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「最果ての地」でウザい国実感

2014.06.30 05:44|モロッコ☞EDIT
お酒もいいけれど、キンキンに冷えたウーロン茶か麦茶が飲みたいイクエです。
日本にいるときは何も考えずに飲んでたけど、もう2年近く飲んでないから恋しいなあ。

「モロッコ」と言って真っ先に思い浮かべるものは、迷路のような古い街メディナ
そしてもうひとつ忘れていけないのは砂漠

これまでも何度か砂漠は見てきた。
モロッコのゴビ砂漠の砂丘から見た夕焼けは言葉を失うほどの絶景だった。
インドのジャイサルメールではラクダで周遊して砂漠の上に横になって一晩明かした。
UAEのデザートサファリでは車で砂丘を駆け巡って大興奮だった。

だからふたりとも、もう砂漠はいいかなあとも思っていた。
だけど、砂漠の魅力も知っている。
「何もない」ということの美しさ。
風紋が作り出す不思議な世界。
砂漠で見る空の青さ。
あの感動を再び味わいたいという思いもある。

モロッコの代表的な砂漠はふたつ。
「メルズーガ」「シェガガ」
ほとんどの旅人はメルズーガに行く。
道路も整備されていてアクセスもよく、砂丘のすぐそばにいくつも宿がある。
反面シェガガは遠くていちばん近い街からでも車をチャーターして道なき道を60キロ進まないといけない。
シェガガのほうが砂漠の規模も大きく観光地化されてないので魅力的だけど、その分お金がかかる。

う~ん、どうしようか。

まず、メルズーガには行かないことを決めた。
砂漠がはじめてならメルズーガでもいいけれど、これまでも砂漠を体験してきたからアクセスが良く観光地化されたメルズーガ行きはやめよう。

じゃあ、モロッコでの砂漠行きはやめるか。
それともお金がかかるけどシェガガに行くか。

シェガガに行くのにいったいどのくらいお金がかかるんだろう。
インターネットで調べてもシェガガのことはあまり情報がない。
とりあえずシェガガ行きの起点となる街、マアミドまで行ってみることにした。

マアミド

とりあえず行ってみようといったって、マアミド自体がモロッコの端にある。
アルジェリアの国境までわずか45キロ。
ガイドブックには「モロッコの最果ての地。『モロッコという国の一部』というより『サハラの一部』といったほうが似合う」と書かれている。
どんな最果ての地なんだろう。

きょうは長い移動になりそう。
マアミド行きのバスが出ているワルザザートまでヒッチハイクできないかなあ。

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今いるアイト・ベン・ハッドゥは観光地だから通るのはツアーの車がほとんど。
早く移動しないと今日中に最果ての地に着かない。
ここでのヒッチハイクはあきらめて、グランタクシー(相乗りタクシー)で幹線道路まで移動することにした。

モロッコのグランタクシーに定員はないも同然。
普通乗用車で本来3人が乗る後部座席に4人。
そして運転席と助手席にあわせて3人。
7人で限界のはずなのに、ドライバーはさらに途中で客を捕まえた。

どこに乗せるの?
と思ったら乗客は何食わぬ顔で運転席のドアを開けた。

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ドライバーが誰かわかる?
左から2番目のおじさんだよ。
運転しづらいだろうに。

幹線道路で降りて再びヒッチハイク。
トラックが15メートル先で止まった。

たまたま止まったのか、乗せてくれるってことなのか。
このときがドキドキする瞬間。

車の窓から顔を出して、何か叫んでいる。
駆け寄ると荷物でいっぱいの荷台にスペースをつくってくれてバックパックを載せてくれた。

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15キロくらい乗せてもらって途中下車。
ワルザザートの街まではまだある。
再びヒッチハイク。

今までは必要に迫られたときしかヒッチハイクをしてなかったんだけど、モロッコでヒッチハイクの楽しさに目覚めたイクエとケンゾー。

うーん、「楽しい」っていうのとはちょっと違うかな。
ヒッチハイクをやるときは「あぁ~、またヒッチハイクかあ」「ちゃんとつかまえられるかなあ」「今日中にたどり着くかなあ」と少し憂鬱にもなる。

でも、乗せてくれた人を見つけたときの嬉しさ。
少しずつ、でも確実にゴールに近づいているという達成感。
そこにヒッチハイクの魅力がある。
長期戦だし、マラソンと似ているなと思う。

ヒッチハイクを取り入れることは旅を盛り上げるスパイスになる。
移動が、ただの移動じゃなくて旅のエピソードのひとつになる。

青年2人が乗った車がとまってくれた。

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大学で風力発電など自然エネルギーについて勉強しているんだって。
「お~、ベリーグッド!
 グッド、スタディー!」


モロッコでも未来を考えたエネルギー開発の研究が盛んなのかもしれない。

モロッコってツーリストを騙す「世界三大ウザい国」なんて言われていて、どんなもんなんだろうって思ってたけど実際は肩透かしをくらった感じ。
穏やかで素朴で控えめな人がほとんど。
なんで「三大」に入っちゃったのかなあ。
誰が決めたの?
同じ「三大」のインドよりも10倍も100倍もマイルドだよ。
むしろ、モロッコと同等扱いするなんてインドに失礼だよ。

さわやかな青年2人はワルザザートのバスターミナル前で降ろしてくれた。
そこからマアミドに行こうと思ったけど、あいにく民営のバスはなくてCTMという国営のバスしかない。
CTMの専用ターミナルへタクシーで移動。
さすがに繁華街で近距離移動のヒッチハイクは難しいもんね。

マアミド行きのバスは70ディルハム(約890円)。
このルートも車窓からの景色がすばらしい!
大平原の一本道をひた走る。

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モロッコって大自然の景色のバリエーションが豊富。
こんなにもいろんな風景を楽しめる国だなんて想像してなかった。

大平原を走ったかと思えば今度は峠を越えていく。
果てまで続く丘、また丘。
これは山と言うべきか砂漠と言うべきか。
どこかの惑星みたい。

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ドラア川の渓谷沿いを走るこのルートは「ドラア・オアシス・ルート」と呼ばれているらしい。
何もない茶色い景色に突然緑豊かな集落が現れる。

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ゴツゴツとした山と鮮やかなオアシス、そしてお城のような住居。
モロッコの景色は「かっこいい!」という言葉が似合う。

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黒いマントに身を包んだ女性の集団。
この奥地にある集落はイスラム色が強いのかもしれない。

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バスは大幅に遅れてすっかり日が暮れてマアミドに到着。
わたしたちの旅では「新しい街には明るいうちに到着すること」をモットーにしている。
暗くなったら人通りもめっきり減るし、宿を探すのも難しくなる。
暗くなると危険度がいっきに高まる。

ちょっと不安はあったけど、でもマアミドなら大丈夫かなって思っていた。
ここは砂漠ツアーの拠点の街、バスを降りた途端に客引きに囲まれるだろうな。

真っ暗ななか、何もない田舎にバスは止まった。
バスを降りる。

「砂漠ツアーは予約してる?」
「すぐ近くにおすすめのホテルがあるんだけど。
 そこからなら砂漠もすぐだよ。」

「あした砂漠に連れて行くよ。」

荷物をトランクルームから取り出さないうちに囲まれてしまった。
それぞれのホテルがツアーをあっ旋していて、宿泊費よりも砂漠ツアーのほうが高額な儲けがでるからみんなツアーを勧誘してくる。

「うるさい、うるさい、うるさーい!」
「砂漠ツアーよりも何よりも今晩の宿探しが先決!」

そんなふうに断ると何人かの客引きはほかの乗客に移り、2人の客引きだけが残った。
「そうだよね、うん、長い移動で疲れてるよね。
ツアーのことは明日考えるといい。
とりあえずうちのホテルは安いから、今から車で連れて行ってあげるから。
うちのホテルはWi-Fiもあってホットシャワーも使えるし、きょうはそこでゆっくりすればいいよ。」


ツアーには触れず、とりあえずホテルに連れて行く作戦に出た1人。
そしてもう一人の青年はと言えば・・・。

「砂漠ツアーは何日コースがいい?
 ラクダに乗るコースもあるよ。
 砂漠で満天の星が見られるよ。」


あんた、まだ砂漠ツアーのこと言ってるの?
しつこい。

「だーかーらー。
 ツアーのことは今は考えたくないんだってば!」

声を荒げる。
するともう1人の客引きもわたしたちといっしょになってその青年を怒りはじめた。

「だから、この人たちは疲れてるんだよ!
 おまえはだまっとけ。
 うるさい!」


2人を置いてスタスタと歩き出すと、さっきのしつこいほうの青年が気にすることなくついてくる。

わたしたちが目も合わせずに歩いているのに、ぶつぶつぶつぶつツアーのことばかり言ってくる。

「世界三大ウザい国」ってこのことか・・・。
イライラしてくる。
どこかに逃げたい。
バスの中に戻りたい。

「ああ~、もうイヤだ!
 やっぱりこの街はイヤだ!」

投げやりになって言った。

「しょうがないたい。
 とにかくどこかの宿を見つけんと。」

ケンゾーに諭された。

「自分たちだけで探し出そう。」

「あなたのところには泊まらないから!」
吐き捨てるように青年に言った。
逃げるようにして、ふたりであてもなく歩いた。
もう夜の11時くらい。
暗いし、初めての街なのでどこに何があるかもわからない。
不安が募ってきた。
バス停からもう500メートルくらいは歩いてきた。

すると自転車に乗った少年に話しかけられた。
「宿を探してるの?
 案内してあげるよ。
 こっちだよ。」

12歳くらいかな。
まだ子どもではあるけれど、客引きであることには違いない。
客引きは嫌いだけど、子どもは好き。

「この子になら、ついていってもいっか。」

バス停から10分くらい歩いた。
少年に連れられて着いたホテルは思っていたよりもちゃんとしたホテルだった。
(↓翌日明るくなって撮ったホテルの写真)
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「ここ高そうやない?」
「やめとく?
 でも、とりあえず中に入ってみようか。」


中に入ると見慣れた顔があった。
その人は顔色を変えずに言った。
「ようこそ。
 奥の小屋なら1泊100ディルハム(約1270円)で泊まれるよ。」


そして続けた。
「砂漠ツアーも自分が手配するから。」

え?
あー!

さっきのしつこい客引きの青年!!

あんたのいるホテルに入ってしまったなんて不本意だよ!
でも、この偶然にあきれて笑いが出てくるよ!
しかも、さっき声を荒げて追い払ったから、なんかすまないことをしたなって同情さえわいてきたよ!

ケンゾーと顔を見合わせた。
「どうする?」
「もう、いいや、ここで。」

1泊100ディルハムは安いし。
と思ったら、青年は室内の部屋ではなく中庭にわたしたちを案内した。

「離れの小屋に泊まれるけど、暑くて寝苦しいからこっちのほうがいいよ。
ベッドをここにセッティングしてあげるから。」


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それは中庭に面した、あずまやのような場所だった。
かなり開放的な場所。

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この写真を見ると立派な室内のように見えるけど、写真の左側は壁がなくて庭になっている。
中庭にはホテルのスタッフも宿泊客も集まるけど、ついたてやカーテンなんてなく着替えにくいし、共用スペースで堂々と寝るのはためらわれる。

100ディルハムは安いと思ったけど、こんな落とし穴があったのね!

だけど疲れているし、夜風も気持ちいいし、まあいっか。

翌朝。
きのうは真っ暗でよくわからなかったマアミドの街を歩いてみる。
砂漠の入口の街とあって、どこか殺風景。

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メインストリートを突き進むと、両脇に並んでいた建物が無くなり、電線もここで終わり、突然道路が途切れた。
どうやら砂漠の入口に来てしまったみたい。

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最果ての街というのは、こんなふうに突然終わるものなんだ。

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きょうは風が強い。
街のなかへも強風が砂漠から砂を連れてくる。
歩いていると砂嵐に囲まれて、体中にバチバチと当たる。
前を見て歩けないくらい。
頭に砂がつもってしまう。
砂漠の入口に住むって、大変だ。

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このときは4月の下旬。
過ごしやすい季節が終わりを迎えようとしていた。
5月から夏までは灼熱の砂漠になって、ツアー客も訪れなくなるんだって。
灼熱の砂漠を歩いたりできないからね。

灼熱の季節を間近に控えた今も日中はとても暑い。
食欲もあんまりわかないけれど、こんなベルベルサラダならおいしくいただける。

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トマトとオレンジでビタミン補給。
それに、栄養価の高いゆで卵。
青唐辛子でピリリと辛く、食欲増進。

さて、イクエとケンゾーに課せられた決断。

砂漠ツアーに参加するかどうか。

ツアーのタイプは2種類。

1、ラクダに乗って近場の砂漠巡り
2、4WDをチャーターして2時間半かけて大砂丘のシェガガを目指す

1の方が安いけど、砂漠の規模は小さい。
2の方が高いけど、せっかくここまで来たならやってみたい気もする。
車をチャーターする場合、同乗者が多いほど一人当たりの金額は安くなる。
だけどこの時期、旅行客はほとんどいない。

ツアーの相場を知りたかったのでほかのホテルまで料金を聞きに行った。
1泊2日のシェガガのツアーで、ふたりだと1600ディルハム。

1600ディルハムは出せないなあ。

ホテルに戻ると、青年が「きょう砂漠に行かないの?」と聞いてきた。
「いくら?」
「1700。」
「そんなにはお金を出せないよ。
 ほかの人とシェアできればいいんだけど。」

「そう思って、ほかのお客さんに聞いてみたんだけどみんな貸切りを希望してるんだ。」

ああ、そうだよね。
マアミドでバックパッカーを見ていない。
ここで見るのは優雅な旅行をしてそうな、ヨーロッパからの老夫婦や家族連れ。
いっぽう、バックパッカーは安く砂漠ツアーに参加できるメルズーガに集まっている。
ここに来るような人は、多少お金がかかっても自分たちのペースで砂漠を楽しみたい人たちだから「誰かとシェアして少しでも安くすませよう」なんてこと考えていない。

青年は「1500ディルハム」と言ってきた。
「1500はムリ。」

30分後「1400」になった。
それでも高い。

もう一泊して、きょうやってくる旅行者に声をかけてシェア相手を探すべきか。
それがダメならあきらめるか。

答えを出せなくてホテルにうだうだと1時間いたら、青年がまた話しかけてきた。

「きょうのお昼、空いている車が一台あるんだ。
 1300でどう?」

「1000までしか出せない。」

青年は考えて言った。
「じゃあ、1200。
 そのかわり、食事は自分たちで買って用意して。」

「えー!
 イヤだよ、そんなの。
 砂漠で何を作れって言うの?」


また1時間くらいして青年が言った。
「もう最後、1100(約1万4000円)。
 食事もこっちで用意する。」


破格の値段なんだということはわたしたちもわかった。
4WDを2日間借りて、往復5時間砂漠の道なき道を運転してもらって、砂漠の宿泊地に1泊して、夕食と朝食がついている。

わたしたちは砂漠に行くことを決めた。
青年に「いま払って」と言われたのでその場でお金を支払った。

「1100なら、いいか。」
「うん、ここまで下げてくれたからね。」

交渉成立に満足していたイクエとケンゾー。
このとき、2人はまだ知らなかった。

破格の値段のツアーにはからくりがあるということを。
わたしたちは、どうやら値切りすぎたということを。

あれ?ケンゾー。
そんな車でなにやってるの?

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つづきは、またあした。

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モロッコ「アイト・ベン・ハッドゥ」☆ ロマンを駆り立てる村

2014.06.29 06:26|モロッコ☞EDIT
高速バスの中でオリーブをつまみにビールを飲みながらこのブログを書いているケンゾーです。
トイレ休憩のときに妻からまさかの「ビール買っていいよ」というお許しがでました。
あ~しあわせだあ。

居心地のいいノリコさんの宿をあとにして次なる街へ。
本当はもうちょっとゆっくりのんびりしたいとこだけど、モロッコを出国するフェリーのチケットを取っているから間に合うようにスケジュールを組まないといけない。
ゆるり旅のふたりにしてはがんばって移動しているんだよ。

これから目指すのはティネリールから190km西にあるアイト・ベン・ハッドゥ
『モロッコでいちばん美しい村』とも言われ、世界遺産にもなっている小さな村だ。

ノリコさんの宿からグランタクシーで山を下ってティネリールへ。
ティネリールはたいした街じゃないんだけど、ノリコさんの宿があるティズキと比べるとかなりの都会。
出発前にノリコさんオススメのアボカドジュースを試してみた。

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うん、濃厚!
アボガドの味そのまま。
クリーミー。
口いっぱいにアボカドの味が広がる。
悪くないんだけど、生ぬるいのが残念。
これでキンキンに冷えてたらもっと美味しいのに。
ノリコさんは「ストローを使わずにそのままゴクリと飲む方がおいしい」と言っていた。
確かにその通りだった。
ちなみに1杯10ディルハム(約130円)。

ここからアイト・ベン・ハッドゥに行くにはワルザザードという大きな街を経由しないといけない。
もちろんワルザザードまでバスで行くことができるんだけど、モロッコでヒッチハイクの魅力にはまってしまったしふたりのケチケチ魂に火がついてバス&ヒッチハイクで行くことに。

まずはミニバスでダデスへ。
ティネリールからダデスまでは1人12ディルハム(約150円)。

アイト

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およそ1時間弱でダデスに到着。
さあここからヒッチハイクに挑戦だ。
ワルザザード方面へ向かう車をゲットするため町の出口まで歩いていく。

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3人の若者が100mくらい離れたとこから「おーい!おーい!」と手を振ってくる。
写真を撮ってあげたら満足げに笑顔で帰っていった。

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よくある光景なんだけど、写真を撮られるだけで満足ってなんなんだろう?
撮ったあとに「見せて、見せて」って言うならまだ分かるんだけど。

30分くらい親指を立てていると1台の4WDが止まってくれた。
でもこれってツアーの車っぽいけど乗せてくれるのかな?

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4WDはフランス人のおじさんが1人でチャーターしている車だった。
「ちょこちょこ寄り道するけどいい?」と聞かれる。
もちろんいいですとも、乗せてもらえるだけでありがたい。
しかも行き先はワルザザード、完璧だ。

おじさんはフランスのNGOのメンバーで、モロッコの学校を充実させたり自然エネルギーの普及に取り組む活動をしていた。
今回モロッコの滞在は1週間でリサーチのために来たんだって。

ダデス周辺はバラの名産地として有名。
バラの花輪を手にした売り子が道路脇で必死にアピール。

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春になるといたるところでバラが咲き乱れとてもきれいなんだって。
ちょうどその季節で数日後にはバラのお祭りを控えていた。

ティネリールからワルザザードにかけてのこの道は「カスバ街道」と呼ばれている。
カスバとは昔の砦や要塞のこと。
走っていると四角い塔があるカスバをよく見かける。

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なかには見学用に公開されているカスバもある。

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茶色い山に囲まれて建っている土壁のカスバ。
なんだかジオラマのようなおもちゃのようなかわいらしさがある。
むかしは多くが司令官の住居だったそうなんだけど、今はどんな人が住んでるんだろうね。
ホテルとして利用されているところも多いみたい。

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ドライバーの砂漠ツアーの勧誘をやんわりと断ってワルザザードで降ろしてもらう。
フランス人のおじさんはとてもあっさりしていて「じゃあね」ってホテルに帰っていった。
おじさん、ありがとう!

ワルザザードからアイト・ベン・ハッドゥまでは30kmくらい。
だけどヒッチハイクを試みるんだけど、ぜんぜん車が通らないんだよね。

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時刻はもう夕方の6時半。
早くしないと日が暮れてしまう。
ヒッチハイクは諦めてバスターミナルへ。

ワルザザードからアイト・ベン・ハッドゥまでの直通のバスはない。
マラケシュ行きのバスに乗りオード・マレで途中下車、そこからグランタクシーで行くのがいちばん安上がりな方法。
なんだけど、今日はもうマラケシュ行きのバスはないんだって。

しょうがない、最後の手段はグランタクシー。
粘って値段交渉。
するとチャーターにしては安い60ディルハム(約770円)にしてくれた。
乗るしかない。
と思っていざ乗ろうとしたら、ほかのお客さんがたくさん乗ってる!
なんだ、相乗りか。
相乗りはいいんだけど、相乗りならもっと安くいけるはず。
まあ仕方ないね、今日中にアイト・ベン・ハッドゥに行けるだけでよしとしよう。

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なんとか日没前にアイト・ベン・ハッドゥに到着。
町自体は小さくてとくに何もない。
でも、ワルザザードに泊まるよりはここのほうが静かで断然過ごしやすい。
モロッコ旅行を計画中のみなさん、ワルザザードよりもこっちに移動したほうがいいですよ。

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町には安宿からリッチなものまでホテルはたくさんある。
でもWi-Fiがある安宿は2軒くらいしかないみたい。
何軒かまわってみて決めた。
「LABARAKA」

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バス・トイレつきのダブルルームが1泊100ディルハム(約1275円)。
とてもきれいでスタッフも感じがいい。
モロッコってホテルのスタッフが物腰が柔らかくて優しい人が多い。
モロッコ人ってけっしてウザくはないと思うんだけどなあ。

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「モロッコでいちばん美しい村」ってどんな村なんだろうねえ。
明日が楽しみだ ♪

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そして翌朝。
きょうもいい天気だ。
まずはアイト・ベン・ハッドゥが一望できる高台へ。

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「モロッコでいちばん美しい村」がもう見えてるんだけど分かるかな?
緑の中にある茶色い帯のようなものは川。
その川の向こう岸、小高い丘にへばりつくように密集している土壁の住居群。
これがアイト・ベン・ハッドゥの旧村。

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茶色い山に囲まれたオアシス。
素朴な建物。
タイムスリップしたみたいだ。

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アイト・ベン・ハッドゥは「クサル」というカスバが集まっていて要塞化された村。
だけど今では、数家族を残し人々はホテルなどが建ち並ぶ対岸の新村に移り住んでいるので、ほとんどの住居は廃墟となっている。

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いまの住人は、このコウノトリたち。

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アイト・ベン・ハッドゥは世界遺産だけど、それ以上に映画のロケ地として有名。
古くは『アラビアのロレンス』や『ナイルの宝石』、最近では『ハムナプトラ2』や『プリンス・オブ・ペルシャ』などがここで撮影されている。
たしかに、きれいな装飾が施された高い塔がいくつもそびえ、迷路のような町並みはとてもミステリアスな雰囲気を醸し出している。

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豪華な装飾も鮮やかなタイルや瓦もない。
だけど凹凸模様で陰影をつけている。
建築材料に限りのある砂漠の民の技。

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さて、『モロッコ一美しい』と言われている世界遺産の「アイト・ベン・ハッドゥ」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

丘の斜面に造られた要塞化された村はとてもかっこいい。
かつて見張り台として使われていた塔が乱立している姿はなんだかロマンを感じさせる。

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村がある丘の頂上からは、雪を頂いた美しいアトラス山脈を眺めることもできる。

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交通手段がちょっと不便だけど、訪れるときっと「遠い国まで来たんだなあ」と異国情緒を味わうことができるのは間違いない。

ただね、この手のクサルはチュニジアでたくさん見たんだよね。
アイト・ベン・ハッドゥと同じように今では使われなくなって廃墟になってるものもあったんだけど、人が住み生活を営んでいる現役のものも見てきた。
それと比べると、ほぼ廃墟になってしまっているのが残念。


【旅 info.】
  アイト・ベン・ハッドゥa_DSC_0021_201406280546136aa.jpg
ワルザザートから約30km。
直通のバスはない。
グランタクシーをチャーターすると往復300ディルハムが目安。
マラケシュ行きのバスに乗りオード・マレで途中下車(5ディルハム)、そこからグランタクシー(10ディルハム)がいちばん安上がり。
入場無料。
アイト・ベン・ハッドゥにはたくさんのホテルがある。

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マイナーだけどぜひ!おススメの場所

2014.06.28 05:55|モロッコ☞EDIT
きょうは宿から一歩も出ずに1日を過ごしたイクエです。
4人部屋ドミトリーだけどケンゾーとふたりだけなので気兼ねせずにダラダラできます。
膀胱炎になってなぜかひどい便秘でお腹がはって困ってたんだけど、きょうは3回もスッキリしました。
これで回復です。

モロッコの「ど田舎」イミルシル。
どうしてだか中央アジアを思い出す。
荒涼とした大地、無骨な山々、青い空、そして緑豊かな集落がぽつんぽつん。
イミルシルの街自体もタジキスタンのワハーン回廊とかパミールハイウェイの田舎の街に似ている。
そう思っていたらケンゾーも「なんかキルギス思い出す」ってつぶやいた。

中央アジア好きの人にはぜひ来てほしい場所。

そんなイミルシルの街できょうは市場が開かれる日。
出荷される家畜を積んだトラックが何台も行き交っている。

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市場会場がどこなのかわからない。
でも、大丈夫。
人の流れについて行けばきっとたどり着く。

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広い空き地。
たくさんのテント。
そして人々。

ほら、ここが会場。

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この街にスーパーマーケットなんてないけれど、たいていのものは月に何度かのこの市場で手に入る。

こちらはスパイス屋さん。
モロッコ料理はスパイスたっぷりだから、モロッコの人には欠かせないものなのかも。

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八百屋さんもあるけれど、どの店も一種類で勝負。
ここは玉ねぎ専門店。
陳列がワイルド。

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肉はお肉屋さんで買わなくてもいい。
家畜屋さんがあるから。
トラックの荷台に載せたまま、販売中。

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こちらは金物屋さん。
「ドアからバケツまで取り揃えております。」

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デパートにも負けない品揃え。

「どのサイズのお鍋にします?
 IH対応かって?
 知らないなあ。」

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「あなた好みの鍬を作りませんか?
 御不要な鍬も買い取ります。」

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豊富な在庫の靴屋さん。
全部中古だけど、どっからそんなにかき集めたの?
「お気に入りの一足が見つかっても、もう片方が見つかる保証はありません。」

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中古の靴が嫌な人はこちらでどうぞ。
おじいちゃん手作りの靴。

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柔らかくて履きやすそうな素材。

素材は何かというと・・・。

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タイヤ!
すり減った靴底もこれで修繕。

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買物に疲れたらカフェで一休みしてはいかが?
市場にはみんなが集まるから、親戚や友人にも遭遇。
ここでみんなとゆっくりおしゃべり。
街いちばんの娯楽の場。

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湖で野宿したけれど、ここイミルシルの街で一泊するのも悪くないと思う。
これといって何かあるわけではないけど、「モロッコの最果てみたいな場所に来たんだなあ」ってなんか感慨深くなる。
そして人々の暮らしを垣間見るのはおもしろい。

さて、そんなイミルシルからノリコさんの宿にどうやって戻ろうか。
ここからおよそ110キロ。
行きはヒッチハイクで車2台を乗り継いでここまでやってきた。

帰りも挑戦してみよう。

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きょうの市場にあわせて周辺の集落から車でやってきている人は多い。

道路に立つ。
親指をあげる。

車の数はそこそこあるけど、なかなか止まってくれない。
ほとんどがすぐ近くの集落で長距離の人はいない。
それに市場には家族やご近所さん総動員で来ているから、車は満員で乗るスペースもない。

長期戦になりそう。
日射しが強くてジリジリする。
確実にティネリール方面に向かう車をつかまえられるように、街の中心から1キロくらい歩いて移動する。

座って休憩しながら、車の音が聞こえたら立ち上がる。

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1時間経過。

「きょうは難しいかもね。」
「あまり遅いとバスもなくなるし、今日中にたどり着けなくなるよ。」

ティネリール行きのバスはたしか1日2、3便しかない。

「今度バスが来たらそれに乗ろう。」

ティネリール行きのバスを止めた。
バス停なんてないから、手を振れば止まってくれる。
すでにお客さんでいっぱい。
でも、大丈夫。

特等席が空いているから。

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さんさんと照りつける太陽。
びゅんびゅんと吹きつける風。

そして見飽きない景色。
「車窓」からの景色、じゃなくて「車上」からの景色。

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集落を通り抜けては客を降ろし、あらたな客を乗せていく。

山の色と一体化したような土壁の家々。

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屋根に座っていた青年と仲良くなった。

「日本ってすごいよね。
 日本はいいなあ。
 その点、モロッコは全然だめだ。
 車も日本製がいい。」

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「モロッコも自然がいっぱいでいいところだよ。」
「うん、たしかにきれいだと思う。
 日本には山がある?」

「あるけど、モロッコの山とは違うな。
 モロッコの山はワイルドでかっこいいよ!」


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「日本には木はある?」
「木はあるよ。」

日本ってどんな国だと想像してるのかなあ。
きっと遠すぎて想像できないんだろうなあ。

青年はしきりに「自分の家に寄ってほしい、ご飯を食べさせたい」って誘ってくれた。
でも、このバスを降りて青年の集落に寄ってしまったらきょうはもうノリコさんのところに帰れなくなる。

バスが青年の住む集落に止まった。
「ねえ、うちに来てよ。」
「ごめんね。
 帰れなくなるから。」

「うーん、残念だなあ。
 じゃあね。」


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車内の乗客は減っていて車の中に座ることもできたけど、この特等席が気に入ってそのまま居座ることにした。

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バスは峠を登っていく。
クネクネの上り坂。
急に肌寒くなって、かなり上ってきたんだとわかった。
こんなところ、たまに車が通るだけで、歩く人なんて・・・。

いた!

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遊牧民、ノマドたちのお引越し。
いまは引越しの時期。
ノマドたちは季節にあわせて家畜と家財道具一式をもって何百キロと歩いて引越しをする。

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きっとあの山の、さらに向こうの山の、そして見えないところからはるばるやってきている。
今の時代に徒歩で?って思うけど、きっとこのライフスタイルが彼らの生き方。

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すれ違うのは車よりもお引っ越し中のノマド集団のほうが多い。
今度はさっきよりも大所帯。

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バスのスピードが速くて写真を撮り損なったけど、赤ちゃんも2人くらいいた。
まだヨチヨチ歩きさえできない小さな赤ちゃん。
座布団みたいなものにグルグル巻きにされて、ラクダの背中に仰向けにして紐で縛られていた。
空を見ながらいったい何百キロ、ラクダに揺られて移動するのかな。

人間の赤ちゃんは寝たまま移動しているけど、ラクダの赤ちゃんはそうはいかない。
おじさんの前には、母ラクダに寄り添うようにして一生懸命ついて行く子ラクダ。

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峠を越えて集落のある場所まで下がってきた。
殺風景な色のない山のふもとに肩を寄せあうように建っている家々。
集落があるところには鮮やかな緑。
水のある証拠。
オアシス村。

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車の屋根でモロッコの雄大な景色を楽しむこと2時間。
両側が見上げるような崖に囲まれてきた。
トドラ渓谷に突入。

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この地球の割れ目に落ち込んだような道は40キロも続く。
イミルシル奥地の2つの湖も、素朴なイミルシルの街もオススメだけど、ティネリール 〜 イミルシル間sのルートがとても美しい。

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モロッコを旅する人にはぜひ行ってほしいな。
海でもない砂漠でもないモロッコのダイナミックな自然を目の当たりにできる。
ミニバスだとぎゅうぎゅう詰めにされて窓の景色が見られないので、バスの屋根に上るか、ヒッチハイクか、人数が集まればタクシーをチャーターしてもいいと思うよ。

バスの屋根に寝っころがって、地球の割れ目を見上げる。

ちょっとスリル。
遊園地のアトラクション気分。

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トドラ渓谷の入口にやってきた。
あの間を抜ければもう少しで宿。

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ここを出発したのはきのうだけど、なんかずいぶん前のような気がする。
たった1泊2日の小旅行。
ヒッチハイキング、ハイキング、湖、野宿、市場、バスの屋上、ノマドの引越し・・・。
たくさん歩いて、たくさん美しいものおもしろいものを見て、たくさん感動して帰ってきた。
たったの1泊2日なのに。

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たくさんの思い出を連れて帰ってきたけど、どうやら匂いまでも連れて帰ってきてしまったみたい。
野宿した場所はヒツジやヤギが放牧されることもあるようで、なんかウンコ臭い!
焚き火で燃やした枝はカラカラになった糞がひっついていたから、すす臭いというか・・・。
やっぱりウンコ臭い!

ここで暮らすノマドの人たちを真似して川で寝袋を洗う。

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見上げると筆でシュシュっと描いたような雲が浮かんでいた。

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やっぱりここに来てよかった。

ティネリールとトドラ渓谷とイミルシルと湖。
ぜひモロッコに来るかたは、ここに足をのばしてみて下さい♡

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モロッコを気に入る理由が増えるかもしれません。
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美しい景色 そして悲しい恋の物語

2014.06.27 05:47|モロッコ☞EDIT
病院でもらった抗生物質を五日間飲んで、ようやく膀胱炎が治ったイクエです。
尿意や尿のときの違和感よりも、脇腹や背中が痛かったのがいちばん辛かったです。
たぶんもっと早く気づいて薬を飲んでいたら症状が軽かったんだけど、もっと自分の体のSOSに気づかないといけないと反省です。

モロッコの茶色い山に囲まれて、忘れ去られたように存在しているドゥルスリ湖のほとりで野宿しているイクエとケンゾー。

寝袋だけで満天の星空のもと眠りについたのはよかったんだけど、未明になって寒すぎて目覚めた。
でも標高2600メートルあるとはいえ、真冬のように寒くはない。
服もたくさん着込んでいるし、この寝袋だって2℃くらいまで耐えられるつくりになっている。
それなのに、なんでこんなに寒いんだろう。

起き上がって気づいた。

夜露で濡れてる!
あんなに乾いていた大地はじっとり、寝袋の外側ははぐっしょり。
初めての野宿。
夜露のことまでは考えてなかった。

ノリコさんは「ノマドに交渉したらホームステイさせてくれるかもよ」って言ってた。
ノマドの小屋に泊めてもらえばよかったなあって後悔してもすでに遅い。

こんなに寒くては眠れないどころか風邪をひいてしまう。
火をおこそう。

きのう集めていた枯れ枝に火をつけてもすぐに消える。
枝も夜露で濡れている。
何度もトライしてようやく火がついた。
体を温める。

いっぽうケンゾーは寝袋をすっぽり被って眠っている。

ケンゾーはいつも「なかなか眠れん」「寝つきが悪い」「夢ばっかり見て全然寝れんかった」となぜか「自分は眠れない繊細な男」だと、ことあるごとにアピールしてくる。
でもわたしから言わせれば「特技はどこでも寝られることです!」と胸をはって言える男だと思う。
(実際わたしが焚き火していたのもケンゾーは知らなかったんだって。
あの寒さでどんだけ深い眠りについてたの!?)

焚き火で1時間温まり、1時間寝袋の中にもぐって、また1時間火をおこすということを繰り返していたら空が白みはじめた。

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こんな眠れない寒いところで野宿したことを後悔していたけど、こんな静かで穏やかな暁を見たら後悔なんてしない。

まあ、この隣で寝てる人は後悔の「こ」の字もしてないでしょうけど。

「ケンゾー、もうちょっとで朝日だよ。
 写真撮らんでいいと?」


「はい・・・起きます・・・。」
寝袋の中から眠そうな声が聞こえた。
声の主は、目をぐっとつぶってしかめっ面をして寝袋から顔を出した。

「眠れた?」
「全然眠れんかった。」

ほんとうに自分が眠ってないと思っているのか。
それとも妻に「え〜、寝られなかったの?大丈夫?かわいそうに」とでも言ってほしいのか。
一回も言ったことないけど。

「お〜、きれいやなあ。」

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「あの山の方からもうすぐ出てきそうだね。」

ふたりでねぐらの脇の丘にあがった。

じわじわと顔をあらわす太陽。
闇に光が射す。
色のなかった湖が照らされ、キラキラと輝いていく。

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太陽はどんどん昇っていく。
空の色も湖の色も刻々と変わっていく。
目の前の光景が驚くべき速さで変わっているのに、なぜか時間が止まっているように感じる。
美しい矛盾。

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太陽の力ってすごいね。
たったひとつの太陽が、この世界に色をもたらす。
明るくて、そして温かい。
体の芯まで寒かったけど、太陽が溶かしてくれているのがわかる。
じんわりと体がぬくもってくる。

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おはよう、地球。
おはよう、大地。
おはよう、湖。
おはよう、きょうの日。

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おはよう!ケンゾー!
さあ、火をおこすよ。

ケンゾーの力作の窯でブレックファースト。
パンとコーヒーと缶詰。

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朝食をとって湖で顔を洗っていたら、この人(?)も食事の準備をしているところだった。
おはよう、フンコロガシくん!

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フンコロガシがフンを転がしてるの、初めて見た。
この辺はたまにヤギやヒツジが草を食べにくるようで、あちこちに小さなフンがある。
そのフンを転がしながらすみかに運んでいくフンコロガシ。

フンを転がしていると言うより、自分もフンといっしょに転んでいるように見える。
かなりアクロバティック。
フンを手足で支えたまま逆立ちして一回転して、フンに潰されながら少しずつ進んでいく。
それによってフンもだんだん球体になっていく。
古代エジプトではそれを太陽に見立て、フンコロガシが神聖化されて「神の化身」とされていたんだって。

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太陽が昇ってすっかり明るくなった。
きのうは空よりも深い青さで海のようだった湖。
きょうは風もなく水は透き通り、鏡のような湖。

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上と下に同じ世界が広がっている。

実際の世界と湖のなかの世界。
本物と幻。
反転しているから、かろうじてその境目がわかる。

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山の中にたたずむ湖が好き。
美しいのに主張し過ぎずひっそりと存在していることにその魅力があると思うけど、それ以外に毎回色が違うっていうことにも魅力を感じる。
太陽の位置やその日の天気によってまったく違う姿を見せてくれる。
だから飽きない。
湖を見るなら、ぜひそこに泊まった方がいい。

太陽が少しだけ高くなると、鑑張りの湖はエメラルドになった。

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なんでこんなにも色が変わるのか不思議。
だって、きのうここに着いたときはこんな濃い青だったんだよ。
(↓きのうの夕方の湖)
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色を変えていく不思議な湖を飽きずに眺めていたいところだけどそろそろ出発しなくちゃ。
ここからいちばん近いイミルシルの街までは14キロ。

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きのうは前半だけヒッチハイクに成功したけど、結局10キロくらい歩いた。
きょうはどうなることやら。

そしてー。

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歩きはじめて10分。
トラックをつかまえることに成功!
家畜運搬用の車で家畜がのっていなかったので荷台に乗せてもらう。

きのうあんなにゆっくりとしか変わらなかった景色がめまぐるしく変わっていく。

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きのうはよくこんな距離を歩けたなあ。
でもきのうは歩いたからこそ、湖を見たときの感動はひとしおだった。
歩いてよかったのかも。

といってもさすがにきょうも同じ道を歩くのはつらかった。
きょうはラッキーだったな。
車なんてほとんど通らない。
でもこんなところで暮らしている人もいる。

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すれ違う車はないけど、ラクダ部隊と遭遇。
子どもラクダも必死についていっている。
ひょろひょろでぬいぐるみみたい!

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「ごめんね〜。道を譲ってね。」

きょうはイミルシルの街で市場が開かれるから、売りに出されるのかも。

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きのう最初に通ったひとつめの湖、ティスリ湖と再会。
やっぱり太陽の位置が違うから、きのうよりも透き通って見える。

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夫婦湖と言われるドゥルスリ湖とティスリ湖。
ここにはある悲しい恋の伝説がある。

むかしむかし、ここには対立する2つの部族が住んでいた。
そんななか部族の壁を越え、若い男女が恋に落ちた。

「結婚しよう」
誓い合った2人。

けれど、まわりは許さなかった。
2人の涙が2つの湖になり、2人は湖に身を投げてしまった。


そんな悲しいできごとに心を痛めた人たちは、年に一度男女の自由恋愛を認める行事を催すことにした。

毎年夏になるとこの近くで行なわれる「ムッセム」というお祭り。
数万人の人がここを訪れ、テントがはられる。
女性は民族衣装で着飾って、男性はヒツジやラクダを引き連れて金銀の財産をもって結婚相手を探しに集まるのだそう。

こんな静かな湖も、そのときはとっても賑やかになるんだろうな。

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悲しい伝説を秘めた2つの湖に別れを告げて、イミルシルの街にもどってきた。
街には春が訪れている。

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桜にそっくりだけど、これは桃の花かな。

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この街で、きょうは市場が開かれるらしい。
せっかくだからのぞきに行ってみよう。

あしたはモロッコの最果てのような、ど田舎で行なわれる市場の様子をお伝えします。


【旅 info.】
  ティスリ湖・ドゥルスリ湖a_DSC_0386_20140626021336cd1.jpg
ティネリールからイミルシルまで一日2本ほどミニバスが出ている。
イミルシルの街から湖までは公共交通機関はない。
イミルシルからティスリ湖まで5キロ、さらに9キロ先にドゥルスリ湖。
湖まではヒッチハイクか歩くかタクシーをチャーターする。
ティスリ湖のほとりにはゲストハウスがあるものの割高。
イミルシルの街には複数のゲストハウスや食堂、カフェ、お店がある。


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満天の星空をふたり占めするという贅沢

2014.06.26 05:45|モロッコ☞EDIT
大好きなウルフルズが復活したことを最近知ったケンゾーです。
再開1発目の新曲も聴いたけど、やっぱいいなあウルフルズは。
ライブも見に行きたいなあ。

イミルシルの山奥にひっそりと佇む美しい湖、ティスリ湖までやってきたケンゾーとイクエ。
ティスリ湖は夫婦湖、9km離れたところにもっと大きなドゥルスリ湖がある。
妻に別れを告げ夫に会いに行く。
しばらく歩きうしろを振り返ると、妻のティスリ湖はもう消え入りそうになっていた。

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ドゥルスリ湖までは1本道。
この先には町も集落もない。
車が通りがかることは期待できない。
紺碧の空の下、ふたりっきりでぼちぼち歩いていく。
ノリコさんも「運が良ければヒッチハイクできるけど、あそこはほとんど車が通らないから」って言ってた。

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町も集落もないけれど、ヤギやヒツジを放牧させているノマドの人たちをちらほら見かける。
石を積み上げて作った家のようなものもあるからここに住んでるのかな。

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縄で結びつけられることなく放し飼いのドンキー。
自由なドンキーを見るとなんだか嬉しくなる。
ドンキーに入れ込み過ぎ?
子どものドンキーは毛がモコモコしていていっそうかわいい。

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「まだかなあ?」
「あの山の向こうやない?」
「いやあ、その向こうの山の奥やろ。」

この丘を越えたら湖が目の前に!
違った・・・。

でもそれがいいのかもしれない。
これまで旅行中、ふたりで湖までトレッキングして何度も感動してきた。
それまでトレッキングには興味がなかったけれど、湖をめざすトレッキングの魅力にはまった。
登山の場合は登りながら「もうちょっとでゴールだ」っていうのがなんとなくわかる。
でも湖はちがう。
「まだ?」「もうちょっと?」「ここじゃない」「いつになったら・・・」。
そんな感情にもてあそばれながらいやになりそうになったとき、突然バーンと目の前にゴールがあらわれる。
しかもその湖は人から忘れられたような場所にひっそりと身を隠していて、孤高の美しさを放っている。
誰も知らない世界に突然舞い込んだような、発見されていない宝物を見つけたような気分になる。

今回のゴールはいつ訪れてくれるんだろう。
「あの丘を越えればきっと・・・」。
期待と落胆を何度か繰り返しながら歩くこと1時間40分。

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イクエが「ちょっと待っとって。見てくるけん。」と丘の上まで見に行く。

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どう?
まだ?湖見えた?
その顔はどっち?

もどかしく小走りで丘の上へ。
すると・・・

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おおー、見えた!
ドゥルスリ湖だ!!

湖面が空よりも青く輝いてる。
美しい、言葉にならないよ。

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マーブル模様の山に抱かれ、静かに碧い水をたたえている。
けっして荒々しくはないんだけど、ダイナミックなロケーションでたしかに男性的だ。

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この絶景をじっくりと楽しみたいところだけどもう夕方の6時半、そんなにのんびりはしてられない。
日が暮れる前に寝床の確保と晩ご飯を食べてしまわないと真っ暗で何もできなくなる。
雨の心配はないけどけっこう強い風が吹いている。
標高が2600mくらいあるので夜は冷えるだろう。
寝袋しかないので風を避けられるところがいい。

探しまわったんだけど、どこもいっしょだな。
まあ寝袋に潜り込んだら大丈夫か。
寝床を決めたらかまど作り。

と言っても、キャンプ道具どころか鍋ひとつ持っていないケンゾーとイクエ。
持っている食料はパンとトマト、オリーブとハム。
でもやっぱり温かいものを食べて飲みたい。

するとイクエが言った。
「がんばってお湯を沸かそう。」
「どうやって!?」
「これで!」
「え? それでできる?」
「できるやろ!」

イクエはカバンからアルミのマグカップを出した。
さらにインスタントコーヒーやスープの素までちゃっかり持ってきていた。

石を組んで即席のかまど作り。
ちゃんと風除けも作らないとね。
イクエががんばって拾い集めた枯れ木で火をおこす。

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どう?なかなかいい感じじゃない?
上にパンを載せて温めることもできる。
火があるだけでホッと安心できるから不思議だね。

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こんなに雄大で美しい景色をふたり占め。
なんて贅沢なことだろう。
キャンピングカーやテントさえなく、キャンプと言うにはショボすぎるただの野宿だけど、この景色が見られるだけで充分だ。

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風の音以外なにも聞こえてこないような場所だけど、よく見るとポツンと家が建っている。
畑のようなものもあるし、ノマドが住んでるのかな。

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もちろん電気もガスもないだろう。
こんなところで暮らす生活ってどんなものなんだろうね。
素敵だし憧れもするけど、一生ここで暮らしていくってのはちょっと自分には無理だなあ。

陽が傾いて訪れる魅惑の時間。
茶色い山が夕陽に照らされ紅く燃えていく。

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太陽が消え入りそうになると、あんなに青かった湖が色を落としていく。
そのいっぽう、山肌はきょう最後の輝きを見せる。

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言葉にならないね。
こんなに素晴らしい絶景に巡り会えるから旅はやめられない。
まさかモロッコでこんな景色を見られるとは思ってもなかったなあ。
旧市街や砂漠だけだなんてもったいない。
アトラス山脈には魅力的な大自然が隠れている。

やがて夜の帳が下り、群青色の空に星が瞬きだす。

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星空の下でディナー。
自家製だんろでハムとパンを石焼きに。

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外側がカリカリに焼けて香ばしい。
これにオリーブとトマトと粉末スープ。
質素だけどふたりにとっては高級レストランにだって負けてないディナーだ。

だって、上を見上げると・・・

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まさに満天の星たちがキラキラと輝いている。
数分ごとにスーっと光の軌跡を描く流れ星。
この星空も今夜はふたり占めだ。

ありったけの服を着て寝袋に潜り込む。
寒い。
寒いけど心はほっこり。
満天の星を眺めていると、いつのまにか眠りに落ちたケンゾーだった。

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これはモロッコじゃない?!絶景の湖

2014.06.24 07:53|モロッコ☞EDIT
最近ベーコンにはまっているケンゾーです。
肉を買うとなると安い鶏肉になることが多いんだけど、中欧ではベーコンのブロックがけっこうお得。
そのまま焼いてもいいし、パスタに入れたり醤油で煮込んで丼にしたり。
あ〜、豚肉最高!

きょうはノリコさんオススメのイミルシルというところに行くことに。
なんでも山の中にきれいな湖があるんだそう。
密かに湖好きなケンゾーとイクエ、これは行くっきゃない。

ここティズキから湖まではおよそ110km。
イミルシルはとても田舎らしいけど、ティムリール発のバスで行けるみたい。

イミルシル

早起きしてノリコさんの宿の前でバスを待つ。

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でも1時間以上待ってもバスは来ない。
もう行っちゃったのかな?
「バスが行ったかどうか、先にある売店で聞いてみて。もし行っちゃってたら次のバスはお昼だね。」とノリコさん。
教えてもらった売店で聞いてみると、やっぱりバスは行っちゃってた。

どうしよう?
次のバスはちょっと遅すぎる。
ノリコさんは「ヒッチハイクでも行けるよ。」って言ってたし、やってみるか。

ということで、ウザい国モロッコでヒッチハイクに挑戦。
まずは車をつかまえやすい場所まで移動。

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きょうも空は快晴 ♪
真っ青に晴れ渡った空が気持ちいい。

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畑仕事に精を出す人々。
女性ばっかりだけど、畑仕事は女性の仕事なのかな。
男は何してるんだろ?

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観光客で賑やかな場所を抜け、道が開けたところでスタンバイ。
さあて、車は止まってくれるかな?
日陰もないし止まってくれないと困るんだけどね。

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きょうもたくさんの人たちがロッククライミングを楽しんでいる。
ケンゾーもやってみたいような、でもやりたくないような。

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登ってる最中は景色を楽しむ余裕なんてないだろうし、途中で足がつったりしたら泣きそうになりそう。
登りきったあと壁の頂上から眺める景色は最高なんだろうなあ。
スカイダイビングとかはお金払ってでもやってみたいんだけどね。

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・・・・。
やっぱロッククライミングは無理だあ。
これはかなりのMっ気がないとダメだよ。
ぜったいムリ!

通りがかる車の台数自体が少なくて「大丈夫かな?」って思ってたんだけど、1時間弱で1台の車をゲット。
イミルシルまでは行かないので途中まで乗せてもらうことに。

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さあトドラ渓谷の奥はどうなっているのか。
いざ湖へ向かって出発 ♫

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車はトドラ川沿いをクネクネと蛇行しながら北上。
宿の近くのような切り立った絶壁が迫ってくるようなことはないけれど、たしかに渓谷がずっと続いている。
地球の裂け目を走ってるみたい。

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30分ほどで渓谷を走り抜けた。
トドラ渓谷はなんと約40kmあるんだそう。
その間、崖に挟まれて走り抜けてきた。

渓谷が終わると山がなだらかになり、ところどころ畑や木々の緑が見える。

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かと思うと、茶色一色の荒涼とした風景が広がる。
刻一刻と景色が移り変わるので見飽きない。

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走りはじめて1時間、二股に分かれた交差点で降ろしてもらう。
イミルシルまではあと70km。
おじさんありがとう!

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少し離れたところに集落が見えるけど、交差点の周囲にはな〜んにもない。
車は通るかなあ。

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車じゃなくて自転車に乗った子どもたちが通りがかった。
さすがに自転車はちょっと厳しいなあ。

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これは長期戦かあ?と思う間もなくすぐに車が止まった!
さっきの車を降りてまだ5分も経ってない。
しかもイミルシルまで行く車だった。
よっしゃあ、湖までもうちょっとだ。

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モロッコの中央にはアトラス山脈が横たわり、モロッコを北と南に分けている。
イミルシルはアトラス山脈の中、標高2000mを超える高地にある街。
車はどんどん山を登っていく。

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山を登っていくにつれ、空の青さが濃くなっていく。
地球って宇宙に浮いてる星なんだなあって改めて感じる。

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標高およそ2400m。
窓から吹き込む風が冷たくなり、耳がキンキンしだした。
そんなとき、かなりカルチャーショックな光景が・・・。

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遊牧の民、ノマドの家族の引越しだ。
冬から夏へと移り変わるこの時期、北へ向かって大移動。

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家財道具の一切をラクダやロバに載せ、2000m超の山を徒歩で越えていく。
こんな過酷な引越し見たことない。

峠を越えて下り坂に変わる。
後ろを振り返ると・・・

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ここにも歩いて山を越えようとしている家族が。
小さな子どもと犬までいる。
どこからどこまで歩こうとしてるんだろう。

2台目の車に乗って1時間半、イミルシルに到着。
おじさんたちありがとうございました!

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イミルシルに着いたのはお昼時、お腹がペコペコだ。
軒を連ねるレストラン。
どの店も路上でチキンや魚を炭火焼きにしていて美味しそうな匂いに引き寄せられる。

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よし今日のランチはチキンの網焼きに決定!
おっちゃんに「チキンちょうだい!」と伝えると、何やら道の反対側を指差して「向こうに行って!」みたいなことを言っている。
「え、向こう?この店じゃ食べられないの?」と不思議に思いつつも指差された方に行ってみる。

指差されたところには肉屋があった。
なるほど!好きな食材を買ってきてここで焼いてもらうんだ。
15ディルハム(約190円)分の肉を買い焼いてもらうことに。

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トマトと玉ねぎも焼いてもらって、トマトのサラダとポテト、パンがついて25ディルハム(約320円)。
充分安いけど、地元の人たちが払ってるのを見てたらちょっとボラれたかも。

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さあ腹ごしらえもしたし、いよいよ湖に行きますか。
湖はイミルシルの街からおよそ5kmの距離。
歩きながら、通りかかる車をヒッチハイクして乗せてもらう作戦。

湖までは緩やかな上り坂。
見えるのは太陽が照りつけるアスファルトと茶色い山と青い空だけ。
シーンと不気味なほど静まり返ったなかぼちぼち歩いていく。

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振り返ると街はもう見えなくなっていた。
車、ぜんぜん通らないねえ。

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遠くからブロロロロローという音が聞こえてくる。
だんだん近づいてくるエンジン音。
これは普通車じゃないね。

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トラックの荷台をゲット!
開放感抜群で眺めがいい!!
スピードは遅いし乗り心地もイマイチだけど、視界がぐっと広がった。
マーブル模様の山に向かってトラックはガタゴト走っていく。

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マーブル模様の山のふもとには草原で草を食む馬たちが。
なんてピースフルな風景だろう。
ここが三大ウザい国のモロッコだなんてビックリだね。

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でもね、まだまだこんなもんじゃなかったよ。
ケンゾーとイクエを迎えてくれたのは、息をのむような絶景だった。

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空に負けじと青く輝く美しい湖はティスリ湖
予想以上に美しくて「スゴい」としか言葉が出てこない。
まわりの山に色がない分、湖の青さが際立っている。
トラックから降りて湖畔へ歩いていく。

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湖畔に1軒だけホテルがある。
けれどケンゾーたちにとってはちょっとお高いので今夜は野宿決定!
寝袋あるし雨の心配はないし、なにより満点の星空の下で寝られるっていう贅沢。

ため息が出るほどきれいな湖だ。
青い空といい、見渡す限りの山並みといい、透き通るほど水の澄んだ湖といい、なんだかモロッコというより中央アジアのキルギスにいるみたい。

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ケンゾーとイクエが枯れ草を踏みしめる音以外は無音の世界。
茶色い山肌、何色と表現していいのか分からない湖面のグラデーション。
キルギスさえも通り越し、違う惑星にいるような錯覚を覚える。
お尻をふりふりしながら泳いでいる鴨がかろうじてここが地球なんだと思わせる。

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じつは湖はこれひとつじゃない。
およそ9km離れたところにもっと大きなドゥルスリ湖があるんだよね。
小さいティスリ湖が女、大きなドゥルスリ湖が男で夫婦湖なんて言われかたもしてるみたい。

今夜はこの先のドゥルスリ湖畔でキャンプをしよう。
ティスリ湖に別れを告げもっと大きなドゥルスリ湖へ。

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ここからもヒッチハイクをもくろむふたり。
でもどんどん人里離れて、さっきにもましてまったく車が通らない。
はたしてヒッチハイクは成功するのか。
それとも9キロ歩くはめになるのか。
2つ目はどんな湖なのか。
この旅はじめての野宿は無事にできたのか。
次回お伝えします ♪
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旅の延長で宿を開く

2014.06.23 05:38|モロッコ☞EDIT
膀胱炎で弱っている妻のピンチヒッターを名乗り出たケンゾーです。
おかげさまで妻の体調はずいぶん良くなりました。
(けっきょく後からイクエが大幅に加筆。合作ということで・・・。)

居心地のいい、日本人のノリコさんがやっている宿に滞在しているケンゾーとイクエ。
ノリコさんはとてもマイペースで朝ごはんの時間もノリコさんにあわせている。
早く起きてもノリコさんが朝食を用意してくれるのを気長に待つ。

いつになったら食べられるかなあと思っていると10時半くらいにできる。
夕食も同じで、お腹減ったなあ、いつ作ってくれるかなあって思っていてもなかなか夕食の時間にはならない。
もうお腹が空いて限界だ!って思いはじめた午後9時くらいにようやくおいしい和食にありつける。
なんかホテルにいるというよりも、知り合いの家に居候している感覚になる。
でもそれがかえって心地いい。
台所もあるんだけど、とても自由に使わせてもらえる感じではない。
なぜなら、とっても散らかっているから。
シンクにきのうの食器が洗われずに積み重なっている。
使ったままのまな板や包丁も放置されている。

宿泊客がチェックアウトしてもノリコさんは部屋を掃除したりベッドメイキングしたりしようとしない。
ソファーで昼寝をしている。
次の客が現れてからようやく「あ、いま部屋をきれいにするから待ってて。」と重い腰をあげる。

「ホテルなんだからちゃんとして!」って思う人もいるかもしれないけど、そういうタイプの人はここにはあまりこないから大丈夫。
ふらりとここにやってくる旅人は得てして、ぐうたらでマイペースで細かいことを気にしない人が多い。
ちょっと散らかっている部屋のほうが気を遣わずにかえってリラックスできる。

そんなノリコさんが「天気もいいし、いっしょに渓谷に行ってみようか。」と誘ってくれた。

「お客さまを渓谷にご案内しますよ」ではない。
「いっしょに行ってみようか」という誘い方がノリコ流。

ノリコさんの宿があるティズキはとても小さな集落。
けれど宿から歩いて15分ほどのところに、毎日ツーリストが大挙して訪れる観光スポットがある。
宿に泊まっている女の子といっしょにノリコさんのあとをついて行く。

ちなみにノリコさんは真ん中の女性で、ケンゾーよりも年上だ。
いつも国籍不明の格好をしている。
イスラム教の国なのでまわりに配慮してか、外に出るときはスカーフを巻いている。

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「どっちの道がいい?
 こっちに行くと路地を抜けていって、あっちは車道。」

「じゃあまずは路地を行きましょうか。」
ノリコさんはマイペースだけど、自分の意見を押し付けたりはしない。

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古い集落の路地をぬけて今度は車道を進む。

車が通るたびに砂埃が舞い上がる車道から再び脇道に逸れると景色は一変。
目に鮮やかな緑の木々と畑。
ダイナミックな茶色い岩山も好きだけど、緑を見るとやっぱり心が落ちつく。

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もさもさと鮮やかな若葉に覆われたこれ、何の木だと思う?

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答えは・・・アーモンド
中身が熟すと生毛で覆われた皮がぱかっと割れて殻に包まれた実が出てくる。
旅してると、日本ではあまり見かけることのない食べ物の本来の姿を見ることができる。
「ええー、これってこんな形してたんだー!」っていう発見がおもしろい。
アーモンドもこんなモコモコした皮に覆われてるとは知らなかった。

ノリコさんが言った。
「これね、春になると花が満開になるの。
 桜みたいでね、このあたりいったい真っ白になるの。
 きれいなんだよー。」


じつは「ノリコさんの宿」と言われているホテルには名前があって、それが「メゾン・ド・アーモンド」
いちおう、ホームページもあった。
って言っても、更新されてないし1ページしかない。
それも、ノリコさんらしい。
http://amandecheznoriko.web.fc2.com

景色に彩りを添えているきれいな花々。
周囲が緑と茶色だけなので可憐な花たちがひときわ輝いて見える。

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こんなかわいいものも発見!

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サボテンの赤ちゃん。
かわいいけどちゃんともうトゲがあるんだね。

「もうちょっと小さかったら食べられるんだよ。
 地元の人はね、フルーツみたいに食べるの。
 甘くておいしいよ。」


やがて川が見えてきた。
ノマドの女性たちが洗濯中。

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アラブ人がやってくる前からこの地に住んでいたノマドの人々。
このあたりに住むノマドたちは今でも山奥の洞窟で暮らしているそう。
ときどき、ノリコさんも彼女たちの家に遊びに行っている。

ノマドたちは何時間もかけて山を降りてきてこの川に洗濯に来ているんだって。
洗濯するだけで1日が終わってしまいそう。

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ノリコさんはモロッコに住むまではパリにいた。
それも特に大きな目的がある訳でなく、なんとなく日本からヨーロッパに行ってパリが好きになって住むようになったらしい。
その後、写真を撮るのが好きだったノリコさんはフランスからも近いモロッコに遊びに行ってはノマドたちの写真を撮るようになった。
メルズーガ大砂丘の近くに、安く買える古い家があって「別荘代わりに買おうかな。そしたらいちいち宿に泊まらなくていいし。」って思ったのがモロッコに住むようになったきっかけ。
古くて小さな家を格安で買おうとしていたノリコさんだけど、「どうせ買うならもうちょっと大きい家を買ってそこでゲストハウスでもやろうかな。」という思いつきでちょっと大きめの家を買い、そこでゲストハウスをするようになったのだそう。
メルズーガのノリコさんのゲストハウスは日本の旅人が集まる人気の宿になったけど、いろいろあって今はトドラ渓谷に移り、ここで宿をやっている。

ノリコさんは流れに身を任せ、でもマイペースに自分の人生を切り開いている。

寄り道もほどほどにして目的地へと足を向ける。
すると目の前にドーンと巨大な壁が見えてきた。

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目的地のトドラ渓谷に到着。
サラサラと流れるトドラ川を挟むように断崖絶壁がそそり立つ。
200m近い高さがある岩壁と比べると大型バスもミニカーのよう。

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壁をよ〜く見ていると、小さなものが動いている。
目を凝らして見てみると・・・

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岩肌に人間が張り付いてる!!
ここトドラ渓谷はロッククライミングのメッカ。
おもにヨーロッパのクライマーたちがこぞってここまで登りにくるそう。

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い〜や、見てるだけでゾッとする。
壁の真ん中あたりで「もうダメだ、やめたい!」ってなったらどうするんだろ?
いつでもロープでスルスル〜って降りられるのかな?

ちなみにノリコさんの宿には現地人のロッククライミングのインストラクターが常駐している。
初心者でもできるみたいで、ノリコさんのところにある情報ノートには「ロッククライミング最高だった!」ってたくさんの日本の旅人がおススメしていた。
ケンゾーとイクエはやらなかったけど、興味がある人はやってみるのもいいんじゃないかな。
初心者でも20mくらい登るんだって。
ノリコさんもたまにお客さんといっしょにロッククライミングをやってるらしい。

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ノリコさんは宿の女将というよりも、まるで旅人のようにこの地での生活を楽しんでいるような気がする。
週に一度以上は、宿泊客とティネリールの街に遊びに行ってレストランでおいしいご当地グルメを食べたり、カフェでおしゃべりしたり、ハマム(サウナ)でリフレッシュしたりしている。
そういうノリコさんだから、長いことこの場所で沈没している旅人のように思えてくることがある。

ノリコさんは何年もモロッコに住んでいるけどアラビア語やベルベル語を話せない。
フランス語を話せるから、地元の人たちはノリコさんにフランス語で話しかけてくる。
現地語を話せないのに、こんな田舎で宿の女将としてやっていけてるのはある意味すごい。

ノリコさんとともに、トドラ渓谷の間を歩いていく。
岩壁に挟まれていちばん狭い道路の幅は10mくらい。
そこを抜けると視界が一気にひらける。
道路脇にはベルベル人の土産物屋がズラーッと並ぶ。

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ケンゾーにとってはお土産を買うことは興味がない。
だけど、ひとりだけさっきから一軒一軒の店をじーっと見ては、商品を手に取って店主に値段を聞いている人がいる。
それは・・・。
イクエでもない。
いっしょに泊まっている女の子でもない。

ノリコさん!

「このスカートかわいいよねえ。
 いくらかなあ。」
「このバッグもいいね。」
「あのお皿300ディルハムだって!
 もっと安くしないと買わないよね。」


きっとこの土産物屋はいつもここで同じものを売っている。
ノリコさんはもう何度もここを通っているし、いつも同じ商品を見ているはずだ。
それでも飽きずにお土産を見ている。

「あ〜、あの服売れてる。
2か月くらい前からね、買おうかな〜どうしようかな〜って悩んでたんだよね。
もうちょっと安くなったら来週にでも買おうと思ってたんだけど、ついに売れちゃったんだね。」


ノリコさんに観光地を案内してもらっているつもりが、いつの間にかノリコさんの買物に付き合っているような感じになっている。

「ノリコさん、またあの店にも入って行ったよ。」
「街の市場で買ったほうがぜったい安いと思うけどね。」
「この辺で待っとこう。」

逆に旅人たちがノリコさんのペースにあわせている。
ニヤニヤしながら遠目からノリコさんを観察する。

ずらりと並んでいた土産物屋が途切れた。
観光客はここで引き返す。
でもトドラ渓谷はまだまだ奥まで続いている。
この先がどうなっているかは・・・あしたのお楽しみ ♫

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お腹が空いたのと暑くてたまらないので散歩はここまで。
ノリコさん行きつけのカフェでランチタイム。
カフェと言っても表に小さな売店があるだけ。

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庭のようなところを歩いていく。
川岸の木陰がノリコさんのお気に入りの場所。
ここでもノマドの女性陣が洗濯に奮闘中。

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「ノマドの女性ってきれい好きなのよね。
 毎日ああやって洗ってるの。
 そんなに何を洗う必要があるかなって思うんだけど。
 たくさんの服を時間かけて洗ってるんだよねー。」


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子どもと犬までかり出され家族総出で来てるみたい。
洗い終わった服を地面や岩の上に無造作に広げて乾かしてる。
せっかく洗ったのにまた汚れそうだけど・・・。

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服も乾いてしまったのか帰る準備。
ドンキーにどんどん衣類を載っけていく。

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これ何人分の衣類なんだろうね。
けっこうな量だよね。
一丁前に小さな男の子がドンキーを引っ張るのかな。

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こんな光景を見ながらオリーブの木の下でランチ。
外は暑いけど、木陰に入ると風が肌を撫でて心地いい。

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メニューはベルベル風オムレツ。
トマトたっぷり、卵が半熟でとても美味しい。
パンにのっけて食べたらいくらでもパンが食べられる。

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ずーっと鼻声でクシュンクシュンとくしゃみが止まらないノリコさん。

「花粉症ですか?」
「どうもオリーブアレルギーになっちゃったみたい。」

この季節はオリーブの花が満開。
みんなでご飯を食べてる真上にも・・・

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小さな白と黄色の花が咲き乱れてる。
モロッコはどこに行ってもオリーブだらけだから大変だ。

「ノリコさん、日本に帰りたいっては思いませんか?」
「うん、そうだねえ。」
「これからもしばらくモロッコでホテルをされるんですか?」
「まだモロッコにいたいな。
 だってまだ、モロッコで行ったことない場所いっぱいあるからね。


この言葉を聞いて、しっくりくるものがあった。

そうか、ノリコさんはずっと旅をしている感覚なんだ。
ホテルをやっているのも旅の延長。
そんなノリコさんの宿だから、旅人にとっては居心地がいい。

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トドラ渓谷で身も心もリフレッシュ。
砂漠とは違ったモロッコの自然を満喫しているケンゾーとイクエ。

ノリコさんが言った。
「あのねえ、この先にね、すごくきれいな場所があるんだよ。
 ここからバスでも行けるし、ヒッチハイクでも行けるよ。」


そりゃ、行っとかないと!
あしたはノリコさんイチ押し「モロッコにこんなところもあるんだ!?」っていう絶景を見に行ってきま〜す!
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モロッコのオアシスのような日本人宿

2014.06.22 06:53|モロッコ☞EDIT
妻が膀胱炎になってしまったケンゾーです。
病院に行って薬を処方してもらったのでひとまずホッと胸をなでおろしてます。
でも痛みで一睡もできなかった妻を横目に爆睡。
ごめんよ、イクエ。

千年以上の歴史があり、世界最大の迷宮都市と呼ばれている旧市街よりも、ぶっ飛んでいたベルベルヒッピーたちの印象しか残らなかったフェズ。
連日寝不足で心身ともに疲れてしまったので田舎に逃げることに。

観光客と土産物でごった返すメディナのメインストリートを抜けてバスターミナルへ。

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今回モロッコではじめて夜行バスに乗ることに。
ほとんどリクライニングできないうえ、かなり狭い。
39歳と33歳の体には堪えるけど、これを乗りきればオアシスが待っている。

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ケンゾーとイクエが向かっているのはモロッコ中央の南部、アルジェリアとの国境に近いティネリールという街。
フェズからティネリールは民営バスで147ディルハム(約1875円)。
荷物代は1人5ディルハムでよかった。

ティネリール

体はバッキバキだけど、意外と眠ることができた。
たぶん今までヒッピーのアジトで寝不足だったから。

朝7時、白みはじめた窓の外。
バスは「これぞモロッコ」というような景色の中を走っていた。

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どこまでも真っすぐに延びた道をかっ飛ばしていくバス。
まわりは見渡す限り何もない砂漠なんだけど、ときどき急ブレーキをかけてバスが止まる。

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おっちゃんどこからやって来たの?
いつから待ってたの?
ちゃんとバスが来てよかったね。

太陽が昇ると寒かった車内が一気に暑くなる。
でも砂漠を見るとなんかテンション上がるんだよね。
車窓から眺めてるだけでワクワクしてくる。

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朝8時ティネリールに到着。
最終的な目的地はここからおよそ13km北にあるティズキという集落。
小さな集落なんだけど、ここに日本人宿があるのだ。

ティズキまではミニバスかグランタクシーで30分くらい。
郵便局の前にある乗り場からグランタクシーに乗ることに。

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シャウエンや海岸沿いの街以外では、グランタクシーはだいたいベージュ色。
ほとんどがボロボロのベンツ。
これにドライバー以外に客が6人乗る。
ていうか、6人客が集まらないと出発しない。
日本だとドライバー入れて5人のところを、こっちでは2人も多い。
むりやり後部座席に4人、助手席に2人乗る。

ティネリールからティズキまで1人7ディルハム(約90円)。
ふつうのセダンの車に大人7人がぎゅうぎゅう詰め。
イクエの2人ぶんくらいありそうなおばちゃんたちと一緒になったらまあ最悪。

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客が集まるまで1時間くらい待って出発。
黒煙を吐きながらグランタクシーが山を登っていく。
眼下に見下ろすティネリールの街。

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こうして見るとティネリールがオアシス都市っていうのがよく分かる。
茶色い山、茶色い地面、茶色い家と鮮やかな緑のコントラストがくっきり。

小さな集落ティズキに到着。
ドライバーに「ティズキのアーモンド」って言えばホテルの前で降ろしてくれる。

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ここがノリコさんがやっている日本人宿「メゾン ド アーモンド」
ロッククライミングをしている忍者の女の子の看板が目印。

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中に入ると癒しの空間が広がっている。
ゴロンと寝っ転がられるスペースが多いのが嬉しい。

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ベランダからはダイナミックな景色を眺めることができる。
くっきりと色分けされていてどこかの国旗みたい。

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よく見ると伝統的な土壁の家が並んでいる。
茶色い岩肌と完全に同化しちゃってるね。

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日射しが厳しい昼間でも風が通るこのベランダは涼しくて快適。
ここで本を読んだり昼寝をしたり・・・。
フェズでくしゃくしゃになった心のリフレッシュにはもってこい。

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ノマド(先住の遊牧民)の女性が作っているポーチや巾着、スカーフなども展示・販売されている。
カラフルでかわいくて値段もお手頃。
お土産じゃなくて自分用にぴったり。

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宿代は1泊1人70ディルハム(約900円)。
もちろんWi-Fiもあるし、「歩き方」や日本語の本もたくさんある。

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夕食は50ディルハム(約640円)、朝食は20ディルハム(260円)。
ここに来るなにが楽しみだったかって、ノリコさんが作る夕食!
噂では(ほかの人のブログ)美味しい和食が食べられるって聞いてたんだけど・・・

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鶏の唐揚げ!!
炊きたての白ご飯と味噌汁付きー!!
あ〜も〜気絶しそう。

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つぎの日はいわしのそぼろ丼!!
甘辛いタレが食欲をそそる!

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なんとこの日は肉じゃがまで!!
ダシがちゃんと利いてて失神寸前!
日本人でよかった〜。

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毎日たくさんのフルーツもついてて言うことなし!

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朝食はタジンで焼いた卵焼きのようなもの。
卵がふわふわでパンとの相性はばっちり。

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かわいいランタンが部屋を優しく照らす夜。

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ベランダから夜空を見上げると、びっくりするくらいの星が瞬いていた。
これは沈没要注意の宿だな。

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モロッコ「フェズのメディナ」☆ 大きすぎる迷宮

2014.06.21 06:04|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
この時期そうめんが食べたくなるイクエです。
ゆでた麺をつゆと薬味だけで食べるというシンプルな料理なので、外国人にとっては「味がしない」とか「具がない」とか「手抜き料理」とか不評らしいですよ。
そうめんのおいしさがわかるのは、日本の気候で生まれ育ち、夏限定の旬の料理ということを理解している者の特権かもしれませんね。

ヒッピーなベルベル人のアジトに滞在しているイクエとケンゾー。
夜は飲み、朝方まで大音量でガンガン音楽を流され、たまに男女のあやしい息づかいが聞こえてくるので熟睡できないどころか疲労感をもって朝を迎える。
朝になってやっと静かになって休まる時間が訪れるので、どこにも行かずにそこで寝たいところだけど、ここフェズには世界遺産がある。
しかも、堕落的なヒッピー生活を送っているまさにこの場所こそが世界遺産。

そう、つまりこのメディナ(商店や家がひしめく旧市街)が世界遺産に認定されている。

せっかく世界遺産のなかで生活しているのに、こんなアジトだけの思い出だけで終わってしまうのはいやだ。

さあ、このアジトを飛び出そう!

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アジトから外界に出てきたのはいいけれど、メディナは光が射さない。
というのも、狭い路地は高い建物に挟まれて日陰になっているから。
だから気分的にはアーケードを歩いているみたい。
暑くて外出したくないときも、メディナは涼しい。

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まずはメディナの外を抜け出してメディナが一望できる高台へ。
このメディナは「世界一大きい迷宮」という別名をもつ。
東西2.2キロ南北1.2キロ。
城壁に囲まれたこの広大なメディナに建物がひしめき、狭い路地が複雑に走る。

高台から見るとどんな感じなのかな。
ごちゃごちゃのメディナに対して、この高台はとってものどか。

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放し飼いにされたヤギやヒツジは、贅沢にもかわいらしい花をムシャムシャ。

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高台から見たメディナは、想像よりもうんと大きかった。
メディナというより、ここはまるでひとつの都市。

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このメディナは「フェズ・エル・バリ」と呼ばれている。

フェズはモロッコ最初のイスラム王朝の都がおかれたところで、9世紀からここを城壁で囲んでモスクやマドラサ(イスラム神学校)を建てたことがこのメディナのはじまり。
それからはベルベル人やアラブ人、周辺国からやってきた人々が住み着くようになった。

1000年以上前からここは人々の集まる場所だった。

そしていまもこのメディナには、無数の家が密集し何万人もの人が生活している。
メディナの中には800ものモスクがあるらしい。

城壁に囲まれた広大なメディナにはいくつもの出入り口がある。
そのなかでもいちばん美しく、そしてもっとも大きな門が「ブー・ジュルード門」
1913年につくられたもの。

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イスラム芸術のタイル装飾も美しいけれど、美しいのはこの門そのものだけではない。
アーチから見えるメディナの街並みは、まるで額縁に入った絵。
計算されて設計されたものなのか、それとも偶然が生んだ産物?

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メディナには無数の道が存在している。
どれも狭くて、人が行き交うことのできるスペースを強引に確保している感じ。
メインストリートでこの道幅。

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しかもお店の商品が道にも侵出しているから、ますます狭くなる。
もちろん車なんて通れない。
荷物を運んだり、ゴミを回収したりするときに利用するのがこれ。

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馬やロバ
そのほかリヤカーもよく見かける。
歩いていて3分に一度くらいは「通りますよ~! ほら、どいたどいた!」って声をかけられる。
みんなお店の中に入ったり体を横に向けたりしてなんとか自分が収まるスペースを確保する。

メディナではスタスタ歩けない。
立ち止まったり、引き返したり。
あてもなくぶらぶらさまようことこそが、このメディナの歩き方。

いくつもの細い道が交錯したり分かれたり。
「あれ?こっちの道でいいかな。」
「今どこにいるんだっけ?」
「あ、ここ行き止まりだ。」
「あそこに道みたいなのがあるけど入っていいのかな、人の家かな。」

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まさにここは迷路の街。
しかも、世界でいちばん大きくて複雑な。

ただ流れにまかせてさまよう。
すると突然、美しいモスクが眼前に現れる。

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このメディナはひとつの社会。
信仰、文化、そして人々の生活がここに凝縮されている。

学校帰りの子どもたちは小さな駄菓子屋さんに寄り道。

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いっぽう、ここを訪れる観光客のお目当てはお土産を買うこと。
陶器や金細工、布製品にスパイス・・・。

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イスラムらしい幾何学模様のデザインはエキゾチックで、外からやってきた人たちを魅了する。

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いろんな線や形が織りなす幾何学模様。
線が混じってひとつになったかと思ったら分かれたり。
まるでこのメディナの道みたい。

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さまざまな魅力溢れる物が販売されているのもここなら、それらが作られている場所ももちろんこのメディナの中。
黙々と仕事に打ち込む職人たち。

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シュッシュッシュ。
トントントン。
ザク、ザク、ザク。
カンカンカン。

いろんな音があちこちから聞こえてくる。

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ここで生まれ、ここで育ち、ここで働き、ここで生きる。
ここにはすべてがある。

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空間がないほど建物がびっしりと建つメディナ。
だけど、例外的に開けたスペースがある。
それが、なめし革職人地区の「タンネリ」

迷路のようなメディナだけど、時間をきめずになんとなく歩いているといつのまにか目的地に着くのが不思議。
「タンネリ」の地区に入ったのだと匂いでわかった。
獣のような匂い。
正直に言うと「臭い」。

脇道に入ると、その正体がわかった。

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まさに獣の死骸。
たぶんヤギだろうか。
干涸びてカラカラになっている。

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モロッコのお土産として人気なのが革製品。
革の靴やバッグ、お財布・・・。
わたしも日本にいるときから革製品が好きで、仕事用のバッグも名刺入れも革製品だった。
使い込むほどに柔らかくなり、色が濃くなる。
8年くらい使っていた年季の入ったバッグはたまに「それ、すごくいいね」と褒められることもあり大好きなものだった。

でも、革製品の製造ってかなり生々しい。

狭い路地を進んでいこうとすると「この先は勝手に入ったらダメだ。俺がガイドする。」と男たちに絡まれ始めた。
ガイド料を払えば中に入れてもらえることは知っていた。
でも、革職人でもないのにここにたむろする得体の知れない男たちにお金を払うのがためらわれたし、それにこの先の匂いや雰囲気に耐えられそうもなかったから引き返した。

すぐ手前の革製品のお土産屋さんの店主に声をかけられた。

「屋上から見えるよ。
 10ディルハム払ってくれればいい。」

屋上に上ると、タンネリが見渡せた。
見たこともない光景だった。

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パレットのような、いろんなソースが入った壷のようなものが無数に並ぶ。
その丸い浴槽に男たちが入り、じゃぶじゃぶと革を染色している。

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ここから見ると、なめし革の製造は役割分担されて流れ作業で進んでいるのがわかる。
さっき路地で見た干涸びたヤギが、倉庫からポンポンと外に投げられていく。
それを拾って、長い浴槽に入れて柔らかくさせていく人。

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こっちでは革を洗っているのかもしれない。

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革をひたすら大きなナイフで切り取っている人。

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さっきの丸い浴槽には微妙に色の違う染料が入っている。
ここで色付けしているのかな。

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獣臭さが漂っているけど、ためらわずに体ごと浴槽に浸かる職人たち。
水分を含んで重たいはずの革を持ち上げたり浸けたり。
職人魂を感じる。

こんな大変な作業をするんだから革製品は高いはずだ。

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屋上には、はぎ取って開いた革が干されている。
鮮やかな黄色。
今はヤギの形そのままだけど、これが今後どんな形に生まれ変わっていくのかな。

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さて、世界一の迷宮「フェズのメディナ」。
「星いくつ?」

「星、1つ!

規模は大きくて、建物がひしめき狭い路地が絡み合うメディナはまさに「世界一の迷宮」の名にふさわしい。
でもあまりにも広すぎて、いったん中に入ってしまうとメディナと言うよりただの街歩きをしている感覚になる。
お土産屋さんや職人街もあるけれど、人通りのないひっそりとした住宅街もある。
そういうところに突入すると、散策を楽しめなくなる。
メディナにただよう異国さやお土産屋選びを楽しみたいなら、ほかの街のメディナのほうがちょうどいいかも。

それとフェズのメディナはほかにもあって「フェズ・エル・ジェディド」と呼ばれるところは、道が広くて開放的。

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迫害されてヨーロッパから逃れてきたユダヤ人たちが築いた「メッラハ」と呼ばれるエリアもある。
突き出した窓が特徴的。

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広いからこそ、歩けば歩くほど新しい発見があるかも。

「あ、この建物おもしろいな」とか「こんな場所があったんだ」って。

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伝統的な家やドア、壁には特有のイスラム模様。
細部にこだわっていておもしろい。

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あなたも世界一の迷宮都市を散策し、迷子になるのを楽しんでみませんか。

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【旅 info.】
  フェズのメディナa_DSC_0008_2014062020111381a.jpg
フェズのバスターミナルから歩いていける。
メディナ内には複数のゲストハウスあり。
メディナが見渡せる丘はバスターミナルの近くのマリーン朝の墓地。
入場無料。
なめし革職人地区「タンネリ」を見るには近くの建物の屋上へ。
取り囲むように建物があり、交渉次第で屋上にあがらせてもらえる。


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ウザい国モロッコでカウチサーフィンに挑戦!結果は・・・

2014.06.20 06:18|モロッコ☞EDIT
子どもの頃いちばん好きな家庭料理は餃子だったケンゾーです。
餃子が出てくるのは土曜日の夜が多かった。
習ってた水泳からヘトヘトになって帰ってきてからの餃子は最高だったなあ ♪
おふくろの餃子はキャベツじゃなくて白菜を使ってたんだよね。

「青い街」シャウエンをあとにして次の街へ。
さいしょバスから街が見えたときは「ぜんぜん青くないやん!」って心の中でツッコミを入れたんだけど、旧市街の中に入ると青の世界が広がっていた。
だいじょうぶ、「青い街」に偽りなし!

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「青い街」の次は「迷路の街」
千年以上の歴史を誇り、世界最大の迷宮都市とも呼ばれているフェズへと向かう。

フェズ

シャウエンからフェズまでは民営バスで70ディルハム(約900円)。
民営なので荷物代が10ディルハムずつ必要。

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フェズまでの道中もなかなかいい景色。
ほんとにモロッコでこんなに緑を見るなんて予想外だったなあ。

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途中こんなにのどかな場所で休憩。
仕事中のドンキーもランチタイム。

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旅行者に金狙いでつきまとったり、旅行者をだます人が多いと言われるモロッコ。
「世界三大ウザい国」のひとつと言われている。
まだモロッコは3日目だけど、噂のウザさはぜんぜんない。
超有名観光地のフェズはどうだろうねえ。
じつはケンゾーとイクエにはウザさよりも気になってることがあるんだよね。
それはまたのちほど。

バスに揺られることおよそ4時間半。
壁のようなものが見えてきた。
フェズの旧市街、メディナをぐるりと囲んでいる城壁だ。
かなりの高さだね。

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高い城壁に囲まれているメディナ。
中の様子を窺うことはまったくできない。
1200年以上外の世界から隔てられていたメディナはどんなところなんだろう。

バスはメディナの目の前にあるバスターミナルへ到着。

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バスを降りて公衆電話を探す。
今日からお世話になる人に連絡を取らないといけない。
じつはここフェズでカウチサーフィンを利用することにしているんだよね。
世界三大ウザい国のモロッコで。

カウチサーフィンの反応はとてもいいモロッコ。
旅のプランを書き込むだけでたくさんの人から招待が来る。
でもね、ほとんどの人が「ガイド関係」っていうのが見え見えなんだよね。
「自分はベルベル人で砂漠や旧市街を知りつくしてるから案内するよ!」って言われてもね、それぜったいツアーだよね。

1度くらいはホームステイしてリアルなモロッコに触れたいなあって思ってたんだけど、ここフェズでちょっと良さげなホストを見つけた。
プロフィールには
『旅と人との出会いが大好きです。小学校の体育の先生の資格を持っています。』
と書いてある。
旅人に悪い人は、あまりいない・・・だろう。
小学校の先生だし・・・まだ働いてないようだけど。

電話をすると「タクシーに乗って◯△まで来て。」って言われたんだけど◯△がよく分からない。
タクシーのドライバーにもう一度電話してもらって連れて行ってもらうことに。

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タクシーは旧市街へ。
今回のホストは旧市街に住んでるんだ。
う〜ん、これはあやしさ20%増しだなあ。

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小さな門の前で降ろされる。
乗ってた時間およそ2分、ちか!
ドライバーが30ディナール(約380円)と言ってきた。
いやいやいや、10ディナール以下で乗れる距離でしょ。
電話もしてもらったことだし20ディナールで交渉成立。

ここで今回のホストと落ち合ったんだけど、諸般の理由で今回のホストの関係者の顔写真は公表しません。
結論から言うと、あまりにもパンチが効き過ぎたホームステイだった。
顔を出して当たり障りのないことを書くか、顔を伏せてありのままを書くか・・・。
それだったら顔無しでありのままがいいよね。

やって来たホストはダッボダボのズボンを履いて頭にはターバン、ベルベル人のヒッピーといったスタイル。
カウチサーフィンの爽やかなプロフィール写真とはぜんぜん違う。
もう一目見てあやしさ100%。

「コンニチハ〜。
 ドコカラキタ?」


いきなり日本語。

「ツアーに勧誘されると思う?」
「絨毯屋かも。」

イクエと小声で話す。
どんな店に連れて行かれるのかなあ。

彼のことは「ターバン」と呼ぼう。
「じゃあまたあとで!」と言ってターバンはすぐにいなくなった。
中学生くらいのいとこが家まで案内してくれることに。
門をくぐってメディナの中に一歩足を踏み入れると1200年前にタイムスリップ。

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狭い路地がまさに迷路のように縦横無尽に走っている。
密集した建物に遮られ、真昼なのに薄暗い。
いとこ君は右へ左へずんずん進んでいく。
ダメだ、方向感覚が崩壊だ。

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もう自分たちだけでは逃げられない。

びっくりするほど静かなメディナ内。
3人の足音だけが響き渡る。

お土産屋さんが並ぶメインストリートはどこ?
観光客が集まるところはどこ?

もう地元の人しか近寄らないような奥まで入ってきた。
寝てるのか死んでいるのかわからない人が、横たわっている。

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この大昔の牢獄のような狭い通路の先にターバンの家はあった。
もうあやしさ200%オーバーだよ。

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ターバンの家はメディナの伝統的な家屋だった。
床や壁は細かい装飾が施されたタイルが敷き詰められモロッコ感は満載。
絨毯屋さんにでも連れて行かれるのかなあって警戒してたんだけど、家として使われていたものが倉庫のようになっているところ。
室内は壊れた商品の陶器が無造作に置いてあったりしてひどい散らかりよう。

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一緒に住んでるベルベル人の友人が上半身裸で迎えてくれた。
上半身裸で頭にはキャップ。
彼のことは「キャップ」と呼ぼう。
ターバンと一緒にタイやカナダに住んでたことがあるキャップ。
タイでマッサージの勉強をしてたそう。
ますますあやしい。

「日本人と付き合ってたことがあるんだ」と言うキャップ。
ウザい国でありがちなデタラメかなと思ってたらどうも本当っぽい。
フェズで日本から独りで旅行に来ていた日本人の女性と出会った。
その女性は結婚して旦那がいるんだけど、一度も旦那とをしたことがないんだそう。
たぶんかなりのお嬢様で、政略結婚させられたんだと思う。

そんな既婚のお嬢様がモロッコでベルベル人と出会い、一晩結ばれた。
キャップが言うには「俺のはすげえデカくて彼女がメロメロになった」んだそう。
そのままモロッコの観光についていき、すっかりいい感じになった2人。
彼女はすでに持っていた帰りのチケットを破り捨てて、しばらくキャップとのアバンチュールを楽しむことにした。

だけどいつまでもモロッコにいる訳にもいかず日本へと帰っていった彼女。
しばらくすると「あなたの子どもを産みました。双子です。」という知らせが届いた。
モロッコにいるときに妊娠。
日本の旦那はほかの人の子どもでも構わないってことで結婚生活は変わらず続けている。
生まれたばかりの双子の写真を送ってきたあとは連絡をとっていないんだって。

「日本人は好きだぜ〜!」と笑ってるキャップ。
あ、ありがとう・・・。
どうなるんだ、今回のホームステイは。
ていうか、これってホームステイ?

「きのうは朝までビッグパーティーだったから眠いんだ。」とガラガラ声のキャップ。
「どこでパーティーやったの?」と聞くと
「もちろんここでだよ。」
え!?この家?

壁を見ると、紫色のシミが飛び散っている。
酒をふりかけて盛り上がっていた様子がうかがえる。

「ビッグって何人くらい集まったの?」
「20人くらいかなあ。」
えええー!
それって特別だよね?まさか今日はしないよね?
ちょっと怖くて聞けなかった。

疲れたから背中に乗って踏んずけてってイクエにお願いするキャップ。
うつぶせになったキャップの背中にイクエが乗って足踏みすると「気持ちいい〜」とご満悦。
そのまま寝てしまった。
なんだこれ?
しょうがないから昼寝に付き合うケンゾーとイクエ。

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1時間後、カフェに行こうと言うので行ってみることに。
そのカフェは予想に反してかなりおしゃれなイケテるカフェだった。

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日光が降り注ぐ中庭にはたくさんの緑。
会話や読書を楽しむ欧米人の観光客が多い。

奥に併設されてるホテルもかなりいい雰囲気。
外側は殺風景な石壁なのに中に入ると細かい装飾で埋め尽くされている。
外はシンプル、中は豪華に。

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しばらくするとターバンもやって来た。
ふたりは毎日このカフェに来ているらしい。
毎日?2人でお茶?こんなおしゃれなカフェで?

「よし、今夜はパーティーだ!」とご機嫌なターバン。
伝統的なベルベル料理とベルベルワインを用意するから1人50ディルハム(約640円)出して、言われる。
日本円だとたいした金額ではないけど、モロッコで2人で100ディルハムの食事はかなり高い。
ケンゾーとイクエが普段食べてる倍の値段だ。
ほんとに彼らも50ディルハムずつ出すのかあやしかったけど、ベルベル料理とワインに惹かれて了承することに。

ドイツにも住んでたことがあるのでドイツ語も英語も堪能なターバン。
カフェにやって来る観光客にしょっちゅう話しかける。
それも女性ばかり。
これってひょっとして、ナンパのために毎日カフェ通いしてんじゃないの?

いっしょに買物に付いていきたかったんだけど、「大丈夫大丈夫。スパイスとかスペシャルな肉とかいろいろ買わないといけないから。」って断られた。

イクエと先にアジトに戻って待っていると、ターバンたちが食材とカフェで声を掛けていたアメリカ人の女の子2人を連れて戻ってきた。
やっぱりね。
そうやってこのアジトに女を連れ込んでるんだろう。
まあ、それはいいんだけど、きっと彼女たちからはお金は徴収しないだろう。
う〜んなんとなくイヤな感じ。
ちなみに今日はベルベルワインは売り切れていたので別の酒を買ってきたとのこと。
ベルベルワインだけが楽しみだったのに残念。

みんなで手伝いながらベルベル料理をクッキング。
玉ねぎ、にんにく、香草をみじん切りにして大量の香辛料をぶっかける。

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これにスペシャルには見えない鶏肉のぶつ切りを入れて壷のような鍋へ。
あとはひたすらグツグツと煮込んでいく。

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おいしそうな物ができそうではあるんだけど、いかんせん時間がかかる。
8時から作りはじめて2時間かかってもまだでき上がらない。
部屋の中は大音量の音楽が鳴り響き、ターバンとキャップは女の子たちと酒を飲んだりシーシャ(水タバコ)を吸ったりとすっかり楽しんでいる。
酒もいいけど腹がへったよ!

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ジャガイモを追加して10時半にようやく完成。
見た目はベルベル風の肉じゃがだね。

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スパイスが利いて味は悪くない。
悪くないんだけど6人でこれだけってちょっとさみしい。
4人で8人分のお金を出し合ってるはずなのに。
さらに、酒も6人で飲むには少ないから追加で30ディルハム払うことに。

ターバンとキャップは必死に女の子を口説きはじめている。
隣に座って股を触ったり、キスをしようとしたり。

「タイでマッサージを習っていたんだ。やってあげるよ。」
と女の子1人を屋根裏の薄暗い寝室に連れ込んだターバン。

いったい何をやってるんだ。

5分くらいして屋根裏から「もうちょっと音楽の音をあげて!」とキャップに言ってきた。

そして10分後くらいに戻ってきた2人。
女の子たちが翌朝フェズを出発するということでパーティーはお開き。
ターバンたちは「もうちょっといいじゃん」とか「ここに泊まっていけばいいじゃん」と引き止めていたんだけど、午前0時頃にホテルへと帰っていった。
獲物を逃したターバンとキャップもおとなしく寝ることに。

「さっき何してたの?」とイクエが聞くとターバンはおもしろくなさそうな顔で「マッサージ」と答えた。
「ほんとうにマッサージだけ?」
「彼女からそれ以上のことをやるのは拒否された。
 でも最後にキスはしてくれたよ。」


いったいなんなんだ、このターバンとキャップは。
腑に落ちないことはあるけれど、まあおもろかったからよしとしよう。

そして翌日。
夜中はテンションが上がるターバンとキャップだけど、昼はグダグダしている。
この2人、仕事はしていない模様。
どうやって食べていってるんだろう。
「パーティー参加費」と称して外国人から集めている金で生活しているのかもしれない。

寝てばっかりのターバンが夕方、急にはりきって掃除をしはじめた。
部屋を水浸しにして床を磨くターバン。

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「さあ、きょうもパーティーだ!」

なんともう2人カウチサーファーがアジトへとやって来た。
ドイツ人の若者カップル。
カップルと言っても恋人同士ではなく、道中に出会ってしばらくいっしょに旅している即席カップル。
ヨーロッパからほとんどヒッチハイクでここまでたどり着いたツワモノだ。

今日も「ベルベルのスペシャル料理とワインを用意するから1人50ディルハムずつね!」と言われる。
ドイツ人のカップルも貧乏旅行。
4人で話し合って、それくらいなら出しておくかっということに。

今夜もクッキングは遅々として進まない。
あいかわらず大音量の音楽が鳴り響き、シーシャとタバコとは違う煙が部屋に充満している。
連日夜通しガンガン音楽を聞かされて近所の人たちは大迷惑だろうなあ。
文句を言われないのかな。

女好きターバンは、きょうもこのドイツ人の女の子に狙いを定めた。
隣に座って耳元でささやいたり、肩を抱いたりしている。
最初は嫌がるそぶりを見せていた女の子も、徐々にターバンに身を任せるようになっている。

やがてケンゾーたちの目の前でキスをし出すターバンと女の子。
まあ、別にそんなの自由にしてもらっていいんだけど、はやく晩ご飯を食べさせてほしい。
ターバンは椅子に座って、女の子を膝にのせてキスをしながら、火にかけた鍋の中を片手でかき回している。

期待してたベルベルワインは、ふつうの赤ワインだった。
やっぱり6人で飲むにはぜんぜん足りず、追加分の金を徴収。

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モロッコはイスラムの国。
外国人向けのホテルや限られた場所でアルコールを買うことはできるけど、フェズのメディナ内で酒屋を見たことはない。
どんなところに買いに行ってるのか気になったのでキャップに付いて行くことに。

真夜中のメディナ内。
シーンと静まり返り、昼間でも薄暗い通路は真夜中になるとますます不気味な雰囲気が漂っている。
足音を響かせ駆けるように歩くキャップ。
はぐれたら独りで戻れる自信はない。
必死に付いて行く。

薄暗い通路に190cmはある背の高い男が突っ立ている。
「ここで待ってろ。」と言い、暗い路地の奥へと消えるキャップ。
暗く静まり返った通路に見知らぬ大男と2人・・・気まずいよ。
一言も言葉を発することのない大男と並んで腰かけキャップを待つ。

10分ほどして酒が入ったビニール袋をぶら下げてキャップが戻ってきた。
並んで座っていた大男は見張り役で「最近刑務所から出てきた」んだそう。
何をやらかしたのかは怖くて聞けなかった。
ケンゾーが「キャップと一緒に奥まで付いて行ったらどうなる?」って聞いたら「殺されるよ。」って笑いながら言われた。
本気か冗談かは分からない。
この時点でキャップはかなり酔っぱらってたから。

ワインだけじゃなくて頼んでもないウォッカも登場。
しばらくするとまた「酒が無くなったので金出して」と催促される。
もうキリがないし一体いくらなのかもぜんぜん分からないので「もう自分たちは飲まないから払わない」と言うと、かなり酔っぱらってきたキャップに逆ギレされる。
あ〜、かなり面倒くさくなってきた。

0時を過ぎてさらにヒートアップするターバンとキャップ。
机の上にのって踊ったり2人でラップをシャウトしたり・・・。

ケンゾーとイクエは眠いしこのノリについていけないので途中で屋根裏部屋に逃げてフェードアウト。
といってもすぐ下でどんちゃん騒ぎはつづいているので全然眠れない。

1時間くらいするとケンカするような声が聞こえてきた。
ターバンとキャップは、ドイツ人の2人に「もっと金を払え!」と言っている。
ドイツ人たちは「カウチサーフィンは金銭のやり取りをしないというルールがある。もうこれ以上払えない。」と反論している。
しばらくするとターバンが大げさに泣きはじめた。
正確には、泣く「演技」をしはじめた。

「わお〜ん、お〜ん。
 俺はほんとうは金なんかいらねえんだ。
 でも俺の母ちゃんは瀕死の状態で、治療のためには金がいるんだ。
 なんでわかってくれねえんだ。
 わお〜ん、お〜ん。」


もしそうだったら、こんなところでパーティーをして酒を飲んでる場合じゃないよ。
はやく体育教師としてちゃんと働きなよ。

ターバンは泣く「演技」をやめない。
みんな演技とわかっているけど、収拾がつかないので一生懸命ターバンをなだめている。

ターバンの泣き声はますます大きくなる。
「金なんか、金なんかなあ、ただの紙っきれなんだぞ!」

面倒くさいことに巻き込まれたくないので、屋根裏で様子をうかがうケンゾーとイクエ。

「金なんか、意味のないものなんだ!」

そう言うとターバンはドラマでしか見たことのないようなことをやり始めた。
みんなから集めた札束を破って、天井めがけて投げている!

異様な空気が流れ、パーティーという名のただのらんちき騒ぎは3時過ぎにようやく終了。
かと思ったら、酔いちくれたキャップがワーワー騒ぎ出した。

キャップは家に帰ると言っていたのに帰る素振りを見せず、横になっていたドイツ人の女の子の上に馬乗りになり、女の子が逃げ回っている。

さすがに頭にきたのでケンゾーとイクエが「出ていけ!!」と一喝。
それでもキャップは出て行かない。
こういうときは日本語でまくしたてるのがいちばん。
九州弁で「はよ、出て行かんか!」「なんばしよっとね!警察呼ぶけんね!!」
大声で怒鳴っていたら、寝ていたはずのターバンが起きてベロンベロンに酔っぱらってるキャップを1発殴った。
さらに、コップに入ったウォッカをキャップの顔にぶちまけて部屋から追い出す。
外に追い出されたキャップはまだ大声で文句を言っている。
あ〜あ、最悪の夜だ。

やっと静かになって寝られると思ったら、こんどはターバンとドイツ人の女の子がをしはじめた。
ドイツ人の男の子はラリってトイレでゲーゲーやってるし、もうぐっちゃぐちゃ。
やっぱりモロッコでカウチサーフィンは無謀だったかなあ。
ウザいとはちょっと違うけど、まあ普通じゃない。

ベロンベロンに酔っぱらって部屋を追い出されたキャップ。
「明日どんな顔してやって来ると思う?ばつが悪そうにするかな?」
「そんなわけないやん。
 なんも憶えとらんに決まっとるよ。
 笑いながら『ソーリー!』って言うだけって。」


昼過ぎにやってきたキャップは
「ソーリー、マイフレンド!
 アイ ドランク イエスタデイ!」

と笑顔でハグ。
昨日のことはまったく憶えていないとのこと。
勘弁してくれよ。

ということで、モロッコでのカウチサーフィンはちょっとお勧めできないかなあ。
もちろんちゃんとしたホストもいるんだろうけど、ケンゾーとイクエは探しきれなかった。
とくに女性は厳しいんじゃないかなあ。
刺激を求めてる人にはいいかもね。
でも、彼らの餌食にならないようにくれぐれもご注意を。
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「青い街」シャウエン 観光地のなかの下町

2014.06.17 06:14|モロッコ☞EDIT
好きな果物は「もも」「いちご」「マンゴー」で「すいか」はそんなに好きじゃないイクエです。
「もも」って言っても日本の「白桃」ね。
外国のプラムはまったく別物だと思う。

モロッコ最初の滞在地はシャウエン
建物の壁が青いことから「青い街」とも呼ばれている。

「シャウエン良かった〜」「モロッコでいちばん好きだった」なんてことをよく耳にする。
なのでモロッコのいちばん最初の訪問地にするには、まだ早すぎるようなもったいないような気もした。
でもフェリーから降り立ったタンジェの街に近いことから、さっそくここを訪れることにした。

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シャウエンの街は城壁で囲まれている。
15世紀につくられて、その後はスペインから逃れてきたイスラム教徒がこの街に住みはじめてどんどん人口が増えていったのだそう。
それからは異教徒を寄せつけず、モロッコにおけるイスラム教徒の聖地のような存在になっていった。
そして1920年にこのシャウエンはスペイン領となった。

フランスの植民地となっていたモロッコでは英語よりもフランス語が使われる。
だけどシャウエンは例外で、スペイン語のほうが通じる。

外国人であるわたしたちに、地元の人たちはスペイン語で話しかける。

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「シャウエン」とはアラビア語で「角(つの)」という意味。
リフ山脈のふもとに位置するシャウエンは、標高2050メートルのティスーカ山と1616メートルのメッグ山にへばりつくように街が広がっている。

砂漠のイメージが強いモロッコだけど、ここはまぎれもなく緑豊かな高原の街。

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土ぼこりと灼熱のモロッコのはずが、初日からすがすがしいモロッコを体験。

ここは「青い街」と言われるけれど、遠くから見るとそれほど街並みは青くない。

「な〜んだ。思ってたより青くないね。」
「むしろ白い家のほうが多い気がする。」

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だけど迷路のように複雑に入り組んだ狭い路地に入り込んでいけば、青の世界に迷い込む。

涼しげな青。
昔、遊園地にあった「気温マイナス30度の氷の世界の館」に来たみたい。
北極圏に来てしまったのかな。
氷の中に迷い込んでしまったのかな。

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いろんな青がある。
アオ
あおを上手に使い分けているから、この青の世界にたいくつしない。

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建物の壁が青いだけなのに、地面や空気まで青いように感じてくる。

この洗濯物なんて、まわりの青がしみ込んで、こんな青になってしまったみたい。

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屋台まで青。
青にしないと落ちつかないのかも。

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青い世界にいることを知っているのか知らないのか、別の世界からやってきたわたしたちに猫は涼しげな視線を送る。

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どうしてシャウエンの街がこんなに青くなったのか。
青い世界の住人も、その正確な答えを知らない。
いろんな憶測が伝えられている。

たとえば・・・
「青は虫除けの役割を果たすから」とか
「白い壁は光を反射して眩しくなるから青に塗り替えた」とか
「故郷を追われてここに住み着いたユダヤ教徒が、彼らのシンボルカラーの青と白にした」とか。

ほんとうの答えはわからないけど、今ここで暮らしている人たちもこの青い街を気に入っているのは間違いなさそう。
だって、いまも青に塗られ続けているから。

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建物は上から下まで青いわけではない。
下のほうだけが青く塗ってあり、上のほうは白や茶色という家がほとんど。
だから遠目から見たとき、この青さに気づかなかったんだ。
この街に入り、路地を歩いてはじめて青い世界を知ることができる。

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山すそに広がっている青い街。
見上げると住宅街が続いていて、さらにその上に城壁がある。
あそこまで行ってみようか。

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路地だらけの街。
しかもどの建物も青だから、目印にできるようなものもない。

「こっち、行けるかな。」
「さっきもここ通ったような・・・。」

とにかく上り坂になっている路地を選んで、山のほうをめざして歩けばそのうちたどり着けるかな。

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青い街を抜けた。
目の前に迫る山。
その上には、今度は青い空が広がっていた。

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ここから見下ろすと、青い街というよりも緑豊かな街。

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緑の山に囲まれた青い街がおもちゃのように見える。
建物がひしめき合っている。
ここからだと隠れているけど、密集した建物の隙間を縫うようにいくつもの路地が走っている。

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「青」という共通点があるだけで、形も大きさも向きもバラバラに建っている家々。
そんななか「青なんて知ったこっちゃない」といいたげに、堂々と建つ茶色い大きなお城のようなもの。
「カスバ」と呼ばれる砦に囲まれたお屋敷。
17世紀に造られたんだって。
そのときもこの街は青かったのかな。

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反対側の山のほうにもまわってみた。

山に抱かれるように家々がびっしり。

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離れるほど、青い建物は少なく見える。
やっぱり青の世界は、あの中に入ってしまわないと体感できない。

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「白の家の人も、青に塗ってみませんか?」って勧めたくなる。

そんななか「え!そこまで青にしなくても」って思うのが目に飛び込んできた。

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お墓。
やっぱり青が好きなのね。
生前に住んでいた家と同じ色にしたいのかも。

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雄大な山と青い街が織りなすシャウエン。
のどかで静かな街かなと思っていたけど、最初にここに足を踏み入れるなり驚いた。

メインの通りは前に進むのが大変なほど、ものすごい人。

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脇にはお土産屋さんがずらり。
外国人よりもモロッコ人の旅行者が多い。
モロッコでは国内旅行が人気のようで、土日の観光地はモロッコ人でにぎわい写真を撮ったりカフェに入ったりと旅行を満喫している。

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でも、一歩奥に入るとそこにはシャウエンの人たちの暮らしがある。
路地裏では子どもたちが元気に遊んでいたり、おばちゃんたちが野菜を売ったり。

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この街はまるで、山の斜面に群生する青い小さな花々のよう。
そんな野生の花のような街を見たくて、たくさんの人が訪れる。

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そんな青い街で生きる人たちは、ちょっと誇らしげに、そしてマイペースにきょうもここで日常生活を営んでいる。
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世界三大ウザい国? モロッコ編スタート!

2014.06.16 06:16|モロッコ☞EDIT
大好きなチェリーをホスト先からもらってこなかったことを後悔しているケンゾーです。
もしも家の庭で育てるならもちろんチェリー・・・じゃなくて断トツで桃!
フルーツのなかで桃がいちばん好きです。

さあ、今日はいよいよ三大ウザい国のモロッコに上陸。
ウザいのはたしかに嫌なんだけど、どんだけウザいのかちょっと楽しみでもあるんだよね。
期待通り(?)モロッコはウザいのか、それとも大げさに言われてるだけなのか?

空が白々としてきた朝8時、モロッコ・タンジェ行きのフェリーに乗り込む。
前回シチリアからチュニジアに行くときもフェリーだった。

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「アフリカ大陸へ船で渡る」。
旅心をかなり刺激されるシチュエーションじゃない?
でも、またすぐにヨーロッパに戻ってくるんだけどね。

アルヘシラスからタンジェまで往復で買うとフェリー代は1人33.60ユーロ。
片道およそ2400円。
インターネットで購入済み。
ちなみにターミナルには複数の旅行代理店が入っていて客引きをしていた。

タンジェまで1時間半の航海。
のんびりジブラルタル海峡の景色を楽しみながら・・・というわけにはいかない。
タンジェに到着する前にやらないといけないことがある。

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これはまだ出航前の船内のサロンの様子。
何してるのかというと、モロッコの入国手続き!
移動中の船内でやっちゃおう!っていう効率的なシステム。
ていうか、まだ出港してないんだけどね。

がんがん並んでる列に割り込んでくるモロッコ人。
ああ、アラブ圏に戻ってきたあ。

無事にモロッコのスタンプをゲット。
さあ3週間のモロッコ旅のスタートだ。

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タンジェには新旧2つの港がある。
アルヘシラス発のフェリーは新タンジェMED港に到着。
ただこの新タンジェ港はタンジェ市内から50km離れていてとても不便。
ガイドブックには『市内まで無料の送迎バスがある』と書いてあったんだけど・・・。

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フェリーを降りるとちゃんとバスが待っていた!
おおー、モロッコちゃんとしとるやん ♪
と思ったら、市内行きとは違うバス。

けっきょくいろいろ探したり聞いたりしたんだけど、新港と市内を結ぶ無料バスのサービスは無くなってしまったみたい。
この港はできたばかりで建物はとてもきれいなんだけど、まだすべてが整っているわけではなくて唯一あるATMは使えなかった。
モロッコのお金がないとなんにもできないので、港内の両替屋でユーロを両替。

港には線路も引かれていたけど、まだ開通前。
開通したらタンジェの街まで直通の鉄道で行けるみたいだけど、今のところ市内まではタクシーか有料バスに乗るしかない。
バスは1人25ディルハム(約320円)。

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スペインからモロッコに行く場合、アルヘシラスから25km離れたタリファからのフェリーは、タンジェの市街地からすぐのところにある旧タンジェ港に発着する。
アルヘシラスにとくに目的がないならタリファから渡ったほうが便利なんだけど、いずれすべてのフェリーは新タンジェ港に統一されるのかな。

バスはおよそ30分かけてタンジェ市内へと走る。
モロッコ=砂漠っていうイメージがあったんだけど、車窓から見えるのは鮮やかな緑に覆われた山々。
モロッコに山があるっていうのも意外だったし、こんなに緑が多いっていうのにもビックリ。

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モロッコでは砂漠以外の自然を楽しむなんてことはまったく期待してなかったんだけど、しょっぱなからいい意味で期待を裏切られて俄然モロッコ旅が楽しみになってきた。

バスはタンジェバスターミナルのすぐ近くに到着。
そのままバスターミナルでバスに乗り換える。
行き先はシャウエン

シャウエン

モロッコ最初の目的地は「青い街」でおなじみのシャウエン。
ちなみに地元の人はシェフシャウエンと呼んでいる。
タンジェからシャウエンまで35ディルハム(約450円)。

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モロッコではバス移動が主流になる。
バス会社は3種類、国営のCTMとスープラトゥール、そして民営。
同じ路線を3種類の会社のバスが走っていることもあれば、どれか1つしか走っていなかったり路線によってまちまち。
なにが違うのかというと、CTMとスープラトゥールがきれいで速くて快適、だけどちょっと割高。
民営はボロくて遅い、だけどちょっと安い。
民営のほうが安いんだけど荷物代を1人5〜10ディルハム取られる。
今回のタンジェ 〜 シャウエン間は民営バス。
荷物代は1人10ディルハムだった。

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シャウエンまではおよそ3時間。
この移動も車窓からの景色は飽きないものだった。

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モロッコってこんな美しい景色を楽しめる国だったんだ。
砂漠と迷路のような古い街並みだけかと思ってたよ。

やがてオリーブ畑が広がる山の上に街並みが見えてきた。
あれがシャウエンかな。

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青い家がちらほら見える。
たぶん、きっと、これが「青い街」シャウエンなんだろう。
う〜ん、あんまり期待はしてなかったけど、「青い」って言うのはビミョー?

モロッコ一発目の街シャウエンに到着 ♪
シャウエンって山に囲まれた街だったんだね。

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シャウエンのバスターミナルは旧市街からちょっと離れているので、次の街へのバスチケットを買っておくことに。
この次は迷路の街フェズに行く予定。
シャウエン ~ フェズは民営で70ディルハム(約900円)。
バスターミナルのなかも青かった。

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バスターミナルから旧市街へは急な上り坂を上っていかないといけない。
ケンゾーとイクエには珍しくタクシーに乗ることに。

モロッコには2種類のタクシーがある。
プチタクシーとグランタクシー。
違いは・・・大きさ以外はよく分かんないや。
グランタクシーはほとんどが古いベンツで乗合い、けっこう長距離も走る。

バスターミナルの前でプチタクシーを捕まえて旧市街へ。
相場がよく分かんなくて15ディルハム払ったんだけど、あとから考えると払い過ぎ。
たぶん1人5ディルハムでいいと思う。
「ウザい国」って言われるモロッコだけど、ドライバーのおじさんはとてもきさくで穏やかで優しかった。
余分にお金払ったからかな?

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旧市街に近づくにつれ活気が増えてくる。
お、グランタクシーも青色だ。
うん、なかなかいい演出じゃないか。

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旧市街のメインゲート、アイン門でタクシーを降りる。
ヨルダン以来3週間ぶりのアラブの街。
やっぱりドキドキわくわくする。

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宿は決めていない。
手当り次第目についたホテルに入ってみるけどなかなか安宿に当たらない。
シャウエンは山の斜面に作られた街だから坂道だらけ。
暑さとバックパックの重さでヘトヘトだ。

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ガイドブックに載っている旧市街の中心ハマム広場の近くにあるホテルに行ってみる。
残念ながら満室。
でも、これまたこのホテルの人もいい人で「あそこなら空いてるかもよ」と近くのホテルを教えてくれた。

「HOTEL ANDALUZ」
シャワー・トイレ共用 Wi-Fiあり 朝食なし
ダブルルーム1泊120ディルハム(約1500円)

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建物は回廊がある伝統的な造り。
こじんまりとしてるけれど清潔でなかなかいい感じ。

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椅子やテーブルなども細かい装飾が施されていておしゃれ。
そういえば、モロッコって雑貨などもかわいくて「買物天国」なんだよね。
ケンゾーとイクエには無縁だけど・・・。

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このホテルのもうひとつの魅力は、屋上からの眺め!
ほら、なかなかの眺めじゃない?

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ここから見る限りでは、インドの「青い街」ジョードプルとどっこいどっこいかなあ。
全体的に青っぽい、青い家が多いって感じかな。

ホテルにはキッチンがないので食事は外食メイン。
朝ゴハンはパンを買ってきて部屋で食べることがほとんどなんだけど、たまには外で優雅な朝を過ごしたい。
ということで、カフェでモーニングセットを注文。

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メニューは数種類のチーズとハム、ドライオリーブと目玉焼き。
これで23ディルハム(約300円)。
シンプルだけどパンも付いてるし充分お腹いっぱいになる。

もちろん飲み物も付いている。
モロッコと言えば、ミントティー!

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紅茶に生のミントの葉っぱがこれでもかってくらいに入ってる。
この店だけじゃなくてどこで飲んでもこんな感じ。
ミントがガンガン主張しててケンゾーはあんまり好きじゃない。
葉っぱが口の中に入って飲みにくいしね。
イクエはミントのさわやかさとたっぷり入った砂糖の甘さのアンバランスなおいしさが気に入ったみたい。

そして、モロッコの料理と言ったらやっぱりタジン鍋とクスクス。
旧市街の中はツーリスティックな店ばかりなのでけっこう高い。
安くて25ディルハム(約320円)くらいかな。

この魚のタジンは辛めの味付けで、特徴的だった。
魚の味がすべてにしみ込んでいておいしい!

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クスクスはチュニジアでも食べたんだけど、やっぱりイマイチだなあ。
なんかパサパサして食べた気にならないんだよね。
米にしたほうがぜったい美味しいよ。

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食堂でタジンを待っている間に、ケンゾーとイクエが大好きなドンキーを発見 ♫
もちろんここはイギリスのドンキーサンクチュアリじゃないから働いているドンキー。
道が狭くて車が入れない旧市街。
体は小さいけど力持ちのドンキーは物を運ぶのにうってつけ。

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山のように大量のジュースがどんどん小さな背中に載せられていく。

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その数72本。
1本1.25ℓ×72本=約90kg!!
体は小さいのにたいしたもんだね。

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広場に残された大量のジュース。
あと何回運ばないといけないかなあ。
がんばれドンキー!
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ゆる〜い旅でもいいじゃない

2014.06.15 05:37|スペイン☞EDIT
夫が「まるで保育園児みたい」とかわいく見えることもあれば、「まるで年とったおじいちゃんだ」と年寄りにしか見えないこともあるイクエです。
このまま40年経っても、夫が子どもっぽく見えることもあるのでしょうか。

ポルトガルに来るつもりはなかったイクエとケンゾー。
なぜじゃあわざわざイギリスから飛行機でポルトガルにやってきたのか。
それは、飛行機代が安かったから!
(でも、ロンドンで空港を間違えるという失態をおかしたので航空券を新たに買いなおし、前に買ってた分のチケットの払い戻しも受けられず大失費に。結果的には直接モロッコに飛んだほうが安かったことに・・・。)

イギリスの次はモロッコの予定だったんだけど、安い航空券を検索していたら「ポルトガル安いね」「でも、ポルトガルからどうやってモロッコに行く?」「陸路でスペインに入ってそこからフェリーで行けるよ」という会話になって、急きょポルトガルに行くことにしたのだった。

旅をしていてよくほかの人から「どうやってルートを決めるんですか?」「次の行き先はどうやって決めるの?」と聞かれる。
その答えは「航空券が安いところ!」
もちろん、昔から行きたかったところには航空券の値段なんて関係なく行くことにしているけど、だいたいは「ねえ、つぎどこの国に行く?」「ここから安く行けるところを調べてみるか」という流れでインターネットで調べて決めている。

今回もそうだった。

直接飛行機でモロッコに行かないことになったので、回り道になっちゃうけどそれも旅の醍醐味。
ルートは
イギリス(飛行機)→ポルトガルのファロ(バス)→スペインのセビージャ(バスを乗り換え)→スペインのアルヘシラス(フェリー)→モロッコのタンジェ

きょうはファロからアルヘシラスまでいっきに陸路で移動。

アルヘシラス

ポルトガルのリゾート地にはなっているものの、閑散としているファロの街。
海もあって、昔の街並みも残っている観光地なのに、のどかでゆる~い感じだったな。
ヒマな街と言えばそうだけど、こんなゆる~い街でゆる~く過ごしてリフレッシュするのも悪くないと思う。

同じ宿に70歳を過ぎたイギリス人のおばあちゃんが泊まっていた。
そのおばあちゃんはポルトガルの南部の港町が大好きで、毎年来ているのだと言っていた。
特に何をするわけでもない。
好きな時間に起きて、ゆる〜く街を探索して、市場に買い出しにでかける。
そして宿のテラスでひとりワインのボトルをあける。
昼寝をする。
夕方になる。
1日がゆる〜く過ぎていき、幸せなゆる〜い日常が積み重なっていく。

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日本人だと旅行でもあくせく朝から晩まで観光しちゃうけど、こんなふうにゆるゆるな旅を楽しむのも悪くないなあって思う。
というか、ゆるゆるな旅ができる技をもっていてさすがだなあと思う。

大航海時代の先駆者だったポルトガル。
かつては積極的に世界に進出し、さまざまな場所に植民地をつくってきた。
勢いのあったポルトガルは、日本の文化にも影響を与えた。
種子島に鉄砲を伝えたのもポルトガル人だし、フランシスコ・ザビエルもポルトガル王の命令で派遣され日本にキリスト教を伝えた。

そんな世界一目立っていたポルトガルが、いまでは影の薄い存在になっている。
そう思うと、このファロも哀愁漂う街に見える。

バイバイ、ポルトガル。

バスターミナルへと歩き出す。

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今回、イクエとケンゾーはポルトガルを旅程に入れるつもりはなかった。
「ついでだから行っとくか」というノリで来た。
しかも、立ち寄るのはファロの街だけ。
さらに滞在は2泊だけ。

ごめんね、ポルトガルちゃん。
でも、過去の栄光にすがらずマイペースでゆる〜くやってるところ、好きです。

ポルトガルのくせに(失礼!)バス代はイギリスよりも高い。
ファロからスペインのセビージャまで4時間の移動でひとり18ユーロ。
ポルトガルのくせに(失礼!)座席は立派で快適。

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ゆるゆるな雰囲気のいくつかのさびしい街を通り抜け、ゆるゆるな田園風景を車窓から眺めながらバスはスペインへと向かう。

ポルトガルとスペインの国境はこの川。
橋を渡るとスペイン。
スペイン側には建物がたくさん建っていて、もはやゆるゆるではない!

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EU圏内なので、パスポートチェックもないしバスが国境で一旦停止することもない。

きょうの目的地はスペインの南部の港町アルヘシラスだけど、バスをセビージャで乗り換えないといけない。

しかもセビージャには大きなバスターミナルが2つあって、到着したターミナルとアルヘシラス行きのバスが発着しているターミナルは別だった。

路線バスでアルヘシラス行きのバスが出ているプラド・デ・サン・セバスティアン・ターミナルへ移動。

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スペイン人ってなんか明るくて楽しそうで、そして優しい!
頼んでもいないのに、バックパックを背負ってるよそ者のわたしたちを見て「どこに行くの?」「あのバスに乗るのよ」とか、バスに乗ったら乗ったで「あなたが降りるバス停はあと2つ先よ」なんておばちゃんたちが大声で教えてくれる。
とても優しくてありがたいんだけど、全部スペイン語。
なんのためらいもなく、スペイン語でまくしたてられる。

わかったふりをしてニコニコして「グラシアス(ありがとう)、グラシアス」を連発することしかできないわたしたち。
スペイン語は無理だけど、わかったふりして、笑顔で取り繕って、感謝することは得意。
だって、日本人ですから。

路線バスを降りると、ヘンな集団が目に飛び込んで来た!
なにあの人たち!?

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写真は女性陣しか撮ってないんだけど、となりにこのおばさまたちの夫とおぼしき男性陣もいた。
ちなみに男性陣は黒いスーツ姿。

じつはこの時期セビージャは聖週間。
セマナ・サンタと呼ばれる宗教行事が行われている。

教会からマリア像やキリスト像が出されて、おみこしにのせられて街を練り歩く。
信者たちはこんな黒い格好で正装するんだって。

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アルヘシラスに行くべく、次のバスに。
バスには往復割引がある。
帰りの便は日付を指定しないオープンタイプのものにした。
セビージャ 〜 アルヘシラス往復で32.95ユーロ。
やっぱり西ヨーロッパって移動費が高い。
きょうのバス移動だけでひとりおよそ35ユーロ(約5000円)も使ってしまった。
いまやLCCの安い飛行機を利用するほうがお得かも。

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イギリスからいっきにスペイン南部に来ると気候がまったく違う。
日差しが強くて、まぶしい。
春を通り越して夏という感じ。

菜の花が満開なのが、かろうじてまだ春であることを教えてくれる。

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風力発電の風車がずっとずっと続いている。
いろんな角度に向けて立てられていて、必ずどれかは風を受けてまわっている。

風車を巨人と間違えて戦うドン・キホーテのお話の舞台はここスペイン。
昔ながらの風車はほとんどないけど、いまではこの巨大な真っ白い風力発電の風車があちこちにある。
ブンブンブンと勢いよくまわる巨大な風車は、人間が太刀打ちできない怪物のよう。
「たしかにこれだったら、巨人に間違ってしまったのもわかる気がする」
大きな白い巨人を窓から見上げながら、ケンゾーと話す。

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この白い巨人の群れは、どこまで続くんだろう。
何百本、いや何千本も見てきた。
スペイン全体でいったい何本の風車があるんだろう。

スペインでは電力供給源のトップが風力発電なんだって!
全体の21.1パーセントを占める。
これに対して原子力発電は20パーセント。
風力のほか水力や太陽光などを入れると再生可能エネルギーが生み出す電力は全体の40パーセントで、原子力発電の2倍。
ちなみに日本の再生可能エネルギーの割合はたったの10パーセントくらい。
スペインの割合の4分の1。
少ない!!

車とか電化製品とか「日本製ってすばらしいね」っていつも海外の人に褒められる。
日本って世界に誇る技術をもっているんだから、新エネルギーの開発や発展のために世界をリードできるはずなんだけど・・・。

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しばらくすると風車がなくなって、視界に海が見えてきた。

「あ、海だ!」
「えっ!なにあれ?」

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何かが飛んでいる。
色とりどりの凧?
でも、凧にしてはあまりにも大きい。
パラグライダーにしては小さい。

ケンゾーが思いついたように言った。
「カイトサーフィンだ!」

カイトサーフィンは、サーフィンみたいにボードを使って波に乗るんだけど違うところは凧の力でひっぱってもらうこと。
ふつうのサーフィンよりもその分楽に自由に動けるらしい。

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風車もあれば、カイトサーフィンのメッカでもある。
ここは風がよく通る場所なのだろう。
たしかに街路樹を見ると、風を受けて枝がゆさゆさと揺れている。
「風の丘」なんて名付けたくなる。

進行方向右手の海ばかり見ていたら、左手でもおもしろいスポーツに興じている人がいた。

ウィンドサーフィンみたいだけど、やってるのは海の上ではない。
これ、なんて言うんだろう。

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風にまかせてクルクル草原の上を走り回っている。
これならわたしにもできそう。

バスは菜の花が一面に咲く丘の間を縫うように走ったり、海沿いを進んだり、山を越えたり。
くねくね道を登りきると、さっきまで横目で見ていた海が眼下に見えるようになった。
海を見下ろすと、海の向こうに島が見える。

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霞んでいる海はまるで空のよう。
島はまるで空から突き出した山脈みたい。

これは対岸のモロッコなのか、それともこの辺りの半島なのか。
なにかわからないけど、そのぶん蜃気楼のようでとても幻想的。

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スペイン南部の独特の景色に明るい気持ちになりながら着いたアルヘシラスの街。
モロッコへのフェリーは明日の早朝。
今夜はこの街で1泊。

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アフリカへの玄関口とあって、ヨーロッパらしさがあまり感じられない。
アジアや中東にある安宿街も、この街にはある。
ヨーロッパを旅するときはだいたいホテルはインターネットで予約したり、あらかじめ決めているけど、この街では決めてない。

「安宿街に行けばなんとかなるかな」
そんなふうに宿を探すから、ほんとにヨーロッパじゃないみたい。

そして1軒目で即決。
本当は即決するつもりはなくて、いくつか見てから相場を調べて決める予定だった。
ダブルは「25ユーロだよ」っておじさんが言うから「わかりました。またほかも見てきてちょっと考えます」って言ったら「小さいベッドでいいなら20ユーロでいいから!」って引き止められた。
「じゃあ、ここにしようかな」ってことに。
こんなやりとりがあるのもヨーロッパっぽくない。

決めた宿はここ。
HOSTAL LA PLATA

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「狭いベッドだけど、安くしてあげるから」っていわれた部屋はほんとに狭かった。
これ、ぜったいダブルルームじゃなくてシングルだよ。
まあ、1泊だしあしたは夜明け前にフェリー乗り場にいかなきゃいけないからいいか。

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アルヘシラスの街は、ポルトガルのファロにひきつづき活気がない。
どうしちゃったの?っていうくらい、街が閑散としている。
でも、日本の田舎にもこんな商店街はあるよね。
シャッター商店街。
スペインでも同じことかも。

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一応、街の中心地って言われる広場に行ってみた。
たしかに人は多いけど、なんかみんな特にやることもなくまったりしている。
ファロ同様、ゆる〜い感じ。

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こんなゆる〜い街で緊張感なく過ごしたけれど、いよいよモロッコ。
旅行者も多い観光大国だけど、アフリカ。
ゆる〜いままだとダメ。
気を引き締めないと!

翌朝。
まだ真っ暗な中、フェリーターミナルへ。
暗いうちに港をめざすっていうのがちょっとワクワク、冒険心を引き立てる。

イタリアのシチリア島からチュニジアに船で渡った時も夜中だった。
思い出すなあ。

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チュニジアに続いて、2回目のフェリーでのアフリカ上陸。

モロッコと言えば「世界三大ウザい国」のひとつ。
「世界三大ウザい国」というのは、観光客からお金を取ろうとつきまとっては話しかけたり騙したりする人が多く、旅人が「ウザい!」と感じる3つの国。
ほかの2つはインドとエジプト。
インドは3か月旅したから、免疫はついている。
でもエジプトにはまだ行ってない。
イクエとケンゾーにとっては三大ウザい国の2か国目となるモロッコ。

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果たして、モロッコのウザさはインドを越えるのか!?
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この旅最大のミス やっちまったー!!

2014.06.14 05:57|ポルトガル☞EDIT
この2日間大好きなチェリーを好きなだけ食べるという夢のような時を過ごしているケンゾーです。
ホームステイ先の庭に真っ赤な実をたわわに実らせたチェリーの木があって、「朝昼晩好きなだけ食べて」って言われたんだよね。
ありがたく1日500個くらい食べてる。しあわせだあ。

ビートルズの街リバプールからふたたび首都ロンドンへ。
ロンドンでは次なる国へのフライトが待っている。
バスを乗り継いで3週間前に降りたったガトウィック空港へと向かう。

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ケンゾーとイクエが次にめざすのはポルトガル・ファロ。
フライトは朝の7時なので今日は空港泊。
ホテルに泊まって朝早く空港に行くこともできるけど、ホテルに泊まったところで起きる時間を気にして熟睡できない。
それに空港泊だと飛行機に乗り遅れる心配もないしね!

ファロ

飛行機移動の場合に確認しておかないといけないのは、利用する航空会社がどのターミナルにあるのかってこと。
チェックインのときに「こっちじゃなかった!」って焦ることはしたくない。
空港に着くなり、電光掲示板でフライト案内を確認。
今回は「Monarch」という航空会社。
この航空会社のフライトがたくさん表示されている。
よし、この会社が利用しているターミナルはここであってる!

閉店したカフェのソファーを寝床として使うことができて快適 ♪
翌朝5時、余裕をもってチェックインカウンターへ。
ふたりのパスポートを手渡す。

なぜかカタカタとキーボードを操作する係員が首を傾げる。
「どちらへ行かれますか?」
「ポルトガルのファロですけど。」
なんで「ファロですよね?」じゃないんだろう?
まさか搭乗リストに入ってないってことはないよね?
ちゃんとネットで事前にチェックインは済ませたはずだけど・・・。

「予約番号を教えていただけますか?」
なんでだろう?と思いながらiPhoneに保存してあるEチケットを見せる。
するとまったく予想していなかったことを言われた。
「これ空港が違いますよ。」
え?!ターミナルじゃなくて空港が違う?!
どういうこと?

焦ってiPhoneの画面を見るとたしかに「Flying Out London Luton to Faro」って書いてある!!
ガトウィックじゃなくてルートンだ!
一気に脂汗が噴き出してくる。
ええっ!うっそー!!
やってしまった!どうしよう、どうしよう!!

じつはロンドンには空港が5つもある。
行きも帰りも同じ空港の発着便を購入したつもりだったんだけど、1か月以上も前だからよく覚えてない。
Eチケットは何度も何度も見てたのに、ガトウィック空港とばっかり思い込んでた。

ロンドン空港

昨日の夜、空港に着いたときに気づいて移動してたら間に合ってたんだけど・・・。
予約していたチケットはファロ行き7:10発。
だけど、この空港からも同じ会社「Monarch」のファロ行きがあったんだよ。
時間は6:40発でほとんど変わらない。
同じ会社が同じ時間帯に別の空港から便を出してるなんて想像もしてなかった。

電光掲示板で確認したけど気づかなかった。
フライト番号までちゃんと確認すればよかったんだけどね。

慌てて航空会社のチケット発券カウンターへ。
泣きそうになりながら「空港を間違えてしまったんです」と助けを求める39歳と34歳。
すると「ファロ行きの便に空きがあるわ。時間がないから早くクレジットカード!」とおばちゃんに急かされる。
正規料金っていくらなんだろう?キャンセルする分の払い戻しってできるのかなあ?っていう不安はあるけれど、もうそんなことは言ってられない。
なんとしても今日中にファロにたどり着かないと、予約している明日以降の移動などがすべておじゃんになってしまう。

乗るはずだったファロ行きのチケットは2人で1万6千円。
その場で買った当日チケットは2人で2万3千円。
予定外の2万3千円の損失はかなり痛いけど、代わりの便に乗れるだけでラッキーだ。

時間ギリギリだったけど飛行機にも無事に乗れてひと安心。
いやあ、焦ったなあ!

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空港が複数ある大都市は要注意。
まさかターミナルじゃなくて空港を間違えるなんてね。
旅をはじめて1年7ヶ月、こんな初歩的なミスをするなんて自分たちでもびっくり。
慣れてきたから今回のようなミスをしてしまったのかもしれない。
気を引き締めないと!
旅人レベルはまだまだだ。

飛び立った飛行機の窓から、イギリス旅の初日に訪れたセブンシスターズが見える。
朝日に照らされて真っ白に光り輝く断崖絶壁。
楽しかったイギリスとアイルランドにさようなら。

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痛恨のミスがあったけれど、なんとか無事にファロに到着。
どんよりとした空だけどじっとりと暑い。
だいぶ南下してきたもんね。

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ターミナル前からバスに乗って市街地へ。
今回のポルトガル滞在は時間と財布の都合でファロのみ、しかも2泊だけ。
はたして南の端っこにある小さな街でポルトガルという国を垣間見ることができるのか。

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バスターミナルから予約してあるホテルまでは歩いて10分くらい。
おもてのバス通りはそこそこ人通りがあるんだけど、1本脇道に入るとガラーンとしている。

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この辺りも街の中心地なんだけどなあ。
12時ちょっと前だからみんな昼休みなのかな。

予約していたホテルに着くと、フロントのおっちゃんが大汗をかいて忙しそうにしている。
ほかの宿泊客もちょうど到着したところでおっちゃんひとりが必死に対応。
おっちゃんは英語がほとんどしゃべれない。
さっぱり分からないポルトガルでまくしたてるんだけど、不思議なことにけっこうお互いに理解できるもんなんだよね。

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汗をだらだら流してフーフー言いながら必死に説明するポッコリお腹のおっちゃん。
憎めないキャラクターだ。

どうやら本館はいっぱいなようで裏手にある別館に移動。
これまたフーフー言いながら案内するおっちゃんについて行く。
ホテルのスタッフはおっちゃんだけなのかな?

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「Residencial Dandy」
ダブルルーム シャワー・トイレ共用 1泊20ユーロ

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残念なことに別館にはWi-Fiがない。
「え〜、Wi-Fiないの?」とおっちゃんに言ったら、おっちゃんが必死に「Wi-Fiを使いたいときは本館まで来るといい。それに特別にいい部屋を用意してあげた。こっちにはキッチンがあるんだよ!ほら、いいだろ!自由に使っていいから。」と必死に笑顔で説明してくれる。(もちろんポルトガル語だけど)

たしかに、これはかなり嬉しい。

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快適だったとはいえ、さすがに爆睡はできなかった空港泊。
昼間は日差しも強いので夕方まで休憩。
睡眠バッチリ、はりきってファロ観光へ。

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あれ、やっぱりガラーンとしてる。
昼休憩とかじゃなくて、ただのさびれてる街なのかな。

『海に面したファロはリゾートの街』ってガイドブックには書いてある。
人影がまばらな街中を歩いていると「どこがリゾートの街なんだ?」って思うけど、マリーナにはたしかにヨットやクルーザーが停泊してある。
シーズンになるとこの街ももっと賑わうんだろうね。

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ファロには城壁に囲まれた旧市街が残っている。
旧市街の入口にはアルコ・ダ・ヴィラという門が口を開けている。

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「市の門」という意味で18世紀に建てられたんだそう。
でも門自体より気になるものが上にのっかっている。

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コウノトリの巣だ。
日本では絵本や物語でしか見たことないんだけど、海外ではよく見かける。
歴史的な建物や家の煙突の上に巣をつくっていても撤去したりはせず放ったらかし。
やっぱり子どもを運んでくる縁起のいい鳥だから待遇がいいのかな。

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あとから調べたところによると、正式な「コウノトリ」は東アジアのみに生息。ヨーロッパなどで見られるのはシュバシコウというコウノトリに近い種で、広い意味ではこちらもコウノトリと言われるらしい。

旧市街の中は観光客であふれて・・・なかった。
やっぱりガラーン。

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ポルトガルってだいたいこんな感じなのかなあ。
やっぱりフランスやスペインと比べるとマイナー感は否めないよね。

広場に生えてる街路樹にたくさん実がなってる。
オレンジだ!
南に下ってきたって実感するよ。

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2、3個取って食べてみる。
ポルトガルのオレンジの味は・・・
ぐ、ぐうぇ〜!!すっぱい!!
ダメだ、甘みがこれっぽっちもない。
がっかりだ。

しっかりビタミンCを補充したところでカルモ教会へ。

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18世紀から19世紀にかけて建てられたバロック様式の教会。
金色で統一されている内部。
主祭壇には無数の天使が飾り付けられている。

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う〜ん、顔だけの天使はちょっと気持ちが悪い。
でも比べ物にならないくらい不気味なものがこの教会にあったんだよね。

だいたいヨーロッパの観光地の教会って、地元の人も礼拝に来るような場所は入場無料なんだけど、教会の宝物を収めた奥の部屋は有料のところが多い。
いままでケンゾーとイクエは入場料が高いから奥の部屋に入ることはしてこなかった。
だけどこの教会、有料ゾーンは1ユーロでこれまでの相場と比べるとかなり安い。

「どうする?」
「でも、お金かかるならいいや。」
「でも1ユーロだよ。」

しばらくほかの人たちを観察することにした。
奥の部屋の入口までいって有料だとわかると引き返す人。
お金を払って奥へと進む人。
観察した感じでは、8割くらいは奥まで行かずに引き返している。

しばらく悩んだケンゾーとイクエ。
今後ほかの場所で1ユーロで入られる機会はないかもしれないし、せっかくポルトガルに来てほとんど観光もしないのではさびしい、ということでふたりが出した結論は「1ユーロ払って、奥まで行く」。

奥に進むと、中庭の奥には小さな部屋が。
その部屋を覆いつくしているのは・・・

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思わず、言葉がでてしまった。
「うわっ!なにこれ!!気持ちわるっ!!」

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ガイコツ!!
もちろんぜんぶ本物の人骨。

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昔の修道士たちの骨なんだそう。
あまりにも規則正しくきれいに配置されてて、逆にちょっと不気味。

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ざっと数えて3000人分くらいの頭蓋骨。
いったい何十年かけてつくったのか。
それとも昔のお墓を掘り起こしてつくったのか。

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欧米人のカップルが気合い入りまくりで写真撮影。
女の子のほうが骨に魅了されたのか撮影に没頭してた。

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骸骨だらけの壁の窓からなにやらかわいい声がする。
のぞくとそこは幼稚園!
こんなところのすぐ横でかわいい幼稚園児たちが遊んでたのがとてもシュール。
揺りかごから墓場まで、人の一生を端的に表してるような場所でなんだかおもしろい。

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思いがけず、奇妙なものを見てしまった。

せっかく海の街に来たし、キッチンもあるのでおいしい海鮮を食べたい。
食材をゲットするべくメルカド(市場)へ。

あるある、新鮮な魚介類がたっぷり。
ケンゾーとイクエの目を引いたのは・・・

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タラコ!!
ぷりっぷりの新鮮なタラコが無造作に山盛り状態。

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やっぱり福岡生まれ福岡育ちなんでタラコには目がない。
でもね、ほかの県の人に言われるほど福岡県人って辛子明太子を食べてる訳じゃないんだよね。
子どものころはよく食卓に登場してたけど、大人になったらあんまり食べる機会ってないんだよなあ。
だって高いもん!
自分では食べたくても買わないなあ。
たまに人の家とかで出てきたら「やった!明太子やん!!」ってテンション上がるもん。

ぜいたくにタラコ2房を3ユーロで購入。
宿で作ったメニューはタラコスパゲッティ!
と言っても、生クリームは使ってないしそもそも明太子じゃないから超シンプル。

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味付けはオリーブオイルと塩だけ。
素材の味で勝負!

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日本で食べる明太子スパゲッティとはまったくの別物だけど、ワイルドな海の味を堪能できてなかなかウマい。
シンプルだけど自分たちで料理したら美味しいね。

ポルトガルはこれで終了 ♪
残念ながらさびれた印象しか受けなかったけど、まあいっか。
あしたはスペインのアルヘシラスまで移動しま〜す。
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旅したイギリス こんな国

2014.06.13 06:16|ヨーロッパ☞EDIT
イギリスには3/26~4/3、10~14まで12泊14日滞在しました。
インドで出会った友人たちと再会できたし、同じイギリスなんだけど文化も雰囲気も異なる4つの国を体感することができてとても充実した毎日だった。
そんなイギリスの旅を振り返ります。

◇旅の費用はいくら?

イギリスでいくら使ったのか発表します。
 
交通費            337.07ポンド
外食費            80.40ポンド
その他のフード・ドリンク   53.13ポンド
宿泊費            64.00ポンド
雑費             12.41ポンド

合計  547.01ポンド(1ポンド=170円)
約6,661円/1日2人で

イギリス=物価が高い!っていうイメージがあったんだけど、フランスほどではなかった。
外食をほとんどしなかったのと、長距離の交通費が意外とリーズナブルだったので低く抑えることができたかな。
貧乏旅行者にとって嬉しいことにイギリスは美術館や博物館がほとんど無料。
お金をかけなくても充分に観光を楽しむことができる。
だけど教会や宮殿などの入場料は3000円以上かかることもある。


◇移動手段はこうでした

物価の高いイギリスだけど、ほかのヨーロッパの国よりも長距離バスが安いので助かった。
一番安くて使いやすいバス会社はmega bus。
いわばバスのLCC版。
早めに買うほどお得で、同じルートでも時間帯や日にちによって価格が変動する。
インターネットから簡単に予約することができる。
http://uk.megabus.com
ちなみにふたりが購入したときはロンドン 〜 エディンバラの夜行で1人14.25ポンド、リバプール 〜 ロンドンで8.25ポンドだった。

もしアイルランド側に電車やバス、フェリーを乗り継いで行く場合は、セットになったチケットを買うのがお得。
「sail rail」と検索すればいくつかの予約サイトが出てくる。
ネットで予約して駅の券売機で申し込み番号を打ち込めば、列車やバス、フェリーのすべての切符が出てきて受け取られるシステム。
エディンバラ 〜 ベルファストまで列車とバス、フェリーを乗り継いで1人29ポンド、ダブリン 〜 マンチェスターで36ポンドだった。

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◇こんなお宿に泊まりました

イギリスでホテルに泊まったのはロンドンとエディンバラのみ。
どちらもゲストハウスのドミトリーで、ロンドンは1人8ポンド(約1360円)、エディンバラは7ポンド(約1120円)。
もちろんキッチンやWi-Fiもあって使いやすい宿だけど、地元の若い学生や社会人が寮のようにそこで生活していた。
宿には旅行者のほうが少なくて、よそ者あつかいで肩身が狭いことも。
ロンドンなどの大都市はすぐに満室になるので、いい宿は早めに予約していたほうがいいでしょう。
あと、週末は割高になるホテルも多い。

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ほかは友人2人の家にホームステイ。
ベルファストとリバプールではカウチサーフィン。
イギリスでは早めにホストを探してアポイントをとれば、カウチサーフィンも難しくはなさそう。

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◇これが一番うまかった!

ケンゾー 「スコッチウイスキー」
イギリスでは外食してないからなあ、これしか挙げられない。
ふだんウイスキーはまったく飲まないんだけど、せっかくスコットランドに来たんだから本場のスコッチを初体験。
結果は・・・ウマい!

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水も氷さえも入れないストレートで味わったんだけど、香りと濃厚な味に酔いしれた。
ほんとに指1本分しかないワンフィンガーを舐めるようにチビチビと・・・。
やっぱりいいお値段なんだけど、たまにはゆっくりじっくり1杯の酒を味わうのも悪くない。
大人の階段を1段上ったような気がするのはケンゾーだけかな?

イクエ 「スコッチウイスキー」
スコットランドのエディンバラで創業1516年のパブで飲んだウイスキー。

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日本でウイスキーなんてめったに飲まないけど、こんなに香りが強くて上品でおいしいのかとびっくりした。
水割りやロックなんて邪道。
そのまんまをチビリチビリと飲むのが本場の飲みかた。

値段は17年もののシングルで4.95ポンド。
サービス料もチャージもいらないし生演奏も聞けるし、思ったよりも安かった。
日本に帰ったら家にウィスキーのボトルをストックして、たまには味わおうかなって思った。
香りを嗅ぐだけで、ふわっと酔える。

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◇おすすめ!!一番良かった場所

ケンゾー 「エディンバラ」
ロンドンもおしゃれで好きなんだけどエディンバラは断トツでよかったなあ。
大都会ロンドンから夜行バスで到着したのは、まだ人影が少ない早朝。
うっすらと霧が立ちこめる歴史的な街並みを歩いていると中世にタイムスリップしたような錯覚を覚えた。

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いちばん「イギリスらしい」街並み。
けれどイングランドとは違う独自のアイデンティティに誇りをもっている「別の国」。
エディンバラだけじゃなくて田舎のほうにも足を伸ばしたかったなあ。

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イクエ 「エディンバラ」
スコットランドの首都エディンバラ。
ロンドンよりも古い建物がひしめいていて風格があって「古き良きイギリス」のイメージそのままの街並みだった。
『ハリー・ポッター』の作者は、ここであの名作を執筆したらしい。
イクエがヨーロッパで美しいと思った街のトップ3に入る。(ほかはベネチア、プラハ)

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イギリスに行く人はぜひエディンバラにも足を伸ばしてみてください。
世界遺産にも登録されているし、イングランドだけでなくスコットランドの文化や歴史に触れてみませんか。

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◇ふらり ゆるり イギリスの感想は?

ケンゾー
イギリスを構成するイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは文化も習慣も異なっている。
おなじ国なのに別の国を旅しているような不思議な感覚を味わうことができる。
首都はあまり好きになれないことが多いんだけど、新旧が入り交じった大都市ロンドンは居心地がよかった。

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エディンバラの古い街並みは文句なしに美しい。

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ウェールズの大自然に癒やされ・・・

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ベルファストでは宗教や国について考えさせられた。

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いろんな顔をもったイギリスは奥が深くぜんぜん飽きない。
そこまでお金もかからないからまた戻りたい国のひとつになった。

イクエ
今回の旅で初めて「なんか東京に似ている」と思ったロンドン。
ビジネスマンは忙しそうで、お店の人たちは愛想が良くて、大都会だけど住みにくいわけではなさそうな街。
もし学生のころにイギリスに入学してたら、なんとなく居心地がよくてそのままここに住んだかもなあなんて思った。
ロンドンにはバッキンガム宮殿やビッグベン、タワーブリッジなど有名な観光地がたくさんあっていいけれど、地区ごとに特色があってただ街を歩くだけでも楽しい。
かわいいお店が並ぶノッティングヒルやカムデンタウンを散策するのもおススメ。
古いミシンが何百台もずらっと飾られている洋服屋さんがあって「かっこいいなあ」って思ったりー。

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ガラス張りのかわいいキッチン用品店の真ん中ではなぜかカップルを対象にした料理教室が開かれていたりー。

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なんでもありのロンドンは東京並みに飽きない街。

でも、せっかくイギリスに行くのならイングランドだけはななく、スコットランドやウェールズ、北アイルランドもまわるとまた違ったイギリスを感じられると思います。
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ビートルズに会いに行こう ♪

2014.06.12 05:50|イギリス☞EDIT
「きのう全然寝られんかった!」と寝つきが悪いことをアピールするくせに実際はどこででも寝られる夫をうらやましく思うイクエです。
ケンゾーは乗り物に乗った途端に眠ります。
それにケンゾーは「きのう全然寝られんかった。夢ばっかり見よった!」とも言いますが、夢を見てたということは寝てた証拠です。

ウェールズを楽しみ、シャーンと別れてからイクエとケンゾーが向かった先。
それはリバプール
この響きを聞くとワクワクする。

リバプール

なぜワクワクするか。
リバプール、それはビートルズ生誕の地だから!
とくに観てまわるところはないけれど、世界に誇るビートルズが生まれ育った街がどんなところなのか、リバプールの雰囲気を肌で感じたかった。

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リバプールの街を歩く。
今までのイギリスとは違う、突き抜けたような明るさを街から感じる。
サンフランシスコのような。

それはこの街が海に面した港町だからかもしれない。
かつてはアメリカや西インド諸島との貿易船がここに停留した。
19世紀後半には、イギリスでロンドンに次ぐ「第2の都市」とまで呼ばれていたんだって。

けれど第二次大戦ではドイツ軍から激しい爆撃の被害にあい、貿易や繊維産業も衰退。
戦後イギリスが不況に陥るとともにリバプールの街も活気を失っていった。

だけどビートルズが活動していたまさに60年から70年にかけて、大規模な街の再建計画が実行され、博物館や美術館が建ち並ぶ文化都市へと生まれ変わっていったのだそう。

いまでは「海商都市リバプール」として世界遺産に認定されている。
だけどかつての繁栄を物語る歴史的な建物が近代的なビルによって隠れてしまっている。
リバプールの都市開発が波止場地区の景観を損ねるとして、ユネスコは世界遺産登録の抹消もありえる「危機遺産」リストに加えている。

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だけどイクエとケンゾーにとってここを訪れた理由は「海商都市リバプール」の世界遺産を観光することではない。

ビートルズに会いに行こう ♪

きょうはホームステイをすることにしているけど、家の人が夕方にしか帰ってこない。
バックパックを背負ったまま、ビートルズの足跡を探しに。

バックパックは重いけれど、ワクワクして足取りは軽い。

イギリスではたくさんストリートミュージシャンを見てきたけれど、この街で見るとちょっと特別な印象をもつ。

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かつてのビートルズもこうだったのだろうか。
踊りたくなるようなロックが聞こえてきた。
遠くから音の鳴るほうを見ると、歌っているのはベレー帽にサスペンダー姿のおじさん!

だけどよく見ると・・・・。

ラケット!

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テープでギターの音を響かせながら、エアギター。
このユニークさと意気込みに感動してお金を入れる人もいるかもしれない。
まわりの人を笑顔にさせて幸せな気分にさせるのは、実際にギターを弾くよりもこっちのほうが上回ってるかも!
これなら楽器ができないイクエとケンゾーにもできるね。

目的地まで歩いていく。
古い建物の上で、あの人たちが迎えてくれていた。

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この建物を過ぎて角を曲がったところがあの場所。
イギリス音楽のメッカだったマシュー・ストリート

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このマシュー・ストリートはビートルズ発祥の地として知られている。
世界的に有名になる前のビートルズがこの路地にあるクラブでライブをしたり、ここに建つパブに通ったりしていた。

ビートルズグッズを販売するお店もある。
いわばここはビートルズの聖地。

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リバプールで生まれ育ったビートルズのメンバー。
彼らは世界に旅立っていく前に、ここで下積みをしていた。
だから、ここに飾ってある写真は若いころのビートルズのものが多い。

ジョン・レノンの像も若い!
バックパックを背負ったまま写真を撮っていたら、ノリのいいおじさんたちが参入!
ジョンの存在が薄くなってしまった。

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「あ、ここだ!」
「キャバーン・クラブ。」

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ビートルズがはじめてライブをした伝説のパブ。
中からはすでにおなじみのサウンドが漏れ聞こえてくる。

ちょうどライブをやってるみたい。

この有名なパブ、とても良心的で入場料はたったの2ポンド。
(時間帯によってはタダになったり、もう少し高いときもあるみたい。)

入場料さえ払えばワンドリンク制でもないので、飲み物を何も注文せずにライブだけを楽しむこともできる。

入口から地下へ通じる階段を下りていく。
下りるにしたがって演奏中のビートルズの曲が大きくなっていく。
サウンドが足や胸にドンドンと伝わってくる。
それに比例するように心が躍る。

ワインセラーだった地下倉庫を利用してつくられたキャバーン・クラブ。

地下はトンネルのような狭い空間。
その空間を埋める音楽と人々と熱気。
そしてステージにはビートルズ!

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♫ Get back get back
  Get back to where you once belonged・・・♫
 


流れている曲のように、この空間全体があの時代に舞い戻っているのかもしれない。

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次から次へと演奏されるビートルズの名曲。
このパブでは地元のミュージシャンたちが交代でビートルズの曲を演奏し続けている。
曲は途絶えない。

『ヘルプ』
『ドント・レット・ミー・ダウン』
『シー・ラブズ・ユー』
『ペニー・レイン』
・・・・

全部ビートルズの曲ばかりなのに、ネタにつきない。
そのすべてがヒットした名曲。
やっぱりビートルズってすごい。

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ビートルズがここでライブを行ったのは、292回。
じつはこのキャバーン・クラブ、73年に閉店してしまった。
だけど、ビートルズを生んだこの伝説のパブが無くなってしまったことを惜しむ人たちが多く、元あった場所からすぐのいま場所に84年に再建された。
なんと、壁に使われているレンガは当時のキャバーン・クラブから運んできたもの。
いまのパブはレプリカだけど、あの当時のままの姿を再現してある。

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ビールは一杯3.5ポンド。
飲み物の料金も良心的な値段。
でも、ビールの味は水で割ってあるんじゃない?と思うほどコクがなくて薄い。
でもそれがチープなライブハウスっぽくて、逆にいい。
いっしょに曲を口ずさみ、体を揺らし、水のような安いビールでのどを潤す。

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こんな小さなステージで若きビートルズのメンバーたちは演奏し、そしてあの時代の人たちは熱狂していた。
お客さんには白髪の人も多い。
きっとこのおじさんたちは若いときのあの時代にタイムスリップしている。
いっしょに口ずさむ「ヘイ・ジュード」。

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そしてそのおじさんたちと40歳も離れているような人たちもいっしょに盛り上がり、踊っている。
世代も時代も超えて愛されるビートルズ。
やっぱりすごい!

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ずっとここにいても飽きない。
だけど、そろそろホームステイ先に行かなくちゃ。

入口に預けていた大きなバックパック。
クロークの張り紙には「1ポンド」と書いてあったので、荷物を引き取るときに渡した。
すると「いらないよ」っておじさんが返してくれた。
バックパックでここに来たことに心意気を感じてくれたのかもしれない。
ロックなおじさんだ。

ビートルズサウンドに浸り、地上に出るとやっぱりそこにもリバプールらしい光景が待っていた。

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偉大なミュージシャンを生み出した街。
音楽好きの人たちに愛される街。

ビートルズが解散して40年以上。
リバプールの独特の雰囲気はいまも当時も変わらないのかもしれない。

バスに乗ってホームステイ先へ。
きょうお世話になるのは若いカップル、マットとアリソンの家。
どちらもイギリス生まれだけど最近リバプールのこのマンションに引っ越してきたのだそう。

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2人には最近赤ちゃんが生まれた。
育児で忙しいはずなのに、旅人を迎え入れてくれる。
わたしたちと入れ違いにインドの男性もきのうまでここに泊まっていた。

「いろんな国の人がここに来て、この子と遊んでくれる。
 この子にとってもいい刺激になってると思うの。」


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2人は子どもを育てているけど、どちらも仕事をしていない。
アリソンは出産するまで大学で事務の仕事をしていたけど、現在は育児休暇中。
マットは以前は働いていたけど、知り合いが事故にあって命をなくしたことをきっかけに救急救命士になるという夢を新たにもち、仕事を辞めていまは学校に通っている。

子育てと生活と夢を実現させようとしている彼らはどこか輝いているし、心にも表情にも余裕がある。

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台所には海苔に醤油にお米にお酢。
冷蔵庫にはカットしてあるシーフード。

「スシが食べたい」という無言のリクエストにおこたえして、作ってはみたものの・・・。
ご飯はパサパサ。
うまく握れなくて「スシ」とは呼べない代物になってしまった。

それでもおいしいって食べてくれる優しい2人。
申し訳ない・・・。

もう外国のパサパサのお米でスシを作ることなんて二度としないでおこうとケンゾーと誓った。

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リバプールで行ってみたいと思っていた場所がある。
でもきっと1泊しかしないし、街の中にあるわけじゃないから時間がなくて行かないだろうなあって思ってた。
だけどその場所が、この家から歩いて行けるところにあることが判明!

ってことで次の日、その場所まで散歩することにした。
住宅街や公園を抜けていく。
ポール・マッカートニーやジョン・レノンはこの辺りに住んでいたらしい。

この公園で遊んだりしていたのかなあ。
こんな建物の家に住んでいたりしていたのかなあ。

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「ここ?」
「ほんとだ。ここかあ。」

たどり着いたこの場所。

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ビートルズの歌のタイトルにもなった「ペニー・レイン」
ペニー・レインの歌詞はこの通りが舞台となっている。

歌詞には、ここでみんなの髪を切る床屋さんに、消防士、気難しい銀行員、看護婦…いろんな人が登場する。
歌詞からは人が行き交い、いろんな店が建ち並ぶ賑やかな大通りがイメージできる。

でも、本当のペニー・レインは全然ちがった!

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「え!」
「ここ、ほんとうにペニー・レイン?」

歌詞に出てくる床屋さんはどこ?
消防署は?

歩いている人なんてほとんどいない。
こんな何の特徴もない道をただただ歩く。
10分以上歩いて、ようやく建物が見えてきた。

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でも、普通の住宅街。
どこかにビートルズにちなむものがないかと一生懸命探す。

『G.LEONG』

「ジョン・レノン?
 いや、違うよね。」


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何の変哲もない通り。
どこにでもありそうな通り。
おしゃれな通りではない。

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もう1キロはこの通りを歩いたかな。
歌詞に出てくるペニー・レインの雰囲気を味わうことなく、もうすぐペニー・レインが終わってしまいそう。
向こうにはペニー・レインが途絶える交差点が見える。
交差点の近くにはお店がちらほら。

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小さな床屋さんもある。
ビートルズを意識したようなつくり。

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写真を撮っていたら、歩いていたおばあちゃんに話しかけられた。

「歌の舞台になったのは、この床屋さんじゃないのよ。
 あの交差点を過ぎて、1ブロック行ったところよ。」


モデルになった床屋さんは、ペニー・レインとは違う通りにあった。
ペニー・レインはほかの大通りとぶつかっていて、むしろその交差点やほかの大通りのほうが活気がある。
歌詞に出てくるような銀行や消防署があるのは、「ペニー・レイン通り」ではなく「ペニー・レイン」の近くの大通り。

「ペニー・レイン」という名前の響きが好きで、ポール・マッカートニーがタイトルを「ペニー・レイン」にしたのだとか。

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実際のペニー・レインは期待していたペニー・レインではなかったけれど、でもこんなどこにでもあるような場所が歌になり、世界中の人たちが知る大ヒット曲になった。

なんだかビートルズを身近に感じられる。

リバプールから少し北に行けばウェールズだし、海を渡ればアイルランド。
さらに港町として発展したリバプールは、昔からいろんな文化が交錯する場所だったのだろう。
こんな場所だからこそ、ビートルズは生まれ、彼らの歌が世界中の人たちに愛されるようになったのかもしれない。

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最後まで楽しく、文化や自然を堪能できたイギリスの旅。
でも、イクエとケンゾーは最後の最後で大失態をやらかしてしまった!!

旅をはじめて1年半以上経つのに、まさかあんなことをやらかすとは!

その話はのちほど。
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はたしてフィッシュ&チップスは本当にマズいのか?

2014.06.11 05:33|イギリス☞EDIT
ワインを飲み過ぎて久しぶりに記憶が飛んでしまったケンゾーです。
気持ち悪くなったりはしないから寝てしまうまでいくらでも酒は飲めるんだけど、途中から記憶が無いことはしょっちゅう。
「あんなに楽しそうにおしゃべりしよったのに、覚えとらんと?!」ってよく呆れられてたなあ。

シャーンのお父さんたちが何年もかけて改装しているウェールズの山小屋にお邪魔しているケンゾーとイクエ。
山小屋が建っているのは広大なスノードニア国立公園の中。
携帯電話も圏外、手つかずの大自然に囲まれている。

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残念ながら天気はいまいち。
空には黒くてぶ厚い雲が立ちこめているけど、3人でハイキングをすることに。
でもどうしても「イギリス=天気が悪い」っていうイメージがあるから、ある意味あきらめがつく。

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携帯電話が使えないような山の中だけど、ちらほらと家が建っている。
完全にまわりの自然と一体化している石造りの家。

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いいよねえ。
さすがにここに住むってなるとちょっと田舎過ぎて無理だけど、別荘としてこんな家を持てたら最高だよね。
でもこんな山の中で過ごすことに魅力を感じるってことは歳とった証拠かな?

すっかり見慣れた石垣に囲まれた小道を歩いていると、白いモコモコとした物体がじっとこちらを伺っている。

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羊の親子だ。
やっぱり赤ちゃん羊はかわいいなあ。
お母さんはモコモコっていうよりはサラサラヘアーだね。

貫禄たっぷりのお母さんの後ろ姿。
なんだか山の主って感じ。
スケールの大きな放牧だよね。

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どんどん山を降りていく。
石垣がすっかり苔に覆われてる。

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どれくらい前に積み上げられたんだろう。
石垣だけじゃなくて辺り一面が苔むしている。
宮崎駿の世界だね。

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30分くらいで麓に降りてきた。
こんどは線路沿いを歩いていく。
あれ?線路の脇に白いモコモコがいるぞ。
草を食べるのに夢中で列車に轢かれないように気をつけてよ!

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しばらくすると海に出た。
入り江のようになっていて、対岸まで線路と歩道が延びている。

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対岸のバーマスはリゾートの街。
とてもおしゃれな建物が並んでいる。

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橋を渡ると別世界。
こじんまりとしてはいるけど、観光客で賑わう「街」が広がっている。
大自然が広がる山小屋側とは対照的。

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ウェールズのシンボルは赤いドラゴンだけど、この街は青いドラゴンがシンボル。
ドラゴンってもともとの発祥はどこなんだろう?
東洋の「竜」は中国だよね。

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「天気が悪い」と並んでイギリスの代名詞となっているのは「食事がマズい」
貧乏旅行なので毎日自炊をしているケンゾーとイクエ。
幸か不幸かいまだイギリスでは外食をしていない。
「食事がマズい」っていうイメージがあるから別にレストランに行かなくてもぜんぜんいいんだけど、名物の『フィッシュ&チップス』だけはやっぱり気になる。

『フィッシュ&チップス』とは魚のフライとポテトフライのこと。
もともと魚のフライはイギリスで食べられていたそうなんだけど、18世紀後半から19世紀前半にかけて起きた産業革命で一気にメジャーになった。
蒸気船が登場したり鉄道が発達したので、ロンドンなど内陸の大都市に新鮮な魚を輸送することができるように、さらには冷凍保存の技術も飛躍的に向上。
安くて手軽に食べられるので労働者に受けがよかったそう。

まだイギリスでフィッシュ&チップスを食べてないってシャーンに言うと「えーっ!なんで?食べないとダメだよ!」と言われたので満を持してフィッシュ&チップスを食べることに。
って言っても、ベジタリアンのシャーンはフィッシュ&チップスを食べたことないんだけどね。

海に面したバーマスにはフィッシュ&チップスの店が軒を連ねている。
イギリスでは手軽なファストフードなんだけど、じつはそんなに安くはない。
何軒かまわって一番安い店で4ポンドちょっと。
日本円で700円オーバー。

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イギリス名物のフィッシュ&チップスはおいしくないということをよく耳にする。
果たしてどうなのか?

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揚げたての白身魚に酢と塩、ケチャップをかける。
この小さなフォークは、フィッシュ&チップスにはなくてはならないものらしい。
正統のフィッシュ&チップスのフォークは木製なんだって。

「あ、いける。
 想像していたよりもおいしい!」


衣はサクサク、魚はホクホクで悪くない。
もっと衣が油でべちゃってなってて、魚も薄いのかなって思ってた。
期待してなかった分おいしく感じる。
といっても、魚のフライ以上でもそれ以下でもないふつうの味かな。
一国を代表する料理にしては単純で物足りない。

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個人的にはケチャップよりもタルタルソースをつけて食べたい。
700円も出して何度も食べるものじゃないな。

山小屋に戻ってディナーの準備 ♪
きょうはシャーンが腕をふるってくれる。
どんな料理ができ上がるか楽しみだ。

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手伝いながら待つこと2時間。
今夜のディナーが完成!

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見た感じグラタンのような、ミートパイのような・・・。
でもシャーンはベジタリアンだからミートパイはない。
焦げ目がついたたっぷりのチーズがいい匂い ♫

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皿によそうとこれまたひき肉にしか見えない。
でもこれ豆でできてるんだって。
ベジタリアン用に売ってある、肉に見せかけた食材を使っている。
マッシュポテトと豆とチーズだけだけど、食べ応えがある。

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味もしっかりしてるし、言われなかったら肉だと思うよこれは。
ワインとの相性もばっちり。
シャーンごちそうさま!

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翌日、近くに住むおじいちゃんに会いに行ったシャーン。
その間ケンゾーとイクエは町をぶらぶら。

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ほんとにヨーロッパはどの町も絵になる。
家が古いんだけどかわいいんだよね。

広場にストーンヘンジのような岩が並んでいる。
かなりスケールは小さいけどね。

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おじいちゃんに会ってきたシャーンと合流してチェスターへ。
シャーンとはここでお別れ。
貴重な休日をさいてくれてありがとう。
お母さん自慢のイングリッシュガーデンを見られたし、行きたかったウェールズにも行けたし、至れり尽くせりだったよ。
次はいつ会えるかな、またね!

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天気はイマイチだったけど、自然に囲まれた山小屋ライフを体験することができたウェールズ。
これでちょこっとずつだけどイギリスを構成してる4つの国を全部見て回ることができた。
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド。
思っていたよりもそれぞれの文化や雰囲気がぜんぜん違って、まったく別の国っていう印象。
自分は「イギリス人」なんて思ってる人はいなくて、それぞれのアイデンティティを誇りにしている。
まだまだ奥の深い国だなあ。

ケンゾーとイクエは列車に乗って次の街へ。

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イギリス旅も残すところあと2日。
最後に訪れるのはリバプール。
リバプールと言えば・・・。
お楽しみに!
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イギリスではない「イギリス」へ

2014.06.10 05:54|イギリス☞EDIT
最近ばっちり9時間睡眠のイクエです。
寝過ぎるとますます眠くなることありませんか?
完全にあの状態です。
寝すぎると長生きできないというのを聞いたことがあるけど、何時間睡眠がベストなんでしょう。

インドでいっしょにボランティアをしたシャーンのご両親のご自宅でホームステイしたイクエとケンゾー。

きょうはご両親の別荘にシャーンと向かう。
別荘があるのはウェールズ地方のドルゲラウ。

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でもその前に立ち寄らないといけない場所が・・・。
きのうケンゾーが電車の乗り換えのときチェスターの駅で携帯を充電していて、コンセントに差した変換アダプターを取り忘れてしまっていた。

アダプターがないと日本からもってきている電化製品が使えない。
もう撤去されたり、誰かに持っていかれているかもしれないけど、チェスターの駅に立ち寄ってチェックしてみないと!

運転するのはシャーン。
お母さんが地図を広げて、行き方を教えてくれる。

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「ありがとうございました。」
「別荘は海が見えてとっても素敵な場所だから楽しんできなさいね。」
「はい!いってきまーす。」

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上品な家だしお父さんが仕事から帰ってくるとお母さんはキスをするし、映画で見るような外国の家庭だったなあ♡

きょうのルートはチェスター経由、ウェールズのドルゲラウ。

ドルゲラウ

1時間くらいでチェスターの駅には着いたものの、果たしてケンゾーが忘れた変換アダプターはあるのか!?

結果は・・・

なかった。

忘れ物保管場所にも問い合わせたけど見つからず。
ケンゾーはしょんぼりしているけど、しょうがない。

日本のコンセントの形は独特だから外国の人は使い道がないと思うけど、掃除のおばちゃんが捨てたか、誰か何かに使えると思ってもっていっちゃったか。

何はともあれ、どこかで代替品を手に入れないといけない。

すぐ近くにあの店を発見!
ここならあるかもよ!!

その店っていうのは1ポンドショップ
1ポンド(約172円)で食料品から雑貨、日用品まで買える店。
日本の100円ショップ並みの品揃えで、これまでも他の街で立ち寄っては「うわあ、こんなものも1ポンドで買えるんだ」って驚いてた。

そしてやっぱりここにあった!
日本のコンセントをイギリスのコンセントでも使えるようにするアダプター。
でもこれを買ってもイギリスでしか使えない。
なのでさらにイギリスのコンセントをほかの国のコンセントに変えるアダプターも購入。
合体すれば日本の電化製品が使えるようになる。
しめて2ポンド。

「わざわざチェスターに立ち寄ったから観光しようよ。
 この街も古い家並みが残ってすてきなんだよ。」

とシャーンが提案。

「うん!いいねえ!!」

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ウエールズとの境にあるチェスターはローマ時代から栄えた街。
西暦79年にブリテン島を支配していたローマ人がウェールズとの戦いに備えて基地をつくって定住したのが街のはじまりなんだって。

チェスターはイギリスのなかで「もっとも保存状態がよい城郭都市」として知られている。
これは楽しみ。

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旧市街には、白い壁に黒い梁の家々が軒を並べている。
かわいいけれど、品もある。

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白と黒なのにとても華やか。
窓が出っ張っていたり、梁で模様ができていたり。
この街は商業都市として発展し、お金持ちが多かったんだって。

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三角のとんがり屋根は1869年に建てられた市庁舎。
かっこいい街のシンボル。

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街を探索する前にまずは腹ごしらえ。
シャーンが「ここはどう?」って、おしゃれなカフェに入っていった。

「ここによく来るの?」
「ううん、初めてだよ。
トリップアドバイザーで調べたら、ここが安くておいしいって評判が良かったの。」


トリップアドバイザーというのは、旅の口コミ情報を集めたサイト。
「この地域ではこの観光地がお勧め!」とか「このホテルは良かった!」とか「このレストランはおいしい!」とか、そこを旅した人たちの感想を読むことができる。
さらに星の数で評価されていて、レストランもランクづけされている。

トリップアドバイザーでわざわざ安くておいしいところを見つけてくれていたなんて、さすがシャーン。
シャーンと出会ったのはインド。
そのあとシャーンはそのままネパールや東南アジアをバックパックで旅していた。

誰もが知るお値段高めのレストランではなく、バックパッカーのお財布にも優しいおいしいサンドイッチ屋さんをチョイスしてくれた気遣いがうれしい。

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お腹を満たしたあとは、城壁の上をお散歩。
チェスターは城壁がほとんど完全な姿で残っていて、城壁の上を歩いて旧市街を眺めながらぐるりとまわるのが定番の観光コースなんだって。
っていうのは、さっきインフォメーションセンターで聞いた。
旧市街に着くなり「インフォメーションセンターを探そう!そこで無料の地図を手に入れなきゃ。」ってシャーンが言ってインフォメーションセンターに立ち寄った。
さすがシャーン、旅慣れていますねー。

インフォメーションセンターのおねえさんに勧められたように歩いていくと、さっそく城壁が見えてきた!

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チェスターには川が流れていて、昔は港としても栄えた。
ヴァイキングからの攻撃を防ぐために城壁は頑丈にされていったんだって。

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城壁にのぼると、目線が屋根の高さになる。
ヨーロッパの古い家って、屋根に味があっていいんだよね。

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「なんか煙突に変な物が飾ってある!」
「なんだろう、ネズミと魚!?」

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静かに流れるディー川も見える。
イギリスはテムズ川もそうだけど、川を利用して貿易や商業を発展させてきた。
ディー川に浮かぶのはイギリス名物ナローボート
ナローというのは「狭い」という意味。
その名の通り、幅は2メートルほどで縦に長い。

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このナローボート、その昔は石炭運搬船として使われていたけど、いまではキャンピングカーのような使われかたをしている。
船内にはキッチンやベッドルーム、シャワー室まであって運河を巡りながら生活できる仕組み。
このナローボート、居心地は良さそうだけどスピードがめちゃくちゃ遅い。
時速3マイル(5.5キロ)。
そのかわり、なんと船の免許がいらないんだって!
だから旅行者でも簡単に借りることができて、こんな船を自分で操縦して運河をまわりながらイギリスを旅している人も多いみたい。

とても魅力的だけど、日本みたいに休暇が短いと時間が足りなくて実行しにくい。
「ナローボート」というより「スローボート」だから。
退職されてお金と時間がある方、ボートの旅はいかがですか?

川の次に見えてきたのは、列車の石造りの陸橋。
その手前には芝生の広いグラウンドのようなもの。

「ここは何?」

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「これはね、競馬場だよ!」

ずいぶん日本の競馬場とは違う。
真ん中にごちゃごちゃ建物があるし、観客席よりも前に駐車スペースがあるし、それに開放的。
競馬場に入場しなくても、見える。
日本の競馬場は囲まれていて中に入らないとレースが見えない。

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「競馬って、イギリスが発祥なのかな。
 そうだと思うんだけど。」

シャーンに聞いたら笑って答えた。

「いやあ、それはどうだろうね。
 モンゴルの遊牧民たちのほうが昔からやってるんじゃない?」


たしかに・・・なるほど。

競馬の話をしていたら、シャーンがなんと10代のころから乗馬を習っていることが判明。
若い女の子が趣味で乗馬をやるなんてさすがイギリスだね。

「イギリスの女の子はね、自分のポニーをもちたいっていう夢があるんだよ。
さすがにそれを叶えるのはお金がかかるから無理だけど。」


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城壁を歩いていると、古い街並みも美しいけど鮮やかな葉をつけた木々や咲き誇る花も目に留まる。
壮麗な歴史ある建物ばかり見てるとちょっと威圧感を感じてしまうけど、こんなふうに自然も共存していると心が穏やかになってますます散歩が楽しくなる。

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リスくんのおでまし。

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「見て!あんなにいっぱい。」
「鳥たちのマンションだね!」

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チェスター大聖堂の裏庭には、春の訪れを祝福するかのように色とりどりの花が美しさを競っている。

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チェスターの街はノーマークだった。
こんなに歩くのが楽しいところとは思わなかった。
ケンゾーが変換アダプターを忘れなければ来なかったから、忘れてよかったかもね。

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おとぎ話に出てきそうなチェスターの街に別れを告げて、別荘をめざす。
車窓からは菜の花畑が見える。

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「青空を見たのは何日ぶり、いや、何か月ぶりだろう!
 うわ〜、日光だあって気分が高まるよ。」

うれしそうなシャーン。

それだけイギリスは雨や曇りが多い。
「写真を撮っても、いつも風景はグレーなのよ。」

車はハイウェイを降りて、山道を通っていく。
緑の丘に羊たち。

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すると道路の標識が変わってきた。
英語でも書かれてるんだけど、その上にはまったく理解できない言語が。

何語?

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ウェールズ語。
ウェールズでは公用語はウェールズ語と英語。
だからこんなふうに、標識には2つの言語が書かれている。

警察は「Heddlu」。

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イギリスは4つのカントリー(国・地域)から成り立っている。
イングランド、スコットランド、北アイルランド、そしてウェールズ。
イギリスの政治の中枢はイングランドだけど、ほかの3つの地域もそれぞれの文化や歴史をもっていてそれぞれ違う民族としてのアイデンティティをもっている。

イギリスに行くとき、できればイングランドだけじゃなくほかの地域もまわりたいと思っていた。
だから今回ウェールズに来たことで、この4つの地域を体験できたことになる。

アイルランドでさえアイルランド語は現在使われなくなってきているけど、イギリスのひとつであるここではウェールズ語が健在。
シャーンのお父さんもウェールズ出身でウェールズ語を話せる。
家族との日常会話もウェールズ語で、学校でもウェールズ語で授業があり、ウェールズ語のテレビや新聞もある。

自分を「ウェールズ人」だと意識して生きている人が多い。

北アイルランドやスコットランドのことは知ってたけど、ウェールズもイングランドとこんなに違うとは思わなかった。
言葉に関しては今も一番ほかの地域より根付いてるんじゃないかな。

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ウェールズの小さな街をいくつか抜けていく。
家の数が少なくなって、かわりに羊の数が多くなってきた。

「ほらほら、どいてどいて〜。」

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こんなにいっぱいペイントされなくてもいいのにね。
よっぽど羊の数が多すぎて、ここまで派手にしないとほかの家の羊とわからなくなるからかな。

「おかあさん!草食べることに夢中になってないで、こどもたちを見てあげて。
ごめんね〜、あぶないよ〜。」


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羊の子はほんとうにかわいい。
顔も歩き方もあどけない。

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「別荘は海が見えてとてもいいところよ。」ってシャーンのお母さんは言ってた。

あ、海だ!
そう思ってまもなく、車は止まった。

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別荘に到着!
シャーンのお父さんとおじさんが、もともとここにあった羊飼いの人の空き家を共同で買って親戚で使える別荘にリフォームした。
正確には「リフォームした」じゃなくて「リフォーム中」。

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「何年もずーっとリフォームしてるの。
 もはやライフワークになってる。」


お父さんたちは仕事の合間にここにきては、自分たちで家に手を加えてるんだって。
たしかに「あんな家にしたい」「こんな家にしたい」って思いながらリフォームするのは楽しいもんね。

何年もリフォーム中の家だけど、内部はほぼリフォーム済み。
この暖炉まわりの石壁は昔からここにあって、何百年も前のものらしい。

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持ち主が変わり、改築されながらも、何百年にも渡って家が存在し続けるってすごい。
日本じゃめったにないけど、ヨーロッパではそれが珍しくない。

家は二階建てで、二階のダブルベッドのある1室をイクエとケンゾーで使わせてもらう。
部屋の窓からは海も見えるし、庭に遊びにくるこんなかわいい子も見える。

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さっそく夕食の準備。
今夜はイクエとケンゾーが作り、あしたはシャーンが作ってくれる。
ヨーロッパの家庭でキッチンに入って料理をはじめると、けっこうな確率で「はい、よかったらこれ飲みながら!」ってワイングラスを渡される。

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日本じゃ家庭の主婦が酒を飲みながら料理するなんて「どんだけ酒飲みなんだ〜」てあきれられそうだけど、ヨーロッパじゃ別に変なことではない。
ワインといっしょに味見をしながら料理を楽しむのは、悪くない。

きょうのメニューは、ベジタリアンで卵も嫌いなシャーンにあわせて野菜の酢の物とパスタ。
パスタは「豆乳」を使ったもの。

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この豆乳パスタ、最近考えたんだけど、けっこうおすすめ。
ヨーロッパの国ではたいていのスーパーで豆乳を売ってるし、これだとベジタリアンの人も食べることができる。
クリームパスタみたいな味で、和食嫌いの人にも受け入れられる。
和食ではないんだけど「日本人は醤油とか豆腐とか、とにかく大豆が好きなのよー」なんて話で盛り上がれる。

日本でも試してみて。
豆乳を煮詰めて塩こしょうで味付けするだけでOK。
きのこ類とかベーコンやサーモンを入れるともっとおいしいよ。

シャーンは酢の物も気に入ってくれた。
「わたし、ここに入ってるカブもキュウリも本当は嫌いな食べ物なんだけど、不思議なことにこの味だと食べられるしおいしいって思える!」って言ってくれた。

っていうか、ベジタリアンで卵も食べないのにカブもキュウリも嫌いって大変ね。
「好きな食べ物は?」って聞いたら「甘いもの!チョコレート!!」だって。

わたしもチョコレートは好きだけど・・・。

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あしたは、イクエと同級生だけどそんなかわいいシャーンに素敵なウェールズの街を案内してもらいます。
お楽しみに ♪
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金髪のイクエの同級生

2014.06.09 05:55|イギリス☞EDIT
今まで虫歯になったことがないケンゾーです。
親知らずを抜いたり、歯石の除去以外は歯医者とは無縁の人生。
歯並びが悪いのはちょっと残念だけど、旅向きの歯でよかった。

出港寸前のフェリーにバタバタと乗り込んだケンゾーとイクエ
ああ~、間に合ってよかったあ。
サロンに腰をおろし、ほっと胸をなでおろす。

レンタカーで周遊したアイルランドに別れを告げイギリスへと舞い戻る。
マンチェスターでは1年ぶりの再会が待っている。
楽しみだな ♫

マンチェスター

ダブリンからホーリーヘッドまでフェリーで3時間半。
ホーリーヘッドで列車に乗り換えてチェスターへ。

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列車の車窓から見える景色は・・・アイルランドとほとんど変わんなかった。
のどかーな風景。
なんだかまだアイルランドにいるような気分。

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車内でランチタイム。
トマトときゅうり、そして玉ねぎをスライスにしてパンに挟んでサンドイッチのできあがり ♪
素材の味で勝負するシンプルなランチ。
食い意地のはったケンゾーは玉ねぎをたっぷり挟んで、いっただっきま~す!

ブフォッ!!
思わずむせる。
「うわっ!
 この玉ねぎ強烈!」

なんこの玉ねぎ!パンチ効き過ぎ!!
舌も痛いし目も痛い。
口の中が玉ねぎ臭ですごいことになってるよ

「なんしようと?
 そんな欲張って玉ねぎいっぱい挟むけんたい。」

と玉ねぎを少なめにしてパクリと食べるイクエ。

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ん?
どうしたイクエ?!
顔がおかしなことになっとるよ。

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ほらね、だけん強烈って言ったやろ。
「なんこの玉ねぎ。
 強力過ぎるやろ!」

とあまりの辛さに涙目で笑い出すイクエ

強烈な玉ねぎ臭を周囲に漂わせながら、およそ2時間でチェスターに到着。
ここでマンチェスター行きの列車に乗り換える。
待ち時間は30分。
あまり時間はないけどパソコンとiPhoneをトイレの前にあったコンセントで充電。
30分後、マンチェスター行きの列車に乗り込む。
これが最後の移動だ。

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ところがここでケンゾーが痛恨のミスをやらかした。
さっきチェスター駅で充電したときに使った変換プラグをコンセントから抜き忘れてしまった!
これはかなり痛い。
パソコンもカメラもなにも充電できない。
はあ、どうしよう

テンションだだ下がりのケンゾーを乗せて列車は定刻通りマンチェスターに到着。
なんで抜き忘れてきたかなあって溜め息ばっかりでるけど、もう仕方がない。
マンチェスターに日本用の変換プラグなんか売ってるかな?
今から再会する人に聞いてみよう。

駅前の待ち合わせ場所で待っていると・・・あ、この車かな?
シャーン!久しぶり!

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嬉しい再会をはたしたのは、1年前インドで参加したボランティアでいっしょだったシャーン。
「イギリスでまた会えたらいいね」なんて言ってたけど、ほんとに再会できたね。

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ちなみにイクエとシャーンは同級生。
意外?それとも納得?

シャーンはマンチェスターから30kmほど南下したマックスフィールドという街に住んでいる。
シャーンの職場は英国放送協会BBC!
いまはBBCフィルハーモニー担当。
毎年夏に開催されている世界最大のクラシック音楽の祭典BBCプロムスに、盲目のピアニスト辻井伸行さんが出演したときには一緒に食事もしたそう。
「彼はとってもスィートだったわ!」だって。

マックスフィールドまで1時間のドライブ。

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密集していた建物が少なくなっていき、緑が増えてきた。
両サイドの街路樹の奥には住宅が隠されるように建っている。

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マンチェスターとマックスフィールドの間にあるこの辺りは高級住宅街。
マンチェスターユナイテッドのルーニーの家もこの近くにある。
ほかにもスポーツ選手や芸能人がたくさん住んでいるんだって。

住む世界が違う高級住宅街を抜けてマックスフィールドへ。
ここがシャーンが両親と住んでる家。
思い描いていたイギリスの家そのまんまだ。

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こちらがシャーンの両親。
ほかにマンチェスターに住んでいる弟がいる。

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お父さんは都市開発のコンサルタント。
おもなクライアントは政府。
日本人並みに朝から晩まで仕事に追われて忙しそう。

お母さんもシャーンが小さいころから最近までずっと仕事をしていたんだそう。
シャーンの仕事も忙しそうだし、イギリス人はなんだかんだで働くことが嫌いではなさそう。
やっぱり日本と相通じるものがある。

家の中は・・・これぞ英国の家!
陽がたくさん差し込み明るいダイニング。
緑や花に囲まれた癒しの空間。

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「我が家のイングリッシュガーデンよ。」
お母さんが自慢げに言った。
これが本場のイングリッシュガーデンかあ。

そこまで広くはないけれど青々とした芝生が眩しい庭。
「イギリス人にとって庭はなくてはならない特別なもの。
 どんなに小さくても庭がないとダメなのよ。」

お母さんが教えてくれた。

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若いときは庭がないアパートメントでもいいけど、年を取ってくると地面が恋しくなるんだそう。
日本では便利なマンション住まいが高齢者にも人気だって言うとお母さんビックリしてた。

家の中はモデルルームのようにキレイ。
ひとに見られても問題ないから部屋のドアは開けっ放し。

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自分だったら来客のときはとりあえず居間だけこぎれいにして、他の部屋に物を詰め込んでごまかすね。
やっぱり普段からちゃんとしとかないとダメだね。

ケンゾーとイクエが使うように言われた部屋も文句のつけようがない。
ヨーロッパでは「ゲストルーム」がある家は珍しくない。
日本の住宅事情では、たまにくるゲスト用に一部屋空けておくなんて考えられない。

ゲストルームには専用のバスルームもある。
バスタオルも用意されていて至れり尽くせり。
もうこれはホテルだね。

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夕食まで時間があるので家の近所をお散歩。
交通量も少なくてとても静か。
いいねえ、こんなところに住めたら。

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日本で「家を買う」と聞くとほとんどの場合は新築をイメージする。
けれどヨーロッパでは中古があたり前。
その都度リフォームしながら100年200年と使われる。

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木造建築の日本ではなかなか難しい。
でも鉄筋コンクリートで造られたマンションもそんなに長くは使われない。
建てては壊し、壊しては建て・・・。
住宅に対する考え方が日本とヨーロッパでは根本的に違うような気がする。
家は代々受け継いでいくもの、後世に残していくもの。

夕暮れに染まるサッカー場で大人や子どもがサッカーを楽しんでいる。
イギリスにはどの街にも芝生のサッカーグラウンドがある。
日々の暮らしとサッカーとの距離感が日本とは比べ物にならない。

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夕食は意表をついたカレー!
「ここのカレーがとても美味しいのよ」とお母さんがわざわざお店から何種類も買ってきてくれていた。
うん、たしかに美味しい。

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ひょっとしたらシャーンと出会ったインドにかけてたのかな?
もしそうだとしたら、お母さんなかなか憎いことするね。

食後はテレビを見ながらリビングルームでまったり。
そういえば、テレビをちゃんと見るのは久しぶりだなあ。

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お父さんは夕食を10分で食べたらすぐに書斎にこもって仕事のつづき。
イギリスのお父さんも大変だね。

あしたからシャーンと一緒にウェールズへ泊まりがけで遊びにいく。
なんと親戚と一緒に購入した山小屋があるんだって。
ウェールズってどんなとこだろうね、楽しみだ ♫
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旅したアイルランド こんな国

2014.06.08 05:37|ヨーロッパ☞EDIT
アイルランドには4/3~4/10まで7泊8日滞在しました。
レンタカーを借りて美しい自然を眺めながらドライブする日々。
自由気ままな車旅は楽しかった。
あっという間に時間が過ぎたアイルランドの旅を振り返ります。

◇旅の費用はいくら?

アイルランドでいくら使ったのか発表します。
 
交通費           385.22ユーロ
外食費            24.10ユーロ
その他のフード・ドリンク   41.55ユーロ
宿泊費            92.00ユーロ
観光費            25.00ユーロ
雑費             10.00ユーロ

合計  577.87ユーロ(1ユーロ=142円)
約10,296円/1日2人で

高!!
まさかの1万円オーバー!
すべては予想外に高くついたレンタカー代のせい。
なにしろ全体の半分がレンタカー代だからね。
たぶんもっと良心的な会社だともっと安く借りられると思う。
それと、アイルランドって田舎のイメージがあって物価が安いって思うかもしれないけどイギリスとほとんど変わらない。
アイルランドを旅するバックパッカーは、覚悟してね。


◇移動手段はこうでした

もちろんレンタカー。
今回はちょっと高くついたけど、レンタカーで旅すること自体はかなりお勧め。
アイルランドの醍醐味である美しい自然を楽しむには車で移動するのが最適。
道路はちゃんと整備されているし、日本と同じ左側通行で違和感はない。
ラウンドアバウトと呼ばれるロータリーがちょっとクセものだけど、これは何度も間違えながら慣れるしかない。
ガソリンは1ℓが220円くらい。
かなり高いので割安で燃費もいいディーゼル車を借りたほうがお得。

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もし公共の交通機関で旅するなら、地方に行ったらゲストハウスなんかであっ旋している日帰りツアーに参加することになると思う。
アイルランドの観光地は街から離れているところが多いので、公共交通機関で観光するのはちょっと難しそう。
何人かヒッチハイクしている人も見かけた。
アイルランドではヒッチハイクは割とやりやすいらしいよ。

あと各地のインフォメーションセンターには地図のほかに地域別のガイドブックが置いてある。
もちろんすべて無料。
英語しかないけれどかなり役に立った。

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◇こんなお宿に泊まりました

アイルランドにはたいていの街でドミトリーのあるゲストハウスを見つけることができる。
広いキッチンやWi-Fiもあって、バックパッカーにとっては使いやすい宿が多い。
スタッフの対応もいい。
駅やバスターミナルの近くにあるゲストハウスも多いので、交通の便もいい。
ただアイルランドは物価も高いので、ドミトリーでも1人15ユーロくらいするのが難点。

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カウチサーフィンを利用すると、アイルランド人とも触れ合えていい思い出ができるはず。
ダブリンとクリフデンで計4泊ホームステイすることができて、とても楽しかった。

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◇これが一番うまかった!

ケンゾー 「ギネスビール」
エニスという小さな町の地味なパブで飲んだ念願の本場のギネスビール。
思わず「何これ!?うっまー!!」と叫んでしまったほど衝撃的に美味しかった。
きめが細かくクリーミーな泡、濃厚でほのかに甘くコーヒーのような後味。

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ぐびぐびと飲みたい衝動を抑えて一口一口しっかりと味わいながら飲む。
ゆっくりと流れる時間に身を委ねながら、じっくりとグラスを傾ける至福のとき。
このあとギネスは違う場所で何度か飲んだけど、この店で飲んだギネスを越えるものにはとうとう出会えなかった。
運命の出会いだったんだと思う。
このギネスを飲むためだけに、またアイルランドに行きたいって思える。

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イクエ 「みんなとの食卓のごはん」
正直言って、一番おいしかったのはケンゾーと同じエニスのバーで飲んだギネスビール。
もはやあれはビールとは別物だった。
ビールと言うよりもおいしいコーヒーに近い味。
「え?なんでコーヒーの味?」って飲みながら何回も言ってしまった。
ふたくち目以降もコーヒーの味がするってわかって飲んでるのに、「え?なんでコーヒー?」ってまたびっくりするくらい。

でも食事で思い出深いのは、クリフデンでショーンが作ってくれたオーガニック野菜の煮込み料理とダブリンの女子大生たちと食べたお好み焼きかな。

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◇おすすめ!!一番良かった場所

ケンゾー 「車窓からの眺め」
6日間のドライブ楽しかった~ ♪
運転が憂鬱になることなんてまったくなかった。
いつでもどこでも窓の外に広がるのは美しい景色。
同じなようでいて、じつはとてもバリエーション豊かな風景。
雨に降られることもあったけど、おおむね天気に恵まれたのがよかった。
青い空と白い雲、太陽の光を受けて鮮やかに輝く緑の牧草地、そしてかわいい牛や羊の赤ちゃんたち。
「きょうはどんな景色が待ってるかな?」って毎日車を運転するのが楽しかった。
アイルランドのふつうの景色が素晴らしい。

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イクエ 「アラン諸島のイニシュモア島」
アイルランドの原風景が広がっていたイニシュモア島。
ずっと続く石垣、味わいのある民家、荒涼とした大地。
でもそのなかでも印象に残っているのは打ちつける波!

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ものすごい轟音と崖の上まで飛んでくる波しぶきは大迫力で、足がすくむほどこわかった。
でもいっぽうで、とても美しいと思った。
ダイナミックな波の動きはずっと見ていても飽きない。
わたしが一番好きな画家は葛飾北斎なんだけど、北斎の絵『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』の荒れ狂う海そのままの世界に感動した。

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◇ふらり ゆるり アイルランドの感想は?

ケンゾー
アイルランド=「自然が豊かな国」っていうイメージはなんとなく持っていたけど予想以上に素晴らしかった。
とくにスペシャルなものがある訳じゃないんだけど、どこを見渡しても素朴な美しさがある。
それとレンタカーで旅したことが大正解。
自分たちのペースで気の向くままに美しいアイルランドを巡ることができてよかった。
もう一度じっくり時間をかけて旅したいなあ。

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イクエ
ずっと行ってみたかった国のひとつ、アイルランド。
想像していた以上に緑豊かで、美しいところだった。
もっと長くじっくり旅したかったな。
ひとつの街に最低3日くらいはのんびり滞在するのがいいと思う。
老後に金銭的余裕があったら、またアイルランドに行ってアラン諸島に1週間くらい滞在してぼーっとしたいな。
アイルランドの言語もケルト文化も今は廃れてきているのがちょっと残念。
アイルランドの文化が若者にも継承されていき、イギリスとは違うアイルランドらしさがこれからも残っていくことを願っています。

ケンゾー、6日間運転おつかれさまでした!!

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外国人の夢「あのソースを飲み干したい!」

2014.06.07 06:16|アイルランド☞EDIT
毎日お尻のところに穴が空いてるパンツをはいている夫をもつイクエです。
パンツでウロウロするからしょっちゅう穴が目につく。
一枚以外すべて穴空き。
早く買ってほしいんだけど「物価の安いところで」って買ってくれないんだよね。
ようやくヨルダンで一枚買わせたんだけど、もう一枚くらい買い替えてくれないかな。
後ろだから自分は見えないから気にならないんだろうけど。

とうとうアイルランドレンタカーの旅の最終日を迎えてしまった。
6日間は短かったな~。
せめて10日あったらよかったんだけど、仕方がない。
財布と相談して6日間にしたから。

きょうは大自然に囲まれたクリフデンのショーンの家から、ぶーんとひたすら東に走って首都のダブリンに戻る。

ダブリン

レンタカーの旅が終わってしまうのは名残惜しいけど、ダブリンでまたあの子たちに会えると思うとわくわくする!
そう、また女子大生たちのシェアハウスに泊めさせていただくのです♡

わたしがこんなに嬉しいんだから、アラフォーおやじのケンゾーなんてもっとときめいているだろうね。

クリフデンの自然を目に焼き付けながら、車を走らせる。

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毎日快晴とはいかなかったけど、それでも気持ちのいい天気に恵まれたことはラッキーだった。
スピードを上げてハイウェイを走る。
ハイウェイの隣では、猛スピードの車におかまいなしでのどかに羊たちが草を食べている。

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アイルランドのハイウェイはほとんど無料なんだけど、首都のダブリンの出入り口と他のわずかな地域にだけ料金所がある。
でも、この料金所をかわすための脇道もあるし、料金所の手前には「この先料金所あり」の看板があるから、そんなときはいったんハイウェイをおりる。
少し回り道にはなるけれど、そのぶんアイルランドのかわいい街を通り抜けドライブを楽しめる。

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ドライブのときのランチはいつもスーパーに立ち寄ってパンや野菜、チーズなんかを調達。
適当な場所を見つけてのんびりピクニックを楽しむ。
こんなこともきょうで最後かあ。

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ダブリンに近づくにつれて交通量が増えて、建物も密集してくる。
いよいよ、都会に舞い戻る。

ダブリンに入って迎えてくれたのはこちらの工場。

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細長い大きなタンクのようなものが立ち並び、煙突もちらほら見える。
この工場、何を作ってるでしょ~か?

答えは・・・。

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ギネスビール!
ギネスの工場は繁華街にど~んと建っている。

でも、アイルランドで一番失望したことはこのギネス。
ケンゾーなんてアイルランドで一番楽しみにしていることはギネスを飲みまくることだった。

でも、その夢叶わず・・・。

だって高いんだもん!
なんで?
酒税が高いのかな。

バーで1杯の相場は4~5.5ユーロ。
日本のアイリッシュバーで飲むほうが安いんじゃない?
700円以下で飲める気がする。

激安スーパーでギネスの500mlの缶ビールで2.5ユーロくらい。
これも日本と変わらない?

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戻ってきた女子大生たちの家。
今夜は彼女たちからある日本食をリクエストされた。
あなたたちのためなら、がんばって作るよ!

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近くに中国人が経営している大きなスーパーがあって、中華食材以外にも日本の食材も買うことができる。
モヤシも売っていた。

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リクエストされたのはOKONOMIYAKI

お好み焼きって、あのソースが決め手だよね。
あのソースがなければ、もはやお好み焼きではない。

果たしてあのソースは手に入るのか!?

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中国人のスーパーで買えた!
ちなみに隣にはオタフクの焼きそばソースまで陳列されていた。

イクエとケンゾーがお好み焼きを作ったので、彼女たちも何かを作ってくれる模様。

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さて、料理ができあがりました ♪

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ビザ アンド ジャパニーズピザ♡

ここで暮らしている4人娘(インドネシア・フィリピン・スウェーデンからの留学生)とその友だちも加わって国際色豊かにみんなで楽しくいただきます!

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お好み焼きってもちろんソースが欠かせないけど、あれもないと物足りない。
鰹節!!

さすがに鰹節は手に入ら・・・

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あった!
彼女たちの家に。
じつは彼女たちが大学で勉強しているのは、食のマーケティング。
大学の調理室には世界各地の食材があって、もらってきたんだって。

東南アジア出身だし、ヨーロッパ出身のお友だちもアジア好きなのでみんな箸を普通に使える。
お好み焼きは大好評。

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いや、正確に言うとお好み焼きじゃなくて「お好みソース」をみんな絶賛。

「このソース、めちゃくちゃおいしい!!」
「買っていつも家にストックさせとこう。」
「何が入ってるんだろう。」

ソースの取り合いになって、余ると思っていたソースが空っぽになってしまった。

彼女たちにお好み焼きの作り方を聞かれたから教えてあげた。
ついでにお好み焼き屋さんについても。

「日本のお好み焼き屋さんは、店の人に焼いてもらうところと自分で焼くところがあるんだよ。
自分で焼くところは、テーブルに鉄板が付いてて、ソースとか鰹節とかも置いてあるの。」

「ソースが置いてあるの?
かけ放題なの?
っていうか、それ、ソースをごくごく飲んでもいいってことだよね!!」

「う・・・うん。
飲もうと思えば飲めるよ。」


イクエとケンゾーにとって、ごくごく飲みたいのはお好みソースよりも生ビール!!

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彼女たちと夜のダブリンに繰り出す。
アイルランドのビールも飲み納め。
飲み納めっていうほど、たくさん飲んではないけどね。

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生演奏もやっていて、若者たちで大盛況のバーへ。
このバーはいつも賑わってるんだって。

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ずらりと並ぶ生ビールのサーバー。
どれにしようかな。
やっぱり最後も黒ビールかな。

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かんぱ~い!!

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ちなみにクリサントとアメリンダはインドネシア出身。
インドネシアはイスラム教徒が多いけど、彼女たちはクリスチャン。
お酒が好きで、たまにこうやってみんなで飲みにくるんだって。

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みんなで飲むビールはおいしい。
だけど、やっぱり同じギネスの黒ビールでもエニスで飲んだビールとは比べ物にならない。
まったく違う銘柄の味がする。
何の情報もなく入ったあの小さなバーは、もしかしたらアイルランドで一番のバーだったのかもしれない。

翌朝は、早くに彼女たちの家を出発。
「かわいいかわいいみんな、ありがとう~♡」

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アイルランドの朝焼けを見ながら、バスに乗った。
港まで行ってイギリス行きのフェリーに乗らないといけない。

港に直行すると思って乗った路線バス。
だけど、運転手のおじさんが言う。
「このバスは途中までしかいかないよ」

「ほら、ここで降りてあそこで別のバスに乗り換えるんだよ。」

間違ったバスに途中まで乗ったけど、運賃は払わなくてよかった。

運転手のおじさんは「日本は好きな国なんだ」って言ってた。

別のバスに乗り換えようと思ったけど、地図で見ると港はそんなに遠くない。
まだ時間はある。
朝のダブリンは輝いている。

「歩こうか。」

朝日を浴びた美しい橋。
アイルランドのシンボル、竪琴(ハープ)をデザインしたもの。
アイルランドでは古くから竪琴が親しまれている。

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もう2キロくらい歩いてるんだけど、港はなかなか見えてこない。

ヤバい、出港時間に間に合う?

港の敷地に入ったはいいけれど、敷地にも貨物用の道路があって広すぎる。
わたしたちが乗るフェリー乗り場まであと2キロはありそう。

「もうヒッチハイクしないと間に合わない!」

早足で歩きながら指を立てるけど、なかなか車は止まらない。
どうしよう。

ようやく一台の車が止まった。

「途中までしか行かないけど、乗せてあげるよ。」

その車に乗ろうとしたら、港をパトロールしているスタッフの車が横に止まった。

「なにしてるの?
ここでは車は停止してはいけないんだよ。」

係員はドライバーに忠告している。

「いや、でもこの子たちがフェリーの時間に間に合わないみたいで途中まで乗せてあげようと思って。」

あちゃ~、申し訳ないことをしたなあ。
見逃してくれないかなあ。

心配していると、その係員が言った。
「わかった。
わたしの車に乗りなさい。
連れて行ってあげるから!
早くしないと間に合わないよ。」


係員はわたしたちを車に乗せてくれて、無線でフェリーのチェックインカウンターに連絡までとってくれて、わたしたちは無事乗り遅れることなく出港することができた。

最後に優しい人たちに出会えてよかった。
助けられてありがたい。

重い荷物を背負いながら何キロも歩き、焦っていたから、一気に緊張が解けて疲れがどっと押し寄せる。

安心したのか、フェリーのソファーに腰かけると急にお腹が空いてきた。
かわいい女子大生たちが作ってくれたあれを朝食代わりに食べよう。

「これ、持っていって食べてね♡
2人分なくてひとつしかないんだけど。」


そう言って渡してくれていた。

一口食べる。

「おいし~い。
なつかし~い。」

彼女たちがもたせてくれたもの。

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どら焼き!!
学校の授業で作ったんだって。

懐かしい日本の味をかみしめ、アイルランドの思い出もかみしめながらイギリスへと向かう。
イギリスでも、素敵な再会が待っている。
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ケルト文化が残る島は豪快な自然が残る島

2014.06.06 06:21|アイルランド☞EDIT
しゃっくりが出はじめるとなかなか止まらないケンゾーです。
ヘタしたら寝てるときも止まらなくて朝しゃっくりで目覚めることも。
しゃっくりになるとテンションがかなり下がっちゃうんだよねえ。

多趣味なショーンは仕事へ、ほぼ無趣味なケンゾーとイクエは観光へ出発。
向かうのはアラン諸島でいちばん大きなイニシュモア島。

イニシュモア

ショーンの家からフェリー乗り場までおよそ60km離れている。
フェリー乗り場に着いたのは出港時間の9時半ぎりぎり。
ネットから予約するとフェリーのチケットを割引料金で買える。
フェリー乗り場へ向かいながら携帯で買おうとしてたんだけど間に合わなかった。
ばたばたと窓口で正規料金を払う。
往復で1人25ユーロ。

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天気が気がかりだったんだけど、晴れてよかった。
出港して2時間、イニシュモア島が見えてきた。
なんだか平べったい島だね。
微妙な間隔で家がぽつぽつ建っている。

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島に上陸 ♪
船から降りるときって、列車や飛行機とはまたひと味違ったわくわく感がある。
どんな島なんだろうね、楽しみだ。

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港のすぐ横にびっくりするくらいきれいなビーチが。
いいねえ、夏は海水浴客でいっぱいになるのかな。

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イニシュモア島を観光する方法はミニバスツアーに参加したり、タクシーをチャーターしたりといくつかあるけれど、いちばん手軽で安上がりなのはレンタサイクル。
ショーンも自転車で回るのがいちばんいいよって言ってた。

港のそばに4軒ほどサイクルショップがある。
レンタルの値段はどこもいっしょで1日10ユーロ。
ママチャリからマウンテンバイクまで店によって置いてある自転車が違うから一通り見て回ったほうがいいかも。
それと冬場は手袋があったほうがいい。
レンタルはできないので持参しないといけない。

自転車に乗るのはイラン以来。
イランでは自転車旅にチャレンジしたけど、イクエが3日目に転倒してリタイアしてしまった。
ちょっと顔が緊張してる?
やっぱりあの転倒したときのことが頭をよぎっちゃうかな。

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それじゃあ、イニシュモア島サイクリングのスタート ♫
ちょっと心配だったからイクエに
「大丈夫?イランでこけた事思い出してこわい?」
って聞いたら、
「そんなの思い出さんよ。
 もともと自転車乗るの下手くそで緊張するけん。」
だって。
やっぱり心配やなあ。

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小学6年生の平均身長しかない34歳のイクエ。
サドルをいちばん低くした自転車で颯爽と走っていく。
いいよ、その調子!

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アイルランドといえば石垣。
イニシュモア島も積み上げられた石垣だらけ。
イクエの背丈と同じくらいの高さがある。

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しばらく自転車を漕いでいると住宅が姿を消し、海に出た。
島だから海に突き当たるのは当たり前のことなんだけど、なんだか海を見るだけでテンションがあがる。
家がまったくないこんなところにも石垣が。

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ていうか、どこを見回しても石垣だらけ。
積み上げるというよりは、組み上げるっていう感じ?
よく見るとかなりアクロバティックで絶妙なバランスで積まれている。
なんのためにいつ、誰が作ったんだろう?

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海沿いまで行ってみる。
島の大西洋側は断崖絶壁。
波が切り立った崖にぶつかりドーン、ドーンという重低音が辺りに響く。

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崖に打ち寄せる波、崖にぶつかり沖へと戻る波。
かき回され白波が立ち泡立って洗濯機のよう。
だけど美しい。

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フィッシャーマンズセーター(アランセーター)って知ってる?
太い羊毛を使って、縄のような鎖のようなデザインに編み込んであるセーター。
こんな波の高い過酷な海で働く漁師たちの妻が、無事を祈って編んでいたセーター。
セーターの縄の模様は家系によって違っていて、万が一漁師たちが海で遭難し遺体が見つかったときにも身元がわかるようにしていたんだって。
この海を前にすると、そんなセーターが編まれていたのも納得がいく。

もうちょっと先のほうまで歩いてみる。
あたり一面黒っぽい岩だらけ。
こんな景色も生まれて初めてだ。

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こんなの見たことある?!
黒い石で組み上げた石垣がどこまでもどこまでも続いている。

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どんだけ時間かかったんだろう。
そもそも何のため?
家は無いし、放牧地でもなさそうだし、なんで?

この先にスゴい絶景が待っていた。
断崖が円を描くようにくり抜かれ、海がぽっかりと口を開けている。
あまりの迫力にイクエの腰が引けている。

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次から次へと大波が押し寄せ崖にぶち当たり、波同士が激しくぶつかり、何十メートルもあるこの崖の上まで水しぶきが舞う。
あまりの迫力に言葉を失う。

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この迫力をそっくりそのまま伝えられないのが残念!
ドーン!ドーン!と腹に響く波の音、足が震えるくらいのダイナミックなロケーション。
自然のスケールは桁違いだね。

さらに先まで行くと・・・岬になっている。
そこにはうずたかく積み上げられた例のものが。

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ど、ど、どんだけー!!
これまで見てきた石垣とは比べ物にならないスケール。
なかなかどうして、人間も負けてはないよね。

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これは「The Black Fort」、現地語で「ドン・ドゥカハー」と呼ばれている古代遺跡。
城壁や居住地として使われていたと見られている。
いったい何個の石が使われてるんだろう。
途方もない時間と労力だ。

イニシュモア島にはほかにもこんな古代遺跡があって、古いもので紀元前2000年から1000年のものもある。
石器時代にイベリア半島や大西洋を渡ってきた農耕民族がこの島に住み着いたらしい。
今は岩ばかりの島だけど、昔は土があって木が生い茂っていたと言われている。

内陸に戻るとおじいちゃんが畑仕事をしていた。
アラン諸島は石灰質の岩盤でできている島。
わずかな土が強い風で飛んでいってしまわないように石垣で畑を囲み、砕いた岩盤と粘土とさらに海藻を混ぜて土を作ってるんだって。
古代からの先人の知恵なんだね。

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自転車で次のスポットへ。
島のメインロードを走り抜ける。

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島には紀元前数千年前から人が住んでいた形跡があるけれど、ケルト人が海を渡ってこの島にやってきたのは紀元前5世紀ごろだと言われている。
その後、カトリックの修道士たちが島にやってきて教会を建てていったんだって。

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16世紀になるとこの島にもイギリスの支配が及んだけれど、それでも海で隔てられているので、ケルト文化や伝統が根強く残った。
島はもっともアイルランドらしい場所として知られている。
アイルランド言語を話す人たちも多い。
そんなアイルランド文化を廃れさせないために、政府はここを無人島にせず守っていきたいようだ。

ショーンが言うには、この島の住民はお金持ちらしい。
なんでも政府から補助金がもらえるそうだ。
「働かなくていいから昼過ぎまで寝て、起きたら酒を飲んでまた寝る生活だよ」なんて言ってた。
たしかにそれぞれの家は大きくて庭も広い。

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およそ30㎢の島に現在900人くらいが暮らしている。

立派な家に混じって古い伝統的な家もちらほら見かける。
白い石壁にわらぶきの屋根。
こびとが住んでるようなかわいい家や魔女が毒薬を作ってそうな渋い家も。

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比較的新しそうなこの家。

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母屋の横にちょこんと建ってるのは、たぶん犬小屋。
おそろいでめちゃくちゃかわいい。

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石垣に挟まれた小道を進んでいくとまた海に出た。
今度は雰囲気がひと味違う。

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テーブル状の岩が段々になった波打ち際。
黒い岩が波をかぶり轟音とともに洗い流される。
これも豪快な景色だ。

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自転車を置いて岩の上を歩いていく。
すぐ横にはゴツゴツとした崖が切り立っている。
波の音が聞こえて見上げると青い空、なんだか海の底を歩いてるような不思議な感覚。

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ところどころ岩の上に水たまり。
潮が満ちたらここまで水が来るのかな?
逃げ遅れたらアウトだな。

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水たまりにはまらないように気をつけて歩く。
この先に何があるのかというと・・・

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なんだこれは!?
テーブル状の岩に四角い穴が空いている。
天然のものにしては、ちゃんと長方形になっていてできすぎている。
大きさはまさに50mプールくらいある。

ここの名前は「The Worm Hole」。
虫食いって意味だけど、そんなかわいいものじゃない。
波が上下するたびにプールの水位もゴオオオーといいながら上下する。
豪快な自然の鼓動。

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大きな波が押し寄せプールへ豪快に流れ込む。
大量の波を飲み込み一気に満杯になるプール。

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波が引くとプールも水を飲み干し引いていく。
そうとう喉が渇いてるんだね、この島は。

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イニシュモア島は全長およそ15km、幅およそ3km。
自転車をつかっても全部まわるには、1日じゃ足りない。
向こう側にはもうひとつの断崖絶壁のドン・エンガスが見えるけど、船の時間が迫っている。
ここからの眺めで満足しておこう。

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イニシュモア島には、そんなに高くないゲストハウスもいくつかあるので時間がある人は島に1泊してもいいと思うよ。

でも、アイルランドの豪快な自然を楽しめたし、イクエはこけることなく自転車に乗れたし、ふたりでかけがえのない一日を過ごすことができたね。

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アイルランドレンタカーの旅も残すところあと1日。
あしたはダブリンに戻らないといけない。
あっという間だったなあ。
寂しいけど、また女子大生たちに会えるからまいっか ♫
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うらやましい生き方 日本でもできれば

2014.06.05 06:06|アイルランド☞EDIT
久しぶりにストレッチをしたら、体が硬すぎてびっくりしたイクエです。
こまめにストレッチしないと、あと10年後にはおばあちゃんになってしまうよ~。

レンタカーでアイルランドを旅しているイクエとケンゾー。
カウチサーフィンでホームステイ先を探していたけどなかなか見つからない。
ダブリンでは女子大生の家にホームステイさせてもらったけど、彼女たちは東南アジアからの留学生だった。
それはそれでとっても楽しいけど、できるだけアイルランド人の生活に触れたいから地元の人の家にも泊めてもらいたいなあ~。

唯一見つかったホームステイ先。
それはクリフデンというアイルランド西側のゴールウェイ州の田舎の街。
いまでもアイルランドのケルト文化が色濃く残っている。

クリフデン

田舎だけど、ここはコネマラ国立公園という美しい大自然に囲まれた場所。
コネマラ国立公園には、美しい湖や渓谷、動物たちが生息する山々が連なっている。

車が進むにつれて見えてきたのは荒々しくもひっそりとして穏やかな手つかずの大自然。

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点在する湖には小さな島がいくつも浮かんでいる。
コネマラの魅力は、刻々と変わる空模様によって印象ががらりと変わること。
そして、そのどんな表情もユニークで美しいということ。

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ここでも、あちこちに生まれたての子羊たちが軽やかに草原を駆け回っている。
ときには母親からお乳をもらっている子も。

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きっと人口よりも羊の数のほうが多い。
飼い主がわかるように、羊たちには赤や紫でマークがペイントされている。
小さな体にべっとりとペイントされているのはなんだかかわいそうな気もするけど、本人たちはいたって気にしてない様子。

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何千匹、何万匹の羊たち。
フェンスに囲まれた放牧地を走り回るのはいいけれど、脱出して道路に飛び出している羊たちも多い。
草を食べることに夢中で、車なんて気にせずに道路脇に生えた雑草を必死に食べている。

「あっ、羊!」
「あぶない!」

そんなことがよくあるし、実際車に轢かれて倒れている羊も見てしまった。

クリフデンに向かっていると、開け放った車の窓から、「メェ~ メェ~」という声が聞こえてきた。
その鳴き声はとても甲高くて、大人の羊のものとは違う。

でも、ここに羊の群れはない。

「こんなところに?」

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ケンゾーがとっさに減速し、バックした。

甲高い「メェ~ メェ~」はどんどん大きくなっていく。

「あ!!いた!」

迷子になってる子ひつじ。
いったいどこの子?

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ずっと仲間を探している。
でも、ここから見える範囲にほかの羊はいない。
体にペイントもされていないし、どこからやってきたんだろう。

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イクエとケンゾーには親を探してあげることもできない。
どうしようもなくその場を離れた。
「きっと、その甲高い鳴き声を聞いておかあさん羊が探しに来てくれるよ」って願いながら。

きょう泊まる家は人里離れた森の奥にある。
住所を聞いたけど、細かい番地がなくて地図にも載っていなかった。

ホストに家の場所を聞いたらこんなメッセージをもらった。

「幹線道路から右側の脇道に入る。
その道を1.5キロくらい進むと森が見えてくる。
森を抜けたところの左手に石造りの家がある。
この家が隣人の家。
その石造りの家からさらに300メートルくらい進むと白い家と石でできた車庫のある建物が見える。
それが我が家です。」

大丈夫かなあ。
この説明通りに行けば、たどり着けるのかなあ。

不安になりながら、まずは最初の指示「右側の脇道」らしきものを見つけて曲がった。

ほんとうにこの道で合ってるのかな。

「あ、あれじゃない!?
 石造りの家は!」


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たしかに石造りだけど、まだ曲がって500メートルも走っていない。
それに森なんてまだ見えてない。

「いや~、違う気がする。」
「うーん。じゃあ、もうちょっと進んでみようか。」

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進むに従ってどんどん山の中に入っていく。
もう2キロくらい来たと思うんだけど。
さっきの家から、ほかの建物を見ていない。

こういうとき自然に笑いが出てくる。

「きょう、いったいどんなところに泊まるんだろうね。」
「大丈夫かねえ。」

ちょっと不安ではあるんだけど、ワクワクして楽しみでもある。
わたしたちはいったいどこに行き着くんだろう。

「見て!あれ!
 森じゃない?」


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たしかに道順の説明に「森が見えてくる」と書いてあった。
やっぱりさっきの家は違ったんだ。

森を見てちょっと自信を取り戻したわたしたちはそのまま車を進めて森を抜けた。

すると「石造りの家」が姿を現した。

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間違いなくこれでしょ。
石造りの家は。
どうやってこんなふうに石を隙間なく詰めて家を建てたんだろう。
本当にアイルランド人の石積みの技には感心する。

さらに300メートル進むと白いものが見えてきた。

「あれだよ!間違いない。」

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家の前で車を停めると、大きな犬が吠えながら車のまわりをぐるぐると走りはじめた。

「こらこら、危ないよ。」

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ドアを開けた途端、体をすり寄せる犬。
ご主人さまはどこかな?

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きょうお世話になるのはここで一人暮らしをしている男性。
名前はショーン。
ショーンという名前は、アイルランド人の代表的な名前なんだって。
もちろんショーンはアイルランド生まれのアイルランド育ち。

ショーンは夕食の準備中だった。

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「僕は野菜料理が好きなんだ。
 オーガニックのね。
 人にも自然にも優しいから。」


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何ができるのかな。
楽しみ♡

この家はそんなに大きくはないけれどゲスト用の寝室がある。
2つのベッドがある部屋をわたしたちのために用意してくれていた。

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なんかまるでペンションみたい。

外に出ると、雄大な景色。
誰もいない、とても静かな場所。

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だけどここでも「メェ~ メェ~」って声だけは響いている。

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数十匹はいる。
でも近くに羊の小屋なんてなさそう。

「羊を飼ってるの?」
「ちがう、ちがう。
 近くの人の羊だよ。」

「羊たちは、夜どこに帰っていくの?」
「そのまんま。
 ずーっと放し飼いだよ。
 羊はどこの羊もそうなんだ。
 小屋なんてないよ。
 羊は特殊な毛を持っているから、
 夜露に濡れても雨が降っても大丈夫なんだ。」


雨に濡れても大丈夫な羊毛だけど、ショーンが言うにはアイルランドでは羊毛産業は衰退しているのだそう。
今は高いウールのセーターよりも、安いアクリルのセーターのほうがどの国でも人気。
羊毛の売値は下がっているし、羊の毛を刈る作業は面倒だし、人を雇うにもお金がかかるから見合わないんだって。

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「夕食の準備ができるまで、お茶でも飲んでて。」

暖炉からはパチパチと薪の燃える音がする。
ゆっくりと時間が流れている。

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「ゆっくりと時間が流れる」というのはなんて贅沢なんだろう。
日本にいるときはいつも何かに急かされていたし、ちょっとでも時間があれば「あれもしないと、これもしないと」って思っていた。
ちょっと待たされるだけで「時間がもったいない」と思っていた。

何にも急かされず、ただそこに身を置いて時間の流れを感じる。
体も心も満たされていくのがわかる。

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「趣味はなに?」
ショーンが聞いた。

「趣味ねぇ・・・。
たぶんその質問を日本人にすると、たいていの日本人は答えに詰まるよ。」

「どうして?」
「だって、趣味がない人が多いから。
まあ、趣味って言ってもだいたい映画やテレビを見るとかジムに行くとか。」


ショーンはたくさんの趣味を持っている。

トレッキングにマラソン。
海に行ってとことん泳ぐこともしている。
ダイビングも好きだし、釣りも好き。
海外旅行もたまに行っていて、部屋には世界の絶景の本。
それにバンジョーやギターのセッションだってする。

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サイクリングも好きで、写真を撮るのも好き。
この部屋にはショーンの趣味のものであふれている。

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「趣味がない日本人は休みの日は何してるの?
趣味がないなんて理解できないよ。」

「だって、仕事で疲れるんだもん。
休みの日は何もせずに体を休めてる。
家族をもっている人は、平日は子どもと遊んであげられないから子どもの相手をしたり。」


日本に帰ったら、がんばってショーンみたいに趣味をつくろう。

いや、「がんばって」っていうのがそもそも変なんだ。
でも日本にいると趣味をするにも、時間をつくって労力をつかってがんばらないとやっていけない。

多趣味のショーンにはまだ趣味があった。
そう、料理。

「できたよー。」

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野菜たっぷりの煮込み料理。
ホクホクの有機栽培のジャガイモといっしょに。

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シンプルな料理だけど、幸せになる料理。

あつあつっておいしいな。
野菜ってこんなに甘かったんだ。
あぁ~、人生に感謝。

ラジオからはアイルランドの心地よい民族音楽が流れている。

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ショーンは2匹の大型犬といっしょに暮らしている。
どちらもシープドッグ。
羊飼いの人から譲り受けた犬。

この家も、もともとは羊飼いの人の家で空き家になっていたのだそう。

ショーンはこの近くの田舎の街で育っている。
田舎の街はコミュニティーも小さくて、人付き合いも濃厚でわずらわしさを感じたので、数年前にこの人里離れたところに引っ越してきたのだそう。

自然が大好きで多趣味のショーンにとっては、こんな場所で一人で暮らしてもけっして孤独じゃないのだろう。

たまにこうやって旅人もやってくるし。

こういう生き方もいいなって思う。

ショーンは港にボートももっていて、たまにボートでアイルランドの島巡りをしている。

たくさんの趣味をもっていて、ボートももってるなんてお金持ち?なんて思うかもしれないけど、いたってふつうだ。

ショーンには固定の仕事はない。
夏はトレッキングのガイドをやるし、シーズンオフのいまは街に行ってペンキ塗りの仕事をしている。

それでもこんなふうに豊かな生活ができている。

よく外国の人と話していて不思議に思うことがある。

「どうして日本人のほうが働いて稼いでいるのに、この人たちの生活の方が優雅なんだろう?」ということ。
一生懸命働いているのに、どうしてお金に余裕がないんだろう。

かつてのイクエとケンゾーの生活を振り返って思うことは、まず継続的な無駄遣いが多かったということ。
たとえば飲み代。
働いていると会社の人や付き合いのために飲みに行くことが多い。
さらに、仕事のストレスを発散させるためにみずから飲みに行くことも多い。
一回飲みに行けばなんやかんやで4000円くらいかかる。
これを月に何回やっていたか・・・。

でもあんなにがんばって働いていたんだから「飲みに行かないとやってられない!」よね。

フランスで聞いたことを思い出す。
「フランス人は外食はめったにしない。
お金がかかるから。
そのかわり数か月に一度、家に友人を数人招いてホームパーティーをする。
3か月くらい前から、どんな食事を出そうかな、どのお皿を使おうかなって計画してわくわくする。
招かれるほうも3か月くらい前から、お土産に持っていくワインはどれにしようかな、どの服を着ていこうかなってあれこれ考えてわくわくする。
その小さなホームパーティーを楽しみにして仕事をがんばれる。」


この話を聞いたとき、いいなあ~って思った。

日本はとてもストレスがたまる場所で、そのストレスを発散させるためにお金を使うことが多い。
長期の連休もほとんどないし、日々の短い自由な時間にお金をつかってストレスを解消させる。

パーッと飲みにいったり、絶対に必要な物ではないけど服や化粧品や最新の電化製品を買って満足したり。
それを見据えたマーケティングも功を奏しているから、ついついちょこちょこお金を使ってしまう。

働くことでストレスがたまり、お金を使うから、また一生懸命働かないといけないという悪循環。

外国の人みたいにお金の使い方がうまくなれば、もっと豊かに暮らせるような気がする。

わたしたちのこの旅行も「お金持ちじゃないとできない」なんて思われがちだけど、そんなことはけっしてない。
わたしは34歳だけど、いままで一度も車を買ったことがない。
(大都会の東京だと車を持つなんて難しいけど、九州では持ってる人が多い。)

旅をして1年9か月。
車1台分のお金で、「仕事をしない」ということと「旅」と「生活」の3つをいま達成させている。
帰国後のリスクはあるけど・・・。

そう、リスク。
日本だと将来困らないために今がむしゃらに働かないといけない環境にある。
老後のための貯金、子どもの将来のための貯金。

でも外国人を見ていると、将来よりも今を大事にして生きている人が多い。
日本だとそうはいかないのかなあ。

旅先で出会ったアメリカ人に、日本の健康保険の月々の支払いの額や税金、教育費について教えたら「どうしてそんなに高いの! っていうかアメリカとたいして給料は変わらないのに日本人はどうしてそんなにお金を払えるの?」って目を大きくされた。

わたしが「子どもが親元を離れて一人暮らしして私立大学に通うとしたら、仕送りと入学費と授業料でXX円くらいかかる」って言ったら「日本人はそんなに貯金もってるってこと?」ってびっくりされた。

日本ではその日暮らしってわけにはいかなくて、10年も20年も30年も先のことを見越してコツコツお金を貯めていかないと不安になる。

日本のこのシステム、なんとかならないかなあっていつも思うんだけど答えが見つからない。

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すっかり日が暮れて、ショーンが言った。
「今からバーに演奏しに行くけど、いっしょに来る?」
「バーで演奏やってるの?」
「うん、毎週ね。
 僕はバンジョーで仲間とセッションをやってるんだ。」

「すごいね!もちろん行くよ。」

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クリフデンの街の中のバー。
すでにお客さんがいっぱい。
ショーンは中央の丸いテーブルに腰かけた。

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アイルランドの軽快なリズム。
そのなかにもどことなく漂う哀愁。

ビールと音楽に身を委ねて心地よく酔う。

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お客さんもいっしょに口ずさむ。
ここがアイルランドであることを実感する。
音楽を愛する民。

こうやってショーンの一日は過ぎていく。
きょうもかけがえのない一日だった。


そして、また朝が来る。

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「仕事に行ってくるね。」

ショーンはペンキ塗りの仕事に出かける。

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きょうもショーンのかけがえのない一日が始まる。
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ジャガイモ飢饉に思いをはせて

2014.06.04 06:19|アイルランド☞EDIT
思いのほか物価の高いヨーロッパを長く旅行することになって金欠でお金のことにますますシビアになってきているイクエです。
ペースを速めてはいるんだけどヨーロッパの旅は楽しくて、なかなか脱出できずにいます。
何かいい方法ないかな~。

アイルランドレンタカー周遊の旅、4日目に突入。
レンタカーの旅は6日間なので、早くも後半。
ほんとうはもっと長くゆっくりまわりたいんだけどね~。
レンタカー代も物価も高いからしょうがない。
お金と時間のある方、2週間くらいかけてレンタカーでアイルランドを旅してはいかがですか?
イクエとケンゾーは、年をとってなおかつ金持ちになっていたら老後の楽しみで実行したいです。
まあ、むりかな・・・。

きょうはエニスからクリフデンを目指す。
西側の海岸線を走るルート。

クリフデン

天気も昨日にひきつづき、晴天。
ラッキーだね ♫

晴れてると、なんといっても緑がまぶしい!!
アイルランドは見渡す限り緑一面。
そして緑の絨毯の向こう側は、真っ青な海。
すがすがしい気持ちで満たされる。

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きょうの目的地はクリフデンっていうのは決まってはいるけど、どんなふうに行くのか途中どこに立ち寄るかなんて考えていない。
ガイドブックももっていないから、自分たちの勘を信じて車を走らせる。

「この脇道を入れば海岸に出そう。」
「ちょっと行ってみるか。」

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道が途切れるところに突然海が現れる。
これはアイルランドらしい風景。

波が高く荒々しく激しい海。
でもそのすぐそばには豊かな牧草地が広がり、のどかーに家畜が草を食べている。
このギャップが新鮮。

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大きな空。
広い海。
ちっちゃな自分。

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こんなに波が高かったら、たしかに漁船なんて出すのは難しそう。
漁師たちも命がけだね。

同じ島国なのに、日本とは取り巻く自然が全然違う。

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すさまじい波の音と強い風に身をさらしてリフレッシュしたら運転再開。
再開って言っても、運転するのはずっとケンゾー。
イクエはスマートフォンでナビを見ながら助手席で指示出し。

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なかなかいいルートじゃないですか。

運転続きのケンゾーも楽しそう。
日本でこんな景色を楽しめる道、ないからねー。

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この海をずーと西へ西へと進めばアメリカ大陸にぶち当たる。
そしてかつてアイルランドの人たちは、新しい生活に思いを馳せてアメリカへと渡っていった。

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現在アメリカにいる人のおよそ3600万人、人口の12パーセントの先祖がアイルランド人だと言われている。
ケネディやレーガン、クリントンなど歴代のアメリカ大統領も先祖はアイルランド人で、今のオバマ大統領も母方の先祖がアイルランド人。

1845年から1849年にアイルランドで起こったジャガイモ飢饉のときには数百万人がアメリカ大陸に逃れていった。

ジャガイモ飢饉っていうのは、アイルランドの主要作物だったジャガイモが疫病で枯れてしまったことで起きた食糧難。

ジャガイモの疫病の発生はアイルランド以外のヨーロッパでも同時に起きていたんだけど、ほかの国では貴族や地主が救済してそこまで深刻にはならなかった。

だけどアイルランドの場合は多くの貴族や地主はイギリス側に住んでいて、食糧難にも関わらずジャガイモ以外の食べ物も継続して輸出させていたからアイルランドには食べ物がなくなってしまった。

このジャガイモ飢饉のせいで、少なくとも人口の20パーセントが亡くなり、国外に脱出した人も20パーセント近くいるらしい。

アイルランドには英語とはまったく違う言語があるんだけど、このジャガイモ飢饉でアイルランドの言語を話していた人たちが激減し、英語が主流となった。

いまではアイルランドの言葉を使う人はとても少ない。

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広大な牧草地のなか、ぽつんぽつんと家が建っている。
きっとここに住む人たちは昔も今もたいして変わらない生活を送っているのかもしれない。

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石をびっしりと積み重ねてつくった壁。
牧草地を隔てる石垣もそうだけど、アイルランド人は石を積み上げるのが得意。

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冬は室内はあったかいのかな。
暖炉に火をくべて暖をとるのかな。

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おばあちゃんが暖炉の前で編み物でもしてそうな家。
こんなところで2日くらいホームステイできたらなあ。

「あ、なんか塔みたいのが見えた!」
「お城かな。」

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石造りの塔の向こう側に浮かぶ島は、アラン島のひとつイニシィア島。
「アラン島」って言われるけど正確には「アラン諸島」で、島は3つある。
アラン諸島で一番小さな島のイニシィア島は人口300人くらいなのだそう。

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海を左手に見ながら車を走らせていると、突然道が石灰岩の壁に挟まれた。
青い海もいいけど、こんなバリエーションに富んだ場所もあるからドライブはおもしろい。

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車をとめて、写真撮影。
海岸沿いに近づいて撮ろうと思ったら、そこは断崖絶壁。

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このあたりは断崖絶壁が続くエリア。
近くには「モハーの断崖」と呼ばれる高さ100メートルから200メートルの崖が続いている場所がある。

崖の上からこちらに向かって手を振るケンゾー。
「お~い!」

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「ケンゾー!もっと海に近づいて、寝そべってみて。」
「え・・・。」

いや、きっとこわいよね。
そりゃ、こわいよね。

腰が引けてるケンゾー。

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見ているこっちもこわい。
果たしてケンゾーはできるのか!?

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アラフォーの意地をかけて見事達成!!

この体勢から立ち上がって後ろに下がるときも腰が引けていたケンゾー。
強引なリクエストをして、ごめんごめん。

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この時期のアイルランドは緑がまぶしくてほんとうに気持ちがいい。
この時期に旅して良かった~って思うことはそれだけではない。

この時期だからこそ巡り会えるもの。
それはかわいいかわいい動物の赤ちゃん♡

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春は出産の時期らしく、放牧地にはたくさんの子牛たちがいる。
あっちにも、こっちにも。
それぞれの放牧地には必ずかわいい親子が数組はいる。

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牛だけじゃないよ。
なにこれ!?

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正解は・・・。

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羊の赤ちゃん!
春のアイルランドは羊の赤ちゃんだらけ。

大人の羊それぞれに赤ちゃんが必ずいるんじゃないの?と思うほど赤ちゃん羊がたくさんいる。
親子ばかり。
それでも自分のお母さんがどの羊か、子どもたちはちゃんとわかってるのかな。
たまに間違ってよそのお母さんのお乳を飲むなんてことはないのかな。

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ずっと羊がこの大きさだったら、家で飼えるのになあ。

羊の赤ちゃんを見るたびに「ポケットに入れて持って帰ろうか?」と冗談を言いながら、車を走らせるイクエとケンゾーだった。

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ついに本場のギネスビールとご対面 そのお味は?

2014.06.03 06:20|アイルランド☞EDIT
頭のつむじが2つあるケンゾーです。
そのことをたまに妻にいじられます。
2つはまだいいよ、弟は3つあるからね。

自由気ままに生きてるドンキーに癒やされたケンゾーとイクエ。
名残惜しいけど次に進まないと。
エニスに向けて再出発!

ヨーロッパでは風力発電の風車をよく見かける。
いつも強い風が吹いてるイメージがあるアイルランド。
風力発電にぴったりの気候のような気がするけど、思ったほど多くは風車を見かけない。

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きょうは子どもたちが元気に遊ぶ公園の横でランチ。
ダウンジャケットを着てないと寒いくらいだけど、桜は暖かくなるのを待ちきれずに咲き誇っている

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お腹いっぱいになったところで、午後のドライブスタート
くねくねと牧草地帯を走っていると視界がひらける。
海に出た!

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この対岸の先にきょうのゴール、エニスがある。
フェリーがあるようなので乗ることができたら一気にショートカットできる。
景色もいいし、フェリー乗り場へGO ♫

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はりきってフェリー乗り場に着いたのはいいんだけど、想像以上にフェリー代が高い。
向こう岸は見えているのに、数千円もする
諦めてドライブ続行。
渡り損ねた海を眺めながら車を走らせる。

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お、前から対向車ならぬ対抗馬車がやって来た。
パカパカって感じじゃなくて、車並みのスピードで颯爽と駆け抜けていく馬車。

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馬が道路を走ってるよ!ってビックリするけど、日本もちょっと前まではふつうに馬が道を歩いてたんだよねえ。
今となっては想像するのも難しいよね。

ずっと横目に見ていた海が狭くなっていき、川へと姿を変えていく。
エニスまであと50kmくらいにあるアイルランド第3の都市リムリック。
川岸に建っているのは「KIng John's Castle」。

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この城は12世紀はじめにイングランドのジョン王が建てたもの。
堅い守りを誇ったこの城はイングランドの力強さの象徴だったそう。

城も橋も立派で見事なんだけど、それよりも気になるものが。
白波が立ってけっこう流れが速いこの川でカヌーに乗ってる人がいる。

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しかもあえて波が立ってるところを選んでるみたい。
なんとなくのんびりしたイメージがあるカヌーだけど、これはエクストリーム系だね。

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眺めていた城の脇を通って橋を渡る。
実際に車で渡っているとなんていうことのない普通の橋。

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やっぱり何でもちょっと距離を置いたり、離れて見たほうがいいこともある。
いつでも自分のことを客観的に眺めることができないとだめだなあ、なあんてことを思いながら車を走らせる。

橋を渡ると立派なスタジアムが見えてきた。
サッカースタジアムかな?と思ったら・・・。

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ラグビーのスタジアムだった。
言われてみれば、スタジアムが長細くてラグビーボールの形にデザインされている。
さすがラグビーがメジャーな国、日本にはこんな立派なラグビー専用スタジアムなんてないよね。

ほかにもちょっと変わったものを見かけた。
踏切なんだけど、遮断機が道路じゃなくて線路側についてる。

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車じゃなくて列車にSTOPって斬新。
たぶん廃線じゃなくて現役で使われてる線路だと思うんだけど、車が通ってたら列車が止まるのかな。
歩行者や車に優しい線路。

とんがり屋根の教会が見えてきた。
きょうのゴールの街、エニスに到着。
きょうはおよそ5時間のドライブだった。

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今夜のホテルは川岸に建つ「Rowan Tree Hostel」。
かわいいペンションみたいな外観だね。
ドミトリー1ベッド16ユーロ。
Wi-Fi、広いキッチンあり。

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もともとエニスには寄るつもりじゃなかった。
次の目的地まで行くとなるとドライブの距離が長くなるので、地図を見ながら「じゃあこの町に泊まるか」って感じで寄ると決めた町。
あまり期待してなかったけど、なかなかいい町だよ。
川が流れているからゆったりした雰囲気。

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こじんまりとしているけど、のんびり散歩するのにちょうどいい。

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狭く入り組んだ石畳の路地、所狭しと立ち並ぶ古いけれどカラフルでかわいらしい家、そして街の中心にある教会。
石畳の上を行き交うのは馬車から車へと変わったけれど、何百年も変わらないアイルランドの田舎町の風景が残っている。

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町のランドマークの教会。
とんがり屋根は町のどこからでも見ることができる。

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内部はとてもシンプルで落ちついている。
キリストなどの像には布がかけられてお休み中。
紫色をチョイスするところがおしゃれ。

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とくにこだわりもなく泊まることにしたエニスの町。
だけどふたりには、というかケンゾーにはこの町で避けては通れないミッションがある。
それは、ギネスビールを飲むこと
せっかく飲むなら都会じゃなくて小さな街の古びたパブがいいなってふたりで言いながらこれまでドライブしてきた。

べつにギネスが特別好きって訳じゃない。
黒ビール自体たま~に飲む程度。
でもせっかくアイルランドまで来たんだから、本場のギネスビールを飲んどかないとね。

重要なのはパブ選び。
エニスは小さな街だけど、パブは何十軒とある。
特に有名な観光地ではないエニス。
でもじつはこの街はパブが多くて、パブ巡りを目的にここを訪れる観光客が多いらしい。
ホテルではすべてのパブの場所を記したパブ巡り用の地図まで配っていた。

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どうせなら雰囲気のいいパブで飲みたい。
ガンガン音楽が流れ騒々しい若者が多いような店じゃなく、地元のおっちゃん達がおしゃべりしながら立ち飲みしてるようなこじんまりとした店がいい。
まだ夕方前だけど、いまからリサーチ。
町を歩きながらパブを見つけては1軒ずつ中をチラ見していく。

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そして待ちに待った夜。
ホテルで夕食を食べて、すっかり暗くなった町へと繰り出す。

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昼に目星をつけていた1軒のパブへ。
選んだポイントはまず外観。
派手な装飾がなくシンプル、ていうか渋い。

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窓の下には控えめに「SELECT BAR」。
いいねえ、地元の酒場って感じじゃない?

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しかも隣は酒屋さんになっているから、酒屋さんが経営してるんだろう。

そして中へ入ると・・・

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ほらね!
見るからに地元のおっちゃん、おじいちゃん達ばっかり。
工事現場で着るような反射板が付いた蛍光ベストがいい味だしてる。

アイルランドでは、蛍光ベストを着て歩いているお年寄りをたくさん見かける。
きっと夜出歩くときに、身を守るために着てるんだろうね。
酔っぱらってふらついても事故にあわないように。

カウンターには眩しく光るネオンがずらりと並んでいる。

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これ全部生ビールのサーバー!
アイルランドビールはギネスだけじゃない。
ビール好きにはたまらないね。

パブの店主っていうよりは休日のサラリーマンっていう雰囲気の店主。
店主に聞いたら、このお店は創業100年以上経ってるんだって。
おいしいビールを出す名門店として賞ももらっている。

たくさんあって悩むけど、やっぱりここはギネスをチョイス。

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やっと本場のギネスビールとご対面だー!
コーヒー色したビールとちょっと茶色がかった泡。
見るからにクリーミーな泡がたまんない。

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さあ、念願のギネス、そのお味は?
・・・・うっまーーー!!
なんじゃこりゃあ!!!

もはやビールではない。
濃厚でほのかに甘い。
日本で飲んでたギネスとはまったく別物。

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色はコーヒー色なんだけど、ほんとにコーヒーの味がする。
きめが細かくクリーミーな泡、コクがあって濃厚な味、めちゃくちゃウマい。
人生でNo.1のビールかも。

もうひとつSMITHWICK'Sという銘柄の地ビールを注文。

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こちらはギネスよりもスッキリとした味。
こっちは黒砂糖のような味がする。
ちなみにどちらも1杯4ユーロ。
これで4ユーロなら納得のクオリティ。

地元のおっちゃんたちは1杯のビールを時間をかけて味わう。
注いでもらったら、即ゴクリ、なんてことはしない。
カウンターにビールが出されても、そのままほったらかしで店主や隣の客とおしゃべりをしたり物思いにふけっていたり。
一口も飲まず10分以上放置したまま。
「せっかくの冷たいビールが台無しだよ、炭酸が抜けちゃうよ」なんてこっちは気になってしかたがない。
じつはこれ「サージング」という通なことをしているのだ。
とくにギネスは大量の泡が発生するので、グラスに注いだあと泡が落ちつくまで間を置くことが必要。
これを「サージング」というんだそう。
「待つ人には良いことが来る」って言葉があるくらいなんだけど、この生ビールほんとに10分ほったらかしてもクリーミーな泡はそのまま。
おいしさは変わらない。

おっちゃんたちはちびりちびりと飲んでいる。
まるでウイスキーのように一口一口ちゃんと味わいながらゆっくりとグラスを傾ける。
日本のように、かんぱ~い!ゴクゴクゴク、プハァ、もう一杯!なんて飲み方はしない。
つまみもない。
一杯のビールだけを飲みに来ている。

一杯のビールと向き合い、ビール本来の味をじっくり味わう姿は真剣そのもの。

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このおじいちゃんは一杯のビールを飲み干すのに1時間くらいかけたんじゃないかな。
一口一口愛おしそうに大事に飲む姿はとても微笑ましい。

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こんなおじいちゃんが独りで夜の10時過ぎにパブで飲んでるってのがいいよね。
いい歳の取り方をしてるなあって思う。
最後の最後までマイペースに人生を楽しみたいな。

アイルランドではここ以外にもパブに行ったんだけど、ここのビールが断トツでおいしかった。
同じギネスでも銘柄が違うんじゃないかと疑ってしまうほどパブによって味が全然違う。
もしもう一度アイルランドに来る機会があれば、このビールを飲むためだけにこの街を訪れたいと思うほど。
イクエと何度も「なんであんなにおいしかったんだろう」「なにが違うんだろう、注ぎかたかな」なんて会話を繰り返した。
もし、エニスに行く人がいればぜひこのパブに行ってみてください。
エニスで一番大きな教会の向かい側にある小さなパブです!

きょうはドンキーライフを満喫してるドンキー達に会えたし、本場のギネスビールを堪能できたし、言うことなしの一日だった。
さあ、あしたはどんな一日になるかなあ。
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こんな夢のような場所があったんだ!

2014.06.02 05:57|アイルランド☞EDIT
ブダベストの空港で自分よりも若いスーツ姿の日本人ビジネスマンを見かけて、あまりの眩しさに目を合わせられなかったケンゾーです。
仕事おつかれさまです。
あ~、日本に帰ってなんしよう?

さあて、アイルランドドライブの旅も3日目。
夜中に降っていた雨も上がって青空が顔をのぞかせている。
絶好のドライブ日和になりそうだ ♫

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今日は北上してエニスという街をめざす。
海を挟んだ向こう側に位置しているエニス。
途中でフェリーに乗るっていうのもありかもね。

エニス

エニスをめざす前にふたりには立ち寄らないといけない場所がある。
なんとなくしか場所は分からない。
でも大丈夫、きっと見つかる。
だってケンゾーとイクエは彼らが大好きだから。
神様がきっと引き合わせてくれる。
青空の下、ドキドキする気持ちを抑えながら車を走らせる。

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乗馬をしている人たちとすれ違う。
かわいい帽子を被ってるなあって思ったら、馬を操っている人もかわいらしい。

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まだあどけなさが残る子どもだった。
おお、かわいい&かっこいいだね。
そして、馬はやっぱりシュッとして様になるね。

田舎の集落が見えてきた。
道を歩いているおじいさんに場所を訪ねると「この先だよ」と教えてくれた。
よしよし、近づいてきたよ!

すこし行くと町の案内板を発見。
ふたりがめざしている場所も・・・ちゃんと載ってる!

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「Donkey Sanctuary」
そう、ケンゾーとイクエがどうしても行きたかった場所は「ドンキーの聖域」。
これまでの旅でがんばって働いているドンキーはたくさん見てきたけど、この地球上にドンキーの安息の地なんて本当にあるんだろうか?

わくわく、ドキドキしながら進んでいくと、おおー、ドンキーがいた!!
駐車場に車を止めると一目散にドンキーたちに駆け寄るイクエ。

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柵に近づくとなんとドンキーみずからケンゾーたちに寄ってきた!!
今まで近づいてくるどころか、目線をそらすドンキーばっかりだったのに。

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今まで出会ってきたドンキーといえば、いつもうつむき加減で目に輝きがなくて哀愁がつねに漂ってる感じだったのに、ここのドンキーたちの目はちゃんと輝いてる!
まさかドンキーから顔をすりすりされるなんて、めっちゃかわいい!

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「ボクもさわって!」
「ボクも、ボクも!」
って感じでどんどんドンキーが集まってくる。
すごい、ほんとうにドンキーサンクチュアリだ。

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ここのドンキーには1頭1頭ちゃんと名前がつけられている。
名前で呼ばれてるなんて、この幸せ者!

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ヘンなことをしているドンキーがいる。
壁に付いてるブラシにお尻をゴシゴシ。
かゆいお尻専用ブラシ?

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それでも「かい〜の!」

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最後はひっくり返って豪快にゴシゴシ ♪
こんなドンキー見たことない。

いままでケンゾーとイクエが見てきたドンキーはいつも働いていた。
ときにはとんでもない量の荷物を運んでいたり・・・

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足でぐいぐい荷物を縛り付けられていたり・・・

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子どもたちにもみくちゃにされていたり・・・

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いつも物陰に隠れていた。

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家畜の中でも虐げられ大事にされないドンキー。
使いものにならないと道に捨てられることも多い。
そんなドンキーたちをあわれに思った男性が、ドンキーの聖域を作った。
今まで数千頭のドンキーたちを受け入れている。

ここの入場料は無料だけど、寄付金を受け付けている。
運営は寄付金でまかなわれている。

ここではドンキーたちは自由。
いつでも好きなだけ干し草を食べることができる。
重い荷物を背負わされることも、ビシバシ叩かれることもない。
まさにドンキーの天国。

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でもここには悲しい記憶をもつドンキーがたくさんいる。
ここは飼い主から虐待を受けていたドンキーや、病気やケガを放ったらかしにされ瀕死の状態だったドンキーたちを保護し、手当している。

目が見えないドンキーや、過去の病気のせいでピンと立ったトレードマークの耳が垂れたままのドンキー、足を治療中のドンキーもいる。

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そんな人間に虐げられてきたドンキーたちがたどり着いた安住の地。
広い敷地に放し飼い。
好きなだけ食べて好きなだけ寝ることができる。

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そして、好きなだけゴロゴロと背中をかくことも。

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ここにはいろんな種類のドンキーがいる。
なかにはドンキーと馬を掛け合わせたものも。

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馬の力強さとドンキーの忍耐力を併せもったドンキー馬が生まれるそう。
頑丈なので戦争で使われてきたんだって。
お父さんがドンキーでお母さんが馬のほうが力強いドンキー馬が生まれてくるそうだ。

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ここでは広い牧場に沿って遊歩道が整備されていて、のんびり草を食むドンキーを眺めながら散歩することができる。
ドンキーだけじゃなくて人間にとっても天国のような風景だ。

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ドンキーたちの小屋に戻るとランチに夢中だった。

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こんなシーン、牛では見たことあるけどドンキーでははじめてだ。
ずらっと並んだお尻、短い足がかわいいね。

まさかほんとにこんなドンキーパラダイスがあるなんて。
まだ3日目なんだけど、間違いなくアイルランドのハイライトだな。
ここに来れて、幸せそうにしてるドンキーを見ることができただけで大満足 ♫

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あまりにも衝撃的だったドンキーサンクチュアリ。
力が入り過ぎてドンキーネタだけでいっぱいいっぱいになったので、この日の続きはまたあした。
いよいよ本場のギネスとご対面でーす。
はたしてそのお味は?
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「教会に飽きた」なんて言わせない!

2014.06.01 06:29|アイルランド☞EDIT
体が凝ってるのでケンゾーに肩もみしてもらいながら「帰国したらたまにマッサージに行けるくらいの経済的余裕のある生活を送れるかなあ」と心配になったイクエです。
でもそのすぐあとに「マッサージに行かなくて済むような肩が凝らない、ストレスレスなゆったりした暮らしをすればいいか」と思い直しました。

アイルランドレンタカー周遊の旅2日目。
きょうはコークから寄り道しながら西へと進み、キラーニーを目指す。

キラーニー

でも、あいにくの雨模様。
アイルランドは雨が多く、風も強いところなのですべての日がよい天気になるとは期待してなかった。
雨が嫌いなケンゾーのテンションは下がり気味だけど、きょうも自分たちのペースでアイルランドを楽しみましょ!

まずはコークから近いコーブという島へ。
島と言っても、橋でつながっている。

見て!この住宅街。
同じ形だけど色はさまざま。
かわいい家々が坂道に沿って並んでいる。

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こんなカラフルな街並みを見ていつも思うのは「自分だったら何色にしようかな」ってこと。
ケンゾーは青だって。
イクエはオレンジかな。
明るくて幸せが舞い込んでくる家庭になりそうだから。

この街は1750年くらいから「コーブ」と呼ばれていた。
だけど、1849年にイギリスのヴィクトリア女王が訪問してから「クイーンズタウン」と呼ばれるようになったのだそう。
けれどそのあと1922年にアイルランド自由国として独立してからは「コーブ」に戻されたんだって。
地名ひとつとっても、アイルランドとイギリスのこれまでの関係が表されている。

このコーブの街は以前から港町として栄えていた。

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今のアメリカ人の祖先はアイルランド人の人たちが多いけど、1848年から1950年までにアメリカに渡った600万人のアイルランド移民のうち250万人がこの港から出港したんだって。

さらにあの有名な豪華客船「タイタニック」が寄港した最後の港がここ。
今は小さな街だけどかつては主要な港町だったっていうのがわかる。
ちなみにタイタニックがコーブの港に寄港したのは1912年の4月11日。
この3日後の14日の深夜にニューヨークに向かっていたタイタニックは北大西洋上で氷山に激突した。
この港に立ち寄ったとき乗客たちは、まだ見ぬ新天地を思い、期待で胸を膨らませていたはずなのに。

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海が見える場所に、ひときわ目立つ教会がある。
聖コルマン大聖堂

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ちょうどイクエとケンゾーが訪ねたとき、紺色のかっこいいユニフォームに白い帽子を持った船長さんがお祈りをしていた。
きっと航海に行く前に、いつも教会で無事を祈るのだろう。
海の男たちの心の拠り所になっている歴史ある教会。

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ヨーロッパを旅するとどうしても教会を観光することが多い。
教会はその当時の莫大な費用を使って建てられた素晴らしい建築物だし、代々大切にされてきたものなので歴史も古く、保存状態もいい。
やっぱり宗教施設っていちばん人がお金と技をつかって、妥協せずに作っているものだから。
日本を旅する外国人が観光する場所もお寺や神社だしね。
清水寺、金閣寺、厳島神社に浅草寺、日光東照宮・・・。

よくヨーロッパを周遊する日本人の旅人たちが言うことは「教会ばっかり見てると飽きる」ということ。
たしかにそれを否定はできない。
でも、やっぱり教会に入るたびに「うぉー」とか「すごーい」と思わず声を出したり、感嘆して見入ったりする。
だって、どれひとつとして同じつくりの教会はないから。

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この教会は、パイプオルガンが美しかった。
薔薇窓の下のカーブに合わせるように設計されたパイプオルガン。
まるで薔薇窓の額縁みたい。

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教会の美しさって、その日の天候や時間帯によって刻々と変わる。
なぜならステンドグラスが使われているから。

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これまで見てきた教会で気に入った教会は「あー、また時間帯をずらして来たいな」って思う。
この教会ももっと天気が良くてお日さまがさんさんと照っているときはまた違った雰囲気になるんだろうな。

でもここに長居することもできないので、コーブの街を出て車を走らせる。
途中の芝生のグラウンドでまだ幼稚園児くらいの子どもたちが数十人集まっているのを発見!
思わず車を止める。

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グラスホッケーの練習をしていた。
アイルランドではポピュラーなスポーツなのかも。

ブラーニーという街で一休み。
ここはお城が有名だけど入場料が高いので、代わりに教会に入ることにした。
教会は無料だから。

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この教会は、さっきの大聖堂みたいに高くそびえるような教会ではない。
れんが造りのどっしりとした素朴な教会。

室内もシンプル。
白と茶色のコントラスト。
木の椅子と天井があたたかさを出している。

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この街のスーパーに立ち寄って、パンと野菜とハムを調達。
サンドイッチのランチタイム。
さて、再びしゅっぱ~つ ♪

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「しゅっぱ~つ ♪」と元気よく言ってるけど、運転するのはケンゾー。
イクエも免許は持っているけど、ペーパードライバーだし国際免許を用意していない。
それになにより運転できない一番の理由は、オートマ限定だから!
日本では今はオートマが主流でマニュアル車を運転できなくても困ることはないけれど、海外だとそうはいかない。
ヨーロッパはマニュアルが主流!
海外旅行が好きな人、将来海外に住むかもしれない人、マニュアルで免許を取ってたほうがいいですよ!

道中は、わたしのなかのアイルランドのイメージそのままの景色が広がっている。

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アイルランドといえば、広大な草原、そしてどこまでも続くこの石垣。
牛さんたちがのどかに草を食べている。

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目的地のキラーニーに到着。
湖が点在し、山に囲まれたこの場所は国立公園にもなっている。
きっと天気が良かったら向こうの山並みまで見通せて、雄大なアイルランドの自然を堪能できるんだろうね。
トレッキングコースもあるらしい。

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湖のほとりにたたずむ古いお城。
15世紀に建てられたロス城
アイルランドにはけっして派手ではないけれど石造りのシンプルでかっこいいお城が多い。

湖と山が広がって、小鳥がさえずり、別荘にはぴったりの場所。

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そこから再び車を走らせて、林の中を少し歩いていく。
森と湖、渓谷。
大自然が広がる1万ヘクタールのキラーニー国立公園には野生のアカジカが生息しているのだそう。
時間があれば、3日くらいは滞在してトレッキングを楽しみたかったな。

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林の奥に見えてきたのは、「お城」ではなくてかつての「修道院」。
石造りだし、高い塔があって造りはお城にそっくり。
でも、お城と違ってちょっと陰湿で墓地もあったりして、ホラー映画に使われそうって思ってしまった。

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この修道院の前にも湖が広がっている。
さっきのお城の前に広がっている湖を見たときはとても優雅で「こんな場所に住めたらいいな」って思ったけど、ここで見る湖は印象が全然違う。
正直「なんか出てきそう~」って思った。

この修道院はもう長いこと廃墟になっているみたい。

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中庭には大きな木が生えていて、宮崎駿の世界。

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いっぽうキラーニーの街の中の聖メアリー大聖堂
19世紀に建てられた大きな大聖堂で、ここはいまも地元の人たちが集い祈りを捧げる場所となっている。

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ここの大聖堂には、こんな細長ーいステンドグラスがあった。

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でもこの大聖堂で感動したのはこのステンドグラスじゃない。
入った瞬間に、賛美歌が聞こえてきた。
しかも合唱ではなくて、男の人のソロ。
大聖堂にのびやかに響く低い声。
大聖堂でこんな歌を聞くと、うっとりしてしまう。

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なぜ賛美歌が歌われていたのか。
それは、たくさんの参列者に見守られながら、まさに愛の誓いが行なわれていたから。

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ウエディングドレスはシンプルだけど、だからこそ細長いヴェールが引き立っている。
式に合わせて特別な配慮なのか、モダンな照明が教会をやわらかく華やかにしている。

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全然知らない人なんだけど、結婚式ってこっちまで幸せな気持ちになって好きだなー。
見ているほうも自然に顔がほころぶ。

「おめでとうございまーす♡
 いつまでもお幸せにね♡」

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行き当たりばったり。
きょうはいろんな教会を見ました。
どの教会もそこにしかない特徴があって、やっぱり見飽きない。

さて、きょうのお宿は「HOSTEL RAILWAY」。
ドミトリーで1人15ユーロ。

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アイルランドって物価が安いのでは?って思う方も多いかもしれないけど、イギリスとほとんど変わらない。
けっこう旅行にはお金のかかる国。
ほんとはゆっくりのんびりするのにもってこいの国なんだろうけど、宿代が高いからあんまり長居ができないのが残念。

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さて、あしたはアイルランドの旅のハイライトになるかもしれない場所へ。
イクエとケンゾーが愛してやまないあの動物のサンクチュアリへ。
そこには、いままで見たこともない表情の彼らがいた!

あ~、よかった!
生まれてきてよかったね!!
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