちん。
3000ペソ(約120円)の専用カードが必要だけど利用価値は高い。
ホテルからほど近いところにある「Universidades駅」からK6(Portal Eldorado行き)に乗車。
バス代は1600ペソ(約64円)。

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終点の「Portal Eldorado駅」で降りたら同じプラットホームでK86に乗車。
国際線ターミナルの目の前に止まるのでとてもスムーズ。

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スムーズに空港までやって来たのはいいけれど、はたして無事にベネズエラに入国できるのか、考えれば考えるほど不安が募る。
「もしも入国を拒否されたらどうしよう」
お互い言葉にはしないけど、不安をグッと心の中に押し込めて出発ロビーへ。

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今回の航空会社はベネズエラのAvior航空。
搭乗手続きをしようとすると、ショッキングなことを宣告されてしまった。
「1人178000ペソ、2人で356000ペソ払ってください」

ええー!
なにそれ?!
356000ペソって、日本円で1万4千円だよ!
航空券も高かったのに、そりゃないよ〜。

ただまったく懸念してなかったわけじゃない。
Aviorから送られてきたEチケットには『ベネズエラ国外の空港からのフライトの際は、空港税等が必要になるかもしれないのでお尋ねください』と書かれてあった。
心配になったのでネットで調べると、『コロンビアを出国する際には出国税が必要だけれど、滞在60日未満の場合は払う必要はない』という情報を見つけたので「あ〜、よかった」って安心してたんだよね。

ちょっと得意げに「自分たち3日間しか滞在してないですよ」と言うと、「そんなの関係ないです。2人で356000ペソ払わないと飛行機に乗れませんよ」と冷たくあしらわれてしまった。
渡された明細書によると、「空港税109200ペソ、ツーリスト税45000ペソ、一般管理費23800ペソで合計178000ペソ」。
コロンビアの滞在が60日以上だとさらに「スタンプ税74000ペソ」が追加されるみたい。
なんだよ一般管理費とかスタンプ税って。

ほんとに正規に払う必要のあるものなのかかなり疑問で納得できないけど、飛行機に乗れないので払わないわけにはいかない。
もうコロンビアには戻ってこないので余分なペソは持ち合わせていない。
その場でATMで引き出して渋々払うことに。

この得体の知れない謎の出費。
「なんなのこれ?!」って抗議してる人たちもけっこういた。
1人7千円ちょい。
コロンビア人は払えるだろうけど、ベネズエラ人にとってはかなり高い。
チェックインカウンターで、ケンゾーたちの隣に赤ちゃんを連れた若いお母さんがいた。
怒りながら抗議していたけれど、スタッフに軽くあしらわれていた。

ケンゾーたちもそのお母さんも空港のATMでお金を引き出すことに。
そのお母さんは残高不足なのか、引き下ろせず、焦りながら誰かに電話をかけていた。
そのあとそのお母さんの姿を見ることはなかったから、たぶん搭乗できなかったんじゃないかなあ。

時間に余裕をもって空港に着いたんだけど、予想外の出費に対応していたらフライト時間が迫ってきた。
早く早く!とスタッフに急かされて、お釣りを9000ペソ(約360円)貰い損ねたことに気づくも時すでに遅し。
溜め息をつきながら機内へ。
あ〜あ、なんだかなあ。
強制退去から流れがイマイチだ。
悪いことはコロンビアに全部置いて、気持ちを入れ替えてベネズエラに飛び立とう。

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飛行機に乗り込んだものの、いつまでたっても動き出す兆しがない。
機体トラブルか?
さんざん待たされた挙げ句、点検のため待合室へと戻らされるはめに。
ベネズエラどころか飛び立つことさえ許されないなんて・・・。

待つこと3時間半、ようやくベネズエラに向けて出発。
近くて遠いベネズエラ。
入国前から疲れ果てちゃったよ。

a_DSC_2941.jpg

夕方4時半。
陸路で入国を試みてから丸4日後。
ようやく、ようやくベネズエラが眼下に見えてきた。
戻ってきたよ。
まだ入れるか分からないけど・・・。

a_DSC_2943.jpg

いよいよ最大の関門が目の前に。
はたしてつい4日前に不法入国で捕まって強制退去させられたツーリストが無事に入国させてもらえるのか。
さらに、そもそも前回スタンプなしで出国してるし・・・。
制度的に大丈夫だとしても、地方のイミグレ職員がちゃんと対応してくれるのか?
心配は尽きないけど、いくしかない。

a_DSC_2944.jpg

平静を装いイミグレ職員にパスポートを手渡す。
「ハポン(日本人)?」と男性職員の手が止まった。
ほんの何十秒かの時間だけど、とんでもなく長く感じる。

もしかしたら、不法入国していたという連絡がここにまで届いていたりして。
顔写真や指紋をとられたから、ふたりの情報がここのイミグレにも届いているかもしれない。

「君たちは、あと。
 後ろで待っていなさい。」
そういって、ほかの人たちの手続きをする職員。
とうとう最後にはふたりだけ取り残された。

男性職員がふたりのパスポートを持ったまま奥の部屋へと消えてしまった。
うっそ〜!?
心臓がバクバク暴れ出す。
気が気でないけど努めて平静を装う。

永遠に感じられる待ち時間。
しばらくして戻ってきた男性職員。

ガチャン。
待ちわびた音。
喉から手が出るほど欲しかった入国スタンプ。
晴れて、堂々とベネズエラに入国したケンゾーとイクエだった。

職員が部屋の奥へと行ったのは、単にビザが必要かどうかの確認だったのか。
それとも出国スタンプが足りないことに気づいて対応を上司に委ねたのか。
真相は知るよしもないけど、とにかく入国できてよかった。

喜びに浸っている余裕はない。
ここから怒濤の移動が待っている。
ここバレンシアからサンタ・エレナまで1400km。
ベネズエラからパナマへと出国するフライトは購入済み。
すでに4日間ロスしているから時間がない。

まずは空港からバレンシアのバスターミナルへ移動。
タクシーで1000ボリバル(約170円)。
ベネズエラにしては高いので流しのタクシーを拾おうと重い荷物を背負って2キロぐらい歩いても、全然タクシーが通らない。
地元の人に聞くと、「ここではなかなかタクシーを拾えないよ」という返事。
すでに暗くなり、汗はダラダラ。
治安の悪いベネズエラで、夜に人通りの少ない場所を歩くのは怖い。

けっきょくまた2キロ歩いて空港へともどるハメに。
激安のベネズエラをすでに経験済みだったからこその失敗。
地元の人たちも1000ボリバルで乗ってたからボラれた訳ではなかった。

なんか、すべてがうまくいかない。
気分が落ち込んでしまう。

夜7時にバスターミナルに到着。
ボリバルの持ち合わせが少ないので闇両替屋を探したかったんだけど、すぐにプエルト・オルダス行きが見つかったのでバスに飛び乗る。
バスがあるかどうか心配だったけど、時間のロスなく見つかってよかった。
無事に入国できたし、調子が上向いてきたかな?

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バレンシアからプエルト・オルダスまで1人1600ボリバル(約270円)。
所用15時間の夜行バスが1600ボリバルだから、乗ってる時間わずか10分ほどの1000ボリバルのタクシーはやっぱり割高だ。
翌朝の11時にプエルト・オルダスに到着。

でも、ここで足止め。
目的地のサンタ・エレナ行きのバスがない。
正確に言うと、夕方発のバスがあるんだけどチケット完売で乗れない。
プエルト・オルダス発サンタ・エレナ行きは夜だけ、しかも発売が当日の早朝スタートだからチケットを手に入れるのは至難の業。
翌日の夜のバスのチケットを買うためには当日の朝5時に来ないとダメだと言われてしまった。

ここで1泊しないといけないのかあ。
1日でも惜しいのにそれは痛すぎる。
バスがダメなら乗合いワゴンのようなものでもいいから何か移動手段はないかなあ、とターミナル内を物色するケンゾーとイクエ。
半ば諦め気分で探していると、あったよ、サンタ・エレナ行きの乗り物が。

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見つけたのは乗合いタクシー。
値段を聞くと「1人ドスミル(2000)」だと言う。
バスだと1300ボリバル(約220円)のところ相乗りタクシーで2000ボリバルなら、まあいいか。

プエルト・オルダスからサンタ・エレナまでは580km。
時速100kmで走っても6時間かかる距離。
ふつうだとあり得ないけど、経済破綻しているベネズエラだと十分あり得る話。
ベネズエラの実状を知っているケンゾーとイクエは二つ返事でタクシーに乗ることにした。

乗客はケンゾーとイクエのほかにブラジル人の母と息子の2人。
サンタ・エレナは国境の街、ブラジルとは目と鼻の距離。
ペラペラではないけれどスペイン語も喋れる。
念のためにタクシーの値段を聞くと「ドスミル」という返事が。
そのあとにディエス(10)がどうのこうのと言っているけれど、何のことを言っているのかよく分からない。
まあ同じ2000なら問題ないか。
先にお金を払ってしまおうとすると「着いたときでいい」と言われた。
ブラジル人親子が持ち合わせが無いので親戚がブラジルからサンタ・エレナまで金を持ってくるんだそう。
支払いはその時にいっしょでいいんだそう。
何か心に引っかかるものがあるけれど、まあいいか。
昼12時にサンタ・エレナに向けてタクシーは走りはじめた。

順調に爆走するタクシー。
グラン・サバナと呼ばれる丘陵地帯をひた走る。
6時間と聞いていたけれど、サンタ・エレナにたどり着いたのはすっかり日が暮れた夜8時。
晴天だった天気は、いつの間にか雨模様になっていた。

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「ホテルはどこ?」
ドライバーに尋ねられられたので目星をつけていたホテルの前まで行ってもらう。
結果的にタクシーにしてよかった、この時までそう思っていた。

「グラシアス!」
そう言って1人2000ボリバル、合計4000ボリバルを手渡すとタクシードライバーの顔が曇った。
「これなに?
 あと20000ボリバル足りないよ。」

え、20000?
意味が分からず、戸惑うふたり。

「1人ドセミル(12000)だから、2人で24000ボリバルだよ。」
え、ドセミル?!
うそだろ?!

ドセとは12のこと。
ミルは1000なので、ドセミルだと12000。
ドスミル(2000)の6倍だ。
何度確認してもドスミルじゃなくてドセミル。
340円じゃなくて2040円。
しまった、大失態だ!

ブラジル人親子に確認するとドセミルだと言う。
完全に聞き間違えだ。
おばちゃんが「ディエス」どうのこうの言っていたのは、「ディエス(10)のはずなのにドセ(12)とふっかけられた」と文句を言っていたみたい。

24000ボリバルなんて持ち合わせてない。
しかも、いくら8時間の長距離ドライブとはいえ1人12000ボリバルは高すぎる。
値下げしてくれるよう何度もお願いしても聞く耳をもたないドライバー。
しかたない、払うしかないか。

ボリバルがないのでドルで払おうとするも、ドライバーが提示してきたレートが低すぎてドルで払うとさらに損をする。
もっといいレートで両替をしたいけれど、店が閉まっていて人通りもない。
雨でずぶ濡れになりながら歩き回り、やっとまあまあのレートで替えてくれるホテルを発見。
聞き間違えてしまったことを心底悔やみながらドライバーに支払い。
4000円のタクシー代なんて、この旅で払ったことないよ。
まさかのベネズエラでこんなに払うことになるなんて、ショックすぎる。
4000円払えば、プエルト・オルダスで5つ星のホテルに泊まれる。
一泊して翌日のバスに乗ればよかった。

なんだかんだでもう夜の9時過ぎ。
腹が減ったのでホテルの目の前にあったハンバーガー屋で傷心の夕食タイム。
MIXハンバーガーが1000ボリバル(約170円)。

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以前メリダで食べたボリューム満点の屋台のハンバーガーは340ボリバルだった。
全体的に物価が上がったのか、それともサンタ・エレナが高いのか、はたまたこの店が特別高いのか。
まあここのハンバーガーもボリューム満点で美味しかったけど。
とりあえず、今夜は早く熱いシャワーを浴びてもう寝てしまいたい。

ハンバーガーを食べ終わり、目星をつけていたホテルへ行くもあいにく満室。
隣のホテルへ行くも、レセプションが閉まっていて音沙汰がない。
少し離れた両替をしてくれたホテルへ行くも、高すぎて泊まれない。
ここから雨降るサンタ・エレナをさまよい歩くことに。

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見つけたホテルにすべて飛び込むも、すべて満室。
どうなってんだ?
そんなに観光客多いの?
汗と雨でずぶ濡れのふたり。
やばい、今夜まさかの野宿?

さまようこと1時間。
やっと泊まれる部屋を見つけて胸をなで下ろす。
見かけは普通のホテルなんだけど、客室を通り越し奥のほうへと案内される。
「この部屋ね」と通されたのは独房のようなオンボロ部屋。
たぶん現地人用の安部屋。
コストパフォーマンスが高かったメリダの宿とは雲泥の差。
がっかりくるけど野宿するよりはまし。

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こんなボロ宿、アフリカ以来。

宿のおっちゃんが「水」がどうのこうの言っていたんだけど、シャワーを見て理解した。
水が出ないんだ。
激高タクシーのショックが大きすぎて心身ともに疲れ果てているけれど、夜中に井戸と部屋を何度も往復するハメに。

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念願かなってふたたびベネズエラに降り立ったケンゾーとイクエ。
しょっぱなからトラブルまみれだけど、はたしてロライマ山に登ることはできるのか。
ベネズエラの旅後編、スタートです。
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強制送還か 不法入国最終話

2016.01.05 06:05|ベネズエラ☞EDIT
家族はもちろん、いとこのなかでも末っ子なので、子どものころはたくさんお年玉をもらっていたイクエです。
すでにいとこたちは就職していたから、もらえたの。
いつか恩返ししなきゃ。

ベネズエラに不法入国して捕まってしまったわたしたち。
ほんとうなら、今ごろマラカイボのエアコンの効いたホテルでぐっすり眠っているはずでした。
経済破綻しているベネズエラではわたしたちバックパッカーでも大金持ちになれます。
きのうの夕食は、おいしい中華料理か和食のはずだったのに、この独房のような場所で持っていた食べ物をつまむことしかできませんでした。
予想していたものと真逆の体験を突きつけられ、ショックは2倍です。

じっとりと汗ばむ室内。
ウトウトはできても、すぐに目が覚めて起き上がる。
これを何度か繰り返し、ようやく夜が明けました。

いま思えば、電源はあったのでパソコンで時間を潰せばよかったと思います。
インターネットはできないけど、ブログを書いたり、動画を見たり。
でも、そんな気分に全然なれませんでした。
ただひたすら耐えて、時間が過ぎるのを待つことしかできませんでした。
だって、わたしたちは囚人ですから。

まだ外は静かです。
どうせ監禁されて何もすることがないので、そのまま体を横たえて目をつぶりました。

すると誰かが入ってきました。

「おい、ズボンを履きなさい。」
その声でケンゾーは起こされ、あわてて服を着ます。

真っ暗で見えなかった室内。
独房のようにしか思えませんでしたが、明るくなって見てみるとそこまで悪い場所ではなさそうです。
施錠されていたドアの柵が開けられると、職員たちが出たり入ったりするようになりました。
検問所で働く職員たちの休憩室のようです。

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ああ、バケツでおしっこをせずにすんだ。
わたしはホッとしました。
人権を保つことができたのです。

汗をかきすぎたため、わたしもケンゾーも強い尿意をもよおさずにすんだのです。

トイレをしたいと言うと、「裏に行け」と言われました。
ドアの柵は開けられたけど、小屋のまわりはフェンスで囲まれているのでフェンスから外に出ることはできません。
ドアから出て、フェンスの内側、小屋の裏の何もないところで、しゃがんで用を足しました。

メイクをしなきゃ。
顔は汗まみれですが、ファンデーションを塗り直し、アイメイクをしました。
こんな環境の中でも小綺麗にすることで、人間らしくあれる気がして。
それに身なりをきちんとしていたほうが、扱いが丁寧になるかもしれません。
ワンピースに着替えようかとも思いましたが、それはやり過ぎだと思い、服はそのままです。

セニョール・サイメがやってきました。
「わたしたちはどうなるのでしょう?
 いつまでここで待てばいいんですか?」


セニョール・サイメはきのうと同じことを繰り返しました。

「午前8時に上司がやってくるから。
 それまでそこにいなさい。」

「わたしたち、きのうからほとんど何も食べてないんです。
 どこかで食料を買うことはできませんか。
 近くにお店はないですか。」

「ない。
 ちょっと待ってろ。」


セニョール・サイメは、きのうは厳しい顔をしていたけれど、今朝は少し柔和な顔つきになっているように思えました。

セニョール・サイメは雑用係の男性と女性に、何か指示しました。
朝食を作るように言っているようでした。

しばらくして、青いプラスチックのボウルにふたり分のスプーンが突き刺さったものが運ばれてきました。

食事をもらえるということはありがたいことではありますが、それはまるで囚人の食事のように見えました。

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お腹はペコペコなのに、まるで食欲がわかない食べ物。
ケンゾーがもっとも不得意とする食事です。

ケンゾーは外国人旅行者がゲストハウスでコーンフレークやオートミールを食べているのを見るたびに「鳥のエサ。なんであんなの食べるんやろう。」と言います。

わたしはコーンフレーク自体は嫌いではありませんが、このミルクが・・・。
なぜ、わざわざ温めたのだろうか。
コーンフレークがぶよんぶよんです。

結局ケンゾーはほとんど口をつけませんでした。
「空腹だから食べなきゃ」という義務感で、わたしが全部食べました。

紙コップに入ったコーヒーを手に持って、セニョール・サイメがわたしたちの小屋にやってきました。
いままさに一服しようとしていました。

でも、セニョール・サイメはわたしと目が合って言いました。
「コーヒー、飲みたいか。」
「え、
 あ、
 はい。」


セニョール・サイメは自分が飲もうとしていたコーヒーをくれました。
なんか・・・優しくなっていました。
ツンデレです。

わたしたちが蒸し暑くて蚊が多い独房で文句を言わずに一晩耐えたことを評価してくれたのか、それともこのマヌケな旅行者がかわいそうになってきたのか。

セニョール・サイメは優しくなっていたけれど、今ごろ優しくするぐらいなら、最初からわたしたちを捕まえずに見逃してくれればよかったのに、と正直なところ思いました。

約束の朝8時になりました。
でも、上司という人はやってきません。
代わりにほかの職員たちが出勤してきます。
そのたびに、小屋に入ったままのわたしたちをチラッと見たり、「どうしたんだ」と聞いたりします。

「ただのツーリストなんです。
わたしたちはベネズエラからパナマに出国するフライトのチケットをすでにもっています。
だからどうしてもベネズエラに入国しないといけないんです。」


フライトのチケットを見せながらアピールします。
わたしたちはベネズエラのあと、飛行機でパナマに飛ぶ予定でいます。
チケットは1万3000円。
ベネズエラに入国できないなら、ふたりで2万6000円分の損失になります。

それに・・・。
わたしたちはきょうの午後5時、マラカイボからプエルト・オルダスに飛ぶ飛行機のチケットももっていました。
ベネズエラの国内線はとても安く、ひとり1000円ちょっとで乗ることができます。
スムーズに移動ができるように、前回の滞在中に旅行代理店でチケットを買っていたのです。
早くここを出てマラカイボを目指さないと、その飛行機に乗れなくなります。

胸がボン、お尻もボンとした金髪ポニーテールのセクシー女性職員がやってきました。
わたしたちを見下すような目で見ます。
セニョーラ・金髪セクシーにも訴えます。
「ツーリストなんです。
 日本人です。
 ベネズエラからパナマ行きの飛行機をとってるんです。」


セニョーラ・金髪セクシーはキッパリと言います。
「あなたたちは不法入国者。
 ベネズエラにとどまることはできないに決まってるでしょ。
 不法に入ったんだから。
 不法にね!」


「不法」と言われたら、返す言葉がありません。
セニョーラ・金髪セクシーめ!

待っても待っても、上司という人はやってきません。

職員に「いつ来るの?」と聞くと「すぐ」という言葉が返ってくるだけです。

わたしもケンゾーも不思議と「恐怖心」というものはきのうから一度も感じていません。

一晩電気もベッドもない真っ暗な蒸し暑い部屋に閉じ込められ監禁されたけど「恐怖心」は生まれませんでした。

苛立ちや先行きの見えない不安、どこかに八つ当たりしたいような気持ちはずっと抱えています。
それでも怖い、とは思いません。

閉ざされた共産主義の国、ベネズエラ。
殺人発生件数が世界でトップクラスで、南米一危ないと言われるベネズエラ。
役人が腐っているベネズエラ。

そんなところで法を犯し拘束されたわたしたちですから、どうされてもおかしくありません。

それなのにどうして恐怖心が生まれないのか。
独りじゃなく、ふたりだからか。
楽観主義だからか。
前回のベネズエラ旅で一度も怖い思いをしておらず、ベネズエラ人を信用しているからか。

改めていま思うと、不思議です。

太陽がどんどん上がっていき、ジリジリと地上を焦がします。
風はほとんど吹きません。

暑い!
暑すぎる!!

喉が渇いてしかたありません。

ツンデレ・セニョール・サイメがやってきて言いました。
「喉かわいたか?
 なんか飲みたいか?」

「うん、飲みたい。」

もうわたしたちにとって、ツンデレ・セニョール・サイメは近所のおっちゃんのような存在になっていました。
「おっちゃん、ジュースおごってぇ。」
もはや、そんな感じです。

でも、このおっちゃんがわたしたちを拘束したのだし、この蒸し暑いところで一晩明かさせたのだし、このおっちゃんが解放してくれないのです。
このおっちゃんにイライラしながらも、わたしたちはこのおっちゃんに頼るしかない。
奇妙な関係です。

ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんは、任せとけ!というような顔でいいました。
「おお、待ってろ。
 空のペットボトルはないか?」


わたしたちは1.5リットルのペットボトルを渡しました。
これに飲み水を入れてきてくれるのかな、と思っていると、いきなりペットボトルの上3分の1をナイフで切りはじめました。
どうして切る必要があるのだろうか。

5分後、冷たい水の入ったボトルをツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんがもってきてくれました。 
中には大きな氷がゴロゴロと入っています。

「冷たーい!
 おいしーい!!
 ありがとう!!」


ほてっていた体が、落ちついていくのがわかります。
冷たい水を飲むだけで、こんなに涼しくなることにびっくりします。

まもなくお昼になろうとしています。
わたしたちの運命を決める上司はあいかわらず姿をあらわしません。
施錠は解除されたとはいえ、この部屋に軟禁されていることには変わりません。
いつまでこの状態が続くのでしょうか。

もう、きょうの午後5時の飛行機に乗るのは無理かもしれない。
もし無理だとしても、なんとしてもベネズエラの旅行を続行したい。
ロライマ山も見ていない。
マルガリータ島のリゾートホテルでの豪遊生活もしていない。
それにー。
このあとパナマ行きのフライトチケットが無駄になれば、わたしたちの今後の旅はどうなるのか。

上司という人はやってこないけど、捕われたコロンビア人がやってきました。
コロンビア人の数は増えていき、全員で6人になりました。
父と息子の親子、母と娘の親子、そして女性1人、男性1人。
みんなアジア人であるわたしたちを見て、不思議そうな顔をします。

「日本から着ました。
 ツーリストです。
 ベネズエラからパナマ行きの飛行機に乗る予定です。
 きのうの夜に捕まって、この部屋で一晩明かしたんです。」


そういうとみんなが哀れみの目でわたしたちを見ます。

同士ができて心強いですが、わたしたちと違って彼らはベネズエラからコロンビアに帰りたがっています。
帰ろうと国境に向かっているところを止められたのです。

ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんが、売り子が売りにきたジュースをわたしたちに買ってくれました。
クラッシュアイスの入った冷たくておいしいジュースです。
コップ一杯のジュースをふたりで回し飲みしていたら、コロンビア人の親子がもう一杯買ってきてくれてわたしたちにくれました。
優しいです。

セニョーラ・金髪セクシーがやってきたので、ふたたび訴えます。
「いつになったらあなたたちの上司は来るんですか?」

セニョーラ・金髪セクシーはさっきまでは厳しい表情で冷たい態度でしたが、物腰が柔らかくなっていました。
膝に両手を当ててかがみ込み、胸を寄せ、困ったように眉間にシワを寄せ、わたしの顔をのぞきこみます。
そして、聞き分けのない子どもに語りかけるように言います。
「もう〜。
 だめじゃないのぉ。
 だって不法入国したんだよぉ。
 上司はもうちょっとで来るから待ってなさい。」

「もうちょっとっていつですか?」
「もうちょっとは、もうちょっとよ。
 わかった?」


そして、ニコッと笑います。

セニョーラ・金髪セクシーも、ツンデレ系か・・・。

冷たいジュースで喉を潤せても、空腹を満たすことはできません。
ケンゾーが言う「鳥のエサ」しか食べていないし、ケンゾーは「鳥のエサ」も食べていません。

「全然食べてないからお腹空いたな。」と言っていたら、ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんが、雑用係のスタッフにまたも何かを命じました。

親子丼みたいなものがきました。
今度はちゃんとふたり分です。
すごく、おいしい!

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わたしたちだけ特別扱いなのかと思っていたら、コロンビア人たちにもそのあと振る舞われました。
コロンビア人も普通に食べています。
きのうは独房そのものだったところは、食事・談話室のようになっていました。

部屋のドアは開いているとはいえ、自由に出入りすることはできません。
ドアのそばに立ち、フェンス越しに外を眺めていると、サングラスをかけたいかつい兵士がやってきました。
銃を持っています。
旅行者にとってベネズエラの悪徳警官と兵士は要注意人物です。

すると、兵士はわたしの前で立ち止まり、ニコッと笑いました。
「ヘーイ!
 どこから来たの?」


驚いたことに英語でした。
南米では英語を話せる人はとても珍しいのです。

その兵士はとてもフレンドリーでした。
兵士は明るい声で言いました。
「エブリシング、OK?」
あまりに明るく、親しみのある問いかけに、思わずケンゾーは笑顔で勢いよく答えました。
「イエース!」

わたしは横からつぶやきました。
「エブリシング、OKじゃないやろ。」

兵士にわたしたちの状況を説明しました。
兵士は誰かからわたしたちの様子を聞いているようで、わたしたちがなぜここに拘束されているかを知っていました。

「陸路の国境は閉まっているから、いったんコロンビアに戻って飛行機でベネズエラに入りなおすしかないね。
でも心配しないで。
大丈夫だよ。
何か聞きたいことあれば、また言ってね。」


兵士は笑顔で握手をして、仕事に戻っていきました。
いい兵士でした。

正午を過ぎて、ようやく上司というヤツがやってきました。
ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんよりも年上かと思っていたのに、まだ若いです。
偉そうにしています。

隣の建物のオフィスにわたしたちを呼びつけました。
オフィスの入口には、今は亡きチャベス前大統領が軍のベレー帽を被ったでっかい顔写真が貼られています。
ベネズエラではチャベスは神格化されていて、中国で言う毛沢東、ベトナムで言うホーチミン、キューバで言うゲバラのように扱われています。
赤く縁取られていて、ここが共産主義国であることを改めて実感させられます。

わたしたちはどうなるのだろうか。
このまま強制送還されたら困る。
どうしても、ベネズエラに行きたい。

上司というヤツは、クーラーがガンガン効いている部屋にいました。
わたしたちの拘束されている部屋と大違いです。
そこには仮眠用のベッドが置いてあって、偉そうにそこにゴロンと体を横にしてわたしたちを見つめます。

「ベネズエラからハバナに行ってそれから日本に帰ります。
 だからそれまでベネズエラに滞在させてください。」


ベッドに寝たまま上司はパナマ行きのフライトチケットを見て、突き返しました。

「ダメだね。
 コロンビアとの国境に帰るんだ。」

絶望的な思いでした。
わたしたちはコロンビアに帰ってどうすればいいのか。

「お願いします。」

繰り返してもダメでした。

セニョーラ・金髪セクシーがコンピューターで書類を作りはじめます。
そして、囚人のように顔写真を撮られました。
囚人のように指紋を採られました。
10本の指全部。
しかも関節から。

これで、わたしたちは不法入国者としてベネズエラ政府の記録に残ることでしょう。
もう二度とベネズエラに入れないのではないか。

ここで出国させられたくない。
わたしたちにはベネズエラでやり残したことがある。

ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんに助けを求めます。
「お願いします。
 パナマ行きの飛行機を取っているんです。
 とても高いんです。
 無駄になってしまいます。」


ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんはなだめるように言います。
「ここではムリだけど、国境のオフィスで聞いてみてごらん。
 そこで入国スタンプをもらえるかもしれないから。
 とりあえず、いまは国境に戻るんだ。」


コロンビアへの強制送還のバスの手配ができました。

わたしたちは、ツンデレ・セニョール・サイメのおっちゃんをはじめ、職員たちに別れを告げました。
拘束されたのに「お世話になりました」という気持ちになります。
ケンゾーなんて笑顔で「アディオース!(さようなら)」と手を挙げて言っています。
拘束されたのに、わたしたちはベネズエラ人を嫌いにならなかったようです。

職員の別のおっちゃんが、わたしたちを引率します。
同士である中国政府から支援されたものでしょうか。
中国製のきれいなバスです。

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わたしたち以外の捕われた人たちは、このままコロンビアに帰ることができるので嬉しそうです。
しかも、交通費無料で。
ここを通る車は、エアコンのない古いバスか、オンボロのタクシー。
それに比べてこのバスは快適です。
エアコンが効いています。
コロンビア人は「いやあ、これ、快適だよね。ただひとつ残念なのは椅子がリクライニングできないこと。」と笑いながら言っています。

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たった8人のために、このバスを走行させる。
そして、修学旅行のようにわたしたちを引率する職員がいる。
なんか、贅沢です。

国境が閉鎖されてからニュースでは、「ベネズエラのコロンビア人が国外追放されている。迫害を恐れて家や土地を捨てて、家財道具を持ってコロンビアに逃げている。人権を侵害されている。」と報道されています。
ベネズエラ側の扱いが「非人道的」だとして、国境には難民支援団体や外国の人権保護団体が待機し、逃げてくるコロンビア人を保護しています。

でもわたしたちが見たのは、報道とは全然違いました。
拘束されたコロンビア人は誰も不安そうな顔をしていません。
当たり前のように振る舞われた鶏丼を食べていました。
そして、エアコンの効いたバスで涼しげな顔で国境に向かっています。

ここまで苦労してやってきて、しかも一晩拘束までされて、結局逆戻り。
わたしとケンゾーは、ほかのコロンビア人と違って落ち込んでいます。

途中、何度か検問所を通りました。
車の長い列ができています。
わたしたちの特別なこのバスは、検問で足止めされることはありません。
まるで赤信号で待つ車の横を、我が物顔でスピードを上げて走る救急車のようです。
不法滞在で移送されている身分でこんなことを思うのは変ですが、検問所を素通りするたびに並んでいる車に対してちょっと優越感を感じます。

あの国境が見えてきました。
相変らず閉鎖されています。

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わたしたちはイミグレーションの建物へと連れていかれました。

わたしとケンゾーには一抹の希望がありました。
ここで入国スタンプをもらって、正式にベネズエラに入国し、旅を続行することを。

けれど、それはもろくも崩れ去りました。
コロンビアへの強制送還を命じられました。

ふたたびさっきと同じように、全部の指の指紋を採られました。
どうしてさっきと同じことを繰り返さないといけないんでしょう。
イライラします。

それが終わるとなぜか待合室の一画に全員集まるように言われました。
そして職員が携帯電話を取り出しました。
写真撮影です。
横一列に並んでいるわけでもなく、ただみんなが集まっているだけ。
しかも携帯。
思わず「ハイ、チーズ!」と言いたくなる雰囲気です。

えっと、なんなんだろ、これ。

みんなで集合して携帯を向けられると、思わずニコッとしたくなる。
でも、わたしたちはニコッとしてはいけない身分。

どういう顔でカメラを見ればいいのかわかりません。

すると、コロンビア人の1人が「ぷっ」と吹き出しました。
それにつられて、わたしたちも笑います。

笑っているのおかまいなしに、職員は携帯で集合写真を撮ります。
なぜ携帯でこんな集合写真を撮っているのか謎です。
趣味で撮っているだけなんでしょうか。

「わたしたちはベネズエラからのパナマ行きのフライトのチケットを持っています。
だからベネズエラに行かないといけないんです。」


職員は言いました。
「飛行機で入るしかない。
 今は陸路の国境はすべて閉鎖されているから。
 コロンビアから飛行機でベネズエラに入りなさい。」

「不法入国して強制送還されたのに、そんなことできるんですか。
 またベネズエラに入ることはできるんですか。」

「問題ない。
 また入国できるよ。」

「でも、顔写真とか指紋とかとったじゃないですか。
 記録に残るでしょ。」

「ああ、あれはなんの意味もない。
 ただとっただけだから。
 あんなのどうでもいい。」


じゃあ、なぜとったのでしょうか。

わたしたちふたりは女性職員に引率されて、コロンビア側のイミグレーションオフィスに連れていかれました。
仲が悪いとされるベネズエラとコロンビア。
でもコロンビアの男性職員が、ベネズエラの女性職員を笑顔で招き入れました。

「やあ、いらっしゃい。
 調子はどう?」

そしてハグします。

ウォーターサーバーからコップに水を入れて、女性職員に手渡します。
笑顔で会話し、友だち同士のような関係です。

そしてわたしたちは、コロンビアの入国スタンプをもらいました。

自由の身になりました。
わたしたちはコロンビア領に足を踏み入れるなり、酒屋に走り、冷たいビールで喉を潤しました。

そしてきのう両替したばかりのベネズエラの通貨を、ふたたびコロンビアのペソに再両替しました。
きのうの両替屋で。
もちろん戻ってきたのは、きのう渡した額よりも少ないものでした。

そして、相乗りタクシーを捕まえました。

a_DSC_2911_20160102025709da4.jpg

24時間以上かかり、わたしたちは同じ場所に戻ってきました。
いまごろわたしたちが乗るはずだった、マラカイボ発プエルト・オルダス行きの飛行機が離陸していることでしょう。

いったん入ったベネズエラがどんどん遠くなっていきます。

a_DSC_2912.jpg

これでわたしたちの今後の予定は白紙になりました。
もうベネズエラを諦めて、ほかの国に行くのか。
それとも飛行機でもう一度ベネズエラ入国に挑戦するのか。
でも飛行機のチケットをわざわざ取って、また空港の入管で「あなたたちは不法入国した過去があるので、入国拒否」なんて言われたら、立ち直れません。

とりあえず、情報収集しないと。
インターネットの使える宿に泊まりたい。
この街に泊まる予定はなかったので、ホテルの場所なんて調べていません。
運良くタクシーのドライバーが、Wi-Fiがある安いホテルを知っていました。
バスターミナルの目の前のきれいなホテルです。

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エアコンもついていて、バスルームもあって、まあまあ快適です。
キューバを出国して50時間。
ようやくリラックスできる場所にたどり着きました。
ふたりで5000ペソ(約2000円)。

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傷心のふたり。
ホテルの1階のレストランでまともな食事をし、ビールを飲み、胃と心を労ります。

「どうする?」
「ベネズエラに再入国できるんかな。」
「飛行機のチケットをせっかく取っても、入国できるかわからんし。
 コロンビアからパナマへ向かうチケットを取り直す?」

「でも、またお金をかけて飛行機を取って・・・。
 そうまでして、中米に行きたいかどうか。
 いっそのこと、このままアジアとかに飛ぶ?」

でも、わたしたちはベネズエラへの想いをまだ持ち続けていました。

拘束されたのに、ベネズエラを嫌いになりませんでした。
悪名高いベネズエラの役人は、不法入国者であるわたしたちを一度も叱りつけませんでした。
ジュースをくれたり、ご飯を作ってくれたりしました。
なんか、優しかったです。

わたしたちはきっとものすごく運が良かったのだと思います。
お金を巻き上げられても不思議ではありませんでした。
ののしられて変なことをされても不思議ではありませんでした。

でも、彼らはこのバカな旅行者をよく面倒みてくれました。
日本の不法滞在の外国人の扱いよりも良かったかもしれません。

いま思い出しても、ツンデレ・セリョール・サイメのおっちゃんとか、セニョーラ・金髪セクシーとか、また会いたいくらいです。
親しみを覚えます。

ベネズエラが、わたしたちをまだ呼んでいる気がしました。
でも、わたしたちにベネズエラに入国する資格はあるのでしょうか。
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「囚人」になった夜 不法入国第三話

2016.01.04 05:31|ベネズエラ☞EDIT
お正月料理で数の子、ゴボウの酢漬け、栗金団をとくに食べたいイクエです。
数の子ってお正月以外なかなか食べる機会がないから帰国してもすぐには食べられないだろうなあ。

不法入国を果たし、トラックの荷台に乗って突き進んでいったたわたしたちですが、ついに検問所で見つかってしまいました。

パスポートを取り上げられ、電気のない真っ暗な部屋のなかに入れられ、いきなり鍵をかけられ閉じ込めれました。
わたしたちは監禁されてしまったのです。

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あー!やってしまった!!

そう思っても後の祭り。
今ごろになって自分たちが危ない橋を渡ってきたことを悟りました。

柵をつかみ、揺らし、「出して!お願い!」と叫んでいる自分の格好は、外から見たらまさに囚人。
こんなことになるなんて、さっきまで想像もしていませんでした。
見つかったら咎められるか、運が悪ければ引き返すように言われるか。
そのくらいの想像しかしていなかったけど、冷静に考えれば不法入国しているので、こんな結果になってもおかしくありません。
なんて浅はかなことをしたのでしょうか。

小屋は6畳くらい。
ドアは二重構造でひとつは鉄製のドア、そしてその外側に柵状のドアがあり、柵状のドアだけが閉め切られました。

窓があり、そこにも窓ガラスの外に柵が掛かっています。
さらにこの小屋を囲むようにフェンスがあります。
フェンスのすぐ向こうが道路で、兵士や入管職員が検問をしている様子が見えます。

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わたしたちはこれからどうなるんだろう。
運が良ければこのまま解放してくれて、ベネズエラの旅を続行。
運が悪ければ・・・・、どこかに移送されて長期間拘束されるのか。

後者になる可能性も高いのに、本格的な刑務所で監禁されるという最悪の結果はあまり現実的でないように思えました。
理由はありません。
不法入国なのでそうなってもおかしくないけど、わたしとケンゾーがもともと楽観主義だからかもしれません。

じゃあ、高額のお金を支払うのか。
高額と言っても、ベネズエラの貨幣価値は暴落しているので、彼らにとっては高額でもわたしたちにとってはそこまでたいした額ではないかもしれません。
でも、お金でどうとか、そんな雰囲気は感じられません。

こっちに非があるので、強い口調で文句を言うのは逆効果だと思いました。
かといってこのまま忘れ去られ放置されるわけにはいきません。
存在をアピールしないと。

不法入国してしまったマヌケで浅はかな旅行者であり、なんの企みもなかったことをアピールし、同情を引くしかない。
わたしは子どものような声で、柵に手をかけ、フェンスの向こう側に叫び続けました。

「お願いしますぅー。
 ただの旅行者ですぅー。
 こんなところイヤだあ。
 日本人なんですぅー。
 お願いしますぅー。」


a_DSC_2895_2016010202544375d.jpg

入管の職員や兵士は無視し続けます。
それでも子どもが訴えるように、叫びました。

わたしたちを捕らえた入管の男が近くを通りました。

「セニョール、サイメー!」

SAIMEとは入国管理局のこと。
「ミスター、入管」という、あえて滑稽な呼び方をしました。
セニョール・サイメは背中を向けたまま相変らず無視していますが、隣の兵士はこっちを見ながら笑っています。

きょう中に解放されることはないんじゃないだろうか。
その思いがどんどん強くなっていきます。

そしてセニョールサイメは、こっちに近づいてきて柵越しにわたしたちに宣告しました。

「おまえたちは明日までこの中だ!」
「そんな!!
 嫌です!!
 絶対嫌!!
 出して!!」


こんな、電気もなくて蒸し暑くて蚊も多いところに監禁されたままだなんて。

どう言っても無駄でした。
セニョール・サイメは、一晩の監禁を宣告したあとふたたび道路のほうへ行ってしまいました。

わたしは叫びます。
「おねがい。
 出してー!」


若い兵士がこっちを見ました。
兵士に訴えます。

「ここ、ものすごく蚊が多いんです。 
 そして暑い!」


すると兵士は同情するような、でも子どもをあしらうような感じで言いました。
「うんうん。
 ここめちゃくちゃ蚊が多いよ。
 あたり前だよ。」

ふたたび近づいてきたセニョール・サイメに訴えました。
「暑すぎます。
 喉がカラカラ。
 食べ物もない。
 トレイはどこにあるんですか?」


セニョール・サイメがトイレのことについて何か答えました。
でもスペイン語の単語がわかりません。
聞き返すと、わたしの足元にあるものを指して「ピー、ピー」と言いました。
絶望的な気持ちになりました。

ああ、これにしろってことか。

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バケツにおしっこをするなんて、そんなことしたらいよいよ囚人みたいになってしまう。
人権を保つためにも、がまんできるならがまんしようと思いました。

諦めきれなかったけど、だんだんわかってきました。
ここで一晩過ごさないといけないということを。

こんな場所で一晩過ごすことを自分自身に納得させるために、こんなことを思いました。

わたしたちにもこのときが来たのだ。
旅人の中には、捕まったり、拘束されたり、役人からひどい嫌がらせを受けたりしている人は多い。
でもわたしたちは3年以上旅をしているのに、幸運にもそんなことは一度もなかった。
長期の旅人が一度は通る道と思って、この状況を受け止めるしかない。

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喉の渇きを訴えていると、セニョール・サイメは500ミリのペットボトルの水を4本くれました。
それぞれメーカーが違っていて、きっと没収したものなのだと思います。
この検問では、兵士が好き勝手に荷物チェックをして言いがかりをつけて物品を没収しています。
わたしたちが前回通ったときも、現地の人たちが米とかジュースとか没収されていました。
没収というかたちではなく、面倒くさくなって検問を受けた人みずからが「じゃあ、これ差し入れです」と渋々手渡すこともあります。

今回の不幸中の幸いは、わたしたちがこの独房のような部屋に、自分たちの荷物ごと入れられたことです。
だから知らないうちに盗まれるという心配はありませんでした。
懐中電灯もあります。
虫除けもあります。
そして、わずかな食料も。

きのうの夜、キューバを飛行機で発ち、そのままコロンビアのバスターミナルで夜を明かし、早朝のバスに乗って移動してきたわたしたち。
丸一日ちゃんとしたものを食べていません。
疲労と空腹でどうにかなりそうです。

持っているものは、オリーブ、そして魚の缶詰。
ラム酒。

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暗闇の中、オリーブと魚をつまみ、ラム酒で気分を紛らわせます。
空腹を満たすことはできませんが、なにか口に入れることで少しは落ちつきます。

とてもとても質素な夕食の最中、暗闇の中、壁に四角い黒っぽいものがあることに気づきました。

「ねえ、あれ、ブレーカーじゃない!?」
「いや、絵だよ。」

懐中電灯で照らしてみました。

自嘲ぎみに、フッと笑いました。

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『最後の晩餐』でした。

質素な晩餐を済ませたわたしたちに、やることはありません。
真っ暗で何もできず、もう寝るしかありません。
きのうもバスターミナルのベンチだったので、とても眠くて疲れています。
クタクタなのに、この状況ではなかなか眠れません。
蒸し暑く、何もしなくても汗が噴き出してきます。
蚊も異常に多い。
潰しても潰してもキリがありません。

ただひとつ救いなのは、扇風機があったことです。
どうせ窓から風なんて入ってこない。
いっそのこと、ドアも窓も閉め切って虫除けをして扇風機だけで耐えよう。
閉め切れば、外から監視されることもなく、ここが自分たちだけの空間になる。

柵の内側についている鉄のドアを閉め、窓も閉めました。

外からの光が入らなくなり、部屋は真っ暗になりました。
わたしはテーブルに上がり、体を横たえました。
ケンゾーは、椅子を並べて体を曲げてなんとか寝ようと努力します。

このままじっと朝が来るのを待つしかない。

寝苦しく、不快感が続きます。
汗が止まりません。
埃と汗まみれの体、そしてそんな体を容赦なく襲う蚊。

暑い!
暑すぎる!!

気づくとケンゾーはすっぽんぽんになっていました。
すっぽんぽんの囚人は、椅子の上で何度も寝返りを打ちながら、うなされたように「うー」とか「暑い」とか言っています。

早く朝が来てほしい。
時間がなかなか経ちません。

そもそもわたしたちに朝なんてやってくるんでしょうか。

つづく
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そしてわたしたちは捕まった 不法入国第二話

2016.01.03 09:52|ベネズエラ☞EDIT
小学校のころから年賀状を送っているイクエです。
働いていたときはケンゾーと連名で200枚以上は送っていた。
でも、いまはFacebookで新年のあいさつをしている人も多いから、そのうち年賀状文化は失われるかもしれないね。

コロンビアからベネズエラに入国しようとしたイクエとケンゾー。
コロンビアの出国スタンプはもらえたもののベネズエラ側の入国スタンプはもらえませんでした。
国境の道は閉ざされていて入国することはできません。

するとまわりにいた両替商やバイクタクシーの客引きたちが声をかけてきます。

「ここからは入国できないけれど、あっちからまわればいいよ。」
「バイクでベネズエラまで連れていってあげるよ。」

国境は閉鎖されているのに、彼らは簡単にベネズエラに入国できると言います。
わたしたちは彼らの言っている意味がわかっていました。

つまり、裏ルートで不法入国するということです。
1か月前、わたしたちがベネズネラからコロンビアへと抜けたルートのことです。

1か月前に比べると、裏ルートでの不法入国は定着していて、もはや周知の事実のようになっていました。
裏ルートを行き来する乗合いの車は頻繁に出ているし、その車の運賃もかなり安くなっています。
賄賂をまき散らしながらジャングルを行く車の運賃は1か月前は10000ボリでしたが、今回は2500ボリ。
利用者も増えています。

精神的にも物理的にも、前回よりも裏ルートで不法入国しやすくなっていました。

それにー。
わたしたちにはこんな考えがあったのです。

ベネズエラの入国スタンプをもらわずにベネズエラに入るほうがスムーズになんじゃないか。
わたしたちは1か月前、事実上ベネズエラを出国したにもかかわらず出国スタンプをもらっていない。
入国スタンプだけが押され、まだベネズエラに滞在したままになっている。
ベネズエラにビザなしで滞在できるのは3か月。
ということは、今回このままスタンプをもらわずに入国し、前回の入国スタンプの日付から3か月以内にベネズエラを出国したほうが問題が生じないのではないかと。

厳密に言えば、前回ベネズエラをスタンプなしで出国したあと、コロンビアやキューバに行ってスタンプをもらっているので、整合性があいません。
どのみち、矛盾が生じます。

でも、この前裏ルートで出国でき、コロンビアからもベネズエラからも咎められることがなかったので、今回もうまくいく気がしました。

正式な国境からコロンビア側に少し戻り未舗装の道へ続く分岐点に行くと、案の定、裏ルートを行く車が待っていました。
前回と同じ、トラックの荷台に詰め込まれます。

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乗客やドライバーたちは和気あいあいとしていました。
前回よりもかなりオープンな感じです。
外国人であるわたしたちもにこやかに迎え入れられ、バックパックを屋根に載せられ、わたしたちは荷台に乗り込みました。

この前と同じルートなので「どこに連れていかれるのか」「わたしたちは大丈夫なのか」という不安はありません。

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しかし、この一帯はとても危険なエリアなのです。
大げさに言っているのではありません。
南米を旅したことがある人なら、知っていると思います。
南米でもベネズエラはとても危ない地域で、首都のカラカスは殺人発生件数が世界でトップクラス。
共産主義国で閉ざされていて、警察や軍隊は腐敗しきっています。
絡まれたら、お金を没収されたり、丸裸にされたり。
警察や軍隊から嫌がらせを受けた旅行者は数知れず。

そんな国のなかで、さらに危険な場所をわたしたちはトラックに乗って走っています。
ゲリラや密輸業者のアジトになっている場所。
何かあっても警察は助けに来てくれません。
無法地帯。

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それなのにわたしもケンゾーも、もつべきはずの危機感をもっていませんでした。
前回無事にこのルートを越えられたから。
それに、旅人の多くはベネズエラ滞在中に危ない目や警察からの嫌がらせを受けていますが、わたしたちは幸運にも前回一度もそんな経験をしませんでした。
とても楽しくて安心して旅行できていました。
だから、楽観的でした。
危機感をもたないということは、とても怖いことだしいけないことなのですが。

前回のように、道なき道をトラックはかき分けていきます。
ジャングルだったり、人の家の敷地だったり。

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前回よりもこの裏ルートの交通量は多くなっていました。
何度か対向車とすれ違います。

金をばらまくシステムは前回と同じです。

50メートル、ひどいときは10メートル間隔でロープや大きな棒で住民たちが通せんぼしています。
住民と言っても、政府が入ってこないような無法地帯なので不法占拠してこっそり住んでいるような人たちです。

そのたびに車は止まりお金を支払うと、ロープや棒が解除されます。

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これが何十回と繰り返されます。
なかなかトラックは進みません。
見張りをして通せんぼして金を回収するのは、子どものときもあります。
7歳くらいの男の子たちがこれをやっているんです。

通行料は、回収するのが女や子どもの場合、ドライバーは言い値よりも低い額を支払っていました。
女、子どもが支払われた額に文句を言っても、「それでじゅうぶんだろ!」と強く言えるからです。
回収係が男だと、ドライバーは言われた額を支払っていました。

はっきりいって無法地帯なので、どこが私有地でどこがそうでないのかわかりません。
わたしたちにとっては、その辺に住んでいる人が適当に好きな場所にロープを張っているとしか思えませんでした。
15歳くらいの2人組の女の子たちがロープをもって、おしゃべりしながらウロウロしています。
車が来たら、好きなところにロープを張って小遣い稼ぎをするのでしょう。

進んでは、通せんぼされ、金を払い、また進んでは、止まる。
これを何十回と繰り返し、ようやくトラックは幹線道路に出ました。
そこはもうベネズエラ。
不法入国完了です。
後戻りはできません。

これで、マラカイボまで検問をくぐり抜けて到着すればあとはこっちのものです。
どうかこのままスムーズにマラカイボに到着しますように。

太陽はもう傾きかけています。
明るいうちにマラカイボに到着したかったけど、どうやらそれは無理そうです。

ベネズエラでは悪徳警官や軍の検問が嫌というほど多くあります。
検問で国民や旅行者に難癖をつけてお金や物品を巻き上げることができるので、警官や軍は検問をするのが大好きです。

トラックがスピードを落とします。
こころがざわつきます。
外を見ると、兵士がいます。

目立たないように、体を縮めて目を合わさないようにします。

兵士が、ドライバーに向かって「行け」と命じます。
ほっと胸をなで下ろします。

これを何度か繰り返しました。
何事もなく通過するごとにわたしたちの不安は薄れていき、きっと大丈夫、という思いが強くなっていきます。

そして、なぜか安らかで楽しい気持ちになってきました。
現地人に囲まれていることで生まれる安心感。
外国人が乗る高いバスよりも、現地人だらけの乗り物のほうが強盗に襲われる可能性も低い。
トラックの荷台に肩を寄せ合い座っていて、みんなの顔が見える。
目が合えば微笑みかけてくれる。
何かあれば、きっと助けてくれる。
この人たちについていけばいい。
そんな気持ちに不思議となっていました。

トラックはなかなか目的地に着きません。
もう何時間トラックに乗っているでしょうか。
もう夜になってしまいました。

気づいたら、トラックは大きな検問所の前に来ていました。
前回、わたしたちがベネズエラから出国するときに止められた場所です。
本当はマラカイボからタクシーでそのままコロンビアの国境に着くはずだったのに、わたしたちの乗ったタクシーはこの検問所で止められ、わたしたちは降ろされ、荷物チェックを受け、そしてトラックに乗り換えるはめになった場所です。

トラックに乗って数時間も過ぎていたので、もうとっくにこの検問の場所を通過していると思い込んでいたけど、まだ通過していなかったことに愕然としました。

ここがいちばんの関門。
どうか、見つかりませんように。

鼓動が早くなります。
汗が出ます。

このままスピードを上げて通過して!!

しかし、車は止まりました。
トラックの後ろに乗った車掌が外にいる人間と何やら言葉を交わし「ハポネス(日本人)」と言っているのがわかりました。

あーーー、これはダメかもしれない。
どうなるんだろう。

動揺しないようにしようとしても、こころは落ちつきません。

「全員、出ろ。」

わたしたち全員がトラックから降ろされました。

「パスポートを出せ!」

そう言ったのは、悪徳警官でも頭の悪い兵士でもありませんでした。
そこには「SAIME」と書かれたユニフォームを着た50歳くらいの男がいました。
「SAIME」とは入国管理局のことを示しています。

悪徳警官や頭の悪い兵士であれば、前回の入国スタンプを見せたり、適当なことを言えばごまかすこともできるでしょう。
でも、いまわたしたちのパスポートを不審な目で見ているのは入管のスタッフです。

スタンプを確認するまでもなく、男は言いました。

「どうして外国人がここにいるんだ。
 国境は閉まってるはずだ。
 通れるわけがない。
 いつ入国したんだ。」


男は高圧的な態度で、たたみかけます。

「入国スタンプは?」

「・・・あ。
 ここです。」


男がもったままのパスポートをいったん返してもらおうと手をかけると、男は手を払いのけてわたしたちを厳しい目で見つめます。

震える手で、男の横からページをめくり、前回のスタンプの場所を開きました。

「日付が先月だろ。」

男はもう、わたしたちを疑いの目でしか見ていません。

「とりあえず、あっちで荷物検査を受けろ。」

トラックにいっしょに乗っていた人たちは、みんな荷物を抱えて列を作っています。
そっちを見ると、空港にあるような荷物検査のX線の機械がありました。

わたしたちがそっちに移動すると、いっしょのトラックに乗っていた人たちがからかうようにこっちを見ます。
「おー、日本人。
 なにやってるんだ。」


彼らは、わたしたちが何事もなく解放されたと思い込んでいたのです。

荷物を機械に通すと、車掌や乗客が笑いながら言いました。

「さあ、日本人。
 行くぞ。」

「でも、パスポートが。」

「パスポート?
 どこにあるんだ。」

「返してもらっていない。」

車掌たちの顔が一瞬で曇りました。

わたしたちは荷物を持って、さっきの入管スタッフのところに行きました。
男が言います。
「コロンビア出国のスタンプの日付はきょう。
 ベネズエラのがないじゃないか。
 お前らは、不法入国したんだな。
 違法にな!」


わたしたちは何も言い返せません。
ただ「スタンプがあります」と言って前回の入国スタンプを見せることしかできません。

さっきまで笑っていた車掌が、哀願するような顔で男に言い寄ります。
男と車掌が一言、二言、交わしています。
車掌は男に何か頼み込んでいるようですが、男の態度は変わらず、毅然とした態度で突っぱねています。

「もう、お金渡そう。」

ケンゾーがわたしに言いました。
最初にトラックから降ろされてパスポートをチェックされた時点で、ケンゾーは賄賂を渡したほうがいいんじゃないかとつぶやいていました。

賄賂社会の国は、世界にたくさんあります。
そんな国では賄賂を渡すことが日常で、公務員は賄賂で生計を立てているようなものです。

トラブルに巻き込まれた旅行者に対し「あのときちょっと賄賂を払っとけばよかったのに」「馬鹿正直に賄賂を渡さなかったからあんな目にあった」なんてことが語り継がれています。
「だから何かあったら賄賂を渡したほうがいいよ」そんな助言をベテラン旅人にもらったこともあります。

現地の人は自然に「スマートに」賄賂を渡すけれど、わたしたちはそんなのに慣れていません。
どんな風に、誰に、どんなタイミングで、どのくらい渡せばいいのか。
逆に賄賂を渡したら「バカにするな」と怒られるんじゃないか。

警察や兵士だったらあからさまに金を要求してくるけど、目の前にいるのはイミグレの職員。
金目的ではなく、ちゃんと職務を全うしようとしている真面目な職員にも見えます。

どうすればいいのかわからず、動揺しているわたしたちの前で車掌が男に哀願していますが、結局車掌は追い払われました。
わたしたちのところから立ち去っていきます。
そして、わたしたちが乗ってきたトラックは行ってしまったのです。

わたしたちふたりでなんとかするしかありません。

「ツーリストです。
 お願いします!
 入国のスタンプはもっています。
 パスポートを返してください。
 お願いします。」

同情を誘うように訴えます。

でも、男は態度を変えません。

「こっちに来なさい!」

男はわたしたちをそばの小屋に誘導しました。
真っ暗で何も見えません。

椅子とテーブルがありました。

「この椅子に座れ。」
男は2つの椅子を指しました。

でも、椅子になんて座る気はありません。
一刻も早くパスポートを返してもらい、この場から立ち去りたい。

わたしたちは椅子に座らず「お願いします! 返してください!」と繰り返します。

「いいから、座りなさい!」
男は繰り返します。

男はいったん小屋から出ました。

そしてー。
柵状になっているドアを閉めました。

「え?」
「うそ!?
 ヤバい!」


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ガチャ!

鍵を閉められたのです。

暗くてよくわからなかった小屋。
この小屋の意味を悟りました。

牢屋。

閉め切られた柵を両手でつかみ、ガチャガチャと揺らしながら叫びます。

「お願い!
 出して!!」

わたしたちは今ごろになって、自分たちのとった行動がヤバいことであることを実感しました。
後悔しました。
でも、もう遅いのです。

つづく。
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危ない橋を渡ろうとするふたり 不法入国第一話

2016.01.02 08:45|ベネズエラ☞EDIT
あけましておめでとうございます。
旅に出て4回目のことしは、はじめて日本人宿で迎えました。
大晦日にはみんなで餅を作り、年越しそばを食べて「あけましておめでとう」と挨拶をし合う。
そしてお雑煮を食べました。
ちなみに去年の年越しはアフリカのナミブ砂漠でした。
来年は?

さて、話は2か月前のこと、キューバ旅が終わったイクエとケンゾー。
キューバへの行き帰りのフライトは「コロンビア 〜 パナマで乗り換え 〜 キューバ」というチケットを往復で買っていた。
南米の旅が終わり中米へ行くことにしていたので、帰りは乗り換えのパナマで降りて(パナマ 〜 コロンビアのチケットは捨てて)パナマから北上する予定でいた。

でも、金に目がくらんだイクエとケンゾー。
ベネズエラの格安豪遊旅行に飽き足らず、ふたたびコロンビアからベネズエラに戻ることにしたのだった。
バカなふたり。
そして、このふたりにとんでもないことが降り掛かる。

正月早々ちょっと過激な内容になるので、ここからは「です・ます」調でマイルドに淡々とお伝えしようと思います。
衝撃的な書き方をすると、家族も心配しますので。

わたしたちはキューバを後にし、パナマで飛行機を乗り換え、ふたたびコロンビアのカルタヘナ空港に到着しました。
空港に到着したのは夜の10時を過ぎていたので、空港かバスターミナルで夜を明かすことにしました。
というのも、コロンビアのカルタヘナは宿代がそこそこ高く、ふたりで2000円くらいするからです。
それに、あしたは朝イチで行動したかったので、ホテルに泊まっても数時間しか滞在しないためもったいないからです。

コロンビアは南米の中でもまあまあ治安が悪いと言われている国で、夜中ということもあり、空港からは普段使わないタクシーに乗って、バスターミナルへと移動しました。

きょうはこの寝にくいベンチに無理矢理体を横たえて、蚊に耐えながら寝ることにします。

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空港のほうが安全だし蚊もいないし、Wi-Fiの使えるカフェもあるので良かったのですが、朝イチのバスに乗りたかったので空港よりもバスターミナルで寝ることを選んだのです。

わたしたちがバスで向かうことにしていたのは、ベネズエラの国境に近いマイカオ。
キューバに行く前に、通ってきた国境です。
ふたたびそこからベネズエラに入国することにしました。

マイカオ

そのまま夜行バスがあればすぐに乗れるのになあという淡い期待がありましたが、バスターミナルに着いたときはすでにバスはなく、蚊に刺されながらほとんど寝ることもできずに夜が明けるのを待ち、朝6時のバスに乗りました。
カルタヘナ 〜 マイカオ、およそ9時間のバス移動でひとり35000ペソ(約1400円)でした。

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運賃は高いけど、コロンビアのバスは比較的快適です。
クーラーもついています。
席もガラガラでした。
熟睡できなかった分しっかり寝たいと思いましたが、眠りにつくことは難しく目を閉じているだけでした。

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というのも、不安と心配があったからです。
それは、わたしたちが無事に国境を越えられるかどうかということ。

前回の話を覚えておられるでしょうか。
わたしたちがベネズエラを出国し、コロンビアに再入国するときの話を。

もともと仲の悪いベネズエラとコロンビア。
国境付近でベネズエラの兵士がコロンビアの密輸組織に銃撃される事件が起き、これに激怒したベネズエラのマドゥーロ大統領が国境を無期限閉鎖。
それでも国境の状態は流動的で、開いている場所もあれば閉じている場所もあり、開いている日もあれば閉じている日もありました。
わたしたちがベネズエラを出国するときは国境が閉鎖されていて、出国することができませんでした。
でも、わたしたちは現地人でぎゅうぎゅう詰めの闇のトラックにあれよあれよという間に乗ることになり、マフィアやゲリラの活動拠点となっているであろうジャングルのようなところを金をばらまきながら通り、裏ルートで国境を越えてしまったのです。

気づいたときには、わたしたちはコロンビア領土に着いていました。
これは不法出国、不法入国でヤバいということで、わたしたちはそこから歩いて両国のイミグレーションに行きました。
コロンビアの入国スタンプは押してもらえました。
けれどベネズエラの出国スタンプは押してもらえなかったのです。
そして、仕方なくわたしたちはベネズエラを出国した形跡を残さないまま、旅を続けることになりました。

そして今にいたります。

さて、いまもコロンビアとベネズエラはケンカしたまま。
これではいま目指している国境も閉鎖されたままなんじゃないだろうか。
もし、開いていたとしても・・・。
わたしたちはベネズエラを出国したことになっていない。
まだベネズエラに滞在していることになっているのに、入国なんてできるのだろうか。
パスポートを手渡し「あれ?どうしてあなたたちはコロンビアにいるの?」と咎められないだろうか。

不安要素がつきず、バスの中での9時間はほとんど眠ることができませんでした。

窓の外を見ると、あいかわらずペットボトルやポリタンクに入れたガソリンを路上で売っている人がいます。

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このガソリンは、経済破綻で物価がめちゃくちゃになっているベネズエラから密輸されたガソリン。
ベネズエラではガソリン1リットルが0.02円以下と信じがたい値段で買えます。
それをコロンビアに密輸し、安く売っているのです。
ベネズエラ政府はこのことにも怒っています。
ガソリンに限らずベネズエラではいろんなものが破格の値段になっていて、それをコロンビアに密輸されています。
ただでさえ品不足のベネズエラがますます品不足。
これに怒り心頭のベネズエラ政府が、密輸を阻止するためにも、今回国境の閉鎖に踏み切ったのです。

結局国境を閉鎖しても、こんなふうにガソリンは密輸されつづけています。

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マイカオのバスターミナルに到着したのが午後3時。
この時間帯だと、スムーズにいけば国境を越えてギリギリ日暮れ前に目的地のマラカイボに着きそうです。

この国境を通り、ベネズエラに入るのは今回2回目。
前回は、ここマイカオのバスターミナルからベネズエラのマラカイボまで連れていってくれる相乗りタクシーに乗りました。
コロンビア、ベネズエラのそれぞれのイミグレーションの前で車を止めてくれて手続きが終わるまで待っていてくれて、とても楽でした。

普通なら相乗りタクシーの各会社のブースがマイカオのバスターミネルにあって、そこでお金を払い乗ることができるのです。
しかし、このとき相乗りタクシーの運行は中止されていました。

ということは、つまり、国境が閉まっているのでは?

でも、利害関係のない外国人ツーリストなら行き来できるのではないか。
実際、前回ベネズエラにいたときも「コロンビア人やベネズエラ人は特別な許可がないと国境越えできないけれど、外国人ツーリストなら問題ない」という話もありました。

わたしたちは、とりあえずバイクタクシーに乗って国境まで行ってみることにしました。

バックパックを担ぎ、1台のバイクに3人乗るのはかなり無理がありましたが、10分ほどで着く道のりなのでなんとか落ちないようにケンゾーの背中にしがみつきました。
何度も体が持ち上がりヒヤリとし、踏ん張っている足が痺れましたが、飛ばされることなく国境の手前に無事に到着しました。

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1か月前とは変わっている点がありました。
それは、コロンビア側のイミグレーションの建物が空き家になっていたことです。
窓やドアが外され、建て直されるのか改装されるのかそんな感じでした。
これはヤバいと思いました。
だってイミグレーションがなくなっているのですから。

不安な顔でウロウロしていると、まわりのコロンビア人が「イミグレーションはこっちだ」と教えてくれました。
高速道路の料金回収所のような道の真ん中の小さな小屋にイミグレーションは引っ越していました。
いちおう簡易でイミグレーションを設置している、そんな感じでした。

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そしてわたしたちは無事にコロンビアの出国スタンプを押してもらうことができました。

問題はここからです。

今回の国境の閉鎖は、ベネズエラ側が一方的に行なっていることです。
だからコロンビアは出国も入国も問題なくさせてくれます。

コロンビアを出国できたわたしたちですが、そのままベネズエラに入国できるかはわかりません。

わたしたちはベネズエラ側のイミグレーションを目指して歩き出しました。

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ベネズエラ側のイミグレーションに近づき、向こうが見えてきてわたしたちは悟りました。

あぁ、国境が閉鎖されている。

そこはボードでバリアされて行き来できないようになっていました。
テントが立ち、行列ができています。
赤十字のスタッフがそばにつき、みんなを誘導しています。

1か月前、ベネズエラを出たときと同じ光景でした。

ベネズエラ人だけが特別にベネズエラに入国できるようになっていたのです。

もう、ダメだ。

諦めながらも、手招きしてベネズエラのイミグレーションのスタッフを呼び、わたしたちは尋ねました。

「コロンビア側の出国スタンプはもらいました。
 どうしてもベネズエラに入国したいのです。
 通らせてください。
 スタンプをください。
 お願いします。」


スタッフはキッパリと言いました。

「無理です。」

けれど、わたしたちはそれほどショックではありませんでした。
心の準備もしていたし、普通に入国できなければあの手があると思っていたからです。

そうです。
凝りもせずに、バカなわたしたちは、ふたたびあの危ない橋を渡ろうとしていたのです。
1か月前にやってしまった過ちを。

きょうはお正月。
長々とブログにつきあわせるのも申し訳ないので、つづきはあした。
どうぞ、ゆっくりとしたお正月をお過ごしください。
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笑う!2016年 あけましておめでとう フフフ

2016.01.01 06:07|世界からのメッセージ☞EDIT
新しい年、2016年の幕開け。

輝く一年が、きょうから始まります。

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始まったばかりの未知の年。
新しい年はどんな年になるのか。

「新しい」というだけで、心が躍ります。

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新しい出会い、新しい体験にワクワク。

これから何が待ち受けているのかドキドキ。

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去年がちょっと辛い1年だった人は、いったんリセット。
まっさらな年のスタート。

きっと、去年よりもいい年になる!

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いい年ってどんな年?

それは間違いなく「笑い」がある年。

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目標を成し遂げて満たされた思いで、ニンマリ。

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好きなことをして幸せを感じて、ニコニコ。

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大切な人と楽しい時間を共有し、ウフフフフ。

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くだらないことでもいい。
ただただおかしくて、アハハハハ。

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ことしはいくつの笑顔が、あなたにやってくるでしょうか。

あなたが生きてきた年のなかで、いちばんたくさんの笑顔あふれる年になりますように。

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そんな気がしない、なんて人。
でも、笑うかどうかはあなたしだい。

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物事がうまく進まない。

そんなときこそふっと息を吐き、ふふっと笑う。
肩の力が抜けて、まあ、そんなに思い詰めなくてもいいかなって思える。
自信がなかったのに、こころに余裕がでてきて、前へ進もうかなって思える。

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失敗を取り繕う、へへへ、でもいい。
そこからまた、スタートできるから。

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笑っちゃうくらい失敗して、笑っちゃうくらいドジを踏んで、笑っちゃうくらいツイてなかったら・・・。

そしたらー。

笑い飛ばせばいいんです!
「笑う門には福来る」って言うじゃないですか。

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そして、まわりの人を笑わせることができれば、なおさらいい年に。
でもそれは、そんなに努力しなくてもいい。

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ただ、あなたが笑っていれば、まわりの人も楽しくなる。
笑顔は伝染するから。

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そんなに笑顔なんてできるかなあ。
しんどいことも多いし、最近不運続きだし・・・なんていう人。
大丈夫、あなたもけっこう笑ってますよ。

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ちょっとしたことで吹き出し、ささやかなことでにこやかになり、人と話して口角が上がり。
一日のうちで笑わない日なんてない。

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あなたは気づいてないだけ。
だって自分が笑ってるとき、鏡を見てるわけじゃないから。

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気づかないうちに
ニコッ。
フフッ。
へへッ。

あなたはそのままで、笑顔です。

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それに。

あなたが笑ってるとき、けっこういい顔してますよ!

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新しい一年の始まりに。
前を向いて、はつらつとした顔で。
でも、気負い過ぎずに、あなたらしく、にこやかに。

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ことしも笑顔で歩いていきましょう。

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楽しくて、おかしくて、うれしくて。
たくさんの笑顔が、あなたとまわりの人たちに降ってくる一年になりますように♡

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2016年。
ことしもよろしくお願いいたします。

ケンゾー  イクエ
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