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旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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ガラパゴスダイビング「世界一楽しく泳ぐ生き物は?」

2015.08.31 06:22|エクアドル☞EDIT
Facebookを始めたイクエです。
アカウントはもってたんだけど、マメなことが苦手なのでほったらかし。
でも、3年も日本を離れて浦島太郎状態なので、友人や知人の近況についていくため、そしてわたしのことを思い出してもらうために、たまにはちゃんとやろうと。
ケンゾーに聞きながら、写真をアップし書き込みをしたけれど、しゃべり言葉で書くべきか丁寧語で書くべきか迷った。
そのうちすらすら書けるようになるかなあ。
旅ブログをやってる人で、ツイッターもやってさらに旅ブログ用のFacebookを作ったりしてるけど、わたしとケンゾーはマネできない。
旅行もしながら、ブログもやってフェイスブックもやってツイッターでもつぶやいて・・・。
なんでそんなことできるの~?
観光できてる?眠れてる?
すごい処理能力だと思う。

さあて、ガラパゴスの話はまだまだ続くよー!
今回、イクエとケンゾーはガラパゴス諸島のなかで「サンタ・クルス島」「イザベラ島」「サン・クリストバル島」に滞在予定。
ガラパゴス諸島のなかでもっとも都会なのが、ここサンタ・クルス島。
野生動物や美しい海を楽しむならほかの島がいいんだけど、わたしたちにはこの島に来たい理由があった。

それは、ダイビングをするため。
都会のサンタ・クルス島にはダイビングショップがいっぱいあって、毎日いろんな会社がダイビングツアーを催行している。

ガラパゴスのダイビングはとっても高い。
値段の高さは世界でトップクラスだと思う。
だいたいどこもいっしょで、1日2回潜るボートダイブでお値段140ドル(150ドルのところも多数)。
ランチや器材のレンタル代は含まれている。

バックパッカーにとっては、痛い出費。
ふたりだと1日300ドル吹っ飛んじゃう。

ガラパゴスは大物(小魚じゃなくて、サメやカメ、マンタなどの大きな生物)に出会えるチャンスが大きく、世界のダイバー憧れの場所。
高いけど、これはやらなきゃ。

ダイビングショップはどこでもよかったんだけど、ここに決めた。

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わたしたちが潜りたかったのは「ゴードンロック」
大物がうじゃうじゃいるらしい。

ガラパゴスでは同じ「ポイント」(ダイビング場所)にダイバーが密集するのを避けるためか、ダイビングショップによって曜日ごとにポイントを変えている。
(A会社は月曜にゴードンロック、B会社は火曜にゴードンロック・・・という具合に)

サンタ・クルス島にはダイビングショップがたくさんあるけれど、前日の夕方にはすでに予約でいっぱいになってしまう。
翌々日に、ゴードンロックにボートを出すダイビングショップがここだったので申し込んだ。
ショップの中にはウェットスーツや器材がたくさん置いてあるし、前日にウェットスーツやシューズのサイズ合わせもできるので、比較的ちゃんとしたショップのよう。
ちょっとだけ値切ってもらって1人135ドル。

当日の朝、車に乗り込みボートが出航する港へ。

結局、このダイビングツアーもいろんなダイブショップからの寄せ集めだった。
ほかのダイビングショップで申し込んだお客さんたちといっしょに港へ着いたはいいけれど・・・。
ドライバーに「5分くらいでボートが来るから」と言われたけれど、待てど待てどもボートが来ない!!

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インストラクターもガイドもいないので、ほんとうにボートがやってくるのか不安に。
業を煮やしたほかのお客さんが、申し込んだダイビングショップに電話。
でも、ショップはボートを持っている会社に丸投げなので、どうしてボートがやって来ないのかわからない。
みんなでぶうぶう言いながら、待つことおよそ1時間半。
ようやくボートがやって来た。

うっわあ、小さいっ。
これに全員と器材が乗るの?

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「どうしてこんなに待たせたんだ。
いままで待った時間を、ほかの観光にまわして有意義に使うことができたのに!」

お客さんがスタッフに文句を言うと、スタッフは謝ることもなくこう言った。

「でも、これはこれで君らはラッキーだよ。
遅れたことによりポイントからほかのボートがいなくなって独占できるから。
もっと早かったら、ほかのダイバーといっしょになって海の中が混雑してたよ。」

「謝ることもしないんだね。」

日本や欧米には素直に謝るという文化があるけれど、謝らない文化のほうが世界には多い。
スタッフと客のやり取りを見守りながら、「ああ、ガラパゴスも謝らない文化なんだ」とわたしは思った。
旅をしていて「謝ってもらえない」ということに慣れてきた。
腹が立つけれど、価値観が違うので「ただ、ごめんの一言がほしいだけ」というわたしたちの思いを説明したところでわかってもらえない。

寄せ集めだし、客を1時間半も待たせるし、ボートは小さいし、どうやらハズレのツアー。
でも、ほかのお客さんによると「きょうもきのうも同じダイビングショップで申し込んだけど、きのうのダイビングはスタッフの対応もボートもちゃんとしていた」らしい。

どうやら窓口が同じでも、客の人数によって寄せ集めになってしまったり、丸投げする会社が変わってしまうので、その日の運によるところが大きい。
ボートを自己所有している会社でも、客の人数が足りないと自分のところのボートは出さずにほかの会社に丸投げすることもあるようなので、どこの会社がいいのかは判断しづらい。

ボートに乗って1時間弱。
きょうのポイント「ゴードンロック」が見えてきた!

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このポイント、ガラパゴスの中で難易度がかなり高いポイント。

1、波が高い
2、流れが強い
3、透明度が低くて海中の視界が悪い
4、深くまで潜る

波が高く流れが強いところを大物は好み、透明度が低いのはプランクトンなどがいて栄養豊かな環境だからこそ。
大物に出会うためには、多少コンディションが悪いのはしょうがない。

イクエとケンゾーはこれまで70本以上潜ってきているし、ライセンスもオープンウォーターより上のアドバンスをもっている。

でも、ここを潜るのはけっこう不安。
前回潜ったのは、1年前。
ブランクもある。

乗り物酔いには強いイクエとケンゾーだけど、横にも縦にも揺れに揺れるボートで酔ってしまった。

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ガラパゴスの島から島へのボートでの移動は船酔いすることで有名だけど、その揺れの比ではない。
わたしたちは島間の移動ではまったく酔わなかったけど、このダイビングのボートはとてもつらかった。

ウェットスーツの締め付けも強くて、生汗が吹き出てくる。
わたしは何度も、ボートから海に向かって「うげぇ〜」っと撒き餌をすることに。

「早くこの揺れと暑さから開放されるために、海に飛び込みたい!」
そんな思いでダイビング開始。
海にドッボーン。

海の中は冷たかった。
ガラパゴスは赤道直下にありながら、南極海から流れ込む寒流「フンボルト海流」が流れているため海中はとても寒い。
寒いからこそ赤道の近くなのに、ペンギンだって生息している。

体を震わせながら、透明度が低いなかで見た海中の世界。

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カメには何度も出会ったし、魚の群れもいた。
でも、期待していたジンベイザメやハンマーヘッドシャークには残念ながら会うことができなかった。

アフリカのサファリといっしょで、どんな生物を見られるかどうかは運にかかっている。
今回はちょっと運に見放された感じ。
でも、前日にここを潜った人もハンマーヘッドシャークは見られなかったらしいので、見られたらラッキーぐらいに思っていたほうがいいかも。

いちばん感動したのは、目の前に突然ふわっと現れたアシカ。
至近距離で目が合った。
しかも、わたしたちに挨拶するようにこっちを見て、パチパチまばたき。

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ダイビングの時間は1本30分くらいと短い。
このポイントは流れも速いので体力を使うし酸素を消耗しやすいし、冷たいのでそれ以上潜るのは大変みたい。

浮上するためのロープがないので自分で浮上し、中性浮力を保って途中で安全停止をし、自分でタイミングを判断して海面に上がらないといけない。
ダイビング初心者だとこれが難しい。
しかもガラパゴスのダイビングでは、タンクのエアーが切れそうになった人から順次自力で上がっていく仕組み。
ケンゾーはわたしよりも早くエアーがなくなったので、先に浮上。

わたしはインストラクターといっしょに浮上。
ほっ。
自分ひとりだったらかなり不安だよ。

このツアーは不満も多かったけど、インストラクターの腕がよかったことが幸いだった。
男性・女性のインストラクターといっしょだったけど、2人ともわたしが危なっかしいときは隣にいてサポートしてくれた。
そういう意味では安心して潜ることができた。

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ダイブが終り、海面に出てからも大変。
波が高すぎて飲み込まれそうになる。
ボートは離れたところに待機していて、わたしたちが海面に上がってから近づいてくる。
それまで海面で上手に漂い、ボートが近づいてきたらボートによじ上る。
うねる波のなか、器材を背負ってボートによじ上ることはできないので、海面でウェイト、BC、タンク、フィンすべて外して身軽になった状態で這い上がる。

これまで体験したダイビングでいちばん大変だった。

動物たちの楽園、ガラパゴス。
生き物たちが息づいている場所は、人間が好むような波がなく穏やかで透明度の高い美しい砂地の海ではなかった。
冷たい海流の荒々しい海。
簡単には人間を寄せつけない、生き物たちの特別な隠れ家。
このダイビングではそれを体感できた。

疲れ果てたダイビングだったけど、凝りもせずに次の日も!

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今回お願いしたのは、albatrosというダイビングショップ。
アルバトロスとは、アホウドリのこと。

このショップも自前のウェットスーツや器材をもっていて、参加する日の前日に試着して自分にあったものを借りることができる。
きのうのツアーでもわたしたちは前もって自分のサイズにあったものを借りられたけど、別のショップで申し込んだほかの客は、船上に置いてある器材をダイビング直前に適当に渡されて装着していた。

ガラパゴスでのダイビングショップ選びでは、事前に器材を試着して自分に合ったものを借りられるかどうかが重要。

そしてこのショップを選んだのは、わたしたちが潜りたかったポイント「フロレアーナ島」へのツアーが出ていたから。

フロレアーナ島はガラパゴスの南側に位置する島。
有人島ではあるけれど、島民はたったの100人。
通常潜る「サンタ・クルス島」近辺のポイントよりも、人に荒らされてなくて美しく、生き物たちがたくさんいるのだそう。

フロレアーナ島

フロレアーナ島に行くまでボートで2時間弱くらいかかるので、料金もお高め。
2ダイブで170ドル。

このダイビングショップに不満はなかったけれど、おすすめかと言われればわからない。
スタッフは悪くなかったけれど、2つのウソをつかれていたから。
「フロレアーナ島に行くのはうちのショップだけ」
「すでに予約でいっぱいで空きがあと3人しかないから、いま予約したほうがいい」

まんまと騙されてその場で予約金を払った。
まあ、いいけどね。

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きのうよりもボートはちょっと大きくて新しい。
きのうは揺れまくる船上で渡されたサンドイッチを無理矢理口に押し込んだけれど、きょうはちゃんとテーブルの上にセッティングされてゆとりのあるランチ。

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きょうはきのうよりも天気がいい。
ボートからはアホウドリも見られた。

フロレアーナ島の海は、透明度も高い。

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きのうよりもこころに余裕をもって、ドッボーン!

いきなり魚の群れ。

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ふわふわと空を飛ぶように、海中を泳ぐ大きなカメ。
1.5メートルくらいの巨大エイも。

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そして岩場の下にはサメの住処が。
岩の下から1匹出て来たかと思えば、続いて2匹目。
さらに砂をまきながら3匹目が出てきて、4匹目・・・。
鋭い目で睨みをきかせて、サーッと泳いでいく。
全部で6匹くらいいたかな。
この日はトオルくんともいっしょに潜ったけど、トオルくんはサメを間近で見られたことがいちばん良かったって感激していた。

わたしがいちばん感激したのは、この子たちの遊び場に行けたこと!

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岩が入り組んだ場所があって、洞窟のようになっているところに突入。
するとアシカに囲まれた。
もう、うじゃうじゃ。
20頭くらいかな。
多すぎて数えきれない。

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体を回転させたり、くねらせたり。
仰向けになってプクプクっと息を吐いたり。
泳いでいると言うよりも、完全に遊んでいる。

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アシカって海の中でこんなに楽しそうに生きてるんだ。
もし、自分が生き物になるならアシカがいいなあ。

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なんて、かわいいの♡
なんて、たのしそうなの♡

もう、うらやましい〜!!

あまりの無邪気さにこっちまで顔がにんまり。

そしてわたしは確信した。

世界一、楽しく泳ぐ生き物はアシカ!!
イルカじゃない、アシカ!!
絶対、アシカ!!

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動画を撮ったつもりだったんだけど、動画じゃなくてコマ撮りになってたという痛恨のミス!(by ケンゾー)
パラパラ動画だけどこちらも是非↓


保育園のころ、いちばん好きな動物はラッコとフラミンゴだった。
ケンゾーもいちばん好きな動物はラッコだったのだそう。

でも、こんなアシカたちの海の中の生態を知ってたら・・・。

30年ぶりにわたしのナンバーワン、改定です。

「1位、アシカ」

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今後、改定されることはない。
アシカは殿堂入り。
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珍客続出 世界でここだけ?の魚市場

2015.08.30 05:57|エクアドル☞EDIT
最近酒に弱くなったなあと危機感を覚えているケンゾーです。
旅中ももちろん酒はよく飲んでるんだけど、さすがにベロンベロンになるまで飲むなんて事はまずしない。
日本にいるときはしょっちゅう記憶が飛ぶほど飲んでいたんだけど、この3年間は飲んでも2人でワイン1本くらい。
缶ビール1本でも眠たくなるほどすっかり弱くなってしまった。
いくら飲んでも気持ち悪くはならないんだけど、寝ちゃうんだよねえ。
帰国したら友人たちや旅友と久しぶりに飲むことが楽しみなのに大丈夫かなあ。
キューバのラムとメキシコのテキーラで鍛え直そう。

動物の楽園ガラパゴスに上陸したケンゾーとイクエ。
まずはサンタ・クルス島にしばらく滞在する予定。
ガラパゴスのハイライトはなんと言ってもここでしか見ることができないたくさんの動物たちを見ること。
ここサンタ・クルス島のプエルト・アヨラには世界でもここだけ何じゃないの?!というような動物スポットがある。
かなり意外な場所なんだけどね。

物価の高いガラパゴス。
滞在する3週間は毎日自炊が鉄則。
島での食の醍醐味はもちろん
プエルト・アヨラに滞在中は魚市場に通うことが日課。

ホテルから魚市場までは約500mの距離。
しばらく歩いていると前方に市場らしきものを発見。
これ、かな?
思っていたよりもずいぶん小さい。
そして人間以外の物体が多数ウロチョロしている。

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ペリカンだ。
チリのビーニャの魚市場にも群がってた食いしん坊なヤツら。
要領がいいのか悪知恵が働くのか、市場のおこぼれにあずかろうとする。
場所は違ってもやってることは同じこと。
これも野生の本能と言えるのかな。

これがプエルト・アヨラの魚市場のすべて。
予想以上にこじんまりとしていてちょっと拍子抜け。
まあ、ゆる〜い感じが親しみやすいけどね。

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子どものころはご多分に漏れず魚よりも肉のほうが好きだった。
いつからだろう、肉よりも魚が並んでるほうがわくわくするようになったのは。
ここプエルト・アヨラの魚市場はまあまあの品揃え。
でも残念なのは貝やイカ・タコ類が一切ないこと。
獲れないのか食べないのか、島外に売ってしまうのかは謎。

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魚を捌くおっちゃんの前には客の人間、ではなくペリカンたちが陣取っている。
おっちゃんの様子を固唾をのんで見守るペリカンたち。
ライバルたちを牽制しながら臨戦態勢。

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今か今かと待ち構えるペリカンたちに向け、おっちゃんが捌いた魚の皮の部分を放り投げた。
魚の皮を巡った激しい争奪戦のスタート。
ギャーギャー鳴きわめくペリカンたち。
幸運なことに皮をキャッチするも、残念ながらベロンと顔に張り付いて視界が塞がれてしまったペリカン。
本人もバタバタ大暴れ、皮を奪われたペンギンたちも隙あらば奪い返そうと大騒ぎ。

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広げると1m以上ある翼をバサバサと羽ばたかせ暴れまくるペリカンたち。
魚の皮を奪い取ろうと大きなくちばしで襲いかかる姿は恐怖でしかない。
最終的には皮が顔に張り付いたペリカンがどうにか飲み込んで戦いは終了。
皮を噛むでもなく、ごくり。
喉元が大きく膨らむ。
勝利の雄叫びを上げているのかどうかは知らないけど、ポーズが怖すぎる。

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これはこれでスゴい光景だけど、ガラパゴスじゃなくてもペリカンはいる。
ここの魚市場でしか見られない珍客はペリカンじゃなくてこいつら。

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図々しいペリカンとは違ってちょっと控えめ、物欲しそうに魚を見つめる黒いやつ。
ガラパゴスのマスコット的存在のガラパゴスアシカ
アシカがこんな至近距離までやって来る魚市場は世界でもたぶんここだけなんじゃないかな。

ペリカンと違ってのんびり屋のアシカ。
おこぼれをもらえるまで健気に待ち続ける。
なかには待ち疲れて寝ちゃうやつも。

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眠くなったらどこでも寝ちゃう、とにかくマイペースなアシカたち。
世界広しと言っても、アシカが昼寝をする市場は世界でもここだけ。
ほんの2cmくらいの高さだけど、枕があったほうがいいみたい。

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ほかにもこんな鳥も市場で発見。
黒い体のガラパゴスアメリカグンカンドリ
繁殖期になると雄は雌の気を惹くために喉元にある真っ赤な袋を大きく膨らませることで有名。
膨らませてくれないかなあとじっと待ってたんだけどダメだった。

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この市場はガラパゴス動物劇場。
観光客はカメラ片手に、動物たちが繰り広げるドラマを見守る。

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もちろん動物を見るのも楽しみだったけど、新鮮な魚をゲットすべく毎日通っていた魚市場。
種類はそんなに豊富ではないんだけど鮮度は抜群。
よく買ったのはカツオ。
1リブラ(ポンド)≒450gで2.50ドル。
分厚く豪快に切って贅沢な刺身!

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トオルくんが合流するとドーンと豪快に半身を購入。
カツオと言えばやっぱりタタキ。
なんとかガスコンロの直火で炙ってそれっぽいものの完成。
玉ねぎのスライスとニンニクを添えて頬張ると最高!

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ほかのブログを見ると「プエルト・アヨラではマグロが手に入る」と書いてたので期待してたんだけど、結局出会わずじまい。
たぶんカツオと間違えてたんじゃないかな。
市場の漁師たちもカツオのことを「ツナ!」って教えてくれたし。

こんなド派手な魚にも挑戦。
甘みのある味で刺身だとタイのような味。
野菜といっしょに煮込んでスープにしたら絶品だった。

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キッチンが広くて使いやすかったので料理がしやすくてよかった。
唯一最大の欠点は包丁が切れないこと。
仕方なく毎回十得ナイフで魚を捌いてた。
たぶん旅人あるあるに入ると思うけど、海外の包丁はなんでこんなに切れないんだろう。

十得ナイフを駆使してほぼ毎日刺身は食べてた。
煮付けやシーフードパスタがメインで大量の刺身がサイドメニューという贅沢さ。

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トオルくん秘蔵の日本酒を飲みながら新鮮な刺身を食べるという至福のとき。
ちなみに、酒類は本土の3倍以上するのでがんばって持ち込んだほうがいい。
ビールは大瓶で3ドル、かなりの贅沢品。

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気になる物価は・・・やっぱり高い。
でもなぜか米は高くないので現地調達でも大丈夫。
飲んべえは食料よりも酒!!
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いい宿に恵まれガラパゴス好調スタート!

2015.08.29 05:59|エクアドル☞EDIT
ドミトリーの同室者でいちばん嫌なタイプは、イビキをかく人でも大声でしゃべる人でもなく「足が臭い人」のイクエです。
外国人の足が臭い人は、日本の足が臭い人のレベルをはるかに上回っている。
はるかに、それはもうはるかに。
息をするのが苦しくて頭がくらくらするくらい。
日本人みたいにこまめに靴を脱いだりお風呂のときに丁寧に足を洗ったりしないうえに、何日も同じ靴下を履き続けるから、その人が靴を脱いだときは強力な異臭がぶっ放されるの!!
「もう嫌だ!この宿全室に臭いが充満している。トイレもキッチンも臭いから行きたくない!」ってケンゾーに被害を訴えると「おおげさ」って言うの。
女性のほうが臭いに敏感なのかな。
旅先で出会う日本人カップルも、男性よりも女性のほうが宿泊者の足の臭いを本気で悩んでるもんなあ。

エクアドルに入国したイクエとケンゾー。
エクアドルでの最大の目的は、ガラパゴスに行くこと!!
太平洋に浮かぶ
あのチャールズ・ダーウィンが『種の起原』を着想した場所。

ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島のなかで、ツアーに参加せずに個人で訪問・滞在できる島はおもに3つ。
サンタ・クルス島(バルトラ島が隣接)、イザベラ島サン・クリストバル島
この3つの島間はスピードボートで移動できる。
イクエとケンゾーはバルトラ島に飛行機で入り、サン・クリストバル島から飛行機で出ることにした。

ガラパゴス

グアヤキルの空港は、福岡空港並みに便利な場所にある。
街のど真ん中。
泊まっている宿からはバス1本、0.25ドルで行ける。

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ガラパゴスはバックパッカー泣かせとも言われている。
物価も高いし、現地ツアーも高いし、入島料なども払わないといけない。
そのためにガラパゴス行きをあきらめる旅人は多い。
でも、せっかく南米にいるのだし飛行機代も往復310ドルぐらいだから、日本から行くことを考えると安い。
動物好きの、しかもイグアナを飼っていたケンゾーの憧れの場所でもある。
ということで行くことにしたのはいいけれど、グアヤキルの空港で早くも痛い出費が。

カウンターでチェックインを済ませたあと「お次はあちらのカウンターへお願いします」と言われて、そこへ進むと・・・。

「お客さまはガラパゴスに行かれるので、20ドル払ってください。」

名前やパスポート番号を記載されたツーリストカードなるものが発行された。
「これ、何ですか?」と係の人に聞いたら困った顔をして「トランジットカード・・・」と答えを濁された。
このカードがあるからって何か特典が受けられるわけでもないし、ガラパゴス滞在中これを提示する機会もなかったので本当に意味が分からない。
なんだかんだ名目をつけて、ツーリストからお金を取りたいのだろう。

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よくわからないツーリストカードを購入させられたあとは、荷物チェック。
動物の楽園であるガラパゴスの生態系を壊さないように、生鮮食品などの持込みは禁止されている。
荷物をくまなく調べるのかなあと思ったけど案外適当だった。
そこ、もっと厳しくしようよ。

そして搭乗。
ガラパゴスはエクアドル本土からおよそ1000km離れた太平洋上に浮かんでいる。
グアヤキルからはおよそ1時間50分のフライト。
飲み物(残念ながらアルコールは無し)とサンドウィッチのサービスがあった。
座席は8割ぐらいが埋まってたかな。
エクアドル人にも人気の観光地になっているのかも。

さあ、ついにガラパゴスに上陸〜♫

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イースター島でもそうだったけど、直接ターミナルに横付けされたりバスに乗せられるんじゃなくて、タラップを降りて滑走路を歩いて移動するっていうのが、「着いたぞ〜」っていう気分を盛り上げてくれる。

建物内に入ると国内線とはいえパスポートのチェック、そしてここでもお支払いをしないといけない。
今度は入島料なるもの。
ひとり100ドル。
ふたりで200ドルは痛い出費。

晴れてお金を納めたあと、ようやく空港から出ることができる。
外には航空会社が運行している無料のバスが待機しているのでそれに乗り込む。

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10分ぐらいバスに揺られて港に到着。

ここでさっそく発見!!
あの後ろ姿は・・・。
イグアナ

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ガラパゴスにはリクイグアナとウミイグアナがいる。
ウミイグアナはわんさかいるんだけど、野生のリクイグアナは少ない。
わたしたちはこのあとウミイグアナばっかり見て、リクイグアナには会えなかったなあと思ってたんだけど、いま見返すとこれはリクイグアナ!?
まさかしょっぱなに会ってたなんて。

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リクイグアナをチラ見しながら渡し船に乗る。
飛行場はバルトラ島にあるんだけど、街があるのは隣接したサンタ・クルス島。
橋があればすぐに渡れそうなほど近いけど、生態系を保つためか橋はない。
バルトラ島に上陸した全員がほぼ強制的にこの渡し船に乗り、サンタ・クルス島に行かなければならない。

ほら、すぐ後ろに向こう岸が見えてるでしょ!

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船であっという間に向こう岸へ。
船代は1ドル。

渡った先で出迎えてくれたのはペリカン!
さすが「動物の楽園」と呼ばれているだけのことはある。

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渡ったら今度は有料バスが待っているので、そのままみんな乗り込む。
空港が離れた場所にあるから、移動が大変。
でも、みんな同じだから人の流れについていけば大丈夫。

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サンタ・クルス島で、ホテルがあるのはプエルト・アヨラという街。
バスでおよそ1時間、運賃は1人2ドル。
どうせみんな空港からそこに移動するわけだし、ツーリストカードの発行費や入島料を払ってるんだから、渡し船やシャトルバスは無料にしてくれてもいいのになあ。

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動物たちがたくさん住んでいるガラパゴス。
ジャングルみたいになってるのかと思っていたら、意外にも荒涼とした平原が続く。
こんなところに動物がいるのかな。

でもしばらくすると、いろんな種類の木々が生い茂るエリアに。

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そうかと思えば、今度は緑豊かな草原。
ひとつの島のなかにも、いろんな環境があるんだね。

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到着したプエルト・アヨラ。
ガラパゴス諸島のなかでもっとも発展していると言われている。
ホテルやレストラン、お土産屋さん、旅行会社がたくさんあって賑やか。
ガラパゴスってもっとワイルドな感じだと思っていたけど、けっこう整備されている場所もあるんだね。

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港から少し離れると地元の人たちの生活エリアに。
店やレストランがほとんどない、静かな住宅街になる。

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物価の高いガラパゴス。
わたしたちが訪れた7月末は、バケーションシーズンとあって訪問者が多い時期。
宿は安くてもひとり15ドルくらいと聞いていた。

街から少し奥まった場所のホテルのほうが安いらしいので、わたしたちもそんなところに泊まるかなあ。
だいたいバックパッカーは客引きにつかまって、立地は悪いけど設備は悪くない安いホテルに車で連れていかれるパターンが多いみたい。
わたしたちもそれにのっかろう。

バスを降りて客引きがいるのを期待したけれど、1人しかいない。
これは誤算。
とりあえずその客引きについていくことにした。
てっきり車に乗せられるのかと思ったら、「すぐそこ」と言われて歩くことに。
ほんとうにすぐそこだった。

でも2人で35ドル。
ちょっと高いし、キッチンが狭いのでお断りした。

自分たちで探すことにして、とりあえず目の前にあったホテルへ。
これが大正解!!

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お湯の出るバスルーム付きのダブルルームでふたりで30ドル。
連泊するから値引きしてもらって、1泊25ドルに。
港から徒歩2分で立地は最高。
Wi-Fiはもちろんタオルや石けん、トイレットペーパーもついているし、ミネラルウォーターのサーバーはあるし、清潔でキッチンも広い。
言うことなし。

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たまたま自分たちで探した1軒目の宿がこのレベルだったので「ガラパゴスって意外といい宿が多いんだなあ。探せばもっと安くてもっとレベルの高い宿もあるんだろうな」って思っていた。
でも、わたしたちより2日遅れでガラパゴスにやってきた友だち、トオルくんは30軒ぐらいホテルを見て回って、わたしたちが泊まっているホテルがいちばんいいと分かりこのホテルに移ってきたので、このホテルのコスパがかなりいいのは間違いない。

トオルくんはバスルーム付き、ベッドが2つあるツインルームを独り占めで15ドル。
(20ドルから値下げしてもらった)
一人旅のバックパッカーにも利用価値の高いホテルだよ。
港に面したチャールズダーウィン通りのひとつ奥、Saigon通りにあるHospedaje Brattle
「連泊するので安くして!」って言えば、きっと値下げしてくれると思う。
ガラパゴスで立地の悪い場所に宿泊すると宿にこもってダラダラしてしまう危険もありそうなので、立地のいい場所に泊まるほうがいいんじゃないかな。

宿から海まですぐなので、わたしたちはホテルで淹れたコーヒーとパンを港にもっていって朝ごはん。
ガラパゴスの動物を間近で観察しながら、パンをかじる。
おこぼれにあずかろうとする小鳥。

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停留する船の横ではアシカがスイスイ。
かわいい♡

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桟橋から海をのぞけば、水玉模様のエイ

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岩場にへばりつく無数のカニ

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そしてこの子たちも。
ウミイグアナの赤ちゃん。

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トカゲくらいの大きさの子たちもいる。
カニと同様、へばりついている。
たくさんいると、ちょっと気持ち悪い。

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でっかいヤツもいるよ。
いかつい顔をしているけれど、肉食ではない。
海藻だけを食べるベジタリアン。

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そして、こちらも食事中。
魚を捕るのが上手。
アオアシカツオドリ

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なぜアオアシカツオドリっていう名前なのか?
水かきのある足に注目。
ね!青足でしょ。

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この鳥はなんだろう。
鋭い目をしている。
体はずんぐりむっくりなのに、黄色い脚はすらっとしている。

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普通に歩いているだけなのに、珍しい動物たちと遭遇するガラパゴス。
1835年、地質学調査でここを訪れたチャーズ・ダーウィンが動物学に目覚めたのも納得できる。
ガラパゴス特有の動物の存在。
そしてガラパゴス諸島のなかでも、島ごとに動物たちが微妙に違うということ。
クチバシの形や、亀だったら甲羅の形・・・。
それぞれの島の環境に適するように、動物たちは独自の進化をとげている。

『種の起原』を発表した今は亡きダーウィンさん。
ガラパゴスでは彼と2ショットが撮れるよ。

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『種の起原』の構想にヒントを与えたゾウガメさんとも写真を撮れる。
動かないけどね。

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ガラパゴスとはスペイン語でゾウガメを意味するgalapagoからきているんだって。
つまり「ゾウガメの島」。
ゾウガメの島で、ゾウガメの車も見つけたよ。

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こちらは、ゾウガメで飾られた建物。
ホテルになっている。

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イグアナが柱にはり付いているホテルもある。
本物偽物問わず、ガラパゴスには動物がいっぱい。

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そんなサンタ・クルス島で、もっとも動物たちでにぎやかになる場所がある。
それは意外な場所。
わたしたちは、動物に会いにいくためじゃなく、ここでの生活に必要なため毎日その場所に通うことに。

さあ、どんな場所なのか。
あしたお伝えしますね。
お楽しみに☆
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大量の食料を抱えてガラパゴスへ!

2015.08.28 06:21|エクアドル☞EDIT
頭のつむじが2つあるケンゾーです。
2つのつむじをちょくちょく妻にいじられてます。
ちょっと気になって調べてみると、つむじが2つある人は約7%でした。
30%くらいいると思ってたのに・・・。
まあ、いじられるのもしょうがないか。
でも大物になる可能性が高いそうなので、そちらに期待をしよう。
もうすぐ41歳だけど、まだ大丈夫だよね?

エクアドルで最も危険な街と言われているグアヤキル。
カラフルな建物が建ち並ぶサンタ・アナの丘周辺は以前スラム街として有名だった場所。
いまでは再開発され観光名所になっている。

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444段ある石畳の階段。
階段の両脇にはおしゃれなレストランやバーなどが軒を連ねている。

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おもしろいのは、再開発といっても建物を建て替えた訳ではないということ。
色を塗り直したり改装はしているけれど、すべてスラム街当時のオリジナルの建物。
おしゃれなレストランやバーも、昔の面影をちゃんと残している。

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それぞれの建物には改装前の昔の写真が掲示されている。
写真に写っているのはボロボロの建物。
スラム街がよくここまできれいに再生できたなあと感心する。

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アメリカの犯罪犯罪学者ジョージ・ケリングが唱えた『割れ窓理論』というのがある。
割れ窓理論とは、建物の窓が割れたままにされていると「ちゃんと管理されていない」「住民の公共意識が低い」「監視の目が届きにくい」「何をやっても許される」なんて思われやすく、ポイ捨てや落書きを誘発させたり、街自治がすさんでいき、それが軽犯罪さらには凶悪犯罪をまねきやすくなる、というもの。
軽微なことでも徹底的に取り締まるべき、という思想の根拠になるもの。
ささいなことでも排除し、取り締まったほうがいいのかは疑問だけれど、たしかに旅をしていて「治安が悪い」と言われるエリアは、廃墟が多かったり、ゴミや落書きだらけで、普通の人は近づきたくないような雰囲気が出ている。
すさんでいて死角も多く、人通りも少ない。

落書きを消し、街並みをきれいに楽しくすることで、そこの住民たちも自分たちの住む街に誇りをもてるようになるだろうし、外の人たちも遊びに来てにぎやかになるのは確かだと思う。

このサンタ・アナの丘のように、スラムやすさんだエリアの建物をカラフルにして街を再生するという取り組みが各国で行なわれている。
ケンゾーとイクエが以前行った韓国・釜山の甘川洞文化村も、朝鮮戦争のときの難民の人たちが暮らしているところでいまはカラフルでアートな街に生まれ変わっていた。
ブラジルのスラム街「ファベーラ」も、アーティストが街をカラフルにするプロジェクトを住民たちといっしょに行なったらしい。

汗をかきながら444段の階段を登り詰めると、頂上の展望台に到着。
展望台からはグアヤス川とグアヤキルの街を一望することができる。

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きれいでおしゃれな階段沿いの街並みも、上から見ると雑然としている。
トタン屋根が以前はスラム街だったことを今でも物語っている。

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サンタ・アナの反対側の丘もカラフルな建物でびっしりと埋め尽くされている。
同じような感じだけど、たぶんこちらはツーリストが足を踏み入れるのは危険な地区。

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エクアドルで最も危険な街と言われているグアヤキル。
気になる治安のことだけど、思っていたよりは危険な感じはしなかった。
この再開発された元スラム街も警備員が配置されているので安心できる。

泊まっている安宿街周辺は雑多な下町という雰囲気。
日中は問題ないけど、たしかに夜9時以降は危険な感じがぷんぷんする。
ただ夜さえ出歩かなければそこまで神経質にならなくてもいいと思う。

グアヤキルの観光はだいたいこんなところかな。
そもそもグアヤキルは都合上仕方なく立ち寄った街。
その都合とは・・・このあとガラパゴス諸島に行くから!

言わずと知れた動物の楽園ガラパゴス諸島。
チャールズ・ダーウィンの進化論の島として有名な赤道直下の島。
そのガラパゴス行きの飛行機はキトかグアヤキルからしか飛んでいない。
航空会社はLAN、AVIANCA、TAMEの3つ。
時期によっては格安のプロモーション価格で買うことも可能なガラパゴス行きのフライトチケット。
ラッキーだと片道62ドルというビックリする値段も。

3つの航空会社のHPを何度も何度もチェックして、いろいろな組み合わせを寝る間も惜しんで検討した結果、TAME航空で往路はグアヤキル発バルトラ島着を1人156ドル、復路はサン・クリストバル島発グアヤキル着を1人162ドルで購入。
ガラパゴス行きのチケットはエクアドル人価格だと半額以下で買えるんだけど、チェックインのときにバレると罰金を払わないといけない。
運が良ければバレないこともあるそうなので一か八かで試そうかとも思ったんだけど、素直に外国人料金で購入。

『ガラパゴスには食料持参で上陸すべし』というのが貧乏バックパッカー界の常識。
島内はとにかくなんでもかんでも物価が高いんだそう。
グアヤキルでの最大の目的は、大量の食料品を買い込むこと。
と言っても、ガラパゴスに生鮮食品は持ち込めないので、調達するのは米やパスタや缶詰などの加工食品。
ケンゾーとイクエは3週間滞在することにしているんだけど、今回買い込んだ食料がこちら。

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米4.5kg、パスタ3.5kg、ラーメン、缶詰。
トマトソース1kg、醤油、オリーブオイルなどの各種調味料。
パウダー状のミルクや豆乳、1kgのホットケーキミックス。
クッキーやビスケットなどのお菓子。
そして、もちろん酒も。
酒は重いので強くてガツンと酔えるようにウォッカをチョイス。
酒を除いてしめて60ドル分。

あとガラパゴスで重要なのがシュノーケルセット!
貧乏旅行者にとってガラパゴスのハイライトはお金のかからないシュノーケル。
シュノーケルセットのレンタルもあるけれど、持参したほうが安上がりになるので買っていったほうがベター。
ホテル近くにあるおもちゃ屋さんでマスクを4ドル、シュノーケルを2ドルで購入。

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泳ぎが苦手なイクエ用に3ドルで浮き輪もゲット。
ウォータープルーフの日焼け止めも買ったんだけど、エクアドル国内は日焼け止めが激高。
スーパーやドラッグストアでいちばん安くても15ドルもした。
いままでの国で断トツの高さなのでエクアドル以外で買ったほうがいい。
そして買い直したGoPro。
これで泳ぐイグアナやアシカを激写するつもり。

さあて準備はバッチリ整った。
大量の食料とともにいざガラパゴスへ。
あしたからたくさんの動物とふれあったガラパゴス編のスタートです ♫
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エクアドルでアイツと20年ぶりの再会

2015.08.27 05:47|エクアドル☞EDIT
そろそろ日本に帰国するときの服装が気になり出したケンゾーです。
南米を北上し暑くなるにしたがって冬服を減らしていっているんだけど、帰国予定は冬真っただ。
日本に帰るときのために厚手のズボンなんかを持ち歩くのはかなり面倒。
かといって短パンで冬の日本に降り立つ訳にはいかないし。
たぶんアメリカ経由になると思うから、どこかで買って帰るかなあ。

コロニアルな古い街並みと洗練された都会が融合し、なかなか居心地がよかったクエンカを後にし次にめざすのは、エクアドル最大の都市グアヤキル
230万人を超える人口は首都のキトを凌ぎ、エクアドルの経済を支える中心都市。

グアヤキル

ただそんなことよりも、旅人の間では「エクアドル最凶都市」としてあまりにも有名。
2013年の年末に新婚旅行中の日本人夫婦が強盗に襲われだんなさんが死亡、奥さんが重傷を負った事件も記憶に新しい。
そんな危険な街にはもちろん行きたくないけど、行かないといけないんだよねえ。
細心の注意を払い神経を研ぎすませて乗り込まないと。

クエンカからグアヤキルまではバスでおよそ4時間。
平日の午前中だったんだけど、グアヤキル行きは一つのバス会社しか運行していなかった。
料金は8ドルとちょっと割高感が否めない。

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昼の2時過ぎにグアヤキルに到着。
エクアドル最大の都市だけあってバスターミナルはかなり立派。
ショッピングモールと直結していてバスの利用客と買い物客でごった返している。

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安宿があるセントロまではメトロビアという路線バスが便利。
バスターミナルの向かい側にあるメトロビア乗り場までは歩道橋で繋がっている。

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青色の車体が目印のメトロビアは一律0.25ドル。
この乗り場は有人のチケット売場があるのでいいんだけど、街中のほかの乗り場は無人。
改札口でICカードをピッとかざすタイプなので地元の人にお金を渡してカードを使わせてもらわないといけない。

安宿街の最寄り駅は “Plaza Victoria”。
目当てにしていた宿はスタッフがおらず、もうひとつ調べていたClemente Ballen y Millán通り沿いにあるHOTEL Deliciaにチェックイン。
メトロビアの駅から歩いて1分と便利な立地。
バス・トイレ付きのツインルームで14ドル、バス・トイレなしだと12ドルとかなりリーズナブル。
ちなみに1人でシングルルーム(バス・トイレなし)に泊まれば6ドル。
水シャワーだけどグアヤキルは蒸し暑いので問題なし。
(このあとガラパゴスに滞在する間、2週間くらい大きな荷物を預かってくれた。
 宿のスタッフはおじさんばかりで、みんな親切だった。)

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エクアドル最大の街だけれど、じつはそんなに見どころがあるわけではないグアヤキル。
選択肢の少ない観光スポットの中でちょっと気になる場所を発見。
市バスに乗って行ってみよう ♫

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この市バスの乗り場を見つけだすのにけっこう手こずってしまった。
ホテルから北に1kmほど歩いたQuito通り沿い、Manuel Galecio通りとの交差点付近から「LINEA18-A」のバスに乗る。
市バスは路線によって値段が違い、このバスは0.35ドル。

やって来たのは「グアヤキル歴史パーク(Parque Historico Guayaquil)」。
時代と共に移り変わったグアヤキルの歴史を再現したテーマパークなんだけど、いちばんの見どころはマングローブ林を再現したワイルドライフ・ゾーン。

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原生林をそのまま活用したジャングルはまさに都会のオアシス。
元々この地に生息してきた動物たちを見ることができるんだけど入場料はなんと無料。

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まずはカラフルなオウムたちがお出迎え。
スプレーで色を塗ったとしか思えないほどド派手なカラーリング。
なんのためにこんな色になったんだろう。

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エクアドルは野鳥の宝庫。
なかにはこんな変なヤツもいる。
体は黒くて地味なんだけど、頭のてっぺんから紐のようなものが生えている。

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アンテナみたいでヘン。
プチッと引っこ抜いてみたくなる。

鳴き声もホラ貝みたいな「ふぉ〜ん ふぉ〜ん」という大きな音で、ヘン。

ヘンといえばこいつもかなり変わっている。
ブタのようなツルんとした体のバク。

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バクというと白と黒のツートンカラーを思い浮かべるけど、アメリカバクは地味な褐色。
顔が不細工すぎて笑えない。
信じられないけど食用として乱獲されていて、数がかなり減ってきているんだそう。
なんか臭そうなイメージだけど、おいしいのかな?

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そして、ケンゾーがいちばん見たかったのがこちら。
毛むくじゃらで雪男みたいな外見でこれも十分ヘンだけど、なにか分かる?

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これは動かないことで有名なナマケモノ。
ボリビアのジャングルツアーで見られなかったナマケモノとようやくご対面。
といっても、顔を隠して寝ているので対面ではない。

顔見せてくれないかなあとしばらく見ていてもまったく動かない。
寝ていても呼吸はしているはずだからちょっとくらいは動きそうなものだけどピクリとも動かない。
じつは死んでるんじゃない?と思ったら、やっと動いた!
顔をこっちに向けてくれたんだけど、ビックリするくらいのスローモーション。
ただ顔を横にするだけで10秒近くかかったんじゃない?
そして、スローな動き以上にヘンな顔にビックリ。
なにこれ?!
人間のおばあちゃんっぽくも見えるからちょっと怖い。

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自然界では生涯のほとんどの時間を樹にぶら下がって過ごすナマケモノ。
とにかく動くのが億劫らしく、寝るのはもちろん交尾や出産まで樹にぶら下がったまま行なうんだって。
木の芽や葉っぱを食べているナマケモノ。
1日に必要な量はたったの8g。
動かないからそれだけでいいのか、それだけしか食べないから動けないのか?
どうしてこんな怠け者になっちゃったんだろうね。
消化器官も怠け者で、食べても消化しないことがあるらしい。
満腹でも餓死することがあるそうなので筋金入りの怠け者だ。

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つづいて向かったのは、ホテル近くの「セミナリオ公園(Parque Seminario)」。
街のど真ん中にあるこの公園でもある動物を見ることができる。

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公園に入るとさっそくイグアナ発見!
通称 “イグアナ公園” とも呼ばれているこの公園にはイグアナがうじゃうじゃ。

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餌付けをしているので警戒心はほとんどない。
行ったときには、キャベツが撒かれていた。

触ってもされるがままで知らんぷり。

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気をつけないといけないのは頭上。
樹の上にいっぱいイグアナがいるんだけど、時々ジャーッと糞をするので要注意。
イグアナの糞はウンコとオシッコが混じっているのでかかると悲惨。

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前にもいちど書いたと思うけど、ケンゾーは昔イグアナを飼ってたことがある。
20歳くらいのときに、「イグアナ飼いたいなあ」って言ってたら当時の彼女が誕生日にプレゼントしてくれたんだよね。
当時は単純に嬉しかったんだけど、今思い返してみると誕生日プレゼントにイグアナをチョイスってなかなかの個性派。
クリンクリンした目が好きだったんだけど、本場のイグアナはかなりゴツかった。

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イクエから「なんでイグアナとか飼いよったと?」とか「どこがいいのかさっぱり理解できん」とか「気持ち悪!」とか「ほら、子どもも泣いて逃げよるやん。ネコとかウサギとか犬とか子どもは好きだけど、本能的にイグアナは受け入れんのよ。」と言われながらイグアナ観察していると、ヘンなイグアナ発見。
前を歩くイグアナの尻尾をくわえてついて歩くイグアナがいる!
なんだコイツ?

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なんかで尻尾と鼻を数珠つなぎにして行進する象のショーはあるけど、イグアナも?
尻尾をくわえられてるほうはとくに気にする素振りはしてなかったけど、係員がくわえてるほうを捕まえてほっぽり出した。
常習犯なのかな?

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ほかにも、ひたすら別のイグアナにのしかかり、たてがみのような突起を噛みちぎろうとするヤツがいたり・・・。

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鳩に囲まれ、上に乗っかられても我関せずのヤツがいたり・・・。

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かなりヘンなイグアナの生態。
う〜ん、なんでイグアナを飼おうと思ったんだろう。
若かりしころのケンゾーに言ってあげたい、「やめとけ!」と。
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エクアドルの、ちょっとこわ〜い話

2015.08.26 09:27|エクアドル☞EDIT
子ども用のTシャツを自分用に2枚買ったイクエです。
大人用のが大きすぎて、子ども用のコーナーを冷やかしがてらに見たらピッタリサイズがあったので・・・。
パンツも買いたかったけど、シャツだけにとどめておきました。
物が増えるので古いシャツを捨てなきゃ。

きのう「世界遺産編」でお伝えしたクエンカの旧市街。
きょうはクエンカで出会ったちょっとこわ〜いものをご紹介します。

クエンカの旧市街を散策したイクエとケンゾー。
ほかにどこか観光できないかなあと思っていて、行ったのは無料の博物館。
中央銀行博物館。

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実はペルーのリマでも中央銀行博物館があって入場無料だったので行った。
昔の土器やプレ・インカ、インカ時代の日用品や祭具などが展示されていてなかなか見応えがあった。
南米ではそういう歴史的な遺産を銀行が所有していて、無料で公開しているケースが多いのかも。

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クエンカの中央銀行博物館には時代ごと、地域や民族ごとに衣装や装飾品、手工芸品が展示されている。

南米の先住民族の美意識って、とってもおもしろい。
人間や動物をかたどった土器は、かわいくてほっこりする。
スペインから侵略されていなかったら、とってもユニークな文化がもっと花開いていたと思う。

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この博物館の目玉の展示物。
それはちょっとこわ〜いもの。
そのコーナーは照明も薄暗くて、怖さに拍車をかける。
さあ、こころの準備を。

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人間の頭のようだけど、かなり小ぶり。
直径は15センチもない。
大きめの梨くらい。

「頭?
 この大きさはないよ。 
 ちがうやろ〜。」

「でも頭だよ!」

これ、ほんものの人間の頭。
エクアドルのアマゾンのジャングルに住む首狩り族。
彼らの風習で、自分たちの仲間を殺した者を敵討ちしてその人の首を切ってこんな風に保存していたらしい。
どうやったらこんなに頭が小さくなるのか不思議。
髪の毛や鼻毛は残ったまま。
口は紐で締められている。

干し首の横には、ご丁寧にイラストつきの説明パネルが。

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まず首を切って。
吊るして持って帰って。

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土鍋で煮込んで。
乾燥させる。
頭蓋骨は取り除き、中になにか詰めるみたい。

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首狩りの文化って、この民族だけじゃなくてフィリピンやインドネシア、台湾などの民族にもあったみたい。
日本も、武士たちが敵の首をとったりしていたし。

こんなことするなんて野蛮って思うかもしれないけど、この民族たちにはこの民族の考えがあったわけで。

アマゾンのこの民族たちは、首狩りを因果応報的な思想でやっていたらしい。
ただ単に個人的な復讐心によるものではなく、神のような存在が正義と罰を求めていて、それに基づいて行なっていたという主張。
それによって秩序を保っていた。
また、殺人者の首を狩ることにより、犠牲者の冥福につながるともされていた。

この博物館には干し首がいくつも展示されていた。

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目的や思想のもとに作られていた干し首。
でも1850年くらいからヨーロッパからの観光客や物好きな人たちが干し首をほしがり、干し首の商取引が盛んになった。
首狩り族たちは金のために干し首を集め始めた。
そしてそれは部族間の戦争に発展。
武器は白人が提供したらしい。

2009年にはエクアドルで首のない数体の遺体が見つかったのだそう。
干し首にされて、インターネットで販売されていたのだとか。

恐ろしい話。

まさか本物の干し首が博物館にこんなに展示されているとは思わなかったな。

日が暮れてお腹が空いてきた。
ガスつきのリヤカーで何やら焼いているおばさんを発見。
まわりには立ち食いしている人たち。

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煙が出ていて、おいしそうな匂い。
ソーセージやレバー、チキン。
好きなものを注文して、その場で温めてくれる仕組み。

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どれもおいしそう!
ひとつを除いてね。
唯一、食欲を誘われないものを、注文してしまった。
なんか怖いけど、好奇心が勝ったので。

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鶏の脚だけを串に刺したもの。
1本1ドルくらいだったかな。

口をあんぐり開けて、かぶりつこうと思うんだけどなかなかできない。
やっぱり、怖いんだよ。
ETの手がいっぱい、同時に顔に向かってくるの。
圧倒されて顔を背けたくなる。
食べるのを躊躇して、苦笑い。
そして再挑戦。
い、い、いただきます。

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えーと、味なんですが・・・。

「もう1回でいいや」という味。
食べるところがない。
軟骨みたいに、この脚をボリボリするのがいいんだろうか。
でも硬すぎて食べられない。
脚にわずかな肉がついているとはいえ、それは皮というか脂というか。

がんばってふたりでようやく1本を食べきれた。

ちょっと恐怖を感じる食べ物じゃなくて、普通においしいものを食べたい。
ということで、市場へ。
南米の市場にはフードコートがあって、ご当地メニューを安く味わえる。

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たくさんお店が並んではいるんだけど、よく見るとどの店も同じものを置いている。
巨大なものが巨大な鉄板に横たわっている。
でかい顔があちこちに。
いろんなところから視線を感じる。

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ブタの丸焼き〜!!
お店のおばちゃんに聞いたら、ブタ一頭で350食分くらいあるらしい。

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もうひとつ市場があってそっちにも行ったんだけど、そこのフードコートもブタの丸焼き屋だらけだった。
クエンカの大人気メニューみたい。
豪快!

ツウのお客さんは「この部位を切って!」とリクエスト。
好みの部位があるんだろうね。

ブタはなぜか笑っているようにも見える・・・。

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一皿3ドル。
付け合わせは、ジャガイモを潰して丸めて鉄板で焼いたものや生野菜。

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これはね、鶏の脚の串刺しと違って、おいしい!
お肉はとてもやわらかくて、適度な脂身。
皮はパリッとしている。

「こんなブタの丸焼きの店を日本でやったら、ユニークだしお客さんもいっぱい集まるよねえ。」
「でもあんな大きなブタを、中まで火が通るくらい焼けるオーブンがないとねえ。」

ちょっと怖いものがいっぱいあるクエンカだけど、街自体はとても綺麗で洗練されていて心地よくて、暮らしやすそう。

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おしゃれなカフェやショッピングモールもあるし、ジョギングできるような広い平地の公園があったり。
街路樹のある川沿いの道を朝から散歩して、公園を抜けて、カフェに入ってクロワッサンとスクランブルエッグ、フルーツジュース、コーヒーのセットメニューの朝食。
こんなにゆったりとリラックスした気分で朝食を食べることに幸せを感じる。

それにクエンカにはなぜかパン屋さんが多い。
すごく多い。
どこもおいしそうなパンを焼いている。
こんなにパン屋さんが多い街は、ほかにあまりないんじゃないかな。
ヨーロッパの街より多いかも。

そんなクエンカの街には、最近たくさんのアメリカ人が移住してるんだって。
物価も税金も安いし、標高2500メートルで涼しくて気候もいいし、エクアドルの中でも比較的治安がいいし、何でもそろっているし。
アメリカ人の高齢者が、クエンカに移住して優雅な老後を送っている。
4000人以上いるらしい。
エクアドルの貨幣は米ドルだから、それも違和感なく生活できるポイントかも。

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ちょっとこわ〜い思いをしたクエンカだけど、安心してゆったりとした時間を過ごすことができた。

クエンカの次に向かうのは、グアヤキル。

エクアドルいち治安が悪いと言われている。
本当の意味で、怖い・・・。
怖い目に遭わないようにこころを引き締めなきゃ!
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エクアドル「クエンカの旧市街」☆ 爽やかで住めるかも

2015.08.25 05:38|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
Tシャツを裏返しにして着ていたことに午後になって気づいたイクエです。
ケンゾーが全然教えてくれなかったの!
タグも丸見えだったのにー。
悪い夫です。

マチュピチュにナスカにワラスに・・・。
いろんなことを楽しんだペルーとお別れして、次に入国したのはエクアドル!
エクアドルの最初の訪問地は、世界遺産になっているクエンカ

クエンカ

朝、ペルーからの国際バスでクエンカの街に到着。
バスターミナルから路線バスに乗って、旧市街へ。

エクアドルってペルーよりも洗練されている感じがする。
クラクションをむやみやたらに鳴らしたりしないし、ペルーよりも安全運転。
ゴミも少ない。
雑多な感じがしない。
なかなか暮らしやすそうなところ。

まずは宿探し。
目星をつけていた宿は、値上げされていたので泊まれなかった。
まわりの宿にも値段を聞いてみるけど、ダブルルームで25ドル以上。
予算オーバー。

不安になりながら、旧市街をさまよう。

「あれ?ここさっきも通ったよね。」

同じ場所をぐるぐるぐるぐる。

そして、ピピッときた。
外観から穴場で安そうな感じ。

よく言えば「歴史を感じる」、悪く言えば「ボロい」HOSTAL SAN FRANCISCO。
真ん中のベージュの、見落としそうなホテル。

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室内は古くて、風通しがいい。
中央が吹き抜けになっていて、回廊に各部屋が並ぶ。

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「またこんな感じかあ」とケンゾーがつぶやいた。
まあ、たしかに・・・。
何を彷彿とさせるかというと、わたしたちが10泊もしたリマのお化け屋敷みたいな泥棒宿のこと。
もちろんこの宿にもツーリストなんていないし、空き部屋がほとんどだし、わずかな宿泊者はここで下宿しているような人たち。

ここなら・・・大丈夫でしょう。
この前の泥棒宿もそうだけど、盗まれることはあっても危害を加えられることはないだろうし。
しかもこの前の泥棒宿と違って、ホテルが面している通りは賑やか。

少しだけ英語がしゃべれる男性が家族経営をしている様子。
男性の印象は悪くない。

「この建物はとても古いんだよ。
 築150年くらいかなあ。」

男性は自慢げに言った。

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わたしたちが通された部屋の向かいの部屋にはおじいさんがいた。
目が合って微笑んでくれたおじいさん。
絵筆をもっていて、チラッと見えた部屋の中にはいくつかのキャンバスがある。
絵描きさん。
ここをアトリエにして創作活動しているんだと思う。

部屋は1人7ドルと言われたけれど、1人1ドルずつ負けてくれてダブルで12ドル。
(エクアドルは独自の貨幣がなくて、USドル)

シンプルな部屋。

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窓から見えるのはこんな景色。
写真に写っているのはサン・フランシスコ教会。
この宿HOSTAL SAN FRANCISCOの名前になっている教会。

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宿を出て100メートルもしない場所には広場がある。
織物や手編みのセーター、工芸品などの露店が並ぶお土産市場。
クエンカは、エクアドルのなかでもインディヘナの多い街。

そして、お土産市場からこんな3つのドームが見える。
クエンカのシンボル、カテドラルの屋根。
背景の空の青と雲の白を混ぜたような、清潔感のある色。

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水色のメルヘンチックなドームを目指して歩く。
すると今度は花市場が登場。
いくつものお花屋さんが並んでいて、華やか。
あたりはバラの香りに包まれている。
日常の風景に花市場があって、たくさんの人たちが花束を買っている。
すてきだなあ。

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そして花市場の奥に大きなカテドラル。
ドームは爽やかな色だけど、壁は石造りで重厚感がある。
不思議な組み合わせで、ちょっと新鮮。

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この大聖堂は1885年に造られたもの。
クエンカのコロニアルな街並みは世界遺産になっているけれど、このシンボル的カテドラルがなければ世界遺産にはなってなかったんじゃないかな。
それだけこのカテドラルは、どこからでも見えるし、爽やかで華やかなクエンカらしさを醸し出している。

屋根はメルヘンで外壁はどっしりとした雰囲気。
じゃあ、中はどうなっているんだろう。

厳粛な教会なので、静かにおじゃまします。

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中も、天井はパステルカラー。
柱と床は石造り。
メルヘンと重厚感の組み合わせだ。

たくさんの生花が飾られていて、いい香り。
こんなに生花がある教会は初めてかも。
クエンカの人たちは、お花が好きなんだね。

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このカテドラルみたいに、クエンカの旧市街は重厚感と軽やかさが混在している。

たとえば、茶色い石造りの堂々とした建物があるかと思えばー。

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可憐な建物が街角に建っていたり。
小さなバルコニーがかわいい。
バルコニーや窓枠の細かな装飾が、手芸のレースっぽいと思うのはわだしだけ?

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カラフルな建物が並び、鮮やかな通りがあるかと思えばー。

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真っ白なゾーンがあったり。
後ろの教会がお城みたい。

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それなのに、バラバラな感じがしない。
統一感がある。
400年前の都市計画に沿った街並みがそのまま保存されてるからかな。

南米にはいろんなところに植民地時代に造られた街並みが残り世界遺産になっている。
そのなかでも、クエンカの街並みはいちばん爽やかに感じる。
コロニアルだけど派手すぎない。
古いけれどきれいで清潔感がある。

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夜はコロニアルなほかの街と同様、ライトアップされる。

街によっては、赤や紫、オレンジ、緑・・・といろんな色のライトを多用してギラギラとライトアップしているところもある。
「派手過ぎ」「悪趣味」「台無し」って残念になることも。
南米の趣味なのかなって思ってたけど、クエンカは違った。

シンプルなライトアップ。
どぎつくない。
美しい建物が、夜の闇に映える。

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教会も造花じゃなくて生花で飾ってあるし、ライトアップも建物そのものの良さを引き立たせるような仕方だし、クエンカの人は本物志向なのかも。

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わたしたちの宿の前のサンフランシスコ教会も、夜はこんなロマンチックな雰囲気に。
ちょうど結婚式も開かれていた。
なおさらロマンチック〜♡

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さて、水色のカテドラルが街のシンボルの世界遺産「クエンカの旧市街」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

ほんとうはね、2つくらいあげてもいいだけど、あまりに南米でたくさんのコロニアルな街並みを見てきたものだから正直、食傷状態。
クエンカでは息をのむほど大きくて豪華な建築物は、カテドラル以外ないかな。
旧市街はこじんまりしている。

でも、石畳の道や爽やかな街の雰囲気は好き。
歩いていてとても心地よく感じる。
ストレスなく生活できそうで、ここに住めって言われても住めるなあって思う。

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実際、最近クエンカに移住してくる〇〇人が多いんだとか。
その話はまた次回に。

そして、クエンカで「見た」「食べた」ちょっとこわ〜いもの。
次回はそのことも織り交ぜながらお伝えしますね ♪
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旅したペルー こんな国

2015.08.24 05:45|南米☞EDIT
ペルーには6/2~7/23まで52日滞在しました。
世界遺産のマチュピチュ、絶景オンパレードのトレッキング、久しぶりの友人との再会など盛りだくさんの滞在となりました。
そんなペルー旅を振り返ります。

旅の費用はいくら?

ペルーでいくら使ったのか発表します。

交通費  1045.65ソレス
外食費  699.00ソレス
食料費  773.20ソレス
宿泊費  1605.00ソレス
観光費  1109.26ソレス
その他  481.40ソレス

合計  5713.51ソレス=約224,982円(1ソル=40円)
約4,327円/1日2人で

ペルーはマチュピチュを筆頭に観光スポット、とくに遺跡関係の入場料が高い。
でもローカルな食堂に限れば外食は意外と安かったので助かった。


◇移動手段はこうでした

リマ以南のバス移動はまったく問題なかったんだけど、リマから北のバス移動にけっこう手間取ってしまった。
原因はバスターミナルが無いこと。
街に公共のバスターミナルが無く、それぞれのバス会社からバスが発着している。
ワラスのような小さな町は問題ないけど、大きな街になるとバス会社間の移動はかなり困難。
バスを乗り継ぎながらエクアドルへ移動したんだけど、乗ってきたバス会社に次の街までのバスが運行されてなかったり待ち時間が長かったりと接続が悪くてかなり振り回された。
ペルーの北部をバスを乗り継いで移動する際には、事前に次に行く街までのバスがあるかどうかバス会社に確認したほうがいい。

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こんなお宿に泊まりました

宿の相場はダブルルームで1室30~40ソレスくらい。
クスコやリマは高いけど地方は安い。
Wi-Fiやキッチンがある宿も多い。
おすすめはアレキパの「サンドラの家」。
サンドラママの作る朝食と夕食がついて1泊30ソレス(2泊目以降は25ソレス)。

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コストパフォーマンス最強宿はワラスのEL TAMBO。
個室もドミトリーも同料金で1人10ソレス。
Wi-Fi、キッチン、ホットシャワーあり。
世界中の山好きが集まる宿。
ワラスは涼しくて気持ちがいい街なので、沈没したい人にもおすすめ。

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これが一番うまかった!

ケンゾー 「ウニのお好み焼き風」
砂漠に囲まれた都会のオアシス・ワカチナに向かうときに立ち寄ったイカ。
物価の高いワカチナに行く前に腹ごしらえをしようと、深く考えずに入ったバスターミナルに隣接していた安食堂。
これまたとくに考えずに頼んだ2つあるランチメニューの一つがウニの料理だった。
見た目はかき揚げで、「お!もしかして海鮮のかき揚げかな?」と思ったんだけど、まさかのウニだった。

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揚げてはいるんだけどサクサクっとした歯ごたえじゃなくて、中はふわっとお好み焼きみたい。
ちゃんとウニの風味がぷわっと口の中に広がってうまい!
まさか7ソレスのランチでウニを味わえるとは思ってもみなかった。

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今度はビールといっしょに!って思って、この日以降も探したんだけど、けっきょく出会わずじまいだった。
文句なしにまた食べたい料理。

イクエ 「ホルモン焼き」
コルカの屋台料理。
おいしそうな匂いに誘われて注文。

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ホルモンとジャガイモを鉄板でジュウジュウと焼いて甘辛のタレに絡めて。
一皿5ソレス。
ホルモンはやわらかく、ジャガイモはホクホク。

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日本でも売れそうな味。
冷えたビールや酎ハイといっしょだと最高だろうなあ。
別の日にもう一度買おうとしたらお店が出ていなかった。
あの日はお祭りだったから、特別メニューだったのかも。


おすすめ!!一番良かった場所

ケンゾー 「トレッキング」
コルカ渓谷とワスカラン国立公園のトレッキングがよかった。
ワスカラン国立公園の美しさは別格。
なんど叫んで、なんど溜め息をついて、なんど泣きそうになっただろう。

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コンドルが舞うコルカ渓谷のトレッキングは、宿のロケーションが良かった。
1泊目は崖を1000m下っていった谷底のオアシスにある宿。

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断崖絶壁の山に囲まれたオアシス。
空は山に遮られ狭く、世界から隔絶された秘密基地にいるような気分に。
のんびりとプールに浸かりながらビールを飲んだらもう気分は最高。

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2日目は崖っぷちに建つ素朴な宿。
なんといっても目玉は天然温泉!
川のせせらぎをを聞きながらの月見風呂は最高だった。

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イクエ 「ペルー警察」
クスコにマチュピチュ、ウロス島、ワラス・・・。
見どころ満載のペルー。
その中でワラスがいちばん感動したけれど、それに負けず劣らず感動したのが宿で盗難にあったときのペルー警察の対応!
ペルーの警察に助けを求めると逆に賄賂を要求される、なんて噂を聞いていたけど全然!
刑事は英語堪能で、対応は紳士的。
なんと事件現場の安宿までわたしたちをパトカーに乗せて管理人に事情聴取をするという徹底ぶり。
盗難で嫌な思いはしたけれど、旅行者を大切にする仕事熱心なツーリストポリスのおかげでペルーを嫌いにならずにすみました。
ペルーのツーリストポリスに拍手。

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ふらり ゆるり ペルーの感想は?

ケンゾー
ペルーと言えばマチュピチュしかないようなイメージだけど、とんでもない。
遺跡や民族はもちろんのこと、砂漠や海、そしてトレッキングと見どころ盛りだくさんのペルー。
今回は行ってないけどアマゾンもあるし思った以上に奥の深い国。

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気になっていた治安も、観光に力を入れているだけあって観光地には警察があちこちにいて危険を感じることはなかった。
移動費や滞在費もそこまでかからないのでとても過ごしやすい国だと思う。
唯一期待はずれだったのは、雑貨や衣類が思っていた以上にショボかったことかなあ。
ボリビアのほうが種類が豊富でセンスがいいし、格段に安かった。
南米の土産物を買うならボリビアのほうが断然いいと思う。

イクエ
「ペルーと言えばマチュピチュ」と思っていたけれど、旅行を終えてみるとマチュピチュの印象が薄くなるほどペルーにはマチュピチュ以外の見どころがいっぱいありました。
インカの遺跡も、山も、海もあるペルー。
思っていたよりも発展していたし、旅行しやすい国。
遺跡や国立公園の入場料は高いけど、宿代や食費、移動費はそこまで高くないのでバックパッカーでもじゅうぶん楽しめます。
世界でいちばん標高の高い街「ラ・リンコナダ」に行けたのもよかったです。

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遺跡に興味がない人も、コルカ渓谷やワラスのトレッキングは壮大な自然が楽しめるのでおすすめ。

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アマゾン方面には行ってないけど、イキトスあたりも楽しそう。
ペルーに行けば南米の「いいとこどり」ができるんじゃないかな。
国土も広いし、1か月くらいペルーにあててもいいと思いますよ。

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バスがない!ペルー脱出ならず?

2015.08.23 05:58|ペルー☞EDIT
キューバ行きのチケットを購入してホッとひと安心のケンゾーです。
先日30分の違いでプロモーション価格のチケットを買いそびれてしまってガッカリしていたふたり。
しばらくショックを引きずっていたんだけど、翌日ふたたびプロモーションが復活。
買いそびれた時と同じ値段で無事に購入。
10月に3週間、歴史が変わろうとしているキューバに行ってきます。
たぶんこの旅最後のハイライトだろうなあ。

5日間にわたってキャンプをしながらワスカラン国立公園のトレッキングを楽しんだケンゾーとイクエ。
ワラスに戻り、疲れきった体を一日休めてから移動開始。
もうふたりとも若くはないからね。
若者みたいな弾丸移動は、もうムリだね。

ここからふたりがめざすのはエクアドル!
じつは6日後までにグアヤキルにたどり着かないといけない。
その前に、世界遺産の街クエンカにも寄りたいので時間はあまりない。
ワラスからクエンカまではおよそ1200km。
とりあえずは国境近くのピウラをめざそう。
ワラスからピウラまでの直行バスはないので、まずはトルヒーヨまで。

ピウラ

ワラスにはバスターミナルがなく、バスはそれぞれのバス会社から発着している。
ほとんどのバス会社はSimon Bolivar通りに集まっているので不便ではない。
今回はLINEA社を利用。
朝8時半発でトルヒーヨまで20ソレス(約800円)。
座席が大きくゆったりとしていたので快適。

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車窓から見えるワスカランの美しい山々。
まだ脳裏に強烈に残っているトレッキングの情景が蘇る。
素晴らしい5日間だったなあ。
この感動を越える景色に次はいつ出会えるだろう。

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しばらくすると、窓から見える景色がアルゼンチン北部のウマワカ渓谷に似た地形へと変化。
同じ山は山でもワスカランの雪をかぶった山とはガラッと印象が変わる。

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5日間のトレッキングは感動の毎日だったけれど、歩いた距離はせいぜい50kmちょっと。
世界は地球は広くて大きい。
この旅であと何度震えるような絶景と出会えるだろう。

およそ6時間後にトルヒーヨに到着したんだけど、誤算が発覚。
各バス会社が集まるバスターミナルに到着すると思っていたら、LINEA社のオフィスが終点。
LINEA社のピウラ行きのバスはあることはあるけれど、夜発で長時間待たないといけないし高い。
ほかのバス会社に行こうにも、どこにあるのかさっぱり分からない。
どうしよう?

今から別のバス会社を探すこともできたんだけど、なんだか今日移動する気が萎えてしまった。
仕切り直しをしたい気分。
移動中どこかで一泊しないと、夜行バスばかりじゃきついなあと思っていたので1泊することに。

トルヒーヨの市街地から10kmほど離れたところにワンチャコという海沿いの町がある。
サーフィンスポットとして有名で、若者に人気のリゾートエリア。
リゾートだけど貧乏サーファーが泊まる安宿もある。
海沿いの町だからきっとシーフードが食べられるだろうし、犬好きとしてはワンチャコという名前にちょっと惹かれる。

都合がいいことに、LINEAのターミナル前でワンチャコ行きの路線バスに乗ることができた。
ワンチャコまで約30分、1.50ソレス(約60円)。
車内はガラガラでいくらでも席が空いているのに、男の子が運転席の横の床の上に座っている。

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シフトチェンジをするドライバーの仕草をじっと見つめる男の子。
親子なのかな。
大きなバスを運転するお父さんは男の子の憧れなんだろうね。
日本を出発する頃、飛行場で飛行機を牽引する車の運転手になりたいと言っていた甥っ子はいま何に憧れてるんだろう。

夕方5時半頃にワンチャコに到着。
車掌に「ここだよ」と言われて降りるも、目当てのゲストハウスまではまだ1km以上ある。
ゲストハウスをめざして歩いていると、乗ってきたバスと同じ番号のバスが何台も横を追い抜いていく。
けっきょくバスはゲストハウスのすぐそばまで通っていた。
車掌はきっと気を効かせて町の中心地で降ろしてくれたんだろうけど、ちょっと損した気分。

うまくいかない事は伝染するのか、汗を流しながら目当てのゲストハウスに着いたものの、ドアが閉まっていて入れない。
いくらベルを鳴らそうと、ドアを叩こうと返事が帰ってこない。
休業中なのか。
ヒッピー風の女の子2人も外から建物の中を伺っている。
この子たちも泊まりたいのかな?
でも手ぶらだしなあ。
よく見ると1人がピエロのような赤い玉を鼻に付けている。
たぶん大道芸をして路上でお金を稼いでるんだろう。

2軒隣の食堂のおばさんが「ドアをドンドン叩いたらいいよ」と言っているので休業している訳ではなく、単に留守にしているよう。
近所にちらほらとホテルはあるけれど、どれも手が届かない高いホテルばかり。
まいったな、日暮れも近いしどうしよう。

とりあえず夕日を眺めにすぐそばの海岸へ。
いまにも消え入りそうな太陽を背に、波に乗るサーファーたち。
この夕焼けに染まる海岸を眺めていると、無性にサーフィンをやってみたくなった。

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トレッキングと同じく自然任せ、自然に抱かれるイメージがそう思わせたのか。
単に夕日を浴びて波に乗るサーファーが格好よく目に映ったのか。
なんにしても、きれいな夕焼けを見ることができてよかった。

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陽が沈んでもゲストハウスは閉じたまま。
おなじように海岸で夕焼けを眺めていたさっきの女の子たちに声をかけてみる。
アルゼンチンから来ていた2人は、友だちを訪ねに閉まっていたゲストハウスを訪れたんだそう。
ホテル探してるんだったら自分たちが泊まってるホテルが空いてるよ、と言われたので案内してもらうことに。
1人15ソレス(約600円)で泊まれるそうなので、まあ悪くない。

案内されてやって来たのは、さっきバスから降りたところ。
こんなことなら最初からこの辺りでホテルを探せばよかった。
ここにバックパッカー用のゲストハウスが密集しているから、車掌もここで降りたほうがいいよって言ってくれたんだろうね。
2人のホテルは併設されているレストランとサーフショップの裏。
中に入るとギターやジャグリングの道具が無造作に置かれている。
ホテルはヒッピーたちの溜まり場だった。

1人15ソレスで泊まれる部屋は空いてなく、2人で35ソレス(約1400円)の部屋にチェックイン。
ワンランク上と言っても、ダブルベッドが置かれただけの簡素な部屋。

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まあ1泊だけだし、寝床が確保できただけでもよしとしよう。
でも、さあ腹ごしらえだ!とホテル前の通りに出てがっかり。
よく見ると「1人15ソレス!」というホテルの看板があちこちにある。
どのホテルも建物がきれいだし、しかも「専用シャワー・トイレ付き」の文字も。
はあ〜、力が抜けるよ。
手頃な値段で食べられるシーフードにも出会えず、ちょっと残念なワンチャコ滞在に。

翌日、朝起きるとなんだかお祭りモードのワンチャコの町。
職場ごとにメインストリートをパレードをして練り歩いたりしているんだけど、子どもたちがかわいかった。
たぶんインカ時代を表してるんだと思うんだけど、手作り感満載のキラキラ衣装に身を包んだグループや、フリフリドレスで着飾ったグループなどおめかしした子どもたちが登場。

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いったい何のお祭りだったのかは謎。
1週間後のペルーの独立記念日と関係があるのかな?
賑わうワンチャコの町を脱出し、トルヒーヨのEMTRAFESA社のバスターミナルへ。
ピウラまでは27ソレス(約1080円)。
1時半発のバスに乗ったので、ピウラに着くのは夜の8時くらい。
そこでうまくクエンカ行きの夜行バスに乗れるといいんだけど。

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このバスには車内食が付いていた。
量は少ないけどチャーハンとゼリー、そしてなぜだかあめ玉1個。
このあめ玉1個ってなんなんだろう。
こんなの付いてても嬉しくないし中途半端。
チャーハンはけっこう美味しかったんだけどね。

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予定通り8時過ぎにピウラに到着。
ここでまたしても誤算が。
ピウラにも統一のバスターミナルがない!
EMTRAFESA専用のターミナルに到着したんだけど、クエンカ行きのバスがない!
ペルーの北部はどこもターミナルが無いのかなあ。
バスの接続がまったくうまくいかない。

どこに行けばクエンカ行きのバスに乗れるのか、EMTRAFESAの窓口で尋ねて教えてもらうけれどさっぱり分からない。
なんかタクシーに乗ってどっかに行けって言ってるんだけど、土地勘がないからぜんぜん分からない。
仕方がないので、街を走っていたときの記憶を頼りにバス会社がありそうなところを目指し歩いていくことに。

いくつかバス会社は見つかったけれど、クエンカ行きのバスがない。
「あっちに行った◯◯って会社にクエンカ行きがあるぞ」そう言われて行ってみるも「朝しかない」とか「今日はもう出発した」と言われ別のバス会社へ。

いくつのバス会社に聞いてまわっただろう。
夜の街をバス会社を探して彷徨うケンゾーとイクエ。
けっきょく願いもむなしく全滅。
重い荷物を持って歩き回ってもうヘトヘト。
今日はもう諦めてここで1泊するしかない。
適当に見つけたホテルにチェックイン。
お腹が空いたので荷物を部屋に置いてすぐに外へ。

なにか手頃な食堂がないかなあとホテルの近所を物色中にひとつのバス会社が目に止まる。
このバス会社の存在は認識していたけど、看板に書かれた行き先にクエンカが無かったのでスルーしていたバス会社。
改めて見ると、小さな看板にクエンカの文字が。
胸がちょっとざわついた。
ダメ元で聞きに行くと、まさかの「このバスだよ!」
ええっ?マジで!?
「何時発?」
「い・ま!」

ちょっと待ったー!
乗ります、乗ります!

荷物を取ってすぐに戻ってくるから!と言って、ついさっきチェックインしたばかりのホテルへダッシュ。
払ったお金を返してもらえるか不安だったけど、説明したらこころよく返金してくれた。
申し訳ない!

バッタバタになったけどなんとかクエンカ行きのバスに滑り込みセーフ。
クエンカまで1人49ソレス(約1960円)だったんだけど、お金が足りなくて1ソレスくらい負けてもらった。
これ、今夜ここに泊まってたらぜんぜんお金が足りなかったな。
いやあよかったよかった。

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9時半に出発したクエンカ行きのバス。
夜中の3時に国境到着。
ペルーとエクアドルのイミグレーションは同じ建物内で隣り合っているのでスムーズ。

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そういえば、ボリビアのワイナ・ポトシ登山とアマゾンツアーを一緒にやったトオルくんも今日エクアドルに入るって言ってたなあ、なんてことを思い出していたら、なんとイミグレーションでトオルくん発見!
まさかの再会にビックリ。
イクエとトオルくんのシャツの色がかぶってるのにもビックリ。

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トオルくんの目的地はグアヤキルなので再会してすぐにお別れ。
でも、またすぐにあの島で再会するんだよね。
ということで、最後はバタバタになってしまったペルー旅だった。
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ペルー「ワスカラン」☆☆☆ ラグーナ69のイチ押しルート

2015.08.22 05:41|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
体力や運動神経がなくて体育の授業がいちばん憂鬱だったけど、高校まで運動部に入っていたイクエです。
運動部のほうがイケてる感じがしたし、姉や母からも「当然運動部でしょ」みたいなプレッシャーもあったし。
素振りやランニングをしながら、歌っているコーラス部女子を横目で見て「いいなあ。コーラス部がよかったなあ。」と思っていました。
中高とテニス部だったわたし。
大会ではいつも一回戦敗退だったけど、仲間に恵まれて楽しかった青春を送れました。

体を動かすのが苦手なわたしが、世界一周中にトレッキングを好きになってしまった。
きつくて、苦しくて。
でも予想できないような光景が待っている。

先がわからないことからのドキドキ。
簡単には行けないからこその冒険心。
苦労してこその感動。

これって、バックパッカーの旅と共通するものがある。

「すごいよ!」
頭上でケンゾーが満足そうに頷いている。

ケンゾーの立っている丘の頂上からは、何かが見えているらしい。

心臓の高鳴りは、息を切らして山道を登ってきたからか。
それとも、これから見る景色にドキドキしているからか。

はやる気持ちとは裏腹に、なかなか足は進まない。
一歩ずつ、岩場を登っていく。

そしてー。

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迫力のある山が待ち構えていた。
標高6112メートルのチャクラフ山。

全身の毛穴が開くような、身も心も解き放たれていくような感覚。
最高に気持ちがいい。
「うぉおおお~」と叫びたくなる。
これを、感動というのだろうか。

山裾の湖は、ここから見るとまるで水たまり。
でも、こんな神秘的な色の水たまりってない。

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ケンゾーも最高の気持ちになっているのがわかる。
飛び跳ねるように岩を登っている。
疲れなんてとっくに吹き飛んでいるみたい。

「こっちもすごい!!」

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かなり登ってきた。
空にそびえていた山々は、いま目線の高さにある。
ぐっと近くに感じられる。

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左から右へと視線をずらす。
氷河をどっぷりと抱えた山々が、競うように林立している。
そのひとつひとつが美しく、崇高で、心に迫る。

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どこまでも青い空。
天に近い空。
雲ひとつない空。

燦々と照りつける太陽。

「この暑さだと、氷河が溶けるかもしれないね。」

爆音のようなとどろきに、山の氷河に目を向ける。

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ゴゴゴゴゴゴォ~。
煙を上げながら崩れ落ちる氷河。

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強固でどっしりとかまえている雪山も、突然太陽の力で姿を変える。

あの山のふもとにこれから目指すラグーナ69がある。
美しいと言われる湖は、まさにあの氷河が造り出している。

湖はきっとすぐそこ。
バテバテだったけど、早足に。
ケンゾーよりも前を進む。

「あそこまで行けば見えるはず。」

なだらかな丘が続く。

「どう?見えた?」

後ろからケンゾーが問いかける。
「うーん、まだ見えない。」

また丘を下る。
「今度は見えそう。
 どう?」

「いや、まだ。」

ワクワクしながら坂道を駆け下り、緊張しながら見下ろすとそこにはまた丘が続いていて。
その繰り返し。

興奮した様子の欧米人の女性2人組とすれ違った。

「湖までもう少しよ。
 ほんっとうにきれいだった。
 なんていうの、涙がほおを伝うほどに感動するんだから!
 楽しんでね!」


そして、ついにわたしたちはたどり着いた。

「こんなに青いんだ。」

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尾根を登ってきたわたしたち。
見下ろすラグーナ69は、まるで火口湖のようだった。
空のように、いやそれ以上に青い色が、こんな厳しい自然の中に存在していた。

風がたち、波紋が起こるたびに湖の色は変わっていく。

ラグーナ69までの日帰りコースだとここまでは来ない。
通常なら湖と同じ高さまで登り、湖畔にたどり着く。

ここからは湖に向かって歩いている豆粒くらいの大きさの人々や、湖畔で写真を撮っている人たちの姿が見える。

「湖が混雑していると嫌だね。
ピスコのベースキャンプに寄らずに、朝早めに湖に行って絶景を2人占めするってこともできるけど。
どうしようか?」

きのうはそれを悩んでいた。
でも、わたしたちは先にベースキャンプに行くことにしたのだった。

でも、その悩みは無用だった。
ここは絶景を2人占めできる場所。
もってきていたパンと缶詰、チーズとオリーブのお昼ご飯。
迫力のある雪山と、信じられない色をした湖に包み込まれるような気分。
そして食べたあとは一気に下っていく。

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風が吹くたびに湖面がキラキラと輝く。
湖畔にはたくさんの人たちがいて、この自然の美を堪能している。

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滑り落ちるように砂利道の坂を下っていき、ついに湖畔に到着。

ワスカラン国立公園にはいくつもの湖が存在している。
ラグーナ69の「69」は湖の通し番号。
ワスカランでもっとも美しいと言われる湖。

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振り返ると、さっき間近で見ていた三角形の山が遠くに見えた。
そして咲き誇る花々。

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湖に手を入れる。
「つめたっ!」

こんな水に5秒も浸かれない。
だけどあまりにもきれいで、泳いだら気持ちいいだろうなあ、泳ぎたいなあとまで思える。

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湖は太陽の位置や雲の状態、空の色によってまったく違う色になる。
きっと朝や夕方には、この湖も違う姿を見せてくれる。

ここにテントを張って1泊ぐらいしたいなあ。

後ろ髪引かれながら、ラグーナ69を発つ。

「バイバイ、ラグーナ69。」

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立ち止まっては何度も振り返る。
何度見ても初見のように「あ~!美しい!」と感動できる。

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キャンプ場までは、来た道とは別のルートで帰る。
みんなが使う通常のルート。
たくさんの人たちとすれ違う。

みんな辛そうな顔をしているけど、もうすぐ素晴らしい湖に会えるから。

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日帰りツアーの人たちは帰りの集合時間に間に合うように歩かないといけない。
でも歩くスピードは人それぞれ。
すでに湖に到着して引き返そうとしている人もいれば、これから最後の峠を越えようとしている人もいる。
湖に向かっている人たちにすれ違いざま「あとどのくらいで着きますか?」と聞かれる。
最初は「もうすぐですよ!」と答えていたけど、わたしちが下るに従って返事は「あと15分です」「30分くらいです」「1時間はかかると思います」と変わっていった。

最後のほうの人たちはすでにバテバテで、歩みも遅い。
もう限界のような顔をしている。
あの人たちは無事に湖に到着できるのだろうか。
たとえ湖に到着しても、集合時間に間に合うように帰らないといけないから湖に5分も滞在できないんじゃないかな。
日帰りツアーでは歩く時間をだいたい7時間とってあるけど、せめて8時間くらいとってあげたらいいのに。

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帰りの道も、すばらしい景色の連続だった。
わたしたちは4日間かけてサンタ・クルス谷をトレッキングしたけど、時間がない人や体力に自信がないひとは、このコースだけでもじゅうぶん楽しめる。
雪山に湖、そして滝。
ワスカランの魅力が凝縮されているようなルート。

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帰りはラグーナ69から2時間弱で幹線道路に到着。
15時半過ぎのバスで、13ソレス(約520円)でワラスの街に戻ることができた。

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このワスカラン国立公園は世界自然遺産に登録されている。
ということで、いつもの・・・。


さて、アンデスの山々が織り成す世界遺産の「ワスカラン国立公園」。
「星いくつ?」

「星、3つ!

ワスカラン国立公園の広さは四国のおよそ半分。
標高3000メートルから6000メートルに位置し、世界で最も高い場所にある国立公園。
6000メートル級の山が29座、5000メートル級の山が200座以上ひしめいている。
さらに663の氷河、湖は296もある。

トレッキングルートも無数にあるので、山好きの人ならワラスに半年滞在しても飽きないんじゃないかと思う。

チリのパイネ国立公園も5日感トレッキングしたけれど、絶景続きでほんとうに美しかった。
ワスカランでトレッキングをして、はじめのほうは「美しさや楽しさではパイネのほうが上かな」と思ったけど、トレッキングをやればやるほどワスカランの深さや広さを実感。
文句なしの星3つ。

とくにピスコ山ベースキャンプからラグーナ69へ抜けるルートはおすすめ。

サーキット

最低でも1泊2日で行ける。
わたしたちのように登山口のキャンプ場に荷物を置いて、早朝に出発。
ピスコ山を間近で見て、ラグーナ69へ。
帰りのバスの時間がギリギリになるので、ゆっくりしたい人はキャンプ場でもう1泊すればいいと思う。

体力に自信がある人は、登山口じゃなくてピスコ山のベースキャンプで1泊を。
荷物を抱えて移動しないといけないけど、ベースキャンプは絶好のロケーション。

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年配の人や高度順応があまりできていな人は、ガイドやポーターを雇えばいいし、ピスコ山のベースキャンプにある山小屋に宿泊すれば、テントよりも快適に眠ることができる。
これは65歳のイクエの母親にもおすすめしたいプラン。
高齢者でも何度も山登りを経験している人なら、ガイドといっしょならいけると思う。

ピスコ山のベースキャンプから、5000メートル6000メートル級の山々を横目に、登り下りを繰り返す。
この間、大パノラマで絶景続き。

そしてチャクラフ山が突然ドーンと登場。
それからまた丘を一気に下って、今度はラグーナ69が突然バーンと現れる。
大感動ポイントが2回もある。

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さらに、行きか帰りに車でヴァケリアまで行けば、この前紹介した世界一の絶景ロードを味わえる。
ユンガイ〜ラグーナ69の登山口〜ヴァケリアまでのコレクティーボは一日に数便出ている。
コレクティーボやバスに乗れなくても、タクシーか有料ヒッチハイクをつかまえるのは簡単。

でも天候が重要なので、雨期じゃない時期を選んでワラス入りし、お天気が良さそうな時にトレッキングを。
せっかくのトレッキングも天気が悪いと、まわりの景色が見えないので。

ほんとうにすばらしかったワスカラン国立公園。
感動をありがとう〜!!

写真じゃ十分の一も伝わらないから、ぜひ♡
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ワラストレッキング5 出ました!「だいぼうけん2」

2015.08.21 06:33|ペルー☞EDIT
この前の記事で、わたしが雪の結晶を見てもあまり感動していなかったことを知った夫に「感受性が弱い!」と責められたイクエです。
雪のことはケンゾーに、ばらさないほうがよかったかな。

ワスカラン国立公園のポイントでいちばん人気のある「ラグーナ69」。
驚くほど青い、美しい湖らしい。
5時間~6時間ほどのトレッキングとあって、初心者でも挑戦しやすいコース。
ワラスの街でツアー会社に登山口までの送迎をお願いし、日帰りで行くのが一般的。

イクエとケンゾーも当初はワラスから日帰りで行くことにしていた。
でも、せっかくなのでラグーナ69の手前でキャンプをし、さらにピスコ山のベースキャンプに寄り道してラグーナ69を目指すことにした。

サーキット

同じキャンプ場に宿泊しているツアー団体のガイドに聞いたところ、ここからピスコ山のベースキャンプまでおよそ3時間、そこからラグーナまで3時間、ラグーナからここまで戻ってくるのに3時間、合計9時間ということだった。

ワラスへの最終コレクティーボが午後3時くらい。
それに間に合うように戻ってくるには、最低でも朝6時にはここをスタートしたい。

緊張していたのか、朝4時半に目覚めた。
真っ暗ななか体を震わせながら、凍るような川の水でご飯を炊いて味噌汁を作って、テントのなかで朝ごはん。
こんなときこそ、食事が大切。
あ〜、あったまる。

暗闇に、雪山だけが浮かび上がっている。
美しくもあり、そこだけ異様で怖くもある。

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ヘッドライトをつけて登山開始。
ここからでもじゅうぶん迫力があるピスコ山。
ベースキャンプから見ると、もっとかっこいいんだろうな。

ワクワクする。

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トレッキング5日目。
きょうこそ本当の最終日。

テントや寝袋はキャンプ場に置いてきているので、かなり身軽だ。
疲れはたまっているはずだけど、足取りはこれまでよりも軽い。

最終日のきょうは、フィナーレにふさわしい絶景に出会える予感。

キャンプ場のほうを振り返る。
まさに、素晴らしい一日の幕開け。

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山が燃えている。
神々しく燃えている。

そして、その赤はじわじわと広がっていく。

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きょうも、この世界に朝がやってきた。

♫ 素晴らしい 
  朝が来た
  希望の朝だ ♫

白く浮かび上がっていたピスコ山も、桃色に。

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ふたたび先ほどの山を見る。
真っ赤に染め上げられていた山はいつの間にか黄金色に。

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静けさが支配する世界。
絵画のような美しい世界。
聞こえるのはわたしたちの息づかいと足音だけ。

どこか別の世界に紛れ込んでしまったのかもしれない。
現実感がわかない。

遠くのほうからゴオオオ〜ッという音が響いてきた。
静寂を破るのは、ピスコ山のふもとからとめどなく流れ落ちる雪解け水。

この世界が現実のものであると実感させてくれる音。

この地球はたしかに生きている。
そしてわたしは地球を歩いている。

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道はずっと上り坂。
ラグーナでゆっくりしたいし、ベースキャンプでも雄大なピスコ山を見ながら一休みしたい。
そのためには、いいペースで歩いて時間に余裕をもたせないと。

自分を鼓舞し、息を乱さないように心がけて。
「いち、に、いち、に」。

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空はどんどん青みを帯びていく。
それでもまだ太陽は射してこない。

歩いているとはいえ、寒くて手足は冷えたまま。
はやく太陽が昇って、大地が温かくならないかなあ。

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「よし!
 太陽が照ってきた!」

ケンゾーがそう言って励ます。

序盤はよかったわたしの足取り。
でも、高度が上がるに連れて息が切れ、立ち止まることも多くなってきた。

今まで歩いてきた道を振り返る。
あの谷間から登ってきたと思うと、けっこうがんばってきた。

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着実にピスコ山には近づいている。
それでもまだまだ遠いような気もする。
いったいベースキャンプまであとどのくらいなんだろう。

時間によってはラグーナ69に行くのをあきらめてそのまま引き返さないといけない。
それはいやだ。
ラグーナは絶対見たい。
「ピスコもラグーナも」なんて欲張り過ぎたかなあ。

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つづら折りの山道を登りきり、丘の頂上に出た。
そこからしばらく歩くと、視界が開けた。

「あれ?
 向こうに山小屋が見える。
 ここだ、ベースキャンプは!」


青空に映える白銀のピスコ山。
着いたぞ〜!!

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間近に迫るピスコ山。
標高5752メートル。

「あんなところ、どうやって登れるんだろうねえ。」
人を寄せつけない、威容な姿。
人間があんなところに登れるというのが信じがたい。

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でも、ユウくんはこの1週間後にピスコ山に登頂したのだった。
登頂成功。
しかも単独!

すごすぎる。
だけど下山途中で滑落。
10メートルくらい落ちたそう。
手だけのケガで済んだのが不幸中の幸い。
(その後再会したときは、ユウくんは腕に短いギプスをはめていた。
 リマの病院で診てもらったそうだけど深刻ではないみたい。
 ほんとに、それで済んでよかった。)

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ベースキャンプにはいくつかのテントが。

最高のロケーション。
わたしたちも体力があれば、きのうがんばってここにテントを張ってもよかったかも。
でも、きっと夜はものすごく冷えるだろうな。
やっぱり素人のわたしたちには無理かな。
でも、ここに泊まるのすごくおすすめだよ。

テントはちょっと・・・っていう人。
山小屋もあるよ!
標高4675メートル。

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ピスコ山に登らなくても、ここまででもじゅうぶん美しい。
そして今からわたしたちが行く予定のラグーナ69に抜ければ、ワスカラン国立公園を2日か3日間くらいのトレッキングで満喫できる。
難しい道じゃないし、大荷物を抱えなくていいのでわたしたちのような初心者でもだいじょうぶ。
短期旅行者や中高年のトレッカーにもおすすめ。
ガイドやポーターを雇えばもっと楽だと思う。
テントじゃなく山小屋に泊まれば、体力温存もできるだろうし。

高山植物もきれいですよ。

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腰をおろし、ピスコを見つめながら休憩。
クッキーをほおばる。
ぜいたくな時間。

「雪山の白より、白いものはないと思う。」
ケンゾーに何度もそんなことを言った。

だってこれ以上ないっていうくらい眩しくて白いから。
ほんとうの「白色」って、この白だと思う。

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ピスコの勇姿を間近で見られるこの場所を去るのは名残惜しい。
でも、わたしたちにはラグーナが待っている。
新しい景色を求めて、歩き出そう。

しばらくすると湖が。
でも、これはラグーナ69ではない。
エメラルドグリーンに白いペンキを溶かしたような色。

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水に違和感を感じた。

「淀んどる?」
ケンゾーが言った。

美しい色なのに淀んでいるような、にごっているような。
波紋も立たないし、透明度がない。

「淀んどるんやない。
 凍っとるんや!」


湖面すべてが凍てついていた。

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ミシッという音とともに、湖の縁の部分にヒビが生える。
その音に触発されたかのように、別の場所でも。
連鎖的にヒビが入り、周りから少しずつ溶けていく。

もう少し太陽が昇ったら、氷の湖は水になる。
山に囲まれてひっそりと存在しているこの湖は、毎日これを繰り返しているのかもしれない。
数千年も、何万年も前から。

ここからは、がれ場を歩いていくことになる。
小さな岩、大きな岩。
不安定な岩、滑りやすい岩。

良さそうな岩を選んで、ポンポンと歩いていく。

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ルートはあるにはあるけれど、がれ場なので決まった道がある訳ではない。
でも好き勝手に歩いていけばルートを外れてまったく違う方向に行ってしまう。

これまでの登山者やガイドたちが残した積み石が、道しるべの代わり。

積み石がないか見回す。
「あっちだ!」

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積み石がなければ、きっと遭難している。
積み石に助けられたときは、感謝と次のトレッカーの安全を願い、自分も石を積むことにしている。

すべらないように慎重に足を下ろしたり、ときには思いきってジャンプしたり。

すると、ケンゾーが楽しそうに言った。

「だいぼうけん、しとるみたいや〜!」

でた〜っ!!
40歳寅年男の「だいぼうけん」。
パイネトレッキング以来の言葉。
(そのときの記事はこちら!

「いや、意味わからんけど・・・。」
「なんで?
 この道をだいぼうけんと言わずしてなんと言う?」

「だいぼうけんと言うより『風雲たけし城』の飛び石に乗って、池わたるヤツやろ。」

つれないわたしの返事にもかかわらず、ケンゾーは満足げに言う。

「まさしく、この道は『だいぼうけん2』の名にふさわし〜い!」

『だいぼうけん2』ってなに?

結婚して8年。
夫の「だいぼうけん」のポイントがいまだにわからない。

がれ場のあとに待っていたのは斜面の細い道。
小さくわたしが写っているのがわかる?
ちなみにこの道もケンゾーによると「だいぼうけん」らしい。

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「だいぼうけん」の名にふさわしいのは、むしろこのあとのルートだった。
どこを見ても白銀の山。
名峰がニョキニョキ。
雪山と同じ高さを歩いていく。

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こんな贅沢なルートがワスカラン国立公園にある。
しかもまったくメジャーではないルート。
今のところすれ違った人はいない。

登りばかりで苦しいけど、でもどこを見ても美しさで溜息が漏れる。
雲ひとつない青空。
もう、最高!!

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わたし、この時点でものすごく疲れている。
はぁはぁ言いながら歩いている。
足に力が入らなくて、何度もつまづきそうになっている。
心臓がドクドクいっている。
歩くのがきつくて1分ごとに歩みを止めている。

それなのに、身体中が幸せに満たされている。

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右から左に視線を移す。
180度、いや200度以上のパノラマ。
雪山がずっと連なっている。

「うわあーきれい!」
「かっこいい・・・。」
「すごいねえ。」

シンプルな言葉しか出てこない。
こんなにも雄大で神々しくて美しいのに。

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ただの岩山。
ただの氷河。
ただの青空。

カラフルなものがあるわけではない。
きらびやかな装飾があるわけでもない。
人類の英知が詰まった技術があるわけでもない。

そのままの岩山。
そのままの氷河。
そのままの青空。

そこにあるのはただそれだけ。
なんでこんなに心惹かれ、感動するんだろう。

自然の美に、人間は到底勝てない。

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山をぐるっと回り込むかたちで、尾根づたいに歩いていく。
南に向かって歩いていたり、東になったり、北になったり。
向きが変わっても、新たな雪山が迫ってくる。

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世界遺産になっているワスカラン国立公園。
6000メートル級の山が29座、5000メートル級の山が200座以上ひしめいている。
こんな素晴らしい場所なのに、そんなに知られていないのはどうして?
こんな場所が地球にある。

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どこを歩いても、山、山、山。
そのひとつひとつが壮大で、こころ奪われる。

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わたしは『絶景』という言葉を簡単には使わないようにしている。

最近ではテレビでも本でもブログでも『絶景』って言葉がたくさん使われている。
たしかに『絶景』って言葉は人の興味を引く。
でも「良い景色」というだけで『絶景』を使ってしまうと、『絶景』の言葉の重みがなくなってしまいそう。

わたしが『絶景』を使うのは、美しさに驚いて雄叫びをあげてしまう景色。
もしくは、感動して言葉を失う景色。
鳥肌が立ち、身体中がざわざわとなる景色。
幸せを全身で感じ、涙が出てしまう景色。
「この景色に巡り会えてよかったぁ!!」と心から思える景色。

このルートで見る景色はまさに『絶景』だ。 

ラグーナ69に行くのに、わざわざこのルートを通る必要はない。
同じ道を行って帰ればいい。
ラグーナだけを見たければわたしたちみたいに苦労しなくていい。
でも、このルートは「だいぼうけん」と「絶景」の嵐。
この道を歩けて、よかったあ。

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といっても、「まだあ?」「どこまで歩けばいいと?」という言葉を何度も口にしている。

ピスコ山のベースキャンプが標高4665メートル。
ラグーナ69が4580メートル。
ベースキャンプまで行ってしまえば、あとはラグーナまでほぼフラットな道か緩やかな下り坂だろうと思い込んでいた。

でも、登ったり下ったり登ったり。
むしろ登っていることのほうが多い気がする。
結局4900メートルを越えるところまで登ってきた。

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はるか下のほうを見ると、木々や湖がとても小さく見える。
ようやくラグーナ69への通常の登山道が眼下に見えてきた。
と思ったら、よく見るとわたしたちが泊まったキャンプ場だった。
川沿いに3000円のレジャーテントが健気にちょこんと立っている。

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「どこまで登ればいいと?
 そろそろ下りやない?」


あそこがこのルートの最高地点、そう思い込んでそこまでがんばって歩く。
ようやくそこにたどり着くと、さらに奥にもっと高い場所が見えてくる。

「えぇ〜?
 まだ登らなんやん!」


さっきからその繰り返しだった。

今度こそ。

数メートル先を歩くケンゾーが、坂道を上りきった。
こっちを振り返って満面の笑顔で頷く。

「すごいよ!
 いやあ、すごいよ!」


満足そうに何度も頷くケンゾー。

その顔から、ここがきょうのルートの最高地点であるだろうことがわかった。
その場所から何が見えるのか。

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息が苦しくて、足が重い。
駆け上ることなんてできない。

ゆっくり一歩ずつ。
胸を躍らせ、登っていく。
どんな景色が待ち受けているんだろう。

続きは明日「世界遺産編」でお伝えします。
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ワラストレッキング4後編 世界一の絶景ロードと世界一の星空

2015.08.20 05:51|ペルー☞EDIT
破けた靴を1ドルで修理してもらったケンゾーです。
いま履いてるのは1年前にエジプトのカイロで買ったCATブランドの靴。
さんざん探しまわったカイロでトレッキングシューズにいちばん近い靴がこれだった。
物価の安いエジプトで、日本円で7400円相当と奮発したんだよねえ。
あと4か月、なんとか帰国まで持ちこたえてほしいけど、ボロボロの靴で日本に降り立つのはかなり勇気がいるなあ。

4日間のトレッキングを終え、ワラスに戻るべくヴァケリアからユンガイ行きのコレクティーボに乗りこんだ4人。
疲れが溜まっているので爆睡モードとなるはずが、寝てなんかいられない興奮状態に。
だってこのコレクティーボ、とんでもないところを走ってるんだもん。
なんなの、この絶景ロードは。
こんなスゴいところを走るなんて、聞いてないよ!

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曲がりくねった山道をどんどん上っていくコレクティーボ。
真っ白な雪を被り氷河を抱いた山々が次々に姿を現す。
前も、右も左も。
首を動かすのに忙しい。

雲ひとつない抜けるような青空に白い雪山が美しく映える。

走りはじめて1時間。
峠を越えたその先には、さらなる絶景が広がっていた。

「これって、公共交通機関で行ける世界一の絶景ロードじゃない?」
イクエが言った。

するとユウくんが言った。
「世界一の絶景ロードでもあるし、世界一のぐにゃぐにゃロードかもしれない。」

山のふもとまで幾重にも道が折り重なっている。

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車が向きを変えるたびに、同じ山でも姿が変わっていく。
なだらかで雄大な山が、尖った険しい山に。
次々に別の顔を見せてくれる山々。
車に乗りながらにして、山々が競演する自然の大舞台を観覧する。

予想外の絶景にただただ圧倒。
キルギスの「オシュ〜ビシュケク間」の移動やタジキスタンのパミール越え、モロッコのアトラス山脈越えに匹敵する絶景度。

すごい。
陳腐だけど、「すごい」以外の言葉が思い浮かばない。

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谷間の向こうからそそり立つ氷壁をのぞかせているのは5752mのピスコ
これをかっこいいと言わずしてなんと言う。

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ぐにゃぐにゃ道を下り、今から向かう谷底には湖がふたつ。
ヤンガヌ湖オルコンコチャヤンガヌ湖チナンコチャという姉妹湖。
絵の具を溶かしたとしか思えないほど濃厚なエメラルドグリーン色。

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そして、このヤンガヌ湖の上にそびえるのが、国立公園の名前にもなっているペルー最高峰のワスカラン
2つの峰があり左の南峰が最高峰で6768m。

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1970年の5月31日、この地をM7.7の大地震が襲った。
ワスカラン北峰の西側で地滑りが発生、巨大な氷河も崩落しユンガイの街を流し去ってしまった。
雪崩でおよそ1万8千人の住民ほぼ全員が死亡するという大惨事に。
政府は埋まってしまったユンガイの地の掘り返しを禁止して国立墓地に定め、2km離れた場所に新ユンガイを再興。
美しい自然は時として人間に襲いかかることもある。

峠を越え、ユンガイめざしてぐにゃぐにゃ道を駆け下りるコレクティーボ。
ピスコが目前に迫るキャンプ場前で一旦停止。
せっかくここまで来たので、トレッキングを延長することに決めたケンゾーとイクエはここで下車。
4日間いっしょに歩いたユウくん&アイちゃんとはここでお別れ。

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「写真が苦手」というユウくん。
最後までユウくんらしい。
またどこかで会おう!!

ケンゾーとイクエのお目当てはラグーナ69という湖。
コバルトブルーに輝く美しい湖だそうで、ほとんどの人たちはワラスから日帰りツアーで訪れる。
ユウくんとアイちゃんもサンタ・クルス谷トレッキングの前に訪れていた。

日帰りツアーは、ワラスから2時間車に揺られ、湖まで3時間歩き、30分景色を眺め、また2時間歩き、ふたたび2時間車に揺られるというなかなか過密で過酷なスケジュール。
バタバタと時間に追われるようには歩きたくないケンゾーとイクエ。
大好きな湖ならなおさらゆっくりと景色を楽しみたい。
ということで、湖手前のキャンプ場で1泊して余裕をもってラグーナ69まで歩く作戦。

ユウくんとアイちゃんに別れを告げキャンプ場へと下りていく。
目の前には陽を浴びてまぶしく輝くピスコの姿。
自然と心が躍ってゆく。
高揚するワクワク感。
すっかりトレッキングの魅力に取り憑かれてしまった。

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先客はほとんどなし、だだっ広い草原のど真ん中にテントを張る。
テントの中からもピスコの勇姿を眺められる特等席。

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日が暮れるまでまだ時間があるのでヤンガヌ湖まで行ってみることに。
キャンプ場から湖までは歩いて30分ほどの距離。
陰ってしまう前に着けたらいいんだけど。

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歩いていると視界の隅を横切る小さな物体を発見。
何者かと思ったら、マチュピチュでも見かけたウサギの一種のチンチラだった。
モコモコとしたシルエットがかわいい。

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ほどなくしてヤンガヌ湖に到着。
陰ってしまった湖はエメラルドグリーンではなくなっていた。
けれど、鳥肌が立つほど美しい鏡張りの湖面がお出迎え。

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雪を被ったワスカランの北峰も鏡写しに。
湖面に現れたもうひとつの世界。
どちらが本物か見分けがつかないほどの美しさにため息が出る。

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キャンプ場への帰り道。
珍しく綱も付けられずに草を食んでいたドンキーたちが、1頭また1頭とイクエに近寄ってくる。
近づいてくるどころか、自分から顔をスリスリとすり寄せてくるドンキーたち。

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めっちゃかわいい!
ドンキーからスキンシップを求められるなんて、かなりレアだよ。
あー、あした一緒にトレッキングしたいよ。

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やがて陽が暮れ、キャンプ5日目の夜が訪れる。
残り少ない食料をやりくりしてのディナータイム。

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ピスコを眺めながらピスコ(ブドウで作る蒸留酒)を飲むという夢を密かに抱いていたケンゾー。
残念ながら暗くてピスコの姿が隠れてしまった。
まあ、見えないけどピスコのふもとで飲むってだけでよしとしよう。

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当初はラグーナ69に行くことだけが目的だった。
でも地図を見ていたイクエがピスコのベースキャンプからラグーナ69までトレッキングルートがあることを発見。
これってサーキットできるんじゃない?

サーキット

近くにテントを張っていたツアーのガイドに所要時間を聞いてみると、朝早く出発すればなんとか最終のユンガイ行きのコレクティーボに間に合いそう。
歩く距離はトータルで13kmくらい。
かなりキツい1日になることが予想されるけど、間近に迫るピスコとコバルトブルーに輝く湖を一度に楽しむことができるという贅沢なプラン。

この日、夜空を見上げると今までの人生でいちばん美しい星空が広がっていた。
明日に備えて早く寝ないといけないんだけど、あまりにきれいな星空で寝てしまうのがもったいない。
あしたはきっと素晴らしい一日になる。

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ワラストレッキング4前編 後ろ髪引かれる最終日?

2015.08.19 06:21|ペルー☞EDIT
フライトチケットを買いそびれてかなりヘコんでいるケンゾーです。
このところ2か月後のキューバ行きのチケットをチェックしていたふたり。
じわじわと下がってきたプロモーション価格。
底値で買いたいけど、いつ買うのか見極めが難しい。
昨日の夜、そろそろ買うかと航空会社のサイトを開くと値段が高騰、プロモーションが終わっていた。
ほんの30分前、日付が変わるまではあったのに!
これはショックでかいよ〜。
ふたたびプロモーションがはじまるのを祈るばかり・・・。

う〜寒い寒い寒い、さむい!!
トレッキング最終日は寒さで起床。
Pariaキャンプ場は標高3870m、きのうよりも400mも低いのにいちばん寒かった。(昨日の記事でキャンプ場の名前と標高を間違えていたので訂正しました。)

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凍えながらテントの外に出てみると、洗って干していた靴下がカチカチに。
テントの外に物を放置すると数分で凍り付いてしまう。
マグカップに入れた水も表面だけじゃなく丸ごとカッチカチに。
氷点下20°くらいはいってるんじゃないかな。

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悲鳴をあげながら川の水で顔を洗う。
冷たいも痛いも通り越して手の感覚が麻痺している。
凍傷とかならないかな。
顔を拭いたタオルがあっという間にカッチカチになってしまった。

太陽が恋しい。
はやく姿を見せて温めてほしい。
ブルブル震えながら朝食を準備する。

そして待ちに待った日の出。
真っ白に雪化粧された山が赤く染められていく。
頂上からじわじわと染め上げられていく雪山。
やがて全体が真っ赤に燃えた。

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夜は明けたけれど、谷間のキャンプ場にはまだ日光が届かない。
太陽よ、はやく顔を見せてくれ!
8時過ぎ、凍った靴を履いて待ちきれずに出発。
疲れが溜まってはいるけれど、3日間歩ききった達成感と充実感でみんな晴れ晴れとした顔。

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最終日の4日目はヴァケリアまでのおよそ12kmの道のり。
下っていくだけだから楽勝、のはず。
食料もほとんど無くなって荷物は軽くなってるしね。

4日目

キャンプ場を出るとまさかの銀世界が広がっていた。
地面が真っ白な霜で覆われている。
歩くたびにザクッザクッザクッ。
霜柱なんて久しぶりに見たよ。
小学生以来じゃないかな?

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ようやく陽がさんさんと降り注ぐように。

あ〜あったかい。
体がじんわり温められ力がみなぎってくる。

きょうは4日間でいちばんのいい天気。
雲ひとつなく澄み渡った空。
これが昨日だったらなあ、なんて野暮なことをつい思ってしまう。

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後ろを振り返ると、勇壮な雪山が谷間に顔をのぞかせている。
きのうは吹雪のためにほとんど姿が見えなかったタウリラフ5830m。
隠れて見えないけど、タウリラフの左脇にあるプンタ・ユニオンを越えてここまでやって来た。
初日以来のお目見えだけど、やっぱりかっこいい。

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ポカポカ陽気のもと、ほぼ平坦な草原をのんびりと歩いていく。
穏やかな天気、なだらかな道のり、軽くなったバックパック。
歩を進めるたびにトレッキングの終了感が募ってくる。
4日間の歩ききった満足感ももちろんあるけれど、ふつふつと湧いてくるのはトレッキングが終わってしまうことの寂しさ。

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何度も何度も振り返っては美しいタウリラフの姿を目に焼き付ける。
できることならもう一度昨日のルートを歩き直したい。
こんな最高の天気の日にあの峠を越えたかった。
比べ物にならないくらい素晴らしい景色を眺めることができるだろうなあ。
ああ、名残惜しいなあ。

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このときすでにケンゾーとイクエはある決断をしていた。
まだ、あともう少しトレッキングを楽しみたい・・・。

2時間弱で国立公園の事務所に到着。
チケットのチェックをされたけれど、ガイドなしの個人トレッキング&キャンプを咎められることは一切なかった。

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事務所を過ぎるとちらほらと家が見えてきた。
久しぶりの人の生活感がある空間。
ああ、下界に戻ってきたんだと現実に引き戻される。

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尖った雪山がかっこいい。
こんな山を見ながら、こんな場所で暮らすのも悪くないかも。

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さらに歩いていくとHuaripampaという集落に到着。
犬のように道ばたで昼寝をし、犬のようにエサをもらい、犬のようにじゃれてくるブタたちに遭遇。

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人懐こい黒子ブタがかわいい!
はじめてブタを手づかみしたけど、思った以上に毛がゴワゴワして硬かった。
サングラス姿の黒人間もヒゲがゴワゴワだけどね。

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Huaripampaにたどり着いてもうほとんどゴールした気分になってたんだけど、ここからヴァケリアまでがキツかった。
直線距離はたいしたことないんだけど、山を2つ越えないといけない。
炎天下のなかひたすら上り。
もうトレッキングは終わったつもりになってたから余計にしんどい。

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イクエはかなりバテバテ。
とくに景色が素晴らしい!って訳でもないので、地面とにらめっこしながら黙々と歩いていく。
ひょっとしたら4日間でいちばん辛かったかも。
キャンプ場を出発して4時間後、ヘトヘトになってヴァケリアに到着。

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ヴァケリアからユンガイまではコレクティーボで移動。
どのくらいの頻度で走っているかは分からないけど、昼の12時半から1時くらいには最終便が行ってしまう。
Pariaキャンプ場を遅くとも8時には出発したほうがいい。
ユンガイまでは15ソレス(約600円)。

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4人を乗せ、走りはじめたコレクティーボ。
しばらくして興奮の叫び声を上げることに。
なにこのとんでもない絶景は!
予想もしていなかった、この旅で1位2位を争う絶景移動ルートに大興奮。
そしてケンゾーとイクエは途中で車を降りることに・・・。
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ワラストレッキング3 曇のち晴、ときどき吹雪

2015.08.18 06:14|ペルー☞EDIT
きのうパンツ(レギンス)を買ったイクエです。
もう物は増やしたくないって言ってたばかりなのに。
一枚買ったからには何かを捨てないといけない。
でもそれができないんだよねえ。
いま水着を2着持ってるから、それを捨てようかなあ。
ニット帽を捨てるかなあ。
誰かもらってくれないかなあ。

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牛の糞だらけで、わたしたちしかいないキャンプ場。
朝6時過ぎに目を覚まし、牛の糞を見ながら野糞をする。

きょうの朝食のメニューはリゾット。
そして、これを使った一品も。

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これが前言ってた大豆でできた偽物肉。
味は淡白だけど食感は鶏肉。
これにニンニクと溶き卵を入れてオリーブオイルで炒める。

よし!
栄養をつけたところできょうのトレッキングスタート。

3日目

きょう目指すのは3870メートルのParia(パリア)キャンプ場。
このトレッキングでいちばんの難所プンタ・ユニオン(峠)を越えないといけない。
標高は4750メートル。
いまから600メートル登って、峠越えをして今度は900メートル下ったキャンプ場に行く。

天気はパッとしない。
いまは花の時期。
咲き誇る花々が励ましてくれる。

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ハードな1日になりそう。
きょうが正念場。
3泊4日予定のトレッキングの3日目だから、ちょうど折り返し地点。

がんばろう!

山頂を雲に覆われた山々。
山肌にはてんこ盛りの氷河。
氷河と空の境目がわからない、白の世界。

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そんな場所でも、大地にはしっかりと草が生え、ところどころに緑の木が茂り、きょうも大きな荷物を背負ったロバたちが土を踏みしめ歩いている。

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アルパマヨ山が見えると言われる道にさしかかった。
でも霧に包まれて上のほうは全然見えない。
きのうのうちに、アルパマヨの勇姿が見られてよかった。

山の天気は安定しない。
天気に恵まれるかどうかは運にかかっている。
晴れているのとそうでないのとでは、景色はまったく異なる。
天気が悪いと、感動も楽しさも半減。
いや、半減どころじゃない。
五分の一くらいかな。

どうか、どうか晴れますように。
できれば、抜けるような青空、雲ひとつない快晴になりますように。

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振り返り、いま歩いてきた方角を見る。
いくつもの山が折り重なってできた谷。
まさに、サンタ・クルス「谷」。
その谷底に眠る湖。
雲が広がっているからか、湖はきのうよりも色を落としている。

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きょうも牛がとおせんぼ。

「モゥ〜、通してください!」

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ユウくんとアイちゃんはわたしたちよりもスピードが速い。
2人の姿がどんどん遠ざかっていく。
このままだときっとわたしたちよりもキャンプ場に1時間以上は早く着くんじゃないかな。

「お願い!晴れて!」という願いもむなしく、どんどん薄暗くなっていく空。
歩きながら「晴れるんだったら100ドル、いや200ドル? 150ドル払っていいな」とゲスなことを考えるイクエの頭。
お金ではどうしようもないことをお金で換算してしまうなんて。
こんな雄大な自然のなかをトレッキングしている最中に。

そんなこと考えるから、あ〜あ。
ついに霧雨。
外付けの寝袋を濡らさないようにビニールで巻く。

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前方には雪を被った山。
灰色の空に溶け込んでうっすらと見えている。
でも見えているよりも実際の山は数倍も高い。

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まだこんなにも霧が立ちこめていないときに、山の上のほうが見えていた。
圧倒されるほど高くて、かっこいい形をしていた。
早くあの山を近くで見たい!
そう思って歩いていたのに・・・。

霧雨はみぞれに変わり、そして雪へと。

う〜、寒い。
顔が濡れるから下を向いて歩く。

ケンゾーが嬉しそうな声をあげた。

「うおお!!
 雪が雪の形しとる!」


降ってくる雪が、星形の結晶の形になっているということ。

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こころのなかで「ふーん、そうだね。」と思った。
以前もそういうことがあったけど、ケンゾーは結晶の形をした雪にとても感動するようだ。

わたしは・・・。
そうでもない。
夫婦とはいえ、感動するポイントが違うこともある。

カメラを濡らさないようにしながら必死に雪を撮影する夫。
撮影しやすいように黒い布の上に雪を移したいけれど、すぐに溶けてしまう。
「あー、溶ける溶ける。」

わたしは雪の結晶に心ときめかなかったけど、「へぇ〜!きれいだね!」と言っておいた。
夫婦とはいえ、そういうフリをすることもある。

結晶の形をした雪に打たれながら、登っては足を止め、登っては足を止め。
早く歩きたいけれど、息が苦しくて足が重くて進めない。
食料は半分くらいに減ったとはいえ、バックパックの重さは初日からほとんど変わってないような気がする。
むしろ重くなっている。
荷物は減っているけど、疲れは着実にたまっていっているから。

歩いても歩いても上り坂は終わらない。
せめて晴れていれば・・・。
景色を楽しみながら登れるのに。

目の前には見上げるほどの雄大な山がぐぐぐーっと迫っているはずだけど、その全容が見えない。
ただ、峠を登りきることだけを目標に、歩いていく。

わたしのスピードはかなり遅い。
10歩進んでは立ち止まって、息を整えて。

「あ、湖。」

山裾に隠れるように存在している湖が、峠を登るに従って姿を現してきた。
白黒の世界で、そこだけがカラー。

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「きっと晴れていたらもっときれいなのにね。」

雪を被った山々に抱かれるようにある、エメラルドグリーンの湖。
日が射したら湖面がキラキラと反射して、もっと美しいだろうに。
少しでも青空になってくれれば、山の頂まで見えて、もっと神々しいだろうに。

「向こうの雲がなくなってきとる!
 もしかして、こっちも晴れてくるかもしれん。」

ケンゾーが言った。

そう信じることで、がんばれそうな気もした。
雲が風に流され、ちぎれ、薄れ。

そしてー。

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山の天気は変わりやすい。
予測もつかない天気に登山者たちは翻弄される。

でも、だからこそー。
トレッキングはおもしろいのかもしれない。

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一秒たりとも同じ景色はない。

人間の力ではどうすることもできない。
ただ、自然が繰り広げてくれる舞台をじっと見せてもらうだけ。

人間の力はちいさくて、存在はちっぽけで。
でも、こんなにも大きな自然に抱かれていることになんだかほっとする。

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歩いてきたサンタ・クルス谷のほうを見る。
はるか先に見えるあの湖の、さらに奥からここまで歩いてきた。
2日以上かけてやっと。

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「あったかーい!」

雪に濡れて風に打たれ、冷えきった体が太陽の光で温められていく。

「もっと太陽、でてこーい!」

こういうときにいちばん、太陽の力ってすごいなって思う。
「太陽さまさま」って思う。

わたしたちの体が温まっていくように、山々も温められていく。
まるで呼吸をするかのように、山肌から蒸気を吐き出していく。
そして霧はどんどんと流されていく。

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山肌にへばりついた青みがかった氷河。
太陽が出てから「ミシ、ミシッ」という音をときおり立てている。

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ゴゴゴゴゴォ〜

ジェット機のような音が静けさを破った。
どでかい固まりだった氷河は、粉になり、そして滝のように落ちていく。

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この場所でお昼をとることにした。
パンと鶏肉の缶詰とトマトとゆで卵。
シンプルなメニューではあるけれど、こんなロケーションで食べるランチはとても贅沢。

目の前の湖と、向こうのサンタ・クルス谷の湖。
2つの湖とともに、5000メートル6000メートル級のいくつもの山々を眺められる場所。

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空模様によって刻々と変わる景色を見ながら、お昼を食べて、こころが穏やかになって・・・。

長居し過ぎてしまった。
先を急がないと。

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この景色に別れを告げるのは名残惜しいけど、きっとこの先にも別の雄大な景色が待っているから。

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それにしても、この峠はいったいどこまで続いているんだろう。
もうかなり登ってきた。

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「あそこまで行けば」って思いながら進んでは、裏切られる。
丘を越えて曲がると、下り坂になるどころか上り坂がずっと先まで続いている。

峠道にたたずむ、ちいさなわたし。

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バックパックが肩に食い込んで痛い。
荷物を降ろして肩回しすると「ボキッ、ボキッ」。
う〜痛いよー。

どんどん晴れていくと思っていたのに、坂を上るにつれ天気は下り坂に。

そしてついに峠の上に。
標高、4750メートル。

「プンタ・ユニオンを越えると、そこから景色ががらっと変わる」。
そう聞いていた。

サンタ・クルス谷はここで終り、ここから平原が広がる。
霧に包まれてはっきりとはわからないけど、たしかに待ち受ける景色が違う。

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ふたたび、みぞれがちらついてきた。
それが雪になりあられになり。

どんどんひどくなっていく。

峠だからこんなにもめまぐるしく天気が変わるのかな。

「もうこれ、吹雪やん!」

ついに激しい吹雪になってしまった。
吹雪で景色が消されていくほど。

「なんなん?!これ?」

ここまで強い吹雪だと、逆に笑えてしまう。

「なんでこんなに降るん?」
天気の変わりようと自分たちの境遇になぜか笑いが出てしまう。
というか、笑うしかない。

体勢を整えようと吹雪のなかでバックパックを降ろした。
ほんの1分ほど。

「えぇぇ!!
 ちょっと、雪が積もりよる!」


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「このままだとバックパックが雪だるまになってしまう!」

雪だるまにならないうちに、きょうのキャンプ場にたどり着かないと。
峠を登るのも時間がかかったけど、下るのも思っていたよりもてこずってしまった。

ようやくフラットな道に出たので、歩くスピードをあげる。
峠を過ぎて、天気も落ちついてきた。

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山の天気はほんとうに予測不可能。
さっきの吹雪はなんだったんだろう。

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振り返ると峠のほうにそびえ立つ山は晴れていた。
ここからは晴れて見えるけれど、あの場所はまだ吹雪なのかなあ。

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歩いても歩いてもなかなかキャンプ場にはたどり着かない。

もうユウくんとアイちゃんは着いてるだろうなあ。

かなり早歩きでがんばる。
荷物も足も重いけど、早歩き。
東京の街を歩くときのスピードで早歩き。

a_DSC_6018_20150817003121eba.jpg

あー、やばいやばいやばい。
どんどん暗くなっていく。

2人だけならもうこの辺にテント張っちゃうけど、ユウくんたちと合流しないと心配するだろうし、ガスもユウくんがもっているから温かい夕食が食べられない。

がんばれ、イクエー!!

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ついに暗くなって、最後の20分くらいはヘッドライトをつけてのトレッキングになってしまった。
到着は予定よりも2時間以上もかかった。
朝から10時間以上かけてようやくたどり着いたキャンプ場。

真っ暗ななかでテントを立てて、夕食を作って。

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3泊4日予定のトレッキング。
今夜が最後の夜。
辛いトレッキングもあしたでようやく終わる。
あしたは街に帰って、ビールを飲んで中華でも食べようか。

それなのに。
わたしとケンゾーはトレッキングの日程を1日延ばそうかと考えていた。

だって、やっぱりトレッキングは面白いから。
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ワラストレッキング2「世界で最も美しい山」をめざして

2015.08.17 05:41|ペルー☞EDIT
念願のサブバッグを買い替えたケンゾーです。
インディヘナのマーケットで伝統織物のショルダーバッグを7ドルで購入。
ちょっと派手な柄だけどなかなかいい買物ができて満足。
ボロボロになるまで活躍したモンベルの子ども用バッグ、3年間おつかれさま。

テントの外から漏れ聞こえてくる話し声や人の気配で目を覚ます。
時刻は6時過ぎ。
心配していたほど寒くはなく、ぐっすりと眠ることができてひと安心。

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テントの外に出てみると、テントの数がかなり減っている。
ほとんどのトレッカーはすでに出発したみたい。
みんな早いなあ。

ツアー参加者の荷物や食料、ガスやテントなどを背負いドンキーたちが出発していく。
がんばれドンキー!

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ご飯を炊いて朝ごはんをしっかり食べて8時半過ぎに出発。
ドンキーに負けないように今日も一日がんばって歩こう!

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2日目はJatunquisuarキャンプ場までおよそ10kmの道のり。
余力があればテントを張った後に、「世界で最も美しい山」と呼ばれているアルパマヨ山を見にArhuaycocha湖方面まで行ってみたい。
Jatunquisuarキャンプ場からArhuaycocha湖までは往復およそ6km。
最終的には16kmと1日目の倍の距離になる。

2日目

今夜の寝床となるJatunquisuarキャンプ場までは、昨日の後半のルートにひきつづき比較的フラットな谷底を歩いていく。
谷底といっても富士山の頂上とおなじ高さなんだよね。
スケールの大きさに圧倒される。

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出発したときは快晴で青空が広がっていたけれど、しだいに雲が多くなり晴れたり曇ったりとパッとしない天気に。
山の天気は変わりやすいと言うけれど、本当にそう。
昨日くっきりと見えていたタウリラフも雲に隠れて姿が見えない。
日が照っていると半袖でも暑いくらいなんだけど、太陽が雲に隠れると急に肌寒くなる。
服を脱いだり着たりと忙しい。
曇るのはいいけど雨が降らないといいなあ。

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紫色の花に囲まれて牛たちがのんびりと草を食んでいる。
いったいこの牛たちの飼い主はどこに住んでるんだろう。
自由奔放に育って牛たちも幸せだろうね。

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自由奔放に生きることが許されないドンキーたちとすれ違う。
すべての荷物をドンキーが運んでくれるツアートレッキング。
身軽なトレッカーたちとすれ違うたびに、ちょっとした優越感が湧いてくる。
「俺たちは誰の手も借りず重い荷物を背負って歩いてる。
 辛い思いをしてこそ得られる達成感があるんだ。」
負け惜しみじゃないよ。

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ゴーッと豪快な音を立てながら岩山を流れ落ちる幾筋もの滝。
流れの源は青白く輝く巨大な氷河。

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氷河の雪解け水が集まり湖を形作る。
エメラルドグリーンの水をたたえた湖畔を歩いていく。
太陽が照るともっときれいな表情を見せてくれるんだと思う。

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左から右へ分厚い雲が流れていく。
とうとうパラパラと冷たい雨が降り出した。
アルパマヨがあるのは氷河をかぶった山の左奥。
雲に隠れて見えないかなあ。

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後ろを振り返ると、今まで歩いてきたサンタ・クルス谷の姿が。
幾重にも折り重なった山裾。
2日間でいくつ越えてきただろう。

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今度はフラットな砂の河原を歩いていく。
砂地には乾燥に植物がニョキニョキと生えている。
環境が変わると生えてる植物がガラッと変わる。

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スタートから4時間ちょっと。
最後は雨に打たれながら今夜の寝床となるJatunquisuarキャンプ場に到着。
標高は4175mなので、400mほど上ってきたことに。

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いちおうキャンプ場ではあるけれど、最近テントを張った形跡がない。
どうも牛たちの寝床になってるみたいで、周囲には大量の干涸びた糞が散乱している。
糞にまみれてはいるけれど、雨と風をしのぐには格好の場所。
アフリカで買った3000円のレジャーテントには風がいちばんの敵。
なんとかあと数回もってくれないと困る。

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牛に囲まれジロジロと見られながらテントの設営。
額にハート形の模様がある子牛にジロッと睨まれた。
「ぼくたちの場所を取るなよ!」とでも言いたげ。
ゴメンね、一晩だけだから。

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みんなでちょっと遅めのランチを準備。
ガスの節約のために焚き火で調理。
湿ってるので火が付きにくい。
乾燥した牛の糞を試したけどやっぱり湿ってて断念。
最後は枯れ葉で。
煙に燻され涙を流しながらもなんとか火熾しに成功。
ガスバーナーは手軽でいいけど、やっぱり焚き火のほうがキャンプっぽいよね。

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料理を作っていると天気も回復、陽が射してきた。
アルパマヨいけるんじゃない?

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腹ごしらえをしたあと、アルパマヨを拝みにふたたび出発。
荷物はテントに残してきたのでほぼ手ぶらで身軽。
離れている間、牛に荒らされないか心配だけど。
1時間くらいでミラドール(展望スポット)に着くそうだから楽勝楽勝 ♪

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天気がよくなってきて青空が見えてきたのはいいけど、待ち受けていたのは急な上り坂。
ぜんぜん楽勝じゃない!

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坂を上ると視界がひらけ、氷河を抱いた山がドーンと登場。
真ん中の峰が「世界で最も美しい」と言われているアルパマヨ。
まだ雲がかかって頂上が見えない。
あともうちょっと!

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歩くごとに近づいてくるアルパマヨ。
覆っている雲が薄くなり、徐々にその姿を現そうとしている。
逆光に照らされ頂上付近のシルエットが見えてきた。
見えそうで見えない、なかなか心憎い演出。

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1時間ちょっとでミラドールにもなっているアルパマヨのベースキャンプに到着。
氷河を抱いたかっこいい山に囲まれた素晴らしいロケーション。
がんばって荷物を背負ってここに泊まるのも大いにあり。
そうそう書くのを忘れてたけど、ワスカラン国立公園にあるキャンプ場はすべて無料。
持参のテントを張ってキャンプする分にはお金はかからない。

迫るようにそびえるアルパマヨ以外の山々も大迫力。

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肝心のアルパマヨはどうかというと・・・。
雲が切れ、全体像があらわに!
おおー、これが「世界で最も美しい」山の姿か。

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じつはこれ、アルパマヨに違いはないんだけど「世界で最も美しい」と言われているのは裏側から見た姿。
高さ5947mと周囲の山と比べると小ぶりなアルパマヨ。
でもほぼ完全なピラミッド型をしている山頂部分の美しさは群を抜いている、らしい。
裏側から見るとね。
厳密に言うと「世界で最も美しい」山の姿をこの目で見たことにはならないけど、その山を眺めることができただけでも十分満足。

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せっかくここまで来たので、ケンゾーとイクエはもうちょっと足を伸ばしてArhuaycocha湖まで行ってみることに。
湖はベースキャンプからさらに丘をひとつ越えた向こう側。
頭が痛くなってきたイクエはかなりしんどそう。
あともうちょっとがんばれるかな。

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歩きはじめて2時間。
静かに水をたたえたArhuaycocha湖に到着。
ひっそりと静まり返った雪山と湖。
鏡のような湖面が美しい。

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氷河が直接流れ込んででき上がった湖は青と緑が混じった複雑な色。
静寂に包まれた湖は、派手さはないけれど神秘的な美しさをまとっている。

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湖の後ろにはアルパマヨ。
太陽が沈むまで残りわずか。
周囲は薄暗いのに、真っ白い氷河があるので山の部分だけ明るく引き立って見える。

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がんばって登ってきてよかった。
神秘的な湖をふたり占めできるしあわせ。
2日目も素晴らしい一日だった。
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ワラストレッキング1「かっこいい」サンタ・クルス谷

2015.08.16 06:03|ペルー☞EDIT
物を捨てられないイクエです。
冬服の出番がほとんどないからケンゾーは潔く捨ててるんだけど、わたしはなかなか捨てられない。
「もしかしたら使うかもしれないし」って思っちゃう。
旅に出る前も取捨選択していらないものは捨ててきたつもりだけど、それでももっと捨てられるものはあったと思う。
帰国したら物にあふれた生活じゃなくて、シンプルに暮らしたいなあ。
できるかなあ。

トレッキングが楽しめる町ワラスに来たイクエとケンゾー。
5000メートル級、6000メートル級の山がわんさかあるワラスでは、たくさんのトレッキングルートがある。
そのなかでも素人が楽しめるトレッキングルートがサンタ・クルス谷を抜ける4日間くらいのルート。

でもチュルップ湖への日帰りトレッキングが、思いのほかきつかった。
頭が痛くなって、下山中ぼーっとして睡魔に襲われるような感覚だった。
あれは高山病だったと思う。
日帰りだったから水や昼食はケンゾーが持っていたし、わたしは手ぶらだった。
それなのに、やっとこさチュルップ湖まで行って帰ってこられたという感じだった。

さらに寝袋や防寒着、4日分の食料をかついで毎日歩き続けるのかと思うと不安になる。

それだったら山小屋があるようなところを拠点にし、そこに荷物を置いて周辺の山に日帰りで行くようなコースがいいんじゃないか。
山小屋だとテントを持ち運ばなくてもいいし、防寒具もそれほど必要ない。
候補として、ウルス山やイシンカ山のベースキャンプにある山小屋に宿泊して、行けるところまで無理をせず日帰りでトレッキングを楽しむ。

もしくはガイドやポーター、シェフがつく数日間のトレッキングツアーに参加するか。
ツアーだったらご飯も用意してくれるから食料の心配もしなくていいし、テントや寝袋はロバや馬が運んでくれる。
ほぼ手ぶらだし、らくちん。

ということで選択肢は3つ。
・当初の予定通り、4日間くらいかけて自力でサンタ・クルス谷トレッキング
・山小屋のあるウルス山周辺を3日間くらいトレッキング
・トレッキングツアーに参加

ここワラスでわたしたちは、2人の旅友との再会を果たした。

1人はきのう紹介したユウくん。
ユウくんとはアルゼンチンワインの産地メンドーサで初めて出会い、その後サンチアゴそしてペルー・アレキパの「サンドラの家」で再会。

もう1人がボリビアのウユニ塩湖でいっしょだったアイちゃん。

ちなみにユウくんとアイちゃんもそれぞれ旅友。

トレッキングに興味のある4人が、たまたまこの時期にワラスで再会したというわけ。

そして「どうせなら4人でいっちゃう~?」っていうことになった。

ユウくんはワラスに長く滞在し、いくつかのトレッキングルートに挑戦する予定だった。
アイちゃんはさすがに女子単独トレッキングは厳しく、サンタ・クルス谷のトレッキングツアーに参加しようとしていた。
そしてわたしとケンゾーは・・・。

う~ん、どうしようかな。

ワラスにはトレッキングツアーを扱う会社がいくつもある。
とりあえず4人でいくつかの会社をまわり、どんなコースがあるのか、いくらくらいなのかという情報を仕入れた。

そして4人が出した答えは・・・。

3泊4日自分たちだけでサンタ・クルス谷をトレッキング!
(結局イクエとケンゾーは4日5泊になったんだけど、それは後日書きます)

カシャパンパからスタートし3泊4日でヴァケリアに抜けるルート。
山々が造り出すサンタ・クルス谷の谷底を歩き「世界一美しい山」と言われるアルパマヨ山を見ながら、標高4750メートルのプンタ・ユニオン(ユニオン峠)を越える。

トレッキングルート

自力での4日間のトレッキングに不安があったけど、4人だとがんばれそうだし楽しそうだし、心強い。

そうと決まれば、さっそく準備。
薄手の寝袋はもっているけど、標高4000メートルを超えるキャンプ地もあるから冬用の寝袋が必要。
ケンゾーはリマでダウンジャケットを2枚も盗られたので、服もレンタルしないといけない。
調理に必要なガスバーナーや鍋も借りたい。

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ワラスには登山用品のレンタルショップもいくつかあるので4人ではしご。

さらに4日分の食料の買い出しのためにスーパーや市場へ。
米やパスタを大量買い。
標高が高いので沸点が低く、米もパスタも茹でるのに時間がかかる。
もっていく調理用のガスを使い過ぎる結果になってしまう。
普通のパスタよりも茹で時間が半分で済む「CABELLO DE ANGEL」という種類の麺をチョイス。
そうめんよりも細い極細麺。

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それにパスタソースやスープの素。
魚やチキンの缶詰。
玉ねぎやトマト、ナスなどの野菜。
朝食用のパン。
大豆でできたベジタリアン用の偽物の肉も、山登り好きのユウくんの提案で購入。
揚げを乾燥させたようなもので、水で戻して炒めたりスープに入れたりと重宝するらしい。
そして乾燥豆。
これもスープに入れたらいいらしい。
腹持ちもいいし、タンパク源になる。

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さらに卵やお菓子も。
もちろんケンゾーには欠かせないお酒も購入。

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トレッキングする人のなかには、食にこだわらない人も多い。
クラッカーやシリアル、ピーナッツバターなどを食事にあてて、栄養が足りない分はサプリメントで補う。
でも、わたしとケンゾーはそれができない。
ちゃんと食べないと(ケンゾーの場合は「呑まないと」)トレッキングをがんばれない。
だから多少荷物が重くても、ちゃんと食材をもっていく。

大量の食材を4等分する。
荷物は平等にしないとね。

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男性陣が多少は大目に持ってくれるけど。
誰の食材から消費していくかも、平等に決めようね。

この日はなかなか眠れなかった。
トレッキング目的の旅人たちが集まるこの宿は、みんな早寝早起き。
でもこの夜に限ってほかの宿泊者たちが深夜まで騒いでいた。
けさ夜行バスでワラスに着いて睡眠不足だったアイちゃんもほとんど眠れなかったみたい。

それでも朝5時半に起きて、しっかり朝食を食べてお弁当を準備して。
7時過ぎに宿をしゅっぱーつ!

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わたしの外づけの巨大寝袋もかっこ悪いけど、ユウくんのバッグもそうとうだね。
テントに寝袋にマットにお鍋に・・・。

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サンタ・クルス谷トレッキングのスタートはカシャパンパという村。
そこまで直通のバスはない。
まずはカラス行きのコレクティーボに乗る。
運賃はひとり7ソレス(約280円)。
およそ1時間でカラスに到着。

そこからマーケットの先まで歩いていき、乗合いタクシーに。
地元のおばあちゃんも乗り込んで、客はわたしたち含め5人。
後部座席はぎゅうぎゅう。
カシャパンパまでひとり9ソレス(約360円)。

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車は未舗装の山道をどんどん上っていく。
空に近づいていくような、さわやかな気持ち。

山の上にもところどころに集落があり、畑が広がる。

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相乗りタクシーに乗っておよそ1時間。
サンタ・クルス谷の登山口に到着。

実はわたしたちはとても心配していたことがあった。
それは、ツアー不参加、ガイドなしでのトレッキングを止められるんじゃないかということ。
2泊以上のトレッキングをする場合ガイドを雇わないといけないという話。
きのう街のインフォメーションセンターで確認したところガイドが必要だと言われた。
でもガイドを雇うと、必然的にポーターやシェフまでついたツアーに参加することになる。

その一方でガイドなしで自力でトレッキングをやっている人たちもたくさんいる。
いっしょの宿に泊まっている人たちはガイドなしでトレッキングをしているし、街のトレッキング用品のレンタルショップは、ツアーに参加しないでトレッキングする人向けに登山用品を貸し出している。

ここまで来て追い返されたら・・・。
きっともう少し先に、国立公園入場券のチェックポイントがある。
不安になりながら歩いていると、向こうからわたしたちとは逆ルートでトレッキングを終えたカップルが歩いてきた。

「すみません。
 ガイドなしで自分たちでトレッキングをしてきたんですか?」

「そうですよ。
 3日間かけて。」

「ガイドなしでできたんですか?
 止められませんでした?」

「全然!」
「あそこにチェックポイントがありますよね。
 わたしたちもガイドなしですけど、大丈夫かなって思って。」

「まったく問題ないですよ。
 入場券さえもっていれば。
 楽しんでくださいね!」


そしてわたしたちはチェックポイントにたどり着いた。
わたしたちの前に並んでいたグループも、ガイドなしだった。

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チェックポイントの小屋にはスタッフがいて、入場券のチェックをしている。
チケットを事前に買っていないアイちゃんはここで購入できた。

全然心配する必要はなかった。
でも、このルートじゃないかもしれないけどたまに止められることもあるらしい。
そばにいるガイドにお金を払って、ついていくように言われたり。
「トレッキングの経験があります」「保険に入っているのでなにかあっても大丈夫です」などと言って切り抜けた人もいるみたい。

わたしたちはこの後も誰からもガイドがいないことをとがめられることはなかったし、出口のチェックポイントでも何も言われなかった。
1人だったり軽装だったりしたら、心配して止められるのかなあ。

とにかく無事に登山道に入ることができたわたしたち。
ほっとひと安心。

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「サンタ・クルス谷ルート」というだけあって、谷間を進んでいく。
両脇に崖というか山がそびえ、川に沿うように登山道が続いている。
谷底を歩いていくことになる。
今日めざすのは3760メートルのLlamacorralキャンプ場。
およそ8kmのルートの最初は上り坂で、途中からややフラットな道となり、5時間ほどで着くらしい。

1日目

向こうからロバ軍団。
大きな荷物を抱えて。
彼らがトレッキングツアーのポーター役。
テントや大きなガスボンベ、食料に防寒具。
重そう。

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「重そう」「かわいそう」って思いながら見ているんだけど、自分たちも大荷物を抱えている。

ふぅ〜。

上り坂が続く。
足の速いユウくんの姿はとっくに見えなくなってしまった。
体力のあるアイちゃんも先を行っていて、前方にアイちゃんの姿が見えたり見えなくなったり。

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ユウくんはペルーで6075メートルのチャチャニ山に登頂している。
アイちゃんもわたしたちが登った6088メートルのワイナ・ポトシに登頂している。
アイちゃんはそのとき日本人の仲間を見つけられなくて、見ず知らずのイタリア人男と組んで登ったらしく、そのイタリア人はボートで世界を旅しているようなバリバリの人で、その人のペースで山頂まで行ったというんだからすごい。
イタリア人がアイちゃんの分まで荷物を持ってくれたらしいけど、アイちゃんはかなりきつかったらしい。
「もう登山は嫌!」ってなってたんだって。
やっとそのときのトラウマが薄れてきて、ようやく今回トレッキングをしようと思えるようになったんだそう。
でもトレッキングはOKだけど「雪山を登る」って気にはまだなれないみたい。
うん、ほんときつかったもんね、ワイナ・ポトシ。

このルートは、アイゼンもつけなくていいしザイルを腰にまかなくてもいい。
こんなにも平和。

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国立公園のはずなのに家畜が放し飼いにされている。
昔からここで暮らしている人たちがいて、その人たちは家畜の放牧を許されているみたい。
登山道には糞がいっぱい落ちているし、時々牛たちがとおせんぼをする。

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のどかなんだけど、風景は壮大。
ときおり切り立った岩山も。

「おお〜!かっこいい!!」

ケンゾーと上を見上げて感動しあう。

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「ごおぉぉぉ〜」という豪快な音が突然響いてくる。
あたりを見回すと岩の間を滑り落ちる滝。

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目に映る景色、ほおをなぜる風、鳥のさえずりや滝の音・・・。
トレッキングって五感が研ぎすまされる。
五感が冴えるとさわやかな気分になる。
自分が生まれ変わるような、新鮮になっていくような。
まさに「リフレッシュ」。

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気持ちのよい青空。
きょうは晴れてよかったなあと思ったら、曇り空に。
さらに雨がぱらついて。
そしてまた止んで。

遠く先をひとりで歩いているアイちゃん。
「おーい!」と叫ぶ。
ようやくアイちゃんと合流して3人で昼食。
風が寒い。

ガスでスープでも沸かそうと思ったけど、ユウくんは先に行ってるし、またいつ雨が降るかもわからないから、パンと鶏肉のランチ。
食事で体力がちょっと回復。

また雨が降ってきた。
山の天気はわからない。

天気が下り坂で、気分も少し下り坂。

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すると正面の谷の間にうっすらと見えてくるものが。
歩いて近づいていくほどにその姿ははっきりと映ってくる。
そして雲が切れ、青空が見えると。

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5830mのタウリラフ。
2日間かけてこの山をめざし、プンタ・ユニオン峠を越えてタウリラフの裏側へと歩いていくのがこのサンタ・クルス谷トレッキングのコース。

「うおお〜。
 かっこいい。」


「かっこいい」を連発するケンゾー。
雄大な景色に「かっこいい」という言葉はあまりにも陳腐だけれど、やっぱり「かっこいい」がいちばんしっくりくる。
そびえる雪山ってかっこいいんだよね。

そんなシチュエーションで「ドッドッドッド・・・。」
馬と違って「かっこいい」なんてことはほとんど言われることのないロバ。
わたしたちが愛して止まないロバ。
君たちはよく、がんばってるよ!

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かっこいい雪山と愛しのロバたちを見て、気分ものってきた。
よし、がんばろう。

足元に黄色いものが散らばっている。
あちこちに。

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「見て!
 タンポポみたいなのがたくさん咲いてる。
 地面から直接!」


黄色い物の正体は花だった。
茎も葉もない。
不思議なことに地面から直接花びらが開いている。

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こんな谷底で、可憐な花びらを地面からのぞかせている。
かわいらしい花の脇を歩いていると、さっきまで重かった足が急にかろやかになっていた。
踏まないように注意深く、でもあちこちにあるから踏んでしまうんだけど、野の花になごみながら進んでいく。

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「あれ!?」
「あ、もしかしてここ?」
「もう着いたんだ!」

目の前にはきょう泊まるキャンプ地があった。

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トレッキング開始から6時間弱。
3760メートルのLlamacorralキャンプ場に到着。

草原の平らな場所にすでにいくつかのテントが張ってある。
その中にはもちろんユウくんたちのテントも。

ユウくんはわたしたちよりも2時間も前にここにたどり着いたのだそう。
アイちゃんは30分前くらい。
やっぱり歩く速度に差はあったけど、それでもいっしょのキャンプ場で無事に初日の夜を迎えられる。

日が暮れる前に夕食の準備をしなきゃ。

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数日間のトレッキング。
体力勝負になるので、肉をがっつり食べたい。
でも、簡単な調理器具と食材で作れるメニューは限られている。
このために、宿でけさ肉料理を作ってきた。
昼のお弁当用に鶏の照り焼き。
夕食用に豚肉の塩こしょう炒め。
チリで5日間パイネトレッキングをしたときも、初日は宿で作ってきた肉料理に満足した。

「初日の食事は作り置きした肉料理」。
これはわたしとケンゾーのトレッキングの秘策。

持ってきた肉料理。
そしてここで作ったパスタが今夜のメニュー。

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でも、このパスタがもうダメ!
湯で時間が短い麺を買ってきたけど、溶けてしまってぐちゃぐちゃになっておいしくない。
かといって湯で時間が長くなる普通のパスタ麺はダメだし。
おすすめは生麺っぽい中華麺。
黄色がかった麺で、正方形の袋に入ってるやつ。
ペルーでは市場やスーパーで買える。
中華麺も買っていたから後日食べたけど、湯で時間もそんなにかからないし麺もおいしくて、全部中華麺にすればよかったと後悔。

ご飯を食べたらすっかり日が暮れていた。
キャンプ場といっても、もちろん水道なんてない。
川の水で歯磨きと顔洗い。
ただでさえ気温が低いのに、雪解け水の川で顔を洗うのは罰ゲームに近い。
手を川につけただけでしびれる。

「つっめたーい!!」

夜は氷点下になるらしい。
持っている服を全部着込まないと。

集落もなく、電気もなく、空気は冷たくて。
でも、だから、空には満天の星。

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「さっむ〜!」と言いながら手を擦り、足をバタバタさせてテントの外に立つ。
白い息を吐きながら、夜空に広がる世界に溜め息をもらす。

あしたは晴れるかな。
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トレッキングの聖地ワラスへ 早くも挫折か?

2015.08.15 06:28|ペルー☞EDIT
高校野球のニュースにまったくついていけてないケンゾーです。
今年の甲子園の盛り上がりはスゴいことになってるみたいですね。
たまにニュースで見るんだけど、ぜんぜんピンとこない。
オコエって何者なんだ?
福岡代表はまだ残ってるのかな?

最後の最後に盗難というケチがついてしまったリマ滞在。
ショッキングだったけどパソコンや一眼レフが無事だったのは不幸中の幸いだった。
旅も残すところあとわずか。
笑顔で帰国するためにも気を引き締め直さないとね。

気持ちを入れ替えてふたりが次にめざすのは、リマから400kmほど北にあるワラスという街。
ワラスはアンデスの6000m級の山々に囲まれた高原の町。
海抜ほぼ0mのリマから、いっきに標高3000mの高地へ。

ワラス

ワラス行きのバスはリマの北部にあるTerminal Terrestre Plaza Norteから発着。
リマからワラスまではおよそ8時間の道のり。
夜行バスで行くことにしたので8時半ごろバスターミナルへ。

バスターミナルに着いてビックリ、モダンな建物でかなり賑やか。
ショッピングモールとくっ付いていて最近できたっぽい。
荷物用のカートもあって空港みたい。

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プラットホームの入口も地下鉄の改札みたい。
きれいでしかもWi-Fiまで飛んでいる。
さすが首都のターミナル、言うことなし。

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ワラスまでは30ソレス(約1200円)。
早朝4時にワラスに到着。
明るくなるまでバスターミナルで仮眠。

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先にワラス入りしている友だちのユウくんから教えてもらった情報を頼りに宿をめざす。
周囲をぐるりとアンデスの山々に囲まれたワラスの町。
町のいたるところから真っ白な雪を被った6000m級の山の姿を見ることができる。

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ユウくんのメールには「宿かなり分かりにくいですよ」と書いてあったけど、本当に分かりにくい。
看板も何もない路地の裏、知らないと開けるのをためらわれる門のさらに奥へ。

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これまた看板も何もない二階建ての建物がゲストハウス「EL TAMBO」
分かりにくい場所にあるにもかかわらず、ツーリストで賑わっている。

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その理由はなんと言ってもコストパフォーマンスの高さ。
個室でもドミでも1人1泊なんと10ソレス(約400円)。
キッチンもあるしシャワーも熱々、トイレットペーパーも付いているしもちろんWi-Fiもある。
これで400円は破格の安さ。

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場所はスタジアムの道を挟んだ東側。
車の部品屋や修理屋が並んでいるので、近くで聞いたら教えてくれる。

宿で合流したユウくんとまず向かったのは温泉 ♪
行き方がわからず、近くの人に教えてもらいながらコレクティーボを探す。
雑貨屋さんで聞いたらわざわざスタッフのおねえちゃんがお店を抜け出して、道路に出てコレクティーボを止めてくれた。
アルマス広場の近くから1番のモンテレイ行きに乗車。
運賃は1ソル(約40円)。

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およそ20分で終点の温泉に到着。
屋外の温泉プールは4ソレス(約160円)で時間無制限。

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屋内の個室風呂は20分4ソレス。
閉園時間も迫っていたので個室風呂にすることに。

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湯船は空になっている。
自分で蛇口をひねって新しいお湯を溜める。
20分でお湯を溜めて、温泉に浸からないといけないから大急ぎ。

体を洗うスペースは無いし湯船も狭いけれど、お湯に浸かるとやっぱり気持ちいい。

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ペルー最高峰のワスカラン(6768m)を筆頭に30座に及ぶ6000m級の山が連なっているブランカ山群
『アンデスの宝石』とも呼ばれる美しい山々を求め世界中からトレッカーがこの町にやって来る。
いざトレッキング!と言っても、無数にある山とトレッキングコース。
自分たちのスキルに合うコースがどれかもよく分からない。
コルカ渓谷でトレッキングはしたばかりだけど・・・。

まずは準備運動と高度順応もかねて、簡単そうな日帰りコースを歩いてみることに。
めざすのは標高4450mにあるチュルップ湖

チュルップ湖

宿を7時過ぎに出発。
天気は快晴で絶好のトレッキング日和。

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まずはAntonio Raymondi通りとAgustin Gamarra通りの交差点付近からユパ行きのコレクティーボに乗車。
チュルップの登山道入口まで直線距離で10kmほど。
たいした距離じゃないんだけど運賃は10ソレス(約400円)。
間違いなくツーリスト料金だと思うんだけど、値引きには一切応じてくれなかった。

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ぐにゃぐにゃデコボコ道を走ること1時間弱、登山口に到着。
ここはもう「ワスカラン国立公園」の中。
係員が待ち構えていて国立公園の入場券を売りにくる。
1日券もあるけれど、このあともトレッキングをするので20日有効のチケットを65ソレス(約2600円)で購入。
チケットはワラスの町にある国立公園事務所でも購入可、パスポートが必要。

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さあ、湖めざしてトレッキングスタート!
と張り切っているけれど、じつは車でけっこう上ってきているんだよね。
ワラスの町が小さく見える。

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登山口から湖までは3kmない距離。
トレッキングではなくハイキングレベルだと言う人たちも多い。
まあ準備運動だからね、気軽に楽しもう。

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丘の向こうにチュルップ山が顔をのぞかせている。
きっとこの丘を越えたところに湖があるはず。
どんな湖が待っててくれるかな?

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晴れ渡った青空の下、美しい景色を眺めながら歩くのは気持ちがいい。
緑は少ないけれど、そこかしこに咲く色鮮やかな花に癒やされる。

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ハイキングレベルだと言われているこのコース。
だけど楽勝 ♫というようなお散歩コースではない。
両手を使って上らないといけないようなポイントもあり、イクエはかなりヘロヘロ。
ちょっと頭も痛そうだったので、高山病の症状が出はじめていたのかも。

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歩きはじめて2時間。
バテバテになりながらもチュルップ湖に到着。
深緑の水をたたえたなかなか美しい湖だ。

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ケンゾーとイクエは山奥に隠されるようにしてひっそりと佇む湖がお気に入り。
どんな湖なんだろう?と想像を膨らませながら歩き、突然目の前に想像を超えた姿が現れた瞬間、身震いするような感動が全身を貫く。
自分たちとの興奮とは裏腹に静まり返った山と湖に自然の偉大さを感じる。

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ケンゾーは単純に「きれいだなあ」と絶景に浸ってたんだけど、じつはイクエは不安な気持ちが芽生えていたんだそう。
「こんな2時間ちょっとのハイキングコースでキツいのに、泊まりがけのトレッキングなんてできるかな?」

きょうは手ぶらで2時間歩いただけ。
本格的なトレッキングは防寒着、寝袋、テント、そして食料と重い荷物を背負って1日じゅう歩かないといけない。
準備運動段階で不安になるイクエだった。

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安宿で事件、警察へ 「桜子」泊まればよかった

2015.08.14 10:14|ペルー☞EDIT
荷物をどうにか減らせないかと考えているイクエです。
帰国まであと半年。
もう寒いところには行かないから、ニット帽や手袋は必要なさそう。
でも捨てるのはもったいない気もするし、それなりに思い出も詰まっているし。
とりあえず分厚いふかふかのレギンスは捨てようと思います。
旅をはじめて2か国目のモンゴルの市場で買ったやつ。
いままでお世話になりました。
ありがとう。

ペルーの首都、リマ。
ここにはとても居心地がいいと大評判の日本人宿がある。
「お宿・桜子」。

日本人のナツキさんという、とても面倒見のいい気配り上手な優しい女性がやっている宿。
宿泊者は日本人ばかりだし部屋はきれいで清潔で沈没者続出の宿。
以前は「江田イン」という別の宿が日本人に人気だったけど、最近では「リマに行くなら当然桜子でしょ!」という風潮。

イクエとケンゾーも桜子、と言いたいところだけどそうじゃなかったんだよねえ。
桜子にしなかった理由はおもに4つ。

1、宿泊費が割高
(1泊や2泊ならいいけど、カメラを修理している期間中リマに滞在しないといけない。
 宿泊費がかさむ。)

2、観光に不便な場所にある
(宿泊者たちによると、これがいちばんの欠点らしい。
 観光地に出るまで大変。
 リマは交通渋滞がひどいので出かけるのに時間がかかる。
 居心地の良さも手伝い、宿から出ずに一日おしゃべりだけで終える旅人も多いらしい。
 それはちょっと嫌だな。)

3、日本人宿にそんなに興味がない
(いつもふたりで旅行しているので、孤独を感じないし日本人を求めない。
 日本人とのドミトリーよりも、むしろふたりだけの個室のほうがほっとできる。
 桜子だとドミトリーになってしまう。)

ということで宿の予約サイトbooking.comで見つけた宿に泊まることにした。
宿泊費は個室でふたりで32ソレス(約1280円)と桜子の半額以下。
さらには世界遺産の旧市街の近くで観光にも便利。
Wi-Fiやキッチンもついているっぽい。

ただひとつ気になること。
それは評価が低くて口コミが良くないってこと。
booking.comでは宿泊した人が、その宿を評価できるようになっている。
「汚い」とか「建物が古すぎる」とか「周辺の治安が悪い」とか「管理人が金にうるさい」とか悪いことばかり書かれていた。

かなり悩んだけれど、値段と立地の良さに惹かれてとりあえず1泊だけ予約して、延泊するかどうかはそのあと決めることにした。

booking.comの最安値の宿はどういうところなんだろうね。
宿はリマック地区にあるJiron Viru通りの「Estancia Asuncion エスタンシア アスンシオン」。

路線バスに乗ってどこで降りるべきか悩んでいたら、前に座っている女性が「どこで降りたいの?」と聞いてくれた。
「リマック地区のJiron Viru通りに行きたいんです」と答えると「何のためにそこに行くの?どうしてそこに行かなきゃいけないの?」。
「ホテルがあるんです」と言うと「そこはとても治安が悪い場所。本当に気をつけてね。バスを降りても歩いちゃダメ、タクシーに乗んなさいよ。」と注意されてしまった。

うー。
やっぱり治安が悪いんだね。
でも予約済みだし、とりあえずきょうだけは泊まろう。

宿の数百メートル手前でバスを降りた。
危ないといってもまだ日中だし、ふたりで気をつけながら歩けば大丈夫。
車も人通りも多い幹線道路で危険な感じはしない。
交差点には立派なスーパーもあって買い物客で賑わっている。
けれど、宿があるのは幹線道路から脇に入ったストリート。
宿までこのストリートをおよそ50メートルほど歩く。
歩いている人は少なく通りに面した建物はどこも閉まっていてまるでゴーストタウン。
早足で緊張しながら歩く。

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後ろを振り返りながら、怪しい人が後をつけていないか。
停車している車の陰や廃墟に人が隠れていないか。
まわりを注意して見ながら目的地にたどり着いた。

「たぶんここ。」
「え?どこ?」
「青いところ。」
「看板ないけど。」

青いドアに鉄のドア。
鍵は閉まっている。

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人の気配、なし。

「あー、もうこれ潰れとるやん!」
「いや、それはないよ。
 だって予約できたもん。」

「誰もおらんし、廃墟。」
「でも、予約したけん宿泊費はカードから引き落とされるよ。」

こんないかにも治安の悪い通りで、バックパックを背負ったままモタモタしたくない。
とりあえず泊まれるかどうかはあとにして、建物の中に入れてほしい。

「ブエナス・タルデース!!」
「オラ~!!」

叫ぶけど応答なし。
すると隣のドアからおじさんが出てきた。
建物を工事しているらしく、服にはペンキがいっぱい付いている。

おじさんは「ここには人がいない。電話をしろ。」というようなことを言っている。
たしかに入口には張り紙がしてあって、電話番号が記されていた。
でも、わたしたちは電話できる携帯電話をもっていない。

「ポルファボール!(お願いします)
 ポルファボール!」

というと、おじさんはしぶしぶどこかに電話をしてくれた。

すると運良く宿泊者なのか、入口から人が出てきた。
そしてわたしたちは中に入れてもらった。

壊れそうな歪んだ階段を、ミシミシとならしながら上っていく。
すると吹き抜けのスペースに出た。

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吹き抜けの上に屋根はない。
風雨にさらされるからか、柱や手すりは腐れかけている。

通りに面している場所には窓枠はあるものの、ガラスははまっていない。
なんて開放的。
正面の通りを見下ろす。
なんて治安が悪そうな場所。

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そして吹き抜けの下を見ると、さっきのペンキ塗りのおじさんが作業をしている場所が見える。
おじさんはこのホテル内にも入ってきてペンキを塗ったりしているから、この建物を改装しているようだった。

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こんなお化け屋敷を改装したところできれいになるわけではない。
建物全体が傾いているし、床も腐れかけている。
それでもこの建物をゲストハウスとして活用したいのか、強引にベニア板で仕切られた小部屋が並んでいた。
そういえばbooking.comの口コミの欄に「壁が薄すぎてうるさい」というのもあった。

3年近く旅を続けていて、数百の宿に泊まってきたけれどトップのボロさ。
インドの安宿も凌駕している。
こんなんで「宿」としてやっていこうという経営者の神経がスゴい。
しかもbooking.comに載せるなんて。

共用スペースと思われる場所で、宿のスタッフを待つことにした。

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ここも屋根がむき出しで雨が降ってくる。

こんな宿なのにWi-Fiがあるという奇跡。
booking.comのこの宿の情報にも「Wi-Fiあり」と書いてあった。
この宿を見て期待できないだろうなって思ってたけど、ちゃんと使える。

この宿に泊まれるんだろうか。
泊まらない場合は、キャンセル料は払わずにすむのだろうか。

不安になっていると、背の高いじいさんがやってきた。
65歳くらいかなあ。
どうやらこの宿のオーナーらしい。

そしてわたしたちは部屋に通された。

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ベッドが一つあるだけの部屋。
1室10ドル(32ソレス)。
この宿、不思議なことにコンセントが異様に多い。
この狭い部屋にも4つくらいある。
その点はいいところ。

管理人はじいさんで宿代を受け取るのもじいさんだけど、娘なのか親戚なのか30歳手前の女性が部屋の掃除をしたりbooking.comの処理をしたりしていた。
わたしたちは宿代をその場で請求されて払ったにもかかわらず、翌日booking.comから「あなたは無断で宿泊をキャンセルしました。キャンセル料として1泊分全額をカードから引き落とします」という内容のメールが。
つまりわたしたちは泊まったにもかかわらずキャンセル扱いされて2重払いするはめに。
booking.comに抗議してキャンセル料の引き落としを解除してもらったけれどあぶないところだった。

実際booking.comで予約したものの、廃墟同然のこの宿を自分の目で見て泊まらない旅人は多いと思う。
宿には宿泊予定者のリストが張り出されていたけれど、ほとんど姿をあらわさなかった。
キャンセル料の発生で、儲かってるんじゃないかな。

泊まっているのは、現地人のみ。
下宿として利用していた。

一度ヨーロッパ人のカップルが夜にこの宿にやってきた。
わたしたちの隣の部屋に案内された。
彼女の方がその部屋を見るなり悲鳴のような溜め息のようなものをもらした。
もう夜なのでほかの宿に移動することもできずに宿泊したけど、ずっと彼氏とこの宿について言い争っていた。
「安いので仕方ない」みたいなことを彼氏が言っている。
壁が薄いので2人の声はわたしたちの部屋に筒抜けだった。

わたしたちは1泊だけの予定だったけど「住めば都」。
屋根や窓がないけど、だから開放的で風通しもいい。

観光に便利な場所にあるし、50メートル歩いて幹線道路に出れば大型スーパーがある。
そこからたくさんのバスが出ていて、たいていの場所にはバス1本で行ける。
旧市街までは歩いていける距離。
「都会で移動が面倒」「何もない」と旅人に不評のリマだけど、この宿のおかげでわたしたちは「暮らすように」リマを楽しんだ。

それにWi-Fiもあるし洗濯物を干すスペースもある。
共同のシャワー室からは空が見えるけど、一応お湯が出る。
簡易キッチンもある。

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コンロはひとつだし、流し台がないので野菜を洗ったり米を研いだりするのはトイレ。
それでも湯沸かしポットや電子レンジ、それに炊飯器まである。
炊飯器があるってすごく便利。

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クスコで会った友だちのまりねえからプレゼントされた「すし太郎」の出番。
狭いベッドの上が食卓代わり。
ベッドに座ってふたりで「おいしい〜」と言いながら食べる。

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それ以外にも、日本のルーでハヤシライスを作ったり。
かなり充実した食生活を送っていた。

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宿のすぐ近くには川が流れていて、橋を越えれば世界遺産の旧市街。
教会の塔やビル、整備された道路。

しかしその逆側、宿の方は汚くて雑然としていていかにも治安が悪そう。
川を挟んで、見える風景がこんなにも違う。

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わたしたちは毎日橋を越えて、2つの世界を行き来していた。
スラムっぽい街を脱出し、旧市街を散歩したり、中華街に行ったり、市場に食材を買いに出かけたり。

市場のフードコートでは、安くおいしいランチが食べられる。

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魚屋さんが並ぶコーナーにフードコートがある。
前菜はセビッチェ(南米版カルパッチョ・魚のマリネ)。
なぜかペルーのセビッチェには、サツマイモよりも甘いオレンジ色のイモがついてくる場合が多い。
酸っぱいセビッチェと甘いイモを交互に食べるのは、なかなかおいしい。

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そしてメインは魚のフライや牛肉のステーキなどから選べる。
一度、こんな変わったものを食べた。

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これはタラコ。
タラコをそのままフライパンでジュ〜っと焼いたもの。
味付けは塩のみというシンプル料理。
たまにはこんな食べ方もいい。

セビッチェとメインでお値段7ソレス(約280円)。
リマでこの値段はお得。

booking.com.に掲載されているリマのホテルで最安値でありながら、宿泊者がほぼいないこの宿。
1泊だけのつもりだったのに、わたしたちはなんとここに11泊もしてしまった。

そして最終日。
夜行バスで次の目的地に移動することにして、荷物を預けて日中は観光へ。

じいさんが「共用スペースに荷物を置いてていいよ」と言うけれど、誰かに盗まれそうで不安。
「安全かな?」と聞くと、じいさんが寝泊まりしている自分の部屋に置いてくれた。
じいさんの部屋は鍵があってじいさんが管理している。
じいさん以外この部屋には入らないし、この部屋は共用スペースに面しているのでほかの人がこっそり入ることもできない。

わたしたちは安心して預けたのだけど・・・。

夕方6時過ぎにじいさんの部屋から荷物を受取った。
夜行バスは夜10時くらいの出発。
ここからバスターミナルまで路線バスで30分くらいで着くけれど、余裕をもって8時くらいに宿を出ようかな。

そう思っていたらじいさんが言った。
「早めに出たほうがいいんじゃないか。
 2時間前くらいに。
 ターミナルまで移動するのに時間がかかるから。」

「そんなにはかからないでしょう。」
「いや、交通渋滞があるから。」
「まあ、一応2時間前にはここを出る予定です。
 午後8時に。」

「いや、もう出た方がいい。」
「でも2時間余裕をもってるんですよ。
 じゅうぶんじゃないですか。」

「早めに出ないと!」

まだ10時までは3時間以上ある。
「2時間前」と言っておきながら「いますぐ出た方がいい」とつじつまのあわないことを言うじいさん。
しかも早口だしちょっと興奮ぎみ。
「じいさん、酔っぱらってるんじゃない?」とケンゾーに言った。

そしてわたしたちは荷物のパッキングをし直したり、軽めの夕食を取ったりした。
受取った荷物は部屋のドアの前に置いていた。

夜になって肌寒くなり、ケンゾーがバックパックから上着を取ろうとした。

「あれ?
 イクエ、バッグ触った?」

「ううん。」
「ユニクロダウンがない。」

そこで盗難が発覚した。
バックパックの外側のポケットには鍵をかけてなくて、そこからダウンジャケットやヘッドライト、各国のコインを入れておいた財布などなど・・・。

最後の最後でやられてしまった。
わたしたちがここに荷物を置いてキッチンやトイレに行ったり来たりしている間に、誰かにやられてしまった。
最初はそう思った。

じいさんに言うと、じいさんは驚いた感じで何を盗まれたのか、盗まれたものはいくらぐらいしたものなのかを聞いてきた。
じいさんの息はかなり乱れていて、自分の宿で盗難が発生したことにショックを受けてるんだろうなと、このときは思っていた。

ケンゾーはダウンジャケットを2枚も盗まれて、これから標高5000mオーバーの山々が連なるワラスにトレッキングに行こうとしているのに、防寒着がないなんて厳しい。
新しいのを買わないといけない。
それに、それなりに高価な物も盗まれているので警察に行って盗難証明書も作成してもらわないといけない。

じいさんに「警察に行かないと」と言うと、じいさんはわたしたちを止めた。
「ペルーの警察は何もしてくれない。盗難だって被害額が50万円以上くらいじゃないと盗難と見なされない。行っても無駄だ。あきらめるしかない。」

じいさんはそう言うけれど、わたしたちは旅行保険に入っているしせめて盗難証明書だけでももらわないといけない。

もう夜は遅いし、もう1泊して明日警察に行くことにした。
こんな宿にはもう泊まりたくないけれど、これからほかの宿に移動するのはかえって危ない。

じいさんは「あしたは日曜日。警察は休みだから開いてないよ。」とわたしたちの警察行きを止めるけれど、日曜日だから休業なんてさすがにないと思う。

この宿の宿泊客でツーリストはいない。
泊まっているのは下宿している現地人数人だけ。

わたしたちがじいさんの部屋から荷物を受取ったあとは、荷物は共用スペースに置いていた。
いちばん目立つ共用スペースで、いつ誰が来るかもわからない場所でバッグから荷物を盗るなんて犯人もリスキーなことをやっている。

わたしたちが荷物から目を離したのはわずかな時間。
その時間に誰がこの宿にいたのか、あやしい人は見なかったか、今いる下宿人たちに聞いてってじいさんにお願いするけれど「そんなことしても無駄だよ」とじいさんはしぶる。
お願いして、共用スペースにいちばん近い部屋に住んでいる男性にだけ聞いてもらった。
その男性とは、これまでよく廊下で会っていたし、まったく怪しい雰囲気はない人でわたしは男性を疑っていなかった。
ただ、もしかしたら怪しい人やわたしたちの荷物を物色している人を見てないかなあと期待していたけど、男性は見ていなかった。

どうすることもできずに、わたしたちは部屋に戻った。
するとじいさんがやってきた。
「今夜の宿代、32ソレス。」

こんなときにも宿代を請求するのかあ。
まあ、しょうがないけど。

そのあと、続々とほかの被害品も発覚した。
盗られたのはケンゾーのバックパックの物だけではなかった。
スーパーのビニールに入れていた、ポテトチップスの小袋やインスタントラーメン、日本のカレーのルー。
ラーメンやカレーのルーは中華食材店で買ったばかりのもので、高かったけどワラスでのトレッキングやガラパゴスで食べようと奮発して買ったもの。
ルーなんて800円くらいした。
バレにくいように、犯人は複数あるポテトチップスやラーメンを全部盗むのではなく、一つずつをピックアップしていた。
さらに別のバッグに入れていた、台湾製のお菓子(これもトレッキング用に奮発して買ったもの)。
生姜の砂糖漬け。
旅友からもらったレンジで温めるタイプの日本の釜飯のパック。
そして巾着袋のいちばん奥に入れていた体温計など。

犯人は鍵をかけていない部分をくまなく物色し、自分が好きなものだけを選んで盗んでいた。
体温計なんて、ぐちゃぐちゃに丸めた服やトイレットペーパーや裁縫道具といっしょに入れていて、よくこんなところから体温計を見つけたなって驚く。

どんなに手早くやっても物色して盗むのに30分以上はかかる。
ビニール袋に入れたものもあって物色中にガサガサ音が出るだろうし、荷物をまさぐって広げて、こんなことを共用スペースでやっていたらぜったいに他人にバレる。
犯人はラーメンやポテトチップスまで盗んでいる。
一度に両手で部屋まで運べない量。
わたしたちがすぐそこにいてウロウロしているほんのわずかな時間にできる犯行とはとても思えない。

次の日の朝。
わたしはベッドの上でそんなことを考えていた。
そして起きたケンゾーに言った。

「たぶん、盗まれたのはじいさんの部屋でだと思う。」
否定するかなあと思っていたけど、ケンゾーは驚きもせずに言った。
「やっぱり?」

ケンゾーが言うには、きのうじいさんの部屋から荷物を出してザックカバーを外したとき、そこに挟んでいたビニール袋が一枚無くなっていたのだそう。
そのときは「あれ?」と思ったくらいだったけど、今にして思えばあの部屋で誰かがザックカバーを開けたからじゃなかったのか。

こんな状態でもちろんわたしたちが疑うのは、じいさんなわけで・・・。
でも確証はないし、今さらじいさんを問いつめても何も戻ってこない。
とりあえずわたしたちにできることは警察に行くことだけ。

警察でこの宿の名前や連絡先を聞かれるだろうから、じいさんに宿の住所やじいさんの名前を聞いておこう。

そう思ってじいさんの部屋に行った。
いつもは6時くらいには起きているじいさんだけど、この日はなかなか起きてこない。
もう9時半なのに。
ドアの隙間から部屋をのぞくと、じいさんはベッドで体を丸くして眠っていた。
こんなに朝遅くまで寝ているなんてじいさんらしくない。
きのうはなかなか寝付けなかったのかもしれない。

じいさんの横には酸素ボンベがあった。
鼻の下に管をつけて、じいさんは寝ていた。
よぼよぼに見えた。

わたしはじいさんのそんな姿を見て、複雑な気持ちになって自分の部屋に戻った。

ようやくじいさんが起きてきた。
いつもは挨拶するのに、わたしと目を合わせようともせずそっけない雰囲気だった。

「警察に行くので、宿の名前と住所、そしてあなたの名前を教えてください。」

するとじいさんは冷たく言った。
「ノー。」

はああ!?

「どうしてわたしの名前を教えないといけないんだ。
 わたしは関係ない。」

「いや、だってあなたの宿だから。
 じゃあオーナーは? 管理人はどなたですか?」

「知らない。
 わたしの宿じゃない。
 わたしは関係ない。」


宿泊費も毎日じいさんが回収し、このホテルの改装もじいさんが作業員たちに指示を出している。
なのにいきなり「自分はここに泊まってるだけ。関係ない。」と言い出した。

腹が立った。

「盗まれたのは、この部屋でだと思います!」

じいさんは怒った。
「この部屋はわたししかいない。
 あんたらがきのう荷物を外に置いて、
 準備していたときに誰かが盗んだんだ。」

「いや、違うと思います。
 この部屋でです。
 この部屋で盗まれました。
犯人はあなたではないけれど。」


最後のわたしの言葉にじいさんは少し安心したようだった。

そしてわたしたちは歩いてツーリストポリスのオフィスに向かった。

『ペルーの警察は信用できない』
『何もしてくれない』
『逆に捜査費用と言って賄賂を請求してくる』

そんな噂を聞いていた。

賄賂を請求されても怒らない。
笑顔で「そんなぁ、とっても困ってるんです。そこをなんとかお願いします♡」と柔らかく切り抜けて、なんとか盗難証明書を書いてもらおうとケンゾーと作戦を立てた。

「ツーリストポリスといっても英語が通じなかった」なんてこともほかの人のブログには書いてあった。

だからスペイン語で必要な単語を調べて書き出していった。

結論から言います!

リマのツーリストポリスの対応は素晴らしかった!!
日曜日なのにしっかりとオフィスは開いていた。
3人の刑事が常駐していてみんな英語が堪能。
オフィスは狭いけれどパソコンやファイルが並んでいて、見た目もしっかりとしている。

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刑事は流暢な英語で、わたしたちに被害状況を聞いた。
宿の名前や住所を教えると、パソコンでGoogleの地図を検索しストリートビューを表示して「この写真に写っているこの宿で間違いないですか?」と確認した。

そして驚きの言葉を言った。
「今から、いっしょに宿まで行きましょう!
 宿で調べた後に、盗難証明書を作成します。」


ペルーの警察は被害者から適当に話を聞いて、面倒くさそうに証明書を書いて、無駄に被害者を待たせて、嫌みを言って終り、ということを想像していた。
だから予想外の展開。
なんて仕事熱心な警察!!

若い男性刑事は、わざわざ女性警官2人を呼んでパトカーをオフィスの前に横付けさせた。

「さあ、乗ってください。」

パトカーには警察官3人とわたしとケンゾー。
日曜日なのに仕事をさぼることもしない。

日本ではふつうの事だけど、南米ではとても珍しいと思う。
称賛に値するレベル。

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「なんか今からあの廃墟の宿を見られると思うと、恥ずかしいね。」
「あんなところに泊まるほうが悪いって思うよね。
 あれ見たら、びっくりするやろうなあ。」

刑事の反応が不安だったけど、刑事は冷静に宿に入り、そしてじいさんから事情を聞いた。
わたしたちは「じいさんの部屋で盗られたと思う」と言ったけど、じいさんは「部屋の外に置いていたときに盗られたんだ。ここにはいろんな人が出入りするから。」とそれを否定した。

刑事はじいさんを問いつめず、じいさんに紙に署名をするように言った。
署名するのをじいさんは嫌がったけど、刑事が冷静に諭し、じいさんは最後に署名をした。

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帰りのパトカーでケンゾーが刑事に聞いた。

「リマのどこがいちばん危ない場所なんですか?」
「リマでもっとも治安が悪い場所はね・・・。
 あなたたちが泊まっていた地区だよ。」


「ええええっ!!」
「リマは危なくないけどリマックは危ない。
 ハハハ。」


リマック地区とは、旧市街から川を渡った場所。
わたしたちが12日間も過ごしていた場所。

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「物を盗られた以外、ほかに危ない目には遭わなかったの?」
「いや、遭いませんでした。」
「そう、それはよかったねえ。
 あんなところに宿があるなんて初めて知ったよ。
 最初にあなたたちから、宿がリマックのJiron Viru通りって聞いてびっくりした。」


警察署に戻ると刑事はパソコンで盗難証明書を作成してくれた。
こんなに時間を割いてくれて、わたしたちのために丁寧な対応をしてくれてやっぱり最後に賄賂を請求されるかな、と心配もしていたけどそんなそぶりは一切なかった。

「ほんとうにありがとうございました!」
「とんでもない。
 当然のことをしただけです。」


盗難で嫌な思いをしたけれど、ペルーの警察官に救われた思いだった。

booking.comの口コミ欄に、この宿での盗難のこと、この宿が危険地帯にあることを書こうと思ったけど、それができなかった。
なぜならわたしたちはbooking.comに「キャンセル扱い」されていてこの宿に宿泊していないことになっているから。
宿泊者じゃないと口コミに書けないの。
くやしい〜!!

宿泊して最終日に盗難に遭うというのはよくあること。
最終日なので被害者はすぐに宿を出ていくし、その場で盗難に気づきにくい。
しかも犯人は気づかれにくいように、こまごまとしたものをちょっとずつ盗む。
わたしも学生のころマレーシアで、宿にバックパックを預けたとき外のポケットに入れていた携帯電話やお土産のタバコを抜き取られていてあとになって気づいた。

こんな治安の悪い安宿に泊まって自業自得の部分もあるわたしたちが言うのもなんだけど、どうかみなさま安宿での最終日にお気をつけください。

そして、リマでは日本人旅人大絶賛の「お宿・桜子」に宿泊されることを強くおすすめします。
立地が悪く宿泊費も少し高いけれど、それ以上の良さがこの宿にはあるようですよ。
わたしたちも桜子のオーナー、ナツキさんには荷物の受取りでお世話になりました。

今回盗まれてショックなのは、被害額が大きいものというよりもこっちでは手に入らない薄手のダウンジャケットやせっかく買った日本食。
どうしてあんなの盗んだの〜?
わたしたちにとっては本当に価値あるものなのに、あなたにとってはたいしたものじゃないんじゃないの?

犯人が誰かははっきりとはわからない。
でもどうしても、疑うよね。
そして悔しくなる。

そのたびにわたしは思い出すことにしている。
酸素パイプをつけて、背中を丸めて寝ていた老人の姿を。

そしたらちょっと、悔しさが切なさに変わるから。
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沖縄そばと刑務所みたいな日本大使館

2015.08.13 05:55|ペルー☞EDIT
エクアドル産のクロックスの偽物を買って履いているイクエです。
クロックスの偽物を作っている会社って世界に何社くらいあるんだろうね。
百社以上はあると思う。

きょうはリマのニッポンをご紹介。
その前にニッポンじゃなくて、チャイナを!
ここリマにはチャイナタウンがある。

旧市街からすぐ、リマのメルカド(市場)の目と鼻の先という立地。
チャイナタウンと言えばこれ。
日本のチャイナタウンにも、もちろんあるもの。

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門!
道の真ん中にこういうの造るってすごいよね。
わざわざ中国人が土地を買って作っているのか、国が提供しているのか。
日本の中華門はどうなんだろうね。

門をくぐると漢字の世界に。

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中華料理店や中華食材の店、雑貨店。
中国のお店が建ち並ぶけれど、歩いている中国人は意外にも少ない。
お客さんはほとんどペルー人。
いまや中華料理はペルーでは大人気だし、中国の雑貨は安くていろんなものがあるから地元の人が普通に利用するんだろうね。

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ここの中華街は距離は短い。
狭い範囲になぜか銀行が密集している。

銀行の利用者もほとんどがペルー人。
でも銀行の看板は漢字。
ペルーの大手銀行「Inter bank」は「秘魯国際銀行」という表記。
「ペルーコクサイギンコウ」。

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そんな秘魯国際銀行の前では、健康法(?)の布教活動を目的にしたデモンストレーション。
中華街ゾーンは歩行者天国になっているから、道をふさいでこんなことをやっても咎める人はいない。

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音楽に合わせて座禅を組み、ゆっくりと体を動かしている人。
それとは対照的に目もくれずにスタスタと歩くまわりの人たち。

観光地として成立している横浜や神戸、長崎の中華街に比べたら規模も小さいし、雑然としている。
でも、イクエとケンゾーはリマ滞在中に何度かこの中華街に足を運んだ。
目的は、もちろんこれ。

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中華料理。
ペルーにはたいていの街に中華料理店があるけれど、中華街のお店のほうがメニューもいろいろあるし味もおいしい。
上の酢豚とチャーハンの盛り合わせで11ソレス(約440円)。
リマの安食堂のランチの2倍近くの値段だけど、たくさんのペルー人客で賑わっていた。

そして、わたしたちは中華街の入口のそばであるものを見つけた。

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いたって普通の存在感のないお店。
肉まんなど中華料理っぽいものも出しているお店に、日本語表記が。

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えっ!?
こんなところで食べられんの?

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「五十年のそば作りの経験あり」って、作っている人は何歳?
「津嘉山」って何?
料理人の名字?
沖縄の地名?

しかも日本語表記はこれだけなの。
普通に張り出されているスペイン語表記のほかのメニューに和食はない。
日本らしさを感じられるものは「沖縄そば屋」と書いている一枚の張り紙以外店内にない。

こんなデカデカと沖縄そばをアピールしているけど、スペイン語では説明されていないので地元の人は注文していない。
明らかに日本のお客さんをターゲットにしたもの。
でも、このあたりで日本の人を見かけたことは一度もない。 

謎が深まる。

沖縄そば一杯で15ソレス(約600円)と、ペルーの物価を考えるとけっこう高い。
イクエとケンゾーにとっても、注文するには勇気のいる価格設定。

「どうする?」
「たぶん、こんな感じだとクオリティーは低いと思う。
なんとなく沖縄そばっぽいのは出てくるかもしれんけど、ちゃんとした沖縄そばを期待したら失望しそう。」

「でも『50年の経験あり』。」
「たしかにあの字は日本人が書いたっぽいよね。
よぼよぼの日本人のおじいちゃんが、そば作りよるんかね。
80歳くらいの。」

「そんな年寄りやないやろ。」
「じゃあ、60歳?
だったら10歳からそばを作りよることになるよ。」


「どうしようか。
15ソレス出して、変なの出てきたらショックだけどねえ。」

「津嘉山さんっていう沖縄出身のおじいちゃんが作りよることを期待して、1杯だけ注文してみよう。」

わたしたちは肉まんひとつと沖縄そば1杯を注文することにした。
最初に出てきたのは肉まん。
日本で売っている肉まんというよりも、具が中国風の味付けの中華まん。
そしてドキドキの沖縄そばが出てきた。
この注文は失敗か、成功か!?

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「お?
 んんん~!?」

「見た目はいいんやない?
煮込んだ豚肉はソーキっぽいし、ネギも卵も、かまぼこみたいな練り物も入っとるし。
麺もそれっぽい。」


期待しながら、恐る恐る「いただきま~す」

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「あー!
 うまい!!」

「ちゃんとソーキそばやん!
 豚肉から染み出たスープもおいしいねえ。」


リマで食べる沖縄そばは期待を上回る味だった。
わたしとケンゾーは沖縄料理が大好きで、旅中も「沖縄料理が食べた~い!」と思うことがよくある。
でも世界を旅していて「日本料理店」はあるけれど「沖縄料理店」にお目にかかれることはめったにない。
まさかこんなところで本格沖縄そばを食べられるなんて思ってもみなかった。

でも、なぜこんなところで沖縄そば屋があるのかは最後までわからないまま。
厨房でちらっと見えた70歳くらいのおじさんが作っているのかなあ。
ケンゾーは「日本人の顔じゃないよ」って言うんだけど、彫りが深くて眉毛が凛々しくてたしかに外国人みたいな顔だけどわたしは沖縄の人の顔だと思う。
沖縄出身の日系人のおじさんだと思うんだけどなあ。

ここで沖縄出身の日系人が店を開いていても不思議ではない。
だって、ペルーには日系人が多いんだから。

リマにある日秘文化会館
「秘」って秘密って意味じゃなくて「ペルー(秘露)」のこと。
建物はとても大きい。

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ペルーで暮らしている日系人は多い。
十万人とも言われている。
ここは日系人の文化センターみたいなところ。
日本の文化を現地の人や日系1世の子孫に教える教室も開かれている。
折り紙教室や柔道・剣道教室など。
さらには日本語の本が置いてある図書館まで。

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イクエとケンゾーがここを訪れたのは7月上旬。
会館の正面玄関には七夕飾りが。

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日本文化に興味を持っているペルー人が書いたのか、それともペルーで生まれ育った日本語を勉強中の日系人の子どもが書いたのか。
どちらにしても、素直で微笑ましいお願い事。
天まで届け。

この会館にはペルーの日系人の歴史を伝える「日本人移住資料館」もある。
入場料は無料。
日本語で説明のある写真パネルや日系人の当時の持ち物などが展示されている。

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驚いたのは、ペルーに日本人が住み始めたのは1596年からという事実。
なんと関ヶ原の戦いよりも前の時代。
日本の男性が奴隷として売られたという記録があるらしい。
1611年にはリマを流れる川の石橋の建設に日本人が労働者として携わっていたという記録も。
さらに1613年の人口調査には、20人の日本人が登録されていた。
そのほとんどが労働者か召使いの仕事をしていたんだって。

どうしてこんな時代に日本人がはるか遠いペルーに渡っていたのか。
当時日本や南米を行き来していたヨーロッパの船がこっそり運んでいたみたい。

学校で歴史を勉強したのに、こんなこと初めて知った。
徳川家康と同じ時代に生きていた人たちが、日本の裏側のペルーで生きるという大冒険を強いられていたなんて。

その当時の人たちにとって言葉も文化もまったく異なるペルーで生きていくことは大変だったと思うけど、最近(といっても100年も前だけど)の日系移住者も大変な歴史をくぐってきている。
とくに第二次大戦のときは日本が敵視されて、日系人の財産や土地なんかを没収されたらしい。
当時の日本人学校も没収されて、この「日秘文化会館」はその償いとしてペルー政府から贈られた(返却された)土地に1981年に建てられたもの。

ペルー社会と日系人社会でいろいろな問題が生じ、そのつど解決してきた。
最終的にはフジモリ元大統領という日系人の大統領が生まれたんだからたいしたものだと思う。
残念ながらフジモリ元大統領は悪い結果を残してしまったけど、娘のケイコ氏が次期大統領に出馬していて、もしかしたらふたたび日系人の大統領が生まれることになるかもしれない。

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日秘文化会館には、日本食レストランが2軒も入っている。
ひとつは「Katana」というお寿司屋さん、もうひとつは「Nakachi」というレストラン。
イクエとケンゾーはレストランへ。

お客さんは日系人も多いけれど、ペルー人も多い。
欧米人らしき人たちの姿もあったから、ペルーの駐在の人たちにも人気なのかもしれない。

ボリビアやパラグアイの日系人社会では、通常の会話も日本語だった。
日系3世の子どもたちも家庭や学校で日本語を習っていて、自然な日本語を話していた。
でもペルーでは、日常会話がスペイン語の人が多いのかもしれない。
わたしたちの後ろでは60歳くらいの日系人の女性10人ぐらいのグループが食事をしていたけれどスペイン語で会話していた。
レストランの日系の従業員たちもスペイン語で接客していた。
ブラジルでも日本語をしゃべらない日系人が多いとパラグアイのイグアス移住地で聞いた。
それほど現地に溶け込んでいるということなのかもしれない。
南米には日系人が多いけれど、場所によって「現地に溶け込もう」という人たちもいれば「日本語や日本文化を子孫に伝えて日本人として生きよう」という人たちもいる。
一概に「日系人」といっても、アイデンティティは異なる。
それぞれの社会背景で、ベストな道を模索してきた結果なんだと思う。

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レストランには、ガラスケースに寿司ネタを並べたカウンターもあった。
お寿司屋さんは別にあるけれど、ここでも本格的なお寿司を食べられるみたい。

でも財布と相談して、イクエは鶏の照り焼き16ソレス(約640円)を、ケンゾーは大好きなカツ丼18ソレス(約720円)を注文。
カツ丼は汁だくで、ボリビアの日本料理店「けんちゃん」のカツ丼よりもおいしかった。

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さらにここでは和菓子も販売。
おはぎと大福を2つずつお土産に購入。
ひとつ3ソレス(約120円)。

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もうひとつのほうのお寿司屋さん「Katana」は高いかなあと思っていたけど、お寿司や天ぷらがついたランチメニューは20ソレスぐらいからとお得。
機会があったらまた食べに来たいなって思ったけど、結局行かずじまいだった。
メニューの写真を見たけど、おいしそうだったよ。

日本を感じられる日秘文化会館からほど近いところに日本大使館がある。
ペルーの日本大使館と言えば、あの事件を思い出す人も多いかもしれない。
1996年に起きたペルー日本大使公邸人質事件

事件現場の日本大使館は取り壊され、今は新しくなっている。
高い塀に囲まれていて、まるで刑務所のよう。
こんなにセキュリティーが厳重な日本大使館は珍しい。

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ペルー日本大使公邸人質事件は1996年の12月、日本大使館で開かれていた天皇誕生日の祝賀会にテロリストとされるMRTAが乱入。
パーティーの参加者およそ600人を人質にとり、大使館に立てこもった。
逮捕されているMRTAメンバーの釈放や身代金の支払いなどを要求。
立てこもりは4か月以上も続いた。
最終的にはペルー警察が強行突入し、犯人全員を殺害した。
人質はペルー人の最高裁判事1人が犠牲になり、特殊部隊隊員2人が死亡した。

犠牲者を出してしまったとはいえ、被害を最小限にとどめて事件を解決できたことに対し、フジモリ大統領をはじめ当時のペルー政府は国内外から賞賛された。

しかし犯人全員をその場で殺害してしまったことや「平和的解決」ではなかった点などに批判の声もある。

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塀や有刺鉄線に囲まれた大使館。
入口には監視塔があり、物々しい雰囲気。
旅行中、大使館のお世話になることはあるけれど、こんな大使館には行きたくないなあ。

日系人が大統領にまでなり、たくさんの日系人が活躍しているペルー。
影響力ももっているし、だからこそ「テロリスト」の標的になった。

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日本ではペルーというとどこか遠い国のように思うけれど、ペルーでは日本はけっして遠い国ではない。
うまく表現できないけど、それはちょっと不公平な気がする。
だからもっとペルーのことを知らなきゃなあ、と思うのです。
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リマ観光の穴場はここ!

2015.08.12 06:23|ペルー☞EDIT
たった今妻に「へなちょこ」と言われたケンゾーです。
ブログを書いてたんだけど、あまり気分が乗らず、「ブログ頑張ってるんだからコーヒー淹れてよ」って言ったら「ブログくらいでへなちょこ!」だって。
へなちょこって、久しぶりに耳にしたよ。

ご多分に漏れず、都会というだけでとくに見どころがある訳ではないペルーの首都リマ。
騒々しいし渋滞も激しいしあまり長居したいと思うような街じゃない。
だけどカメラの修理が終わるまでなんとか時間を潰さないと。

旧市街のセントロから路線バスで30分ほどのところにミラフローレスと呼ばれている新市街がある。
レストランやブティックが軒を連ねるおしゃれな街なんだそう。
といってもショッピングにはこれっぽっちも興味がないし、おしゃれレストランにも縁がない。
ミラフローレスをバスで素通りし、海岸沿いまで行ってみることに。

やって来たのはラルコ・マルというショッピングモール。
小綺麗な格好をして見るからにお金に余裕がありそうな人たちで賑わっている。
テラスからは太平洋の大海原が一望できる素晴らしいロケーション。

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リマにもこんなおしゃれスポットがあるんやなあ〜と感心していると、ビルの隙間から音もなくパラグライダーが登場。
ビルのすれすれを旋回しながら優雅に空を舞っている。

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この海岸沿いは崖になっているから上昇気流が発生してパラグライダーにもってこいなんだって。
鳥になった気分で気持ちいいだろうなあ。
サーフィンもそうだけど、自然相手のスポーツへの憧れが強くなってきた。
帰国したらなにかはじめたい。

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海を眺めながら海岸沿いを歩いていると、巨大なモニュメントを発見。
男女が絡み合ってキスしているという、趣も芸術性も感じられないへんてこな像。

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ここはその名も「恋人たちの公園」
変化球なしのストレートな発想がラテンらしい。
南米のいちゃつき方は欧米人さえも凌駕している。
カップルはたぶん1日に500回以上キスしてるんじゃないかな。
あまりにし過ぎると1回1回のキスの重要度というか重みが薄くなってキスの価値が低くなるような気がするのはドライな日本人だから?
チュッチュチュッチュと仲がいいのはいいんだけど、もちろん終りが訪れるカップルもある。
冷めていく過程ってどうなんだろうね。
5分ごとにしていたキスの感覚がだんだん長くなっていくのかな?
あ〜、面倒くせ!って思いながらチュッチュするのかな?
こんなこと思うのはおっさんの証拠?

「恋人たちの公園」の横がパラグライダーの発着場だった。
パラグライダーって日本でやるといくらくらいかかるのかな。
スカイダイビングもそうだけど、せっかくだからこの旅の間に体験してたほうがよかったかな。

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それにしても、バスで素通りしたミラフローレスといいこの海岸沿いといい、旧市街やほかの地区と世界が違い過ぎてビックリする。
静かだしゴミも少ないし路上販売をする人もいない。
ボロボロの車なんか1台も走ってないし漂う空気感が違う。
努力では越えられない貧富の差を痛感する。

ふたたびバスに乗りバランコ地区へ。
こちらはリマのアーティストが多く住むアートな街らしいけど・・・。
中央公園周辺はよくあるコロニアルな街並み。
並木道がはしる閑静な住宅街にアーティスティックな雰囲気はあまり感じられない。

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いちばんのおしゃれスポットは海へとつづく路地。
リマっ子イチ押しのデートスポットで、とくにライトアップされる夜はたくさんのカップルで賑わうんだそう。
でも昼間はそこまでオシャレな感じはしなかったなあ。

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最後に、リマでいちばんのおすすめスポットをご紹介 ♪
「公共の公園内にある複合噴水施設」としてギネスブックに認定されている世界最大の規模のレセルバ公園内にある噴水。
入場料が4ソレス(約160円)とリーズナブルなのが嬉しい。

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園内には趣向を凝らした13個の噴水があり、夜になるとライトアップされる。
13個すべてがスゴいって訳ではなくショボいのもあるけれど、バリエーションが豊富でなかなか楽しい。

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この「噴水のトンネル」はシンプルだけど面白くて大人も楽しめる。

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中に入ることができる噴水は子どもから大人まで大人気。
タイミングを間違えるとびしょ濡れに。
叫び声が絶えることなく夜の街に響き渡る。

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いちばんの見どころは19:15、20:15、21:30と夜に3回行われる噴水ショー。
音楽に合わせ噴水とレーザー光線がコラボレーション。
水をスクリーンに見立て、ペルーの文化や観光スポットを紹介。
水に映し出された映像の質感と選曲のセンスがなかなかいい。

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ぜんぜん期待してなかったんだけど、結果的にリマでいちばん印象に残ったスポットだった。
160円と安いのもいい。
噴水は夜だけで月曜と火曜は休みなので要注意。
リマにお越しの際はぜひ訪れてほしいな。
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ペルー「リマ旧市街」☆ 誇れる遺産なのか

2015.08.11 05:49|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
顔がどんどん黒く焼けていき、鏡を見るたびに「え!わたしこんな顔!?」と驚いているイクエです。
毎日泳いでいるからほぼスッピンなので、余計に老けて見える。
ちゃんと年相応に戻れるかな。

ペルーのお酒ピスコを試飲しまくり、とりあえずは満足したイクエとケンゾー。
次の目的地はペルーの首都、リマ!

リマ

ワカチナからタクシー5ソレス(約200円)でイカのバスターミナルに移動し、そこからリマ行きの長距離バスに乗る。
運賃は20ソレス(約800円)。
およそ5時間で、ペルー最大の都市リマに到着。

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ビルが建ち並び、広い道路が街を貫く。
交通量も多くて、イメージしていたよりも大都会。
これはもう「先進国」。

開発が進むリマだけど、植民地時代の建物が残る歴史地区がある。
世界遺産になっている旧市街。

きょうはさっそくそんな世界遺産のリマの街並みをお届けします!

なのだけれども、実はいつも使っている一眼レフをわたしがペルーのタキーレ島で落として強打させたもんだから、リマのニコンセンターで修理することに。

ということで、せっかくの世界遺産の街並みだけれど一眼レフが手元にないためiPhoneで撮影した写真でご紹介します。

画質は悪いけれど、そのぶんレトロで味のある写真かも。

ご了承ください。

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旧市街の中心部と言えばアルマス広場。
カテドラルや政庁が広場を囲むように建っていて、街の要となっていたところ。

南米には植民地時代の建物が残る街がいくつもあって、たいてい中心には「アルマス広場」という名前の広場がある。
アルマスとはスペイン語で「武器」という意味。
スペインが支配していた当時、暴動や敵の攻撃に備えて兵士を配置していた場所で、何かあったときはここに市民たちが避難することになっていた。

でも現在ではそんな名前に似つかわしくなく、気品あるイエローカラーの建物が広場を取り巻く。
優雅な雰囲気に包まれた憩いの場。
広場は芝生や花で飾られていて、観光客が記念撮影をしたりリマっ子たちが戯れていたり。

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広場に面した建物はほとんど黄色で統一されているけれど、カテドラルはアイボリーカラー。
1535年に建築が始まった、古いカテドラル。
カテドラルはスペイン的な街のシンボル。
スペインによる植民地化成功。
このときから、リマが都となった。

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石造りの壮大な建物。
張り出した木製の窓が特徴的。
石と木の融合はアンバランスなようで、マッチしている。

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旧市街の建物では、こんな張り出し窓がいたるところで見られる。
だからか異国情緒が漂い、温かみがある。

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歩行者天国のストリートにある黄色い建物はラ・メルセー教会。
張り出したファサード(彫刻が施された正面玄関)が特徴的。
1532年に建てられたもので、ここでリマで最初のミサが行われたらしい。

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アルマス広場前に鎮座するのはペルー政庁。
ここでは毎日正午に衛兵の交代式が行なわれる。
いつもフェンスの中で行なわれるけれど、なぜかこの日には政庁前に観覧席が。
日曜日だから特別なのかな。

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ツーリストは優先的に観覧席に座らせてもらえる。
もちろん無料。
11時半ごろ、馬に乗った衛兵たちが登場。
ぞくぞくと集まってくる。
たてがみを、ペルーの国旗カラー赤と白のポンポンで飾られた馬たち。
動作が機敏で、よくしつけられている。

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さらに楽団が登場。
驚くことに馬に乗ったまま楽器を演奏。
楽器が大きい人はバランスを取るのが大変そう。
両手がふさがってしまうドラムの人は、手で馬を操れないから足に手綱をつけていた。

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馬に乗って移動しながら、息を乱さず合奏するなんてすごい!
この人たちは毎日、こればっかり練習してるのかな。
これが彼らの職業。

今度は馬に乗った衛兵たちがフェンスの中へと。
乗馬でマスゲームのようなことを披露してくれる。
二手に分かれて突進しギリギリの幅ですれ違ったり、二つの円を描いて合流して一つの大きな円にしたり。
観客席からは拍手がおこる。

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「リマにはあまり観光するところがない」なんて言われることが多いなか、この政庁の交代式は立派な観光スポットとなっている。

「日本でも皇居でこんなことをやったら一つの観光資源になるなあ」なんて思っていたら、ケンゾーも同じことを言った。

「馬に乗って侍の格好でやったらめっちゃ外国人喜ぶやろうね。」
「刀振り回して、シャキーンシャキーンとかやったら『アメイジング!!』だよね。」

まあ、皇居でそんなことは許されないだろうけど。

リマの交代式は、南米と言うよりもヨーロッパスタイル。
背景の政庁の建物もヨーロッパみたいだし、衛兵たちもヨーロッパの衛兵たちと変わらない様相。
南米と言えどもスペインから一度征服されたから、国家のシンボルや国家を守る衛兵もヨーロッパ式になってしまった。

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リマの旧市街の魅力は夜にも。
旧市街は治安が悪いと言われるけれど、アルマス広場にはあいかわらず人が多くて賑やか。
暗闇に浮き上がるコロニアルな建物はロマンチック。

南米にいることを忘れてしまう。

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金が採れる南米。
インカ帝国はたくさんの黄金をもっていた。
そこに侵略してきたスペイン。
植民地で手に入れた富で、当時の侵略者たちはぜいたくな生活をし、贅を尽くした教会を建てたという。
この広場からは、そのときの様子が見てとれる。

ふんだんに水が流れ落ち、そして上へと吹き出す噴水は17世紀に造られたもの。

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さて、ペルーの首都にあるコロニアルな街並み残る世界遺産の「リマ旧市街」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

スペインの植民地とされた南米の国々には、コロニアルな街並みが点在していて、正直見飽きた感じ。
世界遺産ではあるけれど、規模や雰囲気は断然本場スペインのほうが上だし、かといって南米っぽさがあるわけではないので中途半端な街並み。
しかもリマの旧市街は都会過ぎて、ほかの南米の世界遺産の街よりも街歩きは楽しめない。

それにしても南米の世界遺産にはスペイン式の街並みが多い。
もっと南米らしい建築物があってもいいけど、破壊されたからしょうがない。

似たような教会ばっかりだもんね。

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上のピンクの教会はサント・ドミンゴ教会。
1549年に建てられたもので、中はスペインで特注されたタイルで覆われ、当時教会の壁は豪華な絹織物で飾られていたんだって。

そしてこちらは1546年から100年以上かけて造られたサン・フランシスコ教会。

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今でこそ、キリスト教はペルーに根付き、教会のミサに出かける信心深いキリスト教徒も多い。
といってもキリスト教を布教したのは、侵略者でもあるスペイン人たち。

当時スペイン人たちは力づくで、ペルーの人たちをキリスト教に改宗させた。
リマにはそんな歴史を語る場所がある。

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宗教裁判所博物館。
裁判所は1569年に開設されたもので、1820年までここで異教徒を裁き続けてきた。

植民地時代、キリスト教の信仰は絶対。
キリスト教に改宗しない人は、ここで裁かれた。

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異端者と見なされた人たちは罰として拷問を受けたり殺害されたり。
当時異端者は「野蛮人」だった。
でも、どっちが野蛮?
宗教ってなんなんだろう。

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両手両足を縛って八つ裂きにする刑。
椅子に座らせて後ろから首をロープで縛り上げる刑。

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人形で再現してある。

地下には洞窟のようなものもあった。
暗くてカビ臭い。
牢屋として使われていた。

「今のローマ法王はこういうのをどう思ってるんだろうね。」

ケンゾーがいった。

以前は太陽や大地の神を崇拝するアニミズムの土着の宗教が根付いていた。
いきなり知らない国からやってきた人たちに「キリスト教を信仰せよ」と強制されても、自分のこころのよりどころを簡単に捨てることはできない。

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実際に使われていた足かせや鎖も展示されている。

「キリスト教の布教」を名目にスペインからやってきた侵略者たち。
手始めに1532年、インカ皇帝のアタワルパを捕らえた。
アタワルパ皇帝を強引にキリスト教に改宗させ「フランシスコ」という洗礼名をつけたうえ、絞首刑に処した。
ここの人たちにとっては、とても屈辱的なことだった。

それからスペインはインカ帝国の首都だったクスコを占領し、リマを今のようなコロニアルな街にして都にしたのだった。

南米の世界遺産の街の多くがスペインがつくったもの。
たしかにコロニアルな街並みや威厳のある荘厳な建物、きらびやかな教会は華やか。
でも、その背景を思うと単に「美しい」とは言えなくなる。

本来「世界遺産」は、地元の人にとってもすばらしいものでそんな文化財や自然が残っていることは誇りでもある。

でも、このヨーロッパがつくった街並み。
この世界遺産を、地元の人はどう思っているんだろう。
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砂まみれ、汗まみれ、酒まみれ

2015.08.10 05:48|ペルー☞EDIT
おかげさまでカメといっしょに泳ぐことができたケンゾーです。
もしも海ガメか陸ガメどっちに生まれ変わるか選ばないといけないとしたら、断然海ガメ派。
空を飛ぶように水中を泳ぐカメの姿はとても気持ちよさげ。
スローモーションで歩く陸ガメは見るからにキツそうだもんなあ。

砂漠に囲まれたオアシスリゾートのワカチナ。
ホテルのすぐ目の前には砂丘がそびえている。
池は小さくてしょぼいけれど、砂丘はかなり大きい。
いったい砂漠はどこまで広がっているのか、頂上をめざし砂の上を歩いていく。

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砂丘で定番の坂道ダッシュをする人々。
ただ坂を走って下るだけなんだけど、みょうな楽しさがあるんだよね。

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ずぶずぶと足が砂に埋まっていく。
頂上は見えているんだけど、ぜんぜん近づいている感じがしない。
心臓がいまにも爆発しそう。
悲鳴をあげながら砂丘を登るのもこの旅で最後かなあ。

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砂と格闘し汗まみれになること15分、ワカチナの全貌が見えてきた。
まあ全貌っていうほど大げさなもんじゃないけど。

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砂丘の奥に見えるのがイカの街。
いままで見てきた砂漠の中でいちばん街との距離が近いんじゃないかな。
街のど真ん中に砂丘が鎮座、なんとも不思議な光景。

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視線を左側にずらしていくと徐々に街が田舎になっていく。
ほとんど砂に埋もれたふもとの集落。
いまにも砂漠に覆いつくされそう。

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さらに左奥へ視線を送ると、どこまでも砂丘が連なる砂の世界が果てしなく広がっている。
波打つ海原のような砂丘たち。
いつどこで眺めてもやっぱり砂漠には心を奪われる。

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ときおり砂漠を疾走するサンドバギーの爆音が砂丘に響き渡る。
おもしろそうだけど、似たようなことはドバイでやったからまあいいか。
直接ドライバーと交渉すれば30ソレスくらいで乗れそう。

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砂の上に座って日暮れを待つ。
陰影が濃くなり、砂丘が刻々と表情を変えていく。

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空と雲を真っ赤に染めながら沈む太陽。
きょうも一日おつかれさま。
あしたもまたよろしくね。

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やがて月がオアシスに光を落とす。
ついさっきまで熱かった砂が急速に冷やされていく。
寒!
坂道ダッシュでホテルに退散。

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ワカチナにあるレストランはどこも高くて高嶺の花。
電気コイルで作ったインスタントラーメンが今夜のディナー。
ちょっと侘しいのは否めない。
ということで、奮発してワインを購入。

じつはイカではブドウが採れる。
そのブドウで作られるワインやピスコがイカの名産。
30ソレス(約1200円)と激高だったけど、せっかくなのでイカワインを楽しむことに。
ワカチナは街から近いけどリゾート地とあって、街で買うよりも10ソレスくらい高い。

お店の人のおすすめワインを試飲させてもらったけど、赤ワインのはずなのにロゼよりも甘くておいしいとは言えなかった。
なのでいかにもペルーっぽいラベルのものを避けて、輸入用っぽいラベルのものをチョイス。
ちゃんと「Malbec」とブドウの種類も明記されているもの。

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うん、ちょっと渋いけど重厚で味は悪くない。
試飲したものよりも断然おいしい。
当たりだ。

でもそれ以上に、まりねえから貰ったカリカリチーズが激ウマ。
日本のお菓子のポテンシャルはすごい。

イカはワインとピスコの名産地。
ワイナリーツアーも毎日開催されている。
昨晩のボトル1本だけじゃ物足りないので、試飲をしまくる魂胆でツアーに参加することに。
3か所のワイナリーを巡るツアーで1人20ソレス(約800円)。

まずは1件目のワイナリーに到着。
工場を見学しながらピスコの製造行程を説明してもらう。

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このプールにブドウを敷き詰めて夜中に8時間ずっと足で踏み続けるんだそう。
日中は暑くて踏む人の体力がもたないから作業は夜中。
このときはシーズンオフだったけど、2月から3月にかけての製造シーズンに訪れると踏む作業に参加できるんだそう。
もれなく出来立てのワインやピスコが飲み放題だというから魅力的。
樽につながったホースからガバガバ飲んでいいという夢のような話。
まあ、出来立てはまだそんなに美味しくはないと思うけどね。
ちなみにこの陶器の甕は昔使っていたもので、現在はプラスチック製の樽。

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ワインとピスコの製造場所は屋外にあって屋根がないところも。
「雨が降ったらどうするんですか?」って聞いたら「ここでは雨は1年に2、3回しか降らない。しかもほんのちょっと、数滴パラ、パラっと。」
砂漠もあるし、雨なんて心配しなくていい場所なんだろうね。

そして待ちに待った試飲タイム ♫
赤白とデザートワイン、そしてピスコを飲ませてくれたんだけど、ビックリするくらい量が少ない!
ほんの一口ずつで期待はずれ。

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肝心のワインの味は・・・スーパー甘い!!
赤も白もとにかく甘い。
「ドライ」を選んでも、砂糖が入ったように甘い。
この甘さがイカワインの特徴なんだそう。

残念ながら参加している外国人ツーリストからは不評。
「こんな甘いのを料理といっしょに飲むの?」と疑問に思っていたことをほかの客が質問した。
ガイドが答えた。
「食事中はワインを飲まない。
 ワインは食後に。」

さらに甘くてもはやジュース並みのデザートワインは別名『子作りワイン』。
カップルで飲むとスイートでロマンティックな雰囲気になるんだそう。
ロマンティックとは縁遠いケンゾーとイクエにはちょっと合わない。

ガイドによると食後にワインを、食前酒としてピスコを飲むのが一般的なんだそう。
そのピスコの試飲はワイン以上にちょびっと。
まさに舐めるだけ。

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アルコール度数42°のピスコはガツンとパンチが効いている。
たしかにキツいんだけど、ほのかな甘さもあって上品なテイスト。

ツアーに申し込む時には3つのワイナリーに行くと聞いてたんだけど、一向に移動する気配がない。
周辺にはほかのワイナリーが密集しているから自分で勝手に回ってね、ということだろう。
集合時間まで片っ端からはしご酒をすることに。

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5、6軒回ったかな。
それぞれの試飲の量は少しだけど、トータルではかなりの量。
赤、白、ロゼ、ピスコと飲みまくっていい気分。
気に入ったピスコを1本30ソレス(約1200円)で購入して終了。

結果的にツアーとはいってもただの送迎サービスだったので、自分たちでタクシーで行ったほうが安上がりだったと思う。
ワイナリーに行けば個人でも見学できるしちゃんと説明をしてくれるのでツアーに参加しなくても大丈夫。
はしご酒作戦をするとフラフラになるまで試飲を楽しめるので酒好きにはおすすめですよ!

ワカチナを出る日。
砂漠を散歩でもしようかと思ったら、まさかの雨!
パラ、パラじゃなくて霧雨。

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きのう、雨は年に数回しか降らないって言ってたのにこんなタイミングで。

しっとりとした雰囲気の雨の砂漠を抜け出して、次に向かうはペルーの大都会リマ。
あしたは世界遺産にもなっているリマの旧市街をお伝えします。
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これがペルーNo.1料理!

2015.08.09 08:48|ペルー☞EDIT
けさ2時間のスピードボート移動でずぶ濡れになったケンゾーです。
乗り心地と水対策を考えてベストポジションをチョイスしたんだけど、最後に乗船してきた小さな子どもを連れた親子に席を譲ることに。
そしたら2時間ずっと笑っちゃうくらい波をかぶってパンツまでぐちょぐちょ。
まあ、パソコンもカメラも無事だったからいいけどね。

ナスカの地上絵を地上からチラ見したケンゾーとイクエ。
ふたたびリマをめざして北上開始。
でも、もう一か所立ち寄りたい場所がある。
それはイカからほど近いワカチナというところ。

ワカチナ

イカは人口15万人の大きな街なんだけど、その目と鼻の先にあるワカチナは砂漠に囲まれたオアシスリゾートなんだそう。
砂漠を爆走するサンドバギーが定番のアクティビティ。
リゾートなので宿泊費は割高だけど、サンドバギーとセットにするとわりとリーズナブルに泊まれるらしい。

まずはナスカからイカまでバス移動。
いくつかバス会社があるけれど、最安で9ソレス(約360円)。

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およそ3時間半でイカに到着。
ワカチナは物価が高いので腹ごしらえをしておきたい。
バスターミナルの横にあるローカル食堂に入ったんだけど、これが大正解。
いつものようにスープ付きの定食のようなものを注文したんだけど、いままで見たことのないメニューが登場。
お好み焼きのようなこの料理、なんだと思う?

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これ、なんとウニなんだよ。
たしかにイカは海に近いけど、まさかこんなこ汚いローカルな食堂でウニのお好み焼きに遭遇するとはビックリ。
中身はフワッとした食感でお好み焼きに近いし、味もちゃんとウニ。
うまかったなあ。

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この味が忘れられなくてこの先いろんなところで探したんだけど、後にも先にも出会えたのはこの時だけ。
たまたまだったけど食べられてよかった。
ケンゾーの中でペルー料理のNo.1。
ちなみに値段は7ソレス(約280円)。

イカからワカチナまでは5kmも離れていない。
でも歩いて行くにはちょっと遠い。
タクシーに乗るしかないかなあと思っていると、よさげな乗り物を発見。
イカには庶民の味方トゥクトゥクが走っている。

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交渉してワカチナまで2人で5ソレス(約200円)。
「砂漠に囲まれたオアシス」、響きは魅力的だけどいったいどんなところなのか。
ほかのブログを見ると賛否両論あるけど・・・なんて想いを巡らす暇もなく、走り出して5分も経たずに前方に砂丘が見えてきた。
近!!
トゥクトゥクはタクシーよりも安いとは思うけど、すでにリゾート料金がはじまっちゃってるな。

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10分でワカチナに到着。
事前に仕入れた情報によると、車を降りたと同時に宿やサンドバギーの客引きが殺到するらしいんだけど・・・。

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・・・シーン。
1人として客引きがやって来ない。
やばい、これは嫌な予感がする。

しかたがないので片っ端からホテルを回るも、どこも高い!
そしてサンドバギーとセットになったお得プランをどこもアピールしてこない!
そんな!こんなはずじゃなかったのに!!

必死に探しまわった結果、なんとかダブルルームで1泊50ソレス(約2000円)の宿を確保。
キッチンはないけれど、個室・バスルーム付きでこの値段はまあ悪くない。

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小さくて開放感はないけれど、いちおうプールもある。
そしてテラスからは、ワカチナがオアシスと呼ばれるゆえんとなっている湖が見渡せる。

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・・・これは湖じゃなくて、池だな。
予想以上に小さくてしょぼい。
しかも緑色に濁っていて、オアシスから連想される爽やかさは感じられない。
正直言って、よくこんな池で泳げるなあと感心する。

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とネガティブなことばかり書いてるけど、ワカチナのいちばんの見どころは砂漠。
砂漠好きのケンゾーとしては池なんかよりも砂漠のほうが100倍わくわくする。
さっそくホテルのすぐ目の前にある砂丘に登ろう。

はたして、都市からわずか10分の距離にある砂丘の上からはどんな景色が見えるのか。
お伝えしたいところだけど、ごめんなさい!
今からシュノーケルに行かないといけない!
尻切れとんぼで中断するのは心苦しいけど、潮が満ちてくる前にシュノーケルしたいので行ってきます。
つづきはまた明日!
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ナスカの地上絵を地上から見る

2015.08.08 05:53|ペルー☞EDIT
「こんがり」というより、酔っぱらいみたいに日焼けしたイクエです。
顔がパンパンで真っ赤っか。
日焼け止めは塗ってるんだけどねえ。
肩も日焼けで痛くて、バックパックを背負いたくない。
早く治まってくれるといいけど毎日泳いでいるから、どんどんひどくなっていくだろうな。

グランドキャニオンよりも深い渓谷、コルカ渓谷での日々を満喫したイクエとケンゾー。
次の目的地は、あの有名なナスカ!!

ナスカ

ナスカまではアレキパから夜行バスに乗る。

ペルー第2の都市アレキパは朝夕の交通渋滞がすさまじい。
しかもみんな譲り合いの精神がなく、我先にと目指す方向に殺到するからぐっちゃぐちゃ。
走行をスムーズにするための交差点のロータリーもカオス状態。
クラクションは鳴り止まない。

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ペルー初めての夜行バス。

ペルーの長距離バスは危ないと聞いている。
バスジャックや車内での荷物の盗難。
バッグは絶対に網棚にあげちゃダメ。
友人は気づいたらなくなっていた。
足元に荷物を置いても、後ろから抜き取られる。
大きなバックパックは預けるけれど、トランクの預け荷物には貴重品や電子機器を入れないほうがいい。
ケンゾーの荷物だけトランクに、わたしのバックパックにケンゾーの電子機器類も入れて車内に持ち込んだ。

アレキパからナスカまではひとり35ソレス(約1400円)。

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夜に出て、朝ナスカに到着する予定だった。
でも、ナスカに到着したのは午前3時半。
げげ!

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ナスカはそれほど治安が悪いところではなさそうなので身の危険は感じないけれど、行く場所がない!
微妙な時間帯。
この時間にホテルにチェックインすると、1泊余分に宿泊費を取られるかも。
寒いので明け方まで寝袋で体を覆って街の公園などで時間をつぶすことに。

ナスカは田舎の町なのに、世界中からツーリストがやってくるからか公園に無料Wi-Fiが飛んでいた。
まだ夜も明けていないのに公園を一生懸命掃除している職員もいる。
公園の植物に水を撒いている人も。
夜中にメンテナンスや手入れをしている。
すごいぞ、ナスカ。

ようやく空が白みはじめ、公園に面したホテルにチェックイン。
「HOTEL EL MIRADOR」。
ツインで1室30ソレス(約1200円)。
外観は立派だけど、安宿で室内に窓はない。
ここに泊まる日本人は多いようだけど、可もなく不可もなく。

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ナスカには当初立ち寄る予定はなかった。
というのも、地上絵で有名なナスカだけれど旅人からの評判は悪い。
ナスカの地上絵は、セスナ機に乗って上空から見るのが一般的。
でも、セスナ機は30分の飛行で1万円くらいする。
1万円出すわりには地上絵は見にくいし飛行機酔いは必至だし、満足度は低いのだそう。
ということで、貧乏バックパッカーはナスカをスルーする人が多い。

わたしとケンゾーも地上絵にそれほど興味はなかったけど、通り道にあるので立ち寄ることにしたのだった。
なのでナスカには1泊だけ。

1泊なので、時間を有効活用しないとね!
その前に腹ごしらえ。

午前中からやっている屋台を発見。

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「どこから来たの?」
「日本です。」

日本って言っただけで驚かれてうれしそうにする店主のおばちゃんと息子。
よっぽど珍しいのかな。

チキン、パスタ、味付けご飯、チキンの煮込み。
ワンプレートで6ソレス(約240円)。

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おいしいご飯にありつけて良かった。

上空からナスカの地上絵を見ることに興味がないイクエとケンゾー。

ナスカまで来たわたしたちの目的。
それは「地上絵を地上から見る!」

ということで、ナスカから出ている普通のバスに乗って、地上絵が見られそうなポイントで降ろしてもらうことに。
最初に目指すのはパルパの地上絵。

パルパ行きのバスに乗って途中で降ろしてもらえばいい。
運賃は4ソレス(約160円)。

イクエのおかあは、ナスカの地上絵をセスナ機に乗って観光したことがある。
おかあに「ナスカに行きます」というメールを送ったら、こんな返事がきた。

タイトル
 「ナスカは地上から見るべし」

中身
「ナスカは飛行機で見るより、地上の方がいいと思います。
私はセスナ機でグルグル廻ったけど、テレビで見たものを自分でも確かめるという感覚だけでした。
歩いている人も見えたので、あそこを歩きたいと言ったのですが、歩くときと飛行機では全く出発点が違うので、両方は時間もお金もかかるとのことでした。
古代人は飛行機は使ってないわけですから、地上の丘から俯瞰したり、石積の模様を体験することがベターです。
全体的な模様を見るより、間近で模様を感じないと、ナスカに行った気がしないと思います。
私たちのツアーでは、ナスカは行かんでもよかったという感想が多かったです。
リマから遠かったし、飛行機が飛ぶまで風向き次第で4時間も待たされたし、テレビの画像をなぞる感じで終わったし、地上からしっかり楽しんでください。
明日の早朝、ナデシコジャパンのサッカーの試合があるので今日は早目に休みます。」


ナデシコジャパンはいいとして、体験した母としては地上絵は上空から見なくてもいいんじゃないかという内容だった。

お金のないわたしたちは、おかあからアドバイスをもらう前から地上で見ることを決めていた。
母からのアドバイスで、よけいに踏ん切りがついた。
よし、ナスカの地上絵を地上から楽しむぞ!!

何もないカラカラの大地を突き進むバス。

「あれ!
 ほら、あそこじゃない?
 なんか見える!!」

「パルパの地上絵のところで降りたいです」って車掌に言っていたのに、すっかり忘れられていた。

「パルパの地上絵は?」と聞き直すと「ああ!」という感じで後ろを指差した。
数百メートルは通り過ぎてるよ。

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あっちぃ~。
なんで古代人はこんなところに地上絵を描いたんだろう。
豊かな土地じゃないし、人が住むような場所じゃない。
どうしてここに地上絵なんか描いたんだろうね。
まあ、そんなこと誰も解明できないんだけど。

鉄筋の櫓が見えてきた。
5階建てくらいの高さかな。

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というか、この櫓に登らなくてももう地上絵は見えている。
ここにある地上絵はちょっと特徴的。
みんながイメージするのは地面に描かれているものだけど、ここは山肌に描かれている。
だから、下からも丸見え。
というか、上空からは見えないかも。

ほら、こんな絵。

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山肌に、おさげの女の子のような絵とかライオンみたいなヘアースタイルの腰の曲がったじいさんのような絵。

シャーマンと言われている。

絵にするとこんな感じ。

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子どもの落書きのような、前衛アーティストが描いたような絵。
古代人の美的センスって。

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一応ここには入場料があって、櫓に登らなくても絵はバッチリ見えるんだけど、わたしたちを嬉しそうな顔で待ち構えていたスタッフのおじさんがいたので入場料を払って櫓に登ることに。
ここにツアー客はほとんど来ないみたいで、一日中ヒマそう。
入場料は2ソレス(約80円)。

雲ひとつない空。
砂と石だけの大地。

遠くに緑が茂るオアシスのようなところがあって、そこには集落がある。
写真の右奥の方。
でも、この荒涼とした土地には家一軒すらない。

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櫓に登ると、少し離れた山肌に描かれたほかの絵が見えた。
変な子どもみたいなのと、その左下に翼を広げた鳥。

なんかかわいい。

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ここはナスカの北、パルパと呼ばれる地域。
そしてパルパ地区にはこういった地上絵や遺跡が発見されていて、それらは「パルカス文化」のものとみなされている。
パルカス文化は、ナスカ文化よりも古い。
ナスカ時代が西暦250年~600年くらいだとしたらパラカス文化は紀元前800年~200年頃。
この山肌に描かれた絵は、ナスカの地上絵よりも数百年から千年以上も前のものということになる。
そう思うと、ナスカの地上絵のほうが断然有名だけど、こちらのほうが価値のあるもののように思えてくる。

とはいえ、地面に描かれたナスカの地上絵も見てみたい。
もう一度道路でバスを捕まえて、さっき来た道を戻っていく。
それほど距離はなく、バスで20分くらい。
運賃は4ソレス(約160円)。

するとふたたび、鉄筋の櫓が見えてきた!

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この櫓は、ナスカの地上絵を研究し、その保存を訴えたドイツ人のマリア・ライへ女史が建てたもの。
マリアさんは、地上絵を発見し世界に広めたアメリカ人考古学者ポール・コソック氏の助手を務めていた。

それまでナスカの地上絵を保存しようとする人はほとんどおらず、地上絵の上にいくつもの車の轍がついていたり、地上絵が侵食されたりしていた。
このあたりでの開発計画もあり、消滅の危機に瀕していたのだそう。

当時ペルー政府は地上絵に価値を見いだしていなかったし、国自体が貧しくて国家予算を地上絵の保存にあてる余裕もなかった。
そこでマリアさんは著書の売り上げや自分たちの年金、ドイツの家まで売って資金をつくり、地上絵の保全にあてたんだって。

彼女がいなければ、いまごろナスカの地上絵は残っていなかった。

そんな彼女が建てた櫓の上に、入場料2ソレス(約80円)を払って登ると・・・。

さっきまでまったく見えなかったものが、見えてきた。

地上絵、わかる?

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これは「手」と言われている。
一本の腕の先っぽが枝分かれして、両手を広げているような絵。
写真でわかるかなあ。

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そしてもうひとつ見えるのは「海藻」とも「木」とも言われている地上絵。
11時の方向に根っこ、そこから幹が伸び、手前に向かって枝が広がっている。
わかるかなあ。

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地上絵を見たイクエとケンゾーの感想は
「意外と小さい」。

手は45メートル、海藻は70メートルくらいあるんだけど地平線まで何もない見通しのいい広大な地面に描かれているので小さく見える。
ちなみに有名なハチドリの絵は96メートル。
海藻70メートルが小さく感じたのでハチドリを見ても「大きい!」とは思わないかも。

そして2つ目の感想。
「線が細い」。

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ナスカの地上絵ってどんなふうに描かれているかと思ったら、単に地表の石を取り除いて少しだけ掘って溝を作って下の地肌を露出させているだけ。

溝の深さは10~30センチくらいしかないし、幅も狭い。
車の轍のような感じ。

セスナ機で上空から見た友だちが「地上絵の近くには車の轍がたくさんあって、どれが絵でどれがタイヤの跡なのか見極めるのが最初は難しかった」って言っていたのも納得。

でも、なんでこんな単純な作りの線が千数百年も残っているのか。
それは、ここの地面が固くて表面が侵食されにくく、ほとんど雨が降らないから。

当時の人たちは、そこまで考えて描いていたのだろうか。

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上空では、次から次にセスナ機が旋回している。
右に傾いたり左に傾いたり。
セスナ機に乗ったらかなりの確率で酔うそうなので、乗る方は必ず酔い止めを。
30分ちょっとのフライトだけど、地上絵を数個見て「もういいよ、早く降りた~い」って思う人も多いみたいなので。

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セスナ機に乗らずに地上から見える絵は、残念ながらここまで。
もうちょっと高い櫓や、別のポイントにほかの櫓を作ってくれたらかなりの地上絵が見えると思うだけどなあ。
でも、そうなるとセスナ機を運航している会社や旅行会社が稼げなくなるし、地上が荒らされるからしないんだろうね。

絵はこれで終りだけど、ナスカラインと呼ばれている無数の線がある。
四角形や三角形のライン、まっすぐに伸びる直線。
総延長は数千キロに及ぶとも言われている。

この櫓から広原の中に丘が見える。
あの丘はナチュラル・ミラドール(展望台)と呼ばれているところ。
あの丘からナスカラインが見えるらしい。
写真右奥の丘。

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そして広原を貫くのがパン・アメリカンハイウェイ。
アメリカ大陸を縦断する長い幹線道路。
このハイウェイがぶった切っている地上絵もあるのだそう。
建設中に消されてしまった絵もあるんだって。

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パン・アメリカンハイウェイを歩いて、ナチュラル・ミラドールまで行くことに。
すぐに着きそうな感じもするけれど、まわりに建物も何もないので距離感がわからない。
暑いけれど、ナスカの地上絵のそばの地上を歩くのも悪くない。

こんななーんもないところに絵を描いてるんだよ。
しかもすぐそばに地上絵はあるのに、地面に立っていたら何にも見えない。
見えないのに昔の人はどうやって描いたんだろうね。
そして、見えないのに誰に見せる目的で描いたんだろうね。

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30分ちょっとでミラドールに到着。
ちなみに無料で登ることができる。

草一本ない大地。
この丘以外何もなく、荒涼とした平原が広がっている。
地平線まで何十キロあるんだろう。

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いくつものナスカラインが延びている。
写真のまっすぐな線がナスカライン、左側のちょっと曲がった二本の線は車の轍。

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なぜこんなだだっ広い大地に、絵や線が描かれたのか。
それは謎に包まれたまま。

たとえば、ナスカラインが太陽と月の動きを記したものでカレンダー代わりになっていたという説。
または雨乞いの儀式で、人々が一列になって歩いていくときの目印にした線だったという説。
ほかにも成人試験として、地上絵の線の上を歩かせて何の絵か当てさせて、難しい図柄を回答できたものほど上位の管理職に就かせた、という考えも。
あとは社会事業説。
地上絵を描くという公共事業に国民を従事させて、見返りとして国が労働者に食料を支給していたというもの。
ほかに変わったもので言えば、宇宙人が描いたものだとか。

答えが出ないからこそ、ナスカの地上絵には魅力がある。

この地上絵も、たまたま飛行機で上を通ったことで発見されたもの。
それまで長いこと気づかれずに、そのまま開発で消えていく運命にあった。

この地上絵のように、地球のどこかにはまだ発見されていないものがたくさんあるのではないか。
古代人が残したおもしろいものが存在しているのではないか。
いま、地球は急速に発展し開発されているけれど、古代人の置き土産に気づくことなく実は壊しているものもあるのではないか。

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ナスカの地上に立ち、言われないと気づかないような地上絵を見ながら、そんなことを思った。
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大空を乱舞する神の使い

2015.08.07 08:31|ペルー☞EDIT
ガラパゴスでサーフィンの初体験をしたケンゾーです。
へっぴり腰ながらも立つことができて満足。
あのシューッと波に乗る感覚は病みつきになるほど快感。
たくさん海水飲んだし、体中アザだらけになったけどまたやりたいなあ。
帰国したら本格的にサーフィンはじめよう。
40過ぎてても遅くないよね?

朝6時過ぎ、起きて真っ先に向かうのは川岸の温泉。
寝起きの体に熱いお湯が染みわたる。
あ〜極楽極楽 ♪

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きょうはコルカ渓谷トレッキング最終日。
谷底からひたすら山を登りおよそ1000m上空のカバナコンデへと戻ることに。
いちおう宿の近くから1日2便、早朝5時と12時発のカバナコンデ行きのバスもある。
断崖絶壁の道を4、5時間かけて走るバスで、それはそれでスリルと景色を楽しめそうで面白そう。

ここまで歩いてきたからには最後までぼちぼち歩くことを選択したケンゾーとイクエ。
温泉に浸かってさっぱりしたあと、7時半にトレッキング開始。
疲れが溜まってきたけど温泉パワーで乗り切ろう。

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畑のようなものが見えたので何を育ててるのかなと思ったら、なんとサボテンだった。
整然と並んだサボテンはなんだかヘンな感じ。
ツナ(Tuna)と呼ばれているサボテンの実はフルーツとして一般的に食べられてるから、ツナ用に育ててるのかも。

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太陽が昇り、折り重なった山々の隙間から朝日が漏れる。
静寂につつまれた渓谷が徐々に目を覚ます。

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橋を渡り川の対岸へ。
ふと川の奥へ目をやると、もくもくと白い煙が河原から立ちのぼっているのが見える。
大分県別府の地獄温泉みたい。

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地図を見るとこの辺り一帯にNatural Volcano(火山)のマークが点在している。
火山地帯だから温泉が湧き出てるんだね。

道はひたすら上り。
せっかく温泉に入ってさっぱりしたんだけど、あっという間に汗まみれ。
下りは膝がガクガクになったけど、上りはふくらはぎがパンパンに。

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あ〜、しんどい!
黙々と足を動かしていると視界の隅をサーッと横切る黒い影。
コンドルだ!!

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音もなく大空を滑空する姿は優雅で美しい。
気持ちよさそうだなあ。
自然と「コンドルが飛んでいく」を口ずさんでいた。

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断崖絶壁を一歩ずつ。
コンドルみたいに空をひとっ飛びできたらいいのに。
悲鳴を上げるアラフォーの体を労りながら歩いていく。

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歩きはじめて6時間、けっこう上まで登ってきた。
コルカ川がはるか下。
右端におととい泊まったオアシスと左端にきのうの温泉宿が見える。

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こうして見ると、今回のトレッキングコースは思ったよりもかなり狭い範囲だということがよく分かる。
U字型にカーブを描くコルカ川沿いを歩いた3日間。
ヘトヘトになりながら歩いたけど、じつはオアシス宿と温泉宿は直線距離で3kmくらいしか離れてないんだよね。

午後2時前、谷底から頂上へと生還。
歩いたのは巨大な渓谷のほんの一部分だけど、実際に自分の足で歩くとその前に見た同じ景色でもより身近に感じることができる。

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出発から7時間、スタート地点のカバナコンデに到着。
中央広場に行くとなにやらお祭りらしきものが開催されている。
いちおう民族衣装で着飾った子どもたちもいたけど、チバイで遭遇したお祭りと比べるとかなり地味な感じは否めない。

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ひょっとしたらこの時間からでもアレキパ行きのバスに乗れたかもしれないけど、今夜はカバナコンデに泊まることに。
せっかくここまで来たからね、もう一度明日の早朝にじっくりコンドルを見たいなあと思って。

中央広場の前、役場の上にあるホテルにチェックイン。
3ベッドルームで30ソレス(約1200円)。
シャワー・トイレ付きだけど、Wi-Fiは無し。

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そして翌朝。
前回は時間がちょっと遅過ぎてコンドルが少なかったので、早起きして7時前にチバイ行きのバスに乗車。
コンドル展望台のクルース・デル・コンドルまで1ソル(約40円)。

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バスは畑仕事に向かう地元民でぎゅうぎゅう詰め。
何度も停車を繰り返し8時前に展望台に到着。
「コンドルいるかな?
 お願い、たくさんいますように!」
祈るような気持ちで渓谷を見渡す。

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シーン・・・。
静まり返った渓谷。
飛んでいるのはギャーギャーと鳴く真っ黒な小鳥だけ。
はあ、今日はダメかなあとガッカリしていたら、いた!
コンドル発見!!
首の白い輪っかがコンドルのシンボル。

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おおー、何度見てもやっぱり格好いい。
ほとんど羽ばたくことはせず、空を切り裂くように滑空している。
翼の長さはおよそ3m。
コンドルは長さと比べて翼の幅がとても広いんだそう。
翼の面積が大きくて上昇気流に乗りやすい形になってるんだって。

白と黒の翼の色をしたのが雄で、茶色と黒が雌。
なんと寿命は50年以上で、つがいは一生涯連れ添うんだそう。
鷹や鷲のような狩りはせず、牛や鹿などの死肉を食べるというのも意外。

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気づけば12羽以上のコンドルが上空を乱舞。
あちらこちらから大歓声とシャッター音の嵐。

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ほんの10mほど先の岩に止まるというサービス精神旺盛なコンドルも。

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翔んでる姿は美しく格好いいけど、近くでよく見るとけっこう変わった顔をしている。
なんだかニワトリみたいに見えるのはケンゾーだけかな?
頭の上にちょこんと載ってるちょんまげみたいなイボは、年を取るにつれ大きくなるんだそう。

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インカ時代から「神の使い」と崇められてきたコンドル。
優雅に青空を舞う姿は風格があり、人々から敬われてきたのも納得。

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勇壮なコンドルの姿をたっぷり楽しめて大満足。
アレキパからやって来ているツアーのワゴンと交渉し、2人でバス代とほぼ変わらない35ソレス(約1400円)で乗せてもらうことに。
もうちょっとがんばれば30ソレスくらいにはなったかも。

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ツアーのワゴンなので観光スポットに立ち寄りながらの移動。
説明も聞けるしちょっと得した気分。
3日間トレッキングとコンドルを満喫したコルカ渓谷に別れを告げる。

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ツアーワゴンに乗ったから行きには素通りした煙を吐く活火山や、アルパカとビクーニャも写真に撮ることができてよかった。
アルパカもかわいいけど、ひょろっとスリムなビクーニャもかわいいね。

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コルカ渓谷編はこれにておしまい。
つぎは摩訶不思議なあの巨大絵をお伝えしま〜す ♫
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歩き疲れたあとはこれ!猛烈におすすめ秘境の宿

2015.08.06 05:51|ペルー☞EDIT
帰国したらサーフィンをはじめたいなあと密かに思っているケンゾーです。
自然相手のエコなスポーツで憧れてたんだよねえ。
昔から興味はあったんだけどはじめるきっかけがなかった。
ボード1枚買えばいいっていう手軽さも魅力。
あとは若者に混じって一から始める勇気だけ!

コルカ渓谷トレッキング2日目は7時に宿を出発。
きょうはここから数キロ離れた谷底にある別の宿に泊まる。
川沿いをぴゅーっと移動すればすぐなんだけど、切り立った崖が迫る谷底に道はない。
だから対岸の谷を一度登ってから谷の上の道を数キロ移動し、ふたたび谷底に下らないといけない。

まずは吊り橋を渡って川の対岸へ。
スケールの大きな渓谷にしては川が意外と細い。
今では小さな川だけど、この川が太古の昔こんなダイナミックな地形を造り上げたかと思うと不思議な感じ。

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橋を渡り丘を登ると一面を覆いつくすサボテンがお出迎え。
アンデスの山々とサボテン。
思い描いていた南米の景色。

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よく見るとところどころ白い花が咲いている。
ワイルドな風貌とは対照的にかわいらしい花だね。

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これはウチワサボテンっていうのかなあ。
時々人の形に見えるものがあるんだけど、これなんかサッカーをしている子どもにしか見えない。

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きのうは山の斜面をひたすらジグザグに下っただけなので、あまり変わり映えのしない景色だった。
今日は上下だけでなく横にも移動するから刻々と変化する景色も楽しめそう。
馬たちに見つめられながら気持ちよく歩いていく。

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幾筋もあるけもの道を伝って歩いていたら、いつの間にかトレッキングコースからずいぶん逸れてしまった。
はるか上に見えている本来の道に戻るべく、草をかき分け道なき道を歩いていく。
見た目以上に急な斜面、足場が悪くてかなり苦戦を強いられる。

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ふと足元に視線を落とすとむき出しの卵を3つ発見。
長さは5cmくらいかな。
ひとつ穴が空いちゃってるけど、まさかコンドルの卵じゃないよね。

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苦労しながらもなんとかリカバリー。
ずいぶん上まで登ってきた。
谷底のオアシスがはるか下に小さく見える。

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オアシスの上の斜面には昨日歩いたジグザグ道が見える。
山のてっぺんがカバナコンデ。
昨日もきつかったけど、上りは比べ物にならないくらいしんどいだろうね。

ここからはしばらく平行移動。
吸い込まれるような青空の下、圧倒的な大きさのコルカ渓谷を歩いていく。

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何度も立ち止まっては背後を振り返り、周囲を見渡し、ダイナミックな景色に溜め息をもらす。
歩を進めるごとに移り変わる景色。
その瞬間にしか見ることのできない景色を脳裏に焼きつける。

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しばらくすると小さな集落が見えてきた。
正面に見えるトタン屋根の建物はたぶん学校。
ケンゾーとイクエに気づいた子どもたちが手を振りながら「ハロー!ハウ アー ユー!」と叫んでくる。

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「ハウ アー ユー?」
「ファイン!」
「ハウ アー ユー?」
「ファイン!」


見えなくなるまで何度も何度も元気な声が飛んでくる。
きっと授業で習ったんだろうね。

ショートカットして斜面を駆け下りると、緑が生い茂るこれまたオアシスのような場所に出た。
大量のサボテンに埋もれるように家が建っている。

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立派なヤシの木がひと際目を引く。
今まで見たヤシの木のなかでいちばん大きいんじゃないかな。

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対岸の山の中腹に溝のようなものが横切っている。
目を凝らすと断崖絶壁を走る豆粒のような車が見える。
車の大きさからこの渓谷のスケールが伝わるかな?

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地球の大きさを一歩一歩噛み締めながら歩いていく。
川のそばにある今夜の宿。
ふたたび谷底めざして下っていく。

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歩きはじめて5時間半、今夜の宿が見えてきた。
川を見下ろす斜面にポツンと建ってるんだけど、分かるかな?

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絶好のロケーションに建つ「LLAHUAR LODGE」
素泊まりで1人20ソレス(約800円)。
ここも電気なし(発電機で夜の数時間だけ点灯)、水洗トイレ、水シャワー。
携帯電話やカメラのバッテリーくらいは充電可能。

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お腹が空いたのでまずは腹ごしらえ。
持ってきていたパンとチーズ、オリーブとトマト。
そして宿で売っているビール!
冷蔵庫はないので水で冷やしたビールだけど疲れた体には十分。

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ロケーションがいいことだけがこの宿の売りじゃない。
昨日から待ちわびていたあれに入るために川岸へ。

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たどり着いたのはプール。
え、プール?昨日の宿にもあったやん!と突っ込んだあなた!
これただのプールじゃないんだな。
れっきとした温泉なんだよ ♪

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手前がぬるくて奥があったかい。
そしてもうひとつ、川床にある湯船があっつあつ。
海外の温泉は雰囲気がいまひとつなことが多いけど、これはなかなかいい線いってるんじゃない?

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せっかくなので川で泳いだあとに温泉に浸かってみよう。
いい考えだと思ったんだけど、川は冷たすぎてブルブル。
急いで入った温泉は熱すぎで浸かれたもんじゃない。
温泉はたぶん43度くらいだけど、日射しが強くてそれ以上に熱く感じる。

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温泉が熱すぎて入れないなんて日本人の名折れだとトライするんだけど、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂状態で無理。
イクエが編み出した、川の水に浸かりながら打たせ湯に打たれるという方法がかなり気持ちいい。
湯船に浸かるのは日が暮れてからのお楽しみだな。
きっと夜になれば、ちょうどいい湯加減になるはず。

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夕食は10ソレス(約400円)。
食べたかった魚が出てきて思わずガッツポーズ。
味もおいしくて大満足。

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食後はお待ちかねの温泉タイム ♫
空を見上げると満天の星。
聞こえるのは心地いい川のせせらぎ。
これ以上はないという最高のシチュエーション。

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月見温泉でトレッキングの疲れもすっかり癒やされた。
この宿、猛烈におすすめです!

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楽園をめざしコンドルの谷を歩く

2015.08.05 06:07|ペルー☞EDIT
全身日焼けのし過ぎで痛いケンゾーです。
リアルタイムはほぼ赤道直下のガラパゴスに滞在中。
毎日シュノーケル三昧で黒こげ中。
海でぷかぷか浮いてると肩から背中にかけて集中的に焼ける。
ヒリヒリ痛いので寝られるかなあって心配になるんだけど、毎晩疲れきって爆睡。
しみにならないかどうかが心配だなあ。

土産物売りのおばちゃん達にいじられながらたどり着いた、コルカ渓谷トレッキングの拠点となる村カバナコンデ
時刻は12時。
ぼちぼちお腹が空いてきたけどさっそくトレッキング開始。
今日のゴールのホテルまで、地図上では直線でわずか3kmの距離。
ちょちょいのちょいで着きそうに見えるんだけどね、はたしてどうだろう。

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軽やかな足取りでのどかな田舎道を歩いていく。
モコモコとした白い物体が道を通せんぼ。
まん丸なお尻がかわいいアルパカちゃんたち、ちょっと通らせてね。

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しばらくすると、突然目の前の視界がドーンと開けた。
コルカ渓谷に到達。
山が交互に重なりあい、深い谷がどこまでもつづら折りに連なっている。

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下をのぞき込むと、谷底に鮮やかな色をしたコルカ川が見える。
いったいどのくらい離れているのか?
近くのようにも見えるし、はるかかなたにも感じるし・・・。

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じつはカバナコンデとコルカ川の高低差は1000mちょい。
谷底にある今夜のホテルめざし1km下界まで歩いていかないといけない。
ぐねぐねと幾重にも蛇行している道をひたすら下っていく。

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すると鮮やかな緑色が目に飛び込んできた。
茶色一色の世界でこの谷底の一部分だけ緑色に輝いている。
青々と木々が生い茂り地面は芝生で覆われている。
よく見るとプールのようなものも!
この楽園のような谷底のオアシスが今日の目的地。

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早々とゴールは見えたんだけど、ここからが長かった。
下っても下っても楽園は一向に近づいてこない。
ジリジリと太陽に炙られ全身が焦がされていく。
オアシスと違い、山肌には木が一本も生えていないので陰となる部分がまったくない。
ダラダラと汗をしたたり落としながら黙々と足を動かしていく。

下りはじめて2時間、楽園がずいぶん近づいてきた。
あとどのくらいかな。
もう半分は越してるよね?

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コルカ渓谷の崖の上から崖の下までの高低差はいちばん大きいところで3000mを優に越すらしい。
それって富士山がすっぽり入りそうな高さだよね。
想像を超えたスケールに気が遠くなる。
それに比べたら1000mなんてかわいいもんだけど、やっぱりしんどい。

いままで何度もトレッキングをしてきたけど、いきなり下りからはじまるっていうのははじめて。
まず登って下るっていうのが当然だと思ってたからなんだかへんな感じ。

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深い谷底に隠されるように存在しているオアシス。
ここだけカラフルでまったく異質な空間。
隠れ家や秘密基地みたいでワクワクする。

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背の高いヤシの木、青々とした芝生、そしてプール。
思い描くオアシスの姿が目の前に広がっている。
バックパッカーでも泊まれる安宿らしいんだけど、プール付きで本当に安いのかな?

川に突き出た半島のようなこの場所の地名はsangalle。
でも、通称「オアシス」。
そのまんまだ。
鮮やかに茂る緑は人工的につくられたものではなくて、昔からここだけ自然に緑が茂る特別な場所。

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歩くこと3時間、突如木々が鬱蒼と茂るように。
谷底のオアシスにようやく到着。
茂みのなかには、古い石積みの段々畑や朽ちた建物もある。
いまは隠れたリゾート地のようになっているけど、こんなオアシスで暮らしていた人たちもいたんだ。

膝がガクガク笑っていまにも崩れ落ちそうだ。

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この場所には同じようなホテルが5つくらいある。
チェックインしたのは「OASIS SANGALLE」
手作り感満載で質素だけどぬくもりのある作り。
ちょろちょろと流れる水路の水の音に癒やされる。

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土壁にヤシの葉の屋根という簡素な部屋が今夜の寝床。
ベッドが2つ並んでるだけのシンプルな室内。
もちろん電気はなし。
素泊まりで1泊1人15ソレス(約600円)。
このロケーションに600円で泊まれるなら悪くない。

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電気はないけれど、意外にもトイレは洋式で水洗。
川の水を引いているので水の心配はなし。
もちろんお湯は出ないけどシャワーもある。
徒歩でしかアクセスできないのに、よくこんなところに作ったなあと感心。

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ぐるりと取り囲んだ急峻な山々を眺めながら優雅にプールで泳ぐことに。
炎天下で歩きっぱなしの3時間。
早くプールに飛び込みたい!って思いながら歩いてたんだけど、たどり着いた時にはすっかり太陽が隠れてしまった。
いちおう飛び込んだんだけど、あまりの冷たさに一瞬でギブアップ。

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今回はここに1泊だけで明日の朝にはもう出発するんだけど、時間に余裕があれば2泊くらいしてもいいと思う。
ネットも無いしプールで泳ぐくらいしかすることはないけど、俗世間から隔絶された楽園のような環境でただの〜んびりするっていう贅沢な時間を過ごせる。

ほかのところも気になって隣のホテルをちょっと偵察。
名前は「TROPICAL' S LODGE」。

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こっちのほうがプールが大きくて立派だった。
寒くても泳ぐプール大好き欧米人の根性にはいつでもどこでも感心させられる。

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宿泊費はこっちのほうが少し高かった。
夕食は15ソレス(約600円)で同じなのでメニューを聞いて選んだらいいと思う。
ただ、このトロピカルズ ロッジにはなんと冷えたビールが売ってるんだよね。
自家発電で冷やしてるんだけど、これはかなり嬉しい。
10ソレス(約400円)と割高なんだけど、ここまで運んでくるのが大変だから仕方ない。
プールサイドで疲れた体に冷えたビールを流し込む、至福の時間。

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15ソレスの夕食は定番のスープ付きの定食メニュー。
キッチン付きの宿がないから今日明日と夕食はホテルで食べることに。
まあ600円なら許容範囲だね。

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あしたは川の対岸に渡り、山を登ってふたたび下らないといけない。
きょうの疲れも溜まってるだろうし、ハードな一日になりそう。
でも、どんなにキツくてもがんばれるんだな。
だってあしたの宿にはあれがあるから!
コルカ渓谷トレッキング、2日目もお楽しみに ♫
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ペルーの山村でお祭りに遭遇!かわいくてカラフル

2015.08.04 05:51|ペルー☞EDIT
いちばん苦手な教科は体育だったイクエです。
体育の時間はけっこう憂鬱でした。
体操服もスクール水着も大嫌い。
部活動はしていたけど、運動神経はなく、みんなみたいにうまくできなかったんだよね。
そんなわたしでも高校のときのテニス部の友だちはいまでもずっと仲が良くて、部活をしていてよかったなあと思っています。

運動神経がないわたしだけど、体力と根性はあると思う。
小学校から大学まで徒歩通学だったので、歩くのも苦じゃない。
だからトレッキングも、きついけど好き。

ということで、イクエとケンゾーの次の目的地はコルカ渓谷
アメリカのグランドキャニオンよりも深い渓谷で、コンドルの生息地でもある。
ツアーで行くか、1泊2日くらいでコンドルだけ見て帰るのが一般的だけど、せっかくなので数日間のトレッキングをすることに。

まず目指すのはコルカ渓谷の手前の街チバイ

チバイ

バスターミナルからチバイ行きのバスが出てるんだけど、ターミナルに着いたときにはちょうどいい時間帯のバスがなかった。

うーん、どうしよう。
とさまよっていると、バスターミナルのすぐ近くにチバイ行きのワゴンターミナルを発見!

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バスよりもちょっと割高だけれど、途中で客の乗降が少ない分スピードは速い。
それにバスターミナル使用料を払う必要もないので、トータル的には料金は変わらない。
チバイまではひとり15ソレス(約600円)。

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チバイまでは雄大な自然のなかを走って行く。
どこまでも広がる草原に、まっすぐ続く一本道。
そうかと思えば、雪を抱いた山のぐねぐねの峠道。

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助手席に座っていたわたしに、ドライバーが「カメラを準備して!」と言う。
なにかの撮影ポイントがあるのかな。

「ほら!そこ!!」

白く輝いているものが見えた。

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氷!

きっと、山の雪解け水が斜面を伝って滲み出ていて、それが凍っているのだろう。
雪でもない、凍った滝でもない。
不思議な光景。

気づけば標高4800メートル。
かなり寒いところまで登ってきたことになる。

アレキパから3時間あまり。
今度は峠を下って行き、眼下にチバイの街並みが見えてきた。

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標高およそ3600メートル。
富士山とほぼ同じ高さ。
人口およそ5000人のチバイの街に到着〜 ♪

第一村人発見。
クラシカルで上品な、それでいて華やかな民族衣装を着ている!

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街の中心地でホテルを探そう。

歩いていると、民族衣装に身を包んだ人たちばかり。
みんなそろってどこかに向かっている様子。

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街の中央の広場からは、音楽が聞こえてくる。
もしかしてこれはお祭り?

人口5000人の村の広場にたくさんの人。
ほとんどの村民が集まっている感じだ。
しかもみなさんおしゃれして♡

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やっぱりきょうはお祭りみたい。
やった〜!!

全然予想もしてなくて、たまたまお祭りに遭遇するなんてラッキー。
しかもこんなカラフルで美しい民族衣装で着飾った人たちに囲まれるなんて、嬉しい♡

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といっても、この民族衣装はお祭りのときだけに着る特別なものではない。
普段からチバイのインディヘナの人たちは、長いスカートに細かい刺繍の入った独自の民族衣装を着ているんだって。

ほかのインディヘナたちは、山高帽子のような無地で長い帽子を被っているけれど、チバイの女性たちは違う。
高さはそれほどなく、ツバが広めでふわりとしたデザイン。

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独特の色遣い。
花や鳥の羽をモチーフにしたような図柄の刺繍。
伝統技術で、ほかの人たちは真似できないのかもしれない。
ベルトやブレスレットなどのお土産も。

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女性たちの服は同じように見えるけれど、微妙に違う。
刺繍づくめの帽子の人もいれば、麦わら帽子みたいな人も。

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さらには、帽子を被っていなくてレースのベールを被っている女の子も。
しかも背中に変なのを背負っている!
なんだあれは!!

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「ねえねえ!
 すっごくかわいい♡
 写真撮らせてくださーい。」


はにかみながら「はい♡」
頭にのせていたベールをわざわざ顔の前に。
正装スタイル?
頭にはティアラが。
なんか新婦さんみたい。

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「ねえねえ、
 その後ろに背負ってるのはなに?
 それ見せて。」

「えへへへ。」

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おそろいの人形?
人形までベールを被っている。

伝統的なスタイルなのか、彼女たちの考えたファッションなのか。
それにしてもかわいい♡

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歩いていたら、またまたかわいい子を発見。
写真を撮りたい。

ストーカーのように追いかけるイクエとケンゾー。

「わわ!
 市場の中に入っちゃった。」


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意外と足が速い親子。
なかなか追いつかない。
親子はすぐに市場の外の露店街へ。

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早く、早く。

「こんにちは〜!!
 とってもかわいいので写真撮らせてください!!」


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大人に見守られながら緊張ぎみの女の子。
通りがかったまわりの大人たちも「笑って、笑って〜!」と言っている。

かわいくニーッと笑ってくれた女の子。
波立った帽子も、ベストの刺繍もとっても似合ってるよ。

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向こうから音楽とともに踊り狂う集団が!
フレアスカートをひらりとさせながら、クルクルクルクル回っている。

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女性だと思っていたら男性。
男性も刺繍付きのボリュームのあるスカートを履くんだね。

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「すみませーん。
 写真撮らせてくださーい!」


右側の男性はポーズまでとってくれた。
男性陣の帽子にはたくさんの細い紐がぶらさがっている。

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予期しなかったお祭りとの遭遇。
予期しなかったワクワク。

民族衣装を着たチバイの人たちに囲まれて楽しいひととき。

都心部から外れたこの辺りにはまだ伝統が息づいている。
チバイの街には、民族衣装を着た人の像がいくつもたっている。

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いろんな衣装があって、地域によって違うのかもしれない。
マスクをしたちょっとコミカルなスタイルも。

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これなんかすごいね。
漫画に出てきそう。

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田舎のチバイでは、アルパカの肉が日常的に食べられているみたい。
せっかくなので、わたしたちもきょうはアルパカを食べてみたいなあ。

チバイは田舎だけど、世界中からコンドルを目当てにツーリストが集まってくる。
こじんまりした村には、小さなホテルやこじゃれたレストランが並んでいる。

いつもは安食堂を選ぶイクエとケンゾーも、きょうはちょっと奮発してこぎれいな、でも高すぎないレストランへ。

ケンゾーは前菜のスープに、おいしいホームメイドのパン、メインのアルパカ肉の野菜炒めで15ソレス(約600円)。
イクエはアルパカステーキのワインソースがけで16ソレス(約640円)。

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思ったよりも硬くない。
それほど臭みもない。

アルパカは、指で触ると指一本分が中に沈んでいくほどモコモコの毛で覆われている。
太っているように見えるけど、お肉になる部分は少ないのかな。

いつも「かわいい、かわいい」ってアルパカの写真を撮っているけど、おいしゅうございました。

ここに来たいちばんの目的はコルカ渓谷(カニョン・デル・コルカ)。
そこをゆったりと舞うコンドル。

コンドルに遭遇しやすいポイントは「クルス・デル・コンドル」というコルカ渓谷沿いの展望台。
朝のほうがコンドルがいる可能性が高いんだって。

早起きしてバスターミナルへ。

チバイの村から見える山が、朝日を浴びて桃色に輝いている。

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バスは頻発してるかなと思っていたら、多くなかった。
せっかく早起きしたのに1時間半くらい待つハメに。
前日に時間を確認しておけばよかった・・・。

チバイからカバナコンデ行きのバスに乗り込む。
クルス・デル・コンドルまではおよそ1時間半で運賃は5ソレス(約200円)。

実はこの辺り一帯は、国立公園のような扱いがされていてツーリストは入場料を払わなければならない。
でも、入場料を払う窓口があるわけでもなく、チバイのバスターミナルやコルカ渓谷周辺や近隣の村々を歩いているとスタッフがいきなり登場してお金を徴収するというシステム。
お金と引き換えに10日間有効のチケットをくれる。
チケットはたしか70ソレス(約2800円)くらいだったかな。
ちなみに南米人は40ソレス(約1600円)くらい。
たまにスタッフと出会わずに無料で観光できたという旅人もいる。

日帰りとか1泊2日で訪れるのが一般的だけど、わたしたちは5日間くらい滞在してトレッキングを楽しむ予定。
だから神出鬼没のスタッフに出会う可能性は高いし、もともと「高い入場料を払うんなら、長く滞在して満喫しよう!」ということでトレッキングをすることにしたのだった。

いつ出会うかなあと思っていたら、クルス・デル・コンドルでバスを降りたところでスタッフが待ち構えていた。

チケットをもらって、展望台へ。

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山と山がどこまでも重なりあい、深い谷間をつくっている。
ダイナミックな景色。

見下ろすと、はるか下に谷底があって川が見えている。
あまりにも距離があるから、コルカ川が細い糸のよう。
きょうからのトレッキングでは、谷底まで降りて行ってコルカ川が流れるところまで歩いていくつもり。

深すぎて距離感がわからず、近いのか遠いのかもわからない。

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目の前を静かにサーッと青空を飛んでいくコンドル!
大きな翼の先がわかれていて、まるで手みたい。

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首のまわりがリングをはめているみたいに白い。
そして上から見ると翼の部分も白い。

アンデスの山を優雅に飛ぶコンドル。
名曲「コンドルは飛んでいく」を口ずさみたくなる。

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インカ帝国の時代から、いやそれよりもずっと前からかなあ、アンデスの人たちにとってコンドルは神に近い存在だった。

気持ちよさそうに、翼を広げて風に乗って飛んでいるコンドルを見ていると、昔の人がそう思ったのも納得がいく。

かっこいい。

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コンドルの飛翔に見入っていたら、気づいたらたくさんいたツーリストの姿が消えていた。

「トレッキングが終わって、また帰るときにここに立ち寄ろう。」

わたしたちは道路に出て、バスを待つことにした。

でも、なかなか来ない!

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展望台で民芸品を売っていたおばちゃんたちも、撤収にとりかかっている。

「乗りな!」

おばちゃんたちと荷物を運ぶ専用のトラックに乗ることに。
わたしは助手席に乗せてもらい、ケンゾーはおばちゃんと荷台に。
荷物と人でぎゅうぎゅう詰め。

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カバナコンデの街に着くと、ケンゾーがげっそりした顔で降りてきた。

「おばちゃんたちに下ネタ攻撃されてからかわれた。」

ケンゾー、おつかれさま。

しかもバスでふたりで2ソルくらいのところを、リーダー格のおばちゃんが「10ソレス!」と要求。
いやいや、そりゃ高すぎでしょ。
5ソレス払うとリーダーのおばちゃんは不満そうだったけど、ほかのおばちゃんは笑いながら手を振ってくれた。

40歳のケンゾーは、人生の先輩から子どものようにからかわれて大変だったみたいだけど、まあ無事にカバナコンデの村に到着したからよしとしよう。

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さあ、ここからいっきにコルカ渓谷を下っていきますよ!
ふたりのトレッキングのはじまりはじまり〜。

コルカ渓谷の谷底には、桃源郷みたいなお宿が待っていた。
次回もご期待ください ♪
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滋養強壮にカエルジュースはいかが?

2015.08.03 06:07|ペルー☞EDIT
夫婦揃ってガリガリに痩せていることに衝撃を受けたケンゾーです。
最近痩せてきたなあとは思ってたんだけど、買った水着を宿の部屋で着てみてビックリ。
鏡に映ったふたりの姿はガリガリでぺっちゃんこ、男らしさや色気がない体に愕然としてしまった。
毎日ちゃんと食べてるし酒も飲んでるのになんでだろ?

久しぶりのドキドキ感を感じながら「世界最高所の街」への潜入に成功したケンゾーとイクエ。
起点となる街へと戻り、次にめざすのはアレキパという街。

アレキパ

バスターミナルへ行くと、お姉さんが入口前で「アレキパ、アレキパ!」と呼び込み中。
値段交渉して商談成立、バスターミナルの中じゃなく路上に停車していたバスに飛び乗ることに。
なぜ路上に停まってたのかは謎だけど、ターミナル使用税を払わなくてよかったからラッキーだった。

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アレキパまではおよそ5時間の道のり。
今回のルートもなかなか見応え十分。
ただの街から街への移動なんだけど、景色がきれいだとそれだけでひとつのイベントになる。

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アレキパのバスターミナルはセントロからおよそ5km郊外にある。
バスターミナル前からアルマス広場(Plaza de Armas)行きのコレクティーボに乗ってセントロへ。
コレクティーボは1人0.70ソレス(約28円)。

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アルマス広場行きとは言っても、広場周辺へのコレクティーボの乗り入れは禁止。
車掌に「アルマス広場!」と伝えておくと最寄りで降ろしてくれる。
運賃を5ソレスから払おうとしたら「お釣りがないからいいよ!」と言ってタダにしてくれた。
5ソレスでお釣りがないとは思えないし、ほかの客にはお釣りを払っていた。
外国から来た旅人だからおまけしてくれたのかもしれない。
それだけで街の印象がぐっと良くなる。
「あ、いい街に来たな」と嬉しくなる。
まあ単純な思考回路ですよ。

アルマス広場から西へ2ブロック、Villalba通りで緑色の「ALTO LIBERTAD」行きのコレクティーボに乗り換え。
「A」と「B」2つあるけどどちらでもOK。

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しばらくコレクティーボに揺られ、Peru通りとDe los Incas通りの交差点で下車。
De los Incas通りを150mほど南下すると左手に目当ての建物が見えてきた。
屋上の水タンクに書かれている日本語が目印。
アレキパの日本人宿、「サンドラのいえ」に到着 ♫

サンドラ

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場所はセントロから外れた郊外で分かりにくいので、「サンドラのいえ」のFacebookページで確認するか、メール(casa_de_sandraあっとまーくhotmail.com)で問い合わせたほうがいい。
満室だと肉体的にも精神的にもダメージが大きいので予約必須。

サンドラの家はその名の通り、サンドラおばさんが経営している日本人宿。
宿と言っても、サンドラの3人の息子たちや親戚の女の子も住んでいるのでホームステイのような雰囲気。

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日本人が集まるサンドラのいえ。
この宿ができるきっかけは、ある日本人女性の提案によるものだった。
アレキパでスペイン語留学をしていた日本人女性。
語学学校の先生の家にホームステイしていて、当時サンドラはそこの家で家政婦をしていたらしい。
女性が体調を壊したとき気に掛けてくれたりと優しくかまってくれたサンドラ。
むしろ女性はホームステイ先の先生一家よりもサンドラのあたたかさに触れ、ペルーの母のように感じたと言う。

「サンドラの家に、日本からの旅人をホームステイさせたら?」

女性の提案にサンドラは首を振った。
「それは無理よ。
 我が家は貧しいし、狭いし、男の子が3人もいて散らかってるし。
 お客さんに満足してもらえない。」

「だいじょうぶよ。
 部屋が狭くてもテレビが白黒でもそんなの旅人たちは気にしない。
 むしろサンドラの優しさやサンドラ一家との交流に満足するから。」


そして始まったサンドラのいえ。
最初は小さなサンドラのいえに、ごくたまにクチコミで日本人が泊まりにきた。
いまではサンドラのいえは前よりも大きなところに引越し、たくさんの旅人が集まるようになった。

といっても、ここはゲストハウスではない。
サンドラは今でも家政婦として日中は働きに行っている。
ゲストハウスとホームステイの中間のような存在。

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サンドラはスペイン語しか話せないけど、長男が少し日本語を喋れるのと、アレキパで働いておられる日本人の黒木さんが住んでいるので旅人にはなにかと心強い。
看板犬のドゥルセはとても人懐こくて癒やしキャラ。
そしてここに宿泊するともれなくインカ犬のミスティとも触れ合える。

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それと、なんと言ってもこの宿の売りはサンドラの手料理。
朝食と夕食付きなんだけど、食べたそばから次の日の食事が待ち遠しくなるほど美味しい。
毎回特別なメニューって訳ではないんだけど、味付けが絶妙なんだよね。

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美味しい料理をお腹いっぱい食べられて1泊25ソレス(約1000円)はお得。(1泊目は30ソレス)
洗濯機も使えるし(要チップ)、屋上に干した洗濯物はあっという間に乾くし、居心地がよすぎて要注意。

サンドラはペルーの地方に住む子どもたちに服や文房具などを配布する活動もしている。
ケンゾーとイクエも使わなくなった服と折り紙を提供したけど古着だけでも大歓迎だそうなので、旅人のみなさん是非ご協力を!

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万年雪を被ったチャチャニ山(左)と富士山そっくりな姿から“ペルー富士”という異名をもつミスティ山(右)に抱かれたアレキパの街。

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アルマス広場周辺の旧市街はみな真っ白な建物で統一されている。
チャチャニ山やミスティ山が頂く雪をイメージして・・・だとかなりおしゃれなんだけど、そうではなく、周囲で採れる火山岩で造られているから。
チャチャニ山やミスティ山もれっきとした活火山。
直近では1985年に噴火したんだそう。

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2000年に世界遺産に登録されたアレキパの旧市街。
アーチ式の回廊で囲まれたアルマス広場などコロニアルな建物はたしかに美しい。

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見上げるほどの威容を誇る1612年に建てられたカテドラル。
けれどその上品な白さから威圧感は感じない。

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美しいアレキパの中で最も古く美しいと言われているのがサン・ラサロ地区
石畳が敷かれた狭い路地の両脇には、火山岩で建てられた真っ白な住居が並んでいる。

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でも、綺麗ではあるんだけどなんだか殺風景。
せっかく鉢植えスタンドが壁にずらっと並んでるんだから鮮やかな花を飾ればいいのに。
白い建物群の範囲も狭いし、ちょっと物足りない。

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ほかにも、サンタ・カタリナ修道院など見どころはあるんだけど、お金がかかるのでパス。
歴史的建造物をよそに、宿で出会ったリサちゃんと向かったのはメルカド(市場)。
標高がぐっと下がり、フルーツの種類も多くなった。
フルーツをその場で搾るジュース屋さんから威勢のいい呼び込みの声が降り注ぐ。

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3人が向かったのもそんなジュース屋のひとつ。
何気なく選んだ16番の店は、おばちゃんがサービス精神旺盛。
料理番組のように芝居染みた仕草でフルーツを次々とミキサーにかけていく。

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でも今回はわざわざフルーツジュースを飲みに来たわけじゃない。
ちょっと待ってて!と客をほっぽり出してどこかへと走っていくおばちゃん。

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1分後、ふたたび走って戻ってきた。
手に何か握りしめて、る?

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お茶目なおばちゃんが走ってゲットしてきたのはスペシャルなフルーツ、ではなくて皮を剥がれたフレッシュなカエル!
ここアレキパのメルカドでカエルジュースを飲むことができると小耳に挟んだので恐いもの見たさでやって来たというわけ。

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カエルのジュースってもっとドギツイのを想像してたんだけど、これくらいだといけそうじゃない?
フルーツもたっぷりだし。
「ちゃんとカエル入れるよ」と撮影しやすいように手を止めてくれるところが心憎い。

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カエルのめんたまはどうなるのかなあと思ったけど、最後はザルでジュースを漉した。
フルーツの種といっしょに取り除かれたのかも。

カエル入りフルーツジュースはグラス2杯分で6ソレス(約240円)。
ほかにもビールやマカ入りの「スーパービタミン」20ソレス(約800円)なんていうのもある。
メニューには高いものしか書いてないけど「カエルとフルーツだけで作って」と言えば6ソレスで飲めるよ。
カエル初心者はフルーツたっぷりで十分かな。
果たして滋養強壮に効くと言われているカエルジュースのお味は?

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・・・フルーツの味しかしない。
ちょっとザラザラしてる気もするけど、言われなければただの美味しいフルーツジュース。
それとも生のカエルってじつは爽やかな味だったりして。

いったいおばちゃんはどこにカエルを買いに行ったのか、おばちゃんが走っていった辺りを探すと・・・。
そこは魚屋コーナーだった。
なるほど、カエルは肉屋じゃなくて魚屋のテリトリーなんだね。
どこにカエルが並んでるのかな・・・。

あった!
かなりシュールな販売の仕方だ。
カリカリに干涸びてるのもある。
用途に応じて、ってことなのかな。

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このあと、カエルジュースを飲んだその足で向かったのは、よりによって歯医者!
じつはずいぶん前に歯の詰め物が取れてしまっていたイクエ。
どこかで歯医者に行かなきゃなあと考えてたんだけど、ペルーがレベルが高くてしかも安いって聞いてたんだよね。
いい歯医者があると教えてもらったので行くことに。
日本と遜色ない病院内、先生はスペイン語しか喋れないけど、助手の青年が通訳をしてくれたので助かった。

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綺麗だし、設備も整ってるように見える。
でもうがいの水が無いし、患者が付けるエプロンやタオルもなかったんだって。
先生も手袋もなにも付けずにやるから手も服も濡れまくってたんだそう。
ペルー全体がそうなのか、この病院だけなのか分かんないけど、手袋だけはしてほしいよね。

1時間ちょっとで詰め物終了。
お値段は500ソレス(約2000円)、うん安い。
これで心置きなくご飯を食べられるね ♫
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見たくない世界

2015.08.02 05:45|ペルー☞EDIT
毎日魚ばかりを食べているイクエです。
きのうはカツオのタタキを食べました。
市場で買ってコンロで炙って、玉ねぎのスライスとニンニク、ショウガ、レモン酢醤油で。
ごま油と塩でも食べて、おいしかったなあ。

金が採れる雪山をもつリンコナダの街。
標高5100メートルの世界一の街には、トタンでできた小屋のような住宅が密集している。
いまにも倒れそうで、お互い肩を寄せあうことでそれを防いでいるように見える。

貧しい生活をしていた人たちが一攫千金を求めてやってくる。
安い建築資材で、空いている土地に不法に家を建てていった結果がこれなのだろう。

「すごい5階建てだね。
 いや、6階建て?
 どうなってるんだろう。」


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標高5100メートル、氷点下になるこの街に電気が通るようになったのは最近のこと。
人口が増え、街は拡大していて、中心から離れた住宅地にはいまだ電線が通っていない。
暖房設備がないなか、どうやってこの簡素な小屋で寒さをしのいで暮らしているのか。

斜面に張り付くように建つ家々。
住宅地を遮断するように、メインストリートが延びる。

通りを歩けば「ガラン~ガラン~ガラン~ガラン~」という音がどこからでも聞こえてくる。
金属板で作られた直径1メートルほどの回転機。
回転機には番号が振られ、10台近く並んで回り続けている。

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この回転機はグラインダー。
金鉱山から運ばれてくる石を細かくしていく。
こんな作業場が街にはいくつもある。

運ばれてきた岩をまずは「1」の機械に入れて回し、少し砕く。
一回り小さくなった石を今度は隣の「2」の機械に。
さらに細かくなった石を「3」に・・・。
という具合に繰り返していくと、最終的に岩は粉々になって荒い砂のようになる。
回転機には水銀もいっしょに入れられているようだった。

回転機の横には小さなプールがあって、そこには灰色の泥のようなものが溜められていた。
そのドロッとした正体は、どうやら岩を回転機にかけたあとのもので、そこから金を探し出す。
水銀入りのドロッとしたものが入ったプールはむき出しで、作業員がかきまわしていた。

こういった作業場は大掛かりなものではなく小規模。
個人営業のようで、20以上点在している。

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この回転機を製作している溶接店もある。
古い何かの金属を切ってリサイクルして作っているようだった。
成型したあとに黄色いペンキを塗る。
水銀を使って金を取り出すには、シンプルすぎるつくり。

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金の採掘、精製、選別、販売。
ここでは一連の設備を完備した大企業が金を採っているわけではない。
仕事はすべて分業されているようだ。
少し前までは電気も通ってなかったから、この回転機さえ使わずにハンマーでひとつひとつ砕いていたらしい。

といっても、今でも女性陣たちは昔と同じやり方でやっている。
ハンマーで砕き、ほんのわずかな金を見つける。
先ほどご飯をもらった女性たちのように。

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金鉱山に参入する零細企業や男の労働者たちから「価値がない」と見なされた廃石に、わずかにだけ残る金。
廃石の山に這いつくばって目を凝らし金の残りカスをあさる仕事が女の仕事なのだ。
ふさわしくない表現ではあるけれど、まさに「おこぼれにあずかる」。

金を精製するためには水銀を混ぜる必要がある。
砕いた石には素手で液体の水銀を流し込んでかき混ぜるという。
排水はそのまま川に流される。

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街を歩けば「ORO」と書かれた看板がいくつも目に飛び込んでくる。
間口はどこも狭く、同じような店構え。

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200メートルほど両サイドにOROばかり続いている場所もあった。
OROとは、金の買い取りの店。
200以上はある。

住民たちが探し出した金をここに売りにくる。

普通の鉱山では、労働者が企業に雇われて働く。
労働者が探し当てた金はそのまま企業が集め、管理し、企業としての利益を得る。
その見返りに労働者たちは一定の給料をもらう。

でもここリンコナダではそのシステムが違う。
だって労働者自らが、OROに自分が見つけた金を売りにくるのだから。

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OROの店は過剰なほどたくさんある。
こんなにも店があって客は来るのかと疑っていたけれど、外から店の中をのぞくと作業着とヘルメット姿の鉱夫たちが金を売りにきている。

店の中には大型のガスバーナーのようなもの。

店の中に入らせてもらい、見させてもらった。

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その機械を使って、店主が金をあぶっている。
店内のベンチに座って、作業着姿の男性が見守っている。
金は彼がもってきたものだった。

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炎で炙られている金は、パチンコ玉を小ぶりにしたくらいの大きさ。
真っ赤に燃えている。

店主に聞いたら、これでだいたい2グラムくらいだそう。

炙られていくにしたがって、小さくなっていく玉。

あぶり終えると店主は火を止め、金をテーブルの上に置いた。
それは金色ではなく、鉛のような色。
熱が冷めたら、光り輝くのかもしれない。

このときわたしたちはこの金が水銀まみれであることに気づいていなかった。
金があぶられている間、顔を近づけてじっと見つめていた。

炎であぶることで金に付着した水銀が蒸発し、気体となる。
この街は水銀に汚染されているけれど、そのなかでももっとも汚染されている場所が「ORO」、金の買い取り店。
店内で働く人たちがいちばん水銀に曝露されていると指摘している文献もある。
蒸気を吸引することで水銀中毒になるのだという。

店内に水銀の気体が充満し、それがメインストリートや人々の生活空間に漂っていく。

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人々が必死に働き、手にする金は月に数グラム。
わたしたちはいくつかのOROの店で買い取りの相場を聞いた。
1グラムあたり、100〜130ソレス(約4000円〜5200円)。
あとでインターネットで調べると金の市場レートよりも数百円安いくらいだった。

スペイン語をほとんどしゃべれないから詳しく聞けなかったけど、もしかしたら100〜130ソレスというのはこの店が買った金をどこかに販売するときの取引値なのかもしれない。
金を持ち込む作業員たちに「ORO」が支払うのは、火であぶる精製費や仲介費を差し引いたもっと安い金額かもしれない。

金なんて買う気はないけれど、「ORO」にわたしたちが金を買うことができるか聞いてみた。
答えは「NO」だった。

ここで買い取った金がどこに行くのかわからない。
特別なところにもっていかれ、誰かが大きな儲けを手にしているのかもしれない。

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酸素濃度は50パーセント。
氷点下で暮らす人々。
過酷な作業で、命をけずって手にするお金は月にわずか数千円から数万円。

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この街は世界一標高の高い街。
5000メートル級の山々に囲まれた、もっとも空に近い街。
本来なら、世界一風光明媚な場所なのかもしれない。

分厚い氷河を抱いた山からは豊かな雪解け水が流れる。
それは、大きな川となりながら下の町へ、さらのその下の都市へと水を運んでいく。

汚染された水を。

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ここでずっと暮らしたい人なんていないはずだ。

いつかはこの世界から抜け出し、安定した生活を・・・。

それでも、この街はどんどん拡大している。

きょうもまた、生活の安定を求めて新たな人たちがやってくる。

さらに、汚染物質は蓄積していく。

この流れを誰が止めるのか。
この街は将来どうなっていくのか。

わたしたちは知らなくても、生きていける。
むしろ、知らないほうが楽しく生きていける。

でも、知るべき世界がある。

知ったところで何もできない自分がいる。

知ってしまった世界のことを忘れたい自分がいる。

そして、自分の幸せな日常生活に戻ろうとする自分がいる。

残酷だ。

世界一の街、リンコナダ。

世界一のはずなのに、その存在はほとんど知られていない。

世界がこの街のことに、目を向けたくないからかもしれない。

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