Now,we are HERE!
訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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まさかの寿司屋の主役はこれだ!

2015.03.31 05:38|南アフリカ☞EDIT
チリからパラグアイに向かっている長距離バスの車内でアルコールのサービスがあったのでご機嫌のケンゾーです。
出ると聞いていた食事もなかなか出てこなくて半ば諦めていたのに、まさかのアルコールまで登場してビックリ。
シャンパンまで出てきたよ、すごいね南米のバスは。
やっぱりなんでもあまり期待してないほうが嬉しさ倍増で幸せになれるね。

リクライニングなしの狭いミニバスに揺られること17時間、寝不足のままたどり着いたアフリカ最終の地ケープタウン。
長いようであっという間だった半年間のアフリカ旅。
南米へのフライトは10日後、最後までアフリカ旅を楽しもう。

ミニバスターミナルから宿まではおよそ2km。
チーちゃんと3人、ケープタウンの市街地を歩いていく。

ケープタウンの街にバスで入ってから薄々感じてはいたんだけど、歩いて数分で悟ってしまった。
ここはもうアフリカじゃない。
ヨーロッパやアメリカ並みに発展した都市を見て、心躍る気持ちよりもなんだか残念な思いがするのはなぜだろう?

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半年間かけて縦断してきて、アフリカを締めくくる最後の地が思い描く「アフリカ」とはほど遠かったことが残念だったのかな。

目星をつけていた宿はブティックやレストランが軒を連ねる繁華街にあるCAT & MOOSE BACKPACKERS
宿の近所のバーやカフェでグラスを傾けているのはおしゃれな格好をした人たち。
おなじ旅行者でも貧乏バックパッカーとはちょっと種類が違うツーリストたちが多い。

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そんな、ここヨーロッパ?と思ってしまうほど小洒落た街で出会ったのは、旅中でもおしゃれを忘れないこの男。

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ブログ村のアイドル(自称)、世界中の誰よりも白Tシャツを着こなす男タビジュン(34歳)。
(→順位がうなぎ登りのじゅんちゃんのブログはこちら!

じゅんちゃんと最初にやりとりしたのは、じゅんちゃんがエジプトにいたときのこと。
このときケンゾーとイクエもエジプトに行く予定だったんだけど、エジプトで外国人を狙ったテロが起きていたためエジプトに行くべきかどうか決めかねていた。
そんなとき、じゅんちゃんのブログからじゅんちゃんがエジプトにいることがわかり、アドバイスを受けようとじゅんちゃんに質問のコメントを送ったのがファーストコンタクト。

本当は、じゅんちゃんは元ホストだったしブログの内容も旅とはかけ離れていて軽いし、チャラくてお調子者だと思い、じゅんちゃんにアドバイスをもらうことに気が進まなかった。
だけどイクエが「この人はきっとちゃんとした人だと思う。的確なアドバイスをくれると思う。」と言ったので、とりあえずじゅんちゃんに連絡を取ってみることにしたのだった。

イクエが言うにはいつも内容が軽いブログだけど、アウシュビッツの記事とエルサレムの嘆きの壁の記事がすごく正直で深くてよかったらしい。
じゅんちゃんはエルサレムの嘆きの壁でユダヤ人が祈っている風景を見てこう書いていた。

「超正統派が、嘆きの壁に向かってパレスチナ問題を嘆いてたら最高に美しいんだろな」

イクエの言う通り、実際にエジプトのことをじゅんちゃんに質問したら、とても丁寧な返事をもらえた。
「いつでも連絡ください。何かあればこちらからもお伝えします。」というアフターケアまでやってくれた。
(結局、ケンゾーとイクエはこのときエジプト行きは見合わせた)

そんなじゅんちゃんだったから、会ってみたいなあと思っていた。
無念のうちに西アフリカ縦断を断念し、ルートを変更したじゅんちゃんとはボツワナ・ナミビアでニアミスが続いていた。
お互いアフリカ最後の地でようやく初対面。

ケープタウンで最安と思われる宿にはじゅんちゃんを筆頭に日本人がたくさん集結。
久しぶりにこんな大勢の日本人旅人と一緒になったよ。

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じゅんちゃんは、想像を上回る「いい男」だった。
外見も内面も。
気配り上手で聞き上手、男女分け隔てなく優しい。

じゅんちゃんが近所のスーパーに買物に行くということでついて行くことに。
ちなみに、イクエとじゅんちゃんは同級生。
お互い今年35歳でアラフォーに突入。
35歳でオレンジの半パンをここまで着こなせる男はそうそういない。

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宿の前からはテーブルマウンテンを臨むことができるそうなんだけど、あいにく今日は真っ白な雲にすっぽりと覆われて姿が見えない。
その雲もちゃんとテーブル状になっていて不思議だね。
テーブルマウンテンの頂上から雲が発生するらしく、まるで煙のようにどんどん雲が吹き出しては下に流れていく。
ステージのドライアイスが下の客席に向かって落ちて行くのに似ている。

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自前のバリカンでいつもツーブロックに仕上げているじゅんちゃんが今夜なにを食べるのかなと思ったら、総菜コーナーにまっしぐら。
イメージ通りかどうかは読者のみなさんの判断に委ねるとして、料理は苦手なんだって。
背筋がピンと伸びて姿勢がいいのが好印象だね。

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総菜はパックに詰め放題で一律料金。
じゅんちゃんが言うには、いかにうまく大量に詰め込むかが問われているらしい。
けっこう主婦っぽい一面がある。

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ナミビアのウィントフックで出会ったゆりちゃんともここで再会。
ゆりちゃんは鍼灸&整体師。
腰痛持ちのケンゾーはスイーツと引き換えに体を診てもらうことに。

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ゆり先生によると、ケンゾーは姿勢が悪いらしい。
とくに歩く姿勢が腰痛の元凶。
細かいことは省くけど、とにかく常にお尻をキュッとすぼめていなさい!だって。
常にお尻に力を入れるって、簡単なようでけっこうツラい。

そんなじゅんちゃん&ゆりちゃんともあっという間にお別れのとき。
でも2人ともこの先のルートは同じ南米だからまた会えるかな。
ブログ村の年寄り組で記念撮影。
年齢的にあまりイジられることがなさそうなじゅんちゃんだから、ケンゾーとイクエがイジっとこうかな。

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またね、じゅんちゃん、ゆりちゃん。
つぎこそは南米でサルーしよう!

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ケープタウンのハイライトは、なんと言ってもテーブルマウンテンと喜望峰。
なんだけどそれはちょっと後回しにして、ここ最近観光スポットとして人気があるというウォーターフロントへ行ってみることに。

きょうは雲がほとんどない快晴。
テーブルマウンテンもその勇姿をばっちり見せてくれている。
こうして見ると、ケープタウンってアメリカのハリウッドっぽくない?
まあ、行ったことないけど、なんとなく。

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40分ほど歩くとウォーターフロントに到着。
真っ白な帆船やヨット、再現された19世紀の建物、そしてテーブルマウンテン。
うん、たしかにおしゃれスポットだ。

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カフェやレストラン、巨大ショッピングモール、お土産屋に観覧車、そして豪華ホテルまですべてが揃っているウォーターフロント。
おしゃれだけど、面白味はあまりない。

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ウォーターフロントからは沖合に浮かぶロベン島に行くフェリーも出ている。
ロベン島にはかつて監獄があった。
黒人差別が激しかった南アフリカで、アパルトヘイトの撤廃を求める政治運動の先駆者として活動し、はじめて黒人として大統領になったネルソン・マンデラ氏が27年間収容されていた監獄だ。

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白人の住民も多いケープタウン。
南アフリカではじめて白人が入植した場所でもある。
そんなケープタウンの裁判所の前に、過去の歴史を忘れないように置かれているふたつのベンチ。

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ひとつは白人専用。
もうひとつは非白人専用。

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以前は白人が優遇され、非白人は差別を受けて権利も制限されてきた。
白人か非白人か判断の難しい微妙な有色人種を、ここで判断してどっちなのか決めていたらしい。

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ここケープタウンではじゅんちゃんたち以外にも再会を楽しみにしていた人たちが。
この緑色のTシャツ姿で分かる人いるかなあ。
つい最近の記事で登場したんだけど・・・。

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正解は、一緒にナミビアをレンタカーでまわったヒトシくん。
もう一人、パンチの効いた髪型をしているのは友だちのトシくん。
ヒトシくんとトシくん・・・まぎらわしい!

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そんなことよりも、みんなが口いっぱいに頬張っているものに注目。
そうTHE・SUSHI!!
港町ケープタウンはスシが有名。
街にはスシ レストランが溢れているんだけど、その中でも旅人に人気なのが「ACTIVE SUSHI」
この店では119ランド(約1250円)でスシが食べ放題。
予約が必要なほど大人気らしい。

店内には徳用サイズのガリとミューピーマヨネーズが神棚に祀るように鎮座している。
その存在感はハンパない。
まあ、おおおおーと感動するのは日本人の長期旅行者だけだと思うけど。

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そして、厨房の隅に隠すようにして置かれているのは、白鶴!!
神々しいまでのその姿。

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日本酒で寿司を流し込む、なんておしっこちびりそうなほど魅力的だけど、日本酒は激高。
とてもじゃないけど貧乏パッカーには手が出ないのでおあずけ。
食べ放題もかなり惹かれるけど、とりあえず今回は50ランド(約530円)のランチメニューで様子見。

さあ、そしてやって来ました!キッコーマン醤油!!
日本では使ってなかったけど、海外にいると垂涎ものだ。
そしてピンク色に光り輝くガリワサビ
やばい、もうこれだけでノックアウト寸前。

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そしてお待ちかね、おスシさま!
いちばんお安い50ランドのランチセットは、握りが2貫に巻き6つ、あとは洋風もの。
まあ、いわゆる寿司は少ないけど、それでもテンション上がるよ。

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アフリカで食べるスシのお味はいかに?
・・・うまい!
エビとサーモンの握りは予想以上に寿司だった。

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そして意外にもカルフォルニアロールがけっこうおいしい。
ていうか、ゴマが香ばしくてうまい。

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530円にしてはかなり満足のスシセット。
でもいちばんウマかったのは、ガリかな。
安定感抜群、ウマすぎ!
これだけで酒が飲める。
何回おかわりしただろう。
嫌な顔せず何度も持ってきてくれたスタッフありがとう!

きょうはスシを打ち負かした無料のガリでお別れです。
ガリ万歳!
食べ放題は、もういいかな。

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赤の次は黒 デンバ族に会おう

2015.03.30 05:39|ナミビア☞EDIT
高級長距離バスの中でブログを書いているイクエです。
これまではヒッチハイクだったんだけど、今いるチリの北部が大洪水に襲われて道も遮断されているため、急遽予定を変更してパラグアイをめざすことにしました。
30時間を越える移動で三度の車内食。
お値段は1万4000円ほど。
座席は広くてゆったり、リクライニングもぐーんと倒れる。

さて、話は戻ってアフリカのナミビア。
赤い土を全身に塗ったヒンバ族の集落を訪ねたわたしたち。
次に会いに行くのはデンバ族
デンバ族は赤じゃなくて黒い土を塗っているんだって。

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わたしたちが訪れたのは、オトゥタティ村。
40人くらいが住んでいるのだそう。

ヒンバ族の集落は、家と家がもうちょっと固まっている感じだったけど、デンバ族の集落はひとつの家がやや大きくて集落もだだっ広い。

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デンバ族の女性たちはとても明るくて満面の笑顔。
白い歯が輝いている!

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カメラに向かって手を振ったりピースをしたり。
愛嬌たっぷりでかわいい♡

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髪から体まで赤い土を塗っていたヒンバ族に対して、こちらは黒で頭を固めている。
かつらのような、ヘルメットのような、ツッパリのような。

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黒は赤よりも地味だけど、その分カラフルなビーズがよりいっそう鮮やかに映える。
ヒンバ族に負けず劣らずおしゃれ。

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腰には何重ものビーズのベルト。
色のついたワイヤーを編んだようなものも。
ちょっと重たそう。

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子どもだっておしゃれ。
ヒンバ族の子どもは編み込みを2本つくっていたけど、こっちは4本。

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男の子はこんなモヒカンも。
こまめにまわりの髪を刈っているのかな。

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日陰でおしゃべりしている若い女性たち。
いっぽう、男の子たちは輪になって立ち話。
ふんどし姿のワイルドな格好。

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なぜだか男の子は全身真っ白。
女の人は黒くしていて、男の子は白い砂を体に塗る習慣があるのかな。
そんな話、聞いていなかったけど。

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「女の人は黒く塗るけど、男の子は白く化粧するんだね。」
ガイドに言ったら、ガイドとデンバ族の女性陣が大笑い。

「わざとやってるんじゃないよ。
 男の子は砂の上で遊んでばっかりいるから、ただ砂で汚れてるだけだよ!」

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たしかにここは風が強い。
風が吹くと砂が舞う。
元気いっぱいに遊んで汗をかく男の子たち。
裸同然だから砂埃が体にひっついちゃうのも納得。

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デンバ族の子どもたちはマネをするのが上手。
わたしたちが日本語で話しているのを聞いて、彼らも同じ言葉をおかしそうに繰り返す。

♪ てんてんどんどん、てんどんどーん ♪

♫ テンテンドンドン、テンドンドーン ♫

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木陰に酋長さんが座っていた。
デンバ語はヒンバ語と違っていて「こんにちは」は「オクユハラ」。

「オクユハラ~」

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「どこから来たのか」と尋ねられ「日本」と答える。
でも、この答え方は正しい答え方じゃなかった。

ガイドが言った。
「方角を指で示してください。」
「えっ?」

「どこからあなたたちがやってきたのか指してほしいそうです。」

ここに住む人たちはテレビも見ないし新聞も読まないし地図も見ない。
ここだけで生きてきた人たち。
日本なんてものが国なのか、村の名前なのかもわからない。
ナミビアの中にあるのか、それとも外国なのか。
そもそもアフリカ大陸やアジアっていう概念もないだろうし、自国とか外国とかも彼らにとっては関係ないことかもしれない。

「えーと、日本はナミビアから見ると北東にあたるから・・・。
 あっちに太陽があるってことは、あの山ぐらいのところを指せばいいかなあ。」

「ジャパン」と答えてもしっくりこなかった酋長は、わたしたちが指で山のほうを指すと満足そうにした。

「酋長さんはお年は何歳ですか?」

わたしの質問をガイドが酋長さんに伝える。
そのあと、酋長さんが困ったような顔をしてガイドとやりとりした。
酋長さんと言葉を交わし、ガイドが笑い出した。

「酋長さんは、なんて言ったの?
 何歳なの?」

「アハハハ。
 あのね、酋長さんは1000歳と言っています。」

「1000!?」

「最初は7歳とか、9歳って言ったんです。
 だからそれは違うでしょって言ったら、悩んで『1000歳』って。
 ここの人たちは数の概念がないし、自分の年齢を知らないのです。
 だから知っている数字を言ったんでしょうね。
 たぶん、見かけからだとこの酋長さんは70歳くらいでしょう。」

酋長さんの年齢をガイドが決めた。

デンバ族の家は、内部が薄暗かったヒンバ族の家よりも入口が大きいからか少し明るい。
ここでも授乳タイム。
赤ちゃんの頭も黒く固めている。

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デンバ族の女性は美しい。
端正な顔立ちをしている。
明るく表情が豊かなのでなおさら魅力的。

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歯を見せて笑ったり、おどけてみせたり。
何もない場所で同じような毎日を生きていくのはたいくつじゃないの?って最初は思ったけど、彼女たちからは人生を楽しく過ごしているのが伝わってくる。

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明るい彼女たちとやんちゃな男の子たちのおかげで、とてもたのしいひとときを過ごせた。

「みんな、ありがとう~」

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食パンや砂糖、油・・・。
最後にお土産を渡してお別れした。

少数民族の集落を訪ねるとき、入村料や謝礼金を要求されたり、民芸品の購入を求められたりすることが多い。
だけどここは食べ物の現物支給。
貨幣経済がまだそれほど定着していないことの証しなのかもしれない。

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胸をあらわにしているデンバ族やヒンバ族。
彼女たちにとっては胸を出しているのは自然なこと。

冗談でヒトシくんが「俺が胸を触っても彼女たちは怒らないかなあ?」と言った。

帰りの車の中で聞きたかったことを、自身もヒンバ族であるガイドにぶつけた。
「わたしたちはいつも胸を隠しています。
 胸を男性から見られるのは嫌です。
 ヒンバ族の人たちはどうなんでしょう?」

「生まれた時からそうだからねえ。」

「じゃあ、胸を触っても大丈夫かなあ。
 胸を触られるのは、腕を触られるのと同じようなこと?」

「とんでもない!
 胸を触っていいのは、ボーイフレンドと夫だけ!!」

そっか、そうだよね。
このときちょっとだけイスラム教徒の男性の気持ちがわかった。
女性が全身を布で覆うイスラム教徒。
イスラム教徒の国では、腕や足、髪を露出させている外国人女性がセクハラにあうことが多い。
「体を隠していないんだからジロジロ見られても触られてもOKってことなんでしょ」「結婚前に体の関係をもつのが普通ってことは、性にオープンなんでしょ。誰にでも体をゆるしてくれるんだよね」と勘違いしている輩も多い。

日本の女の子もミニスカートを履くけれど、それは男性を誘っているわけではない。
かわいく見えるし、女の子ならではの魅力をアピールできる。

自分に都合のいい解釈をするイスラム教徒の男はなんて浅はかなんだろうと思っていたけど、わたしも同じようなものだった。 
彼女たちが胸を出しているのは、それが自然体だからかもしれないし、授乳しやすいからかもしれないし、女性らしさを出したいからかもしれない。
彼女たちには彼女たちなりの価値観や美学がある。

今回はヒンバ族とデンバ族を訪ねたけれど、この周辺ではほかにもたくさんの少数民族が独自の文化を守りながら生活している。

オプウォの街では、ヘレロ族もよく見かける。
ボリュームのあるドレスを身にまとい、横に尖った帽子をかぶっている人たち。

赤い土を全身に塗りほぼ裸体のヒンバ族とは実は昔はほとんど同じ民族だったらしい。
ヨーロッパが侵略してきてから、ヨーロッパのドレス文化に影響を受けて服を着るようになった人たちがヘレロ族、そのままのライフスタイルを貫き通したのがヒンバ族。
その証拠に、両者の言葉は同じなのだそう。

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格好はまったく違うのに、ほぼ同じ民族なのでヒンバ族、ヘレロ族間の結婚はアリ。
だけど、どちらもほぼ裸体のヒンバ族とデンバ族間の結婚はナシ。
デンバ族はまったく違う言葉を話す。

民族って不思議だなあ。

さあ、首都のウィントフックに戻ろう。
わたしたちのレンタカーの旅も終りだ。

帰り道も車窓からキリンが見えたりー

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悪ガキたちの乗った車を追い越したりー

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スピード違反で捕まったものの、その場で罰金をひとりの警察官に支払い解放されたりと最後まで思い出がつまったものになった。

チーちゃんとヒトシくんと楽しいレンタカーの旅ができた。
2人ともありがとう!

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この前紹介し損ねたけど、どこまでも続くこの大地はエトーシャ国立公園内にある干上がった湖。
南米のウユニ塩湖みたいでしょ。
南米でも4人で会えるかな。

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このあとは4人とも南アフリカのケープタウンに行くことにしていた。
ナミビアのウィントフックからケープタウンまでは国際バスが出ている。
だけどあいにくこの国際バスが満席で乗れない。
切符を購入する窓口で断られたけれど、あきらめの悪いわたしたちは切符がないのにバス停まで行ってみた。
キャンセルした人がいれば空いている席に乗せてもらえるかなあと淡い期待をもって。

だけどダメだった。
そのかわり、バスの車掌さんがどこかに電話をしてくれた。
大型国際バス以外にも、ミニバスが走ってるんだって。

そしてそのままバス停で待っているとワゴンタイプのミニバスがやってきてわたしたちをピックアップしてくれた。 

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値段はこの時期の国際バスの最安値と同じ運賃の650ナミビアドル(約6800円)。
バスよりも座席は狭いけれどスピードは速い。
乗客が少ないので国境での出入国手続きもスムーズ。

週に2、3便、ウィントフック郊外のミニバス乗り場から出てるらしい。
地元の人はもっと安く乗っているようなので、値段交渉の余地もある。
国際バスが満席で乗れない時は、ミニバスでケープタウンに行くのもいいと思うよ。

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窓から雨雲が見えた。
集中豪雨。

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ケープタウンは天気がいいといいなあ。

ケープタウンに近づくと、頂上が真っ平らの山が見えてきた。

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そして家々が密集し、狭そうな場所に電柱が立ち、仮設トイレが並ぶスラム街。
アフリカ大陸最後の国、南アフリカ。

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ここはどんな国なんだろう。

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南アフリカ編、まもなくスタートです。
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ヒンバ族に会いに行こう

2015.03.29 05:57|ナミビア☞EDIT
あと2か月ちょっとで35歳になってしまうことに気づいたイクエです。
35歳と言うと「アラフォー」の領域に入ります。
自分がアラフォーなんて信じられん!
もうれっきとしたおばさんです。

レンタカーの旅、ラストを飾るのは少数民族が住むオプウォ周辺の観光。
オプウォの街のつくりは、ほかの街と大差ないんだけどここでは不思議な光景が見られる。

こんな人たちが、普通に歩いてる!

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彼女たちはヒンバ族。
赤い土を体や髪に塗っているのでインパクトが強い。

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街の中でもヒンバ族には会えるけれど、彼らの集落は郊外にある。
彼らの集落に行くには地元のガイドに案内してもらうのが一般的。
泊まっているホテル(ABBA GEST HOUSE)のオーナーに相談すると、知り合いのガイドを呼んでくれた。

そのガイドに頼むかどうかは別にして、とりあえず話だけ聞くことにした。

ガイドはヒンバ族の人で、いまは街で普通の格好をして生活している。
案内してくれるところは、ガイドの親族が住んでいる村らしい。

ガイドはいくつかのオプションを提示した。

1、近くのヒンバ族の村に行く
  利便性がいい分、訪れる観光客が多くて多少擦れている。
  (ガイド料は安い)

2、遠くのヒンバ族の村に行く
  移動に時間はかかるけれど、奥地なので素朴な彼らの生活を見られる。
  (ガイド料は1より高い)

3、遠くのヒンバ族の村と、別の民族であるデンバ族の村に行く
  (ガイド料は高い)

わたしたちはせっかくここまで来たので3をお願いすることにした。

訪問する村にお金を渡す必要はないけれど、お土産をもっていかないといけない。
訪問前にお土産をスーパーマーケットで購入するらしい。

ガイド料とお土産代含めて、ひとり200ナミビアドル(約2090円)でやってくれることになったのでわたしたちはお願いすることにした。
(車は自分たちのものだし運転するのも自分たちなので、交渉すればもっと安くなったかも。お土産代は自分たちで出して、ガイド料だけガイドに支払うほうが明朗会計なのでそうすればよかった。)

さっそく街一番のスーパーマーケットへ。
スーパーの入口で早くもヒンバ族に会う。

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普通に買物をしているヒンバ族。
近代的なスーパーと原始的な雰囲気のヒンバ族がアンバランス。
もともと遊牧民なので、自分たちで家畜を飼ってると思うんだけどスーパーのパックされた肉も買うんだね。

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少数民族に会いたいけどわざわざガイドに案内されるのは気が進まない人も、一人旅なのでひとりでガイドを雇うのは予算オーバーという人も、オプウォの街に来る価値はあると思う。
ツアーに参加しなくても、街を歩いていれば普通に少数民族の人たちと出会える。
それだけでも楽しい。

『地球の歩き方』には「あと10年で伝統的な暮らしを続けるヒンバ族はいなくなるのではないかといわれている」と書かれている。
たしかにこんなふうに街で生活しているヒンバ族を見ると、そのうち資本主義社会に組み込まれて服を着て仕事をするようになる日もそう遠くないかもしれない。

スーパーでは彼らに渡すお土産をガイドが選んでいく。
食パン、油、砂糖、紅茶、トウモロコシの粉・・・。

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じつはオプウォの街には有名なヒンバ族のガイドがいる。
それはエリザベスと言う女性。
いつもこのスーパーの前にいて、旅行者を勧誘しているらしい。
ヒンバ族の村に行く旅行者はエリザベスにお願いすることが多いみたい。

スーパーの前に座り、お土産を売りながら旅行者に声を掛けているエリザベスを発見!

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とても明るくて英語も上手なので、彼女にガイドを頼むのも悪くないと思う。
エリザベス自身もヒンバ族。
だけど、ヒンバ族として集落に残るよりも社会に出たいと思うようになり民族衣装を脱ぎ、洋服を着て、首都ウィントフックの大学に入学。
そしてこうやっていまオプウォの街で仕事をしている。

お土産を仕入れたわたしたちは、ガイドを助手席に乗せてさっそくヒンバの村へ。
街から遠い集落なので、車で1時間ほどかかる。
未舗装の道を走っていると、ガイドが「ここだ、ここを右」と言った。
そこは道とは言えないところ。
どこをどうやって進めばいいの?
というか、よくこんな集落の入口を覚えてるね。

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木の間を通り、デコボコした地面の上を車で進んでいくと、ヒンバ族の集落が突然姿を現した。
わたしたちがやってきたのはオルホナ村。
木で囲われた中に土や木で造った家が見える。

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小さな子どもたちがお出迎え。

こちらの言葉で「こんにちは」は「モロ」。
「元気ですか?」は「コラ」。
覚えやすい言葉。

ちょっと緊張しながら、「モロ〜」。

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こっちの緊張とは裏腹に、みんなフレンドリー。
こんなわけのわからないアジア人に子どもたちは寄ってきてくれる。

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女性たちも笑顔で迎えてくれる。
このふたり、とってもそっくり。

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木を組んだだけの建物。
風通しはよさそうだけど、そのぶん砂も入ってきそう。
家畜小屋かな。

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中には女性や子どもたちが。
日陰になっているので、ここで涼むのにはちょうど良さそう。

「モロー」と小さな手で握手をしてくれる。

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授乳タイム。
このお母さんは20歳なんだって。
おっぱいをいつもだしているから、赤ちゃんは好きなときにお乳が飲めていいね。

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隣にいたおばあちゃんが赤ちゃんの首飾りを制作中。
衣服はほとんどまとわないけど、けっしておしゃれじゃないわけではない。
アクセサリーにはこだわる。

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いろんなアクセサリーを手作り。
こっちは大人用のアクセサリーかな。

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よく見ると赤ちゃんのふんどしもビーズで腰に巻かれているし、足首にもビーズのアンクレット。

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お乳を飲んでお腹いっぱいになった赤ちゃん。
犬たちと仲良くスヤスヤ。

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ヒンバ族の女性たちは赤茶色の肌の色をしている。
これは生まれつきの肌の色ではない。

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筒状になった2つの入れ物。
これはウシの角でつくられている。

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筒の入れ物のひとつに入っているのは、木からつくった白っぽい練り香水。
そしてもうひとつには、「オクラ」と呼ばれる赤石を削った粉と牛のバターを混ぜたボディークリーム。
このオクラこそ、彼女たちの肌の色の正体。
女性は初潮を迎えたころから塗り始めるのだそう。

ここは水がほとんどない場所。
彼女たちは一度も水浴びをしない。
でもけっして不潔な感じはしないし、臭いもしない。

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このボディークリームが汗を止めたり,臭いを抑えたりする効果があるんだとか。
日射しから肌を守ったり、虫除けにもなったりするらしい。

それでも彼女たちは汗をかいていたので、真偽のほどは・・・。

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実際の効果はわからないけど、塗ってもらうと肌がしっとりするしちょっと甘い香りがする。
1日〜3日くらいで塗り直しているみたい。

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そして彼女たちの髪の毛も特徴的。
長く伸ばし、オクラで固めている。
髪の毛は3か月単位くらいで塗り直しているそう。

頭のてっぺんには子羊の革をつけ、毛先には家畜の毛。
かがむと迫力がある。

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女の子はこんな髪の毛。
ふたつに分けて、編み込み。
動物の角のようにも見える。

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ネックレスはかなり重そう。
魔除けの意味もあるのかも。

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彼女たちはほとんど裸だけれど、腰には家畜の革をまとっている。
いくつももっているみたいで、小屋の中にたくさんかけてあった。

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この集落には40人から50人が暮らしている。
一夫多妻。
女性がまだ7歳ぐらいのときから男性陣は目を付けて、将来の妻を品定めするらしい。

「ひとりの男が何人もの妻をもったら、あぶれる男性は一生結婚できないでしょ」ってガイドに聞いたら「その心配はない。人口比は女性のほうが格段に多いから」って言うんだけど、ほんとうかな。
でも、ここにいる赤ちゃんを見ると男の子のほうが多い気がする。
男の子は、体が弱かったりやんちゃだから幼いころに亡くなってしまう子が多いってこと?

とにかく、稼げる男性はたくさん妻をもらえる。
女性もそんな男性のほうが頼もしく思えるのかもしれない。
たとえ自分が第四夫人であろうが第五夫人であろうが・・・。

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働きにいってるのか、集落には男性の姿がなかった。
でもひとりだけ横になっている男性が。
ちょっと疲れているのか、それとも仕事嫌いで妻のいない男性?

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ヒンバ族は2万人から5万人いると言われている。
もともとは遊牧民。
いまは政府の保護下で、家畜を放牧しながら暮らしている。
ヤギを売って収入を得ているのだそう。

1900年のはじめに、ドイツの軍人が先住民を大量殺害し9割の人が犠牲になったとも言われている。
1980年代には大干ばつに見舞われ、家畜のほとんどが死んでそれまでの生活を変えた人も多かったらしい。
でもこうやって昔ながらの生活を続けている人たちもいる。

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彼らの家は小さな建物。
家族全員では住めない。
1つの家に住むのは夫婦と赤ちゃん。
子どもが10歳くらいになると、新しい家を建ててひとりで寝るのだそう。

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小さな家に入ると、かわいい赤ちゃんが。
とっても小さい!

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生まれてしばらくは太陽に当てないんだって。
家の薄暗いなかでこうやって大事に育てる。

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この子が大きくなったら、どんな生活をするのだろう。
そのときはヒンバ族の暮らしもだいぶ変わっているかもしれない。

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現在、ヒンバ族では兄弟のうちの代表者が自分たちの伝統的な衣装を捨て、服を着て都市部に進学するのだそう。
そして街に定住する。
残りの兄弟たちは集落に残り、伝統的な暮らしを守っていく。

でも、これからは街に住む子たちもどんどん多くなっていくかもしれない。

ちょっとさびしい気もするけど、いまの世の中ではしかたがないことかもしれない。

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どんなかたちであれ、これからもヒンバ族の人たちが幸せに暮らしていけたらなあ。
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感動的な百獣の王の愛の営み

2015.03.28 05:37|ナミビア☞EDIT
若い頃はよく酔っぱらって道で寝ていたケンゾーです。
飲んでも気持ちが悪くなることはないので眠くなって力尽きるまで飲んじゃうんだよね。
いま思うと危なくてしょうがないけど、道で寝てても財布とか盗まれないから日本はいい国だよね。

「いまどんな動物が水を飲みに来てるんだろう?」
水場のことが気になってあまり寝られなかった、レンタカー旅第2弾の初日の夜。
寝不足だけどワクワク感のほうがはるかに上回っている。
きょうはどんなシーンを見ることができるかな。

日の出とともにゲームドライブスタート。
何度見てもアフリカの夜明けは美しい。
きょうもまた日は昇り、新たな一日がはじまる。

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朝日を浴びながら長い首をかしげ草を食むキリン。
土を巻き上げながら角を突き合わせるオリックス。
背中に哀愁を漂わせながら徘徊するハイエナ。
朝から生命感溢れる野生動物たち。

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そして、今朝もライオンのカップルを発見。
陽光を浴びながらまったり中の百獣の王。

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たぶん昨日見かけたのと同じライオンだと思う。
昨日は交尾シーンを見損なってしまったんだけど、今日はどうだろう?

チーちゃんが言った。
「ライオンはめちゃくちゃやりまくるらしいですよ。
 やり過ぎてメスのはぶっ壊れるらしいです。」

「ぶっ壊れる!?」
「ぶっ壊れるって・・・。」

チーちゃんの発言にびっくりしたけど、たしかにライオンの交尾はかなりの長期戦なんだって。
意外にも、すべてはメス主導。
とくに発情期というものはなく、メスがその気になったら交尾期間がスタート。
その期間なんと驚きの1週間!
しかも15分に1回やるんだって、毎日!
1週間で愛を交わすことじつに1000回!!
すごいよ、さすが百獣の王、尊敬するよ。

できるかできないかはメス次第。

「まだかな?
 そろそろどう?」
メスのご機嫌をうかがうオス。

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オスが近づくと、メスは横になったまましっぽだけをフリフリとふった。

「しようがないわねえ。」
メスの心と体の準備が整うとおもむろに立ち上がり、オスに近づいていく。
顔をすりすりセクシーアピール。

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「待ってました!!」
サッと立ち上がりメスを追いかけるオス。
もうメスのお尻に釘付け。

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四つん這いになるメス、またがるオス。
大草原のど真ん中ではじまった百獣の王の愛の営み。

ぺろぺろとメスを愛撫するオス。
すこし腰を浮かせるという憎い心遣いをするメス。

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興奮が抑えきれないのかメスの頭をカプッと甘噛みするオス。
絶頂の瞬間か?

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「グワォッ」
「グウ」

短く吠えた声が草原に響く。

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これで1ラウンド終了。
またがりはじめてから絶頂の甘噛みまでおよそ15秒!
はや!!
百獣の王はまさかの早漏キングだ。

コトが終わってちょっと疲れた表情のオス。
「ごろにゃ〜」って感じで地面にすりすり、甘える仕草をするメス。
見かけはライオンだけど、完全に人間の男と女だ。

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ひと仕事を終えて肩を寄せ合い、まったりくつろぐ男と女。
もう1回戦はじまるまでのひとときの休息タイム。

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1週間の期間中、この調子で1000回、場合によっては2000回以上も交尾を繰り返すんだって。
しかもその期間中は何も食べず、交尾することだけに専念するんだそう。
シマウマやインパラがいても眼中にはない、そのストイックさも尊敬に値する。

そんなライオンの営みを少し離れたところから眺めるジャッカル。
う〜ん、やっぱり百獣の王とは格が違うな。

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はじめてこの目でみたライオンの交尾は、ちょっと感動的ですらあった。
大昔から現在まで絶えることなく行なわれてきた生命の営み。
命を削りながら自分のDNAを後世に残そうとする姿に引き込まれた4人だった。

ライオンの交尾シーンに興奮したあとは朝食タイム。
公園内にはいくつかピクニックサイトがある。
フェンスで囲まれているので肉食動物に襲われる危険はない。

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腹ごしらえをしたあとはゲームドライブ後半戦。
地図で水場を探しながら車を走らせる。

しばらくすると、ゾウの親子発見。
しかも手を伸ばせば届きそうな距離!
大興奮だけど、ゾウを驚かせないように声を押し殺して大騒ぎ。

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またしてもチーちゃんがあるあるネタを披露。

「ゾウの鼻ってじつは上唇なんだって。」
ん?上唇?
どういうこと?

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ああー、なるほど。
たしかに上唇はなくて下唇と鼻でムシャムシャ草を食べている。
上唇と鼻が一体化してるんだね。

耳をパタパタさせながら木陰で涼むゾウの家族。
ゾウの耳の裏には血管が集中していて、パタパタと耳で扇ぐことで体温を下げているんだって。

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ゾウの家族を観察していると、反対側の草むらからもう1頭ゾウが登場。
近い!
かなり大きくてちょっと怖い!

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このゾウ、なんだか黒い。
よく見ると、体が濡れて黒光りしている。

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ということは・・・近くに水場があるんじゃない?
はやる気持ちを抑えきれずに車を走らせる。
すると、大興奮の光景が目に飛び込んできた。

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ゾウ、ゾウ、ゾウ、ゾウだらけでゾウ祭り!
ゾウたちが気持ちよさそうに水浴びを楽しんでいる。
これはゾウの楽園だ。

ジャバジャバ、ザブンッ!
頭の先まで水に浸かるゾウたち。
めちゃめちゃ気持ちよさそうで楽しそう!

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馬乗り(ゾウ乗り?)になってはしゃぎまくる子ゾウたち。
まさに夏休みのプール状態。
ほんとに気持ちいいんだろうね、体をのけぞらせていっちゃってる子ゾウも。

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ライオンの交尾も感動したけど、このゾウの水浴びシーンも感動的。
嬉しい!楽しい!っていう感情がガンガン伝わってくる。
動物にも感情があって、楽しみたいっていう欲求があるんだって再認識。

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ひとしきり水浴びを楽しんで真っ黒になったゾウたちは、やがてブッシュの奥へと帰っていった。

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エトーシャでのゲームサファリも終盤。
つぎに4人を待ち受けていたのはキリンたち。
最後にキリン祭りだ。

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足を広げ、窮屈そうに体を傾けて水を飲むキリン。
やっぱりキリンって、よく見るとヘンな動物だ。

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これで2日間のエトーシャサファリは終了。
ケニアやタンザニアと比べると動物の種類は少ないけれど、今回は4人とも大満足。
かなり近い距離で動物を見られるし、なんと言っても自分たちで自由に見てまわれるっていうのが魅力的。
「見せられる」のではなく、自分たちで「探し出す」っていうプロセスが楽しい。

サファリの興奮がまだ醒めない4人が向かうのはオプウォ
ここは少数民族のヒンバ族に会いに行くのに拠点となる街。

オプウォ

オプウォまではおよそ440km。
沈む太陽を追いかけるように西へと車を走らせる。

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世界を真っ赤に燃やしながら沈みゆく太陽。
地平線に沈む太陽はアフリカ旅のハイライトのひとつ。

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「きれいだね。」
「うん、きれい。」

美しいものに、多くの言葉はいらない。

ふとチーちゃんを見ると、潤んだ目で夕陽に見入っていた。
よかったね、アフリカのいい思い出がまたひとつできたね。

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あしたも日が昇る。
きっと明日もいい日になるよ。

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新メンバーと新たな旅へ すごいぞナミビアのサファリ

2015.03.27 06:28|ナミビア☞EDIT
人生で酒を飲んで吐いたのは、数えるほどしかないイクエです。
二日酔いも数年に一度くらいしかない。
二日酔いのときは「ああ~、きのうあんなに飲まなきゃよかった」って後悔するんだけどケンゾーはしないんだって。
「気持ち悪くなるほど昨夜はたくさん飲めたなあ」って満足するんだって。
お互いびっくりした。

砂漠を中心にナミビアレンタカーでまわる3泊4日の旅を終えたイクエとケンゾー。
わたしたちにはほかにも行きたい場所があった。
それは、サファリを楽しめるエトーシャ国立公園と少数民族ヒンバ族が暮らしているオプウォの街。

レンタカー相手を探さないといけないけど、ナミビア観光の目玉とも言える砂漠はすでにまわっている。
砂漠を外したこのふたつの場所だけにレンタカーで行く人なんていないよなあってあきらめてたんだけど、出会えた!

ひとしくんとチーちゃん。
ひとしくんは砂漠にも行く予定だったけど、いっしょにまわる予定の友だちの到着が遅れているので砂漠は後回しにしてわたしたちと砂漠以外のところに先に行くことに。

チーちゃんは、アフリカでいろいろあってアフリカで楽しむことをあきらめてアフリカ脱出まですぐだったんだけど、みんなが行くなら行っちゃおう!ってことで。

「ブログやってますよね」と声をかけてくれて、わたしたちの存在を知ってくれていたチーちゃん。

「わたしもブログやってるんですよ。
『チー旅。~世界一周する(仮)~』ってやつです。」

(→ブログはこちら!)

「あー知ってる!
 読んだことあるよ。
 中国のATMからお金引き出したら偽札だったってやつも読んだ。
 なんでタイトルに『仮』ってついてるの?」

「世界一周したいけど、途中でくじけて一周じゃなくなるかもしれないからです。」 

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突然決めたレンタカーの4人旅。
夜遅く、ネットからレンタカーを申し込んだ。
この前はレンタカーをうまく見つけられなかったけど、今回はすんなり見つけられた。

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翌日、ほんとうに借りられるか不安だった。
だってネットで予約したマコトさんは当日になって「予約されてません」なんて言われたから。

今回は女性スタッフがスピーディーに対応してくれた。

「予約されてる分ですね。
 車はご用意していますよ。」


「通常の保険とは別に、タイヤのパンクもフロントガラスの破損もカバーできるのをお願いしたいんですが・・・。」

「フルカバーですね。
 一日当たり〇〇ナミビアドルになります。」


「ということは、合計で〇〇ナミビアドルですよね。」

「その通りです。
 はい、ここにサインしてください。
 じゃあ、ここにも。
 ここにも名前をお願いします。」


スムーズにいったかに思えた車のレンタル。
だけど、返すときになってトラブルが!
口で説明されたことと、サインをした書類に書かれていたことがぜんぜん違っていて当初の額の3倍くらいの値段を請求されてしまった。

たとえば保険の額が聞いていた額とは違っていたり、口では説明してくれなかったけど一日あたりの走行距離が200キロと決まっていて、これを越えると多額のペナルティーを請求されたり。
こっちとしては窓口で聞いたことを信用してサインをしたんだけどそれは相手の戦略で、サインさせる書類には別の内容が記載してある。
相手としては早くサインをさせたいので、流れるような説明をしながら「はい、ここにサインを。この下にも・・・」とまくしたてる。

しかも車を借りるときってクレジットカードを差し押さえられるから相手に有利。
返却のときに文句を言ったところでお金を引き落とされてどうしようもない。
書類を細かく読まずにサインしたこちら側にも落ち度がある。

ナミビアではこういうトラブルがよくあるそうなのでご注意を!
日本のレンタカー会社ではこういうトラブルはほとんどないけど、海外では珍しいことではない。
安さをウリにして客を捕まえて、実際は多く支払わせる。

アイルランドでレンタカーを利用したときも、そうだった。
そのときは「保証金としてクレジットカードからいったんお金を引き落とさせてもらいます」と言われて、クレジットカードを渡したら「あら、おかしいですね。お客さまの引き落としの限度額を超えているので引き落とせません。十分な保証金をお支払いできないということで、その分レンタル料を高くします」と一方的に言われて、予定よりもかなり高い料金を支払うことになった。

そのときにも悔しい思いをしたのに、その教訓を生かせなかった・・・。

そんなことになるとは知らずに出発前に楽しそうにポーズをとるわたしたち。

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まあ、高いお金を払うことになったとは言え、このレンタカーの旅は楽しかった。

最初にわたしたちが向かったのはエトーシャ国立公園。

エトーシャ

エトーシャは野生動物の保護区でサファリを楽しむことができる。
ここのウリはなんといっても、自分たちの車で自由にサファリができること!
通常のサファリは、ガイドつきのチャーター車でまわらないといけないことがほとんど。
オフロードだったり、道に迷ってしまったりするので、自分たちだけで行くのは難しい。
それに自然・動物保護という観点からも好き勝手に車で進んでいくわけにもいかない。

だけどエトーシャでは保護区の中に道が作られていて、その道にしたがって自分たちだけでまわることができる。

好きなスピードで好きなコースを自由にまわって自分たちで動物を探せるというのは、ワクワク度が違う!

さらにエトーシャのなかにキャンプサイトがいくつかあるので、好きなだけ泊まってサファリができる。

わたしたちは1泊2日でサファリを楽しむことにした。
入場料は24時間以内だと82.5ナミビアドル(約860円)。

まずは園内のキャンプ場を目指す。
キャンプ場に向かってる途中でもたくさんの動物たちに遭遇。
池ではキリンやシマウマ、インパラが仲良く水を飲んでいる。

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近くにはおいしそうに木の葉っぱを食べているキリンの集団。

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キリンってかわいいんだか、ヘンなんだかわかんない動物。
よく見ると鼻はつぶれているし、頭の上の角のようなコブのような触角のようなものもヘン!
ヒトシくんはこの角みたいなのを「アサリなんかの貝の管みたいですよね」だって。
わからなくもない。

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キリンの横では水を飲んでるシマウマたち。
シマウマと目が合うっていうのは、贅沢な瞬間。

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だだっ広い草原を走っていて、よく見るとゾウがのんきに歩いていたりする。
日本の動物園の狭い檻に閉じ込められたゾウとまったく違う人生(象生?)を歩んでいるよ。

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わたしたちが泊まるのはオカクエジョのキャンプサイト。
ひとり176ナミビアドル(約1840円)。
割り当てられるスペースはテント15個くらいは立てられそうな広いスペース。
大きなキャンピングカーで来る人もいるからこんなに広いのかな。

ここに自分たちの車をとめて、テント2つを立てる。
チーちゃんはテントをもっていないので、わたしたちといっしょに。
ひとしくんは黄緑のテント。

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エトーシャでのキャンプの楽しみ。
それは、敷地内に池があること。
この池が動物たちの水飲み場となっていて、とくに日没後にはたくさんの野生動物がやってくるんだって。
今夜は来てくれるかなあ。

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日没まではまだ時間があるので、動物探しに繰り出そう。
エトーシャの敷地はおよそ2万3000平方キロメートルと広大。
舗装された道もあれば、砂地の道もある。
砂利道といってもアップダウンはそれほどないので、4WDじゃなくても問題ない。

でも、動物をひかないように注意しないとね!
目の前を横切る、ゾウのご一行様。

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目の前で見るとかなりデカくて、ちょっと怖い。
ドキドキしながら、刺激しないように横断するのを見守る。

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こちらも、思っていたよりもかなり大きかったダチョウ。
木がほとんどない草原の中にたたずんでいるので遠くからでもすぐに見つけられる。

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ダチョウは空を飛ばないけれど、もし羽を広げたらどのくらいの大きさになるんだろう。
こんなのが空を飛んで向かってきたら、恐怖で逃げるだろうあ。

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エトーシャには114種の哺乳動物がいて、鳥類も340種いるんだって。
ふと道路脇の木を見上げると、見たこともない鳥がいたりする。

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巣の中から不安そうに親を探している。
いつエサをもってきてくれるかなあ。

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大きくてびっくりしたのはこの動物。
クルクルと巻いている角。
鹿のような体つきだけど、体の大きさは馬なみに大きい。
クドゥ。

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サファリでいちばんの人気は、百獣の王様ライオン。
とくにライオンがほかの動物を襲う狩りの様子は、みんなが見たいナンバーワンのシーン。
だけど、わたしたちが見たのは・・・。

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ライオンの交尾!
とっても貴重なシーンに遭遇したけど、発見してから一瞬で終わってしまった。
近づいたときにはすでにコトを終えた後。
はぁ、はぁ、はぁ、とお疲れ気味。

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間近で見たかったなあ。
でも、ライオンはその時期になると数日間に渡って何度も交尾をするそうなので明日は見られるかな。

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ライオンを取り囲む数台の車。
わたしたちもエンジンを切って息を殺してライオンの様子を観察する。
すると一台の車がエンジンをかけてライオンの前を横切っていった。
すると「はぁ、はぁ、はぁ」とけだるそうにしていたライオンの表情が豹変。
目をカッと見開き、歯を剥き出して「グワォ!!!」。

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襲いかかってくるような勢いで、怖くなってとっさに窓を閉じた。
やっぱり野生のライオンは百獣の王様だ。

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ゆっくりとした足取りで歩き出すライオンのカップル。

まわりにはほかの動物たちがいる。
さっきから、一定の距離をとってライオンの様子をじっと見ている。
ライオンの向こうには、緊張した様子のシマウマたち。

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スプリングボックたちも気配を消して固唾をのんで見守っている。
ライオンを見たら一目散に逃げると思っていたけれど、そうではなさそう。
刺激しないようにほとんど動かない。
すぐに逃げられる一定の距離を保っている。
ライオンがじわじわと近づいてきたらじわじわと逃げる。

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ライオンが向かっていた先は池。
交尾のあと、喉を潤す。

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ライオンにとっては、誰にもじゃまされない自分たちだけの世界。
まわりの動物たちは、それをじゃましないように遠巻きにじーっと見つめる。

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太陽が傾くころ。
わたしたちはキャンプサイトに戻ることにした。

「あ! サイ!」

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夕陽を受けながらたたずむサイは、どこか哀愁がありどこかマヌケだ。

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わたしたち人間にとっては、一日の終りの時間。
だけど夜行性の動物たちにとっては、一日のはじまりの時間。

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キャンプサイトの池の前で、しばらく動物たちがやってくるのを待ち構えることにした。
水を飲みにやって来てくれないかなあ。

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夕闇のなか、近づいて来たのはシマウマのグループ。
闇に溶けそうだけど、どこにいるかわかる?

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それがマナーであるかのように、ひとつの動物のグループが飲み終わるのを待って次の動物たちがやってくる。
お次はスプリングボック。

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いっしょにいたチーちゃんがしみじみと言った。

「わたし、ヒトシくんとふたりに会えてよかった。
 ここに来られてよかった。」

チーちゃんは泣いていた。

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「もう、わたしアフリカはあきらめていたんですよ。
 ここにも来ないつもりだったし。」

チーちゃんはそれまでアフリカを旅してきたけれど、きつかったりいっしょに旅していた人とウマが合わなかったりで、楽しめてなかったんだそう。
投げやりになっていて、アフリカに見切りをつけて10日後に南米に発つことにしていた。

「ほんとうによかったあ。
 ここに来なければアフリカの思い出は悪いままになってました。
 今までほんとうにつらかったんです。」

鼻をすすり、しんみりとするチーちゃん。

「お腹空いたね!
 そろそろご飯の時間だよ。」

自分たちのテントに戻り、夕食の準備。
今夜のメニューは野菜たっぷりのラーメン。
火をおこせる場所があったから、炭とお肉を買ってきてバーベキューにすればよかったと後悔しつつも、温かいラーメンを「うまい、うまい」とすする。

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「そんなことで悩むなんてしょうもないよ!」
「ぜんぜんチーちゃんは悪くないやん。」
「チーちゃんが素直すぎるんだよ。
 もっと楽しもうよ。」

ひとしくんとケンゾーと3人で、ときには真剣にときにはからかいながらチーちゃんをなぐさめた。

腹ごしらえをしたあと、池の様子を見に行ったケンゾー。
慌てた様子で走りながら戻ってきた。

「いた!いた!
 早く!早く!
 サイがおる!!」

せかされたわたしたちは食べてすぐなのにダッシュで池へ。

ほんとだ。
サイの親子が目の前にいる。
子サイは親よりも角が小さい。

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水のなかをじゃぶじゃぶと歩いたり、水をがぶがぶと飲んだり。
池のまわりを行ったり来たり。
体が水に濡れてツートンカラーになっている。

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サイを見たあとテントに戻ったものの、あの池がどうなっているのか気になってしょうがない。
数時間おきに池を見に行き、その夜は安眠できなかった。
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夢うつつのナミブ砂漠

2015.03.26 06:22|ナミビア☞EDIT
どこでも寝られることが取り柄だったのに、最近寝つきが悪いケンゾーです。
乗り物に乗ってるときは相変らずあっという間に寝るんだけど、夜いざ寝るぞ!という時になぜだか寝られない。
眠くてしょうがないのに寝られないっていうのは嫌なもんだ。

ナミブ砂漠で初日の出を拝むという最高のスタートをきった2015年。
さいしょからハプニング&トラブルまみれ、どうなることかと心配だったこのレンタカー旅も残すところあと1日。
疲れはピークにきているけれど、この調子でナミブ砂漠を思いっきり楽しもう。

ため息が出るほど美しかった日の出を堪能したあとは、満を持してソススフレイへ。
駐車場までは普通車でも大丈夫だけど、駐車場から先は4WDでないと走行は不可能。
駐車場からソススフレイまでシャトルバスならぬシャトル四駆が運行している。

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料金は往復で1人100ナミビアドル(約1440円)。
あとから聞いたんだけど、けっこう値段交渉の余地があるらしい。
見晴しのいい座席からはナミブ砂漠のパノラマを楽しむことができる。
プチデザートサファリ感覚でお金を払っても損をした気にはならない。

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砂漠というと草木1本生えない不毛の地というイメージがあるけれど、実際には背の低い灌木がけっこう生えていたりする。
だけどここには灌木どころではない青々とした葉をつけた木がニョキニョキ。
今までいろいろと砂漠を見てきたけど、こんな不思議な光景ははじめて。

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美しい弧を描く砂丘群。
目を凝らすと、砂丘の尾根の上を人が歩いているのが見える。

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ソススフレイ周辺の砂丘は高さ300m以上で世界最大。
豆粒のような人影からその巨大さがよく分かる。

シャトルバスを降りて、いざソススフレイへ。
右奥に見えるSの字を描く砂丘がソススフレイ。

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なめらかに湾曲している尾根をつたって頂上をめざす。
裸足になってギュッギュッと砂を踏みしめながら歩いていく。
表面の砂は熱いけれど内側はひんやりしていて気持ちがいい。

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一歩ずつ着実に歩を進めてはいるんだけど、なかなか頂上が見えてこない。
何度か休憩をはさみながら上をめざす。

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遠くを眺めても足元に目線を落としてもどこを見てもそこには絶景が。
もうすでに何度ため息をついただろう。

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大声をあげながら斜面を駆け下りる家族が。
お母さんも娘に負けじと猛ダッシュ。

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砂丘でよく見る光景。
ん?!
だけどなんかヘン。
息子は駆け下りてない。

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上半身裸で転がり落ちてる10歳くらいの息子。
頂上からふもとまで300m転がって降りて満足気。
いいねえ、全身でナミブ砂漠を満喫だよ。

ソススフレイの頂上から眺めるナミブ砂漠は、言葉にできないほど美しい。
絵画を見ているかのような景色。
眺めていると現実感が薄らいでいく。

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ナミブ砂漠はおよそ8000万年前にできあがった地球最古の砂漠。
ここから見える景色ははるかな太古からほとんど変わらないんだろうなあ、なんてことを考えながらランチタイム。

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お腹が満たされたあとは砂丘に寝っ転がってしばらくお昼寝。
どんなホテルで寝るよりも最高の寝心地。

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お昼寝のあとはイクエも坂道ダッシュ!
がんばれ、34歳!

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ソススフレイを楽しんだあとは、もうひとつのハイライトへ。
しばらく歩いていると、赤い砂に囲まれた真っ白な場所が見えてきた。
池のようにもみえるこれはデッドフレイ

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真っ白な地面に枯れ木が立ちすくむ奇妙な光景。
干涸びて幹と枝だけになった木。
地獄の底から這い出し、助けを求めながらも力尽きてしまったようにも見える。

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およそ900年前、ここには沼があったんだそう。
けれど気候の変化によって干上がってしまった。
青々とした葉をつけていた木々はやがて枯れ、けれど朽ち果てることなく取り残された。

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完全に干上がり、ひび割れた表面がかつてここが沼地だったことを物語っている。

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暴風に吹き飛ばされているかのように斜めに生えた枯れ木たち。
奇才ダリが描く絵画にでてきそうなこの姿。

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灼熱の太陽が降り注ぎ頭がぼーっとしてくる。
ダリが描いたのは非日常、現実を越えた世界。
デッドフレイも現実感が乏しく、夢か幻を見ているかのよう。

デッドフレイを彷徨っていると、どこからか物音が聞こえてくる。
こんな死が支配する世界でなんだろう、暑さで耳がおかしくなったのかなと思ったら、枯れ木の上に鳥の巣が。

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カラスのひな鳥が親鳥を呼んでいるのかカーカー鳴いていた。
夢うつつから現実に引き戻してくれてありがとう。
こんな不毛な地にも生命の営みがあることに胸が熱くなる。

ソススフレイと並んで巨大な砂丘ビッグダディを登る。
砂に足を取られなかなか前に進まない。
滴り落ちる汗、ぷるぷる震える太もも、爆発しそうな心臓。
あ~、歳取ったなあ。

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ビッグダディから眺めたデッドフレイ。
赤と白と青の強烈なコントラスト。
ふたたび現実感が失われる。

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ナミブ砂漠というと「赤い」というイメージがある。
じっさいに訪れると、思ったよりも赤くはなかったけれど、緑色の木々が生えていたり、真っ白な砂地があったり、鳥が住んでいたりと意外にも色彩に富んでいた。

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夢の中にいるような、はたまた幻をみているかのような気分に浸ったナミブ砂漠。
ハプニングとピンチだらけのレンタカー旅は、最高のエンディングで幕を閉じた。
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ナミブ砂漠で感じる地球の目覚め

2015.03.23 05:48|ナミビア☞EDIT
2週間経たずに買ったばかりのサングラスが壊れてしまったケンゾーです。
正確に言うと11日目につるが折れてご臨終。
まだほとんど活躍してないのに・・・。
まあでも、200円で買ったからそこまでダメージはないかな。
安物だからすぐに壊れるんだろうけど、また次に買うのは同じくらい安物でいいかなあ。

連日朝早くから夜中まで悪路を走りっぱなしで、ズタボロになりながら2015年を迎えてしまったケンゾーとイクエ。
ナミビアをレンタカーで回ることは旅人の間では定番だと思うんだけど、みんなこんな過酷なのかな?
それとも、ケンゾーたちが欲張りすぎて詰め込みすぎのスケジュールになっちゃったのかな?
まあ、スケルトンコーストはちょっと無理があったとは思うけど・・・。

なんにしても今年も無事に年を越せたことに感謝。
おせち料理も雑煮もない正月だけど、ナミブ砂漠で初日の出を見ることができたらすべて帳消し。
はたして幸先のいい新年になるのか?

できることならナミブ砂漠を代表する砂丘のソススフレイで日の出を見たい。
けれど、ソススフレイがあるのはナミブ砂漠の最も奥地。
しかも普通の車で行けるのはおよそ2km手前の駐車場まで、ソススフレイの目の前までは4WDでしか行けない。
日中はシャトルバスが運行しているんだけど、たぶんこんな朝早くは動いてないだろう。
そうなるとソススフレイに行くには駐車場から歩くかヒッチハイク。
歩かないといけないことを考えて、鉛のように重たい体にムチ打って朝3時すぎに起床。

ただ、がんばって早起きしたのにゲートが閉まってる!
けっきょくゲートの前で1時間待機、朝5時の開門と同時に砂丘へ。

この時期の日の出は6時過ぎ。
ゲートから駐車場まで40分はかかる。
そこから砂漠を2km歩いていたら・・・。
ソススフレイで日の出を見ることはほぼ不可能。
しかたがないので駐車場の近くにある砂丘で初日の出を拝むことに。

日の出までおよそ30分。
空はうっすらと明るくなりはじめているけれど、物音ひとつしなく静寂につつまれている。
まだ眠ったままの地球。

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真っ白な霧に隠されていた砂丘が徐々にその姿を現す。
しずかに、じわじわと地球が目覚めだす。

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燃え上がる炎を吹き出すように空が黄金色に染まりだす。
新しい一日、そして新しい一年のはじまり。

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日の出とともにふたたび生命力を取り戻す地球。
無機質だった世界に色と温もりが蘇る。

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ときに紅く、ときに黄金色に。
刻一刻と表情を変えながら、いままさに地球が目覚めていく。
ゆっくりと、でもたしかにその鼓動を体に感じる。

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2015年最初の太陽が砂丘の上に昇りきると、目の前の世界が光に覆われた。
まばゆい光景に言葉が出ない。
赤いナミブ砂漠で黄金色の世界を目の当たりにするとは思ってもいなかった。

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太陽が昇るにつれ陰影を濃くしていく風紋。
陰と陽、光と影が織りなす砂と風の芸術。

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今その瞬間にしか見ることのできない唯一無二のアート。
美しくも妖しいその模様は見るものの心をとらえて放さない。

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やっぱり砂漠は好きだなあと、あらためて思う。
派手さはないけれど、地球の雄大さを体で感じることができる。
過酷な環境だけれど、太陽のありがたみを再認識することができる。

そしてなによりも、ただただ美しい。

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次回は、ナミブ砂漠の昼の顔をご紹介します。
また違った風景に感動!
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ナミブ砂漠で夕陽は見られる?見られない?

2015.03.22 05:55|ナミビア☞EDIT
きのう久しぶりに日本酒を飲んで、ほろ酔い加減が翌日まで続いたイクエです。
こちらに住んでいるブログの読者の男性に日本食レストランに連れて行ってもらいました。
久しぶりの枝豆もおいしかったなあ。

子どものころ一番好きだった動物、フラミンゴを間近で見たあと、わたしは車に乗り込んだ。
これから向かうのはこのナミビア旅のハイライトと言えるナミブ砂漠
夕陽でまっ赤に燃えるナミブ砂漠は憧れの場所だ。
それを見逃すわけにはいかない。

オフロードの悪路がずっと続く。
楽しくおしゃべりしながらドライブ、なんてできない。
運転する人は全神経を集中させてハンドルを握る。

大きな石が転がっていたり、突然くぼみがあったり。
ちょっとのはずみで車がジャンピングして横転、なんてことになりかねない。

ぼこぼことしたいくつもの山。
その間を縫うように走っているじゃり道。

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このドライブは何かラリーのような感じがしてならない。
トラップをうまく避けながら、ときにはトラブルをなんとか解決し、決められた時間内に目的地にたどり着くこと。

初日はレンタカーの貸し出し拒否にあい、あきらめかけたときになんとか車を借りることができた。
スタートが大幅に遅れ、夜に宿にたどり着きホッとした。
きのうは、誰も通らないような海辺の脇道で車がスタック。
奇跡的に釣り人があらわれ、助けてくれた。
そしてガス欠寸前、ポツンと民家がたっていてなんとかガソリンを譲ってもらった。

わたしたちは運がいいのか、悪いのか。

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きょうも夕陽に間に合うかどうか。
このわたしたちのレンタカー旅には、じつはわたしたちの知らない主催者がいてわたしたちの様子をどこかで覗きながらわたしたちを試しているような、そんな気にさえなってくる。

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このドライブの道には、街や集落はほとんどない。
数百キロ走って、ようやく家や商店がある、という感じだ。
きのうのガス欠の危機の教訓を生かし、わたしたちはガソリンスタンドを見つけたらとにかく立ち寄って満タンにしようと決めていた。

ぽつんとたつガソリンスタンド。
迷わず立ち寄る。
給油していると、茶色い地面にチラチラと何かが動いているのが見えた。

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追いかけっこをしたり、飛びついたり、じゃれたり。
穴に潜り込んだり、穴からひょこっと顔を出したり。

ナミビアに生息しているミーアキャットかなと思ったけど、どうやらリスらしい。

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そう言えば、子どものころわたしが動物園で2番目に好きだったのはリスだった。
小さいのに全力で走ったり、愛嬌のある顔でムシャムシャ食べたり、体と不釣り合いな大きなしっぽをゆさゆささせたり。
いつもとっても楽しそうにしているから、見ているこっちも楽しくなってくる。

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でもリスと遊んでいる余裕はわたしたちにはない。
夕陽に染まるナミブ砂漠を見られないのなら、ナミビアに来た価値が半減してしまう。

このブログにはタイムラグがある。
実はこの日は大晦日だった。
この年最後の太陽をナミブ砂漠で見届け、初日の出をナミブ砂漠で見る。
それが叶うかどうか。

わたしたちには乗り越えないといけない関門が2つある。
ナミブ砂漠は国立公園になっていて、夕方にゲートが閉まってしまう。
まず最初の関門は、ゲートが閉まる前に入場すること。
そして第2の関門は、陽が沈む前に夕陽がきれいに見えるサンセットポイントまでたどり着くこと。
ゲートからサンセットポイントまでは車で30分かかるので、ゲートを越えたからといっても安心できない。

間に合うように、できるだけ速く車を進ませる。
でも事故が起きないように、慎重に。

焦ってはいるものの、車窓から見えるのは日本では見られない光景ばかりで「あの山、かっこいいねえ」とつぶやく。

縞模様がずっと続く、石のような山。

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ゲートが閉まるのは、午後6時か7時じゃないかと聞いていた。
6時には絶対に間に合わないことはもう途中からわかりきっていた。
せめて7時だったら・・・。

7時だと信じて、車を走らせる。
あと30分。
あと20分。

時計とGPSの地図を見比べる。

あと30キロ。
あと20キロ。

ついに、7時を過ぎてしまった・・・。

7時8分、わたしたちはゲートに着いた。

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「ああ〜、もう無理だよね。」
「いや、開いてるかも。」
「でも、人が立ってる。
 行けるかな。」

ゲートは2重になっている。
ひとつ目のゲートと2つ目のゲートの間に、きょう泊まる予定のキャンプサイトがある。
明日、朝日も見たければわたしたちはこのキャンプサイトに泊まらないといけない。
2つ目のゲートは日の出前に開くけれど、ひとつ目のゲートは早朝は閉まっているので、前日までにひとつ目のゲートをくぐってキャンプサイトに入り込んでおかないといけない。

たとえ夕陽に間に合わなくても、このひとつ目のゲートをくぐりさえできれば明日の朝日は見られる。

ひとつ目のゲートに男性スタッフがいた。
「きょうそこのキャンプサイトに泊まる予定なんです。」
「名前は?」
「ケンゾーと言います。」

予約も何もしていない。
通してくれるのだろうか。

「じゃあ、あちらのレセプションに行ってください。」
「ありがとうございます!」

わたしたちは喜びながら車でゲートをくぐり抜けた。

このまま2つ目のゲートもくぐれれば、わたしたちは夕陽も見ることができる。
レセプションに行く前に、とりあえずそのまま2つ目のゲートへ車を走らせる。
そうは言っても、ゲートは閉まっていると思っていたし、スタッフもいると思っていた。
ダメもとで向かう。

奇跡的にゲートが開いていた。
係員もいなかった。

「よっしゃ〜!」

わたしたちはやっぱり運がいいのかもしれない。

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わたしがイメージしていたナミブ砂漠は、草木一本生えずただ砂だけがある風景だった。
でも実際には草原のようになっていて、木々も多い。

奥に進むに連れて砂丘が増えていき、草がまばらになってくる。

サンセットポイントは、Dune45という名前の大きな砂丘。
その砂丘からまっ赤に燃えるナミブ砂漠を見たい。

太陽は今にも沈もうとしている。
車のスピードを上げる。

太陽が沈むのが先か、わたしたちが砂丘にたどり着くのが先か。

「あれだ!
 見えてきた!」

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大砂丘はすでにオレンジ色に染められている。

「急げ、急げ」

まだ間に合う。

車をとめて、砂丘に走る。

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シュッ、シュッ、シュッ。

砂に足が埋もれていくこの感覚。
手応えのない歩み。

体で砂漠を実感する。

進みたいけどなかなか進まないもどかしさ。

沈みそうな太陽に照らされている砂漠。
夕陽が風紋に陰影を作る。

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蛇模様の風紋は、なまめかしく、どことなく怖い。

わたしは、砂漠の美しさは風紋にあると思う。
風紋が美しく見えるのは、やっぱり夕陽か朝日のときだ。

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2014年。
最後の太陽がまさに沈もうとしている。

ことしも、楽しく過ごせてよかった。
危ないことにあわず、ことしの旅を楽しめたことに感謝。

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よかった。
間に合って。

充足感と安堵感、そして心地よい疲労感。

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陽が落ちたあとのトワイライトタイムは、砂漠を幻想的にさせる。
砂丘の色がオレンジからピンクへと変わっていく。

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暗くなる前に早くキャンプサイトに戻らないと。
ゲートが閉まるとここに閉じ込められてしまう。

わたしたちは砂丘を下りたけれど、なかなかマコトさんが帰ってこない。

「マコトさ〜ん! どうしたの〜!?」
砂丘に向かって叫ぶ。

不安になりながらマコトさんを待つ。

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とまっていた車が一台一台と去って行き、わたしたちだけになった。
あたりは急に暗くなった。

そわそわして待っていると、ヘッドライトをつけたマコトさんがゆっくりと戻ってきた。

「いやあ〜、よかったですねえ。
 頂上まで登ってきましたよ。」

やっぱりマコトさんはマイペースな人だ。
波瀾万丈のこのドライブ旅を一番楽しんでいる。

もう夜になろうとしている砂漠の一本道をスピードをあげて進む。

こんなところで車にアクシデントが起きたら、もう誰も助けてくれない。
それにゲートが閉まっていたら、きょうはどこで寝ればいいんだろう。

車窓から星が見える。
すーっと進んでいく人工衛星の光も見えた。

「うわあ〜。
 人工衛星って人生ではじめて見たなあ。
 すごいなあ。」

ゲートが閉まる時間に間に合うかハラハラしているわたしたちの横で、マコトさんは感動しながら空を眺める。

やっぱりマイペースな感動屋さんだ。

わたしたちがきっと最後の客。
ゲートは開いていた。
係員に小言を言われるかと思ったけど、またも奇跡的にだれもいなかった。

運がいいわたしたちだったけど、キャンプサイトのレセプションはすでに閉まっていた。
ナミビアではホテルもキャンプサイトも夜になればレセプションが閉まり、チェックインできないところが多い。

仕方なく空いているスペースにテントを張る。
きのうの晩はマコトさんのツインルームに泊めてもらったけど、きょうはわたしたちのテントで3人いっしょに寝ることになった。

きょうも豪華なディナーとはいかず、もっていたラーメンに野菜を入れた夕ご飯。

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お金に余裕のある短期旅行者のマコトさんと、節約しないといけないバックパッカーのわたしたち。
予定では夕食も泊まるところもランクが違っていたから夜は別行動のはずだったけど、結局この過酷なレンタカーの旅で運命共同体になっている。

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この疲れた3人の顔。
後部座席に乗っていたわたしなんて車内で砂をかぶりつづけたので、白髪になっている!

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遅い食事を済ませ、トイレに行きテントに戻っていると、あちこちでカウントダウンが聞こえてきた。
キャンプサイトのほかの客が新年を祝っている。

あ、そうだった。

3人で「かんぱーい!」なんて余裕が、わたしたちにはなかった。
テントに戻ると、ケンゾーがわたしの手を取って言った。

「あけましておめでとう。」
「ことしもよろしくね。」

ヘッドランプをつけたマコトさんもトイレから戻ってきた。

「あけましたね!」
「おめでとうございます。」

レンタカーの旅もあと一日で終り。
初日の出を砂漠から見られるかな。

でも、トラブル続きのレンタカーの旅。
簡単にはそうはさせてくれないような気もする。
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子どものころどうしてあの動物が一番好きだったんだろう

2015.03.21 07:40|ナミビア☞EDIT
ケンゾーと死ぬ前に10の食べ物を食べられるとしたら何を選ぶか、という話で盛り上がったイクエです。
ケンゾーは餃子とカツ丼と桃が絶対外せないそうです。
わたしは和食はもちろんだけどソフトクリームやチョコレートも食べたいな。
お好み焼きや焼き肉もいいな。
というか、ソース,焼き肉のタレ、マヨネーズ、煮付けのタレ、酢醤油・・・、結局それだけでもいいか、という悲しい妥協案にいきつきました。

ナミビアレンタカー旅、3日目。
いつも朝から夜まで走り続けている。
わたしなんて後ろの座席に座ってるだけなのにヘトヘトだから、運転するほうはもっとヘトヘトだと思う。
こんなにも過酷だとは思いもしなかった。
パリダカなどのラリーに参加しているような気分になっている。
「なんで好きこのんでこんなことしてるんだろ」って笑いが出てくる。

疲れているけどきょうも長時間の移動になりそう。
気合いを入れて、夜明け前に出発。

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じわじわと朝日が昇りはじめる。
空気があたたまり、大地が息づいていく時間。
この広い大地に、動物たちもいっしょに生きていることを想像すると神秘的な気分になる。
きょうも地球がまわっていき、みんながそれぞれの時間を過ごしていく。

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「ゾウに注意」の看板。

そのときケンゾーが叫んだ。
「あ!あの茂みの奥にゾウがいる!!」。

車を止めて茂みに向かって走っていくケンゾー。
半信半疑で早足でついていくイクエとマコトさん。

先に行っているケンゾーがこっちを向いて言った。
「いた!早く早く!」

逃げていかないように息を殺して近づく。

ん?

こっちを向いてるけど・・・。
あれはどう見ても・・・。

ケンゾーが気まずそうな顔をした。

「あ、牛だった・・・。」

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「なにそれー。」
「いや、だってかなりデカかったもん。
 見た?あのウシのお尻。」

「いや、そうやけどゾウの大きさはないやろ。」

朝からムダに走ったよ。
でも走るくらいのパワーがまだわたしたちにはあるってことね。
さあ、きょうもがんばろう!

きのう走っていた骸骨海岸は、地平線まで何もなくて怖いくらいだった。
だけどきょうの風景は変化に富んでいる。
ナミビアっていろんな自然や景観をもっている国なんだねえ。

大きな岩が積み重なってできた山がぽこぽこある。
インドのハンピに似ている。

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凛々しい山やおもしろい形の木々。
車窓から流れていく景色が、日本からはるか遠くの国を旅しているんだと実感させる。

でもあいかわらずの悪路。

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車は中も外も砂だらけ。
返す前に大掃除しないと、罰金取られそうだね。
元通りになるかなあ。

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きのうからほとんど街を見ていない。
たまに小さな集落がある。
景色はいいけれど、こんなところで暮らすって大変だ。
買物にもなかなか行けない。
でも一週間くらいなら、こんなところでぼーっと過ごしたいなあ。

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朝日を見て、近場の山に登って、お昼寝して、夕日を見て。
今はがむしゃらに車でナミビアを走り回っているけど、そんなのんびりなナミビアの楽しみ方もすてきかも。

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これから向かうところは「ムーンランドスケープ」と呼ばれるところ。
まるで月面に迷い込んだかのような景色が広がっているんだって。

ムーンランドスケープに近づいていくと、特撮映画に出てくるような砂と山の岩が現れてきた。

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砂山の間のくねくね道を走り抜ける。
さっきまでは色味がグレーだったのに、砂地が赤味を帯びてきた。
それでも目の前の風景は荒々しい。
大自然は大自然でも、ふだんわたしが思い描く緑豊かな大自然とはまったく違う。
空だけが鮮やかな色をしていて、ここが地球であることをかろうじて教えてくれる。

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わたしたちはクレーターの合間を縫うようにして登ってきたのだろうか。
ムーンランドスケープの見晴し台にたどり着いた。

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ぼこぼこの地面。
焦げたような色。
生物を寄せつけないような環境。
まるで、ほかの惑星に来てしまったような。

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きのうから怖いくらいに何もないスケルトンコーストを駆け抜けてきた。
ただ地平線だけが見えていた。

このまま走り続ければどこにたどり着くんだろう。
自分たちはこの世の果てに向かってるのかな。

その答えは・・・。
この世の果ての先にはあったのは月だったんだ。

月に舞い降りたわたしたちは、地球に戻ることにした。

でも、まだまだ地球までは遠そう。
不毛の大地とその奥にそびえる砂丘。
現実味のないふわふわとした景色。

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でもそんなところにも人類は街をつくった。
こんな人工的な街を見ると、ほかの惑星に人が住み始めるのもそんな遠くない未来かもしれないと思える。

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きのうは夕方でさらに曇りだったため、すっきりしない色をしていた大西洋。
きょうは気持ちのいい色をしている。

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右手に見えるのは、たっぷりと水を打ちつける海。
そして左手に見えるのは、カラカラの砂漠。

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真反対の光景。
そのふたつの境目に道路が走る。

海を見て、左手の砂漠に目をやる。
砂漠を見て、また海を見る。

あたまではわかっているけど、やっぱりこのふたつが共存していることが不思議で、視線を変えるたびに新鮮な驚きがある。

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また住宅地が見えてきた。
窓を開けたら砂が入ってきそう。

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海と砂漠を見ながらの生活はおもしろいかもしれないけれど、風が強い日は雪かきみたいに、砂かきをすることもあるのかな。

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ワルヴィズ・ベイと呼ばれる大西洋岸の街に入った。
ここには、ある動物がいる。
わたしが保育園児だったとき、動物園のなかでいちばん好きだった動物。
ゾウでもキリンでもサルでもない。

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フラミンゴ。

アフリカにいて野生のフラミンゴをこれまで見てなかったから、感激。
期待してなかったのに何百、何千羽もいる。

ゆっくりとした足取りで列を組んで優雅に歩いている。

保育園の行事で、動物園に行って好きな動物を描く写生大会があった。
みんなはゾウやサルのところに行ったけど、わたしはフラミンゴだった。
子どもながらに、子どもには人気のない動物だとわかっていた。
誰もいないだろうと思っていたフラミンゴの池の前に、いちばん仲が良かったヒロくんの姿を見たときはびっくりした。

「うちの子もフラミンゴが好きって言うんですよ」
ヒロくんのお母さんがわたしの母に言った。

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目をキラキラさせながら「フラミンゴ、いいよね!」と言い合い、クレヨンで描いている我が子を見て、2人の母はきっと「変な子たちだなあ」って思っていたと思う。

大きくなるにつれてわたしは、フラミンゴに思い入れはなくなったし、フラミンゴは数ある動物のうちのひとつに過ぎなくなった。

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なんであんなにフラミンゴが好きだったんだろう。
自分でも不思議だったけど、野生のフラミンゴを目の前にしてその理由がわかった。

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淡いピンクは、春の着物を着ているかのよう。
長い首をしなやかに上下させる姿は、バレリーナみたい。
ハイヒールを履いている美しい女の人みたいにも見える。

羽を広げたときに、思わずはっと声をあげた。
羽の黒い部分が見えた。
黒がアクセントになっていて、フラミンゴを優美で妖艶にさせている。

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そしてなんといっても飛ぶ姿の美しさ。

ゆっくりと羽を動かして飛び、着地前に羽の動きを止める。
頭の先から足の先までピーンとはって、ゆるやかなひとつの線になる。

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すーっと地面に向かって進み、かろやかにステップを踏みながら着地。
いっしょに飛んでいるフラミンゴたちは、練習を重ねた踊り子のように動きに乱れがない。

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よく見るとフラミンゴたちの顔や羽の色が違っている。
顔が白いのもいれば黒いのもいる。

脚は針金のように長細いのに、わざわざ1本脚で立っている。
このバランス感覚はバレリーナもまねできない。

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保育園児のわたしはお姫様にあこがれていた。
ハイヒールを履いたきれいな女の人が歩いていたら目で追っていたし、ウエディングドレスがショーウィンドーに飾られていたら足を止めて見続けていた。

子どもだってやっぱり女の子はきれいなものや美しい淡い色に心惹かれる。
ゾウやキリンよりもフラミンゴが好きっていうのはまったく不思議じゃない。

じゃあ、仲良しのヒロくんは?

中学校まではいっしょだったけど、ヒロくんは不登校気味になって何度か家に遊びに行って誘い出した。
学校に来ないヒロくんは、2羽のウサギを飼っていてひとりで家でかわいがっていた。
男子と騒ぐような子じゃなかった。
学校がつまらなかったのかもしれないし、校則が厳しい学校の雰囲気が息苦しかったのかもしれない。
中学校を卒業してからの、その後のヒロくんを知らない。

そんなヒロくんは、もしかしたらいまごろ女性になってるんじゃないかと思う。

なんとなくそんな雰囲気が前から漂っていたけど、フラミンゴを見て「やっぱりそうだったんじゃないかな」って思えてきた。

ヒロくん、勝手な想像をしてごめんね。
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骸骨海岸で骸骨に!? トラブル三昧な車旅

2015.03.19 06:11|ナミビア☞EDIT
市場で買ってきたエビを焼いて食べたらエビのヒゲが口に刺さりまくったケンゾーです。
妻に言わせると、食い意地が張って一口がでかいからだって。
そんなの関係あるかな?
食べる仕草が飼ってる犬にそっくりっていう悪口まで言われる始末。
チワワにそっくりってどんな40歳だよ。

朝にホテルを出発しておよそ9時間。
朝イチで砂丘に登ったり、臭いを我慢してオットセイに癒やされる以外はひたすら車を走らせている3人。
「世界で最も不毛な大地」と呼ばれているスケルトンコーストは、荒涼とした大地がどこまでもどこまでも広がる、気の遠くなるような場所だった。

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もうずいぶん長い時間、車窓から見える景色は代り映えしない。
永遠につづくかのようなほぼ一直線の道。
ときおり海岸方面へ向かう脇道もあるけれど、すれ違う車は1時間に1台くらい。

助手席でちょっとウトウトしていたらドンッという音と衝撃に飛び起きた。
窓から外を見やると車が砂に囲まれているのが分かる。
あちゃー、スタックしちゃったよ。

海が見えるかもと脇道に入ったら砂が深すぎてズッポリはまってしまった。
バックで抜け出そうとしてもタイヤは空回りするばかり。
ヤバい、どうしよう。

外にいるとジリジリと太陽に照らされて汗がダラダラと垂れてくる。
いま昼の3時過ぎ、明るいうちはいいけれどグズグズしてると日が暮れる。
抜け出せずにこんなところで日が暮れたらかなりヤバい。
なんとかしないと。

すっかり砂に埋もれてしまった前輪。
砂をかき出してケンゾーとイクエで車を押してみるも、うなり声をあげて空転するタイヤ。
1mmも動かずに豪快に砂をまき散らすだけ。
汗まみれで砂まみれのケンゾーとイクエ。

つぎに石を拾ってきてタイヤの下にかましてみる。
イクエに運転を代わってケンゾーとマコトくんが車をプッシュ。

・・・うんともすんとも、微動だにしない車。
うだるような暑さだけど、冷や汗が背中をつたう。
ガイコツになった3人の姿が頭をよぎる。

メインロードから15分くらい走った場所なので人どころか車も通りかからない。
「世界で最も不毛な大地」に取り残された3人。
一晩くらいなら耐えられると思うけど・・・どうしよう?

地べたに這いつくばって車の下をのぞき込む。
タイヤどころか車体全体が砂にめり込んでる。
3人でどうにかなるような状況じゃないのは一目瞭然。
シャレにならない、ほんとうにヤバいぞこれは。

自分たちではどうにもならない。
助けを求めないと。
車を放置してメインロードまで行こう。
5kmくらいかな?
メインロードに出たところで、いつ車が通りがかるかどうか分からないけどとにかく待つしかない。

水と少しの食料、そして大きな悲壮感を抱えながら砂漠を歩いていく。
このまま助けを呼べなかったらどうしよう。
こんな最果ての地で不安でしょうがないけど、自分がしっかりしてないとイクエとマコトくんはもっと不安になる。
なんとかなると自分に言い聞かせてメインロードをめざす。

しばらく歩いていると遠くに砂煙が見える。
ひょっとして車?
まさかこっちに向かってきてる?
き、きたー!!

釣り竿を積んだ四駆が2台、こっちに向かって走ってくる。
助かったあ、ガイコツにならずにすんだよ。

通りがかったのは大きな体つきの白人の家族。
子どもや女性のほか、でかい体をしたおじちゃんたちが3人くらいいる。
「スタックしちゃったんです。助けてください!」とお願いすると「OK!」と頼もしい返事。

四駆だし、場所が場所だからロープくらい積んでるだろう。
あっという間に引っ張り出してくれるんじゃない?と胸をなでおろす。
だけど、残念ながらロープは持っていなかった。

6人掛かりで車を押すも、砂に深くはまった車はびくともしない。
せっかく助けが来たのにダメなのか・・・。
けれど、ここからのチームプレーがすごかった。

タイヤの接地面積を増やしてグリップ力を増すために空気を抜く人、石をタイヤの下に敷き詰める人、砂をかき出す人、見事に役割分担されてテキパキと動いていく。
中学生くらいの女の子も誰に言われるともなくタイヤの空気を抜いていることにビックリ。
たくましいなあ。
ケンゾーにできることは砂をかき出すことくらい。

「よし、やってみるか」ボスのかけ声でそれぞれの持ち場へ。
「1、2、3!」渾身の力を込めて車を押すと、動いた!
よっしゃー、脱出した!!

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よかったあ、助かった。
電動空気入れでタイヤに空気を入れなおしてくれたあと「グッドラック!」と颯爽と去って行った。
ここでこの家族が来てくれたことは奇跡に近い。
この運と、頼りになる家族に感謝。

一時はどうなるかと思ったけど、ふたたびドライブ再開。

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まもなくしてスケルトンコーストは抜け出したけれど、ドライブの終りはまだまだ見えてこない。
だけど外の景色に変化が。
いままで茶色一色だったのに、すこしずつ色味が加わってきた。
ここだって何もないけれど、これまでの風景と比べるとなんだか生命の息吹を感じてホッとする。

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多少の色味はついてきたけれど、ほとんど植物の生えない不毛の大地であることに変わりはない。
だけど、地面になにか生えている!
しかもけっこうデカい!
もしかしてこれは・・・。
慌てて車を止めて近づいてみる。

ぺちゃんこでアロエのような、くらげのような植物が点在している。
これは「生きている化石」とも呼ばれているヴェルヴィッチアという植物。

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ナミビア北部とアンゴラ南部の大西洋側だけに自生する植物。
寿命は少なくても1000年以上、2000年以上生きているものもあるんだって。
こんな過酷な場所で2000年・・・想像を絶する生命力。

実は珍しい植物なので、入場料を払ってこの植物を見られるところがぜんぜん違う場所にある。
だけど、道路脇に自然に咲いているのを見つけたこともなんか奇跡みたいだ。

カピカピでぺちゃんこだから本当に生きているのか疑いたくなるけれど、よく見ると赤い花が咲いている。

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さらに車を走らせていると、まさかの動物を発見!
インパラかな?
満足に草も生えていない荒涼とした土地に突然動物が現れてビックリ。
サファリでは雑魚キャラなのにね。

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徐々に草が生え、木が生え、緑が増えてきた。
電柱がふたたび姿をあらわして「人間が生きる世界に戻ってきたんだなあ」と実感。

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ホッとしたのもつかの間、またしてもピンチが。
ガソリンが足りない!
このままだとガス欠で街にたどり着けないよ。

一難去ってまた一難、なんなんだこの過酷なドライブは。
スケルトンコースト内にはもちろんガソリンスタンドなんて無い。
スケルトンコーストを出てからもガソリンスタンドは見かけてない。
ということは、スケルトンコーストを通過する=ガス欠の危険性がある、ということだ。
やっぱりスケルトンコーストをルートに組み込むことは無理があったんじゃないのかなあ。

まさかこんな場所だとは思わなかったし、途中に小さな街くらいはあると思っていた。
だけど予想よりもかなり悪路で時間もかかっていて、予想よりも燃費が悪い。

せめて民家や車を見つけたら、ガソリンをもらおう。

いつ車が止まるのかハラハラドキドキだったけど民家を発見!
お願いしてガソリンを分けてもらうことができた。

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この家の人もストックがあまり無いようで、5ℓだけ譲ってもらうことに。
貴重なガソリンを嫌な顔せず快く分けてくれてありがたい。

このレンタカーの旅のはじまりから車が借りられないピンチに襲われたし、トラブルだらけだ。
だけど最後の最後でなんとかなっている。
運がいいのか悪いのか。

ずいぶん陽が傾いてきた。
太陽が大地を紅く染めはじめる。
はやく街まで行きたいけれど、地図を見ると気になるものが。

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ところどころ“Petrified Forrest”と書かれた場所が点在している。
直訳すると『石化した森』。
読んで字のごとく、木の化石がゴロゴロしてる一帯だった。

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パッと見は木そのものだけど、触るとカッチカチで石そのもの。
年輪もちゃんと残ってるしよく燃えそうに見えるんだけど、とんでもなく重い。
どうなったらこんな風になるんだろうね。

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ここも「化石の森」と言われる公園があって入場料を払って見る場所があるんだけど、今回はその公園には行かなかった。
石化した木はこの辺いったいにゴロゴロ転がっているらしい。
生きている化石「ヴェルヴィッチア」を見られたことといい、化石の森に入れたことといいなんかラッキーだ。

夕焼けは見られなかったんだけど、なかなか幻想的なトワイライトタイム。
しばらくボーッとこの雄大な景色を眺めていたいけれど、街はまだまだ遠い。
今夜の宿を求めて先を急ぐ。

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夜10時前、やっとのことでコリカスという街にたどり着いた。
3人とももうヘロヘロ。
けっきょく朝の6時から16時間走りっぱなし。

車の外側はもちろん、車内まで埃まみれで真っ白。
いちばんの被害者は後部座席に座っていたイクエ。
全身真っ白でおばあちゃんになっちゃった!

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街にあった一軒のホテルは、きれいな部屋もあればキャンプサイトもあった。
マコトくんは個室に、ケンゾーとイクエはキャンプサイトにテントを張る。

するとツインの部屋に泊まるマコトくんが「もうこの部屋にいっしょに泊まっちゃえば」と言ってくれた。
ありがたい。
こんなにヘトヘトでテント泊するのは正直こたえる。

「運転もしてないからいいよ」とイクエが床に寝てくれて、空いているひとつのベッドをゆずってくれた。
シャワーも浴びられるし、ふかふかのベッドで寝られる。

その前に腹ごしらえ。
当然店なんか閉まっちゃってるので、きょうの夕食もケンゾーとイクエが持ち歩いている非常食。
キッチンもないので電気コイルで作ったラーメンをすする。

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ケンゾーとイクエはこんなサバイバルも慣れてるけど、わざわざ日本からやって来ているマコトくんは辛いだろうなあ。
バケーションで来ているのに、ひょっとしたら日本で仕事してるよりもハードな2日間なんじゃないかな。
いちおうポーズはとってるけど、疲れきってるよ。

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いや、マコトくんだけじゃないな。
ケンゾーとイクエの顔も酷い・・・。

後日、日本に帰ったマコトくんからメールが届いた。
メールには数枚の写真が添付されていた。
砂漠のど真ん中でスタックしてしまったときと、ガソリンが尽きそうになって民家で分けてもらっているときの写真。

ケンゾーとイクエは必死だったから写真を撮る余裕なんてなかった。
ひょっとするとマコトくんは、このトラブル&大ピンチをちょっと楽しんでたのかもしれない。

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ナミビアのレンタカーの旅ってこんなに過酷なの?
疲れと睡眠不足でボロボロなんだけど、あしたからいよいよハイライトのナミブ砂漠。
もうひと踏ん張りがんばろう!
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果てしない不毛の大地 骸骨海岸を爆走

2015.03.18 05:55|ナミビア☞EDIT
最近心なしか寝言が多いような気がしてならないケンゾーです。
毎日のように夢を見てるんだけど、夢とリンクして寝言を言ってる気がするんだよね。
たまにハッと起きることがあるし。
でも横で寝てるイクエにはなにも言われないから気のせいか?

ほとんど諦めかけていたけれど、土壇場でなんとかスタートすることができた3泊4日ナミブ砂漠レンタカーの旅。
きのうは出発するのが遅くなってしまったこともあって、宿にたどり着いたのは夜9時過ぎ。
夕食を食べて寝たのは日が変わるころ。
ゆっくり寝ていたいところだけど、そういう訳にはいかない。
この4日間とにかく時間がない。
せっかくのレンタカー旅、満喫するためにも体にムチを打って早朝に目覚める。

きょうのハイライトはマコトくんが行きたがっているスケルトンコースト
スワコップムントの北、大西洋岸に沿って広がる砂漠地帯で、なんでも「世界で最も不毛な大地」のひとつなんだそう。
スケルトンコーストを北上して途中で東へ逸れてウィントフック方面へ戻ってくる、というのがきょうのルート。

スケルトンコースト

どこまで行けるか分からないけど、スケルトンコーストを抜けて最初の街まではおよそ500kmの道のり。
単純に距離だけを考えると時速100kmで5時間。

だけどね、これが甘かった。
あまりにも過酷なドライブ旅のはじまりだった。

さらに欲張りな3人は「せっかくだから砂丘の上から朝日を見たい!」ということで、スケルトンコーストの前にここから40km南にあるDune7に行くことにした。
往復80kmの追加、いま思うと無謀すぎる。

眠たい目をこすりながら朝6時前にホテルを出発。
空はあいにくの空模様。
朝日はほぼ無理だろうと分かっていながらも、誰も「ヤメようか」とは言い出さない。
みんな頭の片隅に「せっかくレンタカーを借りられたんだから」という思いがあるんだろうね。

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走りはじめて30分、Dune7が見えてきた。
Dune7はおそらくナミビアでいちばんアクセスがいい「砂丘らしい砂丘」。

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車を止めて3人で砂丘を登る。
砂丘を登るのはモロッコ以来かな。
そんなに急ではないのであっという間に頂上へ。

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夜明けの時間になっても太陽が顔をのぞかせる気配はまったくない。
「ナミビアの砂漠=赤」っていうイメージを持っていたけど、たしかにちょっと赤いかな?
太陽に照らされるともっと赤くなるのかな?

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イメージする赤いナミブ砂漠は、ここからもっと南のところ。
この辺の砂はもとからちょっと白っぽいみたい。

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朝日に染まる砂漠はあとに持ち越し、スケルトンコーストをめざし北上を開始。
アクセル踏みっぱなしでひたすら北へと走っていく。

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舗装された道は気づけば砂利と砂まみれの未舗装路へ姿を変えた。
電柱もなくなり、見渡す限りの砂の大地が広がる。

車窓から見えるのは砂と海。
座礁した船が朽ち果てるがままに放置されている。

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波に洗われすっかり錆び付いてしまった船体。
屈強な海の男たちに代わり、いまはもう海鳥たちの住処となってしまっている。
どんよりとした天気と相まって地の果てに迷い込んだよう。

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でも、そんな地の果てには意外にも釣り人が多い。
四駆で海岸に乗りつけて強風吹き荒れるなか魚釣りに興じる人々。
地の果てではどんな魚が釣れるんだろう。
まさかキスとかじゃあないよね。

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途中でエチオピアのダナキルツアーで見かけたのと同じような毒々しい色の池を発見。
縁に白いのが溜まっている。
たぶん塩湖かな?

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ダナキルも「世界で最も過酷な場所」と呼ばれている。
場所は違えど、過酷な環境という点では似通っている。

めざすスケルトンコーストはまだまだ見えてこない。
けれど、なんだか変なものが見えてきた。
大量の黒い粒々がわらわらと動いている。

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黒い粒の正体は大量のオットセイ!
ここはケープ・クロスと呼ばれているオットセイの群生地。
ほかにいくらでも海岸はあるのに、なぜか何万頭ものオットセイがここにだけ生息している。
入場料は80ナミビアドル(約840円)。

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なんとも言えない格好と表情で寝ているオットセイたち。
しあわせそうだなあ。

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ほのぼのとした寝顔に癒やされる。
いつまででも眺めていたいけど、ここに長居をすることはできない。
なぜか?
猛烈に臭いから!!

なんなん、この強烈さ。
鼻がひん曲がるとかそういうレベルじゃない。
鼻が腐れ落ちそう。

たぶん糞とおしっこの臭いだと思うんだけど、こんな強烈な臭いは人生ではじめて。
あまりに臭くて笑けてくる。

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臭いは最悪なんだけど、オットセイ自体はめっちゃかわいい。
しかもこの時期は繁殖期なのか赤ちゃんオットセイがうじゃうじゃ。
赤ちゃんの体は黒い色をしている。
くりんくりんとした目がかわいいんだよ。

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ふわふわした黒い毛でヨチヨチ歩く仕草がたまらない。
砂まみれの顔、潤んだくりんくりんの瞳で見つめられると抱き上げたくなる。

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いやあ、見ていて飽きない。
かわいい。
たまらん。
でも臭い!!
もう無理!!

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臭いに我慢できずオットセイに別れを告げることに。
ふたたび北へ北へと車を走らせる。
朝出発して6時間あまり、やっとスケルトンコーストの入口に到着。
ゲートはそのまんま骸骨仕様。

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入口の事務所で車のナンバーなどを届け出ないといけないけど、通行料等は必要なし。
ただ、スケルトンコーストを通り抜けるのはOKだけど、引き返して戻って来るのはダメだと言われた。
元々通り抜けるつもりだったんだけど、なんで引き返して来るのはダメなんだろう。

マコトくん念願のスケルトンコースト。
何があるかっていうと、なーんにもない。
ただ荒涼とした大地がどこまでも広がっているだけ。

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スケルトンコースト=骸骨海岸というおどろおどろしい名前がついているこの一帯。
そのむかし、この辺りの沖合で座礁する船が多かったんだそう。
運良く岸までたどり着いても、不毛な砂漠を脱出して生きて帰ることが不可能だったことからそう呼ばれるようになったんだって。
そんな言い伝えを語り継ぐかのように、いまでも座礁した古い船が海岸に打ち捨てられている。

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ほかにも朽ち果てた石油の採掘跡など廃墟フェチにはたまらないスポットも。
色味を失ってしまった世界。
このまま走りつづけていくと、いったいどこにたどり着くんだろう。

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果てしなくつづく最果ての道。
見えるのは空と砂とときおり海。
いったいいつまで車を走らせればいいんだろう?

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ここまで来るとほかの車がまったく通りがからない。
3人だけ世界から取り残されてしまったかんじ。
朝よりも空がいくぶん晴れてきたのがせめてもの救い。
気持ちもすこしは晴れてくる。

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平坦な道だけど舗装されていない砂利道。
飛び石やスリップの危険があるのでそんなにスピードを上げることはできない。
休む間もなく車を走らせているのに、スケルトンコーストを抜け出せない3人。

じつは時空の歪みに迷い込んでしまったんじゃないだろうか?
このままガス欠になって3人とも骸骨に?
そんな常識はずれなことを考えてしまうほど終りが見えないスケルトンコースト。

スケルトンコーストに足を踏み込んでしまったことを若干後悔しつつあるケンゾー。
誰も言い出さないけど、イクエもマコトくんも同じことを思ってるんじゃないの?
そんな3人に大ピンチが立て続けに!
長い長い2日目はまだまだつづく。
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過酷なレンタカー旅のはじまり、というか車がない!

2015.03.17 05:39|ナミビア☞EDIT
花粉症の症状がひどいけれど、この3年海外逃亡のために花粉症で悩まされずにすんでいるイクエです。
日本のあの花粉の量は異常だよ。
花粉症の時期になると憂鬱になるし仕事もはかどらないし、苦痛だし。
そんな労働者はいっぱいいて、生産能力も落ちてると思うんですよ。
全国的に見てもけっこうな損失だと思うんですよ。
日本でも花粉の量を減らすことができると思うんだけど、マスクメーカーや製薬会社が儲からなくなるからそうしないのかなあ。

ナミビアで公共事業の土木の監督をしている班長と、ここでお別れ。
これまでアフリカのいろんな国で海外協力隊の人たちにお世話になったけど、班長が最後の人。
これからは残されたナミビアとケープタウンの観光。
わたしたちのアフリカ旅も終わりに近づいている。

協力隊のみなさん、お世話になりました!
今度は日本で会いましょう!!

これから目指すのはナミビアの首都、ウィントフック

ウィントフック

けっこう都会といううわさは聞いている。
どんなところだろう。
ルンドゥからはワゴンタイプのミニバスでおよそ8時間。
運賃はひとり220ナミビアドル(約2300円)。

途中、給油のために何度かガソリンスタンドに。

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これはナミビアのガソリンスタンドで見られるヘンな光景。
スタッフが給油をしている横で、大男たちがユッサユッサと車を揺らしまくる。
わたしたちのバスだけじゃなくてほかのバスも。
降りずに乗ったままだと、遊園地の遊具なみに体が揺れて気持ち悪くなる。
そりゃあ、子どもは泣くよ。

なんのためにこんなことをしてるかというと、ガソリンタンクに空きスペースを増やして、ギリギリいっぱいまで給油できるように。

でも、これって意味あるのかな。
車関係の仕事のかた、どう思いますか?

8時間近く経ってウィントフックに到着。
っていっても、ここはバスターミナルでもないし街っぽい雰囲気はない。
街の外れのガソリンスタンド!

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ゲゲ〜!!
なんでこんなところで降ろすの!?

でもこのガソリンスタンドにほかのバスもやってきて客を降ろしている。

ナミビアではガソリンスタンドがバスターミナル代わりになっている。
たしかに今朝、ルンドゥでバスに乗った場所もガソリンスタンドだったし。

繁華街まではまだ数キロはある。
とても歩いていけない。
ほかの乗客たちはとっととタクシーをつかまえている。

でも相場もわからないし、相乗りなのかチャーターなのかタクシーの利用法がわからない。
キョロキョロしていたらお姉さんが近づいてきた。

「どこに行きたいの?
 ここから中心街までなら10ナミビアドルか20ナミビアドル。
 タクシーは相乗り制で、乗客ひとりずつお金を払うシステムだよ。」

おねえさんはわたしたちの行き先を知ると、タクシーを止めてドライバーに伝えてくれた。

「ありがとう!」

こちらから求めているわけでもないのに、わたしたちの困った様子に気づいてくれて声をかけてくれた優しいおねえさん。
ナミビア人の印象アップ!

「ナミビアは観光地はすばらしいけど、人が悪い!」と聞いていたけど、そんなふうにはまだ感じない。
こころに余裕がある人が多いような気がするなあ。

タクシーに乗って繁華街へと向かう。
ポツポツと近代的な建物が見えてきた。
道路は整備されているし建物も近代的だけど、高層ビルが乱立って感じではない。

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わたしたちがたどり着いた宿は、CARDBOARD BOX BACKPACKERS
プールやバーもあるし、もちろんキッチンやWi-Fiもあって朝食つき。
バックパッカーにはとても居心地のいいゲストハウスと評判。

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ダブルルームやドミトリーもあるけれど、ここにもキャンプサイトがある。
キャンプサイトといっても空いているスペースにテントをはっていいよ、って方式。
ひとり80ナミビアドル(約840円)。(1週間後に値上げされて85ドルに)

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このゲストハウスに来たのは、居心地がよさそうだという理由だけではない。
わたしたちには、ここでやらないといけないことがあった。

それは・・・。

レンタカー旅をいっしょにやってくれる仲間を探すこと!

ナミビアでいちばん有名な観光地はナミブ砂漠。
ナミブ砂漠への公共交通機関はないので、ツアーに参加するかレンタカーを借りるしかない。
ツアーは2泊ぐらいで3万〜4万円くらいと高額。
だから、ほとんどのバックパッカーはレンタカーでナミブ砂漠に行く。

レンタカーは人数が集まったほうがみんなでレンタカー代やガソリン代をシェアできるので安くなる。
だから誰かとシェアしたい。

というか、そもそもケンゾーもイクエも運転免許の有効期限が切れているので車を借りられない。

だいたいこのゲストハウスに来ればシェア仲間は見つかるよって聞いていたんだけど、ちょうどレンタカーの旅を終えて戻ってきた人やツアーに参加する予定の人ばかり。
これからレンタカーを借りる予定の人がまったくいない。

日本人とシェアできればベストなんだけど、そうは言っていられない。
こうなったら外国人ツーリストでもかまわない。

わたしたちは英語で「レンタカー仲間 募る!」という張り紙をゲストハウスの掲示板に貼った。
さらには、もうひとつの人気ゲストハウス「カメレオンゲストハウス」にも足を運び、人探し。
そこにも張り紙をした。

ここで何日間、足止めになるのかなあ。

ゲストハウスの前で、偶然フランス人のマシューに会った。
マシューはボツワナの激安ツアー「オカバンゴツアー」をいっしょにした仲。

「マシュー!
 また会えたね!!
 わたしたちいまレンタカー相手を探してるんだけど。」

「そっか。
 俺はもう見つけたんだよね。
 でも出発は1週間後。」

「何日くらいかけてまわる予定?」
「2週間くらい。」

「そんなに!?
 すごく長いね。
 わたしたちは来月南アフリカから南米に飛ぶから時間がないんだあ。
 早く探さないと・・・。」

「そっかあ。
 幸運を祈るよ。
 僕も誰か見つけられたら、君たちに連絡するから。」

この前、書き忘れたけれどフランス人のマシューはわたしたちよりも長く旅をしている。
もう3年ぐらいずっと旅行している。
かなり自由人だけど、癖はないし人当たりが良くてみんなから受け入れられる性格。

マシューの趣味はスカイダイビング。
これまでの人生でやったスカイダイビングはなんと750回!

スカイダイビングは通常インストラクターと飛べば1回で何万円とするけど、ヨーロッパで自分ひとりで飛べば30ユーロくらいで飛べるんだって。
だから休みの日にはしょっちゅう、さらに1日に3回くらい飛んでいたんだそう。
ヨーロッパだとヘリコプターや小型飛行機を所有している人も多いし、そんな人がスカイダイバーを乗せてくれるらしい。

「何も特別な趣味じゃないよ。
 スキューバダイビングと同じだよ。
 あれだって一日に3本とか潜るでしょ。
 スカイダイビングもスキューバと同じで、ライセンスを取れるんだよ。
 ライセンスを取れば、インストラクター抜きで自由に飛べる。
 ライセンスもそんなに高くないんだよ。
 取ったほうがかなりお得。」


なるほどねー。
日本でもそういうシステムあるのかなあ。

これまでスカイダイビングをした人に話を聞くと「あれは最高!」「人生でいちばん興奮した!」と口をそろえる。
人生で一度はやってみたいなあ。

マシューみたいに、わたしたちも自分たちのスケジュールと合うシェア仲間を早く探したいところ。
ウィントフックは大型スーパーもあるし利便性はいいし、宿も居心地がいいけれどあまり長居はしたくない。
というのも、予想以上に治安が悪そうだから。

アフリカでは治安が悪い都市は多い。
南アのヨハネスブルグ、タンザニアのダルエスサラーム、ケニアのナイロビ。
でも、ウィントフックが治安が悪いとは聞いていなかった。

きょう宿で出会った日本人のユリちゃんが言った。
「わたし、さっき強盗にあって・・・。
 ナイフ突きつけられて、iPodとられた!」


ユリちゃんが強盗にあったのは、ここからすぐの大通り。
あんな大通りで、しかも真っ昼間に強盗なんて信じられない。

さらにタクシーでここまでやってきたバックパッカーが、車を降りた途端にタクシーに逃げられてトランクのバックパックごと盗まれるという被害も起きたばかりらしい。
(同様の被害は、数日後に別の旅行者も遭っていた)

だから、わたしは声を大にして言いたい!

『ウィントフックは今、急激に治安が悪くなっています。
 昼間でもひとりで歩くのは避けて。
 少しの距離でもケチらずにタクシーを。
 白タクはダメ!』

これから行く人、注意してくださいね!!

あんまり長居したくないこのウィントフックに,わたしたちはあと何日いなければいけないんだろう。
あと数日以内に、レンタカーを借りる人が見つかればいいんだけど・・・。

その日の夜、わたしたちにチャンスが訪れた。

夜遅くにチェックインしてきたひとりの男性。

「あれ、日本人やない?」
「ケンゾー、男同士やろ。
 ちょっと聞いてきてよ。」

その人の名前はマコトさん。
年齢は30代半ば。
職業、弁護士。
ナミブ砂漠を見たいがために、年末年始を利用してはるばる日本からやってきていた。

わたしたちと違って、お金に余裕はあるけど時間に限りがある社会人の短期旅行者。
すでに日本でインターネットからレンタカーを予約済み。
車も安い車種じゃなくて、大きな4WDの車。

マコトさんは驚きもせずに言った。
「ええ、いいですよ。
 明日から3泊で借りてるんで。
 ひとりで行くつもりでしたが、いっしょに行きましょう。
 わたしはかまいませんから。」

ありがた〜い!!
ウィントフック初日に、シェア仲間を見つけられたなんて。

翌日、マコトさんは空港内にあるレンタカー会社にタクシーで車を取りに行った。
わたしたちは荷物をパッキングし、チェックアウトしてマコトさんを宿で待つ。

・・・遅い。
遅すぎる。
なんかトラブルでもあったんだろうか・・・。

しばらくするとマコトさんが動揺した様子で戻ってきた。
レンタカーではなく、タクシーで。

「どうしたんですか!?」
「いや、ちょっと問題が・・・。
 レンタカー、借りられませんでした。」

マコトさんはインターネットで申し込んでクレジット番号も打ち込んで予約をしたはずだったのに、レンタカー会社に「予約が完了されてないので貸せない。いまは年末年始でお客さんが多くてもう貸せるようなレンタカーはない!」と言われたらしい。

そんなああああ〜。

悪い予感はしていた。
ナミビアのレンタカー会社はかなりずさんで、ネット予約システムがあるのにきちんと対応できていないところがあるというのを聞いていた。
同じようなトラブルは、これまでの日本の旅人もあってきていた。

マコトさんは英語が苦手だ。
苦手というか、英語の知識はわたしたちよりもずっとあると思うけど、コミニュケーションをとるのに慣れていない。
でも、日本にいたら英語を使う機会がないので、これはあたり前のことだと思う。
だから、なぜ借りるのを拒否されたのか、どういう不備があったのか、クレジットカード決済はされているのかなどはわからない。

「で、どうしますか?」
「ほかにもレンタカー会社があるみたいなんですよ。
 このタクシーのドライバーが一緒に回ってくれるって言ってるみたいです。」

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わたしたちはウィントフックのレンタカー会社をはしごした。
でもどこも貸してくれない。
年末年始なので、1か月先まで予約でいっぱいなのだそう。

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望みをかけて一軒ずつまわるけど、車はすべて出払っている。
もう何軒まわっただろうか・・・。

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「マコトさん、わたしたちはまだ時間があるからだいじょうぶです。
 でもマコトさんにはもう時間がないですよね。
 わたしたちのことは気にせずツアーに参加されたらどうでしょう?
 わたしたちのホテルではツアーもあっ旋しているんですよ。」

「あ、そうなんですかあ。
 へえ〜。」


「きょうのツアーはもうダメでもあしたは間に合うかもしれません。
 1泊か2泊のツアーだと思います。
 ひとり数万円で着実に砂漠に行けますし・・・。」

「いや、僕はレンタカーで行きたいんです。
 自分が行きたいところをすべてまわりたい。」

レンタカーがダメなら、タクシーをチャーターするしかないかも。
いま乗っているタクシードライバーは「俺が乗せて行く!」とやる気を見せている。
しかも金額もそんなに高くない。
そもそもマコトさんはひとりで3泊で7万円以上する車を借りることにしていた。

わたしたちはそのドライバーといっしょにタクシー会社に行った。
だけど、ボスが提示した金額は3泊で15万円くらい。
しかも、運転手はこのドライバーじゃない別の人だし、運転手分のホテル代や食事代もわたしたちが出さないといけない。
完全に足元を見られている。

高すぎだよ!!

高すぎ〜
高杉建設だよ!!
(一部の人しかわからないギャグでごめんなさい。
 高すぎのときは夫婦で「♫ たかすぎ〜、たかすぎ〜い・・♫」と歌ってるんです。)

だけどマコトさんはもうそれでもいいと言っている。
わたしたちとしてはとても納得のいく条件じゃないけれど、日本から丸2日くらいかけてここまでやってきたマコトさん。
年末年始のいちばん高い時期に、数十万円の航空券を買ってやってきた。
年に一度の海外旅行。
せっかくここまで来たのに、ナミブ砂漠に行かずに何もせずに帰るほうがもったいない。

でも・・・。

わたしたちが乗っていたタクシーのドライバーは優しくて、会社に内緒で別の個人ドライバーを紹介してくれたり、電話でいろいろ聞きまくったりしてくれた。
けれどうまくいかず、わたしたちは宿に戻った。

まあ、そのあとちゃっかりドライバーはお高めの乗車運賃を請求してきたけど。
わたしたちは「それは高すぎる」と言ったけど、マコトさんは「ありがとう」と言ってわたしたちの常識を超える運賃を払っていた。

ドライバーは調子にのったのか、「もうちょっと」とさらにお金を要求してマコトさんは追加で払った。

「マコトさん、それは払い過ぎです。
 日本の相場よりも高いです。
 もうそのへんで。」

わたしたちはマコトさんを止めた。

バックパッカーと日本の短期旅行者の違いを見せつけられた。

「なんか、悪いことしちゃったなあ、ドライバーに。」
「え?
 なんでですか?」

「いやあ、もっとお金をほしがってたでしょう。
 お世話になったし。
 もっと払ってあげれば・・・。」

「いやいや、こちらの物価からすると高すぎ建設ですよ。
 払いすぎです。」


「でも、けんか別れみたいになったような気がして。
 彼はすごく優しかったのに。
 最後、あんなふうに別れちゃって。
 怒ってませんでした?」

「いやいや、ぜんぜん怒ってないでしょう。
 たくさんお金をもらえて、逆に喜んでるんじゃないですか?」

日本人はほかの国の旅行者に比べて優しい。
でも、バックパッカーのわたしたちはすっかりその優しさを失っている。

だけど実際はドライバーは怒っていなかった。
その証拠に、ドライバーは10分後にわたしたちの宿に戻ってきた。
「車を貸してくれるところがあるかもしれない!」

わたしたちは正直、もうその言葉に期待はしなかった。
ダメもとで、とりあえずまたその車に乗ってドライバーが言うレンタカー会社に行くことにした。
 
たどり着いたのはレンタカー会社大手のHertz。
ここのレンタカーもすべて出払っている。
店にはスタッフがひとり。
そのスタッフが小声で言った。

「知り合いに車をたくさんもっている人がいるんです。
 その人から借りることができますよ。
 たまに、ここの車が出払ったとき、わたしがあっ旋してるんです。
 いま、連絡しましょう。」

つまりはこういうこと。

わたしたちは車をレンタカー会社から借りるのではなく、個人から有料で借りるということ。
おそらく、このスタッフが小遣い稼ぎにあっ旋しているものと思われる。
わたしたちが車の持ち主にお金を払い、その一部をこのスタッフが紹介料として受け取るのだと思う。
きっとHertzには内緒で小遣い稼ぎでやってるんだと思う。

よくわからないシステムだし、事故が起きたとき保険はどうなるのかわからないし、リスクはあるけれど借りるしかない。

わたしたちは、その車の持ち主のところに行った。

そこは、美容室だった。

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車のオーナーは手広く事業をやっている人のようで、この美容室も経営しているっぽい。
美容室で車が来るのを待つ。

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闇でやっているわりには、ちゃんと免許証を確認してパスポートとともにコピーした。
慣れている感じだ。
レンタカー会社が使うような契約書のようなものまで用意していてわたしたちはそれにサインした。
保険のことを聞いたら「保険には入ってるし、だいたいの事故だったらカバーできる」ということだった。
不安はあったけれど、もう借りるしかない。

やってきた車は、車体はすでに汚れていて、車内にはゴミやお菓子のかすやペンや髪留めが落ちていて、一般の人の車だった。

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値段は高くない。
3泊4日で3万円台。
しかも「ガソリンは満タンで返さないといけないよね?」って聞いたら「別にそんなことしなくていいよ」だって。
こちらも金持ちの小遣い稼ぎのようでかなりアバウト。

年の瀬に、土壇場で車を借りられたのは奇跡に近い。
マコトさんはなかば諦めていて「もういいです。ウィントフックで過ごすしかない」なんて投げやりになっていた。

あー、とりあえずよかった♡

朝9時に出発する予定だったのに、時刻は午後2時半。
マコトさんはきょうはさっそくナミブ砂漠に行く予定にしていた。

「マコトさん、予定を変えませんか?
 このままだとナミブ砂漠に到着するのは夜になります。
 砂漠の夕陽は見られませんよ。」

シェアさせてもらっている身としては、マコトさんの予定にあわせたい。
わたしたちの意志は二の次。
それでも、夕陽でまっ赤に燃えるナミブ砂漠が見られないなんて意味がない。

わたしたちは次の日に行く予定だったスワコップムントに先に行くことにした。

スワコップムント

スワコップムントは大西洋に面した街。
ここには大きな砂丘もある。
鳥取砂丘を何十倍も大きくしたようなところなのかな。

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西に向けて舗装された道路を突き進む。
短い草が茂り、ところどころに緑の木々が生えている。

いろいろあったけど、何はともあれ出発できてよかった。

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マコトさんはマイペースでおちゃめで、ちょっと可愛げがある人だ。

「これまで旅してどこの国がよかったですか?」
マコトさんが聞いた。

「人々がいいのは中東ですかね。
 自然が美しいのはモンゴルやキルギス、モロッコもいいですよ。」

「へ〜え。
 新婚旅行どこ行こうかなあ、なんて考えるとワクワクするんですよ。
 僕はどこにしようかなあ。」

「彼女がいるんですか♡」
「いや、まだいません。」

「弁護士は出会いってあまりないんですか?」
「ないんですよ。
 たまに弁護士同士で結婚する人もいますけどね。
 わたしが出会うのは事件の被疑者ばかりですよ。
 この前のクリスマスも、覚せい剤で捕まった女性から長電話があって大変でした。」

弁護士の仕事もいろいろとストレスがたまるようで、マコトさんはこの旅行を楽しみにしていた。

「TSUTAYAでCDを借りてきたんですよ。
 ナミビアでのドライブ用に。」

マコトさんは7枚くらいCDをもってきていた。
槇原敬之や尾崎豊。

♫ ぬ〜すんだぁバ〜イクで はーしりだすぅ〜 ♫

尾崎の震える声とナミビアの晴れ渡る空は、なんとも不思議な組み合わせだった。

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車窓の景色からどんどん緑が少なくなっていく。
遠くに荒々しい山が見え始めた。
どんどん最果てに近づいているような、そんな感覚。

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尾崎の震える声がそうさせたかのように、空の青さがどんどん薄くなっていき、いまにも雨が降りそうに。
遠くでは稲妻が走る。

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わたしたちはどこへ向かってるんだろう。
この先に何があるのだろう。

見えるのは世紀末のようなさびしい景色と、果てまで続く道路だけ。

すると建物が見えてきた。
こんな何もない砂漠のようなところにスワコップムントはあるらしい。
砂漠に走る舗装された道路。
等間隔に立つ電柱。
砂に埋もれたような家々。

不自然で、なんだか作られた街みたい。

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人口は3万人弱。
これでもナミビア第2の都市。
砂漠に突然あわらわた街は、更地に作られたテーマパークのようにも感じる。

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第2の都市といっても街は小さくて、繁華街に入ったと思ったらすぐに街が終わった。
目前に現れた砂丘。

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いまのナミビアはかつてドイツの植民地だった。
スワコップムントは19世紀の終わりにドイツ領南西アフリカの港として開発された街。
よくこんなところに街をつくろうと思ったなあ。

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スワコップムントはナミビアいちのビーチリゾート。
海も砂漠も楽しめるところ。

ここで夕陽を見たかったけど、あいにくの曇り空。
太陽がさんさんと照る昼間は、青と茶色のコントラストが美しいのだそう。
きょうは出発が遅れたので、もう夕方。
日中の美しい景色は持ち越し。

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短期旅行のマコトさん。
貧乏旅行のイクエとケンゾー。
当然、泊まるホテルは違う。

わたしたちは安いキャンプサイトに泊まりたかったけど、どこもいっぱいで泊まれず。
というか、おそらくほとんどのキャンプサイトや安宿は年末年始ということもあり、オーナーやスタッフが夜になると帰ってしまうようで警備員しかいない。
警備員から「きょうはいっぱいだから明日にして」と断られた。

いっぽうのマコトさんはというと、じつはスワコップムントのホテルもすでに日本から予約済み。
でもそれは明日の予約、予定が変わって日にちがずれてしまった。
一応予約をしているホテルに行って日にちをずらせるか聞いてみたけど、今夜は満室。
ほかの手頃できれいなホテルはどこもすでに宿泊客でいっぱい。

さんざん3人でゲストハウスやホテルを訪ねまわったあげく、暗くなったのでお互い妥協して同じホテルへ。

villa wieseというゲストハウス。
ドミトリーをお願いしたら、ドミトリーの値段でトリプルルームに通してくれた。
ひとり185ナミビアドル(約1930円)。

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旅のスタイルが違うわたしたちとマコトさん。
宿も別の予定だったので、夕食も別にするつもりだった。
マコトさんはガイドブックにも載っている海沿いのおしゃれなレストランでシーフードを食べることを楽しみにしていた。
わたしたちはというと、いつものように自炊する気で満々。

だけどすでに夜10時近く。
朝からいろんなことがありすぎて、長時間のドライブでみんな疲労困憊。
レストランも閉まっている。
スーパーも閉まっている。

さて、どうしよう。

「マコトさん、わたしたちいつも食いっぱぐれないように最低限の食材を持ち歩いてるんです。
パスタとほんのちょっとの野菜しかないけど、それでもいいですか?」

ヘトヘトでお腹ペコペコのわたしたちの今夜のディナーは、シンプルパスタ。

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せっかく日本から来ているのに、こんな質素な食事でなんだかマコトさんがかわいそうになってくる。
マコトさんの今回の旅行は1週間にも満たない。

せめて、冷たいビールでドライブの疲れをとってもらわないと。
ここのゲストハウスで飲み物だけは買うことができた。

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「マコトさん、あしたこそおいしいディナーが食べられたらいいですね。」

だけど、そうはいかなかった・・・。
ナミビアレンタカーの旅ってこんなに過酷だったっけ?
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未知の国アンゴラに最接近

2015.03.16 05:49|ナミビア☞EDIT
前回一部分がハゲになってしまったのに、けっきょくまた妻に髪を切ってもらったケンゾーです。
おしゃれ心が無くなったわけではないけど、旅をしているとお金を出してまで髪を切ろうという意欲が少なくなってくる。
ていうか、言葉の壁があるので面倒だというのが本音かな。
次に美容師の旅人と出会えるのはいつかなあ。

やさしいおじさんに国境まで乗せてもらって無事にナミビアに入国することができたケンゾーとイクエ。
ナミビア最初の目的地は協力隊員がいるルンドゥという街。
ナミビアの北の端っこで、日本人にはあまり聞き馴染みのないアンゴラという国と川を挟んで国境を接している。

アンゴラ

ナミビアに入国したはいいけれど、このあたりには家一軒すらない。
ど田舎で公共の交通機関は一切なし。
見かけた車に話しかけ、30km離れたヴィブンドゥという街まで乗せてくれるように交渉。
ただ、交渉とはいってもまったく相場が分からない。
ミニバスのようなものがあったので値段を聞くと「US50ドルだ!」なんていう輩もいる。

ナミビアはしょっぱなから面倒くさいなあ、どうしたもんかねえ、と思っていたら、仕事が終わったイミグレーションの職員が2人で100ナミビアドル(約1040円)で乗せてくれると言ってきた。
適正な料金なのか分からないけど、乗せてもらわないとラチがあかないので商談成立。
ボーダーにはATMがないのでボツワナプラでもいいかと聞くとOK。

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国境を越えたからといって景色がガラッと変わる、なんてことはあんまりない。
とくにアフリカなんて手つかずの大地の上に線を引いてるだけなので、景色はあまり変わり映えしない。
車はゾウの大群と出くわしてもおかしくないようなところをかっ飛ばしていく。

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「ここでルンドゥまで行く車をみつけたらいいよ」と言われ降ろされたのはただのガソリンスタンド。
見つけたらいいよって言われてもねえ、どうしよう?

とりあえずナミビアドルを降ろしたい。
周囲を見回すとまさかの移動ATM発見!
バンの後ろのドアが開いていて、そこにATMが埋め込まれている。
なんか田舎なのか都会なのか、発展してるのかしてないのかよく分かんないや。

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ガソリンスタンドにはケンゾーとイクエ以外にもけっこうな人数が集まっている。
どうもガソリンスタンドがバスターミナル代わりになってる模様。
公共の交通機関がないナミビアの田舎では、ガソリンスタンドで乗せてくれる車をみつけるみたい。

ケンゾーとイクエも1台の車をゲット。
ルンドゥまで1人65ナミビアドル(約680円)で交渉成立。
ここからルンドゥまでおよそ200kmなので、やっぱりさっきのボーダーで捕まえた車は割高だった。

今回捕まえた車はピックアップトラック。
イクエは車内に座れたけどケンゾーは荷台。
荷台も発電機など荷物が多くてかなり窮屈。
でも乗せてもらえてよかった。

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走りだして5分でパンクしたけど、乗せてもらえてよかったよ。
なんかアフリカらしくてちょっとホッとしたしね。

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ギラギラと照りつける太陽。
遮るものがないのでジリジリ焦がされる。
「こりゃあ日焼けが大変だ」と思ていたら雲行きが怪しくなってきた。

あれよあれよという間に空が分厚い雲に覆われて、ポツポツからのザーッ。
どしゃ降りでずぶ濡れだけどどうしようもない。
早く止んでくれと心で叫びながら耐えるしかない。

15分くらいで雨雲を通過。
びしょ濡れにはなったけど、きれいな虹が姿を見せたのでまあいいか。

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およそ3時間でルンドゥに到着。
ここでお世話になる隊員は「班長」。
赴任前の研修のときに班長だったから班長っていうニックネームなんだけど、同期の間でしか認知されていない。

班長の部屋の壁にはナミビアの地図や観光パンフレットがたくさん張られている。
ガイドブックもたくさんあるし、現地で集めたナミビア情報がたっぷり。

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協力隊員には任期中に取ることができる休暇期間がある。
周辺国に遊びに行く隊員がほとんどなんだけど、班長はナミビアでいっぱいいっぱいでよその国にまで行く余裕がないんだって。
たしかに、班長の話を聞いていたら行ってみたいところが次々と出てくる。
ナミビアは予想以上に見どころ満載。

日本では大手の建築会社で現場監督をしていた班長。
駅前開発や区画整理などの公共事業をおもにやっていたんだって。

ルンドゥでの活動内容も土木。
こちらの役所に配属されていて土木工事を監督することが任務。

街の中心にはでき上がったばかりのロータリーの交差点があるんだけど、これ班長が携わったんだって。
協力隊の活動内容に甲乙はないけれど、この先ずっと地図に残る仕事ってすごいね。

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本来の班長の仕事は現場監督なんだけど、最近は工事の見積もりを作成させられたりしてるんだそう。
2年間で帰ってしまうボランティアにそんな重要な仕事を任せるって、そういうところはやっぱりアフリカ的だ。

ルンドゥを訪れたのは2014年の年の瀬。
年末休暇に入っている班長がルンドゥを案内してくれることに。

見どころたっぷりのナミビアだけど、ここルンドゥに観光スポットはほとんどない。
唯一最大の見どころは、謎の国アンゴラがすぐそこにあるっていうこと。
見晴しのいい丘の上から見えるのは国境を流れるクバンゴ川。

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対岸に見えるのが、ケンゾーとイクエにとって未知の国のアンゴラ。
ポツポツと人影が見えるけれど、ずっと奥まで見渡す限りの草原しか広がっていない。

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何度か書いたことあるけど、川越しに見るまだ行ったことのない国って眺めるだけでワクワクする。
それが情報のない謎の国だとなおさら旅のロマンのようなものをかき立てられる。
ポルトガルの植民地だったアンゴラってどんな国なんだろうね。

そんな謎の国アンゴラにもっと接近するためにリバークルーズに参加することに。
クバンゴ川沿いにいくつかリゾートホテルがあってクルーズを申し込むことができる。
班長はたまにボートをチャーターして釣りを楽しんだりしてるんだそう。

クルーズって聞くと豪華な船を想像するかもしれないけど、まあただのモーターボート。
1時間のクルーズで1人120ナミビアドル(約1250円)。
安くはないけど、たぶん一生行かないであろうアンゴラをもっと近くで見てみたい。

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背の高い葦のような植物に覆われたアンゴラの岸辺。
その隙間にチラホラと人影が見える。
と思ったら、アンゴラ人が手を振ってくれた!
おおー、意外にもアンゴラ人はフレンドリーなのか?

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石油とダイヤモンドが採れるアンゴラは、じつは経済発展が著しい国。
首都のルアンダは「世界一物価の高い都市」と呼ばれているほど。
けれど政治家や役人の腐敗がはびこり、貧富の差が激しいんだそう。
とくに対岸に見えているアンゴラの南端に位置するクアンド・クバンゴ州は、アンゴラ国内で「地の果ての土地」と呼ばれている貧しい地域。

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おそらく水道が整ってないんだろうね、川岸で女性たちが洗濯中。
みんなかなりセクシーな格好で洗濯をしている。
きっと洗濯兼風呂なんだろうね。

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いっぽう、アンゴラの対岸ルンドゥのクバンゴ川沿いは高級住宅街。
モダンな外観をした豪邸が川を見下ろしながら建ち並ぶ。

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川を挟んだ対岸には土壁、草葺き屋根の住宅。
川ひとつ隔てただけで天と地ほどの差。
アンゴラの人たちはどんな思いで対岸を眺めてるんだろう。

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両方の岸をボートが行き来している。
ナミビア人がアンゴラへ。
アンゴラ人がナミビアへ。
いちおう国際船。

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岸辺にはイミグレーションの建物もある。
かなり簡素だけど、これでも国際港。
乗客が岸辺に立って、ボートが来るのを待っている。

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簡素とは言え、アンゴラ側のイミグレーションオフィスは建物だけど、ナミビア側はテント。
こんないいかげんなイミグレーションオフィスははじめて見た。

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イミグレーションはあるけれど、地元の人たちは手漕ぎボートで勝手に行ったり来たりしている。
かなり自由だ。

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船頭さんにお願いして5分だけアンゴラに上陸させてもらうことに。
リバークルーズのハイライトがこのアンゴラ上陸。
もちろん5分だけとは言え不法入国なので何かあったら自己責任。

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アンゴラ人と会話したわけでもなく、トウモロコシ畑を眺めただけなのでとくに込み上げるものもない。
自分の中で「アンゴラの土を踏んだ」という思い出だけ。

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でも後にアンゴラのことを調べていてちょっとゾッとした。
じつはアンゴラには世界一とも言われている1000万個以上の地雷が残っているんだそう。

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400年以上ポルトガルの支配を受けていたアンゴラ。
1975年に独立を果たすも2002年まで激しい内戦が勃発。
旧ソ連とアメリカ、それぞれの代理国であるキューバと南アフリカ共和国が介入し27年間に渡り泥沼化。
内戦終結後もバラまかれた地雷の被害が後を絶たない。
このクアンド・クバンゴ州は最も激しい戦地となったんだそう。

アフリカのほぼすべての国はヨーロッパ7か国によって植民地支配を受けてきた。
自分たちのアイデンティティや土地を奪われ、大国のエゴに振り回された挙げ句に地雷という置き土産。
日本も偉そうなことは言えないけど酷い話だ。
せめてボツワナのように天然資源の利益が国民に還元されるようになるといいんだけど。

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「お〜い」と言って手を振るアンゴラ人。
前身泡だらけ。
フレンドリーそうだし、アンゴラの人たちと話したかったなあ。

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夕暮れどきになると班長の家には腹を空かせた客がやって来る。
ミャーミャーとエサを催促する親子猫。
野良猫で班長が飼ってるわけじゃないんだけど毎日エサをあげてるんだって。

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猫にエサをあげたあとは、自分たちも夕食タイム。
今夜のメニューは南関あげを使ったなんちゃって親子丼。
ごめんね班長、ちょっと貧相で。

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旅したザンビア・ボツワナ こんな国

2015.03.15 05:47|アフリカ☞EDIT
ザンビアには12/4〜12/14まで10泊11日、ボツワナには12/14~12/26まで12泊13日滞在しました。
東アフリカから南アフリカへ。
同じアフリカなのに今までの国とは何もかもが少しずつ違ってきました。
そんなザンビアとボツワナの旅を振り返ります。


◇旅の費用はいくら?

ザンビア・ボツワナでいくら使ったのか発表します。

ザンビア
 
交通費  734.00クワチャ
外食費  221.50クワチャ
食料費  461.05クワチャ
宿泊費  120.00クワチャ+65ドル
観光費  240.00クワチャ
その他  577.00クワチャ

合計  2353.55クワチャ+65ドル=約54,221円(1クワチャ=20円)
約5,422円/1日2人で

隣のマラウイから国境を越えると何もかもが高くなった。
とくに長距離バスの料金が比べ物にならないくらい高い。
首都ルサカのファストフードは日本と変わらない値段だし、「あ〜、ここはもうアフリカじゃないな」と感じた。

ボツワナ

交通費  1312.40プラ
外食費  97.00プラ
食料費  706.35プラ
宿泊費  920.00プラ
観光費  878.00プラ
その他  225.00プラ

合計  4138.75プラ=約52,604円(1プラ=12.7円)
約4,046円/1日2人で

ツーリストにとって最大のハードルは寝る場所の確保。
ボツワナの旅はこれにすべてがかかっている。
安宿はまず無いと思っていたほうがいい。
テントを持込み、テント泊をしないと宿泊代だけでとんでもない出費になる。
でも、牛肉は信じられないくらい安くておいしいので、ボツワナでたらふく牛肉を食べましょう!


◇移動手段はこうでした

ザンビア

バス会社はたくさんあるしバスの本数も多い。
だけど混み合っている時期はあらかじめ予約が必要だし、いっぱいで乗れないことも。
そしてなんと言っても運賃が高い!
数時間乗って数千円。
日本の長距離バスとそんなに変わらないんじゃないの?と思う。
大型バスと小型のバスがあって小型のほうが安い。

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ザンビアはヒッチハイクができる国。
ドライバーがお金を請求してくることもあるけれど、バス代よりも安いのでバックパッカーにはおすすめ。

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ボツワナ

国土の70%をカラハリ砂漠が占めているので、街から街への移動は必然的に長距離になる。
主要都市間はバスが発達しているけれどマイナー路線は本数が激減。
ザンビアと同じようにヒッチハイクがポピュラー。
現地の人もやっているので、すぐに車は見つかる。
ほとんど有料で乗せてもらう白タクのようなもので、値段もバスと同じくらい。
たまにタダで乗せてもらえると嬉しさ倍増。


◇こんなお宿に泊まりました

ザンビア

首都のルサカやヴィクトリアフォールズのあるリビングストンにはバックパッカー向けのゲストハウスがある。
とくにリビングストンのゲストハウスはレベルが高い。
最初に泊まったのは「JORRY BOYS」。
ドミトリーでひとり12USドル。
プールやキッチン、Wi-Fiもあるし、ヴィクトリアフォールズへの無料送迎バスが出ている。

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さらにリビングストンでは「リビングストン バックパッカーズ」にも宿泊。
テントを買ったのでここのキャンプサイトにテント泊でひとり7USドル。
ここにもプールがあるし、外にある屋根付きの開放的なキッチンはとても使いやすかった。

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ボツワナ

安宿のないボツワナだけど、テントさえあれば大丈夫。
高級ホテルにキャンプサイトが併設されているところも多い。
だいたいひとり1000円くらいで泊まることができる。
ボツワナに行くバックパッカーは入国前にテントを購入しましょう!
ちなみにわたしたちはリビングストンの雑貨屋さんで中国製のテントを3000円くらいで買いました。

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◇これが一番うまかった!

ザンビア

ケンゾー 「手作り餃子」
ちょくちょくローカル料理も食べたけれど、ウガンダやマラウイとあまり違いはなく、正直お腹いっぱい。
セレンジェの協力隊員といっしょに手作りした餃子が感動的にうまかった。
もちろん餃子の皮なんて手に入らないからすべて手作り。
鍋底をまな板、ワインボトルを麺棒代わりに8人分の餃子作りに奮闘。
料理長のワタナベさんの指示に従って手を動かしてただけなんだけど、久しぶりの餃子のためにみんながんばった。

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でき上がった餃子はちょっと皮が分厚くてボリューム感たっぷりだったけどおいしかったなあ。
皮がなくても手作りできることをここで学習、南米でも作って好評だった。

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イクエ 「シマ」
アフリカの多くの国で主食として食べられているシマ(ウガリ)。
トウモロコシの粉から作られていて現地の人は「シマのない生活は考えられない!」ほど大好きだけどわたしたちにとってはぜんぜんおいしくない食べ物。
パサパサしてるし、味はほとんどないし、3口くらい食べたらいつも残していました。
シマを見るだけで気分が萎えていたけれど、ザンビアでわたしもケンゾーもはじめて完食。
ザンビアのシマはふっくらしていて温かくて、はじめてシマをおいしいと感じました。

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ボツワナ

ケンゾー 「牛肉」
ボツワナはとにかく牛肉が安い。
1kg600円くらいと日本では考えられない破格の値段。
そして安くてもうまい。
野生動物のように放ったらかしで自由気ままに放牧されているボツワナの牛。
ストレスフリーだから柔らかくておいしい肉になるのかな。
とにかくボツワナでは肉!

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イクエ 「(ケンゾーとおなじく)肉」
味付けはニンニクと塩こしょうでじゅうぶん。
やわらかくて肉汁たっぷり。
ちなみにザンビアも牛肉が有名らしく「ザンビーフ」というブランド名をつけて売り出し中。
でもボツワナの肉のほうが安くておいしかった。
ちなみに世界で一番有名な肉は「神戸牛」だと思う。
日本にいるときは感じてなかったけど、けっこういろんな外国人から「KOBEビーフって高くてうまいんだろ」と聞かれて「ちゃんとしたのを食べたことないからわかりません」と答えてます。


◇おすすめ!!一番良かった場所

ザンビア

ケンゾー 「ヴィクトリアフォールズ」
おそらくザンビア唯一の観光スポットだと思われる世界三大瀑布のヴィクトリアフォールズ。
ハイライトは水煙を吹き上げ、爆音を轟かせながら流れ落ちる滝をずぶ濡れになりながら眺めること。
なんだけど、ケンゾーとイクエが訪れたのはカラッカラに滝が干上がった乾期の終盤。
乾期でもジンバブエ側に行くとそこそこ迫力のある滝を眺めることができるんだけど、ザンビア側はただの崖にしか見えない。
「とりあえず、ここまで来たから見とくか」くらいの諦めモードで行ったんだけど、予想以上によかった。

この時期にしか見ることのできない滝の全貌は、これはこれで絶景。
ゴツゴツとワイルドな渓谷は迫力満点。
「雨期になるとここが全部水で覆われるのかあ」と想像を膨らませるのもおもしろい。

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干上がった滝の上を歩くという乾期ならではの楽しみもある。
そして、雨期にはできない究極のアクティビティが滝で泳ぐこと。
断崖絶壁、もうすぐそこから水が流れ落ちている!っていう滝の淵で泳ぐのは貴重な体験。
乾期のヴィクトリアフォールズは期待以上だった。

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イクエ 「ヒッチハイク」
びっくりするほどバス代の高いザンビア。
アフリカでヒッチハイクをするのはどうなんだろうって思っていたけど、ザンビアではできそうだと思って挑戦。
お金を請求されることもあるけれど、リビングストンまで乗せてくれたトラックのヨセフは冷たいコーラまでごちそうしてくれました。
おしゃべりも楽しかったなあ。

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タイヤが30個近くついてるような大型トラックに人生ではじめて乗車。
運転席の後ろにベッドがあることやビックリするほど高い位置から景色が見えることが新鮮でした。
ヒッチハイクした車で地平線まで続く草原の中の一本道を進んでいくことになんだかロマンを感じました。

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ボツワナ

ケンゾー 「カーマ・ライノ・サンクチュアリ」
アフリカでは今まで何度もサファリをしてきたけれど、残念ながらサイを見ることができてなかった。
ここは保護区になっていてほぼ100%サイを見ることができる。
テント持参だと宿泊費も高くないし、レンタカーなど車があると格安でゲームドライブを楽しめる。
車がなくてもゲームドライブはチープで参加可能。
はじめて間近で見た野生のサイは・・・変な生き物だった!

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イクエ 「テント泊」
「ホテルが高くて安宿がないのでバックパッカーはテントが必要」と聞いて入国直前にテントを調達。
テントに泊まるのはイランで自転車旅を少しだけしたとき以来。
テント泊は不便そうだなあ、疲れが溜まりそうだなあって思っていたけれど、慣れるとけっこう居心地がよくなるのです。
しかもテントさえあればどこにでも泊まれるから「きょうの目的地で宿が見つかるかなあ」なんて心配もしなくていい。

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ボツワナにはキャンプサイトがたくさんあるし、野生動物も集まってくるし、シャワールームやキッチンが使えるところも。
ボツワナ旅の醍醐味は、テントに泊まってボツワナの自然を楽しむことでしょう!

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◇ふらり ゆるり ザンビア・ボツワナの感想は?

ザンビア

ケンゾー
地方には水道や電気が通っておらず、アフリカと聞いて思い描くような集落もあるけれど、首都のルサカはかなりの都会。
マラウイから国境を越えてルサカに着いたとき「あ、アフリカの旅はもう終わったな」と思った。

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物価も高いし、自家用車がバンバン走ってるし、今まで旅してきた東アフリカとはぜんぜん違う。
それでも、個性豊かな隊員が赴任しているセレンジェではのどかなザンビアライフを楽しめたのでよかった。

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イクエ
いままでのアフリカと違って街は発展していて、大型ショッピングセンターもあるし、物価は日本とそんなに変わらなくてビックリ!
そのいっぽう、地方の田舎には電気も水もないような原始的な集落があって同じ国とは思えませんでした。
物価が高いのに田舎の人たちはどうやって暮らしていけているのか不思議です。

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でもきっとあと数年で田舎の人たちのライフスタイルも都市部と変わらないようになるのかもしれません。
田舎と都市部をつなぐ道路もどんどんできているし。
アフリカの発展の途中をこの国で見たような気がしました。

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ボツワナ

ケンゾー
ボツワナの人口密度は1㎢におよそ3人、国土の大部分は手つかずのカラハリ砂漠。
だけどダイアモンドパワーで国自体はかなり裕福。
首都のハボロネはかなりの都会っぷりだし、砂漠に囲まれている地方の街も近代的なスーパーや店が建ち並びかなり立派。

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ブッシュマン(コイ族・サン族)の定住政策を押し進めているボツワナでは、ほとんどのブッシュマンが生活保護を受けている。
けれど、昔ながらの狩猟採集生活をいまだに送っているブッシュマンもまだまだいるんだそう。
意外とウェルカムなんだそうで、時間があればブッシュマンの集落を訪れてみたかった。

イクエ
とくに何のイメージももっていなかったボツワナ。
ザンビアよりもさらに発展していました。
もはやわたしの想像していたアフリカじゃない。
首都のハボロネは、道路は広くてどでかいショッピングセンターがいくつも点在していてアメリカみたいでした。

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そんなボツワナだけどブッシュマンの国とあって野生動物の宝庫。
アフリカに怖いイメージをもっている人も、ボツワナなら安心してワイルドなアフリカを楽しめると思いますよ。
サファリのロッジもきれいだし、欧米からのツーリストも多い。
年配の日本人のかたにもおすすめです。

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三途の川を渡る

2015.03.14 06:21|ボツワナ☞EDIT
はじめてサングラスを買ったイクエです。
はじめてっていうのは語弊があるかな。
子どものころ、おもちゃのサングラスは買ったことがあるから。
実用的なのははじめて買いました。
サングラスって自分に似合わないだろうし、なんかキザな感じがするし、いきがってるようにも見えるから嫌だったんです。
でもこのままだと、まぶしすぎて顔をしかめるときにできる眉間のシワがどんどん濃くなるので思いきって買いました。
200円ぐらいのを。
実際かけてみると、見やすくなるしけっこういいものですね。

世界遺産の大湿原、オカバンゴ・デルタの格安ツアーに参加したイクエとケンゾー。
通常の5分の1くらいの値段だったのでちょっとした不備やトラブルがあることは想定内だったけど、出発は遅れるし、足止めされるし、道に迷うしで、これはツアー中断か?と頭によぎった。

でもなんとかモコロ(伝統的なカヌー)の船着場に到着。
とりあえず、よかった。

モコロは観光客用のものかと思ったけど、いまでも地元の人たちの生活を支えている。

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わたしたちもモコロに乗り込む。
もちろん船頭は、自称ガイド3人がみずからおこなう。

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モコロに乗ってすぐにガイドが言った。

「ほら!
 あそこにカバがいます!」


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遠くからだからよくわからないけど、たしかに何かが動いている。
耳と目を水面から出している、カバ?
カバと言われればそんな気はするけど、遠過ぎてわからない。

普通ならここで、少しでもカバに近づこうとモコロを動かすけれど、わたしたちのガイドはそういう気配りをしない。
格安だからしょうがない。
これも想定内。

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湿原はところどころ川のようになっていて、それをモコロで進んでいく。
水面にはアシやパピルスが茂り、わざとなのか漕ぎやすいからなのか、わざわざガイドは草が茂っているところを通ろうとする。
草が顔を打つ。
アイタタタタタ。

これは想定外。

進んでないなと思ったら、漕ぐのをやめて水を飲んでいる。

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湿原だし、いろんな動植物の生息地だし、水はけっして澄んではいない。
それでもここの水はきれいで飲めるらしい。
ほんとうかな?

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「飲め!」とガイドに言われたので、飲んでみる。
たしかにマズくも臭くもない。
でもカバのウンコも混じってそうだなあ・・・。

この川は海に注いでいるわけではない。
雨期に雨水が川をつくり、そして乾期になるとその川は蒸発していく。
だから川みたいなここも、雨期と乾期によって形が変わるんだって。
雨期のときは水域が増すけど、乾期はひからびてほとんど陸地になるのだそう。

川は流れがほとんどなく、湖のようにとても静か。
集落もなく、ここにあるのはデルタと空とわたしたちだけ。
音がなく、とても平和的で、浮世離れしている場所。

そんなデルタには蓮の花が咲き乱れている。

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美しいなあ。

「三途の川」ってこんなところなんじゃないか。
ふと、そう思う。

水面は鏡張りのようになっていて、空と蓮を逆さまに写す。
平衡感覚が失われ、浮き草のようにプカプカ浮いている自分。

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ドタバタで心もとない格安ツアーだけれど、生きているときに三途の川渡りを体験できたことは貴重だ。

あまりにも静かで、美しく、あたかもこの地球上にわたしたちだけしかいないよう。
わたしたちはどこに向かってるのかなあ。
この世とあの世の境を漂ってるのかなあ。

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蓮の美しさにうっとしりていて、夢中で蓮を撮っているとケンゾーが言う。
「ねえ、あの雨雲撮って!」

撮ったのにまた言う。
「ほら、雨雲撮って!
 あそこだけ雨が降っとるのがはっきりわかる。」

ケンゾーにとっては蓮よりも雨雲のほうが心惹かれるらしい。

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モコロに乗るのは4時間くらいと聞いていたけれど、1時間くらいで「ここで降りよう」とガイドが言った。
話は違うけど、日が暮れる前にテントを設営して夕食の準備をしたいし、まあいいや。
だって格安ツアーだもんね。
ほかの3人も文句を言わない。

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オカバンゴの陸地の部分は、草が地面を多い、ところどころに木が生え、広い草原のようになっている。
カラハリ砂漠が広がるボツワナで、このオカバンゴはオアシスのような存在。
野生動物の宝庫。

ゾウやバファローもいて、テントが襲われる可能性もなくはない。
もし動物がやって来た場合は威嚇しないように、興奮させないように、ひとりで遠くまで行かないようにとガイドがわたしたちに注意事項を伝える。
自称ガイドをはじめてガイドっぽく感じた。

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スウェーデン人のフィンセントとチリ人のアナのカップルは、なぜかテントを宿に忘れてきた。
一番大切なものをなぜ?

でも、ぜんぜん落ち込んでいない。
「誰かいれて〜」と言っている。
とっても楽天的な2人。

窮屈だけどわたしたちのテントと、フランス人のマシューのテントにひとりずつ泊めることにした。
でもガイドがテントだけは余分にもってきていたので解決。

ここはキャンプサイトでもなんでもないので、水道があるわけでもないしトイレがあるわけでもない。
だからそれなりに用意してこないといけない。

きょう参加することを決めたわたしたちは、じゅうぶんな食料も水もなかったので出発前に買物に行きたかったけれど、ほかのメンバー3人が「だいじょうぶ!俺たちがいっぱいもってるからわけてあげる!」と自信満々に言っていた。

「肉もたくさんあるから!」
「でも、飲み物も買わないと・・・。」
「だいじょうぶ、水はもってるから。」

そう言っていたのに、荷物が少ない3人。
水も全員で5リットルしかもってきてなかった。
飲み水だけじゃなく、料理にも水は使うからきっとそれじゃあ足りない。

ノリで乗り切ろうとしている3人を信用してないわけじゃないけれど、わたしたちは独自に水と少しの食材を持ってきていた。

夕食の準備をしようとしないメンバー。
どうやら鍋とか食器とかもまったくもってきてないみたい。
どうするの?

そんなこともあるかもしれないと、こっちは自分たちの分の鍋やコップ、スプーンをもってきてはいるけど。
 
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仕方なく、わたしがもってきていた食材で作りはじめる。
旅行中、食いっぱぐれないように持ち歩いていたインスタントの具材。
食感はミートボールのようだけど、大豆からできていて「揚げ」のような味。
アフリカ南部のスーパーでよく売っている。
スパイスたっぷりの粉末調味料がついていて、野菜と煮込むとおいしい。

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2人分しかないけれど、彼らがあとで大量の肉を振る舞ってくれることを期待してお裾分け。
なにひとつ食器をもってきていないので、わたしたちのコップやフォークをまわして使う。

ガイドの3人も何も用意しようとしない。
これはもしかして・・・。

ガイドに尋ねた。
「自分たちの分の食材、持ってきてるよね?」
「いや、何も持ってきてない。」
「!?」

なんで!?

8人いるのに5人乗りの車しか用意しなかったことといい、食べ物を何ももってきてこなかったことといい、ガイド失格だよ。

あきれたけど、かわいそうだからガイドにもわけてあげる。

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2人分の食事をみんなで回し食いをし、少しだけお腹を満たす。
西の空が黄金色に変わりはじめた。

わたしたち以外、誰もいない中州。
贅沢な時間。

無計画な貧乏バックパッカーのわたしたちにも、太陽は優しく輝く。

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「すごくきれい。」
アナがつぶやく。

「ここに来てよかったよね。
 この夕陽を見られただけでも。」

マシューが嬉しそうに言う。

空は刻々と色を変えていく。

金色、紫、銀色、オレンジ、黄色、青・・・。
何層もの色が、まるで織物のよう。

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幻想的な一日の終わり。

でもわたしたちの一日はまだ終わっていない。
お待ちかねのお肉の時間。

メンバー3人が「大量に買ってきたよ!」と言っていた肉を焼くときがやってきた。

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自信満々に「大量」と言っていたけどそんなに大量じゃなかった。
なおかつ予定外にガイドの分もわけないといけなくなったので、お腹いっぱいになる量じゃないけど、まあいっか。

問題は、フォークや皿すら持ってきてないのにどうやって調理して食べるのか。

「どうするの?」

すると自信満々な返事が返ってきた。

「さっきフィンセントが枝でみんなの分作ったから♡」

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スライスされた肉やソーセージを枝に刺して、焼けるまでずっと手で持つ。

「あっち〜」
「うわ、肉が落ちて灰まみれになった!」

ひとつ焼くのにかなり時間がかかる。
まあ、いっか。

ガイドも混じって、いい年の大人がじーっと肉を焼く姿はシュール過ぎてなんか笑える。

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欧米人はこんなときに大量の酒を飲んでワイワイするのが好き。
なのに誰も酒を買っていない。
ケンゾーはかなりがっかりしていた。

「やけん、行く前にスーパー寄ろうって言ったのに・・・。」
「うん・・・。
でも、食べ物も飲み物もたくさんあるってあの3人言いよったけんね・・・。」

「あ〜あ、こんなときには火を囲んでブランデーやろうもん!」
「そういえば、来る前に『飲み物は心配しなくていい!水がたっぷりあるから』って言いよったよね。
たしかに『酒』とは言っとらんかった。
まあ、その水だってもうほとんどないけど・・・。」

けっきょくわたしたちは水もなくて、オカバンゴデルタの黄色がかった微生物たっぷりの水を飲み水とせざるをえなくなった。

まあ・・・いいけどね・・・。

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電気のないところで、満天の星空を眺めながら野ションをし、わたしたちはシラフでテントで寝ることになった。

そして迎えた朝。

「グッドモーニング!」

朝焼けの空もとても美しい。

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「食事の心配はしなくていい!」と言っていたけれど、予想通り、朝食分まで考えてなかったみたい。
もうわたしたちの食料はつきた。

でも誰も「お腹空いた〜」なんてことは言わない。
朝食のことは考えないようにし、お腹が空いてないふりをして、みんなで朝のお散歩。

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わたしたち以外、人間はいない。
でも、動物はいる。
ここは動物の楽園。
楽園におじゃまして、ごめんね。

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この穴はゾウが掘った穴。
ゾウが土を食べてミネラルを補給したり、草の根っこに蓄えられた水分を飲んだりするために、こうやって穴ができるのだそう。

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ゾウが掘った穴には、雨が降ると水が溜まって小さな池のようになる。
すると今度はそこが小動物の水飲み場になる。
そうやってみんながうまく生きている。

わたしたちの格安ツアーはお昼ごろまで続く予定だったけど、ガイドが「そろそろ」と切り出した。
ツアーの時間は短くなったけど、お腹も空いたし、まあ、いっか。
七色の夕陽と、枝に刺したバーベキューと、きれいな朝日と、まったりとした朝の散歩を楽しめたから。
みんな満足。

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三途の川を渡って、極楽浄土で一晩過ごしたわたしたち。
ふたたび三途の川を渡って俗世間に戻ることにしよう。

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三途の川を野鳥たちが自由に行き来している。
上手に浮き草の上を歩く鳥。
水面を歩いているように見える。

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大きな黒サギのような鳥や、くちばしの尖った小さな水鳥。

目の前をサーッと飛んでいったり、パピルスの上に見事に着地したり。

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三途の川を渡って、無事に生還したわたしたち。

川のほとりの集落では、人々が日々の生活を営んでいる。
けれど原始的で、わたしたちからするとまだ桃源郷にいるようにも感じる。

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下界に戻ってきたわたしたちがやること。
まずは腹ごしらえ。

桃源郷の集落にはレストランなんてないけれど、煙とともにおいしそうな匂いが漂っているところが。

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沖縄のサーターアンダギーに似たお菓子を揚げていた。
ひとつ1プラ(約13円)。
味も、サーターアンダギーに似ている。
甘さ控えめのちょっと硬めのドーナツ。

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わたしたちを迎えにくる車はなかなかやってこない。
実はわたしたちのガイドは今朝「車の迎えがもう来てるから急いで戻ろう!」と急かしていたのだった。
急いで戻ってきたのに、いない。
でもそんなことでわたしたちは怒らない。
まあ、いいんです。
1時間くらい待つことなんてなんてことはない。

その辺に寝っ転がってみんなで昼寝していると、車がやって来た。

「うそー!
 これで帰れるの!?
 どうしたの、これ?」


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行きは定員オーバーの車でここに来たのに、わたしたちを迎えに来たのはツーリスト用のサファリカー。
興奮するわたしたち。

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そんなこんなでわたしたちの激安ツアーは終わった。
激安だから想定していたとおり、いろいろあったけどそれも含めて楽しめた。

さあ、わたしたちふたりは次の国ナミビアをめざそう。

翌日ナミビアとの国境の街、シャカウエにバスで移動。
今日中にナミビアに辿り着くのが目標。

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バスターミナルには長蛇の列。
そのなかに、またあの人が!

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ヘレロ族の女性。
バスに乗ってもひときわ目立つ。
この頭の中に新聞紙を入れてると想像すると、おかしくなってくる。

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シャカウエに着いたのはもう夕方。
ここから国境越えして、未知の国ナミビアに入国するにはリスクがある。
きょうはこの街で一晩明かそう。

といっても探せどもゲストハウスやキャンプサイトはない。

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野宿するしかないのかな。
とりあえず安全そうなところにテントをはるしかないかな。
でも安全そうなところっていっても・・・。
通りをウロウロしていたら車が止まって、男性が声をかけてくれた。

「どうしたの?
 テントをはりたいの?
 だったらうちの庭にはりなよ。」

男性はそのままわたしたちを車に乗せるとすぐ近くの家に案内してくれた。

かわいい犬がお出迎え。
テントをはろうとすると、テントにゴロ〜ン。
わたしたちのじゃまをする。

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「そこの外の水、使っていいからね。
 それとシャワー浴びたかったら、室内の使っていいよ。」

さすがに室内にまでおじゃまするのは気が引けたので、外で髪を洗う。

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安全な庭のテントでぐっすり眠ったわたしたち。

次の日はミニバスとヒッチハイクで国境へ。
ヒッチハイクは「タダでいいよ!」とおじさんが乗せてくれたうえに、わざわざ自分の目的地よりも先の国境のゲートまで運んでくれた。

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テント泊の楽しさを知ったボツワナともお別れ。

次のナミビアはどんなところだろう。
ナミブ砂漠に野生動物がたくさんいるエトーシャ国立公園、少数民族の裸族ヒンバ・・・。
さあ、どんな旅になるかな。
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オカバンゴ 貧相旅人は楽しめるのか?

2015.03.13 05:50|ボツワナ☞EDIT
最近寝つきが悪いイクエです。
前日の睡眠時間が短くて体は眠いはずなのに、それでもなかなか寝られない。
きょうも5時に目覚めた。
老化現象?
そう言えば母が「若い人には睡眠力があるけど年寄りになるとその力もなくなっていく」って言ってたな。

待望のサイを見て満足したイクエとケンゾー。
次の目的地は、マウンというところ。
ここにはオカバンゴ・デルタという湿地帯があって、たくさんの動物が棲息しているんだって。

マウン

きょうもヒッチハイク。
バスもヒッチハイクも同じくらいの運賃だからバスでいいんだけど、便数が少ないから結果的にヒッチハイクになる。
有料ヒッチハイクが、一般的な交通手段っていう国は珍しい。

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30分くらい経って1台の車が止まってくれた。
現地の人だと乗り込む前に有料なのか無料なのか、運賃はいくらなのかといったお金の交渉をスマートにできるんだろうけど、わたしたちはイマイチここのヒッチハイクの利用方法を理解していない。
向こうからお金の話が切り出されるのを待つ。

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まれに善意で無料で乗せてくれる人もいる。
善意で乗せてくれたと思っても最後にお金を請求されることもある。

今回乗せてくれた人たちからは、けっきょくお金を請求されなかった。

ありがとうございます。

1時間半ほど乗せてくれて降ろされた場所は、きのうまでいたレタカネの街!
レタカネの街でさらにヒッチハイク再開だけど、ライバル多し!!
バス停で待ち、バスが来ればバスに乗るし、車がくればヒッチハイクするというのがこちらの人たちのやり方。

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この日は、クリスマス休暇の直前。
帰省する人や家族に会う人たちで混み合っている。
まれに車が止まっても争奪戦。
言葉が通じないわたしたちは不利になる。
ずっと身動きがとれないのも嫌なので、とにかくここを脱出しようととりあえず10キロさきまでヒッチハイクした。
けれど、そこにもライバルはいるし、通る車がとても少ない。
このままでは日が暮れてしまう。
数時間待って、わたしたちは決断した。

「きょうはここレタカネに泊まろう」

アポなしでボビーたちの家に戻ると、「できる男」ボビーが笑顔で出迎えてくれた。

「ボビー!
 無事に宅配便受け取れたよ!!
 ごめん、きょうも泊めて!!」

冷たいビールで再会を喜び、次の日にマウンをめざす。
クリスマス休暇の前なので、いっぱいで乗れなかったらどうしよう・・・。

朝イチでバスターミナルに行くと、バスに乗ることができた。

そして着いたマウンの街。
この街にもあの人たちがいた。

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ヘレロ族の女性たち!!
このビッグさ、存在感。
遠くからでもすごく目立つ。

中世ヨーロッパ風のドレスなんだろうけど、黒かったら大学の卒業式のガウンと帽子に似てない?
「博士!」って呼びたくなる。

ワゴンタイプの路線バスに乗り、目指すはきょうの宿泊地。
もちろんここでもキャンプサイトでのテント泊。
川沿いにある「オールドブリッジ バックパッカーズ」
「ブリッジ」と言うものの、あまりにも朽ち果てて盛り土にしか見えない通路を渡り、ホテルへ。

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レストランやバーもあるし、ロッジ並みに美しい常設のテントに泊まることもできる。
でも、お高い。

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自前のテントを敷地内の空き地に立てるのなら、ひとり60プラ(約1030円)とお安い。
ホットシャワーやキッチンも使えるし、Wi-Fiもあるからテントでも快適に過ごせる。

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ボツワナ入国直前に大急ぎで買った、安物のテント。
わたしたちは寝袋の下に敷くマットを持っていない。
で、どうしているかというと、これ。

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持っているありったけの服を敷き詰めて寝る!
セーターや厚手のズボン、レギンスなんかを敷き詰めるので、そこそこの厚みにはなる。
硬い座布団くらいの効果は発揮してくれる。

せっかく重たいのに冬服を暑い国でも持ち歩いてるんだから、有効活用しないとね!

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川を眺めながらまったりとくつろぐ。
昔はここにカバもいたらしいよ。
会いたかったなあ。

カバはいないけど、野鳥が遊びにやってくる。
甲高い声でトレモロ。

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それに、かわいいペットたちが宿泊客をなごませる。

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そして、ブサイクでちょっと怖くて、哀愁漂っているコイツ!
レストランのテーブルや、外の共用スペースは夜になるとキャンドルでライトアップされる。
そんななか、コイツがぬっと現れる。

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怖そうに見えるけど、おとなしい。
弱そうなチビの犬とも共存している。

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せっかく気持ちよさそうに寝ているのに、チビがコイツの鼻をペロペロ。
見ているこっちは噛まれないか心配。

でも、コイツは動じない。
「フワア〜ア!」と大あくび。

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マウンには、最近世界遺産に認定されたものがある。
それが、オカバンゴ・デルタ

世界最大級の1万8000㎡の湿地帯。
そんなオカバンゴ・デルタは野生動物の宝庫。

去年、世界遺産のリストに加えられた。
この登録で、ちょうど世界遺産の数は1000件になったんだって。

マウンの見どころはこのオカバンゴ・デルタ。
1日から1週間の日程で、サファリカーやボートでまわって野生動物を探したり、「モコロ」と呼ばれる木をくり抜いた伝統のカヌーを体験したり。

魅力的ではあるんだけど、なんせツアー代金が高い!!
数万円はする。
モコロに乗るだけでなんで、こんな高いの〜っていうくらい。

Wikipediaで調べたらこんな文章が書いてあった。

「オカバンゴデルタの玄関口であるマウンには小さなホテルやバンガローが建ち、欧米を中心に富裕層の観光客が多く訪れ、オカバンゴデルタの観光はダイヤモンドに次ぐボツワナ政府の収入源となっている。」

「富裕層の観光客」!?

わたしたちは、貧相な観光客ですが、なにか?

ということで、貧相なわたしたちはツアーに参加せずにまったり居心地のいいキャンプサイトでくつろぐつもりだった。

でも、わたしたちのように貧相なバックパッカーたちがほかにもキャンプサイトにはいる。
貧相は貧相なりに、最大限にここでの滞在を楽しみたい。

わたしたちと同類のバックパッカー3人がこんな話をもちかけてきた。

「オカバンゴ・デルタの1泊2日のモコロツアーをいっしょにやらない?
このホテルで申し込むとバカ高いんだけど、直接現地人に頼むと信じられないくらい安くなるらしい。
きのう、それで行ってきたほかの旅人に会ったんだよね。」

話を持ちかけてきたのは、フランス人の男の旅人マシュー、スウェーデン人のフィンセントとアルゼンチン人のアナのカップル。
彼らから聞いた代金は、信じられないくらい安かった。

自称ガイドの現地人がやってきた。
「ホテルのスタッフにバレたら追い出されるから、小声で話して」と彼は言う。

彼が説明する1泊2日の旅程はとてもシンプル。
車でオカバンゴ・デルタまで移動して、そこからモコロに乗って中州に移動。
適当なところに自前のテントを張って、自分たちでごはんをつくって泊まる。
次の日、またモコロと車でここに戻ってくる。

彼が提示した金額は通常のツアーよりも激安ではあったけれど、事前にほかの旅人から聞いていた金額よりも高かった。

わたしたちはテントをたたんでしまって、すでにパッキング済み。
みんな内心は行く気で満々。
普通なら「まあ、安いしそれでいっか」ってなるんだけど、3人は折れない。

「高いから、それならもう参加しない!」
「やーめたっ。」
「さようなら!」


わたしたちと同じ匂いを感じる。
お金にシビアな旅人を、わたしたちは嫌いではない。

けっきょく、わたしたちと自称ガイドは交渉を続け、ひとり184プラ(約3100円)で落ちついた。
通常のツアーの5分の1くらいの金額。

このツアーが安かろう悪かろうであることはみんな心得ている。
通常のツアーと比べると、モコロで行くコースも違うだろうし、ちょっとしたハプニングや「話が違う」ってこともあるだろう。

でもそれでもわたしたちは楽しめる自信がある。
それが貧相なバックパッカーの強みでもある。

案の定、出発予定時間に大幅に遅れてガイドがわたしたちを車で迎えにやってきた。
なぜかガイドが3人いる。
モコロをガイドが漕ぐから3人必要らしい。

わたしたちは5人。
ガイドは3人。
なのに、車一台でホテルにやってきた。

乗れんやろ!

事前に乗れんってわかるはずなのに、なぜかそのことに今ごろ気づくガイド。

「親戚から車を借りるからとりあえず親戚の家に行こう」と言うガイド。
そしてほかの2人のガイドは歩き、わたしたちは親戚の家に車で移動した。

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この親戚の家でまたも待ちぼうけ。
でも、誰も文句を言わない。
こんな展開になることは想定内。

1時間近く待って、ガイドが言った。

「車借りるために、もっとお金が必要。」

貧相旅人5人は、声を合わせて言う。
「はあ〜っ!?
 話が違う!」

そしたら、こんな結果になってしまった。

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無理矢理1台に乗せられる。
後部座席に4人。
荷物を載せるところに2人。

こんなことも想定内。
かなり窮屈だけど、しょうがない。
むしろ、こんな窮屈でも楽しめるのが強み。

こんな窮屈な中、いつまでたってもオカバンゴにたどり着かない。

ガイド、道をしらない模様。

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木々の間を通り抜けるのはいいけど、どんどん木が生い茂り、とうとう車で進めなくなる。
そして、車体を枝にぶつけながらバック。

道のないような林や、突然現れる草原をぐるぐるしながら、民家発見。
民家を見つけるたびに道を聞くガイド。
というか、オカバンゴではなく、道を聞くたびに民家を探すことが目的になってきている。
まあ、それも想定内だけど・・・。

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いろんなことを想定内だったわたしたちだけど、さすがに不安になってきた。

これって今日中にオカバンゴにたどり着く?
モコロに乗れる?

激安ツアーだからいろんなことを想定しないと。
ツアー中断ってことも・・・。
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絶滅の危機から復活したサイの楽園

2015.03.12 06:25|ボツワナ☞EDIT
この数日海鮮づくしの日々を過ごしたので体が魚臭いケンゾーです。
毎朝早起きしては市場に通い新鮮な魚介類をゲット。
昼と夜、毎日魚を捌いていたのでとくに手の指の魚臭さがなかなか取れない。
体中魚臭くはなったけど、最高に贅沢な4日間だったなあ。

男前ボビーの活躍で無事に日本からの荷物を受け取ったケンゾーとイクエ。
もうこれでボツワナに滞在する必要がなくなった。
アフリカを旅立つチケットもすでに購入済み。
残された時間も少なくなってきたのでナミビアに移動することに。

ナミビアでも1人の協力隊員と会うことになっている。
その人の任地はナミビアの北の端、川を挟んでその先はアンゴラが目の前にあるルンドゥという街。
いまいるハボロネからおよそ1500kmという長い道のり。

ただ移動するだけだとつまらない。
なにか寄り道できるような観光スポットがないかなあと思っていたら、リサーチの鬼イクエがおもしろそうな情報をゲット。
セロウェという街の近くにある「カーマ ライノ サンクチュアリ」というところを目指すことに。

セロウェ

ハボロネのバスターミナルのそばには大きなショッピングモールがある。
広い駐車場には車がびっしりで日本の光景とまったく変わらない。
洗練されたモール内を汚いバックパック姿で歩くのがかなり恥ずかしいよ。

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オラパ行きのバスに乗って途中にある「カーマ ライノ サンクチュアリ」の前で降ろしてもらうことに。
料金は1人81プラ(約1030円)。

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およそ5時間で「カーマ ライノ サンクチュアリ」に到着。
ケンゾーとイクエはいったい何を目的にここまで来たのか?
この看板を見たら分かるかな?

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そう、ライノって「サイ」のことなんだよね。
ボツワナでは1980年代に密猟によって絶滅の危機に晒されてしまったサイ。
数少ないサイを保護しようと作られたのがこの「カーマ ライノ サンクチュアリ」。

柵で囲まれた8500ヘクタールという広大な保護区内で、サイをはじめ30種類以上の動物が自然そのままに生息しているまさに楽園のようなところ。
保護区内にはロッジやキャンプサイトがあり、ゲームドライブを楽しむことができる。
サファリでなかなか遭遇できないサイだけど、ここではほぼ確実に見ることだできる動物好きにとっても楽園のような場所。

入場料が1人71.50プラ(約910円)、キャンプ代1人93.50プラ(約1190円)。
自分たちの車があれば千円ちょっとで自由にゲームドライブが楽しめるんだけど、もちろんケンゾーとイクエは車なし。
650プラ(約8260円)を払って翌朝のゲームドライブを申し込むことに。
これサファリカー1台の料金なので人数が多いとかなり割安になる。
シェアできる人がいたらよかったんだけど、残念ながらこの日はふたりだけ。

キャンプサイトまでは車で送迎してくれる。
キャンプサイトは保護区内のど真ん中。
ブッシュに囲まれているので車のないふたりはもう身動きがとれなくなる。

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キャンプサイトをめざしているとクドゥの群れに遭遇。
でも会いたいのは君たちじゃないんだなあ。
サイ出てこないかなあ。

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ここが今夜のキャンプサイト。
少し離れたところにトイレとちゃんとお湯が出るシャワー室もある。

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この時点で時刻はもう7時。
はやくしないと日が暮れる。
照明なんかないから真っ暗になっちゃうよ。

ほらね。
落ちてる木を拾い集めて火をおこしたけど、暗くて料理がしにくいよ。

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今夜は料理を諦めて手軽なラーメンにすることに。
ラーメンだけじゃちょっとさみしいのでトッピングを加えよう。
イクエのおかんが送ってくれた、みんな大好き南関あげ!

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え?南関あげを知らない?!
イクエの地元熊本の、南関町の名物南関あげを知らないなんて、まあ当然か。
江戸時代から作られてる油揚げで、水分がほとんどないので長期保存ができることと、小さな座布団くらいある大きさが特徴。
ダシやスープをよく吸うからおいしいんだよね。

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ラーメンのスープとおかんの愛情をたっぷり吸った南関あげとパックワインで乾杯。
やっぱりキャンプに酒は欠かせない。
あしたサイがいっぱい見られるといいな。

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翌朝、約束の時間から15分遅れでサファリカーがお迎えにやって来た。
ひょっとして忘れられたのかとヒヤヒヤしたよ。

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ケンゾーとイクエ、ふたりだけを乗せて2時間のゲームドライブスタート!
ブッシュをかき分けるように走るサファリカー。
さあ、サイはどこにいるかな?

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あっ!いた!
いきなり本命のサイ登場!
しかもレアなクロサイ!

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おおー、たしかに黒い!
と思ったら、シロサイとクロサイの違いは色じゃないんだって。
どちらもグレーで色に大差はないらしい。
クロサイは地面を転げ回る癖があって、体の色は自然と生息地の土の色になるんだそう。

シロサイとクロサイの最大の違いは口の形なんだって。
地面の草を食べるシロサイは幅広で平らな口、木の葉や果実を食べるクロサイは尖った口。
そのむかし、現地の人が英語でシロサイの口のことを「wide(ワイド)だろう」と言ったところ、「うんwhite(ホワイト)だね」って聞き間違えてWhite Rhinoceros(ホワイト ライノセラス)=シロサイに、じゃあもうひと種類はBlackでいいか、ということでクロサイになっちゃったんだって。

草原に住むシロサイと違ってクロサイは木の生い茂るブッシュの中に住んでいる。
見つけたクロサイはあっという間にブッシュの中に姿を消してしまった。
お尻だけで顔が見えなかったのが残念!
でも、しょっぱなから数が少なくてレアなクロサイを見られて幸先がいい。
ここには3頭くらいしかいないんだって。

ブッシュを抜けるとだだっ広い草原が広がっていた。
シマウマやインパラ、ダチョウなどおなじみの動物たちがのんびりと過ごしている。

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そして、いたシロサイ!
いやあデカい!

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ここからサイのオンパレード。
よく見るとサイって変な外見してるなあ。
ゴツい体のわりに目が小ちゃくてバランスが変。

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頭を下げて一心不乱に草を食むサイ。
ゾウもそうだけど、草だけでよくこんな巨体を維持できるよね。

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サイの角はケラチンというタンパク質の一種でできている。
人間の爪や髪の毛やひげとほぼ同じ成分なんだって。
ゾウの牙と違って折れても時間が経てば再生するんだそう。
古くから漢方薬として使われていて、現在でも密猟のターゲットにされている。

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密猟者に怯える必要のないここはサイたちの楽園。
けっこう近くまで寄っても食事に夢中。

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保護区内にはヒョウもいるみたいなんだけど、よっぽど運がよくないと見かけることはないんだそう。
サイ以外の動物もいるけれど、やっぱり主役はサイかな。

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2時間のゲームドライブを楽しんだあとはキャンプサイトに戻ってまったり。
洗濯をしたりブログを書いたりリラックスタイム。

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ブログを書いてると目の前を愛嬌ある顔をした鳥がトコトコと歩いてきた。
なんだこの変なヤツ!

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変なヤツはトコトコ歩いて虫のようなものを捕まえて巣穴に飛んでいった。
巣穴の中にはひな鳥がいるのかな?

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昼ごはんにパスタを食べてチェックアウト。
サイが間近に見られる「カーマ ライノ サンクチュアリ」、動物好きにはおすすめです!
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3・11 こころに誓う日

2015.03.11 06:07|世界からのメッセージ☞EDIT
きょうは3月11日。
東日本大震災から4年が経ちました。

被災地のみなさんの生活はすこしは改善されたでしょうか。

新たな街づくりは順調に進んでいるでしょうか?

仮設住宅の数は着実に減っていっていますか?

子どもたちは広い校庭でスポーツを楽しめていますか?

未来に明るい希望が見えていますか?

日本を離れているいま、わたしたちにできることは、被災地にすこしずつでもいいので笑顔が増えていくことを祈ること。

まだほんの4年。
道のりはまだまだ長く険しいと思いますが、被災されたすべての人に一日でもはやく穏やかな日常が戻ることを願ってやみません。

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世界を旅していて、日本のことを想うことがよくあります。

日本も自然の美しさは負けてないなあ、とか
日本の紅葉を思い出すなあ、とか
日本の桜並木が懐かしいなあ、と。

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外国でその国の人たちの生活を垣間見ていると、日本の風景を思い出すこともあります。

子どもって日本も外国も無条件にかわいいなあ、とか
親子がいる光景って微笑ましいなあ、とか
日本でもそうだなあ、と。

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外国で果物や魚を食べるとき、日本でとれる食べ物が恋しくなるときもあります。

秋刀魚と大根おろしを食べたいなあ、とか
日本酒と牡蠣の組み合わせは最高だなあ、とか
日本の桃やみかんが恋しいなあ、と。

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やっぱり日本はわたしたちにとって
一番の国で
大切な故郷で
愛する人たちが暮らしている、特別な国です。

外国の光景を目の前にしても、日本のことに思いをはせている自分がいます。

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そんなわたしたちの大好きな日本が4年前のこの日、大打撃を受けました。

仕事場だった畑が流され、漁場が荒らされ。
思い出のいっぱい詰まった家が跡形もなくなり。
そして、愛する家族が戻ってこない。

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日本という国の一部が、もぎ取られたように感じました。

被災地で生きる人たちは毎日過ごすだけで精一杯なはずなのに、それでもなんとか前に進もうと力を振り絞って生活されていて、その姿にこころが動かされました。

被災地の方々は、この4年、わたしたちが想像できない苦しみや体験をされてきたことでしょう。
そのご苦労や努力で、あの日に日本が奪われたものを今少しずつ取り戻していけているのだと思います。

ほんとうにありがとうございます。

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それでもやっぱり、取り戻せないものもたくさんあります。

いまわたしたちにできること。

それは、今後震災があったときに被害を最小限に食い止めること。
4年前の教訓を活かしてできるかぎりのことをすること。

今度大きな地震が起きても、津波が襲っても、ひとりの命も犠牲にさせない。
もう、あれほどの悲しみは嫌です。
震災が襲っても、みんなが避難できて、またふたたび暮らせるように。

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自然が豊かで、おいしいものがとれて、先祖代々受け継いできた思い出いっぱいのふるさと。
故郷に二度と足を踏み入れることができないなんて、そんな悲劇はもう嫌です。

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「もう4年が経ったんだね」。

そんな一言だけで片付けたら、将来また同じ悲しみが日本を襲うかもしれません。

日本はとても美しいし、世界はとても美しく、そしてこの先も美しいままじゃないといけない。

4年前のことを忘れず、努力し続けないといけないんだと
きょうは強くこころに誓おうと思います。

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これからもずっと
この美しい地球に生を受けたあなたや家族が
幸せでありますように。

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EMSを救出せよ!!

2015.03.10 06:28|ボツワナ☞EDIT
いきおいでイースター島行きの航空券をネットで買ってしまったイクエです。
行くつもりはなかったんだけど、たまたま航空会社のホームページを見ていて空席があったので「買っちゃおう!」ということに。
チケットはサンチアゴから往復でふたりで10万円くらい。
久しぶりに高い買物をしてしまった・・・。

日本から一眼レフカメラや食材をEMSでボツワナに送ってもらっているわたしたち。
1週間から10日で着くと言われていたのに、20日近くたってもまだ到着していない。
追跡サービスがあるので調べるも、日本を離れてからの荷物の所在がわからない。

一体どうなってるの!?

わたしたちはレタカネの郵便局に行った。

「日本からEMSを送ってもらってるんです。
 届いてませんか?」

「さあ、知りません。
 明日ぐらいに届くんじゃないですか?」


調べもせずに窓口の女性は言った。
女性の後ろには小包の保管庫が見える。
小さな箱や大きな箱、封筒・・・。
その中に紛れているかもしれない。

「この住所宛てに届けてもらったんですよ。」

マルちゃんたちの職場はレタカネの役場で、役場の私書箱に送ってもらっていた。
信用できる住所だし、これまでマルちゃんも何度か日本から荷物を受け取っている。

「後ろの保管庫に届いてませんか?
 ちょっとそこを調べてみてください。」


女性は面倒くさそうに席を立って、保管庫を見渡した。

「ありませんね。
 インターネットから追跡してみたらいいですよ。」

「やってるんです。
 でも日本を出発してからの行方が更新されないんです。」

「またあした、来てください。」

結局、届いてなさそうだということしかわからない。
郵便局に来たけれど、不安が解消されるどころか不安はますます大きくなった。

高かった一眼レフがなくなるなんて、相当ダメージが大きい。
どこかでスタッフが抜き取った可能性もある。

それにこの荷物を送るために、イクエのおかあは奔走した。
何度も郵便局に足を運び、どんな箱に入れたらいいのか、どう梱包してどんな風に宛先を書けばいいのか局員の人に相談していた。
局員の人からは「なるべく目立たない箱がいいですよ。表面に日本語があったら目立つので。」と言われていた。
カメラが壊れないように、丈夫な梨の箱を解体し無地になるように裏返して使ったのだそう。

わたしたちとしては一眼レフさえ届けば良かったんだけど、おかあとしてはいろんなものを送りたかったようで、街まで買い出しに行ったり、梱包しなおしたりと半月ほどかけて準備したのだった。

スーパーや生協でいろんな食材をそろえていたようだった。
生味噌汁、あご出し、生姜せんべい、かりん糖、乾燥空豆、生姜チップス、ホタテ貝ご飯のもと、アサリ炊き合わせご飯のもと、干しイモ・・・・。

おかあからは荷物を送るために何度も相談のメールが来ていた。
そのたびにわたしは「重いと輸送費がかかるので、カメラと必要なものだけでいいです」と返信していたのだけど、姉に言わせるとおかあの暴走は止まらなかったらしい。

輸送費は重さによって変わってくる。
おかあが買ったものを全部箱に詰めると、とんでもない輸送費になってしまった。
そこで何度も詰めたり出したり、取捨選択したり、郵便局に行ってパッキングした状態で重さを量ったり・・・というのを繰り返していた。
梱包するときに使うガムテープの重さに悩まされたりもしていた。

最終的には買ったもののほとんどを泣く泣く箱から取り出して、カメラを含めて6キロ以内にし郵送費を2万円に収めて発送してくれた。

もしその荷物が届かなければこの半月のおかあの努力がムダになってしまう。
だからなんとしても届いてほしい。

わたしたちはまた午後に出戻ることにし、らちがあかない郵便局をあとにした。

荷物のことが気がかりだけど、せっかくレタカネに来ているのだからマルちゃんたちの活動場所を見学させてもらうことにした。

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マルちゃんたちの活動は、貧しい集落に住む人たちの手助け。
ここから車で1時間以上離れた集落に行く日もあれば、レタカネの中心地にある役所で書類を作ったりリサーチしたりとデスクワークをすることもある。

役所の入口でインパクトの強いファッションをした女性がいた。

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この女性はヘレロ族の人。
胸下でくびれたドレスに、大きな肩パッド。
頭には角のような布を巻いている。

このドレスは特別な格好ではなく、彼女たちにとっては普段着。

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昔は上半身ほとんど裸のような格好をしていたらしいけど、アフリカに侵略してきたヨーロッパ人に影響を受けて、そのときのヨーロッパ女性のドレスをまねてこんな服が生まれたのだとか。

ちなみに角のような頭の部分には、布が入っているのか長い髪の毛が入っているのか。
気になっていた。
聞いたところ、新聞紙を入れているらしい。

ヘレロの女性は大柄な人が多い。
ボリュームのあるスカートに大きな肩パッド、頭は角のようになっているから、より巨大な人たちに感じる。

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ボツワナにはたくさんの民族が共存している。
そのなかでもブッシュマンと言われる人たちが有名。
サン族、コイ族の人たち。
狩猟採集民族だった彼らは、以前は自由に好きなところで狩りや採集をし移動しながら暮らしていた。
しかし政府が彼らの活動場所を国立公園に指定したり、鉱物資源の開発のために立ち入り禁止にしたりしたことで、彼らは定住を余儀なくされ、狩りも採集もできなくなってどんどん貧しくなっていった。

そんな人たちが、収入を得られるようにとお手伝いするのがマルちゃんたちの役目。

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工芸品の制作や販売。
彼女たちの持つ伝統的な技と、現代でも受け入れられるデザインを融合させたものを作り、販売することで、生計を立てられるようにするのが任務。

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仕事ができるというのは、生きがいができることでもある。
彼女たちと話し合いながら商品開発をし、もの作りをしていく。

アフリカの伝統的な布を用いたピアスやアクセサリーは、あたたかみがあってかわいい。

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作った商品を置いてもらえる場所を探すのも仕事。
えっちゃんは、ツーリストの利用するホテルで商品を販売してもらおうと、数日後にホテルに商談に行くことにしていた。

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彼女たちの伝統を大切にしながら、彼女たちの人生が鮮やかになり、なおかつそこに収入が生まれればとてもすてきなことだなあって思う。

午後、わたしたちはふたたび郵便局に行った。

「荷物はまだ届いてないですか?
 どこにあるか調べてもらうことはできませんか?」

「日本の郵便局に聞いてください。
 そのほうが早いですから。」

すでにおかあに頼んで郵便局に聞きに行ってもらっていた。
でも日本の郵便局では、日本を無事に出発したということしかわからない。

「おねがいします。
 追跡できるのがEMSの良さでしょう。
 わたしたちもネットで調べたけど日本を出てからの所在がわからないし、
 日本の家族も日本の郵便局に問い合わせたんです。
 調べてください。」


女性は目の前のパソコンをパパパッといじって調べてくれた。

「ええと、ハボロネには到着してるようですね。
 明日にでも、ハボロネから届くでしょう。」

「ほんとですか!」

わたしたちは嬉しくなった。
荷物はボツワナにすでに到着している。
首都のハボロネに届いたという履歴があるのだという。

おかあを安心させるためにさっそくメールした。
おかあも日本の郵便局にもう一度問い合わせしてくれていた。
日本の郵便局の情報では「荷物はボツワナに着いたことは確認できたけど、それ以降のことがわからない。ボツワナの税関で止まっているか、ボツワナの郵便局まで運ばれたけど入力がきちんとされていないかのどちらかです」ということだった。

わたしたちは胸をなでおろした。
とりあえず、無事にボツワナには到着している。
でも、まだ荷物を手にするまでは不安はぬぐえない。
だってここはアフリカだもの。

次の日、期待して郵便局に行った。

けれど・・・。

きょうの分のハボロネからの荷物は郵便局に運ばれてきたけど、そのなかにわたしたちの荷物はなかった。

「ハボロネにあるはずなのに、届いていないんですか?
 ハボロネの郵便局に問い合わせてもらえませんか?」

すると、想像していなかった答えが返ってきた。

「調べたけれど、まだボツワナに入ってなさそうですよ。
ボツワナへの荷物は南アフリカを経由するんですが、きっとそこで止まっているんでしょうね。
南アフリカでは3か月前から郵便局の労働者たちがストライキを起こしてるんです。
だからずっと荷物が運ばれずに南アフリカにたまっている。
実は先週ようやくストライキが解除されたばかりで、少しずつ荷物が動き始めたところです。
でもほんとうに少しずつ。
南アフリカには相当な荷物がたまっているでしょうから、いつくるかわかりませんよ。」

失望した。
3か月以上もストライキがあったのなら、きっと現地の保管庫には大量の荷物がたまりにたまっている。
わたしたちの荷物なんてそのどこかに紛れ込んでいて、いつ到着するかもわからない。
到着するならいいけど、到着しないってこともありえる。

トボトボと家に帰った。

これまでマルちゃんたちは日本からの荷物を無事に受け取ってきたけれど、よくよく話を聞けばそれはEMSじゃなかった。
もっと少量のものを輸送してもらっていたので、別の送り方をしてもらっていた。
だからEMSが無事にここに届くのか、わからない。

いつまでわたしたちはここのレタカネで荷物を待ち続けることになるのだろう。
すでに南アフリカからの飛行機のチケットを取っている。
1週間、2週間くらいならなんとか待てるかな。
でも待ったところで荷物は届くんだろうか。
じゃあ、いつあきらめればいいんだろう。
どこまでねばるか、ねばる価値があるのか・・・。
どうすればいいかわからないままその日を過ごした。

そして、また次の日。
わたしたちはふたたび郵便局に行った。

郵便局にはいつも多くの人が並んでいる。
ほとんどの人が送金やお金の受取りをしている。
ダイヤモンドの採れるオラパ鉱山で働いている人が家族に送金したり、逆に首都や海外で働いている家族からお金を受け取ったり。

そして、コイ族などの少数民族の人たちが生活保護のようなお金を政府から受け取っている。
昔ながらの生活ができなくなったコイ族の人たち。
狩猟を禁止され定住を余儀なくされ、生活がなりたたなくなった穴埋めに、政府は彼らに生活保護を支給している。
そのお金を頼りに、彼らは生活しているのだそう。
お金はもらえるけど、仕事がない。
彼らの集落に行けば、一日中何もすることがなくヒマそうにぼんやりしている男たちがたくさんいるのだそう。

行列に並んでわたしたちはまた聞いた。

「荷物、届きましたか?」
「まだです。
 もうすぐ届くでしょう。」

「どこにあるか調べてもらえませんか?」

パソコンをカチャカチャして女性が調べた。

「まだボツワナには届いていないようです。
 きっと南アフリカでしょう。」

「ハボロネにも届いていないんですか?」
「まだボツワナに届いたという履歴がありませんね。」

この前調べてもらったときは、「ハボロネに着いた履歴がある」って言ってたのに!

わたしたちは首都のハボロネの郵便局に直接問い合わせることにした。
郵便局の外で、マルちゃんがかけてくれた。

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教えた電話番号にかけたあと、たらい回しにされて、また別の番号にかける。
「調べるので待って」と言われて待ち続け、帰ってきた答えは・・・。

「こちらには届いていません。
 きっと南アフリカでしょう。
 ストライキが起きていましたから。」


深いため息をついた。

わたしたちはいつまでここにいるんだろう。

その夜は、いっしょにここで活動している通称「ボビー」も加わって夕食。
ボビーはサン族の子どもたちに空手を教えている。

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サン族の子たちはなかなか学校にこないのだという。
田舎に住んでいる子どもたちは親元を離れて寮生活をしながら学んでいるけど、つまらなくて学校から脱走することもあるのだそう。
無事に家に帰り着いたらまだいいけれど、途中でゾウなどの野生動物に襲われる子もめずらしくない。
少しでも「学校が楽しい」って思ってもらえるようにと、空手を教えはじめたボビー。
空手は子どもたちに大好評で、とくに男子よりも女子のほうが空手好きで男子を怖がらせるらしい。

そんなボビーが言った。
「今までここから日本に荷物を送ってるんだけど、無事に着いたのは50パーセント。
 半分の確立で紛失してるんですよ。」

「ええ!? 半分しか届かないの!?」
「そうなんです。
 日本の家族や友人にせっかくこちらで買ったものを送っても届かない。
 頭にきますよね。
 何度も抗議しても『わからない』と言われるだけ。
 だからおふたりの今の気持ち、ほんとうにわかります。」

そんなことを最初に知っていれば、わたしたちは荷物を送らなかった。
いままでアフリカでお世話になってきた隊員たちはよく日本から荷物を送ってもらったりしていたけど1週間くらいで届いていた。
トラブルの話はほとんど聞いていない。

ボビーは続けた。

「僕は何度も郵便局に通って抗議したので局員とも仲良くなったんです。
 あしたいっしょに郵便局に行きましょう。
 できることをぜんぶやりましょう!
 なんとしてでも荷物を受け取らないと!!」

ボビーの話を聞いて、不安と期待がないまぜになった。

翌朝、ボビーといっしょに郵便局へ。

局長が対応してくれた。

「南アフリカでストライキが起きたから、到着が遅れてるんだ。
 そろそろ着くんじゃない?」

「いつ着くんですか?
EMSはほかの郵便よりも輸送費が高いし、優先して輸送され、追跡調査できることがウリでしょう。
調べてくださいよ。」

ボビーが食い下がる。
「せめて、ハボロネの郵便局に電話をかけてください!
 局長から直接。」

そして局長が電話をかけてくれた。
局長が言った。

「荷物は、ハボロネにあるかもしれない。
 もう一度、ここに電話して問い合わせてみたら?」

局長から渡された電話番号にボビーが電話をかける。
番号はきのうマルちゃんがかけてくれた番号と同じだった。
でも、対応した人が違った。
電話の相手はかなりしっかりと調べてくれた。
そして、こう言った。

「荷物、ハボロネに到着したっていう履歴が残ってますよ。」

わたしたちは興奮した。

きのうまでマイペースで物静かな印象のボビーだったのに、きょうのボビーは行動的で頼もしい存在に思える。
ボビーの本当の顔を見た気がした。
ボビーは、かなり「仕事のできる」男だった。

ボビーが電話の相手に言う。
「履歴だけじゃ不十分です。
 いつ、ハボロネのどこに届いたのかまで調べてください。
 どの郵便局にあるんでしょう?
 その場所の連絡先を教えてください!」

教えられた電話番号にふたたび電話するボビー。
「そこに荷物があるはずです。
 ちゃんとあるか、データだけじゃなくて実物を探して確認してください。」

電話の相手は保管庫に探しに行ってくれた。
そしてー。

「ええ。
 たしかにその箱はここにありますよ。」

ボビーがわたしたち言った。
「これはもう、いまから直接ハボロネに行って荷物を救出したほうがいいかもしれません!
またここで待ってるといつ紛失するかわかりませんから。
そうしましょう!
ちょっと待ってください。」

ボビーはふたたび電話をかけた。
「これから直接取りにいきます。
 今日中に渡してください!」

だけどここからハボロネまではバスで8時間くらいかかる。
わたしたちが今からバスで出て到着するころには、そこの受付はしまってしまう。

ここからのボビーのスピード感ある行動力は、すさまじかった。

「わかりました。
 とりあえず、バスはあるのでおふたりは今日中にはハボロネに着きます。
 でも、受付は閉まってしまう。
 よし、なんとかしましょう。」

ボビーは首都のハボロネにちょうどいるという隊員に電話して、わたしたちの代わりに荷物を受け取りにいってくれるように手配した。

「いますぐ、お願いします!
 タクシーで行ってください。」

その隊員の人は大混雑の中、1時間くらいかけてタクシーで行ってくれた。
だけど身分証を持ってなかったので荷物は受け渡せないと言われ、ふたたびタクシーで戻り身分証をもって出直すことになった。

「なんか、その人も忙しいのに何度も悪いねえ。
 会ったこともないわたしたちのために。
 ボビーの後輩なの?」

「いや、先輩です。」

「え? 先輩隊員にそんなこと頼んで大丈夫?」
「大丈夫ですよ。」

ボビーは笑って答えた。

「よし、いまからハボロネ行きのバスがあるか調べにいきましょう。」

3人でバスターミナルに行くと、これから1時間以内に発車するバスがあることがわかった。

「時間もないからタクシーで往復しましょう!」

そう言うと、ボビーはタクシーを捕まえてドライバーと交渉し、わたしたちは家までタクシーで戻り、そのタクシーを待たせたまま荷物のパッキングをしてふたたびタクシーに乗り込んだ。

わたしたちの滞在中、体調が悪くて寝込んでいたえっちゃんもきょうはだいぶ回復したようで、笑顔で見送ってくれた。

「えっちゃん、バタバタしてごめんね。
 ありがとう!」

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ボビーといっしょにバスターミナルへと舞い戻った。
こんなに仕事のできる男ってほかにいない。
さらにボビーは、わたしたちのハボロネでの宿泊先も確保してくれた。

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「ハボロネの中心地に住んでいるカジさんという隊員がいますから、きょうは遅くなるしそこに泊まるといいでしょう。」

ボビーはカジさんに電話をし、見ず知らずのわたしたちふたりを泊めてもらえるようにお願いした。

当日いきなりボビーから電話をもらい見ず知らずの夫婦を泊めるようにお願いされるなんて、カジさんもびっくりしたと思う。
だけどカジさんは、快く引き受けてくれた。

「ありがたいよ。
 で、カジさんってどんな人?」

「男性隊員です。
 シニアですよ。」

「シニア!?
 え? 何歳?」

60歳くらいでしょう。
 警視庁の元刑事です。」

「60歳?
 けいしちょう〜!?
 そんな大御所に、突然泊まらせてなんて大丈夫なの!?」

「とても優しい人ですから。
 大丈夫です!」


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ボビーのこの行動力と積極性はなに!?
すごいよ、ボビー!?
そんな力があるなんて想像もしてなかったよ。

ボビーがものすごく男前に見える。
男前のボビーは、バスが離れるまで笑顔でわたしたちに手を振ってくれた。

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バスに乗っている途中、男前ボビーから携帯にSMSが届いた。

「荷物、無事確保!」

いや〜、ほんとうによかった。
ほんとうにありがとう、ボビー。

わたしたちは夜9時すぎにハボロネに到着した。
カジさんが出迎えてくれた。

カジさんはやっぱりどう見ても大先輩で、しかもなんとわたしたちと同じ福岡の人だった。
警視庁で働いていたけど、退職してからは福岡に奥様と戻り、介護施設で働いて入所者にちゃんぼんを作ったりしていたというからとてもおもしろい人だ。
警察官でなかなかそういう人はいない。
カジさんはボツワナの警察庁で現地の警察官にアドバイスをしたり、警察制度の改善を手伝うのが任務。

ちょうどこの日は用事があってマルちゃんも首都のハボロネを訪れていた。
9時過ぎに到着したわたしたちのために、マルちゃんは夕食を作ってカジさんに託してくれていた。

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隊員の人たちのチームプレーで救出できたわたしたちの荷物。
会いたかったよ〜♡

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懸念していたニコンのカメラも盗まれることもなく無事。

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カメラのほかに段ボール箱には、姪っ子甥っ子の七五三の記念写真とおかあからの愛情が入っていた。

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箱には日本の空気が詰まっていた。
段ボールに描かれた何気ない落書き。
保育園児の甥っ子が描いているところを想像する。
後日、姉からメールが送られてきて、新幹線ごっこをしていたんだと知った。

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カジさんは翌朝日本人会でのゴルフで早起きしなければならなかったのに、嫌な顔せず夜着いた突然の訪問客を受け入れてくれた。

カジさんの家は狭くてベッドが一台しかないのに、カジさんはわたしたちにそのベッドを譲り、自分は床にシーツを敷いて寝る準備をしていた。
あまりにも恐れ多いので、お断りした。
カジさんは、どこまでもいい人だった。

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なぜEMSがなかなか届かなかったのか。
それは南アフリカのストライキのせいではなかった。

ただ、ハボロネの保管倉庫に2週間も放置されていたから。

なんで!?
わたしたちがしつこく問い合わせなかったら、あとどのくらい放置されてたんだろう。

恐るべしアフリカ。

落ち込んだり、ハラハラしたり、ドキドキしたり、いらついたり。
でもこのEMS救出劇は今となってはいい思い出。

それに、ボビーリーダーのもとボツワナ隊員のチームプレーはすばらしかった!

みなさん、お手数とご心配をおかけしました!!
ありがとうございました!!
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日本からの宅配便が紛失?

2015.03.09 00:20|ボツワナ☞EDIT
数か月ぶりにフェイスブックを見たら、友だち申請が20件以上来ていたイクエです。
せっかく申請してくれたのに放置していたお友だちのみなさん、ごめんなさい。
わたしは元気にやっています!

ゾウに会えるはずのキャンプサイトで大量のフンコロガシに会ったイクエとケンゾー。
次に向かうのはレタカネという街。

レタカネはとくに何もない地方都市。
けれどわたしたちにはここに行かなければならない理由が。

レタカネ

イクエのおかあに頼み、日本から宅配便をレタカネ宛てに送ってもらったから。
レタカネには協力隊のメンバーが暮らしているので、多少到着日程がずれても彼らが代わりに受け取ってくれる。
送ってもらっているのは日本食材や洋服、そして大切なニコンのカメラ!

隊員に聞くと、これまで日本からの荷物は無事に届いているのだそう。

だけど不安が・・・。
日本からEMSを使えば1週間くらいで届くそうなんだけど、まだ届いていない。
おかあが郵送したのは18日前。

あと1日か2日で届いてくれればいいけれど・・・。

ここからレタカネまでも有料ヒッチハイク。

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それほど待たないうちに、大型トラックが停車。
長距離トラックのおじさんが乗せてくれることになった。

お世話になりま〜す。

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フランシスタウンに行くトラック。
途中までひとり50プラ(約635円)で乗せてもらうことにした。

日本にいるときはこんな大型のトラックに乗ったことなんてなかったし、きっと生涯乗る機会もない。
だけどアフリカでヒッチハイクをはじめてから、当たり前のように乗るようになった。

トラックの高さからフロントガラス越しに見る景色は新鮮。
ぐっと視界が開けた感じ。

手つかずの自然が残るボツワナだけど、道路は舗装されていて車が走りやすい。
アップダウンのない道をひた走る。

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途中、だだっ広い草原にたくさんの牛たちが放し飼いにされている。
子牛も好き勝手に草を食べている。

近くに集落なんてないし、通る車以外何もない。
誰かが飼っているとも思えないけど、かといって野生の牛でもなさそう。

トラックのドライバーのおじさんが教えてくれた。

「ここは空気もきれいだし草もたくさん生えている。
ここの牛たちは何百キロも先から連れてこられた牛だよ。
子牛のころにここに連れてきて牛を置いて飼い主はそのまま家に帰るんだ。
放し飼いにされた牛たちはストレスなく自由に動き回って草を食べる。
大きくなったら飼い主が連れて帰るんだよ。
そんな牛はおいしく育って高値で売られる。」

こんなところに牛を置き去りにしたら誰かが奪っていきそうだけど、それはないみたい。
どうして牛泥棒がいないのか不思議。

幹線道路の分岐点で降ろしてもらって、ここからまたヒッチハイク再開。

すぐに車が止まってくれて、10キロぐらい先まで乗せていってくれた。
お金を請求される覚悟でいたけれど「じゃあね」と言って去って行った。
有料のヒッチハイクが一般的なボツワナで、善意で乗せてくれたんだ。

そしてふたたび、ヒッチハイク。
すると一台のタクシーが止まった。

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ここから目的地までは200キロ。
タクシーに乗るといくらかかるのか見当がつかないけど、予算オーバーに決まっている。

「タクシーなら、いいです。」
「いや、乗りなよ。
 ふたりで80プラでどう?」

ひとり40プラ(約510円)なら、バスや有料ヒッチハイクの相場と変わらない。
タクシーにはドライバーの知り合いが乗っていて、ちょうどみんなでレタカネ方面に行くところだったみたい。
ドライバーも自分のタクシーの車を使っているだけで、きょうは仕事をしているわけではない。

レタカネが近づくと、頂上が平たくなった山が姿を現した。

「あれはオラパ鉱山。
 ダイヤモンドがとれるんだよ。」

世界最大のダイヤモンド鉱山。
世界でダイヤモンド採鉱と販売をする有名企業「デビアス」とボツワナ政府が共同で所有している。

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ちなみに一般の人は立ち入り禁止。
厳重にガードされている。

近くの道路を通るのすら許可証が必要で、車やバスは迂回する。
鉱山のふもとには従業員用の大きな病院や子どもたちの学校、お店なんかもあるんだけど、そこも関係者しか入れない閉ざされた街。

遠巻きに鉱山を見ながら車は曲がり、レタカネの街に到着。

大型スーパーの「SPAR」やユニクロのようなチェーン店の服屋、銀行などが入った平屋のショッピングセンターで降ろしてもらう。
駐車場には車がたくさん止まっていて、都会だ。
こんな地方の街なのに、これまでのアフリカとぜんぜん違う。
地方でこのレベル。
ボツワナは物価も高いし、アフリカの雰囲気はない。

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レタカネには、3人の協力隊員が暮らしている。
3人とも同期で、今回はその3人にお世話になることに。
そのうちのひとり、えっちゃんが仕事帰りに迎えに来てくれた。
ちなみにえっちゃんは、日本でいちばんレベルの高い国立の大学を卒業している。
協力隊のボランティアをしている人は、有名大学を卒業し一流企業で働いていた人も珍しくない。

3人の家に向かう途中は、住宅地。
大人も子どももバイバイ!と手を振ってくれる。

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「ねえ!うちの子を撮って!!」
お母さんたちが頼んだけど、カメラを向けちゃったら泣いちゃった。
一生懸命あやすお母さん。
ねえ、笑って〜♡

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レタカネの3人の隊員は同じ家で暮らしている。
これは協力隊のなかではレアケース。
というのも、家を探し中だから。
3人の任務は、貧しい地区の人たちの暮らしを良くしていく「コミュニティー開発」。
貧しい人たちが暮らす地区はここから車で1時間以上かかるところなんだけど、そこには引っ越せるような家がないんだって。
だから一時的に、レタカネの街の中で3人暮らしをしている。
同期といっても、生活のリズムも違うし、価値観も年齢も性別も違うから、共同生活はなかなか大変そう。

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そんな3人の家におじゃまするイクエとケンゾー。

しかもこの日えっちゃんは熱を出して寝込んでしまった。
同期のマルちゃんと夕食作り。

だけど停電!
大型スーパーもあって発展しているように見えるけど、よく停電するんだって。

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この日はマルちゃんがおいしいお肉を用意してくれていた。
ボツワナっておいしいお肉がとっても安く手に入る。
味と値段の総合評価では、これまで旅した国でナンバーワンかも。
焼いているうちから肉汁が出てきて、いい匂い。

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塩こしょうだけでおいしい。
やわらかく、噛めば旨味がぎゅっと出てくる。

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3人で食事をしながらボツワナの話をする。

ボツワナはエイズ感染者がものすごく多いんだって。
ちょっと前の2003年のデータだけど、成人のなんと37パーセントが感染者。
アフリカのほかの国よりも経済的に豊かな国なのに、平均寿命は50歳くらい。

理由はわからないけれど、ダイヤモンドや銅などの鉱物が多く採れる国なので、そこで働く労働者が買春していることが原因のひとつかもしれないってことだった。

さっき車窓から見たオラパ鉱山。
なんとマルちゃんたちは、鉱山の中に入ったことがあるんだって。
申し込みをして、許可が下りたら無料で鉱山を見学できるらしい。
だけど事前に申し込まないといけないから、今回わたしたちは時間がなくてできない。
だけどぜひボツワナに来る人は行ってみたらいいと思うな。

わたしとケンゾーのイメージしていたダイヤモンドの採掘は、一攫千金を狙う地元の男たちが上半身裸になってハンマーを振りながら汗まみれで土を掘っていく。
泥にまみれた石を磨けばキラキラのダイヤモンドが出てきて・・・というのを想像していた。

だけど実際はぜんぜん違うみたい。
重機を使ってダイナマイトを設置し、どっかーんどっかーんと豪快にやってるんだって。
入念に計算して作業を進めたり、重機や専用の機械を使ったりするから、現場でそんなにたくさんの人がやみくもに働いている訳ではないのだそう。
それに技術や知識が必要だから働いているのは高学歴のエンジニアが多く、給料もいい。
貧しい人が汗水流して一攫千金を夢見てコツコツ土を掘る、なんてわたしたちのかってなイメージは実際とはかけ離れている。
日本の昔の炭坑のような汗と泥と熱気とにぎやかさに満ちた場所を想像していたんだけど、一部の人だけが働けるスマートな作業現場みたい。

ダイヤモンドの事業はボツワナの経済を支えていてGDPの3分の1を越えている。
輸出総額の90パーセントがダイヤモンド。
ダイヤモンドに頼っているボツワナだけど、もし今採掘しているオラパ鉱山のダイヤモンドがなくなってしまったらどうなるんだろう。

でも、政府はそんな心配をしてなさそう。
ボツワナ国内にはほかにもダイヤモンドが採れるところがあるらしく、オラパが閉山したら次のところを開拓すればいいらしい。

国土は日本の1.5倍もあるのに、人口はたったの200万人。
手つかずのところにはたくさん鉱物が埋まっている。

マルちゃんと楽しくご飯を食べたけど、気になるのはわたしたちの宅配便のこと。
きょうこそ届いてるかなって期待していたのにきょうも届いていなかった。

イクエのおかあはEMSで荷物を送ってくれた。
EMSというのは国際スピード郵便のこと。
輸送費は安くはないけれど、その分ほかの荷物よりも優先して配送してくれるし、配送中の荷物が今どこにあるのかインターネットで番号を打ち込めば調べられる追跡サービスもある。

今回は高額の一眼レフカメラを送ってもらうから、途中で無くなった、なんてことは絶対に避けたい。
だからEMSを利用したのだった。

通常1週間くらい、長くても10日くらいと聞いていたのにもうすぐ20日が経とうとしている。
追跡サービスで荷物がどこにあるのか調べようにも、ぜんぜん更新されない。

追跡サービスのページで出てくるのは
「29日 09:22 熊本北郵便局 引き受け」
「29日 20:38 新福岡郵便局 国際交換局に到着」
「29日 22:16 新福岡郵便局 国際交換局から発送」

そのあとからまったく更新されていない。
たしかにわたしたちの荷物は無事に日本を出発した。
だけどいったい今、どこをさまよっているんだろう。

ボツワナはアフリカの中でも発展しているほうだし、道も整備されている。
治安も悪くないし、郵便関係者に荷物を持っていかれることもないから宛先をボツワナにしたのに・・・。
これは間違ってたのかもしれない。
マラウイとか南アフリカとかにするべきだったのかな。
でも後悔しても遅い。
すでに荷物は日本を出てしまっている。

とりあえずわたしたちはあしたレタカネの郵便局に行くことにした。
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ゾウがお祭り騒ぎのはずだったのに、まさかの◯◯

2015.03.08 06:32|ボツワナ☞EDIT
子どものころから体が硬いんだけど前屈だけは人並みに柔らかいケンゾーです。
開脚とかはぜんぜんダメなんだけど、前屈はちゃんと手のひらが床にベタッとつくんだよね。
それに比べて妻の体の硬さは酷い。
どこもほとんど曲がってないから「ふざけんでちゃんとしなよ」って言うんだけど、本人は真面目にストレッチをしているつもり。
すでにおばあちゃんレベルの硬さなんだけど、60歳とか70歳になったらどうなるんやろう。

有料ヒッチハイクでエレファント・サンズ・ロッジの近くまでやって来たケンゾーとイクエ。
ドライバーのおっちゃんに「エレファント・サンズ・ロッジに行くのかい?」と聞かれたので、そうだと言うと「知り合いがいるので電話をしてあげるよ。」と言ってくれた。

ロッジは幹線道路から1.5kmくらい奥に入ったところにある。
電話をすれば幹線道路までピックアップに来てくれる。
誰に電話を借りようか思案していたから助かった。

しばらくすると荷台が座席に改造されたサファリカーがやって来た。
ロッジに行くだけなんだけど、なんだかテンションが上がるよ ♪

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幹線道路から逸れるとそこはもうブッシュ。
いつ野生動物たちが飛び出してきてもおかしくはない。
ほら、定番のインパラたちがこっちを見てる。

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サファリ気分をちょっとだけ味わってロッジに到着。
草葺き屋根のメイン棟はおしゃれでいい雰囲気。

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広々とした敷地内(というかどこまでがロッジの敷地なのかよくわからない)にはコテージが並んでいる。
テントだけどシャワー・トイレ完備の立派なつくり。
ソーラーパネルがついて温かいお湯まで使える。

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キャンピングカーや四駆で颯爽とロッジにやって来るツーリストたち。
みんな装備が桁違い。

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もちろんケンゾーとイクエはコテージなんかには泊まれない。
テント持参だと1人85プラ(約1080円)で泊まれるのでここでもテント泊。

本来のテントエリアはもちろん外。
普段は芝生の上にテントを張るようになってるんだけど、なぜだか屋根がある建物の中に張るように言われた。

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外にはいくらでもスペースがあるのに、なぜわざわざ建物の中にテントを張るのか。
なぜなら、ゾウの襲撃から避けるため。
マラウイのリウォンデ国立公園で泊まったロッジにひきつづき、ここでもゾウの襲撃に怯える夜を過ごすのか?

「エレファント・サンズ・ロッジ」という名前から想像できると思うけど、このロッジの売りはゾウを間近に見ることができるということ。
水場を取り囲むようにコテージが建っていて、ゾウを筆頭に野生動物が水を求めてやって来るんだそう。
サファリカーに乗ることなく、動物が向こうからやって来るんだからすごいよね。

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リビングストンでこのロッジを教えてくれた旅人の女性は1週間くらい前に泊まったそうなんだけど、その日はゾウフィーバーだったらしい。
ゾウの出産も見たんだって。
ゾウの大群が水場に押し寄せて大騒ぎ、泊まってるテントごと踏み潰されないかヒヤヒヤしながら一夜を過ごしたんだって。
興奮したゾウがトイレやロッジを破壊したりもしたんだそう。
きっと乾期の終盤でゾウもいら立ってたんだろうね。
そのお祭り騒ぎのときの名残なのか、ロッジ周辺には大量のゾウの糞が散乱している。

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間近にゾウを見ることができるチャンスが再び到来!と言いたいところだけど、訪れたタイミングがちょっと微妙。
ロッジにある水場に動物がやって来るのは乾期だけみたいなんだよねえ。
ゾウがフィーバーした後のこの1週間で雨が降りはじめて雨期に突入したっぽい。
じっさいこの3日間ゾウはまったく水を飲みに来てないんだそう。
一縷の望みを託してゾウを待つケンゾーとイクエ。

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いくら待ってもゾウはやって来ない。
でも待つしかできないから気長に待つ。

頭上をチュンチュンチュンチュン、パタパタパタパタと小さな鳥が飛び交っている。
どこからか木をめがけて飛んできてはまたどこかへ飛びたっていく。
それを何度も何度も繰り返している黄色いインコのような鳥。
なんだろうなあと木を見上げると、カゴのようなものがたくさんぶら下がってる。

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カゴのようなものは色鮮やかな小鳥の巣だった。
どこからか持ってきた草を上手に編んで丸い巣を作っている。
草は1本ずつ運んでいるから何度も往復しないといけないんだね。

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作りはじめは緑色だけど、時間が経つと草が枯れて茶色に変色。
それにしても器用に作るね。
そのままおしゃれな雑貨屋さんで売れるんじゃない?

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待てども待てどもゾウは来ない。
ここに来ないのならこっちから探しに行こうと、散歩がてら周囲を歩いてみることに。

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いちおう道はあるけれど、見渡す限りのブッシュが広がっている。
ボツワナって肉食動物はいたっけ?
ゾウじゃなくてライオンが飛びかかってきたらどうしよう。

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あちらこちらにゾウの糞が落ちているけどどれもカラカラに乾いている。
けっこう時間が経っているのが明らか。
やっぱりゾウはこの辺りからいなくなったのかなあ。

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けっきょく夜になってもゾウは現れずじまい。
厚い雲が立ちこめて風が強くなってきた。
遠くの空に稲妻が走りそのたびに空をパッと明るく照らす。

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ああ、もう雨期が始まったんだね。
残念ながら朝になってもケンゾーとイクエの前にゾウが姿を現すことはなかった。
その代わり、一晩中フィーバーしたのはフンコロガシ。
なぜだか分からないけどフンコロガシが大量発生して大変だった。

フンコロガシだけど糞は転がさずに狂ったようにロッジの周囲を乱舞。
転がすのは得意だけど元々上手く飛べないのか壁や地面にぶち当たってひっくり返るんだよね。
地面の上にはひっくり返って手足をバタバタさせてもがいているフンコロガシがうじゃうじゃ。
ケンゾーとイクエが寝てるテントにもバシバシ当たってくるからうるさくて煩わしい。

朝トイレに行ったら洗面台に飛び込んで出られなくなったフンコロガシが。
洗面台から出ようとしてるんだけどツルツル滑ってその場で手足を動かしてるだけ。
力尽きてしんでるフンコロガシもいるんだけど、なんで飛ばないのかな?
かなりおつむが弱いみたい。

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外のプールにもフンコロガシが浮かんでいる。
南アフリカから遊びに来ていた年配の父親と青年の息子がプールに浮かんだフンコロガシを一匹ずつ網で救出していた。
この親子、変わっていてフンコロガシに愛着を感じているんだって。
救出したフンコロガシを近くのゾウの糞の上にわざわざ運んであげていた。

ゾウフィーバーを期待してたんだけど、まさかフンコロガシフィーバーとはね。
こればっかりは自然相手のものなので仕方ない。
ゾウは諦めてある大事な目的のためにボツワナの協力隊員に会いにいくことに。
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ボツワナ旅で必要な2つのこと

2015.03.07 06:16|ボツワナ☞EDIT
ヒッチハイクでお世話になったおじちゃんにウニ4000円分をご馳走になって、食べ過ぎ飲み過ぎでトイレでもどしてしまったイクエです。
「ウニもどした」とケンゾーに言ったら「もったいない!」と言われてしまった。
普通「大丈夫?」でしょ。

協力隊のメンバーたちと楽しく過ごし、乾期のヴィクトリアの滝を満喫したイクエとケンゾー。
ザンビアの次に向かう国は、ボツワナ!

ボツワナって聞いてイメージするものは何もないけれど、一世を風靡したコメディ映画『ブッシュマン』の舞台となった国。
どんな国なんだろう。

リビングストンから国境までは乗合いタクシーで行くらしい。

タクシー乗り場がわからずに、国境方面に行く道路でヒッチハイクしたら乗り場まで連れて行ってくれた。
その車はUターンして去って行ったからわざわざ連れて来てくれたんだね。
お別れをしたあとにUターンしていくのを見て、そこではじめて「わざわざ自分の行き先じゃないところまで送ってくれたんだ」っていうことがわかることがたまにある。
感謝しようにも、ときすでに遅し。

ほんとうにありがとうございました!

タクシー乗り場は幹線道路沿いの何の変哲もないスペース。
白タクが客待ちをしている。

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ドライバーが客の奪い合い。

「俺の車に乗れ!」
「いや、こっちだ!」
「俺が先だ!」

わたしたちをめぐってドライバー同士がケンカをする。
大の大人がそんなことでケンカするのは、はたから見るとまぬけで笑える。
ほかのお客さんも笑っていた。

こっちとしては早く出発してくれる車に乗りたいんだけど、そうはいかない。
ドライバーが客の奪い合いをするもんだから、同じ行き先の別の車に客が散らばって乗っている。
満員にならないと出発しないので、どの車もひとり、ふたりの客を乗せたまま待機。
なかなか出発できない。
効率が悪すぎる。
順番を決めて一台ずつ客で埋めて行ったほうが回転が速くて、ドライバーも客も無駄な時間を過ごさなくていいのに。
ばかだなあ・・・。

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ジャングルを切り開いたようなところに一本の道が続いている。
こんな田舎だけれどトラックが通っているのを見ると、国境に近づいていると実感する。

国境までは40分ほどで到着。
運賃はひとり25クワチャ(約500円)。

国境で余ったザンビアクワチャを両替するつもりだったんだけど、失敗!
というのも両替商がうろうろしていたんだけどレートがとんでもなく悪い。
交渉しても相手はぜんぜんレートを上げてくれず、強気な態度。

しょうがない、両替はボツワナに持ち越し!

このあたりは、ザンビア、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビアと4つの国が接している。
そして国を分けているのがザンベジ川。

4か国

ザンビアからボツワナに行くにはこの川を渡らないといけない。
出国手続きをすませたあと、船に乗り込む。
有料っていううわさもあったけど、チケットを買うところもないし請求もされなかった。

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席なんてなくてトラックの横に立ったまま船は動き始めた。
船を動かすおじちゃんと楽しく会話し、5分も経たないうちに船旅終了。

ボツワナに上陸!!

入国手続きをすませて道路に出ようとすると、わたしたちの前を横切るものが。
さすが、ブッシュマンの国。
野生王国。

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正直言うと、ボツワナでどんな旅をするのかわたしたちはイメージできなかった。
有名な観光地があるわけでもなさそうだし、日本人の旅行者も少なそう。
だからボツワナでこれがしたいっていうのは特にない。
わたしたちのボツワナ訪問の目的は、ボツワナの協力隊員を紹介してもらっていたので彼らに会うことと、ナミビアに抜けるために通過すること。

だから情報収集もしていないし、さらっと通過すればいいかなあと軽い気持ちでボツワナに向かうことにしていた。

そんなわたしたちに、リビングストンの宿で出会った日本人の女性旅人が言った。

「ボツワナでは、テントないと死にますよ」

「死にますよ」っていうのは「バックパッカーとしては死にますよ」という意味。

その理由はボツワナには高すぎるホテルしかないから、テントがないと破産するらしい。
ホテルは日本よりも高い。
海外で、ドミトリーを備えたバックパッカー向けのゲストハウスがないことはよくあることだけど、その代わり現地の人が利用する安宿や連れ込み宿があるからこれまで泊まることに困らなかった。
だけどボツワナはそういう類いの宿もないらしい。

割り切って高級ホテルに泊まり続けるか、どこにもよらずに1泊2日くらいで移動してほかの国に脱出するしかない。

だから・・・。

ボツワナ旅で必要なこと、その1。

テントをもっていくべし。

安宿はないけれど、ホテルの庭に有料でテントを張れるらしい。

だからイクエとケンゾーは、リビングストンでテント探しをした。
たずねまわって何軒もの店を見たけれど、ぜんぜん見つからない。
あきらめかけたときにたまたま入った雑貨店で中国製のレジャー用のテントを発見!
質は悪いけど、見つかっただけラッキー。

値段は3000円くらい。
雨が降ったら雨漏りしそうなので、テントの上にかぶせるシートを探したけど手頃なのがない。
そこでシャワーカーテンを購入。
ハイビスカス模様で、アウトドア好きの人の前で使うのはこっぱずかしい。

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ためしにリビングストンで使ってみたけど、このシャワーカーテン、雨を通してしまう。
このあと、寝袋用の外カバー(ゴアテックス)を日本から持って来ていたことを思い出し、ハサミで切り開いてテントの上にかけることにした。
これが大成功!
さすがゴアテックス。
役立たずのシャワーカーテンはテントの中に敷くことにした。

テントを手に入れてボツワナに入国したわたしたちが向かったのは、高級ホテル。
カサネにあるチョベ・サファリロッジ。

手入れされたガーデン、木を多用した美しい建物。
お金持ちそうなお客さまがきれいな格好でくつろいでいる。
こぎたないバックパッカーのわたしたちのような旅人は見当たらない。

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恥ずかしー。
ほかのお客さんにはウェルカムドリンクのカクテルがふるまわれていたけど、もちろんわたしたちにはない。
当然と言えば当然。
普通に部屋に泊まると1泊200ドルとかする。

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テントを張らせてもらうわたしたちはひとり85プラ(約1080円)。
テントサイトはホテルの敷地の奥に追いやられている。
でも、テントサイトまでの道も気持ちがいい。

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木々が生い茂るところにテントサイトが。
仲間がいっぱいいるかと思いきや、わたしたちのようなバックパッカーは皆無。
アウトドア好きのヨーロッパのおじさまおばさまが完璧な設備の専用車で乗り付けている。

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徒歩でこのキャンプ場に来たわたしたちを、おじさまおばさまが不思議そうな目で見つめる。
テントサイトには番号がふられていて、ひとつひとつのスペースはとてもゆとりがある。
車が2台くらいと大きなテントが張られる広さ。
そこにわたしたちのテントをぽつーんと張る。
さびしー。

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余ったザンビアクワチャをボツワナプラに両替したかったけど、ホテルでも街でもやってくれない。
ザンビアクワチャの信頼は低いらしい。
4000円近く残っているのに・・・。
レートが悪くても国境のザンビア側で両替しとけばよかった。

わたしたちは恥をしのいで、テントサイトに泊まるおじさまおばさまたちに両替してくれないか頼むことにした。
3組目くらいであっさりと見つかった。
これからザンビアに行くというフランス人のご夫婦。
南アフリカにすでに行かれていたので、南アフリカのランドと替えてもらった。
もちろん向こうにとって有利なレートで両替したけれど、それでも国境のレートよりはわたしたちにとってもぜんぜんいい。
キャンプサイトに車で来ている人たちは、アフリカをまわってるから、周辺国のお金が余っていたり必要だったり。
だからザンビアクワチャが余った場合は、キャプサイトで両替相手を探すといいと思う。

無事両替もできた。
高級ホテルのテントサイトだけあって、トイレやシャワールームはたくさんあってここは居心地がいい。
Wi-Fiもホテルの建物にあるから、レセプションのところのふっかふっかのソファに座ってインターネットができる。

とてもすてきな場所だけれど、気をつけないといけないことがある。
それは、荒らし屋。

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リビングストンで会った日本人の女性はテントにサルが侵入し、日本食材や化粧品など荒らされまくって数万円もの損害を受けたと言っていた。

赤ちゃんはかわいいんだけどねえ。

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この近くにはチョベ国立公園がある。
ホテルで頼めばボートツアーや車でのサファリに参加し、野生動物に会いに行ける。
ホテルは川に面していて、カバやワニがホテルまでやってくることもあるんだって!

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カバさんやってこないかなあ。

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水面に洗濯板みたいなものが、ぼわんと現れた。
ガイコツがくねくねと泳いでいるようにも見える。
そして、鋭い目。

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ワニ!!

近くに来てほしいような、ほしくないような。

こんなかわいいイボイノシシなら近くで見てもいいんだけどね。

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ホテルの敷地を歩いているだけで野生動物に会えるから楽しい。
とくにイボイノシシはわたしがアフリカで好きな動物のトップに入る。
イボイノシシへの愛着は、キリンやゾウを上回るかも。
ぶさかわいい〜。

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でも大人のイボイノシシは要注意。
鼻息が荒々しく、近づけばど突かれそう。

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ディズニー映画に出てきそうなこんなお客さんも、テントサイトに登場。
白い模様がかわいい。

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ボツワナ旅の楽しみ方がわかってきた。
テント持参でキャンプ場でのんびりし野生動物と遭遇すること。

サファリキャンプで楽しんだわたしたちは、次もキャンプサイトのあるところへ移動することにした。
リビングストンで出会った日本人に教えてもらったエレファント・サンズ・ロッジ。
ここもテントを張ることができるらしい。
運がよければゾウも見られるんだって!

エレファント・サンズ・ロッジのある場所は街でも村でもない。
名もない場所にある。

サファリロッジ

ここで、

ボツワナ旅で必要なこと、その2。

有料ヒッチハイクで移動すべし。

バスの本数が少ないボツワナでは、有料ヒッチハイクが庶民の足になっている。
値段の相場はバス代と同じ。
現地人も普通に利用しているので、簡単に車も止まってくれる。

わたしたちが乗ったのがこのトラック。

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きのうわたしたちが越えた国境の川まで荷物を運ぶのが仕事で、ちょうどその帰りだった。
きょうは輸出用のテレビをザンビアとの国境まで運んだのだそう。
ときには野菜を運ぶこともあるんだって。

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エレファント・サンズ・ロッジの近くまでふたりで100プラ(約1270円)。
車窓からこんな光景も。

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イメージがわかなかったボツワナ。
バックパッカーとして旅をするのは大変かなとも思っていた。

でも
1、テント持参
2、有料ヒッチハイク

これをやれば、国土の17パーセントが手つかずのボツワナでも旅を楽しめる。

さて、今度はどんなキャンプサイトかな。
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ザンビア「ヴィクトリアフォールズ」☆☆☆ 乾期の穴場へ

2015.03.06 04:56|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
飲み過ぎて久しぶりに気持ちの悪い朝を迎えたケンゾーです。
厳密に言うと飲み過ぎてはないんだけど、1kgのウニを食べ過ぎて悪酔いしたみたい。
ていうか、kgってウニに使う単位じゃないよね。
はじめて見た1kgのウニはとんでもない量だった。

ちょっと悩んだけど、滝を見ないとここまでやって来た意味がないだろうということで、カラカラに乾いたヴィクトリアフォールズを見に行くことにしたケンゾーとイクエ。
せっかくの世界遺産だしね。
国立公園の入場料は120クワチャ(約2400円)。

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中に入るとさっそく見えてきた!
橋の上からだと見えなかったけど、ちゃんと滝になってる部分があるよ。
雨期には見られない滝壺が丸見え。
これはこれで絶景じゃない?

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水量が多い西側のほうは乾期でも水煙を立ち上らせている。

ヴィクトリアフォールズの別名は「モーシ・オワ・トゥーニャ」、現地語で「雷鳴のする水煙」という意味。

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水しぶきで滝の様子が見えないほど。
雨期のピーク時には水煙が高さ800mまで立ち昇り、50km先からでも見ることができるんだそう。
残念ながらこの部分はジンバブエ側でしか見ることはできない。

西側から東側に行くにしたがって水量が減ってくる。
轟音を轟かせながら豪快に水が流れ落ちている西側に比べて東側はチョロチョロでとても静か。
ひとつの同じ滝なのに場所によって表情がぜんぜん違うのも乾期ならでは。

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乾期と雨期の水量の違いがヴィクトリアフォールズの特徴のひとつ。
雨期の終わりの4月と乾期の終わりの11月では10倍も違うんだって。
たしかに今はカラッカラだけど、雨期にはこれだもんね。

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ちなみに世界三大瀑布は南米のイグアスの滝と北米のナイアガラの滝とヴィクトリアフォールズ。
でも三大とは言っても、滝の規模ではヴィクトリアフォールズとイグアスが群を抜いているんだそう。

公園内には眺望ポイントがいくつもある。
滝の表情がすべて違うのでまったく飽きがこない。

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滝の上部をよく見るとちらほらと人影が見える。
じつは乾期には水量が少なくて乾いた滝の上を歩くことができるんだよね。

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乾いた滝の上を歩くなんて世界中でもヴィクトリアフォールズでしかできないんじゃないかな?
ぐるっと回って滝の上へ。
雨期には水で覆われている滝の上が丸見えだ。

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滝の上を歩いているなんて不思議な感覚。
ところどころ水たまりがあるだけで滝の面影はないけれど、縁までいくと突然ドーンと落ちこみ切り立った崖が現れる。
いちばん高い中央付近で滝の落差は108m。
身を乗り出して下を覗くと足がすくむ。

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ザンベジ川流域は野生動物の生息地。
国立公園内にもゾウやキリンやシマウマ、カバやワニが生息しているんだって。
とくに乾期にはゾウが水を求めて滝の近くまでやって来るんだそう。
たしかにゾウの糞があちこちに落ちてた。

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滝歩きも楽しいけれど、乾期のヴィクトリアフォールズのハイライトは「デビルズ・プール」。
すぐそこから水が流れ落ちているっていう滝の淵にある天然のプール。
ここで泳ぐというかなり刺激的なものが旅行者に人気。
水量の少ない乾期にしかできない命がけ(?)のアトラクションだ。

でも管理人がいて50ドルという大金を払わないといけない。
ほとんどの人はお金を払ってツアーに参加して体験する。
もちろん貧乏旅行のケンゾーとイクエには無理な金額。
だけどね、「デビルズ・プール」とは別にもうひとつ天然プールがあるという情報をゲット。
そっちはちょっと小さいけれどタダで入れるんだそう。

宿で知り合った日本人夫婦と探すと、あった!
予想以上にスリリングなロケーションにちょっと尻込みしたけれど、ここまで来たからには入らないと。
どんなプールだと思う?
けっこうすごいよ。

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ね、すごくない?
上から滝壺までおよそ100メートル。
水の中に深さ1mくらいの窪みがあってそこに入りさえすれば滝壺に落下!なんてことにはならない。
だけど、落ちないと分かっててもスリリングなことに変わりはない。

イクエもチャレンジしたんだけど「無理、無理!」って言ってなかなか足がすすまない。
でもがんばってちゃんと入れたよ。

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この天然プールは乾期ならではの穴場。
雨期になると水量が多過ぎてこのプールには行けない。
乾期だからできた貴重な体験。

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帰りは乗合いワゴンで街まで戻ってきた。
公園の出口を出て線路を渡った先にワゴン乗り場がある。
料金は1人4クワチャ(約80円)。

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さて、水がない世界三大瀑布の「ヴィクトリアフォールズ」。
「星いくつ?」

「星、3つ!

いやあ、水がない滝ってどうなの?ってかなり心配だったんだけど、予想以上によかった。
「なるほど、こうなってるんだ」って、雨期には見られない滝の全貌が見られておもしろい。
「ただの崖」って切り捨てる人もいるけれど、ゴツゴツとした断崖絶壁はそれはそれでワイルドで格好いい。

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乾いた滝の上を歩いて、逆側から滝を眺めるという経験もそうそうできない。
滝壺ではなくて滝の上で泳ぐという思い出深い経験もできて大満足。

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ただ、ケンゾーとイクエが訪れたのは乾期のピークを1週間ほど越えた時期。
すこしずつ水量が増えていたので滝自体も楽しむことができた。
ほんとうにカラッカラの時期はザンビア側だけだと物足りないかも。
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カラカラのヴィクトリアフォールズをめざしてヒッチハイク

2015.03.05 06:27|ザンビア☞EDIT
きのう妻に悪口を書かれたケンゾーです。
たとえ本当の事だとしても、たくさんの人が見てくれているブログに書かなくてもいいのに。
酒を飲んだら声が大きくなるのは若いときから変わらない。
でも泣きが入ったり絡み酒になるよりはぜんぜんマシだと思う。
でも、若者たちに敬遠されないように気をつけないとね。

セレンジェから首都のルサカに戻ってきたケンゾーとイクエ。
つぎに目指すのは世界三大瀑布のひとつ「ヴィクトリアフォールズ」
ヴィクトリアフォールズはザンビアとお隣のジンバブエにまたがっている。
ザンビア側の拠点の街リビングストンまでおよそ500kmの移動。

リビングストン

ルサカから観光地のリビングストンまではバスが頻発している。
けれどザンビアのバスはけっこう高い。
悩んだ末にヒッチハイクで行くことに。

まずはミニバスに乗ってルサカを脱出。
終点で降りて幹線道路でヒッチハイクスタート。
今回の目標は「お金を払わずに乗せてもらう」こと。
なんとか純粋なヒッチハイクでリビングストンまでたどり着きたい。
紙に「Livingstone」と書いてヒッチハイカーであることを猛烈アピール。

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30分が経ち、一台の車が止まってくれた。
乗せてくれるみたい。
笑顔で駆け寄る。

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「途中まで乗せるけど〇〇クワチャね!」

なんだ〜、白タクか・・・。
場所が悪いのかなあ。

200メートルほど歩いて、あきらめずにヒッチハイクを続けるとまた車が止まってくれた!

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運転していたのはアメリカ出身のおじさん。
1泊2日で途中にある湖に遊びに行くところだった。
おじさんはザンビアで学校を作るNGOを立ち上げている人。
貧しい子どもたちのためにいくつかの学校をすでに運営しているんだって。

おじさんに分岐点まで乗せてもらい、ふたたびヒッチハイク開始。
するとまたすぐに止まってくれた。
今度は現地の人が運転するべつのNGOの車だった。

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ヒッチハイクをスタートさせて4時間。
2台の車に乗せてもらったけれど、リビングストンはまだまだ遠い。
ここいらで長距離稼げる車をゲットしたいなあ。
のどかな景色が広がる幹線道路の上で車を待ち構える。

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行き交う車が少ない田舎の街外れ、長期戦になるかなあと思っていたら意外とあっさり車が止まってくれた。
プシューッと大きな音を立てて止まってくれたのは、連結されたトレーラーを引っ張るトラック。
これはひょっとして一気にリビングストンまで行けるんじゃないの?

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今まで乗ったことのある車の中でいちばん大きいんじゃないかなあ、座席に乗り込むだけでひと苦労。

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2人を拾ってくれたのは、これまた体が大きなヨセフ。
ヨセフはジンバブエ人で南アフリカまで荷物を運んでいる途中。
今夜はザンビアとジンバブエの国境で一夜を明かすそうなので、リビングストンまで乗せて行ってくれることに。
よかった、なんとか今日中にリビングストンにたどり着けそうだ。

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イクエの座っているすぐ後ろにはベッドマットが敷かれている。
夜はそこがヨセフの寝床。

イクエの姉の息子は保育園児で大の乗り物好き。
こんな大きなトラックに乗るの、甥っ子からうらやましがられそうだなあ。

ヨセフには子どもがいる。
「息子はパパの仕事のことうらやましがるだろうね」って言ったら「そうでもないよ」とヨセフ。
長距離トラック運転手なので家をあけることが多い。
そんなパパの仕事を幼い息子は恨めしく思っているみたい。

運転席の前に家族写真を飾っているヨセフ。
子どもたちのために、パパはがんばっているよ!

20歳ごろに結婚したヨセフ。
ジンバブエの田舎では結婚するとき男は牛数頭をお嫁さんの家に贈らないといけない。
将来結婚するために10代の頃から牛を飼いはじめ、子牛を産ませて着実に頭数を増やしていき、スムーズに結婚までこぎつけたんだって。
いまでは何十頭も牛をもってるっていうからすごい。

音楽が大好きなヨセフ。
見晴しのいい車内にジンバブエミュージックが鳴り響く。

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途中で冷たいコーラまでごちそうしてくれた。
ありがとう!ヨセフ。

大きなトラックに揺られること5時間、夜7時過ぎにリビングストンに到着。
顔はちょっといかついけれど、笑顔がチャーミングで人のいいヨセフに別れを告げる。
ありがとう、これからも安全運転でね。

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日が暮れてすっかり暗くなってしまったリビングストン。
ふたりがめざすのは「ジョリーボーイズ バックパッカーズキャンプ」
セレンジェであったミオちゃんがお勧めしてくれた宿なんだよね。

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宿に入ってふたりともビックリ、「うわっ、めっちゃツーリストがおる!」。
宿の中には欧米人のツーリストがうじゃうじゃ。
首都のルサカでもぜんぜん見かけなかったのに、じつはこんなにツーリストがいたなんて。
白人に囲まれるのは半年ぶり。
アフリカに入ってはじめて。

16ベッドドミトリーで1泊12ドル、8ベッドの部屋だと15ドル。
敷地が広くて、まったりとできるスペースがたくさんあるのがいい。
テントサイトもあるのでテント泊も可能。

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安宿だけど欧米人が大好きなプールも完備。
なんで欧米人はあんなにプールが好きなんだろう。
けっこう肌寒い夜でもキャッキャ言いながらプールに飛び込んでるもんなあ。

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リビングストンでのハイライトはもちろんヴィクトリアフォールズ。
市街地から滝まで13kmと意外と離れている。
この宿は滝までの無料シャトルバスを毎朝走らせているので利用した方がいい。
毎日限定16人、行きだけのサービスなので帰りは自力で帰ってこないといけないけどね。

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ザンビアとジンバブエの国境にあるヴィクトリアフォールズ。
それぞれの側から違う表情を眺めることができるんだけど、ジンバブエ側に行くにはビザが必要。
ジンバブエビザは30ドル、滝を見るためだけに30ドルはもったいない。
滝観光用に1日ビザがあるって聞いてたんだけど、最近廃止されたっていう噂も。
とりあえず滝の手前にあるイミグレーションに行ってみることに。

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結論はダメだった。
1日ビザは廃止されていたんだけど、ザンビアとジンバブエの共通ビザが新設されていたことが発覚。
それぞれシングルエントリーのみで50ドル。
通常のザンビアビザだけで50ドルするのでかなりお得。
空港や限られた国境でしか発行してないみたいだけど、2か国訪れる予定の旅人にとってはいい話。

ジンバブエ側でヴィクトリアフォールズを眺めることは諦めたケンゾーとイクエ。
ビクトリアの滝の幅はおよそ1.7km。
そのうち1.2kmがザンビア側で0.5kmがジンバブエ側にある。
水量が多いのはジンバブエ側。
ジンバブエ側のほうが迫力があるそうなんだけど、雨期は水量が多過ぎて水しぶきで視界が遮られてしまうのでザンビア側のほうがいいんだって。

だけど今は乾期の終わり。
ザンビア側はカラッカラに乾いているそうなのでジンバブエ側で見るほうがベターなんだって。
まあ、しかたないね。
この時期にしか見られないカラカラの滝で我慢しますか。

ヴィクトリアフォールズの周辺は国立公園になっている。
滝を間近で見るには入場料を払って公園の中に入らないといけない。
その前に国境に架かるビクトリアフォールズ橋を見にいくことに。

ザンビアとジンバブエの国境を流れるザンベジ川に架かっているビクトリアフォールズ橋
高さ128mで長さは198m、1905年に完成。
人や車はもちろん、線路が引かれていて貨物列車も渡れるようになっている。

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雨期には橋からもヴィクトリアフォールズが見えるそうなんだけど、やっぱり乾期の今はダメだね。
茶色い岩肌しか見えないよ。
橋の奥に見える岩は本来は流れ落ちる水で見えないんだって。
緑の草が生えてる部分も水で覆われているそうなんだけど、乾期のいまでは想像もできない。

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このビクトリアフォールズ橋ではいくつかのアトラクションを体験することができる。
いちばん人気はバンジージャンプ。
橋の真ん中から128m下まで真っ逆さま!
雨が降るあいにくの天気だったんだけど、けっこうな人数がチャレンジしていた。

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ビクトリアフォールズ橋は対岸の国のビザを持っていなくても自由に渡ることができる。
下を見ると水量の少ないザンベジ川が流れている。
距離感がイマイチつかめないのか、足がすくむような感じはしない。
みんなぽんぽん飛んでたけど、意外と怖くないのかも。

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滝のほうを眺めても切り立った崖が見えるだけ。
チョロチョロと流れるか細い水の流れが幾筋かは見える。
かろうじて滝っぽさは見てとれるけど、世界三大瀑布の面影はまったくない。

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やっぱり時期が悪かったのかなあ。
はたしてお金を払って入場して滝を見にいく価値はあるのか?
ただの崖を見てもしょうがないんじゃない?

悩んだ末に、せっかくここまで来たから見にいくかと公園内に入って間近に滝を見ることにしたケンゾーとイクエ。
結果は・・・よかった!
予想外にかなり楽しんだよ、カラカラのヴィクトリアフォールズ。

乾期でしか見られないヴィクトリアフォールズの全貌をお楽しみに ♫
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あめ、あめ、ふれ、ふれ、

2015.03.04 06:21|ザンビア☞EDIT
最近、夫が年下の旅人と飲んでいるときの様子が昔の上司がよっぱらったときの様子と重なってしまうイクエです。
目がとろんとなって、声がでかくなって、誰よりもたくさん話して、ろれつがまわらなくて・・・。
あとで若い人に「だんなさん、だいぶ酔っぱらっていらっしゃったようですけど大丈夫ですか?」って聞かれるんです。
でも、意識はハッキリしててそんなに酔っぱらってないんですよ。
酔っぱらったように見えるんです。
見かけや動作が「酔っぱらったオヤジの典型」になるんですよ。
妻としては恥ずかしいですね。
なんで年取ったらあんな酔い方をするんでしょう。
体力的なことだけが原因ではないと思うんです。
たぶん相手が年下ばかりだと突っ込む人がいないし、話を聞いてくれるから、スターになった気分で気が大きくなるのかもしれません。
わたしも酒好きですがそうはなるまいと思うこのごろです。

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協力隊員5人が活動するセレンジェ。
ミオちゃんの家で寝て、朝起きたら外からミネモト君の声が。

遊びに来た、のではなく、洗濯しに来ていた。

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というのも、ミネモト君の家は水が出ない。
家で水が出ないのはアフリカでは珍しくないけれど、家の近所でも水が汲めない。
だからわざわざ離れたここまで洗濯しに来たのだった。

この時期は乾期が終わり雨期になる時期。
だけど異常気象で、ことしはなかなか雨が降らずにずっと乾期が続いている。
だから近所の井戸が涸れちゃったんだって。

ミオちゃんの家もつねに水が出るわけではなくて、毎日断水の時間がある。
このまま雨が降らなければ、ミオちゃんのところも一日中水が出なくなるかもしれない。

隊員たちは「早く雨が降ること」を祈るのみ。

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ミネモトくんが朝から来ていたので、そのままミネモトくんの活動場所を案内してもらうことに。
あぜ道を歩いていくミネモトくん。
その手には・・・。

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ミオちゃんのところで分けてもらった水。
生活に必要な水だけど、水浴びや料理、食器洗い、洗濯を考えるとけっしてじゅうぶんな量じゃない。
でもこれだけでもけっこう重いし、水をこぼさないように歩くのは大変。
これを持ったまま30分歩いて行く。

ミネモト君の下の名前はタカ。
家が近づいてくるとどこからともなく「タカ」コールが!

「ターカ、ターカ、ターカ、ターカ ♪」

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コールをするのは近所のタカファンの子どもたち。
ほかの隊員によれば、ミネモト君は路上で人に会うたびにちゃんと挨拶したり話しかけたり丁寧な対応をしていて、みんなに慕われているらしい。

一人一人に挨拶したり話しかけたりすることは、簡単なようで難しいこと。

とくに日本人は目立つのでほかの住民からすると特別な存在だから、住民はみんな声をかけたがる。
だけど自分としては歩くたびにそうだから、それがわずらわしかったり面倒に感じることもあり、対応がいいかげんになってしまう。
わたしたちもたまに旅先でそういうふうになる。

でもミネモト君は丁寧にひとりひとりと向き合ってるらしい。

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でも、そんなミネモト君の家はきれいとは言えない家だった。
人には向き不向きがある。
ドンマイ!

家事や整理整頓が苦手だというのは、ほかの人から聞いていた。
ゴキブリやネズミといっしょに仲良く暮らしていそうだなあ。

埃まみれの部屋には理数科教師としてのユニフォームの白衣、趣味の柔道着、そしてフォーマルなときに着るブレザー。

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台所のスペースはあってないようなもの。
袋に入った大量の炭があるから、料理はしてそう。
でも水が出ないから料理をする気にもあんまりならないよね。

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部屋を見せてもらっている間も、外からはあいかわらずのタカコール。

「ターカ、ターカ、ターカ、ターカ ♪」

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話しかけると、「キャ〜」と言ってダッシュで逃げる。
まるで「だるまさんがころんだ」の遊びをやってるみたい。

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近所の集落を案内してもらうことに。
ザンビアの何もない田舎で、日本人がこんなに連れ立って歩くのを客観的に考えればなんか奇妙。

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ここもルサカのにっちーが活動していた地区と同じように「コンパウンド」。
もともと貧しい人たちが不法に居住し、それが集落となったもの。
スラムと言えば言い過ぎだけど、ほかの地区よりも家々が密集していて経済的に苦しい人たちも多いみたい。

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家から水が出ないのはどこの家庭もいっしょ。
集落の一画にキオスクのようなところがあり、そこで水汲みはできるんだって。
だけどそこも水の出る時間は決まっていて、その時間になると大行列ができるのだそう。
4時間待ちだから、活動のあるミネモト君はなかなかここには並べない。
わたしたちが訪れたときは水の出ない時間帯だったので並んでいる人はいなかったけど、そのかわりバケツが並んでいた。

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コンパウンドの市場へ。
雨傘を日傘として使っている女性たち。

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本来ならもう雨期なのに、かんかん照りですごく暑い。
ことしだけならいいけれど、異常気象でこれからもずっとこうなのかな。
水も枯れちゃうし、生活するのがますます大変になってくる。

市場では、種類は限られているけど野菜もフルーツも売っている。
そしてこんなものも。
これは、食べ物。

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みの虫みたいな昆虫の干物。
魚の干物の匂いとは違う、どくとくの匂いがする。

塩で炒って食べると、エビみたいでおつまみにもってこい・・・らしい。
マラウイの市場でもよく見かけた。
アフリカの南部の方では人気食材。
見かけよりもおいしいらしいけど、食べる気はしないなあ。

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頭にバケツを乗せた人たちが次々に。
みんな遠くで水汲みをしてきたんだね。
子どもたちもがんばっている。
早く、雨が降ればいいのにねぇ。

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次にわたしたちが向かったのは、ミネモトくんが教えている学校。
だけど今は学期が終わって休暇中。
公立の男子校。

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ここの生徒はあまり勉強が好きではないみたい。
先生にも問題があって授業を放棄することも多いのだそう。
授業をせずにぼーっとしたり家でくつろぐ先生と、やる事がなくて校庭でおしゃべりする生徒。

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教育熱心でやる気のある先生たちは都会で教えたがる。
こんな田舎の学校に赴任する先生は教育に情熱がない先生たちで、日本だと「教師失格」の人たちもいるらしい。
とくに政府から監視されることもないし、ただ給料をもらえればいいやっていう考え。
そういう人はあえて田舎の学校を希望するんだって。
そうなると、都会と田舎の教育に格差が生まれるし、それがのちのち経済格差にもつながっていくかもしれない。

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ザンビアでは授業は英語で行なうことになっている。
だけどこの学校は英語がわからない生徒が多くて、ミネモト君の理科の授業にもついてこれない生徒がほとんど。
何を言ってるかわからない授業を受けても、生徒はちっともおもしろくないと思う。
学習への意欲もなくなってしまう。
基本的な英語を教える授業を増やすとか、現地語での授業を認めるとか、教育システムを見直す必要があるんじゃないかな。

ほかの街で先生をしている隊員のナツメさんも、わたしたちといっしょにミネモト君の学校を見学しにきていた。
ナツメさんの学校はちょっと都会の女子校。
先生たちも教育熱心な人たちで生徒はとても優秀なのだそう。
自分よりも英語がペラペラな生徒が多いと言うナツメさん。
その話を聞いて、うらやましがるミネモト君。

ミネモト君の学校には成績表が張り出される。
正答率が低くてびっくり。
いちばんいい生徒で66パーセント、0パーセントの生徒も多数。

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ラスカルが「授業の前に簡単な英語を教えたほうがいいんじゃない? あとは、こんなふうにテストで問われたらこういう答え方をする、っていう解き方の基本を教えたほうがいいかも」とミネモト君にアドバイスした。

ミネモト君が教育の仕方を変えたところで、ほかの先生はきっと変えない。
この学校だけじゃなくてザンビアの田舎の学校では、同じようなことが起きているのかもしれない。

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セレンジェには観光地はない。

「何もないけど、駅でも見にいきましょうか」とラスカルが言った。

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ほったて小屋の無人駅かなと思っていたら、それなりの大きさの駅だった。

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タンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道。
中国の支援で1970年代につくられたもので、全長およそ1860キロ。
アフリカを旅する人には、タンザン鉄道に乗ることにロマンを感じる人もいる。
窓からはキリンやシマウマなどの野生動物が見えることもあるのだそう。
わたしたちはタンザニアのあとにマラウイに行くことにしたので乗ってないけど、「これがあのタンザン鉄道かあ」とちょっとだけ感慨深い。

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この日はまた、渡辺料理長の指示のもとみんなで夕食作り。
きょうのメニューは「バングラカレー」。
渡辺料理長がバングラデシュ人から直伝されたものなんだとか。

みんな思い思いのスペースで作業。
ラスカルはじゃがいもの皮むき。

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おいしいカレーを引き立てるご飯はこちら!
日本からはるばるザンビアにやってきたもの。

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2種類のバングラカレー。

ひとつはトマトベースの赤いカレー。
水を一切使わずに、大量のトマトを煮詰めてスパイスを加える。

もうひとつは、焦がしバターの黒カレー。
甘くて香ばしいのが特徴。

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みんなで食べるカレーはおいしい!!

ヴィクトリアフォールズぐらいしか立ち寄るところがないザンビアで、田舎に滞在し、ありのままの人々の暮らしを垣間見るきっかけをくれてありがとう。
セレンジェ隊員のみなさん、残りのセレンジェライフを満喫してくださいね。

日本に帰ったら渡辺料理長の指導のもと、豊富な日本食材を使って絶品グルメを作りましょうね!
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アフリカでも餃子は食べられる!

2015.03.03 13:08|ザンビア☞EDIT
夫は手をつなぎたがっているようですが、結婚してから手をつないで歩くのがなんか気が進まないイクエです。
きのう街が見渡せる丘から下っていたら何度か滑りそうになって「手をつないであげるか」と嬉しそうに夫が言ったので、つきあってつながせてあげました。
世の中の主婦の人はどうなんでしょう。
これで子どもがいたらなおさらですよね。

ザンビアの首都、ルサカで過ごしたイクエとケンゾー。
泊めてくれた隊員のにっちーが、こんなものを食べさせてくれた。

〇〇の木の実。
なんでしょう?

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バオバブの木の実。

バオバブの木は大きな白い花を咲かせるんだけど、こぶしぐらいの大きさの実をつける。
その実の中の白い種みたいなものを食べられる。
少し硬くて、甘酸っぱい。
梅干しの種の中の白いのに似ている味。
正直言うと特別おいしいってわけではないんだけど、バオバブの実を食べるっていうのが特別な感じがして好き。

このバオバブの実のことをインターネットで調べたら、カルシウムやビタミン、ポリフェノールなど栄養がたっぷり詰まっていて「スーパーフルーツ」として評判が高いらしいよ。
そのうちサプリメントで人気になる?

お世話になったにっちーのところから次に向かうのはセレンジェという街。
別に観光地ではないし特別大きい街でもないけれど、ここでは5人の隊員が活動している。
ザンビアの見どころと言ったらヴィクトリアフォールズしかないなか、隊員がいる街はイクエとケンゾーにとっては訪れる価値のある場所。

セレンジェ

ザンビアは驚くほど長距離バスの運賃が高い。
数千円はする。
さらにこの時期は混み合っていて、バスのチケットを予約しに行ったけど取れなかった。

ということで、わたしたちはヒッチハイクをすることにした。
アフリカでのヒッチハイクは安全面で不安があるけれど、ザンビアは発展していてそれほど治安の悪さを感じない。
よし、チャレンジ!

まずはにっちーの家からミニバスで幹線道路まで移動し、そこからヒッチハイクを試みることにした。
いつものように手を挙げてミニバスを止める。
ミニバスには「KAIZEN」の文字。

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これは「改善」ってこと。
「KAIZEN」は海外でも通用する言葉。
もともと日本の製造業の工場で使われていたスローガンで、効率を良くしたり作業の安全を追求したりして業務の改善を行っていくということ。
とくにアフリカでは日本を見習おうと「KAIZEN」を合い言葉にしている。
でも、なぜこの車に「KAIZEN」と書かれているのかナゾ。
「NIKE」みたいに、「KAIZEN」と書けばかっこよく見えると思っているのかもしれない。

でもじつはこの車、ミニバスのかたちをしていたけどミニバスじゃなかった。
止まってくれたので、後ろのドアを開けると座席がなくて配達の車みたいになっていた。
どこかの会社の車だった。

「あ、間違った!
 ごめんなさい。」

「いいよ、乗せてあげるよ。」

はからずも最初からヒッチハイクするかたちになった。

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しかも彼らが行きたい方面とわたしたちが目指す方面が途中で枝分かれしていたのに、わざわざわたしたちの行きたい方まで連れて行ってくれた。

「車をつかまえるのに、いい場所があるよ。」

彼らが連れて行ってくれたのは、幹線道路沿いの車止めのスペース。
そこには大きな荷物をもった人たちが立っていたり、車が停車していたり。
どうやらここは地元の人たちのヒッチハイクポイントらしい。
そんなところがあるなんて、知らなかった。

「ありがとう!!」

車から降りてすぐ、一台の車が脇に止まった。

「どこに行くの?
 途中の街まで30クワチャ(約600円)で連れて行くよ!」

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ヒッチハイクと言っても無料で乗せてくれるわけではなさそう。
ルサカから車で北に行く人がこの場所に立ち寄り、同乗したい人がいれば自分の車に有料で乗せるというシステムらしい。

ここからおよそ200キロ。
30クワチャならバス代に比べれば安い。
乗せてもらうことにした。

「これ、日本のTOYOTAだよ。」
自慢げに言うドライバー。

「でも、これなんて書いてあるの?」

車のナビゲーションの画面には「ディスクを挿入して下さい」の文字。
ザンビアのナビのディスクなんてないだろうから、使いものにならない。

「ラジオに切り替えると、この文字が出るんだよ。」

そこに出たのは、イクエとケンゾーにとって馴染みのある文字。

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ザンビアでまさか「FM福岡」の文字を見るとは!!
前の持ち主の人が福岡の人だったんだね。

ほんとにFM福岡がここまで届けばいいのにね〜。

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車に乗っていたのは男性2人組でおじさんと甥っ子の関係。
ルサカで親族の結婚式があったのでその帰りだった。

2人の家はずっと北。
わたしたちが目指すのは北西。
カピリムポシという街で男性たちと別れてヒッチハイク、再スタート。

できればお金の受け渡しのない、純粋なヒッチハイクを成功させたいな。
わかりやすく行き先を紙に書いて道路脇に立つ。

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しばらくしてから若い男性3人組の乗った車が止まった。
「俺たちはタンザニアの近くの街まで行ってるんだ。
 セレンジェは途中だから、乗せてあげるよ。」

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今度は運賃のことを言われない。
ヒッチハイク成功。

でも、2時間経って目的地に着いて降りるとき「で、いくら払える?」って突然の催促。
そっかあ、そのつもりだったのかあ。
でも最初に言ってもらいたかったなあ。

「そっかあ。
 いくらって言われても・・・。
 これでお願い!」

32クワチャ(約640円)渡す。

「ちょっと少ないなあ。
 でもまあいいや。」


ザンビアでお金の受け渡しのないヒッチハイクは難しいかもしれないけど、お金を払うヒッチハイク文化はあるみたい。
バスは高いし混み合っていて席がないことも多いし、案外ザンビアでのヒッチハイクはいいのかもしれない。

6時間半かけてたどり着いたセレンジェの街で出迎えてくれたのが、この3人の隊員。
左から体育教師のミオちゃん、パソコンを教えているラスカル、右は理数科教師のミネモトくん。

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ちなみにラスカルは協力隊員になるのは2回目。
一回目はパプアニューギニアで理数科教師をしていた。

ラスカルというニックネームは、パプアニューギニアにちなんだもの。
パプアニューギニアでは恐ろしい武装強盗グループのことを「ラスカル」と言う。
イクエとケンゾーもパプアニューギニアに旅行に行ったことがあったので、ラスカルのニックネームがパプアニューギニアにちなんだものであることはピンときた。
アライグマ「ラスカル」のかわいいイメージと実際の武装強盗にギャップがありすぎて、よく覚えていた。

わたしたちはラスカルの家よりも少し大きいミオちゃんの家に泊まらせてもらうことに。
と言っても、ミオちゃんの家もほかの隊員に比べると狭くて一部屋だけ。
キッチンもない6畳くらいの部屋。
ルサカのにっちーの豪邸の話をすると、みんな羨ましがって「荒らしに行こう!」と興奮。

でもみんな、都会のルサカよりものんびりしたセレンジェの街を気に入っている様子。

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ラスカルが「ここには何もないけれど」と前置きして、お気に入りのところに案内してくれた。
ミオちゃんの家から少し歩くと草原が広がる。

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そして草原を突き抜けると、今度は林に。
木の間にぽつぽつと民家が姿をあらわす。
けっこうたくさんの家々が隠れ家のようにある。

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こんなところがまだあるんだなあ。
電気も水道もなく生活しにくそうなんだけど、けっして生きづらくはなさそう。
心がすっと休まる場所。
暮らしの原点がある場所。

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家のまわりには畑がある。
ここで暮らす人たちは、昔と変わらない生活を大事にしているようにも感じる。

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セレンジェには未舗装の道が多い。
それでも最近土を固めて整備したようなまっすぐな道もある。

「ここもこの前、道幅を広くされたところ。
 そのうち舗装路にされる。
 前はもっと木があって良かったんですけどねえ。」

「ほんとだよねえ。」

隊員たちがさびしそうに言う。

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わたしのイメージするアフリカらしい風景は、思っているよりも早いスピードで地球上からなくなっているのかもしれない。
現地の人がそれを望んでいるのなら、しょうがないことなのかもしれない。
でも、ほんとうに現地の人は望んでいるのかな。

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初日の夜は、街でいちばんおしゃれと言われるレストランに連れて行ってもらってにぎやかな夕食。
ほかの街で活動する隊員もちょうどセレンジェに見学に来ていたので、大人数に。

みんなでピザパーティー。
何も娯楽がないセレンジェで、みんなといっしょに食事をして楽しく飲んで話すというのが最大の娯楽。
隊員たちのエネルギー補給の場。
でも、こういうときも話はやっぱりアフリカや活動のことなんだけどね。

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次の日はミオちゃんが活動する大学へ。
ミオちゃんは教師を目指す学生に体育を教えている。
そもそも学校現場に体育教育という概念があってないようなものなので、大変みたい。

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もちろんミオちゃんは日本でも現役の体育教師。
まもなく活動を終えて帰国する。
きっとアフリカで感じたことや体験したことを日本の生徒たちに伝えていくんだろうな。
そしてミオちゃんの話を聞いた日本の子どもたちは、世界をもっと身近に感じるようになって刺激をもらうことになるんだと思う。

そういう意味で、協力隊員の活動には大きな2つの価値がある。
ひとつは海外貢献。
そしてもうひとつは日本に帰って、自分のまわりの人たちの見識を広げること。

わたしも中学生や高校生のとき、先生が協力隊経験者だったらいろんな話を聞けていろんな刺激をもらえたと思う。
その年齢って感受性が豊かでいろんなものを吸収する年頃。
将来のミオちゃんの生徒がちょっとうらやましい。

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ちなみにラスカルもこの大学でパソコンを教えている。
こんな田舎の大学に日本人の先生が2人もいるから、この学校の学生たちもいろんな刺激をもらってるんだろうね。

さて、大学の学食の厨房へ。
大きな釜が並んでいて、日本の給食室みたい。
ちゃんとガスで調理しているし、これまでアフリカの学校で見てきた薪の給食室とは大違い。

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大きな釜で炊いているのは、ご飯じゃなくてシマ。
トウモロコシの粉から作る主食は、アフリカのほかの国でも食べてきたけど、わたしはザンビアのシマがいちばんおいしいと思う。

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大学の学食と言っても、定食メニューがあるわけではない。
みんないっしょのメニュー。
昼食の時間になると学生たちがいっせいに並んで、食事をもらう。

この日は、シマと豆の煮込みと魚。
海のないザンビアだから、魚が食べられるのはうれしいね。

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この日のわたしたちの夕食のメニューは・・・。

餃子!!

この街の別の学校で教師をしている渡辺さんが今回の料理長。
ちなみに渡辺さんもラスカルと同じ、協力隊2度目。
前回はモザンビークで活動していた。

アフリカの限られた食材で和食を作るのはお手のもの。

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餃子の皮なんて買えないので、小麦粉で作る。
皮を延ばす麺棒の代わりに、ワインの空き瓶を使って黙々と皮を作っていく。

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料理長の指示のもと、役割分担。
日本にいて、いい大人の男たちが協力し合って料理を作るっていう機会はなかなかない。
だけどここでは、それが珍し光景ではない。

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ふっくらこんがり焼けた手作り餃子。
もっちもちの皮。
生姜が利いた具。
酢醤油といっしょにいただきます!

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おいしくないわけがない!
ザンビアのシマもまあまあおいしいけど、餃子の足元にも及ばない。
とくにザンビアで食べる手作り餃子は格別のおいしさ。

渡辺料理長、ご指導ありがとうございました。
これでほかの国でも餃子を作れそうです!
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ザンビアのスラムに響き渡るゴスペルの大合唱

2015.03.02 13:44|ザンビア☞EDIT
リアルタイムはチリ・サンティアゴで1週間ぶりにベッドで寝て爆睡したケンゾーです。
ずっとテント泊をしていて、地面が硬かったり周囲がうるさかったり寒かったりでずっと熟睡できてなかった。
久しぶりのベッドは柔らかくて枕もあって最高。
ベッドで寝られるうちに寝溜めをしとかないと。

話は戻ってアフリカ。
ホテルのような快適な、にっちーの家のゲストルームで爆睡したケンゾーとイクエ。
朝起きて窓から家の外をのぞいてビックリ。
え?ここどこ?!
アフリカじゃないよね?っていう景色が広がっている。

きちんと刈り整えられた芝生の庭。
さりげなく置かれたおしゃれなガーデンテーブルとチェア。
シュンシュンシュンと軽やかな音を響かせながらスプリンクラーが回っている。
さすが、オーナーはイタリア人。

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なんなんだこの癒しの空間は。
にっちー、めっちゃいい環境で暮らしてるよ。
これだったら多少交通の便が悪くても、近くに商店がなくてもぜんぜん我慢できるよね。

この日はザンビアの「コンパウンド」と呼ばれる地区をにっちーに案内してもらうことになっている。
コンパウンドはもともと貧しい人たちが不法に住んでできた住宅街で、地図にも載っていないところが多く、スラムとも言える場所なんだって。

にっちーの派遣先は、コンパウンドを管轄している役所。
そこからコンパウンドの住民たちが立ち上げたコミュニティセンターに出向している。
コミュニティセンターの収入向上がにっちーの仕事。
現在はおもに、空き地になっているスペースに畑を作りコンパウンドの住民に開放、いっしょに野菜作りに励んでいるんだそう。

その前にちょっと寄り道、いちど市街地まで出てマーケットへ。
迷路のように入り組んだマーケットで物色しているのは、キテンゲというアフリカの布。

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にっちーといっしょに活動している、コンパウンドの住民の1人に裁縫が得意なおばちゃんがいて、キテンゲで服や小物などを作ってくれるんだって。
にっちーもかわいいカバンなど作ってもらっていた。
いままでお土産らしいものをほとんど買ってこなかったケンゾーとイクエ。
旅中にも使える実用的なものだし、せっかくなのでケンゾーのズボンとイクエのスカートを作ってもらおうと生地を選ぶことに。

ひとくちにキテンゲと言ってもデザインは様々。
伝統的な柄もあれば奇をてらったおもしろい柄も。
ちょくちょく新作柄もリリースされるみたい。
ケンゾーとイクエがどんな柄の生地を選んだのかはまたのちほど。

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生地を買っていざコンパウンドへ。
にっちーが活動しているコンパウンドは「ジョージ地区」。
幹線道路には車が走り、人で賑わい、一見するとほかの街と同じように見える。

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「コンパウンド」を日本語に翻訳すると「未計画居住区」。
言葉のとおり未計画のまま人が集まり形成された地域で、住所もなく水道や電気などのライフラインが満足に整備されていないスラム状態となっている地区。
所得水準も低く、満足に食べ物を食べられない家庭も多いんだそう。
ルサカにはこうしたコンパウンドがいくつかあり、人口の7割がコンパウンドに住んでいるという統計もある。

ズボンを縫ってもらうミセス チャリティーの家へ。
たしかにコンパウンドの内部は道が迷路のように入り組んで「未計画」という表現に納得できる。
けれど、衛星放送を受信するためのパラボラアンテナをけっこう見かけたり、車を所有している人もいるなどスラムと聞いてイメージする風景とはかなり違う。
何世代もそこに住んでいるから家もしっかりした造りのものもあるし、店や食堂もあって街並みのようになっている。

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もちろんコンパウンド内にも貧富の差が存在する。
電気も水道もなく、汚れた食器を地面の砂で洗っている家庭もたくさんあるんだそう。

首都ルサカの比較的貧しい人々が集まり住んでいるジョージ地区。
だけど、悲壮感のようなものはまったく感じられない。
出会う人みんな明るいんだな。

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ここがチャリティーの家。
かわいい子どもたち(誰が彼女の子どもで誰が近所の子かは分からない)が出迎えてくれた。
乙女な仕草がかわいい!

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チャリティーの家には電気が通っていてテレビもあるし、家財道具も多い。
リビングルームが彼女の作業場。
ここでほかの住民に裁縫を教えてもいるんだそう。
娘の乙女な表情は母親譲りだな。

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採寸をして細かく要望を聞いていく。
ここにポケットを付けてとか、リボンをつけてとか、かなりフレキシブルに対応してもらえる。
4日後の出来上がりが楽しみだ。

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夕食の食材を買おうとコンパウンド内のマーケットへ。
野菜売場からなにやら賑やかな音が聞こえてくる。
なんだろうと思ったら、女性たちがゴスペルを大合唱してた。

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リズムカルなメロディーに合わせて、力強い歌声がマーケットに響き渡る。

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野菜売りのおばちゃん達も買物に来ている人たちも自然と体が動いている。
生まれながらに体に染み付いているリズム感。
子どもたちも楽しそう。

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たしかにコンパウンドに住む人々は貧しいのかもしれない。
だけど、心はとても豊かな気がする。
コンパウンド内はとても活気があり笑顔で溢れている。
支援は必要なのかもしれないけど、はたして物質的な支援が必要なのかどうかは疑問。
にっちーもその辺りは思うところがあるみたい。
コンパウンドの人々が本当に必要としているものは何なのか、見極めが大切だね。

4日後、チャリティーにお願いしていたズボンとスカートが完成。
ケンゾーは青い生地に黄色のワンポイント、イクエはちょっと和柄ちっくなオレンジの生地。
どう、似合う?

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ちなみに、キテンゲの生地が1人2mで25クワチャ(約500円)、ミセス チャリティーの縫製代が2つで70クワチャ(約1400円)。
いいお土産ができて大満足だ。
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ザンビアにもすごい家に住む隊員がいた

2015.03.01 07:11|ザンビア☞EDIT
もうしばらく見たくもない、というくらいサーモンを食べまくったケンゾーです。
偶然出会った日本人夫婦の旅人に、処分に困っていた半身のサーモンを貰うというラッキーな展開に。
新鮮で脂がのってて刺身でもいける。
なんちゃってだけど握り、炙り、焼鮭、おにぎり、クリームパスタ、そしてもちろん刺身。
美味いんだけど量が多くて大変。
2日に分けて食べたんだけど、もうしばらくサーモンは見たくもないや。

思いがけずかなりしんどい思いをしてたどり着いたザンビアの首都ルサカ
ここでも協力隊員の家に泊めてもらうことになっている。
待ち合わせ場所のショッピングセンターで出会ったのはコミュニティ開発担当の、にっちー。

にっちーはルサカ隊員だけど、街の中心からかなり離れた郊外に住んでいる。
周囲にはほとんど店がないので、ショッピングセンターの中にあるスーパーで夕食の買い出し。
ビールとワインが重いけれど、出会った隊員と乾杯しないなんてあり得ない。

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ショッピングセンターから30分くらい歩いて乗合いワゴン乗り場へ。
ワゴンに20分揺られたあとに10分歩く。
けっこう交通の便が悪いところに住んでるんだね。

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首都の喧噪はどこへやら、緑が多く静かな田舎道を歩いていく。
にっちーはどんな家に住んでるんだろう。
隊員の家にお邪魔する時にはワクワク、想像が膨らむ。

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けっこう交通の便が悪いにっちーの家は、想像以上にきれいで立派だった。
いや、こんなの想像の範疇を越えてるよ。

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広々としたリビングダイニング、ゆったりとしたソファーにダイニングテーブルも。

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明るく開放的なキッチン。
オーブンレンジに、ホットサンドメーカー、日本人には似合わないジューサーまである。

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ケンゾーとイクエが使わせてもらったゲストルームには専用バスルームが完備。
写真を撮り忘れたんだけど、シャワーのしきりは透明のエロいやつ。

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にっちーの寝室には小さいけれどウォークインクローゼットまであるんだからビックリ。
じつはここのオーナーはイタリア人なんだって。
なるほどね、ジューサーや透明シャワーなのも納得。

オーナーが犬好きみたいで、4頭の犬が放し飼いにされている。
そのうちの1頭がとんでもなくデカい。
写真じゃ分かりづらいけれどイクエと同じくらい、たぶん体重はイクエよりも重いと思う。

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人懐こいのはいいんだけど、子牛ほどの大きさに飛びかかられるとちょっと怖い。
身構えていないと押し倒される勢い。

こいつはとにかく家の中に入りたくていつもウズウズしている。
隙あらばデカい頭をドアの隙間にねじ込ませてグイグイ中へと体を押し込んでくる。
いちど家の中に入れてしまうとかなり厄介、いくら押そうが引っ張ろうが出ていかないんだって。
そんなかわいい素振りをしてもダメ、入れてあげないよ。

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今夜のメニューは野菜炒めと酢の物とオクラのサラダ。
行く先々で酢の物作ってるから、毎日のように食べてる気がする。

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にっちーの家の中にはつねに音楽が流れている。
学生時代にDJをしていたこともあると言うにっちー。
1970年代のフォークやグループサウンズ、ケンゾーやイクエが聞いたこともないマイナーな楽曲がお気に入り。

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今の若者がまったく知らないようなコアな歌手を知っているのに、つい最近までB’zを知らなかったって言うんだからおもしろい。
なんでも、にっちーの家にはテレビがなかったらしい。

そんなにっちーの活動先はコンパウンド。
スラムとほぼ同意語らしいんだけど、どんなところなんだろう?
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