Now,we are HERE!
訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
プロフィール

ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

ジャンル
カレンダー
10 | 2014/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別記事
最新コメント
RSSリンク
リンク
ブロとも申請

この人とブロともになる

見てくれてありがとう!
メールはこちらから ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ村ランキング
ふたりのお勧め旅グッズ










ふたりの旅も大詰め。あともうちょっとだけおつきあいお願いします!

 日本→韓国→モンゴル→中国→ラオス→ベトナム→台湾→シンガポール→バングラデシュ→インド→スリランカ→アラブ首長国連邦→オマーン→トルコ→ジョージア→アルメニア→アゼルバイジャン→カザフスタン→ウズベキスタン→タジキスタン→キルギス→イラン→イタリア→バチカン→チュニジア→フランス→チェコ→オーストリア→ポーランド→イスラエル→パレスチナ→ヨルダン→イギリス→アイルランド→ポルトガル→モロッコ→スペイン→ハンガリー→スロバキア→スロヴェニア→クロアチア→セルビア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→モンテネグロ→コソボ→マケドニア→アルバニア→ギリシャ→エジプト→スーダン→エチオピア→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→タンザニア→マラウイ→ザンビア→ボツワナ→ナミビア→南アフリカ→アルゼンチン→チリ→パラグアイ→ボリビア→ペルー→エクアドル→コロンビア→ベネズエラ→キューバ→ベネズエラ→パナマ→コスタ・リカ→ニカラグア→ホンジュラス→エル・サルバドル→グアテマラ→ベリーズ→メキシコ→アメリカ→
日本


「ふたりでふらり」はブログランキングに参加中!
1日1回のclickが順位に反映されます。
ぜひポチッと応援お願いします ♪
↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

It's COOL!!バンナ族コレクション

2014.11.30 06:15|エチオピア☞EDIT
髪がまたじわじわ伸びてきてウザくなってきたケンゾーです。
前回は念願だった美容師旅人に切ってもらったんだけど、今回はまた素人の妻に切ってもらわないといけないかなあ。
自分の意思で髪を伸ばしたり止めたりできたらいいのに。

全身を飾ることに自らのアイデンティティを持っているバンナ族。
きょうはそのオシャレでクールなバンナ族ファッションを一挙にご紹介 ♫

バンナ族は圧倒的に男のほうが派手。
カラフルなアクセサリーでそれぞれこだわりのコーディネートをしている。

彼らのオシャレに我々の常識は無意味。
安全ピンの革命的な使い方。

a_DSC_0071_2014112723534925e.jpg

a_DSC_0071_2_201411291001006ef.jpg

彼らの基準はクールか否か。
どこにでもあるただの変哲もない鍵も彼らにかかればクールなアイテムに。

a_DSC_0073_20141127235419b22.jpg

こんなドでかいヘアピン、見たことない。
彼らしか使いこなせないよ。

a_DSC_0076_20141127235555572.jpg

a_DSC_0077_20141127235900585.jpg

a_DSC_0101_20141129100331451.jpg

ただ今オレンジ色のサングラスが絶賛流行中。
黒い肌に蛍光オレンジが映える。

a_DSC_0078_201411280006339a7.jpg

a_DSC_0081_201411291001022ed.jpg

こだわりの手作りピアス。
シンプル故にこだわりが見てとれる。

a_DSC_0093_20141128002726473.jpg

渋いよおっちゃん!
首元一点勝負、しかも時計のバンドって!
斬新すぎる。

a_DSC_0095_2014112800385784e.jpg

男性に比べると女性はちょっと控えめ。
でもすらっとスタイルが良くて美形が多い。

a_DSC_0089_2014112800263043d.jpg

大きな花飾りで女性らしさを演出。

a_DSC_0090_20141128002540371.jpg

ほとんどの女性はおかっぱ頭でドレッドヘアー。
そして髪に赤い泥を塗りこんでいる。
塗りたての人はけっこうテッカテカ。

a_DSC_0113_2014112910074685e.jpg

貝がらを使った装飾が伝統的なファッション。
じゃらじゃらと繋げてネックレスにしたり、ヤギの皮に付けたり。
貝がらはマーケットで売られていた。
内陸部だからこそ手に入りにくく宝石のように高級品なのかも。

a_DSC_0104_2014112910074465f.jpg

a_DSC_0170_20141129172018a33.jpg

a_DSC_0145_201411291008439ce.jpg

男性もそうだけど、バンナ族は近代的なアイテムを積極的に取り入れている。
伝統衣装とキャミソールのコラボレート。

a_DSC_0048_20141129100711098.jpg

男性も女性も基本ノースリーブ。
とにかく腕を出すことにこだわりがあるみたい。
マーケットで新しいサッカーユニフォームを買った男性は、そのまま補正屋さんに直行して袖を全部切り落としてノースリーブにしてもらっていた。

a_DSC_0096_20141129100739da9.jpg

a_DSC_0105_20141129172002a37.jpg

おしゃれでクールなバンナ族のファッションセンス。
でも、なかにはちょっとおかしなアイテムを身に付けている女性も。

a_DSC_0137_2014112910083614f.jpg

a_DSC_0074_20141129100724d96.jpg

ヘルメット?
たぶんひょうたんだと思うんだけど、ヘルメットみたいに被っている。
これはちょっとクールとは程遠いなあ。

a_DSC_0066_2014112910072599c.jpg

a_DSC_0133_201411291008408da.jpg

マーケットの一画にバンナ族が集まってワイワイと盛り上がっている。
みんなで楽しく酒盛り中。

a_DSC_0188_20141129100915142.jpg

男も女もぐいぐいと酒を飲み、おしゃべりに夢中。

a_DSC_0177_20141129100920b92.jpg

a_DSC_0190_201411291009373f9.jpg

ファッションにこだわり、楽しく酒を飲む。
人生を楽しむ達人集団だな、バンナ族は。

堂々と一眼レフを構えて写真を撮っていても気にする素振りは見せないし、なによりも格好いい。
もはや昔ながらの伝統的な姿ではないのかもしれないけれど、どの国のどの民族とも違うオリジナリティを持っている。

a_DSC_0094_20141129100726c77.jpg

a_DSC_0135_20141129172006ae0.jpg

個性的でド派手なバンナ族が大集結する毎週木曜日に開かれるカイアファールのマーケットは文句なしで南部民族巡りのハイライトのひとつだ。

a_DSC_0151_20141129100913924.jpg

a_DSC_0159_2014112910092147c.jpg

インパクト大な民族巡りはまだまだ始まったばかり。
さらにディープな民族に会うため、さらに奥地へ!
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

おしゃれ過ぎるぞバンナ族!

2014.11.29 06:11|エチオピア☞EDIT
この1か月、ありがたいことにほぼ毎日ビールを飲んでいるケンゾーです。
暑い日にキンキンに冷えたビールを飲めるという幸せ。
でもねえ、やっぱり焼酎とか日本酒が恋しくなるんだよなあ。
ジンとかウォッカとかウイスキーじゃなくて、やっぱり日本の酒がいちばんおいしい。

外見はふつうだけど、なかなかパンチの効いたドルゼ族を楽しんだケンゾーとイクエ。
つづいて、「これぞ民族!」という人々に会うためにカイアファールという町へ移動することに。
早朝発のジンカ行きのバスに乗ればカイアファールまで直通で行けるけれど、早起きしてバスターミナルまで移動して人を押しのけて席を確保することが煩わしい。
多少の狭さは我慢して乗合いワゴンで行くことに。
まずはコンソという町を目指す。

カイアファール

アルバ・ミンチからコンソまでは1人40ブル(約220円)。
荷物代としてひとつ10ブル払ったけど、たぶん5ブルでいいと思う。

a_DSC_0394_20141127232545834.jpg

ワゴンに乗り込んで一瞬にしてバスにしなかったことを後悔。
乗車率がハンパない。
14人乗りの車内に20人以上詰め込まれるんだからたまったもんじゃない。
身動きがまったく取れないから体中いろんなところが痺れてくる。

a_DSC_0406_2014112723343256a.jpg

人が降りて「はあ~、やっとゆっくり座れる」とホッとしても、またすぐに別の人たちが大量に乗り込んでくる。
ケンゾーもイクエも体が小さいからまだなんとか耐えられるけど、体のデカい欧米人たちは大変だろうなあ。

押しつぶされるほどぎゅうぎゅう詰めの車内だけど、かろうじて窓際に座ることができたので外の景色を眺めていると気が紛れる。
青い空に白い雲、緑豊かな山々に茅葺きの素朴な伝統家屋。
エチオピアの移動は大変だけど、「ここはアフリカなのか?」と疑ってしまうような自然豊かな景色を楽しむことができる。

a_DSC_0407_20141129092516810.jpg

a_DSC_0400_20141129092506373.jpg

a_DSC_0414_201411290942130df.jpg

2時間ちょっとでコンソに到着。
すぐにでもカイアファールに移動したいんだけど、今日はもうバスも乗合いワゴンもないよと言われてしまった。
「またまたあ、まだ昼の2時だよ。そのうちやって来るやろ。」と楽観視していたんだけど、ほんとに無いみたい。
腹ごしらえをしてヒッチハイクをトライしてみることに。

a_DSC_0423_20141129094238140.jpg

同じようにカイアファール方面へ行きたがっている人たちが数人いる。
いっしょに道路脇に並んで車を待つけれどぜんぜんダメ。
たまに割増料金で乗せてやるよ、っていう車に乗っていく人もいるけれどケンゾーとイクエはもちろんパス。
けっきょく3時間粘ったんだけどこの日の移動は諦めてコンソで1泊することに。
南部の民族巡りは移動がかなり大変だ。

a_DSC_0433_201411290942402af.jpg

翌朝、7時前にバスターミナルへ。
無事に乗合いワゴンに乗ることができた。
コンソからカイアファールまでは60ブル(約330円)。
もちろん今日も車内はぎゅうぎゅう詰め。

a_DSC_0004_20141127205359158.jpg

狭苦しい車に揺られること3時間弱、ドルゼ族とはあきらかに違う民族が出現。
みなド派手な装飾で全身コーディネートしている。

a_DSC_0012_20141127205926df8.jpg

a_DSC_0015_20141127205446ba2.jpg

a_DSC_0017_20141127210003757.jpg

これぞ民族という個性的で派手な格好をしている彼らはバンナ族
毎週木曜日にカイアファールで開かれるマーケットにバンナ族が大集結するのだ。

今まで見たこともない姿格好の人たちを目の当たりにしてテンションが上がるケンゾーとイクエ。
いやあ、マーケットが楽しみだ。

カイアファールではSami Pensionというホテルに泊まることに。
ダブルルームで1泊170ブル(約940円)。

a_DSC_0022_2014112721022455f.jpg

a_DSC_0021_20141127210106ba9.jpg

バス・トイレ付きだけど、残念ながら水は出ない。
でも部屋は清潔だし従業員の感じもいい。
お願いするとバケツに水を汲んで持ってきてくれる。

部屋に荷物を置いたらさっそくマーケットへ。
ホテルから一歩外へ出ると、いるいる!
周囲の集落からマーケットをめざし、バンナ族が続々と集結中。

a_DSC_0024_20141127210314c9d.jpg

a_DSC_0033_20141127211040e9b.jpg

スラリとしてスマートな体つき。
男性は短パンにノースリーブ、なぜかカメラマンが着るようなポケットがたくさん付いたベストを着ている人が多い。

a_DSC_0024_20141127210314c9d.jpg

a_DSC_0056_201411272120465fb.jpg

そして面白いのが、男性は全員あるものを手にしている。
例外なく全員が持参しているもの・・・。

a_DSC_0063_201411272323389cf.jpg

a_DSC_0062_20141127231830058.jpg

まくら!
バンナ族の男性は木製の枕を肌身離さず持ち歩いている。
枕としてだけでなく椅子としても大活躍なこの枕、ほとんどの男性は自分で手作りするんだそう。
みんなオシャレに気を遣ってるから、地べたに座って汚れるのを嫌ってるのかな?

a_DSC_0060_20141127212146124.jpg

a_DSC_0061_2014112721225277e.jpg

マーケットをめざし歩いているとひとりの少年に話しかけられた。
「枕いらない?」

a_DSC_0026_20141127210749d2f.jpg

英語がとても達者な少年の名前はアブラハム。
バンナ族のシンボル、木製の枕を観光客に売っている。

a_DSC_0028_201411290859583ae.jpg

枕を買うつもりなんてもちろん無いんだけど、このアブラハムがいいヤツでおもしろい。
ユニフォームを買うお金がなくて今学校には行ってないそうなんだけど、その辺の大人よりも英語が喋られる。
まったくの独学で観光客と会話をして身に付けたんだって。

アブラハムによると、バンナ族と似たハマル族という民族がいるんだそう。
こっちがバンナの枕でこっちがハマルの枕だよと説明してくれたけど違いがよく分からない。
「ちゃんとハンドメイドだよ」って言ってるけど、よく見ると金属製の金具が使われていてクオリティがイマイチ。
「金具なんか使ったらダメだよ。ぜんぶ木製にしないとお土産として売れないよ。」ってアドバイスすると「なるほど、そうだよね。」と素直に聞き入れるから可愛げがある。

「買って!買って!」としつこく売りつけてくることはしない。
関係のない話をしてたまに「で買わない?」と笑いながら営業トーク。
距離感や話し方が心地いい。
さいしょ一つ200ブルって言ってたんだけど100ブルまで下がった。
まあ、買わないけど。

ここカイアファールで嬉しい再会が待っていた。
エジプトで出会い、メケレで数時間だけ再会していた、だいごろ&きっこちゃんカップル。(ふたりのブログ→世界ぽろり旅
エジプトのコシャリ、エチオピアのインジェラをこよなく愛するミラクルな味覚の持ち主だ。
2人とはケニアのナイロビまでこれからしばらく一緒に旅することに。

a_DSC_0030_201411272110131a8.jpg

歩いているとアブラハムと同じように「枕どう?」と何人も声をかけてくる。
「ちゃんとオリジナルだよ。」

a_DSC_0034_20141127211217ffc.jpg

「いらない、いらない」と断っていたらあっという間に50ブルまで値下がり。
アブラハムにまた会ったら「100ブルじゃ売れないよ」って言ってやらないといけない。

マーケットをめざし、牛やヤギを連れてバンナ族が続々とやって来る。
連れてる家畜の数はそんなに多くない。
ヤギはだいたい1人1頭。
まるで犬を散歩させてるように連れて歩いているからおもしろい。

a_DSC_0049_201411272117593c2.jpg

a_DSC_0070_201411272352171fe.jpg

マーケットの途中になにやら人が集まっているところがある。
のぞいて見ると、青空バーだった。

a_DSC_0040_20141127211639859.jpg

バケツに入った見るからにヤバそうな茶色い液体をゴクゴク飲んでいる。

a_DSC_0036_20141127211423418.jpg

a_DSC_0037_201411272114475ce.jpg

手作りのローカルビールだって。
強烈な臭いが鼻につく。
飲め飲め言われるから恐る恐る一口飲んだけど、裏切らないマズさだった。
穀物系で作ってるみたいだけど、現地人以外が飲んだら一発でお腹を壊すだろうね。

マーケットをめざし歩いていると、後ろからクラクションの音が近づいてくる。
アディス アベバからやって来たツアーの一行だ。

a_DSC_0035_201411272112397be.jpg

移動が大変なエチオピア南部、民族巡りはツアーに参加するのがメジャー。
この日も20人くらいの欧米人がツアーでやって来ていた。

柵で囲われたここが家畜のマーケット。
ほんとにここで売り買いが行なわれているの?っていうくらいのんびりとした雰囲気。

a_DSC_0069_2014112909434675c.jpg

a_DSC_0079_201411290943477bf.jpg

商談というよりはみんなただのおしゃべりを楽しんでいる。
例の枕 兼 椅子に座っている男たちも多い。
おしゃべりじゃなくてじっくり観察して見定めてるのかな?

a_DSC_0109_201411290945042ad.jpg

オシャレでなんとなくクールなイメージのバンナ族。
けれど意外な一面が。
牛がちょっと暴れただけでみんな大騒ぎ。
ワーワー叫びながら逃げ回って柵によじ登る筋肉モリモリの男たち。

a_DSC_0085_20141129094500c7c.jpg

a_DSC_0083_20141129094456f10.jpg

ちょっといかつい見た目とは裏腹に、バンナ族の男たちはけっこうおちゃめ。
写真を撮っても何も言わないし、気さくに話しかけてくる人も多い。
エチオピアの民族=ウザいっていうイメージだったけど、ぜんぜんそんなことない。

つづいてメインのマーケットへ。
マーケットと言ってもただの広っぱ。

a_DSC_0116_201411290945576f8.jpg

男たちが何かを真剣に物色中。

a_DSC_0120_201411290946045df.jpg

バンナ族にとって大切なデコレーショングッズの数々。
時計、サングラス、ネックレス・・・。

a_DSC_0121_20141129094607ccb.jpg

a_DSC_0122_20141129094607d91.jpg

そして、人気なのがハイレグパンツ!

a_DSC_0123_201411290947187bf.jpg

a_DSC_0119_20141129094730bbd.jpg

男はみんなB'zの稲葉浩志ばりのぴちぴちショートパンツだからハイレグパンツがいいんだろうね。
ちゃんと細部までこだわってて抜かりはないね。

いい歳したおっちゃんが真剣にビーズを選んでいる光景も。
バンナ族の美意識の高さは世界一なんじゃないの?

a_DSC_0173_20141129094728c13.jpg

a_DSC_0153_201411290947285db.jpg

しっかり者のアブラハムと再会。
なんと椅子がひとつ売れていた!

a_DSC_0156_20141129094727760.jpg

イスラエル人が300ブルで買ってくれたんだって。
やるねアブラハム。

抜け目なく「100ブルでいいから買わない?」って言ってきたから、「別の人がもっといいやつを50ブルで売ってたよ」って言ってやったら、「ズコッ!」とドリフみたいなリアクション。
やっぱおもろいなこの子。

このマーケットでイクエはパンツ、ケンゾーはサンダルを購入。
それなりに値段交渉もできるし、とても感じのいいマーケット。

a_DSC_0147_201411290948325d6.jpg

心配していたウザさはぜんぜんない。
あしたはバンナ族コレクション ♪
オシャレなバンナ族をたっぷりお伝えしま~す!
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

飲んだくれ民族は幸せそう

2014.11.28 06:22|エチオピア☞EDIT
足の親指をぶつけて親指の爪が赤黒くなったイクエです。
一度爪が赤黒くなると色が消えないですよね。
ずっと痛かったけど3日くらいしたら爪の横からじわじわと血が出てきて、痛みも爪の色もだいぶ取れました。
悪い血が出ていっているのかも。
もうちょっとしたら回復するかなあ。

偽バナナの木「エンセーテ」で作られたドルゼ族の主食、ウンチャを堪能したイクエとケンゾー。
堪能と言っても、すっぱい匂いと独特の味に抵抗があり、たいらげられなかったけど・・・。

民家を訪問したあとは、ドルゼ族のマーケットへ。
週に1、2度開催される市場は多くの人たちで賑わうらしい。

でも、想像していたマーケットとは全然違った。
空き地でみんな好きなことをしているって感じ。

卓球台を出して卓球に熱中している人もいれば、ただ歩いているだけの人も。

a_DSC_0205_20141124033812797.jpg

「マーケットは危ないからガイドをつけないといけない」なんて言われていたけど、そんな危なさはまったく感じない。
最初からわかっていたけど、それは嘘だった。

思い思いに好きなことをやっているだけに見えるけど、いちおう品物を売っている人もいる。

いちばん多いのは綿。

a_DSC_0206_20141124033814a56.jpg

こんなふうにシートを敷いて、そのうえに無造作に品物を広げて。

こちらは香辛料屋さん。
唐辛子にショウガ。
どのくらい稼げるかな。

a_DSC_0216_201411240339269fc.jpg

ピーマンだけで勝負。
一日で3人くらいに売れればそれでいいのかも。

a_DSC_0213_20141124033923639.jpg

ドルゼ族の女性はすっきりした鼻と涼しげな目をしていて美人が多い。

a_DSC_0214_20141124033924116.jpg

売っているのはほとんどが女性。
女の子もいる。
この子が売っているのは小石のような、種のようなもの。

a_DSC_0218_20141124033948373.jpg

a_DSC_0219_20141124033949e29.jpg

煎る前のコーヒー豆。
さすがコーヒー発祥の地。

コーヒーの有名な生産地には途上国が多く、人件費が安いことを利用してプランテーションで育てられている。
コーヒー豆は高くて輸入用なので地元の人たちはコーヒーを口にしないケースが多い。

でもエチオピアは違う。
エチオピア人は毎日コーヒーを飲むし、自分たちのためにコーヒーを育てている。

a_DSC_0223_20141124033951808.jpg

歩いていると人懐っこい子どもたちが寄ってきた。

a_DSC_0241_20141124034122851.jpg

将来この子たちは、村を出ていくのかなあ。
そのうちドルゼ固有の言葉も、あの伝統的な家屋もなくなっていくのかもしれない。
それは仕方のないことかもしれないけど、この地球に存在する民族や文化の数が減っていくというのはもったいないし、さびしい。
いろんな文化や伝統が共存しているからこそ、世界はあざやかでおもしろい。

a_DSC_0264_20141124034206e64.jpg

ドルゼ族は固有の言葉や文化をもっているけど、今では服装は一般化してきている。
ドルゼならではの特徴と言えば、女性は頭をスカーフでぐるぐる巻きにしている人が多く、男性は赤と黒と黄色の目立つ色の組み合わせのざっくりした織物を着こなしている人もいる。

a_DSC_0272_201411240342363f4.jpg

午後になるとマーケット周辺はどんどん賑わってきた。
集まっているのは村人全員、いやそれ以上?
マーケットの開催にあわせて、里帰りしている村人も多いのかも。

a_DSC_0253_20141124034126229.jpg

ジャケットを着こなし、帽子をかぶり、渋すぎるファッションのおじいちゃんも。

a_DSC_0265_20141124034204436.jpg

a_DSC_0260_201411240341599a9.jpg

a_DSC_0259_201411240342084d0.jpg

マーケットのなかで地べたで車座になって何かやっている。
ただの井戸端会議ではなさそう。

a_DSC_0224_20141124033952bfc.jpg

口にくわえた細長い棒。
そして、七輪のようなもの。

吸っては吐いて、吸っては吐いて。
満足そうな顔。

a_DSC_0227_2014112403395584b.jpg

a_DSC_0230_20141124034040a69.jpg

これはドルゼ族の水タバコ。
壷の中には水が入っていて、真ん中にはタバコの葉、これを炭で熱してぷくぷく、ぷはぁ~。

きっとお金を払って吸わせてもらうシステム。
これも立派な商売。

a_DSC_0229_20141124034039a47.jpg

愛煙者は男より女の人のほうが多そう。

こちらでも女の人たちの輪が。
でも、中央にあるのは水タバコではなく何かが入った壷。

a_DSC_0209_20141124033919c8e.jpg

ミルクティーのようなものを注いでもらっている。

その正体は地酒。
青空居酒屋。

a_DSC_0211_20141124033920fa6.jpg

飲んでいるのはすべて女性。
こんなに女性がタバコ好き、酒好きの民族も珍しい。

男性陣はどうした?

と思っていると、ガイドがある一画に案内してくれた。
棟続きの平屋。
建物前には男性が集まっておしゃべりしていてとてもにぎやか。

a_DSC_0237_20141124034118cad.jpg

a_DSC_0233_2014112403404407f.jpg

男性たちが飲んでいるのはフラスコのようなものに入れられたハニーワイン。
ハチミツで作られているけど、甘すぎずとても飲みやすい。
さっきの地酒よりもむしろハニーワインのほうが女性好みだと思うんだけど、こっちは男性の飲み物なのね。

a_DSC_0236_2014112403404644b.jpg

みんなほろ酔い加減で楽しそう。
そして店の中に入ってびっくり。
薄暗い室内は、人で埋め尽くされている。

細長いテーブルを挟んで、ベンチが並べられ、みんなひたすらハニーワインを飲んでいる!
この空間は何!?
異様でおもしろく、どこかの世界に紛れ込んだようで心が躍る。

a_DSC_0244_201411240341214fc.jpg

こんなハニーワインの居酒屋が3、4軒並んでいる。
どこも大盛況。
店に入りきれなくて外で飲んでいる人もいっぱい。

ドルゼ族の乾杯の音頭がおもしろい。
杯を持ち上げて「ヨ ヨ ヨ ヨ ヨォ~~!」
最後の「ヨォ~~!」は一本締めの音頭のように抑揚をつける。

さらに、出会ったときの挨拶の仕方が「ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ」と声を震わせて言い合うので、あちこちから「ヨ ヨ ヨ ヨ ヨォ~~!」とか「ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ」という声が響いている。

a_DSC_0248_20141124034125085.jpg

女も男もほろ酔い加減で目がとろんとしていて、退廃した感じがしないでもない。
でもみんな満足そうで幸せそうで、見ていてかわいい。

何十人もの女性が勢ぞろいして横一列に並んで座っているところがあった。
なにごと?

a_DSC_0282_20141124034335a07.jpg

どんどん女性が加わり、列は長くなっていく。
やってくる女性はある物を持参している。
女性たちが手に持っているのは、民家で見たあのひょうたん。

a_DSC_0286_2014112403434038c.jpg

ひょうたんには自家製の酒を入れてきてるんだって。
おしゃべりしながらこうやってひょうたんで飲むのはドルゼ族の女性の特権?

お年寄りから若い女性まで。
なかにはおしゃれしてきている人も。

a_DSC_0291_2014112403441005e.jpg

飲み方がおもしろい。
ひょうたんを二人がかりでかかえて、いっしょに口をつけて飲む!

そう言えば民家でこのひょうたんを見たとき、ガイドが「女性が2人で飲む」って言ってた。
こういうことだったんだ。

a_DSC_0290_20141124034338ef6.jpg

楽しいからか、親交の証しか、飲み過ぎるのを防ぐためか、女性が1人で大酒を飲むよりは2人で飲むとかわいらしく見えるからか・・・。

それにしてもどれだけ酒好きな民族なんだろう。

酒好きでかわいいドルゼ族の村で酒を飲みながらまったりしたかったけれど、そろそろ帰る時間が近づいてきた。
でも待っても待ってもなかなかバスは通らない。
バスに乗りたい人はどんどん増えていく。

やっとバスが来たと思ったら席の争奪戦。
しかもすでにほぼ満員状態でバスは来るので、乗れる人は限られている。

a_DSC_0275_2014112403423965a.jpg

きょうはこの村に泊まらないといけないかもしれない。
泊まれるところはあるのかなあ、なんて考えていたら一台のトラックがとまった。

いっしょに待っていた現地人たちに誘われた。
「あのトラックの荷台に乗り込もう!」

荷台に群がる人たち。

人の手を借りて荷台によじのぼる。

荷台に上がったら、今度は下から上ってくる人たちの手を引っ張ったり、その人たちの荷物を受け取ったり。
なんだかよくわからない展開だけど、おかしくて笑いがでてくる。

a_DSC_0277_20141124034239482.jpg

荷台に増えていく人々。
どんどん荷台はいっぱいになって、座る場所がないほどになった。

a_DSC_0278_20141124034241af7.jpg

赤ちゃんは泣き叫んでいるし、難民を運ぶトラックか密入国者の船のよう。

a_DSC_0281_20141124034327860.jpg

乗客の準備は万端なのに、なかなかエンジンのかからないトラック。
ほんとうにこのトラック、下まで行ってくれるの?

「トラックはまだ出発しない。
 はいはい、降りて~。」


降ろされるわたしたち。
ウキウキしてたのにー!!

バスを待っている間に仲良くなった女の子が「ここで待っても乗れないから、もうちょっと上の村まで歩こう」と言った。

a_DSC_0284_20141124034338a75.jpg

上の村まで、7キロくらいはありそうだなあ。
この作戦が失敗したらどうしよう。

すると、一台の車が向こうから近づいてきた。
女の子が止めた。

ヒッチハイク?それともタクシー?

車は止まってくれてわたしたちを乗せてくれた。

運転している男性は公務員のようで、村のインフラ改善のための調査に来ていたらしい。
車がスピードを落とすと村のリーダーたちが車に寄ってきて、窓越しにああしてくれこうしてくれと男性にお願いしていた。

車はさっきの女性陣の酒飲み場に差しかかった。
速度を緩める男性。
窓から珍しそうに集まった女性たちを見ている。

やっぱりこの風景はドルゼ族以外のエチオピア人にとっても奇妙に映るのだろう。

a_DSC_0292_20141124034404bb5.jpg

「わたしも車に乗せて」
酒を飲んでいた女性が寄ってきて、車に乗り込んだ。

このあとも車はたくさんの人を乗せて、アルバ・ミンチの街へと進んだ。

金にガメツいと言われるエチオピアで、ヒッチハイクなんて無理でお金を払わないといけないと思っていた。
こんなふうに地元の人がお金も払わずにヒッチハイクしているなんて。

みんな笑顔で「ありがとう」と言って車を降りていく。

男性はわたしたちが泊まっているホテルまで送ってくれた。
「ありがとうございました」

ドルゼの村は素朴だったけど、なかなかおもしろかった。
あんなに酒飲みだとは思っていなかったし。

でももっと過激な民族たちがわたしたちを待ち受けていた。
さあ、つぎはどんな民族?

男性陣がおしゃれすぎて・・・。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

ドルゼ族、うるさいガイド、そして主食の味は?

2014.11.27 07:27|エチオピア☞EDIT
アフリカ縦断をはじめてから一度も体調を崩していないイクエです。
ケンゾーも同じで発熱や下痢もなく、今までこんなに長い間体調がいいのははじめて。
アフリカって汚いイメージがあったけど、アジアよりもきれいかも。

およそ80の民族がいると言われているエチオピア。
そのなかでもエチオピア南部にはたくさんの少数民族が暮らしている。

自分たちの伝統を守りながら生活している少数民族に会いたい。
そんな思いで南部までやってきた。

きょう会いに行くのはドルゼ族
アルバ・ミンチから30キロくらいしか離れていないのに、バスで2時間もかかるらしい。
なんで?
2時間は大げさでしょ、1時間くらいで着くんじゃないかな。

ドルゼ行きのバスはあったけど、いつものように出発するまで待ちぼうけ。
1時間以上待ってようやくバスは出発。

バスは湖畔の道を通り、舗装されていない山道を登っていく。

a_DSC_0125_20141127065433992.jpg

歩いたほうが早いかも?と思うほどゆっくりゆっくり。
これじゃ、2時間かかるかもね。

緑生い茂る山肌。
ぽつぽつと家が建つ。

エチオピアを旅していると「東南アジアっぽい風景だなあ」と思うことがよくある。

a_DSC_0129_201411240333597c1.jpg

バスはゆっくりと山道を進み、あたりはどんどん田舎になっていく。
少数民族の集落は、街とは切り離されたこんな場所にあるから自分たちの伝統や文化を守ることができているのかもしれないな。

ドルゼ族の集落はどんな田舎にあるんだろう。
そう思っていたら、いきなりドンと開けている場所に出た。
人も多く活気がある。
ここがドルゼの村。

a_DSC_0133_20141124033400554.jpg

ここでわたしたちを待ち構えている男がいた。

「ツーリストにはガイドが必要。
 ガイドがあっちで待っている!」


出た、ここでもガイドビジネス。
エチオピアは魅力的な場所がたくさんあって人も明るくて楽しいんだけど、このガイドがやっかい。
ツーリストにつきまとい、金儲けをしようとする。

「ガイドはいらない。
 わたしたちはここの市場に来ただけ。」

「ガイドがいらないにしても、入村料を払わないといけないんだ。」

出た、入村料。
少数民族の住む村では、入村料としてお金を徴収するやつらがいる。
たしかに、とても小さな集落に行き、囲いのある家の敷地に入れてもらって、そこで踊りやダンスを見せてもらったり家の中を案内してもらえばお礼にお金を払うルールはある。
だけど、ここはただの村で路線バスも来るようなところでドルゼ以外の村からもたくさんの人が訪れている。

「入村料なんていらないでしょ。
 あんたは何者?」

「俺は政府系のスタッフ。
 とりあえずあそこの事務所に行こう。」


はっきり言って路線バスで村に来たわたしたちが事務所に行く義務はない。
でも、路上で言い争ってもらちがあかないのでとりあえず行ってあげることにした。

彼が言う事務所は「ツーリストガイド」と書かれた看板があるだけの狭い小屋だった。

「ここはなに?」
「政府の事務所。」
「それ、嘘でしょ。」

「入村料とガイド料で400ブル払って。」
「もし政府系の施設だったら、料金表くらいあるでしょ。」

小屋の中には料金表もなければ、ここが何の団体なのかを示すような張り紙もない。

「何のための入村料?」
「それは・・・この集落を良くするためのもの。」

「じゃあ、わたしたちが払う入村料は何に使われるの?」
「ええと・・・。
 貧しい子どもたちの教育費とか。」


「ほかには?」
「うーんと・・。
 村人の施設を建てたり。」


「普通、そんなんだったらちゃんとパンフレットや資料があるよね。
 見せて。」

「それはまだ用意できてない・・・。」

「じゃあ、集めた資金の何パーセントが教育費、何パーセントが施設建設費、何パーセントが運営費に当てられるの?」

小屋の中にいる彼らはモゴモゴしはじめた。
それでも強気で主張する。

「とにかく。
 ガイドはつけないといけない。
 ガイド料を払えば、ドルゼ族の家や市場を案内してあげる。」

「だからわたしたちは案内は必要ないんだって。
 だって市場に買物しに来たんだよ。」


「市場もガイドをつけないと歩けない。
 部外者が市場を勝手に歩くことは禁止されている。」

「市場って言ってもそこの空き地で地元の人が野菜とか売るだけでしょ。
 なんでガイドが必要なの?」


「責任を持ってツーリストをガードするためだよ。
 市場は危険なんだ。」

「市場が危険なわけないじゃん。」

「ツーリストにとっては危険なんだ。
 そのカメラを盗まれるかもしれないんだよ。
 だから俺らがガードしなきゃ。」

「カメラを盗まれるリスクなんてここだけじゃなくてどこにでもあるよ。
 わたしたちはそれを承知で旅をしているんだから。
 しかもガイドをつけたって、カメラを盗まれるリスクはあるでしょ。」


「いや、もし盗まれたら補償させてもらう。」
「は?補償?
 全額弁償できるわけないよ。」

「もちろんガイド料を払ってもらえれば、カメラ代を弁償する。」

10万円以上するカメラをどうやって弁償できるのか。
彼らはその場しのぎの適当なことを言う。

とにかく彼らはガイドをして小遣い稼ぎをしたいのだった。
彼らの要望を飲む義務はないんだけど、そうしないと面倒になるのはわかっていた。
彼らを振り切ってこの事務所を出たところで彼らは付きまとってくるだろうし、あっちにいっちゃだダメ、ここは撮影禁止、なんていろいろ難癖をつけてくるだろう。
そうなるとこの村での滞在はまったくおもしろいものではなくなってしまう。

そうなるぐらいなら、彼らをガイドとして雇い、自分たちだけでは行けないところまで案内してもらうほうがいい。

「わかった。
ガイドしてもらうよ。
でも今度からちゃんと明確にしないとだめだよ。
あんたたちのグループがどんなものなのかもわからない。
ガイド料を払えば、どんなところに連れて行ってくれるのかもわからない。
ちゃんと料金表やパンフレットをつくらないと。
それが無理でも、マジックでいいから紙に書いて壁に貼っときなよ。
たとえばガイドなら『ガイド料◯ブル、所要時間◯時間、コース・・・』とかね。
地元の人の家に案内するなら、その写真も貼ってそこで何が体験できるのかとかも書かないとね。」


彼らは最初の言い値よりも安くしてくれて、入村料とガイド料でふたりで200ブル(約1100円)払った。
わたしたちから値引き交渉はしなかったので、これでも高過ぎかもしれない。
ガイドが必要ない人は払わなくていいと思うし、もっと交渉してもいいと思う。

小屋の中にいた男のガイドがわたしたちを案内してくれた。
ガイドと言っても英語がつたなくて、意思疎通がちょっと難しい。
でも、彼の案内のおかげで集落の奥へと入っていく。

a_DSC_0136_20141124033404ea2.jpg

ちょっと脇道に入っただけなのに、さっきとは大違い。
電気も水もない不思議な形の先がとんがってぼってりした簡素な家。
そんな家があちこちに建っている。

a_DSC_0138_20141127064413c57.jpg

ガイドは、洗濯物が干されている生活感たっぷりの家へと入っていった。

a_DSC_0139_20141124033407bd0.jpg

突然の訪問にもかかわらず年老いた女性が笑顔で迎えてくれた。
これがドルゼ族の伝統家屋。
高さはおよそ12メートル。

a_DSC_0175_2014112403355972b.jpg

ドルゼ族のこの伝統家屋は象の鼻をイメージして造られていると言われている。
たしかに入口の部分は少し膨らんでいて、象の鼻に見えなくもない。

明かり取りなのか排気口なのか、屋根には像の耳のようなものもついている。

a_DSC_0141_20141127064321457.jpg

フラッシュをたいているので写真では鮮明に見えるけど、実際は室内はまっくらで目を凝らさないと中の様子がよくわからない。

a_DSC_0144_20141124033444417.jpg

「何の材質で造られてるの?」
「竹だよ。」
「え? 竹?」

アフリカで竹なんて採れるんだろうか。
ガイドの英語がたどたどしいので、ケンゾーと「バンブーって聞こえたけど、竹じゃないやろ。間違っとるやろ。」と言い合っていたら、ガイドが「ほら」と庭を指差した。

a_DSC_0142_2014112403340779c.jpg

あ、ほんとだ。

竹で造った家の中は案外奥行きがある。
でも家族10人と家畜がいっしょにここで暮らしていると聞くと「こんなに狭いのにどうやって?」と思ってしまう。

ベッドというにはあまりにも簡素なものがあちこちに散らばって置かれている。
右下の丸いのは小さないろり。

a_DSC_0145_201411240334355f6.jpg

すすで壁が真っ黒になった台所。
ほとうに暗くて、昼間なのにライトで照らさないと何が置いてあるかわからなかった。

a_DSC_0151_20141124033439a1a.jpg

驚いたことに、この家は築85年なんだって。
地盤が緩くなるのでそろそろ引っ越さないといけないらしい。

壁に吊るされていたのはお肉とひょうたん。
きっと家畜のヤギを裁いたもので、大事に少しずつ食べるのだろう。

a_DSC_0149_20141124033440bd3.jpg

ひょうたんは、日本のとそっくり。
「これ、日本にもあるんだよ。
 中には何をいれるの?」

「地酒をいれるんだ。
 女性が二人掛かりで飲むんだ。」


(「女性が二人掛かり」のくだりがよくわからなかったけど、これについてはあとで知ることになった。)

ガイドが言うには、ドルゼの村にはおよそ6000人が住んでいて12の集落を形成している。
今では特徴的な民族衣装を着ている訳ではないのでわたしたちからすると少数民族だとはわかりにくいけど、彼らは今でも固有のドルゼ語をしゃべっている。

この家のおばあちゃんも、わたしたちに会うなり笑顔で手を握り「ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ ロ・オ」と声を震わせロオを連発した。
雄叫びのような鳥の鳴き声のような、獣の遠吠えのような。
「How are you?」「Fine」という意味らしい。

わたしたちが泊まっているアルバ・ミンチで使われている言葉はドルゼ語とは違うらしい。
ガイドはまだ若いけどここで育ったので、エチオピアの公用語であるアムハラ語はほとんど理解できないという。

おばあちゃんが庭に生えている木の幹をこそぎはじめた。

a_DSC_0154_20141124033440390.jpg

a_DSC_0156_20141124033512708.jpg

ドルゼ族の主食である「ウンチャ」を作っている。
「ウンチャ」とはドルゼ語で、ほかでは「コチョ」と呼ばれている。
パンのようなインジェラのような、独特な食べ物。

おばあちゃんがこそぎ落している木は「エンセーテ」と呼ばれる「偽バナナの木」。
これがエンセーテ。
たしかにバナナの木とそっくり。

a_DSC_0164_201411240335237f1.jpg

バナナよりも幹の部分が黒く、背が高い。
バナナのように実が大きくなることはないけれど、幹や茎はでんぷんをたっぷり含んでいて古くから食用とされている。

竹でちょっとしごくだけで水分をふくんだ白っぽいものがどっさりととれる。

a_DSC_0157_2014112403351700a.jpg

これを地下1メートルのところに保存する。
3か月ほど土の中で寝かせると発酵する。

a_DSC_0160_20141124033518577.jpg

保存場所は、エンセーテの葉っぱと石で覆われていた。
おばあちゃんが葉っぱと石を取り除き、発酵中のウンチャを見せてくれた。

「くっさ~!!」

a_DSC_0162_201411240335183a4.jpg

すっぱくて、腐ったようなにおい。
ぬか漬けみたいなにおい。

この発酵したものをこねていく。

a_DSC_0168_20141124033555f38.jpg

ただこねるだけじゃなくて、何度も包丁で切れ込みを入れては丸め、入れては丸めていく。
こうすることで繊維を切っているのかも。

a_DSC_0170_201411240335541ff.jpg

a_DSC_0174_20141124033557a78.jpg

このおばあちゃんは85歳。
アフリカっていうと寿命が短いイメージがあるけれど、それは幼少期に亡くなる子どもが多いことが原因の一つで、長生きの人はいっぱいいる。
しかも姿勢も良くて働き者。

a_DSC_0171_20141124033555c92.jpg

おばあちゃんが、今度は火をおこしはじめた。
慣れた手つきであっという間に火がつく。

a_DSC_0178_20141124033625ef1.jpg

ピザのように薄く丸く伸ばしたウンチャをエンセーテの葉っぱにくるむ。
こうやって巻くことで、蒸し焼きのようになるのかも。

a_DSC_0187_2014112403362971a.jpg

a_DSC_0189_20141124033726fe7.jpg

このエンセーテはすぐれもので、茎や葉は野菜として食べられたり家畜の餌になったりする。
枯れた葉は屋根に使われたり、袋やロープ、マットなどの材料になり、捨てるところがほとんどない。

ドルゼ族は身近にあるものを使って上手に暮らしている。
火も、庭の竹と枯れたエンセーテの葉を燃料にしておこしている。
敷地はけっして広くはないけれど、エンセーテも竹もすくすく育っているし、ここに住む限り食いっぱぐれることはないだろうな。

a_DSC_0191_20141124033728abd.jpg

野菜やコーヒー、薬草。
外に売りにいけるほどの量はないけれど、家族が食べられるほどの量はある。
いろんな種類の植物、よりどりみどり。

a_DSC_0180_20141124033631bdb.jpg

a_DSC_0184_201411240336365a6.jpg

さて、おばあちゃんお手製のウンチャのできあがり。

a_DSC_0202_20141124033812d6d.jpg

座るのも木と革でつくった味のある椅子。

a_DSC_0193_20141124033731c22.jpg

葉っぱのおかげで焦げずにふっくらと仕上がっておりますね!

a_DSC_0192_20141124033728b8a.jpg

これを手作りの香辛料と食べる。
すごく辛いけど、ガイドが言うには「これは殺菌作用があるので、つけて食べることでお腹を壊さない」。

a_DSC_0199_20141124033807f4c.jpg

「いただきまーす!!」

お味はというと・・・。

マズい!!

ちょっとふっくらしててもっちりしてるんだけど、発酵臭が鼻につく。
そしてインジェラよりもさらにすっぱい。

これはツウ向け。
舌が育っていないイクエとケンゾーにはまだこの大人の味はわからん。

香辛料をつけながらがんばったけど、半分も食べられなかった。

おばあちゃん・・・ごめんね。

おばあちゃんは10人家族。
かわいい孫もやってきた。

a_DSC_0196_20141124033735a4b.jpg

さっきおばあちゃんの家を見せてもらったときに気になったことがあった。
それは結婚したばかりの若い夫婦がいるのに、あの狭い部屋でみんなで夜寝るのはどうなんだろうってこと。

そしたら実は若い夫婦のために小さな家が脇に造られていた。

「子どもをつくらなきゃいけないからね」
ガイドが笑って言った。

a_DSC_0177_20141124033635aaa.jpg

最後におばあちゃんにチップを請求されるかなとも思ったけどそんなことはなかった。
ガイドに聞くと、あらかじめいくつかの民家に協力をお願いしているとのこと。
民家にはガイドグループから定期的に謝礼金が支払われているようだった。

最初はいかがわしかったけどガイドはちゃんと案内してくれたし、きっと自分たちでは民家に突然おじゃますることはできなかったから、結果的にはガイドを頼んだのも悪くなかった。

せっかくドルゼ族の村に来たことだしね。

a_DSC_0203_20141124033816bc7.jpg

さて、このあとは市場見学。

そこでドルゼ族の習性を発見。
こんなにお酒が好きな民族だとは!!
みんな酒に酔ってるけれど、おじいちゃんもおばちゃんも幸せそうでかわいい♡

その話は、また次回 ♪
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

そうだ、カバを見にいこう!

2014.11.26 05:42|エチオピア☞EDIT
突然ですがカップ麺の「緑のたぬき」よりも「赤いきつね」のほうが好きなケンゾーです。
つゆをたっぷり吸った甘いお揚げがたまんないよねえ。
ちなみに「緑のたぬき」のかき揚げも、後のせサクサクよりもつゆを吸ってジュクジュクのほうがいいなあ。
つい最近、かき揚げや天ぷらの衣はジュクジュク系が好きなのに「お麩」は大っ嫌い!っていう変わり者に出会った。
おんなじようなものだと思うんだけどね。

エチオピア南部の民族巡りの拠点となるアルバ・ミンチまでやって来たケンゾーとイクエ。
ホテルを確保したときにはすっかり日が暮れて辺りが真っ暗。
食べるものを求めてホテル近くを彷徨うことに。

それなりに賑わっているセカラ地区とは違い、レストランらしいレストランもほとんどなくシーンと静まり返っているセチャ地区。
「これはヤバい。今夜は夕食抜きかも。」と不安がよぎりはじめたとき、視界にPIZZAというネオンサインが飛び込んできた。
でも頼りないネオンサイン。
きっとエチオピアのピザなので期待はできないけど、何でもいいから食べさせて。
「頼む!営業してて!」と願いながら店内に入る。

すると迎えてくれたのは、まさかの白人。
しかもピザの本場のイタリア人!

a_DSC_0107_20141124150625b91.jpg

まさかエチオピアのこんな田舎町で本物のピザを食べられるなんて!
テンション上がりまくりのケンゾーとイクエ。

どこからどう見ても白人にしか見えないんだけど、彼はイタリア人とエチオピア人のハーフ。
お母さんがエチオピア人で生まれも育ちもエチオピア。
学生のときイタリアに移り住んだんだけど、あまりのイタリア料理の美味しさにビックリしたんだって。
エチオピアに戻ってからも、どうしても本場のピザを作りたくて自分で石釜を作ることに。
インターネットで釜の作り方を調べて手作りしたっていうんだから大したもんだ。

定番のマルゲリータを注文。
もちろん生地は手作り。
エチオピアでサラミなんて見たことなかったからどうするのかなあ?って思ったんだけど、ちゃんと本物のサラミがのってる!

a_DSC_0110_2014112415062567a.jpg

サラミやチーズはわざわざアディス アベバまで買いに行くんだって。
もちろん輸入もの。
サラミはドイツ、チーズはオランダ産なんだって。
鮮やかな手つきで具材をトッピングしたあと、自慢の手作り石釜の中へ。

a_DSC_0112_201411241506259c2.jpg

焼くこと5分、イタリア人(半分だけど)が作った本物のイタリアンピッツァのできあがり ♫
とろとろチーズとこんがり焼けたサラミ、ああ絶対ウマいよ、これ!

a_DSC_0114_201411241506300c4.jpg

ボーノ!!
うまい!!

一口食べただけでイタリアの景色が蘇ってくる。
サラミがめちゃくちゃ美味しい。
20cmくらいで110ブル(約600円)とエチオピアのローカルフードと比べるとかなり高いけど、本場のピザに大満足。
材料費にもお金がかかってるし。

「40の泉」という意味をがあるアルバ・ミンチ。
実際にたくさんの泉や湖が点在している。
その中の一つ、アバヤ湖にはクロコダイル・ファームというものがあってワニを見ることができるらしい。
さらには、湖のほとりにカバがやって来ることもあるんだって。

7年前、新婚旅行でケニアでサファリをして以来カバが大好きになったケンゾー。
カバが見られると聞いたら行かない訳にはいかない。
街からおよそ7km離れたクロコダイル・ファームめざして歩くことに。

ブーゲンビリアが咲き誇る路地裏を歩く。
路上で青空卓球に夢中の男の子たち。
その脇を悠々と歩く羊たち。

a_DSC_0299_201411241506296db.jpg

a_DSC_0307_201411241507013cf.jpg

ふんわりとしたピースフルな空間。
女の子がトコトコとやって来て小ちゃな手を差し出してくる。
握手をするとニコッと笑って帰っていく。
街歩きがとても楽しい。

a_DSC_0302_2014112415065571c.jpg

a_DSC_0304_20141124150658bb7.jpg

背後からワーッという叫び声が聞こえてきたので振り返ると、こっちに向かって子どもたちが全速力で走ってくる。
何事?

a_DSC_0313_20141124150701d48.jpg

写真を撮ってもらいたかったみたい。
撮ってあげたら満足そうに帰っていった。
みんないい笑顔だ。

a_DSC_0317_2014112415070347c.jpg

しばらく歩くと川が見えてきた。
真っ茶色な川の水で水浴びをする男たちの姿が。

a_DSC_0323_2014112415072862b.jpg

a_DSC_0324_201411241641450c7.jpg

ギャーギャーと何かが鳴いている。
視線を音のするほうに向けると、大型の鳥が何かに群がっていた。

a_DSC_0327_2014112415074137f.jpg

a_DSC_0330_201411241507466d1.jpg

ハゲワシが牛の死肉をあさっている。
ああ、ここはアフリカなんだと妙なところで再確認。

歩いている道は地図に載っていない道だけど、地元の人々の生活道路として使われている。
すれ違う人のほとんどは大量の薪を運んでいる。

a_DSC_0333_20141124150810a42.jpg

現在でもほとんどの家庭で料理に使う燃料は薪。
薪の確保が生きていくうえでの最優先事項。
家族総出で重労働に汗を流す。

エチオピアに入ってから気になるものを見つけてしまった。
よく木に変なものがぶら下がってるんだよね。

a_DSC_0342_2014112415081531e.jpg

かなり高い木の上に、す巻きのような筒状のものがいくつもぶら下がっている。
まさか鳥の巣って訳じゃないだろうし、なんだろう?

a_DSC_0343_201411241508139ed.jpg

人に聞いたら蜂の巣だって。
これでハチミツが採れるそうなんだけど、中はどうなってるんだろう。
藁を巻いてるようにしかみえないんだけど、不思議だね。

歩くにつれ周囲がジャングルの様相を呈してきた。
うっそうと茂る木々、鳥たちのさえずりがこだまする。

道の先に黒い人影が。
と思ったら、人じゃなくて猿だった!

a_DSC_0346_2014112415081210f.jpg

アフリカ縦断でさいしょの野生動物との遭遇。
お尻がツルツルの真っ赤っかだ。

a_DSC_0349_20141124150837344.jpg

a_DSC_0351_20141124150843446.jpg

動物園でしか見たことのない、頭の上の大きなこぶが特徴的なサイチョウもそこかしこで飛び回っている。
こんなに頭でっかちなのによく空を飛べるね。

a_DSC_0355_20141124150848e6d.jpg

a_DSC_0372_20141124150955bb3.jpg

出発して2時間弱、クロコダイル・ファームに到着。
だけどなんか想像と違う。
なんだか研究施設のような外観。

a_DSC_0367_20141124150922b79.jpg

しかも入場料が10ドルもする。
途中ですれ違った中国人に感想を聞いたら「野生じゃなくてワニが飼われているだけ。頭数も少ないし、ぜんぜん面白くない!行かなくていいんじゃない」って言ってたのでワニ見物は却下。

ターゲットをカバに絞ってさらに先の湖をめざす。
木の上に別の種類のサル発見。

a_DSC_0365_20141124150934f6a.jpg

背中と尾っぽの毛が白くて長い。
微動だにせずジーッとこちらの様子を伺っている。
人間みたいだ。

木の上から高みの見物をするサルを「ウキー、ウイーッ」っと挑発する34歳。

a_DSC_0366_20141124150931cc1.jpg

まったく相手にしてもらえてなかったけどね。

ワニ園から歩くこと10分、湖が見えてきた。
でも見えてるんだけど、岸の手前が沼状態になってて行く手を遮っている。

a_DSC_0359_20141124150850a5a.jpg

a_DSC_0360_201411241508536db.jpg

なんとか浮いてる木や草を伝って行けないものかとチャレンジしたんだけど、すぐに無謀なことだと判明。
なんとかして湖畔に出られないかなあと途方に暮れていたら、前方から船がやって来た。
船じゃないとダメなくらい深かったんだね。

a_DSC_0361_20141124150922f9e.jpg

話を聞いたら、船に乗って湖を巡るとカバだけじゃなくていろんな動物を見ることができるんだそう。
でも当然ながらそれなりの値段がかかるので、残念ながらカバも却下。
せっかく暑いなか歩いてきたけど、まあしょうがないね。

同じ道をまた歩いて帰ることに。
手ぶらで歩くケンゾーとイクエを、薪を山と抱えた地元の人たちがどんどん追い越していく。
たくましさが桁違いだ。

a_DSC_0376_20141124151003525.jpg

そんな薪を運んでいる人たちの前を平然と横切る猿。
どちらにとっても日常の風景なんだろうね。

a_DSC_0379_2014112415100658b.jpg

「はあ〜、つかれた〜」とでも言いたげな様子で地べたに座り込む猿や、歯を剥き出して大きなあくびをする猿。
人間臭くておもしろいね。

a_DSC_0385_20141124151006417.jpg

a_DSC_0389_201411241510335dc.jpg

ワニとカバは見られなかったけど、なかなか楽しい散歩になった。

a_DSC_0391_201411241510306ab.jpg

明日からいよいよエチオピアの個性的な民族をお伝えしま〜す ♪
動物に負けず劣らず、人間もおもしろいね。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

ボブ・マーリーとエチオピアって関係あったのね

2014.11.25 06:27|エチオピア☞EDIT
マンゴー27個を全部で約50円で買ったイクエです。
その辺の木に自然になっているマンゴーを子どもたちが採って路上で売ってるんだよね。
小ぶりで繊維質だけど、甘くておいしい♡

ともちゃんの、水が出ないけど居心地のいい家でくつろぎすぎているイクエとケンゾー。
もうちょっといたい気持ちもあるけど、これ以上お世話になるわけにもいかない。

エチオピアの南部には、伝統を守る個性豊かな少数民族がいるので南部を目指さなくちゃ。
少数民族の集落巡りの起点となる街はアルバ・ミンチ。
標高の高いエチオピアはくねくねの山道や峠の上り下りが多くて、ボロいバスでの移動には時間がかかる。
1日でそこまで移動するのは大変そうなので、その中間にあるシャシャマネで1泊することにした。

アルバミンチ

お世話になったともちゃんに別れを告げて、ワゴンと路線バスを乗り継いでまずはアディス アベバのバスターミナルへ。

首都ではあるけれど、路線バスはかなり汚い。
ちなみに後部ドアの脇にガラスで囲まれた窓口みたいなものがある。
そのなかに車掌がいて、車内に入ってすぐにここで切符を買うシステム。

a_DSC_0011_20141123150408020.jpg

何度も修繕してるのかもしれないけど、床は今にも抜けそう。

a_DSC_0012_20141123150427344.jpg

路線バスをマルカートで降りてバスターミナルまで歩く。
マルカートは日用品から食品、動物などここにないものはないと言われるほど大きな市場。
東アフリカでいちばんの規模を誇るけれど、治安が悪いと言われている。
なのでここは素通り。

早足でたどり着いたバスターミナルでシャシャマネ行きのバスに乗り込む。
ひとり86ブル(約470円)。

a_DSC_0014_201411231504206c1.jpg

いつものように満席になるまでなかなか出発しないけど、それは想定内。
1時間以上待ってようやく出発。
1時間ならむしろ早いほう。

満員になったバスは南へと進みはじめる。

バスは料金所で止まった。
こんな立派な高速道路がエチオピアにあるなんて!!
最近できたばかりなのか、バスに乗っているエチオピア人も興味津々で窓の外を見る。

料金所に係員がいて、車が止まって、ドライバーが窓を開けて、お金を払うとバーが開いて。
日本では普通の光景だけど、アフリカで見るととても新鮮に感じる。

a_DSC_0018_201411231504228c3.jpg

秩序ある標識。

ストレスのない滑らかな走り。
お尻も痛くならない。
おぇおぇ吐く人もいない。

中国政府の「支援」でつくられている。

中国はアフリカ各国を支援していて道路を整備している。
その国の政府は中国に感謝しているようだけど、一般の人たちは中国のことをあまりよく思っていない。
理由を聞くと大規模なプロジェクトが行なわれてもその利益が一般市民に還元されていないから。
単純にいえば、現地人をあまり雇ってくれないから。
中国から大量に人材を連れてきたり、中国の受刑者を連れてきて刑務作業としてこっちで働かせているらしい。

とはいっても、こんなに素晴らしい道路ができてるんだから地元の人も恩恵を受けているとは思うんだけどね。
自分たちの仕事を取られていると感じてしまうのかもしれない。

途中でトイレ・ランチ休憩。
ドライバーや地元の人は食堂でご飯を食べるけれど、イクエとケンゾーはこういうときはあまり食べないことにしている。
だっていつ出発するかわからないし、置いていかれる不安があるから。

だから、コーヒーだけ。

エチオピアではこんなふうにいろんなところに露店のコーヒーショップが出ている。

a_DSC_0019_20141123150421698.jpg

上の写真の左側の男の子が着ているのはエチオピアのサッカーユニフォーム。
黄色と赤と緑はエチオピアの国旗の色で「ラスタカラー」と呼ばれている。

エチオピアはサッカーはそんなに強くないけど、このユニフォームは大人気。
毎日このユニフォームを着ている人を30人くらいは見る。
若い男の子だけじゃなくて、おばさんが着ていることもある。
サッカーファンというよりも、エチオピアのことを誇りに思う人たちが愛国心から着ているような気がする。

a_DSC_0073_2014112417493950c.jpg

目的地のシャシャマネには、まあまあスムーズに到着。
適当にホテル探し。
2軒目で決めた!
バスターミナルのすぐ近くにあり、エチオピアでいちばんコストパフォーマンスが良かった。

a_DSC_0021_20141123150442734.jpg

室内はきれいにリフォームされていて、バスルームも広く、そしてシャワーからお湯が出る!!
値引きしてくれてダブルで120ブル(約660円)。

a_DSC_0024_201411231504454e4.jpg

スタッフのおじちゃんはとても感じがいい人で、自分は「オロモ族」だと言った。
エチオピアに入国した初日に、国境越えをしようとしていたオロモ族の難民の子たちを思い出した。
彼らは無事に国外避難できたかなあ。

このシャシャマネの街に来ようと思ったのは、もちろんアルバ・ミンチへの中間地点ということもあったんだけどちょっとおもしろそうなものがあったから。

ジャマイカンビレッジと呼ばれるもの。
なんでエチオピアでジャマイカって思うでしょ?

地元の人に「ジャマイカンビレッジどこ?」って聞くと「ここからすぐだよ。歩いていけるよ。」って教えてくれた。

a_DSC_0032_201411231504441af.jpg

a_DSC_0030_201411231504501c1.jpg

ジャマイカンビレッジというのは、ある新興宗教(思想グループ)の施設。
「ラスタ教」とか「ラスタファリ」と呼ばれている。

なぜジャマイカかというと、1930年代にジャマイカで生まれたものだから。
ジャマイカなどのカリブや南アメリカではアフリカから奴隷として連れてこられた子孫たちが暮らしていた。
社会的にも経済的にも苦しい生活を強いられていた彼らのなかには「アフリカに帰ろう!」と思っている人もいた。
なかでも、エチオピアは人類発祥の地。
さらにアフリカのなかでも植民地化されていない国だし、1930年にエチオピアの皇帝としてハイレ・セラシエが即位したので、彼らにとっては黒人が独立を貫いている憧れの国だった。
ラスタ教はこのハイレ・セラシエ皇帝をキリストの再来として奉っている。

ラスタ村にはジャマイカからの移民が暮らしている。
ここはラスタ教の聖地。

レゲエの神様、ボブ・マーリーもラスタの教えを音楽で広めている。
レゲエでは黒、緑、赤、黄色が好まれるけどこのラスタカラーもエチオピアの国旗と同じ色。
ドレッドヘアも「自分の体を傷つけてはいけない」というラスタの教えからくるものなんだって。
またマリファナは精神を穏やかにする神聖なものとされている。

ラスタ村に行く途中こんなレストランの看板を見つけた。

a_DSC_0034_20141123150447a30.jpg

ジャマイカの国民的英雄、オリンピックランナーのボルト氏にちなんだもの。

歩いていたらいかがわしい男に遭遇した。
ドレッドヘアに緑と黄色と赤のラスタカラーの入ったダボダボの服。

「ジャマイカンビレッジに行きたいんでしょ。
 ガイドするよ。」


ラスタ教の信者にはちょっと注意しないといけないと聞いていた。
ヒッピーで、マリファナ好きで世間から外れていて、金をたかられる。

きっとガイド料を請求されるはず。
「あとで行くので結構です。」と断ると「いまミサが行われている。いま行かないと間に合わない。」なんて言われたけどきっと嘘なので、男とは別のほうに歩いた。

教会に到着するとさっきの男が待ち構えていた。
やっぱりミサの話は嘘だったけど「いっしょに中に入ろう。いいマリファナがあるんだ。」と誘われた。

a_DSC_0036_2014112315050862a.jpg

「マリファナ好きじゃないから。」
「楽しいよ、すごくいいやつなんだ。」
「お金も払わなきゃいけないでしょ。」
「安いよ、たったの100ドルでいい。
 いや、無理なら50ドルでいい。」


こいつらと関わると、ろくなことないな・・・。

この日はミサはなかったけど、土曜日の午後にはここで「ナイアビンギ」と呼ばれるミサが行われるのだそう。
ミサと言ってもわたしたちが想像する厳粛なやつではなくて、マリファナをまわし吸いしながら、太鼓を叩き、歌い、踊り、ラリる。
マリファナ好きの旅人大歓迎。

きょうはミサは開かれないけど、お金を払えばミサっぽいことをしてあげるとしきりに勧めてくる。
ミサっぽいことというのは、マリファナのまわし吸いってこと。

わたしたちはそんなのには興味なかったので、敷地内だけお金を払わず見せてもらうことにした。
入口に注意書きがあって、写真撮影はダメとか、生理中の女性は入場禁止、とか書いてあった。

敷地はそれほど大きくない。
教会のようなところはなくて、休憩場のような殺風景な場所が礼拝所。
「ママ」と称されていたラスタ教のリーダー格の老女が最近亡くなったのだそう。
代わりに「パパ」と呼ばれる年老いた男性がいた。
その男性は、このヒッピーみたいな男たちよりもまともな感じだった。
もの静かで「ウェルカム」と言った。
彼はジャマイカ生まれで若いころにエチオピアに来たのだそう。

敷地内には小さな博物館もあって、彼らがキリストの再来と称えるハイレ・セラシエ皇帝の写真などが飾られているようだけど、有料なので入らなかった。

「これマリファナ。」

敷地内にはマリファナも栽培されていた。

男たちはマリファナをしようとか、金くれとか何度も言ってくる。
断ると機嫌が悪くなった。

門番の青年はまともで、彼はここの信者ではなくてエチオピア正教の十字架のネックレスを首にさげていた。
「あなたはまともなんだね。」と小声で言うと、彼はわたしの真意をわかったようで笑いながらうなずいた。
「僕はラスタじゃないよ。」
「大変だね、ここの仕事。」
「うん(笑)。」

たしかにこんな場所の門番がヒッピーでラリっていたら、ここは無法地帯となってしまう。
そうなることを、ラスタ教のリーダーたちは悟っていて、しっかり者の部外者を雇っていると思うとおかしくなった。

門の前でラリってたむろしている男たちに悪口をたたかれながら、わたしたちはジャマイカンビレッジをあとにした。

シャシャマネ全体がヒッピーみたいな人が多いのかと思っていたけど、そうではなかった。
むしろ、ジャマイカンビレッジとはあんまりかかわらないようにしようとしている人が多いような感じだった。

途中、レストランで遅めの食事。
エチオピアでは雨の時や雨上がりの食堂には、こんなふうに草が敷き詰められる。

a_DSC_0037_2014112315051126d.jpg

足吹きマットの代わり。
水や泥で床がびしょびしょにならないし、汚れてもこのままかき集めて捨てれば掃除も簡単。
外に放り出しておけばヤギやヒツジが食べてくれる。

ホットシャワーの使えるきれいなホテルでぐっすり眠った翌日。
アルバ・ミンチを目指す。
直通のバスがあることを期待したけれど、そんなうまくはいかない。
まずはワライタという街に行かないといけない。

a_DSC_0043_201411231505086a6.jpg

乗客が集まるのを待ってようやく満員になって、出発。
と思ったら「このバスは行かないことになった、あっちに移れ」みたいなことを現地語で言われ、ぞくぞくと乗客がバスを降りる。
言葉がわからず出遅れたわたしたち。
移れと言われたバスはすぐに満員になって、またイチから別のバスを待たないといけないはめに。

2時間以上経って今度こそ出発。
エチオピアってほんとうに移動が大変。

a_DSC_0048_201411231505123a0.jpg

そのうえ、パンクや故障ですぐ止まる。

a_DSC_0049_20141123150540aa5.jpg

移動で一日がつぶれる。
移動が苦になるとエチオピアの旅は楽しくなくなる。

故障で足止めをくらってバスから降りる。
目の前にあるのは、田舎の素朴な暮らし。

街じゃわからないけど、多くのエチオピア人はこんなふうに暮らしているんだなあ。

a_DSC_0050_201411231505399a7.jpg

乗り換えのワライタの街に到着。
実は車内である家族たちと仲良くなっていた。

「とりあえずお腹も空いたし、ご飯でも食べに行こう」

a_DSC_0052_2014112315054093a.jpg

大学の入学式を控えた女の子2人と男の子1人。
彼女たちはエチオピアの東側、ジブチやソマリアの国境に近いところに住んでいて、アルバ・ミンチの大学に進学することになったのだそう。
3人とも同じ高校の友だちで、女の子2人のお母さんが引率していた。
彼女たちのふるさとからアルバ・ミンチまでは移動に丸2日かかる。
生活に必要な荷物をたくさん抱えてみんなで大移動。
お母さんたちは、娘たちの大学や寮を見学して1、2日してまた丸2日かけて実家に戻るんだって。

エチオピアだけじゃなくてほかの多くの国でもそうなんだけど、日本のセンター試験みたいなものがあって取った点数で行く大学が決まってしまう。
点数ごとに大学が順位づけされているので、有無を言わさず点数次第で行く大学が自動的に決まる。
「実家に近い大学に行きたい」とか「この大学の雰囲気がいいからこの大学に行きたい」とか「自分が興味のある研究をしている学部があるからここに行きたい」とかそんなことは言ってられない。

a_DSC_0061_201411231505434b8.jpg

スカーフをしているお母さん2人は小学校の先生をしている。
お母さん同士も仲がいいんだって。
家族ぐるみで親しいんだけど、驚いたことに一組の親子はエチオピア正教徒、もう一組の親子はイスラム教徒。

エチオピアには80の民族がいて言葉や文化も違うから、宗教の違いなんてたいしたことないのかもしれない。

a_DSC_0058_20141123150540d03.jpg

ひき肉にゆで卵がのったもの、もつ煮込みのような内臓系のもの。
追加でほかの種類のものも頼んでくれたけど、イクエとケンゾーにとってはほとんど同じ味付けに感じる。

みんなでインジェラの上でぐちゃぐちゃにして「いただきま~す」。

a_DSC_0066_201411231506012bf.jpg

たくさんの手が伸びて同じものをつつくというのはなんかちょっと異様な感じもする。
だけど、わたしたちが箸で焼き肉をつついたり鍋を囲んでみんなで食べるのも欧米人からすると異様に思えるのかもね。

a_DSC_0065_20141123150559118.jpg

食後は濃厚なエチオピアンコーヒー。
ハーブが浮かんでいるのははじめて。
ちょっとツンとする感じ。

a_DSC_0072_2014112315055995b.jpg

お会計は割り勘。
割り勘って日本以外の国であまり見ないんだけど、お母さん2人はちゃんと計算してきっちり割ってコインまでやり取りしていた。
日本人みたいでなんか親しみがもてた。

腹越しらえをしたあとはアルバ・ミンチ行きのバスに乗り込む。
入学式を控えてバスで移動する人が多いようで、通常よりも運賃は少し値上げされていた。

この前の新年もそうだったけど、エチオピアではその時期の需要に応じて運賃が値上げされることがある。
これは外国人だから、とか関係ない。

それと外国人には「荷物代」が上乗せされるときがあると言われるけど、現地人でも荷物代を払っているときがある。
もちろん荷物代を払わない現地人もいる。

この家族は荷物代を払っていた。
イクエとケンゾーはそれを知って必要ならば荷物代を払うようにすることにした。

わたしたちはいちばん後ろの5人掛けに並んで座ったんだけど、ここに無理矢理6人乗せられる。

通路にも立っている人がいて、バスは定員オーバー。
だけど警察のチェックポイントを通るときは、席のない人はむりやり座席に座らされる。
わたしたちはすでに5人掛けに6人押込められているのに、チェックポイントになるとそこにさらに1人、2人と加わり、お尻が浮いて空気椅子のようになってしまう。
チェックポイントを通過すれば、また元の位置に。

定員オーバー自体が交通違反なはずなのに、これってアリ?

そんなことをしてるうちにバスは故障。

a_DSC_0076_20141123150605006.jpg

修理されるのをゆっくりと待つ。
目の前に広がるのは、ふたたびのどかな田舎の光景。

a_DSC_0078_201411231506226f8.jpg

a_DSC_0077_201411231506252ff.jpg

バスが壊れない限り、こんなところに外国人は立ち寄らないよね。
彼女たちにとっては、わたしたちは初めて出会うアジア人かもしれない。

a_DSC_0082_20141123150624d55.jpg

「ようやく出発だね。」
「もうこのままスムーズに行ってほしいよ。」

わたしたちはのんびりの旅だからそれほど急ぐ必要はないけれど、仲良くなった彼女たちにとっては母親と過ごせる時間は限られている。
教師をしていて忙しい彼女たちの母親は、きょう1泊して明日また2日かけて家に帰るつもりだったけど、そうなるとアルバ・ミンチでの時間がほとんどない。
だからお母さんたちは2泊することに決めた。

ここから挽回して少しでも早く目的地に着いてほしい。

でもね、
また・・・。

a_DSC_0096_20141123150625e40.jpg

パンクで足止め!

「つぎは何が起きる?」
「今度は爆発するんじゃない?」

あきれながらそんな冗談を言い合う。
三度目の正直でバスは爆発することなく、アルバ・ミンチの街へ入った。

わたしたちをアバヤ湖が迎えてくれた。

a_DSC_0100_201411231506443c3.jpg

アルバ・ミンチの「アルバ」は『40』を、「ミンチ」は『泉』を意味する。
その名の通りたくさんの泉がある。
大地溝帯の底にあって、水分が多く緑が生い茂っている。
バナナ畑が続いている。

「アルバ・ミンチはフルーツがすっごい安いの。」

彼女たちのふるさとはエチオピアの東部でバナナは育たないのだそう。

「砂漠もあるの?」
「見渡す限り砂漠だよ。
 40℃を超えるから!」


緑豊かなこの場所は、彼女たちにとっては楽園のようなところなのかもしれない。

「ここがわたしたちの大学。
 寮もこの敷地内にあるの。」


バスターミナルの手前の大学で彼女たちはバスを降りた。
大きなバッグを抱えた彼女たちは、待ち受けていたポーターたちのかっこうのカモで、降りた瞬間取り囲まれた。

「バイバイ」と言う暇も、Facebookを交換する余裕もなかった。

アルバ・ミンチはふたつの集落に分かれている。
バスターミナルのあるセカラ地区と高台のセチャ地区。

セカラ地区のホテルを渡り歩いたけど、大学の入学式を控えているからか地元の人でいっぱいで空いてても宿代が高い。

提示された宿代が高いので、ホテルを出ていこうとすると宿泊客のおじさんが話しかけてきた。

「ここに泊まればいいのに。」
「宿代が高いのでほかを探します。」
「80ブルで泊まれるんだよ。」
「いや・・・わたしたちは150って言われて。」

エチオピアではよくあること。
外国人は倍近くの宿泊費を請求される。

バスターミナル横のWi-Fiつきのホテルにも、堂々と現地人料金と外国人料金の料金表が貼られていてその差は2倍だった。

もうひとつのセチャ地区に移動することにした。
まもなく日が暮れようとしている。
暗くなる前に早く移動しなきゃ。

通りがかった人に聞いた。
「セチャ地区にはどうやっていけばいいんですか。」
「自分もちょうど行くところだからいっしょに行こう。
 あそこから乗合いワゴンをつかまえればいいから。」


エチオピアでは自称ガイドにはだまされないように気をつけないといけないけど、面倒見がいい人もたくさんいてわたしたちは甘えることにしている。

荷物を抱えてぎゅうぎゅうのバスに乗るのは無理そうだったので、3人でトゥクトゥクに乗った。

「どんなホテルがいいの?
 おすすめのいいホテルがあるけど高いんだよね。」

「安いところがいいです。」

彼はアルバ・ミンチホテルという1泊110ブル(約600円)のホテルまで案内してくれた。
部屋にはバスルームもついていて南京虫もいない、近くにはWi-Fiが使えるレストラン兼ホテルもある。

a_DSC_0117_20141123150647449.jpg

いよいよ明日からエチオピア南部の旅のはじまりはじまり〜。
野生動物もいて少数民族も多く、北部とは違った顔をもつ地域。

魅力いっぱいのエチオピアをお伝えします ♪
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

青年海外協力隊ってどんなことしてるの?

2014.11.24 06:19|エチオピア☞EDIT
11月22日の「いい夫婦」の日にこの記事を書いているケンゾーです。
結婚して丸7年、あれよあれよという間に8年目に突入。
日本社会をドロップアウトし海外をふらふらしているふたりが「いい夫婦」かどうかは分かんないけど、これからもいっしょに毎日笑い合っていけたらそれだけで充分だ。

アディス アベバに赴任している青年海外協力隊員のともちゃんの家におじゃましているケンゾーとイクエ。
観光らしい観光もせずに、水が出ないことを除けば快適なともちゃんの家でだらだらと過ごしている。
きょうは本来の目的であるともちゃんの活動をすこし見学させてもらうことに。

美術大学出身のともちゃんの活動内容はデザイナー。
地元の人々が作製したお土産品のパッケージなどをデザインしている。

a_DSC_0082_20141124020227f12.jpg

パソコンと大型プリンターが置かれたオフィスがともちゃんの仕事場。
たまたまこの日派遣前の研修期間に英語を教わっていた語学の先生がオフィスを訪問。
学んだ英語がどのくらい活用されているかインタビューがあるんだって。

a_DSC_0081_20141124020224dbe.jpg

a_DSC_0080_201411240203035dc.jpg

このオフィスではエチオピア産の民芸品や家具などの工芸品を、国の内外を問わず多くの人に広め販売を促進する活動を行っている。
デザイン担当のともちゃん以外にも、マネジメントを手伝っている男性隊員も派遣されている。

a_DSC_0079_20141123150301dc4.jpg

任期の終了、日本への帰国を数か月後に控えいろいろと忙しいともちゃん。
このときはちょうど、エチオピア産の植物を瓶詰めしてスパイスとして売り出すプロジェクトを進めていた。
瓶のパッケージなどもデザインし、空港のショップで販売できることが決まって喜んでいた。

ほかにも関わっているプロジェクトあるということでおじゃますることになった。
訪れたのは一軒の立派な個人宅。

a_DSC_0025_20141123150055e43.jpg

ここは協力隊OB、OGのご夫婦のお宅。
奥様がコーディネーターをされているCommission for Ethiopian Handmade Products(エチオピアン・ハンドメイド・プロダクツ委員会)、略してCEHP(シェップ)という活動のオフィスも兼ねている。

CEHPは地元の人々が作製するハンドメイド製品への支援を目的としたプロジェクト。
製品の品質やパッケージの改善、新商品の開発をサポートし生産者の所得向上をめざしている。
地元の人々に仕事の機会を提供し、さらには伝統文化や技術の継承や発展も視野に入れて活動している。

自宅の一室がハンドメイド製品のショールームになっている。
アクセサリーやバッグなどおしゃれで可愛らしい手作りグッズが展示・販売されている。

a_DSC_0027_20141123150059f06.jpg

a_DSC_0031_2014112315005924c.jpg

a_DSC_0034_20141123150122dbb.jpg

エチオピア発祥のコーヒー豆を使ったイヤリングなど、ほかにはないエチオピア独自の製品の開発に力を入れているCEHP。

a_DSC_0044_20141123150208eaf.jpg

a_DSC_0043_20141123150211f26.jpg

a_DSC_0033_201411231501187b6.jpg

良質なハンドメイド製品を市場に送り出し、「エチオピア=貧困、飢餓、干ばつ」というネガティブなイメージをポジティブなものに変えていきたいんだそう。

a_DSC_0035_20141123150204fc8.jpg

a_DSC_0048_2014112315021125d.jpg

a_DSC_0037_201411231502073b6.jpg

ともちゃんも本来の活動の傍らCEHPのお手伝いをしている。
メイド イン エチオピアの製品を通して、もっと日本国内でもエチオピアやアフリカが身近な存在になるといいね。

a_DSC_0052_20141123150238e48.jpg

このあとは任期を終え数日後に日本に帰国する先輩隊員と合流しランチを食べにいくことに。
近くにともちゃんおすすめのレストランがあるらしい。
「ええっー、エチオピアにこんなところがあるの?!」とビックリするくらいレベルが高いんだそう。
まあ、そこまで言われるとちょっとは期待しちゃうけど、インジェラを愛してやまないエチオピアだからねえ。
ほどほどの期待にとどめておこう。

雑然とした下町の町工場のような敷地の中へ。
敷地中の建物もオシャレ感はゼロ。
でもレストランの入口で手洗いのサービスが。
驚いたのが、水がちゃんとお湯だったこと。
こんなサービス、アフリカに入って受けたことないよ。

a_DSC_0061_20141124020143c05.jpg

a_DSC_0064_20141123150242d56.jpg

シンプルだけど開放的でオシャレな店内。
客層は欧米人が多く、かなり賑わっている。

a_DSC_0068_20141123150242668.jpg

a_DSC_0071_20141123150258c0f.jpg

じつはこのレストランで働いている人たちは全員元ストリートチルドレン。
敷地内にある寮で暮らしながら調理や接客を学んでいる。

営業はランチタイムのみでメニューも前菜・スープ・サラダ・メイン・デザートが出てくるコース料理のみ。
コースと言っても100ブル(約550円)でとてもリーズナブル。
この料理がおいしかった。
シンプルなんだけど味付けが素晴らしい卵の前菜とフレッシュサラダ。

a_DSC_0065_20141123150240aac.jpg

a_DSC_0072_20141123150300222.jpg

コーンポタージュスープにメインはロールキャベツ。
盛りつけも美しくてクオリティの高いソースにビックリ。

a_DSC_0073_20141124020300584.jpg

メインは日替わり。
デザートも選べてこれで550円は安い!
まさかエチオピアでこんなに美味しい料理を食べられるとは思ってもいなかったなあ。
接客も申し分ないし、かなり質の高い支援を行なっているNGOだ。

a_DSC_0070_201411231502442f4.jpg

夜、アディス アベバにあるJICA事務所で勉強会があるというともちゃん。
部外者でも参加OKだったので参加させてもらうことにした。
勉強会の内容は「チョコレート♡」

講師はガーナで「本物のガーナチョコレート作り」に挑戦したJICAの新入社員。

彼は学生の時にボランティアで英語を教えるためにガーナへ。
彼の受け持ちの生徒にとても賢い男の子がいた。
だけどその子は家が貧しくて高校に進学できない。
その生徒の家庭はカカオ生産者だった。
なぜ世界中で愛されるチョコレートの元、カカオを作っている人たちがそれほど貧しいのか。
英語を教えに来たものの、彼はチョコレート作りに目覚めてしまった。

a_DSC_0092_20141123150303896.jpg

「ガーナチョコレート」という商品があるくらい、チョコレートの原料であるカカオの有名な原産地であるガーナ。
けれど生産者の現実は決して甘いものではないんだそう。
生産者の知識・向上心の欠如、国内のカカオ業界の構造上の問題、元々ある貧困問題など様々な要因からカカオ生産者は経済的に厳しい状況に置かれている。

そしていちばん気になったこと、それは生産者の人々が自分たちのカカオで作られたチョコレートを食べたことがない、という事実。
ガーナはココアの一大生産地ではあるけれど、国内でチョコレートを製造・販売している訳ではない。
原料としてのカカオを輸出するだけ。

カカオ生産者の子どもたちはチョコレートは知っているけど、チョコレートが自分ちで栽培しているカカオから作られていることを知らなかった。
そこで彼は学校でカカオからチョコレートをつくるワークショップを開催したのだそう。
子どもたちは驚き、そしてお父さんが作っているカカオからチョコレートが作られていることを知り喜んだ。

ガーナでは自分たちでカカオを作っているのに食べているのは輸入された質の悪いチョコレート。
カカオの生産からチョコレートの製造までガーナ国内で完結できないか?

世界でもトップクラスのチョコレート消費を誇る日本。
けれどほぼすべてのチョコレートは様々な添加物が含まれていて「本物のカカオの味ではない」ことに気づいた。
生産から製造までガーナで完結させた「本物のガーナチョコレート」を日本で販売することができないか?
チョコレートの売り上げを直接生産者に還元することはできないか?
そんな思いからはじめたガーナと日本でのチョコレートに奮闘する日々。

a_DSC_0096_20141124020145c32.jpg

カカオは生豆を発酵させることでチョコレートの原料となる。
生産農家が発酵までおこなっているんだけど、なんせ自分たちのつくるカカオがどういうふうにチョコレートとなり海外で食べられているかを当の本人たちが知らないので、発酵の仕方が不十分だったり発酵作業を手抜きしたりしていた。
そうなると質の悪いカカオとなり、卸値は低くなる。
価格が低いと生産者のモチベーションは下がり、さらに質が悪くなるという悪循環。

そこで彼はちゃんと発酵したカカオで作ったチョコレートと、発酵が不十分なカカオで作ったチョコレートを生産農家に食べ比べてもらった。
手を抜かずにちゃんと発酵することが大切だと実感した生産者。
質の高いカカオづくりを追求するようになった。

彼はきちんと質に見合う価格で生産者からカカオを買い取り、そのカカオで純度100%のチョコレートを作り、バレンタインの時期に日本のデパートで「本物のガーナチョコレート」として販売した。

お金のために進学を断念していた彼の生徒は、お父さんのカカオを適正価格で買い取ってもらえたことで高校に入学することができた。

さいしょはJICA職員や協力隊員、さらに大使館職員も参加するような勉強会だからついていけないだろうなあと思ってたんだけど、とても分かりやすくて楽しかった。

a_DSC_0093_201411231503177ec.jpg

ガーナのカカオとエチオピアのコーヒーは生産・流通システムが似ているのでエチオピアで活動している隊員も興味深く聞いていたみたい。
最後にチョコレートのテイスティングも。
添加物なし、ガーナで栽培されたカカオと砂糖だけで作られた100%ガーナ産の本物のガーナチョコレートはほろ苦いアダルトな味がした。

a_DSC_0095_201411231503201ee.jpg

5泊もお世話になったともちゃんともこれでお別れ。
任期終了間近で忙しいなか受け入れてくれてありがとう。
残りのエチオピアライフを楽しんでね。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

「新しい花」という名の首都

2014.11.23 07:10|エチオピア☞EDIT
いま青年海外協力隊員の家を渡り歩いているんですが、家に飾ってある日本の四季の写真が載ったカレンダーを見て「日本はいま紅葉の時期かあ」としみじみ思ったイクエです。
四季を楽しめる日本ってすばらしい!!

エチオピアで世界遺産の宮殿跡や教会、ダイナミックな自然を見るダナキルツアーを楽しんだイクエとケンゾー。
次に向かうはエチオピアの首都、アディス アベバ

アディスアベバ

今いるメケレからかなりの距離があるんだけど、なんと直通バスがある。
しかも今まで乗ってきたようなポンコツオンボロバスやぎゅうぎゅう詰めにされるワゴンじゃなくてちゃんとした立派なバス!!
運賃は2000円オーバーだけど、その価値はあるらしい。

エチオピアのバスは夜明けとともに出発する。

a_DSC_0004_20141120145245cf3.jpg

ラッキーなことに泊まっているホテルの前が出発場所。
5時前からバスを待つ。

やってきたバスは、これまでエチオピアで見たことない「普通の」ちゃんとしたバス。
お客さんも多くて3台用意されていて、いっしょにアディス アベバへと向かう。

車内ではペットボトルのミネラルウォーターとパンケーキの無料サービスまであった。

a_DSC_0011_20141120145438d96.jpg

途中、何度か休憩。

バスは言うことなくて快適だけど、田舎で何もない場所が続く。
トイレタイムはあるけれど、トイレはない。

「その辺で」ということだけど、3台のバスは満員。
女性はなかなかトイレスポットを探せない。

a_DSC_0010_20141120145245a5c.jpg

なんとか茂みで素早く済ませて、再びバスへ。

首都のアディス アベバに到着したのは陽が沈んだ午後7時過ぎ。
エチオピアでは夜間の事故は保険が適用されない。
日暮れ前に着くことを期待したけど、到着予定時刻を少しオーバーしていた。

a_DSC_0014_2014112014544139d.jpg

ここアディス アベバの宿泊場所は、青年海外協力隊員のともちゃんの家。

ケンゾーは東北で1年間震災のボランティアをしていたんだけど、そのときに知り合った友だちがその後隊員になってアフリカに派遣された。
アフリカの旅でわたしたちは、その友だちのつてを頼って隊員訪問をすることにしている。
ともちゃんはその友だちの同期で、アディス アベバに派遣されて1年半が経つ。
エチオピア産の雑貨やお土産などの製造を手伝ったり、パッケージデザインを担当したりしている。

ともちゃんは帰国を前に最後の追い込みで活動が忙しいなか、こころよくわたしたちを受け入れてくれた。

隊員訪問するのはバングラデシュ以来。
さて、どんなお宅なのかな。

ともちゃんは一軒家の1階を借りている。
周囲は高い塀で囲まれていて、塀の上にはぐるぐる巻きの有刺鉄線。
エチオピアはアフリカの中では比較的安全な国だけど、それでも家の入口にはともちゃんのために常駐の警備員がいる。
アフリカの首都で暮らすってやっぱり緊張を強いられるんだね。

大家さんが置いている家具や電化製品が充実していて、隊員のなかではかなり恵まれている住居環境。

a_DSC_0017_20141120145442bdb.jpg

だけどひとつ、というかかなり大きな欠点が。

しょっちゅう断水する!!
結局5泊させてもらったんだけど、水が出たのは初日のみ。
断水のときは大家さんがタンクに入れた水を運んでくれるんだけど、量に限りがあるので大切にチビチビと使わないといけない。
長い時で2週間水が出ないときがあったんだって。
暑いのにまともに体も洗えない。

「なんで断水するの!?」「どうして水が出ないの!?」って何度もケンゾーと言い合った。
ともちゃんは「うーん、そうなんです」と何てことないようにふわっと答える。

カラカラに乾いた砂漠地帯や水道がないような田舎だったら理解できる。
でも、ここは毎日雨が降っている。
それにアディス アベバはそれなりに整備された街で、しかもこの一画は日本と変わらないような建物が並んでいる。
バスルームには温水シャワーだってついてるし、システムキッチンもある。
なのに、なぜ水が出ない?

ともちゃんが言うには、道路や鉄道の建設中に誤って水道管を破裂させることがよくあるらしい。
そのうえそもそも水道管が古すぎたり質が悪すぎて運ばれてくる半分くらいの水が途中で漏れているといううわさも。
水がないんじゃなくて、水を運ぶ設備が悪い。
改善すれば断水がなくなるので、なんとかならないかなあって思うんだけど。

生きていくうえで欠かせない水がないのに、キッチンはこんなに立派。

a_DSC_0083_20141120145502655.jpg

2階に住む大家さんが料理が大好きな人なんだって。

夜に着いたけれど、近くの八百屋さんと肉屋さんで食材を買ってこの日のメニューはすき焼き風煮込み料理。
ネギも買えたよ。

a_DSC_0085_201411201455043cd.jpg

a_DSC_0084_2014112014550380f.jpg

ともちゃんがフルーツの盛り合わせを作ってくれた。
それにしても大きなパパイヤ!

a_DSC_0087_20141120145504ae8.jpg

日本で見る輸入物のパパイヤの4倍くらいはある。
1日じゃ食べきれなかった。

水が使えないことを除けば、これほど使い勝手のいいキッチンは旅しててなかなかお目にかかれない。
わくわくする。

朝から夜まで活動で忙しいともちゃん。
主のいないキッチンを勝手に使わせてもらう。

キッチンつきのゲストハウスはたまにあるけれど、なかなか油料理はできないのでここぞとばかりに・・・。

a_DSC_0107_20141120145629a38.jpg

天ぷら!

そして、パンをちぎってパン粉を作って・・・。

a_DSC_0009_2014112014524523c.jpg

コロッケ!

大満足の食生活。

ともちゃん、部屋を油くさくしてゴメン!!

ともちゃんは、活動の合間にお勧めのローカルカフェにも連れて行ってくれた。

a_DSC_0090_20141120145550b36.jpg

エチオピアはコーヒーの発祥地だけど、エチオピア人は本場のコーヒーをブラックで飲むことはしない。
砂糖をどっさり入れたり、ときには塩やバターを入れたり。
そんなエチオピア人に人気なのはミルクたっぷりのマキアート。
「ミルクたっぷり」というか、ほとんどミルク。

a_DSC_0091_2014112014560223f.jpg

ミルク入れ過ぎ?って思うけれど、エチオピアのコーヒーはエスプレッソのように苦くて濃い。
だからこのくらいのミルクの分量で割ってちょうどいい。

そして白鳥型のシュークリーム。
皮はちょっと堅め。

a_DSC_0089_20141120145601182.jpg

ここアディス アベバは標高2500メートルほど。
なので暑すぎず過ごしやすい。

『アディス』とは「花」。
『アベバ』とは「新しい」という意味なんだって。

「新しい花」という美しい名前をもつこの首都は、今では高層ビルがところどころに建っている。
現在もたくさんのビルが建設中。

まさしくこの街はいま、新しい花として開花しようとしてるのかも。

a_DSC_0021_201411201454430db.jpg

中国がビルやら環状道路やらを「支援」して作ってるんだって。
アフリカでの中国の勢いはすさまじいものがある。
中国は何をもくろんでるの?って思うくらい。

ここアディス アベバは東アフリカのなかではナイロビに次いで経済、政治、文化の中心らしい。
でも果たしてどうだろう。
タンザニアのダルエスサラームのほうが大きいような気がするけど。

街の広さはそれほど大きくない。
標高が高く坂道も多いけど、路線バスや乗合いワゴンでだいたいの場所には行ける。

a_DSC_0001_2014112014541184e.jpg

人口は300万から400万人。
首都にしては街はそれほど大きくないけど、バスは満員でここが一国の首都であることを実感する。

a_DSC_0098_20141120145550c38.jpg

街を歩いていると怒号が飛び交う場所が。
窓から身を乗り出して、すごい勢いでその辺を歩いている人たちを呼び止める男たち。

a_DSC_0056_20141120145442a8b.jpg

檻に入れられた人間が必死に出ようともがいているような滑稽な光景。
「何やってるの?あれ」

不思議に思って見ていたら、その理由がわかって思わず吹き出してしまった。

彼らはバスターミナルの客引き。
ほかのターミナルでは自由に動き回って、ターミナルにやってくる客をつかまえて半ば強引にひっぱって自分のところの会社のバスに乗せようとする。
たぶんここでは彼らの強引さと闘いに収拾がつかなくなって、檻に入れることにしたんだと思う。

必死に行き先名を叫んではターミナルにやってくる客を引き止めようとしてるんだけど、ほとんどの客が素通りしてターミナルへと入って自分でバスを見つけている。

だからよけいに彼らの必死さがコミカルに思える。

a_DSC_0058_2014112314593573b.jpg

アディス アベバを歩いていて、日本を思い出した風景も。
高校の休み時間。
外から校舎が見えた。

a_DSC_0075_201411201455018fd.jpg

制服の感じも日本の学校みたい。

アディス アベバでは5泊もしたけれど、あまり見どころはなくまったりと過ごした。

アディス アベバで有名な八角形の聖ギオルギス教会に行ってみた。

a_DSC_0100_20141120145605c66.jpg

1896年に造られたもので、エチオピア正教の聖ギオルギスに捧げられたもの。
てっきり中に入れるのかと思いきや、地元の人は外から壁越しにお祈りしていた。

a_DSC_0101_20141120145626e92.jpg

アディス アベバに滞在中「マスカル祭」というエチオピア正教の祝日を迎えた。
マスカルとは十字架のこと。
326年のこの日にローマ帝国のコンスタンティヌス大帝の母ヘレナが、イエスがはりつけにされた十字架を発見したことにちなんだもの。
隣近所や家庭、職場などいたるところに黄色い花や草を束ねて真ん中に十字架をさしたものが設置される。
これに火をつけてみんなで祈る。
日本で正月明けに門松やしめ縄、餅などを焼く「どんど焼き」を思い出した。

歌って踊りながら火が消えるまでぐるぐるまわり、はたから見るとキャンプファイヤーをやっているようで楽しそう。

a_DSC_0007_20141120145245abb.jpg

翌日は生肉を食べるのが習わしで、どこのお肉屋さんでも生肉を買い求める人の行列ができていた。
エチオピア人はこの特別な日以外でも、ぶつ切りにした生肉をインジェラに挟んだりして食べている。

のんびりと過ごしたアディス アベバだけど、ちゃんと協力隊の活動も見せてもらった。
アフリカは協力隊の現場を見て回る旅になりそうだけど、その第一号。
それぞれの人がいろんな活動をやっていて興味深かったし、久しぶりに日本人からいい刺激をもらえた。
その話は、次回に♡
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

これが生まれたての地球の姿

2014.11.22 06:08|エチオピア☞EDIT
ただいま増量キャンペーン中のケンゾーです。
ちょっと苦しくなるくらいがんばって食べてるんだけど、なかなか効果が表れない。
どうしたら太れるんだろう?

きょうは1人500ドル払ったダナキルツアーの最終日。
エルタアレ火山、アサレ塩湖につづいて3つ目のハイライト、ダロール低地をめざす。

朝6時に起床。
寝る時間はそれなりにあったんだけど、なにせ外に置いただけの屋外ベッド。
砂まじりの風が吹きすさぶ中熟睡できるはずもなく、起きても頭がぼーっとしている。

a_DSC_0422_20141120053702679.jpg

3日間変わり映えのしない朝食を食べて出発。
ほかのブログではマンゴーが出たりしてもっと充実してそうだったんだけど、食事に関してはがっかりなツアーだった。
何度も書いてるけど、もっと安かったら文句は言わないんだけどね。
値段とサービスの内容が釣り合ってない。

アサレ塩湖を突っ切ってダロール低地へ。
前方には塩の採掘現場をめざすラクダのキャラバン隊が。
下唇としっぽをロープで数珠つなぎにしている。

a_DSC_0440_201411200537021b8.jpg

a_DSC_0443_201411200537048b5.jpg

茶色い地面はすべて塩。
波立った海のようにも見える不思議な光景。
徐々に異世界へと誘われていく。

a_DSC_0448_201411200537054a7.jpg

a_DSC_0453_201411200537054bd.jpg

30分ほど車を走らせたあとは徒歩。
小高い丘を越えていく。
エリトリアとの国境からわずか20kmの位置にあるダロール低地。
兵士たちにも緊張感が・・・あるかどうかは分からない。

a_DSC_0457_20141120053727dfb.jpg

a_DSC_0459_20141120053729b0b.jpg

歩きはじめて10分、地面の形状が変化してきた。
色がベージュ色になって貝柱のようなものがボコボコと生えている。
なんだかちょっと美味しそうに見えるのは気のせい?

a_DSC_0463_20141120053737d01.jpg

a_DSC_0464_20141120053743506.jpg

これもすべて塩なんだって。
「ソルト・マッシュルーム」とか「ダナキルの花」と呼ばれている。
カチカチに堅くて人が乗ってもびくともしない。

a_DSC_0466_20141120053743ca4.jpg

a_DSC_0472_20141120053806157.jpg

ビックリすることに、もっと暑くなると溶けてしまうんだって。
溶けるとこの景色も平面になるらしい。
溶けて固まって、また溶けて固まって・・・。
時期によっても時間によっても形が変わるんだそう。
こんなにカチカチな塩の塊がドロドロに溶けるって、どんだけ暑いんだろうね。

a_DSC_0470_20141120053803fd7.jpg

さらに奥へと進んでいく。
地面がボコボコと隆起し波打っている。
なんだここ?
こんな景色見たことない。
ほんとにここは地球なのか?

a_DSC_0483_20141120053805383.jpg

a_DSC_0482_20141120053805262.jpg

地面に真っ黄色なペンキをひっくり返したようなエリアが見えてきた。
ツンと鼻を突く刺激臭が漂いはじめる。
卵が腐ったような独特な硫黄臭さ、地獄温泉を強烈にしたような感じ。

a_DSC_0481_20141120053801643.jpg

そこに広がっていたのは、この世のものとは思えない不思議な光景。
赤、黄、緑、極彩色で彩られた奇妙な世界。

a_DSC_0504_20141120055852d24.jpg

地下から硫黄やアンモニア、硝酸などが吹き出して見たことがない異様な光景を造り出している。
まるで別の惑星にワープしてきたような奇妙な感覚。

a_DSC_0487_201411200541493cb.jpg

a_DSC_0509_20141120060211a77.jpg

毒々しい色の液体は皮膚がただれるほどの猛烈な毒性をもっている。
緑色の液体はもちろん、黄色い部分に近づくのも危険。

「前に連れてきた女性が誤って足を踏み外して液体のところに足がついてしまい、やけどしました。
だからあまり近づかないで。」
ガイドがみんなに注意した。

一歩一歩足元を確かめながら歩を進める。

a_DSC_0488_201411200548420de.jpg

a_DSC_0513_201411200606323e4.jpg

地獄のようなこのエリアも暑くなるにしたがってどんどん広がっていくんだそう。
このあたりは海面よりも低いマイナス120m。
ただでさえ暑いのにさらに「地球の割れ目」と呼ばれているグレートリフトバレー(大地溝帯)に位置している。
地殻が薄くて地下のマグマがすぐそこまで迫っているので真夏は50℃を超える灼熱地獄。
今は限られた範囲だけど真夏には一面が危険な極彩色の湖に覆われるんだそう。
熱くて範囲が広がるほど、美しく奇妙でダイナミックな光景になるんだけど、そうなるとほんとうに危なすぎて近づけない。
プロカメラマンや海外メディアはヘリコプターに乗って上空から撮影するんだって。

a_DSC_0485_20141120054147a7f.jpg

a_DSC_0506_20141120060027704.jpg

ところどころボコボコ音を立てながら猛毒の液体を噴き出している。
エルタアレ火山にひきつづき、地球がたしかに生きていることを思い出させてくれる。

a_DSC_0563_201411200632038c4.jpg

見たことのないような鮮やかな景観に圧倒されるけれど、地面に目を凝らしてみるとその造形美に釘付けに。

a_DSC_0489_20141120054151b38.jpg

a_DSC_0557_201411200615100c6.jpg

a_DSC_0527_20141120061423d5d.jpg

珊瑚礁そっくりの形状。
大昔、この辺りは海の底だったらしい。
からっぽの海の底を歩いているような不思議な感じ。

車に戻ってつぎのスポットへ。
今度は白い峡谷地帯が見えてきた。

a_DSC_0615_201411200640062b0.jpg

ヨルダンのワディ・ラムのような切り立った岩が造り出すワイルドな景観。

a_DSC_0617_20141120064016990.jpg

a_DSC_0618_20141120064039762.jpg

驚くことにこの岩、すべて塩でできている。
シーンと静まり返った塩の渓谷。

a_DSC_0623_2014112006405929e.jpg

a_DSC_0620_20141120064058cc5.jpg

ここ以上にエイリアンものの映画の舞台にぴったりなロケーションは他にないんじゃないかな。
武装した兵士の姿があまりにもフィットしている。

a_DSC_0626_201411200641023b8.jpg

つづいて姿をあらわしたのは、ボコッボコッと茶色い液体が涌き出している大きな池。
ここも独特な臭い、はっきり言って臭い!
なんだこれ?

a_DSC_0647_20141120064247abc.jpg

見るからにヌメリがありそうな半透明な液体。
ファカレアレアと呼ばれている硫黄泉で、沸騰した油のようにも見えるけど手を入れると熱すぎず生ぬるい。
かなりヌルっとしている。

a_DSC_0645_201411200645497f8.jpg

a_DSC_0658_20141120064913da6.jpg

臭いはくっさくてキツい。
ガイドが「絶対飲んだらダメ」って言ってたのに、聞いてなかったデンマーク人の青年が口に含んでしまった!
「オウウウェ!! ペッ、ペッ!!
 口の中がまるでヤケドしたみたいだ。」


絶対に飲んだらいけないけど、この液体はとても肌にいいらいい。
マグネシウムや硫黄、塩分や酸などが含まれていてケガの治療や美容液代りに使うといいそう。
ペットボトルに汲んで持って帰ることに。

a_DSC_0651_20141120064232668.jpg

イクエはいまでもガサガサになった踵に塗ったりしている。
蚊に刺されたところにも塗ってるけど、それは意味あるかな?

最後にアサレ塩湖に戻って塩の採掘現場へ。
砂漠のような瓦礫の山のような、見渡す限り茶色一色のモノトーンな世界。
ついさっき訪れた極彩色の世界とのギャップが激しい。

a_DSC_0667_20141120064915337.jpg

a_DSC_0669_20141120064933971.jpg

茶色い塩の海原にラクダと人の姿。
ここが塩の採掘現場。
採掘しているのはアファール人と呼ばれている人々。

a_DSC_0670_20141120064934e49.jpg

a_DSC_0674_201411200649361b3.jpg

アファール人は昔よりこの地に住む遊牧民。
この塩の採掘現場を管理し、塩を売ることで生計を立てている。

塩の塊を切り出して、ひとつ10kgの板に成型。
1頭のラクダに24枚、合計240kgの塩の板を載せるんだそう。

a_DSC_0690_201411200732441ba.jpg

a_DSC_0692_20141120073229c97.jpg

ラクダたちは240kgの塩を背中に載せて精製工場がある町まで3日かけて運ぶ。
塩の卸値は1枚22ブル、約120円。
ラクダ1頭につき24枚なので2880円。
1人だいたい10頭のラクダを持っているそうなので、1回の採掘で2万8800円の収入。
塩を切り出す人などに給料を払うので約半額が手元に残るんだそう。
往復1週間かかるので日当に換算するとだいたい1日2000円。
夏場は50℃を超える灼熱地獄。
エチオピアで1日2000円はかなりの高額収入だけど、過酷な仕事であることに間違いはない。
タフなラクダも疲れ気味?

a_DSC_0693_2014112007322881e.jpg

a_DSC_0688_20141120064939e4b.jpg

ダロール低地の奇妙で不思議な景色は、数億年前の地球誕生時の姿と同じなんだそう。
人間も含めすべての生命の源がここにある。
ここでしか見ることのできない絶景を堪能。

a_DSC_0590_201411200636505ff.jpg

a_DSC_0636_2014112006453435f.jpg

a_DSC_0665_20141120064914f5c.jpg



これで超高額ダナキルツアーは終了。
刺激的な4日間の感想は・・・やっぱり高い!

マグマをのぞき込むエルタアレ火山も、トリック写真が楽しめるアサレ塩湖も、数億年前の地球の姿が見られるダロール低地もすべて素晴らしい。
素晴らしいけれど、それにしても1人500ドルは高すぎる。
何度も文句を言ってるけど値段とサービスが釣り合っていない。

たしかにたどり着くのさえ大変な僻地だし、水も電気もないので料理を用意するのも大変なことは分かる。
それでももうちょっと工夫できる、努力できる事はあると思う。

いっしょにツアーに参加したイスラエル人も同じことを言っていた。
「たとえば食事のときのジュースやコーヒー・紅茶を無料にする。
休憩時間にクッキーなんかのちょっとしたおやつや果物をふるまう。
金銭的にはたいしたことないけど、そんなちょっとしたサービスで顧客の満足度はかなり上がるのにね。」

物価の安い国でも高いツアーはある。
アフリカのサファリツアーなんかもそうだけど、サファリの場合は国立公園に入るために高い入場料がかかるし、宿泊施設もそれなりにしているので高いのは納得がいく。
しかし、ダナキルツアーの場合は入場料もないし宿泊費もほとんどかからない。

それなりのお金を払わせるなら、それなりの企業努力をしないとダメだよ。
ちょっと残念な感じが否めないダナキルツアーだった。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

アフリカにあったウユニ塩湖

2014.11.20 05:53|エチオピア☞EDIT
夫に白髪を5本切られたイクエです。
あと半年でアラフォー突入なんだけど、女性はどのタイミングで白髪染めをするのかなあ。
日本に帰るまでは白髪染めに手を出したくない。

ダナキルツアーでエルタアレの火口を間近で見たイクエとケンゾー。
結局3時間くらいしか睡眠時間が取れなかった。
まだ体の疲れがしっかり残っている。

夜明け前の5時に下山開始。
夜が明けはじめるときのうは真っ暗で見えなかった周りの景色が見えてくる。
こんな溶岩の間を歩いてきたんだ。

a_DSC_0185_201411190557584f6.jpg

地平線まで荒々しい溶岩がずっと続いている。
人を寄せつけない、自然の厳しさを象徴するような光景。
きのうは逆に見えなくてよかったかも。
ゴールが見えないなかこんな景色の中を歩いていたらきっと気分が落ち込んでしまった。

a_DSC_0190_201411190556397aa.jpg

ツアーの参加者は20人くらい。
だけどガイドは学生のアルバイト1人と、サブガイドは頼りにならない若い男性1人。
ペース配分がうまくできてなくて、きのうと同様みんなバラバラになってしまった。

ここはエリトリアとの国境近く。
数年前には、別のツアーで訪れていた欧米人グループが誘拐されて殺されている。
「兵士たちがついているから大丈夫!」

ツアー会社はそう言っていたし、だからふたりで10万円くらいかかってしまうのもしょうがないかなあと思っていた。

でも兵士たちは自分のペースで歩いている。

こんなとき取り残されているのはアジア人。
体力のある欧米人は早足でガンガン進んでいくし、遅い人のペースにあわせることはしない。

もうみんなとっくの先に行ってしまった。
わたしたちの視界に入るのは、300メートルくらい先を歩いている日本人の参加者一人だけ。
声が届かない距離。
何かあったら誰も助けられない。

a_DSC_0193_20141119055811ce3.jpg

わたしたちの後ろ200メートルには中国人カップル。
見事に欧米人グループとアジア人グループに分かれている。
体力の差をまざまざと見せつけられている。

いっしょに歩いていた日本人のたかちゃんに言った。
「欧米人って体のつくりが全然違うよね。
体力に差があるのに、それでもオリンピックや世界大会で日本人が勝つこともあるからすごいよね。
アジア人のオリンピック選手って、そうとうがんばってるよ。」


「あははは。
いまわたしも同じこと考えてた!
ほんっとにすごいと思う。」

溶岩の間を転ばないように注意して歩きながら、「日本のスポーツ選手ってすごい!」と言い合った。

くたくたの足をなんとか前に出しながら、登山口のベースキャンプに到着。
すでに欧米人たちはセルフサービスの朝食をガンガン食べていて、わたしたちはお皿に残っているスクランブルエッグをかき集めてパンといっしょに食べた。
「日本人なら・・・」って言うのはあんまり好きじゃないけれど、日本人ならほかの人を待ってたり、ほかの人の分をちゃんと取っておいたり気遣いをするのにね・・・。

よく旅先でこういうツアーに参加するとき「日本人参加者が多いほうがいいよ」とか「欧米人のなかに自分だけっていうのはしんどいよ」という人がいる。
それに対し「日本人だけでつるむなんて」と批判もあるかもしれない。
でも、やっぱり過酷なツアーは日本人が多いほうがストレスが軽くなる。

朝食を食べ終わるとさっそく車に乗り込んで出発。
いつ車が故障してもおかしくないようなガタガタの道を走りきると、今度はさらさらの砂の上を砂埃をあげながら走る。

a_DSC_0195_20141119055929b8f.jpg

溶岩だらけで植物もない過酷な場所。
灼熱で水もないこの世の果てのような場所。
そんなところにポツンと家があり、人が住んでいる。

「どうしてこんなところに人が住んでるの?」

ドライバーに聞いた。

「どうしてって?」

ドライバーはわたしの質問の意図を理解していないようだった。
隣に座っていたイスラエルの旅人もわたしに続いた。

「ここは食物も育てられないし、水だってないでしょ。
 なのにわざわざなんでこんなところに住んでるの?
 ほかのところに住めばいいのに。」

ドライバーはわたしたちの聞きたいことをやっと理解してくれた。
そして、その答えはとても単純なものだった。

「だって、ほかの住みやすいところって言ってもずーっとこんな景色が続いている。
 たとえ何十キロ先に移動しても変わらないよ。」

わたしたちからすると「こんな住みにくいところから引っ越せばいいのに」って思うけど、引っ越すには大移動をしなければならない。
もちろん車もないし、彼らからするとどの方角にどのくらい移動すれば住みやすい環境があるのかなんて想像もつかないんだと思う。
彼らはこの世界で生まれ、彼らの親もそのまた親もこの世界で育っている。

ドライバーが言うには、彼らは家畜を育てて生活し、水は少し離れたところに汲みに行ってるのだそう。

社会とは切り離されたような、地球の果てのような場所を過ぎ、ある集落に到着した。
ここだって暑すぎるし田舎過ぎて自分が住むなんて想像できないけれど、それでもさっきの場所に比べれば街のように思える。

a_DSC_0199_2014111906011576d.jpg

昼食はシンプルなパスタ。
すごく高い参加費を払ってるんだから、もう1品くらい足してくれてもねえ・・・。

a_DSC_0201_2014111906021262a.jpg

このツアーで見る景色はとてもすばらしいけれど、金額にサービス内容がともなっていないことに愚痴が出てしまう。

車はさらに進み、きょうの宿泊地の村に到着した。
緑があるだけでほっとする。

a_DSC_0216_20141119060407fad.jpg

a_DSC_0222_20141119060358657.jpg

村を歩いていると、かわいい子どもたちが寄ってくる。
そして、かわいくない牛発見!
すごい模様だね。

a_DSC_0231_201411190604064ad.jpg

この3泊4日のツアー中、今夜は唯一室内に泊まれる日。
室内って言っても、ホテルじゃなくて民家の1室にマットを並べて雑魚寝。
夕食はインジェラと煮込み料理とサラダ。

a_DSC_0208_20141119060252e4d.jpg

圧倒される大自然を体感するダナキルツアー。
でも、この村では身も心もちょっとだけ休める時間を過ごす。
翌朝は近くの滝まで散歩。

a_DSC_0237_20141119133005f8f.jpg

そこは集落の人たちの洗濯場や浴場になっていた。
真っ裸で入浴タイム中の男性の脇を通り、奥へ。

a_DSC_0241_20141119133123636.jpg

a_DSC_0245_20141119133156e23.jpg

ワイルドになっていく景色。
突き当たりの隠れ家のようなところに滝はあった。
切り立った細長い岩の間を、勢いよく水が落ちる。

a_DSC_0247_201411191352355e9.jpg

甲高い叫び声や笑い声が岩に反響している。

裸の子どもたちが滝壺へ、ジャ〜ンプ!

a_DSC_0251_201411191344594bd.jpg

a_DSC_0259_2014111923493626e.jpg

遊びも、水浴びも、洗濯も。
ここでいっぺんにやっている。

双子? 兄弟?
おそろいのボーダーのシャツとズボンを脱ぎはじめる男の子たち。

a_DSC_0286_20141119135508335.jpg

もってきた石けんでゴシゴシ。

a_DSC_0289_20141119135531aed.jpg

滝によじ登り、岩に叩き付けてすすぎ。

a_DSC_0292_201411191355552d0.jpg

慣れた手つきでこなしていく。

a_DSC_0293_201411191356159a3.jpg

最後はいっしょに脱水。
そして河原に干して洗濯おしまい。

a_DSC_0294_20141119135657262.jpg

滝の横から岩山をよじ登り、見下ろす。
すると向こうから滝へ向かってやってくる集団が。

a_DSC_0274_20141119134510773.jpg

a_DSC_0275_2014111913525670c.jpg

子どもたちが水浴びや洗濯をするすぐ横で、牛さんたちも体を洗って水をゴクゴク。

a_DSC_0277_201411191352584d1.jpg

なごやかなひとときを過ごしていたんだけど、ここで事件が!
参加者の1人が靴を脱いで川原に置いていたら誰かに盗まれてしまった。
河原にいたのは男の子たちや、10代後半くらいの若者。

たぶんその場でガイドが探せばすぐに見つかったんだけど、ガイドはそうしなかった。
わたしたちが「探そうよ。絶対に見つかるよ。」と言うんだけど、ガイドは見つけようとせずに早く次の場所へ行こうとしている。
靴を盗まれた女の子は裸足だし、ショックや悲しさ、それにガイドの態度のせいで泣いてしまった。

そしてガイドが言ったこの言葉に、その子はもっと心を痛めた。

「大丈夫。
 いまは悔しいかもしれないけど、帰国して時間が経てば気持ちが落ちつくから。」

わたしたち参加者は「みんなで探そう。子どもに聞けばわかるよ。」「犯人のことを責めるつもりはないし、元あった場所に置きなおしてって言えば誰が犯人かわからないし、後腐れもないからそうしよう。」とガイドに言ったけどダメだった。
そういえばツアー会社のオフィスに置いてあった感想ノートに日本語で書いてあった。

「途中で滞在する村でiPhoneを盗まれたので注意してください。」

このツアーでは盗難事件がけっこう発生しているみたい。
でも、ガイドは解決するんじゃなくてその場しのぎでなかったことにしてるんだろうなあ。

きのうの登山といい、この事件といい、わたしとケンゾーのなかではこのツアー会社への不満は募っている。
高額のツアー代金を徴収するなら、もっと会社としてしっかりしないとダメだよ。

参加者みんなスッキリしないまま、車は次の目的地へ走りはじめた。
最近できたばかりの道。
車はほとんど通らず、動物のほうが多いくらい。

a_DSC_0299_20141119135706bf4.jpg

この道路は中国がつくってるらしい。
中国政府は「アフリカ支援」として、自分たちの利益を見越した事業をアフリカ各地でやっている。
だからアフリカでは中国の存在感はとても大きい。

ロバが前から歩いてきていると思ったら、今度は道路に飛び出そうとしている何かが・・・。

ラクダだ。

a_DSC_0303_2014111913571365e.jpg

緑が少なくなり、荒々しい山が目立ってきた。
そして小さな集落に到着。
この村でランチタイム。

a_DSC_0307_201411191357144ca.jpg

エチオピアはほんとうに景色のバリエーションが豊か。
草原もあれば、木々が茂るジャングルのようなところもあれば、茶色一色の荒野もある。
およそ80の民族がいて言語もバラバラ。
こんなに環境が違うところに住んでるんだから当然だと実感する。

a_DSC_0311_2014111913584997f.jpg

今は舗装されていないところも多いけど、そのうちほとんど舗装されるのだろう。
移動も楽になって、それぞれの場所はぐっと近くなる。
そうなると民族の差異もほとんどなくなってしまうのかもしれない。

a_DSC_0321_20141119135845f31.jpg

何もないような場所に大きな工場のようなものがある。
先進国や中国の会社で、鉱物や地下資源を採っているらしい。
農薬のもとになる鉱物が採掘されるんだって。

何もない場所に簡素な建物が。

a_DSC_0329_2014111913590003f.jpg

工場で働く人や、昔からの遊牧民たちがここで暮らしている。
曲がった木を組んだだけの家。
寝るのは外みたい。

a_DSC_0428_201411191403273a1.jpg

わたしたちもきょうはこの集落で寝るんだって。

さて、きょうのメインイベントはアサレ湖。
湖を目指して走っていると向こうからゆっくりと歩いてくる一行が。

a_DSC_0338_20141119135901381.jpg

ラクダのキャラバン。
ラクダに塩を担がせている。

a_DSC_0342_20141119140011edc.jpg

a_DSC_0341_20141119135958c6f.jpg

この時代にまだこういうキャラバンが存在していたことに驚いた。
塩を運ぶキャラバンを描いた『キャラバン』という映画をむかし観たことあるけど、まさにその世界。

キャラバンの塩の採掘作業は運が良ければ明日見られるかもしれないというから、明日に期待しておこう。

なぜここに塩を運ぶキャラバンがいるのか。
それはここに大量の塩があるから。
今目指しているアサレ湖も塩湖。

地平線に目を凝らすと、白と青の線が見える。
白いのは、塩湖の水が干上がって塩の大地になっているところ。
青いのは、水の張っている塩湖。

a_DSC_0350_20141119140012c61.jpg

ボリビアにはウユニ塩湖という広大な塩湖がある。
ウユニ塩湖では真っ白なゲレンデのようなところを車でひた走る。

まさかアフリカでもそんなことができるなんて。

a_DSC_0351_20141119140008fb8.jpg

雪のようではあるけれど、岩のように堅い。
削って舐めてみる。

しょっぱい!!

a_DSC_0354_20141119140026712.jpg

a_DSC_0416_20141119140211cea.jpg

エリトリアとの国境に近く、いまでも時々紛争が起こっているところにこんな幻想的な場所がひっそりと存在している。
兵士たちに見守られながら写真撮影タイム。

a_DSC_0369_20141119140053e17.jpg

地平線までずっと同じ景色。
白い大地以外何もない。
遠近感がなくなる場所。

だからこんなトリック写真を撮ることができる。

a_DSC_0373_20141119140053a31.jpg

守ってくれている兵士たちに失礼だけど、かってに遊んじゃいます。

a_DSC_0385_20141119140209532.jpg

ちいちゃくなったり、大きくなったり。

a_DSC_0390_2014111914021055b.jpg

a_DSC_0387_201411191402059da.jpg

ほかの参加者が脱いでいた靴をかってに拝借。
ケンゾー、靴の中からの眺めはどう?

a_DSC_0376_20141119140054444.jpg

そうこうしているうちに、夕焼けの時間になってきた。
真っ白な大地が黄みがかってくる。

a_DSC_0355_20141119140054df3.jpg

この塩湖は岸のほうは水が干上がっているけど、沖に行くほど水が張り水深がかなり深くなる。
この日は風が吹いていたけど、風がないときは鏡張りになって塩湖に雲が映し出されるんだって。

a_DSC_0379_2014111914005781b.jpg

a_DSC_0382_20141119140217cc9.jpg

あっという間に日が暮れて、わたしたちのきょうの宿泊地へ。
きょうももちろん・・・
屋外!

a_DSC_0418_2014111914032868f.jpg

あしたは最終日。
地球じゃないような不思議な光景がたくさん見られるんだって!
おやすみなさ〜い。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

感じたことある?地球の鼓動

2014.11.18 06:37|エチオピア☞EDIT
生まれて初めてアフロにした経験がある女の子と出会ったケンゾーです。
このファンキーな経歴を持った女の子、じつはイクエと同い年だったんだよね。
この子、いまは日本から遠く離れたアフリカでボランティアをがんばってま〜す。

バスを乗り継いでやって来たエチオピア北部の街メケレ。
ここにはあるツアーに参加するためだけにやって来た。
それは「ダナキルツアー」

ダナキルとはエチオピアの北部、エリトリアとの国境に近い砂漠地帯のこと。
アファール盆地とも呼ばれているこの地域は海抜マイナス100m以下の超低地にあり、「地球上で最も過酷な場所」だと言われている。

ダナキルツアーのハイライトは3つ。

・南米のウユニのような真っ白な景色が楽しめるアフデラ塩湖

・「異星にいるような不思議な景色」が広がっているダロール低地

・世界でここだけという活火山の火口を見ることができるエルタアレ火山

ここでしか見ることができない絶景が売りのダナキルツアー。
けれど「地球上で最も過酷な場所」と言われているだけに、かなり体力的にハードなツアーらしい。
マイナス100mオーバーの低地なので夏だと気温が50℃以上、冬でも40℃を越えるほどの超高温地帯。
さらに、エルタアレの火口を見るためには闇夜のなか長時間のトレッキングをしないといけない。

あまりに過酷&危険なのでオンシーズンは冬。
ケンゾーとイクエが参加した9月はオフシーズン。
オンシーズンにはたくさんの会社がツアーを催行しているけれど、夏のオフシーズンにも頻繁にツアーを催行しているのはEthio Travel & tours という1社のみ。
選択肢がないのでこの会社のツアーに参加するしかないんだけど、トラブルも少なく評判も悪くないみたい。

ケンゾーの中では、エチオピアではこのダナキルツアーにだけ参加できればいいと思っていたくらい楽しみにしていたツアーなんだけど、ツアー料金が気軽に参加できるようなレベルではない。
3つの見どころすべてを見る3泊4日のフルツアーが600ドル
塩湖とダロールのみ、またはエルタアレ火山のみを見る1泊2日のハーフツアーが半額の300ドル。
500円でホテルに泊まれて、100円で食事が食べられるエチオピアではとんでもない金額だ。

おまけに今はシーズンオフ。
この会社しかやっていないので値段交渉も難しい。
「400ドルで参加できた」っていう人の話も聞いてたんだけど、粘ってもフルツアーで500ドルまでしか下がらなかった。
ツアーが終わってから行くアディスアベバまでの440ブル(約2400円)のバスチケットをおまけで付けてもらうので精一杯。
ふたりで1000ドル!
いやあ、奮発したよ。
モンゴルでもけっこうな金額のツアーに参加したけど1日当たりで換算するとダントツで最高額だ。
10万円分の絶景をよろしく頼むよ!

朝8時にツアー会社に集合。
必要のない荷物はオフィスで預かってくれる。
ミネラルウォーターはいくらでも飲めるので持参しなくてもいい。
ランドクルーザーに乗り込んでいざ出発。
初日はエルタアレ火山をめざす。

a_DSC_0001_201411180533481dd.jpg

車はドライバーを入れて5人乗り、ぎゅうぎゅうに詰め込まれることはない。
古い車もあれば新しい車もある。
なによりも大切なエアコンの効きは運次第。

途中カフェに寄って、2日前に出発して塩湖とダロールを先に見終わった先発グループと合流。

a_DSC_0009_20141118053335170.jpg

ちなみにツアーは2日おきに出発。
3泊4日のフルツアーの日程は、火山→塩湖・ダロール、塩湖・ダロール→火山というふうに交互に行なわれている。
オフシーズンとはいえ、今回のエルタアレ組は総勢およそ20人。
全員が2日間で250ドル払っているとしたら総額5000ドル、およそ55万円の売り上げ。
なかなかいい商売だ。

a_DSC_0011_20141118053340eb0.jpg

250ドルも払ってるのに途中で寄るカフェの飲み物は別料金。
しかもかなりローカルなカフェなのに値段設定がふつうのカフェの2倍以上。
う〜ん、なんかちょっと納得できないなあ。

活火山エルタアレをめざし疾走するランドクルーザーのキャラバン隊。
エチオピアに入国してからずっと緑豊かな景色ばかりを見てきたけれど、時間が経つにつれ雰囲気ががらっと変わってきた。

a_DSC_0013_20141118053343ed5.jpg

a_DSC_0015_20141118053346e59.jpg

緑が少なく茶色い地肌がむき出しの山々。
エチオピアでこんなにワイルドな景色を見るのははじめてだ。
今までとまったく違う場所に向かっているんだとワクワクしてくる。

ワイルドな景色とは対照的に道路はきちんと舗装されていて快適。
これは中国資本で造られているんだそう。

a_DSC_0033_2014111805341435a.jpg

内陸国で港をもたないエチオピア。
この道路は海に面したジブチに繋がっている。
でも今のところこの道路の恩恵はツーリストだけが受けているみたい。
あ、あとラクダも。

a_DSC_0029_20141118053415bf7.jpg

茶色だった周囲の色がどんどん黒っぽくなっていき、とうとう真っ黒に。
ゴツゴツとした真っ黒な岩がどこまでも広がっている。

a_DSC_0040_20141118053420a67.jpg

a_DSC_0036_20141118053421d8b.jpg

溶岩が固まったものなのかな。
ダナキル砂漠に入ったんだろうか。
今まで見たことのない未知の景色に心が躍る。

舗装された道路から逸れ、溶岩地帯を走りだす。
ガタガタなんてもんじゃない、前後左右上下にシェイクされながら爆走するランクル。
車の耐久テストをしているみたい。

a_DSC_0043_20141118053422d38.jpg

a_DSC_0052_201411180534596d5.jpg

ときどき真っ黒な石が積み上げられているのを目にする。
信じられないけど、家だった。

a_DSC_0045_20141118053506052.jpg

こんな草も生えないような岩だらけの場所に人が住んでいるなんて信じられない。
いったいどんな生活をしているんだろう、想像も及ばないや。

真っ黒だった世界が突然真っ白に。
今度は砂埃を巻き上げながら走っていく。

a_DSC_0054_20141118053501491.jpg

午後1時半、砂漠地帯に突然集落のようなものが出現。
これ、れっきとした軍事施設なんだよね。

a_DSC_0057_20141118053514dbf.jpg

a_DSC_0060_201411180535520fd.jpg

ダナキル砂漠があるのはエリトリアとの国境沿い。
1962年にエチオピアがエリトリアを併合してからエチオピアとエリトリアは長い間仲が悪い。
1991年に念願の独立を果たしたけれど、それ以降も紛争が絶えない間柄。

つい最近の2012年にもエチオピア軍がエリトリア領内に侵攻し攻撃するという事件が起きている。
そんな緊張状態が続いている地域なのでこのツアーには安全のために武装した兵士が帯同する。
この兵士のチャーターにお金がかかるらしいんだけど、どうだろう。

ここで昼食タイム。
ほかのブログを見ると「食事の質がかなり良かった!」って絶賛してる記事が多かったんだけど、はたして実際はどうなのか?

a_DSC_0058_2014111805360082c.jpg

a_DSC_0059_20141118053549fac.jpg

ご飯にスープをぶっかけるという、まさかの和食っぽいメニュー。
具がたっぷりで味も悪くない。
インジェラに飽き飽きしてたから米が嬉しい。
でも、アジア人はいいとして欧米人はぶっかけご飯大丈夫かな?

ランチを食べたあとドライブ再開。
ドライバーに「ダチョウがたまにいるから探してごらん」って言われたので砂に煙る平原に目を凝らす。

a_DSC_0064_201411180536028e2.jpg

左右をキョロキョロしながら探したんだけど、ダチョウはいなかった。
ダチョウってケニアやタンザニアのサバンナにいるんだと思ってたんだけど、こんなところにもいるんだね。

「地球上で最も過酷な場所」をひた走るツアー一行。
外の気温はかるく40℃オーバー。

a_DSC_0062_201411180536048e7.jpg

ケンゾーたちが乗ってる車ももちろんエアコン完備。
なんだけど、さっきから冷房の効きが悪い。
じっとりと汗が滲んでくる。
あまりの暑さにエアコンが太刀打ちできないのか、はたまたただオンボロなのか。
ゴムの焼けるような臭いがしてくる。

「他の車はエアコン効いてるのかなあ」「ハズレの車に当たっちゃったなあ」と思っていたらブチッという大きな音がして車が停車。
車の発電機を回すベルトが切れてしまった。

a_DSC_0079_20141118053634030.jpg

猛暑の中でまさかの故障。
エアコンどころか走行不能?
ちょっと不安になったけれど、ドライバーたちが慣れた手つきで修理をしはじめた。
こんな過酷な場所を毎日のように走ってるんだから、「あ、またか」っていう感じなんだろうね。

a_DSC_0080_201411180536497e6.jpg

予備のベルトと交換して修理完了。
エアコンもちゃんと復活、故障前よりも冷房の効きがよくなった。

見渡す限りゴツゴツとした黒い岩ばかり。
車の外は40℃オーバーの灼熱地獄。
地球上で最も過酷な場所で衝撃的な光景が目に飛び込んできた。

a_DSC_0072_20141118053631666.jpg

a_DSC_0070_20141118053640875.jpg

人だ!それも小さな子どもたち。
10歳くらいの女の子が車に駆け寄ってきてるんだけど、信じられないことに何も履いていない、まさかの素足!

こんなところに人が住んでることもビックリなんだけど、裸足って。
どんな足の裏してるんだろう。
人間も本来はたくましい生き物なんだろうね。

エルタアレめざして道なき道をひた走る。
なんだか急に雲行きが怪しくなってきた。
空が暗くなってきたなあと思ったら、轟音を立てて雨が降ってきた!

a_DSC_0084_20141118053639207.jpg

ダダダダダダダダッッッッー!!
ん?雨?
それにしては車のルーフを叩き付ける音が凄まじい。
よく見るとグリンピースくらいの大きさの白い塊が飛び散っている。
ひょうだった。

a_DSC_0085_20141118053729239.jpg

50度に迫ろうかというほどの猛暑なのに、まさかのひょう。
辺りはますます暗くなり、つづいて豪雨が降りだした。

a_DSC_0089_20141118053709929.jpg

天変地異とはまさにこのことだ。
ほんの数分前まで43℃を表示していた温度計が今は26℃になっている。
一気に17℃も気温が下がってしまった。

a_DSC_0093_20141118053719d98.jpg

自分たちはいったいどこに向かっているのか。
なんだか時空の歪みに迷い込んだような、はたまたこの世からあの世へと黄泉路を渡っているような、現実離れした感覚に襲われる。

車内で会話ができないほどの凄まじい雨の勢い。
と思ったら、今度は雨が降っていたことが嘘のようにサッと雲が晴れ、何事もなかったかのように周囲の景色が視界に戻ってきた。

a_DSC_0098_20141118053725849.jpg

正面に見える山が活火山のエルタアレ。
左側の少し盛り上がったところに黒い煙がうっすら見える。
そこにグツグツとマグマが煮えたぎる火口があるんだそう。

夕方4時半、エルタアレアタックのベースキャンプに到着。
ここでしばらく休憩。

a_DSC_0101_2014111805372246a.jpg

a_DSC_0105_20141118053801f30.jpg

1時間くらい仮眠して目を覚ますとラクダが到着していた。
山の上で寝るためのマットを運ぶんだそう。
別料金を払うと火口までラクダに乗って行くこともできる。

a_DSC_0106_20141118053755e7a.jpg

エルタアレは標高613m。
けれどベースキャンプはおよそマイナス100m。
標高差およそ700mを3時間から4時間かけて歩いていく。
さっきからひっきりなしに稲妻が空を走っている。
まさかまた雨が降るとかないよね。
不吉な予感がしないでもないけど、大丈夫かなあ。

a_DSC_0112_201411180537591a4.jpg

夕食を食べたあとに出発なんだけど、ガイドの段取りがイマイチ。
ていうか、ガイドの人数が少なすぎる。
ツアー客は20人以上いるのにガイドはたったの2人。
しかもそのうちの1人は「え?あなたガイドだったの?」と問いつめたくなるほど使えない男。
まともな方のガイドが独りで奮闘している。
陽が沈み真っ暗になってしまった7時過ぎにようやく登山開始。

a_DSC_0117_2014111805410203c.jpg

登山道なんてものはない。
前を歩く人のライトを頼りに登っていく。
月が出ていないので真っ暗闇。
ヘッドライトの明かりだけが頼りなんだけど、ライトを持っていない人や携帯電話のかすかな明かりで照らしている人も。
けっして安くはない、それなりに高額なツアーなんだからヘッドライトくらい貸し出してもいいと思うんだよね。
ゴツゴツとした岩場を歩くからケガの危険も大いにあるし、そのくらいのサービスは期待しても悪くないはず。

20数人のツアー客にガイドが2人、うち1人は観光気分の使えない男。
出発前には「危険なのでみんなで一緒にまとまって登っていきます」とは言っていたけれど、統制がとれるはずもなく、スウェーデン人の家族連れが長い足と体力に任せてどんどん先を急いでいく。
必然的に速いグループと遅いグループができて距離が開いてしまうことに。

危険なのはその中間。
とてもじゃないけど欧米人のペースに付いていけないケンゾーとイクエ。
ずるずるとトップ集団から遅れ、気がつくと周囲に誰もいなくなってしまった。
懐中電灯はもっているけど見えるのは半径2メートルの範囲内。
真っ暗でどこをめざして歩けばいいのかまったく分からない。

危険なので何人もの兵士をつけてるはずなのに、兵士たちは「早く!早く!」と客を急かし自分たちのスピードで歩いて客を置いて先に行っている。

身動きが取れなくなって不安になっていると、最後尾のグループと一緒に歩いてきていたまともなガイドに見つけてもらい集団に戻ることができた。
いつの間にか道をロストして違う方向に向かっていたみたい。
ほっと一安心したのもつかの間、ガイドが発した言葉についにブチ切れてしまった。
「なんでそんなところにいるんだ。ほかの人と一緒に歩かないと危ないじゃないか。」

どの口がそんな事を言ってるんだ。
お前がちゃんとペース配分をしないからみんなバラバラになって道をロストする人も出てきたんだろうが。
だいたいこんな真夜中のトレッキングで20数人に対してガイドが実質1人しかいないというのが理解できない。
経費を削減するのはいいけれど、安全・安心を犠牲にするこのツアー会社のやり方に腹が立つ。
高い金を払ってるんだからそれなりのサービス、最低限の安全を保障してもらわないと納得できない。

不満を感じていたのはケンゾーとイクエだけじゃなかった。
休憩のときに「どうなってんの?!」「危ないだろ!」と数人がガイドに抗議。
遅い人にペースを合わせてみんなで登ることを再確認。
ふたたび火口をめざし暗闇の中を歩いていく。

ペースはゆっくりになったけど、それまでずっと先頭グループに置いていかれないように必死に足を動かしていたのでかなりキツい。
ヘタしたら火口を見る事なんてどうでもよく思えてくる。
今すぐにでも寝っ転がってしまいたい。

無の境地でひたすら足を交互に動かすこと3時間半、真っ暗闇にぼわーっと赤い光が浮かび上がっている。
火口が見えてきた。

a_DSC_0120_201411180538000c8.jpg

夜11時、エルタアレ火山の火口に到着。
そこには今までの人生で見たことのない、SF映画のような光景が広がっていた。

a_DSC_0122_20141118053951366.jpg

a_DSC_0125_2014111805395081b.jpg

直径は150mくらいだろうか、ぽっかり空いた穴の中に真っ赤なマグマがどろどろと燃えたぎっている。
いったい何℃くらいなんだろう。
2千℃?5千℃?それとも1万℃?

a_DSC_0141_20141118053956d99.jpg

a_DSC_0146_20141118053959c62.jpg

a_DSC_0157_20141118054001111.jpg

ウネウネとうねり、ドロドロと流れ、ときにドバーッと吹き上げるマグマ。
脈打つ様は地球の心臓のよう。
計り知れないエネルギー、力強い命の鼓動、そうだ地球は確かに生きている。



体も顔も暑くてたまらないけれど、視線を外すことができない。
地球の息吹にいつまでも見入ってしまう。

興奮冷めやらぬまま、火口のすぐそばで就寝。
こんな経験はここでしか味わえない。

a_DSC_0182_20141118054103f09.jpg
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

〇〇ワインに〇〇の実 エチオピアあれこれ

2014.11.16 07:53|エチオピア☞EDIT
マラリアの予防薬が切れたので買い直したイクエです。
まだふたりともマラリアにはかかってないけど、これだけ長くアフリカにいると一度くらいかかるリスクは多いにある。
とくにわたしは虫に刺されやすい体質だし・・・。
虫除けとマラリアの予防薬で、これからもリスク回避をしなきゃ。

世界遺産の岩窟教会やトレッキングを楽しんだゴンダール。
それにエチオピアの新年の時期だったのでここでは年越しもやった。

泊まっているアットホームな売春宿の食堂では大晦日にあたる9月10日の夜、コーヒーセレモニーが行われた。

集まったのはいつものメンバー。

わたしたちふたり、いつもここで客を待っている娼婦のおねえさん、食事に来る地元の青年たち。

食堂で働くおねえさんが振る舞ってくれる。

a_DSC_0388_20141116064532563.jpg

コーヒーセレモニーは日本の茶道にあたるようなもので、儀式化されていて決まった作法がありエチオピアの伝統文化。

カーペットがわりに床に敷き詰めた草。
草の上に、お供え物のようにポップコーンを散らす。

ポップコーンにパンケーキにフルーツ。
これがコーヒーセレモニーのお供え物の定番。

a_DSC_0389_20141116064620740.jpg

上手においしいコーヒーを淹れることを、女性はたしなみとして要求される。
エチオピアではどの女性もコーヒーセレモニーができるのだそう。
成人式の日には、女の子は家族や親戚の前でコーヒーセレモニーを披露しないといけない。
そのために年頃の女の子は母親からコーヒーの淹れ方を教えてもらうんだって。

a_DSC_0393_20141116065406e28.jpg

花瓶のような壷に水とコーヒーの粉を入れて、炭でグツグツと煮込んでいく。

煮出したエチオピアコーヒーは苦い。
どろっとした粉が沈殿していてエスプレッソのような濃さ。
チビチビと味わうので、おちょこのような小さなカップに注がれる。

a_DSC_0392_20141116065358057.jpg

宿を切り盛りするお母さんが、自慢のハニーワインをごちそうしてくれた。
色は黄色。
炭酸ではないけどちょっとだけシュワシュワする。
ハニーで作っているけど、甘過ぎない。
それなりに度数はあるようだけど、マイルドで飲みやすい。

a_DSC_0390_2014111606461855d.jpg

元旦にあたる9月11日の日に、隣のレストランに行ったらエチオピアのダンスと音楽が披露されていた。

男性が小さなギターのようなものを弦でかき鳴らし、それに合わせて女性が歌いながら激しく踊る。歌い手の女性は客のなかからターゲットを決めると、その客の前に歩み寄り質問するように歌を投げかける。
客がそれに答えると女性は歌で返し、会場が笑いで沸く。
掛け合いのような歌。

ケンゾーも歌い手の女性に歌で質問され、なんと言ってるかわからなかったので「I don't know」と言ったら女性が歌で切り返し、笑いで包まれた。
なんて言ってたんだろう。

そして腰と肩を上下に揺らしながら踊るダンスはアムハラ族の伝統的なものらしい。
ケンゾーも歌い手の女性から誘われて体を揺らしたけど、目も当てられないほどひどかった。
ケンゾーはほんとうにダンスのセンスがゼロ。
本人が思っている以上にヘタくそ。
本人は同じようにやってるつもりなんだけど、ぜんぜん違う。
はっきり言って、ケンゾーよりも踊りがヘタな人を見たことない。
こういうとき、妻としていつも恥ずかしくなる。
それに比べて、5歳くらいの男の子や10歳くらいの姉妹たちが大人顔負けのダンスをし続ける。
こういうのを見ると、さすがアフリカだなあって思う。
子どものころから音楽に合わせて自然に体を動かす技を身に付けている。

そんなふうに新年を過ごしたラリベラを発つときがやってきた。
目指すのはメケレという街。
かなり距離はあるけど、今日中にたどり着けるかなあ。

メケレ

山を2キロ下りバスターミナルへ。
時間は、朝の4時半!

a_DSC_0001_20141114034115f07.jpg

エチオピアの旅は、移動が大変。
だからエチオピアに行きたくないという旅人もいるほど。
とにかく朝が早い。
しかもバスの本数が少ないので、朝イチのバスを逃せない。

というのも、エチオピアでは夜間にバスが走らないから。
街灯もなく山道も多いエチオピアでは暗いと事故が起こる可能性が高い。
そのため、自動車保険が夜は適用されないらしい。

だから日暮れ前になんとしても目的地に着かないといけないので、長距離バスは日の出とともに出発する。

バスのチケットは前日に買ってはいたけれど「5時にはバスターミナルに来ないといけないよ」って言われてた。

本当にこんな朝早い時間に来る必要があったのかなあ。

ターミナルに到着したのは5時前。
それなのにすでにたくさんの乗客たちがゲートが開くのを待っていた。

a_DSC_0002_2014111403411547d.jpg

いくらチケットを持っているとはいえ不安になる。
元旦は終わったけれど、今度は新年をふるさとで迎えた人たちのUターンラッシュ。
ちゃんと席を確保しないと!

ゲートが開くと同時にみんなが一斉にバスへと走る。
わたしたちも負けないようにダッシュ。
バスに飛び乗って席に座る。

なんでチケットを前日に買ってるのに、こんなことをしないといけないのか意味がわからない。
でも地元の人もそうしてるからしょうがない。
ほんとうはする必要がないのにただ不安だからみんなそうやってるのか、それとも事前予約していても当日の客に席を取られる可能性があるからなのか・・・。

しかも夜が明けないとバスは出発しないので、満員の状態で1時間以上バスは駐車場に停車したまま。

だったら集合時間を1時間遅い、6時にすればいいのに・・・。

エチオピアのバスは無駄な労力を使わないといけない。

ここからメケレへの直通バスはない。
まずはワルディアという街へ。

バスは値段交渉も面倒くさい。
とくに外国人には高い運賃を請求されるし、バックパックを載せるときに高額の荷物代を請求されることもある。
荷物代に関しては、払っている地元の人もいれば払わない人もいる。
だから地元の人が払っていたり、少額だったらわたしたちは払うこともあった。

今回は最初に車掌に高い値段を要求されたけど、あらかじめ地元の人に聞いていた運賃を伝えたらその金額で了承してくれた。
でも、かわりに荷物代を払えと言われたのでおつり分だけ渡した。

移動がスムーズにいったら、エチオピアはもっと旅がしやすくなるのに・・・。
とは思うものも、それこそが旅の醍醐味かもしれない。

空が白みはじめて、乗客で満杯になったバスはようやく出発した。

a_DSC_0013_20141114034117574.jpg

まぶしい緑。
かわいらしく咲き乱れる黄色い花。

息吹を感じる季節。

エチオピアの新年がこの時期であることが納得できる。

大晦日に足止めを食らったガシャナの村でバスは止まり、休憩タイム。
名前も知らず何もない村だったけど、1泊しただけでわたしたちにとってなじみのある村になった。
かって知ったる村。
ほったて小屋のお茶屋さんの椅子に腰かけて紅茶とパンの朝食。

a_DSC_0010_20141114034117e81.jpg

再びバスは走りはじめた。
このルートはとてもきれい。
ゆるやかな丘がつらなり、草原があり、家畜が放牧され、昔ながらの家がぽつぽつと建っている。

「原風景」という言葉が似つかわしい景色。
初めて見るのに、なつかしささえ感じる。

a_DSC_0017_20141114034653e83.jpg

a_DSC_0018_20141114034413997.jpg

エチオピアは赤道に近いにもかかわらず、涼しい。
それは標高が高いから。
いくつもの山が連なっている。

だから山を越え、くねくね道を走らなければならない。
車酔いする乗客多数。
峠を越えていかないといけないので時間がかかる。
そういう意味でもエチオピアの移動は大変!

ちょっとそれたら転落しそうなきわどい道をバスは走っていく。
この崖の、上から3分の1ほどのところの横に走る切れ込みが見える。
これが道路。

a_DSC_0024_20141114034412b7e.jpg

バスは最初の乗り継ぎ地点ワルディアに到着。
ほとんどのバスが早朝出発なので、もうこの時間になるとバスはほとんどなくなっている。
ここからは乗合いワゴンに乗る。

幸運にもメケレ行きの乗合いワゴンに乗れることに。

a_DSC_0025_201411140344131cc.jpg

また美しい山を越えながらメケレを目指していく。
モロッコに行ったときも「砂漠」のイメージを覆す緑豊かな山々を見るたび、驚くとともに感動した。
ここエチオピアもそう。
移動は大変だけど、美しい国だなあって思う。

でも実はこのワゴン、メケレ行きじゃなかった。
途中のアディグドムという街が終点だった。
メケレまでの運賃を払ったのに~、と思っていたら車掌はちゃんと差額分を返してくれて「次はこのワゴンに乗って!」とちゃんと次のワゴンまで案内してくれた。

a_DSC_0029_2014111403441499d.jpg

ラリベラ ~ ワルディアの運賃は75ブル(約410円)、ワルディア ~ アディグドムが99ブル(約540円)、アディグドム ~ メケレまでが20ブル(約110円)。
エチオピアはアフリカの中でも物価が安い国だけど、交通費はそれほど安くはない。
マイカーの普及率が低くて、首都以外の街ではバスやワゴン以外に車をほとんど見ないので需要が高いからかもしれない。
車の免許を取るのもお金がかかるので、経済的に豊かな人がドライバーになるらしい。
憧れの職業はドライバーで、ドライバーには高学歴で英語も話せる人が多い。
プライドが高く、車掌や客に対して態度が横柄なドライバーがけっこういる。

バスが北上するにしたがって、少しずつ景色が変わりはじめる。
草原にかわって、木々がうっそうと生い茂る。
サボテンも群生している。
バラエティー豊かなエチオピアの景色。

a_DSC_0033_2014111403442390d.jpg

そしてようやくメケレの街に到着!
メケレはこれまでの街よりも道路が広くて高いビルもチラホラあって、都会って感じ。
かといってごみごみしてないし、暮らしやすそうなところ。

a_DSC_0036_201411140346535d9.jpg

いくつかまわって決めた宿は、バスターミナル前のホテル。
まだ新しくて1階は食堂。
スタッフにほぼ英語は通じないけど、みんな笑顔で誠実に対応してくれる。

a_DSC_0049_201411160649347b2.jpg

バス・トイレつきで100ブル(約550円)。
できたばかりなのでまだ完成してないところもあり、残念ながらホットシャワーは出なかった。
でも部屋はきれいだし、ベッドマットもシーツも新品。
これは重要。
だって、もうずっと南京虫にやられ続けている。

a_DSC_0057_20141114035114877.jpg

スーダンの南部からこれまで泊まった宿のほとんどで南京虫の攻撃を受けてきた。
やられる場所は、手首、足首、首、腰、股、腕。
200か所は噛まれたかなあ。

おもに2種類あって、小さいくせにピョ~ンピョ~ン!と驚異的なジャンプ力を見せ、捕まえることが困難なノミ。
そしてゴキブリをゴマくらいの大きさにしたようなダニ。

とくにダニから攻撃を受けている。
ダニを潰すとプシューっと血が噴き出す。
こんなにわたしの血を吸ってたのねって憎たらしくなる。

驚くのは彼らの生命力!
つぶしてぺっちゃんこになって死んだと思ってたのに、ぺっちゃんこのまま手足をバタバタさせて起き上がり動き出す。
ぺっちゃんこなのに生きてるってのが怖くなる。
今度は爪で胴体を突き刺し切れ込みを入れる。
ぺっちゃんこで胴体が折れているのにそれでも歩こうとする。

「うっわぁ~。なんなんコイツ。
こっわ~!」

「これだけ生命力があるけん、そりゃ殺虫剤をいつもベッドにふりかけても死なんはずよ。」
「コイツはゴマぐらいの大きさだけど、もし犬ぐらいの大きさだったら人も喰うし生命力もあるし、史上最強の生き物になるんやない?」
「よくB級映画でジャングルの中で得体の知れない生物に人が喰われるようなのがあるけど、そんなふうになるやろうね。」

ふたりでくだらない話で盛り上がる。

盛り上がるんだけど、じつはケンゾーはまったく刺されない。
同じ部屋のツインベッドでもそうだし、ふたりでダブルベッドに寝てもわたしだけ十か所以上刺されるのにケンゾーはゼロ。

南京虫にやられるかどうかは、蚊以上に個人差がありそう。

南京虫を防ぐ方法はほとんどない。
新しめのホテルでシーツも毎日洗ってブランケットを毎日干してるのに出ることもあるし、汚い宿なのに出ないところもある。

エチオピアではバスの座席も南京虫の巣窟になってるので、外から自分が室内に連れてくることもある。
それに自分の洋服に住み着いたり、パンツのウエストのゴム部分に卵がついたりもするんだって!
しかも洗っても取れないの!!
おそろしや~。
南京虫の弱点は高熱!
服を煮沸するか、アイロンをかけるか。
エチオピアで暮らす青年海外協力隊の人は、下着にもベッドマットにもアイロンをかけてるって言ってた。

南京虫は夜になるとどこからともなくベッドの上に這い上がってくる。
寝てると気配を感じて気になってすぐ起きてしまうし、かゆすぎて熟睡できない。
寝るのが怖くなってくる。
日課のように刺されるので気にしないようにしてるし「旅する以上は南京虫たちとつきあっていかないといけない」と割り切るようにはしてるけど。

a_DSC_0055_2014111606471200e.jpg

この新しいホテルは南京虫も少ないし、バスターミナルも近くでなかなかいい。
でも、なんとこのエチオピアでWi-Fiが使えるホテルがあると聞いたので移動することにした。
Wi-Fiつきのホテルなんてエジプト以来!

a_DSC_0001_2.jpg

SETI HOTEL。
ダブルで、シャワーは共同で100ブル(約550円)。
1階のレストランは高級なつくりで、レストランでもWi-Fiが使える。
見かけよりも部屋はボロいけれど、けっこうおすすめ。

メケレの街でおもしろい食べ物を発見した。
これはフルーツ?

a_DSC_0046_20141116064813b51.jpg

赤みがかったきれいな黄色。
表面にはイボイボ。

おばさんがスルスルと慣れた手つきで皮をむいてくれる。

ひとつ1ブル(約5.5円)。

a_DSC_0047_2014111403465269f.jpg

a_DSC_0048_201411140346536d4.jpg

この正体はというと・・・。

これ!!

a_DSC_0589_20141114034116e1a.jpg

サボテンのつぼみ!

意外に甘くておいしい。

つぶつぶの種が中までいっぱいあるのでちょっと食べづらいけど、熟した柿のような味。

メケレの街にはエチオピアに珍しくオシャレなレストランやカフェもある。
ボリュームたっぷりで文句なしのおいしいハンバーガーを出すお店。
インジェラ以外の食べ物を出してくれるお店。

そして釜焼きピザ!

a_DSC_0068_20141114043315ce5.jpg

本格的なイタリアンピザ。

いっしょに食べたのはエジプトのアスワンで出会ったカップル、だいごろくんときっこちゃん。
(2人の旅ブログ世界ぽろり旅
アフリカの旅のルートが同じで「またエチオピアのメケレで会えるかもね」って話していた。
(この2人とはその後もちょこちょこ分かれては合流というのを繰り返すことに。)

a_DSC_0065_201411140433126c3.jpg

このカップルも南京虫の被害にあうのはきっこちゃんだけ。
わたしたちと同じように、2人で同じベッドで寝てもきっこちゃんだけ刺されるのだそう。

「なんか自分が犠牲になってる感じするよね。」
「そうそう。
 わたしたちが防波堤になってる。
 いなかったら、ケンゾーやだいごろくんは刺されてるはず。
 だから感謝してほしいよね。」

ここメケレに来た目的は3泊4日のダナキルツアーというものに参加するため。
火山や塩湖などエチオピアならではのダイナミックな自然を楽しめるツアー。
このツアーにだいごろくんときっこちゃんと「いっしょに参加できたらいいね」って言ってたんだけど、わたしたちの旅のスピードが遅いこともあって、さきに2人は参加ずみ。
きょうツアーを終えてきていた。
そしてわたしたちはあしたからそのツアーに参加する。
きょうツアー会社の前でたかちゃんという日本人の女の子に出会い、彼女といっしょにあしたから参加することにした。
この夕食にはたかちゃんも同席。

5人でエチオピアのワインで乾杯!

a_DSC_0067_2014111404331393a.jpg

残念ながら、甘すぎてマズい!!
ワインは好きだしけっこう飲んでも酔わないのに、グラス1杯で気持ち悪くなってしまった。
気持ち悪さは宿に戻っても治らず。
これは悪酔い?
それとも風邪?

あしたからのツアー、大丈夫かな。
なんせこのツアー、ふたりで1000ドル近くしてるから。

さて次回からはこの高額ツアーについてお伝えします。
いったいどんなツアー?
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

衝撃的な本場のコーヒーの味

2014.11.15 05:33|エチオピア☞EDIT
納豆、海苔の佃煮、ポン酢・・・連日懐かしい和食に感謝感激しているケンゾーです。
極めつけは「寿し太郎」!!
日本にいるときはほとんど食べたことなかったんだけど、あまりにおいしくて「寿し太郎スゲー!」って叫びながら食べた。
各地の青年海外協力隊のみなさん、本当にありがとうございます!

世界でもあまり類を見ない岩を掘り抜いて造られたラリベラの岩窟教会群。
なかなか興味深い世界遺産ではあるけれど、入場料がとにかく高すぎる。
どうしても「あ~、これで50ドルかあ」と残念な感じがするのは否めない。

じつは教会群から遠く離れたところにもうひとつ岩窟教会がある。
アシェトンの聖マリア教会といって、3000mを超える山の頂上付近に建っているんだそう。
この教会だけ別料金でそんな法外な入場料ではないらしい。
なんといってもこの教会からの眺めが素晴らしいんだそう。

朝9時、ラリベラの町から歩きはじめる。
教会があるであろう方角を見ると、もやがかかった山がそびえている。

a_DSC_0507_20141114043538773.jpg

いちばん奥の山かなあ。
けっこう距離がありそうだ。
ぼちぼち歩いていきますか。

a_DSC_0510_20141114043543826.jpg

「教会に行くんでしょ。
 ガイドするよ。」


歩いているとたくさんの人が追いかけてくる。
エチオピアは自称ガイドが多すぎる。
「案内するよ」「ガイドするよ」と言ってあとでお金を請求するパターン。
「自称ガイド」や「いつのまにかガイド」がうじゃうじゃいるから、エチオピア人は旅人の間で評判が悪いのかもしれない。
いい国なんだけどなあ。

ラリベラの町を眼下に眺めながらトレッキング。
緑に囲まれ自然豊かなラリベラ。

a_DSC_0511_20141114043544dd1.jpg

エチオピアって聞くと「痩せこけた土地」「飢えてお腹が出た子ども」っていうイメージがどうしても先行してしまう。
けれど実際に訪れたエチオピアは予想外にも緑の山だらけ。
木が生い茂り、雨もよく降る。
こんなにも緑豊かな国だとは思ってもいなかった。

a_DSC_0514_20141114043544d44.jpg

ラリベラは標高2700mとかなり高地にある町。
そこからさらに3000mオーバーの山の頂をめざす。
遅い足取りのふたりの横を地元の人たちはスタスタと追い越していく。
小さな子どもを抱えたお母さんもたくましい。

a_DSC_0519_20141114043554ecc.jpg

「ガイドするよ~」
「ロバに乗らない?」
笑顔でお断りして歩を進める。

絶壁の壁を飛び跳ねるように登って草を食むヤギたち。
ヤギの身体能力の高さはかなりのもの。
堅いひづめでよくこんな崖を登れるよなあ。

a_DSC_0530_20141114043736712.jpg

しばらくすると、テーブルマウンテンのようにてっぺんが平らな山が見えてきた。
山の上はどうなってるんだろう。

a_DSC_0527_201411140437318da.jpg

登りきって見えたのは草葺きやトタン屋根の民家。
平らな山の上に集落が形成されている。

a_DSC_0536_20141114043801618.jpg

a_DSC_0534_201411140438088ea.jpg

家の前を通り過ぎるたびに「カム、カム!」「コーヒー?」と声をかけられる。
よく見ると周囲にたくさんコーヒーの木が。

a_DSC_0538_20141114043800f22.jpg

a_DSC_0539_20141114043827548.jpg

エチオピアはコーヒー発祥の地。
実際にコーヒーが発見されたのはエチオピアのもっと南部らしいんだけど、本場中の本場であることは間違いがない。
こんなローカルなところで飲めるチャンスもそうそうないだろうし、帰りにどこかの家に寄ってみるか。

集落の奥にもうひとつ大きな山が。
あの山かなあ、教会があるのは。

a_DSC_0532_20141114043751588.jpg

案内板もサインも何もないのでちょっと不安になる。
GPSの教会のマークを頼りにさらに山を登っていく。

やがて切り立った崖に行く手を遮られてしまった。
どこだ、教会は?

a_DSC_0545_201411140438359ce.jpg

a_DSC_0551_20141114044002c44.jpg

崖の中腹に幅1mほどの道がつづいている。
そして、その道の先に・・・めざす教会があった。

a_DSC_0549_201411140438350cf.jpg

a_DSC_0546_20141114203437853.jpg

ちょっと分かりにくいけれど、左の崖のうえにあるのがアシェトンの聖マリア教会
昔は右下にある入口から入って、崖の内側に造られた階段を上って行ってたそうなんだけど、現在は左下の外側に造られた階段を使うんだそう。

「使うんだそう」って他人事みたいに言ったのはなぜかというと、教会には入ってないから!
持ってるガイドブックには入場料50ブルって書いてたんだけど、値上がりして200ブル(約1100円)になってたんだよね。
50ドルと比べると安いけど、教会を見るのに1100円はないなあ。
きのうたくさん岩窟教会見たし。
もし50ドルが高くて下の教会群を見ない人なら、かわりに200ブルでここの教会だけを見てもいいんじゃないかな。

「天国と神に近い教会」と呼ばれ、およそ800年前に造られたアシェトンの聖マリア教会。
350年前に書かれた聖書や古いフレスコ画などが見ものなんだそう。
途中ですれ違ったアメリカから来てた家族に「どうだった?」って聞いたら、10歳くらいの女の子が「千年以上前の十字架があってアメイジングだったわ!」ってアメリカンドラマに出てくる俳優みたいな喋り方で感想を言ってくれた。

雲が多くなってきたので見晴しがよくはなかったんだけど、エチオピアの田舎の景色を堪能することができてよかった。
1100円払って教会を見るかどうかはそれぞれだけど、トレッキングだけでも十分楽しめるからラリベラに来たらここにくるのはおススメ。

a_DSC_0552_20141114044004cad.jpg

a_DSC_0553_20141114044012f34.jpg

教会の入口近辺では地元の子どもたちがお土産を売っている。
みんな6歳から10歳くらいの女の子たち。
観光地ではよく見かける光景。
買いはしないんだけど地元の子たちとのコミニュケーションの場。
彼女たちの近くに座って休憩していると、向こうから声をかけてくる。
そして、おしゃべりタイム。

「学校は?」
「兄妹何人いるの?」
「1日いくつくらい売れる?」

ほとんどの子は何を聞いても「Yes」としか言えないんだけど、ひとりだけ群を抜いて英語が喋れる女の子がいた。
名前を控えるのを忘れてしまったんだけど10歳のかわいい女の子。
新年のために、髪を編み込んでおしゃれしている。

a_DSC_0586_20141114214044559.jpg

会話を交わしていると、とても賢くて頭の回転が速い。
明るくて話もおもしろい。
お母さんがいま療養中のため家事を手伝ったり、家族のためにこうやって学校がない日や放課後にお土産を売ったりして兄妹たちを支えているんだって。
この子は制服や教科書を買うお金がなくて1年間学校に行けなかったんだそう。
今は1歳下の子どもたちと同じクラスで勉強している。

お昼を過ぎてしまって、もう観光客もいないので商品をたたんで家に帰る準備をしはじめた子どもたち。
ケンゾーとイクエもそろそろ引き返すことにしよう。

「バイバーイ」。

そこから20分くらい下ったところでまたさっきの女の子と再会。

「また会ったね。」
「ここがわたしの家なんだよ。
こうやって外で見ていて、登ってくる観光客を見つけたらまたお土産を抱えて教会のところまで行くの。
もうきょうは誰も来なさそうだけど。」


帰りにどこかでコーヒーを飲ませてもらおうと思っていたので、せっかくなのでこの子のおじいちゃんの家におじゃますることにした。

彼女の妹や親戚の子もいっしょ。

a_DSC_0559_201411140440190c3.jpg

a_DSC_0562_20141114044041762.jpg

案内された家はまだ真新しい土壁の家。
土壁っていうよりは泥壁って感じかな。

a_DSC_0571_20141114044733b69.jpg

a_DSC_0573_201411140447370c7.jpg

泥に草を混ぜて繋ぎにしている。
まだ青々とした草が壁から生えてておもしろい。
定期的に壁を作りなおしているみたい。

この家はおじいちゃん夫婦と息子夫婦が住んでいる。
部屋の中はとても狭く、床は土のまんま。
5畳くらいのスペースと家畜のヤギの部屋。
人とヤギがいっしょに暮らしている。

a_DSC_0570_20141114203437427.jpg

標高も高くて夜は寒そうだ。
いま泊まっている宿でさえ毛布がないと眠れないのに、ここにはベッドや布団はない。

「寒くないの?」って聞いたら、毛のついたままの牛の皮を見せながら「これを敷いて4人が固まっていっしょに寝るから寒くないよ」って答えてくれた。
皮の上に大人4人が寝るのはかなり窮屈そうだけど、肩を寄せ合って寝ることで寒さから守っているのかもしれない。

おばあちゃんがせっせとコネているのは、エチオピア人が愛してやまないインジェラ。

a_DSC_0565_201411140440446b0.jpg

イネ科のテフを挽いて粉にして、水を加えて発酵させて、薄く延ばして鉄板で焼いたらすっぱいインジェラのできあがり。

a_DSC_0564_20141114044056c1f.jpg

もちろんこの女の子もインジェラ大好き。
1日に5回食べるって聞いてビックリ。
「食べる?インジェラ食べたいよね?」って聞かれて「う、うん。気にしなくていいよ。」って苦笑いのケンゾーとイクエ。
出てきたのはバルバリという香辛料がかかってるだけ。

a_DSC_0572_20141114044735894.jpg

日本でいえばご飯にふりかけをかけただけの食事。

1日に5回食べるっていっても、毎回インジェラだけで具はないんだろう。
ここは町から離れた山の上にある集落。
貧しいエチオピアの中であっても貧富の差は存在する。
この家には電気や水道はもちろんない。
町と比べると生活の質に雲泥の差がある。
この子がバルバリをふりかけただけのインジェラをほんとうに美味しそうに食べてるのをみて、なんだか救われたような気もするし、切なくもある。

最近嫁いできたばかりのお嫁さんがコーヒーを淹れてくれることに。
待ってました本場のエチオピアンコーヒー。
「これで豆をすり潰すんだよ」
手作り感たっぷりの臼と杵を見せてくれた。

a_DSC_0578_201411140447544c9.jpg

a_DSC_0579_20141114044759db1.jpg

火をおこし、ジャバナと呼ばれる陶器のポッドを火にかける。
このジャバナ、民族によって形が違うんだって。

a_DSC_0568_20141114044047d6a.jpg

a_DSC_0569_20141114044732b10.jpg

部屋の中にコーヒーのいい香りが充満する。
いいねえ、楽しみだ。
否が応でも期待が高まる。

小さな容器に注がれたコーヒー。
まずは香りを楽しむ。
ああ、いい匂いだ。

a_DSC_0577_2014111404473719f.jpg

本場のコーヒーを一口ごくり。

!!!

マズい!!
なんじゃこれ!?

え、なんで?
なんでこんなにマズいの?
どうしてコーヒーがこんなにマズいのか意味が分かんない。
淹れてもらってなんだけど、とてもじゃないけど喉を通らない。

あまりにビックリして顔を見合わせるケンゾーとイクエ。
あまりの衝撃に脳みそがビックリしてる。
スーダンで蛇口から泥水が出てきた時と同じくらいの衝撃だ。

これは原因を追究しなくては!

「どうやってコーヒーをつくるの?
 何を入れてる?
 まずは水?」


女の子は英語を上手に話すけど、知らない単語も多い。
ウォーターという単語を知らなかったので、そばにあった水を指して「これがウォーターって言うんだよ」と教えてあげた。

「ウォーターって水のことなんだね。
 うん、水を使うよ。
 わたしが井戸からこのタンクに汲んで担いでここまで運んでるの。」


「コーヒーの粉は?」
「これだよ。
わたしが買ってきたの。
おじいちゃんたちが育てた食用の葉っぱをわたしが下の町のマーケットまで売りにいって、かわりにコーヒーを買ってくるの。」


容器に入れられたコーヒーを見せてもらう。
いたって普通の粉になったコーヒー。
いい香りで、ちょっと食べてみたらおいしい。

どうしてこれがマズくなるんだろう。

謎だ。
謎は深まるばかり。

「ほかは?」
「あと、これだよ。」

見せてくれたのは白い粉状のもの。

「砂糖?」
「ううん、違うよ。
 砂糖はこっちの瓶のやつ。」


じゃあ、これは何なんだろう。
砂糖にしか見えないけど。

もしかして・・・。
イクエがペロッと舐めてみた。

「あぁ~!!!

 だ!」


まさかの塩だった。
マズさの原因がやっとわかったよ。

エチオピアでは民族によってコーヒーに塩やバターなんかも入れるらしい。
チベットで飲まれてるバター茶みたいなもんかな。
塩たっぷりのバター茶もダメなんだよなあ。

日本では塩は絶対に入れないって言ったらビックリしてた。
それにしても、コーヒー発祥の地で塩やバター入りのコーヒーが飲まれてるっていうのはかなりショックだったな。
砂糖もとんでもない量を入れてみんな飲んでるし、コーヒー本来の味を楽しむっていう気はさらさらないみたい。

手作りのビールも飲んでみた。
炭酸が抜けたうすーいビール。
ビールって言われたからかすかにビールのような味を感じ取られるけど、言われないなら「なんだろ、これ?」って思うかな。
インジェラと同じテフという穀物で作ってるんだそう。

この道沿いでは、観光客相手に各家庭がコーヒーをごちそうしてくれるけど、お礼にチップを渡すのが暗黙のルール。
行きもたくさんの人に誘われたけど値段はとくに決まってはいない。
10ブルくらい渡せば喜んでくれるそう。

女の子にコーヒー代として20ブル(約110円)を渡した。
少ないかな、「もうちょっとちょうだい」って言われるかな、なんて思いながら渡したら、女の子ははにかみながら嬉しそうに「サンキュー」って言ってくれた。

新年が終われば、もう少しで学校が始まる。
教科書やノートにペン、靴を買わなきゃって言ってた女の子。

「これでノートとペンを買ってね。
 そしてたくさん勉強して、将来しっかり働いて家族を支えてね。
 あなたはとても頭がいいんだから。」


女の子は笑顔でうなずいた。

とても賢くて朗らかなこの子なら、レベルの高い大学にだって行ける。
でも金銭的な問題でそうできない可能性が高い。

生まれた時から不平等って存在しているんだなっていうのを、特にこんな外国では実感することが多い。

美しいエチオピアの自然や田舎の集落を眺めながらのトレッキングはかなりお勧め。
地元の人たちにコーヒーを飲みに誘われると思うけど、庶民の生活を垣間見ることができるので誘いに乗ってみるのもいいと思う。
コーヒーの味は保証しないけどね。

a_DSC_0583_20141114044813350.jpg
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

エチオピア「ラリベラの岩窟教会群」☆ 高過ぎだよ!!

2014.11.13 08:18|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
いま青年海外協力隊員の家に居候しているんですけど、2年ぶりに納豆を食べたイクエです。
匂いだけでもご飯食べられる。
日本産のドライ納豆だって!

まぶしい緑の丘に囲まれ素朴な家々が点在しているラリベラ。
エチオピアの田舎の村だけど、ここには世界遺産がある。
それは教会。

12世紀ごろに建てられたとされる11の教会が狭い範囲に密集している。
しかもすべて岩を彫り抜いて造られたもの。
中国・洛陽の石窟、インドのエローラ石窟のエチオピア版。

9月11日のきょうは、エチオピアの新年。
地元の人たちは日本の初詣のように朝から教会に行って祈るらしい。

新しい年。
新しい朝。

普段と変わらないのかもしれないけど、やっぱり一年のはじまりは見る景色もどこかちがっていて、さわやかさを感じる。

a_DSC_0401_201411111443352bf.jpg

村の中には11の教会があるけれど、3か所ぐらいに分かれて建っている。
まずは第2グループの教会へ。

エチオピア正教では、正装は白い服。
白い布をまとった人たちについていけば、教会にたどり着くはず。

a_DSC_0403_20141111144406856.jpg

谷間のような場所を歩いていく。
岩の壁に挟まれて、ひっそりとしている。
進んでいくほどに俗世間から遠ざかっていくように感じる。

そして現れたのは、岩肌を削って造られた階段。
この階段を登りきれば、いよいよ下界と切り離された場所にたどり着くのかも。

a_DSC_0404_20141111145542494.jpg

そして突然教会が現れた。
岩を掘り下げて造ったものとは思えない。
まるで石材を積み上げたかのよう。
でも、教会全体がもともとは一枚の大きな岩だった。

a_DSC_0410_201411111512535d7.jpg

岩盤を掘り下げて造っているので、地下に建っているように見える。
周囲を彫り貫いているので、教会のまわりは塀のような崖に囲まれている。

だから地上の離れた場所からはこの教会の存在がわからない。

3階建てのように見えるこの教会は聖エマニュエル教会。
第2グループの教会のなかでもっとも美しいと言われているのだそう。

恐る恐る内部に足を踏み入れる。
中は暗くて狭い。
キリストやマリアのイコン(宗教画)が飾られ、祈りを捧げている人たちがいる。

教会の外観からはこの建物が岩を彫り貫いて造ったものとは信じがたいけど、それは内部もいっしょ。
天井を見上げるとアーチ型の柱や小窓など装飾がほどこされている。

a_DSC_0415_20141111145635095.jpg

時間と労力をかけた建築物。
強い信仰心によって生み出された遺産。

今も現役の教会。
そんなに古いものだとは信じられない。
けれど、その教会から延びる細い道の両脇は苔むしていて、数世紀もの時代が蓄積されていることを実感させるのにじゅうぶん。

a_DSC_0423_201411111513203b4.jpg

この第2グループの教会群は4つの教会で成り立っている。
岩をくり抜いて造ったトンネルを抜けて次の教会へ。
隠れ家に行くようで、ちょっとワクワクする。

a_DSC_0424_20141111151601a72.jpg

そしてまた大きな教会が目の前にそびえる。
入口では修道僧や巡礼者たちが祈りを唱えている。

a_DSC_0427_201411111520538f5.jpg

この教会は天井が岩にくっついたままで、大きな岩肌を削って造ったことが理解できる。

目の前の教会は頑丈そうでこれからも何百年と形をとどめ続けるようにも感じる。
そのいっぽう風雨にさらされれば、今にもぼろぼろと崩れていきそうにも思える。
教会の脇には鉄筋の柱が立ちその上に屋根が設置され、この遺産を保存している。

教会を取り囲む崖には蟻の巣のような小さな穴がぽつぽつと空いている。

a_DSC_0407_201411111457304b5.jpg

以前は修道僧のお墓として使われていたそうだけど、今は修道僧の生活空間。
狭くて暗いこんな場所で、寝泊まりしている。

a_DSC_0482_201411111619246f3.jpg

自然と一体化したような教会。
樹齢何百年もありそうな巨木の根本で、聖書を読み上げる人々。

a_DSC_0479_2014111116063410e.jpg

エチオピア人の信仰のよりどころとなっているラリベラ。
ザグウェ王朝の首都だったラリベラに岩窟教会ができはじめたのは12世紀のこと。
当時、キリスト教の聖地エルサレムがイスラム教徒に占領されたため、エルサレムへの巡礼が難しくなっていた。

a_DSC_0458_20141111154650cd4.jpg

そのためこのラリベラを第2のエルサレムのようにしようと、ここに教会が建てられはじめた。
エルサレムを模した町づくりが行なわれた。
キリストが洗礼を受けた「ヨルダン川」やキリストが昇天した「オリーブ山」などエルサレムの象徴的なものができていった。

そのときから今まで、エチオピアの人々は遠いエルサレムに想いを馳せながらここに巡礼しにやってきた。

a_DSC_0433_20141111152128758.jpg

何百年も変わらない光景。

教会を見下ろす場所には、昔ながらの家屋が建ち並ぶ。
ここで暮らす人々のライフスタイルもその当時のままなのかもしれない。

a_DSC_0434_20141111152228e3c.jpg

かつてラリベラ王の宮殿があった場所にある聖ガブリエル・聖ラファエル教会。
入口へ通じる橋、壁には凝ったデザインの窓。
壁はすぱっとまっすぐ切り取られている。
一枚の岩を削ってよくこんなものが造れたなあ。

a_DSC_0438_201411111528466d3.jpg

赤褐色の壁には苔が生えているところもあって、赤と緑のツートンカラー。
時間と自然によってできた装飾。

シンプルで重厚で、威厳に満ちた教会。
それに反し、室内に掲げられたイコンはカラフルで愛らしく、親しみやすい絵。

a_DSC_0441_2014111115305582b.jpg

この教会の側面は、岩が切り取られ塀のようになっている。
幅は50センチほどで、高さは20メートルほど。
別名「天国への道」。

a_DSC_0447_20141111153031647.jpg

ここを登りきった人は天国へ行けると信じられているのだそう。

a_DSC_0492_20141111162021a40.jpg

わたしたちが次に向かったのは聖ギオルギス教会。
ここだけほかの教会とは少し離れた場所にある。

生い茂る緑に囲まれた場所。
地面から少しだけ頭を出しているものがある。

a_DSC_0490_20141111161840fcc.jpg

近くに行けば、その教会がどんな形になっているのかよく分かる。
縦、横、高さ12メートルの十字架型に彫られた教会。

a_DSC_0497_20141111162316bf2.jpg

こんな下まで掘り下げるなんて。
3階建てになっている。

a_DSC_0496_201411111620430d2.jpg

地上からだと十字架にしか見えない。

a_DSC_0501_20141111162231826.jpg

十字架型の孤高の聖ギオルギズ教会から少し歩いたところにある第1グループの教会群。
ここにはラリベラでいちばん大きな教会である、聖救世主教会が建っている。
内部には大きな柱。

a_DSC_0460_20141111155043239.jpg

ひざまずき、身をかがめ、体を投げ出してうつぶせに。
ぶつぶつと唱えながらその動作を何度も繰り返す信者たち。
チベット仏教の祈り方に似ている。

その隣の聖マリア教会は、ラリベラでもっとも人気のある教会。
内部にはフレスコ画が残っている。

a_DSC_0455_20141111153358e47.jpg

a_DSC_0456_20141111153338ce4.jpg

白い布で身を覆った人たちが静かに祈っている。
女性の信者が多い。

a_DSC_0452_20141111154532c73.jpg

外では男性の司祭や修道僧がゆるやかなリズムで歌っている。
独特なメロディー。
どこかさびしげ。
こんな賛美歌、聞いたことがない。

a_DSC_0471_20141111155044cfc.jpg

右手には鐘のような鈴のようなもの。
左手には杖。

a_DSC_0474_20141111155552c02.jpg

太鼓でリズムを取っている人もいて、アフリカらしさも感じる。
でもけっしてリズミカルではない。
流れるような歌。
お経みたい。

a_DSC_0465_20141111154959dcb.jpg



フィナーレに近づくと、色鮮やかな傘が咲いた。
不思議なエチオピア正教。

a_DSC_0481_201411111604507df.jpg

静かに厳かに迎えるこの国の新年。
みんなにとって幸せな1年になりますように。


さて、いまも現役の「ラリベラの岩窟教会群」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

「あれ?1つなの?」って思うかもしれないけど、これには理由が・・・。
地元の人は無料で入れるこの教会、外国人は入場料を払わないといけない。
その金額、なんと50ドルと激高!!
入場券は50ドルで11の教会を見られて4日間有効ではあるんだけど、教会はほとんど同じ場所に固まって建っているので3時間あればじゅうぶん見て回れる。
高すぎるのでラリベラに来て教会を見るのをあきらめる外国人や、入場券1枚を数人で使い回す外国人も多い。
でも入場券には名前が記入されるので、使い回す場合はバレるリスクも。

a_DSC_0457_20141111154556a42.jpg

中に入らなくても外観だけチラッと見られればいいやって思う人もいるかもしれないけど、建物が見える敷地内に入るときに入場料を徴収されるので、敷地外からチラッと見るのは無理。

教会の内部は狭いし、客観的にはどんなに払っても20ドルくらいの価値かなあって思う。

入場料は値上げされ続けているので、今後もっと高くなるかも!

入場料のことも踏まえて他の人に勧めるかと言えば、正直ちょっと・・・。

でも素朴なラリベラはすてきな場所なので、教会を見なくても来る価値はあると思いますよ!
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

大量の◯◯ またしても売春宿!

2014.11.12 06:08|エチオピア☞EDIT
一大決心をして一眼レフカメラを買い直したケンゾーです。
各地で何度も修理をしながら使い続けてきたけれど、レンズも本体もボロボロでそろそろ限界が・・・。
旅の資金からのやりくりだから妻からは「あ〜あ、旅の期間が1か月短くなったね」って言われてしまった。
そうかもしれんけど、写真も大切やけんねえ。
写真を残すことと旅を楽しむこと、バランスの取り方が難しいね。

予想外だったエチオピアの帰省ラッシュに巻き込まれてしまったケンゾーとイクエ。
まさか9月が新年だなんて思ってもみなかった。
丸2日がかり、ヘトヘトになりながらもようやくラリベラ行きのバスに乗り込むことができた。

悲鳴のようなエンジン音を響かせながら、くねくねでガッタガタの山道を登っていくオンボロバス。
車窓から見えるのは緑豊かな丘陵地帯。

a_DSC_0349_20141111162528fe2.jpg

a_DSC_0351_20141111162509107.jpg

トタン屋根や藁葺き屋根の家屋が寄せ集まった集落がぽつぽつと点在している。
電柱や電線がまったくないから電気は通っていないんだろうね。
世界最貧国のひとつに挙げられるエチオピアでは、電気が使える家庭は10%にも満たないんだそう。

おんぼろバスに揺られること2時間あまり、世界遺産があるラリベラの町に到着。
いやあ長い道のりだった。
けっきょく国境のメテマからラリベラまでバスを乗り継いで合計355ブルかかったけれど、通常は150ブルくらいで行けると思う。

a_DSC_0353_20141111163717e55.jpg

やっとラリベラに到着して嬉しいはずなのに、ショッキングな事実に呆然とするふたり。
だってね、バスターミナルから町まで延々と上り坂なんだよ。
距離にすると2kmくらいでたいしたことはないんだけど、この上り坂はツラいよ。

a_DSC_0359_201411111703154e1.jpg

しかもラリベラは標高がかなり高い。
重いバックパックを背負ってこの上り坂はかなり過酷。
牛歩の足取りなんだけど心臓はバックバクで爆発しそう。
子どもたちが「ハロー!」って手を振ってくれたりするんだけど、正直それどころじゃない。

a_DSC_0357_2014111116384869b.jpg

何度も休憩しながらようやく、ほんとにようやくラリベラの町にたどり着いた。
ラリベラはエチオピア観光のハイライトのひとつ。
観光客も多いだろうからけっこう都会なのかなあと思っていたんだけど、けっこう田舎だった。

a_DSC_0362_201411111705025a2.jpg

町の中心部にいくつかある安宿の中からチョイスしたのは「GOJO HOTEL」
看板も何もなくて一見するとただのローカルレストランなんだけど、2階が宿になっている。

a_DSC_0370_2014111117372441f.jpg

人が1人ぎりぎり通れるくらいの狭い外階段を登って部屋へ。
今までいろんな安宿に泊まってきたけど、こんな宿ははじめてだなあ。

a_DSC_0371_2014111117423957e.jpg

階段を上りきった踊り場に不思議なスペースが。
シートが敷いてあって板が立てかけてあって入口のようなものがある。
犬小屋?

a_DSC_0369_201411111737549ec.jpg

犬小屋じゃなくて従業員の部屋だった。
畳み1畳分あるかないかくらいの狭いスペース。
奥には布団がある、ほんとにここで寝泊まりしてるんだ。

a_DSC_0368_20141111172830da2.jpg

男の従業員がガードマン代わりにここに寝ていた。
ガードマンって言ってもまだ幼さの残る男の子だったけどね。
日によってはここに2、3人が肩を寄せ合って寝ていた。

部屋はいたってシンプルでベッドが置いてあるだけ。
値切って1泊60ブル(約330円)。

a_DSC_0363_20141111170742069.jpg

枕元には大量のコンドーム
ああ、なるほど。
この宿は連れ込み宿として使われてるんだ。
そういえばチュニジアでも売春宿に泊まったなあ。

a_DSC_0364_2014111117244014f.jpg

エチオピアではレストランに宿が併設されてるパターンがけっこう多いんだけど、そういう宿はほとんどが売春宿になってるみたい。
この宿にはちゃんとと言うか、なんと言っていいのか分かんないけど廊下の壁に箱が取り付けられていて「自由にお使いください」的なコンドームが備え付けられてる。
エイズ対策でUS AID(アメリカ国際開発庁)や海外のNGOが配ってるみたい。

a_DSC_0366_201411111724388e9.jpg

エチオピアでは人口のじつに7%がHIVに感染しているんだそう。
ちなみに日本はというと、人口の0.01%ほど。
「少なくてよかった」ってひと安心かもしれないけど、先進国で右肩上がりにHIV感染者が増えているのは日本くらい。
2013年にはHIV感染者・エイズ発症者数が2万人を突破してしまったんだそう。
日本でもけっして他人事ではない。

観光名所ではあるけれど、とても小さなラリベラの町。
賑やかなのは町の中心部のほんの一部だけ、ほんの100m歩くだけで素朴な生活空間が広がっている。

a_DSC_0378_20141111174347c75.jpg

目に鮮やかな緑に覆われた丘の斜面、質素な土壁の家屋、青い空に白い雲。
いやあ、のどかでピースフルでいいねえ。
今まで持ってた「エチオピア=貧しい国土」っていうイメージが根底から覆される。

a_DSC_0484_20141111175753fa7.jpg

a_DSC_0396_201411120512147e2.jpg

この町の人々もとてもフレンドリー。
町歩きをしていると数mおきに声をかけられる。
エチオピアの子どものかわいらしさは群を抜いている。
愛らしい表情を見せてくれるんだよねえ。

a_DSC_0376_20141111174229003.jpg

a_DSC_0504_20141111180532356.jpg

おんなじ仕草で黄色い花を運ぶ兄妹。
お使いなのかな、花がぽとぽと落ちてるみたいだけど大丈夫かな?

a_DSC_0486_20141111175748974.jpg

ちょうどこの時期に咲き始めた花を飾って新年を祝うんだそう。
お手伝いごくろうさま。
いい年が迎えられるといいね。

a_DSC_0489_201411111759231bd.jpg

宿とレストランを切り盛りしているお母さんは英語がほとんど通じないけど優しく接してくれる。
ケンゾーとイクエが寝ている隣の狭い3畳くらいの客室に、6歳くらいの男の子と2歳くらいの女の子と生活していた。
お父さんとはいっしょに暮らしていなかった。
宿は連れ込み宿なんだけど、このお母さんをはじめ従業員みんな感じがいい。
1階のレストランもリーズナブルで味がいい。

a_DSC_0385_20141111174525e6c.jpg

ここでよく食べたのは「ファスト テイストフード」というメニュー。
エチオピア正教徒は肉を食べない(断食する)日が週に2日ある。
これは野菜だけの断食(ファスト)メニュー。

a_DSC_0382_2014111117444146f.jpg

8種類の野菜や豆料理が取り放題で21ブル(約115円)という驚異的な安さ。
しかも取り放題なので1人分を頼むだけでふたりで十分お腹いっぱいになる。
といっても、もちろんインジェラがもれなく付いてくるんだけどね。

a_DSC_0386_20141111174518c01.jpg

具はおいしいんだけど、やっぱりインジェラはちょっと微妙だなあ。
マズくはないんだけど、けっしておいしくはない。
インジェラの個性が際立ち過ぎてせっかくの具が台無しなんだよねえ。
ふつうに白ご飯で食べたほうがぜったいおいしいのに。

あしたは世界遺産「ラリベラの岩窟教会群」をイクエがレポートします。
ゴンダール城はかなり残念だったけれど、はたしてこちらは?
お楽しみに ♫
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

甘く見ていた!帰省ラッシュ

2014.11.11 08:56|エチオピア☞EDIT
この旅も折り返し地点だなあと最近しみじみと思うイクエです。
来年1月に南アフリカから南米へ飛ぶ飛行機のチケットを予約しました。
アメリカ大陸の旅が終わればちょっと東南アジアに寄り道して日本へ。
ずっと続くように思えていた旅ですが、帰国までのイメージをするようになりました。
といってもあと1年くらい旅は続くと思うけど!
最後までおつきあいくださいね♡

世界遺産のあるゴンダールの街の次に目指す場所は、これまた世界遺産のあるラリベラという街。
ラリベラには岩を彫って造られた教会群があるらしい。

ゴンダールからおよそ300キロ離れたラリベラまでは直通のバスがある。

ラリベラ

宿のスタッフの男の子から「バスの予約をしていたほうがいいよ」と言われていた。
(このスタッフ、ほんとうに若いの。
まだ10代前半で背も低いけどスタッフの中で一番英語が堪能で頼もしかった。
しかも「帰国したらこの宿を友だちに勧めてね」とか大人以上にホテルのことを考えていた。
エチオピアでは働いている子どもが大人よりも信頼できてしっかりしているケースが多い。)

わたしたちと会うたびに「バスのチケット取った?」って聞いてきたんだけど「あとで」とか「あした予約しにいく〜」って返事していた。

わたしたちはこのとき、この時期のエチオピアの移動を甘く見ていた・・・。

ラリベラへの移動の前日。
バスターミナルへと足を運んだ。

バスターミナルは人でごった返していた。
その辺の人に聞いたみる。
「ラリベラ行きのチケットはどこで予約できるんですか?」
「もうないよ。」

そんなはずないよ。

「えっと・・・いくらくらいで行けるんですかね?」
「たぶん160ブルくらいじゃない?」
「それ、高すぎません?」
「全然高くないよ。」

調べていた金額よりも高い。
一般の人に聞いたから適当に言ったのかもしれない。

窓口を見つけて聞いてみるときっぱりと言われた。
「あしたのはすべて売り切れ!
 乗りたかったら明日の早朝に来てみるしかないよ!」


バスターミナルが開くのは5時半。
翌朝4時半に起床。
ホテルのほかの宿泊客もすでに起きて何やら準備している。

エチオピアのバスは面倒くさいというのは聞いていた。
込むし、出発は朝早いし、値段交渉が大変。

ホテルをチェックアウトして外に出ると荷物を持った人たちがバスターミナルの方角に歩いている。

a_DSC_0285_201411102014064fa.jpg

急に不安になってきた。
エチオピアのバスに乗るには、臨戦態勢じゃないといけないのかもしれない。

まだ5時半前なのに入口の門はすでに開いていて、ターミナル内はバスと人であふれていた。
熱気に包まれているバスターミナル。

完全に出遅れてしまった!

暗闇の中どのバスがラリベラ行きかまったくわからない。
人に聞いてバスを見つけ出したけれど、すでに満員状態。

「もう乗れないよ!
 事前に予約している人だけ!」


わたしたちのようにあぶれているエチオピア人がたくさんいる。
バスはないけれど民間の乗合いワゴンは次々にやってくる。
こうなったらちょっと高いけどワゴンに乗るしかない。

「〇〇行きのはあっちだぞ」「あそこに〇〇行きのワゴンが止まってる!」

みんな右往左往している。
でも一瞬のうちに人が乗り込んで満員になってすぐに発車する。

エチオピアの新年はなぜか9月11日。
この日は9月9日。
日本でいう12月30日。
12月30日なんて飛行機も新幹線も混雑していて当日乗り込むのなんて並大抵のことではない。
ここエチオピアも同じで、新年を前に帰省ラッシュがピークを迎えていた。

さらにみんなが乗り物に乗りたがるので民営のワゴンの運賃は普段の1.5倍から3倍に跳ね上がっている。
「外国人だからぼったくられる」とかそう言う次元じゃない。
全員がぼったくられる運命にある。

ここは日本でいう12月30日の東京駅のホームと化していた。

人がうじゃうじゃでワゴンがやってくるとそこにどおっと人が集まる。

「君たちどこ行くの?」
「ラリベラです。」
「僕たちもだよ。
 もう直通はないから乗り換えながら行くしかないよ。」


ラリベラ行きの直通を探し出すことは困難なこと、2回か3回乗り継がないと無理なこと、運賃は通常よりも高いことを心得ないといけないことを知った。

わたしたちはとりあえず最初の目的地をここから150キロ先のデブレタブルにすることにした。

もう「高い」とか文句を言ってるヒマはない。
ほかの人に負けないようにデブレタブル行きのバスが来たら走って乗り込むしかない。
そうしないといつまでたってもバスに乗れない。

そしてわたしたちはなんとかそのバスに乗り込んだ。
運賃90ブル(約500円)。
まだ夜明け前でまっくらだったのに、すでに空が白みはじめていた。

とりあえず最初の関門クリア。

山が多いエチオピア。
こんなにも緑にあふれた国だとは思ってなかった。
ワゴンは峠を上り下りしながら進んでいく。

斜面にはりついた畑、突き出た岩山。
ここはエチオピアなのに、日本昔話に出てくるような景色だなあ。

a_DSC_0289_201411102014527c7.jpg

午前9時半、ワゴンは最初の乗り継ぎの街デブレタブルに着いた。
わたしたちが乗ってきたワゴンがこれ。
「製茶問屋 仲田保商店」。

a_DSC_0291_20141110201508e6d.jpg

仲田保商店の人はこれを知ったら感動するだろうな。
もうすでに廃車になっていると思っていた自分の車が、日本からはるか離れたアフリカのエチオピアで庶民の足として利用されてるなんて。

早起きして朝ごはんも食べずに荷物を背負ってバスターミナルをさまよい、走り、乗り込み、山道を揺られ・・・。
もうこの時点で疲れがたまってきていた。
こんなときはほったて小屋の喫茶店に腰かけてお茶を一杯。

お茶を飲みながら地元の大学生と話しはじめる。
エチオピアは、暦も時間も世界基準と違っていてそのことをいろいろと教えてくれた。

まずは新年が9月11日からはじまるということ。
その理由を聞くと「カレンダーがそうだから!」という返事。
でも推測される理由としてはこの時期はちょうど雨期が終わり、草木が芽吹き、花が咲き乱れ、日本でいう春の訪れのような季節。
だからその季節を祝福し、一年のはじまりにふさわしい時期らしい。

a_DSC_0294_201411102019319ec.jpg

そしてなんとエチオピアの1年は12か月じゃなくて13か月なんだって。
日本だと1か月30日ある月もあれば、31日ある月もある。
これがエチオピアだとどの月も30日だけ。
余った日にちは13月に入れられる。
なので13月は5日間しかなくて、閏年は13月で調整するためその年は6日間になるらしい。

しかも驚いたのはことしは2014年なのに、エチオピアでは2007年。
西暦が7年ずれている。
これも「どうして?」って聞いても「カレンダーがそうだから!」としか答えてくれないんだよね・・・。
紀元のはじまりは西暦のようにキリストと関係してるらしいんだけど、答えはみんなバラバラで納得のいくものはない。

それにエチオピアでは時間の表し方が世界基準と違って6時間ずれている。
たとえばエチオピアで「3時」というと「9時」のこと。
「11時」は「5時」のこと。
これは一日のはじまりを日本のように午前0時ではなく午前6時からにしているから。
でも慣れてしまえばエチオピアタイムのほうが合理的に思えてくる。
「3時(日本でいう9時)」って言えば「日が昇って3時間かあ」とか、「6時(日本でいう12時)」って言えば「起きてから6時間くらいたったからご飯にしよう」とか「11時(日本でいう5時)」っていえば「一日が始まってもう11時間経ってもうすぐ夜がはじまるなあ、家に帰ろう」なんて時間とライフスタイルを密着させて考えやすい。

暦も時間も世界とは違うエチオピア。
「ええ!! そうなの!?」とびっくりすることばかり。
わたしたちが驚きながら「どうして?」と大学生に聞くけれどその理由まではわからない。

でも彼らは自信をもってこう答えた。
「これはエチオピアの独立の証しなんだ」

エチオピアはほかのアフリカの国々と違って完全に植民地化されたことがない。
だから西洋の影響を受けずに独自の文化を守り通しているってことを誇りにしているらしい。

おしゃべりをしながら次のガシャナ行きのワゴンを待つ。
「ほら、これに乗って!」

言われるままにワゴンに乗る。
デブレタブルからガシャナまでは100ブル(約550円)。

a_DSC_0293_20141110201838630.jpg

乗車定員なんてない。
3人掛けのところに5人座ったり、座席にも座れずに中腰の人もいる。

快適とはほど遠いワゴン。
ガシャナに着いたのは午後2時半。
ここからゴールのラリベラまではもう1本バスに乗ればいいだけ。
長い道のりだっただあ。

a_DSC_0308_20141110202832136.jpg

でもこの街、小さすぎてバス停もどこかよくわからない。
ここで待ったらいいって言われるけど、ほんとうにラリベラ行きは来るの?
時間が経つほど不安になってくる。

a_DSC_0300_201411102019412ba.jpg

でも、周りにいる人に聞いてみると「自分もラリベラに行きたい」って人が多い。
これだけラリベラ行きの人がいるんなら、ここで待ってればバスかワゴンは来るはず。

そのいっぽう、これだけラリベラ行き希望者が多いと座席の争奪戦になりそう・・・。
どうなるの、これ?

やっとラリベラ行きのワゴンが来た。
でもわたしたちよりも前から待ってた人が飛び乗り、すぐに満員。

次のを待つしかないけど、いったいいつ来るの?

地元の子に囲まれた。
何か話しかけるでもなく、じーっと取り巻いてこちらを見ているだけ。
外国人が珍しいからそうするんだろうけど、子どもだからニコッとしてくれてもいいのに。
破れた服を着ていて、それに・・・目が死んでいる。

これまでたくさんの子どもを見てきた。
でも「目が死んでる」なんて思ったことはほとんどない。
親がいないのか、ストリートチルドレンなのか。
10分以上1メートルの距離で表情を変えず無言で見続ける。

この子たち、かわいくないな。
子どもに対し「かわいくない」なんて思っちゃダメだけど正直そのときは彼らを前に居心地が悪くてそう思った。

15分くらい経ち、ひとりの子が意を決したように小さな声で言った。

「What's your name?」

わたしはびっくりした。
男の子が英語を知っていたこと、そしてその子の顔が一瞬で変わったことに。
自分の英語が伝わったとわかったのか男の子の目は急にいきいきとしてきた。

「目が死んでる」なんて思った自分を恥じるとともに、わたしは嬉しくなって笑顔で答えた。

「Hello, I'm IKUE.」

するとその子の顔はもっと輝いて、笑顔になって白い歯を見せてくれた。

a_DSC_0302_20141110202114a8f.jpg

「You can speak English!
 Very good!」


わたしがほめると男の子はとても嬉しそうで、周りの子たちもこれまで固まっていたのに表情が柔らかくなり羨望の眼差しでその子を見始めた。

「何歳?」とか「兄弟はいる?」とか簡単な質問をすると、つたないながらも嬉しそうに答えてくれる。

英語ってすごいなあ、子どもって本来学ぶことが好きなんだろうなとか単純なことを再認識し、なぜか感動してしまった。

彼らにとっては初めての外国人で気になって、しゃべりたくて、でもどうしていいかわからなくてわたしを囲んで表情を堅くしたまま15分以上も見続けていたのだと思う。

彼らは決して裕福な家庭で育っているわけではないだろうし、全員が学校に行けているかどうかはわからない。
それでも英語によって張りつめていた空気が一瞬で溶け、英語のもつ力を彼らもそしてわたしも実感できた。

みんなで待っていたらドライバーが登場。
地元の人たちが詰め寄り、ラリベラに行ってくれないか頼んでいる。
ドライバーは吐き捨てるように何か言って、地元の人たちが顔を曇らせた。

「ドライバー何て言ったの?」
「乗せてもいいけど250ブルだって。」
「250ブル!?
 めちゃくちゃ高い!」

「うん。
 普通は30ブルくらいだもん。
 いくら新年前で稼ぎ時っていっても250はやり過ぎ。
 乗れないよ。」


好き勝手に振る舞うドライバー、どうしようもなく困っている一般市民。
お金さえ払えば今日中にラリベラに着くけれど、でもジャイアンみたいなドライバーに言われるがままお金を払うことはしたくない。

地元の人でそんなめちゃくちゃな金額を払える人はひとりもいなかった。

「ここでワゴンを待つのはやめよう。
あっちの分岐点に行って違う方向から来るバスやワゴンを待つほうがいいかもしれない。」


若者たちに誘われるままに歩いて移動することにした。

a_DSC_0304_20141110202807d7f.jpg

若者たちは学生で親元を離れて暮らしている。
新年を前にひさしぶりの里帰り。
小さなバッグと家族へのお土産のサトウキビを持っている。

「お母さんが、きっとごちそうを作って待ってるよね。」
「うん。
 早く家に帰りたいんだけどね。」

「家にはどのくらいいるの?」
「たぶん3日間くらいかなあ。」
「じゃあ今日中にバスをつかまえたいね。」

年に一度の特別な日を家族と過ごすためにバスで何時間もかけてやってきて、もうすぐ実家というところで足止めをくらうなんてかわいそう。

たくさんの人たちが道ばたでラリベラ行きのバスを待つ。

a_DSC_0309_2014111020290311f.jpg

バスはちっとも通らない。
もう何時間経ったかな。
バスを待つ人だけがどんどん増えていく。

バスが来たところで競争率が高くて待っている人みんながラリベラに行けるとは思えない。
だからみんなライバルではあるんだけど、運命共同体のように感じてきてなぜか親近感がわいてくる。

みんないっしょ、なんとかなるという安心感もあって、不思議と気分は落ち込まない。

たしかに今日中に目的地のラリベラに行きたいけれど、里帰り中のみんなに比べればわたしたちなんて今日中にラリベラに行くことにこだわらなくてもいい。

「もう急ぐ理由もないし泊まっちゃおうか。」
「バスがいつ来るかもわからんし、乗れるかもわからんし、そうしようか。」

すぐそばに簡素なホテルが見えた。

a_DSC_0313_201411102031191b8.jpg

こんなふうにここで乗り換えようとしてバスに乗れない人が多いからか、小さな集落なのにこんな簡素な宿が密集している。
というか、幹線道路に面している建物の半数以上がホテルといってもいいくらい。

狭い部屋にセミダブルのベッドが置いてあるだけの部屋、1泊60ブル(約330円)。

a_DSC_0315_20141110203126bc4.jpg

ここに泊まると決めてふっきれたわたしたちは、街歩きをすることにした。
街歩きと言っても、300メートルくらいで終わる狭い集落。

a_DSC_0327_20141110203434323.jpg

5分で歩き終わる大通りを行ったり来たり。
「ハロー」「ウェルカム」と住民たちが笑顔で手を振り、珍しい外国人に子どもたちも寄ってくる。

a_DSC_0319_2014111020315379d.jpg

髪の毛を茶色く染め、頭にサングラスをのせて気取っている男の子。

a_DSC_0310_20141110203042dbe.jpg

「あ、オバマ大統領!」と思わずつぶやいてしまった男の子。

a_DSC_0323_20141110203437023.jpg

泥だらけのスーツに長靴。
スーツを普段着にしてるなんてオバマ大統領も顔負けだね。

a_DSC_0328_20141110203506064.jpg

「写真撮って〜」と言ってくるのに、いざカメラを向けると緊張して固まってしまう子が多い。
「笑って、笑って!にぃーっ」と言ったら、いい顔をしてくれた女の子。

a_DSC_0342_201411102101174e4.jpg

朝からちゃんとしたものを食べてないので腹ごしらえをすることにした。
とっても小さい街なのに、なぜか食堂とホテルはある。
食堂って言ってもほとんど営業していないようなところ。
そんななか、いちばんまともそうなところに入ってみる。

a_DSC_0337_201411102043204aa.jpg

えーっと、何が食べられるかな。
もちろん英語は伝わらない。

この食堂で働く妹の様子を見に来ていた警察官がいた。
「英語がわかるから話して!」って言われるんだけど、「どんな料理がある?」って言っても伝わらない。

エチオピアでは地元の人に「あなたは英語が話せる?僕は話せるから話して!」って言われて実際英語で話しても理解してくれないケースがよくある。
エチオピア人は英語を習うけど使う機会がなくて、自分の実力を過大評価していることがよくある。
日本人はシャイで自分の英語の実力を過小評価して最初からコミニュケーションを取ることを避ける人が多いけど、エチオピアはその逆。
みんなコミニュケーションを取ろうと積極的に話してくれるんだけど、実際には簡単な単語も伝わらない。

「何の料理がある?ベジタブル?」って聞いても「ベジタブル・・・?」って聞き返される。
「ミート(肉)は?」って聞くと、警察官はわかった!という顔をして「イエス!ミルク!!」と言った。
「違うよ!ミート、ミート。カウやゴート、チキンは?」と聞きながら手で角をつくって「モ〜」と鳴いてみたり「メェ〜」と言ったり「コケコッコー」と鳴いてみたりした。

警察官は妹と顔を見合わせて「イエス!それならあるよ!」と笑顔で頷いた。

「ほら、こっちこっち」と食堂の裏に連れて行ってくれた。

いや、そうなんだけど・・・。

a_DSC_0336_20141110203847611.jpg

丸々一頭は食べきれんよ。

「ノーノー!」
手でカットするジェスチャーをすると、警察官と妹はまた顔を見合わせて何かつぶやきあった。
そして「イエス!」と言って、裏の厨房に案内してくれた。

a_DSC_0331_20141110203544c0f.jpg

食堂の外観は立派だけど、厨房はとてもシンプル。
そんな厨房のなかに、お盆に盛られたお肉を発見!
「これ!これ!」

a_DSC_0334_20141110203822b5a.jpg

女の子が厨房にあった卵を指している。
「うん、それも入れて。」

a_DSC_0332_20141110203720c7e.jpg

a_DSC_0333_20141110203749d6a.jpg

どんな料理ができるのかな。
出てきたのはこちら。
インジェラのうえに、卵とお肉をあえたもの。

a_DSC_0339_20141110204335cb1.jpg

a_DSC_0340_2014111020434908c.jpg

味付けはいい!
お肉も柔らかいし。

予定になかったこの知らない街での1泊になったけど、ときにはこんなのもいいか。

結局この日にラリベラに行けた人はほとんどいなかった。
明日の朝7時くらいになればバスがやって来るから、それにかけようとみんな話していた。

そして翌日。
きのうと同じくらいの数の人たちが道路に立っている。

a_DSC_0345_20141110210131ea1.jpg

みんなどうやって夜を明かしたのだろう。
きょうこそは家族と再会できるかな。

大きめのバスがやってきた。

きのうから待っていた人たちは朝のうちに無事にバスやワゴンに乗ることができた。

a_DSC_0346_20141110210437a87.jpg

運賃は通常より高い65ブル(約360円)。
でも新年前日だからこの値段はしょうがない。
乗客の中には文句を言う人も少しだけいたけど、みんな家族と新年を過ごすために運賃を払っている。

窓からは美しい景色が見える。

a_DSC_0348_20141110210448e45.jpg

わたしたちもやっと新年を迎えられる。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

エチオピアの天使にメロメロ

2014.11.10 06:12|エチオピア☞EDIT
どんどん痩せてきていたので最近は意識してたくさん食べるように心がけているケンゾーです。
とくにお尻に肉を付けないと長時間の移動がツラいんだよね。
どうやったらお尻に肉が付くかなあ。

丸1日かけてやっとたどり着いたエチオピア最初の目的地ゴンダール。
ここゴンダールは1636年から1864年までエチオピアの首都だった。
日本でいう京都みたいな感じかな。
その前はゴルゴラという街が首都だったんだけどマラリアが蔓延していたこともあって、標高が2000m以上あり蚊のいないこのゴンダールに遷都したのだそう。

意外かもしれないけど、ここには世界遺産に登録されている遺跡がある。
意外っていうのは、どうしても「エチオピア」って聞いてイメージするのは「世界最貧国」「飢餓」っていうネガティブなものか「コーヒー発祥の地」か「長距離走に強い国」っていうことくらい。
でもエチオピアには世界遺産が8件もあるって知ってた?
じつは観光資源はとても豊富な国なんだよね。

それではエチオピア1つ目の世界遺産へ。
宿から歩いて5分のところにあるゴンダール城
「不思議の城」と表現されることもある古い城だ。

a_DSC_0152_2014110616211139b.jpg

なぜ「不思議の城」と呼ばれているのか?
なんでも、「ここは中世のヨーロッパ?」と思ってしまうようなヨーロピアンな外観をしているんだそう。
こんなアフリカの内陸部にどうしてヨーロッパスタイルの城が?と摩訶不思議な感じになるというゴンダール城。
ガイドブックには入場料は50ブルと書いてあったけど、実際に行ってみると200ブル(約1100円)、まさかの4倍に値上がりしていた。

4倍ってどういうこと?!
世界遺産だからってそんなに有名じゃないのに1000円越えは高すぎるよ。
ちなみに国際学生証があると半額以下の75ブルで入れる。
かなり迷ったけどこれを見ないとゴンダールに来た意味がないので入場することに。

ここは中世のヨーロッパかと見紛うほどの城がこちら。
いかがでしょう?
ちょっと、というか、かなり微妙?

a_DSC_0185_2014110616251207b.jpg

17世紀から18世紀にかけてこの地を首都としていたゴンダール王朝の歴代の王たちが建てた城や聖堂、修道院などが残っている。

a_DSC_0161_201411061621432ca.jpg

a_DSC_0164_20141106162129ac4.jpg

それぞれの王は自分の趣味に合わせ、音楽を愛した王はコンサートホールを、馬を好きだった王は厩舎を、本を愛した王は図書館を、とそれぞれの好みを反映した城を建てたんだそう。

a_DSC_0170_20141106162334a5a.jpg

a_DSC_0177_20141106162332429.jpg

敷地も広く、中世ヨーロッパとは言わないまでもなかなか雰囲気はある。
けれど保存状態が悪くてかなりボロボロ。

a_DSC_0173_201411061623463b3.jpg

a_DSC_0174_20141106162333a6c.jpg

結婚式の写真撮影をしている人たちもいたからオシャレスポットでもあるんだろう。
じっさいエチオピア音楽のPVではよくここが登場していた。

a_DSC_0181_20141106162349962.jpg

a_DSC_0184_20141106162459689.jpg

でも1100円は高過ぎ。
これはかなりショックだったよ。
半額でも高すぎるなあ。
ていうか、見なくてもいいかも。
実際、城の中はほとんど入れないし、たとえ入られても何もない。
敷地外からも外観は見られるし、節約派の人は外から眺めてもいいと思う。

後日外国人ツーリストが集まったときに「ゴンダールには世界遺産のお城があるけどイマイチだった」って話したら、横から欧米人のおばちゃんが「あれは城じゃない!ただの廃墟よ、あんなの!」って言ってた。
たしかにこの世界遺産を見にわざわざ足をのばして入場料まで払ってこれだったらガッカリくる。

まあエチオピアの世界遺産はこんなもんか。
気を取り直して、街の入口にあるファシリデス王のプールを見にいくことに。
これは世界遺産じゃないし、過度な期待はせずに軽い気持ちで行こう。

これがゴンダール王朝を開いた初代のファシリデス王のプール。
プールと言っても遊びで泳ぐためのプールじゃなくて洗礼用のもの。

a_DSC_0190_2014110616255472b.jpg

a_DSC_0192_20141106162512620.jpg

高地にあるゴンダールはカトリック教会の侵出を恐れエチオピア正教だけの街作りを求めて1636年に遷都された街。
街へ入ろうとする人はすべてここでエチオピア正教の洗礼を受けてはじめてゴンダールの街に入ることができたんだそう。

a_DSC_0195_20141106162755478.jpg

a_DSC_0194_20141106162801bb8.jpg

およそ400年前に造られた洗礼用のプール。
苔むした石壁と同化してしまっている木々が長い時の流れを如実に物語っている。

a_DSC_0196_201411061627564d1.jpg

a_DSC_0199_20141106162742224.jpg

神秘的、スピリチュアルで宮崎駿の世界そのもの。
実写版「天空の城ラピュタ」が目の前に広がっている。

a_DSC_0205_201411100028087c3.jpg

a_DSC_0206_20141106163026463.jpg

a_DSC_0208_20141106163142b47.jpg

プールしかないし水も枯れているんだけど、正直言ってゴンダール城よりもこちのほうが趣があってぜんぜんいい。
「ああ、エチオピアって歴史ある国なんだ」って思わせるに充分な風格。
ちなみに、ゴンダール城のチケットを見せると無料で見ることができる。

最後にゴンダールもうひとつのハイライトへ。
エチオピアの新年は9月。
エチオピアの正月を数日後に控え、街中はとても活気に満ちている。
正月には肉を食べて祝うエチオピアの人々。
路上の即席マーケットでは真剣にニワトリの品定めをする人々の姿が。

a_DSC_0225_20141110001311ff5.jpg

a_DSC_0227_2014110616301974f.jpg

街の中心部から離れた小高い丘を登っていく。
喧噪が遠ざかり、のどかな雰囲気に包まれたエチオピアの日常が広がっている。

a_DSC_0238_2014111000132916c.jpg

a_DSC_0230_20141106163407b63.jpg

a_DSC_0242_20141106163414f7a.jpg

人懐こい子どもたち。
キラキラとした天使の笑顔を見せてくれる。

a_DSC_0234_201411061633480c0.jpg

a_DSC_0268_20141106164421dc3.jpg

子どもたちと絡みながらのんびり歩くこと30分、ダブラ ブラハン セラシエ教会に到着。
待ち構えていたかのように若者数人が声を掛けてくる。
「中に入るにはガイドを付けないといけない。」

a_DSC_0250_20141106163637a77.jpg

ひとりの青年に見覚えがあった。
昨日ホテルの周辺を歩いているときに「この辺りは危険なエリアだからカメラ気をつけてね」と注意してくれた男だ。
その時は素直に「ありがとう」と返したけれど、なんとなく威圧的で違和感を感じた記憶がある。
理由はよく分からないけど、直感的に「この男、信用ならない」と思った。
その男が待ち伏せしていたかのように教会の前にいて「ガイドを付けろ」と言ってきたのだ。

またガイドだよ。
エチオピアではほんとにガイド戦法が流行している。
でも、ガイドを付けないと入場できないっていうのは真っ赤な嘘。
すぐ目の前にちゃんとチケット窓口があって、50ブル(約275円)払うだけで見ることができる。

こちらが17世紀にイヤス1世により建てられたダブラ ブラハン セラシエ教会。
外側も内部もほぼオリジナルのまま残っている貴重な教会なんだって。

a_DSC_0251_20141106163613bbd.jpg

石組みの建物に草葺きの屋根。
竹を組んで造られた屋根はどこかアジアチックでもある。

a_DSC_0252_20141106163624c10.jpg

シンプルな内部、けれど壁も天井も色鮮やかな壁画で埋め尽くされている。
壁画もすべてオリジナルのまま、エチオピアで最高傑作と言われているんだそう。

a_DSC_0253_20141106163634ac1.jpg

a_DSC_0254_201411061641142e1.jpg

描かれている絵柄はどこかコミカルで親しみがもてる。
くりくりお目めのエチオピア人らしく目がとても大きい。

a_DSC_0258_201411061641154ec.jpg

a_DSC_0261_20141106164216c43.jpg

天井を見上げると・・・顔だらけ!!

a_DSC_0255_2014110616415519f.jpg

ちょっと不気味なこの大量の顔は「エチオピアの天使」と呼ばれている天使たち。
神の力はあらゆる方向へ向いている、という意味で天使たちはいろいろな方向を向いているんだそう。

エチオピアの天使はイエスに洗礼を授けた聖ヨハネを象徴しているんだそう。
大きな目と顔の横に生えてる翼が特徴的。

a_DSC_0260_20141106164144a54.jpg

これは、ヘロデ王に首を切られてしまった聖ヨハネが、首を切られてもなお50日間首だけ飛んでいって伝道活動を行なったという伝説に基づいているんだって。
見た目はパッチリお目めでかわいいけど、かなりシュールな伝説だね。

ふたたび歩いて街へと戻る。
エチオピアの子どもたちの笑顔はほんとにかわいい。
エジプト、スーダンとイスラムの国では女の子が話しかけてくることはほとんどなかった。
というか、女の子が外で遊んでるところ自体見かけない。

その点エチオピアでは女の子たちもふつうに男の子たちといっしょに外で元気に遊び回っている。
街の雰囲気や景色がぜんぜん違うんだよね。
宗教が違うってほんとに大きなことだ。

a_DSC_0248_201411061635512d8.jpg

小ちゃな女の子がタタッと走り寄ってきて握手を求めてくることもしょっちゅう。
やわらかくて小ちゃな手を握ってあげるとニコッと笑って満足そう。

a_DSC_0244_20141106163417aa6.jpg

a_DSC_0243_20141106163345d63.jpg

いやあ、リアルなエチオピアの天使におじさんメロメロだよ。
多少イヤなことがあっても、この笑顔があるからエチオピアを嫌いにならないで過ごせそうだ。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

「いつのまにかガイド」にご用心

2014.11.09 05:46|エチオピア☞EDIT
半袖のシャツを2着買って、2年以上着続けていた服を捨てたイクエです。
破けたりはしてなかったんだけど、着過ぎて裾も襟ぐりものびのびになっていたからね。
今度は伸びきったスカートを新調しなきゃ。

予定ではスーダンを出国してその日のうちに来るつもりだったけど、バスがパンクしたり正規運賃でワゴンに乗れなかったりで1泊2日かけてようやくたどり着いたゴンダールの街。

ふぅ~。
長くて疲れる移動だったなあ。

a_DSC_0222_201411080500527c3.jpg

小雨が降るなかワゴンを降りると、わらわらと人が寄ってきた。

「ハロー、ホテル探してるの?」
「あっちにいいホテルがあるよ。」
「ホテルまで連れて行こうか。」

きたきたきたきた。

エチオピアでは勝手にホテルに案内するガイドがいるというのを聞いていた。

「もう決めてるから!」と強い口調で言って彼らをかわすように小走りで逃げる。

「宿まで案内するよ」と言う彼らはホテルの関係者ではない。
ホテル側と提携しているわけでもホテルから頼まれているわけでもなく、適当にその辺の宿に連れて行って、案内代を受け取るらしい。
たとえば自力でホテルにたどり着けば通常の宿泊料で泊まることができるけど、案内係といっしょに行けば上乗せされた宿泊料を請求されて、その上乗せ分が彼らに渡されるらしい。

エジプトで知り合った旅人カップルのだいごろくんときっこちゃんが先にゴンダールを旅していて、お勧めのホテルを教えてもらっていた。
だからわたしたちは自力でそのホテルを目指す。

小走りに移動してる間も「ハロー? ハワユー?」と親しく声をかけてくる人がいる。
適当に挨拶すると「ホテルは?」と切り出してくる。

誰とも目を合わせないようにして、大通りへ。

「あ、ここかも!」

わたしたちがそのホテルの前で足を止めると、脇からさっとわたしたちを追い抜いてこっちをちらりと見てホテルへ入っていった男がいた。

看板でそのホテル名を確認するとお目当てのホテルじゃないことが判明したので、わたしたちはまた次のホテルへ歩き出した。

「あ、ここじゃない?
 ほら。」


わたしたちが看板を確認して中に入ろうとしたら、入口に青年がいて「ウェルカム」と言ってわたしたちを中へ案内した。
ホテルのスタッフだろう。

レセプションには愛想のいいおばちゃんがいた。
おばちゃんと数人のスタッフに向かって「部屋ありますか?」と聞いた。

するとさっきの青年が早口でわたしたちに聞く。
「どんな部屋がいい?
 部屋はふたつ?
 それともいっしょの部屋?」

「いっしょの部屋でいい。」

するとその青年はおばちゃんや他のスタッフに向かって現地語でわたしたちの意向を伝える。
スタッフの中には英語をしゃべれる人がいるのに、青年がわざわざ間に立って通訳をする。

なんでわざわざそんなことするのかな。

「とりあえず部屋を見せてくれませんか?」

そう言うと、また青年がスタッフたちにそのことを伝えてみんなで部屋に案内してくれた。

わたしたちを3階の部屋まで案内してくれたのは、その青年とほかのスタッフ数人。
案内するのはひとりでいいんだけど・・・。

だいごろくんときっこちゃんからはあらかじめホテルの写真を送ってもらっていて、ふたりで100ブル(約550円)と聞いていた。

案内してくれた部屋はだいごろくんたちが送ってくれた写真と同じだった。
とりあえず聞いてみた。
「ここいくらですか?」

青年が言った。
「150ブル。」
「え!?150?
 高いよ。」

「いや、高くないよ。」

青年は150ブルが妥当な値段であることを早口で主張しつづける。
青年とわたしたちのやりとりを他のスタッフたちが見つめる。

だうごろくんたちからスタッフはいい人ばかりだと聞いていた。
数日前に泊まっていた2人が100ブルなのに150ブルっておかしい!
それにわたしたちはガイドを連れてきていない。

いや。
もしかして・・・連れてきているかもしれない。

「フーアーユ!?」

青年に向かって聞いてみた。
青年が一瞬止まった。
でもすぐに150ブルがリーズナブルな値段であるという主張を続ける。

「フーアーユ!?」
青年が目をそらす。

「フーアーユ!?
 あなたはホテルのスタッフなの?」

青年は答えない。

腕をつかんで聞いているのに答えてくれない。
だから青年の後ろでわたしたちのやり取りを見守っていたほかのスタッフに聞いた。

「ねえ!
 この人、誰?
 ホテルのスタッフ?」

スタッフたちがいっせいに青年を見つめた。
青年は気まずそうな顔をしている。

スタッフたちが言った。
「この人は、あなたたちのガイドでしょ?」

え?

「いや、違うよ。
 わたしたちはこの人のこと知らない。
 ホテルに一緒に入ってきただけだよ。
 友だちからこのホテルのことを聞いていて最初から泊まるつもりだったもん。
 この人と話したのはさっきがはじめて。」

「あなたたちのガイドじゃないの?」
「うん。
 数日前に日本人のカップルが泊まってたでしょ。
 部屋は100ブルって聞いたけど。」

「そうだったの!?
 ガイドじゃないのね。
 100ブルでいいよ!」

青年はまったくの部外者でただホテルの入口でわたしたちを待ち構え、わたしたちにはさもホテルスタッフであるかのように振る舞い、ホテルスタッフに対してはさも自分が旅行者を捕まえてこのホテルまで案内したかのように振る舞っていたのだった。
彼の正体はエチオピアに多い「いつのまにかガイド」だったのだ。

正体がばれてしまった彼は、すでに姿を消していた。
「いつのまにかガイド」に気をつけなきゃ!!

わたしたちが泊まったホテルは3階建てのビルの2階と3階部分にあるEnana Wubet Bed Room
トイレ・シャワーは共同だけど清潔だし温かいお湯が出る。
1階で食堂も経営している。

a_DSC_0143_20141106043530f70.jpg

食堂に行くとさっそく常連客がエチオピアの国民食インジェラを食べていた。
インジェラは銀色の大きなお盆に盛られてくる。
それをみんなで囲んで手を使って食べる。

a_DSC_0144_20141106043739e3f.jpg

インジェラとは「テフ」と呼ばれるイネ科の穀物を粉にしてクレープ状にしているものでエチオピアの主食。
そのうえにおかずがのせてあって、インジェラで巻いたりちぎっていっしょに食べたりする。

a_DSC_0145_2014110604374048a.jpg

このインジェラが旅行者には不評!
「ゲロのような味」とか「雑巾を食べてる気分」なんて酷評されることもある。

で、実際はと言うと・・・。

けっしてゲロや雑巾ではない。
でもおいしくはない。

見た目はクレープのようでガレットのようでそこそこおいしそうだけど、クレープよりも厚みがあってもさもさしている。
そして酸っぱい!
エチオピア人にとってはこの酸っぱさがいいらしいんだけど、発酵させすぎていておかずのうまみを打ち消すくらい酸っぱくて個性が強すぎる。
カビが生えたパンのような匂いもする。

「ゲロ」や「雑巾」は言い過ぎだけど、毎食これを食べるのは嫌だなあ。

でも、逃げ道はある。
何も言わなければインジェラが来るんだけど、店によっては「インジェラじゃなくてパンにしてください」とお願いすると同じ値段でパンと変えてくれる。

a_DSC_0147_201411060437452e2.jpg

上の写真でパンに付け合わせてあるのはシロとよばれる豆を挽いてペースト状にしたもの。
このシロもエチオピア人は好き。
唐辛子が入っていてマッシュドポテトをちょっと辛くしたような味。
これとパンやインジェラだけを食べるけど、わたしたちにとっては物足りないし口の中の水分がもっていかれる。

シロはいまいちだけどティブスと言われるぶつ切り肉の炒め物はおいしい。
主食のインジェラはおいしくないけど、エチオピアのおかずはおいしい。
「濃い味付けでご飯が進む」って言いたいところだけどあいにくご飯じゃなくてインジェラかパン。
これがご飯だったらなあ・・・。
エチオピアのおかずはビールも進む。

a_DSC_0140_20141106043510c39.jpg

エチオピア人は豆が大好き。
路上で揚げていたサモサを買ったら中からぎっしり詰まった豆が出てきた。
ひとつ3ブル(約16円)。
揚げたてでサクッとしておいしいし、豆はお腹にたまるので小腹がすいたときにちょうどいい。

a_DSC_0189_20141107223210bfb.jpg

「エチオピア料理はマズい」と言われることもあるけれど、けっしてそんなことはないと思う。
たしかに毎食インジェラってのは嫌だけどおかずのレパートリーは多い。
海はないけど川や湖があるので魚は取れる。
数は少ないけど魚料理を出すお店も探せばある。

a_IMG_3275.jpg

エチオピア人は食にこだわっていると確信したのがこの料理。
注文すると、炭を入れた小さな七輪のようなものがテーブルに運ばれてくる。
おしぼりのように巻かれたものはインジェラ。

a_DSC_0274_20141106044223b19.jpg

「あつあつのままおいしくいただきたい」
そんな食へのこだわりがあるからこそ生まれた定番メニューだと思う。

a_DSC_0276_20141106044205737.jpg

エチオピア料理を知ることになった最初の街、ゴンダール。
料理だけじゃなく街歩きも楽しんでみましょ ♪

ゴンダールは標高2300メートルほどある。
お隣の国スーダンはあんなに暑かったのに、山の多いエチオピアは涼しい場所が多い。
スーダンでは酷暑のなかを一日過ごすだけで大変だったのに、ここはなんて快適。

a_DSC_0246_20141107223712358.jpg

大通りは栄えているけれど、一歩脇道に入ればのどかな山村の風景。
ちょうどいい街の規模。
だからからか「ゴンダールよかった!」って旅人も多い。
「エチオピア南部に比べて人もマイルドで優しい」なんて言う人も多いけど、うーん、真相はどうだろう。

a_DSC_0187_20141106044031ec0.jpg

歩道では家畜のヤギのお散歩中?
いや、手にニワトリを持っているところをみると市場でニワトリとともに買って来たのかな。
これから家でごちそうにするのかも。

a_DSC_0148_201411060437330ac.jpg

人間にとってヤギの肉がごちそうなら、犬だってヤギの肉がお好き?
耳が残っている頭部をワイルドにガリガリ。
人間のおこぼれにあずかっている。

a_DSC_0149_20141106043809abf.jpg

新しい国に来てやるべきことがある。
それは携帯電話のSIMカードを買うこと。
どんな種類があるのか、いくらくらいで買えるのか、きのうホテルの近くの携帯電話屋さんのお兄さんに聞いていた。

エチオピアには観光客を騙す人もいるかもしれないけど、ほとんどの人は面倒見が良くて優しい。
だからわからないことや聞きたいこと、頼みたいことがあれば優しそうな人を探して聞くことにしている。

きのうも携帯電話屋さんのお兄さんに聞いたら丁寧に英語で説明してくれた。
あいにくSIMカードは携帯電話屋さんじゃなくて、街の中心にある専用のお店で買わないといけないらしい。

SIMカードを買いにお店を探していると、若者が寄ってくる。

「どうしたの?
 SIMカードを買うならあの店がいいから連れて行ってやるよ。」

「俺の親戚がやってる店があっちにあるんだ。」

みんな同じ方角を指す。
でも案内してもらうわけにはいかない。
英語で向こうからしゃべりかけてくるのがなんとなくあやしいし、また「いつのまにかガイド」で最終的に「案内してあげたからお金ちょうだい」なんて言われかねない。

ここは自力で行かなきゃ。

わたしたちが彼らを振り切って歩いていても、2人くらいついてくる。
「SIMカードの店はあそこだよ。」

「自分たちで行けるから大丈夫。」

わたしたちは看板を見つけて商店にたどり着いた。

その商店では店主のおやじと客の若者が話していた。

「SIMカードください。
 インターネットもできるヤツがいいです。」


「パスポートのコピー持ってる?」
客の若者が聞いてきた。

わたしたちは仲良くなった携帯屋さんのお兄さんにSIMカードを買うときはパスポートのコピーが必要だと聞いていたので用意していた。

若者が続けた。
「インターネットもできるSIMカードは150ブルだよ。」

150ブルというのも携帯屋さんが言ってた金額と同じ。

「うん、その150ブルのをください。」

おやじが店の奥からSIMカードをもってきてわたしたちは200ブル渡し、おやじから50ブルのお釣りをもらった。

「これでインターネットもできるんですよね!」
「SIMカードを中に入れればできるよ。」

わたしたちの携帯電話は小型のスマートフォン。
SIMカードを小さく切らないと入らない。

「すぐそこでカットできるから。」と若者が言ってカットできる場所に案内してくれた。
歩いているとさっきわたしたちを店に連れて行こうとしていた人たちがその若者に何やら話しかけている。
顔見知りのようでいろいろとわたしたちのことを聞いているみたいだった。

そのうちのひとりがわたしに聞いた。
「彼はいいヤツか?」
「うん。」
わたしが答えると親指を立ててニヤリとした。

若者はわたしたちをすぐ近くの店に連れて行き「ここでカットできるよ。」と言った。
そして「カット代20ブル(約110円)。」と言った。
20ブル?
ただホッチキスみたいなのでパチンとカットするだけなのに。
日本じゃタダでやってくれるのに。
20ブル払うくらいなら自分でハサミでカットするほうがいい。

「高すぎるよ!
 この店ではやらない。」

「高い!?」

いままであんなに優しく教えてくれてたのに若者はわたしたちの「高い」という言葉を聞いてすっといなくなった。

若者はいろいろと教えてくれていたけど、SIMカードのカット代を高く請求しているし、バイバイも何も言わずに逃げていくようにわたしたちから離れていった。
なんかちょっと違和感を感じた。

わたしたちはホテル近くの仲良くなった携帯屋のお兄さんにさっそくSIMカードとインターネットの使い方を聞くことにした。
でも、お兄さんの店は閉まっていた。
仕方なく、ほかの携帯電話屋さんで聞くことにした。

「英語話せますか?」
「もちろん。
 何か困ってるの?
 手伝うことがあれば。」


その人は紳士的な対応をしてくれた。
でもSIMカードを入れてもインターネットが使えない。
わたしたちはさっきから不安になっていることを彼に言ってみた。

「実はこれインターネットできるって聞いて150ブルで買ったんですけど、もしかしたらインターネットが使えないいちばん安いSIMカードを渡されたのかもしれないって不安なんですけど。」
「でも150ブルで買ったんでしょ。
だったらインターネット使えるよ。」


すると男性はそばにいた知り合いといっしょにわたしたちにこんなことを説明した。

エチオピアではSIMカードを買って使えるようにするには、技術者に設定をやってもらわないといけないこと。
素人が設定することはできないこと。
自分がその技術者で、技術料80ブル(440円)を支払えば使えるように設定してあげること。

わざわざSIMカードと電話を技術者に渡して携帯を操作してもらって使えるようにしてもらうなんて聞いたことなかった。
でも現にインターネットが使えないので、ちょっと高いけど頼むしかなかった。

「80ブルは高い気がします。」
「じゃあ50ブルでいいよ。」

その男性はわたしたちの携帯を分解するでもなくただ液晶をタッチしながら何か設定した。
5分くらいいじって男性が言った。

「はい、これでできたよ。」

でも渡された携帯電話はインターネットが使えないし、さっきといっしょだった。

「これで本当に使えるんですかね?」

男性はそばにいた知り合いといっしょにわたしたちに説明した。

「あと30分したら使えるようになるよ。
いま起動中だから。」

「そうなんですね!
ありがとうございます。」


「50ブルね。
それと・・・いま起動中だけど、もしまだ作業が終わらないうちに自分で触ってしまったら作業が中断されるから注意してね。
そしたらインターネットは使えないままになるから。」

「わかりました。
30分間触らないといいんですね。」


答えてから、ちょっと考え直した。
なんかそれってリスクがない?
いま50ブル払ってこのまま携帯を持ち帰っても、もし何かの拍子に触れたら台無しってことだよね。

「ちょっと心配なのであと30分ここに置いておきます。
作業が終了したくらいに戻ってきますので預かっておいてください。
そのときに50ブルも払いますので。」


男性とその知り合いは、2人で目を合わせ苦笑いした。

わたしたちは30分以上経って、もういちどその店に行ってみた。
インターネットは使えないままだった。

「ちょっと、できないんだよね。
理由はわからないけど。
だから50ブルは払わなくていいや。」


なにそれ?
さっき50ブル払ってそのまま持ち帰っていたらインターネットができないままだったんじゃないか。
それに文句を言いにここにきても「あなたが途中で触ったから作業が失敗した」って責任逃れされたんじゃないか。 
こいつらもしかして最初から騙す気だったんじゃないか。
そもそもお金を払って電話を使えるように設定してもらうなんてヘンな話じゃないか。

エチオピア人、信用ならない・・・。

でも幻滅してばかりではダメだ。
きっといいエチオピア人もいる。

わたしたちはきのう仲良くなった携帯電話屋さんにもう一度行ってみることにした。
さっきは店が閉まっていたけど、開いている!
お兄さんがいた。

「どうしたの?」
「このSIMカードを買ったんだけど、インターネットができないんだよね。」
「見せて?」

わたしたちはSIMカードを見せた。
お兄さんは言った。

「騙されてるよ!
 これインターネットができないSIMカードだよ。
 150ブルじゃなくて30ブルだよ!」

「ああ〜、やっぱり・・・。」

違う人たちから2回騙されたことを悟った。

1度はSIMカードを売りつけられたとき。
2度目はインターネットが使えるように設定してあげると言われたとき。

「どこで買ったの?」
「交差点を下ったところにあった小さな商店で・・・。」
「あー。
 その店はダメな店だよ。」


「今からその店に行って抗議してきます。」
「うん、行っておいで!」

いら立ち、興奮しながらSIMカードを買った店に行った。
青いほったて小屋の中におじさんはいた。

a_DSC_0280_20141106044234cec.jpg

ずんずんずんと店に近づき、おじさんに抗議した。

「これ、インターネットできないSIMカードでしょ!
 どうして30ブルなのに150ブルで買わせたの!」


おじさんはヤバいというような顔をしたけど、また取り繕って平然と言った。
「だってあんたたちガイドを連れてきたでしょ。
 ガイドを連れてきたら高くなるんだよ。
 ガイドの斡旋料が含まれていたんじゃない?」

「ガイド!?
 誰それ!?」

「さっきそこにいた若者だよ。」

ここでも「いつのまにかガイド」か・・・。
でもあいつ「ガイド」じゃなくてわたしたちがここに来たときから店の前にいておじさんと話していた。
あいつとおじさんは結託してわたしたちを騙したのだった。

「あんなのガイドでも何でもない。
あなたの知り合いでしょ。
ここでいっしょに話してたでしょ。」

「いやあ、あの若者は知らないなあ。
君たちが連れてきたでしょ。」

「連れてきてないよ!
しかも150ブルはガイドに渡したんじゃない。
あなたに直接渡して、あなたがそれをそのまま受け取ったでしょ!
わたしたちが『これでインターネットできる?』って聞いたら『うん』って言ってたよね?」

 
いま考えるとその辺にたむろしていた若者たちは、SIMカードを探していたわたしたちをみんなこの店に連れて行きたがっていた。
きっとおじさんはどうしようもない若者たちと手を組んで、これまでも詐欺をやってきたのだと思う。

「あんた若者ギャングのボスだよ!
 そんなことしてどうするの!?」


強い口調で問いつめるとおじさんは最初「100ブル返すから」と言ったけど、結局正規料金は30ブルなので120ブルを取り返した。

なんかものすごく疲れた。
エチオピア、かなり大変だ。

こんなときこそエチオピア人に癒やされたくて、わたしたちはホテル近くのあの優しいお兄さんがやっている携帯電話屋さんに行った。

「SIMカードの代金、取り返すことができました。
 ありがとう!」

「取り返せたの?
 お〜、よかったねえ!!」


お兄さんはニコニコと笑って握手してくれた。

悪い人もいれば、いい人もいる。

大変だし気を緩められないけど、そんなのも含めてエチオピアは刺激的でおもしろいのかもしれない。

なんか自分が試されている気がする。
だからこそ、この国を楽しんでいけるようにしよう。

通りを歩いていたら、男の子たちが集まり盛り上がっている場所があった。

a_DSC_0216_201411060439425ec.jpg

a_DSC_0211_2014110604401181b.jpg

サッカーのゲームに興じていた。
「ハロー!
 ジャパニーズ!
 いっしょにやらない?」

みんな元気で明るくてかわいい!

a_DSC_0212_20141106044015ef6.jpg

おじいちゃんに手を引かれた女の子。
チラチラと後ろを振り返る。
かわいいね。

a_DSC_0270_20141107223440bcf.jpg

a_DSC_0271_20141107224212b53.jpg

こっちにもお母さんに手を引かれた女の子。
おしゃれしてるね。

a_DSC_0217_20141107223248c48.jpg

a_DSC_0218_2014110722330527c.jpg

「いつのまにかガイド」に振り回される国だけど、でもなんかこの国を好きになりはじめている自分がいる。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

印象悪い国を好きになるには

2014.11.08 06:16|エチオピア☞EDIT
アフリカでシマウマを見てから「♪ シマウマのシマをぐーるぐる取って ♪」という童謡を30年ぶりくらいに思い出してついつい口ずさむイクエです。
ケンゾーに「なんそれ!?」と言われてインターネットで歌詞を調べてみたらナンセンスすぎて笑えました。
ネット環境が悪いので音楽は聴けないけど、早くYouTubeで聴きたいな。

難民の子たちに見送られながらやってきたバス停。
きょう目指すのはゴンダールという街。
距離にして200キロくらいだし、そんなに大変な移動じゃないと思うんだけど・・・。

ゴンダール

事前の情報によるとバスや乗合いワゴンには70ブルで乗れる。
実は泊まっていた宿にワゴンのドライバーたちも宿泊していて前日から「75で乗せてあげるよ」と誘われていた。
でも5ブル高かったし出発が朝6時と早く、難民の子たちにお別れを言えずに離れるのは心苦しかったのでパスしたのだった。

バスや乗合いワゴンは20分おきぐらいに来るんだけどどれも満員。
しかも「200ブル」とか「100ブル」とかふっかけてくる。
正規料金で乗るのは至難の業。

a_DSC_0117_2014110514255156e.jpg

ドライバーや車掌は強気で、こちらが粘っても100ブルまでしか下がらない。
地元の人たちも野次馬でわたしたちを囲み「いくらで乗りたいの?」とか「100だよ」とか言ってくる。
といっても、ほとんどの人は英語をしゃべれないので見てるだけだけど。

地元の人の輪ができて、英語がしゃべれる青年が前に出ていった。

「あなたたちは外国人だからローカルプライスでは乗れないよ。」
「どうして?」

「だってあなたたちは白人だから。」

わたしたちは白人じゃないんだけど、アフリカでは「黒人以外は白人」とされることが多い。

「黒人とか白人とか関係ないでしょ。」
「いや、黒人と白人は違うんだ。
 白人は黒人よりお金を払わないといけないんだ。」


「黒人とか白人とかで区別するのはおかしいよ。
 不平等だよ。
 いつまでもそんな考えだったら平和な世界は作れないよ。」

「でも白人だからしょうがない。」

値段が高い理由が「白人だから」という彼の考えに腹が立った。
そのいっぽう、どうして彼がそう考えるのかも理解できた。

アフリカのほとんどの国はヨーロッパから支配されてきた。
力と金をもった白人たちは、その力や金で彼らを虐げてきた。

そのときからアフリカの人たちのなかには「白人は黒人にお金を払うもの」という考えが定着しているのだと思う。
また「虐げてきたんだからお金を払うのは当然」という思いもあるのかもしれない。
さらに現在の途上国支援に慣れてしまって「外国はアフリカにお金落としてくれるんだろう」という気持ちもあるのかもしれない。

でも「白人」「黒人」であっさりと分ける彼の考えは受け入れがたかったし、逆差別のようで腹立たしかった。
いくら話してもわたしたちと彼の考えは平行線のまま。

解消されないモヤモヤした思いと苛立ちをリセットするため、いったんバス待ちをやめてお茶屋さんに入ることにした。

a_DSC_0114_2014110514254692f.jpg

お茶屋さんに逃げ込んでてもどんどん人が集まってくる。
じーっとこっちを観察している。
わたしたちはこれを「バングラ状態」と呼んでいる。
外国人が珍しいバングラデシュではつねに人に囲まれていたから。

a_DSC_0110_201411051422233f2.jpg

「ハロー」とも言われずに至近距離でじーっと見つめられ続けるとかなり居心地が悪い。
怖くもある。

a_DSC_0112_201411051422300c2.jpg

さっきの「白人は金払え」と言われたことといい、動物園のように取り囲まれて観察されるのといい、自分の中でのエチオピアの印象が悪くなっていくのがわかった。

でも、きのうのことを思い出した。
「嫌な思いをしたら、優しいエチオピア人に癒やされよう。
 悪い思いにさせるのも人だけど、救ってくれるのも人。」

a_DSC_0113_20141105142550f0e.jpg

あんまり人と関わりたくない気持ちだったけど、周りにいる人に積極的に話しかけてみよう。
わたしたちの近くに座った人たちは最初は冷やかしでしかなかったけど、こちらがちゃんと質問するとまじめに答えてくれるようになった。
日本やエチオピアのことを話しながら笑い合う。

その間、ゴンダール行きのバスはいくつもやってきたけど人が多過ぎて乗れなかったり運賃は100ブルより下がらなかったりで、ずるずるとそこで待ちつづけた。

「ほら、来たよ!」と教えられてバックパックを担いで「バイバイ!」と言ってバスに近づくも乗れなくて、お茶屋さんに舞い戻り「乗れなかったよー」というのを何度も繰り返した。

ATMがなくて手持ちのお金はきのう両替した分しかない。
運賃を100ブル払えば、手元に残るのはほとんどなくゴンダールに着いても宿にたどり着けるかわからない。
普通は70ブルで行けるはずなのでなんとしても正規料金で乗りたい。

「ATMもないでしょ。だからほんとうにお金がないんだ。」と言うと、周りの人たちはワゴンのドライバーに事情を説明して「安く乗せてあげて」ってお願いしてくれる。
だけどうまくいかない。

すると大学生の青年が考えながら言った。
「うーん。
 じゃあ、僕がお金を貸そうか。」

「いや、そんなのいいよ。
 返せないもん。
 ありがとう。」

「そうなんだけどね・・・。
 でも貸すことできるから。」


やっぱり優しい。
そして周りの人たちと話すうちにある事実を知った。

この辺りは出稼ぎで農業に来ている人がいて、ちょうどこれから農閑期を迎えること。
農閑期になるので農業に従事している労働者たちが実家に帰るためにきょうから帰省ラッシュになっていること。
(「農閑期」と言うよりも正しくはエチオピアの新年を前にしてみんな里帰りしていたことがあとで判明した)
そのためにバスの運賃が値上がりしていて、現地人も普段より高い運賃を請求されていること。
100ブルで乗られたらマシなこと。

その話を聞いて、いろんなことが結びついた。
きのう最初のホテルを紹介してくれた男性も「自分は農民で同僚たちとこのホテルに泊まっている」と言っていた。
早朝発のワゴンのドライバーも「農民が来るから朝のうちに乗ったほうがいい。ほかの車に70ブルでは乗れない。」と言っていた。

そして、わたしたちはなんとかワゴンをつかまえて100ブルで乗せてもらった。

たぶん「エチオピアは面倒くさい」「エチオピア人はウザい」なんて決めつけて彼らと話をしなかったら、運賃が高い理由もわからなかったし「やっぱりエチオピア人は金にガメツい」って判断していたと思う。

彼らと交流してよかった。

笑顔でここの人たちに「バイバイ」って手を振れる。

a_DSC_0119_20141105142556630.jpg

a_DSC_0116_201411051425470f4.jpg

ワゴンは発車した。
けれどここで問題発生!!
同乗していたスーダン人が、発車する前に自称「車掌」に運賃を請求されて払ってしまっていたことが判明。
つまり全然関係ない人が乗客から金を集めて行方をくらますという詐欺行為が発生していたのだった。

エチオピア・・・。
やっぱり油断ならないな・・・。

ドライバーが慌ててその乗客に聞いた。
「そいつの顔、覚えてるか?」

ワゴンはUターンして、ドライバーとその乗客が犯人を見つけ出し、なんとか金を回収することができた。

再び車は発車した。
30分くらい走ったところで、道ばたに銃を持った軍隊たちが待機していて車を止めさせた。
わたしたち以外の乗客は車から降ろされて、荷物チェックをされている。
そのチェックのやり方がものすごく手荒で高圧的。
バッグから中身をひっぱりだして地面に投げつける。
贈り物用にきれいにラッピングされた香水の箱をビリビリと破って捨てて、中身だけ突き返す。
みんな銃を持った兵士を恐れて反抗できない。

a_IMG_3268.jpg

しかも、いろんなものを没収する。
買ったばかりの料理用油とかペットボトルのジュース1ダースとか。
権力をつかって、自分たちがほしいものを勝手に奪っているとしか思えない。

ひとことふたこと「それは没収しないで」と頼んでいる人もいるようだけど、兵士たちは強い口調で何か言って黙らせている。

エチオピア、かなり怖い・・・。

ほとんどのものを没収されて立ち尽くしたままの人。
兵士たちは「とっとと行け!」と言っているようだけど、お金をかけて買ったものをせっかく実家に持ち帰ろうとしていたのに、ひどすぎる。

呆然として立ったままの人をドライバーは笑顔を作って何てことはないよと言うように励ましながら車に乗せた。

車が走りはじめてドライバーに聞いた。
「どうして軍はあんなことするの?」
「国境の街だから、関税をかけずに外から持ち込んだものを没収したんだ。」

でもそれは口実に違いなかった。
だって袋にも何も入ってないきれいなジーンズ1着とか、イスラム教のお祈りようのゴザとか、関税なんて関係ないようなものまで奪っていった。
きっと使えそうなやつを取ったんだ。
ジュースとか油とかお菓子とかをみんなで山分けして食べるのが想像できた。

スーダンのエチオピア大使館にビザを取りにいったときテレビで流れていたのは、軍の活動ばかりを紹介している番組だった。
エチオピアは軍が権力をかなりもっているのかもしれない。

その後、軍のチェックポイントはなくて警察のチェックポイントはいくつかあった。
警察官はスーダンみたいに賄賂を受け取ったりせず穏やかだった。

それにしても車窓から見える景色はスーダンとぜんぜん違う。
こんなにも違うものなのかな。
スーダンは砂漠のアラブの国って感じだったけど、ここは緑の山がいくつも連なっている。
エチオピアがこんなに緑豊かで山が多い国なんて思ってなかった。

a_DSC_0137_20141106043451221.jpg

くねくねの山道を進むながら、ときおり集落を抜ける。
たくさんの人が道を歩き、アフリカらしい風景。

a_DSC_0124_201411051427140fc.jpg

道を走る車は9割以上が乗合いワゴン。
これほどマイカーが普及してない国は初めてかも。
乗合いワゴンに人と荷物をたくさんのせて。
車の屋根にも荷物。
よく見ると、ニワトリ!

a_DSC_0128_201411051427161a0.jpg

道は舗装されているとはいえ、家畜が我が物顔で歩いている。
急カーブが続く山道なうえに、これだけいろんな動物が出てきたらドライバーは大変。
「どいてどいて〜」と窓から車体を叩きながら蹴散らす。

a_DSC_0125_20141105142717551.jpg

a_DSC_0127_20141106175211c87.jpg

放し飼いにされたヤギやロバが飛び出してくることもあってその度に急ブレーキ。

そしてまた満載の乗合いワゴンとすれ違う。
今度はヤギ!

a_DSC_0129_2.jpg

生きたまましばりつけられている。
車酔いで気を失ってるのもいるかもしれない。

車は途中、小さな商店に立ち寄った。
ドライバーや数人の乗客がそこで蒸しパンみたいなのを買った。
ドライバーに「これ食べていいよ」とパンをお裾分けしてもらった。
パンは全然甘くなくて、炭の匂いだけが口に広がった。
お世辞でもおいしいとは言えないけど、このパンはここの名物らしくエチオピア人はみんな好きみたい。

旅人からエチオピアのいい話はあまり聞かない。
「金にガメツい」ってことと「食べ物がまずい!国民食のインジェラはゲロとか雑巾の味」なんてことを聞く。
エチオピアの食事は噂通りおいしくないのかなあ。

ドライバーのおじちゃんが言った。
「エチオピアではみんなで食べ物を分け合うんだよ。
 自分だけで食べたりはしない。」

そういう国はけっこうある。
でも困るのは、自分がもっている食べ物がみんなに分け与えられるだけの量がないとき。
こんなときはどうしてるんだろう。
現に、わたしとケンゾーは朝から何も食べてないのでとてもお腹が減っていた。
バッグにはビスケット数枚と、きのうのスーダンのバスで隣のおじちゃんが買ってくれた小さな袋に入った豆と乾燥されたデーツの実。
このワゴンには10人以上乗っているから足りない。
けっきょくお腹を空かせたまま我慢するはめになった。
こういうとき、どうすればいいんだろうね。

a_DSC_0134_20141106175210a81.jpg

車はいくつもの峠を越えながらようやくゴンダールの街に着いた。
高地なので涼しいけれどちょっと騒々しい街。

a_DSC_0142_20141106043522808.jpg

この街でわたしたちを待ち構えていたのは「いつのまにかガイド」
いつのまにかガイドの標的にされながら、はたしてふたりはエチオピアを嫌いにならずにすむのか?
そしてエチオピア料理のお味は?

真相は次回に♡
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

入国初日で知ってしまった

2014.11.07 05:31|エチオピア☞EDIT
久しぶりにWi-Fiが使えるホテルに泊まっていて、ネット三昧のイクエです。
でもネットが使えるとなんか忙しくなった気分になりますね。
睡眠時間も少なくなるし、見なくても生活に支障がないページをついつい見たり。
だからせめてこのブログは読んでいただくみなさんに、少しでも楽しんでもらえたり、「知ってよかった」と思ってもらえたり、気分転換ができてエネルギー補給になれるようなものにしていきたいなあと思っています。
きょうもお時間を割いていただいてありがとうございます!
どうぞきょうもおつきあいください。

スーダンからエチオピアに向かっているイクエとケンゾー。
国境を越えて、できれば今日中にエチオピアのゴンダールと言う街に行きたいんだけど国境は夕方に閉まり、そこからのバスも夕方には終わってしまう。
早く着かないと!

ハラハラしながら国境行きのバスに乗っていると、バスがパンク!
あちゃ~。

a_DSC_0055_2014110406303684e.jpg

a_DSC_0072_20141104063540e70.jpg

「もう無理やね。」
「国境の街に泊まるしかないね。」

こんな行き当たりばったりの旅をしているんだから、予定が変わることは想定済み。
問題はスーダン側の街に泊まるか、エチオピア側の街に泊まるか。

できれば国境が閉じられる前にたどり着き、エチオピア側に渡りたい。
だって、エチオピア側の街に宿泊施設はあるという情報をもっていたから。

でもケンゾーは違う理由。
それは・・・。

酒が飲めるから!

ケンゾーの頭の中は「やっとビールが飲める!」ってことでいっぱいだった。
スーダンではお酒が飲めない。
ガイドブックにも「たとえ酒を入手したとしても外国人でも飲酒が見つかれば数十発のむち打ち刑」なんて書かれていた。

わたしとしてもイスラムの国を抜け出すことを楽しみにしていた。
女性が食堂でひとりでいることも珍しく、働いている女性もほとんどおらず、洋服やふるまいに気を遣わないといけないイスラムの国に、長くいると息苦しくなってくる。

イスラムの人たちはホスピタリティーにあふれていて素朴ですてきで好きな国ではあるんだけど・・・。

国境の街メテマに着いたのは午後5時半過ぎ。
まだ国境は開いてるかな。

a_DSC_0076_20141104064117756.jpg

スーダン側のイミグレーションオフィスはほったて小屋。
注意しないと気づかずに通り過ぎてエチオピアに行っちゃうんじゃないかと思うくらい存在感がない。

あっさりと出国手続き完了。
トイレを借りようと思ってウロウロしていたらスタッフに急かされる。

「どこ行ってるの?こっちだよ。
 早く早く!」

「ええ・・っと。
 じゃあ、我慢しようかな。」

「どうしたの?
 トイレ行きたいの?
 あっちだよ、行っておいで!」


笑って急かされながらもトイレを済ませ、スタッフたちに「バイバーイ」と言ってエチオピア側を目指す。

ゆる~い感じのスーダン、いい国だったなあ。

スーダンとエチオピアの国境もゆる~い感じで、小さな橋がかかっているだけ。
地元の人は出入国手続きなんてせずに自由に行き来している感じ。
この辺の人の生活空間は国境をまたいで広がってるんだろうな。

a_IMG_3262_20141105161845914.jpg

これまで何度も陸路で国境越えをやってきたけど、国境を越えてもほとんど雰囲気が変わらないところもあれば、国境を挟んでがらりと雰囲気が変わるところもある。

ここは後者だった。

まず女性の姿。
スカーフで頭を覆ってもいないし半袖にスカート。

そして小さなメインストリートにはバーがひしめき合って、ビールの広告がいたるところに。

スーダンのゆる~い音楽とは違って、アップテンポの音楽が大音量で流れている。

よく言えば開放的で自由な雰囲気、悪く言えば猥雑な感じ。
ちょっとワクワクもする。

エチオピアではエチオピア正教が主流とされている。
イスラムの国とこうも違うんだね。

イミグレーションオフィスに入る。

「さすがエチオピア。
 スーダンとは違う。」


スーダンとの違いは2つ。
まずは職員が女性だってこと。

そして薄型のパソコンや指紋認証システムの機械があってスーダンよりも進んでいる気がすること。

女性がパソコンの前で働いているのを久しぶりに見た。

a_IMG_3265_20141105161848b4c.jpg

やっぱり女として生きるからには、スーダンよりもエチオピアがいいな・・・。

スーダンよりもちゃんとしているように最初は見えたけど、実際はあまり仕事がはかどらないようで30分くらい椅子に座って待たされた。
パソコンはあるものの使いこなせないのか大量のノートをめくって何かと一生懸命照合している。
たぶん指名手配犯や要注意人物じゃないかチェックしてるのかな。

ようやく解放されて無事にエチオピア入国!!
もう日が沈みはじめている。
早く宿を探さなくちゃ!

a_DSC_0077_201411051408206db.jpg

質は悪いけどホテルはたくさんある。
道の両脇にバーが並んでいてその奥に薄暗いホテルがあって、これはもう完全に連れ込み宿。

人が行き交い、商人や労働者たちが一夜を過ごす国境の街。
隣の国への不法入国を試みるも失敗して住み着く人たちも多い国境の街。

そんな国境の街では売買春が多い。
ここメテマもそうみたい。

マシなホテルに泊まりたいけど連れ込み宿以外のホテルなんてここにはなさそう。
とりあえず最初に目に入ったところへ。

a_DSC_0078_201411051408279dd.jpg

看板には曲線が連なったエチオピアの文字。
正確にはこの文字は「アムハラ語」と言われるもの。
エチオピアには80以上の民族がいると言われ、文化や言語が異なる。
その中でもアムハラ族は人口の30パーセント近くを占めていて、エチオピアの公用語はアムハラ語になっている。
といっても日常会話ではアムハラ語を使わない民族も多い。

さて、最初に入ったホテルはバーの脇に小部屋が並んでいてセミダブルサイズのベッドがあるだけ。
部屋は狭いしシャワーも共用で、1泊150ブル(約830円)。
これは高い!

実はエチオピアは旅人の間では評判が悪い。
「金にガメツい」とか「いつも金、金と言ってくる」なんて話をよく聞いてきた。
お金に関して嫌な思いをしたって人も多く、たとえばレストランやバスも外国人はかなりぼったくられるらしいし、メニューを見て注文してもお会計をするときにメニューを隠されてメニューよりも高い金額を請求されることがあるのでメニューは最後まで手元に置いといたままがいいよ、なんてアドバイスも受けてきた。

少々のぼったくりは旅をしているうえでしょうがないし、相手と会話して価格交渉をするのは旅の醍醐味と言えるのかもしれない。
だけどエチオピア人は笑顔ひとつ見せずに価格交渉にも応じずに強気な態度を取るらしい。

だからわたしたちもそれ相応の覚悟をもってエチオピアにやってきた。

「150ブルは高い」と言っても値下げしてくれるそぶりは見せてくれないのでそそくさと退散することにした。
ホテルを出ていこうとするとお客さんに呼び止められた。

「あれ?泊まらないの?」
「はい、だって高いので。」
「安いよ、ここ60ブルだよ。」
「いや・・・。
 わたしたちは150ブルと言われたので。」


ほら、やっぱりね。
お客さんはホテルのスタッフに「なんで150なの?」と問いつめてくれていたけど、こんなふっかけるホテルには泊まりたくないので次へ。

いくつかほかの宿を見たけど、バーに併設されているので大音量で音楽が流れていてうるさいし、薄暗くてダニがいそうだし、そのくせ安くない。

さまよっていると男性に声をかけられた。
「どうしたの?
 ホテル探してるの?」

「はい。」

男性はホテルの客引きかと思っていたけど、農業従事者できょうはほかの同僚たちと近くのホテルに泊まっているらしい。

「わたしが泊まってるところを見てみたら?
 60ブルで泊まれるよ。」


男性について行ってみることにした。
部屋は今までのホテルと同じような感じ。
バーの裏にあって、狭い部屋にセミダブルサイズのベッドがあるだけ。

a_DSC_0086_20141105140841aa5.jpg

a_DSC_0088_20141105141637853.jpg

一晩だけだし60ブルなら許容範囲。
ここにしようかな。

するとホテルの若女将が強い口調で言った。
「100ブル!」

なんで!?
だったら泊まらないよ。

女将は英語は話さないけど「100ブル!100ブル!」と繰り返す。

この宿を紹介してくれた男性が「100じゃないでしょ。60でしょ!」と女将に言い、女将とやりあっている。
しばらく男性は女将を説得し、女将は嫌な顔をしたまま渋々60ブルで了承した。

「外のシャワーを使うなら追加で5ブルね!」
女将は釘をさした。

シャワーと言っても外のトイレの横にある水シャワー。

「60ブルで、シャワーはひとりにつき5ブルだからね!」

エチオピア人男性は優しいけど、女はめちゃくちゃ怖いのかも。
ここだって女将のだんなは椅子に座ってだまってテレビを見ているだけ。
財布の紐は女がちゃっかり握っているのかも。

紹介してくれた男性は、同じ造りの部屋に泊まっていた。

「わたしはあそこの部屋だから、何かあったら言ってね。」
「両替をしたいんだけど、どこかでできますか?」
「両替かあ、いっしょに探そう。」

男性は人に聞きながらホテルの近くの商店に連れて行ってくれた。

「じゃあ、わたしはホテルに戻るね。」
「ありがとうございました。」

男性のおかげでまあまあのレートで両替ができた。
ちなみに1スーダンポンドが2エチオピアブル、50ドル以上だと1ドル19ブルで、50ドル未満だと1ドル15ブルだった。
さあ腹ごしらえ、手頃な食堂はないかなあ。

すると別の男性から声をかけられた。
「なにか困ってるの?
 手伝おうか?」

「いや、大丈夫です。
 レストランを探してるだけです。」

「レストランねえ・・・。
 いっしょに探してみよう。」


エチオピア人、前評判よりも「いい人率」が高いような気がする。

男性は行きつけの食堂に連れて行ってくれた。
いっしょに席に座るでもなく、ただ食堂まで案内してくれた「いい人」だった。

a_DSC_0083_201411051408424ab.jpg

「なに食べたい?」
「いや~、何があるんですかね。」

男性はお店の人に聞いてくれた。

「トマトとキュウリのサラダとパンなら今できるんだって。」
「じゃあ、それでいいです。
 いくらですかね。」


男性がお店の人に値段を尋ねるとお店の人は「30ブル(約170円)」と答えた。
ちょっと高いような気もする。

男性に「20ブルじゃだめかなあ」と言ってみたら、男性は「わかった。聞いてみるね。」と言ってわたしたちの代わりに値段交渉してくれて20ブルで作ってくれることになった。

さっきのホテルを紹介してくれた人といい、親切で面倒見がいいなあ。

a_DSC_0079_20141105140830572.jpg

ケンゾー念願のエチオピアビールも飲めて、ホテルに戻る。
着替えて寝る準備をして歯磨きをしていたら、若女将が「マネー、マネー」と言ってきた。

はいはい。
払いますよ。

60ブル渡すと女将がそのお札を突き返してきた。
「足りない」というようなことを現地語で言ってくる。

はあ~!?
さっき60ブルで交渉成立したよね!
なんで今さら?

「わたしたちシャワー浴びてないし、部屋代で60ブルでしょ!」
そう言って60ブル渡しても女将は受け取ろうとしない。

そして強い口調で言い続ける。

「ワンハンドレッド!
 ワンハンドレッドブル!!
 アンド、シャワー。
 ワンハンドレッドトゥエンティ!!」


なんで部屋代が100ブル?
しかもシャワー浴びればプラス20ブルってさっき5ブルって言ってたのに、めちゃくちゃなことを言い出す。

女将はかなり強気。
きっと今なら値上げしても、この時間でどうしようもないので払うと思ったのかもしれない。
でも、わたしたちはもうこんな女将のもとに泊まりたくない。
遅いけど別のホテルに移ることにした。
寝る準備までしたのに、この時間に荷物を詰めなおしてまた宿探ししなきゃいけないのはほんとうにツラい。

なかなかこの時間から泊めてくれるホテルは探せないので、人に聞くことにした。
エチオピア人は嫌な人もいるけど親切に助けてくれる人も多い。
そのことを入国数時間にしてわたしたちはすでに実感していた。

そしてまた心優しい男性がわたしたちをホテルに案内してくれた。
ホテルの人は最初「100ブル」と言ったけど、そこにいた男性陣が値段交渉でわたしたちの味方をしてくれてなんとか70ブルで泊めてもらえることになった。

宿を確保して外にいたら、最初のホテルを紹介してくれた男性とたまたま出会った。

「あれ?どうしたの?
 ホテル移っちゃったの?」

「はい、さっき。」

「どうして?
 なにか気に入らなかった?」

「それが・・・宿のあのおばさんが100ブルとか120ブルとか言ってきたんです。」
「え!!どうして?!
 だって60ブルで了解してたのに。
 彼女、クレイジーだよ!!」


「・・・はい。」
「だったらわたしが泊まってる部屋を君たちに譲るよ。
 なんか悪いことしちゃったね。
 ね、わたしはほかのところに泊まるからわたしの部屋に泊まればいいよ。」


なんていい人なんだ。
あのホテルの女将のせいでとてもいら立っていたけど、男性の優しさでそのイライラが緩和された。

「ありがとうございます。
 でも、新しいところを見つけたから大丈夫です。」

「オオ・・・。
 アイム、ソーリー。
 ソーリー。」


男性が謝る必要なんてないのに、ほんとうに申し訳なさそうに何度もわたしたちに誤ってくれた。

まだ1日しか経ってないけど、わたしはエチオピアの楽しみ方をわかった気がした。
旅人たちが言うようにこの国ではきっと嫌な思いをすることもある。
だけど面倒見がよくて親切な人たちもたくさんいる。
嫌な思いをしたからといって人間不信になってはいけない。
もし嫌な思いをしたら、そのぶん現地の人と交流して楽しく過ごそう。

裏切るのも人だけど、優しくしてくれるのも人。
なんかエチオピアは自分が試されてる気がする。

喜怒哀楽しながら「でも、やっぱり人間っていいよね」なんていいながらこの国を楽しみたい。

移ってきたホテルは扇風機もないし狭い。
網戸もカーテンもなくて外からは丸見え。
防犯上、窓やドアを開けたまま寝るのはやめたほうがいいけど閉め切ったら暑過ぎて眠れない。

a_DSC_0091_20141105141639e83.jpg

ドアと窓を開けたままにしていたら、わらわらと若い子たちが集まってきた。
窓越しに「ハロー」とか「ワッチュアネイム?」なんて話しかけられる。
正直もう寝たいけど、いちおう「ハロー」と作り笑いで返していたらみんな無遠慮に部屋に押し入ってきた!

a_DSC_0096_20141105141646f86.jpg

狭い部屋なのに人口密度がすごい。
まあ、みんな若いしかわいいし、こんな宿に来る外国人も珍しいだろうからつきあってあげよう。

おしゃべりをしていると、思いもよらないことがわかってきた。

この十代の子たちはみんな「難民」だった。
正確に言えば「難民」ではない。
「難民」として認められてこの国から逃れるのを希望している。

この子たちは「オロモ族」。
民族がたくさんいるエチオピアで実は「オロモ族」は35パーセントほどを占め、最大民族だと言われている。
だけど実際はその次に多い「アムハラ族」が力をもっていて公用語も「アムハラ語」。
そんななか「オロモ族」は自治権を求めている。

政府に楯つくオロモ族はきっと水面下で弾圧されているのだと思う。
命の危険もあるのかもしれない。
せめて子どもだけでも難民としてほかの国に逃れてほしい。
そんな思いを受けてか10代の彼ら、彼女たちは家族と離れこの国境の街に逃れてきていた。

ここにたどり着いた時期はみんな異なるけど、だいたい長い子で2週間くらいここにいるみたい。
つまりこの宿は「難民キャンプ」のような使われ方をしている。
難民キャンプといっても、どこからか支援を受けているわけではないので宿泊費や食費は自分たちで出している。

UNHCRや支援団体から「難民として受け入れますよ」と言われたらすぐにここからスーダンに抜けてエジプトに逃げることにしているらしい。
エジプトにたどり着けば、ちゃんとした難民キャンプに入ることができて支援も受けられるのだそう。
実際にこの子たちのお兄ちゃんやお姉ちゃんは先にエジプトに入っているらしく、連絡を取りながら国境を越えるタイミングをここで待っている。

(このブログの記事はリアルタイムよりも2か月遅れているから、きっと今ごろこの子たちはエジプトに行けたんじゃないかなと信じたい。)

英語がいちばん堪能な男の子は、エジプトに逃げたあとは将来的にはアメリカで暮らしていきたいと教えてくれた。

この子たちは難民として認定されることを望んでいるけれど、でもいっぽうでそれはふるさとを捨てること、家族や友だちと別れることを意味する。
もしかしたら家族と一生会えないかもしれない。
きっといろんな覚悟をもって、ここに来ている。

まさかエチオピア初日にして、エチオピアに存在する問題を垣間見ることになるとは思わなかった。

「もうあした行っちゃうの?」
「うん、ゴンダールって街に移動するの。」
「そっかあ。
 じゃああしたの朝、また会おうね。
 おやすみ~。」


疲れているわたしたちに気を遣ってか、みんな自分たちの部屋に戻っていった。

窓もドアも開けっ放しで寝たけど、全然不安は感じなかった。

そしてエチオピアで迎える最初の朝。

a_DSC_0103_20141105141650bba.jpg

きのうは暗くてよく見えなかったけど、この平屋の小部屋にそれぞれ2人ずつくらいで暮らしている。

「おはよう~!」

a_DSC_0107_201411051422193cb.jpg

a_DSC_0108_20141105142224bce.jpg

きのう話した子たちが荷物までもってくれてバス停に行くトゥクトゥクを拾って見送ってくれた。

「ありがとう。
 またね!
 エジプトに行けることを願ってるから!」


バス停と言われる場所にたどり着き、バスを待つ。
待っている間、その辺に集まっていた現地人とおしゃべり。

a_DSC_0109_20141105142226772.jpg

話がエチオピアの民族のことに及び、気になったことを聞いてみた。
「オロモ族と政府は対立してるんだよね。」

「そんなことないよ。
 それは10年も昔の話。
 いまはオロモ族もアムハラ族も仲がいいんだ。」


「でも、オロモの難民の人いるんじゃない?」

相手は少しだけ答えに詰まったけど、さらりと言い放った。
「とにかく、いまエチオピアはとっても平和なんだ。
 争いなんてまったくないんだよ。」


表面的には平和かもしれない。
そして世界も、エチオピアの平和を疑っていない。

だからこそこの問題は解決されないままなのかもしれない。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

旅したスーダン こんな国

2014.11.06 05:58|アフリカ☞EDIT
スーダンには8/22~9/5まで14泊15日滞在しました。
これといった観光スポットもなく地味な国だけど、人と触れ合うことが楽しかった国でした。
そんなスーダンの旅を振り返ります。

◇旅の費用はいくら?

スーダンでいくら使ったのか発表します。
 
交通費       1,008ポンド
外食費        274ポンド
フード・ドリンク  343.5ポンド
宿泊費       1,180ポンド
観光費         2ポンド
雑費        769.5ポンド

合計  3,577ポンド=約39,347円(1ポンド=11円)
約2,623円/1日2人で

安い!!
エジプトも安かったけれど、スーダンはさらに安い。
見どころがないため、エジプトのように観光費にお金がかからない。
暑さがツラかったのでエアコンを求めてちょこっと高めのホテルに泊まることもあったけど、気合いを入れて野戦病院のような宿に泊まればもっと安く済ませることもできる。


◇移動手段はこうでした

移動は大型バスかワゴンの乗合いタクシー。
大型バスのほうが快適だし運賃も安いけど本数は限られている。
ジュースやキャンディーのサービスがあり、車内ではゆるくてヘンなスーダンの番組が上映されて楽しめる。

a_DSC_0308_20141104220919566.jpg

a_DSC_0011_201411042207509c9.jpg

乗合いタクシーは効きは悪いけどエアコン完備でエジプトほどつらくはない。
客が集まれば発車するのでバスよりも本数は多い。
外国人には運賃をぼったくってくることが多いけど、あまり交渉の余地はない。

a_DSC_0113_201411042208268e8.jpg

市内移動はバスかタクシーかトゥクトゥクかロバ!
歩いているとたまにロバに荷台を引かせたおっちゃんが声をかけてくる。
タダのときもあるし、チップを渡したほうがいいときもある。

a_DSC_0197_20141104220832cb8.jpg


◇こんなお宿に泊まりました

いちばんよかったホテルはスーダン入国初日に泊まったドンゴラのホテル。
いっしょに入国したエジプト人のおじさんと探したホテルで、エアコンもホットシャワーも冷蔵庫もあって150ポンド(約1650円)。
日本の中級ホテルと変わらない室内だった。

a_DSC_0176_2014110422083292c.jpg

a_DSC_0135_20141104220836165.jpg

スーダンではエアコンとトイレ付きのツインの安宿は80ポンド(約880円)くらいから。
値段交渉に応じてくれるところもあれば下げてくれないところもあるけど、レセプションに料金表は貼ってないので交渉の余地はある。

いちばん衝撃的だったホテルはカリマの通称「野戦病院」。
ひとり10ポンド(約110円)と格安だけど、寝るのは外で蛇口から出るのは茶色い水。
暑苦しく不快で眠れない夜を過ごした。

a_DSC_0206_2014110422144123b.jpg

a_DSC_0229_201411042209212b7.jpg

Wi-Fiつきのホテルには一度も泊まれなかった。
今の時点でバックパッカーが泊まれるような安宿にWi-Fiはない。
でもスーダンのインターネット環境は発展してきているので、そのうち使えるようになるかも。

砂漠地帯では南京虫は大丈夫だったけどハルツーム以南では南京虫に注意!


◇これが一番うまかった!

ケンゾー 「マンゴー」
もともとマンゴーは好きだったけれど、エジプトのマンゴーがあまりにもウマ過ぎてとりこになってしまった。
スーダンのマンゴーもエジプトに引けを取らないほど甘くておいしい。
だいたい1つ7~10ポンド(約77円~110円)くらい。
東南アジアのマンゴーよりも甘くておいしくてクオリティーは高く、日本と比べるとびっくりするくらい安い。
暑くて食欲がないときもマンゴーだといくらでも食べられる。
イクエとふたりで「うめ~!」と連発しながらむしゃぶりついてた。
毎回食べるのに夢中でけっきょく1枚も写真を撮ってなかった。

イクエ 「露店喫茶の紅茶・コーヒー」
禁酒のイスラムの国では男性陣は紅茶を飲んで語らうことが多いけど、スーダンも同じ。
でもスーダンほど気軽にお茶できる場所はないかもしれない。
街を歩けばたくさんの露店喫茶があり、お店の人や清潔さや店構えなどでどこにしようか選ぶのも楽しかったです。

a_DSC_0235_20141104220912a26.jpg

紅茶は2ポンドくらいで飲めます。
猛暑だったので冷たい飲み物がいいのだけれど、ついつい露店喫茶に腰かけて休憩したくなる。
汗を流しながらも紅茶を飲むと不思議と落ちつきました。
砂糖たっぷりで疲れもとれるし。
男性ばかりが外で働いているスーダンで喫茶店の働き手は例外的に女性。
「わたしがスーダンに生まれたら、喫茶店を開こう」とか「こんな喫茶店にしたいな」とか妄想しながら毎日紅茶を飲んでいました。

a_DSC_0040_201411042207575a6.jpg


◇おすすめ!!一番良かった場所

ケンゾー 「オマールとの日々」
エジプトで出会った瞬間に「絶対にいいヤツだ!」とケンゾーとイクエが惚れたナイスガイ。
いっしょに過ごした3日間は最高に楽しくて腹がよじれるほど笑いあった。
故郷から追放されるという悲劇をも笑い飛ばすその人柄は周囲をただただハッピーにしてくれる。
いつか日本に来てくれないかなあ。
いろんな場所に連れて行って、いろんなものを食べさせてあげたいなあ。
どんな反応するかなあ。
間違いなく笑いっぱなしの日々になるだろうなあ。
ぼくらの愛すべきオマール。
また会おう!!

a_DSC_0311_20141105045742082.jpg

a_DSC_0345_20141105045745ebe.jpg

イクエ 「ジキルダンス」
もちろん思い出深いのはオマール邸でのホームステイだけど、スーダンに行く人たちにおすすめなのはジキルダンス。
イスラム教の祈りなのに歌とダンスで盛り上がる。
とても奇妙で、熱気に包まれた異空間。
その大きなうねりのなかに身を置いて「ああ、わたしはアフリカにいるんだ」と実感。
不思議で理解しがたいジキルダンスは、やっぱりスーダンらしかった。

a_DSC_0103_20141104220756744.jpg


◇ふらり ゆるり スーダンの感想は?

ケンゾー
「スーダン?な〜んにもないよ」っていう話しはちょこちょこ耳にしていたけれど、ほんとにな〜んにもなかった。
スーダンにあるのはお茶目で人懐こくてお人好しなスーダン人だけ。
でもそのスーダン人がとても魅力的。
街を歩いていると子どもはもちろん、おじさんから腰の曲がったおじいちゃんまでニッコニコの笑顔で声を掛けてくれる。
もちろん「チャイナ!」って言ってくる人もいるんだけど、ふつうに「ハロー!」と言ってくる人が圧倒的に多い。
あからさまに騙してこようとする人もほとんどいないし、ストレスフリーで旅することができた。
とにかく暑いから「また行く?」と聞かれるとちょっと躊躇するけど、出会いや人との触れ合いを求めるならお勧めの国。

a_DSC_0099_20141105045750c71.jpg

a_DSC_0175_20141105045743b8c.jpg

イクエ
何もないスーダン。
事前に調べてもどこに行けばいいのか、どんな観光地があるのかわかりませんでした。
エジプトからスーダンに入国するためには「奴隷船」と呼ばれるフェリーに乗らなきゃいけないし、別に見どころもないのならエジプトからエチオピアに飛行機で飛んだほうがいいんじゃないかとさえ思っていました。
だけど行ってみてとても楽しかった。
砂漠の「野戦病院」と呼ばれる宿のシャワーから出てきた水の色に衝撃を受け、人懐っこいスーダン人にやさしくされ、オマールの家でのホームステイは笑いっぱなしだったし、バスで上映されるビデオはツッコミどころがたくさんあって・・・。
アフリカは正直言ってだいたいどこも同じような雰囲気なのかなあと思っていたけど、スーダンはどこにもない国、スペシャルな国でした。
ジキルダンスのときにスーダン人の若者2人に声をかけられてレストランでジュースをおごってもらっていっしょにバスに乗っておしゃべりをしたことがあり、そのときに彼らに言われたことで「なるほど」と思ったことがあります。
「スーダンは発展してないかもしれないけど、スーダン人はほかの国を羨ましいとかいっさい思わない。外国人を妬んだりしない。外国のことは知らないけどスーダンがいちばんいいと信じているし好きだから。」
スーダン人はほんわかしていて、マイペース。
アフリカの中でもスペシャルな国、スーダンに行ってよかった!

a_DSC_0356_201411042209187fc.jpg
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

うまくいかないことも旅の醍醐味

2014.11.05 06:29|スーダン☞EDIT
洗っても洗ってもサンダルが臭いままのケンゾーです。
けっこう頻繁に洗ってるんだけどなんでかな?
エジプトで3か月前に買ったんだけどなあ?
もう諦めて新しいのを買うか?
それとも足を手術?

隣のエリトリアまで目と鼻の距離にあるカッサラの街。
ここから100kmほど南下するとエチオピアが見えてくる。
あしたスーダンに別れを告げ、エチオピア入りする予定のケンゾーとイクエ。
スーダン最後の思い出として街の背後にドーンとそびえているタカ山に登ってみることに。

a_DSC_0230_20141104051000a6d.jpg

街のバスターミナルからハトミヤ行きのミニバス(1ポンド)に乗る。
バスの中は色とりどりのスカーフを被った女性でいっぱい。
だいたいひとり何枚くらい持ってるんだろうねえ。

カッサラはいろんな民族の人が入り乱れ、ガイドブックでも「エキゾチックな街」だと紹介してある。
カラフルな街だ。

a_DSC_0242_20141104050946ea3.jpg

「タカ マウンテン!」と言っておくと近いところで降ろしてもらえる。

外国人が気になるけど恥ずかしくて声をかけられない・・・離れたところでもじもじしている子どもたちを発見。

a_DSC_0246_20141104051340296.jpg

コソコソお互いに何か言ってるんだけど、けっきょくそのまま通り過ぎるケンゾーとイクエ。
カメラを構えてパッと振り返ると「うわああー!」ってビックリして走って逃げていった。

a_DSC_0247_2014110405125592d.jpg

逃げちゃったからこっちもまた歩き出すと、後ろからついてきて声をかけようとする。
だから振り返って「ハロー」と言うと、またキャキャって逃げていく。
いやあ、純真無垢ってこういうのを言うんだろうね。
観光客慣れしてなくてかわいいね。

迫力を増した岩山が目前に迫ってくる。
山のふもとはちょっとした観光スポットになっていて、カフェやレストランもある。
入場料は1人1ポンド(約10円)。

a_DSC_0248_2014110405133640d.jpg

a_DSC_0251_20141104051601ef7.jpg

山は目の前にあるんだけど、いったいどこから登ればいいのかさっぱり分からない。
その辺の人に「どこから登るの?」と聞いたら「そこだよ」と言われた。

a_DSC_0252_2014110405153341f.jpg

そこって言っても、道どころか看板もマークも何もなし。
適当に好きなように登れってことかな。
とりあえず上をめざして登っていくか。

a_DSC_0258_20141104052531df9.jpg

自分たちの足音以外は風の音しか聞こえてこない。
エジプトに入ってからというもの、どの街も早朝から夜中まで騒々しかった。
こんなに静かな場所は久しぶりだ。
たまにメーメー鳴きながらヤギがこっちをじっと眺めてたりするんだけどね。

a_DSC_0259_201411040527113ec.jpg

けっこうな勾配&つるつる滑る岩に苦戦しながら登っていく。
登りはじめて40分、後ろを振り返るとカッサラの街がこんなに小さくなってた。
けっこう登ってきたなあ。

a_DSC_0262_20141104053220409.jpg

a_DSC_0263_20141104053538bce.jpg

街のそばに流れているのは青ナイル、ではなくてガシ川
川から離れるにつれて緑の密度が少なくなっていくのがよく分かる。
茶色く濁っているガシ川も貴重な命の源なんだね。

a_DSC_0264_20141104053603fc6.jpg

a_DSC_0260_20141104052605d20.jpg

タカ山のふもとに屋根がない古いモスクが見える。
ハトミヤ モスクといってイスラム神秘主義のスーフィー教団のモスクなんだそう。
あとで行ってみよう。

a_DSC_0261_20141104053202b89.jpg

登山ルートがあるわけでもないから、とくにゴールがあるわけでもない。
地元の人には「山の裏には滝がある」って言われたけど登っても登ってもその気配がない。

山の向こう側が見えたらゴールにしよう。
ゴツゴツとしてワイルドな岩山の眺めを楽しみながら登っていく。

a_DSC_0269_20141104053724541.jpg

a_DSC_0285_2014110405471917c.jpg

a_DSC_0289_20141104055055302.jpg

休憩をはさんで1時間半、山の向こう側が見えてきた。
しばらく平地が広がって、その先には同じような岩山が延々と連なっている。

a_DSC_0278_20141104054524a08.jpg

a_DSC_0274_201411040545058d7.jpg

そして、素朴な集落も。

DSC_0284.jpg

向こう側の山のほうはもうエリトリアかな?
今回は行かないけど、このエリトリアって国もかなり変わってる国らしい。
一党独裁国家で男女問わず全ての国民に徴兵の義務があって、しかも兵役期間は無期限!
「世界報道自由ランキング」では北朝鮮を抑えて堂々の最下位に君臨するなど閉鎖性もかなりのもの。
いったいどんな国なんだろうね。

帰りはカッサラの街を眺めながら下っていく。
まさかスーダンでトレッキングを楽しめるとは思わなかった。
しかも、かなりダイナミックな景色を楽しむことができてお勧め。

a_DSC_0286_20141104054945d21.jpg

ふもとまで下ってハトミヤ モスクへ。
いつ頃建てられたモスクかは分からない。
大量の鳥に占領されて、一見オンボロに見えるけど格式はある。

a_DSC_0295_201411040551146c3.jpg

a_DSC_0296_20141104055521b1f.jpg

屋根も全て落ちてしまってがら〜んとしてるけど、ハトミヤスーフィー教団の総本山なんだそう。
各地からの多くの巡礼者で賑わい、盛大に結婚式が開かれることもあるんだって。
きょうはがらがらだったけどね。

a_DSC_0298_2014110405524650d.jpg

スーフィー教団と言えば、ハルツームで見たジキルダンスもそうだった。
ここでの結婚式もちょっと変わったものかもしれないね。

a_DSC_0300_201411040555237a8.jpg

そして翌日。
2週間滞在したスーダンともお別れ。
いよいよアフリカ縦断3か国目、エチオピアへ突入だ。

カッサラからゲダレフを経由して国境の街ガラバットへ。
国境を越えてエチオピアのメケレからできれば今日中にゴンダールまで行ってしまいたい。

ゴンダール

数日前に同じルートでエチオピアに入った旅仲間によると、メケレ発ゴンダール行きのバスは4時半くらいまでしかないらしい。
しかも国境も夕方5時には閉まってしまうんだそう。
効率よく移動しないとゴンダールどころかスーダン居残りになってしまう。

朝7時前にはホテルを出てバスターミナルへ。
マイクロバスと小さいワゴンがあったけどケチって安いバスに乗ることに。
カッサラからゲダレフまで26ポンド(約290円)。
このケチった事が運命の分かれ道になるとは・・・。

a_DSC_0002_20141104060441b65.jpg

せっかく早起きしてバスも確保できたのに、乗客がぜんぜん集まらない。
スーダンのバスは満席にならないと出発しないんだよね。
しまったなあ、車が小さいワゴンにすればよかった。

でもまだ7時過ぎ、時間はたっぷりある。
お茶でも飲んで気長に待つか。
スーダンでは珍しく、男性がやっている青空喫茶店でティータイム。

a_DSC_0004_201411040606555ef.jpg

a_DSC_0005_20141104060551560.jpg

紅茶にしようかなあと思っていたんだけど、ほとんどの人がコーヒーを飲んでいる。
エチオピアに近いからコーヒーが主流なのかなあ。
しかもちょっと変わった容器を使ってるんだよね。

a_DSC_0009_20141104061022cc7.jpg

小いさなランプのような容器の先端にアクリルたわしみたいなものが詰められてる。
これでコーヒーを漉してるんだろうね。

a_DSC_0011_201411040610240bc.jpg

味はかなりスパイシー!
ショウガやコショウも入ってるんじゃないかなあ。
インドのチャイのコーヒー版みたいな味だった。

スパイシーなコーヒーを味わいながらバスの乗客が集まるのを待つ。
周りを観察していると、いままでスーダンではあまり見かけなかった格好や顔立ちをした人たちが多い事に気づいた。

白い民族衣装は同じなんだけど、上にベストを羽織っている人たちが大勢いる。
肌の色もより黒いんじゃないかなあ。

a_DSC_0007_20141104060810863.jpg

そして決定的に違うポイントを発見。
頭にクシを突き刺してる人が!!

a_DSC_0014_20141104061129822.jpg

a_DSC_0012_2014110406110699b.jpg

なんのために突き刺してるんだろう。
いつでもどこでもすぐにアフロヘアーを整えられるように?
でも、それだったらポケットに入れておけばいいと思うんだけど・・・。

ケンゾーとイクエの向かい側に座ってコーヒーを飲んでいたおじさんが、飲み終わったのか席を立った。
するとすかさずお店の人が寄ってきてこうつぶやいた。

「おふたりのお代は、あちらのお客さまがお支払いになられました。」

おじさんとはそれまで一言も会話してなかった。
一瞬お店の人が言ってる意味がわからなかったけど、おじさんがおごってくれたんだ!
「ありがとうございます!」と急いで言うとおじさんはにこやかな笑顔で去って行った。

さりげなくおごってくれるなんて、なんて洒落たことをする人なんだろう。
ただの露店のお茶屋さんなのに、まるでおしゃれなバーで紳士が美しい女性に取る行動だよ。
そんな人がこんなところにいるなんて。

やっぱりスーダン人は紳士だ。
スーダンっていい国だなあ。
最後にいい思い出を作ってくれて、おじさん、ありがとう!

けっきょく1時間ちょっと待ってバスは出発。
まだ8時半、ぜんぜん大丈夫 ♪

12時過ぎにゲダレフに到着。
ガラバット行きのバスに乗り換える。
ガラバットまでは19ポンド(約210円)。

a_DSC_0026_20141104061455400.jpg

さっきよりは小さなミニバスなんだけど、やっぱり発車まで待たないといけない。
お茶目で憎めないスーダン人ともこれで最後だな。
イヤな思いはほとんどしなかったし、何もないけど噂通りスーダン人は人がよかった。

a_DSC_0028_20141104061453700.jpg

a_DSC_0031_20141104061740b5d.jpg

うわっ、渋!!

a_DSC_0037_2014110406163102f.jpg

出発したのはいいけれど、ぜんぜんスピードが出ないこのミニバス。
ビュンビュン後続車に抜かされていく。
まいったなあ、この調子だとけっこうギリギリだよ。

茶色一色だった景色も、エチオピアに近づくにつれ緑が多くなってきた。
エチオピアの知識はほとんどないんだけど、エチオピアって緑が多いのかな?

a_DSC_0054_20141104062929e3a.jpg

a_DSC_0050_20141104062854538.jpg

車窓の外には緑豊かで穏やかな景色が広がってるんだけど、心の中は穏やかなんかではない。
はやく、はやく!って心の中で急かしていたら、バンッ!シューー!という音とともに車が減速。
まさかのパンクだなんて、あああ、終わった。

a_DSC_0060_20141104063119384.jpg

この時点でもう4時。
「すぐに直れば、ひょっとして」ってわらにもすがる思いだったんだけど、スペアタイアを積んでいない事が発覚してジ・エンド。
ダメだね、国境も越えられないかも。

諦めて放心していると、遠くのほうからなんか集団がやって来る!!
家畜もいたりしてなんだか訳分かんないんだけど、なんかかっこいい!

a_DSC_0062_201411040631441c6.jpg

集団の正体は、洗濯を終えた女性たちや畑仕事を終えた男たち、そして大量のヤギたちだった。
ケンゾーとイクエが食べて窓から捨てたミカンの皮にヤギたちが群がって大変なことに!

a_DSC_0065_20141104063357eac.jpg

a_DSC_0071_201411040633529f0.jpg

a_DSC_0070_20141104063409fc5.jpg

はたして今日エチオピアに入国することができるのか。
それとももう1日スーダンに延泊?
まあこういう行き当たりばったりの展開こそが旅の醍醐味かもね。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

旅人のキーワードは「T・I・A」

2014.11.04 06:08|スーダン☞EDIT
記事の更新が滞ってしまって反省しているイクエです。
現在、アフリカに派遣されている青年海外協力隊の人たちにお世話になっていて、朝から夜まで充実した日々を送っているためブログを書く時間が見つけられず。
これからがんばります!

スーダン人のハネムーン先のワド マダニから次に向かうのは、スーダンの東にあるカッサラという街。
居心地がいいと旅人のなかで評判の街。

カッサラ

スーダンらしいド派手なバスに乗り込む。
バスには出発時間がない。
乗客が集まるまで待たないといけない。
30分くらいで出発してくれたらいいけど・・・。

a_DSC_0199_20141103232247caf.jpg

早起きしてせっかくバスターミナルにやってきたのに、1時間経っても2時間経ってもなかなかお客さんが集まらない。
お昼を過ぎて、けっきょく4時間くらい席に座ったまま待つはめに。

数時間待つというのが日常になった今、「待つ」ことに慣れてかなり辛抱強くなったなあって思う。

バスに揺られていると、どんどん車窓の風景が変わっていく。

a_DSC_0208_201411032322417bb.jpg

これまで砂漠ばかりで茶色一色の退屈な景色だったのに、いっきに緑が増えてきた。

色があるってなんか落ちつく。

草原に放し飼いにされた家畜たち。
素朴な家々。

a_DSC_0202_20141103231222986.jpg

丸く低い壁に屋根がかぶさっているこの家屋は、このあたりの伝統的な家らしい。
モンゴルのゲルのようにポツンポツンとあるのではなく、何十軒も集まって集落を形成している。

a_DSC_0203_20141103231221390.jpg

明るいうちに目的地に着くように早めに宿を出たのに、バスが出発したのが4時間後だったからすっかり日が暮れてしまった。
日本みたいにお店の電気や街灯で街は明るいわけじゃない。
夜に知らない街に着くと看板も見えにくく宿探しにも苦労する。

しかもバスが到着したのは繁華街ではなくて町外れだった。
タクシーの誘いを断りながら、なんとか地元の人たちといっしょに繁華街へ向かうミニバスに乗り込むことに成功。
運賃1.5ポンド。
繁華街のマーケットの近くでミニバスを降りたものの、どこにホテルがあるのかわからない。
事前に調べていた「ダルフールホテル」っていう安宿。

「ダルフールホテルって知りませんか?」
「知らないなあ。」

ホテルがどこにあるのか地元の人たちに聞くけれど、残念ながらみんな知らない。
唯一その宿の場所を知っていたのは、タクシーの運転手。

でも、値段交渉も難しいし夜だと余計に怖いしなあ。
地元の人たちが集まってきて、タクシーに乗ることを勧められる。

ほかに選択肢はないし、ここは乗るしかないかな。

みんなの前で値段を聞くと「4ポンド」という答え。
言い値としては安すぎる感じもするけれど、指を一本ずつ立てながら「ワン、ツー、スリー、フォー?」と聞き、運転手もまわりの人も「イエス!!ワン、ツー、スリー、フォー!」と笑いながら言う。

「14でも、40でもない。
 4ポンドだよね!」


念押ししてタクシーに乗り込むと、車は数分でホテルに着いた。
わずか500メートル。
こんなんなら歩いて行けたよ。

「小銭もないし10ポンド払ってあげようか。
 おつりはいいや。」


ケンゾーと話し、運転手に10ポンド支払う。

すると運転手が言った。
「40ポンドだ!」
「はあ~!?
 4ポンドって言ったし何回も確認したよね。」

「いや、40ポンド!」

言い争っていると人が集まってきた。
まわりの人たちにわたしたちは英語で説明するけど、現地語で主張する彼のほうが優位な立場に立っている。
きっと自分に都合のいいことを言っている。

「40ポンドは高すぎるけど、20ポンド払ってあげたら?」

現地人がわたしたちに言ってくる。

「でも何度も4ポンドって確認した。
 だから払わない。」


ケンゾーと運転手が声を荒げて言い争っている。
ケンゾーは10ポンドだけしか払うつもりはない。

宿のオーナーが言った。
「わかった。
 じゃあ、お金を渡すのが嫌なら彼にペンをプレゼントしたら?」

「え?
 なんでこっちは騙されたと思ってるのにペンをプレゼントしなきゃいけないの?」

「どこからタクシーに乗ったの?
 バス停からでしょ。
 だったら普通は20ポンドかかるよ。」

「バスを降りて乗ったけど、すぐそこだよ。
 20ポンドは高いし、そもそも運転手は40ポンドってふっかけてるし。」


らちがあかなくなったので「もう、20ポンド払う?」ってケンゾーに言うと「いや、なんで!?」とケンゾーは不満そうにしたけど、結局わたしたちは20ポンド支払い運転手は消えていった。

最初はわたしよりもケンゾーのほうが怒っていたけど、時間が経つに連れてケンゾーの怒りはおさまっていくいっぽう、わたしの怒りがふつふつと大きくなっていった。

冷静に考えれば考えるほど20ポンドが高すぎるというのがわかってきた。
わたしたちは町外れのバスターミナルから繁華街のバス停までミニバスに乗って1.5ポンドで移動してきた。
そしてそのバス停からタクシーに乗って500メートル離れたこの宿までやってきた。

20ポンドというのは町外れのバスターミナルからこの宿までの運賃の相場であり、あそこにいた運転手以外の全員がわたしたちが町外れのバスターミナルからタクシーに乗ってここに来たと勘違いしていたにちがいない。

それがとても嫌だった。
あそこにいた人たちに、わたしたちが適正価格よりも値段を下げさせようと躍起になっていると誤解されていたことが悔しい。
こっちはまっとうなことを主張していたのに、そうは取られずにその場にいた人たち全員が運転手のことを信用し、肩をもっていたことが悔しかった。

スーダン最後の街で、こんな嫌な思いをして自分の心にしこりが残るなんてとても残念だ。

部屋を案内してくれた宿のオーナーが言った。

「これを忘れちゃいけないよ。

 This is Africa.

 ここはアフリカ。
 あんたちの国とは違うんだ。
 だからタクシー運転手なんて信じちゃいけない。」


This is Africa.
そうだ、ここはアフリカだった。

その言葉がしっくりときて、今回の出来事をすこし受け入れられるようになった。

This is Africa.

日本の常識なんてまったく通用しないアフリカ。
そしてそんなアフリカをわたしはいま好きで旅している。

このあとエチオピアでイスラエルの旅人と話していたときのこと。
「エチオピアってバスも遅れちゃうしさあ」なんて不平をいっしょに語っているとき彼女が言った。

「T・I ・Aだからねえ。
そういうことがあるとわたしたち外国人は『イエス、T・I ・A』って割り切るようにしてるんだよ。」


「T・I ・A?
 それなに?」


This Is Africaの略!」
そしてみんなで笑い合った。

タクシーに乗って嫌な気持ちになって到着したホテルは「ダルフールホテル」。
ダブルで60ポンド。
外観に比べて中身はずいぶん汚い。

a_DSC_0313_20141104005045ae1.jpg

a_DSC_0221_2014110323374357f.jpg

ベッドが傾いていてぐらつくのを防ぐために、わざとベッドの脚に壊れたサンダルを挟ませてある。
サンダルじゃなくて、段ボールとか板にすればいいのにね。

面倒くさいのでその辺のものを適当に使う。
その感覚はT・I ・A。

a_DSC_0220_20141103233302621.jpg

汚いけど客室内にトイレと水シャワーがあるだけマシ。
これくらいの汚さならなんとも思わなくなった。
だって、T・I ・Aだもん。

a_DSC_0223_20141103233007198.jpg

ホテルには大量のバッタが住んでいる。
カサカサといろんなところから聞こえてくる。
気を抜くと、ベッドの上でべちゃっと潰しそうになる。

a_DSC_0219_2014110323233415f.jpg

この時期だけなのかわからないけど、カッサラの街にはバッタが異常発生している。
外を歩けば無数のバッタが足元からバサバサバサーっと飛んでいくし、洋服にバッタをつけたままスーダン人は気にせず歩いている。
朝になれば道ばたに大量のバッタの死骸がたまっていて異臭を放っているし、お店のショーケースに入ったケーキや菓子パンにはバッタが群がってまるでトッピングのように見える。

T・I ・Aだからしょうがない。

ホテルからは街並みを見下ろすことができる。

a_DSC_0227_20141103234244ddc.jpg

目につくのは、屋根の上のゴミ。
下からは見えないから「じゃまにならなくて目立たないところにとりあえず捨てとけ」ってことで屋根の上にゴミを投げるんだろうけど。
これもT・I ・A。

a_DSC_0228_20141103234345b96.jpg

T・I ・Aと言っても、やっぱり改善しなきゃいけないこともある。

アフリカではいろんな感染症が問題になっている。
自然環境や気候の問題だけが原因ではないと思う。
ゴミだらけの街を歩くたびに、こんなに不衛生だったら病気が流行しやすいなって心配になる。
雨が降ったら地面がぐちゃぐちゃになって水たまりができて、それが汚いのと混ざり合って・・・。

a_DSC_0229_201411032347288cb.jpg

a_DSC_0239_20141103235346199.jpg

カッサラの街はとても活気がある。
市場も広いし、市場以外の場所でもさまざまな商品が地面に並べられて売られている。

砂漠と灼熱の印象しかなかったスーダン。
緑の多いここに来て、市場で見かける野菜の種類も増えた。
野菜や果物の品数も豊富だし、国境の街で輸入品も多いのかもしれない。

a_DSC_0311_20141104003952d00.jpg

人や車、動物が行き交う賑やかな街。
暑さに負けない人々。

a_DSC_0236_20141103234951bf4.jpg

2匹のヤギの耳をひっぱりながら歩いている男性。
「マーケット?」と聞くとうなずく。

育てたヤギを市場に連れて行って売るのか、それとも仕入れてきてこれから連れて帰るのか。

a_DSC_0232_201411032348230d7.jpg

外のベッドで休憩中の男性グループ。
明るく手を振って「フォト、フォト!」。
でもカメラを向けると、すまし顔。

a_DSC_0290_2014110400044315e.jpg

子どもたちもカメラが大好き。
「フォトフォト!」。
写真をもらえるわけでもないのに、モデルになることで満足。
そして撮った写真を見せてあげるとなぜか大爆笑。

a_DSC_0291_201411040008089ea.jpg

a_DSC_0293_201411040009352ad.jpg

T・I ・Aなカッサラの街。
街の見どころは、そびえるこの山。

a_DSC_0224_20141103233649907.jpg

砂埃が舞う街の向こうに、凛々しく連なっている。

かっこいいなあ。

a_DSC_0225_201411032341342a7.jpg

斜面が急で登れそうにないけど、行けるところまで行ってみようかな。

あしたの記事はこの山登り、そしてついにスーダン脱出。
お楽しみに ♪
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから! 

スーダンの新婚さん、いらっしゃい!

2014.11.03 05:32|スーダン☞EDIT
ここ数日楽しい飲み会が続いて寝不足なケンゾーです。
朝まで飲んでもふつうに仕事に行ってた20代が懐かしい。
久しく飲んでいない焼酎とか日本酒を飲んだらあっという間に酔っぱらうだろうなあ。

エチオピアのビザもゲットしたし、ツッコミどころ満載だったジキルダンスも楽しめたのでハルツームでの目的は完了。
お隣のエチオピアに向けて移動を開始することに。
きょう目指すのはハルツームから150kmほど南に下ったところにあるワド メダニという街。

ワドメダニ

このワド メダニという街、ガイドブックでは「愛に満ちた街!」と紹介されている。
なんでもこの街がスーダン人にとってハネムーンのメッカなんだって。
ここにも青ナイルが流れていて、カップルたちは川岸に座って川を眺めながら愛を語ることに憧れるんだそう。

ゴミだらけの街に別れを告げる。
ふだん移動はそんなに苦じゃないんだけど、暑い国ではテンションが下がる。
スーダンはエジプトと違って車内にエアコンが付いてることが多いけど、暑いことに変わりはない。
どんなバスかなあ、新しいといいなあ、なんてことを願いながらバスターミナルへ。

a_DSC_0171_201411021458239e5.jpg

今回のバスはちゃんとした大型バスだった。
冷房もバッチリでジュースつき、あんまりおいしくないけど。
氷入りでキンキンに冷えた水がタンクに入ってて自由に飲むこともできる。

a_DSC_0175_20141102145823bf0.jpg

a_DSC_0174_201411021458218b7.jpg

ハルツームからワド メダニまでは33ポンド(約360円)。
およそ3時間で愛に満ちていると言われている街に到着。
バスターミナルに降り立つも、まだ愛は感じない。
トゥクトゥクに乗って適当なホテルまで行ってもらうことに。

a_DSC_0176_20141102145824cd3.jpg

ドライバーお勧めのホテルは「ナイルホテル」。
道を挟んで正面に青ナイル川を見渡せることが売りなんだそうだけど、値段のわりに(150ポンド)汚かったのでパス。
歩いてほかのホテルを探すことに。

a_DSC_0177_20141102145826185.jpg

人に「近所にホテルある?」と訊ねて見つけたのが「CONTINENTAL HOTEL」
緑が多くてなかなかいい感じ。

a_DSC_0183_20141102150413308.jpg

a_DSC_0180_20141102150411875.jpg

中庭には大きな鳥の巣箱というか、鳥のアパートが建てられている。
スーダン人も鳥の鳴き声を楽しんだりするんだと思うと、なんだか微笑ましくなってくる。

a_DSC_0181_20141102150411807.jpg

たしかにチュンチュン ♫という鳥のさえずりは聞こえるけど、この巣箱からじゃなくて周りの林から聞こえてきている気が・・・。
これはひょっとして観賞用じゃなくて、食用なのかも。

a_DSC_0182_20141102150412c2c.jpg

エアコンつきツインベッドで120ポンド(約1300円)。
ラッキーなことに電気コンロが付いてて料理をすることもできた。

a_DSC_0179_20141102150409b9a.jpg

このホテルも目の前には青ナイルが流れている。
都会のハルツームで見た青ナイルはまったく青くなくてナイルだったけど、田舎のここはどうだろう?
新婚旅行で絶大な人気を誇っている場所だからね、ここは期待できるかも。
ここに来る前に出会ったスーダン人のおばちゃんもワド メダニに行くって行ったら「ビューティフル プレイス!」って絶賛していたし。

a_DSC_0185_20141102150448de2.jpg

a_DSC_0189_20141102150455af3.jpg

・・・。
まあ、ぜんぜん期待してなかったけどね。
見事に真っ茶色だね。

a_DSC_0191_2014110215055114d.jpg

なんで青なのか、さっぱり理解できない。
ていうか、なんでハネムーンに人気の場所なのか理解できない。
こんな茶色く濁った川を眺めてロマンチックな気分に浸れるかなあ。

元気な子どもたちや、カップル以上に仲のいい男同士は場所を問わずにどこにでもいるけどね。
アラブの世界の男たちは男女のカップルよりもべったべたで密着度がハンパない。
指を絡ませて手を繋ぐのなんてあたり前だし、ほっぺた同士をくっつけてスリスリしたりもする。
日本じゃ考えられないよね。

a_DSC_0196_20141102150555ef7.jpg

a_DSC_0187_20141102150450cb6.jpg

密着している男たちはいくらでもいるけれど、ちゃんとしたカップルはいない。
「ここのどこに愛が満ちてるんだ?!」って突っ込んでいたら、前方に若いカップル発見!
女性もニコニコ笑っててなんだか初々しい。

a_DSC_0188_201411021504546be.jpg

川岸に座って語り合うふたり。
新婚なのかな?
出会ってどのくらいなんだろう?

a_DSC_0193_201411021505535ff.jpg

爽やかな風が吹き抜ける夕暮れ時。
気づけば川沿いには楽しそうに愛を語らう数組のカップルの姿が。

a_DSC_0186_20141102150450fb9.jpg

a_DSC_0192_2014110215055385c.jpg

a_DSC_0197_20141102150556ae4.jpg

なぜ新婚旅行先として人気があるのかはいまいち謎だけど、たしかにワド メダニには愛が満ちていた。
だけど青ナイルは茶色だったけどね。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ランキングが上がるとモチベーションも上がります ♪
あなたのclickで応援お願いします!
ほかの世界一周旅行者のブログもここで見られます ♪

コメントはこちらから!