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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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旅したキューバ こんな国

2015.12.31 06:01|北中米・カリブ☞EDIT
キューバには10/7~28まで21日間滞在しました。
カストロとゲバラ、夢と理想を追い求めた若者たちが創り上げた社会主義の国。
クラシックカーと音楽、ラム酒に葉巻、時が止まったままの桃源郷。
様々な表情を見せてくれたキューバの旅を振り返ります。


◇旅の費用はいくら?◇

キューバでいくら使ったのか発表します。

交通費  38CUC+1,065モネダ     
外食費  83.75CUC+1,377モネダ    
食料費  44.75CUC+580.60モネダ  
宿泊費  232CUC
観光費  53.25CUC+131モネダ
その他  30.05CUC+11モネダ

合計  481.80CUC+3,165モネダ=約68,897円(1CUC=112.26円 1モネダ=4.68円)
約3,281円/1日2人で

情報が少なく手探り状態で旅したキューバ。
通貨が区別されていて、外国人用通貨のCUCだけを使ってキューバを旅することも可能。
ホテル、食事、交通手段、娯楽など、キューバ国民が手の届かない快適で質の高いサービスが受けられるけれど、その分高いお金を払わないといけない。
CUCを使っている限り、住む世界が異なるキューバ国民とふれあい、キューバの本当の姿を垣間見ることは難しくなる。
今回のキューバ旅のサブテーマは「いかにモネダ(現地人用通貨)で旅するか」。
外国人ツーリストであっても、モネダを使って旅することは宿泊以外可能。
ローカルな移動手段は疲れるし、モネダが使えるレストランは探しだすのもひと苦労だけど、モネダを使っているとありのままのキューバの姿が見えてくる。

キューバにもATMはあるけれど、今のところ現地通貨での預金の引き出しはできない。
海外キャッシングは可能だけど現金を持ち込んで両替するのが一般的。
米ドルは10%の手数料を取られるので(2015年10月現在)、メキシコペソやユーロを準備したほうがいい。
意外にも日本円も両替可能。
ケンゾーとイクエはコロンビアでユーロを調達。
なぜだか知らないけど、コロンビアでは街中の両替屋で好レートでユーロに両替できる。
南米を北上する旅人はコロンビアでユーロを調達したほうがいい。

両替はCADECAという両替屋で行なう。
ほぼどの街にもあるのでその都度必要に応じて両替すればいい。
モネダが必要な場合もCADECAで両替。
1CUC=24モネダ。

モネダ表記の店であってもCUCでの支払いは可能。
逆に、CUCをモネダで支払う場合は1CUC分払うのに25モネダ必要。
CUCはユーロなどに逆両替できるけど、モネダはできないので使い切ることが必要。

キューバの平均所得は月10〜15ドル。
キューバの人々にとって、キューバを旅する外国人は自分たちとは比べ物にならないほどの大金持ち。
とくにモネダを使ってローカルに入り込むときには、「お邪魔させてもらっている」という気持ちを忘れずに。
格安だからと大人数ではしゃいだりすると不愉快な思いをさせてしまうことも。
社会主義の国であることをいつも頭の片隅に置いておくことが大事。


◇移動手段はこうでした◇

今回はほとんどの外国人ツーリストが使用する長距離バスやツーリストワゴンは一度も利用しなかった。
長距離の移動はトラックを改造したカミオン。
Viazulなどのツーリストバスと比べると格安だけれど乗り心地は最悪。
街によっては乗り場を見つけだすのも大変だし、乗り換えに手間取ることもしょっちゅう。
総合的に考えるとコストパフォーマンスは決して良くはないけど、ローカルに徹して旅したいなら選択肢はカミオンしかない。
体力的には辛いけれど、ツーリストバスでは決して見ることのできないキューバの景色を見ることができる。

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カミオン移動で最初のハードルは、乗り場を見つけること。
大きな街だと方面ごとに乗り場が複数あることもある。
人に訊ねるしか方法はないんだけど、泊まっているカサの人やタクシードライバーに聞くのはNG。
その辺にいるふつうの地元民に訊ねると快く教えてくれる。
念のために数人に聞いて確度を高めたほうがいい。

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ときにはカミオンを見つけることができなくて、乗合いのジープやマキナと呼ばれる乗合いタクシーに乗ることも。
カミオンよりは割高だけど速いし、なにより乗り心地がよくて快適。

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カミオンは値引き交渉の余地はない。
ボラれることはまずないので車掌に言われた金額を払えばいい。
乗合いタクシーは値段交渉したほうがいい。

キューバの街中には自転車、バイク、サイドカー、トゥクトゥクから馬車まで、いろんな乗り物が客を乗せて走っている。
ハバナの観光用クラシックカーも格好よくていいけど、のんびりと庶民の足に揺られるのもいいのでは。

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◇こんなお宿に泊まりました◇

キューバの宿泊施設は2種類しかない。
ひとつは高めのちゃんとしたホテル。
もうひとつはカサ・パティクラル(通称 カサ)と呼ばれる民宿。
安宿やゲストハウスはなく、節約派のバックパッカーはカサに泊まることになる。
ちなみにカサにも、外国人用と現地人用があって外国人が泊まることができるのは、この青い「エ」のようなマークがついているところだけ。

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赤い「エ」だと現地人用。

一部屋(ダブルやトリプル)で10CUCくらいからなので、一人旅の人は割高に。
わたしたちが泊まった宿で最安値は1人3CUC(3人で泊まって1部屋9CUC)、高くて1人8CUC(朝食付き)だった。
一部屋を貸し切ることが多いけど、ハバナではまれにドミトリーのように一部屋にベッドが数台置いてあり知らない旅人と同じ部屋になることも。その場合、わたしたちが知っているカサで安いのはひとり5CUCだった。

カサでは、有料で食事を提供してくれる。
夕食の相場は5~7CUC。
メニューはだいたいどこも似たようなもので、スープ、サラダ、メイン(肉や魚、エビ、ロブスターなどから選べる)、ライス、フルーツのデザート。

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外国人向けのレストランと比べると高くはないけど、現地人が使うレストランと比べるとかなり高い。
節約派の人は、外の安いレストランで。

ちなみにわたしたちは遭遇しなかったけど、闇カサなるものがある。
カサを営むには政府から認定されたうえお金を納めないといけないけど、違法に客を泊めて稼いでいるカサ。
泊まった側も見つかったら罰金を取られるらしいので注意。
必ず青いカサマークのある宿に泊まりましょう。

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◇これが一番うまかった!◇

ケンゾー 「生ビール」
訪れたのが雨期だったので天気が心配だったんだけど、ふたを開けてみれば連日快晴だった3週間。
いい天気と引き換えに、とにかく暑かった。
汗をかきまくって疲れたときには冷えたビール!
どの街にもローカルな酒場があって冷えた生ビールを1杯5、6モネダで飲むことができる。

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生ビール自体もちろん美味しいんだけど、地元の人たちとふれ合うことができるのがいい。
酒の席には笑顔がある、世界のどこにいっても変わらないこと。
昼間っからおっちゃん達と酒を酌み交わしたことはキューバのいい思い出のひとつ。

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イクエ 「フゴ(手作りフルーツジュース)」
コンビニエンスストアも、自動販売機も、キオスクも、ファストフードのチェーン店もないキューバ。
毎日晴天で、暑くて。
冷たいものが飲みたいときどうするか。
軒下にあるジュース屋さんを探すこと。

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手作りの冷たいジュースがグラス1杯1~2モネダ(約5~10円)。
店によって、グアバだったりマンゴーだったりパイナップルだったり。
ドロッとしているけど、よく冷えていておいしい!
サトウキビジュースも疲れが取れそうな甘さで、わたしは好きでした。


◇おすすめ!!一番良かった場所◇

ケンゾー 「バラコア」
キューバの東の端にあるキューバ最古の小さな町。
こじんまりとした町にはキューバの古き良き時代が閉じ込められている。
これぞ思い描いていたキューバの世界。

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町から少し歩くとある、のどかな漁村。
時が止まったままかと錯覚するほど質素で素朴。
キューバの原風景に出会ったようで感動的だった。
周辺にはきれいなビーチもあるし、ハバナからは遠いけれどぜひ足を運んでほしいイチ押しの場所。

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イクエ 「カサ・デ・ムシカ カサ・デ・トローバ」
夜な夜なキューバ音楽が繰り広げられるライブハウス。
キューバのどの街にもありましたが、チャージが高くて観光客向けの華やかなものよりも、タダも同然のようなこじんまりした場所で地元の音楽愛好家たちが演奏するところのほうが、楽しかったです。

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日常に音楽があふれている。
キューバ人のサルサ好きは本物。
首都のハバナよりも地方のほうが、そのことを強く実感しました。

サルサに合わせて、いてもたってもいられない様子で踊り出すキューバ人たちも微笑ましかった。
地元のおじさんにダンスに誘われることもたびたびあり、サルサの基本を習っておけば良かったなあと後悔。
少しでも踊れたら、キューバがもっと楽しくなる!

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◇ふらり ゆるり キューバの感想は?◇

ケンゾー
想像だけがどんどん膨らみ、自分のなかで特別な国になっていたキューバ。
「すべてが美しいまま時が止まっている」、そんな幻想を勝手に抱いていた。
それがしょっぱな、ハバナの旧市街に足を踏み入れた時点であっという間に崩れていった。
ボロくて汚くて雑多な街並み。
幻想は、やっぱり幻想でしかなかった。

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美しいものばかりではないけれど、やっぱりほかの国にはない味わい深さがある。
なにが違うんだろう?と不思議だったんだけど、決定的に違うのは街中に企業の広告類が一切ないということ。
そのおかげで街中どこを切り取っても映画のワンシーンに早変わりする。
たしかに、こんな国は世界中ここにしかないんじゃないかな。

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貧しくとも互いに手を取り合い、慎ましく生きてきたキューバの人々。
その暮らしぶり、素の姿をすこし垣間見ることができたのはよかった。

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アメリカとの国交が回復したキューバ。
今後どう変わっていくんだろう。

イクエ
心地よい疲労感、移動を果たしての達成感、旅らしい旅。
3年以上旅をしてきて、旅に慣れ、要領よく旅をすることもできるようになってきたわたしたちが、久しぶりに味わう感情でした。
旅ってけっこうきついけど、だから楽しい。
手探りで苦労していく過程がおもしろい。
ローカルに入り込めたときの嬉しさ。
キューバの旅を終えて感じるのは満たされた思いです。

キューバって、短期間の旅行でそれなりにお金を使ってバケーションを満喫するように観光すれば楽しめる。
でもバックパッカーの旅だとキューバの嫌なところも見えて地元の人とのお金の交渉も面倒でケンカすることもあり楽しめなくなる、そう聞いていてキューバに行く前はちょっと憂鬱になっていました。
でも全然そんなことはありませんでした。

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キューバ人はまじめで、陽気で、でもちょっと控えめで、優しかったです。

それとキューバって特別な国かなと思っていたけど、意外に普通でした。
アジアの田舎を思い出すような雰囲気もありました。

未知の国キューバが、ぐんと近くになって親しみを覚えるようになったのが、今回の収穫かな。

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ヘミングウェイの愛した小さな漁村

2015.12.30 09:21|キューバ☞EDIT
小さいころから掃除がたいへん苦手なイクエです。
テキパキさっさと片付けるってことができなくて、一度取りかかるとチンタラチンタラ。
大掃除で家のお風呂場掃除を任されると2日くらいかけていた。
自分の部屋の掃除は3日あっても足りなかった。
どこから手をつければいいかわからないし、少しでも汚いと気になって全部を完璧にしないと気が済まない。
でも今は手を抜くこと、要領よくやること、パッパとやってしまうことを覚えたけどね。

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キューバ最終日を迎えたイクエとケンゾー。
キューバは意外に広くて、3週間はあっという間だった。
フライトは夕方。
最後にハバナでやり残した観光をすることに。

ゲバラやカストロのほかに「キューバと言えばこの人!」と言える人がいる。

その人がよく泊まっていたホテルが、オビスポ通りにあるホテル・アンボス・ムンドス。
ここで『誰がために鐘は鳴る』を執筆した。

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その人の名は、アーネスト・ヘミングウェイ。
ノーベル文学賞を受賞したアメリカ人の小説家。

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釣りが大好きだったヘミングウェイ。
彼が、カリブ海の常夏の島、キューバを気に入るのも必然だったのかもしれない。
1940年にキューバに移り住み、20年間もキューバで過ごした。

常宿だったホテル・アンボス・ムンドスには、カストロ氏と握手を交わしている彼の写真も飾ってある。

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彼が決まって泊まっていたのは511号室。
ここで小説を書いては通りに出向き、行きつけのバーで一杯ひっかけていた。

彼がお気に入りだったバーはふたつ。
ひとつはオビスポ通りの入口にあるFloredita(フロリディータ)。
ここでダイキリを注文していた。

そしてもうひとつ。
La Bodeguita del Medio(ラ・ボデギータ・デル・メディオ)。

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ここでヘミングウェイが飲んでいたのはモヒート。
昼間っから飲むことも多かったという。

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ふたつのバーはいまではツーリストが押し寄せる観光地となっている。
ヘミングウェイが飲んでいたカクテルを注文し、写真を撮る外国人でいつもにぎやか。
もちろんほかの店に比べてカクテルの金額は高い。
1杯6CUC(約6ドル)。

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酒好きのケンゾーはキューバに行く前から、ヘミングウェイ行きつけのバーでカクテルを飲むことを楽しみにしていた。
でも、キューバでできるだけローカルな旅をしたきたわたしたち。
観光客用のバーで高いお金を払って飲む気が、すっかりうせてしまっていた。

バーに行かない代わりに、わたしたちはある場所に行くことにした。
ヘミングウェイの足跡を訪ねる旅。
キューバ最終日、ハバナからの小旅行。

歩いて向かったのはハバナ湾の港。
対岸へ、渡し船に乗って。
運賃は1モネダ(約5円)。

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運河を渡るこの船は、地元の人たちの足。
ゆっくりと離岸。
旧市街の街並みを海越しに眺めながら。

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この運河はカリブ海へと注いでいる。

両岸を結ぶのはこの渡し船だけではない。
海底トンネルがあって、バスに乗ればそのトンネルをくぐることになる。
帰りは海底トンネルを通って帰ることにしよう。

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旧市街と運河を隔てた場所がカサ・ブランカ地区。
およそ5分のあっという間の船旅。
船を降りたわたしたちを待っていたのは、かわいい駅舎。

ここから東に向かう列車、ハーシー線。
いまも現役で、今回わたしたちもこの列車に乗ってハバナに戻ってこようかとも思っていたけど、時間がなくてその計画をやめたのだった。
こんなところでお会いできるなんて。

ハーシー線のカサ・ブランカ駅はとても小さい。
ホームもあってないようなもので、列車というより路面電車。

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ハーシー線のハーシーは、アメリカの大手チョコレートメーカーHershey's社にちなんだもの。
菓子を製造するときに欠かせないサトウキビを運搬するために敷設された。
鉄道は東のマタンサスまで延びていて、かつてはハバナ郊外の製糖工場やサトウキビのプランテーションなどを結んでいた。
ハーシー社が独自につくったものだが、革命後は国有化されて今では人を運んでいる。

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現役とは思えないほど古びている車体。
キューバは車もレトロだけど、列車もレトロ。
外からのぞいていたら、駅員さんに入っていいよと言われた。

これで今も動いているんだからすごい。

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こんなレトロな座席見たことない。
そのまま昔の映画に使えそう。

もうちょっと余裕があったら、これでキューバの田園風景を見ながら移動したかったなあ。

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ガタンゴトン、ガタンゴトン。
揺れるしシートは硬いし、座り心地は決してよくないと思う。
でも、カミオンよりも何倍も楽で、ワクワクする移動になりそう。

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カサ・ブランカ駅の向かいの坂を上って行く。
カバーニャ要塞を横目に見ながら坂を上りきると、そこは展望台になっていた。
ハバナ湾と運河を隔てて、ハバナの市街地が広がっている。

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キューバに来る前「キューバだけは特別」「あそこは昔の時代をそのまま閉じ込めたような街並み」って聞いて、想像をふくらませていた。
映画のセットのような街並みなのかなーって。
でも、実際はかなりごみごみしていて雑多で生活臭が漂っていて建物は老朽化で今にも崩れそうで、アジアの下町を彷彿とさせた。
小綺麗ではない。
でも、けっして嫌いではない雰囲気。

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宿も観光も旧市街だったので、新市街はほとんど見ていない。
だから、ハバナのイメージは新しい高層ビルなんてほとんどない、古い街。
でもこうやってみると、ハバナにもけっこう大きなビルができている。
こんな建物がこれからどんどん増えていくんだろうな。

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このハバナの街を見下ろす静かな高台に、あの人が暮らしていた家がある。

その人は、ここで暮らし、風に吹かれて街並みを見ながら何を思っていたのか。

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住人の名はチェ・ゲバラ。

彼はキューバで革命を起こしたとき、28歳と若かった。
革命が成功した後は国立銀行総裁、さらに工業大臣になった。

カストロはゲバラよりも2歳年上。

改めて考えると、30歳そこそこ、もしくは20代の若者たちが武器を持って政府軍と戦い、政府を追い出し、政権を取るというのは衝撃的なできごと。
一党独裁の国家元首となったカストロはいまのわたしよりも若かったし、国のトップに立つ大臣たちも若者。
彼らよりも年上の市民たちは、突然のし上がった若いリーダーたちに文句も言わずによくついていったなあと思う。
ゲバラなんてアルゼンチン生まれの白人。
30歳ぐらいの外国人が突然やってきて、国のリーダーになる。
そんなの普通に考えたらありえないこと。

そんなゲバラもいまはキューバを代表する人物で、キューバ人たちは彼を敬愛している。
カストロの政策が功を奏したことを立証している。

ゲバラの邸宅を通り過ぎ、わたしたちはバスをつかまえた。
これから向かう場所はCojimar(コヒマル)。
ヘミングウェイが好きだった場所。

30分もしないうちにバスを降りた。
ハバナの中心地からそれほど離れていないのに、まったく違う空気が漂っていた。

コヒマル、いいやん!!
ヘミングウェイ、いいやん!!

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ここは全然都会じゃない。
静かな「漁村」。

静かでまったりした時間が流れている。
沖縄の離島のような雰囲気。

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わたしもケンゾーもヘミングウェイのファンでもなにもない。
わたしは高校のときヘミングウェイの代表作『老人と海』を読もうとしたけど、途中で飽きてしまって最後まで読めなかった。
ケンゾーは『老人と海』を読破したことはしたらしいけど、老人の漁師が主人公ということくらいしか覚えていない。

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ヘミングウェイのイメージは、ハバナのオビスポ通りのイメージだった。
外国人観光客が闊歩し、高級ホテルやレストランやバーが軒を連ねる華やかな場所。
そこのホテルに泊まり、バーで酒を飲むヘミングウェイ。

でも、この場所はあのオビスポ通りとは真逆の雰囲気。

ほんとうのヘミングウェイは、こっちのイメージに近いのかもしれない。

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このコヒマルは『老人と海』の舞台になったところ。
釣りが好きだったヘミングウェイの愛艇もこの港につながれていたという。

ローカル感漂うこの静かな漁村に、ヘミングウェイの胸像がある。
もちろんヘミングウェイは海を見ている。
コヒマルの住民たちが建てたもの。

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観光客であふれるオビスポ通りのバーには行かなかったわたしたち。
その代わり、この小さな漁村のコヒマルでお酒を飲むことにした。

ひなびた漁村のなかに、コロニアルな建物が海に面して建っている。
La Terraza(ラ・テラサ)。

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ヘミングウェイはコヒマルに来ると、この店に立ち寄っていた。
ここで、地元の釣り仲間たちと話をするのが楽しみだったという。

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『老人と海』の主人公のモチーフになったと言われているのが、ヘミングウェイの船の船長を務めていたグレゴリオさん。
長生きした彼は2002年に104歳で逝去するまで、毎日ここに通っていた。

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壁にはグレゴリオさんの肖像画のほかに、いくつかの写真が飾られている。
ここから船でカジキマグロ釣りに興じていたヘミングウェイの写真。

「ヘミングウェイカップ」という釣り大会で、カストロが優勝したときのツーショット写真。

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キューバ革命でアメリカの傀儡政権が追い出され、多くの親米家がアメリカに亡命した。
アメリカ人のヘミングウェイも革命中はアメリカに逃げていたものの、すぐに愛するキューバに戻ってきた。
キューバ国民たちも彼が戻ってきたことを喜んだという。

しかし、そのためにヘミングウェイはアメリカ政府に監視され、精神的に追い込まれていたらしい。

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部屋の角の、海が見えるテーブル席。
ヘミングウェイの特等席だった。
今でも特等席のまま。

実はハバナのオビスポ通りのヘミングウェイの行きつけだったバー、フロリディータにもヘミングウェイの特等席だったところがある。
カウンターのいちばん奥。
少し古いガイドブックの写真を見ると、ここみたいにロープで区切られ、誰も座れないようになっていた。
主はいまはいないけど、いつでも帰ってこられるように取ってある。
もしかしたら、誰にも気づかれないように今もこっそりそこで飲んでいるかもしれない。
そんな想像力が引き立てられる。

でも、いまフロリディータにはヘミングウェイの等身大の像が設置されている。
記念写真ポイントになっている。
趣がなくなってしまった。

ここみたいに、そのままのほうが雰囲気があるのに。

ヘミングウェイの特等席の窓からは、いまも海の男たちの姿が見える。

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この漁村は、ハバナの中心地から近いと信じがたいほど、静か。
ここだけの時間が流れている。
もしキューバの旅で時間がない人は、ここを訪れてほしい。
華やかなハバナでは見られない、キューバの原風景が見られる場所。
時間がない人は、ハバナと高級リゾートが建ち並ぶバラデロに滞在するけれど、バラデロよりもここで過ごしたほうがキューバの雰囲気を肌で感じることができるんじゃないかな。

コヒマルに宿泊施設があるかわからないけど、もしここに泊まれればここからハバナの中心地に日帰りで行くことも簡単。
ここに泊まってハバナ観光もいいと思う。

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ヘミングウェイが飲んでいたダイキリを注文。
1杯3CUC。
ハバナのバーの半分の値段。

帰国したら、ヘミングウェイの作品にもういちど挑戦しようかな。

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飛行機の時間が迫っている。
そろそろハバナに戻らないと。

バス停まで歩いていると、使い込んだ愛車の塗装をしている男性がいた。
もう50年以上も使っているんだそう。

日本ではとっくに廃車となっているような車。
でも、この車にはたくさんの思い出が詰まっている。
男性の家族の歴史を見届けてきた車。
色を塗り替えられた車は、これからも家族の歴史を見守っていくだろう。

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宿に置いていたバックパックを取り、わたしたちはハバナの旧市街からふたたび満員のバスに乗って空港へと向かった。
建物にチェ・ゲバラが大きく描かれた革命広場が車窓から見えた。

ゲバラと同じ時代を生きたフィデル・カストロ氏はいま89歳。
高齢で体調がすぐれないと噂されている。
そのうちカストロ氏の肖像も、ゲバラの隣に並ぶのかもしれない。

国家元首の座を譲り受けた弟のラウル・カストロ氏もすでに84歳。

彼らのあと、キューバのリーダーをどんな人が引き継ぐのだろうか。

飛び立った飛行機から、夕焼けが見えた。

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キューバもひとつの終焉を迎えようとしている。
そして、新生キューバの夜明けはすぐそこまで来ているのかもしれない。
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な〜んにもない村にこそありのままのキューバ

2015.12.29 01:48|キューバ☞EDIT
子どものころ、お正月の楽しみといえば凧揚げとコマ回しだったケンゾーです。
いくら30年前とは言えふだんから凧揚げやコマで遊んでたわけじゃないけど、正月になるとやってたなあ。
市販の凧じゃ飽き足らなくて、竹ひごと和紙やポリ袋で自作して飛ばしてた。
今の時代、凧揚げやコマ回しで遊ぶ子どもなんて絶滅危惧種だろうね。

タバコ農園が広がるビニャーレス渓谷をぬけ、海岸沿いまで行くとプエルト・エスペランサという小さな村がある。
ハバナの宿で見た情報ノートによると「な〜んにもない村でのんびり過ごすにはいい」ところらしい。
へたにツーリスティックな場所よりも、現地のありのままの姿を見ることができる何もない場所のほうが魅力的だったりする。
ちょっと足を伸ばして、な〜んにもないプエルト・エスペランサまで行ってみることに。

エスペランサ

ビニャーレスの街外れにあるカミオン乗り場から慣れ親しんだカミオンに乗車。
このカミオンは椅子が鉄製じゃなくて木の板。
薄っぺらいけどクッションも付いていて体に優しい。
プエルト・エスペランサまで10モネダ(約50円)。

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車内で英語が少し話せるおじさんに声をかけられた。
プエルト・エスペランサでカサをやっているんだそう。
とくに当てがあるわけでもなかったので、おじさんの家に行ってみることに。
メインストリート沿いで立地はいい。
ていうか、プエルト・エスペランサはほんとに小さな村なので、立地なんてもはや関係ないけど。

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通された部屋は、キューバで泊まった部屋でいちばんオンボロだった。
でも、たぶんこれがキューバの人々の実生活に近いんだと思う。
1人5CUCと安いのでOK。

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な〜んにもないプエルト・エスペランサの村歩き。
心の準備はできていたけど、ほんとにな〜んにもなくてビックリ。
およそ800mのメインストリート周辺に住宅が寄せ集まっているんだけど、それがこの村のすべて。
ゆっくり歩いても10分かからず海岸に到着、村歩き終了。
情報通り、な〜んにもない。

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なんにもないって言っても海があるじゃないか!
カリブの透きとおって真っ青な海があればそれで十分!
なんだけど、残念ながらプエルト・エスペランサの海はきれいじゃない。
ビーチもないし海水浴を楽しむような海じゃないんだよね。
ここでできることと言えば、海をぼーっと眺めることくらい。
魚釣りに励む地元の人たちを見ていると暇つぶしにはなる。

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海沿いに建つ水色の建物が、村でほぼ唯一のレストラン。
いちおうオーシャンビューで、昼時には地元の人たちでそこそこ賑わっている。

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メインの肉料理は15モネダ(約75円)。
サラダとご飯、コーラを付けて2人で56モネダ(約280円)。
心配だった食事にありつけてひと安心。

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腹ごしらえが終わって外に出ると、人が集まっている一画が。
地元民に混じってアジア人らしき男性が。
こんなな〜んにもない村で、まさかの日本人?
絡まれてるわけじゃないよね?

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地元民の輪に加わっていたのは日本人旅行者だった。
約1週間のキューバ旅で6日間プエルト・エスペランサに滞在するという田舎好きの旅人。
たしかにな〜んにもないけど、昔から変わらないキューバの素の姿がここにはあるからそれもありだと思う。
ぶらぶら歩いていたら漁師たちに「いっしょに魚を食べよう!」って誘われたんだって。
フレンドリーな漁師たちはケンゾーとイクエのことも笑顔で歓迎してくれた。

今朝獲れたばかりの新鮮な魚を油で揚げて塩で食べるというシンプルこの上ない料理。
ケンゾーとイクエは昼ごはんを食べたばかりでお腹いっぱいだったんだけど、「食べろ食べろ」とどんどん勧められる。
「本当にお腹いっぱいなんだ!」と断るのが大変。
ジュースやロン(ラム酒)もご馳走になってしまった。
世界中どこでも漁師は気さくで豪快で、そして優しいなあ。

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とくに見どころがあるわけではないプエルト・エスペランサだけど、地元の人とのふれあいこそがこの村のハイライトだと思う。
きっと魚をご馳走してくれた漁師たちも、お願いしたら喜んで漁に同行させてくれると思う。
ほろ酔い気分で村を歩いていると、これこそキューバらしい光景に遭遇。
おじいちゃんが自分でタバコの葉を巻いてお手製の葉巻を作っていた。

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不格好な即席葉巻に火をつけ、満足そうなおじいちゃん。
こんな光景にハバナではお目にかかれない。
在りし日のキューバの日常がこの村には残っている。

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ランチを食べた海沿いのレストランが夜も営業しているのか怪しかったので、夕食はカサ飯をお願いすることに。
漁師の村なのでメインには魚をオーダー。
いつものようにサラダやイモ、食用バナナやライスなどサイドメニューが凄いボリューム。
いつも思うことだけど、もうちょっとボリュームを減らしていいから値段を下げてほしい。
今夜は1人5CUC(約5ドル)。

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翌朝、ハバナへ戻るためにビニャーレス行きのカミオンを待っていると前日魚をご馳走してくれた漁師たちと再会。
その中の1人に「もしよかったらTシャツをくれないか」とお願いされていたので、古くなっていて申し訳ないけどTシャツを1枚あげた。
ヨレヨレになってもう捨てようかと思っていたケンゾーのTシャツをとても喜んでくれた。

こんな小さな村でおなじ漁師をしていても貧富の差がある。
Tシャツをあげた男性はシャツもズボンも着古してボロボロ。
でも、彼の友だちの漁師はまっさらできれいな服を着て立派な腕時計をはめている。
父親はアメリカのフロリダで働いていてお金を送金してもらっているんだそう。

カストロとゲバラがめざした理想は素晴らしく、社会主義の成功に限りなく近づいたキューバだけど、じわじわと歪みが大きくなっているように感じる。
いったいこの先キューバはどう変わっていくのか。
変わらないといけないことも確かにあると思うし、変わらないでいてほしいと願うものもある。
まあ、第三者が願うことはお門違いだと分かってはいるけれど。

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カミオンとマキナ(乗合いタクシー)を乗り継いでピナール・デル・リオへ。
そして、ピナール・デル・リオからカミオンに乗ってハバナへ。
この移動がケンゾーとイクエにとって最後のカミオン移動。
いやあ、この3週間で何台のカミオンに乗っただろう。
ちょっと感慨深いものがある。

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最後のカミオンは、なんとシートの上に布袋で作ったクッションが敷かれていた。
こんな人道的なカミオンもあるんだ。
ビュービュー吹き込む風に吹かれながら一路ハバナへ。

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一時はお尻がボロボロになってカミオンでの移動にくじけそうになったこともあるけど、なんとか最後まで耐えることができた。
「過酷な移動」と旅人が言う乗り物は世界にたくさんあるけれど、カミオンはほんとうにきつかった。
ケンゾーとイクエはお尻が痛くなるだけで、時間が経てば回復したんだけど、しばらくいっしょにカミオン旅をしたレオくんはもっと酷かったらしい。
レオくんのお尻の名誉のために、詳しく病名は明かさないけどカミオンのせいで大変なことになった。
帰国後に病院直行、即手術したんだって。

おそるべしカミオン!

ということで、ローカル感満載のカミオン移動はあまりお勧めしないかな。
長距離はおとなしく快適なビアスールに乗ったほうがいいかも。
つらい移動が心地いい!っていうMっ気満載の人はどうぞ!
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かっこつけて、葉巻吸って、酔っぱらって

2015.12.28 08:12|キューバ☞EDIT
最近、足のツボ押しにハマっているイクエです。
どのツボがどこに効くのか、インターネットで検索しながらきょうもケンゾーとやりました。
ときには悲鳴が出るほど痛いところも。
若いときはそんなことなかったのになあ。
帰国したらイボイボの健康サンダル買おうっと。

田舎だけど表の通りは妙に観光地化されているビニャーレス。

「のどかでよかったよー」
「ラオスの田舎みたいだった」
なんて旅人の間では高評価だったけど、安い食堂はないし、ツーリストが闊歩しているし、あまり楽しくない。

でも、きっとここの魅力は街から離れたビニャーレス渓谷にある。

レストランが高すぎてお腹を空かせたままだけど、とりあえず街の外に出てみることに。
中心地から離れたら、きっと地元の人が行くような食堂が見つかるよ。

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でも、これがない。
歩けば歩くほど、どんどん田舎になっていく。
これは早く手をうたねば。

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ツーリストが来ない住宅地にさしかかった。
なんかレストランっぽい看板はある。
でも、見かけはただの民家だよねえ。

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立ち止まって外からうかがっていると、そばにいた女性に声をかけられた。
「食事できるわよ。
 スープもサラダもメインもライスも、デザートもつける。
 ひとり6CUCでどう?
 メインは肉でも魚でもいい。
 ランゴスタ(ロブスター)でもエビでも同じ値段。
 でもほかの客には内緒ね。
 もっと高い値段で出してるから。」

別にこっちから値段交渉したわけでも「高い」と言ったわけでもないのに、なぜか向こうから「特別に安く」なんて声をかけてきてくれた。
わたしたちが貧乏そうに見えたのかもしれない。

6CUC(約6ドル)でもわたしたちにとっては高価。
でもそのお金でランゴスタが食べられるなら。

外観は普通の民家だし、食卓で食べるのかな。
カサで出されるようなものなのかな。
そう思って家の中に入ろうとしたら、レストランは建物の脇の細い道を抜けた奥にあった。
かなり広くて50人以上は入るんじゃないかな。
雄大な景色を見られるテラス席やバーまである。
ほかのお客さんたちもいて、ツアー客御用達のお店なのかも。

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ケンゾーはエビをわたしはランゴスタを注文。
食べられない量が出てきて、残りはお持ち帰りすることに。
これで、夕食代も浮く♡

ご飯は白ご飯とオレンジ色のご飯が出てきた。
チキンライスみたいに見えるけど、真ん中にはパイナップルの葉っぱが飾られている。
具は刻んだパイナップル。
甘みのあるご飯。
変わった味だけど、けっしてまずくはなかった。

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高いレストランしかなくてひもじい思いをしていたけれど、たらふく食べて満腹感と幸福感。
さて、もっともっと歩いていこう。

ケンゾーが目を見開いて足を止めた。
「おおっ!
 やっとるやん。」

嬉しそうなケンゾー。
少年たちがスポーツをしていた。

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三角ベースのようなルールの野球。
野球大国キューバも、いまではサッカーに押され気味。
そんななか若い子たちが野球に打ち込んでいることが、ケンゾーは嬉しいらしい。

といっても、ケンゾーはそれほど野球ファンってわけではないんだけど。

さすがキューバ。
ピッチャー、靴を履いてない。

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けっこう本気でやっている。
大人のコーチ役がいて、少年たちにいろいろと口出ししている。

でも、ボールは布切れで作った手作りだし、バットにいたっては木の枝。

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野球って用具を揃えるのが大変。
その点サッカーはボールさえあればいい。
だから、世界中どこでも子どもたちはサッカーをしている。
アフリカでも南米でも、サッカーが流行るのは必然だったのかもしれない。

野球ってルールも難しいし、役割分担も大変だし、とても頭を使うスポーツだと思う。
わたしは野球のルールが難しすぎてよくわからない。
ルールを覚えてやっている小学生たちに感心してしまう。  
腕や足もたくさん使うし、子どもたちが成長していくうえで野球をやるのってすごくいいと思うなあ。

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道をどんどん進んでいくと、建物が消えた。
両脇には生い茂る木々しか見えない。
通る車も少なくなる。
このまま歩き続けると、もっと牧歌的な風景に出会える。

ビニャーレス渓谷。
渓谷といっても大きな谷があるわけではなく、ぼこぼことした小高いたくさんの山に周りを囲まれているところ。

このあたりはカルスト大地なのだそう。

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ビニャーレスという名前はワインを意味する「ビーノ」からきている。
ここにやってきたスペイン人がここでならおいしいワインが造れるだろうと思って、ワイン造りの場所にしようとした。

たしかにスペイン人がそう考えるのも頷ける。
これまでの旅行中、いくつかのワインの名産地に行ってきた。
ここのように岩山と言うか切り立った丘がボコボコとそびえている場所が多い。
南アフリカのステレンボッシュもこんな感じだった。

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でもけっきょくワイン造りは失敗に終わったのだそう。
残念。

鮮やかな緑。
木々に覆われた岩山が織り成す奇妙な風景。
そして、赤茶色の土。

畑の間を抜けると、ふたたび住宅街になった。
さっきまでの住宅とはかなり違う。
木造の壁に葉っぱの屋根。
電気や水はどこからひいてるんだろう。
住人たちはスペイン人がここでワイン造りを始めようとしていたときと、ほとんど変わらない生活をしているのかもしれない。

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こんな住宅と似ている建物が点在している。
でもちょっと違う。
家よりも大きくて、高さがあり、三角屋根がすっぽりと下まで覆っている。
ちょうど、日本の白川郷の合掌造りのような。

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点在するこの建物は何なのか。

実は、タバコの葉を乾燥させる倉庫。
やってきたスペイン人はこの場所でのワイン造りには失敗したけど、タバコ造りには最適の場所だった。
「ワイン」という名のビニャーレスは、いまでは良質の葉巻の名産地として知られている。

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独特な形の木造倉庫。
緑に覆われた垂直の岩山。
昔から伝わる伝統的な葉巻造り。

それらが評価されて1999年にユネスコの文化遺産に登録されている。

石灰岩の侵食でできた岩山には、ときおり穴が空いて岩山の中まで空洞が続いている。
大きい洞窟もある。
スペイン人が侵略してきたときは原住民が住み、スペイン人が原住民を殺して代わりに黒人奴隷を連れてきたあとは奴隷の隠れ家となり、独立戦争のときには革命家やゲリラたちの隠れ家となった。

大国に翻弄されてきたキューバの歴史が詰まっている場所だけど、いま目の前に広がるのは平和的でのどかな景色。

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この辺り一帯には小規模の葉巻農園がたくさんあり、葉巻造りの実演を見せてくれる。
旅行者にとっては、乗馬をしながら葉巻農園を訪れるツアーが人気。
ビニャーレスでは欠かせないアクティビティ。
当然わたしたちは・・・・しない。
だってトリニダーの乗馬でお尻の皮がむけ、日々の過酷なカミオンの移動で腰がおかしくなっている。

だから、地図を頼りにときどき道に迷いながら足を水たまりで汚しながら、ひたすら歩く。

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1時間ほど歩き、葉巻農園らしきところに到着した。
入口から奥へと進む。

大きな貯水タンク。
カストロの似顔絵と、カストロとゲバラが革命闘争を起こすために乗船しキューバに上陸した船グランマ号が描かれている。

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車庫には黒光りするクラシックカー。
こんな田舎の奥地でも、キューバの代名詞的なものたちに出会うなんて。

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敷地は広く、奥に進んでいくと男性に声をかけられた。
この葉巻農園の若旦那。

「どうやって来たんです?
 まさか歩いて?」

「はい。」

泥だらけのわたしたちのサンダルで、バレていた。

「見学できますか?」
「もちろん。
 見学のお代は頂きません。
 奥に案内しますよ。」

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彼は四代目。
この家の屋号はDos Islenos。
Islenoとは島民という意味で、とくにカナリア諸島の住民のことを指す。
先祖がカナリア諸島出身なのだという。

カナリア諸島はアフリカ大陸北西部の大西洋に浮かぶ島々。
スペイン領となっている。
言葉で説明すると遠いように感じるし、実際に日本が中心に位置する地図を見るとキューバとカナリアは右端と左端で離れている。
でも実際はそう遠くない。

いただいた葉巻を吸いながら説明を聞く。

吸う前に葉巻の淵に、グラスに入った黄金色の液体を塗る。

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蜂蜜。
あのゲバラもここビニャーレスの葉巻を愛煙していて、こんなふうに蜂蜜を塗りながら嗜んでいたという。

葉巻を口に含むと、唐辛子のようにピリリと舌を刺激する。
それがいいのだけれど、たしかに蜂蜜を塗るとまろやかになる。

9月に種植えをし、育ったら11月にその苗木を植え替える。
1.5メートルほどに育つと、上のほうを切って成長を止めるのだそう。
そして12月ごろ、育ったタバコの葉を刈り取る。
この木造の倉庫で3か月間乾燥させる。

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乾燥させたあとは、葉を発酵させないといけない。
そのときレモンやシナモン、蜂蜜などに漬け込むのだそう。
農家によって種類や配合が異なり、これによって風味が変わってくる。

発酵するときはヤシの葉に包む。
そして4か月。

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ここからも手作業。
葉の中央を通る葉脈は取り除くのだそう。
タバコの葉のニコチンの90パーセントがこの葉脈に入っていると言う。
葉巻はタバコに比べて体にいいと言われるゆえんはここにある。

葉巻の場合、ニコチンは2パーセント以下なんだとか。
ほんとかな。
葉巻のほうがきつそうだけど。

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葉巻を吸うとき、タバコのように肺までは入れない。
口に煙を含んで吹かす。
だからタバコよりも体への害は少ないんだって。

キューバの葉巻でもっとも質がいいと言われ、世界でいちばん有名なブランドがCOHIBA(コイーバ)。
キューバのブランドの葉巻は国営工場で作られている。
この農園では、50パーセントを政府に提供し、残りは自分たちで葉巻を作り販売している。
コイーバに使われるタバコもここで栽培されている。

最高級品のコイーバの次に有名なのがMONTE CRISTO(モンテ・クリスト)。
そのあとにROMEO Y JULIETA(ロメオ・イ・フリエタ)などが続く。
値段もコイーバが高い。

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タバコの葉の品種によって使い分けられているのかと思ったら、コイーバもモンテ・クリストもロメオも一本の同じタバコの葉から作られるのだそう。
違うのは、葉っぱの生えてる位置。
土に近い下のほうが質が悪く、ロメオに使われる。
真ん中に生えている葉がモンテクリスト。
そして太陽の光を浴びるいちばん上の葉が質がよく、コイーバに使われる。

葉巻1本で4〜6枚の葉を使う。
モンテクリストだと4枚。
コイーバだと6枚。

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葉を適当な大きさにカットし、ぐるぐると巻いていく。

キューバの街を歩いていると、よく路上で激安の葉巻を売っている人を見かける。
日本円で1本10円くらいで買えるのだけど、それだと中のほうはバナナやトウモロコシの葉でごまかしてあるんだとか。

巻いた葉巻は、紙でぎゅっと包んで圧縮し2時間置く。
その後、さらに葉を巻いて形を整えて完成。

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葉巻を保存するのは木製の専用の箱がいいと言われている。
でも、こんなふうにバナナの葉で包んでプラスチックケースに保存するのも効果的で湿気ずに4年間もつらしい。

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上の写真の左側がコイーバと同じ質のもの。
右がモンテ・クリストと同等のもの。

ここで作った葉を政府に出荷し、国営の葉巻工場で作られたものにはラベルが貼られ、ブランド名のついた箱に入れられ、高値で市場に出回る。
コイーバなどはほんとうに高くて、キューバ国内で買っても高いものだと1本何十CUC(何十ドル)もする。
安いものでも1本5CUCくらいから。

この農園で独自に作られているものは、ブランドものと同じ質だけど安い。
だからケンゾーはお土産用に、農園で直接葉巻を買うことを決めていた。
コイーバと同等の葉巻は1セット14本で40CUC(約40ドル)。
半分の7本を20CUCで譲ってもらうことにした。

ツアーで連れていかれる葉巻農園によっては、もっと高く売りつけられることも多い。
しかも14本からじゃないと譲ってもらえない。
その点で、ここは良心的だった。
強制的に買わされる雰囲気もなかったから、買いたくない人は買わなくてもいいと思う。

試煙用にもらった葉巻を吸いながら、農園を出て宿へと向かった。
葉巻1本は高いけど、タバコと違ってかなり長持ちする。
もらったものは1時間くらいもつ。
ぷかぷかしながら歩いていたら、酔っぱらってきた!!
頭がクラクラ。
足がフラフラ。
そして酔っぱらったときと同じように、こころがフワフワ。
煙を肺に入れてなくてただ吹かしているだけなのに。
わたしだけじゃなく、ケンゾーも。
ケンゾーはわたしとつきあいはじめてタバコをやめたけど、その前に長いこと喫煙していたのに。
葉巻の威力、おそるべし。

「あー、酔っぱらってきた。
 なんで?」

「葉巻好きな人って、これがいいのかな。
 こんなに酔えるんなら酒代と比べてそんなに高くないかも。」

葉巻で酔うなんて予想していなかったふたり。
宿に着くなりベッドに倒れ込んだのだった。
ゲバラやカストロみたいにかっこよくなれないわ。
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次々と新手の乗り物が! キューバの移動は奥が深い

2015.12.27 08:17|キューバ☞EDIT
子どものころ大掃除の担当は窓ふきだったケンゾーです。
家中の窓を雑巾で拭いて新聞紙でピカピカになるまで磨き上げるのが仕事だった。
年末の大掃除なんて久しくしてないなあ。

3週間のキューバ旅も残すところあと5日。
残り5日間でどこに行こうか?
キューバ旅行者のほぼ100%が訪れるであろうバラデロもまだ行ってないけど、ビーチリゾートにはあまり惹かれない。
3食が付いて飲み放題のオールインクルーシブホテルに泊まってビーチやプールでまったりするのが定番らしいんだけど、キューバでお金にものを言わせてはしゃぐのは正直ちょっと躊躇われる。
悩んだ末にバラデロはすっ飛ばして、葉巻の生産地として有名なビニャーレスに行くことに。

ビニャーレス

トリニダーからビニャーレスまで1日で移動するのは無理なので、いちどハバナに戻って1泊することに。
移動手段は懲りずにカミオン。
2日前の乗馬でお尻が酷いことになってるけど、ここまできたら最後までローカルな乗り物で移動したい。
ただ、カミオンは乗ってからも大変だけど乗るまでもひと苦労する。
まずどこに行けば乗れるのか、カミオン乗り場を探し出すのがけっこう大変なんだよねえ。

いろいろ人に聞いたりしたんだけど、ハバナ方面行きのカミオン乗り場がはっきりしない。
朝6時半過ぎ、たぶんここなんじゃないかなあという場所に行ってみる。
カミオン乗り場と言っても、そこは街外れのただの路上。
ほんとうにここでいいのか、一抹の不安があったけれど先客の姿が。
経由地のシエンフエゴス行きのカミオンを待っている人たちもいたのでひと安心。

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ひと安心はしたものの、待てども待てどもシエンフエゴス行きのカミオンはやって来ない。
せっかく早起きしたのに、白々と夜が明けてしまった。
目の前をハバナ行きのビアスールが走り去る。
エアコンが効いてふわふわのシートで、快適なんだろうなあ。

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待ちはじめて1時間ちょっと。
目の前にトラックが止まり、シエンフエゴス行きのカミオンを待っていた人たちが我先にと荷台によじ上りだした。
え、これ?
トラックを改造したカミオンじゃなくてトラックそのもの。
シエンフエゴス行きか確認すると、そうだと言う。
これはいっしょに乗るしかない。
動くものならなんでも交通手段にしてしまう、キューバの人々はたくましい。

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1人10モネダ(約50円)払ってトラックの荷台に乗り込む。
荷台の上では立ったまま、しっかり掴まっていないと振り落とされそうなほど乗り心地は悪い。
けれど抜群の開放感。
朝日を全身に浴び、風に吹かれながら360°パノラマの景色を楽しめる爽快な移動。

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上下に揺れるし、スピードもそれなりに出ているので常に足に力を入れていないといけない。
立ったままなのでお尻に負担はかからないけど、トラックの荷台で足を踏ん張るのは1時間半が限度。

ちょうど限界というところでシエンフエゴスに到着、バスターミナルではないただの路上に降ろされた。
つぎはハバナへと通じている国道沿いのAguada de Pasajerosという町まで行きたいんだけど、さてどうしたものか。
近くに居合わせたおばちゃんに「Aguada de Pasajerosに行きたいんだ」と言うと、「じゃあこれに乗って◯◯まで行きなさい」と言われ、手をあげて「タクシー」を止めてくれた。
この「タクシー」、普段は路線バスのように決まったルートを走る相乗り。
だけどおばちゃんがケンゾーとイクエのためにドライバーに交渉して貸切りにし、行き先の説明と値段まで聞いてくれた。

その「タクシー」がこれ。

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ちゃんと「TAXI」という表示とバックミラーが付いている。
だけどふつうのタクシーではない。

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馬車。
キューバではよく馬車を見かけたけど、ここシエンフエゴスでは馬車タクシーがたくさん行き交っている。

運賃は2人で20モネダ(約100円)。
貸切りだからかなり割高だと思う。
たぶん相乗りだと1人5モネダくらいで乗れるんじゃないかな。

馬車タクシーで連れてきてもらったのは幹線道路。
バスターミナルがある訳ではないし、バス停の表示もないけれど、ここで待っていればAguada de Pasajeros行きのバスがやって来るらしい。
何台か別の行き先のバスをやり過ごし、Aguada de Pasajeros行きのバスが目の前に止まった。
すでにぎゅうぎゅう詰めでちょっと躊躇したけど、次のバスがいつ来るか分からないので意を決して乗り込む。

(写真は降りたときに撮ったもの)
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シエンフエゴスからAguada de Pasajerosまでは1人15モネダ(約75円)。
最後にはガラガラになったバスを終点で降りる。
ハバナに行きたいんだと言うと、いっしょに降りたおばちゃんが「付いておいで」と言ってくれた。
カミオンやバスをどうやって乗り継げばいいか分からなくても、「◯◯に行きたいんだ」ととりあえず最終目的地を伝えれば誰かしらが教えてくれる。

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てっきりおばちゃんはハバナ行きのバス乗り場を教えてくれると思ったんだけど、「ここよ」と言われたのは国道の路肩。
まさかここにきてヒッチハイクとは!
キューバ人たちはよく、有料のヒッチハイクをしている。
さっきのトラックもそうだった。

たしかにハバナまでは一本道だけど、はたして外国人だけでヒッチハイクをして止まってくれるのか?
いまは12時、まだまだ時間はある。
ヒッチハイクは久しぶりだけど、やるしかない。

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乗用車だろうがトラックだろうが走ってくる乗り物に片っ端から手をあげる。
ヒッチハイクをはじめて15分、意外と早く、そして意外な乗り物が止まってくれた。
まさかのちゃんとした長距離バスのTranstur。
外国人専用とも言われているバス。

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すべてローカルな乗り物で移動するというささやかなこだわりは意外な展開で終わりを迎えることに。
でもケンゾーとイクエだけでなく、地元のキューバ人も乗り込んでたんだけど、どういうことだろう?
ハバナまで1人2.50CUC(約2.50ドル)。
キューバ人の女性は40モネダ(約200円)払っていた。
この路線だと、バスだろうが乗用車だろうがヒッチハイクの相場は40モネダらしい。
ほかのキューバ人よりも高かったけど、冷房やトイレのついたこんなバスに2.50CUCで乗せてもらえるだけでありがたいので値段交渉はせず車掌の言い値で乗った。

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バスに乗り込んだらさらに不思議な光景が。
乗客全員キューバ人なんだよね。
外国人ツーリストは皆無。
う〜ん、どういうことなんだろう。
それからも度々停車して乗客を拾いながら走るバス。

キューバの乗り物に関しては謎が多すぎる。
このTransturのバスがどういう位置づけなのかよく分からないけど、いちばんコストパフォーマンスがよくて快適。
座席はふっかふかだしエアコンは寒すぎずちょうどいい涼しさ。
これで地元の人とほぼ同じ値段なんだから言うことなし。

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快適な、笑っちゃうくらい快適なバスに揺られること3時間。
バスはサンティアゴ・デ・クーバに向かうときに利用したカミオンとオムニバス乗り場前に到着。
路線バスに乗り、「ヨハンナの家」に行くも残念ながら満室。
それならとマキナ(乗合いタクシー)に乗り、以前ルンバのライブを観た旧市街の西側へと移動。
下見していた1泊5CUCで泊まれる宿へ行くもここも満室。
週末だから混んでるのかなあ?
なんとか1人6CUCで泊まれるカサが見つかりほっと胸をなでおろす。

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シャワー・トイレ付きの個室でエアコンと冷蔵庫完備。
旧市街の中心から離れてるのでここをハバナ観光の拠点にするのはお勧めしないけど、1泊だけで翌朝すぐに移動するので十分。

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この家の看板娘がこの子。
にゃーお。

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なんか目元がへん!?
眉毛?

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落書きしたわけじゃないよ。
眉毛だけじゃなく、目の色も特徴的。

眉毛にオドアイ(左右の目の色が違う)。
看板猫にふさわしい。

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翌朝、まずは最寄りのバス停から空港へ行くP12の路線バスに乗る。
大きな幹線道路のAvenida Rancho Boyerosを南へと走るバス。
Avenida San Franciscoと立体交差する手前で降車。
立体交差の道路を上って西の方へ500mほど歩くとピナール・デル・リオ行きのカミオンが待機している。

カミオン乗り場

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ピナール・デル・リオまで40モネダ(約200円)。
今回のカミオンは座席タイプ!
しかも鉄製じゃなくプラスチック製!
かなり嬉しい。

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ケンゾーとイクエはここからビニャーレスまでコレクティーボ(乗合いワゴン)に乗るためにカミオンを降りた場所から2km弱歩いたんだけど、すぐ近くのバスターミナル前でビニャーレス行きのマキナ(乗合いタクシー)を拾えるかも。

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結局コレクティーボ乗り場にたどり着くも、コレクティーボが1台もいなかったのでマキナに乗ることに。
ビニャーレスまでは1人1CUC。

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キューバではいろんな乗り物に乗ったけど、ケンゾーはマキナがいちばん好き。
ハバナにある手入れが行き届いた観光用のクラシックカーみたいにピカピカじゃないけれど、日々地元の人々の足として使われていて普段使いの渋さがある。
青空の下、サルサを聴きながらカラフルなクラシックカーでドライブするのは気持ちがいい。

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約30分のドライブでビニャーレスに到着。
およそ3時間でピナール・デル・リオに到着。
田舎であることには間違いないけど、メインストリートにはおしゃれなレストランが並んでいて観光地化されすぎている。
お土産を売る露天市場まで。

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メインストリートから一歩路地に入ると住宅街。
目の醒めるような鮮やかな壁。

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貯水タンクにゲバラが描かれている家も。

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情報ノートに載っていた日本人がよく利用するカサに行くもまたまた満室。
でも心配無用。
ビニャーレスはカサだらけ。
この両サイドのカラフルな家はほとんど全部カサだからね。

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近所の人に「こっちにいいカサがあるよ」と勧められ、ピンク色の壁がかわいいこのカサに決定。
「Villa Las Jimaguas」
Calle Orlando Nodarse No.12
バスルームもとても綺麗で家族の感じもいい。

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ビニャーレスはキューバンシガー、葉巻の一大生産地。
大人の嗜み、本場キューバの葉巻農家に潜入します ♫
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ゲバラは英雄か、それとも・・・

2015.12.26 12:27|キューバ☞EDIT
子どものころのサンタさんからのクリスマスプレゼントには、ほしかったおもちゃとなぜかチョコレートがいつもセットだったイクエです。
我が家の場合は、毎年クリスマス前になるとおもちゃ屋さんのチラシを見て欲しいおもちゃを選ぶことになっていました。
父が「あとでサン(3)のサンタさんに電話してお願いしとくね」と言ってました。
当時私が住んでいた地域の電話番号が3-◯◯◯◯だったんです。
子どもながらに3-3タ3の「タ」ってどんな数字なんだろうって疑問だったんですけどね。
24日の夜は、母が「うちには煙突がないからサンタさんが入れるように玄関を今夜だけは開けておこう」って言ってたんですよ。
毎年朝になるのが楽しみでした。

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キューバの古都、トリニダー。
世界遺産の街であり、首都のハバナから日帰りできることもあり、街はこじゃれている。

キューバの街はどこも生活感が漂い雑然とした雰囲気があるんだけど、トリニダーの旧市街の中心地だけは例外。
こぎれいで、ツーリスト好みのレストランやバー、土産物屋が並ぶ。
通りを歩いていれば、ツアーの勧誘を度々受ける。

いかにも観光地な街だと、場違いな感じがして居心地が悪くなるふたり。
高いレストランや土産物屋にわたしたちは用はない。
おしゃれしているほかのツーリストを見ると、普段着の自分たちが浮いているように感じる。
ここは、自分たちの場所じゃないなあって思ってしまう。

そんなトリニダーだけど、ちょっと中心地から離れれば住宅街。
わたしとケンゾーにとってはこっちのほうが落ちつく。

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世界遺産のこの街にも、当たり前のように暮らしている人たちがいる。
コロニアルな建物が建ち並ぶ路地は、子どもたちの通学路。

制服を着て、身なりを整えて通学しているキューバの子どもたち。
凛々しく見える。

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教育に力を入れているキューバ。
経済的に貧しい国ではあるけれど、他の国のように学校も行かずに働いている子どもの姿は見ない。

「教育を重んじるべき」。
フィデル・カストロ氏の理念はいまも健在。

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経済的に貧しい国。
お金を持ったツーリストがたくさんやってくる国。
それでも治安がいいのは、もちろん社会主義だからってこともあるかもしれないけど、子どもたちが大切にされ、等しく教育を受けているからかもしれない。

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トレイを肩に載せて、なにかを売り歩いているおじさん。
地元の人が駆け寄って、袋に入れてもらっている。
何か食べ物のようだけど・・・。

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わたしも!
おじさんをおいかけて「ひとつください」。

地元の人に愛されているスイーツ。
ひとつ1モネダ(約5円)。

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見た目はソフトクリームのようだけど、硬い。
メレンゲのような甘くてどこかなつかしいお菓子。
がじっと噛んで口に含むとシャリっとして、じわっと溶けていく。

ケンゾーが好きなのはスイーツじゃなくてビール!
でも観光地化されたトリニダーでは、どこの街にもある安い生ビール屋さんが見つからない。
情報ノートには生ビール屋さんの場所が書かれていたけれど、行ってみたらつぶれていた。
かつての生ビール屋さんらしき場所もいくつか見つけられたけど、そこに置いてあるのは缶ビールやロン(ラム)。
あった!と思って行ってみると、1杯1CUC(約1ドル)とお高い。

そりゃあね、こんな観光地に安い生ビール屋さんがあったらツーリストが大挙して地元の人がゆっくりお酒を飲むことができなくなっちゃうもんね。

でも、隠れ家のような場所がきっとあるはず。
地元の人は絶対に安い生ビール飲みたいはずだもん。

そして、さまよい続けたイクエとケンゾー。
ようやく見つけた。
しかも意外と中心街。
この緑の建物の薄暗い中。

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ツーリストには販売を拒否されるかなあと恐る恐る入る。
そして並んでいる地元のおじさんと挨拶を交わし、さりげなくおじさんに続いて注文。
そしたら、冷えた生ビールが買えたよー!
一杯5モネダ(約25円)。

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ここもツーリストがグループで来たらダメだと思う。
少人数で「おじゃまします」の気持ちで、さりげなくキューバ人に混じって飲む。
地元の人が主人公のお店だから。

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道を歩いているといろんな物売りの人とすれ違う。
ジュース屋さん、アイス屋さん、パン屋さん・・・。
そしてこんな人も。
縄で縛った小さな白い物体が連なっている。
それを肩にだらーんと垂らして。

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ニンニク屋さん。
キューバではこんなふうにニンニクを売り歩いている人をしょっちゅう見かける。
ちなみに、これのタマネギバージョンもある。
ニンニクとタマネギ両方を売り歩いている人もいる。

キューバは市場に行っても手に入る野菜の種類に限りがある。
とくにタマネギは野菜の中でも高い。
普通、タマネギってどこの国でも作られているし安いんだけどね。

値段の高いニンニクやタマネギってけっこう儲けが大きいのかもしれない。

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いままで巡ってきた街で、キューバ音楽を楽しんできたようにここトリニダーでも楽しみたい。
トリニダーにはいくつか音楽を聞けるスポットがある。
表からのぞいてみたけれど、いかにも観光客向き。
欧米人が地元のお酒やカクテルを飲みながら、優雅に耳を傾けている。

さらに、洞窟クラブなるものもトリニダーにはある。
天然の鍾乳洞をディスコのクラブとして活用しているもの。
イクエもケンゾーもここに行こうとしていたけれど、同じ宿の韓国人に止められた。
「きのう行ったけど、お勧めしない。
 キューバ音楽じゃなくてダンスミュージックが流れている。
 金を持っている連中が集まって騒いでいるだけ。
 行かなきゃよかった。」

それで急遽、行くのをやめた。
代わりに向かったのは、カサ・デ・ラ・ムシカ。
中心地の教会の横、屋外にステージがあり夜な夜なライブが繰り広げられている。
時間帯や日によっては無料で観覧できるらしい。

夜に行ってみてびっくり。
大盛況!
そのほとんどがツーリスト。
こんな小さな街、トリニダーにこれだけツーリストが滞在しているなんて。

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軽快なリズムのサルサ。
お酒の酔いも手伝って、楽しそうに踊るツーリストたち。

でもわたしもケンゾーも、ただ階段に座ってながめていた。
もっと小さな場所で、地元のおじちゃんたちが演奏して、地元の人たちが楽しそうに踊る光景が好きだから。

ツーリストに混じって、心地良さそうに体を揺らすキューバ人のおばちゃんやおじちゃん。
そんなおじちゃんおばちゃんたちを探してホッとするイクエとケンゾー。

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トリニダーにある革命博物館。
カストロやゲバラなど革命軍のリーダーたちの遺品や写真、当時使った武器などが展示されている。
キューバにはこの手の博物館がたくさんあるけれど、わたしたちは一度も中へ入っていなかった。
ハバナやサンティアゴの博物館に入ったレオくんが「すべてスペイン語の解説だし、展示品も見にくいし、博物館として見せ方が下手」と酷評していた。
そのなかで「このトリニダーの博物館はいちばんマシだった」と言っていた。
だからわたしたちも入ることにした。

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展示されているのは、バティスタ政権を倒したときに使った武器や、撃ち落とした米軍の航空機の破片など。
正直、心を揺さぶられるようなものは何もなかった。

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分かりやすく言えば軍事博物館。
日本の靖国神社の博物館に似ているところがある。

「勝てば官軍」。

その言葉を何度も思った。

英雄とされるゲバラとカストロだけど、負けたらきっとテロリスト扱いだった。
きっと、カストロたちが負けていたら「キューバの共産主義化、長期の独裁政権の危険を免れた」なんて語られていたと思う。

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カストロやゲバラの思想には愛があったと思う。
でも、その思想を実現するために彼らは武力を使った。
そのために、いったい何人が殺されたのか。
革命成功後、カストロたちの思想に反対する人たち500人以上を銃殺したり収監したりしたと言われている。

武力を用いずに、カストロたちの理念を実行できなかったのか・・・
と思ってしまうわたしは単なる理想主義者なのかもしれない。

理念を実現するために、武力行使しているグループは今も世界にたくさんいる。
パレスチナにも、チェチェンにも、イスラムの国々にも・・・。
世界的には彼らは危険なグループと見なされている。

ゲバラが使っていたハンモックが展示されていた。
このハンモックに、あの英雄が横たわり揺られていたのかと思うと少しロマンを感じた。
だってゲバラはイケメンで、生き方もかっこいいから。

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でも別に、わたしはゲバラファンではない。
ゲバラについて語れるほど知識もない。

結局最後は、カストロとゲバラに主義や思想、理念の対立が生じ、ゲバラはキューバ国外に新天地を求め、そしてボリビアで殺害された。
でも、カストロはゲバラ死亡後、彼をキューバ解放の象徴としてうまく利用しているふしがある。

ゲバラを英雄として愛する人たちはキューバ国外にも多い。
日本にも。

「戦争反対!」「武力反対!」
そう唱えながらも、ゲバラを敬愛する人たちは日本にも多い。
むしろ、そう唱える人にこそ、ゲバラファンは多い。
でもゲバラもカストロも武力を用いた。
学生たちに武器を配り、戦闘員として勧誘した。

だから「武力反対」と言いながら、ゲバラを支持する人たちにどうしても矛盾を感じてしまう。

でもきっと彼らには彼らの言い分があるのだと思う。
ゲバラたちはできるだけ武力に頼りたくなかったけどしょうがなく頼った、とか、アメリカの圧政からキューバを解放するための正義の戦いだった、とか、革命後のカストロ政権は庶民に寄り添った政治を展開した、とか。

ゲバラたちも結局武力に頼ったんじゃない、だからそれを平和主義者って言えるの?
正義の戦いだったって手放しで誇れるの?
わたしの考えは単純かもしれない。

ゲバラのTシャツはお土産としても人気がある。
でも、ゲバラは決して平和のシンボルでもないし、弱者に目を向ける英雄というだけではないと思う。

わたしはゲバラやカストロについての知識を持ち合わせていない。
だからわたしの考えは浅はかかもしれない。
ゲバラを敬愛する人たちに「ゲバラやカストロのやり方はすばらしかった、彼らがやらなければアメリカの圧政にキューバ人たちがずっと苦しみ続けることになった」ってきっと反論される。

夢想主義者と言われてもいい。
理想主義者と言われてもいい。

武力に頼らない方法がほかになかったのかな。
きっと、それは現実的に不可能で、とても難しいことだとはわかってる。
でも、それを模索することはとても大事なことだし、放棄したくない。
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負の遺産の島キューバ

2015.12.25 09:39|キューバ☞EDIT
メリー・クリスマス!
クリスマスの時期が近づくと、ボキャブラ天国の「♫ 兄は夜更け過ぎに〜 ユキエに変わるだろう ♫」というネタを思い出すケンゾーです。
山下達郎の名曲『クリスマス・イブ』をおかまネタで替え歌したボキャブラの名作。
芸人がネタを競うシリーズ後半もおもしろかったけど、視聴者投稿スタイルの初期シリーズのほうがバカでくだらなくてアングラ感満載でおもしろかった。
もう3年間日本のテレビは観てないけど、いまバカでくだらない番組ってどんなのがあるんだろ?

ユネスコの世界遺産に認定されているトリニダー。
スペイン植民地時代の古い街並みとともに遺産に登録されているのが、トリニダー郊外に広がる「ロス・インヘニオス渓谷」
18世紀後半から19世紀末にかけてキューバの砂糖産業の中心となった場所で、「砂糖の谷」とも呼ばれてきた。

トリニダー周辺の気候と土壌がサトウキビ栽培に適していたため大規模プランテーションが相次いで作られ、たくさんの製糖工場で砂糖が生産されていった。
精製した砂糖をいち早くヨーロッパへと輸送するため、1880年代にはロス・インヘニオス渓谷とトリニダーを結ぶ鉄道が敷設され、蒸気機関車が運行。
砂糖を運ぶという役目を終えた現在は、観光列車として砂糖の代わりに観光客を運んでいる。

ロス・インヘニオス渓谷行きの観光列車は1日1本のみ。
セントロからおよそ1km南西にあるトリニダー駅を9時半に出発し、イスナガ駅とグアチナンゴ駅を経由して午後3時頃トリニダー駅に戻ってくる。
料金は10CUC(約10ドル)で乗車券は当日の朝9時10分から発売される。

サトウキビと砂糖がもたらしたかつての繁栄に思いを馳せながら蒸気機関車に揺られるというのは魅力的だけど、10CUCはなかなかいいお値段。
とりあえず宿からさほど離れていないトリニダー駅まで行ってみることに。
トリニダー駅は拍子抜けするほど小さな建物だった。

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ボーッという汽笛とともに姿を現した蒸気機関・・・ん?!
ディーゼル機関車?
蒸気機関車じゃない!!

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昔ながらの蒸気機関車だと思ってたのに。
ふつうのディーゼル機関車だと魅力は半減だよ。
観光客が乗り込む客車は2両。
いちおうそれっぽい造りにはなっている。

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中にはバーが設けられていて、モヒートなどを飲みながらロス・インヘニオス渓谷の景色を楽しむことができる。
のはいいんだけど、やっぱり蒸気機関車じゃないっていうのがねえ。
スピードは遅いかもしれないけど、シュッシュポッポと煙を巻き上げながら走るのが雰囲気があっていいんだよねえ。

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ということで、観光列車はパス!
でもロス・インヘニオス渓谷には行ってみたい。
自力で行けないかなあと地図を見ていたら、2日前に列車が停車するイスナガ駅のすぐ近くをケンゾーとイクエはすでに通っていた。
カマグエイからトリニダーに移動してきたとき最後に乗った激安コンテナトラック。
このコンテナトラックがイスナガ駅のすぐそばを通ったんだよね。

ならばと、観光列車が出発したあと、バスに乗って列車を追いかけることに。
どこで乗れるかわからなかったけど、とりあえず街中のターミナルへ。
ターミナルの有料トイレのスタッフの女性に「イスナガ駅に行くバスに乗れないかなあ」と尋ねたら「あるよ!来たら教えてあげるから。」と言ってくれた。
バスが来るまで、昼食用に何か持っていこうとターミナルの外をうろうろしサンドイッチを買っていたら、わざわざさっきの女性が外まで探しに来てくれた。
「来たわよ、早く早く。」
笑顔で案内してくれたところには、コンテナトラック。

サンクティ・スプリトゥス行きのコンテナトラックはビアスールと同じターミナルから発着していた。
イスナガまでは1モネダ(約5円)。
庶民の足とあって、観光列車と比べたら格段に安い。

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イスナガまでおよそ30分。
1時間遅れで出発したので列車はすでに到着していた。
次のグアチナンゴ駅へ向けて出発するのを待つことに。

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ヨーロッパとアメリカへの砂糖供給地として大いに繁栄していったキューバ。
原料のサトウキビや精製した砂糖を運ぶため、国内隅々まで鉄道網が築かれた。
1950年代、面積に占める鉄道敷設率は世界一。
しかし、砂糖産業の衰退と革命後の経済危機によりキューバの鉄道も廃れていくことに。

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砂糖の代わりに外国人ツーリストを乗せ、のどかな景色が広がるロス・インヘニオス渓谷を走る観光列車。
観光客に人気のアクティビティだけど、ロス・インヘニオス渓谷はキューバの人々にとって負の遺産でもある。

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初期のサトウキビプランテーションではキューバの先住民族たちが強制的に働かされていたけれど、ヨーロッパから持ち込まれた病気と、過酷な労働のせいでほぼ全滅。
新たな労働力として白羽の矢が立ったのがアフリカの黒人たちだった。

イスナガ駅の周辺にはかつて、大農園主イスナガ一家の広大なサトウキビ畑が広がっていた。
駅の目の前にそびえる「イスナガの塔」
塔のふもとではトリニダー名産の「ファゴッティング」と呼ばれる模様が施された大小様々の布が風にたなびき、客引きの声がひっきりなしに響き渡る。

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いかにも観光地という雰囲気だけど、高さ45.5m、7階建てのこの塔が建てられた目的は奴隷たちの監視だった。
1CUC払って塔の上に登ってみることに。
踏みしめるたびにギシギシと悲鳴を上げる年季の入った木製の階段。
最上階からはロス・インヘニオス渓谷を360°見渡すことができる。

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1830年から5年かけて建てられたイスナガの塔。
奴隷たちを見張るためのこの塔を建てさせられたのも、また奴隷たちだった。
サトウキビ栽培と砂糖生産のピーク時には、ロス・インヘニオス渓谷に50以上の製糖工場が稼働していたんだそう。
働かされていた黒人奴隷の人数はおよそ3万人と言われている。

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キューバに運ばれてこられた黒人奴隷たちは西アフリカ出身が多かったんだそう。
通称『奴隷海岸』
ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリアなどギニア湾沿いの西アフリカの大西洋岸をヨーロッパの人々はそう呼んでいた。
17世紀から19世紀にかけて、1000万人以上の黒人奴隷たちが北中南米、そしてカリブ海の島々に売られていったと言われている。

塔の下にポツンと置いてある巨大な鐘。
かつて一日の労働のはじまりと終わりを告げていた鐘。
奴隷たちはどんな気持ちで鐘の音を聞いていただろう。

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イスナガ一家の住居は現在レストランとなっている。
華美ではないけれどゆったりとした贅沢な作り。

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レストラン内には当時の奴隷たちの労働の様子を描いた絵が掛けられている。
突然船に詰め込まれ、自分の体を金で売り買いされた挙げ句に一生プランテーションで働かされる。
奴隷たちがどんな感情を抱いていたのか、かんたんに想像することはできない。
キューバの人々が我慢強いのは、必然なのかもしれない。

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トリニダーへ戻ろうとコンテナバスを待っていると、目の前でダンプカーが停車。
同じようにバスを待っていた人たちが一斉に荷台に上りはじめた。
乗ってもいいのかな、と逡巡していると男たちが「バモス!(行くぞ!)」と声を掛けてくれた。
キューバではいろんな乗り物に乗るなあ。
運賃を払うのかと思ったら、ドライバーがみんなをタダで乗せてくれた。

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かつてサトウキビ畑が広がっていたロス・インヘニオス渓谷に別れを告げる。
山に囲まれ緑豊かなこの場所は、のどかで平和で、とても美しかった。

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キューバ「トリニダー」☆☆ レトロふるかわいい街

2015.12.24 08:23|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
宿にあるフリーコーナーの古着をもらおうかどうか迷っているイクエです。
寒いから暖かい服が必要だけど荷物になるからなあ。
せっかく荷物を減らしたのに、また増やすことになる。
あと2か月弱、どう乗り切る?

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遠くに海が見える街、トリニダー。
16世紀初頭、スペイン人が今よりも海岸に近い場所に街を築いたのが始まり。
街は発展していったものの、海賊から度々襲撃を受けることに。
そのため海岸よりも少し離れた現在の場所に街が移され、いまのトリニダーができあがっていった。

海岸とは反対の方向に目をやると、なだらかな山が続いている。
その山肌にサトウキビ畑。
当時のトリニダーでは奴隷を使ったサトウキビのプランテーションが発展していった。

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トリニダーを繁栄させたのは、奴隷とサトウキビ。
いまも旧市街の中心地となっているマヨール広場では、奴隷の売買やサトウキビの取引きが行なわれていた。
広場を囲んでいる豪華な建物は、サトウキビの農園主たちの屋敷。

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18世紀から19世紀に建てられたもので、緻密で華やかな造りは当時の栄華を物語っている。

いくつもの細い木で組まれた軒下。
カラフルな色のバルコニー。
優美でほんわかした壁画。

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昔のお金持ちの家は、いまではミュージアムやレストラン、ホテルとして使われているところが多い。
いっぽうツーリストに開放せず、プライベートな家としてキューバ人が暮らしているところもある。

どちらにせよ、建物内部はまるで18世紀、19世紀そのもの。
時間が閉じ込められている空間。

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この街の魅力は、お金持ちの立派なお屋敷だけではない。

庶民の家々にもかわいさがある。

瓦の屋根にパステルカラーの壁。
低層の家々が軒を並べている。
絵本に出てきそうな街並み。

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けっして派手すぎない。
どこかあたたかみがある。
「レトロ」という言葉がしっくりくる街。

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馬車や自転車タクシーがのどかに行き交っているのも、「レトロ」な街並みづくりに一役かっている。
100年前からほとんど変わっていない光景かも。

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そして、石畳のおもむきある路地。
ここには都会のハバナとはまた違った、田舎らしい風景がある。

キューバの古都トリニダーは、1988年にユネスコの世界遺産に登録された。

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この古都の街を一望できるのがかつてのサン・フランシスコ修道院の塔。
空とカリブ海の青、生い茂る緑、そして瓦葺き屋根の赤茶色。
コントラストが美しい。

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植木鉢のような瓦。
不揃いで、苔むしていたり色落ちしていたり。
だからこそ味わいがある。

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上から見ると、屋根がなくむき出しになっているところもある。
テラスや屋上として使われている。
赤茶けた瓦の間から真っ白い洗濯物が太陽に照らされている。

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テラスがレストランになっているところも。
世界遺産の街で優雅な朝食。

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さて、スペイン植民地時代から時が止まったかのような古都、世界遺産の「トリニダー」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

キューバには、植民地時代の建物が残る古い街がいくつもあるけれど、トリニダーがいちばん保存状態がいい。
石畳の路地を歩き、土産物屋をのぞいたり写真を撮ったり。
暑くなれば軒下で売っている自家製アイスやジュースで体を冷やし、一休み。
行き交う車もそこまで多くないし、騒々しくなく、ゆっくりと散策できるのが嬉しい。
外国人ツーリストが大勢いて、キューバで人気の観光地なのも納得。

ただ安い食堂があまりなく、観光地として整いすぎているのがイクエとケンゾーには物足りなかった。

このトリニダーの世界遺産。
評価されたのは実は街並みだけじゃない。
郊外のロス・インヘニオス渓谷も含まれている。

いったいどんな渓谷なのか。
そしてその渓谷には悲しい歴史も。

渓谷については次回、ご紹介します ♪
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もう二度としないと誓った優雅なアクティビティ

2015.12.23 06:34|キューバ☞EDIT
2日連続で温泉に浸かってお肌がスベスベになったケンゾーです。
いまいる中米は火山地帯。
とくにグアテマラには温泉スポットがたくさん。
2人で個室を借り切って1時間320円くらいとリーズナブル。
この調子でいくと30代の若さを取り戻せるかも!

話題を2か月前のキューバに戻さないと。
コンテナトラックという新たな乗り物に揺られてたどり着いたトリニダー。
世界遺産のこの街はキューバを代表する観光地。
ハバナからさほど離れていないこともあり、サンティアゴ・デ・クーバやバラコアとは比べ物にならないほど観光客で賑わっている。

トリニダー

「キューバにこんなにツーリストいたんだあ」とハバナ以来のたくさんのツーリストの姿に新鮮さを覚えるケンゾーとイクエ。
でもそんなことよりも予定外だったのは、「リーズナブルなレストランがぜんぜん無い」ってこと。
観光客が多いトリニダーにはおしゃれでお高いレストランはたくさんあるんだけど、安いレストランはまったくない。
7CUC(約7ドル)するカサ飯を毎晩食べるわけにはいかないから安いレストランがないのは貧乏旅人にとって致命的。
いままでどの街にもモネダで食べられる庶民レストランがあったんだけど、いくら探しまわっても見つけられないんだよ。

ケンゾーとイクエ、レオくんとタカオくん、宿の同室グループで夜のトリニダーを歩き回る。
こじんまりとした店構えで「お、これは安いんじゃない?」と思いメニューを見せてもらうも高くて退散。
繁華街からけっこう離れても庶民的なレストランがひとつもない。
トリニダーに住んでる地元の人たちもたまには外で食事をすると思うんだけど、どこで食べてるんだろう?

公園の前にたむろしていた若者たちに「モネダで食べられる安いレストラン知らない?」と聞くと、「1軒だけあるよ」という返事が。
「おお、よかった」という嬉しさと「え、1軒しかないんだ」という驚き。
教えてもらったレストランに行ってみると、驚きは倍増。
これ、レストラン?

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恐る恐る中に入ってみると、中庭にテーブルが置かれていてランチョンマットや紙ナプキンがセットされている。
いちおうレストランとして営業しているみたい。
上半身裸で強面のおっちゃんに値段を尋ねると、たしかにどのレストランよりも安い。
さらに値段交渉し、魚料理を50モネダ(約250円)で食べさせてもらえることに。
今までのモネダレストランと比べると高いけれど、トリニダーではたぶん最安だと思う。
裸のおっちゃんが腕を振るってくれた魚のフライはかなり美味しかった。

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ダメ元でお願いしたモヒートも無料で付けてくれたし、いいレストランを見つけることができてよかった。
一見すると怖そうな裸のシェフも話すとふつうだし、モヒートを作ってくれたお兄ちゃんも人当たりがいい。

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「いやあ、食事にありつくことができてよかった」とほろ酔い気分に浸っていると、モヒート兄ちゃんが話しかけてきた。
「あした乗馬しないかい?
 滝まで行く4時間のツアーなんだけど、とてもお得だよ。」


じつはトリニダーでは乗馬が大人気のアクティビティ。
いちばんポピュラーな内容は、片道1時間馬に乗って山の中にある滝まで行き、2時間くらい遊んで馬に乗って帰ってくるという半日コース。
街中を歩いているとしょっちゅう客引きに声をかけられるし、泊まっている宿のオーナーのレオにも何度となく誘われていた。
モネダで食べられるレストランを探していたケンゾーたちに話をするくらいだから、街で声を掛けてくる客引きよりはたぶん安いだろう。
とりあえず話を聞いてみると、たしかに安い、半額以下。
あまりにも安いので、ちゃんと馬は1人につき1頭ずつなのか確認。
滝の入場料を別に請求されてトラブルになったという話も耳にしていたのでそれも確認。
ちゃんと乗馬を楽しめるのか一抹の不安はあったけれど、物腰が柔らかいモヒート兄ちゃんの印象がよかったので4人で参加することに。

料金は驚きの1人6.25CUC。
はたしてどんな乗馬体験になるのやら。

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翌朝10時にふたたび昨夜のレストランへ。
店の外に馬の姿が。
この馬に乗るのかな?と思ったら、鞍の上にかわいいちびっ子カウボーイが跨がっていた。
決まってるねえ。

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4人が乗るのはこの馬ではないみたい。
大丈夫かなあ。
2人で1頭とか、じつはポニーとかじゃないよね?
こっちだよ、と案内されたのはレストランからほど近い住宅。
モヒート兄ちゃんの家?と訝りながら中に入り部屋を抜けると、庭に馬が!
待望の馬とご対面。

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ちゃんと1人1頭ずつあてがわれてひと安心。
はい乗って、と言われるままに馬に跨がり、「右に行きたいときは手綱を右に、左に行きたいときは左に」、「止まりたいときは両方引っ張る」とごくごく簡単な説明だけ聞いてさっそく出発。
4人とも本格的な乗馬は初体験。
ケンゾーはキルギスでほんの少しだけ自分だけで馬に乗る機会があったんだけど、ぜんぜん思ったように操れなくてお手上げ状態になったことがある。
ど素人がいきなりパッと乗ってちゃんと走ってくれるのかなあ。

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心配は杞憂だった。
ちゃんと調教されてるし、毎日のように通ってるコースだから何もしなくても勝手に走ってくれる。
立ち止まったりコースを外れそうになると伴走してるモヒート兄ちゃんが馬を誘導してくれるので問題なし。
青空の下、大自然の中を馬に揺られて走るのは思った以上に爽快。

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でも、しばらくすると問題発生。
乗馬って、思ってる以上に尻が痛いんだよ!
キルギスで馬に乗ったときもほんの30分くらいでお尻が悲鳴をあげたんだよね。
イクエなんか冗談じゃなくてお尻の皮が剥けちゃったからね。

キルギスで乗馬の辛さを思い知ったから、今回バスタオルを持ってきて鞍に敷いてたんだけどそれでも痛い。
今まで旅してきた間に馬に乗ってる人たちはいくらでも見てきたんだけど、みんな涼しい顔して颯爽と乗ってるんだよねえ。
今朝レストランの前で見かけた子どもたちも笑顔で乗ってたんだけど、コツがいるのかな?
小さいころから乗ってると慣れるのかな?
それとも馬乗りはみんなドM?
慣れるにはあまりにも経験が足りなく、Mっ気もそんなにない旅人たちは悲鳴をあげながら馬に揺られていく。
レオくん、顔!
感情がそのまま顔に出てるよ!

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ゆっくりスピードを落として歩いたらかなり痛みは和らぐんだけど、なぜだかすぐに走り出してしまう馬たち。
鞍がお尻にバチバチ当たって痛いから、足に力を入れて中腰にしてみたり、逆に体を預けて馬の動きと同化しようとしてみたり、いろいろ対策を講じてはみるんだけど効果なし。
途中から4頭の馬が競うかのようにパッパカパッパカ激走しだしたからたまらない。
「痛い、痛い、痛い!」って叫びながら揺られてたんだけど、最後はもう笑けてきてしかたなかった。



お尻の痛みに耐えること1時間。
何て言うんだろ?馬を繋いでおく駐馬場とでも言うような場所に到着して乗馬前半戦終了。
ここでモヒート兄ちゃんからお金を払ってくれと言われたので1人6.25CUCを支払う。
モヒート兄ちゃんは回収したお金をそのまま係員らしきおじさんに渡していた。
どういうシステムなんだろう。
モヒート兄ちゃんは自分の取り分を誰から貰うんだ?

ここで入場料とやらを追加で払わないといけなかった、っていう人もいるみたいだけど、何度も確認していたケンゾーたちは追加料金はもちろんなし。
馬を降りて歩いて滝をめざす。
途中に小屋のようなものがあり、チップと引き換えにローカルコーヒーの試飲ができるコーナーもあるんだけど、そこもスルー。

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10分ほど森の中を歩いて滝に到着。
思い描いていたよりかなり小ぶりでかわいらしい滝だ。

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正直滝は「しょぼい!」って思ったけど、鬱蒼と茂る木々と岩に囲まれた天然プールは雰囲気があってなかなかいい。
泳いだりしながら2時間ほどまったりと過ごす。

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そして帰り。
川の水でアイシングできたからちょっとはマシかなと思ったりもしたんだけど、乗馬はそんなに甘くはなかった。
鞍に跨がっただけで尻が痛くてたまらない。
しかも短パンだったから尻だけじゃなくて鞍と擦れる太もももヤバい。
もう笑える余裕もない後半戦。
優雅で気持ちよく楽しいはずの乗馬が苦痛でしかない。
馬を降りて歩いて帰ろうと何度思ったことか。
乗馬を甘く見てた。
さすがにサンダルじゃなくて靴を履いてたけど、長ズボンとハイソックスはマスト。

連日のカミオンでの移動でお尻が破壊寸前まで追い込まれてたんだけど、きょうの乗馬でジ・エンド。
完全にやられちゃってこの日の夜は仰向けで寝られなかった。
まさかキューバ旅がこんなにお尻に過酷なものになるとは思ってもみなかったよ。
レオくんなんて「まさかカミオンよりもお尻にダメージを与える乗り物があったなんて!」って言ってたからね。

モヒート兄ちゃんに別れを告げ、「もう二度と乗馬はしない!」と心に決め、太ももの内側をかばいながらガニ股で歩いていると変なヤツを発見。
全身ツルンツルンのヘアレスドッグ!

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じつは若いのか、それとも見た目どおりの老犬なのか、年齢不詳でキモかわいいヘアレスドッグ。
足がETみたいでグロテスク。
全身ほぼ毛が無いのに、お尻の近くだけ束になった毛が生えているのも謎。

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人懐こくて頭を撫でると気持ちよさそうに目をつぶるのがかわいい。
お尻は痛いけど、変なコイツにちょっと癒やされたよ。

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お尻の痛みとハードなスポーツなんだという印象しか残らなかった乗馬だったけど、ツアーの中身自体は満足。
次回は世界遺産の古都トリニダーの街並みをたっぷりお伝えしま〜す。
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新たな激安乗りもの登場!コンテナトラック?

2015.12.22 06:19|キューバ☞EDIT
子どものころサンタクロースに会いたくて、深夜サンタクロースがプレゼントを枕元に置きにくるときに寝たふりしながら薄目で見てやろうと毎年思いながらも睡魔に負けて実現しなかったイクエです。
でも年上の男のいとこは「深夜赤い服を着た人が枕元に来たのを見た!」とか真顔で言ってたの。
うらやましかったなあ。
今思うと、あれはなんだったんだろう。

きょうの目的地は世界遺産の街、トリニダー
カマグエイからおよそ260キロ。

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カミオン御用達の旅人の朝は早い。
路線によっては午前中で終わってしまうカミオンもある。
だから出発が遅くなれば、カミオンで最初の街に移動できたとしても、次の街への乗り継ぎのカミオンがすでに終わっているということになりかねない。

宿を出たのは朝6時半。
カミオン乗り場は前日にキューバ人に確認済み。
宿から2キロ以上離れているけど、眠い目をこすり気合いで歩く。
ようやく着いたところは、バスターミナルのようなところだった。
まわりの人に確認すると、「ここで待ってると来るよ」と言う人もいるし、「ここにはバスしかこない。カミオン乗り場は全然ちがうところだよ」と言う人もいる。
キューバ人にとってもカミオンの詳細な情報がわからないこともある。

信じて待っていても、いっこうにカミオンの来る気配はない。
すっかり明るくなってしまった。
せっかく早起きしたのに意味がない。
やっぱりカミオンはここに来ないのだろうか。

悩んだ末、わたしたちはきのうカミオンを降りた場所に移動することにした。
だってそこにはいっぱいカミオンがとまっていたから。
でもきのうその場所で、車掌や物売りの人たちにトリニダー方面行きのカミオンがあるか聞いたら「ここからは出ていない」って言われて、いまの場所を教えられたんだけどなあ。

その場所までは5キロくらい離れている。
カミオン乗り場まで行くと信じて飛び乗った路線バス。
途中が終点で変な場所で降ろされてしまった。

この時点で午前8時。
宿を出て1時間半も経っているのに、まだスタート地点にさえ立っていない。
なんとしても今日中にトリニダーに着きたい。

また路線バスを探そうとしたけど、手っ取り早くこちらのお世話になることにした。

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スピードは遅いけれど、確実に目的地まで連れていってくれる。
それに、自転車タクシーから見える、ゆっくり流れてゆく街並みは好き。

途中の踏切で足止め。
車も自転車タクシーも歩行者も、仲良く列車が走り去るのを待つ。

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できることなら、キューバで列車の旅もしてみたかったなあ。
キューバの列車は老朽化していてスピードも遅いけど、味がある。
でも、列車も現地人と外国人で運賃が数倍違うんだよね。
その点カミオンは平等だから。

目の前をゆっくりと通り過ぎる列車。
大きな音のわりにスピードは遅い。

一両丸ごとエンジンルーム。
こんなにもエンジンの占める割合が大きいなんて、効率が悪い乗り物だなあ。

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で、結局乗り場は昨日カミオンを降りた場所だった。
いろんなカミオンがずらり。
きょうはどんなカミオンかな。
手前のなんて窓が大きくてガラスまで入っている。
贅沢な造り。
こんな近代的なカミオンがいいなあ。

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もちろんトリニダーまでの直通カミオンを探せるわけもなく、およそ100キロ先のシエゴ・デ・アビラ行きに。
ひとり25モネダ(約125円)。

窓ガラスのあるカミオンに乗りたかったけど、窓は開放的で、席はいつもの平均台タイプ。

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きょうはそこまでぎゅうぎゅう詰めにされない。
ときどき後ろを振り向いて、窓の外を見る余裕もある。
キューバって、都市部以外はほんとに田舎なんだよね。
とてものどかで牧歌的。
緑も多いし、土地は豊かそうに見える。
もうちょっとうまくやれば、野菜や果物をたくさん作れると思うんだけどなあ。

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キューバは農業に力を入れてるって言われることもあるんだけど、そうは見えない。
市場で売ってる野菜の種類はわずか。
アメリカに事実上支配されていたとき、タバコとサトウキビばかり作らされていたからかなあ。

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シエゴ・デ・アビラには2時間半ほどで到着。
同じ場所から次の目的地へのカミオンが出てますようにって祈るような気持ちで降りたら、あったよ!
次に目指すべき街はハティ・ボニコだって。
この街のシエゴ・デ・アビラにしてもハティ・ボニゴにしても聞いたこともない街。
でも「トリニダーにカミオンで行きたい」って言ったら、周辺に居合わせた人が教えてくれる。
「次はあのカミオンであそこを目指せ」って。

カミオンって情報を集めるのにひと苦労するから、行く先々こんな風にスムーズに現地の人が教えてくれることがものすごく嬉しい。
「こんな楽させてもらっていいの?」と思うほど。

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といっても、乗り心地が悪いことに変わりはないんだけど。
せめて自分の目の前に人が座りませんようにって思うんだけど、どんどん乗ってきちゃうからそうはいかない。

ハティ・ボニゴまではおよそ40キロと近いので10モネダ(約50円)。
到着するなりドライバーが「後ろに止まってるカミオンに乗り換えな!」とまた教えてくれる。
わざわざトラックから降りて連れていってくれる。
きょうは最初のカミオンに乗るまでは大変だったけど、乗ってからは楽勝。
わざわざ次に乗るカミオンを探しまわらなくてもいい。
みんなが面倒をみてくれる。

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つぎはサンクティ・スプリトゥス。
この街の名前はどこかで聞いたことがある。

そうだ!
サンティアゴで観た野球の相手チームの街だった。
こんなかたちで相手チームのホームタウンに立ち寄るとは。

サンクティ・スピリトゥスまではおよそ30分で10モネダ(約50円)。

たぶんね、ここからあと1回乗り換えれば、目的地のトリニダーに着くと思うんだけどね。
でも降りた場所にカミオンは見当たらない。
ここまで順調に来ていたけど、ここから難航かな。
と思ったら、またもやまわりの人たちが「あっちに乗り場があるよ」って教えてくれた。
いっしょに降りた親子とすぐ近くのターミナルまで歩いていく。

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でも、ここはきちんと建物があって屋内に待合室があって普通のバスターミナルっぽい。
普通のバスには外国人のわたしたちは乗れないだろうし。
ターミナル内をウロウロしていたらアナウンスが。
「トリニダー行き、まもなく発車。
 6番乗り場。」

乗れるかどうかわからない。
切符も買っていない。
でもわたしたちは6番乗り場に向かった。
6番乗り場に殺到する人たち。
遠慮がちにほかの人に譲り、最後のほうにゲートをくぐる。
ゲートにいた係員のおじさんに「トリニダー?」と聞くと「そうだよ」と言われ、「乗れます?」と聞いたら頷かれた。

わたしたちを待っていたのは、普通のバスじゃなかった。
カミオンでもなかった。
ちょこちょこキューバで見かけていた乗り物だった。
あれはなんだろう、一度は乗りたいなあって思っていたもの。

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急いで乗り込まないといけなかったので、このときはこれ以上撮っていない。
同じ種類のものを別の日に横から撮ったのがこれ。

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トラックの荷台にコンテナをつけたようなバス。
カミオンよりもバスっぽい。
ちゃんと窓ガラスもあるし、中にはバスのような背もたれのある椅子が設置してある。

なぜキューバではこんなコンテナトラックやカミオンがバス代りになっているのか。
これはわたしの予想だけど、キューバでクラシックカーが現役で走っているのと同じ理由なのではないかと思う。
アメリカと国交を断絶し、最新の車が国内に入ってこずに何十年も同じ車を使い続けているキューバ。
同じようにバスの車両も国内に入ってこず、かといってキューバでバスを製造することもできない。
その苦肉の策が、トラックを改造してバスっぽくすることだったんじゃないかな。

キューバに輸入車が入ってくるようになれば、コンテナトラックやカミオンもそのうちなくなっていくと思う。

帰宅する女子高生たちでいっぱいのコンテナトラック。
大きな荷物をもっていたわたしたちだけど、みんな嫌な顔せずわたしたちを車内に入れてくれた。
車掌に払った運賃は、ひとり2モネダ。
2モネダ(約10円)!?
安すぎない?

「え?!ほんとに2モネダ?」
「ここからトリニダーまで80キロあるよね。
2モネダはないよ。」

「もしかしたらトリニダー行きのバスターミナルが近くにあって、これはそこまで連れていってくれるバスなんやない?」

でも、バスは市街を出てトリニダーに通じる一本道をひたすら走り続ける。

下校ラッシュの車内はいっぱいで、わたしたちはいちばん前に立ちっぱなし。
でも目の前には大きな窓がついていて、車窓の景色を眺めながら、心地よい風を浴びながら、カミオンよりも何倍も楽しいドライブとなった。

運転席部分のトラックの屋根越しから見る、一本道。

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結局このコンテナトラックバスは、運賃2モネダで2時間かけてわたしたちをトリニダーに連れていってくれた。

このコンテナトラックは路線バスのようなものなので、途中の街で客の乗り降りのために止まる。
車内がいっぱいで入れないときは、ドライバーが乗ろうとする客に向かって「もう乗れないから次来るカミオンに乗ってくれ」と断っている。
そのたびに申し訳ないなあと思う。
だってこのコンテナトラックはカミオンに比べて10分の1ぐらいの値段だと思うから。

これもわたしの予想なんだけど、このコンテナトラックは国営のバス。
だから安いんだと思う。
長距離バスの「オムニバス」も国営で激安だから。
社会主義のキューバでは、政府が国民へのサービスとして安いバスを運行している。
でもその国営バスでは需要に追いつかなくて、それを補うかたちで民営のカミオンが走行してるんじゃないかな。
って思ってるんだけど、どなたかキューバにお詳しい方教えてください。

コンテナトラックで、世界遺産の街トリニダーに無事到着。
ターミナルが終点かと思いきや、全員道ばたで降ろされた。
ターミナルで情報収集しようと思ったのになあ。
この街から出るとき、どこでカミオンをつかまえればいいのか、そのうち調べなきゃ。

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泊まりたい宿は決まっていた。
情報ノートでみんなが絶賛していた「レオとヤミの家」。
2階のベランダからレオくんが手を振っていた。
(この宿のキューバ人オーナーもレオ、わたしたちの日本人の旅友もレオ。紛らわしい! ちなみに日本人のレオくんも本名です。珍しい!)
やっぱり、レオくんとここで再会できた。
レオくんはわたしたちより1泊長くバラコアに滞在したけれど、バスを使ってここまで来たので、カミオンで刻んで2日かけてたどり着いたわたしたちよりも早く到着していたのだった。

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絶賛されていた宿だけあって、ほぼ満室。
かろうじてドミトリーのダブルベッドが一台空いていた。
宿泊費はひとり5CUC(約5ドル)。
これまでのカサに比べると部屋は狭く簡素でベッドマットも薄いし、あまり割安感はない。

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それでも絶賛されるにはわけがある。
とにかく、このカサのオーナーのレオ、ヤミ夫妻が明るくて人が良いらしい。
毎日繰り広げられるサルサ教室は無料。

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ちなみに宿泊客の半分以上は韓国人。
キューバは韓国人のバックパッカーに人気の旅先で、かつて日本人宿と言われていたところが今は韓国人宿になりつつある。
宿で出会う韓国人はみんな社交的で日本のことに興味を持ってくれいて、日本人とウマが合う。

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オーナーのレオが、音楽をかけながら一生懸命教えてくれる。
キューバでは踊れないと、女性にモテない。
子どものころからキューバ人はダンスの練習をさせられるんだって。
こんなふうに服を壁にかけてパートナーに見立てて、洋服の袖をパートナーの手と思って握る。
そしてステップやくるっと回る練習をするんだそう。
レオも小学生のころは、これで自主練してたんだって。

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そしてこの宿が人気の理由、その2。
カサ飯がおいしくてボリュームがあること。

でもイクエとケンゾーにとっては、ほかのカサ飯と大差なかった。
サラダとスープ、メインがあって、フルーツのデザート。

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値段はメインを何にするかによって違う。
肉か、魚か、ランゴスタ(ロブスター)か。
ランゴスタがいちばん高くて7CUC(約7ドル)。

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ランゴスタの調理法は2種類から選べる。
殻ごと焼くか、ぶつ切りにしてソースで絡めるか。

キューバでは海外に輸出しているほどランゴスタがたくさん獲れる。
レストランで食べても6CUCくらい。
(と言っても、「高いのでキューバ人はめったに食べない」って現地の人が言っていた。)

ランゴスタはわたしたちが知っている伊勢エビやロブスターよりも小ぶり。
身は詰まっていて、ぷりっとしている。

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このレオとヤミの家は、かなり儲かっている。
部屋はお客さんでいっぱいだし、ほかのカサに泊まっている韓国人の旅人たちもわざわざこの宿までカサ飯を食べに夜やってくる。
宿泊費と食事代で一日100ドル以上は稼いでいるんじゃないかな。
キューバではすごいこと。

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この宿のある場所は観光地となっている旧市街の中心地からは少し離れているけれど、下町っぽくていい。
屋上からトリニダーの街を眺める。

「あっ!虹!!」

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あしたは晴れるかな。
太陽に照らされた美しい古都を、早く散策したいなあ。
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キューバでぜったいに食べてはいけないもの

2015.12.21 06:20|キューバ☞EDIT
服が足りないケンゾーです。
南米を北上し暑くなるにつれて冬服を処分していったんだけど、今いるグアテマラは寒い!
ありったけの服を着てなんとかしのいでるんだけど、ここで年を越すつもりかだからねえ。
ていうか、帰国するのはまだ冬まっ盛りの2月。
日本に帰るときの服装を考えないと!

次なる目的地のトリニダーめざし、きざみながら移動しているケンゾーとイクエ。
きょうはオルギンから200kmほど離れたカマグエイまで行く予定。

カマグエイ

きのうリサーチしたところ、宿の近くから出発するカマグエイ方面へのカミオンは見つけることができなかった。
その代わりに見つけたのがこれ、乗合いタクシーのマキナ。

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さすがにオープンカーではないけれど、個性豊かなクラシックカーが庶民の足として現役バリバリに働いている。
今にもしゃべり出しそうな顔つきがかわいい。

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オルギンから約80km離れたラス・トゥナスまで1人50モネダ(約250円)。
ふわふわの椅子でお尻を温存。
カミオンよりもちょっと割高だけど、快適度は比べ物にならない。

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およそ1時間、あっという間にラス・トゥナスに到着。
このままずっとマキナで移動したいところだけど、マキナは近距離専門。
ここからカマグエイまではこいつに乗るしかない。
忍耐の乗り物、カミオン。

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溜め息をつきつつカミオンに乗り込む。
あら?
なんだこれ?
新手のタイプが登場だ。

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まさかの全席チェアタイプ。
鉄とプラスチック製でクッション性はゼロだけど、平均台と比べると天と地の差。
ぎゅうぎゅう詰めになることもないし、これは快適。
ラス・トゥナス 〜 カマグエイ間は30モネダ(約150円)。

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むき出しの鉄の椅子なので長時間だとやっぱりお尻が痛くなる。
でもタオルや服を下に敷くなど対策は可能。
人間らしく移動できた4時間だった。

昼1時にカマグエイに到着。
セントロ方面へ歩きながらカサ(宿)を探す。

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カサはたくさんあるので探す苦労はないんだけど、どこも高い、そしてけっこう満室が多い。
じつはカマグエイは世界遺産の街。
観光客も多いのでカサの相場はちょっと高い。
なんとか15CUC(約15ドル)の部屋を見つけることができてひと安心。

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あしたはまた移動するので、カマグエイは1泊だけ。
さっそくカマグエイ観光のスタート。

カマグエイの旧市街はとてもきれいでオシャレ。
さすが、世界遺産に登録されている街。
バラコアと比べるとかなり洗練されている。

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お腹が空いたので腹ごしらえ。
探すのはもちろんモネダが使える安食堂。
看板などがなくて地味な店構え、ドアも閉まっていてノックをしないと開けてもらえない。
そんないつものモネダレストランを探していたんだけど、ここカマグエイは特別だった。
こんな開放的なモネダレストランは後にも先にもここだけ。
窓がなくて中が丸見えなんてビックリ。

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店の名前になっている「1514」はカマグエイが建設された年。
まさか、このレストランが600年の歴史があるって訳ではない、よね?

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シンプルだけどツーリストが使うレストランに引けをとらない綺麗なレストラン。
ほんとうに安いのかちょっと心配になったけれど、値段はちゃんとリーズナブル。

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エビのチリソース炒めが26モネダ(約130円)に豚のカツレツが22モネダ(約110円)。
どちらも美味しくて大満足。
ちなみに、キューバでは鶏肉よりも豚肉のほうが安い。
ケンゾーとイクエは豚肉好きだから、自炊も含めてキューバではよく豚料理を食べてた。

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もちろん飲み物も安い。
ローカルビールが16モネダ(約90円)でカクテルのピニャコラーダはなんと10モネダ(約50円)!
前まではキューバでいちばん安くモヒートが飲めたそうなんだけど、残念ながらメニューから無くなってた。

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腹ごしらえが済んだらデザートタイム。
アイスクリームのチェーンショップ「Coppelia」。
ショッピングセンターのフードコートのように室内は広く、席がたくさんある。

ハバナの本店前にはいつも行列ができているほどの人気店。

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ただ、ハバナの店では販売窓口がツーリストと現地人用に分かれている。
ツーリストは外国人価格でしか買えず、アイスクリームの量も現地人よりも少ないんだそう。
ここでは区別なく現地人と並んで同じ値段で買えるのでお勧め。
3スクープのせられたTres Graciasが3.60モネダ(約18円)。

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半分ソフトクリームのような食感。
なめらかで、甘ったるくもなくさわやか。
これはおいしい!

キューバ人はTres Graciasをひとり2〜3皿食べている。

派手な服を着たおっさんが独りでアイスを頬張っていたり、老夫婦がカウンターに並んで座って食べいていたり・・・。
日本ではあまり見かけない微笑ましい光景。
日本のサーティーワンに1人で入る勇気はないなあ。

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カマグエイの街中でもゲバラをよく見かけた。
自分の写真や肖像画を掲げることは認めなかったカストロ。
死後ますます神格化しているゲバラを、社会主義体制の維持のための求心力として利用しているのかも。

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夕食はふたたび「1514」で。
クオリティーの高いこの店なら、ひょっとして美味しいかも。
一か八かでスパゲッティを注文。
結果は・・・。

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撃沈!
見たまんまのマズさ。
麺はぐちょぐちょ、ソースはべちゃべちゃ、何一ついいところがない。
キューバでは二度とスパゲッティを食べないと心に誓った。

あしたも長くて過酷な移動が待っている。
キューバ旅もそろそろ大詰めだ。

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快適なジープの移動でたどり着いたオルギン

2015.12.20 08:23|キューバ☞EDIT
キューバのナイターを見に行ったとき、球場に企業の広告や看板が一切ないことに驚いたイクエです。
このこと、この前の野球の記事にケンゾーが書き忘れていたけど、けっこうな衝撃だった。
社会主義国のキューバ。
街にも企業の広告看板はないし、スポンサーのつくプロ野球制度もないので、当然と言えば当然。
ものすごくシンプルな球場だったなあ。
キューバの選手が日本の球場でプレーしたら、色とりどりの看板があちこちにありすぎて目がチカチカしちゃうんじゃないかな。

キューバ最古の街であり、東に位置するバラコアを満喫したイクエたち。
これまでいっしょだったレオくんとはいったんここでわかれて、イクエとケンゾーは次の目的地に行くことに。
次なる目的地は、世界遺産にもなっているトリニダー
でもバラコアからトリニダーまでは700キロも離れている。
ツーリスト御用達の高級バスでも一日で移動するのは難しい距離。
カミオンとなるとなおさら。
とりあえず、きょうは途中のオルギンまで行けたらいいなあ。

オルギン

カミオンを利用するときの最初の関門は、乗り場と発車時刻の情報をゲットすること。
カミオン乗り場はバスターミナルと違うケースがほとんど。
それに行き先によってカミオン乗り場が異なることも多い。
自分が行きたい場所へ向かうカミオンが、どこから発車するのか。
一日に何本あり、何時くらいの発車なのか。
地元の人に聞くしかない。
カミオンを利用しないキューバ人は情報をもっていない。
だから聞いても「わからない」と言われることもあれば、間違った場所を教えられることもしばしば。

それに、「あんな乗り物に外国人を乗せるわけにはいかない」と思うキューバ人も少なからずいる。
とくにツーリスト相手に仕事をしている人たちにその傾向が強い。
宿の人やツアー会社のスタッフ、タクシーのドライバーに聞いてもほとんどが教えてくれない。
実際、ハバナで泊まっていた宿『ヨハンナの家』の娘に「カミオンにどこで乗れる?」と聞いたら「どうしてカミオンなんかに乗るの?」と言われてあきれた顔で指をこめかみに当てて「この人たちクレイジー」と失笑された。
外国人相手に商売をしている人たちは、一般のキューバ人よりも稼いでいて、外国人の金銭感覚に近いところがある。
外国人はお金を持っているんだから、宿代や食費、移動費にお金をかけるのは当然と思っているので、その人たちにカミオンのことを聞いても有益な情報はもらえない。
「外国人専用バスのビアスールに乗ればいいじゃない?エアコンも効いてて快適よ。」と言われる。

旅先で出会った韓国人バックパッカーに「カミオンに乗りたいけど、誰もカミオンのことを教えてくれない。カミオンがないって言われる。どうすればいい?」と相談されたことがある。
旅人が普段情報を聞くのは、宿のスタッフやツーリストインフォメーションセンター、タクシードライバーなど。
でもそんな利害関係のある人に聞いてもダメで、その辺のキューバ人にがんばってスペイン語で尋ねるしかない。
一般のキューバ人は、知っていれば隠すこともなくこころよく教えてくれる。

だからカミオンに乗る前日から、いろんな人に聞いて情報収集しないといけない。
今回わたしたちは前日にカミオン乗り場の下見をし、時間を確認していた。

最初の乗り継ぎポイントは、ここから100キロほど西のモアという街。
運賃はひとり20モネダ(約100円)。

朝7時に出発と聞いていたけど、不安なので6時半頃に。
すでにカミオンが待機していた。

今回のカミオンはこれかあ。
嫌なタイプだな。
まず外観で嫌なタイプと判断したのは、窓。

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カミオンによっては窓が大きいものもあるけど、今回のは上のほうにあるだけ。
これだと座ったときに外が見えないので、風も入ってこなくて暑いし外を眺めることもできずに閉そく感がある。
乗車している間「トラックに詰め込まれている」という感覚がつねにつきまとう。

そして気になる椅子は?

今回も乗り心地、抜群に悪い平均台タイプ。
平均台が壁際とその前に一列ずつ。
あわせて4台。
壁際の人たちは、とりあえず椅子に座らず立って窓から顔を出す。
このほうが閉そく感を感じずにすむから。

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きょうは車内に余裕があるなあと思っていたら、あっという間にぎゅうぎゅう詰め。
両脇に2台並んだ平均台は、壁際が低くなっている。
壁際の平均台に座った人は、前に座っている人の背中で視界が遮られたまま数時間我慢しないといけない。

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でも、その前の平均台に座っている人たちも結局は自分たちの前に人がたくさん立つので、その人たちの脇に目が行ってしまう。

みんな無の境地。

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わたしたちは壁際の平均台を陣取った。
ずっと座りっぱなしで前の人の背中で視界が遮られたままだと苦しくなるので、たまには椅子から立って窓から顔を出す。
でも、これだと砂ぼこりで髪や眉毛が真っ白になる。

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カミオンに乗るたびに「キューバ人はなんて我慢強い国民なんだろう」と感心する。
それをケンゾーに言うと「そりゃあそうよ。キューバ人は何十年もずっと耐えてきた人たちなんやけん。」と言われる。
スペインからの支配、そのあとはアメリカに労働力としていいようにこき使われ、アメリカを追い出した後は社会主義国としての清貧生活。

途中、エンジントラブルが発生。
普通ならみんなトラックから降りて、不満そうな顔で修理するドライバーを眺める。
でもキューバ人たちは文句も言わずにトラックに乗ったまま汗をかき、じっと待つ。
風のないぎゅうぎゅう詰めのカミオンは、サウナ状態。
でも誰も降りない。

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モアまでの道は、サンティアゴ 〜 バラコアまでの道のりよりはだいぶマシだった。
大きな峠越えもないし、舗装されてない道とはいえそれなりにスピードは出せる。
サンティアゴ 〜 バラコアのルートはひどかった。
あれはもう最悪だった。

それに比べればかなり快適に感じた。
およそ3時間半でモアに到着。

カミオンを降りると「乗り換えるならあっちだよ」と複数のキューバ人に言われたので、流れについていくことに。
するとすぐにターミナルのようなところに到着した。

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ここはキューバ人専用バスの「オムニバス」乗り場だった。
オムニバスは激安で乗れるんだけど、キューバ人かキューバに留学中の外国人しか利用できない。
チケットを買うときに身分証をチェックされる。
当然イクエとケンゾーはチケットを買えず、カミオンを探す。
でもいろんな人に聞いても「ない」って言われる。
「その代わり、あれに乗りなさい」と。

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ミニカミオンのようにも見えるけど、これはジープ。
ちゃんとクッション性のあるシートがあるし、可能な限り人が詰め込まれる、ということもない。
カミオンに比べたら、飛行機のファーストクラス並みの乗り心地の良さ。

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ほかのお客さんが集まるまで、腹ごしらえ。
パンを買って、飲み物を買って。
飲み物はこのリヤカーのおじちゃんから。
レトロな絵がかわいい!

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キューバでは、この半分ジュース半分かき氷みたいなものが人気。
紙コップいっぱいにざっくざくの氷を詰め込んで、シロップのようなカラフルなジュースをひたひたになるまでかける。
ジュースは数種類あって好きなものを選ぶ。
一杯2モネダ(約10円)。

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お客さんが集まったので出発。
およそ200キロ先のオルギンまで運賃は100モネダ(約500円)と、カミオンに比べたら高い。
でも100キロ以上飛ばしてくれるし、途中で客の乗り降りのために頻繁に止まることもない。
高級バスのビアスールよりも早く目的地にたどり着くと思う。

なによりカミオンのような苦痛を味わわずにすむ。
外国人が使える乗り物で、いちばんコストパフォーマンスがいいんじゃないかな。

3時間弱でオルギンに到着。
カミオンやジープが街のどこに到着するのか、わたしとケンゾーには事前にわからない。
今回到着した場所には、ずらりとかわいい車たちが並んでいた。

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これはすべてタクシー。
相乗りタクシーで郊外まで行くっぽい。

すぐそばにターミナルがあって、バスやカミオンがいくつか止まっている。
ジープに乗ったおかげで予定より早く着いたので、次の目的地まで進もうかと思ったけど、このターミナルからは朝しかカミオンが出てないらしい。
別の場所にカミオン乗り場があるので、もし乗るなら探さないといけない。
きょうはここで1泊したほうがよさそう。

セントロまでは歩くと遠いようなので、わたしたちはこれに乗った。

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この風景。
インドやバングラデシュでよくお世話になったアレ。
わかる?
前方におなじ乗り物が走っている。
正解はこれでーす。

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自転車タクシー。
ちょっとぼったくられた可能性もあるけど、4キロくらい移動してふたりで25モネダ(約125円)だった。

オルギンで泊まる宿は、サンティアゴで泊まったカサのお母さんに紹介してもらったお宅。
サンティアゴのお母さんは「うちといっしょでひとり5CUCで泊まれるはずよ」と言ってたけど、言い値はふたりで25CUC。
でも、サンティアゴのことを話したらふたりで10CUCにしてくれた。

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もちろんエアコンつき。

バックパッカーが旅行中お世話になるカサ。
家にはエアコンがあって冷蔵庫があってホットシャワーもついていて。
でもこれがキューバの一般家庭と思ったら大間違い。
一般の人たちの家にはエアコンなんてないし、ホットシャワーなんてもってのほか。
カサで出される夕食も、宿泊客はこれがキューバの家庭料理と思うかもしれないけど、普通の家庭料理ではない。
カサの食事はキューバでは特別豪華な部類に入る。
路上で出会ったおじさんと立ち話をしていたとき「わたしたちは鶏肉なんて高すぎて食べられないよ」と言っていた。

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人口およそ24万人の街、オルギン。
1545年にスペイン軍人のガルシア・デ・オルギンがつくった街。
コロニアルな建物も残っている。

中継地として立ち寄ったこのオルギンの街で、さて、きょうの夕食をどうしよう?
いつものように怪しいレストランを見つけた。
カーテンで中は見えず、正面の入口は閉じられて鍵がかけられている。
でも、室内には電気がついているし、絶対営業しているはず!
ドアをコンコンしていたら、通りにいたおじさんたちが「食事したいんでしょ。あっちの入口からまわっていくといいよ。」と教えてくれた。

恐る恐る中に入ると・・・。
ほら、やっぱり!

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キューバのこの手のレストランは、なぜかばっちりテーブルの上がセットしてある。
そして、席に座るとせっかく用意していたグラスやナプキンをウエイトレスがさげる。

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こういうレストランは今もなのかつい最近までなのかわからないけど国営。
だからテーブルセットの仕方とか細かく決められているのかもしれない。
平等を重んじる社会主義のキューバでは、レストランのメニューも料金も昔は一律だったそうだから。

そしてだいたいどこのメニューにも、グラムが表示してある。

チキンのソテー 175.5グラム
ビフテキ    207.3グラム
魚のフライ   148.2グラム

といった具合でかなり細かい。

わたしたちは25モネダ(約125円)のチキンと20モネダ(約100円)の牛肉を注文。
このプレートに添えられた、ごく少量のご飯が謎!

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だから追加でピラフを注文した。
こちらにもしっかりお肉がのっている。
ふたつで20モネダ(約100円)。

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お腹を満たして外を歩いていたら、「ハポン(日本)!?」とテンション高めの男性たちに声をかけられた。
左側の男性は、もともとスペイン人でおじいちゃんとおばあちゃんの代からキューバに住みはじめたのだそう。
そして奥さんが韓国人なんだって。

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飲みに誘われてビールを奢ってくれた。
また別の飲み屋もはしごしようとしたけれど、いい店が開いてなかったので断念。
「あした、我が家に来て! 手作りのカレーをごちそうするから!」って誘われたけど、キューバ出国のチケットをとっているわたしたちにはあまり猶予がない。
残念だけど、お断りした。

イクエとケンゾーのキューバ旅は3週間。
これでも長いほうかなと思っていたけど、地元の人と交流しながらゆっくりまわろうとすれば全然足りない。
1か月くらいはキューバにあてればよかったなあ。

キューバの旅も後半戦。
残りの日数もしっかり楽しんでいこう。
カミオンと闘いながらね!
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これこそがキューバの原風景か

2015.12.19 07:59|キューバ☞EDIT
買い替えたばかりのパソコンの充電器が壊れてがっかりのケンゾーです。
前日まで問題なく使えていたのに、突然バチバチという音とともに壊れてしまった。
コネクタの根元の被膜を剥がすと見事にほぼ断線状態。
4か月前に買い替えたばかりで大切に使ってたのに・・・。
やっぱり中国製の互換品はダメだなあ。
けっこう高かったんだけどなあ。
応急処置をして騙し騙しなんとか使えてるけど、また買い替えんといかん。

キューバでいちばん歴史が古く、キューバの原風景が色濃く残っているバラコアの街。
とくになにがあるわけではないけれど、素朴な街並みを歩いているとキューバ人のありのままの生活を垣間見ることができるのでとても楽しい。
きょうは街から東へのびる海岸沿いを歩いてみることに。

青々と茂る木々と鮮やかな花に囲まれた集落を歩いていく。
なんの変哲もない通りだけど、飾り気のないキューバの路地裏を歩いているだけでなんだか嬉しくなってくる。

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小さな集落を抜けるとビーチがお出迎え。
雲が多く太陽は陰りがちだけど、それでも十分に青いカリブ海。

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「カリブ海」と聞くとリゾートやバカンスをイメージするけれど、地元の人たちにとっては日々の糧を得る生活の場。
海で遊んでる人がたくさんいると思ったら、釣りをしている男たちだった。
腰まで水に浸かって、なかなか斬新な釣りの仕方。

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釣りの道具を見せてもらって納得。
竿なんてものはなく、大きな糸巻きに巻いた釣り糸で狙うというシンプルな釣り方。
少しでも沖合いに釣り針を垂らしたいから、ざぶざぶ海の中に入ってるんだね。
波に揉まれながら魚の当たりを探るのは大変そう。

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釣りのエサはカニの足。
15cmくらいのきれいな魚がけっこう釣れていた。

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中州のような場所で海水浴を楽しむ家族が。
テレビゲームやインターネットはないけれど、家族がいればそれで十分。
犯罪も貧富の差も少なく、国民全員が慎ましく生きてきたキューバ。
世界から取り残されてしまったかもしれないけれど、先進国が失ったものがこの国には残っているのかも。

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ヤシの木が生い茂るジャングルの中に道がつづいている。
電線もあるのでこの先に集落があるのかも。
よく見ると電柱はヤシの木だった。
カリブの島らしいナイスアイデア。

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やがて大きな水たまりに行く手を遮られてしまった。
行き止まり?
でも先に橋のようなものが見えている。
きっと道は続いている。
じゃぶじゃぶ濡れながら先を目ざす。

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水たまりの先にあったのは、簡素な木製の吊り橋。
この向こうにはなにが待っているのか。
ワクワクする展開、否が応でも期待が高まる。

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ギシギシギシ。
木の板を張り合わせたスロープを上っていく。

「おおおー!
 いいやん!」


目に飛び込んできた景色に思わず叫び声が漏れる。
ヤシの木が茂る小高い山、静かに水をたたえた入り江、そして素朴な吊り橋。
思い描いていたキューバの景色の中にはでてこなかった景色。
こんな東南アジアで見るような景色にキューバで出会えるとは思ってもいなかった。

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橋を渡った先には小さな漁村。
わらぶき屋根は水上住居かと思ったら、手漕ぎボート用のお家だった。
大切に長持ちするように使ってるんだね。

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手漕ぎボートが浮かぶ穏やかな入り江、わらぶき屋根の船小屋、鬱蒼と茂るジャングルと背後にそびえるテーブルマウンテンのユンケ山。
スペイン征服以前の原始のキューバはこんな姿だったのかも。

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細く不安定な手作り感満載の橋。
自然と見事に調和した人工物。

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これ以上なにもいらない。
完璧な組み合わせ。

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ヤシとバナナの木々に覆いつくされた小さな漁村。
のんびりとした雰囲気が漂うバラコアの街よりもさらにゆったりとした時間が流れている。
もはや時間が止まったままの桃源郷。

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村の先には国定公園が広がり、運が良ければ「ポリミータ」と呼ばれるカラフルなカタツムリなどを見ることができるそうなんだけど、この素朴で美しい入り江と漁村を見られただけで十分。
まだキューバ旅はつづくけど、印象に残るキューバの景色のうちのひとつに間違いない。

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漁村からの帰り道、男2人に声をかけられた。
あしたビーチを巡るツアーに参加しないかという客引きだった。
バラコア周辺にはビーチがいくつも点在している。
それを1日かけて数カ所回るという内容。
3人だけのプライベートツアーで言い値は35CUC(約35ドル)。
どこかビーチに行きたいとは思っていたけど、はたして35CUCがリーズナブルなのかどうか。
悩んだ末に1人11CUC、合計33CUCでツアーに参加することに。
けっこう胡散臭いけど、ネタになると思って楽しむか。

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そして翌朝。
待ち合わせのセントロで落ち合うと、なぜかほかのツーリストのカップルが。
3人だけのプライベートツアーのはずなのに話が違う。
スケジュールのディテールもはっきりしなかったのでその場でキャンセル。
あ〜あ、バラコア最終日なのにどうしよう。

でも3人にはどうにかなるという思惑があった。
それまでもセントロを歩いていると何度も客引きに声をかけられていたから。
案の定、すぐにドライバーから声がかかる。
バラコア周辺でいちばん有名なマグワナ・ビーチまで1人5CUCで送り迎えするという。
マグワナ・ビーチまでは片道20kmちょっと。
たぶんこれってかなりお得な料金だと思う。
即決してマグワナ・ビーチへ出発!

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マグワナ・ビーチめざし疾走するジープ。
道の両サイドはひたすらジャングル。
かなり揺れまくるけど、カミオンと比べると屁でもない。

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走ること約40分、白い砂浜と青い海が見えてきた。
バラコア周辺でいちばんきれいだと言われているマグワナ・ビーチに到着。
評判通り、これぞイメージ通りのカリブ海のビーチ。

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ここで4時間半ほどまったりと過ごす。
ビーチにはレストランがあって海鮮料理を食べることもできるけど、かなりお高い。
節約したい人はバラコアで昼ごはんを買ってきてたほうがいい。

マグワナ・ビーチは魚は少ないけれど、水の綺麗さは申し分ない。
地元の人たちの乗り物やお土産の売り込みがけっこうアグレッシブだけど、まあご愛嬌。
純朴な漁村で心を癒やされ、きれいなビーチで体もリラックス。

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ん?
ここにもゲバラが・・・。
ちょっと膨張ぎみだけど。

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さあ、あしたはまた過酷な移動が待っている。
負けねえぞ、カミオン!
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コロンブスが「世界最大の美」と絶賛したバラコア

2015.12.18 08:01|キューバ☞EDIT
自分の体重がいまどのくらいかわからないイクエです。
1年くらい測ってないんじゃないかな。
旅の前に比べてだいぶ痩せたと思うけど、2か月後帰国したときには何キロになってるだろう。

圧迫感と不快指数120パーセントのカミオンを乗り継いでやってきたバラコアの街。
1511年にスペインからやって来た征服者が造ったキューバ最古の街。
とくにこれといったものはないけれど、キューバをまわった旅人のなかで「いちばんバラコアが好きだった」という人は多い。
いったいどんな街なんだろう。

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キューバのもっとも東に位置し、海に面した街バラコア。
雨が多く、気温も高いためココナッツとカカオの一大生産地なんだって。
椰子の木が茂り、南国の雰囲気が漂い、どこか東南アジアに似ている。

この街には1492年、あの有名人もたどり着いている。

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世界を航海したコロンブス。
このバラコアに1週間滞在し、2メートルくらいの十字架を立てて帰っていったそう。

コロンブスは、バラコア湾を見たときこう言った。
「ここは世界でもっとも美しい。」

世界を回ったコロンブスが「世界最大の美」と褒め称えた湾。
とくとご覧あれ。

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わたしの正直な感想。
「世界最大は言い過ぎでしょ」。

でも、この丸くカーブを描いた湾。
その湾にそって生い茂る椰子。
遠くに見えるテーブルマウンテンのユンケ山。
たしかに海からここを見たら、まるで宝島にたどり着いたかのように思えるかもしれない。

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そんなバラコア湾にはいまでは木造の家が建ち並び、味のある「漁村」がある。
都会でもないし、ゆったりした空気が漂っている。

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コロンブスが「世界最大の美」と絶賛した湾は、地元の人の釣りのポイント。
夕方遊びに行ってみると、小さな漁船が行き来し網を仕掛けている男性たちもいる。

そこでひとりで楽しそうにチャプチャプしながら遊んでいる女の子。
海岸に寝っ転がって、引いたり寄せたりする波に身を任せケタケタ笑っている。

近くに住んでいるんだって。
もちろんお父さんは漁師。

もっていたシュノーケルを貸してあげる。

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小さい子が大人用のシュノーケルをつけた姿って、ものすごくかわいい♡
おばちゃんはあなたにメロメロだよ。

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漁師町、バラコア。
バラコアの人たちはとっても気さく。

道を聞いた男性は、元ボクサー。
今でも子どもたちを集めてボクシングを教えてるんだって。

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60歳くらいだったかな。
この体つきは素晴らしい!
ここで日本から来た男性に数週間ボクシングを教えていたこともあるんだって。

住宅街の路地を歩いていると、何やら人が集まっている場所が。
ピエロみたいなのが、男の子と踊っている。

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これは何だろう。
お祭りにしては規模が小さすぎる。
大道芸人の路上パフォーマンスにしてはアットホームな雰囲気が漂っている。

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主役はピエロじゃなくて、この男の子?
集まっている人たちは男の子に優しいまなざしを送っている。

壁の飾りを見て、納得。

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この男の子の誕生日パーティー。
ピエロはそのために呼んだんだね。
家の中じゃなくて、家の外の通りでやるのがバラコア流なのかな。
縁日かと思った。

バラコアの街に高いビルや大きな建物はない。
住宅地が街を形成している。
あてもなく歩いて、キューバ人の生活を垣間見られる。
だから旅人はバラコアを気に入るのかもしれない。

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街の中心地には、カテドラルや役場がありちょっとした広場になっている。
役場の前に人垣ができている。
さっきの誕生日会よりも大々的。
街の催し物が行なわれていた。
生演奏とダンスはつきもの。

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やっぱりキューバ人は演奏とダンスが大好きだね。

社会主義国で、ショッピングセンターもないしシネマコンプレックスもない。
日本のように居酒屋で大騒ぎするようなこともない。
旅行もしない。
日本にある娯楽がここにはない。

だけど音楽とダンスがある。
音楽を聴き、踊っているときのキューバ人は最高に幸せそう。
見ているこっちまで楽しくなる。
音楽っていいなあって心から思える。

お腹が空いてきた。
さて、きょうの夕食はどうしよう。

泊まっている家の料理もいいけれど、割高だしだいたい同じメニュー。
安いレストランを探すことに。
「ここ、怪しくない?
 入ってみよう。」


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わたしたちは、地元の人が使うお金、モネダで安く食べられるレストランの雰囲気がだんだんわかってきた。

存在感がない。
外から中の様子が見えない。

ここも扉は閉まっている。
でも「ABIERTO(営業中)」の文字。

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鍵が掛かっているけどあきらめずにノックする。
しばらく待つと中から開けてくれた。

やっぱり、予想的中!

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黒と白のメイド服のような制服を着たウェイトレスさんがいて、きれいにセットされたテーブル。
もちろんエアコンもきいている。
ちゃんとお水も出してくれる。
日本ではあたり前だけど、外国で無料の「おひや」が出てくるのは珍しい。

ポークソテーは21モネダ(約105円)。
魚のフライは18モネダ(約90円)。

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これに、ピラフ7モネダ(約35円)をつけて。

わたしたちにとっては100円ちょっとでこんな雰囲気のいいレストランで食事ができるなんてとてもリーズナブルに感じる。
でもキューバ人にとってはこれだって贅沢。
ごくわずかな人たちや、特別な日にしか利用できないんだと思う。

そう思うと、5~7CUC(約5ドル~7ドル)のカサ飯がいかに高いかを実感する。
広くてきれいな家を持ち、カサとして外国人を受け入れられる家庭は、お金儲けができるし、さらに裕福になっていく。
カサをやっていくためには、政府にお金を払わないといけないそうだけど、売り上げに比べればその税金はわずか。
カサは、外国人用、現地人用で分かれている。
もちろん外国人用のカサのほうが宿泊費は高いし、儲けも大きい。
変なシステムだなあと思う。

でもこのシステムもそのうち変わっていくのかもしれない。
いまは観光客は高いホテルかカサしか選択肢がない。
近い将来、ほかの国と同じようにゲストハウスや安宿ができるかもなあ。

お腹を満たしたわたしたちは今夜も繰り出すことに。
Casa de la Trova.
キューバ音楽のライブハウス。

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入場料は1CUC。

中はそれほど広くなく、マイクもない。

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このホールを取り仕切っているおじいちゃんがいて、曲と曲の間に簡単なMCをする。

「ビエン!(OK、グッドの意味)
 みなさんようこそいらっしゃいました!
 お客さんのご出身は?

 ああ、イギリスから。
 イギリスだったら、マイケル・オーウェン!!
 そちらは?
 
 日本!
 日本といえば、ジャッキーチェン!」


客を指して、客の出身国をみんなに紹介する。
MCの内容は同じで、これが2曲ごとに繰り返される。

必ず「日本!ジャッキーチェン!」と言うし、「スウェーデン出身」という客に向かってなぜか「アラスカ出身!」と言うおじいちゃん。
きっとわざとボケてるわけではない。

MCの時間のたびに「また同じことの繰り返し?」って思うんだけど、これが3回も4回も繰り返されると、逆におもしろくなってくる。
「ああ、またはじまるよ!」って。

司会もおじいちゃんなら、音楽を披露するのもおじいちゃんたち。

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渋い声がホールに響く。
すると、うずうずするキューバ人。
老若男女が競うようにサルサを踊る。

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グアンタナモから来たと言うおじさまに誘われて。
わたしにもついていけるスローテンポな曲で。
踊ったらビールを奢ってくれた。

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せめて基本のステップぐらい踏めるようになりたいなあ。
ダンスを習ってキューバを旅したら、めちゃくちゃキューバの旅を楽しめると思う。
地元の人といっしょに踊れるし、盛り上がれる。

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何十年も音楽を奏でてきたおじいちゃんたち。

休憩中、自分で作ったCDをもってお客さんのところをまわっているけど、いっこうに売れない。

流しで、いろんな街のホールに出かけてるんだろうか。
それともこの曜日だけ?

あしたはどんなグループが演奏するのかな。



次の日の晩。
わたしたちはホールの中をのぞいた。

「ビエン!
 みなさんようこそいらっしゃいました!
 お客さんのご出身は?」

おなじみの声が聞こえてきた。
そしてメンバーは。

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おなじみ。

ふふふっと笑ってしまった。
そして、「この街、やっぱりいいなあ」と思ったのだった。
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え?こんなバスあり?!

2015.12.17 06:19|キューバ☞EDIT
妻に小学生のとき毎月いくらお小遣いを貰っていたか教えたら「え?安すぎ!かわいそう!」と言われたケンゾーです。
1年生で100円、2年生で200円、6年生で600円と学年×100円だったんだけど、これって少ないのかな?
今はもうほとんどないけど、駄菓子屋でお菓子なんかを買う分にはそんなに不自由しなかったような気がする。
今の小学生って幾らくらい貰ってるのかな?

音楽の街サンティアゴ・デ・クーバでキューバ音楽を楽しんだケンゾーとイクエとレオくん。
3人が次に向かうのはキューバ最東端、そしてキューバ最古の街バラコア

バラコア

今回の移動も気合いのカミオン。
距離はおよそ240km。
たいした距離ではないけれど、カミオンとなると話は別。
前回の夜行移動のダメージからお尻がまだ回復していない。
なんとか気合いで乗り越えないと。

朝8時、Libertadores通りにあるカミオン乗り場へ。
トラックの荷台に簡素な屋根を付けただけのカミオン。
見ただけでお尻がむずむずしてくる。

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サンティアゴからバラコアまで直通のカミオンはないので、まずはグアンタナモまでの約90kmの移動。
気合いを入れて荷台に乗り込むと、意表をついた光景が目に飛び込んできた。
なんだこの作りは?
どうなってんだ、これ?

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左右の両端、壁沿いに2列椅子が据え付けられている。
幅は20cmくらい、材質は鉄。
座り心地など微塵も考慮していないただの黒光りした鉄板。
そして特異なのが、そのすぐ目の前に同じような鉄板が据え付けられている。
違うのは高さ。
段違いになっていて、テーブルや肘置きとして使うにはぴったり。
だけど、もちろんそんな便利で気の効いた使い方をする訳がない。
この平均台のような鉄板も椅子。
椅子の間隔が狭いので、壁際に座ると前の人の背中が目の前に迫ってくる。
圧迫感、閉そく感がハンパない。
閉所恐怖症の人はたぶん耐えられないと思う。

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さらに、内側の平均台みたいな椅子は高すぎて大変。
よっぽど背が高くて足が長くないとつねにつま先立ち状態。
つかまる物もないので安定感が悪すぎる。
いかに人を詰め込むか、効率最優先で乗り心地の配慮は皆無。
ハバナからサンティアゴへのカミオン初体験がかなりショッキングだったんだけど、これと比べたらぜんぜん生ぬるいよ。
この平均台カミオンは、3年間の旅でいちばん過酷だと思う。

サンティアゴ・デ・クーバからグアンタナモまでは25モネダ(約125円)。
安さと引き換えに気力と体力がみるみる減っていく3時間。
薄っぺらなお尻をしているケンゾー。
骨が鉄板に当たって痛くてたまらない。
グアンタナモで乗り換えなんだけど、すでにテンションだだ下がり。

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ただでさえ過酷なカミオンでの移動。
ときには乗り換えが面倒だという負の追加要素が加わることも。
サンティアゴからグアンタナモに到着したとき、その辺のおじさんに次のバラコア行きのカミオンが発着するターミナルは7kmも離れていると言われた。
タクシーに乗れと言われて乗り込むと、おじさんも助手席に。
1人25モネダ(約125円)ずつ3人で払いもうひとつのカミオンターミナルへ。

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でも実はこのおじさん、便乗してタクシーにただ乗りしたかっただけ。
さっき到着した場所でもグアンタナモ行きのカミオンが発着することがあとで判明。
結局ここから3人で乗ったカミオンは、さっきのカミオンを降りた場所に戻り、新たな客を乗せた。

余談だけど、ここグアンタナモには「グアンタナモ米軍基地」がある。
1898年のアメリカ・スペイン戦争で占領し1903年以来キューバから租借している(キューバ革命以降の政権は認めていない)土地に建設したアメリカ軍基地。
「グアンタナモ湾収容キャンプ」があることで有名。
アフガニスタンやイラク戦争中にテロリストが収容され、非人道的な拷問が明らかになり、国際社会から非難された。

グアンタナモ

願いむなしく、バラコア行きのカミオンも平均台タイプだった。
出発前からすでに目が虚ろなレオくん。
今回は立ちに挑戦するか、それともおとなしく座るかかなり悩んでいる。

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座るか立つか、たしかに悩ましいところなんだよねえ。
鉄板椅子のダメージはかなりのもの。
とにかくお尻が痛くてたまらない。
ケンゾーもかなり悩んだ。
けっきょくケンゾーもレオくんも座ることに。
ガラガラだと立ちでもいいかもしれないけど、そう甘くはないんだよねえ。

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あっという間にぎゅうぎゅう詰め。
日本の通勤電車並みの密着度。
そして、電車とは比較にならない揺れ。
このグアンタナモ 〜 バラコア間は酷かった。
ほとんどが砂利道のオフロード。
つねに上下左右に揺さぶられ、砂ぼこりが舞い上がる。
さらに最後に山越えが待ち受けている。
疲労が蓄積したところでダメ押しのクネクネ山道。
とにかく堪えるしかない4時間強。
もう目が逝っちゃってるケンゾーとレオくん。

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朝8時に出発してからおよそ9時間、バラコアに到着。
やっとカミオンから解放された3人、お尻は崩壊寸前。
疲労困憊だけど、馬車に乗った下校中の小学生たちを見たらちょっと癒やされた。

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ターミナルから歩いてセントロ方面へ。
サンティアゴでお世話になったカサのオーナーに紹介してもらったカサへ行くも、聞いていたより値段が高いし家の人の印象があまりよろしくない。
このカサはパス。
情報ノートで大絶賛していたカサがほかにあるんだけど、ここから少し離れている。
悩んだんだけど疲れていたのでこの近所で妥協することに。
飛び込みで選んだこのカサ、結果的にはイマイチだった。

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ダブルベッドが2つ、エアコン、ホットシャワー付きの部屋なんだけど、言い値がかなり高い。
1人1泊5CUC(約5ドル)に下げてもらう条件が夕食と朝食を付けること。
どこかでカサ飯(カサで作ってもらう食事)を食べようとは思っていたので、ここに2泊して夕食と朝食を1回ずつ食べることに。
部屋はとてもきれいだし、海が見える屋上のテラスもあってカサ自体のクオリティは文句なし。

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夕食は1人7CUC。
キューバの物価を考えるととんでもなく高い。
けれど情報ノートなどを見ていると、カサ飯としては平均的な値段。
一般的なキューバ人はとてもじゃないけど手が出ない値段のカサ飯とはどんなものなのか。

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まずは豆スープにサラダ、ふかしたイモやバナナなどのサイドメニューがたっぷり。
品数が多くてさすがに豪華!と思ってしまうけど、よく見るとじつはお金があまりかからない地味なものばかり。

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メインは鶏肉や豚肉、魚などから選ぶことができる。
今回はカマロン(海老)をチョイス。
プリプリのカマロンにバラコア名物のココナッツソースをかけると、まんま中華のエビチリになって旨い。

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そしてお母さんお手製のモヒート。
生のミントが爽やかで美味しかったんだけど、これがのちのちトラブルの元に。

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そして翌朝。
朝食は2CUC。
パンに目玉焼きにフルーツ、ジュースにコーヒー。
朝からお腹いっぱいに。

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快適だったし食事もおいしかったので満足してたんだけど、チェックアウトのときに一悶着発生。
てっきり夕食代に含まれると思っていたモヒートを別請求されたんだよね。
でもこれは、夕食を付けることを勧められたときにお母さんが自分から「夕食にはモヒートが付いてる」と言ってきたことなので納得できない。
まあ、ほかにも朝食には「卵が2つ出てくる」って言ってたけど、実際には目玉焼きが1つだけだったってことまでは突っ込まなかったけどね。
けっきょくモヒート代を追加で払わないことをお母さんは渋々認めてくれたけど、ちょっと後味が悪い。
けっこうこの手のトラブルは多いみたいなので、食事には何が含まれるのかきちんと確認したほうがいい。

3日目に本命のカサへと移動。
Rodney Cautin通りNo.29の「Abel Dias y Limbano Sánchez」。
ここがよかった!

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日本人だと安くしてくれて1人3CUCで泊まることができる。
シャワー・トイレは共同なんだけど、部屋にはちゃんとエアコンが付いている。
家族もみな気さくで感じがいい。

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宿泊費を安く抑えられたので、またまた奮発して夕食もお願いすることに。
今回は魚のココナッツソース。
5CUCだったんだけど、ボリューム的に大差はないし7CUCの料理と比べても見劣りはしない。
モヒートもサービスで付けてくれた。
カサ飯は可能な限り値切ったほうがいい。
個人的には7CUCは高すぎると思う。

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過酷な移動に耐えてやってきたバラコア。
いったいどんな街なのか。
次回もお楽しみに ♫
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わたしの好きな光景

2015.12.15 14:21|キューバ☞EDIT
しゃぶしゃぶが食べたいイクエです。
外国人の友人や旅先で出会う日本好きの人たちに意外に人気なのがしゃぶしゃぶ。
すき焼きじゃないのよ。
海外ではめったに見かけない、うすーくカットされた豚肉。
それを箸でしゃぶしゃぶする行為も楽しいし、しゃぶしゃぶ用ゴマだれが人気なの。
しゃぶしゃぶ用ゴマだれをお土産に持って帰りたいというヨーロッパ人もいたほど。
あのゴマだれ、おいしいよねー!
以前日本には「ノーパンしゃぶしゃぶ」なるものがニュースでよく放送されていたけど、その話も外国人からすると「アンビリバブル!」だよね。

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キューバ第2の都市、サンティアゴ・デ・クーバ。
人口およそ40万人。
世界遺産の都市、ハバナに比べれば繁華街は洗練されていないし大きくもない。
古い建物が多いとは言え、ハバナのように世界遺産になるような街並みでもない。

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それでもわたしはこの街が好きになっていった。
ここにこそ、そのままのキューバがありそうな気がして。

結局わたしたちはサンティアゴに3泊した。
旅人には「あんなところに3泊していったい何したの?」と聞かれる。
でも日程上3泊だけになったけど、ほんとはあと2泊くらいしたかった。
長くいるほど、じわじわとこの街の良さがわかるんだろうなって思う。

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ハバナではピカピカに磨かれたクラシックのオープンカーが観光客を乗せて、旧市街の街や海沿いをかっこよく走っていた。
サンティアゴも第2の都市だからあるのかなって思っていたら、見かけない。
もちろん古い車はたくさんあるんだけどね。

よくキューバを紹介するガイドブックやブログには、かっこいいクラシックカーとキューバらしい味わいのある古い建物の写真があるでしょ。
でも、それってけっこう狙って撮ったもの。

サンティアゴの道路。
いまのキューバはこんな感じ。

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タクシーはカラフルで大きなアメ車。
だけではない。

たしかにアメ車のタクシーがキューバらしさを演出するのに一役かっているけど、そうじゃないタクシーだってキューバには実はある。
でも、それはキューバっぽくないから外国では紹介されないだけ。

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キューバらしいキューバと、ほんとうのキューバって違う。
ハバナがキューバらしいキューバだとしたら、サンティアゴがほんとうのキューバなのかもしれない。
日本らしい日本は京都だけど、あの古都の街並みがいまの日本を代表するものではないように。

でもそんなサンティアゴも、やっぱりレトロなものであふれている。
サイドカーはここでも健在。

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狭い部屋に木の椅子とパーマの機械だけが並ぶ美容室。

わたしの母は美容室のことをなぜか昔から「パーマ屋さん」と言う。
まさにここは「パーマ屋さん」という言葉がしっくりくる。

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狙ってるわけではなく、日常のありふれた光景がとてもレトロ。
そこにキューバの魅力がある。

通りを歩いていたら、古い建物の奥から「ガッシャン、ガッシャン」と懐かしい音が聞こえ、思わず足を止めた。
ああ、この音。
わたしの好きな光景が、この奥にあるんじゃないか。
入口からそっと中をのぞく。

やっぱり!

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印刷屋さんだった。

わたしの祖父母は印刷屋をやっていて、いま3代目。
子どものころわたしと姉の遊び場は、印刷屋の工場(こうば)だった。
日本では今はパソコンやオートマティックな機械が導入され、子どものころのわたしが知っている印刷屋の光景はない。

でも、ここには30年前のあのときの光景がある。

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「中を見せてください」とお願いすると、働いている男性が快く案内してくれた。
ハバナ・クラブの着古したTシャツは、外国人観光客が着ているのとは味わいが違う。

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「ガッシャン、ガッシャン」という機械音。
インクの匂い。
五感が眠っていた記憶を呼び覚ます。

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無地の紙が、刷られて姿を変えていく。
重ねられどんどん高さを増していく印刷物。

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裁断され、形を整えられた紙。
そう言えば、切れ端を折り紙にしたり、切り絵にしたりして遊んでいたなあ。

不要になった紙は切符代わり。
姉と電車ごっこをして工場をぐるぐる回っていた。
そして仕事中の伯父を巻き込んだ。
「ねえねえ、車掌さん、切符に穴をあけてください。」

伯父は作業の手を休め、パンチで穴を開けてくれていた。

それを見つけた母はよくわたしたちに言った。
「またあんたたち、おっちゃんのじゃまをして!」

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わたしたちの遊び場の工場には、活字で敷き詰められた棚が四方の壁を埋め尽くしていた。
床から天井まで。
こどものわたしたちにとって、見上げるほど高いその棚は圧巻だった。
工場を走り回っていると、母が怒る。
「活字が棚から落ちてくるから走っちゃダメ!」

いらない活字や活版の枠は姉とわたしにとって積み木代わりだった。
真っ黒で、適度な重量感のある活字を並べたり重ねたり積み上げたり。

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祖父母の印刷屋さんと比べれば、この印刷屋さんにある活字の数はとても少ない。
そうか、キューバはアルファベットだから。
日本は漢字があるから、何千もの活字が必要だった。

あるとき、わたしたちの遊び場の工場から活字が姿を消した。
活字に代わり、コンピューターが導入された。

カタカタ、カタカタ。
活字を並べるこの音を聞くのは何年ぶりだろう。

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いまのキューバの印刷屋さんでわたしはタイムスリップしていた。
あのときの日本の印刷屋さんと変わらない。
違うのは、壁にゲバラたちの写真が掲げられていること。

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ガッシャン、ガッシャン。
カタカタ、カタカタ。

そして懐かしいインクの香り。

わたしの好きな光景。

あれから30年。
こどものわたしは知らなかった異国の地。
ここキューバが、わたしを「あのとき」に連れていってくれるなんて。
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サンティアゴ ここにこそキューバ音楽がある

2015.12.14 09:11|キューバ☞EDIT
毎日暑くて外に出れば汗が止まらず、喉が渇きっぱなしで、毎日水シャワーのイクエです。
日本が冬なのが不思議。
そして、こんな日本の夏みたいに暑いのに街のクリスマスの飾り付けを見るたびに違和感を覚えます。
太陽に照らされて、置物のサンタさんが涼しげに立っています。

キューバ第2の都市、サンティアゴ・デ・クーバ。
「サンティアゴはハバナみたいに、街並みに雰囲気があるわけでもない。
 観光する場所もない。
 サンティアゴは行かなくてもよかった。」
そんなふうに言う旅人は多い。

そしてこう付け加えられる。
「キューバの音楽に興味がある人なら別だけど・・・。」

サンティアゴは音楽の街。
ここからたくさんのキューバ音楽が生まれ、そしてミュージシャンが育っていった。

キューバに来る前は「街には音楽が溢れ・・・」というのを期待していたけれど、実際ハバナでは外国人観光客相手の演奏がほとんどだった。
生演奏が響いているのは、観光客が闊歩するオビスポ通り沿いの店。
店のチャージもドリンク代も、キューバ人が払えない金額に設定されていて、演奏に耳を傾けているのは外国人ばかり。
キューバの音楽ってそんなものなの?とハバナでは失望したけれど、ここサンティアゴでは音楽が巷にあふれている。
昼間でも公園にいると、どこからともなく歌声が響き、耳に心地よいリズムに思わず体を動かす。
大きなウッドベースまで持ち歩き、公園や歩道で演奏しているグループもいる。

音楽に溢れる街、サンティアゴ。
観光客じゃなく地元の人の行きつけのカサ・デ・ラ・ムジカ(音楽の家 ライブハウス)があるというのでレオくんと3人で行ってみることに。

場所は、バカルディ博物館の斜め前。
黄色い平屋の建物。
外観に華やかさはなくて、なんだか公民館の風情。

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小さな立て看板が置いてあった。
「きょうの演奏 
 ダンスのためのキューバミュージック
 ソン・サルサ・ボレロ
 午後8時半スタート」

ソンとはキューバの伝統的な音楽や民族音楽。
山奥の村々の農民たちが祭りの日などに踊っていたもので、それがサンティアゴに伝わってギターやマラカスなどでリズミカルにしたもの。
サルサはキューバ音楽を元に、ロックやジャズなどの要素を取り入れ、60年代70年代のニューヨークで流行した。
ボレロはスペインの舞曲がもとになったもの。

音楽は聞こえてくるけれど・・・。
ほんとにここでやるのかな。
半信半疑で中をのぞくと、おじさんに手招きされた。
「さあ、入って入って。」

高いライブハウスと違い、ここは入場料が1CUC(約1ドル)と安い。
現地人は無料。

中に入ると・・・。
中も公民館みたい。
外国人の客はいなくて、地元のお客さんがちらほら。
公民館で愛好会の出し物を観ている雰囲気。

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わたしたちからすると歌も演奏もうまい。
でも、プロというよりも音楽好きの素人の集まりなんじゃないかな。
趣味で夜な夜なここで演奏している感じがする。
みんな楽しそうだし、音響設備が立派で外国人だらけの高いライブハウスよりも、こういう飾らない雰囲気がキューバっぽくていい。

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グループには若手が多い。
若手といっても、白髪まじりの年配のおじいちゃんもいる。
年齢関係なく、音楽好きがグループをつくり、世代が違うメンバー同士でアイコンタクトをしながら音楽を奏でる。

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客の数なんて関係ない。
客はわたしたち3人と、毎晩ここに通っているであろうおじいちゃんや女性が6人くらい。
それでもミュージシャンたちは、まるで後ろまでお客さんで埋め尽くされているかのように遠くを見つめてMCをする。
体を揺らしながら楽しそうに演奏し、語りかけるように歌う。

そしてわたしたちは、ダンスに誘われた。

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こういうライブハウスには、通常バーが併設されていてお酒を飲めるようになっている。
飲み物を半ば強制的に注文しなければいけないところもあれば、チャージにワンドリンク含まれている場合もある。
でも、ここにはそれがない。
持込み、OK。
おじいちゃんたちはラム酒一本お持込み。

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これを客同士で回し飲み。
サイダーやジュースで割らない。
そのままストレートで飲む。
アルコール度数は高くて喉が痛くなるほどだけど、キューバ人はよくこうやって飲んでいる。
たとえばあの過酷な乗り物、カミオンにも持ち込んで瓶ごと乗客で回し飲みしたりする。

そりゃあね、すぐ酔っぱらうよ。

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この足もフラフラなおじいちゃんに何度も何度も誘われていっしょに踊ることに。
わたしは踊るのは好きだし、即興やノリで体を自然に揺らすこともどちらかといえば得意な方。
でも、サルサの踊り方はわからない。
しかもこんな足がフラフラのおじいちゃん。
手を繋いで踊ろうとしても、おじいちゃんがよろめいたり、立ったまま目を閉じて寝そうになったり。
フラフラするおじいちゃんをわたしが介護しているように。
それでもおじいちゃんは怒る。
「ほら、ちゃんとわしのステップを見るんじゃ!
 こっちの足を動かさにゃ、いかん!」


キューバ滞在中、サルサのレッスンを受けたいと話していたレオくん。
女性に誘われて参戦。
でもこの女性もラム酒を回し飲みしていたので、ろれつが回っていない。
レオくんがまじめにステップを習おうとしても、うまくいかない。

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端から見てるとすごくおもしろい。
わたしと酔っぱらいじいちゃんのダンスもそうとうなもんだと思うけど。

レオくん、ダンス中に何度も唇を奪われそうになっていた。
さりげなく、でも全力でそれをかわそうとするレオくんの姿がまたおかしかった。

わたしはおじいちゃんが手を離した隙に、とっさに「休憩!」と言って客席に避難。
おじいちゃんは「なんだ、おしまいか?」と不満げだけど、椅子に座るなりそっこうで夢の世界へ。
サルサのリズムに合わせて、コクリコクリ。

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客が寝ていても気にしないミュージシャンたち。
きっと、いつものこと。
満面の笑顔で汗を散らしながら、満足そうに演奏し歌い続ける。

「よし、次はあの曲!」

ほんとうに音楽が好きなんだろうな。
この時間が至福のときなんだろうな。

客のおじいちゃんたちもミュージシャンなんだって。
酔っぱらって足がフラフラのおじいちゃんだったけど、真剣な顔でギターを演奏したりコンガを打ち鳴らしている写真を見せてくれた。
おじいちゃんたちもここで演奏することがあるのかもしれない。
ほんとうにここは音楽好きが集まり、互いに演奏し耳を傾け合う愛好家たちの溜まり場なのかも。

酔っぱらいのおじいちゃんが寝ている間、ダンスが上手な別のおじいちゃんに誘われる。
このおじいちゃんは「泥酔」じゃなく、いまのところ「ほろ酔い」。
さっきのダンスは全然できてなかったけれど、ダンスが上手な人にエスコートされれば、こっちも何となく踊れるから不思議。

おじいちゃん、やるなあ。

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しかもわたしたちが日本人だということを意識して、空手の型を混ぜてくる。
ルンバのリズムに合わせて、拳を突き出し「ハー! ホー! ハー! ホー!」。
そして高く足を蹴り上げて、決め。

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なんかよくわかんないけど、楽しいよ。
きっとハバナの外国人御用達のライブハウスよりも、ここには楽しい要素がある。
もうねえ、何がなんだかわかんなくなった。
最後はこんなふうになったから。

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レオくんはマラカスを持たされ、わたしはギーゴギーゴ。
ボーカルのお兄ちゃんが客席の後ろのほうを見つめながら音楽にノリながら語りかける。
「さあ、みんな用意はいいかい? 俺のあとに続いてコーラスするんだ。」
「♫ ア~オ ♫ セイ!」
「♫ ア~オ ♫」

何がおかしいって客席にはさっきのメンバーしかいないから。
わたしとレオくんが客席からステージに移動したので、なおさら客の数が少なくなった。
さっきのじいちゃん2人と女性と、ケンゾーと・・・。

茶番みたいで笑えるんだけど、みんな楽しそうだからいいか。
微笑ましい。
そして、ちょっとだけ切ない・・・。

まだまだ演奏は続いていたけれど、このまま長居するとレオくんの唇が奪われそうだったので、おいとますることに。
これで客はさらに少なくなるけど、きっと気にしない。
音楽好きのミュージシャンと客のおじいちゃんたちでずっと盛り上がることができるんだと思う。

踊って喉が渇いたわたしたちはビアホールへ。
このために地元の人のようにお鍋やカップを持参してきた。
紙コップ代を取られないからね。

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1リットルくらいのお鍋に生ビールを入れてもらって20モネダ(約100円)くらいだったかな。
つまみももってきた。
さきいか!
アメリカ在住のまりねえに、ペルーまで持ってきてもらって大事にとっていたやつ。

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キューバの夜はまだ終わらない。
このサンティアゴでもっとも有名なキューバ音楽のライブハウスが「カサ・デ・ラ・トローバ」。
昼も夜も、サンティアゴのミュージシャンたちが入れ替わり立ち代わり演奏しているところ。

1844年に建てられた音楽会館で、もともとは西洋クラシック音楽のコンサートホールとして使われていたのだそう。
いまは「カサ・デ・ラ・トローバ」と呼ばれているけど「トローバ」とは吟遊詩音楽のこと。
1950年代になってトローバのコンサートが人気になって、1968年に正式にトローバ会館となった。

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建物の中には、大中小のホールがある。
それぞれライブ会場として使われていて、時間帯によって使われるホールや入場料が異なる。
昼は無料のこともあるけど、夜は入場料が必要。
入口の張り紙には入場料がCUCとモネダで表記してあった。
キューバではどちらで払うこともできるし、いつもレートは同じ。
でも、ここではレートが正規レートと違っていて、モネダで支払う方がかなりお得になる。
だからわたしたちはモネダで支払おうとした。
すると受付の人がモネダでの受取りをかたくなに拒む。
理由は、わたしたちが「外国人だから」。
「外国人はCUCで支払うべきだから」
キューバでそんなことを言われたのは初めてだった。
もめていたら、キューバ人のおじさんがこのお店が決めているレートでわたしたちのモネダを自分のCUCに両替してくれた。
それだと関係のないそのおじさんが損をしてしまうことになる。
お金を受け取りつつも「このおじさんはお店の関係者?」「もし関係のない人だったら、申し訳ないよね」と戸惑うわたしたち。
ほかのキューバ人もおじさんに何か言っているようだったけど、おじさんはすぐにそのままどこかに行ってしまった。
関係者でもなく、ただここを通っただけの人だったんだ。
悪いことをしてしまった。
100円くらいの差だけど、キューバ人にとっては高額。
きょうのお昼も隣のおじさんたちがさりげなくビールを奢ってくれたし、経済的に貧しいキューバだけれど、なんでもないようにお金を出してくれることがある。
ありがたい気もするし、心苦しくもある。

2階の会場に行くとちょうど第2部のスタート前。
ミュージシャンが入れ替わる休憩時間だった。
そわそわしながら待っていると、ミュージシャン登場。

これぞキューバ音楽!
奏者たちのエネルギーが楽器を伝って音となる。
そしてボーカルの渋い声。

音楽で空気が変わった。

いっきに会場が熱気に包まれ、立ち上がる観客。
そして、踊る。

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「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」というキューバ音楽のバンドをご存知のかたも多いと思う。
キューバのベテランの、でも世の中からは忘れ去られた大御所ミュージシャンたちを、アメリカの名ギタリスト、ライ・クーダーが再発掘し、グループを結成。
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と名付けられたそのおじいちゃんバンドのアルバムは世界でヒットし、そしてアメリカのカーネギーホールでコンサートをするまでになった。
その過程がドキュメンタリー映画となり、こちらも日本でもヒットした。

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音楽の街サンティアゴ・デ・クーバ。
そのなかの老舗ライブハウス「カサ・デ・ラ・トローバ」は、まさにブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーを輩出した場所でもある。
ブエナ・ビスタの顔とも言えるコンバイ・セグンドやエリアデス・オチョアが、若かりしころここで自慢の声を披露していた。

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当時のブエナ・ビスタのメンバーは70歳、80歳と高齢で、いまはその多くが逝去している。
キューバの若者の間では徐々にポップスが人気となりつつあり、ソンやサルサ、ルンバなどのキューバ音楽も時代とともに陰りを見せはじめているのかもしれない。

さびしいなあと思っていたら、観覧席に座っていた若者がステージに呼ばれた。
まだ20代前半くらい。
ボーカルの年配の男性が愛しそうに若者を抱き寄せ、キスをする。
まわりのメンバーたちもこの若者を優しく見つめる。

若者は最初は遠慮していたけれど、メンバーたちのラブコールに押され、歌いはじめた。

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吸い込まれそうな伸びやかな声。
太く、それでいてつややか。
かき鳴らされるギターやリズミカルに叩かれるコンガに負けず、古いこのホールに若者の声が響き渡る。

客たちも暑い眼差しを若者に送る。
キューバ音楽の次世代を担うにはじゅうぶんすぎる歌唱力だった。



最初のホールは愛好会の発表会のようだったけど、このホールのミュージシャンたちは一流。
でも、音楽を愛していることに変わりはない。

キューバ音楽の聖地、サンティアゴ・デ・クーバ。
ハバナでは観光客向けのように感じたけれど、この土地にはしっかりとキューバ音楽が根付いている。

見どころがないと言われるサンティアゴ。
でも、ここに来てよかった。

気づいたらもう日が変わっていた。
街灯だけが頼りなげに照らしている通りを歩いていると、「アミーゴ!」と声をかけられた。
最初の愛好会の集まりのようなカサ・デ・ラ・ムジカでボーカルをやっていた彼だった。

「さっきの演奏、よかったよ!
 音楽が大好きなんだね。」

「音楽を愛しているよ。
 週に2回、あそこで演奏してるんだ。」

「本職は?」
「パソコンの仕事。
 俺のお父さんも、おじいちゃんもミュージシャンだった。」


薄暗い中を4人で歩いていると、子犬の鳴き声が聞こえた。
空き家になった建物の奥に迷い込み、助けを求めるように鳴き叫んでいる。

彼が歩みを止めて、子犬を救出した。

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「その子犬、どうするの?」
「ミルクをあげないと。
 家に連れて帰ってミルクを飲ませるよ。」

「飼うの?」
「いいや。
 少し元気になったら、あしたの朝ここに戻すんだ。
 お母さんが探しているかもしれないから。」


音楽に囲まれて育つキューバ人たち。
小さいころから楽器や歌を練習し、いつか有名ミュージシャンになることを夢見る。
自称ミュージシャンはたくさんいるけど、そのなかでステージに立ち、名が知れて売れっ子になるのは一握り。

それでもみんな音楽を愛している。
キューバ音楽が聞けるのは有名なライブハウスやステージだけではない。
小さな「カサ・デ・ラ・ムジカ」、昼間の公園、人々が行き交う路上。

キューバ音楽を愛する人たちがこころから楽しそうに奏でる音楽。
そこにこそありのままのキューバ音楽がある。

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キューバ音楽を体感した夜。
ここちよい疲労感を感じながら、わたしは充足感に満たされていた。
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「アマチュア最強」キューバ野球を生観戦

2015.12.13 06:27|キューバ☞EDIT
落とした旅の家計簿ノートが奇跡的に見つかってホッとしているケンゾーです。
市場で昼ごはんを食べて露店でサンダルを買ってスーパーで夕食の食材を調達して宿へ。
いつものように使った金額をノートに記入しようとしたら見当たらない。
ノートは5cmくらいと小さくてサブバッグに入れて常に持ち歩いている。
バスを乗り換えた街の名前なんかも書いてるから旅を振り返るためにはなくてはならないもの。
すぐに宿を飛び出して探しながら歩いてきた道を辿っていく。
20分後、ゴミにまみれて路上に落ちてたノートを奇跡的に発見!
半ば諦めてたから路上で思わずガッツポーズをしてしまった。
あ、そうです、家計簿をつけるのはケンゾーの役目です。

キューバを旅したのは10月、雨期真っただ中。
天気がかなり心配だったんだけど、嬉しいことに連日いい天気。
30℃オーバーの暑さの中街歩きをしていると喉が渇いてしょうがない。

ハバナでは宿の目の前に地元の人で賑わう酒場があって冷えた生ビールを飲むことができた。
サンティアゴでもそんな店がないかなあと期待していたら、あったよ!
真っ昼間から地元のおっちゃんたちで賑わう酒場を発見。
いいねいいいね、生ビールはあるかな?

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あったー!
よっしゃー!
サングラスのおっちゃん渋!
生ビールはハバナとおなじく1杯6モネダ(約30円)。
紙コップ代がひとつ2モネダ。

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量り売りもしてくれるのでペットボトルに入れて持ち帰る人も多い。
なかにはこんな5ℓのペットボトルで買いにくるツワモノも。

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お腹も空いていたので、魚のフライ20モネダ(約100円)を肴にのどを潤す。
生ビールがキンキンに冷えていてウマい!
ハバナの生ビールはたぶん自家製ビールでけっこうクセがあったんだけど、ここの生ビールはメジャーブランド「CRISTAL」。
缶ビールだと1CUC(約1ドル)以上だったから、それに比べると安い!
塩気のある魚のフライとの相性は抜群。

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隣のテーブルには気さくで陽気なおっちゃんたち。
水差しのような器を持参して回し飲みしていた。
コップ代を節約できるし何度も注ぎにいく手間も省ける。
よし、今度はレオくんも誘ってホーロー鍋とコップ持参でまた来よう。
このおっちゃんたち、ビールを1杯ずつおごってくれた。
偶然だったけど、いい酒場を見つけられてよかった。

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気持ちよくビールを飲んでいると、パンチの効いた女性が登場。
歩く星条旗。
どんだけアメリカ好きなん?!

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今年になって国交が回復した二国だけど、54年間アメリカはキューバの敵だった。
とくにハバナでは星条旗をよく見かけるけど、それって今年になって解禁になったのかな?
それとも、別に以前から禁止されてる訳じゃないのかな?
今でも報道や言論が統制されているキューバだから、アメリカびいきな言動はNGだっていうイメージだったんだけど、どうなんだろう。
このおっちゃんたちも「アメリカは良いよ」と言っている。

そんなキューバではスポーツも盛ん。
ボクシングや柔道、バレーボールは世界的にも有名。
とくに女子バレーボールはバルセロナ・アトランタ・シドニーオリンピック3大会連続金メダルという偉業を成し遂げている。
男子顔負けの強烈アタックをバシバシ決めていたルイスはすごかったなあ。

そして、キューバを代表するスポーツと言えば野球。
オリンピック5大会で金メダル3度、銀メダル2度と圧倒的な成績を残している。
第1回WBCは決勝で日本に敗れて準優勝。
日本をはじめ並み居るプロ選手を相手にアマチュアのキューバが善戦したのはすごい。

社会主義革命前までのキューバには
プロ野球が存在していたけれど、現在のキューバにプロ野球はない。
キューバのトップリーグは「セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル」と呼ばれ、地域ごとにナシオナルチームが存在し、それぞれの地域がスタジアムをもっている。
だから国民が観戦したり応援したりテレビで放送されるのはナシオナルチームの試合、ということになる。

せっかくキューバまでやって来たので、世界のプロを蹴散らす「アマチュア最強」の野球を見てみたい。
ハバナで出会ったアオキくんは、ハバナで観に行ったと言っていた。
いつもなら日本人旅人にむかって「ヘイ!チーノ(中国人)」と声をかけるキューバ人だけど、スタジアムでは「ハポン(日本)か?」とみんなに聞かれたんだって。
日本が野球好きで、たくさんの日本人選手がアメリカで活躍しているのをキューバ人は知っている。
観戦していたアオキくんを、日本からスカウトに来た関係者と勘違いし「おい、おれらの選手を頼むからもっていかないでくれ!」と哀願されたりもしたらしい。

ケンゾーとイクエもどこかで観たいと思っていたら、ちょうどここサンティアゴでナイターをやっていたのでスタジアムへ行ってみることに。
煌煌と照明が灯るスタジアム。
屋根なしスタジアムは雰囲気があっていいね。

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入場料は2モネダ(約10円)、安!
今回はこの値段で入れたけど、ふだん外国人はもうちょっと高い(2〜3CUC)みたい。
チケット売場の女性がかわいかった。
白髪でけっこう年配だと思うんだけどとっても上品でキュート。

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国民的スポーツの野球だからね、たくさんの客で賑わってるんだろうと思ったら・・・。
ビックリするほどガラガラだった。
ホームの1塁側も寂しい観客。
ひょっとして、さすがのキューバも今はサッカーの方が人気?

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観覧席はガラガラだけど、ちゃんとTV中継はされている。
中継用のカメラが5台、思ったよりちゃんとしてる。

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キューバのナシオナルリーグは16チームで争われる。
チーム名はそのまま自治体の名前。
白いユニフォームがホームのサンティアゴ。
敵のサンクティ・スピリトゥスのほうが円陣を組んだりして気合いが入っている。

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キューバの野球選手は国家公務員。
スター選手であっても給料は月15ドルくらい、ほかの職種と変わらない。
アメリカのメジャーリーグとは比べ物にならない待遇の差。
だからアメリカに亡命する選手が後を断たないんだそう。

のんびりとしたムードが漂い、ちょっと間延びする感じは否めない。
一塁ホームに立っているランナーを呼ぶと、こっちに向かって笑顔で手を振ってくれる。
審判のコーヒータイムもだってある。
コーヒーを運ぶおばちゃんが、はたして網タイツをはく必要があるかどうかは謎。

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肝心な試合は、追いつ追われつのシーソーゲーム。
3対3、同点で迎えた9回裏サンティアゴの攻撃。
2アウトでバッターボックスに入るのは、この日1ホームラン2ヒットと当たりに当たっている背番号17シバ。
3球目、カーンと乾いた音を響かせて打ったボールがガラガラの外野席に飛び込んだ。
飛び上がって喜ぶファン。
これ以上ないという、まさかの劇的な幕切れ。

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ホームベース上でチームメイトにもみくちゃにされる今夜のヒーロー。
いい笑顔だ。
氷水までぶっかけられて手荒い祝福。

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試合後、ベンチ裏で選手を待つ。
サヨナラホームランを打ったヒーロー、シバがやってきた。
笑顔を振りまくほかの選手と違って、クール。

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記念撮影に応じてくれたシバ。

アメリカと国交回復したキューバ。
数年後、彼がメジャーでプレーすることも夢じゃないかも。
ひょっとして日本かも?

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サンティアゴ・デ・クーバ ここから始まった

2015.12.12 06:01|キューバ☞EDIT
帰国したら、イカの塩辛と駄菓子のイカフライを食べたいイクエです。
イカフライのあのチープな味が好きなんです。
イカフライ、おいしいよねえ。
何度夢見ていることか。

カミオンに乗って、疲労困憊で到着したサンティアゴ・デ・クーバ。
人口およそ40万人でキューバ第2の都市。
第2の都市ではあるものの、ハバナに比べれば規模は小さい。
ビルなんてほとんどなく、老朽化した建物が道路の脇に建ち並び、住宅街となっている。

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スペインがここに街をつくったのは16世紀。
南側にはカリブ海。
16世紀から17世紀にかけて、ここは海賊の密貿易の拠点でもあった。

今では港湾都市として、中米のパナマと船で結ばれている。

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街の中央に建つキューバ歴史博物館。
もともとスペイン人のディエゴ・ベラスケスの家だったもの。
ベラスケスはコロンブスの船団のメンバーのひとり。
初代キューバ総督となり、ここサンティアゴやハバナなどの都市づくりを手がけた。

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キューバに侵略したスペイン人たちが原住民を殺害していったために原住民はほとんどいなくなった。
そのためベラスケスは、労働力不足を解消するために黒人奴隷の輸入を認めたという。
その子孫たちが今のキューバ人でもある。

このベラスケスの家はキューバでもっとも古い建物と言われている。
張り出した木製の窓。
黄色と水色の独特の壁。

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ほかの中南米諸国と同じように、スペインの植民地だったキューバも旧市街の中心地は同じつくり。
街の中央に広場があり、そしてカテドラルと市庁舎が向き合うように建っている。
カテドラルはどこも存在感があり、街の顔ともなっている。

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さっきのベラスケスの家の外壁も黄色と水色だったけど、このカテドラルの内側も黄色と水色で華やか。

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サンティアゴの人たちは黄色と水色がお好き?
ここの外壁も黄色と水色。
何かをみんな待っている様子。

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ここはキューバのファストフード店。
キューバにはほかの国のようにファストフードのチェーン店はほとんどない。
全然ないと言ってもいいくらい。
代わりに普通の家のようなところで、ピザやサンドイッチを作って売っている。

典型的なキューバのファストフード店。
表にはメニューが張り出されている。
いちばん安いピザが5モネダ(約25円)。
コーヒーは1モネダ(約5円)。
キューバのローカルな店はどこも明朗会計。

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こういうお店には中で食べれるようなスペースはない。
テイクアウトだけ。
テイクアウトといっても袋に入れてくれるわけではない。
ちぎった厚紙で挟んで、ほい、と渡される。
こんなふうに折り曲げて渡されることも。

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だからキューバの人たちは持ち帰らずにそのまま路上で立ち食い。

直径15センチくらいの1人分のピザ。
生地は分厚く、いちばん安いピザはチーズとケチャップだけ。
ピザと言うよりも「ピザトースト」というほうがふさわしい味。

だいたい窓口には塩が置いてあって、なぜかキューバ人はこのピザの上に大量の塩をふりかけて食べる。

2軒隣には同じようなつくりの飲み物屋さん。
ひっきりなしに人がやってきて飲み物を注文し、その場でぐびっと飲んではすぐに立ち去って行く。
みんなに人気の飲み物は、サトウキビジュースだった。
メキシコのコロナビールの瓶を再利用したグラスに注がれる。
1杯1モネダ(約5円)。

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「これ、砂糖入れてないよね?」
ひとくち飲んだケンゾーがわたしに言った。

「サトウキビだからもともと甘いんじゃない?」
「すごいね、サトウキビ。」

ケンゾーはこの甘ったるさが苦手だったけど、わたしはけっこう好き。
さわやかとは言いがたいけれど、疲れを癒してくれそうな味。

あとはこんなものも朝ごはん代わりに食べた。
小さなハンバーガーのような。
中に入っているのはなんだろう。
コロッケ?

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1モネダ(約5円)。
中身はコロッケじゃなくて、揚げパンだった。
ドーナツみたいな揚げパン。
パンでパンを挟むってどういうこと?
もちろんおいしくはない。

街角でよく売っているアイスクリームにも挑戦。
アイスと言うよりソフトクリーム。
1モネダ(約5円)と安い!
味はおいしいけれど、ふわふわしていて軽め。
すぐに食べ終わる。

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路上でよく売られているものに、これもある。
「キューバと言えば」のアレ。

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葉巻。
ちゃんとした葉巻ショップで買うと安くても1本5CUC(約5ドル)くらい。
でも街角の葉巻は、1モネダ、2モネダ(約5円〜10円)で売っている。

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葉巻農家の人にあとで聞いたら、路上の激安の葉巻は外側はタバコの葉だけど中身はトウモロコシとか別の葉っぱを使っているらしい。

街を歩いていたら青空市場に遭遇。
野菜や果物、ヒマワリも。

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そしてカゴに入ったもの。
ニワトリにハト。
この公園によくいるようなハトも食べるんだって。

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水色の頭に黒と白の水玉模様のぷっくりした鳥はホロホロ鳥。
フランス料理の食材になるおいしい鳥。
そして右の隅にはカメ?

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「これどうするの?食べるの?」って聞いたら「うん、おいいしいよ」と真顔で言われた。
そして「5CUCで買わないか?」としつこく勧められた。
日本でもスッポンを食べるから、カメもおいしいのかもしれない。

さすがにカメは買わなかったけど、これを買ってしまった。
値段は覚えてないけど4CUCくらいだったかなあ。

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キューバでもワインが作られていたのは意外。
スペインやフランスに侵略されたから、ワインの製法が持ち込まれたのも当然かもしれない。
暑かったので白ワインを購入して冷やして飲んだ。
「絶対まずいよね」と言いながら買ったけれど、悪くない味だった。
でも熟成しすぎたような甘みと渋み、癖がある。
ブランデーやラム酒のような味。
キューバ人はラム酒が好きだから、こんなワインが好まれるのかもしれない。

ラム酒と言えば、ここサンティアゴにはバカルディ博物館がある。
バカルディは世界最大のラム酒のブランド。
でももともとは実はキューバのラム酒だった。
サンティアゴ初代市長のエミリオ・バカルディ。
その一族がキューバでラム工場を営んでいたけれど、キューバ革命でバカルディ一族がキューバから亡命し、その製造技術がカリブ海などの他の島々に移された。
いっぽうキューバのラム酒バカルディはハバナ・クラブに名前が変わったんだって。
バカルディ一族が住んでいた邸宅は1899年に造られたもの。

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キューバ第2の都市、サンティアゴ。
ここは今の社会主義国キューバができるきっかけになった、キューバ人にとって重要な場所でもある。
キューバ革命はここから始まった。

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この黄色の建物は革命前、アメリカの傀儡だったバティスタ政権の兵営だったもの。
階段付近の壁に黒いブツブツが見える。

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1953年7月26日。
青年だったカストロが革命軍を結成し、このモンカダ兵営を襲撃。
この前日、サンティアゴではお祭りが行われていて、兵営でもパーティーが開かれていたという。
兵士たちの気が緩んでいるその翌日の早朝を狙ってのことだった。

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しかしこの作戦は失敗に終わる。
革命軍121人のうち、その半数が死亡してしまう。
そしてカストロも逮捕された。

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カストロは死刑判決を受けたものの、世論の後押しがあり恩赦で出獄。
その後カストロはメキシコに亡命、そこでゲバラと出会い、革命の実現を目指してふたたびキューバに上陸しゲリラ戦を展開することになった。

バティスタ政権を倒したカストロ。
1959年1月初め、サンティアゴの市庁舎のバルコニーから勝利宣言の演説を行なった。

左側の白い壁に青いバルコニーの建物がその市庁舎。

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モンカダ兵営襲撃に失敗し一度は逮捕され、死刑判決まで受けたカストロ。
もしそのまま恩赦を受けることなく死刑にされていたら・・・。

きっと今のキューバはまったく違う姿になっていただろう。
そしてゲバラもまったく違う人生を歩み、世界に名を知られることはなかったかもしれない。
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過酷なカミオン旅の幕開け

2015.12.11 06:24|キューバ☞EDIT
220円で髪を切ったケンゾーです。
ロッキングチェアーがたくさん置いてあるレトロな渋い店で80歳くらいのおじいちゃんに切ってもらいました。
バリカンとハサミを駆使し、躊躇なく髪を切っていくおじいちゃん。
最後はたっぷりのワックスを使ってしっかり髪を撫で付けて完了。
外を歩くとすれ違う人のほぼ100%が二度見するほどのかっちりヘアーに。
宿に戻って速攻シャワーを浴びたのでした。

クラシックカーがよく似合うハバナ旧市街を観光し、ラムと葉巻を片手に旅友と語り合い、ジャズバーで優雅なひと時を過ごす。
悪くないけどそれだけじゃあもったいない。
ツーリストで溢れかえるハバナは、きっとキューバの中でも特殊な街。
地方に行けばもうちょっとリアルなキューバを垣間見ることができるんじゃないか。
キューバの原風景を求め、2週間かけて地方の街を巡ることに。

そこで立ちはだかるのが移動の問題。
東西に細長い島国キューバ。
面積は11万㎢で本州のおよそ半分。
端から端までおよそ1400kmで下関から青森までとほぼ同じ。
この意外と大きなキューバをどうやって移動するか?

じつはキューバを旅するツーリストにとって、長距離移動の手段に選択肢はほとんどない。
わざわざ通貨を2種類造り、キューバ人と観光客を区別しようとしているキューバ。
長距離の交通機関も分けられていて、外国人ツーリストはViazulやTransturという外国人専用バスを利用するのが一般的。
南米のバスと比べても見劣りしない大型バスで冷房完備。
見るからに快適そうなんだけど、これが高いんだな。
最長区間のハバナ ~ サンティアゴ・デ・クーバ間で51CUC(約51ドル)。
南米で高かったアルゼンチンよりも高い。

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約870kmの移動で51ドルは貧乏バックパッカーには高すぎる。
もちろんキューバ人にとっては手の届かない乗り物。
何度も書いてるけど、キューバ人の平均月収は15ドルだから。

キューバ人にはキューバ人用のバスがある。
地元民限定の長距離バスはオムニブス。
さすがに外国人用のViazulよりはレベルが落ちるけれど、そこまでオンボロなわけではない。
でも値段は段違い。
ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまでなんと120モネダ(約600円)くらい、Viazulの1/10。
これに乗ることができたら文句なしなんだけど、キューバ国民専用なので諦めるしかない。

じゃあツーリストは高いお金を払って外国人専用のバスに乗るしかないのか?
旅人に残された唯一の選択肢が、あるにはある。
それは「カミオン」という乗り物。
オムニブスよりは割高だけど、Viazulと比べると格段に安い。
利用するのはほぼ100%地元のキューバ人だけど、外国人も問題なく乗れるんだそう。
安いのは嬉しいけど、カミオンは乗り心地に難があってかなりハードな移動になるらしい。
でもキューバ国民と同じ金額を払い、地元の人に混じって移動することができるならケンゾーとイクエにとって迷う余地はない。
快適かもしれないけれど、外国人ばかりのバスに乗ってスムーズに移動してもおもしろみがない。
ちょっと過酷かもしれないけれど、きっとありのままのキューバを少しは垣間見ることができるはず。

まずはキューバの東、直行で行くことができるいちばん遠い街のサンティアゴ・デ・クーバまで一気に移動。
そのあといくつかの街に立ち寄りながらハバナまで戻ってくることに。
はたしてカミオンとはどういう乗り物なのか。
キューバの地方を巡るカミオン旅のスタート。

サンティアゴ

ヨハンナの家で出会ったカメラマンのレオくんもカミオン旅にジョイン。
このあとしばらくいっしょに旅することに。
サンティアゴ・デ・クーバまでは夜行のカミオン。
夕方6時くらいに出発するそうなので、余裕をもって4時に宿を出発。
まずは、カピトリオ近くの路線バスのバス停からP7のバスに乗る。
ハバナの路線バスは0.40モネダ(約2円)。

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バスターミナルの場所がいまいち確かじゃなくて、最寄りのバス停を降り過ごすしてしまった3人。
雨がぱらつく中けっこう歩くことになってしまった。
バスのドライバーに「Estacion de Omnibusに行きたい」と伝えていたら最寄りのバス停で降ろしてもらえる、はず。

カミオン

カピトリオから南へ2kmちょっと、Jesus Lopez Camino通り沿いにあるターミナルに到着。
このターミナルからはカミオンとオムニブスが発着している。

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ずらっと並んでいる窓口はすべてオムニブス用。
ダメ元でチケット購入を試みたけれど、やっぱり断られてしまった。
キューバの学校に留学している外国人はOKなんだって。

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オムニブスは諦めて本命のカミオン乗り場へ。
そこで目にしたカミオンに、思わず声が漏れてしまった。
「ええ〜、ただのトラックやん!」

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カミオンとはトラックをバスに改造した乗り物だった。
バスと言うより、限りなくトラックに近い。
そもそも「Camion」とはスペイン語で「トラック」の意味。
しかもこれ、もとは家畜を運ぶ荷台なんじゃないの?

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見るからに乗り心地は期待できない。
だってトラックだもん。
駐車場にはいろいろなタイプのカミオンが並んでいる。
まあ、どれもトラックだけど。
ちゃんとガラス張りになっている車体もあるけれど、3人が乗るのは窓なし。
雨降ったらどうするんだろう。
覚悟を決めて荷台に乗り込む。

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通路を挟んで左右にベンチシート。
リクライニングなんかできない固定式。
窓はなし、というかむき出しで開放感は抜群。
作りはアフリカでサファリを楽しむサファリカーそっくり。
天井を覆っているのはテントシート。
数時間の移動なら問題ないけど、これではたして寝られるのだろうか。

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このターミナルでカミオンに乗るときに注意しないといけないことがある。
マージンを要求してくる客引きがいるから要注意。
ターミナル内からカミオン乗り場へ抜けようとすると1人の男に声をかけられた。
首から顔写真付きの身分証明書のようなものをぶら下げているので関係者なんだろうと思ったんだけど、勝手に客引きをしてマージンを稼いでいる部外者だった。
この男に15CUC請求され、それを12CUCに値切って支払った。
すると、この男はそこから2CUCだけ取って、残りの10CUCは車内で車掌に払えと言って消えた。

客引きは数人いてカミオン乗り場の入口で待ち構えているので、駐車場から回り込んで敷地に入り、停まってるカミオンまで直接行ったほうがいい。
すでに乗り込んでる客に行き先を訊いて、希望してるカミオンが見つかったらそのまま座席に座っていればOK。
運賃は出発間際に車掌が徴収しにやってくる。
ハバナからサンティアゴ・デ・クーバまでは10CUC。
値引きはできないけれど、車掌がボッてくることはない。

ふつうのバスのオムニブスと比べると、明らかにカミオンの方が条件が悪い。
でも料金はカミオンの方が倍近い。
カミオンに乗っているキューバ人はなぜオムニブスを使わずにわざわざカミオンを選んだんだろう。
キューバ国民の中でも身分の違いのようなものがあるんだろうか。
運賃が安いオムニブスは国営バス。
政府による国民へのサービスみたいなもので、もしかしたらキューバ国民でも使える回数や条件が決まっているのかもしれない。

夜7時に出発。
左右のベンチシートには大人2人ずつ。
詰め込まれるのを覚悟してたんだけど、狭くて押しつぶされるなんてことはない。
動きはじめて早々、屋根の上に溜まっていた水がザバーッと大量に落ちてきて車内は大騒ぎ。
大丈夫かな?
朝まで耐えられるかな?

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激しく揺れながら走るカミオン。
尻が浮くほどの縦揺れ、頭が左右にぶんぶん揺さぶられる横揺れ。
予想通り、いやそれ以上の乗り心地。
そして地味にしんどいのが吹きつける風。
激しい風が容赦なく体力を奪っていく。

ガンガンと腰が持ち上がり、頭がぶんぶん揺れるため、窓のところにある鉄の棒に何度も頭を強打するイクエ。
頭と顔を保護するため鉄の棒に服が入った布袋を吊り下げ、風除けのために頭にスカーフや着替えのスカートを巻き付けるイクエ。
先にキューバを旅した友だちが「カミオンの乗り心地はアフリカに比べたら全然マシ!」って言ってたんだけど、アフリカよりも全然ハードだよ!

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走りはじめて1時間、さっそく小休止。
食堂や売店がある休憩スポット。
今日の夕食はハムのサンドイッチ20モネダ(約100円)。
やっぱりこういうところの食事は高い。
ピリ辛味で美味しかったけどね。

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腹ごしらえをしたところでふたたび出発。
そして長い長い夜のはじまり。
荷台には裸電球がひとつだけ。
でも走っているときは消されるので真っ暗。
他の国だとバスの車内はしゃべり声で騒がしいくらいだけど、カミオンの車内はほぼ無言。
暗闇の中、ときどき「ウッ!」「ワッ!」という叫び声がどこからともなく聞こえてくる。

たまに明かりが点くと、うなだれながらも静かに揺れに耐えるキューバ人の姿が浮かび上がる。
カミオンが走り出してから頭の中でずっと同じ曲がリフレインしている。
♫ ドナドナド〜ナ ド〜ナ〜 ♫

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不謹慎だけど、奴隷はこんな風にして売られていったんだろうなあ、とキューバの負の歴史に思いを馳せる。
キューバに限らずカリブ海の島々は奴隷貿易の舞台となってきた。
17世紀中頃からはじまったポルトガルやイギリスなどヨーロッパの国々によるサトウキビのプランテーション。
当初は原住民のインディヘナが労働力として使われていたそうだけど、酷使されほぼ全滅。
代わって労働力として白羽の矢が立てられたのがアフリカの黒人たち。
主にアフリカ西部で調達した奴隷をプランテーションの労働力としてカリブ海で売り、現地の特産品である砂糖やタバコ、コーヒーを仕入れてヨーロッパで売るという三角貿易で莫大な利益を得てきたヨーロッパ。
奴隷制が禁止された19世紀初頭までアフリカから海を渡った黒人奴隷は1000万人とも言われている。
キューバを含め、現在カリブ海で見かける黒人はほぼ全てそんな奴隷たちの子孫。
有無を言わさず連れてこられ、自分の意思とは無関係に働かされていた黒人奴隷たち。
キューバの人々はそんな奴隷たちの血を引いているから我慢強いのかも。
そんなことをカミオンに揺られながら考えていた。

いっぽうのイクエは、奴隷じゃなくて「ゲバラもこんな感じだったんだろうなあ」と思っていたんだそう。
キューバ革命のときのゲリラ部隊は、外からは見えないトラックの荷台に隠れるようにして乗り、真っ暗な中ジャングルや道なき道を進み、揺れに耐えながら襲撃地を目指したんだろうなって。

それにしてもよく揺れる、お尻が痛くてたまらない。
やっぱりカミオンは過酷だなあ、と痛感してたんだけど、後から考えると今回はぜんぜん快適なほうだった。
なんたって背もたれがある椅子だし、シートには布が張られソフトだから!
この先カミオンの過酷さを嫌というほど思い知ることになるとはね・・・。

長い夜が終わりを告げ、待ち遠しかった朝がやってきた。
快眠にはほど遠く、頭がぼーっとしている。
イクエはたんこぶを作っているし、後ろの席に座って強風を浴びまくったレオくんは風邪の前兆の悪寒と頭痛に襲われている。

外に広がるのはどこまでも続くサトウキビ畑。
おおー、思い描くキューバの風景のひとつだ。

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夜が明けても、そこからがまた長かった。
太陽が昇るにつれ暑さとの戦いが幕を開ける。
戦いといっても、対抗する術がなく負けるしかないんだけど。

そして10時、出発して15時間、ようやく、ようやくサンティアゴ・デ・クーバに到着。
やっと揺れとお尻の痛みから解放されて3人とも笑顔なんだけど、みんな酷い顔。
寝不足で目が充血、埃と汗で顔はドロドロ、爪も真っ黒、予想以上にハードな移動だった。

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カミオンはセントロから2kmほど離れた鉄道駅の前に停車。
ぼちぼち歩きながらカサ(宿)を見つけるかと考えていたら、客引きのおじさんに声をかけられた。
客引きだからマージンを取るんだろうと警戒したけれど、自分のお兄ちゃんの家がカサをやってるという。
条件は希望通りだったので、とりあえず連れていってもらうことに。

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結果的にはここが当たりだった。
San Pedro通りNo.210の「CASA ROLANDO Y MARIELIS」
キューバではたいていその家の夫婦の名前がカサの名前になっている。

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ダブルベッドとシングルベッドがひとつずつ、エアコン、シャワー・トイレ付きで1人5CUC。
キッチンはなかったけど、料理をしたいと言ったらコンロと調理器具をわざわざ用意してくれた。
冷蔵庫も使えるし洗濯物を干すスペースもたっぷりある。

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何よりも快適だったのは、カサ飯(夕食や朝食)の売り込みがぜんぜんないってこと。
節約したいから高いカサ飯は極力避けたい3人。
けれどカサによっては半ば強引にカサ飯を押し付けてきたり、断るとあからさまに態度が豹変し嫌な顔をされることもあるんだそう。
けれどここはいい意味でほったらかし。
キューバではカサの巡り合わせが旅のモチベーションをかなり左右する。
サンティアゴ・デ・クーバはいい滞在になりそう。

カサには午前11時ごろたどり着いたんだけど、シャワーを浴びてすっきりしたらエアコンの効いた部屋で3人とも午後3時過ぎまで爆睡。
カミオン恐るべし!!
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キューバでも「旅人」であるために

2015.12.10 05:34|キューバ☞EDIT
最近肩こりが治らないイクエです。
働いているときはつねに肩こり、そしてそこからくる偏頭痛に悩まされていたけれど旅に出てからは肩が凝らなくなった。
でも、最近治らない。
腰痛持ちのケンゾーは肩は凝らないんだって。
理由はB型だから。
B型の人は肩が凝らないって初めて聞いたけど、ほんとうかな。

なるべく現地の人が食べる安い食堂に行き現地の人と同じものを食べ、乗り心地の悪い安いバスに現地の人と肩を並べて座り、ローカルに入り込んで旅行をするのが好きなバックパッカー。

もちろん出費を抑えるためっていうのもあるけれど、そのほうがその国を体感できる。
現地の人の暮らしぶりがわかる。

でも、キューバを例外にする旅人は多い。

二重通貨を取り入れているキューバ。
お金も現地人用、外国人用とあるのなら、移動手段や使うお店もわかれている。
わかれているといっても両者がどちらを使うこともできる。
ただ、外国人用はクオリティーが高く、その分キューバの物価からすると高額でキューバ人が利用するのは非現実的。
そして外国人は現地人のお店を利用できるけど、ガイドブックには紹介されていないし、不安なので使わない。

ほかの国ではなるべく現地に溶け込むことを意識し、節約しながら旅するバックパッカーも、キューバでは短期旅行者と同じように豪遊する、せざるを得ない。

キューバに行く前にこんなことを聞いた。

「キューバはツーリストとして普通に旅行するぶんには楽しいけれど、ローカルに入り込んで旅行しようとするとけっこう難しいし、お金をめぐって衝突することもあるし、キューバの嫌な面も見えてくる。イメージ通りのキューバを満喫するなら、短期旅行がちょうどいい。」

ゲバラにクラシックカーにラム酒に葉巻。
そしてキューバ音楽に耳を傾ける。
「ああ、これこれ。
 キューバに来たんだ。」
そして満足して、キューバをさらに好きになってキューバを発つのも悪くない。

悪くないけれど、旅を3年以上続けているわたしたちには満足できない。
かといってどこでどんなふうにどうやってキューバで「バックパッカー的旅」をしていくのか、情報が少ないしわからない。

とくに食事。
観光客に人気のお店はたくさんあるし、泊まっているカサ・パティクラル(民宿)では有料で食事を出してくれる。
でも、安い外食はどこでできるんだろう。

キューバの路上にはピザ屋さんやハンバーガー屋さんがたくさんある。
節約派の旅人たちはよく利用している。
1CUC(1ドル)くらいから。
でも、イクエとケンゾーは惹かれない。
イクエは「別においしくもない」から。
ケンゾーは「そんなんじゃ、メシ食った気にならん」から。

次に、情報ノートで数人の旅人がお勧めしていた食事がこれ。
テイクアウト用に紙のボックスにご飯、その上に焼いた肉。
これで1CUC。

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悪くはない。
でも、これもファストフードに変わりはない。
何度もこんな食事にお世話になる旅人も多いけど、わたしたちは結局一度しかお世話にならなかった。

それに、キューバの旅ブログや情報ノートには「露店やファストフード店で安く食事ができるけど、夜には閉まるので午後6時くらいまでに食べたほうがいい」と注意書きされている。
6時までに夕食を済ませるっていうのは、酒飲みのわたしたちにとっては早すぎる。
お腹も空かないし、日が暮れてから外出する機会がなくなるっていうのはさびしいなあ。

せっかくなら席についてゆっくり夕食を満喫したい。

情報ノートにはほかの選択肢も紹介されていた。

それがここ。

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ハバナ旧市街の中心地にどどーんと建つ中華門。
そこには「華人街」の文字。
なんと閉ざされてきたキューバに、中華街。

中華街ってほんとにいろんな国にある。
中国人の力ってすごいなあ。

でもほかの国の中華街のようには活気がない。
人通りも少なくて寂れている。
こんなはずじゃ・・・。

中華料理店が両脇に並んでいるけれど、どこも高級レストランのたたずまい。
黒服に身を包んだキューバ人のウェイターたちがメニューをもって呼び込みをしている。

メニューを見たけど、一皿8CUCくらいから。
見かけも値段も「安い中華食堂」って感じじゃない。

宿に帰って「中華街、全然活気がないし、高いところしかなかった〜」って言ったら、ほかの旅人たちが「奥の路地が賑わってるよ」って教えてくれた。

夜に出直したら、あったあった ♪
ちょうちんの灯りや、楽しそうだけど怪しい雰囲気が中華街っぽくていい!

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中国人がたくさんいるのかなあと思っていたら、スタッフもお客さんもキューバ人がほとんど。
このあと出会った中国人の旅人が「あんなとこおいしくもないし高いし、ほんとうの中華じゃない。中国人は行かないよ」って。

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席はガラガラ。
値段もそこまで安くない。

入るかどうかためらったけど、ここまで来たから入ってみることに。
日本人の旅人に人気なのは、いちばん奥の左側のお店。

安いチャーハンや麺料理で3CUCくらい。

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キューバには外食の選択肢が少ないのかなあ。
だから旅行者は仕方なく高いレストランやファストフード、カサ(民宿)の食事(通称「カサメシ」)を食べてるのかもしれない。

食を通してその国を楽しむってことが難しい国なのかなあ。

最近旅人に人気急上昇中のお店がハバナの旧市街に2店舗ある。
「Crepe Sayu」と「日本食堂」。
どちらも日本人の女性が出しているお店なんだって。

そのうちのひとつが、角っこに建つこの緑色のお店。

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「Crepe Sayu」。
厨房で忙しそうに料理をしている髪の長い日本人の女性が切り盛りされているお店。

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トンカツや海老フライなど和食を具にしたクレープが現地人に大人気。
クレープじゃなくて丼ものもあって、こちらは日本人や外国人バックパッカーに人気。
値段も良心的。
モネダでもCUCでも支払うことができる。

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カツ丼は2CUC。
海外の日本料理でこんなに安いのも珍しい。

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ただ、量は少なめ。
男性には物足りないんじゃないかな。
具は、この倍くらいあってもいいかも。

でも、この良心的な値段設定。
ちょっとお金のあるキューバ人なら利用できる値段。

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ここまでさんざん料理を紹介しときながら、お気づきの人もいるかも。
「ファストフードも中華料理も日本料理も、キューバ料理じゃないでしょ」って。

わたしたちにも、そのモヤモヤっとしたものはあった。

そして、念願のキューバ人御用達のレストランにたどり着いた。
それはなんと外国人観光客でごった返しているオビスポ通りにあった。
ドアは奥まったところにあって中の様子が見えない。
ここがレストランだとはわかりにくいけど、外には席が空くのを待つキューバ人たちがたくさん。

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ドアは閉め切られていて、席が空いたらウェイターが鍵を開けて中に誘導してくれる。
レストランの名前は「La Luz」。
オビスポ通りにありながら、外国人客はいない。
看板の下には「MONEDA NACIONAL」の文字。
つまり「CUCじゃなくて、キューバの人民ペソ・モネダ払いの店」という意味。

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1時間くらいは待ったかな。
もう諦めて帰ろうかと思ったけど、キューバ人がこんなに並んでるんだから中に入ってみたい!

ようやく中に通してもらえた。
キューバでは珍しく、エアコンががんがん効いている。
壁には写真が飾られ、水槽には熱帯魚。
見た目、高級そうなレストラン。

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飲み物はみんなが注文しているものを。
冷えた缶とワイングラスが運ばれてきた。
缶には、国民的人気のスポーツ、野球の絵。
10モネダ(約50円)。

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この飲み物は、まさにあの味!

コーラ!!

アメリカと国交を断絶していたキューバ。
どこの国にもあるコカ・コーラやペプシはキューバではめったにお目にかかれない。
その代わり、この野球の絵のついた地コーラが出回っている。
コカ・コーラやペプシと比べても、味はまずくない。

でも今年国交再開したキューバ。
そのうち、この野球のコーラに取って代わり、コカ・コーラが普及していくかも。

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肝心の料理はというと・・・。
店頭にはいくつかメニューがあったんだけど、ほとんど売り切れていた。
いちばん高いのしか残っていなかった。
残念だけど、キューバ人もみんなそれを注文しているから、わたしたちも食べてみよう。

「おいしい!!」

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プレートにはチキンライス、そして具だくさんのトンカツみたいなもの。
カットした野菜をお肉で巻いて、衣をつけてからっと揚げて。

お値段50モネダ(約250円)。
チキングリルやステーキなど、ほかのプレート料理はこの半額くらいだった。

こんな格式高いレストランでこの値段。
キューバ人にとってはけっして安くはないんだろうけど、わたしたちにとっては安い。

こんな値段でこんなふうに食べられるのであれば、旅人に安いと言われるハンバーガーやテイクアウトの料理がものすごく高く感じる。
やっぱりあれは、外国人用の値段設定だったんだろうか。

外国人が買うものはなんでも高い。
ミネラルウォーターだってそれなりの値段。
でも、いい場所を見つけた!
それも、さっきのレストランの近く。
オビスポ通りにあるけれど、ひっそりとしていて目立たない。

入り口には「CASA DEL AGUA」(水屋)と書かれている。

水屋ってどういうことだろう。
気になったので、入ってみることにした。

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そこは水屋さんだった。
飲み水を売ってたの!
カウンターの上には白い陶器に入れた清潔な水。
カウンターの奥にはおじいさん。
その後ろの壁にはフィデル・カストロ氏の写真なんかがびっしり貼られている。

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ふらっと現地人がやってきて、グラス1杯の水を立ち飲みして帰っていく。
グラス1杯、300ミリリットルくらいで0.2モネダ(約1円)。
わたしたちはその場で飲み、さらに持っていたペットボトルに入れてもらった。
冷蔵庫で冷やしているわけじゃないからキンキンには冷えてない。
それでも陶器の甕に水を冷やす効果があるのか、ぬるくはない。
臭いも癖もなく、ペットボトルのミネラルウォーターと遜色ない。

このあとハバナ以外のほかの街でも同じような「水屋」をみかけたので、現地の人の生活に欠かせないんじゃないかな。

まあ、ケンゾーは水よりも酒が飲みたいんだけれど。
毎日暑すぎるハバナ。
ビールが欲しくなるけど、缶ビールも高いから我慢させていた。

でもね、宿のすぐ目の前に地元のおっちゃんたちがたむろする飲み屋が!
この左側の建物。

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おっちゃんたちがカウンターに立って、昼間っから飲んでいる。
いくらかわからないけど、高くはないんじゃない?

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わたしたちも参戦!!
なんとここでは生ビールが飲める。

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ラムをショットで一気飲みしてすぐに出ていくおじちゃんたちもいる。

酒を飲むときも葉巻を手放さない。

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一杯6モネダ(約30円)。
これは安い!!
ぬるいんじゃないかと心配したけれど、ちゃんと冷えていた。

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ケンゾー、宿のすぐ近くにこんな穴場があってよかったね!
浴びるほど飲む予定だったケンゾー。
でも残念なことに、地元の人に人気なもんだからビールがすぐなくなる。
樽のビールが尽きると早々と店じまいするの。
昼過ぎには店が閉まることも。

でもね、ほかにも宿の近くにいいレストランがある。
ここ。

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わたしたちはちょっとずつわかってきた。
地元の人が使うレストランの雰囲気が。
看板は控えめ。
そして表から中の様子は見えない。

「ここレストランかな」「営業してるのかな」「安そうじゃないな」って思うような雰囲気。

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それでも勇気を出してドアを開ける。
ときどき中から鍵がかかっていることもある。
そのときはノックして中のウェイターやウェイトレスに開けてもらう。

ここもね、エアコンがついていてテーブルの上はクロスやプレート、グラスがちゃんとセットされている。
高そうな雰囲気。

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値段を心配していたけど、安い。
注文したのはポーク料理と白身魚。

豚肉は肉厚で、味はスモークハムみたいでかなりおいしい。
25モネダ(約125円)

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白身魚に添えられた黒いお米は、日本の赤飯みたいなもので、キューバ料理のひとつ。

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魚は30モネダ(約150円)。
ライスは別で白米1モネダ(約5円)、黒米2モネダ(約10円)。

そしてケンゾーが大好きなビールも、ここではそれほど高くない。
瓶ビールで10モネダ(約50円)。

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このお店が気に入って、このあと宿の日本人5人くらいで夜に行ったの。
口頭で「何にしますか」と聞かれたから「メニューを見せてください」って言ったら、ちょっと嫌な顔をされた。
メニューを出すのをしぶられたけど、それでも待っていたらイクエとケンゾーが見たのとは違う手書きのメニューが出てきた。
いま急いでボールペンで書いてきたようなメニュー。
モネダ表示ではなく、CUCで値段が書かれている。
食事もビールも、4倍くらい高い。

外国人だからぼったくってきたんだと、残念な気持ちになってその店を出た。

そのメンバーのうち2人が次の日の昼にもういちど挑戦。
すると今度は普通のメニューが出てきてモネダで安く食べられたんだって。
ほかの日にもう一人が単独で行ったら、その旅人も地元の人と同じ値段で食べられた。
ウェイトレスは同じおばさん。
イヤな感じもされずに普通に接客してくれたから「もしかしたら昼が安くて夜が高くなるのかな」なんて話していた。

でもそんなことってあるのかな。
明らかにあのぼったくりメニューは、いま書いたばかりのようだった。
それで、別の日の夜にわたしとケンゾーで恐る恐る行ったら同じウェイトレスが笑顔で迎えてくれて安く食事をとることができた。
だからやっぱり昼夜関係なく同一料金で、あのときは日本人5人でいかにも観光客風に行ったからぼったくられたんだと思う。

「キューバは観光客としてお金を落として短期で旅行すると楽しい。
でも長期旅行で現地の人と同じように過ごそうと思って旅すると、キューバが嫌になることもある。
現地人と同じように過ごすのは、ハードルが高い。
そして、お金のことでもめる。」

そう聞いていた。
でも、だからといってそれに対してわたしたちが腹を立てるのはおかしいんじゃないかとキューバを旅しながら思うようになった。

社会主義のキューバ。
国民の月給は15ドルくらい。
給料が安いのと引き換えに、配給があったり、政府からサービスを受けられたりする。

こんなレストランも今は民営化されたかもしれないけど、少し前までは国営のレストランだった。
国営の長距離バスはとても安いけど、外国人は乗れない。
そこで外国人であるわたしたちが利用を断られたり、高いお金を提示されても「外国人だから差別するのか」とか「外国人を金づるだと思って」って批判するのはお門違い。

こういうレストランやバスは、給料は安くても国のためにまじめに働いているキューバ人が利用できる特権なんじゃないかと思う。
キューバの医療サービスを外国人が無料で受けられないのと同じようなものじゃないかって。

キューバ人にとっては激安ではないけど、わたしたちにとっては激安な格式高いレストランに、観光客が集団でずけずけと入り込んで、騒いで、当然のように現地人と同じ価格でサービスを受けようとすれば、それは現地の人はおもしろくないんじゃないかな。

だからローカルに入り込んでキューバを旅しようとするとき、大人数で行動しないほうがいい。
そして「おじゃまします」「仲間に入れてください」という気持ちを忘れずに。
そしたら現地の人は、こころよく受け入れてくれる。
「外国人だけど、特別じゃないんだね」「わたしたちと同じようなレストランや乗り物に乗るんだね」と好意的に見てくれる人さえいる。

結論から言うと、キューバでわたしとケンゾーは嫌な思いをすることはなかった。
そしてローカルに入り込んだ旅は、とてもおもしろかった。
でも、あの乗り物はめちゃくちゃきつかったけど!

その話はまた次回に持ち越し。
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古き良き時代の終焉 変わりゆくキューバ

2015.12.09 05:56|キューバ☞EDIT
どうやって日本に帰るか悩み中のイクエです。
アメリカから中国までのフライトチケットは購入済み。
中国からフェリーで帰ろうとしていたんだけど、頼りにしていた複数のフェリー会社がことしいっぱいで休業したり、中国の旧正月でその期間運休を決めていたり。
飛行機でそのまま帰国するのもなんだか味気ないし・・・。
あ〜あ、どうしようかな。

ハバナの旧市街。
古い街並みは世界遺産になっているけれど、建物は老朽化して秩序がない。
通りは埃っぽい。
そこには、地元の人たちのありのままの暮らしぶりが垣間見える。

スラムと言えば言い過ぎだけれど、もしここがほかの中南米の国ならば「治安の悪い場所」「旅行者が近づかない方がいいエリア」と見られるような雰囲気。
でも、ここは社会主義国キューバ。
国民の生活は国が支えていて、みんなそれなりに生活していけている。
だから泥棒や強盗などの犯罪はほぼない。

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暗くなっても、女性や子どもたちの声が通りから聞こえる。
家の前に椅子を出して腰かけ、道行く人を眺めながら夕涼みしている人も多い。

「古き良き時代」「昭和のような」。
そんな言葉が似合う。

けっして経済的に豊かではないけれど、みんながゆったり仲良く暮らしている。

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昔のキューバは、今とはまったく違った。
16世紀からはスペインの植民地、20世紀に入ってからはアメリカの支配下に置かれたキューバ。
製糖産業などで発展し、華やかな街となった。
しかし、貧富の差が激しかった。

アメリカの傀儡となったバティスタ政権下では、アメリカ企業がキューバの富を独占。
アメリカの半植民地状態で、国民の不満は蓄積されていった。

そんなキューバを変えたのが、この男たち。
キューバ革命を起こし、1959年に傀儡政権を退かせ、現在のキューバの礎を築いた。

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左から現在の国家元首のラウル・カストロ。
その兄で前国家元首のフィデル・カストロ。
そして有名なチェ・ゲバラ。
(たぶん・・・。)

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この3ショットは珍しい。
フェデルたちは生存中の自分たちの偶像崇拝を好まないから。

でも、ゲバラの絵や看板はいたるところに。

革命戦士としてのゲバラは、キューバを代表する人。
(ゲバラはキューバ人ではなくアルゼンチン人だけど。)
「かっこいい」存在なのは、キューバにあまり思い入れがない外国人観光客にとっても同じこと。

かっこいいキューバのイメージ。
クラッシックカー、そしてゲバラ。

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日本でもたまにゲバラの顔がデザインされたTシャツを着ている人がいる。
かっこいい存在だからか。
反権力、平和主義、庶民に寄り添う思想、そんなメッセージをゲバラで代弁しているのかもしれない。

キューバに行った旅人で、ゲバラがデザインされたTシャツのことを「ゲバT」と呼んでいる人もいた。

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キューバからボリビアへと革命の拠点を移し、ゲリラ活動を展開していたときにボリビア軍に捕われて殺されたゲバラ。
ゲバラがいない今、ゲバラというイメージは世界中を一人歩きしている。

そして同じように亡くなって、その人の顔が反権力や平和主義のシンボルとなり、世界中でグッズになっている人。

その人は、ジョン・レノン。

生前、ジョンはこう言っていた。

「あの当時、世界でいちばんかっこいいのがゲバラだった。」

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革命を成功させたキューバは、社会主義への道を進んだ。
キューバ国民は、共存の道を選んだとともに「共貧」の道も選んだと言われている。
経済的格差は解消され、みんなが等しく貧しい。

国民は国のために働き、国から保護を受ける。
みんなが平等。
革命後は住宅は国有化され、国から住居も仕事も割り当てられた。

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車や住宅の自由な個人売買はつい数年前まで禁止されていた。
だから車を持っている人はまだ少ない。
庶民の足はバスや「マキナ」と呼ばれる乗合いタクシーや、自転車タクシー、馬車など。

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ベネズエラの国旗を掲げた自転車タクシーが走る。
アメリカと敵対していたキューバで、キューバを見捨てずに支援していたのが同じく反米主義、社会主義のベネズエラ。
ベネズエラの前大統領チャベスはフィデル・カストロ前国家議長と盟友で、亡くなる前はキューバの病院で闘病生活を送っていたほど。
そんなベネズエラも、いまでは経済が破綻し、キューバへの石油の支援も昔のようにはできなくなっている。
(きのうベネズエラで総選挙があり、野党が圧勝。
 今後、社会主義政権が大きく変わる見込み。)

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社会主義のキューバでは、給料にもほとんど差がない。
大金持ちが生まれない。
月給はわずか15ドルくらいなのだそう。

それでもやっていけるのは、配給制が取り入れられているから。
といっても、配給だけでは不足。
人々は、配給のほかに足りない分を商店や市場で買っている。

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キューバには、ほかの国にあるような大型スーパーはほとんどない。
あるのは小さな商店。
品数もとても少ない。
同じ商品ばかりが並んでいる。
自分で商品を手に取って選ぶのではなく、カウンター越しに「あれください」と手で指して買うスタイルが一般的。

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ほかの貧しい国では、子どもたちが路上で物乞いをしたり、物売りをしたり、学校に行かずに働いている光景をよく見る。
でも、無料で教育を受けられるキューバでは、子どもたちはよく学び、よく遊ぶ。
悲壮感を出している若者もいない。

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宿のすぐ隣に、鉄板で遮られている空間があった。
普通なら、こんな怪しい場所は危険な香りがして近づかない。
でも、子どもたちの声が聞こえるから中を覗いてみた。

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剥がれ落ちた壁に囲まれた空間。
奥にはリング。

ここは青空ボクシングジム。

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「ジャブ!」「フック!」
「アッパー!」「ストレート!」

ちびっ子ボクサー養成所。
子どもたちの表情は、真剣でもあるし楽しそうでもある。

トレーナーは子どもたちに厳しく指導。
ここから将来の世界チャンピオンが生まれたらすてきだな。

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かっこいい、強い男を目指し、体を鍛える少年たち。
いっぽう、女の子たちは?

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お母さんやお姉ちゃんのメイク道具をこっそりもちだしているのか、通りに腰かけ真剣な顔でメイクアップ中。
一生懸命なんだけど、お化粧の腕前はまだまだ。
ピエロみたいになってるよ。

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かわいい姿を笑いながら眺めていたら、お姉さまがたが登場。

「ちょーっと!
 あんたたちなにやってるの!」

「そんなんじゃダメじゃないの?」

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ばっちりメイクのお姉さまがた。
指導にも余念がない。

こうやってキューバ美女が育っていくんだね。

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ことしアメリカと54年ぶりに国交を回復したキューバ。
いまどんどん変わりつつある。

そしてこの時代、政治よりも影響力をもっているかもしれないインターネット。
これが急速に普及している。

情報統制でインターネットが思うように使えなかったキューバ。
禁止されていた、というよりも国が利用料を高く設定し、ネット環境を整える努力をしていなかった。
だから、一般人がインターネットを使うのは非常に難しく、非現実的だった。
普通の人は家でインターネットなんて使えない。

しかし、ことしから政府はインターネットの規制緩和に乗り出した。

キューバでインターネットをするには、まず国営の通信会社でカードを購入する。
Wi-Fiが飛んでいるエリアに行き、そのカードに記された番号をパソコンやスマートフォンに打ち込めば、制限時間内でインターネットが利用できる仕組み。

通信会社はETECSAで、ここで30分や1時間、5時間利用できるカードを売っている。
長時間の割引はなし、単純にカード代が高くなる。
カードはいっきにその時間使う必要はなく、使いたい時間分けながら使うことができる。

ほかの都市は並ばずに買えるけど、ハバナのオフィス前はいつでも大行列。

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Wi-Fiが飛んでいる場所は、まだまだ限られている。
高級ホテルや公園。
昼も夜も、Wi-Fiの飛んでいる公園には縁日かと思うほどたくさんのキューバ人たちが集まっている。
もちろんインターネットをしに。

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インターネットの利用料はキューバの物価からすると、とても高い。
1時間で2CUC(約2ドル)。
これでもかなり安くなった。
半年前まではこの倍以上したのだから。

これからどんどん安くなっていき、Wi-Fiのエリアも増えていくと思う。

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回線のスピードは悪くない。

公園には100人以上いる。
こんなに大勢がいっぺんに使っても、機能している。

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時代から取り残されていたキューバ。
それがキューバの良さでもあった。

共存、共貧のキューバを、いま手放しでは「理想の国」と言えない。
矛盾を抱え、ひずみが出だしている。

時代に追いついていないキューバ政府。
この時代の流れや国民の欲望をキューバ政府は止めることができない。

スカイプやテレビ電話で楽しそうに話している人たちを見ると、キューバが変わっていくのも悪くないと思える。
人々がそれを求めている。

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いままさに、キューバは変わろうとしている。
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ゲバラにはなれない?ハバナの夜の過ごし方

2015.12.08 06:27|キューバ☞EDIT
いままで「猫撫で声」を違った意味に解釈していたケンゾーです。
猫を優しくあやす時に出る甘ったるい声が「猫撫で声」だと思ってたんだけど、逆なんだね。
撫でられた猫が発する媚びるような声だと知って合点がいった。
なんで「犬」撫で声じゃなくて「猫」なんだと密かに思ってたからね。
日本語って難しいね。

ハバナではカピトリオ近くの「ヨハンナの家」に泊まっているケンゾーとイクエ。
すぐ近くには日本人旅人の間で有名な「ホアキナの家」もある。
ネット環境がまだまだ整っていないキューバ。
旅の情報を調べようと思っても、ネットですぐ調べることは難しいし、情報もそんなにない。
だから宿にある「情報ノート」が貴重な情報源。
情報ノートには、そこに泊まった旅人たちがキューバ旅行に関する有益な情報を書いてくれている。
おすすめの宿や食堂、どんな観光地があるか、そこまでの行き方・・・。

ヨハンナの家にも情報ノートはあるけれど、歴史の長いホアキナの家の情報量にはかなわない。
泊まってなくても快くノートを閲覧させてもらえるのでありがたい。

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かなり年季の入ったホアキナの家の建物。
共有スペースが広くて雰囲気は悪くない。
ただ、異常に蚊が多いのがネック。
ヨハンナの家はそんなに気にならないのに、なんでだろう。
老朽化した隣の建物が空き家のようになっていて屋内に水が溜っているから、蚊が発生しやすいのかもしれない。

ホアキナの家は1泊10CUC(約10ドル)なので8CUCのヨハンナの家のドミトリーのほうがおすすめ。
おなじ10CUC払うなら、眺めが良くてきれいなヨハンナの家の10階の個室の方が断然いい。

ヨハンナの家は日本人よりも韓国人の旅人に大人気。
ていうか、いまキューバは日本人よりも韓国人の旅人の方が圧倒的に多い。
インドを旅したときも、「いまインドがブーム」らしく若い韓国人だらけだったけど、最近はキューバが流行なのかも。
南米では韓国人をあまり見かけなかったから、キューバ限定なのかな。

そんな韓国人に囲まれていたヨハンナの家でも日本人との出会いがあった。
まずは、美容師のアグリくん。
やったー!美容師キター!!って思わずガッツポーズをしちゃったけれど、じつは傷心のアグリくん。
なんと日本を出発してわずか1週間、スペインのバス移動のさいにバックパックを丸ごと盗まれるという信じられないような出来事があったばかり。
現金、キャッシュカード、パソコン、服などほぼ全ての荷物、そしてウン十万円もする大切な商売道具のハサミセットも無くなったというから痛すぎる。
そんなハートブレイクな状況にもかかわらず、快くイクエの髪の毛を切ってくれるというからありがたい。
薄暗い部屋で立ったままチョキチョキ。

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ケンゾーの百均の文房具のハサミで華麗な手さばき。
弘法筆を択ばず。
確かな腕を持ったスペシャリストは頼もしい。

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もうひとりの宿の同居人、爽やかレオくんも髪を切ってもらうことに。
近所の床屋ですきバサミを借り、キューバ旧市街で青空ヘアカット。
アジア人がヘンなことしてるぞ、とクバーナも興味津々。

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「俺もちょっと伸びてきたからな」と、レオくんのバリカンを借りておもむろにツーブロックにしだしたアグリくん。
路上で鏡も見ず迷いなく髪を刈っていく。
そりゃ、二度見しちゃうよね。

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他にもなかなか個性的な日本人と出会ったハバナ。
美容師のアグリくん、カメラマンのレオくんとアオキくん、そして大学生のアキタカくん。
レオくんは元旅行会社社員。
顧客は大臣や弁護士など高級嗜好の人たちで、『料理の鉄人』でおなじみのフレンチのシェフなども同乗する単価の高い南極ツアーなどの添乗もやっていたらしい。
いまは世界を旅するカメラマン。
キューバにも仕事の撮影を兼ねて来ている。

同じカメラマンのアオキくんは、いつもにこやかな顔からは想像できないけど戦場カメラマン。
アフリカの紛争地帯などを何度も渡り歩いてきている。
キューバには半分息抜きで来ているけど、そのあとはまた戦場に戻るそう。
アオキくんにとって戦場じゃない国を旅する機会なんて普段ないから「旅って大変だねえ。バックパッカーって大変だねえ。戦場だと武装した兵士が付いてくれてるけど、ここは自分だけだから危ないよ。」なんて変なことを言う。
大学生のアキタカくんは休学して世界一周中。

みんなで酒を酌み交わす。
飲むのはもちろんラム、ハバナ・クラブ。

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ラム(スペイン語ではロン)とともにキューバンライフに欠かせないのが葉巻。
アグリくんが買った葉巻をみんなで回し吸い。
チェ・ゲバラが買っていた葉巻工房で仕入れた葉巻。
ゲバラは蜂蜜を吸い口に塗って吸ってたんだそう。
もちろんゲバラの真似をする。

蜂蜜を付けた葉巻、ラム、気分は革命家チェ・ゲバラ。
(ゲバラ本人は葉巻は吸うけど酒は飲まなかったんだそう。)
でも悲しいかな、吸い慣れない葉巻がしっくりこない。
こんな太いもの、どうやってくわえたらいいんだ?
なんかアヒル口になってかっこ悪いんだけど。

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う〜ん、ゲバラをイメージしようとしたのがダメなのかな。
やっぱり日本人をイメージしないと。
日本人で葉巻というと・・・石原裕次郎しかいないでしょ。
石原裕次郎をイメージし、アヒル口がバレないように口元を隠す。
こんどは、どう?

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「ぜんっぜんダメ!
 ちょっと貸して。」


『ダンディー葉巻選手権』に自信満々なイクエが参戦。

「ガバってくわえるよりも、口先でちょこっとくわえたほうがいい。
 こんな感じで。 
 どう?」


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麻生太郎やし!!

くだらないこと、真面目なこと、話題は尽きず盛り上がる。
戦争や生き方についてなど、かなりまじめな話も。

そして、アツくなる男たち。

「もう脱ご脱ご!
 裸のつきあい!」


せっかくのキューバ、せっかくのラム、せっかくの葉巻なのにザ・日本な飲み方。
これだから「男は子ども」なんて言われるんだよね。
でも酒は楽しく飲むにかぎる。
ていうか、ケンゾー黒過ぎ。

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4時間後。
睡魔に完敗し撃沈するというお決まりのパターンに。
革命家にはほど遠い、ただの酔いちくれ。
それにしても、我ながら器用に寝とるね。

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そして翌日。
音楽なしでは語れないキューバではジャズの人気も高い。
昨晩のリベンジを誓い、ジャズバーで大人な夜を過ごすことに。
宿から西へおよそ4km、ベダード(Vedad)と呼ばれている新市街へ。
夜11時以降が盛り上がるそうなのでタクシーをチャーター。
オープンカーではないけれど、味のあるクラシックカーが1台5CUC。

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この日は土曜日。
海沿いのマレコン通りは夕涼みをするハバナっ子で溢れかえっている。

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ショッピングセンター「Galerias de Paseo」の中にあるバー「Jazz Café」。
夜8時半以降は入場料が10CUC。
だけど10CUC分の飲食代が含まれているのでリーズナブル。

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ムーディーなジャズを聴きながら2夜連続のサルー(乾杯)!
ふだんのケンゾーとイクエらしからぬオシャレな夜の過ごし方。
でも、飲み物代がきっちり10CUCに収まるようにメニューと格闘したけどね。

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日によってはかなり有名なグループも演奏するというJazz Café。
堅苦しくなく気軽に入れるのでおすすめ。
飲食のメニューもリーズナブル。

夜11時以降に盛り上がると聞いてたんだけど、0時すぎには演奏が終了してしまった。
ちょっと物足りなくて残念。
行くなら金曜日の夜のほうがいいかも。

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この日は2時過ぎに帰宿。
キューバの夜は長い。

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ハバナの王道観光 ラム酒、葉巻、香水にチョコ・・・

2015.12.07 07:03|キューバ☞EDIT
日本に帰るのは冬真っただ中、日焼けしまくりの黒い肌が日本社会でうかないかなあとちょっと不安なイクエです。
日本人の旅人にも「おふたりとも黒いですねえ。もとから地黒なんですか?」って聞かれるほど。
「そんなことないよ!」って否定してたんだけど、果たしてこの蓄積された日焼けはもとに戻るんだろうか。

雨期にキューバを訪れたイクエとケンゾー。
いちばん雨の多い時期と聞いていたのに、毎日快晴。
暑くて汗がダラダラ。
キューバのニュースでも「きょうは38度と暑い日になりました」なんてトピックをやってるほど。
ジリジリ照らす太陽と肌にじっとりまとわりつく熱気。
お出かけするのがしんどいほど。
エアコンのきいた宿の部屋にいたいって思うんだけど、そんな誘惑を断ち切って街へ。

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わたしたちよりも先にキューバを旅していた友だちが「キューバは雨ばっかりだった。晴れなくて残念だった。」と言っていた。
晴ればっかりのわたしからすると、キューバの旧市街は曇や雨が似合うんじゃないかと思う。
しっとりとした感じで、風情があり。
無い物ねだりだね。

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ハバナでもっともツーリスティックな場所は、旧市街のオビスポ通り
旧市街にある歩行者天国のストリートで、両脇にはレストランやバー、ホテル、土産物屋が軒を連ねる。
人で大賑わいだけど、地元の人はあまりここを通らない。
ここを歩いて楽しむのは外国人観光客。
アメリカの文豪で、キューバを愛したヘミングウェイもこのオビスポ通りに足しげく通っては、バーで飲んでいたのだそう。

今も昔も、外国人御用達のストリートであることに変わりはない。

そんなオビスポ通りに大行列。
人が並びすぎて、道を渡った向かいの建物の脇にまで列ができている。
これ、みんな何に並んでると思う?

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正解はCADECA、両替屋。

わたしたちも最初はここに並んでいたんだけど、ここからそう遠くない場所にもCADECAがあることを旅友から教えてもらった。
アルマス広場から南に200メートル。
郵便局の向かい側にあって、ここだとほとんど人が並んでいない。
レートもいいので、そこで替えた方がいいよ。

オビスポ通りに人気のアイスクリーム屋さんがあると聞いて、行ってみた。
ヤシの実に入った、ココナッツとバニラ風味のアイス。
10モネダ(約50円)。

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宿の情報ノートやブログではこのアイス、絶賛されていたんだけど期待はずれ。
コクもないし、かといってさわやかでもない。
10モネダのアイスってキューバではすごく高い。
1モネダ、2モネダで食べられるソフトクリームが街角にはたくさん売られていてそっちのほうがよっぽどおいしい。

なんだ~、観光客向けの通りで全然おもしろくないなあと思って歩いていたらいきなり学校が。
賑やかな通りに面したこの鉄格子の中が教室。

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窓もない。
歩行者天国のストリートに面したこの騒々しい場所で、子どもたちが真面目に授業を受けている。

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社会主義国のキューバ。
幼稚園から大学まで教育費が無料で、鉛筆やノートなどの学用品も支給されるんだとか。
識字率は驚きの99.8パーセント。

フィデル・カストロ元国家元首が「キューバがアメリカの半植民地にされたのは、アメリカのプロパガンダ(主義や政治的思想の洗脳)を見抜けなかったから」という考えのもと、教育に力を入れたからなんだそう。

もうひとつ、キューバの無料サービスで知られているもの。
それは医療。
医師の数は7万6500人。
人口10万人当たり672人。
ちなみに日本は10万人当たり230人。
キューバのほうがはるかに充実している。
さらに乳児死亡率は6.2人で、アメリカを上回っている。

世界最高水準と言われることもあるキューバの医療。
でも、旅をしていてそれがあまり感じられない。
たしかに元気なお年寄りは多い気もするけれど、病院があまりない。
他の国よりも病院数は少ないんじゃないかな。
医師がたくさんいるのに、どこで働いているんだろう。
看板を掲げない町医者みたいなのが多いのか、それとも総合病院にたくさんの医師が配属されているのか。

薬局もあまりない。
あるのはあるんだけど、他の国にあるような薬局じゃない。
棚には同じ薬しか置いてない。
輸入する薬に限りがあるのかもしれない。
薬においても、品不足なんじゃないかな。

オビスポ通りにあるのは、こんな薬局。

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真っ白い瓶がずらりと並んでいる。
最初、ここを見たとき昔の薬屋さんを再現した博物館かと思った。
でも、地元の人がひっきりなしにやってきて買っていく。
白い瓶には薬の名前が書かれている。
まるで漢方屋さんみたい。

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オビスポ通りから脇道に入ったところにMuseo del Chocolate(ムセオ・デル・チョコラーテ)がある。
直訳すると「チョコレート博物館」。
でも、博物館ではなくてここはチョコレートやチョコレートドリンクを販売しているスイーツのお店。

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ハイヒールや動物、魚、きのこなどおもしろい形の大きなチョコレートや、ひとくちサイズのトリュフまで。
お店はお客さんでごった返している。

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店内に入るには行列に並ばないといけないので、人が少ないテラス席で食べることに。
冷たいチョコレートドリンク(1CUC)と、チョコアイスをビスケットで挟んだスイーツ(0.55CUC)を注文。
どちらも甘ったるいんじゃないかと思っていたら、意外にも甘さ控えめ。
これはおいしい!
ここを訪れた男友達たちもおいしいって言ってたから、男性も好きな味なんじゃないかな。

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チョコレートの次は香水!
イクエもケンゾーも無臭が好きで香水は使わないけど、オリジナルの香水を作っている観光客に人気のパフュームショップをのぞいてみることに。
Perfumeria Habana 1791(ペルフメリア・ハバナ1791)

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小さなブティック店のような店構え。
狭い室内にはたくさんのお客さん。
テーブルにはこぶりのボトルが飾られている。
好きな香水の瓶を選んで、好きな香水をブレンドして入れてもらう仕組み。
1瓶で10CUC(約10ドル)くらいから買えるみたい。

花の香りやフルーツの香りはもちろんのこと、タバコの匂いの香水も。
火をつけて吹かしたタバコは嫌な匂いだけど、タバコの葉そのものは嫌な匂いではない。
甘い香りとミックスすると、深みと渋さが出て大人な匂いになるかも。

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次に向かったのはカフェ。
ビエハ広場に面していてオープンテラスもあるCafe El Escorial(カフェ・エル・エスコリアル)
自家焙煎していて、コーヒーの香ばしい匂いが漂っている。
これは期待できそう。

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キューバのコーヒー農園の豆を使っているそう。
店内で飲むだけでなく、豆を買っていくこともできる。
お店の片隅に豆を挽く場所があって、現地の人たちが並んで買っていた。

キューバでコーヒーの栽培が始まったのは18世紀。
植民地となったキューバに移住してきたスペイン人がコーヒーの木を植えたことがはじまり。
黒人奴隷を連れてきて、コーヒー栽培が盛んになった。
けれど19世紀にブラジルでコーヒーの栽培が進められるようになって、キューバのコーヒーは下火になったのだそう。

キューバにコーヒーのイメージはなかったけど、実は「キューバの南東部のコーヒー農園発祥地の景観」は世界遺産に認定されている。

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わたしはあろうことか、アメリカンコーヒーを注文。
コーヒーをたっぷりのお湯で割ったような薄味で、風味がなくておいしくなかった。

ケンゾーは、こんなキューバならではのコーヒーセットを注文。
エスプレッソといっしょにでてきたのは・・・。

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葉巻!
ちゃんとプラスチックのケースに入っていてしっかりしている。
このセットで2.25CUC(約225ドル)。
葉巻って高いから、これはけっこうお値打ちなセットだと思う。
エスプレッソといっしょに葉巻をたしなんでほしかったけど、ケンゾーは葉巻は持ち帰ることにした。
「葉巻は吸い慣れてないけん、どんなふうに吸えばいいかわからん。人前で吸うのは恥ずかしい。かっこつけとるみたいになる。」んだって。

かっこよく葉巻は吸えないけれど、かっこいい葉巻を扱っているお店は覗いてみたい。
Conde de Villanuevaというホテルの中にあるCasa del Habanoへ。
ロビーからしてアンティークで格式高い。
大きめのホテルじゃないけれど、キューバの富豪の家みたいな雰囲気。

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こんなホテルに入り慣れていないので、ちょっと緊張しながら「シガーハウスに行きたいんですけど」とガードマンに尋ねる。
にこやかに場所を教えてくれた。
中二階にあって薄暗い場所。
ドアの外からは中の様子はうかがえない。
まさに大人の隠れ家といった感じ。
残念ながら、室内は写真撮影禁止。

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薄暗い照明。
奥から漂ってくる煙。
中はそれほど広くない。
8畳くらいかな。
映画に出てくるような古いお屋敷の中の、書斎を彷彿とさせる。
中央にはソファーとテーブル、書斎のように壁を木製の棚が埋め尽くしている。
でも棚に入っているのは書籍ではない。
さまざまの大きさの葉巻、葉巻、葉巻。
お手頃なものだと1本5CUC(約5ドル)くらい。
高いものだと1本で数十ドル。
木箱に入ったセットも売っている。

奥には小さな部屋が続いている。
そこは書斎と言うよりもまるで高級バーのよう。
カウンターがあって椅子が並んでいる。
そしてここにもソファーセット。
ラム酒やコーヒーを飲みながら、それに合う葉巻を楽しむスタイルらしい。
葉巻愛好家たちが怪しい空間で煙をくゆらせ、葉巻談義に花を咲かせている。
イクエとケンゾーはもちろん場違いな感じだけど、愛好家たちはわたしたちの存在を気にしない。
わたしたちの存在が見えていないんじゃないの?と思うほど。
部屋の角に小さな勉強机のようなテーブルがひとつ。
その上に置いてあるデスクライトに照らされて、眼鏡をかけた初老の男性が何やら作業をしている。
テーブルの上には乾燥させた大きなタバコの葉。
それを手際よくカットし、そして小さく丸め、その上から別のタバコの葉で巻き込んでいる。
葉巻を巻いているのだった。
皮膚は黒く、顔にはシワが刻まれている。
目が合ってニカっと微笑む男性。
渋い。

男性の作るハウスシガーは愛好家たちの間で人気なんだとか。

マニアックで怪しい空間で、葉巻を知らないわたしたちは場違いな感じがして長居はしなかったけれど、葉巻の世界を垣間見られて行ってよかった。
キューバに行かれる方は、ぜひ。

でもケンゾーは葉巻よりもこっちのほうが好きだもんね。

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有名なラム酒「ハバナ・クラブ」
ラム酒はサトウキビから作られている。
まさに、サトウキビ畑が広がるキューバを代表する飲み物。

ハバナ・クラブの博物館では、ラム酒作りの行程を説明した人形やミニチュアが展示され、最後には試飲もできる。

試飲には惹かれるけれど、ミニチュアには興味がないのでショップだけ覗くことに。

木製の棚にずらりとハバナ・クラブのラム酒が並ぶ。
この光景は圧巻。

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日本でも有名なハバナ・クラブだけど、ここには珍しい種類のものも。
15年もので150CUC(約150ドル)。
人生で一度は飲んでみたいなあ。

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ここで奮発して7年ものを購入。
9.9CUC(約9.9ドル)。
でもね、このあとショックなことが・・・。

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7年物って、キューバではそんなに珍しいものではなくスーパーで簡単に買える。
しかも、ここよりも安く!
ハバナ・クラブの直売店だからてっきり安いのかと思っていたら、市場よりも3ドルも高かった。
こんなところ、外国人しか来ないからかなあ。

ということで、みなさんラム酒のお土産は、ここじゃなくて現地人が利用している街中のお店で買いましょう。

その帰り道、チェ・ゲバラの壁画を発見。
古い建物に描かれた擦れたゲバラ。
その前を通るクラシックカー。
ここだけ見ると21世紀じゃない。

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キューバのイメージ。
それは、ゲバラ、葉巻、ラム酒。

たまたまそれがここで揃ってたからね。
全然似合わないんだけど。

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外国人ツーリストとして、この日ハバナを楽しんだイクエとケンゾー。

通貨が外国人用、現地人用と分かれているキューバ。
ツーリストが使うお店と現地人が使うお店も住み分けされている。
けれど、ツーリストがローカル店を使っていけないのかと言えばそうではない。
果たしてイクエとケンゾーは、ぐぐっとローカルエリアに入り込むことはできるのか。

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模索しながらのふたりのキューバ旅は続く。
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伝統的なルンバパフォーマンスに大興奮

2015.12.06 06:01|キューバ☞EDIT
ちゃんとブログを書いているか妻にちらちらチェックされているケンゾーです。
サクサク進むときもあるけれど、たいてい調子が出るまで時間がかかるブログ書き。
ついついネットで別のサイトを見たりしてしまうんだけどそれを見逃さない妻。
「ちゃんと集中してやりなさいよ!」と宿題をさぼる小学生みたいに怒られてしまう。
はいはい、やりますよ。
やればいいんでしょ!

「カリブの島」と聞いてイメージするもの、白い砂浜と青い海、そして忘れてならないのが軽快なラテンミュージック。
カリブ海で最も大きな島で、ヨーロッパとの交易の中継地となってきたキューバはボレロ、ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャなど数多くの音楽を生み出してきたカリブ随一のリズムアイランド。
諸説あるけれど、ラテン音楽の代名詞とも言えるサルサも、ルーツはキューバのソンだと言われている。

毎週日曜日、ルンバの演奏を無料で聞くことができる場所がハバナ旧市街にあるということで行ってみることに。
場所はカピトリオ近くの宿から1.4kmほど西にあるCallejon de Hamelという1本の路地。
歩いていけない距離ではないけど、演奏開始の正午が迫っているのでマキナ(乗合いタクシー)に乗ることに。
ハバナのマキナは10モネダ(約50円)で乗れるので利用価値は高い。

決まったルートを走っているマキナ。
宿から2ブロック北にあるNeptuno通りで西行きのマキナを拾う。
ピカピカに磨き上げられたオープンカーではないけれど、渋さ十分のクラシックカーに乗れるマキナはツーリストにとってアトラクションのひとつ。

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Hospital通りでマキナを降りて北へ2ブロック。
ルンバのライブが開催される路地は、カラフルなペインティングが施されたアートなスペース。
個性的な画廊やバーなどが軒を連ねている。
ヒッピーっぽいキューバ人たちが集まっている。

ルンバ

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ルンバライブが行われるのは路地の一画。
生のキューバミュージックを一目見ようと、うわさを聞きつけたツーリストが訪れる。
熱気ムンムンの中、ルンバライブがはじまった。

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ルンバというと真っ先に思い浮かぶのは「コーヒー♪ ルンバ!」。
でも、本場のルンバはぜんぜん違った。
まったく別物。

キューバ発祥のルンバは、労働力としてアフリカから連れてこられた黒人奴隷が作り上げた音楽。
伝統的なルンバの演奏は打楽器と歌のみ。
リズミカルな賛美歌のようにも聞こえる。
ドレッドヘアーのアフリカ系の男たちが野太い声を響かせ、おっさんが汗をほとばしらせながらコンガを打ち鳴らす。

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ルンバでは演奏に合わせてダンスも踊られる。
社交ダンスにもルンバがあるけれど、キューバ本来のルンバは別物。
土着のアフリカの神々に捧げる宗教的なものから派生したもので、儀式的で日本の能に通じるものがある。
後半には、土嚢袋のようなお面をすっぽり被ったマスクマンも登場。
格好はかなり奇抜だけど、これもきっと何か意味があるんだと思う。

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つづいて鮮やかな衣装に身を包んだ女性のみのグループ。
女性だけっていうのがちょっと意外だったけど、パワフル&ソウルフルな演奏と歌声に会場も大いに盛り上がる。

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スラっとした長身の男女のペアが華麗に踊る。
スピーディでしなやか、情熱的なダンスにリズム感ゼロのケンゾーもついつい体が動く。

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かわいい女の子たちがダンスに飛び入り参加。
たぶんダンスを習ってる子たちなんだろう。
物怖じすることなく堂々とした踊りっぷり。
脈々と受け継がれていくラテンの血。

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そしてここからちょっと雰囲気が変わる。
赤、青、黄色、派手な衣装をまとったダンサーが入れ代り立ち代わりに登場。
芝居仕立てのダンスを披露。
歌詞の内容は分からないけど、ストーリー性のあるダンスに見入ってしまう。
最後は全員入り乱れてフィニッシュ。

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このルンバパフォーマンスは見応え十分。
チップを払うだけで無料で見られるっていうのがいい。
そしてなによりも、みんな楽しそうなんだよねえ。
全身でリズムを感じ音を楽しんでる姿は、これぞカリビアン!って感じ。
日本人にはほとんど知られていないけど、ハバナでイチ押しの観光スポットです!

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キューバ「ハバナの旧市街」☆☆ これからどうなる?

2015.12.05 05:44|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
どっさりコーヒーをもっているのに、結局新しいコーヒーを買ったイクエです。
スーパーで手に取って物欲しげに眺めていたら夫から「買ったら?」と言われたので。
今まで飲んでいたコーヒーがあんまりおいしくなかったので、新しいのとブレンドしました。
かなり美味しくなった!

キューバの首都ハバナ。
かつてはスペインの植民地となり、そしてその後はアメリカからの支配を受けた。
そのときの建物がそのまま残っている旧市街は世界遺産になっている。

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16世紀、スペインの領土となったキューバ。
黒人奴隷が連れてこられ、砂糖産業や葉巻産業で栄えた。
1900年代初めにアメリカの助けを受けてスペインから独立したものの、今度はアメリカに利用されることに。
アメリカ企業がキューバの資源産業を支配。
世界遺産の旧市街には、スペインやアメリカ支配のときに財力をつぎ込んで造られた華やかな建物が並ぶ。

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スペイン総督官邸として1776年に建てられたこの建物。
石造りでどっしりとしたたたずまい。
スペインがキューバの支配をやめた後は、大統領官邸として、そしてその後は市庁舎として使われた。
今では屋上にキューバの国旗がたなびいている。

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宿の近くにあるのは、「カピトリオ」と呼ばれる旧国会議事堂。
幅208メートル、高さ98メートルで存在感たっぷり。
今はレプリカだけど、当時は床に24カラットのダイヤモンドが埋め込まれていたんだって。
このカピトリオ、ある建物がモデルになっている。
さて、何でしょう?
ほら、どっかで見たことあるような・・・。

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正解はアメリカの国会議事堂!
建てられた1929年当時、キューバはアメリカの保護国だったから。
その後、アメリカと縁を切ってもこのカピトリオはキューバの顔のまま。
皮肉な話。

スペインのコロニアル様式のこの建物は、1959年まで大統領官邸として使われていたもの。
今では革命博物館となっている。

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親米政権だったキューバの自立を目指し、カストロやゲバラたちが起こしたキューバ革命。
そのときに使った戦車や戦闘機などが展示されている。

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ガラス張りの建物の中には、革命闘争を起こすことを決めたカストロとゲバラがメキシコからキューバに密航した時に使ったヨット「グランマ号」が飾られている。
わたしたちは博物館の中に入ってないけど、敷地の外の通りからも見えた。

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博物館の中に入った友だちによると、中は警備が厳しくて近づけないし窓が反射して見えにくいので、むしろ敷地外からのほうがよく見えるって言ってた。
展示品も少ないし展示物の説明もスペイン語表記だけだし、入場料が高いのでおすすめしないって。
残念ながら、キューバの博物館のレベルは低い。

海に面した街、ハバナ。
街の中には運河が流れて、海や運河沿いにはいくつかの要塞がある。

海賊の襲撃を監視するために。
港や運河を守るために。

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このモロ要塞は1762年にイギリスに襲撃、占領され、その後1年間ハバナは事実上イギリス領となった。
その後、スペインが取り返した。
ハバナは欧米の列強に翻弄されてきた。

対岸のカバーニャ要塞がよく見える運河沿いにはずらりとクラシックカー。
カラフルな車体のクラシックカーは古さを感じさせないほどピカピカに磨かれている。

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なぜキューバにはクラシックカーが多いのか。

アメリカにいいように利用されてきたキューバ。
それに異議を唱えてカストロやゲバラたちがキューバ革命を起こし、1959年に成功。
アメリカの傀儡政権はなくなり、キューバは社会主義国家となった。
おもしろくないアメリカはキューバに対し、経済制裁を行なう。
そのためキューバは自動車の輸入さえもできなくなった。

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新しい車が入らなくなったキューバ。
革命前に流通していた自動車を大事に使うしかない。
アメリカ資本がはびこっていた革命前のキューバで流通していたのは、もちろんアメ車。
アメリカ以外の国でキューバほどアメ車が多い国はないかもしれない。
アメリカと国交を断絶したのにもかかわらず。
これも皮肉な話。

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社会主義国となったキューバは、同じ社会主義国のソ連と親密に。
革命後はソ連の車がキューバに入ってくるようになった。
なので、キューバにはソ連製の古い車も多い。

そしてこんなサイドカーも。

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街によっては、サイドカーがタクシー代わりに使われているところがある。
ほかの国ではサイドカーなんて、バイク好きの趣味の乗り物。
だけどキューバでは実用的に使われているからおもしろい。

旧市街のど真ん中には、手入れされたクラシックカーが駐車されているところがある。
まるで展示場みたい。

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実はこれ、すべてタクシー。
タクシーと言っても、地元の人が使う実用的なタクシーじゃなくて、外国人ツーリスト用の観光タクシー。
30分くらい乗って30CUC(約30ドル)と、キューバの物価を思えばかなり高い。
地元の人は馬鹿らしくて乗る訳がない。
でも、外国人観光客にとってはかっこいいオープンカーに乗れるチャンスなんてめったにないから人気。
クラシックカーとそれに乗った自分とハバナの街並み、というのをカメラや動画で記念に撮るのがいいらしい。
これがバックパッカーのなかでも、ちょっとしたブーム。

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旅友たちはハバナでオープンカーに乗るっていうのを楽しんでいて、「いいですよ!」と勧めれたけどオープンカーを前にしてもまったく心踊らなかった。
車自体は、かっこいいなあ、かわいいなあ、ステキだなあって思うんだけど。
だって、地元の人が乗れない乗り物なんだもん。
そんなオープンカーにはしゃぎながら乗って、ハバナの街を駆け抜ける気にはなれなかった。
いかにも、金を持っている外国人の特権を生かして豪遊してるって気がして、それをキューバの人はどんな目で見てるのかなあなんて考えると。

キューバの人はそんなの慣れていて何とも思わないかもしれないけど。
バックパッカーのどうでもいい意地なのかもしれないけど。

乗るのも全然悪くないと思う。
わたしも短期旅行だったら思い出に乗ってたかもしれない。
ただ、まったく乗りたいって気にならなかっただけ。
ドライバーがルートを記した地図のパンフレットを見せながら、勧誘したりしてるの。
キューバのクラシックなオープンカーって娯楽用だったんだ。

できればね、キューバの人に乗ってほしいよ、これは。
そのほうが絵になる!

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オープンカーは外国人観光客用。
この後ハバナ以外の街にも行ったけど、オープンカーはほとんど見ていない。
観光客用にキューバ全土からオープンカーを買い占めて、ハバナにもってきてるんじゃないかな。

地元の人が使う安いタクシーは、オープンカーではない。
ピカピカに磨かれてもないけど、それでもクラシックカーであることに違いはない。
マキナと呼ばれる相乗りタクシーで、10モネダ(約50円)くらいで乗れる。
だからイクエとケンゾーは、地元の人といっしょにそんなクラシックカーに乗っていた。

勝手なイメージで、街にはクラシックカーだらけって思ってたけど実際はそうではない。
オープンカーは外国人用、その他の大きめのアメ車のクラシックカーは地元の人が利用するタクシー。
個人が使っているのは小さめの古い車や最近入ってきている現代車。
まあ、キューバの一般の人は車なんてもってないから、必然的に走っている車はタクシーが多くてクラシックカーが目立つってことになるんだけど。

ツーリスト向けのオープンカーには、星条旗が飾られていた。
アメリカのお客さま歓迎っていう意味なのかな。

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ことしアメリカと国交を回復したキューバ。
これからどんどん自由化の流れを受けるんじゃないかな。
そうなったらキューバに残るクラシックカーを、海外の愛好家たちが買い付けるかもしれない。
そしてキューバの街からクラシックカーの姿が消えていくことになるかも。

キューバの旧市街はどこか殺風景。
建物自体は壮大で豪華な造りだけど、色味がないからかな。
どれもオフホワイトやベージュやグレーなどで、華やかさに欠ける。

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そんななか、たまにカラフルに壁が塗られたところも。
燦々と降り注ぐ太陽を受けて、ひときわ目立つ。
そこだけカリブ海の島らしく、明るい雰囲気。

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旧市街に鎮座するカテドラル。
1704年に建てられたバロックスタイルのカテドラルで、正面には17世紀の石畳の広場。
まるでヨーロッパ。
ここが暑いカリブ海の島であることを忘れてしまう。

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重厚感ある木の扉は開いていた。
太い柱に支えられたドーム。
上には豪華なシャンデリア。

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どこからかオーケストラとコーラスが聞こえてくると思っていたら、ここだったんだ。
カテドラルの中で練習なんて、贅沢。
それを聴かせてもらうのもまた贅沢。
石造りのドームが、適度に音を吸収しながらも反響させる。

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夜になるとオレンジ色の街灯がカテドラルと広場を照らす。
人も少なくて、妖艶な感じすらする。

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こちらは夜のガルシア・ロルカ劇場。
1838年に建てられたものでオペラやバレエの公演が行われている。
ここを通るたびに、このライトアップにうっとり。

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外国では赤や青など、どぎつい色で派手にライトアップしているところが多い。
素材を台無しにしている。
でも、ここのライトアップは品がある。
優雅で美しい。

中南米、カリブの島々のなかでも治安がいいと言われているキューバ。
夜遅くまで女性や子どもが外にいて、あまり危険は感じない。
安心して夜の散歩ができるのも、キューバの良さ。
でも、どんどん資本主義が導入されていき貧富の差ができているので、そのうちハバナも治安が悪くなるかも。

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さて、カリブ海の島に残る古い街並み、世界遺産の「ハバナ旧市街」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

星1つに近い2つ。
期待値が大きすぎた。
もっともっとタイムスリップしたような気分にさせてくれると思ったけど雑多な感じだし、電線やアンテナがたくさんあって生活臭がプンプンする。
それも良さなのかもしれないけど、世界遺産でも何でもないバングラデシュの街を思い出した。

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保存状態が悪いところも多く、壁の一部が剥がれていたり、朽ちていてお化け屋敷みたいになっている建物も。
世界遺産として保存や補修をがんばろう、という意気込みは感じられない。
そんな余裕が、これまでキューバにはなかったのかも。

補修工事が行なわれているところもあったから、これから力を入れていくのかもしれない。
アメリカとの国交も回復して観光客も増えるだろうから、それを見越して魅力ある観光地を目指しているんじゃないかな。

でも、そうなったらキューバらしさが失われる?

旧市街を生活の場所としている人たちもたくさんいて、今後立ち退きもありえるかも。

社会主義国のキューバでは、つい最近まで勝手に自営業をすることができず、自分で店を出すことも認められていなかったのだそう。
店頭には大きな看板がなく、街に広告もほとんどない。
景観を損ねる派手な看板や広告がないことが、現代っぽさを薄めている。
けれど、いまキューバはどんどん自由経済が導入されている。
だから今後、ほかの国みたいに看板や広告もたくさん掲げられるようになるんじゃないかな。

うーん、悩ましいね・・・。
これからハバナはどうなっていくんだろう。
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2つの通貨を持つ国キューバ 紛らわしいよ!

2015.12.04 06:05|キューバ☞EDIT
たった今、1分間に3匹のゴキブリを退治したケンゾーです。
宿の部屋でインスタントラーメンを作っていた妻が叫び声をあげたので何事かと思ったら黒々としたゴキブリ登場。
妻のクロックスを手に追いつめていると出てくる出てくるゴキブリたち。
叩き潰して退治してあげたのに「自分のサンダル使ってよ!」と非難されてしまった。
ペラペラのサンダルよりクロックスのほうが威力があるけんね、我慢して!

「七色の海」が素晴らしかったサン・アンドレス島からコロンビア本土のカルタヘナに戻ってきたケンゾーとイクエ。
カリブ海から戻ってきたばかりだけど、次の旅の舞台もふたたびカリブ海。
ふたりがめざすのはカリブ海最大の島キューバ
ラム、葉巻にサルサ、ゲバラ、革命、社会主義とトピック盛りだくさんで期待も膨らむ。

ふだんは現地のATMを利用して日本の預金口座から現地通貨を引き出しているふたり。
けれど、アメリカから経済制裁を受けているからなのか、キューバではこの方法は使えない。
海外キャッシングは使えるそうだけど、現金を両替するのが手っ取り早い。

ここで気をつけないといけないのは、キューバ国内で米ドルを両替しようとすると10%の手数料が掛かるということ。
たぶん経済制裁に対するささやかな抵抗なんだと思うけど、旅人には大問題。
ドルだと大損してしまうので「どの通貨を持って行くか?」悩むところ。
メキシコペソやなぜか日本円もレートがいいという話を聞いていた。
キューバにはメキシコから入ることが一般的だけど、ケンゾーとイクエはコロンビアから。
コロンビアペソのレートがいいと問題解決なんだけど、そもそも両替できるかどうか怪しい。
日本円なんて持ってないし・・・。
いずれにしても、いちどコロンビアペソを引き出して何らかの通貨に両替、さらにキューバ入国後に現地通貨に両替という二度手間を踏まないといけない。

どうしたもんかなあと悩んでいたんだけど、素晴らしい解決方法を発見。
なんと、コロンビアではユーロが格安で手に入るんだよね。
首都のボゴタで何気なく両替屋を覗いたときにユーロのレートを見てビックリ。
だって、市場が1ユーロ135円くらいなのに122円くらいでペソからユーロに両替できるんだよ!
ボゴタだけじゃなくてカルタヘナでも同じようなレート。
これ、コロンビアでユーロを調達して他の国でドルなんかに両替したら利益がでるけど、どうなってるんだろう?

すこしでもいいレートでユーロを調達するべく、カルタヘナの両替屋をはしごするふたり。
けっきょく700ユーロ分を1ユーロ122.59円で調達することに成功。
これ、もはやユーロと言うよりドルと同じレート。
なんでこんなにユーロの価値が低いのか謎だけど、かなり得したのでラッキー。

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軍資金を調達することができたことだし、いざキューバへ向けて出発!
今回のフライトはCopa Airlinesでパナマ経由。
チケットは2か月前くらいに1人270ドルで購入。

まずはカルタヘナからパナマシティへ。
キューバ入国にビザは不要だけれど、「ツーリストカード」なるものが必要。
カルタヘナの空港のCopa Airlinesのカウンターで50000ペソ(約2000円)で購入。
このツーリストカードはキューバを出国する時にも必要なので失くさないように!

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もうひとつ準備しておかないといけないものが「旅行保険」
保険への加入が義務づけられていて、もしないなら入国の際に割高な保険に強制的に加入させられるんだそう。
Copa Airlinesのカウンターでも保険に加入しているか聞かれた。
書類の提示までは必要なかったけど、「キューバ入国のさいに提示を求められると思いますよ」と言われた。
保険会社に英語の保険証明書を発行してもらったので大丈夫。

パナマシティまでは1時間ちょい、あっという間のフライト。
一応国際線なのでアルコールが飲めるかもと期待してたんだけど、さすがに短すぎてそれはなかった。
サンドイッチとソフトドリンクのサービスのみ。

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パナマシティで約4時間の乗り継ぎ。
フリーWi-Fi(2時間のみ)もあるし、店がたくさんあるので時間を潰すのは簡単。
電化製品の品揃えや一流ブランドの充実ぶりにパナマの都会っぷりを痛感。
こりゃあ、パナマはほぼ通過するだけだな。

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午後3時すぎ。
いよいよキューバの首都ハバナへ向かう機体へと乗り込む。
ワクワクする気持ちとは裏腹に外は雨模様。
10月はキューバの雨期終盤。
向こうも雨が降ってるのかなあ。

ハバナ

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ハバナまでは2時間40分のフライト。
ケバブとドリトス、そしてお待ちかねのアルコールのサービスあり。
久しぶりのワインが旨い。

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午後7時、カリブ海最大の島キューバが眼下に見えてきた。
はじめてのキューバ、特殊な国キューバ、未知の国キューバ。
いったいどんな国なんだと、今からスタートする旅へのワクワク感を隠しきれずに窓をのぞく。
窓の外には延々とのどかな田園風景が広がっていた。
「田舎だなあ」
これがキューバの第一印象。

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やがてハバナのホセ・マルティ国際空港に着陸。
恐らくキューバでいちばん大きな規模を誇る空港なんだろうけど、予想以上にこじんまりしている。
駐機場にアメリカの政府専用機を発見。
今年、54年ぶりに国交を回復させたアメリカとキューバ。
歴史的な転換点を迎えているキューバにいざ上陸。

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入国審査はあっけないものだった。
出国チケットを持っているか聞かれることも、保険の加入の有無も聞かれずちょっと肩透かし。
サクサクっとスタンプもらって無事に入国。
でもこの先が長かった。

荷物をピックアップしようとターンテーブルの前に陣取るも、いつまでたっても回り出さない。
小さな空港ターミナル、荷物を運ぶのにそんなに時間はかからないと思うんだけど。
30分くらいしてようやく回りはじめるも、ギイギイギイギイとターンテーブルの動きがぎこちない。
みんな今か今かと自分の荷物を待ち構えているんだけど、ターンテーブルの上の荷物はまばら。
同じ荷物ばかりが何度もぐるぐると目の前を通り過ぎていく。
え、これだけ?
少なすぎやろ!?

なぜか分からないけど、出し惜しみされる荷物たち。
ターンテーブルが何度も止まり、「え、終わり?!」と焦っているとまた回りはじめる。
あーじれったい!

イクエのバックパックと食料バッグには再会できたけれど、ケンゾーのバックパックが出てこない。
徐々に減っていく荷物と人。
そしてターンテーブルが動きを止めた。
静まり返るホール。
うそやろ、まさかのロストバゲージ?

まだ荷物をピックアップしていない人がほかにも3人くらい。
係員に尋ねると待てと言われた。
バックパックの色を伝えて待つこと10分。
出てきたよ〜、ケンゾーのバックパック。

あ〜、よかった。
すっかり人がいなくなってガランとしたホールを後にする。
荷物チェックコーナーもガラガラ。
テーブルの上に荷物を置いて隅から隅までチェックされることに。

べつにやましい物はなにも持っていないので平然としていたケンゾー。
係員が一瞬固まり表情が険しくなったのでちょっと焦る。
え、なんだろう?
何かヤバいもの持ってたかな?

「何だこれは?」
係員が取り出したのは、HDD。
え、それ?!

英語がしゃべれない係員。
片言のスペイン語でHDDを説明する。
「わたし、コンピューター、持っています。
 写真、いっぱい撮ります。
 データ、これに、移します。」


ていうか、HDDくらい知ってるよね?
まさか物不足のキューバではHDDは珍しいのかな?
さらに荷物を物色しているとほかにもHDDが出てきて大騒ぎに。
たしかにケンゾーは4つHDDを持ってるけど、それがなにか?

ちょっと呆れかえっている係員。
やがて英語がしゃべれる係員がやってきた。
理由はよく分からないけど、HDDの持込みは問題なんだそう。
パソコン本体ならまだしもHDDが問題ってなんでだろう?

まさかのHDD没収か?
そんなこと普通はありえないけど、ここは社会主義国キューバ。
何が起きても不思議じゃない。

中身を広げたままの荷物をその場に残し、HDDを手に別の場所へと移動。
どうなることかと心配したけど、書類を作成するだけでよかった。
たぶん「このHDDは本人が持ち込んだもの」だということを証明する内容なんじゃないかな。
出国の時に提示するよう言われてようやく解放。
面倒だったけど、係員の対応は悪くはなかった。
社会主義国=公務員が腐っているっていうイメージだったけど、第一印象は好意的。

到着は夜7時すぎだったのに、気づけばもう9時半。
もともとこの日は空港泊するつもりだったのでまあいいけど。
寝る場所を求めてターミナル内を物色。
といっても狭い建物、選択の余地はなし。
だだっ広い出発ロビーの片隅で寝ることに。
肘置きのないタイプのベンチだったので寝るには十分。
夜中になると照明も消えるので空港泊は問題なし。

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翌朝、8時前から行動開始。
まずは両替。
ほかの国と違う点が多々あるキューバ。
通貨事情もかなり特殊。
2種類の通貨が使われているので紛らわしい。
CUCCUP、名前も似ているので紛らわしいことこの上ない。

CUCは兌換(だかん)ペソといって外国人用。
発音はクック、またはセウセ。
対するCUPは一般国民用。
こちらはクップと言ったりペソ・クバーノと言ったりモネダと言ったりバラバラなので紛らわしい。
さらにCUCもCUPもペソと呼ぶこともあるのでひっちゃかめっちゃかになる。
CUPはモネダと呼んだほうが間違いがない。

CUCとCUP、表記は似ているけれど価値がぜんぜん違うので要注意。
1CUCは1ドルと等価、今だとだいたい120円くらいかな。
そして1CUCは24CUP、つまり1CUPは1/24CUCの価値しかない。
紛らわしいけれどCUCとCUPを間違えると大変なことになる。

クック(CUC)は外国人用、モネダ(CUP)は国民用と言ったけれど、実際には明確に区別されている訳ではない。
ただ、値段が高いものはクック、安いものがモネダ表記のことが多い。
外国人ツーリストがモネダを使うことも問題ないし、キューバ国民もクックを持っている。
モネダで値段表記されている店でクックで支払いすることもできるし、その逆も可能。
ただ、1クック=24モネダなんだけど、1クック分をモネダで払う時には25モネダ必要になるという分かりにくい制度もあるんだよね。
とにかく紛らわしいことこの上ないんだけど、バックパッカー的に安くキューバを旅したいならこのクックとモネダの使い分けが最大のポイント。

「クックでなくいかにモネダを使って旅するか?」
これがケンゾーとイクエのキューバ旅のテーマのひとつだった。
クックとモネダの使い分けはおいおい触れていくことに。

両替はCADECA(カデカ)と呼ばれている公式の両替所で可能。
空港のCADECAでは1ユーロが1.0819クック、ハバナ市内のCADECAでは1.0979クックだった。(2015.10.10現在)
コロンビアで調達したユーロを両替すると、1クックが112.3円、1モネダが4.7円くらいになる計算。
かなりお得になった。
コロンビアでユーロを調達する作戦は大成功。
でもブログでは分かりやすく1クック=1ドル、1モネダ=5円計算で書いていきます。

現地通貨もゲットできたことだし、いよいよキューバ旅が本格的にスタート。
まずは空港からハバナ市内へ移動。
もちろんタクシーに乗るなんていうバブリーなことはしないでバスに乗る。
空港に路線バスは乗り入れてないので最寄りのバス停がある幹線道路まで移動しないといけない。
到着したターミナル3から幹線道路まではおよそ3km。
幹線道路に近いターミナル2まで無料バスがあるって聞いてたんだけど、見つけることができなかったのでいつものように歩くことに。
心配していた天気は快晴。
暑くて荷物が重いけど、キューバに降り立ったんだという嬉しさでウキウキ。

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「ブエノス ディアス!(おはよう)」
仕事終わりの女性の空港職員が笑顔で挨拶してくれた。
ガンダムに出てきそうな制服が社会主義っぽい。
女性はみなバッチリメイクに派手なマニキュア。
光沢があって刺繍入り、かなりの確率で網タイツを履いている。
ベネズエラもそうだけど、社会主義の国って女性が派手?

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キューバと言えばクラシックカー。
アメリカの経済制裁の影響で新車が手に入らないので、50年以上昔のクラシックのアメ車が現役で走っているキューバ。
たしかに映画でしか見ないような古い車がふつうに走っている。

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「ああ、キューバに来たんだあ」と実感が湧いてくる。
でも、新車もふつうに走っていることにビックリ。
フランスやドイツ、韓国製の最新の車もよく見かける。
クラシックカーしかないと思ってたから意外だった。

バスに乗る前にちょっと腹ごしらえ。
道ばたに小さな店を発見。
かなり簡素な店構え。

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店先に表示されているプライスリスト。
コーヒーが2、スパゲッティが15の表示。
モネダで間違いないと思うけど、念のため確認。

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やっぱりモネダの値段だった。
これ、典型的なモネダの店。
モネダ料金の店はどんなに小さな商店でも必ず値段が表示されている。
モネダとクックが混在することは皆無。

15モネダ(約75円)のスパゲッティと15モネダのサンドイッチ、2モネダ(約10円)のコーヒーを注文。
これが大失敗。
スパゲッティのマズいことったらありゃしない。
ハムとチーズのサンドイッチもパッサパサで味気ない。

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「キューバのローカルフードは美味しくない」
そう聞いていたからやっぱりかと落ち込むふたり。
でも、後から思うと頼んだメニューが悪かった。
とくにスパゲッティはどこで食べてもマズい。
この店は値段もかなり高くて特別。
ちゃんと安くて美味しいキューバのローカルフードもこのあとどんどん紹介します ♫

汗を流しながら幹線道路に到着。
社会主義国らしく政治的なスローガンが書かれた看板がいたるところに立っているキューバ。

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ベネズエラでいやというほど見かけたチャベス元大統領とキューバで再会。
キューバとベネズエラは大の仲良しだからね。
反米主義、社会主義の両国。
ベネズエラはキューバに石油を提供している。
左側のヒゲのおじいさんがフィデル・カストロ前国家元首。
右側の赤いベレー帽の人が、いまは亡きチャベス元大統領。

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幹線道路にあるバス停でP12のバスに乗る。
バス停は空港入口の交差点から左右どちらに行っても同じくらいの距離に2つある。
行き先は空港から向かって左方向。
運賃は1人0.40モネダ(約2円)だけど、1モネダで払ってもお釣りが無いことが多い。

バス停

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ハバナ市内まで1時間弱。
終点のキャピトリオ前で下車。
目当ての宿まで歩いて5分。
おおー、ここがハバナの旧市街かあ。
思ってた以上に建物はボッロボロだ。

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日本人バックパッカーがよく利用する「ホアキナの家」をめざしていたんだけど見当たらない。
ウロチョロしていると日本人の旅人に声をかけられて別の宿を教えてもらった。
ハバナの拠点となる「ヨハンナの家」

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キューバを旅するバックパッカーはカサ・パルティクラルと呼ばれている民宿に泊まるのが一般的。
カサは青い錨マークが目印。
錨というよりは矢印にしか見えないけど。
ちなみに赤い錨マークはキューバ国民用のカサ、外国人は泊まることができない。

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ホアキナの宿は1泊8クック(約8ドル)。
部屋は3ベッドのドミトリータイプ。
エアコンもついている。

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24時間お湯のシャワーも浴びられて居心地はいい。
日本人よりも韓国人に人気で、ほぼコリアン宿と化していた。
ジュースとコーヒー、パンと目玉焼きの無料の朝食付き。

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ちなみにこの建物の横のビルの部屋も、ホアキナさんがカサ・パルティクラルとして旅行者に提供している。
ちょっと高くてひとり10ドル。
キッチンも使えるし、広々とした部屋で解放的。
2ドル高く払う価値はあるかも。

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なんと言っても、ここからの眺めがいい。
ハバナの旧市街が一望できる。

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まあ、ケンゾーとイクエは迷い無く8ドルの部屋にしたけどね。

宿も無事に確保できたことだし、いよいよ3週間にわたるキューバ旅のスタート。
キューバの食ベ物、酒、音楽、野球などなど、これからたっぷりお伝えします。
お楽しみに♪
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旅したコロンビア こんな国

2015.12.03 11:46|南米☞EDIT
コロンビアには8/22~9/1、9/30〜10/7、10/28〜11/1まで24日間滞在しました。
入国するまでは安全面で不安を抱いていたコロンビア。
いざ旅すると、オシャレでセンスのいい街や店に癒やされ親切なコロンビア人がすぐに気に入りました。
そんなコロンビアの旅を振り返ります。

◇旅の費用はいくら?◇

コロンビアでいくら使ったのか発表します。

交通費  1,337,360ペソ
外食費  384,300ペソ
食料費  351,650ペソ
宿泊費  794,000ペソ
観光費  274,900ペソ
その他  323,100ペソ

合計  3,465,310ペソ=約139,247円(1ペソ=0.04円)
約5,802円/1日2人で

コロンビアは街によって物価に差がある。
ツーリスティックな場所だと安食堂がないことも多い。
交通費もけっこうバカにならないので、なるべく自炊をして節約。
おしゃれなカフェやレストラン、バーも多いので誘惑を断ち切るのが大変。


◇移動手段はこうでした◇

長距離バスは冷房がよく効くので寒さ対策をしたほうがいい。
夜行バスのときは寝袋を持ち込むようにしていた。
大手のBrasiliaやCopetranなどはWi-Fiも付いていて快適。

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気になるのは荷物の盗難。
「トランクスペースに入れていた荷物が荒らされた」「車内に持ち込んだ貴重品がいつの間にか盗られていた」という話をよく耳にしていたコロンビア。
盗難対策として、ケンゾーのバックパックの中に貴重品は一切入れずトランクスペースへ。
HDDなどの貴重品をイクエのバックパックに入れて車内に持ち込むことに。
イクエの35ℓのバックパックを車内に持ち込もうとすると、かなりの確率でトランクスペースに預けるよう言われたけれど「寒いから服が必要なの!」などと言って半ば強引に車内へ。
網棚は使わないで窮屈にはなるけれど足元や座席の上に荷物を置くようにしていた。
これが功を奏したのかどうかは分からないけど、盗難の被害に遭うことはなかった。


◇こんなお宿に泊まりました◇

コロンビアの宿は、ほかの南米の国に比べると高い。
ドミトリーやダブルルームでひとり20000ペソから。
インターネットの予約サイトに登録しているホステルも多いので、心配なら予約していってもいいかも。
カルタヘナの宿は相場が高かった。
逆にサレントには使いやすいキッチンもあり、スタッフが地元の情報を詳しく教えてくれる居心地のいい安いゲストハウスがたくさんあるので、ゆっくりしたい人にはおすすめ。
サレントで泊まったSOL y LUNA Hostalはドミトリーでひとり20000ペソ。
内装がかわいくてキッチンが広くておしゃれでかなり快適。

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ボゴタでは日本人の旅人もよく利用するホテル・アラゴン。
クラシックな内装で落ちつく。
キッチンは広くて鍋などもたくさんあって、食堂の厨房みたいで使いやすい。
コーヒー飲み放題。
ダブルルームで1室44000ペソ。

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◇これが一番うまかった!◇

ケンゾー 「BBCの生ビール」
いちばんお手軽で安いのでビールはよく飲むけれど、なかなか生ビールには出会えない南米。
久しぶりにビアホールで飲んだ生ビールがBogotaBeerCompany、略してBBC。
大手企業がほぼ独占状態のビール業界に風穴を開けようと奮闘しているこのブランド。
原材料にこだわったビールは味わい深い本格派。
新鮮な生ビールはやっぱり旨い。
ハッピーアワーもあるのでリーズナブルに飲むことができるのも嬉しい。

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イクエ 「タコのTERIYAKI」
世界遺産の街、カルタヘナで結婚記念日を迎えたイクエとケンゾー。
ちょっと奮発して、ワインボトルがずらりと飾られているシーフードレストランでディナー。
メニューには、刺身やタタキなどの日本料理も。
頼んだタコのTERIYAKIが絶品でした!
こんなに柔らかいタコは初めて。
といってもふにゃふにゃって感じじゃない。
ちょうどいい柔らかさ、そして甘み。
人生で食べたタコ料理のなかでいちばんおいしかったし、この旅でいちばんおいしい料理だったかも。
できることならもう一回食べたい!!

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◇おすすめ!!一番良かった場所◇

ケンゾー 「サン・アンドレス島」
やっぱり「七色の海」は衝撃的な美しさだった。
透明度の高さがとんでもなくて、もはやプール並み。
絵の具を溶かしたようなエメラルドグリーンの海は100点満点。

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透明度があまりにも高いので、海底のコンディションの違いが海の色の違いとなり七色を生み出している。
こんなに変化に富んだ海を見たのは生まれて初めて。
「七色の海」というキャッチコピーに偽りなし。

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大興奮だったレックシュノーケルも楽しかった。
沈没船をシュノーケルで探検できるなんて、世界でもここだけなんじゃない?
ひっそりと静まり返った薄暗い船内を、かすかな明かりを頼りに泳ぎ進むドキドキ感はたまらない。
これだけのためにもう一度サン・アンドレス島に行きたい!

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イクエ 「サレント」
もちろんカリブ海の隠れリゾート「サン・アンドレス島」の海は素晴らしかった。
でも、サン・アンドレス島ってコロンビアでありながらコロンビアではない感じなので、コロンビアのおすすめの場所はサレント!
まず、高地で涼しくて過ごしやすく、居心地のいいゲストハウスが多数。

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田舎町でこじんまりしていてぶらぶらしやすい。
そして街がカラフルでかわいい。
おしゃれで安いカフェもある。

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コーヒーの産地でコーヒーツアーに参加して本場のコーヒーを楽しめる。

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世界一高いヤシの木がニョキニョキ生えているココラ渓谷でハイキングができる。
森林浴できるし、ハチドリにも会えるよ。

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絶対長居したくなる、サレント。
ぜひ足を伸ばしてみてください♡


◇ふらり ゆるり コロンビアの感想は?◇

ケンゾー
思ってた以上に見どころが多かったなあ。
首都はあまり好きになれないことが多いんだけど、ボゴタはとても居心地がよかった。
あまり渋滞も激しくないし騒々しくないのがいい。
新旧がうまく融合して暮らしやすそうな街。

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少数民族、コーヒー、ハチドリ、カリブ海の島とバリエーション豊かで見どころ満載。
コロンビア=麻薬、マフィア、危険っていうイメージがどうしても付きまとうけど、政府は観光にかなり力を入れていて実際に治安もかなり改善しているみたい。
今後観光地として人気がでてくるんじゃないかな。

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イクエ
コロンビアのイメージってほとんどなくて、しっかり観光している人も少ないので、見どころはあまりないと思っていました。
それに物価も高いので、早足で駆け抜ける予定でした。
けれど行ってみると、人は優しいし、けっこう先進国で旅行しやすいし、すごくリラックスして過ごすことができる国だと気づき、行く予定のなかった街や島にも立ち寄ることに。
コロンビア人は美的センスに長けていて、アートな香りが漂っていて、町歩きが楽しかったです。
首都のボゴタは、明るくて開放的な雰囲気もあれば、しっとりした落ち着きのある面もあわせもっていて、こんなところになら住んでもいいかなあって思ったほどでした。

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先進国とも言えるコロンビア。
でもシルビアの村のように、少数民族も独自の文化を守りながら暮らしていました。

南米の中では観光地として人気のない国だけど、掘り起こせば隠れた魅力がいっぱいの国だと思います。

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ダイビングを上回るシュノーケリング これをするためにこの島へ行け!

2015.12.02 07:41|コロンビア☞EDIT
コーヒー豆、買いたい衝動を抑えきれないイクエです。
いま未開封のコーヒー豆を4袋持ち歩いていて、使用中のが1袋。
合計2キロくらいあるんだけど、きのうスーパーで安くて香りがいいのを見つけたから飲んでみたくなったの。
でもケンゾーに止められた。

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「七色の海」と絶賛されるサン・アンドレス島の海。
4日目のきょうは最終日。
フライトは午後6時だから、最後まで海を遊びつくすぞ。

きのうお伝えしたように、サン・アンドレス島には座礁した船が多い。
島から見ると、遠浅の海がつづいていきなり深くなる。
逆に島へやって来る船は、深いところを走行してきて突然浅くなって乗り上げてしまうのかもしれない。

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「あんなところで泳ぐの楽しそうやね。」
「ダイビングだと近くで潜れそうだけど。」

ケンゾーと座礁船を見ながらそんなことを話していた。

「レックダイブ」というのがある。
「Wreck」とは難破、破損のこと。
難破して沈んだ船や飛行機のまわりでダイビングをするのがものすごくおもしろい。
探検気分を味わえるし、何より魚礁となっていて魚がウヨウヨいる。

これまでわたしたちは何度かレックダイブを楽しんできた。
パプアニューギニアでは、太平洋戦争のときに沈んだ日本船などを見てきた。

ここ、七色の海でレックダイブをしたら透明度も高いし、魚も多いし、すっごくワクワクするだろうなあ。

サン・アンドレス島でもダイビングはできるようだけど、外国人ツーリストにはこの島はまだ無名で、観光客のほとんどがコロンビア人。
ダイビングショップも多くないし、ダイビングはまだまだ開発途上。

だから今回はダイビングはパス。
でも透明度の高い海でシュノーケリングが楽しめるから、じゅうぶん満足。

きょうはどこでシュノーケリングを楽しもうかなあ。
どこか近場に良さそうなビーチはないかなあ。

地図を見ていると「Rocky Cay」という離島を見つけた。
離島といっても、サン・アンドレス島のビーチからわずか400メートルくらい。
しかもビーチから島まで点線がある。
道の印?
これって、歩いて渡れるってこと?

宿からもそう遠くないので、とりあえず水着を着てシュノーケルを持って歩いて行ってみることにした。

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ビーチの前にはリゾートホテルがいくつか建っている。
プライベートビーチになっていて部外者は立ち入れないかも、とちょっと不安だったけど大丈夫だった。

そして視線を海の方に移すと、椰子の木が数本立つ小さな小さな島。
小さすぎて人なんて住めない島。

そしてその島を目指して海を歩いている人たち!
ここから島までが浅瀬になってるんだ。

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深いところでも胸くらいまで。
これならタオルやカメラも持っていけるね。
濡れないように頭に載せて。

透明な海の中をゆっくり、ゆっくり。

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場所によっては水が膝下くらいしかないところも。
海底は砂地。
足が岩にあたるかもしれない、という恐怖はない。
砂のじゅうたんはふわっとしていて、足の裏に伝わる感覚は心地いい。

ほんとうにプールみたい。
まるでプールでそうするかのように、海の中で座ってくつろぎながらおしゃべりしている人たちもいる。

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島に到着。
ここからサン・アンドレス島を見る。
サン・アンドレス島の最高地点は海抜わずか100メートル。
珊瑚礁の低い島には緑が生い茂っていて、まさにカリブ海の楽園。

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シュノーケルをつけてさっそく潜ってみると、魚の群れがいるいる。
やっぱりここはパーフェクトな海だなあ。

世界を旅してきたわたしたちは、たまにこんな質問を受ける。

「いままでの国でどこがいちばん良かった?」
「いちばんきれいだった星空はどこ?」

そんな質問をされると、ちょっと戸惑う。

「いちばん良かった国」と言われても、人が良かった国、風景が美しかった国、食事がおいしかった国、見どころが多い国、過ごしやすかった国、刺激的だった国・・・。
それぞれに良さがある。

星空もしかり。
星の数が多い空、ひとつひとつの星がクリアに輝いて見える空、星を近くに感じられる空、流れ星が多い空・・・。

海だって。
色が美しい海、魚が多い海、ビーチが白い砂浜できれいな海、遠浅で波が少なく泳ぎやすい海・・・。

サン・アンドレス島の海は、パーフェクト。
総合評価で1位。
海の色も七色で美しいし、魚だってたくさんいてシュノーケリングが楽しい。
ビーチは白い砂浜で眩しいくらい。
浅くて波が少なく、いつもは浮き輪頼りのわたしもここでなら安心して泳げる。

歩いて渡ってきたRocky Cayの島。
その向こうに沈船が見える。
あそこまで行けるのだろうか。

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海では距離感をつかむのが難しい。
比較対象物がないから。
ここから見ると、近いような気もするし遠いような気もする。

あんな大きな船が沈んでいるくらいだから、深いのかもしれない。
行きたいけど危ないかなあ。

ためらっていると、船のところでシュノーケリングを楽しんでいる人たちの姿が見えた。

行けるの?

泳いでいくと少し深くなり足が届かなくなったけど、透明度は高いし波はないので怖くはない。
場所によっては足が着くほど浅いところもあるので、休憩したければすぐにそこに移動すればいい。

魚の数がどんどん増えてくる。
鮮やかな色の魚が群れで泳いでいる。

こんなにもリラックスしてシュノーケリングを楽しめるのは初めてかも。

ダイビングをやったことない人は、ダイビングって怖いイメージをもっているかもしれない。
でも、わたしはシュノーケリングよりもダイビングのほうがリラックスできる。
だって泳がなくていいから。
ウェットスーツやタンクがあるから勝手に浮くし、息継ぎだってしなくていい。

でもシュノーケリングは自分で泳いだり、波に飲まれてシュノーケルやマスクに水が入ったらなんとか海面で体勢を立て直して対処しないといけない。
わたしだって泳げるけれど、万が一にそなえて浮き輪がないと怖い。

でも、この海は違う。
透明度が高いのでずっと向こうまで見える。
どこが深いか、どこが浅いか把握できるし、波もほとんどない。

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顔を上げると、沈船がだいぶ近くに見えてきた。
あの下はどうなっているのだろう。

近づいていくと、あちこちに錆びた船の部品や残骸が沈んでいる。
そしてそこを住処としている魚たち。
心躍る。

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そして、わたしたちは船の中に入った。
怪しい光が海中を照らす。

探検している気分。

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沈んだ船の柱や甲板などに足をつけて立つことができる。
体を海上に出した。

「うわ〜!
 こんなふうになってるんだ!」


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世の中には廃墟マニア、廃墟フェチの人がいる。
古びた建物、崩れかけた屋根、割れた窓、錆びた柱・・・。
そこに哀愁や儚さを感じ、惹かれる人たち。
今は忘れ去られたように放置されているけど、かつてはそこに人がいて活気があった。
想像力豊かに、そのときのことに想いを馳せ、ロマンを感じる。

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わたしはその人たちの気持ちがわからないでもない。
ずいぶん前、まだ世界遺産になっていなかった長崎の軍艦島にわざわざボートをチャーターしてケンゾーと行ったことがある。
上陸はできなかったけど、近くで見て心がざわざわした。

この沈船もそれに通じるものがある。

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「すごいね!!」
「これまでやってきたレックダイビングを凌ぐほどやね。
シュノーケリングでこんなことできるんなら、ダイビングとかせんでいいよね。」

「ぐるっと一周泳いでみる?」

わたしたちはこの世界一周旅行に、日本からわざわざダイビング用の防水懐中電灯をもってきている。
けれどきょうは持ってきていない。
だってシュノーケリングでライトなんて必要ないと思ってたから。
あーあ、持ってくればよかった。

光が届かない場所を、少し緊張しながら進んでいく。

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静寂の海の中。
ふと闇から何かが出てきそうな雰囲気もある。

でも闇から出てくるのは魚の大群。

光が当たると魚がキラキラと光る。
とても幻想的。

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サン・アンドレス島自体が穴場な場所だけど、そのサン・アンドレス島の中でもいちばんの穴場はここに間違いない。
最後の日、何も知らずにここにやってきたわたしたちは、まるで偶然宝島でも見つけたかのように興奮していた。

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ダイビングのライセンスを持っていない人も、ここに来ればダイビング以上の体験ができる。
これを楽しむためだけでも、日本からわざわざ来る価値があるんじゃないかと思う。
ぜひ、この動画を見てみて。



いつまでもここで探検していたい気分だったけど、そろそろ時間。
もっと早くこの場所を発見していれば、連日来られたのに。
でも、最終日のきょう、偶然発見できただけでもラッキーだ。

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丸3日間のサン・アンドレス島での滞在。
いちばん雨が多い月にやってきたのに、毎日お天気に恵まれてそれもラッキーだった。

さようなら、カリブ海の隠れリゾート。
さようなら、七色の海をもつ島。

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往復70ドルの格安航空券なので、帰りも陽が沈んでから離陸。
あと1時間早ければ、七色の海の美しさを上から楽しめたのになあ。
なんて飛行機の中で思っていたんだけど、時間になってもなかなか離陸しない。
しかもエアコンがつかない。
機内は蒸し風呂状態で、乗客みんなが席にある「安全のしおり」をうちわ代わりにして扇いでいる。

ちょっとーどうなってるの?!
いつ出発するの?
せめてエアコンつけてー!!

乗客たちから大ブーイング。

機長がアナウンスで「機体の様子を調べているのでしばらくお待ちを」と言っている。

でも、こんな蒸し風呂状態の機体に閉じ込められたわたしたち、そのうち熱中症になっちゃうよ。

すると今度は、照明が突然消えた。

なにこれ!?
どうなってんの!?

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早くここから出してくれー。
格安だから、ケチってエアコンも照明もつけないってこと?

あつーい。
喉がカラカラ。

南米一優しいと言われているコロンビア人も、これには怒り爆発。
ついにはコールが。

「水を!」
「わたしたちに水を!」
「冷たい水を!」

今か今かとエアコンがつくのを待ちわびる乗客たち。
しばらくして照明は付いたけれど、エアコンの吹き出し口に手を当ててもいっこうに冷気はやってこない。

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40分以上待ち続け、ようやくエアコンが。
しかもドライアイスのように。
もくもくと煙を上げるような勢いで冷気が吹き出してきた。
ギャップが激しすぎるよ。

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エアコンもついたことだし、いいかげん離陸してよ。
飛行機に乗り込んでもう1時間近くになる。

そしてこのオチは。

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「機体を調べ直しますので、いったん降りて待合室でお待ちください。」
だって。

汗をダラダラかきながら、喉がカラカラになるまで待った1時間を返してー。
もっと早くに避難させとけばよかったのに。

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「これ何時になるかわからんよ。
 夜遅くに向こうの空港に着くね。
 もうバスもないだろうし、タクシー捕まえんと。」

「いっそのことキャンセルになってあしたの朝の便にならんかな?
もちろんホテルも食事も航空会社が無料で手配してくれて。
五つ星のリゾートホテルがいいなあ。」


そんなことを願っていたら、意外とすぐにアナウンスが聞こえてきて、ふたたび飛行機に乗り込む。
そしてまた、アレの繰り返し。
エアコンのない蒸し風呂状態の機体に閉じ込められ、照明が消える。
乗客たちからは「水」コール。
さんざん待った末に、すごい勢いで冷気が吹き出し。

今度はちゃんと離陸したけどね。

格安航空会社のViva Colombia。
機内サービスはなし。
飲み物は有料。

イクエとケンゾーは、さっき乗客たちが「水くれ」コールをし、それに対して機長が怒り気味の口調で「水、あげますよ!」とアナウンスしてたので、ジュースぐらい出てくることを期待していたけど、結局水すら出てこなかった。

それに対して何も文句を言わないコロンビア人は、やっぱり優しい人たちなのかもしれない。

最後に疲れたけれど、サン・アンドレス島の滞在は美しい日々だった。
カリブ海の楽園を大満喫。

でも、この後も再びカリブ海の島なんだけどね。
ついに、キューバ編ですよ。
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世界を旅して一番きれいな海

2015.12.01 06:04|コロンビア☞EDIT
気づいたら持ってる服が縞模様だらけになってたケンゾーです。
べつにストライプ好きって訳じゃないし、あえて選んでる訳でもないんだけどパンツもシャツもタンクトップも短パンまでシマシマ。
イクエから指摘されてビックリ。
そういえば、気づいたらチェック柄だらけになってた時期もあったんだよね。
これって、なにか心理的な意味があるのかなあ。

「七色の海」に憧れカリブ海に浮かぶサン・アンドレス島にやって来ているケンゾーとイクエ。
雨期なので天気が心配だったけれど、3日目もすこぶる快晴。
今日はサン・アンドレス島を訪れる観光客に人気の離島ツアーに参加することに。

宿の前から路線バスに乗って島の北の端にあるセントロへ。
ボート乗り場にはすでに長蛇の列。
「アクアリオ」「ジョニー・キー」というふたつの離島に立ち寄って夕方戻ってくるこの日帰りツアーの料金は20000ペソ(約800円)。
出発は朝8時頃から9時半頃まで。
ボートは次から次へと出発するので混んでいても大丈夫。
1艘のボートに20人くらい乗り込んでいざ出発。

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出発して数秒後、思わず「うおおっー!」と叫び声をあげてしまった。
なんなんこの海の色!
なんなんこの透明度!
めちゃくちゃ綺麗やん!!

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月並みだけど、バスクリンを溶かしたみたい。
なんでこんなに青いんだろうね。
天気も最高、海の色も最高でいきなりテンションMAX!

島の周囲には座礁した船舶がいくつも打ち捨てられている。
水深が突然浅くなるので、むかしから座礁する船が後を断たないんだそう。
そのことも大海賊ヘンリー・モーガンがこの島を隠れ家にした理由なのかも。

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離島とはいっても本島の目と鼻の先にあるアクアリオとジョニー・キー。
出発して5分、青い海にちょこんと浮かんだかわいらしい島が見えてきた。
ヤシの木で覆われたこれぞ南の島というアクアリオに到着。

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ボートはアクアリオから300m離れた砂の島に横付け。
小さな島は観光客ですし詰め状態。

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人でごった返してはいるけれど、この砂の島の周りもシュノーケルポイント。
この透明度、水の色はもはやプール並み。
浅瀬がつづいているので子どもでも安心して遊ぶことができる。

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何はともあれ、まずはアクアリオへと行ってみることに。
じゃぶじゃぶ、じゃぶじゃぶ。
歩いて島へと渡っていく。
現実離れしたシチュエーションににやけ笑いが止まらない。

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360度、ほんの少し見る角度を変えただけで水の色も七変化。
海だってことを疑ってしまうほどの美しさ。

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アクアリオに上陸し海を眺める。
乳白色、水色、碧色、藍色、エメラルドグリーン、コバルトブルー・・・。
砂、岩、珊瑚礁、そして太陽の光の加減で移ろいゆく海の色。
「七色の海」に嘘偽りなし。

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とても綺麗なんだけど、アクアリオ周辺にはあまり魚がいないのでシュノーケルには不向き。
横の砂の島に戻って遊ぶことに。
ここがとてもよかった。
魚が多くて楽しい。
カラフルな熱帯魚はあまりいないんだけど、けっこう大きな魚が群れでいたりして見ていて飽きない。

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2時間くらいここに滞在して次の島、ジョニー・キーへと移動。
ここは、これぞカリブの島というような島だった。

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島に上陸するなり、耳に飛び込んでくるのはレゲエミュージック。
そこかしこにボブ・マーリーとラスタカラー。
ここはコロンビアであってコロンビアでない。
コロンビア本土とは文化も流れるリズムもまったく別世界。

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ドレッドヘアーの陽気なおっちゃんたちが奏でるレゲエミュージック。
「え、何歳?」って突っ込みたくなるようなイカしたじいちゃんも軽快にコンガを打ち鳴らす。

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島にはレストランもあり、新鮮な魚を使った料理を食べることができる。
けれど、かなりお高い。
もちろんケンゾーとイクエはそんなリッチなことはできないので、サン・アンドレス名物のカクテル「ココ・ロコ」だけ飲むことに。
ココナッツを器にして4種類のラムとチェリーシロップを混ぜて作るココ・ロコ。
「クレイジーなココナッツ」という意味そのもののガツンとパンチが効いたカクテル。

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1杯10000ペソ(約400円)。
残念ながら、甘くてそんなにおいしいものじゃない。

貧乏バックパッカーは、椰子の木の下でランチタイム。
貧相だけど澄みきった青い空とどこまでも青い海を眺めながら食べるランチは格別。

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ジョニー・キーにはグリーン・イグアナがたくさんいる。
海を渡って来たのかな?

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泳ぎ疲れたら椰子の木陰で昼寝。
起きて海をぼーっと眺めてまた泳ぐ。
ゆったりと流れるラブ&ピースな時間。
それもこれも美しい海があるからこそ。
いままで見てきた海で文句なしにいちばん美しい。

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このボートツアー、かなりおすすめ。
ていうか、これに参加しないとサン・アンドレス島に来た意味がないと思う。
時間が過ぎるのが惜しくなるほど、この美しい海でのシュノーケルは楽しい。



でもね、もうひとつ穴場を見つけたんだな。
お金をかけずに遊べるビックリスポットを。
まさかシュノーケルで沈没船探検ができるとは!
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