Now,we are HERE!
訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
プロフィール

ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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うまくいかないことも旅の醍醐味

2014.11.05 06:29|スーダン☞EDIT
洗っても洗ってもサンダルが臭いままのケンゾーです。
けっこう頻繁に洗ってるんだけどなんでかな?
エジプトで3か月前に買ったんだけどなあ?
もう諦めて新しいのを買うか?
それとも足を手術?

隣のエリトリアまで目と鼻の距離にあるカッサラの街。
ここから100kmほど南下するとエチオピアが見えてくる。
あしたスーダンに別れを告げ、エチオピア入りする予定のケンゾーとイクエ。
スーダン最後の思い出として街の背後にドーンとそびえているタカ山に登ってみることに。

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街のバスターミナルからハトミヤ行きのミニバス(1ポンド)に乗る。
バスの中は色とりどりのスカーフを被った女性でいっぱい。
だいたいひとり何枚くらい持ってるんだろうねえ。

カッサラはいろんな民族の人が入り乱れ、ガイドブックでも「エキゾチックな街」だと紹介してある。
カラフルな街だ。

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「タカ マウンテン!」と言っておくと近いところで降ろしてもらえる。

外国人が気になるけど恥ずかしくて声をかけられない・・・離れたところでもじもじしている子どもたちを発見。

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コソコソお互いに何か言ってるんだけど、けっきょくそのまま通り過ぎるケンゾーとイクエ。
カメラを構えてパッと振り返ると「うわああー!」ってビックリして走って逃げていった。

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逃げちゃったからこっちもまた歩き出すと、後ろからついてきて声をかけようとする。
だから振り返って「ハロー」と言うと、またキャキャって逃げていく。
いやあ、純真無垢ってこういうのを言うんだろうね。
観光客慣れしてなくてかわいいね。

迫力を増した岩山が目前に迫ってくる。
山のふもとはちょっとした観光スポットになっていて、カフェやレストランもある。
入場料は1人1ポンド(約10円)。

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山は目の前にあるんだけど、いったいどこから登ればいいのかさっぱり分からない。
その辺の人に「どこから登るの?」と聞いたら「そこだよ」と言われた。

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そこって言っても、道どころか看板もマークも何もなし。
適当に好きなように登れってことかな。
とりあえず上をめざして登っていくか。

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自分たちの足音以外は風の音しか聞こえてこない。
エジプトに入ってからというもの、どの街も早朝から夜中まで騒々しかった。
こんなに静かな場所は久しぶりだ。
たまにメーメー鳴きながらヤギがこっちをじっと眺めてたりするんだけどね。

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けっこうな勾配&つるつる滑る岩に苦戦しながら登っていく。
登りはじめて40分、後ろを振り返るとカッサラの街がこんなに小さくなってた。
けっこう登ってきたなあ。

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街のそばに流れているのは青ナイル、ではなくてガシ川
川から離れるにつれて緑の密度が少なくなっていくのがよく分かる。
茶色く濁っているガシ川も貴重な命の源なんだね。

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タカ山のふもとに屋根がない古いモスクが見える。
ハトミヤ モスクといってイスラム神秘主義のスーフィー教団のモスクなんだそう。
あとで行ってみよう。

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登山ルートがあるわけでもないから、とくにゴールがあるわけでもない。
地元の人には「山の裏には滝がある」って言われたけど登っても登ってもその気配がない。

山の向こう側が見えたらゴールにしよう。
ゴツゴツとしてワイルドな岩山の眺めを楽しみながら登っていく。

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休憩をはさんで1時間半、山の向こう側が見えてきた。
しばらく平地が広がって、その先には同じような岩山が延々と連なっている。

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そして、素朴な集落も。

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向こう側の山のほうはもうエリトリアかな?
今回は行かないけど、このエリトリアって国もかなり変わってる国らしい。
一党独裁国家で男女問わず全ての国民に徴兵の義務があって、しかも兵役期間は無期限!
「世界報道自由ランキング」では北朝鮮を抑えて堂々の最下位に君臨するなど閉鎖性もかなりのもの。
いったいどんな国なんだろうね。

帰りはカッサラの街を眺めながら下っていく。
まさかスーダンでトレッキングを楽しめるとは思わなかった。
しかも、かなりダイナミックな景色を楽しむことができてお勧め。

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ふもとまで下ってハトミヤ モスクへ。
いつ頃建てられたモスクかは分からない。
大量の鳥に占領されて、一見オンボロに見えるけど格式はある。

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屋根も全て落ちてしまってがら〜んとしてるけど、ハトミヤスーフィー教団の総本山なんだそう。
各地からの多くの巡礼者で賑わい、盛大に結婚式が開かれることもあるんだって。
きょうはがらがらだったけどね。

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スーフィー教団と言えば、ハルツームで見たジキルダンスもそうだった。
ここでの結婚式もちょっと変わったものかもしれないね。

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そして翌日。
2週間滞在したスーダンともお別れ。
いよいよアフリカ縦断3か国目、エチオピアへ突入だ。

カッサラからゲダレフを経由して国境の街ガラバットへ。
国境を越えてエチオピアのメケレからできれば今日中にゴンダールまで行ってしまいたい。

ゴンダール

数日前に同じルートでエチオピアに入った旅仲間によると、メケレ発ゴンダール行きのバスは4時半くらいまでしかないらしい。
しかも国境も夕方5時には閉まってしまうんだそう。
効率よく移動しないとゴンダールどころかスーダン居残りになってしまう。

朝7時前にはホテルを出てバスターミナルへ。
マイクロバスと小さいワゴンがあったけどケチって安いバスに乗ることに。
カッサラからゲダレフまで26ポンド(約290円)。
このケチった事が運命の分かれ道になるとは・・・。

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せっかく早起きしてバスも確保できたのに、乗客がぜんぜん集まらない。
スーダンのバスは満席にならないと出発しないんだよね。
しまったなあ、車が小さいワゴンにすればよかった。

でもまだ7時過ぎ、時間はたっぷりある。
お茶でも飲んで気長に待つか。
スーダンでは珍しく、男性がやっている青空喫茶店でティータイム。

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紅茶にしようかなあと思っていたんだけど、ほとんどの人がコーヒーを飲んでいる。
エチオピアに近いからコーヒーが主流なのかなあ。
しかもちょっと変わった容器を使ってるんだよね。

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小いさなランプのような容器の先端にアクリルたわしみたいなものが詰められてる。
これでコーヒーを漉してるんだろうね。

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味はかなりスパイシー!
ショウガやコショウも入ってるんじゃないかなあ。
インドのチャイのコーヒー版みたいな味だった。

スパイシーなコーヒーを味わいながらバスの乗客が集まるのを待つ。
周りを観察していると、いままでスーダンではあまり見かけなかった格好や顔立ちをした人たちが多い事に気づいた。

白い民族衣装は同じなんだけど、上にベストを羽織っている人たちが大勢いる。
肌の色もより黒いんじゃないかなあ。

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そして決定的に違うポイントを発見。
頭にクシを突き刺してる人が!!

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なんのために突き刺してるんだろう。
いつでもどこでもすぐにアフロヘアーを整えられるように?
でも、それだったらポケットに入れておけばいいと思うんだけど・・・。

ケンゾーとイクエの向かい側に座ってコーヒーを飲んでいたおじさんが、飲み終わったのか席を立った。
するとすかさずお店の人が寄ってきてこうつぶやいた。

「おふたりのお代は、あちらのお客さまがお支払いになられました。」

おじさんとはそれまで一言も会話してなかった。
一瞬お店の人が言ってる意味がわからなかったけど、おじさんがおごってくれたんだ!
「ありがとうございます!」と急いで言うとおじさんはにこやかな笑顔で去って行った。

さりげなくおごってくれるなんて、なんて洒落たことをする人なんだろう。
ただの露店のお茶屋さんなのに、まるでおしゃれなバーで紳士が美しい女性に取る行動だよ。
そんな人がこんなところにいるなんて。

やっぱりスーダン人は紳士だ。
スーダンっていい国だなあ。
最後にいい思い出を作ってくれて、おじさん、ありがとう!

けっきょく1時間ちょっと待ってバスは出発。
まだ8時半、ぜんぜん大丈夫 ♪

12時過ぎにゲダレフに到着。
ガラバット行きのバスに乗り換える。
ガラバットまでは19ポンド(約210円)。

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さっきよりは小さなミニバスなんだけど、やっぱり発車まで待たないといけない。
お茶目で憎めないスーダン人ともこれで最後だな。
イヤな思いはほとんどしなかったし、何もないけど噂通りスーダン人は人がよかった。

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うわっ、渋!!

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出発したのはいいけれど、ぜんぜんスピードが出ないこのミニバス。
ビュンビュン後続車に抜かされていく。
まいったなあ、この調子だとけっこうギリギリだよ。

茶色一色だった景色も、エチオピアに近づくにつれ緑が多くなってきた。
エチオピアの知識はほとんどないんだけど、エチオピアって緑が多いのかな?

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車窓の外には緑豊かで穏やかな景色が広がってるんだけど、心の中は穏やかなんかではない。
はやく、はやく!って心の中で急かしていたら、バンッ!シューー!という音とともに車が減速。
まさかのパンクだなんて、あああ、終わった。

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この時点でもう4時。
「すぐに直れば、ひょっとして」ってわらにもすがる思いだったんだけど、スペアタイアを積んでいない事が発覚してジ・エンド。
ダメだね、国境も越えられないかも。

諦めて放心していると、遠くのほうからなんか集団がやって来る!!
家畜もいたりしてなんだか訳分かんないんだけど、なんかかっこいい!

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集団の正体は、洗濯を終えた女性たちや畑仕事を終えた男たち、そして大量のヤギたちだった。
ケンゾーとイクエが食べて窓から捨てたミカンの皮にヤギたちが群がって大変なことに!

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はたして今日エチオピアに入国することができるのか。
それとももう1日スーダンに延泊?
まあこういう行き当たりばったりの展開こそが旅の醍醐味かもね。
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