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ケンゾー   イクエ


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エキゾチィィィ〜ック♪ サラゴサ!

2014.07.31 05:47|スペイン☞EDIT
喉が渇いてしかたないので宿で電熱コイルでせっせとお茶をつくっては冷やし、ペットボトルに入れるという作業をこなしているイクエです。

バスクの旅を終えて、スペイン最後の目的地バルセロナを目指すことにしていたイクエとケンゾー。
でも、今いるサン・セバスチャンからバルセロナまでは一日で移動できなくもないけど、どうせなら間の街に1泊しようかってことになった。

ふたりが選んだのはサラゴサという街。
マドリードとバルセロナの中間に位置し、スペイン第5の都市なんだって。

サラゴサ

サラゴサはそれほどメジャーな観光地でもなさそうだし、期待はしていない。
でも世界遺産もあるようだし、ここでもカウチサーフィンのホストが見つかった。
スペインはどの街もすてきな街だから、きっとここでも楽しめるよね。

今回もBlaBlaCarで相乗りさせてくれる人を見つけた。
人の良さそうなおじさんで、わざわざわたしたちが泊まっている家の近くまで迎えにきてくれた。
サン・セバスチャンからサラゴサまでひとり18ユーロ。

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夜になってサラゴサの街に着いた。
きょうお世話になるホストの家の近くまでおじさんは送ってくれた。

バスと違ってBlaBlaCarでは、親切なドライバーにあたるとこうやって希望した場所でピックアップしてくれたり降ろしたりしてくれる。
とても助かる。

きょうのホストはカルロスという男性。
旅行が大好き。
それにドイツやアメリカ、さらにはサウジアラビアに住んでいた経験ももっている。
サウジアラビアでは大使館での仕事をしてたんだって。

さっそくカルロスが近くのバルに連れて行ってくれることに。
サラゴサはもうバスク地域ではないけれど、このバルはバスクスタイルで、楊枝がささったピンチョスがずらりと並んでいる。

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カウンターに並んだピンチョスを見るたびに思う。
お寿司屋さんみたいだなあって。
シャリじゃなくてバゲットだけど。

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おいしいピンチョスとお酒で軽く楽しんだ次の日。
カルロスが、近くに住む実家に招待してくれた。

一人暮らしのカルロス。
最近親元を離れて引っ越したばかり。
といっても、実家までは歩いていける距離。

アラゴン州の州都、サラゴサはとても住みやすそうな街。
適度に都会。
だけどコンパクトで徒歩や自転車でまわれる。
福岡ぐらい住みやすそう。

「すごく住みやすそうだね」ってカルロスに言うと「そう!そうなんだよ!」って自慢げに答えた。
マドリードにもバルセロナにも日帰りできる距離だしね。

街路樹もきれいだし、歩いていてすがすがしく楽しい街。

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カルロスの実家でお父さんとお母さんにご挨拶。
地図を広げて3人でどこを観光すればいいか教えてくれた。

「昼食の時間までに帰っておいでね。」
「は〜い、いってきまーす!」

ケンゾーとふたりでサラゴサの旧市街へ、しゅっぱーつ。

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サラゴサの街は近代的なビルと歴史ある建物がうまく共存している。

紀元前のローマ時代からこの街は栄えていたんだって。
そのあとは西ゴート族、そしてイスラム教徒の支配化に入ったものの、1118年にはイスラム教徒から街を奪回しアンゴラ王国の首都になったのだそう。

いろんな文化の影響を受けた街、サラゴサ。

チュニジアやモロッコで見たモスクのミナレット(塔)のようなものが見えたかと思うと、今度は教会が見えたりする。

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スペインの建物を見ていると、日本家屋を思い出すことがある。
光沢のある瓦屋根や木を組んだひさし。
ほかのヨーロッパの国の建物と違って、親しみがわく。

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でも、イスラム圏の人たちからするともっと親しみを感じるかもしれない。
こんな幾何学模様のタイルを貼り付けた壁なんて、まるでモスクみたい。

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でもモスクじゃなくて、カテドラル。
サン・サルバドール大聖堂

壁はモスクみたいだけど、窓はヨーロッパの教会でよく見る形でしょ。

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こういう建築をムデハル様式って言うんだって。
アラビア語の「ムダッジャン(残留者)」からきているらしい。

スペインはかつてイスラム圏に組み込まれていたけど、そのあとレコンキスタ(キリスト教がイスラム勢力を追い払った運動)によって、再びキリスト教の影響を受けることになった。
でも、スペインにとどまっていたイスラム教徒もいて、そんな彼らの建築様式とキリスト教の建築様式が合わさったのがムデハル様式。

どの国にも属さないような、そしていろんな国の文化が融合したようなムデハル様式。
だからか、エキゾチックな香りもすれば、ノスタルジックな感じもする。
そんなムデハル様式がわたしは好き。

サラゴサのあるアラゴン州には、ムデハル様式の建築物がいくつもあって世界遺産に登録されている。
代表的なものがこのピラール聖母教会

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こんな色遣いの屋根をもつ教会なんて珍しい。

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残念ながら内部は写真撮影ができなかったけど、とても広くて威厳があった。
見上げれば丸いドームの天井がいくつもあった。

そんな教会は、聖母マリアに捧げられた史上初の教会と言われている。
言い伝えによれば紀元40年、エブロ川で祈りを捧げていたヤコブの前に聖母マリアが現れて教会を建てるように命じたのがきっかけ。
教会の手前に流れているのがそのエブロ川。

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聖母マリアが出現した1年後にヤコブはここに小さな礼拝堂を建てた。
そのあと大きな教会が建て直され、現在のようなかたちになった。

1936年から39年までのスペイン内戦のときには、ここにも爆弾が落とされたけど大きな被害を免れた。

でも、教会の内部の壁にはそのときの爆弾の跡が残っていた。

川沿いにそびえるこの教会は、重厚でいてそれでいて華やか。

15世紀に造られたピエドラ橋と見事に調和している。

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ピラール聖母教会を眺めながらエブロ川沿いを散策。
歩みを進めるたびに、教会の姿も変わっていく。
ときにはお城のようにも見える。

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美しい景色を堪能したあと、カルロスの実家に戻るとお母さんとお父さんが昼食を準備してくれていた!
お父さんは退職したあと料理が好きになったんだって。

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ときどき風が抜けるテラスで、おいしい手料理をいただく。
お昼からワイン。
しあわせ。

ご紹介が遅れたけど、こちらがカルロスとご両親。

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ほら、後ろの壁に貼られたタイルもスペインらしさがあるけど、でもイスラム圏でもこんなふうにタイルで飾る。

部屋の壁に、美しい刺繍の入ったストールが飾られていた。
お母さんの嫁入り道具で、お母さんのお母さん(カルロスのおばあちゃん)のお手製なんだって。
黒地に鮮やかで細かい刺繍が映える。

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昔はスペインの女性たちはみんなこんな美しい刺繍をする技術をもっていたのだろうけど、今ではこんな技を持っている人はそうそういない。
カルロスのお母さんもできないって。

柄がとてもエキゾチック。
芸者さんみたいな髪を結った着物姿の人や、中国人やベトナム人のような姿をした人も。

「どうして?」って聞いたら「わからない」って言われた。

やっぱりスペイン人はオリエンタルなものに憧れがあるのかもしれない。

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カルロス一家から「これからサイクリングに行きなさい」と勧められた。

いやだ〜、なんでわざわざ自転車!?
自転車は嫌い、というか苦手。

「わたしたちのカードを使えば街の自転車を無料で借りられるのよ。」

いやだ〜、徒歩でいい。
わざわざ乗らんでいい。

「自転車だと歩いて2時間かかる距離もあっという間よ。」

いやだ〜、だってイランで自転車買って自転車旅を始めて3日で転倒して、病院行ったもん。

「ここは、ちゃんと自転車専用の道が設けられていて安全なんだから、大丈夫なのよ。」

なかば強引にカルロス一家にサイクリングを勧められて、しぶしぶ乗ることにした。

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スペイン人仕様だから、サドルは高いしスカートは巻き付くし。
あわわわわわ。

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自転車に乗ったからといってじゃあどこに行けばいいの?って思うけど、とりあえず勧められたアルハフェリア宮殿に。
11世紀にイスラム王朝が建てたもの。
こちらもレコンキスタのあとに教会に改築されたのでムデハル様式。
世界遺産になっているけど、いまでは一部が州議会として使われている。
なんて贅沢な。

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サイクリングで、観光どころではない。
たしかに自転車用の道がどこにでもあるので、日本よりも断然乗りやすいけどね。

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ヨーロッパでは、自転車専用の道が歩道の脇にある地域が多い。
日本だと歩行者優先だけど、自転車専用道路ではもちろん自転車優先。
なので、自転車専用の道は基本的には歩いたらだめだから歩行者はすぐに道を開けてくれる。

環境のために車を減らし、自転車にさせようと行政ががんばっているのが感じられる。
こんなふうにすぐに借りられる街の自転車もいっぱいあるし。

日本でも自転車専用の道やカード式のレンタル自転車があるのはあるけど、そんなに効力を発揮していない。

でも、わたしにとっては自転車はダメ。
自転車に乗るくらいなら、歩くほうがマシ。
もう疲れたよ〜。

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かなりがんばって長距離をサイクリングして、カルロスの家に戻ったけど「え?もう帰って来たの?もっと遊んでくればよかったのに〜」って言われてしまった。

夕食は、お礼にイクエとケンゾーが用意。
誰にでも受け入れられるパスタと茶碗蒸しと酢の物。

最後にどっと疲れてしまったけど、サラゴサの街はすてきだし、カルロス一家は優しく迎え入れてくれるしこの街に来て良かったなあ。

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お父さんのデスクの上に、すてきな写真が飾られている。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコ?

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これ、お父さんとお母さんの若いときの写真なんだって!
カルロスが色を変えて額に入れたんだって。

すてき〜。
スペイン人さすが〜。

次に向かうバルセロナには、あの巨匠ガウディさまが待ち受けている!
楽しみ♡
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世界一のグルメの街で食べたものは◯◯

2014.07.30 05:47|スペイン☞EDIT
リアルタイムではエジプト。
暑すぎて何もやる気がおきないケンゾーです。
気温は40℃、数分歩くだけで頭がクラクラしてくる。
エアコンを効かせてホテルに籠っているふたりです。

スペイン旅は3週間の予定にしているケンゾーとイクエ。
最終地バルセロナから出国するフライトチケットは購入済み。
セビージャやマドリードでのんびりした分、バスク地方は急ぎ足。
ふたりが次に向かうのはイベリア半島の付け根、大西洋に面したサン・セバスチャン

サンセバスチャン

バスにするかBlaBlaCarでシェアする車を探そうか考えていたら、いっしょに泊まっているアメリカ人のマックスが
「次はどこに行くの?
 自分たちはボルドーに行くんだけど、方向が同じだったら乗っていったら?」

と嬉しい提案が。

ワインで有名なフランスのボルドーはビルバオからおよそ330km、スペインとの国境に近い街。
サン・セバスチャンはちょうど通り道なので乗せてもらうことに。

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車で走ること1時間、人や車通りが多く活気がある街へとやって来た。
賑やかな通りを抜けて突き当たりまで行くと・・・

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海だ!大西洋に出た。
アルヘシラスから北上してきたケンゾーとイクエ、これでスペイン縦断完了だ。
スペイン旅はもうちょっと残ってるけど、一区切りって感じがする。
南部、中部、北部と同じ国というのが不思議なくらい変化に富んでるスペイン。
スペインのいろんな表情に触れることができてなかなかいいルート選択だったんじゃないかな。
まだ終わりじゃないけどね。

太陽に照らされ白く輝く砂浜と青い空、そして青と言うよりはちょっと緑っぽい海の色。
山もいいけど、やっぱり海の方が好きだな。

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サン・セバスチャンは避暑地として有名な街。
海岸沿いにはホテルや立派なアパートメントが並んでいる。

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なんでも19世紀にハプスブルク家のマリア・クリスティーナ王妃がここを保養地にしてから、高級避暑地として有名になったんだそう。

スペイン北岸からフランス西岸に面している大きな湾を「ビスケー湾」と言うんだけど、ここサン・セバスチャンは「ビスケー湾の真珠」とも呼ばれている。
たしかに弧を描く美しい海岸と美しい中世の街並みとのコラボレーションは素晴らしい。

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砂浜にバックパックを放り出してちょっと休憩。
日射しは強いけど、潮風と打ち寄せる波音が心地いい。

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この街でもカウチサーフィンを利用する。
海沿いを歩いてホストとの待ち合わせ場所へ。

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リゾート地でバックパック姿はちょっと浮いてるけど、まあ気にしない気にしない ♫
そして気になる今回のホストは・・・

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でかっ!
小さいイクエがますます小さく見える。
この熊のような大男が今回のホスト。
身長は190cmオーバー、趣味はもちろんバスケット。
ふつうの自転車が子ども用に見える。
ちなみにお父さんはイギリス出身で身長は2mオーバーなんだって。

彼の名前は、なんとセバスチャン。
サン・セバスチャンに住むセバスチャンということになるけど、名前が同じなのはたまたまなんだって。

セバスは3人のフラットメイトとアパートをシェアして住んでいる。
ふだんは共有スペースとして使っている部屋を用意してくれていた。
ちゃんとソファーベッドもあるしWi-Fiも使えるし、ゲストハウスよりも居心地がいい。

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窓からはチラッとだけど海が見える、一応オーシャンビュー。

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さっそくセバスチャンの案内でサン・セバスチャンを散策することに。
海岸沿いを市街地とは反対方向へと歩いていく。
半円を描いているコンチャ湾。
湾の端まで行くと海越しの街並みを眺めることができる。

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堤防の先端は展望スペースになっている。
ザバーンと轟音を響かせ波が堤防を打ちつける。
気をつけないと飛び散る波しぶきでびしょ濡れに。

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地面に数カ所穴が空いていて、波の動きに合わせてゴーッと風が噴き出している。
帽子なんかは押さえていないと飛んでいくくらいけっこうな勢い。

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マリリン・モンローになりきってみたんだけど・・・

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ただおっさんが遊んでるだけだね。

海岸沿いを歩いて旧市街へ。
週末ということもあり多くの観光客で賑わっている。

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モンテ・ウルグルという丘の上に建つモタ城。
ここからサン・セバスチャンの街を一望することができる。
カテドラルを中心として碁盤の目のように建物が並ぶ旧市街。
上から眺めただけでもスタイリッシュでおしゃれ感が漂っている。

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半円形をしたコンチャ海岸。
その形の通りコンチャとは「貝がら」という意味なんだって。
なだらかな曲線を描く海岸線はとても美しい。
曇ってきたのがちょっと残念だけど。

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このサン・セバスチャンを訪れる人たちの楽しみはグルメ。
人口およそ18万人とけっして大きな街ではないサン・セバスチャン。
だけどこの街は知る人ぞ知る美食の街。
グルメの国フランスにも近いうえ、シーフードも手に入ることがこの街を美食の街にしているのかもしれない。

市内にあるミシュランの星付きレストランの数は驚きの16軒!(2013年現在)
人口1人当たりの数は断トツで世界一なんだって。

さあ、ミシュランの星付きレストランのお味は?
・・・まあ無理だよね。
セバスと一緒に庶民的なバルで軽く1杯。

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バルの中には、たくさんの旗。
パレスチナなど、自治や独立を主張する国や地域の旗が飾られていた。
バスクもスペインからの独立を訴えているから、共感して応援する意味を込めているのだろう。

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白地に黒でバスクの地形が描かれているこの旗は、街のいたるところで見てきた。
民家のベランダや窓に、外から見えるように掲げられていた。
これはスペインのほかの地域の刑務所に捕らえられているバスク人をバスク内に戻すように訴えているものなんだって。

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バルのマスターから、バスク語の基本単語やフレーズが載った辞書をいただいた。

そんなバルで食べたのは具だくさんのオムレツ、トルティージャ。

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じつは美食の街サン・セバスチャンは「バルの聖地」という異名も持っている。
高級料理だけじゃなくてバルのピンチョスが美味しいことでも有名なんだって。
それこそ星の数ほどあるバルがそれぞれに工夫を凝らした絶品ピンチョス。
これを求めて、世界中から観光客が集まる街サン・セバスチャン。
ケンゾーたちももっとゆっくり贅沢にバル巡りをしたかった!

ちなみに夕食はセバスのリクエストで日本食。
世界一のグルメの街で親子丼と豚の角煮を食べる3人。
渋いね。
貧乏くさいなんて言わないで!

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ミシュランの星付きレストランってどんだけ美味しいんだろう?と膨らむ妄想を抑え、次の街へと移動。
スペイン旅もいよいよ終盤だ。
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旅人の溜まり場 

2014.07.29 05:39|スペイン☞EDIT
子どもたちと遊んでいるとき自分のことを「お姉さんね・・」と言うべきか「おばさんね・・・」と言うべきか悩むお年頃のイクエです。
客観的に見れば「おばさん」なんでしょうけど、まだ子どもはいないし、独身の同級生も多いし、「おばさんね・・・」って言う方が違和感を感じるんですよ。
でも自分に子どもがいたら、やっぱり我が子の友だちには「おばさんね・・・」って言わないとダメだろうし、そう考えるとこの歳で「お姉さん」はアウトかな。

イクエとケンゾーにとってバスク地方の最初の訪問地ビトリア。
2人のバスク人の家にお世話になって、とても楽しく安らいだ気持ちで過ごすことができた。

きょうもカウチサーフィンで泊めてもらうことになっている。
スペインではマドリードやバルセロナはホームステイ先を見つけるのは大変だけど、地方都市だとけっこう簡単に見つかる。

さて、きょうはどんな出会いが待ってるかな。

きょう目指すのは、バスク最大の都市ビルバオ。

ビルバオ

バスで1時間半、運賃はひとり6.2ユーロ。

きょうお世話になるのは会計士のアンチョカという男性。
アンチョカというちょっと変わった響きは、バスク特有の名前。
アルファベットで書くとこうなる。
「ANTXOKA」
英語やスペイン語の発音じゃだめ。

アンチョカの仕事が終わりに落ち合ってアンチョカの家へ。
アパートの入った建物はかなり古ぼけている。
ギシギシと鳴り響く階段を、やや不安になりながらあがっていく。

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アンチョカはカウチサーフィンのいわばスペシャリスト。
毎日のように旅人を迎え入れてくれている。
その数、100人を超している。

ほぼ毎日旅人を自宅に招き入れているホスト。
たとえばパレスチナのヘブロンに住むモーもそうだった。
毎日旅人を受け入れるなんて、自分のプライベートな時間もあまり取れないし、水道費や光熱費もかさむと思う。
度量が広いというか、優しいというか、旅人からするとほんとうにありがたい存在。

そんなアンチョカの家には、きょうはわたしたちのほかに2人のアメリカ人も泊まっているらしい。
こんな今にも崩壊しそうなアパートに、そんな何人も泊まれるスペースがあるのだろうか。

ドアを開けて、ビックリ。
別世界だった。

赤で統一したデザイナーズマンションのようなキッチンにリビング、寝室。

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ヨーロッパには築100年や200年という建物がざらにあって、そんな歴史ある建物が普通にマンションとして使われている。
そこに住む人たちはリフォームがとてもうまくて、居心地のいい自分好みの空間を作り出している。

アンチョカはイクエとケンゾーにダブルベッドのある部屋を貸してくれた。

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アンチョカは独身で年齢は40歳くらい。
でもこのベッドのセンスはなんだか女子っぽいし、ベッドの上にはぬいぐるみまで。
そしてこんな本まで。

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なつかし〜い。
我が家にもあった。

「僕のボーイフレンドが日本に留学してたことがあって、彼からもらったんだ。」

ボーイフレンド・・・。
そういうことです。

ヨーロッパにいるとそういうことがよくあるので、もうそんなには驚かなくなった。
でも、考えてみれば相手はオープンにしてるのに、それをこっちが驚くほうが逆に失礼。

家にはそっち系のDVDとかマッチョな消防士たちのセミヌードカレンダーとか無造作に置かれている。
男子の家にエロマンガやアイドルのポスターがあるのと同じようなもんかも。

ちなみにボーイフレンドが日本に留学していたアンチョカは日本に会いに行ったこともある。
サウナのあるカプセルホテルに泊まったことがいちばんの思い出。

イクエとケンゾー以外にここに泊まっているのは、右からアメリカ人のジャックとマックス。

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マックスは旅行が大好きで、アフリカの旅でもけっこうカウチサーフィンを使って泊まらせてもらっていたんだって。
アフリカでもカウチサーフィンできるんだー、意外。

アンチョカが夜の旧市街を案内してくれて、みんなでいっしょにバルにお酒を飲みに行くことにした。
仕事で疲れているはずなのに、このおもてなし精神に脱帽。

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石畳の旧市街。
夜になるとひっそりとして通りを歩く人も少なくなる。
昔と変わらない建物。
現在が21世紀であることを象徴するものがないから、夜だとますます中世の時代に紛れ込んでしまったような不思議な感覚がわく。

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高い建物に挟まれた狭い路地。
このままどんどん進めば袋小路に当たりそうで不安になったとき。
突然、整然とした建物が四方を囲む、広い中庭のようなところにでる。

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ヨーロッパの旧市街で見られる光景。
ベネチアにも、マドリードの旧市街にもこんな広場があった。
狭い路地をあてもなく歩いて、いきなり視界がぱっと開ける。
うれしい驚き。

この旧市街の広場に面したバルにわたしたちは入った。
青い内装の「PLAZA NUEVA」。
日本のガイドブックにも紹介されている有名店らしい。

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カウンターにはずらりと並んだピンチョス。
ビルバオではおいしいピンチョスを出すバルを決めるコンテストが開かれていて、この店は何度も賞を取っている。
どれにしようかと楽しみながら迷う。

クリームソースをかけた貝のオーブン焼きは絶対おいしいはず。

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ピリ辛のオリーブオイルがかかったきのこの串刺しはお酒のつまみにもってこいの味。

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ほぐしたたっぷりのカニをバゲットにのせて。

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この店を人気店にしているのは、おいしいピンチョスだけではなさそう。
店のおじさんがとにかく陽気。

「カウンターに入って。
 はい、カメラを向こうに渡して。
 この帽子もかぶんなきゃ。」


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おじさんに言われるがまま、わけもわからず調子にのっていたら今度は変なものがでてきた。

お酒が入った水差しみたいなもの。

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「グラスを使わずにそのまま顔を上に向けて口に注ぐのが正式な飲み方だよ。」

ってほんとかな。

なるべく注ぎ口を口から離して飲む方がいいらしい。
みんなで回し飲み。

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わっ!

顔にひっかかってしまってケンゾーが笑う。

いや、簡単なようで難しいんだって。
とくに終わり方が難しい。
注ぐのをやめようとデカンタを戻すときに、顔にビチャッとひっかかるんだよ。

ケンゾー、やってみなよ。

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堂々と飲んでいるけど、すでに口じゃなくてアゴを直撃してますから!

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楽しいお酒を飲んだ次の日。
わたしたちはバスクの絶景を探しに行くことにしていた。

それはビトリアでホームステイしたデイビッドが教えてくれたところ。
それほど有名ではない場所だけど、半島に建つかわいらしい教会が見られる場所。

バスと歩きで行くことにしていたけれど、アメリカ人のマックスたちがレンタカーで旅しているので4人で行くことにした。
ラッキ〜 ♫

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マックスはスペイン語も堪能で、北京にも2年間留学していたこともあって、外国語を操れる頭のいい人。
旅行も大好きで、いま長い旅をしている。
でも家はニューヨークにあって、帰国したら大手銀行のJPモルガン・チェースで働くことが決まっている。
同じ長期旅行者だけど、イクエとケンゾーとは大違い。
いいなあ〜。

ちなみにマックスは以前ルームメイトが日本人だったらしく、和食も大好き。
なんと納豆も食べられるんだって!
外国人が納豆を受け入れられるなんてすごいよ。

「わたしの故郷では学校給食でも納豆が出てたよ。」
「じゃあ、教室中臭くて大変だね。」

そんな話をしていたら、目的地に到着。
ここからはちょっと歩かないといけない。

わたしたちの探している穴場の絶景は「サン・フアン・デ・ガステルガチェ教会」。
駐車場からは森が遮っていて、半島に建つ教会の姿が見えない。
どんな感じなのかワクワクしながら木々の中を歩いていくと、海が見えた。

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もこもことした森、青い海を白い波が縁取るビスケー湾、さわやかな水色の空。

そして、その絶景は姿をあらわした。

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細く長い階段が島のような岬に向かって走っている。
そしてその先にはオレンジ色の教会。

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ゴツゴツした岩肌の半島は凛々しく、頂上にちょこんと建つオレンジ屋根の教会はおもちゃのよう。

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教会まで行きたいところだけど、大嵐の影響で道が封鎖されていた。
残念。

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それに・・・なんだか雲行きもあやしくなってきたよ。

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ポツン、ポツンと顔に水滴を感じる。

みんなでベンチに座ってランチを食べはじめたばかりなのに、早々と退散。
もうちょっとこの美しい風景を目に焼き付けたかったけど、残念。
でも、ここまで足を伸ばしてよかった。

あの階段をのぼりきって、教会からこちら側を見るとどんなふうに見えるんだろう。
想像しながら、この場所をあとにする。

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「どこか行きたいところある?」
マックスに聞かれた。

「うーん、雨が降ってるけどゲルニカの街を見てみたいな。
 とくに何もない普通の街だと思うけど、ピカソが描いた絵の街だから。」


わたしたちはゲルニカを目指した。

『ゲルニカ』の絵はマドリードで観てきた。
モノクロの大きな絵は、ピカソの戦争に対する怒りが満ちあふれていた。

ピカソがモチーフにしたゲルニカはスペイン内戦時の1937年、フランコ将軍側についていたナチスから空爆された街。
史上初の無差別爆撃だったと言われている。
2000人以上が死傷し、街は廃墟となった。

もちろんあれから80年近くが経っていて、ゲルニカの街は暮らしやすそうな適度に田舎で適度に都会の街になっていた。

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あのとき、空襲の被害から奇跡的に助かった建物が今も残っている。
バスク議事堂。

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その脇に、丸い屋根の下で大切に保存されている樫の木の幹がある。
いまは枯れてしまっているけど、この樫の木はバスクの人たちにとって大切な意味をもつもの。

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ここゲルニカは今では地方都市だけど、以前はバスクの首都でもあった。
中世には聖なる樫の木の下でバスクの独立宣言がなされた。
さらにバスクの領主たちが樫の木の下で法を守る宣誓を行なっていたのだそう。
いまはスペインの一部となってしまったけれど、バスクの独立を望む人たちにとってはこの樫の木が自由と独立のシンボルのようになっている。

4人での日帰り旅行が終わって、家に帰って夕食の準備。

「食べる?」と聞いたらみんな「食べるー」と答えたので、茶碗蒸しと煮物と豆乳パスタをつくった。

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今夜はフランスからの新しい旅仲間も加わった。
真ん中のフランス人の彼が手土産でもってきてくれたワインで乾杯。

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世界からの旅人が集まる場所が、ここバスクにある。
それはゲストハウスではない。

とっても古ぼけた建物のひと部屋。
カウチサーフィンのアンチョカの家。

今夜もきっと世界からやって来た旅人たちがおしゃべりに夢中のはず。
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バスクでピンチョス、シードラ!

2014.07.28 06:55|スペイン☞EDIT
パンツにひきつづき短パンとサンダルもゲットしたケンゾーです。
これで男子力アップ間違いなし。
ただ、靴がもうズタボロなんだよねえ。
どこかでトレッキングシューズを買わないといけないんだけど、時すでに遅しかも。
今いるカイロでは見つけられそうにない。

スペインのバスク自治州を旅しているケンゾーとイクエ。
カウチサーフィンでホストの家をはしごして、旧市街に住んでいるデイビッドの家に居候中。
大学院の研究の合間を縫って旧市街を案内してくれることに。

12世紀から都市が築かれ、商業都市として発展してきたビトリア。
保存状態がとてもいい旧市街の街並み。

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建物の壁は横一列に並んでいるのに、窓がたくさん張り出してでこぼこしている。

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ビトリアもカミーノ デ サンティアゴの巡礼路。
石畳には巡礼路を示すホタテ貝のマークが刻まれている。
でも、あんまり巡礼者の姿を見かけないなあ。

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バスク自治州ではスペイン語とバスク語が公用語。
旧市街の通り名はスペイン語とバスク語が併記されている。

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旧市街にはいくつもの通りが走っている。
デイビッドが言うには、昔は通りごとに同じ種類の店が集まっていたんだって。
通りの名前も「仕立て屋通り」とか「鍛冶屋通り」といった名前が多くてとてもおもしろい。
日本の古い下町といっしょだね。

スペインはどの街でもそうだけど、ここビトリアも昼間から酒を飲む人たちでテラスは大賑わい。
経済的に裕福なバスク自治州。
そのなかでもビトリアはリッチな都市で、生活水準はスペインのなかでマドリードの次に高いんだそう。
若者もお金持ってるんだねえ。

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経済的に余裕があるからなのか、ビトリアは文化やアートにとても力を入れている。
市民一人当たりの文化施設の数はスペインでトップ。
街のいたるところにウォールアートが描かれている。

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これが普通の街なら「ふ〜ん」って感じでとくに驚きもしないんだけど、歴史ある旧市街の建物に描かれてるから驚きだ。
けっこう思いきってるよね。
デイビッドに聞いたら、壁が古くて汚かったからアートで飾ることにしたらしい。

こちらが14世紀に建てられたサンタ・マリア・カテドラル
なんだかけっこうゴチャゴチャしてて教会っぽくない。
内部はいま修復中なんだって。

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教会の前のかなり古そうな建物に洗濯物が干してある。
教会がありながら生活感がにじみ出ている風景。

カフェやレストランが建ち並ぶこちらはビルヘン・ブランカ広場
奥に見える塔はサン・ミゲル教会の鐘楼。
それにしても周囲の建物の窓の数がすごくない?

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もちろん歴史ある古い建物なんだけど、なんでこんなに出窓ばっかりなんだろう?
サンルームみたいになってるのかなあ。
昔のビトリアの人たちは部屋の中をとにかく明るくしておきたかったのかな?

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街を歩いているとこんなものを発見。
これなんだか分かる?
ここから温泉が出てくるわけじゃないよ。
『ローマの休日』みたいに、手を突っ込んでみる名所でもないよ。

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じつはこれポスト!
びっくりしたようなライオンの表情がかわいい。

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さて、バスクでももちろん楽しみなのはバル ♫
明るいうちから飲む酒は最高だね。

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ここではバスクの地酒とも言える「シードラ」を飲むことに。
リンゴの発泡酒シードラは注ぎ方がとてもおもしろい。

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シードラのボトルを頭の上に掲げ、腰よりも低く持ったグラスにジョボジョボジョボ〜と注いでいく。

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これはたくさん空気に触れさせて味をまろやかにするためと、より泡立たせるためなんだって。
当然多少はグラスから飛び跳ねたりするけど、そんなことは気にしない。
どれだけ高いところから注いで泡立たせることができるかが腕の見せ所。

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薄いオレンジ色をしたシードラ。
注がれたら泡が消えないうちに一気飲みするのがバスク流なんだって。
かなり酸味が強くて好き嫌いがはっきり分かれる味。
ケンゾーはワインのほうが好きだけど、イクエは暑いときにはさわやかな味のシードラをぐびっと飲む方がいいかもねって言ってる。

そして酒のつまみはピンチョス。
スペインのバルで出されるつまみはタパスって言うんだけど、ここバスクではピンチョスと呼ばれる。
バスクのピンチョスの特徴は爪楊枝!

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刺さってる爪楊枝の長さや大きさで値段が違っていて、爪楊枝を数えて勘定をする店が多い。
日本の回転寿しみたいだね。
もちろん串刺しタイプだけじゃなくて、タパスによくあるパンを使ったものや、一品料理なんかもある。

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スペインでは平日のランチに酒を飲むことはごく普通。
「仕事があるから酒を控える」なんてことはない。
デイビッドもこのあと大学院に行かないといけない。

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酒大好きのケンゾーとしてはうらやましい限りの国民性。
さすがに日本でも仕事中に酒を飲むっていうのはムリだと思うけど、もうちょっとリラックスしてゆとりを持って働くっていうことはスペインに倣ってもいいんじゃないかなあ。

一晩お世話になったデイビッドとはここでお別れ。
日本での留学生活楽しんでね。
そのためにも日本語のテキストを買いなおした方がいいと思うよ。
話のネタにはいいけどね。

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ほんのり赤い顔で大学院へと向かったデイビッドだった。
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驚がくの日本語テキスト

2014.07.27 07:44|スペイン☞EDIT
外国人になかなか名前を覚えてもらえない「イクエ」です。
発音が難しいみたい。
ケンゾーはブランドの「KENZO」が日本に比べて外国でかなり人気なのですぐに覚えてもらえる。
いいなあ〜。

スペインで行きたかったところ。
春祭りが開かれ、闘牛やフラメンコの本場セビージャ。
ケンゾーの友人が住んでいるスペインの首都マドリード。
天才建築家、ガウディーがつくった教会サグラダファミリアのあるバルセロナ。

そして・・・。

バスク地方!
バスク国、バスク自治州とも言われ、スペイン語とは違う言語を話すバスク民族が住んでいる。

パレスチナを旅したときはバスク出身のカップルと出会って、その2人は「どこの国から来たの?」と聞かれると「スペイン」ではなく堂々と「バスクカントリー」と答えていた。

2人はバスク人の文化や言語はスペインとはまったく違うし、独立したいと言っていた。

中国に行ったらチベットに行きたいし、イスラエルに行ったらパレスチナに行かないと、なんだかその地域のことを語る資格はないなと言うか、そこに住む人たちに失礼と言うか、そんな気持ちが起こってくる。

バスク地方にはスペインの有名な観光地があるわけではないけれど、イクエとケンゾーがはずしたくなかった場所。

ということで、物価の高いヨーロッパの国は主要な観光地だけをパッパッとめぐりたかったけど、スペイン北部のバスク地方を周遊することにした。

最初の行き先は第2の都市、ビトリア

ビトリア

お世話になった移民カップル、クリスティーナとベルクインが車でわざわざバスターミナルまで送ってくれて、バスでビトリアへ。
およそ2時間あまりで、運賃ひとり8.23ユーロ。

きょうもカウチサーフィンで、バスク人の家に泊めてもらうことになっている。

待ち合わせのビトリアの駅まで歩いて向かう。
オフホワイトに紺色の駅は、趣きがありながらもスタイリッシュ。

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スペイン語とバスク語は似ても似つかない。
道路標識や案内板にはスペイン語とバスク語がどちらも記されている。

駅の窓口の看板。
スペイン語のVenta de billetes(切符販売)は、バスク語だとTxartelakなのかな。

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きょうお世話になるのは、ウナイという名前の独身の男性。
風力発電などの自然エネルギーが専門の大学の先生。
自然エネルギーについて研究しているとあって、いつも移動手段は地球に優しい自転車のようで、大学から自転車で駆けつけてくれた。

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ちなみにウナイはバスク語を使って教えるクラスとスペイン語で教えるクラスの両方をもっているんだって。
たしかにそうしないとバスク以外のスペイン出身の学生たちにはわからないもんね。
日常会話は家族や昔からの友人とはバスク語で、ほかのときはスペイン語と混ざってるんだそう。

忙しいウナイは、まだきょうの仕事は終わっていない。
すぐにまた大学に戻らないといけない。

「あのバスに乗って、途中で乗り換えてね。
 住所はこれ。
 あ、これが合鍵で、これが部屋の間取り図。
 ここの部屋を使っていいし、ここがパソコンの部屋。
 冷蔵庫にあるのは自由に食べていいからね!
 わたしは9時過ぎに帰るよ。
 またね!」


これまでも旅人を受け入れているウナイは、とても慣れている。

わたしたちは途中のバスの乗り換えで手間取ったけど、いつものように近くのおじさんとおばさんが教えてくれて無事にたどり着くことができた。
このバスクも含めてスペインでは、困っていたらすぐに誰かが助けてくれる。
たいていの人は英語をしゃべれないんだけど、それでも物怖じせずに外国人を助けようとしてくれるところはすてきだ。
スペイン語で話しかけられて教えられてもわからないことが多いけど、それでもとても心強いしうれしい。

ウナイの家は街の外れの新興住宅地。
最近できたばかりのような大型マンションだった。

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部屋はよく片付いていてシンプルでウナイのセンスがわかる。
わたしたちには、ゲスト用の寝室を用意してくれていた。

ウナイは一人暮らしだけど、ここは日本で言うファミリー物件でリビングなんてふかふかのソファが置いてあるし、何人でも泊まれそう。

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Wi-Fiもあって、キッチンも洗濯機も自由に使わせてもらえるし、ゲストハウスよりも断然居心地がいい!
わたしたちにとっては天国のような場所だ〜。

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すてきなマンションでグータラしていたら、ウナイが帰ってきた。

「ご飯どうします?
 ウナイはいつもどんな物を食べるの?」

「僕はいつもサラダやパンで済ませるよ。」
「じゃあ、きょうはわたしたちが何か作りますね。
 スーパー開いてるかな。」

「もうこの時間は閉まってるね。
 家にあるのはこの冷蔵庫の中のものと、お米と・・・。」


ありものを最大限に使わせてもらって、アボカドサラダとピラフと形の崩れた卵焼きの完成。

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冷えたロゼワインで乾杯。

ウナイ手作りのベリーのお酒もいただいた。
ウナイが山で採ったベリーで作ったもので、濃いピンク色のお酒。
アルコール度数はけっこう高くて、チビリチビリと飲む。
でも、とても甘くておいしいから女性の口にも合う。

ウナイはこのビトリアから少し離れた村で生まれ育ったのだそう。
「ウナイ」っていうのは、バスク人ならではの名前なんだって。

「バスク人の名前には意味があるんだよ。
 ウナイって名前の意味は
 『山に住んでいて、たくさんの牛を飼っている男』
 っていう意味なんだ。
 つまり、カウボーイってこと。」


スペインとは違う文化をもつバスク人。
バスクの分離独立を求めてスペインでテロを行なうグループもいるけれど、そこまで過激な人はほとんどいない。
ただ、財政面に関してバスクの自治権を認めてもらい自由にできればなあと願っている人は多いみたい。

スペインの北部にあって海に面しているバスク地方には港もあり商業も盛んだし、海外からやってきている企業や工場も多い。
バスクはスペインのほかの地域よりも経済的に力をもっていて潤っている。
それなのに、いまスペインは不況まっただなか。
税金を国にたくさんもっていかれて、ほかのスペイン人たちの生活やスペインの財政を自分たちが支えていることに不満や不公平感を持っているんだって。

難しい問題だね。

居心地のいいウナイの家に2泊させてもらった。
ウナイは自転車で旅することが好きで、いろんな国に旅行に行っていてお互い旅の話をするのが楽しかった。
ルーマニアはすごく旧式の列車が走っていて、鶏を両腕に抱えて乗ってくる乗客もいて、同じヨーロッパとは思えない国で刺激的、なんて話してた。

きのうお世話になったクリスティーナの住むルーマニア。
どんな国なんだろう、いつかは行ってみたいなあ。

「何泊でもしていいよ」なんて言われていたけれど、じつはもう一人カウチサーフィンのホストがこの街で見つかっていた。
いつもはひとつの街で一家庭だけにお世話になるようにしているけど、その人は日本に興味をもってくれているようなので一泊だけお世話になることにした。

ウナイの家は最高に居心地がよかったけれど郊外だった。
今度の家は街の中心部にあるみたいで、それはそれで楽しい滞在になりそう。

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待ち合わせ場所は美術館の前。
やってきたのはまたしても自転車が移動手段のデイビッド。

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ちなみにデイビッドの先祖も昔からここバスクに住んでいるけど、デイビッドって名前はバスク独特の名前じゃないよね。
いまでは一般的な名前をつけることも多いのかもしれない。

デイビッドはウナイが教えている大学で、院生として生物学を学んでいる。
デイビッドは観光地となっている旧市街のど真ん中に一人暮らしをしていた。
亡くなったおじいちゃんがこの近くに昔住んでいて、ここは車庫だったんだって。
間口が狭く細長い車庫を改造して、この前まではここに自分の会社を作っていたんだそう。

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病院から委託される研究を引き受けていたそうだけど、そのオフィスを再び改造して自分の自宅にしている。
細長いスペースを上手に活用して、キッチンやバスルームをつくり、2階建てのロフトをつけて実質3階建てになっている。
イクエとケンゾーには2階部分のロフトに置いたダブルベッドを貸してくれた。

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デイビッドは1人でやるスポーツが好きで、自転車、サーフィン、水泳、マラソン、山登りにスキーとたくさんの趣味をもっている。

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いっしょにスーパーに買い出しに行って、夕食を作ることにした。
ヨーロッパでは台所に立つと、かなりの確率でアルコールを出される。
作る段階から、もう宴は始まっている。

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デイビッドが作ってくれているのはトルティージャ。
じゃがいもを入れたスペイン風オムレツ。
じゃがいもを炒めて、たっぷり油を敷いて溶いた卵を焼いていく。

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ホットケーキのように上手にひっくり返して両面をこんがりと焼く。
中はふわふわがいいから、火加減が難しいかも。
そして、デイビッド特製のトルティージャの完成 ♪

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デイビッドは料理も得意で、なかでもこのトルティージャは自慢の一品。
大学院の研究室で、たまに料理を持ちよって食事会をするときがあるそうなんだけど、いつもトルティージャを作っていくことにしていて、みんなから大好評なんだって!
これは楽しみ♡

わたしたちは鶏肉の煮込み。

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いただきま〜す!!

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おいしい〜!!!
いままでスペインに来て何度かトルティージャを食べてきたけど断然これがいちばんおいしい。
なんでジャガイモと卵でこんなにおいしんだろう。
香ばしくてふっくらしていてあつあつで、ちょうどいい塩加減。

簡単なレシピだから、自分もこんなにおいしいの作れたらいいなあ。

デイビッドもウナイと同じように、手作りのベリーのお酒をふるまってくれた。
酸味と甘み。
食前酒や食後にぴったりのお酒。

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大学院で研究しているデイビッドは、海外に派遣されることが決まっている。
2か国で、最初はカナダ。
そしてそのあとが日本。
筑波大学に行くんだって。

そんなデイビッドの家には、不思議なものがある。

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「このクッションなんていう意味?」
って聞かれるけど
「うん、ごめん、わかんない・・・。
 えーっと、吉ってのはラッキーって意味だよ。」


「これKATANAでしょ。
 刃に文字のようなものが刻んであるんだけど。」


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「うん、ごめん、わかんない・・・。
 漢字じゃないよ、わたしたちからするとアラビア語に見えるけど
 そうじゃないしね。」


「日本に行くって言ったらさ、友だちがこの本をくれたんだ。
 タイトルは『2週間で日本語を話せる』。」


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「でも、この本すごく変なんだよ。
自己紹介とかあいさつとかそんな基本会話が全然載ってない。
こんな本で勉強したって、2週間で日本語を話せるようにはならないと思うんだよ。
だって、最初のページがこれだもん。」


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なに!?これ?
専門的すぎるし、わたしでさえ知らない日本語めじろ押し。

「点火プラグとコイルを繋ぐケーブル」ってどこをさすの?

これは自動車工場で働く人専用の日本語教本では?

と思ったけど、そうではなさそう。

自衛隊に入隊しない限り使わないような単語も。

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決してこの本は分厚いわけではない。
手のひらサイズで持ち運びやすい厚さ。
「2週間で日本語を話せる」はずなのに、こんな言葉を覚えたって使う機会はほとんどない。

しかも変なのがアルファベットで日本語を表記してあるページもあれば、アルファベットの表記がなくてただ平仮名カタカナ漢字で書いてあるだけで、外国人には読めないページもある。

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「ロブスターフォーク」ってどんなフォーク?
「ビール用テラコッタ壷」って何?
日本人のわたしが聞きたい。

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外国人に「ナイテイ カイロー」とか「ショーセイドー」とか「ヨク ロー」とか言われたら、あなたは理解してあげられますか?

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あとはもう古すぎて今では意味が分からない人も多いんじゃないの?という単語もある。
たとえば乗り物編にあった「火夫」(機関車の火を焚く役割の人)とか「転轍手」とか。
「録画機」ってのもあるけど、外国人が「ロクガキ」って言うより普通に英語で「ビデオ」とか「カメラ」って言った方が通じるよね。

パーティー編には「夜会服」とか「クリーム状ほおべに」なんてのも。

何度も言うけど、これは百科事典みたいな本じゃなくて小さくて薄い本。
どうしてページ数も限られているのに自己紹介やあいさつじゃなくて、こんな単語をチョイスしたのか意味不明。
不思議な専門用語以外にも「こんな会話いつ使うの?」というものばかり。

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いまの時代に電報って・・・。
一語いくらって・・・。
インターネットがあるこの時代に、そもそもまだ国際電報っていうシステムが存在するのかな。
日本でどこに行ってお願いすればマドリードに電報を打てるんだろう。

そのほかにも外国のクラシック映画にしか登場しないセリフが載っている。

「子どもたちに挨拶のキスを。」

「チュールで飾ったクチナシのブーケの方がいいですね。」

「紳士、婦人、お嬢様、ご機嫌はいかがですか。」


こんなことを日本語を覚えたばかりの外国人がたどたどしく言うのはもはやコメディー映画を観ている気分になる。

あとは理容院で使う会話として紹介されていたのものはー。

「口ひげを整えてください。」
「二指強お願いします。」

「ヘアダイの手直しだけお願いします。」

「わたしの天然の色にしたい。」
(ナチュラルカラーで、って意味?)

「かつらを解かしてください。」

こんなフレーズがなぜ2週間で覚える日本語にチョイスされてしまったのか。
どんな人がどんなふうにしてこの本を作ったんだろう。

2週間で大急ぎで日本語を覚えて日本に行く外国人が、こんなフレーズを使う機会はくるのか。

「鈍角三角形とその内接円」

覚えなくてもいい、むしろ使ったら失礼に当たるフレーズも。

「もっとお年かと思っていました。」

デイビッドはまもなく日本に行くけれど、日本語の本はこの本しかもっていない。

笑いながらデイビットは意気込んでいる。

「なんとかしてこの役に立たない本で日本語を習得するよ!」

がんばれ、デイビッド。
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移民労働者が社会を支えているのかも

2014.07.26 07:24|スペイン☞EDIT
パンツを2枚買ってご機嫌のケンゾーです。
買った夜にさっそく履いたら「新しいのをす〜ぐ履きたがるもんねえ」と妻にバカにされました。
いやいや、履くために買ったのに意味が分からん。
パンツを眺めとってもしゃあなかろうもん。

食べて飲んで世界遺産も観光して、マドリードを大満喫したケンゾーとイクエ。
お世話になったチャミとも今日でお別れ。
4日間も泊めてくれてありがとう。
ルベンと末永く幸せにね!

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マドリードではチャミのお世話になったから宿代はかからなかったけど、飲んで食べてふたりにしてはかなり豪遊した日々だった。
でも本来の貧乏旅に戻らないとね。
これからのスペイン旅ではカウチサーフィンをフル活用することに。
移動もヒッチハイク!と言いたいところだけど、スペインでヒッチハイクは厳しい。
ということでフランスで大活躍だった「BlaBlaCar」を利用することに。

BlaBlaCarはカーシェアリングのあっ旋サイト。
使い方も簡単でバスや列車に比べてお得なのでとても便利。
「◯月◯日◯時に〇〇から〇〇に車で行きます。わたしの車に乗りたい方は◯ユーロ払ってください。」と一般の人がサイトに書き込んでいるので、利用者は乗せてもらいたい人を探して連絡するというもの。
ただ携帯電話が必要なことと、言葉の問題がちょっとネック。
チャミに手伝ってもらって次の目的地への車をゲットすることができた。

地下鉄に乗って待ち合わせ場所へ。

「ちゃんと会えるかなあ」。

BlaBlaCarを利用するときは落ち合うまでがドキドキなんだけど、今回はすぐに出会うことができた。
今回の目的地はマドリードからいっきに北上、およそ240km離れたブルゴス
バスだとだいたい17ユーロくらいのところ、今回は1人13ユーロ。

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ブルゴス

新緑に彩られた美しい山々や、茶色い建物がかわいらしい街を車窓から眺めながら車は北へと走っていく。
車だとバスと違ってノンストップなので時間の節約にもなる。

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およそ2時間でブルゴスに到着。
今晩お世話になるホストの家の前で降ろしてくれたのでとても助かった。
カウチサーフィンのホストと会うときもちょっと緊張する。
さあて、今回はどんなホストと友だちになれるかな?

マンションの前まで来たのはいいけれど、何号室かわからない!
あいにく携帯電話はつながらない。
悩んだ末、一軒一軒インターフォンを押して確認することに。
でも、インターフォンを押してスペイン語でなんて言えばいいのやら。

大学時代スペイン語の授業を受けていたイクエとはいえ、単位を落としてクラスを留年したくらいなのでスペイン語はまったくできない。

いままでだって、イクエがスペイン語を話している姿を見ていない。

なのになぜかイクエがインターフォンを押して話しだしている!

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「エスタ エス カサ デ クリスティーナ?(クリスティーナさんの家ですか?)」

イクエも自分がなぜ急にスペイン語を思い出したのか分からないみたいだけど、人間窮地に立たされたら眠っていた力が発揮されるのかな。

10軒くらいピンポンを押して、最後の階の番号を押したとき。
やっとお目当ての人がでてくれた!

ケンゾーとイクエを笑顔で迎えてくれたのはクリスティーナとベルクイン。

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ルーマニア人のクリスティーナとペルー人のベルクイン。
スペインは移民大国。
仕事目的でスペインにやってくる外国人は多い。
同じスペイン語圏の南米からベルクインがやって来ているのはよく分かる。
でもなんでルーマニア?って不思議に思ったんだけど、じつはスペイン移民の出身国のトップ2はルーマニアとモロッコなんだって。
モロッコはジブラルタル海峡を挟んですぐ隣だから多いのも納得だけど、なんでルーマニア人が多いんだろうね。
クリスティーナに聞いたら「とにかくルーマニアの国内経済が悪すぎるから」って言ってたけどね。

ちなみにクリスティーナはついこの間までお手伝いさんとして働いていたけどいまはお休み中。
ベルクインはなんとスペイン軍で働いている。
軍の戦車なんかのメンテナンスや修理をするメカニック。
スペイン軍まで移民労働者を雇っているなんて意外だね。
でももうすぐ契約期限が切れるから次の仕事を見つけてビザを取り直さないといけないらしく、それは簡単なことではないみたい。

移民労働者っていうと、劣悪な生活環境で苦労しながらなんとか暮らしているイメージをもっていたけどそんなことはまったくない。
2人は寝室が2つとリビングとキッチンのあるアパートに住んでいて、小さいけど車ももっている。
一般的なスペイン人と変わらないように見える。
そして、こんなふうにケンゾーとイクエを招いてくれてご飯まで用意してくれた。

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スペイン人と同じように働いているから、同じような生活水準で暮らしたっていい。
いままで「出稼ぎ」や「移民労働者」に対してもっていたイメージは、こちら側の勝手な固定観念だったのかもしれない。

さっそくクリスティーナに「近くの村に自分のお母さんが住んでるんだけど、とても素敵な村だから行ってみる?」と誘われた。
そりゃもちろん行くよ。
こういう交流があるからカウチサーフィンはいいんだよね ♪

ベルクインの運転でショートトリップ。
街の中心からほんの10分くらい走っただけで周囲にな〜んにもない草原に出た。

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都会も楽しくていいけど、やっぱり自然がたっぷりあるほうがホッとする。
ヨーロッパは都会でもちょっと郊外に行くと途端に田舎の風景が広がるんだよね。
まあロンドンとかパリは例外で、郊外に出るのも大変だけど。
その点、ケンゾーの故郷の福岡は手頃なサイズで暮らしやすい。
海にも山にも近いし、繁華街もギュッとコンパクトに凝縮されている。
個人的には日本一住みやすい街だと思ってるんだけど、まあ、ケンゾーは福岡から出たことないから説得力はイマイチだね。

きれいな景色の中を走ること45分、クリスティーナのお母さんが住む村に到着。
れんが造りの家が並ぶ小さな村だ。

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もちろんお母さんもルーマニア人で出稼ぎ労働者。
まずはじめにお母さんが家族を置いてルーマニアからスペインに出稼ぎに来て、そのあとスペインでの生活が軌道に乗ったお母さんに誘われる形でクリスティーナもスペインにやってきたんだって。

お母さんはこの村の高齢者の夫婦の家に住み込んで介護の仕事をしている。
奥さんの方が寝たきりで会話もできないので、介助のほか、旦那さんの食事の用意や家事全般をやっている。
お母さんが働いている介護先の家にお邪魔して、お母さん手作りのリンゴのパイやサンドイッチをごちそうに。

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ケンゾーの2倍くらいあるんじゃないかってくらい背丈も幅も大柄で介護の仕事がぴったりなお母さん。
無口だけどニコニコと笑顔がかわいらしいお母さんだった。
いっしょに写真を撮り忘れたのが残念。

お母さんの仕事はとても大変だと思う。
この集落は田舎で住人のほとんどがお年寄り、しかも15人くらいしか住んでいない。
こんな何もない田舎に住み込み、重労働をするのは簡単なことではない。

ヨーロッパではいま移民の出稼ぎが問題になっている。
スペインも不況で仕事のない若者も多いため、移民労働者を批判する声もある。

だけど実際問題、こんな田舎で住み込みで介護の仕事をする覚悟があるかと言えばそうではない。

クリスティーナのお母さんを雇っていたことに関しても「スペイン人に仕事がないのに、ルーマニア人に仕事を与えるなんて」という意見が寄せられて一度解雇されたのだそう。
そのあとスペイン人を対象に働き手の募集をしたけれどけっきょく応募する人なんていなくて、再びお母さんが雇われたんだって。

ベルクインもスペイン軍で働いているけど、肝心のスペイン人が軍での仕事につきたがらないのかもしれない。
もしくはスペイン人よりも外国人のほうが安く雇えるから、政府が外国人を雇用しているのかもしれない。

今ではこの村ではクリスティーナのお母さんはここの大切な住人として迎えられているし、たまにこの村に遊びにやってくるクリスティーナも地域の人たちから孫のようにかわいがられている。

「近くの畑に野菜を収穫してきて」と頼まれて、収穫しに行くクリスティーナ。

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夕陽に照らされ黄金色に染まる村を散歩する。
文字通りなにもない小さな村だけど、この素朴な風景を見られただけで満足だ。

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そして翌日、クリスティーナがブルゴスを案内してくれることに。
11世紀に誕生したカスティーリャ王国の首都だったブルゴス。
過去の栄華を思わせるに充分な街並み。

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14世紀に造られたサンタ・マリア門を抜けて旧市街へ。

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街中ではリュックサックを背負ったトレッキング姿の人たちをよく目にする。
近くの山にトレッキングをしに行くのかな?
ブルゴスってそんなにトレッキングで有名な場所?

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ここなんてトレッカーが行列をつくってるよ。
何事だ?

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じつはこれ、カミーノ デ サンティアゴと言って「サンティアゴ巡礼」をしている巡礼者たち。
ブルゴスは巡礼路となっていて、巡礼者はカテドラルを訪れ、サンタ・マリア門をくぐって西へと歩を進めていく。
ゴールはスペインの西の端、聖ヤコブの墓があるサンティアゴ デ コンポステーラ
年間数万人の巡礼者が、多くは徒歩で数百kmもの巡礼路を辿っていく。
巡礼者たちは巡礼のシンボル、ホタテ貝を身につけている。

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なぜ巡礼のシンボルがホタテ貝なのか?
「殉教したヤコブの亡骸が船で運ばれてきたとき、船艇にたくさんの貝が付着していた」など諸説あるみたい。
巡礼路には救護施設が点在していて巡礼者は格安で、場合によっては無料で泊まることができるんだそう。

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さらに、レストランの中には巡礼者特別メニューなんてものを用意しているところもある。
かなりお得なセットメニュー。

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巡礼者たちが訪れるカテドラルが見えてきた。
予想以上の大きさに圧倒される。

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1221年に造られはじめ、346年後の1567年に完成。
セビージャ、トレドのカテドラルに次いでスペインで3番目の大きさを誇っている。
まったく意識してなかったけど、これでスペインのカテドラルのベスト3を制覇したことになる。

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巡礼者をモチーフにした銅像が街のそこかしこにある。
中世の巡礼者はつば広の帽子にマント姿、水筒代わりのひょうたんをくくりつけた杖を持ち、巡礼の証であるホタテ貝を身に付けていたんだそう。

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丘のうえにあるブルゴス城跡からはブルゴスの街並みを一望することができる。
高い建物がまったくないブルゴスの旧市街。
カテドラルの尖塔だけがにょきっと突き出ている。

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赤茶色の屋根で埋め尽くされている旧市街。
カテドラルの下半分が埋もれてるように見える。

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ブルゴスには1泊だけ。
なんだかバタバタとしてしまってクリスティーナとベルクインには申し訳ない。
翌日は一時帰省するクリスティーナ。
なんとスペインから3日くらいかけてバスでルーマニアまで帰るんだって。
そんな時期にお世話してくれてありがとう。

スペイン軍でメカニックとして働いているベルクインからは別れ際に軍仕様の缶詰と帽子をもらったよ。

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短い時間だったけどありがとう!
ベルクインの故郷ペルーのマチュピチュに行くのがますます楽しみになったよ。

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ブルゴスを後にしてケンゾーとイクエが向かうのは、スペインの中のもうひとつの国バスク自治州
バスク人が育んできた独特の文化に触れてきま〜す。
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実在する白雪姫のお城と残酷な子豚の物語

2014.07.25 07:53|スペイン☞EDIT
誕生日を迎えたと言いながら、ブログの記事は2か月遅れなのであと10か月もしないうちに35歳になってしまうイクエです。

子どものころはみんなよりも早く誕生日を迎えることがなんだか大人に近いみたいで嬉しかったけど、いまは2月や3月生まれの同級生がうらやましい。
Facebookで「◯◯才になりました♡」なんて書き込みする友だちに「おめでとう!◯◯才もすてきな一年になりますように♡」とか返すんだけど、ああ〜わたしの〇〇才はあと2か月で終わってしまう〜、って悲しくなるんだよね。

大使館職員のチャミとIT会社を経営しているルベン。
ゆったり働いているスペイン人と違って日本並みに朝から晩までしっかり働いている2人だけど、きょうは休日。
2人で家でのんびりしたいはずなのに、イクエとケンゾーを車で観光に連れて行ってくれるって!
ありがたや〜。

ルベン自慢のベンツに乗って向かう先はマドリードからおよそ80キロのセゴビアという街。

セゴビア

マドリードはスペインの首都だけど少し車を走らせればのどかな田園風景が広がっている。
じつはルベンもマドリードから少し離れた村で生まれ育って今もそこに住んでいる。
こんな村からマドリードに通勤している人も多いのかもしれない。

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ハイウェイを走っていても、両サイドは開けていてずっと続く平原や遠くまで連なる山脈を見られるから気持ちがいい。
それに比べて、日本の高速道路って閉そく感を感じる。

車を走らせること1時間あまり。
城壁に囲まれたなんだかすてきなメルヘンな街並みが見えてきた!

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「あれがセゴビアかあ♡
 雰囲気があってなかなかよさそう!」

「おおっ!?
 なにあれ?」

「あれはローマ時代の水道橋です。」

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行く手を遮るようにどーんとそそり立つ石造りの水道橋。
長さはおよそ728メートル。
1世紀に造られた古い建造物が、いまもこうやって街のシンボルのように残っている。

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急斜面の丘の上にあるセゴビア。
当時はこの街にどうやって下から水をひっぱってきたらいいかという課題があったのだそう。
その解決策としてセゴビアの丘と同じ高さの水道橋をつくり15キロ離れた川の水を街に運ぶことにしたんだって。
1884年まで水が橋の上部を通ってセゴビアの街へと供給されていたのだそう。
橋の幅は狭いのに、高さは30メートルほどもあるから、人のなせる技ではなく「悪魔が造った橋」なんて言われることもあるんだとか。

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でも驚くのはそれだけじゃない。
この橋、石と石の間に接合剤をつかうことなく絶妙なバランスで組まれて造られている。
何かの弾みでぐらぐらっときちゃいそうだけど2000年近くたっても、このまま存在し続けているからすごい。

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いまの時代、技術革新で地上何百メートルもある高層ビルや有名な建築家による美しいフォームの建物がたくさんできている。
でもこういう遺跡を目の前にすると、じつは2000年前のほうが建築技術が高かったんじゃないかなって思うことがある。

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街を横断する水道橋。
重厚で存在感があるけれど、大きく開いたアーチが重なっているから重々しい感じはせずに街に溶け込んでいる。

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ちょうど着いたときは太陽が頭の上にあったんだけど、夕方になると西陽で長い影が通りに落ちて陸上にも第2の水道橋ができるらしい。

このセゴビアの水道橋と旧市街は世界遺産に認定されている。
きのう紹介したトレドも世界遺産だった。
「マドリードには何もない」ってバルセロナだけを観光する人も多いけど、マドリードに滞在すれば近郊の世界遺産の2つの街に行けるからマドリードも無視しないでね。

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世界遺産になっていることもあって、この水道橋だけでなく街並みも趣がある。
ヨーロッパの歴史的な街並みって、壁や柱に彫像があったり壁や屋根の色が華やかだったりするところが多い。
だけど、セゴビアやトレドみたいに華やかさや色で勝負しない家も素朴であたたかみがあってすてき。

ちょうど塀を修復している人たちがいた。
昔からのやり方で自然のものを使って修復しているんだろうな。

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家々をよく見ると、壁に凹凸模様がある。
家によって模様が異なる。

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幾何学模様が壁一面に広がっているのを見ると、イスラム建築を彷彿とさせる。
イスラムとヨーロッパの美が融合してできた街並みはスペインならでは。

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スペイン最後のゴシック建築のカテドラルの前で記念撮影。
優雅な姿から「貴婦人」という異名をもつ。

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1525年に建設が始まって、完成したのは1768年。
200年以上もかけてつくるなんて、執念を感じる。

セゴビアは標高およそ1000メートルのところにある城塞都市。
古代から人が住んでいて、昔はケルト人の城があったのだそう。
「セゴビア」という名前も、ケルト語で「とりで」を意味する言葉からきたらしい。
15世紀にはカスティーリャ王国の中心地として街は栄えていった。

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そんなセゴビアに女の子なら一度は憧れるあの物語の舞台になった場所がある。
それは、白雪姫。
ディズニーの白雪姫のお城はここセゴビアのアルカサルをモデルにしたんだって。

木の間からいくつものかわいい塔が見えてきた!

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ほんと、おとぎ話の世界。
細い三角形の屋根と小さな出窓がかわいさを演出している。
最初につくられたのは13世紀で、それから歴代の王たちが増改築してきたお城。

おとぎ話の世界でもあるし、なんか海辺につくった砂のお城のようでもある。

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小さいとき、ヨーロッパにはたくさん古城があって空き家になっているところも多くて、お金を出せばそこを買えるというのを知った。
そして、将来お金持ちの人と結婚して何億円かで古城を買って別荘にしようと本気で考えていた時期がある。

そして、大人になったいま・・・。
結婚した相手はお金持ちではなかったし、お城を買えないどころか入場料がもったいなくてお城の中までは入らない34歳のわたしがいる。

ごめんね、小さかったころのわたし。

でも、胸をはって言える。
「お金持ちにならなくてもお城を買えなくても、満足はできるしそれなりに幸せになれる」って。

小さいときはお城がないと幸せになれないと思っていたかもしれない。
だけど、お金もお城もなくても幸せになれる術を身につけていくことこそが、人間の成長なのかもしれないね。
たまに、お城もなければ金持ちとも結婚できないなんて不幸だと感じる大人の女の人もいるようだけど、そういう人はなんかかわいそう。
だから、こんなふうに成長してきた自分をほめてあげよう。

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白雪姫のお城を見たわたしたちには、このあと任務があった。
きょうここに来た目的はメルヘンなお城や世界遺産の街並みを見るためだけじゃない。
わたしたちは、子豚ちゃんに会いに来たのだった。

子豚ちゃんにはこの旧市街のレストランでも会えるけど、ここよりももっと上質でおいしくて安い子豚ちゃんを味わうために、セゴビアの街から車で10分ほど離れたところへと向かった。

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もうお気づきかもしれないけど、何のために子豚ちゃんに会いに来たのか。
それは、食べるため!
わたしたちは残酷なオオカミなのです。

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あまり知られていないけれどスペイン料理で有名なものに、子豚の丸焼き「コチリーニョ・アサード」がある。
産まれて間もない、まだお母さん豚のお乳しか飲んでいない子豚ちゃんをオーブンでジュウ〜っと焼いた料理で、ここセゴビアの名物料理。
ここは昔のお金持ちのお屋敷をリフォームした雰囲気のあるレストランで、なおかつほかよりも安くておいしい子豚ちゃんにありつけると、チャミとルベンのイチ押しの店。

わたしたちはスープやサラダ、デザートにワインまでついたお得なコース料理を注文することにした。
お得と言ってもひとり25ユーロ。
イクエとケンゾーにとっては高いけれど、でもスペインの由緒あるレストランでこの値段で子豚ちゃんのコースを食べられるのはかなりお得。
おいしいものにはお金を惜しまないことも大切だから、ここは奮発。

スープは2種類から選べた。
イクエが頼んだのはソパ・デ・アホ(ニンニクスープ)。
アホってのはスペイン語で「ニンニク」の意味。
ここカスティーリャ地方のご当地スープ。

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たっぷりのニンニクに、肉の脂身が溶け込んでいてこの味はまさにー

「豚骨スープや!」

九州を離れて2年近く。
このこってり感、にんにく臭、久しぶり!

おいし〜い!!
麺入れて食べたーい!!

つづいてケンゾーが選んだカリョス
牛の内蔵をチョリソーなどと煮込んだ料理。

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豚骨スープに感動していたけど、こっちはもっと感動。
こっちのほうがもっとこってりとしていて味付けも濃い。
どうやったらこんなに奥深くこってりな味付けにできるんだろう。

スプーンを口に運んで、うなずいてみんなに言った。

「スペインが、スペインがやっぱりいちばんかもしれん!」

その前にチャミとルベンに質問されていた。
「これまで旅してきてどこの国の料理がいちばんおいしかった?」って。

「フランスか、中国。
 フランスはチーズも何百種類もあるし
 ソースの繊細な味は素晴らしいし感動する。
 中華料理は安い食堂でも何を頼んでもハズレがなかった。
 でも、スペインもいい線きてるなあ。」


そう言ってたんだけど、もうこのスープを飲んだら「スペイン人すごい!」って尊敬してしまう。
スペイン人の舌は肥えている。

ウェイターのおっちゃんも舌が肥えているからきっと体もこんなに肥えてしまったんだろうね。

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それとスペインはベジタリアンがほかのヨーロッパの国に比べて圧倒的に少ないと思う。
フランスは美味しい料理もたくさんあるけれど、ベジタリアンも多い。
ベジタリアンを否定するつもりはないけれど、食にどん欲であると野菜だけでは満足できない。
スペイン人は肉も魚介も大好きで食にどん欲な人たちだ。

食にどん欲なわたしたちオオカミのもとに、おっちゃんがお皿に入れた子豚ちゃんを連れてきた。

わたしたち、残酷です。
ベジタリアンのみなさん、すみません。
でもわたしたちはこのかわいい子豚ちゃんを見て、テンションが上がっている。

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生後15日くらいの子豚ちゃん。
この子豚ちゃんは縦にまっぷたつに切られていて、これを4人で食べる。
最後は食べられなくてお持ち帰りにしたから、1匹の子豚ちゃんは10人前くらいかな。
いったい毎日何匹、何十匹の子豚ちゃんが母親から引き離されてオオカミたちに食べられる運命にあるんだろう。

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チャミがここに来る前から「子豚ちゃんはすごくおいしいから食べとかないといけませんよー」と言っていた。
「どんな味?」って聞いたらチャミはこう答えていた。

「外はカリッカリ。中はふわっふわ。」

外はカリカリはわかるよ。
でも、ふわっふわって・・・。
豚肉にふわふわはないやろ。
表現力に乏しいと言うか語彙が足りないと言うか・・・。
と、内心思っていた。

ケンゾーもイクエと同じことを思っていたようだった。

じゃあ、そんなわたしたちは子豚ちゃんをいざ食べてみて、どんな感想をもったのかー。

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「うわ!なんこれ!
 ふわっふわやん!!」


「でしょ!」とチャミが笑った。

ほんとうにふわふわの食感。
それでいて外側はこんがり焼かれていて、カリッカリ。
その中間の皮と肉の間は豚足のようにぷにゅぷにゅしている。

ご存知豚肉は部位によって味が違う。
ロース、バラ、モモ、ヒレ・・・。
わたしたちは肉屋さんで「モモください」「バラください」と注文する。
料理屋さんでは「ロース」「ヒレ」なんて区別して料理をだしてくる。
それぞれの部位にそれぞれの味わいがある。

この子豚ちゃん。
とても小さいので違う部位を一度に食べられる。
一切れのなかに、ミルフィーユのようにいろんな味が折り重なっている。

さらに生まれたてなのでふわっふわな柔らかい食感。

これは想像以上に絶品。

最後はデザートで締め。
わたしは、プリン。
ホームメイドのなつかしい甘さ。

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やっぱりおいしい国って大好き。
スペイン、バンザイ!
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スペイン「古都トレド」☆☆ 歩みを止めた町

2014.07.24 07:06|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
日に焼けて色が褪せたTシャツよりも、襟首がデロンデロンになったTシャツの方がみっともないと思っているケンゾーです。
反対に妻は色落ちしたやつよりデロンデロンの方がマシだと言ってます。
客観的にどっちのほうがマシかな?
まあ、どっちもどっちだとは思うけどね。

快適なチャミの部屋で寝泊まりし、マドリードを満喫しているケンゾーとイクエ。
飲んで食べてばかりではあんまりなのでちょっと足を延ばして1Dayトリップをすることに。
といっても朝早く起きるわけもなく、ダラダラとしていたらあっという間に昼になってしまった。
あわててバスターミナルに行くも、目的地に行くバスの前には長蛇の列。
だいじょうぶかな? ちゃんと乗れるかな?

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バスには無事に乗ることができた。
2人が向かうのは、バスで1時間のところにあるトレドという町。
バスはエリプティカ広場バスターミナル発、往復で9.62ユーロ。

トレド

かつては西ゴート王国の首都として、さらにはカスティーリャ王国やスペイン王国の宮廷が置かれた地として長らく繁栄したきたトレド。
けれど1561年にマドリードが首都として定められると、トレドは徐々に時代から取り残されてしまうことに。
そんな「16世紀で歩みを止めた町」とも呼ばれるトレドの旧市街は世界遺産に登録されている。
おなじように「時が止まった町」と呼ばれているチェコのチェスキー・クルムロフは美しくとてもロマンティックな町だった。
トレドはどんな町並みだろう。

バスを降りると小高い丘のうえに城壁や古い建物、突き出た教会の尖塔が見える。
トレドの旧市街だ。

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まずは古都トレドの全景を眺めるため、町の向かい側にある丘まで歩いていこう。
トレドはタホ川にぐるりと三方を囲まれている。
13世紀から14世紀にかけて造られた石造りのサン・マルティン橋を渡って対岸へ。

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橋には塔が備わっていて、要塞の役割も果たしていた。

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橋を渡って後ろを振り返る。
堂々とした門の背後にチラ見えする旧市街の町並み。

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トレドの頂きにそびえる城アルカサルが威容を誇っている。
現在は軍事博物館になっているんだそう。

眺めのいい丘の中腹を目指しふたりで歩く。
町とは対照的に川のこちら側にはな〜んにもない。
なんで家が1軒もないんだろうね。
古くからトレドを取り囲むように流れるタホ川が自然の要塞の役目をして、トレドの町を外部から隔離していたんだろう。

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坂道を登るにつれトレドの古い町並みがだんだんと顔をのぞかせるようになってきた。
岩山の斜面にぎっしりと建物が建ち並んでいる。
もうちょっと上まで登ってみようかな。

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ようやくトレドの全景が見えてきた。
ベージュ色で統一され華やかさはないぶんどこか素朴で、16世紀そのままの町並みはなかなか圧巻で美しい。

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いくつもの教会の屋根が見える。
信仰とともに町は発展してきた。

宗教画家のエル・グレコはこの町で暮らしていて、町を一望できるこの場所がお気に入りでここからトレドの町も描いていたのだそう。

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町を囲むように弧を描いているタホ川。
川に沿って歩いていると、町を回り込むように眺めることができる。
歩くスピードでゆっくり町の表情が変わっていく。

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町は丘のようになっていて、頂上にある宮殿を支えるように家々が積み重なっている。
折り重なる家々はひとつひとつほのかに色が違うけれど、全体的には味わいのあるベージュ色。
柔らかみがある。

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大きな鍵穴のような門をくぐり「歩みを止めた町」の中へ。
そこにはまさに時が止まったままの町並みが残されていた。

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遠くからだと味わいのあるベージュ色に見えた町並み。
丸い石を埋め込んだ壁が、点描画のように少しずつ違う色味のベージュをつくりあげていた。

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およそ400年間にわたりイスラムの支配下にあったトレド。
町の随所にイスラム文化の面影を残している。

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建物の間を縫うように走る狭い路地。
上ったり下ったり、ときには屋根や扉があってトンネルのようになっていたり。

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15世紀後半に建てられたサン ファン デ ロス レイエス教会
よく見ると外側の壁一面に足かせのようなおびただしい数の鎖がぶら下げられている。

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これはイスラム教徒がトレドを支配していた時代に、奴隷となっていたキリスト教徒を繋いでいた鎖。
のちにキリスト教が再征服(レコンキスタ)しイスラム教より解放された証として残しているんだそう。

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イスラム教、キリスト教だけでなくユダヤ教とも縁の深いトレド。
一時期は1万2千人ものユダヤ教徒が住んでいたんだそう。
シナゴーグも10か所あったそうだけど現在では2つを残すのみ。

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そしてこちらがトレドのシンボルとなっているカテドラル
大司教座が置かれていてスペインカトリックの総本山でもある。

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素朴な建物がびっしりと建ち並ぶなか、空を突き刺すようにそびえるこのカテドラル。
重厚で威風堂々としたさまは、かつてこの地が首都として栄えていたことを物語っている。

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中はどうなっているんだろう。
でも入場料を払わないといけないからどうしようかな。
そう思っていたら、一部だけロープで区切られて開放されていた。

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おお〜、さすが!
圧倒されるスケールと迫力ある美しさ。
天井が高く、金色で縁取りされたレンガを積み重ねた壁が特別な空間を作り出している。

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平面の壁画が立体的な彫刻へとつながっている。
描かれた絵が今にも飛び出してきそうだ。

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さて、マドリード近郊の世界遺産、歩みを止めた町「古都トレド」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

派手さはないけれど、まさに時が止まっているかのような昔ながらの町並みが残っている。

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カテドラルやサント トメ教会、サン ファン デ ロス レイエス教会などは入場料がいるけど内部はとても美しくて見応え充分なんだそう。
共通チケットを買ってじっくり観光するのもいいし、ケンゾーたちみたいにカテドラルの一部だけを見て街歩きを楽しむのもいいと思う。

日本からのツアー客も多かった。

マドリードから近いし、町も大きくはないので半日あれば見て回れる。
せっかくマドリードに行くなら、ぜひこのトレドまで足を運んでほしい。
マドリードの華やかさとはまた違った、スペインの古き良き時代がここには詰まっている。

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ケンゾーたちは見られなかったんだけど、夕暮れに染まるトレドの町を対岸の丘の上から眺めたら素晴らしいんじゃないかなあ。
ぜひ古都トレドでタイムトリップしてみてはいかが?
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ピカソを生んだビビッドな国 

2014.07.23 06:54|スペイン☞EDIT
最近「飛ばない豚はただの豚だ」というフレーズを一日20回くらい口にしているイクエです。
どちらがよりそれっぽく、かっこよく言えるかをケンゾーと競っていますが感情を込めてゆっくり言うよりも、スピード感をもたせてやや吐き捨て気味につぶやいたほうがそれっぽくなります。
さらに高度な技、豚の鳴き声を挟みながら言うというのもやっています。
「ブヒ、飛ばな・・ブヒ い豚は ブヒッブヒ ただの ブヒ 豚だ ブヒブヒ」。
そのときもけっしてコメディータッチになってはいけません。
あくまでもダンディーに、です。

スペインの首都マドリード。
ロンドンやパリは特別だけど、だいたい首都というのは都会で人も車も多くて混み合っていて、物価も高く、観光地としての魅力が少ないところが多い。

スペインを旅行する人もバルセロナは抑えるけどマドリードには行かないって人、多いんじゃないかな。

ケンゾーは友人のチャミがマドリードにいるからはじめからマドリードに行くつもりでいたけれど、それまでチャミにお会いしたことのなかったイクエはわざわざマドリードに足を運ぶのもなあ、なんて思っていた。

でも、マドリードに行けばアレが見られるというのを知った。
アレはぜひ生で見たい。
アレを見られるのなら、マドリードに行くのも悪くない。

アレというのは・・・
ピカソが描いた『ゲルニカ』

ピカソの作品の中で異色を放っている大作の『ゲルニカ』は、この先日本で開催されるピカソ展でもお目にかかれることはないと思う。

ということで、ケンゾーは友人のチャミと3年ぶりの再会を果たすため、イクエはピカソの『ゲルニカ』を見るためにマドリードにやってきたので、ふたりともマドリード観光にはまったく期待していない。

でも、チャミに案内してもらったマドリードの街はなかなかステキで美しくて、観光も楽しめる街だった!
都会ってだけじゃなくて、ちゃんと古くて素晴らしい建物もたくさん建ち並んでいる。

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1764年に完成した王宮。
ベルサイユ宮殿で生まれ育ったフェリペ5世がベルサイユ宮殿をまねて作らせたもの。

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ちなみにスペインにはいまも国王がいる。
独裁政治をしていたフランコ統裁のあとに国王に即位しスペインの民主化を進めたカルロス1世。
国民の人気が高かったんだけど、先月退位を表明しその座を息子に譲った。

新しい国王は身長198cmのフェリペ6世。
バルセロナオリンピックではヨットの選手として出場するほどのスポーツマンで、スペインではイケメンで通っている。
ちなみにフェリペ6世の妻(レティシア妃)は元スペイン国営放送の美人アナウンサー。
海外特派員としてアメリカの同時多発テロやイラク戦争なんかも取材した経験をもっているんだって。
ちなみに彼女はバツイチ。

日本だったら離婚歴のある人をお妃さまにするっていうのはほぼ不可能だよね。
イギリスもそうだけど、国王の離婚や離婚歴のある人も王室に迎え入れたりと、離婚について日本よりもずいぶん寛大。

日本の皇太子妃雅子さまに対して海外では「意思が尊重されず身動きが取れない可哀想な悲劇のおひめさま」とけっこう同情されているらしい。
ちなみに、皇太子殿下と雅子さまが出会ったのはフェリペ6世の妹エレナ王女が、スペインから訪日したときの歓迎レセプションだったんだって。
エレナ王女がこのとき来日していなかったら、日本の歴史も変わってたかもね。

話がマドリードから脱線してしまった。
マドリードの街を歩いていると何やらかわいい格好をした人たちにたくさん遭遇する。

白いスカーフを頭に巻いて、赤い花をちょこんとのっけて。
男の人はグレーのベスト。

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テレビも取材している。
ちなみに真ん中の青い服の美しい女性は国営放送のアナウンサー。
レティシア妃もこんな感じで働いてたんだろうね。

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じつはこの日はたまたまマドリードの大切な祝日で、マドリードの守護聖人サン・イシドロの日。
サン・イシドロは12世紀の農民で、井戸に落ちた子どもを救ったり湧き水を噴き出したりといろんな奇蹟を起こし、亡くなってからは雨乞いや治癒の神さまとして祀られるようになったのだそう。

この日はマドリードの人たちはおめかしして、サン・イシドロ教会に参拝する。
教会へと続く「参道」には、屋台が並んでいてお祭り騒ぎ。

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大人も子どももなんだか七五三みたい。

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子どもが真っ赤なカーネーションを頭のうえにのっけていると微笑ましくてとってもかわいい。

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おばちゃまたちも・・・かわいいよ。

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ほかにも違う種類の伝統的な衣装で身を飾っている人たちもいる。
セビージャのフェリアのときもそうだけど、こんな日に街を歩くと中世のスペインを垣間見られたようで旅行者としてはとてもうれしい。
イメージ通りのスペイン。

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たまに外国人に「日本にはもう侍はいないよ」とか「和服なんて着ないよ」と伝えるとショックがられることがある。
でもそんな外国人でも夏祭りや七五三のときに日本を旅するとイメージしていた日本を楽しめていいんじゃないかな。

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スペインの人たちは華やかなのがとても好き。
「華やか」と言ってもイタリアみたいにゴージャスという感じではなくて、明るくてビビッドって感じかな。

スペインを歩いていると、ときどき鮮やかな緑や赤のポロシャツやスカートを着ている人を見かける。
そのたびに「ピカソの絵から出てきたみたい」と思ってしまう。

これまでヨーロッパでいくつもの教会を見てきたけれど、このアルムデナ大聖堂はまさにビビッドなスペインをあらわしていた。

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高い天井を見上げる。
千代紙を貼り付けたような、ジミー大西の絵のような。

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頭上に広がる世界は、これまでの教会のイメージをくつがえす。

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ステンドグラスも斬新。
厳かな教会にこんな表現は不適切かもしれないけど、明るくて生き生きとしている。

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スペインには突き抜けた明るさがある。
格式ある美ではなく、いろんな文化や美的感覚を受け入れている。
昔からヨーロッパとアラブとアフリカの文化が融合する場所だったことも関係あるのかもしれない。

そんな美的感覚に包まれていると、気持ちがいい。

そうそう、マドリードでは念願のピカソのゲルニカも見たよ。
ゲルニカが展示されているソフィア王妃芸術センターでは、ピカソを始めミロやダリなどの20世紀の巨匠たちの作品を見ることができる。
しかも日曜や土曜の午後、平日の夜は入場無料という太っ腹。

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スペインで生まれ育ちビビッドな色をつかうのが好きなピカソだけど、ゲルニカは特別で白と黒のみ。
スペイン内戦のときにナチスに無差別空爆を受けたバスク地方のゲルニカを題材にしたもの。
殺された子どもを抱えて泣く母親、両手を上げて叫ぶ人、死んだように倒れている人、いななく馬・・・。
人々の怒りや恐怖心、悲しみなどが詰まった絵。

ゲルニカ

『ゲルニカ』の前ではみんなが立ち止まり、じっと絵に見入っている。
縦3.5メートル、横7.8メートルの巨大な絵で、ひとつひとつ細部を見ていると新たな発見がありずっとそこにとどまって見ていても飽きない。

ピカソが描く人や動物の絵は、だいたい目や鼻や口の場所が変だったり、均整がとれていなかったり。
そして、子どもが描くような幼い絵に見えたりすることがある。

ゲルニカのそばには制作過程を撮った写真が順を追っていくつか展示されていた。
その写真はとても興味深いものだった。
初期の下書きは、やや「普通」の絵。
ゲルニカの絵は完成に近づけば近づくほど、人や動物の目の位置が不自然にずれ、子どもが描くような絵になっている。
でも、不思議なことにそうなればなるほど、迫力のある絵になっていく。
たとえばゲルニカに描かれている牛や人は、最初は目の位置が普通なのにあとでわざわざ修正されて両目の高さがずれたり輪郭がいびつな形になっている。
でも、そのほうが余計に泣き叫んでいるように見える。

前衛的でへんてこりんな絵を描くピカソだけど、それはインスピレーションなんかで描いてるのではなく、確信犯でかなり計算して描いているのだと思う。

モノクロのゲルニカは、色使いはけっしてビビッドではないけれど、生き生きとした絵を見ているとやっぱりピカソの発想はスペインらしくビビッドなんだと思った。

ここスペインには、ピカソという偉大な画家を生んだ土壌がたしかにある。
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食い倒れの街マドリード 幸せすぎてごめんなさい

2014.07.22 08:39|スペイン☞EDIT
Tシャツの脱ぎ方を妻に笑われたケンゾーです。
まあ、腕をクロスさせる高度な脱ぎ方は生まれてこのかた1度もしたことがない。
あれって親とかに教えてもらうのかな?
ケンゾーは親に教えてもらわなかったなあ。

セビージャ、グラナダとスペインのアンダルシア地方を満喫したケンゾーとイクエ。
次に2人が向かうのは首都マドリード

マドリード

マドリードまでは・・・おとなしくバスで移動。
もうスペインでヒッチハイクはこりごりだ。
グラナダからマドリードまで1人18.52ユーロ、およそ5時間。

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一面のオリーブ畑や自然たっぷりの美しい景色とはしばらくお別れかな。
マドリードはヨーロッパを代表する大都市だからね。

見渡す限りオリーブ畑。
どこまでも続く。

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首都マドリードは意外と観光スポットが少なくてルートから外す旅人も多いみたい。
けれどケンゾーにとっては、まずマドリードありきのスペイン旅なんだな。
なぜかというと、ほぼ3年ぶりの再会が待っているから。

マドリードのバスターミナルまでふたりを迎えに来てくれたのはチャミ。
チャミと出会ったのは岩手県陸前高田市、2週間寝食を共にしたボランティア仲間だ。
外国語大学でスペイン語を専攻していたチャミ。
今は見事に夢を叶え、スペインで働き暮らしている。
そんなチャミの仕事場はマドリードの日本大使館!
いっしょにガレキ撤去なんかしてたときはそんな素振りはぜんぜん見せなかったのに、じつはかなりやり手だったんだね。

仕事終わりに彼氏のルベンとバスターミナルまで迎えに来てくれたチャミ。
なんと今夜は「マドリードへようこそ」ってことで日本食をご馳走してくれることに!!
しかもなんちゃってなんかじゃなくて、チャミが「めっちゃおいしい」とよく食べに行く本物の日本食レストラン。
ああ、楽しみすぎるよ〜。

ウキウキ、ワクワクでやって来たのは「KOKORO」
メニューを見ると、出た!寿司!!

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もちろん「〇〇ロール」なんていうなんちゃってじゃないよ、本物の握りだよ。
とりあえず枝豆と「一番搾り」、イクエは冷酒で乾杯 ♪
湯でたての枝豆なんていつ振りだろう、ウマすぎて顔がゆるゆるだ。

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いよいよお待ちかね、本日のメインディッシュが登場!
握り寿司の盛り合わせだー!
見てよ、「SUSHI」じゃないよ、ちゃんと本物の「握り寿司」だよ。

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炙りまである!

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味はね、もうね、言葉になんないよ。
ああおいしい、ほんとにおいしい。
やっぱり寿司は最高だ。

久しぶりの日本食に興奮してしまってちゃんとチャミとルベンを紹介してなかったね。
こちらが久しぶりに再会できたチャミと彼氏のルベン。

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チャミは外国語大学在学中、セビージャ大学に留学経験がある。
「カルメン」の舞台になったあの元タバコ工場の建物で勉強してたんだって!
ケンゾーとイクエもついこの間見に行ったばかりだよ。

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彼氏のルベンはIT関係の青年実業家。
社員は60人くらいいるんだって。
まだ若いのにやり手だねえ。

大興奮の日本食祭りはまだまだ終わらない。
満を持して餃子と焼きそばの登場。

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皮がカリカリに焼けた餃子と目玉焼きが乗った焼きそば、そしてキンキンに冷えた生ビール。
怖いくらいに幸せすぎる。

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日本でこの記事を読んでる人は「大げさな!」って思うかもしれないけど、ほんとに大げさじゃなくて興奮しまくりだったケンゾーとイクエ。
チャミ、おいしい日本食とお酒をありがとう!

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お腹いっぱいになってやって来たのはチャミの家。
そうマドリードではチャミの部屋に泊まらせてもらえることになってるんだよね。
マドリードではチャミにどっぷりとお世話になるつもり。

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物が少なくスッキリきれいなチャミの部屋。
でもけっこう大きな車のオモチャが棚の上に鎮座している。
チャミには似つかわしくないオモチャが嫌でも気になる。

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「これ何?」と尋ねると、ルベンが目をキラキラさせて見せてくれた。
チャミがルベンにあげた誕生日プレゼントなんだって。
「ちゃんとエンジンも可動するだよ!」だって。
60人の従業員をまとめる社長なんだけど、お茶目でちょっと子どもっぽいところもルベンの魅力なのかな。

モロッコ・マラケシュのメディナで買ったお土産も無事に渡せたし、おいしい日本食とお酒で大満足のマドリード初日。

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さてとそろそろ寝ますか・・・の前に、もうひとつ大事なイベントがあるんだよね。
じつは、きのう5月13日はイクエの誕生日
イクエには内緒でバースデーケーキを用意してもらってたのだ ♫

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前もってチャミに「イクエの誕生日になにかサプライズをしたいんだけど」って相談。
そしたらなんと、ルベンの実家はパン屋でケーキも作ってるからバースデーケーキをお願いしてくれることに。
お店で人気のミルフィーユの上には、スペイン語で「誕生日おめでとう イクエ」。

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ほんとはきのう、ちょうど誕生日にサプライズする予定だったんだけど、ATMでキャッシュカードが吸い込まれてセビージャに延泊したから1日過ぎてしまった。
でもチャミとルベンにお祝いしてもらってよかったね。
イクエ34歳のお誕生日おめでとう。
ふたりでいい一年にしていこうね。
ケーキを食べるイクエの写真を撮り忘れてゴメンね。


快適なチャミの部屋でつかの間のマドリードライフを楽しんでいるケンゾーとイクエ。

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ケンゾーがマドリードで楽しみにしていたのはバル巡り ♪
なんたってケンゾーとイクエにはチャミとルベンが付いてるからね。
本場のタペオ(バルのはしご)の楽しみ方を教えてもらおう。
チャミとルベンの仕事が終わり、夜の街へと繰り出していく。

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時刻は10時過ぎ。
チャミもルベンも仕事場から帰るのは毎日9時過ぎ。
仕事ものんびりなスペインだけど、大使館職員や青年実業家はそうもいかないみたい。
毎日おつかれさま。

旧市街の中心、マヨール広場周辺にはレストランやバルが集まっている。
身動きが取れないほど店内が賑わっている店も多いし、テラス席はどこも客でいっぱい。
スペインは景気が悪いってニュースなんかでは聞いてたけど、いやいやどうして、めっちゃ活気があるやん。

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1軒目はこちら「LA SOBERBIA」
タペオは割り勘で楽しむのがマドリード流。
日本と違うのは、飲む前にみんなからお金を集めて会計のときにそのプールしたお金から支払うってこと。

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この店のチャミのおすすめは、ホタテの・・・なんかソースがかかっためっちゃおいしいの!
ごめんなさい、料理のディテールは忘れちゃいました、てへ。

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とにかくクリーム状になってるホタテが濃厚。
そして忘れちゃったけどソースがこれまたおいしい!
とにかく、おいしかった!ごめんなさい!
こってりチョリソーと脂がよくのった生ハムも安定のおいしさ。

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2軒目は観光客にも有名な「Mesón del Champiñon」
この店の看板メニューはマッシュルームの鉄板焼き。
日本語がビミョーだけど、まあいいか。

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ここでスペインバルのプチ情報をひとつ。
『その店がおいしいかどうか、人気があるかどうかを知るには床を見るべし』
どうしてかと言うと、バルでは使い終わったナプキンや爪楊枝は床にポンポン捨てていく。
床のゴミが多くて散らかってる店ほど賑わってる店ってことなんだって。

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超有名なマッシュルームの鉄板焼きがこれ。
肉厚のマッシュルームが外はカリカリ、中はジューシーに焼かれてる。
ガーリックとオリーブオイルの香りがたまらない。

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そりゃ、ビールもワインもサングリアもぐいぐい進むよ。
いやあ幸せだあ。

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時刻は午前0時。
でも街中はまだまだ大盛り上がり。
人気のバルの店先は人であふれ、店内は足の踏み場もないほど混みあっている。

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今夜のタペオを締めるのはここ、サン・ミゲル市場
え?市場? こんな夜中に市場に行ってどうするの?って思うよね。

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でもね、このサン・ミゲル市場はとても画期的な市場。
なんと市場が丸々バルのようになってるんだな。
ほらね、午前0時でこの活気。

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基本は立ち飲みスタイル。
市場だけにチーズやハムや総菜、さらにはスイーツまでいろんな種類の店がずらっと並んでいる。
寿司屋さんまであってビックリ。

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飲み物は専門の店で買う。
今回はその名も「サン・ミゲル」というビールをチョイス。
レモンを搾って入れるとスキッとさわやかに。

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サン・ミゲル市場の目玉はなんと言ってもこれ!
人だかりができるほど人気なんだよ。

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生牡蠣!
新鮮な牡蠣が食べられるのは市場ならでは。
プリプリでミルキーな牡蠣を堪能。

いやあ、食い倒れ、飲み倒れの街マドリードだな。
でも飲んで食べてばかりじゃないよ。
あしたはちゃんとマドリード観光をお伝えします ♫
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困ったときはこのブログを読め!

2014.07.21 07:47|スペイン☞EDIT
リアルタイムでは国際バスに乗って、アルバニアからギリシャへ入る国境でブログを書いているイクエです。
さきほど、アルバニアの警察官がパスポートを回収していきました。
このままバスに乗っていると、スタンプを押したパスポートが返却される仕組みです。

グラナダにやってきたイクエとケンゾー。
なぜここに来たかというとー

美しいことで有名な世界遺産アルハンブラ宮殿を見るため。

ケンゾーが見たいと言っていた。

「スペインに来たからにはアルハンブラ宮殿は見とかないかんやろー。」
「アルハンブラ宮殿? なんだっけ? それ。」

「アルハンブラ宮殿たい!
 アルハンブラ宮殿と言えば『アルハンブラの思い出』やろ。」

「『アルハンブラの思い出』?
 なんそれ? 映画?」


「アルハンブラ」というキーワードを聞いても何もピンとこなかったイクエ。
ケンゾーがYouTubeで『アルハンブラの思い出』のギター演奏を検索して見せてくれたけど、「ふ〜ん」という感じだった。
聞いたことあるような気がしないでもない。

アルハンブラ宮殿というのはイスラム教のナスル朝時代につくられた城塞都市で世界遺産となっている。
ヨーロッパでは珍しい美しいイスラム建築のアルハンブラ宮殿はさまざまな名声で賞賛されている。

「地上の楽園」
「スペインの至宝」
「イスラム芸術の最高傑作」
「水の宮殿」

そして「ここを訪れなければスペインに来た意味はない」なんて言われる。

ちなみに『アルハンブラの思い出』は、スペインの作曲家がつくったギターの独奏曲。

最上級の言葉でほめたたえられ、ロマンチックな音楽の題名にもなっているアルハンブラ宮殿。
グラナダに来たからには絶対行かないとだめでしょう。

でも、ふと思った。

ほんとうにそこは「地上の楽園」?
「イスラム芸術の最高傑作」と呼ばれるのなら、これまで中央アジアやイランやアラブの国々で見てきた建物をうわまわるほど美しいのかな?

なんでこういうことを思ったかというと、グラナダのお土産屋さんに置いてあるポストカードの写真がどれもほとんど同じところを同じ構図で撮った写真だったから。

「スペインの至宝」とまで言われる宮殿なら、どこを撮っても絵になるはずでいろんな写真があってもいいと思うんだけど・・・。

もしかしたら、これってたいしたことないんじゃないの?

インターネットでアルハンブラ宮殿について検索してみる。
やっぱりほとんど同じところを同じアングルから撮っている。
そして、写真を見ても「うわ〜美しい!ぜひ生で見たい!」っては思わない。

「ねえ、ケンゾーはアルハンブラ宮殿の中に入りたいんだよね。
 そのためにここまで来たもんね。」

「う〜ん、どうしようか。
 入場料高いしね。
 14ユーロするもんね。
 別に外から眺められればいいけん。
 いかんならいかんでもいいよ。」


グラナダまで来てあえてアルハンブラ宮殿に入らないなんてほかの人には考えられないかもしれない。
だけど、わたしたちは世界遺産のすぐそばに来たのにそこに入らなかったことはこれまでにも数回あった。

いちばん大きな理由は「入場料が高いのに、そんなに魅力を感じない」ということ。
でもみんな行っているところだし、せっかく近くにいるのに入場料をケチって行かないのはかえってもったいないかもしれない。
だってあとになって「やっぱり見たい」と思っても、もう一度日本からそこまで行くのにお金も時間もかかる。
せっかくのチャンスを手放すことになる。

さて、今回はどうしたか。

わたしたちはアルハンブラ宮殿が建つ丘を目指した。
ホテルを出て、繁華街を通り、緩やかな坂を登って行く。

このあたりの家の窓には小さなベランダがあるけれど、人がそこに座ってくつろぐためでもなく、洗濯物を干すためにあるのでもなさそう。

ただ、お花を飾るために存在しているかのよう。

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夏はとても暑くなるグラナダで、アルハンブラ宮殿は丘のうえにあるので涼しくて過ごしやすいのだそう。
繁華街を抜けると、丘へと続く入口の門が見えてきた。

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あそこで入場料を払うのかな。
入るべきか、入らざるべきか。
決断するときがやってきたのかなって思ったけど、入口は開いていてチケット売場はなくここはまだ無料で入れそう。

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毎日が旅のイクエとケンゾー。
でも、旅をしているからといって毎日観光地めぐりをすることだけが目的ではない。
有名な観光地よりも、現地の人と出会ったことや安い食堂で食べたものや宿を見つけるために歩き回ったことや、面倒くさい値段交渉や市場や住宅地で人々の生活を垣間見たことのほうが思い出に残っていたりする。

そして、いまわたしたちは旅と同時に生活もしている。
生活をしていくうえで大事なことはお金のやりくり。
短期旅行だと旅をしているその瞬間は特別なものでせっかく旅をしているんだからと観光やグルメやホテルにお金をかけるけれど、いまはそうはいかない。
出費を抑える努力をしないといけないし、ここぞというときにはお金をかけたい。

日本で生活してるときも、普段は家でつくる料理や安い定食屋さんのランチや300円のお弁当を食べて、特別なときにおいしいレストランや居酒屋で外食をする。
そりゃあお金があれば毎日高くておいしいものをいただきたいけど、でもだからといって普段の食生活を不幸とは思わないしそれに満足している。

それといっしょだ。

たまにわたしたちみたいな貧乏旅行に対して「せっかく旅行しているのにそんなにケチケチしてどうするの? なんのために旅行してるの?」なんて言う人もいるけれど、わたしたちはこれでいい。

忙しかった社会人時代に、年に一回もらえる貴重な連休で海外に行くときはちょっとラグジュアリーな気分を味わいたかったかもしれない。
でもいまは旅をしながら生活している。

「とりあえず有名な観光地だから行っとこう」ではなくて、「ここはいいや」「ここにはお金をかけよう」とあれこれ悩みながら選択し、自分たちの旅をつくっていくというのは案外おもしろい。

日本での生活もいっしょだと思う。
「きょうは我慢しよう」とか「仕事がんばったから贅沢しよう」とか自分なりに生活にメリハリをつけて暮らしている。

とはいっても、スペインに来ていて、しかもグラナダに来ていて、この有名な観光地アルハンブラ宮殿に行かないのはもったいないんじゃないか?
しかも、アルハンブラ宮殿は大人気観光地なので入場制限がある。
一日に入場できる人の数が決められていてチケットがすぐ完売することもしょっちゅうだし、チケットを買うときに入場時間まで指定される。
それほどみんなが行きたがる場所。
わたしの心は揺れ動いていた。

判断がつかないから、インターネットでほかの人の感想を見つけて読んでいた。
世界一周でここを訪れた人のブログにあった言葉は「美しすぎる」とか「超感動」とか。

でもそこにあった写真を見ると「これってイランで見た宮殿をこぶりにした感じだなあ」とか「ウズベキスタンのモスクの方がきれいじゃないかなあ」とかそんな風に感じてしまう。

それに・・・。
ときどきほかの人の旅ブログ(過去に旅した人のも含めて)を見て「ちょっとこれ大げさに書き過ぎじゃない? 実際はそんなでもないのになあ。」とか「めちゃくちゃウマい!って書いてるけど、普通の味だったけどなあ。」って思うことがある。
わたしの感動が薄いだけで、その人はほんとうに感動しているのかもしれない。

でも、大げさに書きすぎるというのは実際あると思う。
というのも、ブログを読んでいて「ほかの人が味わってないことをやっている優越感」のようなものを文面からチラチラ感じてしまうときがあるからだ。
自分らしい旅をしていることを誇りに思うことは自然なことだけど、なんか旅をしていることに酔っているというか、「みんなが見たことないところはこんなにすごいんだよ」「自分は見てきたよ、いいだろ」と自慢しているような・・・。
旅していることなんてなんの自慢にもならないし、むしろ旅人より社会人のほうがすごいんだけど。

って、こんなことを言ってるわたしだけど、このブログからもそんなふうに感じる人がいるかもしれないのであんまり言えないか。

ある有名な旅ブログではアルハンブラ宮殿が絶賛されていた。
でも、この人いつも大げさに書いてるしなあ・・・。
参考にならないよなあ・・・。
(いや、その人はわたしたちよりも感受性豊かでほんとうにいつも感動してるのかもしれない。)

「ねえ、あのブログを見よう!
 あのブログで絶賛されていたら行く。
 そうじゃなかったら行かない。」

「よし、そうしよう。」

そのブログというのは世界一周の旅をつづった『 WORLD RUNNER 』。
イクエとケンゾーは彼のことを勝手に「ランナーくん」と呼んでいる。
(といっても間寛平みたいに走って旅しているわけではない。)

ランナーくんはかなりマニアックなところにも足をのばしていて旅の情報も豊富。
前からランナーくんのブログを参考にすることが多かったんだけど、イタリアのベネチアで偶然会ったときは感動した。(その時の記事はこちら

ランナーくんは大げさに書いたりせず淡々と正直に自分の感じたことをいつも書いている。

心が決まらないわたしたちは、アルハンブラ宮殿に行くかどうかの一大決心をランナーくんのブログにゆだねることにした。

そしてきのう、わたしたちはアルハンブラ宮殿に入るかどうかを決めた。
ふたりでちょっとドキドキしながら、ランナーくんのブログを開いた。

タイトルは「念願の?アルハンブラ宮殿!」

ランナーくん、あなたの正直な感想はどうだったの!?

文章を読んだ。

まずは、宮殿内がすごくキレイに整備されていて庭園の管理にたくさんのスタッフが関わっていて維持費もかかるから入場料が高くなるのは納得できると書かれている。

なるほど〜。

そしてヨルダンのペトラ遺跡は6000円以上してこれは異常な額で意味不明、管理している政府が調子にのっているとしか考えられない、ということまで言及されている。

わかるよ〜、同感!
そのとおりだと思う!!

で、どうなの?
アルハンブラ宮殿は?

「かっこいい」とか「すごい」と書いてるけど、全体的な感想は?

そこに書いてあったのは・・・。

「宮殿としてはまぁまぁ、イスラム建築としてもまぁまぁ。
正直イランとかウズベキスタンで見てきたようなのが断然かっこよかったしキレイだった。」


そして、わたしたちの決断は決まった。

ありがとう!ランナーくん。
これでスッキリしました。
(勝手に参考にしてゴメン!!)

ということで、イクエとケンゾーは入場しないことに決めて、とりあえず時間はあるので近づけるところまで行ってみることにしたのだった。

宮殿へと続く坂道を歩いていると、脇道にそれる道があってそこに門のようなものが見えた。

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門の上にはイスラム建築らしくアラビア語の彫刻。
でも、そのうえにはイエスを抱いた聖母マリアというキリスト教を象徴するような像が。

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このアルハンブラ宮殿は8世紀ごろから要塞がつくられはじめ、1200年代から1400年代のナスル朝時代に宮殿や門や庭園などがつくられていったんだって。
どれもイスラム芸術をふんだんに取り入れたものだったけど、1492年にカトリックによってグラナダが陥落したので、こんなふうにもともとのイスラム建築にカトリックの要素が混ざったんだと思う。

「この門の先に行ってみよう。」
「いや、なんもないよ。
 ていうか、入れんやろ。
 みんなが行きよるのはあっちの道やもん。」

「じゃあ、待っとって。
 ちょっと見てくるけん。」


そう言うと、丘を登ってきて暑そうにしているケンゾーもしぶしぶついてきた。

「門、開いとるやん!」
「え、入れると?
 チケット売場もないやん。」


恐る恐る中に入る。
道が上のほうに続いている。

そしてー。

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「ここ、アルハンブラ宮殿のなかやん!」

グラナダの白い壁の町並みが城壁の向こうの方に見える。

なんか、知らないうちに入場できてしまった。

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じつはあとで知ったんだけど、アルハンブラの城壁の内部には複数の宮殿、庭園や教会、ハマム(公衆浴場)などがある。
そのうちいくつかの施設はチケットがないと入れないけど、一部の宮殿や施設はチケットがなくても入れる仕組みだった。

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カルロス5世宮殿。
1526年に新婚旅行でアルハンブラ宮殿を訪れたカルロス5世がアルハンブラに惚れ込み、自分もここに宮殿をもちたい!とつくった宮殿。

チケット確認の人がいないかどうか恐る恐るうかがいながら先に進む。

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セーフ。
ここも無料で見られるエリア。
宮殿だけど中央がぽっかり開いていて、まるで闘牛場のような雰囲気。
真ん中に立って、手をたたいたり声を出すと不思議なほど反響する仕掛けも。

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2階建てで、ぐるっと囲むように部屋がある。

ルネッサンス様式の斬新な宮殿をつくらせたのはいいけれど、のちに資金難になって屋根がついたのは18世紀になってからだったんだって。

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部屋の一部は今では博物館として使われている。
イスラムらしい幾何学模様の美しい木製のドアやタイルの壁、調度品を見ることができた。

残念ながらアルハンブラ宮殿の目玉とも言えるナスル朝宮殿なんかはチケットがないと入れない。
それでも良く手入れされた花の咲き誇る庭を見たり、ヨーロッパ建築には珍しい屋根や天井を見たり、チケットを買わなくてもここまで来る価値は多いにあった。

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わたしたちはチケットを買わなかったけど、せっかく旅行でグラナダに来るのなら「地上の楽園」と呼ばれる宮殿を少しお金を出して見るのもけっして悪くないと思う。

グラナダの街の中を歩いていても、イスラム芸術を取り入れたこんな建物は目にすることができるけど、アルハンブラのナスル朝宮殿はこんなのの10倍くらいは美しいはず。

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じつは「アルハンブラ宮殿」として写真で紹介されるとき、内部よりも丘のうえに凛々しくそびえるその外観が紹介されることが多い。
ということもあってわたしたちは「外から見られれば、それでいいんじゃない?」と自分たちの決断を納得するようにしていた。

だからアルハンブラ宮殿の美しい外観を見るために、ベストポイントへ移動。

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このあたりは「アルバイシン」と呼ばれ11世紀にイスラム教徒によって築かれた街並み。
白い壁に石畳。
グラナダの魅力はアルハンブラ宮殿だけじゃない。

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白壁が続く住宅街を登っていくと、グラナダの街が少しずつ眼下に見えてきた。

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そして、何やらたくさんの足が!
きっとあそこがビューポイントだ。

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足が並ぶところまで行ってみると。

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うっすらと雪を抱いたシエラ・ネバダ山脈。
統一感あるシンプルな色合いにもかかわらず、山々をバックに強い存在感を放つアルハンブラ。
そこだけ時空を越えた空中都市のよう。

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もうこの景色でもじゅうぶん美しい。
でも、もっと高いところから見下ろすアルハンブラはどんな感じなんだろう。

宮殿の中に入っていない分、見られるだけ見たいという欲が出てくる。

さらに街の外れにある山へと向かった。
遠く離れるほど不思議とアルハンブラが大きく見える。

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いっぽう、白壁の家々はとても小さくておもちゃみたい。

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夕陽を受けてピンクに染まっていくアルハンブラ。
あの美しい宮殿のなかには、どんな美しい光景が広がっているんだろう。

「地上の楽園」
「スペインの至宝」
「イスラム芸術の最高傑作」
「水の宮殿」

見てないからこそ、想像してみる。

うん、わたしたちはこれでよかったんだ。
きっと、あの中はまぶしいくらいに美しい芸術でうめつくされている。

それを確かめられなかったけど、でも手が届かないものほど崇高なものに思える。

ケンゾーは『アルハンブラの思い出』を口ずさむ。

ふたりでアルハンブラの内部に想いを馳せ、2時間近く遠くから眺めていた。
あそこにはきっと極上の芸術がつまっている。

ふたりが夢見るアルハンブラはまぼろしのように闇に溶け込んでいく。

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そこにほんとうに極上の芸術がつまっているか。
どうかグラナダに行かれた方は、ご自分の目でお確かめください。
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ええー!スペインなのにダメなの?!

2014.07.20 05:50|スペイン☞EDIT
自分で前髪ともみ上げを切ったらビックリするくらい変になったケンゾーです。
おとなしく妻に切ってもらえばよかった。
エジプトでちゃんと散髪しよう。

華やかだったフェリアに情熱的なフラメンコ、そして感動的でさえあった闘牛。
満喫したセビージャに別れを告げるはずが、クレジットカードがATMに吸い込まれてしまいもう1泊するハメになってしまったケンゾーとイクエ。
まあしょうがないけど、これがフライトを翌日に控えてたりしたら大ごとだった。

日曜日にもう1泊して翌日の月曜日。
銀行が開くのは8時15分という中途半端な時間。
開店時間前でも対応してもらえるかもしれないので、早起きしてちょっと早めに銀行へ。
だけどね、対応どころか行員がまだ1人も出勤してないんだよ。
開店まであと20分なのに。

10分前になってようやく1人ご出勤。
女性の行員に事情を説明すると「あ〜、はいはい」って感じでもうちょっと待つように言われた。
この感じだと、きっとカードが出てこなくなることはしょっちゅうなんだろうな。

銀行を開ける時間になろうとしたとき、ぞくぞくと行員が出勤してきた。
日本みたいに早めに出勤する必要はなさそう。
ケンゾーとイクエがガラス越しに中をうかがいながらじっと見ているけど、無視している。
8時15分になって、ようやく対応してくれた。
時間以外にちょっとでも働くことは、嫌なんだろう。

ATMに近づく行員。
そして1分もしないうちに、後ろからカードを取り出した。
手には2枚のカード。
一枚はケンゾーのカード。
ほかのひともこの土日に吸い込まれる被害にあっていたようだ。

「パスポート」と言われて渡すと、名前を確認しただけで「はいよ」って感じでカードを返してもらった。
面倒な手続きもなくすぐに手元に帰ってきたのは嬉しいけど、わざわざ延泊までしたのにあまりにもあっという間すぎてなんだか複雑な心境。

まあ、何はともあれ無事にカードが戻ってきてよかった。
予定より1日遅れで次の街へ出発だ。
次なる目的地はグラナダ。

グラナダ

セビージャではホテルも高かったし、フラメンコや闘牛にけっこうお金を使った。
しかも予定外の延泊まで。
このあともスペインではけっこう出費がかさむことが予想されるので、なんとかお金を節約したい。
となると・・・ヒッチハイクやっときますか!

ケンゾーとイクエがはじめての国でヒッチハイクをするときには『 HITCHWIKI 』(http://hitchwiki.org)というサイトを参考にしている。
このサイトには世界各国のヒッチハイクの傾向と対策や、お奨めのヒッチポイントが載っているのでとても便利。
モロッコで出会ったドイツ人のバックパッカーに教えてもらった。

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観光大国、陽気で人懐こいスペインはヒッチハイク楽勝なんじゃない?とのぞいて見ると・・・。
『スペインではヒッチハイクは一般的なものではなく、外国人しか行なっていない。しかし、親指を立てるサインはヒッチハイクだと理解している』

ガーン!
まさかのスペインでヒッチハイクが厳しいなんて。
出会ったスペイン人はみんな優しくてノリがよかったのに、信じられない。
とりあえず1回トライしてみよう。
意外と拍子抜けするほど簡単にゲットできるかもしれないしね。

セビージャからグラナダまではおよそ250km。
まずは市街地からバスに乗って郊外のハイウェイの入口へ。
HITCHWIKIには、どこでヒッチハイクポイントがしやすいか地図で説明されているし、ヒッチハイクポイントまでの行き方も細かく説明してある。

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ハイウェイは車を止めるスペースがなくて危険なので側道でチャレンジ開始。
木陰に立ってはいるんだけど暑くてたまらない。
短期決戦、さあ止まってくれ!

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・・・・。
あっという間に30分が経ってしまった。
こちらにまったく見向きもせずに通り過ぎる車ばっかり。
やばい、止まる気がまったくしない。

こうなったら必殺の技を使うことに。
紙に「グラナダ」と途中の街「マラガ」と書いてドライバーにアピール。
たのむ、止まってくれ〜!

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・・・・。
ふたりの願いむなしくさらに45分が経過。
炎天下の中立ち続けた疲れ。
車が止まらない精神的ショックでイクエの顔が見てられなくなってきた。

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だめだ、もうレフリーストップ。
これ以上続けたらイクエが干涸びておばあちゃんになってしまう。
スペインでのヒッチハイクはあえなくノックアウト。
ふたりとも傷心しきって市街地へと戻るバスに乗った。
けっきょく往復のバス代5.6ユーロ損してしまった。
もう溜め息しかでない。

バスターミナルでグラナダ行きのバスに乗る。
セビージャ 〜 グラナダは1人22.59ユーロ。

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出発して3時間、雪を被った山が見えてきた。
シエラ・ネバダ山脈だ。
グラナダはその裾野に広がる街。

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ケンゾーとイクエにはひとつ気がかりなことが。
グラナダには2泊する予定ですでにネットでホテルは予約済み。
だけどセビージャの滞在が1日延びてしまってグラナダ滞在がずれてしまった。

延泊が決まった時点ですぐにホテルに変更依頼のメールを送って、さらにセビージャのホテルのスタッフに電話までかけてもらって宿泊日の変更を伝えてもらっていた。
キャンセルするわけじゃなくて1日ずらすだけだから大丈夫だろうと思ってたんだけど、きょうになって予約サイトのBooking.comからキャンセル料として宿泊費全額カードから引き落としたというメールが送られてきたんだよね。
Booking.comにもキャンセルじゃなくてちゃんと泊まりますってメールで説明したんだけど、当のホテルが追加料金なしでちゃんと泊めてくれるかどうかが気がかり。

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結果的には、追加料金を払う必要なく泊まることができた。
「HOSTAL NEVOT」
ツインルーム1泊19ユーロ
バス・トイレ付き Wi-Fiあり キッチン・朝食なし

グラナダの町並みもとても美しい。
ブティックや靴屋さんがとても多く、人々の購買意欲もとても旺盛。
店の紙袋を両手にぶら下げた女性たちが街を行き交っている。

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ブティックやレストラン、パブが軒を連ねる路地を抜けるとカテドラル(大聖堂)が姿をあらわす。
1518年に建てられはじめるまではここにモスクが建っていたんだそう。

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ゴシックやルネッサンスなどいろいろな様式がミックスされたカテドラル。
ところどころイスラム様式も残っているんだそう。
素人にはよく分かんないけどね。

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グラナダはイベリア半島でのイスラム最後の砦だった場所。
711年にイスラム国家だったウマイヤ朝がアフリカ大陸からジブラルタル海峡を越えイベリア半島に上陸し、イベリア半島のイスラム化を進めていく。
イスラム勢力に対抗し、イベリア半島を取り返そうとしたキリスト教勢力の活動がレコンキスタ(国土回復運動)。

11世紀以降イスラム勢力は衰退していき、南へ南へと追いやられていく。
そしてイスラム最後の王朝ナスル朝の拠点となったのがここグラナダ。
しかしこの地で2世紀以上踏みとどまるも1492年にグラナダ陥落、レコンキスタが達成された。
グラナダからイスラム教徒が追放されモスクは教会へと作り替えられるも、イスラム様式の町並みは壊されることはなかった。
今現在も街のそこかしこに残るイスラム建築が、イスラム国家だった面影を静かに伝えている。

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グラナダの街の散策は小さなダーロ川沿いがおすすめ。
アルバイシンと呼ばれるこの地区はグラナダでいちばん古い町並みが残っている。
川の両側に古くてかわいい建物が建ち並び、中世そのままの世界を楽しむことができる。

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川のほとりから上を見上げれば、イベリア半島におけるイスラム芸術の最高傑作と呼ばれているアルハンブラ宮殿の姿が。

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ここから眺めるとちょっと無骨な感じに見える。
アルハンブラ宮殿はあした詳しくお伝えします ♪

やがて日が暮れて夜の帳が下りてきた。
グラナダは夜も楽しみがいっぱい。

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スペインの夜と言えばバル巡り。
なかでもグラナダのバルはとても有名。
飲み物を注文するとタパスと呼ばれるおつまみが無料で付いてくるのだ。
しかもそのつまみのクオリティーがなかなか高いんだそう。
コミカルなキャラクターが目印のバルに入ってみる。

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ケンゾーはビール、イクエはサングリアを注文。
ほんとにタダで食べ物が食べられるのかちょっとドキドキだったんだけど・・・

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ちゃんと出てきたよ!
バゲットの上に生ハムとチーズ。
これは1人に1つずつってことだね。
ケンゾーだけ飲み物のおかわりを頼んだら・・・

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今度はパンに豆と生ハムを挟んだタパスが1つやって来た。
なるほどね、店によってタパスの種類も違うだろうからはしごをしていったら楽しいだろうね。

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ケンゾーとイクエも2軒はしごしてバル&タパス巡りを楽しんだ。
でもね、やっぱりおつまみはおつまみでしかない。
居酒屋の突出しをいくつか食べたってお腹いっぱいにはならないよね。
タパスが無料でサービスされるものの飲み物1杯2ユーロくらいはするので、お腹を満たすほど注文するとなれば結果的にそれなりの値段になってしまう。
けっきょく帰りにスーパーでインスタントラーメンを買って、マグカップと電気コイルを駆使して夜食を作って食べることに。

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タパスでお腹を満たすつもりで行くのはやめた方がいいかな。
あくまでもつまみ、おまけ程度に思ってた方がいいと思うよ。
きょうは朝早くから大変だったね。
イクエはヒッチハイクのとき顔がおばあちゃんになりかけてて心配したけど、酒を飲んでラーメン食べて明日は復活だ!
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クレジットカードがATMから出てこない!

2014.07.19 06:49|スペイン☞EDIT
ヨーロッパを旅しているとゲイの人によく出会うイクエです。
男2人でバックパッカーをやってる人は案外、ゲイカップルが多いんじゃないかな。
ヨーロッパに比べると日本はまだまだ同性愛者が住みにくい国ですね。
わたし自身、同性愛者に理解を示そうとしながらも、いざ同性愛者に出会うと「え!」って内心とまどっていたけれど、いまじゃ「ふ〜ん、同性愛者か。」ってふつうの事のようにとらえて驚かないようになりました。

セビージャをにぎやかにしている春祭りフェリア!
会場には1000以上のカセータ(テント小屋)が並び、華やかな衣装を着た人たちが飲んで踊って大盛り上がり。
馬や馬車のカッポカッポという音が響き、まるでタイムスリップした気分。

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でも、そんなフェリアの会場に行かなくともフェリアの熱気は街中で感じることができる。
この時期、地元の人たちはタクシー代わりに馬車を使う。

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繁華街でも馬車が行き交い、車とともに信号待ち。

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通りを歩いていたら、バル(居酒屋)の前に人だかりができている。
音楽に手拍子、笑い声。
いったいなんだろう?

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近づいてみると、お酒を飲んでいい気分になった一般の人たちがフラメンコに似たセビジャーナスを即興で踊っている。
ダンディなおじさんが歌っていて、それにあわせておばさまたちがステップを踏む。

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普通の地元の人たちがこんなふうに自分たちの伝統舞踊を身につけていて、ためらいなく自然に踊れるっていうのはなんだかうらやましいなあ。

いちばんスペインらしいと言われるセビージャを、よりスペインらしくするフェリア。
お祭りだから安い宿がいっぱいで1泊47ユーロするホテルに4泊することになったけど、満喫できたからいいか。
いよいよ、あすでここセビージャともお別れ。

闘牛もフラメンコもオペラも堪能したから、けっこう出費がかさんだ。
持ち金がないから、ATMでお金をおろさないと。

長期旅行をしている人の多くがキャッシュカード機能つきのクレジットカードを持ち歩いていて、その国に入るたびにATMでその国の通貨をおろしている。

ちなみにわたしたちが使っているのは、地元の福岡銀行のカード。
「え?福岡銀行?そんなローカルなカードを海外で使ってるの?」って思われるかもしれないけど、福岡銀行のアレコレカードはとてもすぐれもの。
1回の利用で手数料がたった105円しかかからない。
これは、福岡に住んでいなくても海外で利用する人はつくったらいいと思う。

いまはたいていどの国でもほとんどのATMがVISAやMasterカードに対応しているから、セビージャのような大都会ではATM探しに苦労はしない。

「そこは? そこで下ろそう。」

ケンゾーとATMに駆け寄って、カードを投入。

カードを入れるとまずはATMに表示される言語を現地語か英語かを選ぶ画面がでてくる。
そしてそのあとは暗証番号の入力画面。

のはずなんだけど、あれ?
なかなか番号を入力する画面にならない。

「ん? なんで?」
「遅いね。」

ちょっとだけ不安がよぎる。
これは、もしかして・・・。
いや、ここはスペインだしそんなバカなことはないはず。

でも、なかなか画面が変わらない。

そしてー。

ATMの画面はまるで何事もなかったかのように、カードを入れる前の最初の画面に戻った。

「は!? これはヤバいぞ!」
「吸い込まれた!?」
「えぇぇぇ〜!! ちょっとまってよ・・・。 なんで!?」

恐れていた事態に陥った。

ATMにカードが吸い込まれて出てこなくなること。
それは、長期旅行者の心配の種。

たまにこの被害に見舞われる旅行者がいる。

理由はわからないけど、自分が持っているカードに原因があるわけではなさそう。
VISAやMasterが使えるとうたっておきながら実際は対応していないのか?機械とカードの相性が悪かったのか?それともたまたま機械の調子が悪かったのかもしれないし、日本よりもATMの性能が悪いために地元の人もたまにカードが吸い込まれているのかもしれない。

後ろには人が並んでいる。
ATMの前で待っていたところでカードが出てくるわけではない。
後ろの人に譲ると、後ろの人は普通にカードを入れて、普通にお金が出てきた。
わたしたちのカードはどこへ?

カードが無くなるということは、お金を下ろせなくなるということ。
日本からお金をもってきているわけではないので、このカードがなければこれからどうしていけばいい?

1年半旅してきて、じつはカードが吸い込まれたことが2回ある。
一度は中国の東チベットで、一度はヨルダンのアカバで。
どちらも銀行の外に備え付けてあるATMだった。
吸い込まれたときは営業時間だったからすぐに行員に言って取り出してもらえた。

でも・・・・。
今回も銀行の外のATMとは言え、きょうは土曜日。
銀行は閉まっている。

どうしたものか・・・。



ATMには緊急連絡先が貼ってある。
でも、電話がない。

こういうときは、頼み込むしかない!

英語がしゃべれそうな人・・・。
ちょうど若いビジネスマンがATMの前にいる。

「すみません!
 カードが吸い込まれたんです。
 問い合わせたいんですけど、電話がなくて・・・。」


「出てこないの?
 でも、普通はカードが使えないときは出てくるはずだけど、どういう意味?」


「出てこないんです。
 どこに消えたのかわかりませんけど、たぶん機械の中にあると思うんです。」


「でも、きょうは土曜日だからねえ。
 土日は銀行は休みだから月曜日にならないとどうしようもないよ。
 でも、一応電話してみるね。」


男性は忙しそうだったけれど、電話をかけてくれた。
電話はなかなかつながらない。

さっきから男性はチラチラと自分の腕時計を見て、時間を気にしている。

「ほんとうにすみません、忙しいところ。
 お時間がないなら大丈夫です。
 自分たちでなんとかします。」

「いやいや、気にしないで。」

よくわからないアジア人が「カードが吸い込まれた」なんて嘘のようなことを言い出したのに、不審がらずにつきあっていただいて、申し訳ない。

電話はやっとつながったかと思ったら音声案内になり、そこで新たな番号が指示されたようで男性はもう一度別の番号ににかけ直してくれた。

電話の相手は「土日は銀行が休みだからムリ。月曜日にそこの銀行の人になんとかしてもらって。」というようなことを言っているようだった。

祈るような顔をしているわたしたちを前に、男性は電話の相手に食い下がってくれた。
「でも、この日本人たちは明日セビージャを発つから時間がないそうなんだ。
 どうにかしてくれませんかね。」


男性はしばらく電話の相手とやりとりをしたあと、「グラシアス(ありがとう)」と言って電話を切った。

結果が気になる!

よかったとも悪かったともとれない表情で、男性はわたしたちに言った。

「使ってたカードはVISAカードだよね。
とりあえずVISAの電話番号を教えてくれたから、ここに電話してカードの使用を停止することを頼んだほうがいいらしい。
やっぱり、土日は銀行が閉まってるから月曜日以降じゃないとカードは取り出せないって。」


ため息をついてケンゾーと顔を見合わせる。
カード会社じゃなくて、銀行の問題でしょ・・・。
銀行側がなんとかしなさいよ・・・・。
ってふたりとも思ってたけど、忙しいなか電話をしてくれた男性に落ち込んだ顔は見せられない。

「あーなるほど!そうなんですね。
 ありがとうございます。
 電話をかけていただいて助かりました。
 ほんとうにありがとうございます!」


って言うしかなかった。

VISAのカード会社に電話をして使用の停止を申し込むということは、今後自分たちもカードが使えなくなるということ。
それだったら、なんの解決にもならない。
銀行がATMからカードを出してくれればそれで解決するのに!

日本のATMで「カードが吸い込まれた」経験をもつ人を知らない。
それだけ日本のATMは高性能ってことなのかもしれない。
でも、もし日本でカードが吸い込まれたらどうなるかな。
緊急連絡先に電話をすると、たとえ銀行が開いてなくてもきっとスタッフが駆けつけてくれると思う。
「お客さま、大変申し訳ございません。」って頭を下げられると思う。

いっぽうスペインでは「土日は休みの日なんだから対応できないのはあたり前でしょ」というスタンス。
スペインだけじゃない。
他の国で同じトラブルに見舞われた旅人たちも「土日だから」という理由で何もしてもらえなかった人たちは多い。

日本は企業やサラリーマンの仕事への責任感や顧客へのサービス精神は他の国と比べてずば抜けて高い。
「日本なら・・・」ってついつい日本と比べてしまうけど、ここはスペイン。

とはいっても、あきらめるわけにはいかない。

すぐ近くのボーダフォンの携帯ショップでSIMカードを買って、電話を使えるようにした。
もう一度銀行側と連絡を取りたいし、銀行からの電話をすぐに受けられるように。

考えたすえ、ツーリストインフォメーションセンターへ。
英語も通じるし、困った旅人のために手伝ってくれるかもしれない。

とても丁寧に対応してくれるインフォメーションセンターのおねえさんは、同情した表情をして言った。
「今日と明日は銀行が休みだからどうしようもないですよね。
 月曜日にならないかぎり。」


やっぱりそうなんだね。
それが普通なんだね、スペインでは。
土日だから相手を休ませてあげるのは当然という、なんと寛大な人たち。

「でも、あしたセビージャを出発するんです。
 ATMにも銀行のドアにも緊急連絡先の張り紙があったんです、ほら。」


撮っていた写真を見せると、おねえさんはわたしたちの携帯電話でそこに電話をかけてくれた。
おねえさんはさっきの男性よりも粘ってくれている。
いい答えが聞けるかな。

電話を切って、おねえさんは答えた。

「あのね、VISA会社の電話番号を聞けましたよ。
 ここに電話すればカードを停止してくれるそうです。」


それ、さっきといっしょだよ・・・。
というか、カードを停止する必要はきっとないよ。
だって土日はなにがあっても絶対に職員が銀行に出勤することはないんだもん。
だれがわたしたちのカードを取り出して悪用する?

わたしたちの失望はますます大きくなったけど、やっぱりこう言うしかなかった。

「そうなんですね。
 いろいろとありがとうございます。
 助かりました。」


実際にはまったく助からなかったわたしたち。
もう一度あの銀行に戻ってみたけど、当然ドアは閉ざされたままだし、土曜日に休日出勤してサービス残業するまじめな行員なんているはずはなかった。

ケンゾーが言った。

「やっぱり日本は奇蹟の国だ。
 日本だったらちゃんと対応してくれるもん。」


「でも、その奇蹟を実現させるために一部の人が犠牲になってるけどね。」

イクエもケンゾーも身内に銀行員がいる。
休みの日も関係なく出勤している姿を思い出した。
銀行員だけじゃない。
日本ではいろんな職種の人たちが「奇蹟の国」を実現させるために自分や家族を犠牲にして一生懸命働いている。
責任を放棄して自分が休みだからといって、顧客や相手を顧みないなんて世間が許さない。

でも、スペインではみんながそれを許している。

「だって、休みだもん。
 しょうがないよ。」

そんなおおらかさにイライラすることもあるけど、そんなおおらかさがみんなを幸せにしているのかもしれない。

日本ではみんなが当然のように「奇蹟の国」であることを求めて、みんながそれに応えようと自分を犠牲にして、ときには病気にまでなって、ときには命を落とすこともある。
「奇蹟の国」の実現は、じつは日本を「不幸な国」にしているのかもしれない。

そう思うと「しょうがないよ。土日だもん。セビージャに延泊すればいいやん。」っておおらかになってみようかなあという気にもなってくる。

ここはスペイン人を見習っておおらかになってみよう。
延泊して月曜日に朝イチに銀行に行けばいいか。
まあ、それしか選択肢はないけど・・・。

大好きなセビージャ。
華やかでエキゾチックな独特の古い建物が並ぶセビージャ。
この街に延泊するのは悪くないけれど・・・。

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でもフェリアで空いている安宿がなくてしぶしぶ泊まっている1泊47ユーロの宿に延泊しては、かなりの出費になってしまう。

Wi-Fiまで有料という、いま泊まっているホテルに帰って傷心のままインターネットで別のホテルを探す。
もちろん、サングリアを飲みながら。
「もちろん」というのは、傷心のときはイクエとケンゾーはアルコールに救いを求めるから。
ホテルに戻る途中、1.5リットルのサングリアをちゃっかり買ってきた。
歩いてホテルにたどり着くまでラッパ飲みで半分くらい飲んでしまったけど。

あすでフェリアも終わりだからか、空いている安宿が見つかった。

スペインのオリンピックセンター(東京に「オリンピックセンター」っていう大型研修宿泊所があるんですけど、今のホテルがそこをほうふつとさせるから、こう呼んでいた)にとっとと別れを告げて、繁華街の宿へ移動。

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確保できたホテルはここ。
Pension Catedral、ダブルで4000円。

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不本意に延泊することになったとはいえ、宿も確保できたことだし最後までセビージャの街を楽しまなくちゃ。

それにイクエとケンゾーには気になっていたことがあった。
それがこれ。

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ハモンセラーノ
日本でもスペイン料理屋さんやダイニングバーでお目にかかれる。
豚の脚を熟成させたハム。
このまま保存し、薄く削りながら食べる。

日本にいたときからケンゾーとともに「あのハモンセラーノを丸ごと家に置くのが夢」なんて話していた。
日本で買ったらいくらするんだろうね。
でも、ここスペインではどこのスーパーでも大量に売られていて、思いのほか安い!

1本、30ユーロくらいで買える。

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ふたりでハモンセラーノ売場に立ち止まってずっと悩んでいた。

「これ、買おうか。」
「毎日パックに入ったものを買うよりも、これ1本買って持ち歩いて毎日削りながら食べていった方がお得よね。
だって、パックって10切れ入りとかで2ユーロするやろ。」

「そりゃこれ1本買ったが安いね。
何日もつかな?
でも、スペインを出国するときに税関の検疫でひっかかるかも!
出国は飛行機だから、空港の検査厳しいよね。」

「いや、出国までに全部食べんといかんやろ。
あと2週間くらいやけんね・・・。
毎日何枚食べるかな?」


肉売場のおばさんが「あんたたち、買うの?買わないの?」という目で見ていた。

とりあえず結論を出せないまま、いつものパックの生ハムを買っていた。

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あのハモンセラーノを買うかどうか。
もし買うのなら、スペイン滞在中に消費しないといけないので早い方がいい。
ここセビージャで買わなければ、もう買わないだろう。

それに・・・。

わたしたちはセビージャからヒッチハイクで次の街に移動することにしていた。
ケンゾーがあるアイデアを思いついた。

「ヒッチハイクのときに親指を立てるかわりにこれを親指代わりに立てて振ればドライバーからも見やすいし、インパクトあるけん車が止まってくれる確率が高くなるっちゃない?」

だから、買うならこのタイミングしかない。

別のスーパーに行った。
そこにはこれまで見てきた中でいちばん小さなハモンセラーノがあった。

それを手に取ってみたその時ー。

わたしたちの思いつきが馬鹿げていたことを瞬時に悟った。
なぜなら・・・。

「うっわ。
 なんこれ!?
 おっも〜い!!!」


重すぎた。

こんなの親指代わりに立てるなんてムリ。
片手で持ち上げるのさえ大変。
重いバックパックを担いでさらにこんなのを持ち歩いて旅をするなんて想像できない。
こんなのを持ち歩くなんてまるで罰ゲームだ。
大好きなハモンセラーノが大嫌いになるのはわかりきっている。

そして、あきらめた。

いま思えば、ほんとうに馬鹿なことをふたりで真剣に考えていたと思う。
豚の脚を骨ごと持ち歩くなんて重すぎるに決まっている。

その後、インターネットでハモンセラーノの保存法や切り方を調べて、動画で紹介しているのを見たけどかなり面倒くさいこともわかった。
何種類ものナイフを使い分けないといけないし、それにハモンセラーノをカットするときの専用の台もいる。
そう言えば、売場にはカットされるハモンセラーノが専用の台に固定されていた。

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「いつかハモンセラーノを丸ごと買おう」という昔からの夢。
それがスペインで果たせるかに思えた。
ふたりで「日本に輸入してこっちで売っている30ユーロくらいのを高級なお中元・お歳暮用に2万円くらいで売れば、売れるんじゃないか」なんてことも真剣に話していた。
その夢がもろくも崩れさってしまった。

夢は崩れ去るし、クレジットカードは吸い込まれるしショックは続くけど、セビージャの空は青くてなぜか気持ちを落ち込ませない。

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月曜日まで待って、果たしてカードを無事に受け取ることができるのか。
そして、ヒッチハイクが難しいと言われるスペインでヒッチハイクに成功することができるのか。

先行きは不透明だけど、今夜も安いサングリアとパックのハモンセラーノで気持ちを紛らわせよう。
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闘牛の美学

2014.07.17 08:35|スペイン☞EDIT
宿で会う年下の欧米人たちに「ハ〜イ!ガーイズ♡」とか「ガーイズはどこから来たの?」とか「ガーイズ、きょう何をしたの?」とケンゾーとともに呼ばれているイクエです。
「ガーイズ」は何歳まで通用するんでしょうか。
60歳過ぎて海外旅行をしても「ガーイズ」って呼ばれるのかな。

フェリア(春祭り)まっ盛りのセビージャ。
澄み渡った空。
道路沿いに咲く満開の紫の花ジャカランダ。
そして街を行き交う馬車。

とにかく華やかな街。

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中世の映画に出てくるような人たちが、街を闊歩している。

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そんなスペインらしいお祭りでは、これまたスペインを代表するものも開かれる。
それは、闘牛

スペインにいる間に闘牛はぜひ見たいと思っていたところ。
でも、闘牛は日程があわないとなかなか見られない。
冬はやっていないし、シーズン中も日曜日だけ。

でも、はやくもチャンス到来。
フェリア期間中は毎日闘牛が開かれるんだって!
闘牛の本場と言われるセビージャで、あのオペラ『カルメン』の舞台になった闘牛場で観るなんてかなりオツなもの。

ということで歴史あるセビージャのマエストランサ闘牛場へ。

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白壁に黄色い縁取りの闘牛場。
この眩しい白壁が弧を描いて一周している。

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壁は見上げるほど高いわけじゃないけれど、外から中の様子は見えないようになっている。
チケットの窓口が並んでいてお客さんが列を作っている。
明日のチケット、手に入るかなあ。

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観覧料は席によって異なる。
より近くで観られる1階席か。
それとも2階席か3階席か。

そしておもしろいのは日陰席と日向席で値段の差があること。
闘牛は夕方から始まり、日没直前に終わるようにスケジュールが決められている。
東側の席だとちょうど西陽が差し込み、暑いうえに眩しくて見づらい。

さて、どこにするか。
イクエとケンゾーはもちろんいちばん安い席の3階日向席のチケットをゲット。

安いと言ってもフェリア期間中の闘牛はお祭り価格。
通常なら10ユーロ以下で観られるらしいけど、27ユーロもした。
でも、お祭りだから出すほうもそのくらい太っ腹にならなきゃね。

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スペインはこの時期、日没は夜の9時くらい。
だから開始時間は午後6時半。
ちょっと早めに闘牛場に行くと、すでに賑やかな雰囲気。

夕方とはいえ、まだ太陽はぎらぎらと照りつけていて暑い。
露店では闘牛観戦に欠かせない帽子や扇子が売り出されている。

いちばん売れる闘牛グッズは、積み重ねられたこれ。

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座席に敷いて使うクッション
なかには、マイクッションを持参している観客もいた。

時間にはまだ早い。
闘牛場のまわりをウロウロしていると、警察官が配置されている一画が。
誰かが来るのにそなえている感じ。
どんどん観客も集まってきた。

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これはもしかしたら闘牛士たちが会場入りするのをファンたちが待ち受けているのかも!
ぜったいそうだ。

あたりがざわめく。

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華やかな青い衣装に身を包んだベテラン闘牛士、Enrique Ponce氏。
牛に果敢に挑む闘牛士を生で見るのは初めて。
闘牛士の年齢なんて想像したこともなかったけど、けっこう貫禄がある人だ。

赤いマントをひるがえし、最後に牛を剣で仕留める闘牛士の花形はマタドールと呼ばれる。
ひとつの公演で3人のマタドールが登場する。

Enrique Ponce氏が会場入りしてもファンはその場から離れない。
すると、もうひとりのマタドールが現れた。

「今度は若い! うわっ、さわやか!」
「めっちゃイケメンやん。岡田准一くんみたい。」

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Sebastian Castella氏。

スペインの伝統を受け継ぎ、毎回命がけで牛に挑むマタドールがこんなに顔が小さくて細身でモデルみたいなさわやかなイケメンだとは!
きっとファンも多いんだろうなあ。

マタドールたちが会場入りしたのは開始直前。
わたしたちも急がないと。

階段を上って3階へ。
すると、観客たちが吹き抜けのようなところを囲んで下をのぞき込んでいる。

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駆け寄って、下を見てみると・・・。

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なんか、カウボーイみたいな人たちがいる!!
じつは闘牛では何人もの闘牛士たちが登場する。
そしてそれぞれ役回りがある。
このカウボーイみたいな人たちはピカドールと呼ばれる人たち。
闘牛の中盤で馬に乗って牛に近づき、牛の首根を槍で突く役回りをする。

茶色い砂の美しいアレーナ。
無駄なものはいっさいない。
だからこそ、人間と牛の闘いを引き立てる。

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会場はほぼ満席。
いちばん安いわたしたちの席は日向席だけど、屋根がついているので日陰になっている。
ただ柱があるのが難点。
でも、意外に闘牛場は狭いのでけっこう近くに観える。

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座席の一画に楽団がいる。
彼らが高らかにファンファーレを鳴らす。
それぞれの衣装に身を包んだ闘牛士たちが登場。

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1日の公演で、3つのグループが演技を行なう。
1グループにつき2回演技を行なうので、観客は6回の闘牛を観ることになる。
つまり、6頭の牛が死ぬことになる。

闘牛のルールの基本。
それは人間と牛が闘ってどちらが勝つかを競うのではない。
必ず人間が勝たなければならない。

闘牛士たちがいかにうまく牛に立ち向かい華麗に牛を殺すか、その技を観客たちは楽しまなければならない。
登場する牛は、必ず殺される運命にあるということ。
これが闘牛のおきて。

これから待ち受ける自分の運命を知らない血気盛んな牛が、アレーナに飛び出してきた。

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カポーテと言われるピンクのマントで待ち構える助手。
助手は何人かいる。

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1人の助手が右側でマントをひらひらさせて牛をおびき寄せたかと思うと、つぎは左側で別の助手がマントで牛を挑発、立て続けに手前側でもう一人の助手がマントをひるがえす。

四面楚歌の牛はゆっくりと首を動かし、ギロッギロッと闘牛士たちを交互ににらみつける。
右に突進したかと思えば、向きを変えて今度は左に突進する。

人間よりも牛の方が強いのは一目瞭然。
牛一頭を相手に、何人の人間が協力しあって挑んでいるだろう。

さらに闘牛士たちには逃げ場がある。
アレーナと客席を隔てる塀の間に、闘牛士たちが駆け込んで身を隠す場所がいくつか設けられている。

牛を挑発して、いざ牛が突進してくると、闘牛士たちは近くのつい立てに全力で逃げて身を隠す。
その様子はちょっとマヌケですらある。

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でもそうでもしないとひとたまりもない。

開始早々悟った。
闘牛の主役は誰なのかということを。
いちばんかっこいいのは誰なのかということを。

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それは、

闘牛士たちに囲まれ、観客たちからの視線を受けながら、広いアレーナを孤独に駆ける。
牛にとっては全員が敵であるけれど、ひるむことなく果敢に立ち向かう。

何回もの挑発を受けながら、牛のイライラは募っていく。
ますます闘争心が高まっていくのがわかる。

観客たちはむやみに声をあげたり、声援を送ったり、拍手をしたりはしない。
ちょっとでも騒いだりすると、闘牛ファンのおじさんやおばさんが「シーッ!」と諭す。
「シーッ」「シーッ」とあちこちでささやかれ、会場は静かになる。

牛と闘牛士の闘いを、邪魔することなく目撃させてもらおう。
みんなが息をのんで、駆け回るたった一頭の牛に視線を注ぐ。

会場が盛り上がり、牛が暴れ、エキサイティングに事が進めばいいというわけではない。
闘牛士たちは牛の闘争心を最後まで奪うことなく、牛を邪険に扱うのではなく、真剣に向きあわないといけない。

ピンクのマント、カポーテで牛を挑発しながら牛の闘争心が高まったところで登場するのが、さきほどのカウボーイみたいなピカドールたち。

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血気盛んな牛が馬に突進してくる瞬間をねらって、槍で牛を突く。

ピカドールたちの馬には目隠しがされていて、胴体には防具がつけてある。
昔は馬に防具をつけずにやっていたらしいけど、馬が牛の角で突かれて死ぬことも多かったので最近では防具をつけているのだそう。

槍を刺された牛は血を流すものの、死なない。
ここで殺してはだめ。
このあと出てくる闘牛士たちが、牛を仕留めやすくするためにここでは適度に牛を弱らせる。
「適度に」弱らせることが必要で、突きどころが悪いと牛が弱り過ぎて戦闘能力を失い、この後の演技が成立しなくなる。

闘牛には流れがあって、適切に段階を踏んでフィナーレへともっていく。
段階を踏むにしたがって牛を弱らせてはいくけれど、最後の見せ場まで牛の闘争心を損なわないようにしないといけない。

次に登場するのがバンデリーリョと呼ばれる闘牛士。
牛と向き合い、向かってくるところで首から背中にかけて銛を突き刺す。
銛は2本ずつ突き差し、3回繰り返すのであわせて6本の銛を刺すことになるけど、うまく命中しなかったり、牛が暴れた弾みに外れることもある。
マントもなく、馬にも乗らず、ただ銛だけをもって牛が間際にくるところを突き刺すので、逃げ遅れたら牛にやられてしまう。
闘牛士の中でバンデリーリョの役がいちばん怖いんじゃないかと個人的には思う。

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牛の流血はますます激しくなるものの、その分余計に牛は闘争心をむき出しにしていく。
牛の腹部が大きく膨らんだりしぼんだりしている。
息を乱しているようにも、息を整えているようにも見える。
怒りながらも冷静に敵を見つめ、相手がどう出るかうかがっているのがわかる。

そしてフィナーレを飾るマタドールの登場。
ムレータと呼ばれる赤い布で牛を威嚇し、牛が来ると翻す。
両者ゆずれない闘いの舞台ではあるけれど、息を合わせていっしょに舞っているようにも見える。

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近くに座っている現地のおじさんたちの反応を見ていると、どんな技がいいのかわかってくる。
闘牛士がやみくもにマントをひらひらさせ、動きを派手にすると観客のおじさんたちは容赦なくブーイングをする。
マタドールが片足を軸にその場から離れずくるくると牛とともにゆっくり回転するような動きをすると、「ビエーン!(いいぞ!)」「オレ〜!」と褒め言葉が飛ぶ。

大きく動いて牛に無駄な動きをさせるのは、牛に失礼にあたる。
無駄なく、麗しく、牛とともに舞うように。

闘牛には静と動がある。

静と動を使い分けることを牛も、闘牛士も、観客も求められている。

闘牛士が華麗な技を見せ、牛がその挑発にのるように舞うと、会場からは拍手がわき上がる。

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いっぽう、闘牛士と牛が面と向かって相手の出方を見極め、次の動きに出ようとするとき、観客も息を止めて両者を見守る。

張りつめた空気が流れる瞬間。

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血を流しながらも闘争心を失わずマタドールの挑発に応じながらくるくるとまわっていくうちに、牛はフラフラになって力つきそうになる。
牛がその場にひざまづいてしまって立てなくなるとき、闘牛のクライマックスが訪れる。
マタドールによる「真実の瞬間」、仕留め。
マタドールが牛の頭のうしろにある急所に剣を突き刺すと牛が息絶える。

ひと突きで殺すことが重要で、牛が苦しみながらもだえたり、なかなか死なないと会場はブーイングとなる。

牛を尊重すること。
無駄な苦痛を与えてしまってはいけない。
それが闘牛の美学。

最後まで牛の闘争心を削がず、牛の勇姿を損なわずに牛を仕留めた闘牛士を、観客たちはスタンディングオベーションや白いハンカチをふって讃える。

素晴らしい技を披露したマタドールには、仕留めた牛の耳が送られる。
耳を持ちながら一周するJoselito Adame氏。

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息絶えた牛はすばやく馬にくくりつけられ、アレーナを一周して引きずり出される。
これはちょっと残酷だけど、これが闘牛の文化。

牛の健闘をたたえて観客に見えるように引きずられていく。

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フェリア期間中の闘牛は、観覧料がお祭り価格。
でもただお祭りだから高いというわけではない。
お祭り期間中の闘牛は特別で、闘牛士もそして牛たちも一流なのだそう。

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初めて観る闘牛は、想像以上にかっこよかったけどそれは一流の舞台だったからかもしれない。
もし中途半端な闘牛だったら、「牛がかわいそう」という感想しかもたなかったかもしれない。

勢い余って牛がでんぐり返し。
迫力ある華麗な技だったから拍手も起きたけど、牛を不必要に転ばせてしまったという理由からかブーイングをする人もいた。
闘牛の美学は難しい。

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そして、マタドールが牛に倒されてヒヤリとする場面も。
一瞬会場が静まり、その後どよめき、そしてマタドールが立ち上がると緊迫が溶けて拍手に変わった。
このときのマタドールはJoselito Adame。
倒れたとき身をかわしたからいいものの、ちょっとでもずれれば命があぶなかった。
闘牛士は命がけで挑んでいるのだと改めて実感した。



闘牛士になるのは狭き門。
生活していけるほどの給料はもらえず、一握りのスター闘牛士だけが高収入。
今回のようなお祭り期間中の公演だと、数千万円もらえるといううわさも。

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闘牛士たちを、そして勇敢な牛たちを讃えながら闘牛は終わった。
太陽はもう沈みかけようとし、あんなに暑かったこの会場の気温も下がってきた。

近くに座っていたおじさんが言った。
「うしろの窓から下をみてごらん。
 あした闘う控えの牛たちがいるよ。」


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この牛たちはこれから最後の夜を迎えようとしている。

牛の生き様に感動しながら、この場を離れがたい気持ちになっている。
清掃のスタッフが掃除をしはじめ、闘牛場からは客が出て行った。
もう少し余韻に浸りたいところだったけど、外に出て闘牛場のまわりを最後にまわっていたそのときー。

何かを察知した。
これはもしかして・・・。

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さっきまで勇姿を見せてくれた牛。
闘牛場で観たときはとても大きく力強く感じたのに、なんだかとても小さく見えた。
切なさがこみ上げる。
申し訳ない気持ちになってくる。

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最後まで闘い抜いた牛たちは、普通の食肉のように出荷される。
うわさによれば、おいしくはないのだそう。
死んだあとは特別な闘牛だったからといって別にプレミアがつくわけではない。
あんな凛々しい闘牛だったことなんて忘れ去られる。

「人間の娯楽のために牛を殺すなんてかわいそうだ」
「闘牛なんて野蛮なことはやめるべきだ」

そんな抗議の声も多いのだという。
2007年にスペインのテレビ局が闘牛の生放送を中止してからは、闘牛は著しく衰退しているのだそう。
スペインの州によっては「闘牛禁止法」が成立したところもあって、スペイン全土でも闘牛の公演回数は減っている。

でもそれに反論するスペイン人も多い。
「闘牛の牛よりもよっぽど食肉用の牛のほうが哀れで、牛のしあわせを無視してる」
「食肉用の牛は、ただ機械的に効率的にに育てられて屠殺される」

闘牛の牛を飼育している人はこう主張する。
「闘牛は殺されるまでは幸せに生きている。
狭い牛舎に閉じ込めて決まった量のエサだけを与えられる食肉用の牛とはちがう。
広々とした牧草地で放し飼いにされて大事に育てられる。
のびのびと自由に生き、最後には持っている闘争心を十分に発揮し、賞賛を受けながら息絶える。」

その言い分もあながち間違っていないと思う。

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闘牛を観戦する前は、エキサイティングなエンターテインメントだろうなってくらいにしか思っていなかった。
でも、闘牛には美学があった。
牛たちはとてもかっこよく力強くて、うんと凛々しくて、牛の生き様に感動した。
牛の生き様に感動するなんてへんな話だけど・・・。

四面楚歌になりながらも、ひるむことなく最後まで闘い抜く。
必ず死ぬ運命にあるのに、最後の最後まで力を振り絞って生き抜く。

「勝手に人間が娯楽にしてるだけでしょ。牛は利用されてかわいそう。」っていう批判もあると思う。
わたし自身「侍魂」なんてばからしいしどうでもいいと思ってたんだけど、なんか牛に「侍の美」を感じてしまった。

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よくわからないけど、初めて観る闘牛はわたしにとっては単なる娯楽ではなかった。
それはとても美しくて、尊く見えて、自分の生き方までも考えてしまうものだった。

この気持ちをうまく表現できないんだけど・・・。
とにかく牛がとんでもなくかっこよかった。
動物をこんなにかっこいいと思ったことははじめて。
インドでゴミをあさってる牛と同じ生き物とは思えなかったよ・・・。

またいつか、今度はケチったりせずに、より近い高い席で闘牛を観戦したいな。
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魂揺さぶる情熱のダンス フラメンコ!

2014.07.16 08:31|スペイン☞EDIT
宿で出会ったデンマーク人の女の子に「25歳に見える」と言われたほぼ40歳のケンゾーです。
まいったなあ、25歳だってよ。
でも「色が黒すぎて日本人には見えない」って言われちゃった。

春祭り「フェリア」が開催中で、どこもかしこも人々の熱気に包まれているセビージャの街。
連日快晴で春祭りと言うより夏祭りのような陽気。

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セビージャの旧市街にはおしゃれなレストランやカフェが軒を連ねている。
テラス席には午前中からビールやワインのグラスを傾ける優雅な人たちの姿が。

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13世紀中頃まで500年に渡りイスラム勢力下にあったセビージャ。
旧市街を歩いていると、そこかしこにイスラム文化の名残を目にすることができる。

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路地の隙間から見え隠れする巨大な塔はセビージャのシンボル、ヒラルダの塔

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セビージャの大聖堂(カテドラル)に付随しているヒラルダの塔はもともとモスクのミナレット(尖塔)として造られたもの。
16世紀に鐘楼が付け加えられたんだそう。
イスラム教とキリスト教の見事なコラボレーションだ。

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巨大なカテドラル自体もモスクの跡地に建てられている。
100年かけて1519年に完成。

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『後世の人々が正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を』と建てられたカテドラル。
ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐヨーロッパで3番目の規模を誇っている。

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なかなか見どころの多いセビージャ。
ケンゾーがいちばん気に入ったのはスペイン広場

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1929年に造られたのでそれほど歴史があるものではないけれど、広場を囲んでいる半円形の建物は迫力満点。

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色鮮やかなタイルや陶器を使った装飾など、ヨーロッパの他の国では見ないようなスペインの独創的な美意識がちりばめられている。

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随所にイスラムを意識した緻密な装飾が。
この渡り廊下の天井を見たとき「うわー、なんかチョコレートみたい!」って言ったら「え?!どこが?チョコレートじゃないやろう。」ってイクエに言われた。

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そうかなあ?
なんかチョコレートっぽくて美味しそうやない?
ここは入場無料だし、池や噴水があって涼しげでおすすめ。

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夜はライトアップされて昼間とはまた違う表情を見ることができる。

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さて、スペインと聞いてイメージするものはいろいろあると思うけど、やっぱりフラメンコ闘牛ははずせない。
せっかく本場の本場セビージャに滞在しているんだから、ということでフラメンコを見に行くことに。

いざフラメンコを見るといっても、大きな劇場からフラメンコ専用の小さなライブハウスまで選択肢はさまざま。
今回フラメンコとオペラ、1度に2つ楽しめるというお得なステージをライブハウスで鑑賞することに。

会場はレストランのような室内。
ここのようなフラメンコ用のライブハウスは「タブラオ」と呼ばれている。
じっさいに食事をしながらフラメンコを楽しむことができる。

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まずはギターのソロ演奏。
ケンゾーはギターはど素人なので(というか音楽全般)、専門的なことはよく分からない。
でもリズムカルでちょっと悲しげなギターの音色に気持ちを鷲掴みにされる。

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つづいてカンタオールと呼ばれる歌い手たちが登場。
演歌のようなこぶしの効いたハスキーな歌声とギター、そして手拍子。

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はじまりはじっくりゆっくり、そして徐々にテンポがスピードアップ。
ギターの音色と歌声が熱を帯び、室内の温度が1、2℃上がったような気がする。
そして踊り手登場。

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男性の踊り手はバイラオール、女性はバイラオーラという。
つま先やかかとで床を踏み鳴らしリズムを取っていく。
まるでタップダンスのよう。

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ときに悲しげに、ときに妖艶に、そして激しくダイナミックに。
つま先から指の先まで全身を使って情熱的に踊るバイラオーラ。

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フラメンコはここセビージャのアンダルシア地方が発祥の地。
スペイン南部のアンダルシアは古くから人や文化が混じりあう場所だった。

フラメンコは、インドからやってきたロマ(ジプシー)の人たち、アフリカからやってきたアラブの人たち、そしてもともとここに住むアンダルシア地方の人たちのダンスや歌が融合して生まれたといわれている。
だからこそ、エキゾチックでミステリアスな雰囲気をかもし出す。

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激しいリズムを刻むその足さばきに、妖しいその手の動きに、そして痛いほど切ないその表情に瞬きするのがためらわれるほどぐいぐい引き込まれる。

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ギターと歌い手のしゃがれ声、そして手拍子。
とてもシンプルだけど表情豊かな音を作り出す。

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そして男性の踊り手バイラオールの登場。
より激しく力強くリズムを刻んでいく。

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激しくもなめらかな女性よりも、キレがあり直線的な動きのバイラオール。
細身の体からは想像しにくいほどエネルギッシュに踊っていく。

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最後に歌い手のおっちゃんもちょっとコミカルな踊りを披露してフィナーレ。
魂揺さぶる歌声と踊りに息つく暇もない1時間だった。

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ここでちょっと小休憩。
つい今まで踊っていた踊り手がステージでフラメンコのプチレッスン。
ビーチサンダルの男性もがんばって踊ってる。

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第2部はオペラ。
ピアノの伴奏に合わせて歌われるのは「カルメン」
ここセビージャが舞台の大人気オペラだ。
ストーリーに出てくるタバコ工場も闘牛場もセビージャの街にあって、見てきた。
イクエはカルメンの舞台でカルメンを観たがっていた。

オリジナルの演奏時間は3時間弱。
もちろんかなり省略されたダイジェスト版が演奏される。

セットもない狭いステージでどういう風にストーリーが進んでいくのかなと思ったら、観客席も含め会場すべてを使うという大胆なアイデア。
予想外のところから歌手が登場したり、客の目の前で歌ったりと狭いなりに演出はがんばっている。

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ただちょっと残念だったのは、ヒロインであるカルメンを愛し、最後にはその愛ゆえにカルメンを刺し殺してしまうという情熱的で悲劇の男性、ドン・ホセ役が安田大サーカスのクロちゃんだったこと。

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せっかく有名な楽曲ばかりで盛り上がっても、お腹ポッコリのクロちゃんを見るとコントを見ているようでがっかり。
いつかはちゃんとしたカルメンをどこかで見直したいと思ったケンゾーだった。

クロちゃんはちょっと残念だったけど、なかなか満足できた一夜だった。

フラメンコの本場ここセビージャにはフラメンコ学校もあり、踊り手たちのレベルも高いと言われている。

ケンゾーたちには今回見たフラメンコやオペラのレベル的が一流かどうかはわからない。
でも本場で生のフラメンコを見て、舞台となった地でカルメンを聴くことができたのは満足。
ちなみに入場料は1人25ユーロ。
ビールとワインを1杯ずつ飲んで合計56ユーロ。

本場のフラメンコを堪能することができたケンゾーとイクエ。
あしたは本場の闘牛をお伝えします。
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パレスチナ 傍観者から脱する努力

2014.07.15 12:37|世界からのメッセージ☞EDIT
きょうもこのブログを開いていただき、ありがとうございます。
イクエです。

きのうはスペインの旅のお話を中断し、パレスチナへの思いをつづりました。
きょうはまたスペインのことに戻るつもりでいましたが、きのうの記事に関してたくさんの方からコメントいただき、みなさんの思いをひしひしと感じました。
コメントをくださった方々、ありがとうございます。
このまま何もなかったかのようにスペインの旅の話を書く気には到底なれず、きょうもふたたびパレスチナの話を書かせてください。
旅の話は明日から再開するつもりでいますので、きょうまでおつきあいください。

パレスチナとイスラエルの戦争は深刻な事態に発展しています。

パレスチナにもイスラエルにも住んでいないわたしたちには関係のないことではないか。
日本人になじみのない宗教問題も絡んでいるし、どっちもどっちでこの争いに関して知ったふうに書き連ねるのはいかがなものか。
パレスチナを擁護し過ぎているのではないか。

わたしたちに対して、そんな意見もあるかもしれません。

けれど、以前のパレスチナ・イスラエル編の旅のときにも書きましたが、わたしたちは揺るぎない信念をもっています。

それはわたしたちふたりは「パレスチナの味方でいたい。パレスチナの人に寄り添っていたい。」ということです。

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イスラエルではたくさんの穏やかで気さくなイスラエル人に会いました。
イスラエルのテルアビブにいたときは、わたしは1年半旅してきたなかで初めて「ここになら住んでみたい。住めそうな気がする。」とも思いました。

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それでもわたしたちは確信しています。
「イスラエル政府のやり方は間違っている。
 パレスチナの人たちが追い込まれている。」ということを。

パレスチナとイスラエルの紛争の報道で「憎しみの連鎖」だとか「報復合戦」などという言葉が使われます。
両者に非があるような、どっちもどっちで仕方がないような、争いあうのが宿命で終わりのないような、そんなイメージを抱かせます。

今回の報道によると、きっかけとなった少年誘拐殺人事件は両者の間で起きていてイスラエルの少年も犠牲になっています。
さらに、イスラム原理主義組織のハマスがイスラエル側にロケット弾を撃ち込んでいるのをやめさせるため、イスラエル軍はハマスの軍事施設や幹部の滞在先を爆破しているとされています。

だから、パレスチナが攻撃されるのは仕方がない。
パレスチナにはたくさんのテロリストがいる。

でも、そうやって思考を停止させたらこの問題の解決は見えてきません。

パレスチナを歩いているとき、イスラエルから殺された男性たちの写真がまるで英雄のように飾ってあるのを目にしました。

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墓地には若い青年の遺影が掲げられていました。

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なぜ彼らは死ななければならなかったのか。

イスラエル軍による虐殺が2002年にあったジェニンの難民キャンプで、にぎやかな兄弟たちのいる家庭におじゃましました。

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いちばん下の子が「イスラエル兵からおにいちゃんは狙われてるんだよ。」と言いました。
年上のおにいちゃんは、侵攻して銃撃してくるイスラエル軍に反撃することもあるようでした。

わたしたちからすると彼らは礼儀正しく明るい好青年でしたが、イスラエルからすると「テロリスト」になるのかもしれません。
きっとイスラエル側は彼らを殺したら「だって彼らは危険なテロリストだから」と主張するでしょう。

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彼らに対し「そんなことすると殺されるかもしれない。イスラエル兵に銃を向けたりしないで。」と心では思いましたが、言えませんでした。

彼らの気持ちも痛いほどわかるからです。
兄弟たちはいちばん上のお兄ちゃんをイスラエル軍に殺されてなくしています。
さらに毎晩のようにイスラエル軍が自分たちの難民キャンプに不法に侵攻してきて、意味もなく家々に向かって銃を撃ち込むという嫌がらせをしています。
その怒りをどこにもっていけばいいのでしょう。
おとなしくだまっておけと、彼らに言うことはできません。

わたしたちがジェニンに滞在していたときも、夜になるとイスラエル軍がやってきて意味もなくジェニンの街を襲撃していました。
パレスチナの人はぐっとこらえて、ただただイスラエル軍が去って行くのを待っていました。
安眠なんてできない不安な夜が毎日訪れています。



パレスチナ自治区のヘブロンでホームステイをしていたときのこと。
ある日、家に戻ると水道から水が出ませんでした。
お世話になっているパレスチナ人のモーに理由を尋ねると「イスラエルが止めてるからだよ。」とあたり前のように答えました。
パレスチナにある水資源もイスラエルが掌握しているため、イスラエルが嫌がらせで水を止めればパレスチナ人たちは水を使うことができなくなる仕組みです。
水がもっとも必要な夏場も2週間も断水になることも珍しくないということでした。
生活に欠かせないライフラインでさえ、イスラエルの意のままになっています。

イスラエル側はパレスチナ人を生きづらくさせています。
そんなことをされれば、イスラエルへの憎悪が生まれるのは当然だと思います。

パレスチナ自治区のナブルスでは、NGOスタッフのエハブが街を案内してくれました。

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(ちなみにエハブ自身も3人のお兄ちゃんがいますが、全員がイスラエル軍に捕らえられてイスラエルの刑務所に監禁されています。)

エハブが案内してくれたナブルスの街には、以前は36のオリーブ石けんの工場がありましたがイスラエル軍に爆破されていまでは5つしかありません。

さらにオリーブオイルの製造会社も輸出が困難になり、経営破綻したところもあるということでした。
なぜなら、商品のオリーブオイルをパレスチナ自治区からトラックに積んで運び出す際、イスラエルのチェックポイントを通らなければなりませんが、嫌がらせで通らせてくれないからです。
オリーブオイルを輸出することができなければ、会社は潰れ従業員は仕事を失います。

わたしたちはヨルダン川西岸のパレスチナだけを訪れ、ガザ地区には行きませんでした。
というか行けませんでした。
なぜならガザ地区に入るにはイスラエルのチェックポイントを通過しなければならず、特別な許可証がない限りイスラエル軍はガザ地区の中に人をいれないからです。

ヨルダン川西岸でさえ生きづらく仕事もないのに、イスラエルが囲い込んで中の住人を身動きできなくさせているガザ地区はさらに生きづらい場所なのだと想像できます。

そんな場所で、仕事もない青年たちがイスラエルへの憎悪を募らせ、イスラム過激派の組織に加わることは簡単なことかもしれません。

わたしたちがラマラに行ったとき難民キャンプで、ひとりの男性と出会いました。

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この男性はパレスチナのボーイスカウトのスタッフをしていました。
ボーイスカウトと言えば、青少年がキャンプやハイキングなどのレクレーションを楽しみ、仲間と協力しあうことを学びながら成長していく機会を提供するもの。
けれど、そんなボーイスカウトもイスラエルから取り締まられ活動が制限されていることを男性は嘆いていました。
青少年が集まるだけで「何か企んでいるんじゃないか」「テロリスト予備軍」と疑われてしまう。

子どもたちはいろんな楽しみを奪われています。
のびのびと健やかに成長していく権利も取られています。

楽しみもなく、ただイスラエルへの憤りを募らせる。
かえってそれがテロ組織に参加することを促してはいないでしょうか。

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「ふたりはパレスチナに肩入れし過ぎだ」という意見もあるかもしれません。
「イスラエルもパレスチナを攻撃しているけど
 パレスチナだってイスラエルを攻撃している。
 だからどっちもどっち。」
そんな意見もあるでしょう。
でも、そこには圧倒的な力の差があります。

両者の犠牲者の数、そしてそのなかで一般市民、子どもがどのくらいの割合を占めるか、それをもう一度確認していただければ、ここでわたしたちがあえて反論する必要はないと思います。

パレスチナ・イスラエルに滞在中、わたしたちは毎日武装したイスラエル軍を見ました。

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そしてそういう武装したイスラエル軍に立ち向かう、「武装」したパレスチナ人もいます。
でも、それを「武装」と言えるかどうかはわかりません。

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彼らの武器は「石ころ」だからです。

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大きな銃を抱えた兵士と、もくもくと煙をあげる向こう側に、石ころを持って立ち向かっていく。
こっけいな光景です。
この石ころで何かできるなんて彼らも思っていないでしょう。
完全武装のイスラエル兵を怒らせたら、殺されるかもしれないということも知っているでしょう。

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それでも彼らはやらずにはいられないのだと思います。
成長期の少年や、若い青年たちです。
憤りをどこかにぶつけずにはいられません。

パレスチナとイスラエルの間の分離壁を隔てて、武装したイスラエル軍と石ころをもったパレスチナの少年や青年が対峙していました。

イスラエル軍はからかうように、強力な催涙弾を容赦なく発射させます。
過去にはここで、この催涙弾を胸に受けて心臓を直撃され亡くなったパレスチナ人もいます。

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催涙弾が飛んで来てパレスチナ人が逃げ惑うと、拍手や口笛や笑い声が響きます。
武装したイスラエル軍のそばの高みから見物しているイスラエルの子どもたちでした。

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現在、どちらも攻撃しあっているというものの、イスラエルの人たちは圧倒的な軍事力で守られています。
今のガザの人たちが抱いている恐怖とイスラエルの人たちの恐怖はあまりにも違いすぎるのではないでしょうか。

わたしたちが出会ったイスラエルの人たちは笑顔を見せてくれる優しい人たちでした。

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ただ、彼らはパレスチナの現状やイスラエル政府やイスラエル軍がパレスチナでやっていることをほとんど知らないのだと思います。

かといって、知らないからいいのかと言えばそうでは決してありません。

イスラエルの情報統制、情報管理は中国よりもひどいかもしれません。

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ナブルスの宿でいっしょだった旅行者は、2日後の出国を前にパレスチナで撮った写真をインターネット上のサーバーに避難させる作業をしていました。

出国する際、見つかれば写真を消去されたりパソコンを壊されたりするからです。

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わたしが知っている日本人の男の子も、以前パレスチナを旅したときに現地の人から「パレスチナの実状を日本のみんなにも伝えてほしい」と言われてたくされたパレスチナのDVDを、出国のときにイスラエルの空港で没収されました。

普通の旅行者でさえそうなのですから、なおさら報道機関がパレスチナに入って取材し、真実を伝えるのは非常に難しいことだと思います。
第一、その多くをイスラエルが囲い込んでいるガザ地区に入ることさえ非常に困難です。

現在わたしたちが知りうる報道が、どの程度真実を伝えているのかとても疑わしいです。
必然的にイスラエルに有利な報道になってしまっているでしょう。

外国のメディアが近づけないなか、パレスチナの人たちは今命の危険を冒しながら自分たちで撮影していると思います。
わたしたちがパレスチナ滞在中に行なわれた抗議行動では、現地の少年が小さなカメラをまわしていました。

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メディアは見向きもしない抗議行動だけど、武装したイスラエル軍を前につねに危険はつきまとっていて、万が一何かあればそれを外に伝えないといけない。
少年の目からはそんな使命を感じました。

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きっとガザ地区でもいま、パレスチナの人たちは写真や動画を撮っていると思いますが、それがちゃんと外の世界に住むわたしたちのところまで届くことを願っています。

「パレスチナだけではない。イスラエルも攻撃されている。」
「どちらの言い分も分かる。」
「パレスチナだけを擁護するのはまちがっている。」

そんなふうに批判されることも承知しています。

とくに今の日本では少しでも意見をもつと「かたよっている」とか「客観的ではない」とか「左寄り」とか「右寄り」とか言われます。

客観的であること、熱くならないこと、どちらの意見にも理解を示しているそぶりをみせること。
中立の立場で明確な意見を表さず「どちらも」と言うのは、それがあたかも知的で、わきまえている人のように思われますが、わたしはそれはとてもずるいなと思います。

客観的でクールであるかもしれないけど、あまりにも距離を置いていて冷たすぎます。
そしてそれは、問題の解決に結びつくとは思えません。

(いま日本では集団的自衛権をめぐって賛成も反対もしない「どちらの意見もわかる」という人が大多数で、これに関してもわたしは同じように思っています。そうこうしているうちに少数の政治家の人たちの思惑で事は進んでいきます。)

パレスチナ、イスラエルをめぐってはいろんな立場の意見があると思います。

わたしたちふたりの考えを表明したかったため、きのうときょう、旅ブログを一時中断してパレスチナのことをつづりました。

みなさんも「遠い国のことだから」とか「ユダヤ教とイスラム教の争いだから」とか「どっちもどっちで仕方ない」なんて思わずに、この問題を身近なこととして考えていただければと願っています。

戦争をするのも人間なら、戦争を終わらせるのもわたしたち人間がやらないといけません。

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きょうもおつきあいいただき、ありがとうございました。

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パレスチナに思いを寄せて

2014.07.14 04:35|世界からのメッセージ☞EDIT
このブログをご覧いただいていることに感謝しておりますイクエです。

スペインの旅行記を書いている途中ですが、きょうはほかの国のことに思いを馳せたいと思います。
それはパレスチナです。

イクエとケンゾーはことし1月から3月にかけてパレスチナにおよそ3週間、イスラエルにおよそ2週間滞在しました。

たくさんのことを目の当たりにし、たくさんのことを思い、これまでの旅行でもっとも意味のある旅だったと思っています。
パレスチナ、イスラエルを発つときは「ほんとうにこのままここを離れていいのだろうか」「これからこの国はどうなるのだろうか」と不安で後ろ髪引かれる思いでした。

そんなパレスチナ、イスラエルが現在さらに深刻な状況になっていることは、日本の報道でみなさんご存知かもしれません。
少年が犠牲になった誘拐殺人事件が双方で起こり、それを契機に戦争へと発展しています。

わたしたちの以前のパレスチナの記事を読んでいただいていたブログの読者の方々から、パレスチナの現状を心配するコメントがいくつか届いていました。

わたしたちふたりは無力で何もできませんが、きょうはスペイン編を一時中断し、パレスチナに思いを寄せる日にしたいと思います。
どうかみなさんもご一緒に思いを寄せていただければと思います。

わたしたちが行ったパレスチナは何もない荒涼とした場所ではありませんでした。
ビルや民家が建ち並び、車やタクシーが通りを走り、日本の街と同じようにそこには人々の暮らしがありました。

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わたしたちふたりは現在イスラエル軍が大規模空爆を続けているガザ地区は旅していませんが、きっとガザも同じように日本とさほど変わらないような、人々の暮らしがある場だと想像できます。

報道によるとイスラエルによるガザ地区の空爆ですでに160人が命を失い、負傷者は1000人を越えているということです。

パレスチナの市場はどこも多くの人で賑わっていました。
そして、そこにはたくさんの笑顔がありました。

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現在イスラエルは一般市民の民家や人々の集まるモスク、障害者施設なども空爆しています。
ただ幸せに生きていくことを望んでいるなんの罪もない人たちがなぜ命を落とさなければならないのでしょう。

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なんのために攻撃するのか。
戦争をする人たちは「相手の軍事施設を破壊するため」とか「テロリストの潜伏先を狙って攻撃している」などと主張します。

けれどわたしたちはパレスチナで、普通の生活を送っていた普通の市民の人たちが過去にも攻撃されていることを知っています。

パレスチナには現在、たくさんのイスラエル人が勝手に侵入して「入植地」を築いています。
ラマラの入植地に行ったときのことです。
塀で区切られた上の赤い屋根の建物がイスラエル人の住宅地。
塀より下の段の家がパレスチナ人たちの家です。

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わたしたちがここを歩いていると、パレスチナ人の男性が声をかけてくれました。
そして家に招いてくれて昼食までごちそうしてくれました。

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右から2番目のこの家のお父さんとFacebookを交換していた際、ある写真が目につきました。

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これはこの男性の足でした。
夜中、家にいたとき突然外から銃弾が飛んで来て足に貫通したのです。
男性は何もしていません。
ただ夜中に玄関脇の寝室のベッドで寝ていただけでした。

そして、パレスチナ自治区ナブルスのNGOをおじゃましたときのこと。
いつも明るくふるまうスタッフのワディジ。
笑顔で写真に写っている右の男性です。

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ほかのスタッフがワディジもイスラエル兵から足を銃で撃たれていたことを教えてくれました。
本人はそのことを思い出すと泣いてしまうので、けっして自分からは話したがらないそうです。
彼はナブルスがイスラエル軍に占領されたとき、住民の人たちが自宅から外に出られなくなって食糧難に陥っていたため、民家を一軒一軒まわってパンを配っていたそうです。
そんな彼をイスラエル兵は狙いました。

いまのガザでも市民の人たちは外出できず、家にこもって過ごし、水や食料に困っているかもしれません。
そして、それを助けようとする人を今回もイスラエル軍は阻止しているかもしれません。

今回の空爆では子どもたちも犠牲になっています。

パレスチナの子どもたちは、けっしてテロリストのたまごなんかではなく、日本の子どもたちと同じように無邪気で純粋でかわいくて、くったくのない笑顔を見せてくれてまっすぐな瞳をしていました。

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だけど、そんな子どもたちが悲しい現実を見せつけられています。
毎晩のようにイスラエル軍が襲撃に来ていたジェニンの難民キャンプ。

男の子は家の屋上に案内してくれました。
「あっちの建物からイスラエル兵がこっちをめがけて銃を撃ってくるんだよ。」

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男の子の家の屋上の壁にはたくさんの銃弾の跡がありました。

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男の子は続けました。
「いちばん上のお兄ちゃんは殺されたんだ。」

イスラエルはどんどんパレスチナのオリーブ畑をつぶしていき、領土を拡大しています。
自分たちのふるさとがみるみるうちに奪われていくことを子どもたちはどう思っているのでしょうか。

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まさしく、たくさんの子どもたちが住んでいるガザ地区もいまイスラエル軍は空爆し破壊しています。
学校が壊されるかもしれない。
家が壊されるかもしれない。
自分たちはこれからどうなるんだろう。
爆弾の音を毎日聞きながら、子どもたちはきっと怖い思いで過ごしているのだと思います。

日本の子どもたちと変わらないパレスチナの子どもたち。
けれど、パレスチナの子どもたちは日本の子たちと違って経験する必要のないことを経験しています。

これ以上、子どもたちに悲しい経験はさせたくない。
この笑顔を失ってほしくない。

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パレスチナ自治区では、イスラエル軍に殺された人たちの写真が街にはってありました。
なんのためにこの人たちは死ななければならなかったのか。

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ジェニンの墓地には、スペースがないほどたくさんの墓石が並んでいました。
まるで次の犠牲者のために準備されているかのような穴が、とても恐ろしく感じました。

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いまのガザには、こんな穴が無数に用意されているのかもしれません。

ついにきのうイスラエルはガザ地区に対して空爆だけでなく地上戦にも乗り出しました。

イスラエルは徴兵制の国です。
銃を抱えて歩いている普通の若い青年にわたしたちは何十回と出くわしました。

イスラエルの占領が激しいヘブロンで見た光景です。

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パレスチナの子どもたちが蹴っていたサッカーボールがイスラエル兵の足元に転び、そのままみんなで蹴りあいになりました。
人に銃を向けることより、こうやって子どもたちと楽しく過ごすことのほうがいいのは当然です。

でも戦争はそんな人間のあたり前の心理も簡単に壊すものだと思います。
同じヘブロンで、パレスチナ人が逃げてしまいゴーストタウンと化した大通りをイスラエル人が銃を抱えてジョギングしていました。
なにかおもしろいことでもやっているかのように「イァッホー!」と叫び、空に向けて撃つ振りをしながら走り去っていきました。

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イスラエル軍のガザへの侵攻で、一般市民に銃を向けないと言う確証はいったいどこにあるでしょうか。

現にすでに一般の市民、子どもたちが命を落としています。

わたしたちは、パレスチナの人たちが不安なく自分たちのふるさとで大切な家族や友だちとともに暮らしていくことを願ってやみません。

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パレスチナとイスラエルを旅して、わたしたちは「パレスチナ問題」と言われるものはイスラエルにこそ原因がありイスラエルが解決の鍵を握るので「イスラエル問題」と言うべきではないかと思うようになりました。

だけど「イスラエル問題」という表現ではまだ不十分です。

日本も含めた国際社会全体の問題です。

パレスチナとイスラエル、そしてわたしたちがどうするべきか。

「わたしたち」みんなの問題です。

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盛大な祭りと衝撃的なメリーゴーラウンド

2014.07.13 05:46|スペイン☞EDIT
冷房が効き過ぎた部屋で2晩寝たら乾燥で口の両端が切れてしまったケンゾーです。
痛くてハンバーガーを食べるのがとても辛いんだよね。

華やかなスペインの春祭り「フェリア」を楽しんでいるケンゾーとイクエ。
通りは馬車が埋め尽くし、着飾った男女が馬に乗り、会場には中世さながらの光景が広がっている。

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学校も仕事もフェリア開催の週は木曜日から休みになるところが多いんだそう。
まさに街をあげてのフェスティバル。

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大小1000以上あるカセータ(仮設小屋)。
そのほとんどは個人所有や会員制。
親族や知り合い、会員でないと入ることができない。

観光客でも入れる公共のカセータもあるにはあるけれど、いまいち盛り上がりに欠ける。
ガイドブックには『個人所有や会員制のカセータに招待されたらラッキーだ』と書いてあるんだよね。
でも、招待って言ってもなあ、どうやったら招待してもらえるんだ?

そしたらね、ある賑やかなカセータを通りから眺めてたら、なんと「おいで、おいで」って手招きされちゃった。
そんなに物欲しそうな顔してたのかな。
誘ってくれたのは笑顔が素敵なこの4姉妹。
よく冷えたビールやおつまみまでご馳走してくれた。

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このカセータは音楽が生演奏で本格派。
とても気合いの入っている4姉妹。
ドレスは毎年オーダーメイドで作ってるんだって。
「とてもお金がかかって大変なのよ。」って言ってたけど、毎年「今年はどんなデザインにしようかな」って楽しんでるんだろうね。

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かわいいドレスで着飾った女性たちが競うように入れ代り踊りを披露。
若い女性よりもおばさまたちのほうがキレがあって色っぽい。

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やっぱり年季がモノをいうんだね。
みんなほんとにいい笑顔で、人生を楽しんでるって感じがビシっと伝わってくる。



フェリアの会場には移動遊園地も併設されている。
「移動」といっても大きな観覧車からジェットコースターなどの絶叫マシンも充実したかなり立派な遊園地。

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そんな楽しい遊園地でケンゾーとイクエは衝撃的な光景を目撃。
こんなメリーゴーラウンド、見たことない!

そんな衝撃の光景がこれ。



あまりにもビックリし過ぎて一瞬本物かどうか疑ってしまった。

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メリーゴーラウンドの馬が本物のポニーなんだよ!
ポニーが金具に固定されてて強制的に歩かされてる。
こんなの日本ではぜったいにできないよね。

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子どもたちはキャッキャ笑いながら頭をなでたりしてるけど、あまりにもシュール。
1日何時間働かされるんだろう?
休憩はあるのかな?

子どもたちに夢を与えるはずのメリーゴーラウンド。
でも現実には生き物だからそりゃあ、うんこだってする。
うんこをポロポロってしたら、子どもたちにまるで見せてはいけないもののように係員がサッと回収して真ん中にあるゴミ箱に捨てるんだよね。
なんだか切なくなってくる。

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1週間にわたり盛り上がったフェリアも最終日。
連日朝方まで賑わった会場も、日が暮れるころには人もまばら。
春の終わりと言うよりは夏の終わりのような一抹の寂しさが漂っている。

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祭りの最後を締めるのは午前0時にセビージャの街を流れるグアダルキビル河畔から打ち上がる花火。

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飛行機のチケットを捨てて急きょ見ることにしたフェリア。
色鮮やかなフラメンコドレス、街中を颯爽と走る馬や馬車、軽快な音楽に合わせ老若男女入り乱れて踊るセビジャーナス・・・。
老いも若きも今のこの瞬間を思いっきり楽しんでいる姿を見ているとこっちまで幸せな気分に。
セビージャの人たちに負けないように人生を楽しまないとね!
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色とりどりのドレスの花咲くフェリア

2014.07.12 09:30|スペイン☞EDIT
日焼けして日に日に真っ黒になっていっているケンゾーです。
リアルタイムではコソボにいるんですが「ベトナム人?」とよく言われます。
きのうは通りすがりに手を合わせて「サワディカー(タイのこんにちは)」と言われました。
もともと濃い顔なんだけど、ますます日本人離れしていくよ。

一年でいちばん街が活気づく春祭り「フェリア」まっ盛りのセビージャ。
特設会場では着飾った人たちが飲んで歌って踊って、連日朝方まで大盛り上がりなんだそう。
情熱の国スペインを代表するお祭りはどんな感じなんだろうね、楽しみだ。

続々と会場を目指している華やかにドレスアップをした女性たち。
スカートの丈は長いものや短いものなどバリエーションが豊富。
ロングドレスのほうが正統派なんだろうけど、ちょっと暑そうだなあ。

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会場の入口では巨大な門がお出迎え。
この門は毎年莫大な費用をかけて新しく作られているんだそう。
夜にはライトアップされるそうで、それも楽しみ。

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会場内はフリフリのかわいいドレスでとっても華やか。
ベビーカーに乗ってるような小さな女の子までちゃんと着飾ってるんだよ。

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写真を撮らせてもらうとちゃんとポーズを決めるところがかわいい。
それにしても、イクエの格好が地味すぎる。
こんなにピチピチした女の子たちと一緒に写真を撮るのは酷だな。

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フェリアの会場は普段は何もないただの空き地。
1年のうちフェリアが開かれる1週間だけそこにテント小屋が並び町ができ上がる。
この町に車は入れない。
仮設の町を行き交うのは馬車。

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みんなタクシー代わりに使ってるんだけど、その光景は圧巻でまるでパレードみたい。

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パッカパッカと石畳を歩く馬の蹄鉄の音があっちこっちから聞こえてくる。
中世にタイムスリップしたか、巨大な映画のセットに迷い込んだかのよう。

フェリアに登場する馬はこの地方原産のアンダルシア種という馬。
ここぞとばかりに飾り付けられ、毛も刈り込まれている。
前が見にくそうだけど大丈夫?

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フェリアの会場には「カセータ」と呼ばれる仮設小屋がずらっと並んでいる。
小さいものから数百人が入れるほど大きなものまでその数ざっと1000以上!

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カセータではお酒やつまみを出しているけど、お店ではない。
会社や親戚、仲のいい友だちグループ、同窓生、地区・・・。
いろんな集団がそれぞれのカセータを建てて、自分たちでそこに集まっておしゃべりをして楽しむ仕組み。

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どのカセータからも軽快な歌と音楽が聞こえてくる。
中をのぞいてみると・・・

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ドレス姿の女性たちがステージで踊ってる!
いや、ステージだけじゃない。
ステージなんか関係なく空いてるスペースでみんな踊りまくってる。

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「すごい、さすが本場、みんなフラメンコを踊れるんだ」って感心したんだけど、じつはこの踊りはフラメンコじゃなくて「セビジャーナス」という踊り。
フェリアに限らずお祭りのときに踊られるもの、日本の盆踊りみたいなものなのかな。
フラメンコの初心者はまずこのセビジャーナスから学びはじめるんだって。

通常2人組になって踊るセビジャーナス。
女性だけじゃなくて男性も踊る。

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素人目にもお世辞にも上手とは言えない人もいるんだけど、他人の目なんか気にする人はひとりもいない。
みんな自分たちの世界に入り込んで楽しんでいる。
本人たちがちょっとでも恥ずかしがってると見てるこっちも小っ恥ずかしくなるんだけど、ここまで堂々とされると気持ちがいい。

ちょうどこの日、馬術のコンテストが開かれていた。
男性だけじゃなくて女性も登場。
これがね、みんなカッコいいんだよねえ。
女性もつばが広いハットを被ってるんだけど、これが凛としてカッコいい。
そして女性は馬に跨がるんじゃなくて横座り。
女性らしさを引き立てている。

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とにかくみんな背筋がシュッと伸びて姿勢が綺麗。
そして大人だけじゃないんだな。
子どももがんばってたよ。

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いやあ、カッコいいね。
小さな子どもでも人馬一体となって颯爽と馬を操ってた。
ケンゾーやイクエとは育ちがぜんぜん違う。

さてここで、「勝手にフェリア コレクション 2014」を発表!
フェリアの会場で見つけた美男・美女を紹介しま〜す。

まずは「ベスト親子!」
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お揃いのドレスがいいね。
下の子はもうすぐダンスデビューかな?

つづいて「ベストおばさま!」
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紫と緑のドレスのおばさまたちのインパクトが強烈。
みんないい笑顔だ。

「ベストカップル!」
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初々しい!
すごいなあ、その歳で女の子を馬のうしろに乗せるなんて。

「ベスト女の子!」
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クールビューティ!
服装はシンプルなんだけど、余計にかわいさを引き出してる。

「ベスト男の子!」
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ちょっと照れてるところがかわいい。
ちゃんと自分で馬を操るんだからスゴいよね。

最後に「ベストファミリー!」
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4人姉妹の後ろ姿がかわいい。
ドレスは自分で選んだのかな?

当たり前のように馬が闊歩し、色とりどりのドレスの花が咲くフェリアの会場。

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あしたも盛り上がるフェリアの様子をお伝えします!
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理髪師にカルメン もっとも「スペインらしい」街 

2014.07.11 06:33|スペイン☞EDIT
夫につきあって昼からビールを飲んであげたイクエです。
2ℓで1.5ユーロでした。
これから夫につきあってワールドカップをインターネットで観ます。

いや〜、スペインにやってきました!

ヨーロッパは物価も高いし、年をとってからツアーでも行けるからスペインは今回無理に行かなくてもいいんじゃないかな、って内心思ってたけどケンゾーが「スペインに行かんなんてありえん!絶対はずせん!」って言うから来てしまいました。

ってこんなことを言ってるイクエだけど、じつはスペインは昔から来たかった国。
大学の第二外国語でスペイン語も勉強していたし、社会人になってフラメンコ教室に通っていたこともある。(続かなかったけど・・・。)

だからスペインに来ることはケンゾーよりも楽しみにしていたかも。

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スペインって聞いて思い浮かべるもの。
闘牛フラメンコ

でも、これってスペイン全土で根付いている文化ではない。
北部の方はフラメンコとはまったく違う民族舞踊が踊られていて、それはフラメンコよりもよっぽどアイルランドやスコットランドのダンスに似ている。

わたしたちがイメージするスペインの闘牛やフラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方、セビージャが発祥の地。

そんな街だからおなじみのドレスを、お店で普通に売っている。

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建物を見上げれば、さりげなくドレスが窓辺にかけられている。

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セビージャはスペイン第4の都市でスペイン南部の中心地。

スペインでは「セビージャ」って言うけど、日本だと「セビリア」っていう呼び方が一般的。

セビリアと言えば・・・。
有名なオペラ『セビリアの理髪師』

さらにオペラの中でも大人気の『ドン・ジョバンニ(ドン・ファン)』『フィガロの結婚』『カルメン』も、ここセビージャが舞台。

『カルメン』は、タバコ工場で働く女工のカルメンが、工場の傭兵と闘牛士2人の男と恋愛関係になって・・・というストーリー。
もちろん『カルメン』に出てくる闘牛場はセビージャの闘牛場だし、カルメンの職場の設定になっているタバコ工場も実際にある。
それがここ。

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18世紀に建てられた王立タバコ工場。
いまはセビージャ大学の校舎になっているけど、塀には「タバコ工場」と書かれたタイルがはめ込まれている。

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街を歩いていて「あ〜、この街はカルメンの舞台かあ。」って思うだけで情熱的な気分になってカルメンの音楽をついつい口ずさむ。

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情熱的でもっともスペインらしいセビージャの街は、5月初旬のこの時期、春まっさかり。
太陽がさんさんと照りつけ、日中は30度を越えている。
だから「春まっさかり」と言うよりも「初夏」。
街には花々が咲き誇っていて、華やかな街をよりいっそうあでやかにしている。

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晴れ渡る青空、汗ばむ陽気、色とりどりの花々、そしてカルメンの舞台!

ビバ、スペイン!!
スペイン、バンザイ!!

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この時期、セビージャの街は紫色に包まれる。
ジャカランダという花。

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大通りにも川沿いにも、日本の桜並木みたいにずらーっと並んでいて、とてもきれい。
日本の桜に負けていない。

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桜吹雪みたいにこの紫の花びらが風に吹かれて散っていくのもきれい。
地面は紫の絨毯。

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この情熱的なスペインの、情熱的なセビージャの街で最終的には5泊したイクエとケンゾー。

で、何をしたかと言うと・・・。

もちろん春祭り「フェリア」を観ることが目的だったんだけど、それ以外は毎日お昼から飲んでた!
もちろん節約旅だからレストランでじゃない。
お店で冷えたペットボトルの1.5ℓのビールを1.5ユーロで買って、いい場所を探して。

お気に入りの場所は街の真ん中を流れるグアダルキビル川の岸辺。

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繁華街なのに、みんなビキニで日光浴したり泳いだり、ビールを飲んだりしてる。

わたしたちはビールじゃなくて1.5ℓのサングリア(2.2ユーロ)を飲むときもあった。

イスラム圏のモロッコからスペインに入ったイクエとケンゾー。
モロッコでは女性たちはスカーフをかぶっていたのに、ここではビキニ。
やっぱりこのくらい開放的なほうがいい!ってケンゾーだけじゃなくて女のわたしも思う。
みんな人生を楽しんでるって感じ。

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この川沿いでふたりでピクニックをするときもあれば、公園でするときもあった。
咲き誇る花の木陰で。

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でも酒ばかり飲んでたわけじゃなくて、街歩きも楽しんだ。

ローマ時代から栄えていたセビージャは712年にアフリカからやってきたイスラム教徒のモーロ人に征服された。
それから500年以上イスラム文化が繁栄。
13世紀にはキリスト教がイスラム勢力を追いやったものの、セビージャの町並みからはイスラム教とキリスト教の美の融合が見てとれる。

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ほかのヨーロッパの国々とは違う独特の雰囲気。
ヨーロッパにありながらオリエンタルの香りもする。

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こんなセビージャの街、当然好きになった。

そして、この時期こんなセビージャをさらにスペシャルにしているものがある。

それはー。

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こんな素敵な人たちが、大げさじゃなく、街のいたるところにいるの!
地元の普通のおばちゃんたちが着飾って、タクシー代わりに馬車を使っている。

それは春祭り、フェリアが開かれているから。

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日本でいう、夏祭りって感じかな。
浴衣を着てお祭り会場に行って盆踊りを踊るように、ドレスを着てフェリアの会場に馬車で行ってフラメンコのようなセビージャのダンスを踊って楽しむ。
これが一週間続く。

老いも若きも着飾って、お出かけ。

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道を歩いているとこんな集団が脇道からぬっと現れてくることもある。
タイムスリップしたような錯覚。

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次回は、スペインの、もっともスペインらしい場所が、もっともスペインらしくなるフェリアの様子をたくさんの写真とともにお届けします。

いや〜、ほんとにすばらしかったよ〜。
お楽しみに♡

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スペイン編スタート!本場の生ハムを初体験

2014.07.10 06:23|スペイン☞EDIT
エアコンがキンキンに効いたドミトリーで寒くてあまり寝られなかったケンゾーです。
同室のイギリス人が超暑がりで冷房をガンガンに効かせて寝るからかなり辛い。
ケンゾーとイクエはブルブル震えてるのに、本人はパンツ一丁で爆睡。
やっぱり欧米人は日本人と比べて体温が高いんだろうね。
朝イクエのベッドを見たら寝袋にくるまってた。
そっか、寝袋のこと忘れてたよ。

3週間旅したモロッコに別れを告げ、フェリーに乗り込んだケンゾーとイクエ。
ふたりが向かうのはスペイン・アルヘシラス。

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3週間前に1泊だけしたスペイン。
ふたたび舞い戻って、あらためて3週間かけてスペインを旅する予定。

フェリーのデッキはまったりムード。
たくさんの人がゴロンと横になってお昼寝中。
こんな暑いとこでよく寝られるね。

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モロッコとスペイン、つまりアフリカ大陸とヨーロッパ大陸を隔てているのはジブラルタル海峡。
いちばん狭いところで14kmしか離れていない。
デッキからはアルヘシラスの町並みが見える。
「情熱のスペイン」はどんな旅になるかな。

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およそ1時間半でアルヘシラスに到着。
今回は前回1泊したアルヘシラスはスルー、そのままバスターミナルへ。

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ふたりが向かう先は・・・セビージャ!(日本では「セビリア」という呼び方のほうがおなじみ。)
スペイン南部、アンダルシア州の州都でもあるセビージャはスペイン第4の都市。
セビージャも3週間前にスルーした街だ。
アルヘシラス〜セビージャは往復で1人39.25ユーロ。

セビージャ

バスは鮮やかな新緑で彩られた山を越えていく。
モロッコも意外と緑が多かったけど、スペインはもっと緑がゆたか。
ちょこっと海を渡っただけでこうも違うんだね。

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バスに揺られること3時間半、車窓から外を眺めていると変わった格好をした人たちが目立つようになってきた。
これは・・・フラメンコのドレスだ!
馬車まで道路を走ってるよ。

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スペインの中でも最も「スペインらしい」と言われているアンダルシア地方。
なかでもここセビージャはフラメンコと闘牛の本場。
スペインと聞いてイメージするものがギュッと詰まった、これぞ「ザ・スペイン」という街。

そして、そんなセビージャが一年でいちばん盛り上がるのが「フェリア」と呼ばれる春祭り。
じつは今年のフェリアはきのうから始まったばかり。
ほんとはもうちょっと長くモロッコを旅するつもりだったんだけど、イクエがどうしてもこのフェリアを見たいということで予定変更。
すでに購入済みだったモロッコのラパトからスペインのマドリードに飛ぶ航空券(約1万3千円)を捨ててセビージャへとやって来た、というわけ。

きょうはもうホテルにチェックインするだけ。
本格的なセビージャ&フェリア観光はあしたから。
でもドレスアップした女性たちが街中を歩いているから俄然テンションが上がる。

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服もメイクも身長も、なにもかもが違いすぎる・・・。
イクエ、フェリアの会場で浮かないかなあ。

今回急きょフェリアに合わせてセビージャに行くことにしたのでホテルの確保が大変だった。
フェリアまで1か月を切ってたので安宿はすべて満室。
最安のホテルでツインルームが1泊46.60ユーロ!
4泊するのでしめて186.40ユーロ、約2万6千円!
痛い、かなり痛い。
けどイクエが行きたがってるけんね、まあいいたい ♫

かろうじて確保したホテルは街の郊外にある。
セビージャの街にはグアダルキビル川が流れている。
グアダルキビル川の東側が昔から栄えているいっぽう、西側はややさびしい。
今回のホテルは西側。
スペインの建築家、サンティアゴ・カラトラバの設計したアラミリョ橋が両岸をつないでいる。

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この橋、どっかで見たような気がする。
そうだ!アイルランドのダブリンで似たようなのを見た。

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イクエが「ぜったい、ダブリンの橋をマネしてるよ!」って橋を見るたびに言ってた。
どっちがマネしたんだろうね。
どっちの橋が先に作られたかあとで調べたら、なんとダブリンの橋も同じ建築家サンティアゴ・カラトラバの設計だった!

ホテルからもこの橋が見える。
ホテルはオリンピックの選手村のような作りで、ふだん観光客は利用しないだろうね。
建物内にジムやプールがあるし、周囲にはスポーツ施設が整ってるから合宿なんかで利用されてるんだと思う。

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合宿ホテルなので学食のような食堂はあるけどキッチンは付いてない。
学食のようだけど値段は学食レベルではないので、4日間食の確保が大変だ。
レセプションでいちばん近くにあるスーパーを教えてもらう。
いちばん近くと言っても3kmくらい歩かないといけない。

スーパーは川の東側。
あの橋を渡る。
橋は渡ってみると、まったく違うデザインに見える。
見上げると、目を光らせる巨大カマキリ。
かっこいい!!

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ようやくたどり着いたスーパー。
だけど閉まってる!

はあ、もう疲れと空腹でヘロヘロだ〜。
どうしよう、レストランの類いもぜんぜんない。
ちゃんとしたホテルを確保し損ねたツケが早くも回ってきた。

途方に暮れていると1軒のバル(スペインの居酒屋)を発見。
地元の人で外のテラスは賑わっている。
よかった、助かった。
かろうじて見つけた店は、笑顔がかわいい2人のおばちゃんが切り盛りしてるバルだった。

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スペイン語がぜんぜん分かんなくて牛肉の煮込み料理を2種類も頼んでしまったけど、お肉も柔らかくておいしい。
特別おいしい料理ってわけじゃないけど、モロッコでは料理や味付けが限られてたからとんでもなくおいしく感じる。

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店内にケンゾーが気になって仕方がないものがぶら下がっている。
これぞスペイングルメ!っていう例のやつ。

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でた!生ハム!
こんな(失礼!)食堂みたいなバルにもふつうにあるんだね。
あ〜食べたいなあ。
本場の生ハム、ウマいだろうなあ。
でもいくら本場でもやっぱり高いよね〜。

生ハムを丸々1本買って家でいつでも食べられるようにすることが前から夢だったケンゾー。
おばちゃんに丸ごと1本でいくらか聞いてみる。
「これはスペシャルだから150ユーロよ。」

おおー、2万ちょいか!
でも丸ごと1本で2万は安いよね。
日本から輸入して買うってなったら5万円は下らないんじゃない?

何枚スライスできるかな〜?なんて考えてたら、おばちゃんが「試してみる?これは普通よりもすごくいいやつよ。」って言ってくれた。
やったー!
本場の生ハム初体験だ!

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本場のスペシャルな生ハムはけっこう脂身たっぷりだった。
日本でたまにスーパーで買ってた切り落としの徳用生ハムとはぜんっぜん違う。
意外と固くて脂身が多いけど「とける!」って感じじゃあない。
噛めば噛むほど旨味が口中にジュワ〜っと広がる。

牛肉の煮込み料理のほかに魚のフライ、ポテトサラダ、ビールとワインを合計4杯飲んで19ユーロ。
まあ、安くはないけどスペシャルな生ハムもサービスしてもらったし満足。

おばちゃんはつねに笑顔でとても陽気。
ラジオから流れる曲に合わせて踊りはじめた。

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おおー、さすがフラメンコの本場。
セビージャの人たちはみんな踊れるのかな?

「フェリア?」って聞いてきたので「シー!シー!(そう、そう)」って言うと、店内に生けていたピンクのカーネーションを切ってイクエの頭に飾り付けてくれた。

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ありがとう、おばちゃん!
これでちょっとは華やかになるよ。
(実際、次の日から3日間このカーネーションは大活躍だった。)

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この陽気なおばちゃんたちを含めてこの日出会ったスペインの人たちはとても気さくで親切。
まだはじまったばかりだけど、スペインを大好きになる予感がありありだ。
あしたからセビージャの魅力をたっぷりお伝えします ♪
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旅したモロッコ こんな国

2014.07.09 06:47|アフリカ☞EDIT
モロッコには4/18~5/7まで19泊20日滞在しました。
砂漠や旧市街だけでなく、山や湖などまったく予想していなかった素晴らしい自然を堪能することができました。
そんな魅力あふれるモロッコ旅を振り返ります。

◇旅の費用はいくら?

モロッコでいくら使ったのか発表します。
 
交通費           1,796ディルハム
外食費           1,088ディルハム
その他のフード・ドリンク  442.8ディルハム
宿泊費           1,630ディルハム
観光費           1,102ディルハム
雑費            174.4ディルハム

合計  6,233.20ディルハム(1ディルハム=12.75円)
約3,974円/1日2人で

ヨーロッパと比べるとすべてのものが安い。
砂漠ツアーはかなり安く値切ったけど、メルズーガよりは割高。
どれだけ安く済ませられるかはお土産しだい。
物価は安いけど気をつけないとお土産を買い過ぎて予算オーバー、なんてことになる可能性大。
日本やヨーロッパからモロッコに入国すると、すべてのものが安く感じて高額ツアーの勧誘にのりやすいけど注意が必要。


◇移動手段はこうでした

モロッコはバスとタクシー移動が中心。
バスはCTM・スープラトゥール・民営と3つの会社がある。
CTMとスープラトゥールが車体が立派でエアコン付きもあるし速い。
民営はボロくて時間がかかるけれど、本数が多い。
CTMとスープラトゥールの方がちょっと割高。

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民営とCTMはラゲッジスペースに荷物を入れると荷物代を取られる。
5~10ディルハムだけど値段はドライバーや車掌の気分次第なところがある。
スープラトゥールは荷物代は必要ないので、最終的に払う値段に差はあまりない。

モロッコでは乗合いのグランタクシーもよく利用する。
バスより少し割高だけど、いろんな地域を網羅しているので利便性がある。
セダンタイプの車にドライバーを含め最大7人、場合によっては8人乗ることも。
乗る前に値段の確認を。

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◇こんなお宿に泊まりました

モロッコはヨーロッパから近いアフリカということもあって、ツーリストが多く、ゲストハウスや安宿が充実しているので宿に困ることはない。
日本ではあまり知られていない街や「え!こんな田舎にも!?」というところにもゲストハウスはあるので行き当たりばったりでも心配する必要はない。
相場はダブルで120ディルハム(1500円)。

「日本人宿」にそこまでひかれないふたりだけど、ティネリールのノリコさんの「メゾン ド アーモンド」とエッサウィラの「カモメ号」はおすすめ。
ノリコさんの宿では凛々しい岩山に囲まれ川で洗濯をし、カモメ号では魚市場で魚を仕入れて和食を作る。
そこでゆっくりして、癒やされるのもいいよ。

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◇これが一番うまかった!

ケンゾー 「エッサウィラのタコ」
太平洋に面した港町エッサウィラ。
ティネリールのノリコさんから「エッサウィラではタコのタジンが食べられるわよ。」と聞いて「タコ ♪タコ ♪」と楽しみにしていた。
レストランでタコのタジンを食べることもできるんだけど、市場で新鮮なタコを買うことができたので自分たちで作ることに。
タジンの作り方なんて知らないからさばいたタコと魚とズッキーニをタジン鍋にぶち込んで、塩こしょうとオリーブオイルをかけるだけ。

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味はというと・・・これがめちゃくちゃウマい!!
シンプルな味付けしかしてないのにとてもコクがあって濃厚な味。

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ふたりで食べるには十分過ぎる大きさのタコで25ディルハム(約320円)。
ぜひエッサウィラで新鮮なタコを堪能してほしい。

イクエ 「砂漠で飲んだ熱いお茶」
ほんとうにおいしかったのは、ケンゾーとおなじく自分たちでつくったタコのタジン。
バターを入れてないのにバターの味がして驚いた。
すごく甘かった。

でも、ケンゾーと同じだと芸がないので「砂漠で飲んだ熱いお茶」にしとこうかな。
熱いし、砂糖たっぷりで甘すぎるし特別おいしいってわけじゃなかったんだけど喉の渇きが止まらなくてゴクゴク。
作ってもらったのじゃ足りなくて、おかわりをして追加で作ってもらったくらい。
砂漠でほんとうはキンキンに冷えたビールが飲みたかったけど、電気もないような場所でそれはムリ。
せめて冷えたとまでは言わなくても、普通の水を飲みたかったんだけどそれもムリ。
持っていっていたペットボトルのウォーターにも限りがあったし、真水を飲むこともできないので離れたオアシスから運ばれた水を煮沸して飲むしかない。

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熱くてあま~いお茶を何度も作ってもらったけど、いっこうに喉の渇きは治まらない。
つねに喉がカラカラ。
それでも飲み物がないと不安になって、作ってもらったお茶を冷まして空のペットボトルに入れて持ち歩いた。
砂漠で熱いお茶はけっしていいものではないんだけど、お茶を飲んでいるときは気分が落ちついたし、あんなふうにお茶のありがたみを感じることはこの先ないかもしれない。

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◇おすすめ!!一番良かった場所

ケンゾー 「イミルシル」
これまたティネリールのノリコさんに教えてもらった山奥にある湖。
モロッコではじめてのヒッチハイクにも挑戦した。
車を乗り継ぎ、最後に乗せてもらったトラックの荷台の上から見えた美しい湖。
空のように青く澄んだ湖を目にしたときは、あまりにも神秘的で言葉を失ってしまった。

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ひとつ目の湖から9km奥にはもっと大きな湖が。
人里離れた場所でマーブル模様の山に抱かれるように佇む湖は神々しいまでの美しさを放っていた。

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その日はふたり以外誰もいない湖畔で野宿。
夕陽で紅く燃える山と刻一刻とその色を変えていく湖。
夜には満天の星空をふたり占め。

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そして、うっとりするほど美しい日の出とともに訪れた朝。
風がなく空と山が映り込む鏡張りの湖面に釘付け。

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イミルシルはモロッコの印象を根こそぎ変えた絶景だった。
自信を持ってオススメするモロッコのNo.1スポット。

イクエ 「エッサウィラ」
もちろんシェガガの砂漠は文句なしに美しかったし、離れるときは後ろ髪引かれる思いだった。
でも砂漠の美しさはこれまでも知ってたから、「当然」という思いがある。
いっぽう、意外にとてもよかったのがエッサウィラ。
フランス人が設計した海沿いの街だから、きっとおしゃれで観光地化していて、こぎれい過ぎるだろうなって予想していたけど、ちゃんとモロッコ人の飾らない暮らしがある街だった。

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新鮮な魚が並ぶ市場は朝から晩まで地元の人たちでにぎわっているし、港には年代物の漁船が何十隻と停留しているし、そのわきでは漁師たちが獲った魚の荷下ろしや釣りの仕込みをしている。
いつも風が吹いて、頭上にはカモメが飛び交っている。

地元の人たちが利用する小さな商店とお土産物屋さんが並んでいていて、人々の暮らしの場と観光地がみごとに調和している街。
(反面みんながおすすめするシャウエンは観光地化されすぎて、ちょっとがっかりだった・・・。)
エッサウィラで、地元の人たちと同じように市場で食材を買って調理して旧市街や海沿いを散歩する。
そんな日々をもうちょっと長く送ってもよかったなあ。

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◇ふらり ゆるり モロッコの感想は?

ケンゾー
いい意味で期待を裏切られて驚きの連続だった。
それまでのモロッコというと、「迷路のような旧市街」そして「砂漠」、以上。
ついでに世界三大ウザい国という余計なものまでもれなく付いてくる。
だけど実際には景色のバリエーションがとても豊か。
移動するバスの車窓からも移り変わる景色を楽しむことができる。

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半分期待しながら訪れた「ウザい国は」、実際にはぜんぜんウザくなかった。
インドと比べると「ウザい国」というレッテルがかわいそうに思うくらい。
客引きなどもちゃんと「ノー」と意思表示をすればすぐに引き下がる。
意思表示をきちんとして、見どころ満載のモロッコを楽しみましょう!

イクエ
チュニジアに行ってたから正直「観光地化されたモロッコは物足りないかも」なんて思っていたけど、みんなに愛される観光大国とあっていろんな表情をもつモロッコに魅せられました。
モロッコは砂漠だけじゃない。
魚のおいしい海辺の街もあるし、グランドキャニオン顔負けの渓谷もあれば、緑豊かなオアシス都市もある。
「モロッコ人はダマすから嫌い」とか「モロッコは観光地化され過ぎている」なんて意見もあるだろうけど、現地の人はほどよく観光客慣れしていて、ヨーロッパからのツーリストも多いけど、アフリカらしさもある。
そういう意味では、もっとも旅しやすい魅力的なアフリカの国だと思います。

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買物も楽しいだろうし、国土もそこまで広くないので、休暇期間に限りがある社会人のかたも楽しめる国です。
観光地として有名なシャウエンやマラケシュ、フェズよりも個人的にはティネリールやイミルシル、エッサウィラをおすすめします。
観光客も少ないし、そこにこそほんとうのモロッコの姿があるかも!

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ケンゾー モロッコで髪を切る

2014.07.08 06:20|モロッコ☞EDIT
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そしてランキング上位になると目立つので固定の読者じゃない方々にもわたしたちのブログを見ていただける可能性が高まります。
これからも応援よろしくお願いします♡

いよいよ次は、イクエとケンゾーのモロッコ旅の最終目的地。
タンジェ
スペインからフェリーで入国したときもタンジェに到着したんだけど、このときはすぐにシャウエン行きのバスに乗ったから観光はしていない。
モロッコの出国もタンジェから。
せっかくだからタンジェに1泊しちゃおう。
スペインに最も近い国、タンジェはいったいどんな街なんだろう。

タンジェ

エッサウィラから直通の夜行バスがあるようなので、それに乗車。
民営のバスで1人160ディルハム(約2000円)。

直通かと思いきや、あれ?
タンジェの手前でバスは大きく東にそれてテトゥワンへ。
こんなはずじゃ・・・。
ちゃんと「タンジェ」って車掌にも確認してたのに!

タンジェに行くには途中で別のバスに乗り換えないといけなかったみたい。
車掌もわたしたちの存在を忘れてたから、夜中に降りて乗り換えることを教えてくれなかったのね。
テトゥワンに着くと車掌がタンジェ行きのバスのチケットを買ってくれて、別のバスに乗り換えた。
2時間くらい時間をロスしてしまったけど、まあ急ぐ旅ではないからいいか。

「世界三大ウザい国」と言われるモロッコ。

「乗り換えなかったあんたたちが悪い」って言われてテトゥワンで放置されることもありえると覚悟したけど、そんなことはなかった。
ちゃんと切符を用意してくれて乗り換えるバスを教えてくれるなんて、やっぱりモロッコは言うほど悪い国じゃないよ。

だって、インドだったらさあ・・・ってまたインドと比べちゃうんだけど、インドと比べたら失礼だよ。
モロッコ大嫌いって言う人がインドに行ったらどうなるかな。
モロッコは嫌だけどインドは好きって人もいるのかな。
まあ、わたしたちも「なんなん!インドは!?」「はあ〜!?」って文句を言いつつ、結局インドを3か月も旅したんだけどね・・・。

話はそれたけど、エッサウィラから民営バスでタンジェに行く人は注意しないといけないですよ。
「タンジェ行き」とは言われるけど実際は「テトゥワン行き」で途中で乗り換えが必要です。

ということで予定より2時間以上遅れて、朝10時くらいにタンジェに着いたイクエとケンゾー。
さて、旧市街でさっそく宿探し。

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タンジェの旧市街はお店もたくさん並んでいて人も多くて活気があるんだけど、安宿街は場末にあって暗くて元気がない。
やってるかやってないかわからないホテルばかり。
Wi-Fiつきの宿なんてほとんどない。
20年前からそのままのような雰囲気のホテルばかりで、レセプションに人はおらず待っていると奥からおじさんがぬっと現れる。
そのうちタンジェの旧市街から安宿は消えていくんじゃないかな。

そんななか英語が通じるスタッフのいる宿「PENSION PALACE」に泊まることに決定。

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Wi-Fiはレセプションの近くで使えて、ダブルで120ディルハム(約1500円)。
ここの中庭は『シェルタリング・スカイ』って映画の撮影に使われたらしいけど、とくに何かが美しいというわけでもなく普通で「え?どこが〜」って感じだった。
このホテルは「映画の舞台になりました!」なんて宣伝もしてないし、やる気のないただの安宿なのでこっちも気づかないふりをしとこう。

安宿の集まっている一画は時代から取り残されたようなひなびたところだけど、タンジェの旧市街は明るくてマラケシュやフェズのメディナよりも好き。

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アフリカの北部に位置し、ヨーロッパ大陸にも近い港町のタンジェは古くから交易の要所だった。

港町タンジェ。
海の向こうはヨーロッパ大陸。

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古代から人々はロマンを背負い、この青とも緑とも表現できない海を越えてここにやって来た。

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古くはローマ帝国の一部であり、15世紀にはポルトガル領になり、そしてスペインに占領された。
地理的に見ても、歴史的に見てもタンジェはモロッコのほかの街よりもヨーロッパの影響を受けている。

これまでモロッコを3週間近く旅してきて最後にここに来ると、「これまでのモロッコと違う。ヨーロッパっぽいな。」って思ってしまう。
きっとヨーロッパから最初にここに上陸すると「ヨーロッパと全然違う。ここはモロッコだ!」って感じるんだろうけど、モロッコのほかのところから来ると「ほかの街と違う。ヨーロッパに近い!」って感じるのだと思う。

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モスクのミナレットもカラフル。
スペインの南部の建築物の装飾となんとなく似ているような気もする。

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ドアの模様やランプもデザインが凝っている。
アジア的でもあるし、オリエンタルで異国の雰囲気もある。

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建物ばかりではない。
人々の表情も「異邦人」って言葉がぴったりくるような、妖艶な感じが漂う。
子どもたちの瞳もどこかミステリアス。

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といってもやっぱりここはモロッコなわけで、モロッコらしい人々の暮らしもこの旧市街のなかには詰まっている。

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洗濯物が干されていたらついカメラを向けたくなる洗濯物フェチのわたし。
そんなわたしの心をつかんだ、毛布の干しかた。
畳んで上に置いてる毛布は、干してる意味あるのかな。

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店先で飼われている猫。
モロッコらしく、タジン鍋に入ったキャットフードがディナー。

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いっぽう、路上に大胆に置かれた大量の肉の残飯を狙う野良猫集団。

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こんな街で、ケンゾーが言った。

「髪切ろう。
 ヨーロッパに行く前にちゃんとせないかん。」

「モロッコで?
 失敗したら変な髪のまま、ヨーロッパを旅せなんよ。」


わたしはチュニジアで髪を切って苦い経験をした。
モロッコで髪を切っても大丈夫なのだろうか。
明日からはスペイン。
ウケをねらってる場合じゃない。
変な髪になったら、恥ずかしい。

でも、ケンゾーの意志は変わらない。

とにかく、モロッコのイケてる若者に人気の床屋を探さなくては。
いくつか床屋を見つけたけど、理容師がはげているおじさんだったり、よぼよぼのおじいちゃんだったりしてこころもとない。
そんななか、若者たちに支持されていそうなところを発見。
ここならヨーロッパでも恥ずかしくないヘアスタイルにしてくれそう。

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ケンゾーが前もってインターネットで検索して携帯に保存していたヘアモデルの写真を理容師に見せて説明する。

「ベリーショート。
 バット トップ イズ ノット ショート。
 ナチュラル。」


ケンゾーはあたまの上のほうをほんの少し長めにしたいみたいだけど、それで伝わったかな。

笑いながらうなずく美容師。
隣で髪を切られているお客さんも「OK!」と笑っている。

さあ、この髪がどんなふうになるのか。

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え!?
いきなりバリカン?
ちょっと、それは・・・。

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しかも、上だけ残し過ぎ。
なんか茄子みたいになってるよ!
ぷぷぷ・・・。

見ているこっちとしてはつい笑いがこみ上げてくるけど、ケンゾーは助けを求めるように鏡越しにこっちを見ているので笑えない。

みるみるうちに、どんどん茄子になっていってるよ!
茄子に近づくたびに、どんどんケンゾーの顔がひきつっていく。

ケンゾーが意を決して言う。
「モア、ナチュラル!
 トップ、モア ショート!」


わかってる、わかってると言いたげにうなずく理容師。

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いや、これはわかってないでしょ。
どうするの、ケンゾー。
スペインはおろか、こんな髪ではいっしょにモロッコをうろつくのも恥ずかしいよ。

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バリカンを駆使した散髪はあっという間に終わった。
代金は30ディルハム(約380円)。

でも、さすが若者たちに人気の理容師。
やっぱりこの床屋はまちがっていなかった。
理容師は最後にうまく軌道修正し、あんなに茄子だったヘアスタイルはナチュラルになった!
これならスペインでも大丈夫。

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うん、トップはナチュラルになっている。
でも、うなじの生え際部分がナチュラルとは言いがたい。
まあ、茄子にならなかっただけよしとしよう。

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すっきりした髪で街を歩いていたら、にぎやかな音楽と人々の手拍子や笑い声が聞こえてきた。
1.5メートルくらいありそうな長いブブセラのようなものを吹いている人。
巨大タンバリンのようなものを叩く人。

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伝統衣装に身を包んだかわいい子どもたちが先頭に立って、ちょっと恥ずかしそうに歩いている。

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100人以上は集まっている。
歌いながら、踊りながら人々は進んでいく。
その集団の真ん中には馬。
さらに馬の上には銀の幕で覆われた神輿のようなものがのっている。
あのなかには何があるんだろう。

気になったので参加している人に聞いてみた。

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この中に入っているのはなんと・・・・

花嫁さん!!

このままみんなで花嫁さんを連れて、花婿の家まで練り歩いていく。
家に届けられると花婿があの箱の幕を開けて、2人がご対面するのだそう。

ここはほんとうにイスラム教の国?って思うほど、参列している女性陣が楽しそうに手を叩いたり腰を振ったりして踊りながら街を練り歩いている。

アフリカらしいビートのあるノリのいい音楽が鳴り響く。
とても明るくて楽しい結婚式。

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イスラム教の国だけど、アフリカらしい陽気で開放的な雰囲気が漂うモロッコ。
アフリカだけどヨーロッパに近く、スペインやポルトガル、フランスの影響を受けているモロッコ。
砂漠のイメージがありながら、実際は緑も豊かで美しく、かっこいい山もあって、海に面してシーフードもおいしいモロッコ。

いい意味で、イメージを裏切ってくれたモロッコ。
そんなモロッコを発つ日がやってきた。

タンジェのバスターミナルのすぐ近くに大きなロータリーがあり、そこの交差点にあるバス停から港行きのバスが出ている。
SUPRA TOURSのバスで荷物代は不要で運賃ひとり25ディルハム(約320円)。

港からフェリーに乗り込む。

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アフリカ大陸からふたたびヨーロッパへ。
ふたりが楽しみにしているスペイン!
スペインでは、トマト投げ祭りじゃないあのお祭りがわたしたちを待っている。
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モロッコ「エッサウィラのメディナ」☆ モロッコらしからぬ港町

2014.07.07 05:55|モロッコ☞EDIT
きょうはビールを飲み損ねてちょっとテンションが低いケンゾーです。
レストランでビールを飲もうと思ったらラマダン中で飲めず。
スーパーで買ってかえろうと思ったらすでに閉店で買えず。
あしたまで我慢だ〜。

マラケシュやフェズに負けず劣らず古い歴史があるエッサウィラ。
城壁で囲まれたメディナ(旧市街)は、ほかの街のメディナと同じように世界遺産にも登録されている。
だけど海に突き出ているエッサウィラのメディナは、どの街のメディナとも違う独特の雰囲気を醸しだしている。

人々で賑わう砂浜の奥に見えるのがエッサウィラのメディナ。
目に眩しい白壁の家が建ち並び、モダンで開放的な印象を受ける。

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紀元前からすでに港町として栄えていたエッサウィラ。
16世紀の初めにはポルトガルによって貿易と軍事の拠点として城壁がつくられ、メディナができあがっていった。

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現在の町並みは18世紀にフランス人の建築家によって設計されたんだそう。

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その当時から芸術家や作家に好かれてきたエッサウィラ。
現在でもその流れは変わらず、アーティストやミュージシャンが国内外から集まり、他の都市にはないおしゃれな雰囲気を造り出している。

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白と青の街として知られているエッサウィラ。
さわやかで、どこかポップ。

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と言っても、メディナはメディナ。
細い路地が縦横に行き交い、迷路のようになっている。
メディナは人々の生活空間。
すでにこれまでのモロッコの旅で慣れ親しんだ旧市街の日常が広がっている。

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さばいたばかりの新鮮な肉をぶらさげた肉屋さん。

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そして、お裾分けしてもらおうと仲良く待ち構えている猫と犬。

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そんなエッサウィラで意外な日本食を発見。
ジャパニーズ ファスト フード TAKOYAKI

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日本人の旅人がこの彼に作り方を伝授したんだそう。
たこ焼き器も日本からもってきてくれたんだって。
日本から遠く離れたアラブの地に、こうして立派に関西の伝統が引き継がれている。
クルクルと焼く手つきもなかなか様になってる。

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値段は1個3ディルハム(約40円)とちょっと割高。
でも、ちゃんとタコがごろっと入ってるしなかなかクオリティーは高い。
だけど残念なのがソース。
醤油ベースのソースなんだけど、やっぱりあのたこ焼きソースとマヨネーズで食べたいね。
欲を言えば青のりと鰹節もほしい!

エッサウィラは大西洋に面した港町。
なんでも、エッサウィラ近郊の海は海水の温度が低く、魚の身が締まるから美味しいんだって。
市場で買ったタコもプリプリで身が甘くてウマかったもんなあ。

なんと日本のタコの輸入先の1位はモロッコ。
(最近はモーリタニアが1位でモロッコが2位になることも。)
とくにたこ焼きにはモロッコ産が使われていて、一時はたこ焼きのおよそ4割がモロッコのタコだった。
だけど日本に輸出するために乱獲されて最近ではタコが少なくなったんだって・・・。

城壁を抜け港へ。
青い小船が一面を埋め尽くしている。

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それにしても、タクシーやバス、それに町並みなど色を揃えるのが好きだねえ。
演出としてはなかなかいいよね。

のんびりとした時が流れている昼下がりの港。
チャプチャプと舟の底をたたく水の音が心地いい。

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漁の仕込みをしている漁師たち。

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魚を売るおっちゃんたちとそれを物色するおっちゃんたち。

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そしておこぼれを狙っているカモメたち。

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ほかの街では味わうことのできない、ちょっとゆる〜くて微笑ましい港町の風景。
ウザいどころかピースフルな空間がここにはある。

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このタバコ売りのおっちゃんなんて、いい味だしてるよね。
あまりに暑くて、帽子を被ってるのにさらにお菓子の箱を被ってるからね。

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さて、カモメが舞う港町「エッサウィラのメディナ」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

ほかのメディナにはないアーティスティックで開放的な雰囲気が魅力のエッサウィラ。
ケンゾーとイクエも大好きな街だけど、どのあたりが世界遺産の決め手になったのかイマイチよく分からない。
でも世界遺産であろうとそうでなかろうと、地元の人たちのありのままの生活が見られる魅力溢れた街であることは間違いない。

18世紀から脈々と息づく明るく開放的な雰囲気は旅の疲れを癒し、身も心もリフレッシュさせてくれる。

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そして、メディナではないけれどすぐ横に広がるビーチもおすすめ。
とてもきれいな砂浜で、観光客と地元の人たちが思い思いに海を楽しんでいる。

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スペインのタリファをバスで通ったときに車窓から見たカイトサーフィンがここでも人気。
カモメに負けじと色鮮やかなカイトが青空を舞う。

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大西洋に面していて、南国の花が街を飾る。
アフリカといえどもリゾートホテルが並びヨーロッパ人のリゾート地にもなっている。

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そんなビーチの目の前に地元客でいつも賑わう人気のレストランが。
ミチヨさんの旦那さんも「エッサウィラでいちばん美味しい」と太鼓判を押すこのレストランのおすすめは魚のタジン。

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とても人気ですぐに売り切れてしまう魚のタジンは35ディルハム(約450円)。
白身魚は身がホクホク、野菜もたっぷりで満足度高し!
お店の詳細は「かもめ号」でミチヨさんが教えてくれる。

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観光地と地元の人たちの暮らしの場が共存しているエッサウィラ。
おいしい海の幸を食べながら、海風にふかれてくつろげる街。
世界遺産であることはこの際忘れて、港町エッサウィラでのんびり羽を伸ばしてみてはいかが?
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ヒッチハイクとうまい魚 シアワセ!!

2014.07.06 05:35|モロッコ☞EDIT
献血をしたことがないイクエです。
前は痩せてたのでできなかったけど、今は余裕でできる体重なので帰国したらやってみよう。
ちなみにわたしはO型のRHマイナス。
マイナスの血って貴重なのかな?
それとも血液型だけでプラスかマイナスか関係なく適合するのかな?

モロッコでもっとも有名な観光地マラケシュ。
ここから次に向かうのは大西洋に面したエッサウィラという街。
エッサウィラなんて名前、聞いたこともなかったけど世界遺産にもなっているし、なにより日本の旅人たちがイチ押ししている場所みたい。
モロッコを旅した人たちのブログを見ると「エッサウィラよかった〜」とか「エッサウィラで延泊しちゃった〜」なんて書いてあるんだよね。

エッサウィラ

モロッコではヒッチハイクに成功しているイクエとケンゾー。
今回もヒッチハイクに挑戦。

でもヒッチハイクって繁華街ではできないんだよね。
確実に自分が行きたい方向を目指す車をつかまえないといけない。
そのためにはいくつもの道路が交差する繁華街を抜け出して、ハイウェイの入口まで行かないと。

フェズで出会ったドイツ人に「HITCHWIKI」http://hitchwiki.org という便利なサイトを教えてもらった。
ここにはその国でのヒッチハイクの難易度やヒッチハイクするときの注意点、ヒッチハイクにふさわしいポイントなどが細かく書かれている。

HITCHWIKIに従って、ヒッチハイクポイントを決めた。

そこまでは路線バスで移動。
バスの車体の色はここマラケシュの建物と同じピンク色。
モロッコではバスやタクシーの色がその街にふさわしい色に統一されている。
砂漠の街ではタクシーも砂漠色だし、海沿いや青い街シャウエンでは青色。
なかなか憎い演出。
モロッコのくせに〜!

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今回のヒッチハイクポイントがここ。
たしかに繁華街じゃないし、ここからはほとんど枝分かれする道がなくて幹線道路がまっすぐ走ってるでしょ。

ヒッチハイク

長期戦に備えて、近くのショッピングセンターでパンを買って腹ごしらえ。
喉も乾くから水もたっぷり用意。
さあ、始めるよ〜!

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初めてヒッチハイクをしたときは親指をあげるのが恥ずかしかったけど、もう恥ずかしさはなくなった。
ドライバーからいかがわしい目で見られたり笑われたりすることもあるけれど、「ごめんね〜、すぐそこまでしか行かないんだ」ってジェスチャーで伝えてくれたり「お、いいね!がんばってね!」ってエールを送ってくれる人もいる。

たくさんの車が目の前を走り去っていく。
交通量は多いのに止まってくれない。

30分が過ぎた。

暑いよ〜。
日陰に入りたいけど日向の目立つところに立たないといけないし。
誰か止まってくれ〜。

1時間が過ぎた。

喉が渇いて仕方ない。
このままだと水がなくなってしまう。
5キロだけでもいいから誰か乗せて〜。

1時間半が過ぎた。

今日中に着くかな?
HITCHWIKIには「モロッコではヒッチハイクは簡単」って書いてあったけど、もうちょっと粘れば誰か止まってくれるかな?
それとも、きょうヒッチハイクに挑戦したことは間違っていたのか。

まもなく2時間。
そしてー。

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路線バスに乗ってしまった・・・。
エッサウィラまでの途中の街Chichaouaまで行く路線バス。
運賃ひとり6ディルハム(約75円)。

だけどヒッチハイクをあきらめたわけではない。
路線バスの終点Chichaouaからエッサウィラまではまだ100キロはある。
近くの売店で1リットルのコーラを買って、のどを潤す。

そして再開!

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横に伸ばした腕に容赦なく太陽が照りつける。
ツーリストを乗せた、エアコンが効いているはずであろう長距離バスが通っていく。
さすがにちょっと恥ずかしくなって、手を下ろす。
そしてまた手をあげる。

親指をあげるだけじゃなくて、腕を振る。

「ケンゾー、まぶしいのはわかるけど眉間にシワがよっとるよ。
 印象良くせなん。」

「いや、車が来たらちゃんとした顔にしよるよ。」

そして1台の車が止まってくれた。

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ドライバーの青年は20歳代前半に見えたけど、実際は30歳くらいだった。
「若く見られるんだ〜」って言ってたけど、ケンゾーの年齢を教えると驚いた。

「いや〜、そっちのほうがかなり若く見えるね。」
「日本人は外国人からすると若く見られるからね。」

青年は仕事中だった。
「セールスマンなんだ。
 カサブランカの会社で働いてるんだよ。」

「何の仕事?」
「ほら、うしろ。」

後ろを見ると農業用肥料が載っていた。
青年は肥料のセールスマンだった。

ヒッチハイクは道路に立って車を止めるときも期待と不安でドキドキするけど、車に乗せてもらったあともドキドキする。
はたしてどのくらいの距離を乗せてくれるのか、どこで降ろされるのか。

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1キロでも2キロでもゴールに近づきたい。
何もないようなところで降ろされたらつらいなあ。

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青年は20キロくらい先の街で降ろしてくれた。
ここならタクシーもあるし、バスも止まりそうだから最悪ヒッチハイクが成功しなくてもなんとかなりそう。
青年にお礼を言って別れると、車はUターンしていま来た道を戻っていった。

何も言わなかったけど、きっと青年はわたしたちのことを思ってくれて自分の目的地を通り過ぎてこの街までわざわざ送ってくれたんだ。
ありがとう。

ここからまた新たな車を止めなくちゃ。
向こうから車が来てるけど、さすがに定員オーバーだしね。

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30分ほどすると一台の車が止まってくれた。
おじさんの運転する車。
言葉は通じないけど、わたしたちがエッサウィラまで行きたいことはわかってくれた。

おじさんの目的地はどこかわからない。
まさかエッサウィラってことはないだろうから、あと1度以上はヒッチハイクをしないといけない。
でも、できるだけ先に進めたらいいなあ。

おじさんは何してる人だろう。
言葉は通じないけど、携帯電話に保存している写真を見せてくれた。
そこには漁港と漁船と漁網が写っていた。
ピンときた。
「フィッシャーマン?」と聞くとおじさんはニコリとしてうなずいた。
漁師さんだ!

道路の両脇には同じ種類の木が茂っている。
「オリーブ?」
「アルガン。」

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アルガンの実からとれるアルガンオイルは万能コスメとして知られている。
アルガンオイルは化粧水や美容液、傷を治す薬にもなるし、アルガン石けんは肌の汚れをよく落とし保湿の作用もある。
アルガンはモロッコにしか生息せず、とても高価なもの。
そんなアルガン畑が何キロも何十キロも続いている。

おじさんの車は止まらない。
いつ降ろされるかなとドキドキして、もう1時間近く経った。

そして海が見えてきた!

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あれは大西洋?
もしかしてエッサウィラ?

「エッサウィラ!」
おじさんが言った。

おじさんはエッサウィラの漁師さんだったんだ!
おじさんは街の入口のガソリンスタンドで降ろしてくれた。

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ありがとう!

ここから宿のある旧市街まであと数キロ。
ヒッチハイクをやってみたものの10分で諦めた。
もうここまで来れたんだから、最後はタクシーで移動しよう。

気づいたらヒッチハイクでこんなに焼けてた!

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タクシーに乗って5分で旧市街の入口に到着。

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城壁に囲まれた旧市街は海に面している。
ポルトガルやフランスの影響を受けていて、町並みはこれまで見てきたモロッコの旧市街とは違う。
ちょっとおしゃれな感じ。

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エッサウィラでは泊まろうと決めている宿がある。
その宿の名前は「かもめ号」http://kamomegou.jimdo.com )。
日本人の奥さまミチヨさんとモロッコ人のだんなさまが経営する日本人宿。
ミチヨさんはトドラでお世話になった宿、ノリコさんのお友だち。

お土産物屋さんで賑わう通りを歩きながら、宿を目指す。

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かもめ号には、事前にバスの到着時間を伝えておけばバスターミナルまで無料で迎えに来てくれるサービスがある。
でも、ヒッチハイクだったからそういうわけにはいかない。
自力でたどり着かなくちゃ。
かもめ号は路地裏にある。
事前に地図で調べていたけど見当たらない。
途方にくれて近くのお店の人に聞くと、すぐにその人が大声で誰かを呼んだ。
すると大きな男の人がやってきた。
ミチヨさんのだんなさんだった。

だんなさんに案内されて宿の入口へ。
さっきそこの前、通ったよ!
看板もないし、ぜったいにここが宿だってわからないようなところだった。

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ダブルで160ディルハム(約2000円)。
モロッコの安宿の相場に比べたらちょっと高く感じるかもしれないけど、泊まる価値は大いにある。
ミチヨさんはエッサウィラの情報を細かく教えてくれるから楽しく過ごせるし、キッチンもふたつあって市場で買った食材を毎日調理できる。

左端の緑の服の女性がミチヨさん。

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モロッコに旅行できたときにガイドだっただんなさまと恋に落ちたんだって。

おふたりのかわいいお嬢ちゃん、あやちゃん。
いつも日本語を話しているあやちゃんだけど、このかわいいくりんとした濃いまつ毛はさすがモロッコ人の血をひいてる♡

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ペットのワンちゃんの毛も負けてない。
この表情に癒やされる。

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テラスには海風。
気持ちがいい。
頭上にはかもめが飛び交う。
まさにこの宿の名前「かもめ号」の通り、エッサウィラはかもめの街。

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ミチヨさん一家はこの宿の一室で暮らしている。
でも、現在すぐ近くの建物を改築中で将来的にはそこを家にするのだそう。
だんなさんが見せてくれた。
旧市街にあって海すれすれのところでロケーションは最高!

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お客さんが多いときにはこっちにも泊められるようにしたいっておっしゃってたので、運が良ければこんな素敵な場所に泊まれるかもよ。

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エッサウィラの一番の楽しみは自炊することかもしれない。
魚市場に行けば新鮮な魚が手に入る。

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魚市場は2か所あって、いろんな種類の魚が売られている。
市場で売られているものを見るだけでワクワクしてくる。

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サメなんかどうやって食べるんだろうねえ。
おいしいのかな。

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朝一番に行けば新鮮な魚が手に入るかと言えばそうではなさそう。
水揚げは随時行なわれていて、夕方に新鮮な魚が市場に並ぶことも多い。

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手に入れた魚は、宿にあるタジン鍋で煮付けにしたりー。

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宿にある七輪で炭火焼にしたりー。

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ときには刺身にしたりー。

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おろし金もあるから、焼き魚と大根おろし、刺身としょうがのすり下ろしなんて組み合わせも。

この大きなタコは25ディルハム(約320円)。

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ケンゾーががんばってヌメリを取ってさばいて、タコしゃぶに。

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おいしい魚といっしょにビールも飲めたら最高なんだけど、イスラム教の国だからアルコールはなかなか手に入らないよね・・・。
でも、大丈夫!
ミチヨさんが手に入る場所を教えてくれる。

こんな場所、現地人じゃないと酒屋さんってわからない。

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わからなくて通り過ぎそうになる店構えだけど、中に入ると活気があって店員さんが5人くらいいる。
次から次にお客さんがやって来るから大忙し。
もちろんお客さんは現地人。
イスラム教徒でもお酒は好きって人はじつは多い。
すべて新聞紙に包んでさらにビニール袋に入れてくれるので、提げていてもお酒を買ったとはバレない。

ビールは1本11ディルハム(約140円)。

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ビールといっしょに塩焼きやイカの煮付けを食べる至福のとき。

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旅をしているとふたりで『食に関する究極の選択』というテーマでよく話が盛り上がる。
たとえば『いま食べたい和食は何か』とか『最強の和食の食材は何か』とか。

イスラム圏やヒンドゥー圏では豚肉は食べられないから『牛と鶏と豚、これからの人生でどれかひとつしか食べられないとしたら何を取るか』って議論することもある。

さらには『これからの人生で肉と魚、どちらかしか食べられないとしたらどっちにするか』ってテーマになったこともある。
そのときふたりが出した結論は「魚」だった。
でもそのときのふたりの条件として「魚には、貝やエビ、タコなども含まれる」ってことにした。
刺身に煮付けに塩焼きに天ぷら。
こんな和食の王道をこれからの人生で口にできないなんて考えられない。
生牡蠣だってカキフライだって最高においしい。
貝汁だって飲みたい。

魚ってほんとうにおいしいし、魚のおいしさがわかる島国に生まれて幸せだ〜。

エッサウィラは旧市街を散歩する以外とくに観光名所はない。
でも市場に買い出しに行って魚をさばいて昼食をつくって、また市場に買い出しに行って夕食をつくって、ということをしているとあっという間に一日が終わる。

幸せな一日。

エッサウィラでふたりでつくったので一番おいしかったのがこれ!

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タコと魚のタジン鍋。

適当に作ったの。
タコと魚にズッキーニを添えて、オリーブオイルと塩で味付け。

びっくりしたのがバターの味がすること!
バターなんて入れてないのにバターの味が口に広がる。
それだけタコが甘いんだよね。

感動の食卓。
感動の日々。
エッサウィラ、最高!!
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モロッコ「マラケシュのメディナ」☆ 連日連夜お祭り騒ぎ

2014.07.05 06:05|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
ちょっと調子にのって2ℓのビールを買ったケンゾーです。
だって2ℓで130円くらいなんだよ!
激安にもほどがあるよね。
さすがに2人では飲みきれずにちょこっと残してしまったんだけどね。

モロッコ中から人や物が押し寄せ、「モロッコの縮図」とも言われるマラケシュ。
メディナ(旧市街)やスーク(市場街)はほかの街にもあるけれど、ここマラケシュにしかないものがある。
それはフナ広場の屋台と大道芸。
これを見ないとマラケシュにきた意味はない。
はりきってフナ広場へ!

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ガラーン・・・。
え、ここまで?!っていうほどガラーンとしている。
時刻は夕方の5時。
まあ、まだうだるほど暑いしね、地元の人は外に出歩いてないしね。

さきにスーク見物に行っとくか。
その前に名物のオレンジジュースで喉の渇きを癒やす。
フナ広場では30軒以上のジュース屋がしのぎを削っている。
どの屋台も同じようにオレンジやグレープフルーツをずらっと並べてどこも同じ値段。
オレンジジュース1杯4ディルハム(約50円)。

広場を歩いていると次から次へと「4ディナール、4ディナール!」とお呼びがかかるんだけど、どこも見た目はいっしょなのでどの店にするのか悩ましい。
どこで飲もうかなあと、さまよっていると「3ディルハムでいいよ」と言ってきた店が!
そうそう、横一列じゃなくて営業努力をしないとね ♪

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うん、ちゃんと冷やしたオレンジを使ってるから冷たくていい。
いいんだけど、なんかちょっと薄い。
これ安くしたから、その分水で薄めてるよ。

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ほかの店でちゃんと4ディルハム払って飲んだら、もっと濃厚で美味しかった。
「安くするよ」って言ってくるところは要注意だな。

暑さから逃げるためスークへ。
さまざまな種類の店が所狭しと軒を連ねているスークは暑い日中でも人で賑わっている。

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ツーリストの間で「買物天国」とも呼ばれているモロッコ。
その中でもモロッコ中から物が集まるマラケシュのスークの品揃えはモロッコ随一。
フェズの雑貨よりもかわいくてクオリティーが高いものが多い。

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そしてお店の横ではもくもくと工芸品をつくる職人の姿を見ることができる。
同じようなお店が何十軒とあるから、ライバルも多く職人にとっては大変だ。

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ひとつひとつ、模様が違う椅子。
選ぶほうも大変だ。

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普段お土産を買うことにはまったく興味のない、というか無意識のうちにシャットダウンしているケンゾーとイクエだけど、カラフルでかわいいモロッコの雑貨は見てるだけでも楽しくなる。

スークをふらふら歩き回っていると、白衣姿の若い女性から「どうぞ〜、見ていってくださ〜い ♪」と声をかけられた。
店の入口にはカラフルなガラス瓶がずらっと並んでいる。
なんの店だろう?

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店内も壁一面ガラス瓶だらけ。
中身はカラフルな粉や液体と茶系の物体。
なんだか理科の実験室みたい。

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じつはここは漢方の店。
アフリカだから正しくは「漢」じゃないんだけど・・・。
鼻炎や喉、さらにはイビキに効く天然素材の薬をお試しさせてもらう。
イビキに効果がある薬は炭を粉にしたようなもので、ガーゼに包んだものを鼻の穴に押し込まれた。
吸い込むと強烈な刺激が鼻を襲いむせかえる。
それを見て笑う、店員の女性とイクエ。

イクエもやってもらうと、あまりの強さに涙目になった。
それを見て笑う、店員の女性とケンゾー。
こりゃ、ほんとうに効きそうだ。

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おもしろいのは医療用だけじゃなくて、脇に塗ってにおいを抑える石や練り香水、見た目はただの陶器の破片なのに唾で濡らすとその部分が紅くなって口紅になったりとコスメティックも充実している。
ちょっと変わったお土産としていいんじゃないかな。

この旅ではいままでお土産をほとんど買っていないケンゾーとイクエ。
だけどモロッコの次に行くスペインで友人の家に泊まらせてもらうことになっている。
ここマラケシュで旅人らしくお土産を物色だ。

いろいろ悩んだんだけど、モロッコらしく陶器の小鉢を買うことに。
小鉢に決めたのはいいけど色も柄も種類があり過ぎて選ぶのが大変。

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予想外だったのは、値段交渉の余地があまりないってこと。
どの店もかなり強気で交渉の余地さえくれないところが多い。
「高いよ。じゃあ別の店に行くよ。」→「ちょっと待ったあ!」っていうありがちなパターンはマラケシュではほとんど無かったんだよねえ。
きっと安くしなくても観光客がバンバン買っていくんだろう。
汚いバックパッカーよりも、ヨーロッパからバカンスで来ている年配の夫婦やおしゃれして旅を楽しんでいる若者が多い。

どの店も同じような物を売ってるので、どこで買うのか難しいところだ。
今回の決め手は店員のキャラクター。
彼は日本が大好きで、なかでも合気道にはまっている。
「合気道習ってるんだ。」って言うから「へえ、道場が近くにあるんだ。」って聞くと「違うよ。インターネットで勉強してるんだ。」だって。
まさかの通信教育?

「大好きな合気道のムービーがあるんだ。これ知ってる?」と言って携帯で見せられた映像がこれ。

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いったいいつの時代の映像だよ?
「これ誰だか知ってる?」って、知らんよ!

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合気道の話を聞いてくれるのが嬉しいのか、どんどんテンションが上がってきた店員。
「ちょっと攻撃してきてよ。」っていう面倒くさいパターンになってしまった。
しょうがない、付き合ってやるか。

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オーバーリアクションをしてあげるとこのドヤ顔。
まあ、ちょっと値引きもしてくれたし、これくらいのウザさはよしとしよう。

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買物もいいけど、スークの奥に進むとひっそりとしたエリアがある。
伝統的なつくりの建物があって、タイムスリップした感じ。

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イスラムらしい細かい幾何学模様。
日本にはない美的感覚。

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スーク見物をしている間に陽が沈み、時刻は8時半。
ガラガラだったフナ広場に戻ってみると・・・

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広場が人で埋め尽くされている!
あんなにガラガラだったのに、どこから湧いてきたんだ。

いくつも人の輪ができていて拍手や歓声が聞こえてくる。
おお、これがうわさの大道芸か。
めっちゃ盛り上がってるよ。

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人の隙間から覗いて見る。
歌ってる人、楽器を演奏してる人、講釈をたれる人などさまざま。
でもなに言ってるのかさっぱり分からない。

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集まってる客はほぼ全員モロッコ人。
観光客は遠巻きに眺めているだけ。
「大道芸」って聞いてたからジャグリングとかパントマイムとかダンスをイメージしてたんだけどぜんぜん違った。
地元の人が地元の人たち相手にしてるローカルなもの。

道具をたくさん使った大掛かりなものもあれば、おっさん1人がランプの明かりに照らされて細々とやってるものもある。
2本立ってるボーリングのピンをサッカーボールで2本とも倒したらお金をゲット、なんてゲームは単純だけどかなり賑わってる。

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倒れそうで倒れないから何度も挑戦する大人たち。
おっちゃんのアイデアの勝利だね。

大道芸のほとんどは何をやってるのか意味が分からない。
はっきり言って観光客としては全然おもしろくないんだけど、昔からの伝統が廃れず、観光客に媚びてない感じは共感が持てる。

がんばって演奏してるのに誰からも相手にされないおっちゃんがポツンと佇んでいる光景はかなり哀愁を誘ってたけどね。

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大道芸だけでなく、屋台も大盛況。
タジンやクスクスなどの定番モロッコ料理はもちろん、さまざまな料理の店が100軒以上ひしめいている。

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とにかく人が多いし、ひっきりなしに呼び込みから声をかけられるので店を選ぶのも一苦労。
まずはスープを飲んで様子見。

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アラブ圏で定番の酸味が利いたスープ。
1杯3ディルハム(約40円)でリーズナブル。

つづきましては、魚のフライ。
揚げたてホクホクで間違いなし!
揚げナスを潰してペースト状にしたものと、パンを付けて21ディルハム(約270円)。

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店にはそれぞれ番号が付いてるんだけど、14番の店がとても人気。
観光客だけでなくモロッコ人も多い。

そして存在感抜群なこれ。

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もうそのまんま、ヤギの頭。
白いのは脳みそ。
まあね、マグロの兜焼きとかあるし、牛のほほ肉とか美味しいしね。

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ヤギの頭は柔らかくて美味しい。
プニプニのコラーゲンたっぷり。
ただ脂の量がすごいから2人で1皿で充分。

今回は脳みそはパス。
モンゴルで脳みそも目玉も食べたからいいや。

そしてマラケシュの屋台名物と言えばこんなものもある。
大きなボールの中に山盛りになってるものは・・・

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カタツムリ!
店の人は「エスカルゴおいしいよ。エスカルゴどう?」って言ってるけど、どう見てもエスカルゴではない。
ただの、♫ つの出せ やり出せ あたま出せ〜 ♫ のカタツムリだよ。
「スモール?ビッグ?」って聞かれたけど、もちろんスモール。
スモール1杯5ディルハム(約65円)。

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つぶ貝の要領で爪楊枝でくるりっと取り出して食べる。
味は・・・マズい!
なんだか薬みたいなヘンな味がする。
舌がザラザラして気持ち悪いし。
醤油で煮たほうがぜったい美味しいと思うよ。

地元の人たちはエキスが凝縮されたスープも全部飲み干している。
隣の兄ちゃんもケンゾーたちがスープを残してるのを見たら「なにやってんの!スープを飲まないとダメじゃん!ほらこうやってゴクゴク飲むんだよ。」ってわざわざ見せてくれる。
いや、これ飲むとか無理だよ。

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フナ広場は夜の7時くらいから賑わいだし、毎日深夜までお祭り騒ぎで盛り上がる。

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さて、買物もグルメもお祭り気分も楽しめる世界遺産の「マラケシュのメディナ」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

マラケシュのハイライトである大道芸。
たしかに連日深夜まで盛り上がってるんだけど、盛り上がってるのは地元の人たち。
観光客はある意味蚊帳の外。
まあ毎日毎日よくやるなあって感じ。

屋台も数が多くてインパクトはあるんだけど、じつはどこも同じようなメニューばかりでバリエーションは少ない。
客引きも面倒くさいし、1晩で十分かな。

大道芸をやっている人は外国人観光客を見つけるとターゲットにして高額なチップを要求してくる。
だから外国人観光客はちょっと距離を置いて見ている。
写真なんて撮ったら、芸を中断してみんなの前で指をさされて「お金払え!」って叫ばれることもあるよ。
だからフナ広場に面したカフェの屋上が外国人御用達の撮影スポット。
お茶するのはそっちのけで、望遠レンズで撮っている人たちも多かった。

でも、それもふくめてモロッコ。
その喧噪の中に飛び込んでこれぞモロッコというカオスな空間に身を委ねてみるのも悪くない。
まあ何度も言うけど、1日で充分だけどね。
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じつはピンクの街って知ってた?

2014.07.04 05:54|モロッコ☞EDIT
お肉が食べたいイクエです。
最近ホテルで自炊してるんだけど、肉がずいぶん高くて野菜と炭水化物ばかり。
たまに缶詰の魚やハムも使ってるけど、お肉をがっつり食べたいな。
物価が安い国でもお肉や卵が日本よりも高い国ってけっこうあるんだよね。

モロッコの最果ての砂漠からアトラス山脈を越えてやってきたのはマラケシュ!

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活気あふれるスーク(市場)に、夜な夜な屋台が並び大道芸が繰り広げられるフナ広場。
マラケシュは旅人を魅了する場所として有名で、モロッコの中では一番外せない観光地に位置づけられている。

安宿もスークやフナ広場の近くに集まっている。
バスを降りたらまずはそこをめざさなくっちゃ。

長距離バスを降りたところからは路線バスかタクシーで移動するつもりだったけど、耳を疑う客引きの声が。

「トゥクトゥクに乗らない?」

トゥクトゥク!?
トゥクトゥクは三輪タクシーのことで、東南アジアやインド(オートリキシャ)なんかにしかないと思っていた。
モロッコにもトゥクトゥク文化があるなんて知らなかったよ!

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料金もふたりで10ディルハム(約130円)でタクシーより安いし、意外性がなんだかおもしろくて乗ってみることにした。
これはどう考えても観光客向けじゃない。
というか、地元の人さえ乗っているのを見ない。
イクエとケンゾーが乗ったのは3輪じゃなくて軽トラみたいなやつだったけど、隣にもう1台ほんとうに3輪のがあった。
あとでふたりが出した結論は、これは運送用だということ。
道幅の狭いスークで大量の商品を乗せて行き来しているトゥクトゥクを見かけた。
長距離バスで運ばれてくる大きな荷物を載せようとバス停でスタンバイしていたトゥクトゥクのおっちゃんが、結局仕事がなくてわたしたちを乗せたのだと思う。

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こんな誰も乗ってないような車をタクシー代わりに使って大丈夫なのか、ちゃんと目的地まで連れて行ってくれるのか、ぼったくられないか心配だった。
でもちゃんとフナ広場の手前まで運んでくれた。

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モロッコの街は建物の色を統一しているところが多い。
マラケシュの旧市街はこんなふうにピンクっぽい色。
シャウエンは青だったし、砂漠のオアシス村は茶色だった。
色を統一するだけで、街にまとまりや個性がでる。
小さな世界に入り込んだって気になる。

数件まわって、安くて良さそうな宿にめぐりあった。
ここにき〜めた。
ツインの部屋で1泊120ディルハム(約1500円)。
小さな中庭を囲むように吹き抜けがあって、回廊のようなところに部屋が並ぶのがモロッコの伝統的な宿のつくり。

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宿の情報ノートには日本語でコメントが書かれている。
日本の旅人が置いていったであろう日本語の本もレセプションに置いてあった。
わたしたちのガイドブックには古くて載ってなかったけど、最近の『地球の歩き方』には載っているらしい。

この宿は信頼できそうな宿だし、情報ノートを見る限りここが紹介する砂漠ツアーは良心的な値段で内容も満足できるもののようなので、もしマラケシュからモロッコの旅を始める人は砂漠ツアーをここで手配してもらってもいいんじゃないかな。

「三大ウザい国」と言われるモロッコ。
イクエとケンゾーはモロッコ人をウザいとは思わないし、モロッコでほとんど嫌な思いをしていない。
でも、モロッコで嫌な思いをした日本の旅人が多いのも事実。
その多くがツアーがらみで騙されたケースだと思う。
砂漠ツアーで観光客から金をまきあげようとする人たちがいて、彼らの話術はとても高くて、つい騙されてしまう。
でも逆に言えば、悪徳砂漠ツアーの勧誘にさえひっかからなければ、モロッコで嫌な思いすることがぐっと減る。
だから砂漠ツアーは信用できるところで申し込んだ方がいいよ。

道を歩いているとたくさんの人が「RAKUDA?(砂漠でラクダ乗らない?って意味)」って声をかけてくる。
(モロッコで一番知られている日本語は「RAKUDA」かも。)
そういう人は無視して、話を聞かないこと。

それとモロッコでは値段をふっかけられたり、ぼられたりするから嫌って言う人も多いみたい。
でも、モロッコよりもひどい国はいっぱいあって、ヨルダンやベトナムのほうがうわてだと思う。
ぼったくられるってことを意識して騙されないように注意するか、ぼったくられてもいいやって割り切るかでこの問題もある程度は解消されるんじゃないかな。

ほとんどのモロッコ人は、けっして悪い人たちじゃないですよ〜。

泊まったマラケシュの宿のスタッフは若いおにいちゃんで、はにかんだ笑顔がかわいい。
一生懸命日本語を覚えようとしている。

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わたしたちはホテルから出かけるときと戻ってくるたびに「行ってきます」「行ってらっしゃい」、「ただいま」「おかえり」を教えた。
でも、わたしたちが宿に戻るとおにいちゃんが「ただいま!」って言って、いつも逆になってた。

宿の屋上から見える建物は全部ピンク。

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インドの「ピンクシティ」と呼ばれるジャイプルよりもピンクの街かもしれない。
でも、「かわいいって感じにはならない。
というか、ほとんどの人は建物がピンクであることすら忘れてるかも。

なんでだろうね。
表通りは人が多すぎて雑然としている。
威勢のいい呼び込みの声が響く。
現地人と海外からの観光客でごったがえしている。
日本でいう原宿みたいな感じかな。

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とうてい、こんなところではまわりがピンクだからってロマンチックな気分にはなれないよね。
じゃあ、人通りの少ない裏通りはどうかというと・・・。

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完全にモロッコ人の居住空間。
生活感がいたるところに漂っている。

どれだけ洗濯物溜め込んだんだろうね。
もしくは、あの窓の奥には大家族が住んでいるんだろうか。

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そして、インドのバラナシのノラ牛を彷彿とさせる風景。

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はげかけたピンクの建物の前でゴミをあさるロバ。

でもこんなところにこそ、地元の人たちの絶品スイーツのお店がある。
甘いパンに、大きなクッキー、パイもある。
どれにしようか悩む〜。

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この、チョコチップがのったクロワッサンにしようかな〜♪
それとも、これはチョコじゃなくてレーズン?

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こっちにも、チョコがいっぱい♫
おいしそう〜!!

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「うえっ!!」ってなるかもしれないけど、地元の人たちはまるでチョコかレーズンにしか見えていないんじゃないの?ってういくらい気にしていない。
飛ぶように売れているので、わたしたちも購入。
言っとくけど、これ「蠅」じゃないからね!
「蜂」だから。
蜂が寄ってくるのは甘くて美味しい証拠。

マラケシュではこのソフトクリームもよく売れている。
こぶりだけど、お値段も安い。
ひとつ2ディルハム(約25円)。

やっぱりこれもピンク

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でもこのソフトクリームよりもおいしかったのは、スークの奥で見つけた食堂で食べたもの。
煙がモクモクとあがっていて、串に刺した肉があぶられている。

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狭くて清潔感はないものの、地元客しかおらず、値段をふっかけてくるようなことはしない。
ペットボトルのミネラルウォーターではなくて、水道水を堂々と出してくれる店こそ、本物だと感じて好印象をもってしまうわたしたち。

串の肉は内臓系。
ハツっぽいものや、ホルモン。
ホルモンはコロッとプチっとしていて、めちゃくちゃおいしい。
日本を離れて以来、久しぶりにこんなおいしいホルモンを食べた。
追加注文したくらい。

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内蔵の煮込み料理もなかなかのお味。
炊きたての白ご飯といっしょに食べるとなおおいしいんだろうけどね。

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お腹を満たしてピンク色の裏通りを、ピンクであることを一切忘れて歩いていたらバイクが止まっている一画が。

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おじいちゃんに話しかけられるけど、なんて聞かれているのかわからない。
こういうときはいつも「ツーリスト」「ジャパン」って答える。
すると9割の確率で「お〜、そうか」とスムーズな会話が成立するので当たっているんだと思う。

おじいちゃんの横の壁には人がかがんで入れるくらいの入口があって、その奥に一畳くらいのスペースがあった。
そこに工具に囲まれたおじさんがいる。
おじさんの作業場。
バイクの修理屋さんだ。

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あいさつをしてその場を離れようとしたら呼び止められた。
奥から何か取り出してくれている。
コカコーラとグラス!
きっとあとで自分たちで飲むために取っていたであろう冷えたコカコーラをコップに注いでくれた。
喉を潤す。
いや〜、おいしい!

ピンクの壁のなかには冷えたおいしいコカコーラと、優しいおじさんがいました。

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なんだかのほほんとした記事を書いていますが、そう言えばここマラケシュの旧市街は世界遺産だった。
もっと世界遺産っぽいところを紹介しなくては!
壁や柱の模様がとてもきれいなところがあったり。

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花や緑であふれ、南国のような雰囲気がただようところもある。

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スークのなかにはいろんなお土産屋さんが並んでいて歩くのも楽しいし、フナ広場の活気ある夜の風景もお伝えしなくてはいけませんね。

それはケンゾーにバトンタッチしようかな。
あしたはケンゾーが気合いを入れて渾身の記事を書きます。
お楽しみに♫
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ロケ地になるのも納得!

2014.07.03 06:05|モロッコ☞EDIT
同じドミトリーに泊まっている外国人の男に迷惑しているイクエです。
その男はきのうプリンターと大量のコピー用紙を買ってきました。
パソコンとプリンターをドミトリーに設置してオフィスのようにしています。
きょう部屋に戻ったら、なんと男はどこで手に入れたのかタイプライターを打っていました。
今どき、タイプライターって・・・。
「What are you doing?」ってあきれて聞いたら「work!」と答えたけど、なんかの偽造でもしてるんじゃないの?

モロッコの最果ての地で砂漠の美を堪能したイクエとケンゾー。

次に目指すのは、モロッコで一番人気の観光地とも言える「マラケシュ」。
賑やかなメディナと大きな広場で毎晩繰り広げられる大道芸と屋台が有名な街。

最果ての地、マアミドから一気に移動したいところだけど今日中にたどり着けるかな。

マラケシュ

今回もヒッチハイクに挑戦しようと思ったけど、なんせここは「最果ての地」だからそうそう車はつかまらない。

目の前では、砂漠から街に迷い込んでしまったラクダが「うわあ~おん、うわあ~おん」と鳴きながらあっちにいったりこっちにいったりさまよっている。

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とりあえず相乗りのグランタクシーに乗ることにした。
行き先は聞いたこともないところ。

でも、マアミドは「最果て」だからこれ以上南下する道はない。
北上するのみだから、行き先がどこであろうとマラケシュに近づくのは間違いない。

タクシーは1時間弱で「タゴニテ」というらしい街に着いた。

といっても、まだまだここも田舎。
ヒッチハイクを試みたけど、あっさりあきらめて再びグランタクシーに乗ることに。

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グランタクシーはザゴラという街に到着した。
ザゴラはかつてマリ王国との貿易の中継地だったところで、当時はキャラバン隊がこの街に集まり賑わっていた。

街はナツメヤシの木々に囲まれている。
さらにその外側を荒々しい山が取り囲む。

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ここからマラケシュ行きのバスに乗れるかな。
さっきから「ここで食事しない?お茶飲まない?」と呼び込みをしているレストランのおじさんに聞いてみた。

「きょうはもうマラケシュ行きのバスはないよ。
 その手前のワルザザートまでならあるけど。」

そっかあ・・・。
それならグランタクシーかヒッチハイクでこの先へ進むべきか。

暑い!
暑い!!
成功するかどうかわからないヒッチハイクをやる元気はない。

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「このザゴラの街も悪くはなさそうやけどね。」
「もうきょうはここに一泊しちゃうか。」

ってふたりで決めたのはいいけれど、この街にいい宿があるかどうかが問題。

レストランのおじさんに話しかけてみた。
「きょうはここに泊まろうかな。」
「うん、泊まったらいいよ。
 うちで食事しなよ。」

「ははは。
 うん、あとでね。
 その前にホテル探したいんだけど、あるかなあ。」

「うん、教えてあげるよ。
 高くていいホテル?それとも安いホテル?」

「安くてWi-Fiも使えたらいいな。」
「オッケー!」

おじさんは知り合いに電話してくれて、すぐにホテルの関係者がやってきた。
その人はわたしたちをホテルまで強引に連れて行くのかなとも思ったけど「これ、ホテルの名刺ね」と言って、そのままブーンとバイクでどこかに行ってしまった。

あっさりしている。

ツーリストに悪名高い「三大ウザい国」のモロッコだけど、モロッコ人はそんなに押しが強くない。
ノリコさんも「モロッコ人は強引に何かをしようというのはほとんどない。だからイヤなときはきっぱり『嫌』って言えば、すぐに引き下がるよ。」と言っていた。
たしかに、客引きや勧誘に対して「しない」「行かない」って一言いうだけで、相手は笑顔で「うん、わかったー。じゃあね。」って引き下がることのほうが多い。
控えめな感じに好感がもてる。

名刺はもらったもののホテルの場所がわからない。
途方に暮れて、近くのお店のおじさんに聞いた。
おじさんもホテルの場所が分からない様子。
わざわざ店から出て、隣の店の人にまで聞きに行ってくれた。

教えてもらって無事にたどり着いたホテル。
1泊90ディルハム(約1150円)と安い上にWi-Fiも使える。
レストランのおじさんは、わたしたちの望み通りの宿を紹介してくれた。

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せっかくいい宿を教えてもらったから、おじさんのレストランに食事しに行くことにした。
おじさんはわたしたちを待ち構えて、いろんな食事を勧めてくるのかなあと思ったけど「お、やって来たね~」と一言発しただけだった。
やっぱりあっさりしている。

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串焼きのブロシェット。
付け合わせに、オリーブ。
モロッコのオリーブはスパイスが利いていてピリ辛。
オリーブ版キムチっていうところかな。
暑くて食欲がないときも、これだと進む。

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おなじみのオレンジのサラダ。
最初は違和感を感じたけど、慣れるとオレンジがついてくるとうれしくなる。

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日本もミカンがたくさん採れるから、ちょっとすっぱめのミカンをサラダにするといいと思う。
これにパンがついて全部で59ディルハム(約750円)の食事。

次の日は早起き。
マラケシュ行きのバスは6時発。

まだ暗いうちにバスに乗り込む。
じわじわと空がオレンジ色になる。

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山の稜線とナツメヤシの陰。
太陽が昇ると、砂漠のオアシスがはっきりと姿をあらわした。

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空の青、山の茶、オアシスの緑。
やっぱりこのワイルドな3ショットはかっこいい。

ザゴラからワルザザートまでおよそ160キロ。
峠を越えて行くたびに、車窓の景色は変わっていく。
あの坂を上れば、今度はどんな景色が待ち受けているのか。

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鮮やかなオアシスの集落。
迫力のある峡谷。
不思議な丘の連なり。

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こんなところにも人々の暮らしがある。
もはや、地球とは違う別の星に存在する集落みたい。

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バスはアイト・ベン・ハッドゥに行くとき立ち寄ったワルザザートの街を経由した。
ワルザザートのロータリーには、ちょっと変わったオブジェがある。
道の向こう側に見えてきた。

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「カーット!!」

映画で使うカチンコ。

次のロータリーに差しかかり、見えてきたのは?

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フィルム。

なぜなら、ここワルザザートはアメリカで言う「ハリウッド」のような場所だから。
砂漠にも近く、グランドキャニオンのような渓谷もあり、異国情緒あふれる伝統的な家カスバも点在していることから数々の映画のロケ地になってきた。

『アラビアのロレンス』
『シェルタリングスカイ』
『スターウォーズ』
『007』
『ハムナプトラ』
『グラディエーター』
・・・・

映画のスタジオ、アトラス・コーポレーション。

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古代遺跡のようなセットが置かれているのが車窓から見えた。

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たしかに変化に富む雄大なモロッコの景色を見ていると「ここで映画を撮りたいなあ」って気持ちになるのもわかる。
モロッコには、アフリカのみならず、思い描く中東のイメージも詰まっている。

ワルザザートを抜けると、アトラス越えが待ち構えている。
モロッコを北と南に分けるアトラス山脈を越えていく道はダイナミックな地形を堪能できるルートとして人気がある。
正面に雪を被った山が見えてきた。

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アトラス山脈はモロッコからチュニジアまでのおよそ2400キロも続いている。
東へ行くほど低くなるため、もっとも高い山はここモロッコにある。
ツブカル山で標高4167メートル。
モロッコのアトラスはそれ以外の山も高く、3000から4000メートル級の山が連なっている。

公共バスでのただの移動ではあるけれど、このアトラス越えはモロッコのハイライトのひとつに位置づけられることもある。

峠道のため、車酔いに備えてビニール袋が乗客に配られる。

こんなところに、よく道をつくったなあ。

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山肌が迫るところを走ったかと思えば、ちょっとでもそれると崖に落ちそうなところも。
乗客のなかには早くもビニール袋のお世話になっている人もいる。

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荒々しく、雄大で、険しく、迫力のある山々。
人も生き物も植物さえも寄せつけないような場所。
けれど、こんなところにも鮮やかな緑が生い茂る場所がある。

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そしてそこに人々が暮らしている。

こんなに緑が美しい場所だったら住んでみたくもある。

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天を近くに感じる青空。
思いっきり深呼吸したくなる森林。
そしてそのなかにへばりつくように存在する日干しレンガの集落。

きっとこの美しい絵のような光景は1000年前から変わっていない。

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モロッコの山は茶色ばかりじゃない。
ここは茶色と言うより桃色。
それに混じって白い部分も。

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モロッコが砂漠と海だけじゃなくて、こんなにバリエーション豊かな自然をもっていたことに、毎日驚かされっ放し。

バスは雄大なアトラスを越えて、モロッコの都会マラケシュへと到着した。

最果ての地、マアミドから2日かけて移動してきた。
きのうは、きょうこんな景色を見ることなんて想像できなかった。
そしてきょうは、きのうあんな何もない砂漠にいたことが幻だったかのように感じる。

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まるで違う映画を2本続けて見たような気分。
こんなにいくつもの美しい舞台が存在するモロッコ。
数々の映画のロケ地に選ばれるものうなずける。

モロッコ、いいものもってますねえ〜!!
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砂と空だけ 何もないから美しい

2014.07.02 06:03|世界の絶景☞EDIT
高級食材のフォアグラを500g買って贅沢にもフォアグラ三昧の2日間を過ごしたケンゾーです。
たしかに美味しかったんだけど、やっぱり少量をありがたく食べるのがいいね。
カロリーを摂り過ぎたからしばらくは質素な食事だな。

久しぶりの「世界の絶景編」はケンゾーとイクエが大好きな砂漠。
ツアーを値切り過ぎて車や食事はイマイチだったけど、砂漠の美しさはツアーの高級・貧乏は関係ない。
何度訪れても飽きることのない魅力たっぷりな砂漠・サハラ編をどうぞ。

これこそまさに「砂漠」という砂丘のど真ん中に泊まっているケンゾーとイクエ。
宿の裏には一面の砂の世界が広がっている。

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静寂が支配する世界。
聞こえてくるのはキュッキュッというふたりの砂を踏みしめる音と、サラサラと風にさらわれていく砂の音。

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光と陰が作り出す現実離れした光景。
目の前にたしかに広がっているのに、あまりに美しく絵画的で現実感が乏しくなる。

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一面に広がる砂は同じ色。
だけど、光の当たりかたでまったく違う色になる。
太陽が作り出す不思議な世界。

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ひとつ、またひとつと丘を越えていく。
頂きに達したときに視界が開け、世界が広がる感覚がたまらない。

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陽が沈むにつれ砂に描かれた風紋がくっきりと浮かびあがる。
砂と風が造り出した幾何学模様。
妖しい美しさに見入ってしまう。

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空はその青みを深め、砂丘は赤みを帯びていく。
目の前に広がる世界は夢か幻か・・・。
絵画の世界に迷い込んだよう。

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でも静止画じゃない。
それは生きている絵画。
風が造り出す砂の芸術。

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ときにはシャープに、ときにはなめらかに。

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紅く燃える砂丘は、さながら波立つ海のよう。

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その紅い大海原を一目見ようと砂丘を上る人々。
人間は小さく、自然は大きい。

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そして訪れる黄昏のとき。
世界を黄金に輝かせ沈んでいく太陽。
一日おつかれさま。

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星たちの優しい光に照らされる砂漠の夜。
涼しい風が火照った肌を撫でてとても気もちいい。

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そして、日はまた昇る。

朝日を見に、砂漠に足を踏み入れる。

「冷たい」。
思わずつぶやいた。
きのうは熱かった砂。
一晩ですっかり冷えきって、小川に足をつけたような感覚。

新しい一日のはじまり。

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昇っていく太陽に真っ赤に燃やされていく砂丘。
冷たかった砂があっという間に熱されていく。

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刻一刻と表情を変える砂漠。
二度とは同じ景色を見ることはできない。
その日、その時、その瞬間にしかない景色。

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砂と空、あるのはそれだけ。

なにもないって美しい。
なにもないから美しい。

ここには、究極の美がある。
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とことん値切ったらこうなった・・・砂漠ツアー

2014.07.01 05:45|モロッコ☞EDIT
国際列車のなかでブログを書いているイクエです。
(リアルタイムではハンガリー→セルビア)
もうそろそろで国境。
どんなふうにパスポートチェックが行なわれるのかな。

モロッコの最果ての地、マアミドで4WDでの砂漠ツアーに行くことを決めたイクエとケンゾー。
費用は1700ディルハムを値引き交渉して1100ディルハム(約1万4000円)になった。
ふたりにとってはこれでも高いけど、2人でドライバーつきの4WDを2日間貸し切るのでかなり値下げできたんだと思う。

出発は午後2時。
チャーターしてるのでホテルで車が迎えにくるのを待っていたら、スタッフの青年が言った。

「用意はいい?
 行こう。」

行こうってどこへ?
車は迎えに来てくれないの?

どうやら車のあるところまで、重いバッグを持ってこっちから行かないといけないみたい。
スタスタと前を歩く青年。
はあはあ言いながらついて行くイクエとケンゾー。

「まだ?
 どこまで歩けばいいと?
 ほかのお客さんたちはホテルまで車が迎えに来てくれるとにね。」

「値下げしたけんかな。
 これからケチケチツアーが始まるっちゃない?」

5分くらい歩いたところに数台の4WDがとまっていた。

「あのどれかがわたしたちの車やない?」
「なんか1台だけ違うのがあるけど。」
「まさか、あれだったらウケるよね。」

ツアー客御用達の立派な4WDに混じって、ボロい荷台のついたトラックがとまっていた。
青年の足はそこで止まった。
ジロジロとおんぼろ車を見ている。

「ドライバーが来てない。
 あっちで待とう。」


まさか!?
この車?

なんかイメージしていた砂漠ツアーと違うものになりそうだけど、大丈夫かな?

「ちょっと待ってて」というと青年は商店に入って食料を買ってきた。
さげている袋にはパンや野菜、チーズなんかが入っている。
砂漠の宿には食事もついている。
だけど食材は自前ってことなのか。
ツアー代金を値下げしたぶん、青年は「食材持参」にして宿に支払う金額を安くする作戦なのかもしれない。

なかなか来ないドライバー。
普通なら約束の時間にホテルに車がお迎えにくるはずなのに、わたしたちが車のところまで出向き、待たされている。
なんなんだ、この展開は。
ドライバーがいつ来るかわからないので青年の知人の家で待つことにした。

「ねえ、約束の時間からもう1時間経つんだけど。」

青年は驚いた顔をした。
「え?いま何時?
 まだ2時前だよね。」

青年は携帯を取り出して時間を確かめた。

「その携帯電話の時間、1時間遅れてるよ。」
「もしかして、夏になったから時間が変わったの?」

青年はサマータイムのことを言っていた。
青年はすでにモロッコがサマータイムに突入したことを知らなかった。

「季節が変わったら時間が早くなったり遅くなったり。
 意味が分からないんだよ。
 どうしてそんなことするの?
 あれはなんなの?
 俺はベルベル人だから、そういう時間のことはわからない。」


砂漠の遊牧民、ベルベル人。
太陽にあわせて生きているから、時計なんて必要ない。

「きょうのドライバーもベルベル人だから、きっとサマータイムのことは知らないよ。」

ふっと疑問がわいて青年に尋ねた。
「ねえ、どこで生まれたの?
 何もない砂漠で?」

「うん、砂漠で生まれたよ。」

「自分がいつ生まれたか知ってる?
 誕生日は?」

「誕生日なんて知らない。
 でも、生まれた年はわかるから年齢はわかる。」


「じゃあ、身分証の誕生日の欄はどうしてるの?」
「みんな、好きな日にちを選ぶんだ。
 俺は、1月1日にしてる。
 パスポートも1月1日。」


彼は1月1日のパスポートをもって、これまでヨーロッパに行っている。
この前はフランスに、ベルベル音楽の演奏会のためにミュージシャンとして招かれたのだそう。
彼は英語のほかに、フランス語もスペイン語も話せる。

「砂漠で生まれて育ったから、学校なんて行ってないよね。」
「うん、行ってない・・・。
 アラビア語はあんまりできないんだ。」


モロッコの公用語はアラビア語。
だけどベルベル人たちはベルベル語を使う。

「でも、外国語が話せるからすごいね!」
「書くのはできないけど、海外からやってくるお客さんに習ったりしてしゃべれるようになったんだよ。」

彼は学校に行ってないけど、いろんな国の人と交流ができ、そしていまこうやって働いている。
学歴なんて大切なものじゃない。

「家族はどこにいるの?」
「砂漠だよ。
あと1週間すれば、暑すぎてマアミドに観光客がこなくなる。
4か月くらいはオフシーズンが続く。
だから、その期間は仕事をせずに休暇に入るんだ。
稼いだお金を持って、砂漠にいる両親や兄妹、親戚のところに会いに行くんだ。」


彼にとってわたしたちが今シーズン最後の客。
値下げして1100ディルハムにしたけれど、彼もお金が必要だからきっと今回のツアーもいろんなところを削って自分の取り分を多くするんだろうな。
まあ、いいか。

サマータイムの導入を知らないドライバーが、彼にとっては時間通りに、わたしたちにとっては1時間遅れでやってきた。

気になる車は?

ほかの観光客が利用する、普通の砂漠ツアーの車はこういう4WD。

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ランドクルーザー。
でこぼこした砂漠も快適に走られるし、もちろんクーラーもついていて灼熱の砂漠のドライブも楽しめる。

いっぽう、わたしたちの車がこれ。

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「え?これ?
 クーラーは?」


青年が涼しい顔をして言った。
「クーラーはついてるよ。
 窓を開ければ風が入るから。」


わたしたちはそういうギャグを聞きたいわけではない。
しかもわたしたちだけの貸切りと思っていたら、ドライバー以外にベルベル人の若者がいる。

「彼もお客さんなんだ。
 彼が中に乗るから、ふたりは荷台に乗ってね。」

「はあ!?
 そんなの聞いてない。
 こんな砂嵐の中、荷台になんて乗れないよ。
 話が違う。
 そんなんならツアーをキャンセルするよ。」

「キャンセル?
 払ったお金は返さないよ。」


結局わたしたちは、荷台に乗ることは免れた。

どうやらわたしたちが乗るのはチャーターしたものではなくて、砂漠と街とをつなぐ「タクシー」兼「運送業」兼「何でも屋」の車。
これだったら、1100ディルハムは高すぎるよ・・・。

荷台には、砂漠に住む人たちへのお届けものがわたしたちのバッグパックとともに積み込まれた。

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ホテルの青年とはここでお別れ。
わたしたちは、英語のしゃべれないドライバーがたより。
ドライバーからしてみれば、わたしたちも荷物のひとつでしかない。
砂漠まで運んでくれればいいけど。

街を抜けるとすぐに、何もない大地が広がっていた。

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シェガガまでおよそ60キロ。
2~3時間のドライブ。
オフロードを走って行く。

外は砂嵐がすごい。
こんなんで荷台に乗ってたらとんでもないことになってたよ。

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お荷物でしかないわたしたちだけど、いちおうドライバーのおっちゃんは気に掛けてくれる。

「ほら、あそこにラクダがいるよ。
 写真撮ったら?」


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オンボロの車のスピードは遅い。
ほかのツアー客の車が颯爽とわたしたちの車を追い越していく。

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「砂漠」といっても、いろんな砂漠がある。
わたしたちが思い浮かべるようなきめ細かい砂がいくつもの丘をつくっているような砂漠。
石が転がり草や木がまばらに生えている砂漠。
固い地面が地平線まで平らに続いている砂漠。

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砂漠を突き進んでいるけれど、車窓の景色は意外とめまぐるしく変わっていく。
だだっ広い運動場のようなところを走っていたかと思うと、突然目の前に砂丘の群れが現れたりする。

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マアミド周辺の砂漠は、メルズーガと違って道がなく集落もない。
携帯の電波も通じないし、砂嵐も発生する。
『地球の歩き方』には「メルズーガに比べたらかなり冒険心あふれるものになる」と紹介してあるし「旅行会社の人でも毎回不安に思うほど」だから、信頼できる旅行会社でツアーを申し込むべきだと書かれていた。

わたしたちは信頼できる旅行会社で申し込んでいない。
でも、このドライバーのおっちゃんはここに住んでいて、ツアー客のつかうドライバーよりもこの土地を知っているはずだ。

安心していたら、おじちゃんがキョロキョロしたり、減速したり、方向転換したりしはじめた。
ちょっと、大丈夫?

どうやら乗客である若者の家を探している。
わたしたちの代わりに荷台に座った若者が、うしろから何やら叫んでいる。
きっと道を教えてるんだけど、目印も何もないからうまく伝えられない。
砂漠を運転するのは勘に頼るしかないのかもしれない。

けっきょく、客であるはずの若者がおっちゃんと運転を代わった。
ドライバーのおっちゃんが荷台に座る。
若者がハンドルを握ると、車はスピードアップした。

車は、砂漠のまんなかで止まった。

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荷台から荷物を降ろしはじめる若者とおっちゃん。
ケンゾーもいつのまにか手伝っている。

あれ?
わたしたち、車チャーターして2人で貸切りの砂漠ツアーに参加してるんじゃなかったっけ?
まあ、おもしろいからいいけど。

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こんなところに家があるの?って思うでしょ。
あるんだよ。
この若者、こんなところに住んでるの。
後ろに見える平屋の家。

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わざわざなんでこんなところに住んでるんだろうね。
もちろんご近所さんなんていない。
車もないからたまにこうやって、おっちゃんの車で街を行き来して必要なものを運んで暮らしてるのだろう。

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家の裏に砂丘があって、家の前は地平線まで何もない景色が広がる。

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車もないのにどうやってこんなところで暮らしてるんだろう。
そっか、彼らがいるか。

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若者が降りると、車にはおっちゃんとわたしたちだけになった。
砂丘が続いていたかと思うと、突然黒い砂利が散らばっているゾーンに突入した。
さらさらの砂の上を黒いゴツゴツした石が覆っている奇妙な景色。

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おじちゃんがまたキョロキョロしはじめた。
まさか、また迷子になった?

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車はまた何もないところに止まった。
おっちゃんはタバコを3箱持って、外に出た。
何をするんだろうと見ていたら、転がっていた大きな枯れた幹の下にタバコを隠した。
そしてまた車を走らせた。

砂漠に住む人に頼まれて街からタバコを配達しているのだった。
いつもここの幹の下に隠しておくと、砂漠に住む人がここに取りにくるらしい。
たしかに遊牧民だからちょこちょこ家は変わる。
だからここのほうがわかりやすい。
きっと放牧のついでに立ち寄ったり、ラクダでここまでタバコを取りにくるのだろう。

タバコの配達のあと、大きな施設の前で車は止まった。
そういえば、ホテルの青年が「砂漠の高級ホテルに立ち寄る」と言っていた。

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塀に囲まれて中の様子はよく見えない。
1泊数十万円するらしい。
海外のセレブがヘリコプターでここまでやってきて泊まるんだって。

おっちゃんはホテルに荷物を届けて、車からスペアタイアを取り出してホテルの車の修理をしはじめた。
まさしく、砂漠の「何でも屋」。

でも、いつになったらわたしたちを今夜の宿に届けてくれるんだろう。
砂漠の夕陽を見たいから、なんとしてでも夕方までには届けてほしいな。

日が暮れて到着したら、帰ってから青年に文句を言おうと思ったけど、おじちゃんは無事最後のお荷物であるわたしたちを届けてくれた。

砂丘の前にテントのようなものが見える。

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シェガガの大砂丘を囲むように、こんな簡易の宿泊施設が点在している。
立派なランドクルーザーが何台も止まっていて賑やかなところがある。
でも、わたしたちのお宿は客はわたしたちだけ。

人気のない宿に連れてこられたことにはまちがいないけど、わたしたちだけっていうのはある意味ラッキー。

ドライバーのおっちゃんはわたしたちを届けるとどっかに行ってしまった。

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土壁の小屋にベッドだけ。
電気はないけど、ロウソクをもらえる。

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ちゃんとトイレとバスルームもある。
シャワーじゃなくて、バケツに水をためながら体を洗う。

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ソーラーパネルで沸かしてるのか、ちゃんとお湯も出る。
とてもシンプルな宿だけど、きっと宿泊費はそれなりにするんだと思う。
だって街から2時間半かかるし、水を運ぶのだって大変。
もちろん宿泊費は1100ディルハムに含まれているから、実際いくらかはわからない。

食堂もこれ。
無駄のない設計。

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だけど、景色は最高。

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マットが敷いてあって、ゴロンと横になってお昼寝。
風の音しかしない。

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わたしたちはこの食堂が好きだけど、風が強いとテントが吹き飛んだり砂が食事に入ったりするからちゃんとした食堂を現在建設中。
おじさん1人がレンガから手作りしてたけど、できあがるのにどのくらいかかるのかな。

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砂漠からの夕陽はやっぱり神秘的だった。
ここに来てよかった。
(美しい砂漠の風景はあしたじっくりお伝えします ♪)

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夜は、持参した食材で宿の人がタジン鍋をつくってくれた。
値切ったから、野菜だけかもって覚悟してたけどちゃんと鶏肉も入ってたよ。
期待してなかった分、たったそれだけで感動する。

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夜は星空を見て、そして朝には日の出を見た。

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このツアーは1100ディルハム。
値切った末のケチケチなツアー。

でもね、砂漠の美しい景色はプライスレス。

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朝日を見てから、あの食堂で朝食。
わらっちゃうくらい簡素な朝食だった。

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ちっちゃいタジン鍋にどんなおかずが入ってるかなって期待して開けてみたら・・・。

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ジャム、砂糖、チーズ、以上!

さて、早くももう帰る時間。

「きょうの車はきのうよりも立派だよ!」

って宿の人に笑顔で言われた。

たしかにきのうとは車が違った。
でも・・・。

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きょうのは後部座席があるけど、そんなかわんないよ。
ドライバーのおっちゃんはあいかわらず、ベルベル語でときどき教えてくれる。

「ここは砂漠の中の井戸だよ。
 ほら、遊牧民が水汲みに来てる。」


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どこに住んでるんだろうなあ。

帰りもおっちゃんは「何でも屋」だった。

ほかのツアーの車と砂漠の真ん中で待ち合わせしていたから何かなって思ったら、車を修理してあげていた。

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そしてわたしたちはマアミドに戻った。

騙されたような気がしないでもないツアーだった。
でも、わたしたちはエアコンのついた快適な車でドライブすることや砂漠で豪華な食事を楽しむことを目的としていたわけではなかった。
ただ、美しい砂漠に身を置きたかった。
その目的が達成されただけで満足。

それに、何でも屋の車からは砂漠の暮らしぶりが見えておもしろかったしね!

そんな不思議な今回のツアーで見た、うっとりするような砂漠の神秘的な美をあしたはたっぷりお見せしますよ。
お楽しみに ♪

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