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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
プロフィール

ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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旅よりも楽しいことは

2014.01.31 05:37|フランス☞EDIT
ドミトリーの洗面台に足をあげて洗っている夫にストレスを感じる妻のイクエです。
注意すると「今は誰もおらんけん、いい」と言い切ります。
こういう積み重ねが、夫婦の性格の不一致へとつながっていくのでしょうか。

家族とのフランス旅行。
みんなでいっしょに過ごすのが一番楽しいんだけど、姉としては「せっかくフランスに来てるんだから、ちょっと自由な時間がほしい!」という本音もある。
4歳と7歳の子どもがいっしょだと子ども中心になっちゃうし、4歳の甥っ子は「だっこ、だっこ」とねだるからゆっくり自分のペースで街歩き、なんてことはできない。

だから姉は、ちょっとだけ「自分のための楽しみ」を実践することを計画していた。

そのひとつがバレエ

姉はバレエが似合う人ではまったくない。
どっちかというと、わたしのほうが似合う。
(いや、似合わないんだけど、どっちかというとね!)

姉とわたしは3歳違いで、両親が共働きだったから家でも2人だけでいる時間が多く、小さいころはほかの姉妹よりも「友だち」や「同士」みたいな関係だった。
姉のことを「お姉ちゃん」と呼んだことがない。
小さいころから名前を呼び捨てしている。

そんな2人だったからか、両親はいい意味で「放任主義」でわたしたちに自由な時間を与えてくれていた。

わたしが中学校1年のときの夏休みは、姉と2人で1か月間ハワイ・ワイキキの親戚の家に居候していつもビーチに行ったり街に行ったり2人だけで好き勝手に過ごしていたし、中2の夏休みのときには2人で沖縄に旅行に行ったりもした。

そんなわたしたちだけどタイプはまるっきり違っていて、姉は根っからの理系。
いっぽうわたしは理系がダメで文系の科目だけで勝負できる私立大学に行った。

小さいころの姉の好きな色はブルーで、いつもショートカットでスカートが大嫌いで、わたしと公衆トイレに入ると掃除のおばさんに「男の子はあっちよ」なんて言われていたりした。
いっぽうわたしはピンク色が好きで、ロングヘアでワンピースが大好きで、社会人になるまでズボンは1、2着くらいしか持っておらず、ズボンを履くのは年に数回、キャンプや山登りなどの特別な行事のときだけだった。

でも年を重ねていくごとに両者が歩み寄っているというか、姉は女性らしくわたしは男性らしくなってきているから不思議。

3歳のころから日本舞踊を習って着飾るのが大好きだったわたしは、ズボンにスニーカー姿で大きなリュックサックを背負って街を歩くなんて恥ずかしすぎて考えられなかったけど、今では平気で毎日そうやっている。
親にスカートをはかせられたら味噌汁をこぼしていた姉は、今ではわたしよりおしゃれが大好きで、そしていつのまにかバレエなんて習っている。

姉妹というのは歳をとるたびに似てくるのだろうか。

姉がバレエを習いはじめたのは子どもを生んでからで、バレエ界では有名な一流の先生に習ってるんだけど本人いわく「先生は一流だけど生徒は三流。わたしは森三中なみ」と言っている。
間違いなく実際その言葉どおりだと思う。
なんで急にバレエなんてのに興味をもったのかわからないけど、とにかく姉はフランスでわたしとバレエを見ることを楽しみにしていて、すでに日本でチケットを2枚予約していた。

パリには2つの劇場がある。

ひとつはこちら。

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言わずと知れたパリ・オペラ座 ガルニエ宮
あの『オペラ座の怪人』の舞台にもなったところ。

そしてパリにあるもうひとつの劇場。
それがこのオペラ・バスティーユ

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雰囲気がまったく違う。
それもそのはず。
この近代的な劇場は「敷居の高いオペラをもっと大衆化して、モダンにしよう」ということで1989年のミッテラン大統領の時代につくられたもの。
特権階級に対して一般市民が立ち上がったフランス革命でおなじみのバスティーユ広場に面している。

室内もこれまでのオペラのイメージを覆すような斬新なデザイン。

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姉が取ってくれていた席は、1階の前のほうの良い席。
1席100ユーロくらい。
演目は、初心者にも優しい『眠れる森の美女』。

小さいころおかあはディズニーの新作アニメが発表されるたびに姉とわたしを映画館に連れて行ってくれた。
『眠れる森の美女』を映画館で観たのはわたしが保育園のときだったと思うけど、わたしはなぜかこの映画が怖かった。
お姫様が眠ってるのか死んでるのかわからないし、暗くて何が起きるかわからなかった。

30年前に熊本の映画館で観たのを、まさかパリで今度はバレエで姉と観ることになるとはね。

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オペラと同じでバレエもオーケストラの生演奏。
一流のオーケストラといったって主役ではない。
ステージの手前、客席からは見えない一段低いところで演奏する。

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バレエの公演はけっこう長くて、途中休憩を挟んで3時間近くあった。
バレエってセリフも何もないから素人には飽きちゃうかな、寝ちゃうかなとも思ってたけど全然!
数十人の人が舞台に登場する。
踊らずに身振り手振りで演技をするエキストラ役のような人たちもいるから、「いまはこんなシーンなんだな」というのがわかりやすい。
舞台セットも大掛かり。

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ネコのようなメイクをしてネコっぽいバレエをするダンサーもいて、ちょっとコミカルで客席から笑いがわくこともある。

お姫様や王子様役のダンサーは、これでもかというくらい足をあげたりステージを右に左に移動したりと、ものすごく体力を使っている。
ほとんど出ずっぱりで、休憩して息を整える時間もわずか。
ひとつの曲でも10分以上あるものもあるので、覚えるのも大変だと思う。

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観ていて感心してたんだけど、それよりも何よりもわたしと姉が気になったのはー。
王子様役の、股の・・・。

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もっこり。
なんかパッドみたいなものを入れてるのかなあ。
本物なわけないよねえ。

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前列のいい席で観たから、この部分がよーく見えるんだよね。
前だけじゃなくてお尻もなかなかだった。
このタイツが思いっきり割れ目に食い込んでいて、まるで何も履かずに足を白く塗っているだけのよう。
長髪のカツラをつけて、ゴージャスな上着を着て、そして下半身はまるで裸。
このアンバランスをどう解釈するべきか。

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バレエは素晴らしかったのに、もっこりの記憶しか残らなくなってしまった・・・。
(※たとえもっこりを写真におさめたくても公演中は撮影禁止。
  カーテンコールのときを狙いましょう!!)

「バレエ」というよりわたしと一緒に「もっこり」を楽しんだ姉は、モンサンミッシェルの起点の街レンヌでも街歩きを楽しんだ。

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「ちょっとだけだから」とおかあにわがままをいってカフェで荷物番をしてもらい、足早にウィンドウショッピングへ。

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初めてのフランス。
年に一度の旅行。
ガイドブックを見ながら「あそこも行きたい!」「この店で買い物したい!」そんな思いが姉にはきっとあったのだろうけど、家族一緒だとなかなかそうはいかない。

長時間子どもを連れ回すわけにもいかず、それでも「うわ、この店カワイイ!せめて写真だけ。」
そう言いながらお店の中には入らず、看板だけ写真を撮って次の場所へすたすた。

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そんな姉だったけど「あ! ここ、ちょっとだけ寄りたい!!」
そう言って入った店があった。

ショーウィンドウには、バレエの衣装。

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日本でも有名なRepetto

バレエグッズだけじゃなく、洋服やバッグ、靴なんかを売っている。

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「ああ〜。
 かわいい。
 どうしようかな、買おうかな。
 でも高いよね。」


姉は革のショルダーバッグを買おうかどうか迷っていた。

子どもを2人育てながら働いている姉。

「いいよ。
 買うたい。
 思い出になるし、ちょっと高いけどひとつぐらい。」


姉の背中を押した。

数万円するバッグだけど、自分へのご褒美に。
姉はちょっと大きな買い物をした。

旅行の最終日。
姉はもうひとつやり残していたことがあった。
それはヴァンヴの蚤の市に行くこと。

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早起きしてまだ暗いうちに姉と2人でホテルを出た。

「8時過ぎにはホテルに戻ってくるから!」
おかあにそう言って。

週末の午前中にだけお店がたつ蚤の市は地元の人たちにも人気。
アンティークの雑貨がたくさん。
「え?こんなの買う人いる?」って思うようなガラクタもあれば、日本のかわいい雑貨屋さんで高い値段で売ってそうな掘り出し物もある。

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古いブリキのオモチャにレトロな便せん、あたたかみのある食器。

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フランスでは値段交渉なんてしないけど、ここでは例外。
値札がついてる商品は少なくて、お店の人の言い値。

「いくら?」
「10ユーロ」
「7ユーロじゃだめ?」
「いいよ。」

言い値の3分の2くらいの値段にはなると思う。
けっこうあっさり値引きしてくれるので、半額くらいから交渉をスタートしてもいいかも。

姉にはひとつ買いたいものがあった。

「写真立て買いたいな。
 フランスでみんなで撮った写真を入れて飾っときたいけん。」


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姉は木製の小さなアンティークの写真立てを買った。

一週間の家族旅行に、終わりは来てほしくなかったけどやってきた。

みんなでフランスにいるんだけど、とても自然で居心地がよくて、日本にいるような気分にもなった。

「トラブルがなく、無事に日本まで帰ってね。
 疲れがたまってるから、家に戻っても体こわさんでね。」

そう願っていると、姉とおかあから
「これからも気をつけてね。無理せんでね。」
と言われた。

家族というのはどんな環境でもお互い相手の無事を祈るものなんだね。

日本を離れて旅行しているイクエとケンゾーを家族は心配している。
だけど、わたしも海外にいながら「みんな元気でいるかな。姪っ子、甥っ子になにかあってないかな。」とふと心配になることがよくある。

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「じゃあ、元気でね。」

おかあと姉が握手を求めてきた。
家族で握手をしあうというのは、なんだかとても不思議な感じがする。
ほんとうは外国みたいに家族でハグしながら「またね」というのが自然なんだけど、みんな日本人だもん。
そんな別れの仕方、慣れてないもん。

おかあも姉も最後に「ありがとうね。」と言った。
わざわざここまで来てくれたんだから、こっちが「ありがとう。」って言わなきゃいけないのにね。
ほんとうは外国みたいに「アイ ミス ユー」とか「アイ ラブ ユー」なんて言いあって、家族でほっぺたにキスしあうのが自然なんだけど、みんな日本人だもん。
でも日本人の家族で言いあう「ありがとう」っていうのは単に「サンキュー」って意味だけじゃなくて相手をいたわる優しい思いが入ってる。
日本人の家族同士で言う「ありがとう」は、外国人の「アイ ラブ ユー」よりもよっぽど照れくさい最上級の愛にあふれた言葉だよ。

「気をつけてねー。
 ありがとうねー。」


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後日、日本に着いた姉からこんなメールがきた。

「一昨日、電車が発車するときはさみしくなかったけど、(トランジットの)仁川空港について、財布からトラムのチケットが出てきたり、ティッシュ代わりに取り出したナプキンに(みんなで食事した)「ANGELINA」のロゴがあったりして、十数時間前は確かにパリにいて、それだけど、もうイクエたちとは簡単に会えないところまで戻ってきてしまったのだと思うと、なんだか胸が締め付けられました。
定まらない遠い国って、余計に距離を感じます。」


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そういえば、今回の旅。
甥っ子はいつも「だっこ、だっこ」とねだっていた。

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「もう4歳なのに。」ってちょっと厳しくしていたけど、おかあだけは違った。
みんなが「ほら、がんばって歩くよ!」と言い聞かせるけどいつもおかあにおんぶしてもらっていた。

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ばあちゃんは、甘やかせ過ぎだなあって思ってたけど・・・。

姉のメールにはこう書いてあった。
「すごく手がかかったのは、やっぱり不安がいっぱいだったのかも。
顔も違う、言葉も違う国だから。
仁川空港についてからいつもの調子になり、元気やった。
福岡空港で荷物が出てきたとき、「おめでとうございまーす」って叫んだから恥ずかしかったです(笑)」


去年の夏、おかあがウズベキスタンに来てくれたときもそうだったんだけど、別れてから「あ〜、もっとおかあに優しくしてあげればよかった」って反省。
おかあがちゃんとこの旅行を楽しんでくれたかどうか。
カフェで荷物番をさせてしまったり、姉と2人でバレエを観たり街歩きをするとき子どもたちの面倒を頼んだり。

でも結局、母というのは自分のことは二の次でまわりが楽しいならそれでいいって言うのかもしれない。

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わたしたちに和食をたくさん持ってきてくれたり、おせちを食べさせてくれたり。

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今度こそ、おかあと旅するときは、おかあに楽させてあげよう。

って決意するけど、実際これが難しいんだよね・・・。

今回の旅は、定番の観光地めぐりでごくごく普通の旅だった。

だけど、みんなと見た凱旋門はやっぱり特別だった。

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エッフェル塔をベストポジションで見ていたとき、予想もせずに突然始まったイルミネーションも特別だった。
姉は思わず「うわあ〜、神様ありがとう!!」って言った。

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くたくただったはずなのに、ディズニーランドの年越し花火のときは疲労感なんて忘れてた。
みんなで新しい年を迎えられるってだけで特別。

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ボトルワイン2本と瓶詰めの魚のマリネとお土産のクッキーや紅茶を大量にスーパーで買い込んだあと、モンサンミッシェルまで歩いた2キロ。

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「なんでバスに乗らんと?」
「バス停あると思ったけどないもん。」
「こんな歩くんだったら、ワインなんて買わんとよかったたい。」
「もう、しょうがないたい!
 歩くしかないけん。」

「でも、子どもたち歩けんよ。
 かわいそか。」


予定ではシャトルバスに乗るはずだったのに、歩かされるはめになったおかあ。
そしていつものように、おかあに口答えする娘2人。
みんなで重い荷物を代わりばんこにもちながら、ぐずる甥っ子を代わりばんこに背負いながら歩いたのは、今となってはいい思い出。
最後は、甥っ子もがんばって歩いたしね。

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旅行よりも家族との時間のほうが大切なことは知っている。
そしてそれが、旅行なんかより楽しいことは知っている。

「いつ日本に帰ってくると?」と何度も訪ねたおかあ。
「早く子ども生んでほしいな。実家の近くにケンちゃんが働けそうな場所がある。」と言う姉。
「イクちゃん疲れとるように見える。早く帰ってくればいいとにね。」とつぶやいた姪っ子。

みんなの思いを知りながら、わがままにこの旅を続けている。 
なんでだろうな。
欲張りだからかな。
待っていてくれている人がいるという安心感にあぐらをかいてるのかな。

そんなわがままな末っ子に会いに来てくれたおかあと姉。

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ありがとう。

そしてわざわざ来てくれて、いっしょに過ごしてやっぱり実感した。

家族といつでも会えるところにいるのが一番だね。

もうちょっとわがままさせてね。
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