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イラン「エスファハーンのエマーム広場」☆☆ 『世界の半分』が見られる場所

2013.11.30 06:08|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
いまお世話になっているホストファミリー5人全員が風邪をひいている。
イラン旅最後の最後に風邪をもらってしまわないかちょっと心配なケンゾーです。
この2か月、たくさんの親切や思い出をもらってきたけど、風邪はいらないなあ。

今回の世界遺産編はイラン観光のハイライト、エスファハーンのエマーム広場
またの名をナグシェ・ジャハーン(=「全世界の図」)広場。

当時の世界トップレベルの建築技術を駆使した建物が広場を取り囲むように並び、政治、経済、信仰の場が集約された場所だったらしい。
文化の最先端の場所で、かつては『世界の半分』とまで呼ばれていたエスファハーン。
その見どころが凝縮されているエマーム広場とは、はたしてどんなところなのか?

エマーム広場はサファヴィー朝の第5代シャー(王)、アッバース1世が1598年から造り始めた広場。
訪れるとまず、中庭の大きさに驚かされる。

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縦510m、横163mもある中庭では、かつてはポロ競技も行なわれていたそうだ。
中庭をぐるりと取り囲んでいる回廊には、ずらっとお土産屋さんが軒を連ねる。

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この広場の正面に建つのがイスラ—ム芸術の集大成とも言われているマスジェデ・エマーム
アッバース1世が着工を指示し、完成したのは彼の死後。
完成に26年の歳月を要している。

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まずは広場に面した巨大なエイヴァーン(前室)が訪れる人を出迎える。
鍾乳石で造られた蜂の巣のような上部の飾りが美しい。

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このエイヴァーンをくぐった先には最大の見どころ、中央礼拝堂が。
そこにはちょっと粋な演出が凝らされている。

通常なら真正面にあるはずの礼拝堂が・・・そこにはない。

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じつは真正面じゃなくて45度斜めにずれているのだ。
門をくぐってすぐに見えるのではなく、右斜めに体を向けないとその美しい礼拝堂は視界に入ってこない。

斜めに設けられた、短い回廊を抜けると礼拝堂が、ドーンと構えて・・・?
あれ? ドーンとなにかがある。
なんじゃこの足場は!?

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足場が邪魔してせっかくのすばらしい眺めが台無しだよ。
ど〜なってんだよ〜!!

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これはどうやら前日にフィナーレを迎えたアーシュラーの儀式の残骸のようだ。
かなりショッキング。
撤収作業をしてるけど、数人しか作業員がいないのでまだまだ時間がかかりそう。

溜め息をつきながら中央礼拝堂へ。
まあさすがにこの中には足場はなかったのでよかったけどね。

中に入ると広い空間が広がっている。
壁一面を覆っているのは、イランで最高峰だと言われているタイル細工。
1ミリの隙間もなく埋め尽くされた繊細で鮮やかなデザインに圧倒される。

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そして、上を見上げると・・・
宇宙が広がっていた。

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ただひたすらに神に近づきたい一心で祈りの場を造っていくと、こんなデザインになるのだろうか。
イスラム教の意地や執念を感じる。
見ていると宇宙のかなたに引き込まれてしまいそうだ。

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外から見ると分からないけれど、この美しい天井ドームは二重構造になっている。
そのため音が複雑に反響して、礼拝堂全体にこだまする。

中央の床に埋め込まれている床石の上に立ち声を出す。
サラウンド効果で反響した自分の声で取り囲まれる感じがする。

今度は手を一回「パン!」と叩く。
すると「パンパンパンパンパンパン・・・・」と10回ほど連続して響く。
ひとりで手を叩いているだけなのに、まるで大人数で拍手しているみたいに聞こえるから不思議だ。

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こちらは王族専用のモスクシェイフ・ロトゥフォッラー
こじんまりとしているけれど、王族専用とあって気品にあふれている、気がする。

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そしてこちらがアーリー・ガープー宮殿
あ、これも修復中だ。
・・・ついてないね。

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色鮮やかなタイルがしっかり残っている階段を踏みしめながら上の階へ。
400年前の王様も同じ階段を使ったのかと思うとなんだか感慨深い。

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内部はモスクとは対照的な淡い色彩。
やっぱりこのくらいが落ちつくよね。

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壁に描かれた絵柄がちょっと予想外。
なんだか中国っぽい。
この顔はどうみてもアジア顏だよね。

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修復中のバルコニーからはエマーム広場を見下ろすことができる。
『世界の半分』とはちょっと大げさかもしれないけれど、当時の繁栄具合を垣間見ることができる。

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そしておもしろいのが最上階にある音楽堂。
まさに蜂の巣のように穴がボコボコ開いている。

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これは余分な音を効果的に吸収し、音響効果を最大限に生かすために計算されて開けられたもの。
穴の形もいろいろあるけど、これも計算されたものなのかな?
このデザインセンスは想像を絶するものがある。

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ちなみに、表側はバルコニーが修復中でちょっと残念だけど、裏側はこんな感じでけっこうスタイリッシュ。

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さて、かつては『世界の半分』と称えられていた「エマーム広場」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

「世界の半分」かどうかは疑わしいけれど、モスク、宮殿、中庭、回廊が醸し出す空間は、世界中に触れ渡っていた当時の繁栄を思わせるに充分。
足場が残っていたマスジェデ・エマームはかなり残念だったけれど、中央礼拝堂の天井ドームは一見の価値がある。

さらに、回廊の中には絨毯や銀食器などの伝統工芸やお土産屋が軒を連ねている。
見て回るだけでもなかなか楽しい。

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ほかにも広場の北にあるゲイサリーイェ門も地味だけど、よく見るとウズベキスタンとの戦いが壁に描かれていておもしろい。

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そしてこのエマーム広場、夜になるとガラッと雰囲気が一転。
回廊に灯がともり、池の水面に明かりを落とす。

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闇夜に浮かび上がるマスジェデ・エマームの大きなエイヴァーンとドーム。
夜のほうが断然美しい。

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昼間は清楚なイメージだったマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラーは、ライトアップされると妖しい雰囲気に。

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ぜひ昼だけでなく、夜も訪れることをお勧めします!
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イラン人が見た ヘンなニッポン

2013.11.28 05:38|イラン☞EDIT
「いつも『ケンゾー イクエに一票』の応援クリックありがとうございます!」と読者のみなさんに感謝のこころをお伝えしたいイクエです。
ブログランキングで1位を獲得したので、もうランキングにこだわらずにゆる~くやっていこうかなと思うものの、やっぱりたくさんの人に共感していただきランキングの上位になるのはとても嬉しくてがんばりたいなって思います。
なので、お手数ですがこれからも1日1回のクリック、よろしくお願いします!

世界遺産の2500年前の遺跡ペルセポリスと、シーラーズのモハンマッドの家で気兼ねなくのんびりとホームステイを楽しんだイクエとケンゾー。

イラン滞在1か月を過ぎてようやく人並みに、人気の観光地をどんどん攻め始めたので、この調子を崩さずに次の観光地に攻め入ることにした。

その街は、エスファハーン!!
イラン人が「もっとも美しい」と絶賛する都市。

今回もちょっと奮発してグレードの高いVIPバス。
といってもおよそ6時間半の距離で運賃は180,000リアル(約580円)。

エスファハーン

イランの長距離バスに乗っているとしょっちゅう警察のチェックがある。
ほとんどの場合は乗ってる乗客にあまり関係はなく、バスのドライバーが書類を提示して終了。
たまにシートベルトのチェックのために車内を見回ることもあるけどね。

ただ今回はちょっと違っていた。
警察に止められたあと、乗客全員が外に出される。
しかも荷物は車内に残したままにするように言われる。

何事?
不思議に思っていると、ワンコが登場!
ワンコといってもごっつい警察犬。
2匹の警察犬が車内やトランクルームをくまなく嗅ぎまわる。
麻薬の取り締まりだ。

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隣のアフガニスタンで作られた麻薬のヨーロッパへの中継地となっているイラン。
イラン国内でも麻薬常用者は増加傾向で深刻な問題になっているようだ。
今回6時間半の移動で2度も取り締まりがあった。


車内で無料で配られるお菓子セット。
今回が今までで一番豪華。

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シーラーズのバスターミナルにはお世話になるホーミーが迎えに来てくれた ♪
ホーミーは、ゴルガーンでホームステイして仲良くなったメヒディの友だち。
わたしたちがシーラーズへ行くと知ったメヒディが、ホーミーに連絡をとってホームステイをお願いしてくれた。

ケンゾーの横の男性がホーミー。

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ホーミーはテレビ局に勤務している。
イクエとケンゾーもテレビ局で働いていたから、きっとホームステイを受け入れてくれるよってメヒディが紹介してくれた。
ホーミーはディレクターでもあり、たまにテレビに出て司会や解説もやっていて、地元ではちょっと有名みたい。

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テレビ局の人間って常に忙しくして殺伐としてることが多いんだけど、ホーミーはいつも穏やかで笑顔。
控えめで、わたしたちのペースにあわせてくれる。

ピアノが趣味でなんと作曲もしている。
ピアノのメロディーにあわせてドラムやギター、ベースなどいくつもの楽器をアレンジしたものも録音していて披露してくれた。

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これまでおじゃました家庭でもたくさんの人に何かしらの音楽を奏でてもらっている。
たまたまなのか、イラン人が総じて音楽好きなのか。

日本だと楽器ができても自分から率先して披露する人は少ないけど、イランではためらうことなく自分の腕前を披露してくれる。

ホーミーはバツイチで今は両親と二世帯暮らし。

イクエとケンゾーが来ているのにあわせて、ホーミーのおばさんも寝泊まりしてくれた。
街を案内してくれたり、いっしょにごはんを食べたり。

孫をほしがっているおばちゃん。

買い物に行くときもずっとイクエの手をつないでくれる。

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「ひとりで渡るの危ないから、いっしょに渡るんだよ。」
「・・・はい。」

わたし、33歳なんですけどね・・・。

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おばちゃんが布団も敷いてくれる。
ふたつの布団の間を少しあけたら「夫婦なんだからひっつけないと!」と言ってふとんをひっつけるおばちゃん。
仮にイクエとケンゾーに子どもができても、おばちゃんの孫にはならないんだけどね。

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ある夜、ホーミーの弟夫婦が家に来てくれた。
大人数で晩ご飯。

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ホーミーの弟夫婦には最近赤ちゃんが生まれた。
孫をかわいがるホーミーのお母さんの顔はとてもうれしそう。

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おばちゃんにとっては甥っ子の子どもにあたる。
おばちゃんも、早くこんなかわいい実の孫ができるといいね。

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おばちゃんはイクエとケンゾーの観光にもはりきって同行してくれる。

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お土産屋さんに入ってはイクエとケンゾーに何か買ってあげようとする。
「どっちのテーブルクロスがほしい?」
「いや、そんなのいりません。荷物になりますから!」
「いいじゃないの、たいした重さじゃないし。」
「ホーミー、おばちゃんをとめて!」

ずっと断っていたんだけど、結局みんながおばちゃんを見てない隙にお土産用にと箱入りのお菓子を買ってきてくれていた。

ホーミーはホーミーで不思議なアングルで変な写真ばっかり撮っている。

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多趣味なホーミーは写真を撮るのも趣味。

そんなホーミーは日本を訪れたことがある。
2か月前フットサルの国際大会が日本で開かれて、イランのチームに同行取材してドキュメンタリーをつくったのだそう。
そのときに撮った写真を、パソコンをテレビにつないで見せてくれた。

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ホーミーが撮った写真は観光地ではなく、日本の日常。

イラン人が見た日本は、どこか変。
日本人のわたしたちでさえ思わず吹き出してしまう。
「日本って変わってるね!」

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何気ない風景、なんてことないワンシーン、日本人なら気にもとめない光景。
だけど客観的な立場で観察してみると、なんだかすごくおかしい。
そんなホーミーの撮った写真がこちら。

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「日本ってどうだった?」
その質問に真っ先に返ってきたホーミーの言葉。
「いろんなところに、カラフルで分かりやすいサインがいっぱいある国。」

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日本は国土が狭く道も狭いけど、スムーズに車が流れるように道路にいろんな工夫をしている。
右に曲がる車、まっすぐ行く車、左に曲がる車。
路上のサインに従って忠実に車を走らせる。

「イランと違って、日本人は交通ルールを守るからすばらしい!」

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イランの1/4もない狭い国土に、イランよりもずっと多くの人が暮らしている日本。
狭い国土を上手に使って、秩序正しく暮らしている。

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日本の食べ物もちょっと変。
コンビニのレジの前にはあつあつのアレ。

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「日本人ってグリーンティーが大好きで、アイスまでお茶味なんだよね!」

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イラン人がイメージしていた日本は発展してスタイリッシュな国。
でも、意外とお年寄りが多い。

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「これ、なんて書いてあるの?」
「ええーと、これはあいさつをしましょうって呼びかけているもので・・・。」

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「日本人は挨拶しあうべきだって思っていて、小学校では校門に立って『おはようございます』って言いあう『挨拶運動』もあるんだよ。」

日本にいたらわからないけど、日本って実はとってもユニークな国なのかも。
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カウチサーフィンのホストは怠け者

2013.11.27 05:41|イラン☞EDIT
ヒマワリの種を食べ過ぎて舌がバカになってるケンゾーです。
イランのは塩がたっぷりまぶしてあって食べ過ぎると舌がビリビリになるんだよね。

シーラーズ(だと思ったら、じつは隣町だった)の独身貴族モハンマッドの家にホームステイしているケンゾーとイクエ。
せっかく観光スポットがたくさんあるシーラーズに滞在しているのに、アーシュラー(イスラムの行事)の真っ只中なので、街は信者に占領され、主要な見どころは閉館。
(ガイドブックに「年中無休」と記載されているペルセポリスなどもすべてクローズ)
思うように観光ができず、モハンマッドの家でまったりしている。

夜、近くに住む弟の家に遊びに行くことに。
家はよく見るアパートメント。
部屋の中に入ろうとすると「そっちじゃないよ、こっちこっち」と駐車スペースの奥のほうへ誘われる。

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そこには木の柵で囲われたスペースが。
「ん?トイレ?」

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促されるまま中に入ると・・・。

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悠然と水タバコ(ガリヤーン)をくゆらす男の姿が。
こちらがモハンマッドの弟。
自分の部屋として、庭に自分で作ったんだって。
モハンマッドは「トラディッショナル イラニアンハウスだよ!」って言ってるけど、それはあやしいな。
すきま風が入りまくりだし、ちゃち過ぎる。
でも大人の隠れ家にはぴったりだね。

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日本にはない水タバコ。
お椀型の器のなかにタバコの葉が入っていてその上に炭を載せる。

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水タバコの葉にはチェリーやミントなどのフレイバーがついている。
甘い味がするし、煙は水で濾過されるので害は無いように言われることもあるけれど、タバコであることに変わりはない。
ちゃんと葉っぱのパッケージには『健康を害する怖れがあります』というような注意書きとグロテスクな写真が描かれている。

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香りも味も甘いし、1回で30分~1時間くらいもつので吸い過ぎて逆にタバコよりも体に悪いんじゃないかな?

アーシュラーの集まりに(イヤイヤながら?)参加していた奥さんが帰ってきた。
たぶん夫婦揃ってアーシュラーには興味ないんだろうけど、近所付き合いや世間体のために奥さんだけ参加したんだろう。
「アーシュラ―なんか早く終わってくれ」、もっと言うと「こんな行事無くなってしまえばいいのに」って思ってるような感じだったな。

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山にハイキングに行ったときはテンション高くてノリノリだったモハンマッド。
「昼はハイキング、夜はキャンプだよ!」って張りきってたんだけど、山ではしゃぎ過ぎたのかハイキングから帰ってきたらテンションがだだ下がり。
けっきょくその日、キャンプに行くことはなかった。

それからというもの、どんどんテンションが落ちていったモハンマッド。
テンションが低いと言うより、ずぼらと言ったほうがぴったりかもしれない。
家からほとんど出ることがなくなり、やることといったらインターネットか映画鑑賞、そして寝る。
「仕事は家でしている」と言っていたけど、そんな姿を見たことがない。

笑っちゃうのが、日を追うごとに英語が下手くそになっていってるんだよね。
たぶんがんばって喋るのが面倒くさくなってきたんだろう。

初日に張りきり過ぎただけで、これが彼の本来の姿なのだろう。
自分でも「家にいるのが一番心地よくて好きだ。仕事場も家!」と言っている。
しまいには「アイム ファットマン(肥満男)!」って開き直ってたからね。
音楽やデザインや瞑想が好きでよく言えば孤高の芸術家タイプ。
簡単に言ってしまえば典型的なオタク。

「キャンプに行こう!」と言ってたのに、夜にはまるで何も言わなかったかのように当然のように家でくつろぐ。
「シーラーズはイランでベストな街だ。見るところもたくさんあるから街を案内するよ!」と言っても、結局どこに行く気配もなく家でのんびりする。
「ペルセポリスには自分の車で連れて行ってあげる!」と言うけど、出かける気配がないので「いいよ。ふたりだけで行けるから。」と彼を頼らずに出かけた。
「じゃあペルセポリスのあと、街の中で待ち合わせしよう。いっしょにレストランで夕食を食べよう!」って言われたからそのつもりで出かけ、夜電話すると「家で待ってるよ。」と言う。

そんな彼の性格がわかってきたので、こちらも特になにかを期待するでもなく、流れに身を任せて過ごすことにした。

「好きなことを好きなときにできるから、家が一番いい。俺はEasy man!
 だからふたりも好きなようにここを使っていいよ。」
 

まあ、それくらいルーズなほうがケンゾーとイクエにはちょうどいい。
寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。
お腹が空いたら勝手に冷蔵庫にある食材でご飯を作って食べる。
洗濯機も自由に使わせてもらう。
メヒディの家とはまた違った快適さ。

あとから聞いたけど、シーラーズ人の気質は「レイジー(怠け者)」なんだって。
それで納得!
モハンマッドは典型的なシーラーズ人だったんだね。
でもこのゆる~い感じ、嫌いじゃないよ。

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けっきょく初日にハイキングに行った以外はずっと家に引きこもり。
家の外に出ないので、ちょっとはケンゾーとイクエに悪いと思ったのか、それとも自分が退屈だからなのか友人たちを家に呼んでくれた。

友人の中にはプロの演奏家も。
彼が吹いているのは「ネイ」というイランの伝統的な笛。
音色は日本の尺八に似ている。

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6つの穴が空いてるだけのシンプルなものなんだけど、低音から高音まで多彩な音を奏でる。
息の強弱でオクターブを変えることができる。

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家籠もりもいいかげん飽きてきたので、シーラーズの街に行ってみることにした。
前日モハンマッドが「あしたの朝、街まで車で送ってあげるよ。」って言ってくれたけど、いざ朝になると布団を被ったまま眠気まなこで「バスで簡単に行けるから、いってらっしゃ~い。」だって。
まあ、期待してなかったけどね。

まずは8代目エマーム・レザーの弟が眠る「シャー・チェラーグ廟」。
この建物自体は14世紀に建てられたもの。
玉ねぎ型のドームがかわいい。

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この廟はシーア派の重要な巡礼地となっている。
イランの1000リアルコインにも描かれるほど大事な場所。

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外の柱は木製でシックだけど、廟の内部はがらっと雰囲気が変わる。
壁も柱も天井もすべてが鏡のモザイク張り。
キラキラ、ギラギラで部屋自体が大きな万華鏡のよう。

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信者たちがひっきりなしに訪れ、棺が収められている部屋の扉に触れたりキスをしたりしている。
いやあ、自分だったらこんなところじゃ落ちついて眠れないなあ。

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信者しか廟のなかには入れないかなと思っていたけど、そんなことはなくて外国人であるケンゾーとイクエも何も言われることなく入ることができた。
中ではスタッフの人からチャイもごちそうになり、ほかの信者とともにビスケットもふるまわれた。

つづきましては「マスジェデ・ナスィーロル・モルク」。
1887年に完成したちいさなモスクだ。

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ブルーではなくピンクを基調とした装飾が美しい。
花柄のタイル模様がかわいいね。

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そしてこのモスクの見どころは内部のステンドグラス。
鮮やかなステンドグラスが壁一面にはめ込まれていて、午前中に行くと部屋の中が色とりどりの光で照らし出されるそうなのだ。
さあ、どんな幻想的な空間になってるのかな。

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・・・はい、まったく光が差し込んでない!
あいにくこの日は曇り空、残念!
その場に居合わせた日本人のガイドによると、曇りの日のほうが珍しいそう。
あ~あ、ついてないなあ。

それでも諦めきれずしばらく粘っていると、一瞬だけ日が射した!
部屋の中が色鮮やかに照らし出される。

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おおー、めっちゃきれい!
なんだか夢心地になる。

でもこれもほんの一瞬だった。
まさに夢を見ていたかのように消え去ってしまった。
ここは晴れた日の午前、早い時間に行くべし!

さて、オタクのイラン人モハンマッド。
ケンゾーとイクエが出て行く日の夜「バス停までいっしょに行くから!」と言っていたけど、朝になっても布団に入ったまま。
「モハンマッド、ありがとう。もう出発するから。」

寝ぼけながら体を起こすモハンマッド。
「出発? 荷物置いてまた午後ここに戻ってくるんだろう?」
「いや、違うよ。もう今朝のバスチケット取ってるからいかなきゃいけない。」
「あれ、そうだっけ?・・・う〜ん。」
「いいよ、自分たちで行けるからそのまま寝てて。
 ありがとうね。バイバイ。」

玄関まで見送るのがやっとのモハンマッド。
そんなイージーでレイジーな彼の家がある意味居心地良く、これまでのホームステイでは最長の4泊したケンゾーとイクエだった。


【旅 info.】
  シーラーズ観光a_DSC_0032_20131126234319a9c.jpg
シャー・チェラーグ廟   入場無料。バッグは手荷物預かり所に預ける。
             カメラの持込み不可。ただし携帯での撮影は可能。
             女性は入口で無料でチャドルを借りられる。
マスジェデ・ナスィーロル 入場料30,000リアル。営業時間7:30~
・モルク         晴れた日の午前中行かないと照らし出しがない。



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イラン「ペルセポリス」☆☆ がっかり遺産なのか!?

2013.11.26 06:46|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
イラン、やっぱり好きだなと思うイクエです。
どうしてかイスラム教の国って好きになるんだよね。人がいい!
旅人に悪名高いエジプトとモロッコに行ってないけど、その2つの国も好きになれるのかな。

きょうはイラン観光のハイライトと言うべき、世界遺産のペルセポリスについてです!

ペルセポリスは古代遺跡のファンの間では「中東の3P」と呼ばれているらしい。
「3P」って・・・。
「3P」っていうのは、このペルセポリスとヨルダンのペトラ遺跡、シリアのパルミラ遺跡なんだって。
知らなかった~。

でもこのペルセポリス、旅人の間では「しょうもなかった」とか「原型を留めてなくて何にもない」とか「がっかり遺跡」なんて酷評されることもある。

シーラーズからちょっと離れているので行くのが面倒くさいし、入場料を払ってまで見に行く価値はあるのだろうか。
でも、せっかくここまで来たのに観ないなんて・・・という気持ちもある。

今はアーシュラー(イスラム教シーア派の祭事)でペルセポリスが閉館している。
「もうこのまましばらく閉館していたほうが逆にいいかも。」
「そのほうが割り切れる。行かない理由ができる。」
なんてことまでケンゾーと話していた。

だけど閉館していたのは2、3日だけで、シーラーズ滞在中に再開したので「やっぱりとりあえず観とこう」と行くことにした。

バスターミナルに行くと、いつものパターンにはまった。

「おい、写真撮ってくれよ!」

なんで、イラン人はそんなに写真撮られるの好きなのかね。
べつに自分が写った写真をもらえるわけでもないのに、ただ撮られることに満足する。

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こっちとしては、こんなおじさんの集合写真はいらんけどねー。
まあ、そんなおじさんたちかわいげがあるけど。

ペルセポリスヘはミニバスとタクシーを乗り継いで行く。
こんなかわいくてレトロなミニバスも、一応「ベンツ」なんだよね。
本物かどうかはあやしいけど。

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どうせ「がっかり世界遺産」だからなあ~。
期待しないまま、着いたペルセポリス。

タクシーを降りた途端、目の中に入ってきた光景!!

「えぇぇぇ〜! なかなか、いいやん!!!」

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背後にそびえる山、すっくと建つ柱。
このロケーション、ロマンを感じるよ。

ペルセポリスが作られたのはなんと、今から2500年以上も前の紀元前520年。
日本はこの1000年後にようやく聖徳太子が誕生するから、このイランの歴史が日本とは比べ物にならないほど長いのがわかる。

ペルセポリスはアケメネス朝ペルシアの都だったところ。
行政上の首都はイランの別の場所の「シューシュ」ってところだったらしいけど、即位式などの重要な儀式はここで執り行われていたんだって。

宮殿や祭儀の広間などの建物が集まっていたペルセポリスは巨大な石を組まれ高台に位置していた。
石垣の高さは12メートルから14メートルくらいある。
しもじもの者は、下界から高台を見上げていたのかな。

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土台に使われている石の大きさにびっくり。
そんな昔にどうやって運んだんだろう。

下界から王様の空間へと行くための階段をのぼる。
段差は10センチと低いんだけど、これは馬に乗っていても簡単に上り下りできるためなんだって。

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石を傷つけないように、すのこのようなものが敷かれている。
直に階段を歩けないのは残念だけど、それでも2500年前に生きていた人たちと同じ階段をのぼるというのはちょっと感動する。

階段を上ってど〜んと待ち構えているのはクセルクス門。
「万国の門」とも言われていたんだって。

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東側の入口が人面有翼獣神像。
体は馬のようだけど翼がはえているし、顔はおじいさん。

西側は牡牛をかたどったもの。

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この門を横から見ると、大きくて迫力があるのがわかる。

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この門には、いたるところに落書きのあとがある。
遺跡に落書きされるとその価値が半減するけど、ここの落書きには歴史を感じられるから許せる。

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1810の文字。
200年前も今も、不届き者はいるもんですね。

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通路の脇にあった柱。
その柱の上に石で造られたこんな像がいた。
2つの頭をもつワシの像。

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頭と頭の間の胴体の水平な部分に梁を載せて、通路に屋根をかけていたらしい。

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こだわりの内装だったんだろうね。

柱の土台部分がまるで無造作に置いてあるかのようなここは百柱の間。
その名の通り百本の柱があったこの大広間には、当時は財宝を飾って、訪れる人たちに帝国の莫大な富を自慢していたのだそう。

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後ろの丘の中腹には、垂直に切り取られたような四角い岩が見える。
アルタクセルクセス2世のお墓。

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大きな岩肌に刻まれているのは「玉座担ぎ」。
下の臣民が一番上の王様を支えている。
自分のパワーを見せつけるかのよう。

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この場所からはペルセポリスが一望できる。
王様は亡くなったあとも、世界に誇る都を眺めて自分の権力を確かめたかったのかもしれない。
そして、このお墓はどこからでも見える。
人びとは王様が亡くなってもその存在をいつも感じざるをえなかったのかもしれない。

こちらは冬の宮殿タチャラ。

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黒大理石が使われていて、当時は黒光りしていたため「鏡の間」とも呼ばれていたのだそう。
さらに宝石が埋め込まれた彫刻で装飾されていたんだって。
2500年前の当時のこの建物は、今のどんな豪華な建物よりも華麗だったんじゃないかとも思う。
人間の技術や美的感覚は時代が変わってもそんなにかわらないのかもしれない。

謁見の間アパダーナ。
属国からの使者との謁見に使われたこの場所は、35本もの柱で支えられていたんだって。
柱の高さは19メートルもある。

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この柱が支える屋根にはレバノン杉が使われていたのだそう。
空を見上げて、高くそびえる柱の上に大きな杉をはられた屋根を想像してみる。

大理石の19メートルの柱、レバノン杉の屋根。
今の時代に造ることさえ難しいのに、どうやってそんな壮大な建物を造ったのだろう。

この謁見の間の階段の脇には王様に贈り物を献上する属国の使者たちの様子が彫られている。

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23の国々の使者たちの様子が描かれている。
インド、エジプト、アルメニア・・・。
それぞれの国ごとに、使者の衣装や貢ぎ物に特徴があるからおもしろい。

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さて、イラン観光の大きな目玉にされる「ペルセポリス」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

たしかに朽ちていて原型をとどめていない部分も多く「中東の3P」としてヨルダンのペトラ遺跡と並べられると見劣りはするかもしれない。
それでも、ここが壮大な場所であったことを想像するのに十分なロケーションと遺跡たち。

見上げるほど高い門、美しいフォームで真っすぐに建っている巨大な柱、古代の人びとのファッションまでもわかる彫刻。

高度で華麗なペルシア文明が花開いた場所だったことに思いを馳せれば、「人間ってすごいな」「人って2000年以上前からたいして成長してないな」って思わずにはいられない。

「がっかり」ではなかった世界遺産を堪能したあと、さあてどうやって帰ろうか。
また乗合いタクシーを捕まえたいけど、シェアできるようなほかの客が見つからない。

こういうときはヒッチハイク。
15台くらいが過ぎ去ったけれど、1台の車がUターンしてきてくれた。

お父さんとお母さん、そして息子のアフマッド君11歳。

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近くのミニバス乗り場まで連れて行ってもらうつもりだった。
でも、予想に反して、というか、いつもの流れで「うちでお茶していかない?」とのお誘い。
英語は通じないけど、なんとなく理解しあえる。

「ええ、喜んで♡」

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このアフマッド君、1年前の写真を見せてもらったら、別人かと思うほど太っていた。
こうやって、ダイエットをしたんだって!
がんばったね!!

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アフマッド君には3人のお兄ちゃんがいて、2番目のお兄ちゃんは英語が堪能。
日本についての質問をいっぱい受けた。
長男夫婦もやってきてみんなで記念撮影。
イランでは、思いがけないところにこんな出会いがたくさんある。

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ペルセポリスよりもこっちの時間のほうが忘れられないものになった。

でも、ペルセポリスもよかったよ!!

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けっして「がっかり」じゃないから、イランに行ったら立ち寄ってみて。
でも、過度の期待は禁物かも。

あまり期待しすぎないほうが感動が大きくなる場合が多いからね。

【旅 info.】
  ペルセポリスa_DSC_0098_20131125225344ce6.jpg
シーラーズのバスターミナルからミニバスで最寄りの街マルヴダシュトへ。
およそ1時間、10,000リアル。
マルヴダシュトからはタクシーで40,000リアル。
入場料は外国人150,000リアル。




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カウチのホストはサイババがお好き

2013.11.25 06:02|イラン☞EDIT
ヨーロッパ上陸を控えて、なぜだかテンションがあまり上がらないケンゾーです。

イランに入って1か月余り、やっと定番の観光地を周りはじめたケンゾーとイクエ。
次なる目的地はシーラーズ。
世界遺産のペルセポリス観光の拠点となる街だ。

ヤズド ~ シーラーズ間はVIPバスで180,000リアル(約570円)。
ほんとうは前日に移動する予定だったんだけど、イスラムの行事アーシュラーの影響ですべての便が満席。
きょうのこの便も空席は残りわずかだった。

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バスは見渡す限りな~んにもない沙漠地帯をひた走る。
車窓からの景色を楽しむこともできないので、いつものように寝ようかなと思っていたら・・・。

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車掌と、あろうことかドライバーが水タバコを吸いはじめた!
バスの中で水タバコって、そんなのあり?!

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真っ白な煙を豪快に吐き出すドライバー。
お願いだから前を真っすぐ見て運転してくれ!

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シーラーズでもカウチサーフィンのホストの家に泊まらせてもらうことに。
今回のホストは29歳のモハンマッド。
職業はインテリアデザイナー。
こだわりの部屋で悠々自適なシングルライフを満喫している。

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仕事部屋である書斎は、モハンマッドの趣味の部屋でもある。
カメラ、山歩き、音楽ととても多趣味。

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そんな彼の部屋で懐かしい写真を発見!
一時期日本でもちょっとしたブームを巻き起こしたあの人・・・。

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サイババだ。
モハンマッドはインドにはまってるようだ。
メディテーション(瞑想)のスクールにも通って習得したそう。

イラン人とサイババ。
なんとも不思議な組み合わせだ。

モハンマッドはいろいろなイランの伝統楽器を弾くことができる。
なかでもいちばんキャリアが長いのがサントゥールという楽器。
日本の琴のような楽器で、弾きはじめて10年になるそうだ。

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互い違いに交差するように張ってある金属の弦を、スティックのようなもので弾いて音を出す。

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プロのシンガーで一流ホテルで歌を披露しているというモハンマッドのおじさんが来てくれて、即興の演奏会がはじまった。
鋭く金属的で硬質な音色。
でもときにハープのように優しくて透明感がある音色や、パイプオルガンのように重厚な和音を奏でる。

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ロマンスグレーの渋いおじさまの、甘くどこか物悲しい歌声が部屋に響き渡る。
美しい音色を動画でもどうぞ。

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すばらしい演奏と歌声を楽しんだあとは実家に移動して、イラン恒例の親戚一同が集まっての夕食タイム。
といっても、イラン人は食べるのがとても早くて、食事自体はあっという間に終わるんだけどね。

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食事の後、1年前に結婚したモハンマッドのいとこ夫婦の結婚写真を見せてもらったんだけど、これがなかなかの力作。
メイクも衣装も気合いが入って、まるでオペラのワンシーンのよう。

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イラン人はもともと彫りが深くてはっきりした顔をしてるのに、さらにメイクをかなり厚めにするのでけっこうきつい顔になる人が多い。
この夫婦も実物と写真がぜんぜんかけ離れてる。
ナチュラルなほうがいいと思うんだけどなあ。

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最後にみんな揃って集合写真。
この1か月ちょいでどれだけのイラン人と写真を撮ってきたかなあ。
あまりに多すぎて親戚は誰が誰だかぜんぜん憶えられないや。

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シーラーズといえば世界遺産のペルセポリスに、街の中にあるモスクと見どころはたくさんある。
だけど、モハンマッドはケンゾーとイクエたちを違う場所に案内したがった。
それは、山!
ハイキングにうってつけのすばらしい山があるらしい。

翌日、モハンマッドの友人兄妹といっしょに出発。
朝早くから起きて調理をしたりとやる気満々のモハンマッド。
彼の立てた予定では昼間はハイキング&ピクニック、夜は山でキャンプと盛りだくさんの1日になるようだ。

音楽が大好きなモハンマッド。
そんな彼の友人もまたアーティスティックだ。
長髪で見るからにただ者ではない雰囲気を醸し出しているお兄さん(右端)は音楽大学でバイオリンを専攻。
そう言えばなんとなく葉加瀬太郎に似てる?
髪型だけ?

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イクエの隣の妹も音大生。
こちらはフルート専攻。
芸術家に囲まれて、音楽もスポーツもなにも取り柄がないケンゾーとイクエは肩身が狭いね。

古い家並みが残る小さな村に車を止め、ハイキング開始。
なかなか趣があって歩くだけでも楽しくなってくる。

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小さな村を抜けると、色鮮やかに色づいた森が広がる。
まさか紅葉を見ることができるなんて、イランに来るまでは思ってもみなかった。
イランで眺める紅葉もまた格別だね。

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美しい景色を眺めながら山を登っていく。
モハンマッドは相変わらずテンション高め。
ときどき「ウワーッ!」と叫びながら坂を駆け下りたりする。
いつもこんな感じなのかな?
楽器を弾いているときとのギャップが大きい。

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山の中腹にある滝に到着。
思ったよりも小さいけれど、水はおいしかった。

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滝のそばでランチタイム ♪
焚き火をおこしてスクランブルエッグを作る。
もちろんチャイも。

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シンプルなランチだけど、青空の下で食べるとおいしさ倍増だね。
そうそう、ケンゾーたちのテントも昼寝用に活躍したよ。
これで使ったのは2回目。
う〜ん、まだまだ元は取れないね。

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ランチを食べて、ちょっと昼寝をして下山。
途中、見晴らしのいいポイントでメディテーションをし始めたモハンマッド。
今回のホストはじつにマイペースな男だ。

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今回のホスト、モハンマッドは今までのホストとタイプがガラッと違ってかなり個性的。
楽しいシーラーズ滞在になりそうだ。
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ここは北朝鮮?!

2013.11.23 05:52|イラン☞EDIT
妻が伸ばし放題の脇毛をこれ見よがしに見せながら不思議なダンスを踊っているのを、温かい目で見守っているケンゾーです。

およそ1300年前に殉教した3代目エマーム・ホセイン(イスラム教シーア派の聖者)の死を嘆き悲しむ、モハッラ月の真っただ中を旅しているケンゾーとイクエ。
クライマックスの「アーシュラー」を4日後に控え、ここヤズドの街も盛り上がってきているようだ。

モハッラ月は、国全体がまるで喪に服しているかのような雰囲気だ。
街には真っ黒い旗がはためき、血痕やエマーム・ホセインの遺体がデザインされた看板がいたるところに掲げられる。
毎日男の人も黒い服を着るのが正装とされる。
この期間は結婚式などお祝い事をすることはできない。

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きのう紹介した、アミール・チャグマーグのタキーイェ前には「ナフル」というでっかい神輿のようなものがある。

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ふだんは木製のナフルはむき出しの状態で置かれているけど、モハッラ月だけ黒い布で覆われたり鏡で飾られたりしているそうだ。

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アーシュラーの日には、まさに神輿のようにナフルを人びとが担いで練り歩くようだ。
このナフルがいったい何を意味しているのかは不明。
ホセインのシンボルらしい。
パッと見、なんだか楽しいお祭りに見えるけど、悲しみを表現するとこうなるのかな?

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ヤズドからちょっと足を伸ばしてメイボッドという小さな街に行ってみることに。
ここにも古くからの街並みが残っている。

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迷路のような古い街並みの探検スタート!

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ベージュ色した土壁に囲まれた路地。
「現代」を思わせるものはかろうじて電線だけ。
ここだけ時が止まっているかのようだ。

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時空の歪みに迷い込んでタイムスリップしてしまったのか?
そんな馬鹿げたことも、あながち嘘とは言えないような不思議な空間。

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岩山を削って溝のようなものが掘られている。
これは「ガナート」と呼ばれている水路。

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沙漠に囲まれ水がないこの地域では、はるか遠くの山から街までこのような水路を造り、水を引いてきていたのだ。
水道が整備された今はもうその役目を終えている。

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あてもなく迷路のような路地をさまよっていると、土壁の修繕をしている現場に遭遇。
今でもこうしてちゃんと昔ながらの方法で維持してるんだね。

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チャイをごちそうになってしまった。
このチャイはきっと自分たちが休憩しようと思って用意してたんだと思う。
なんのためらいもなく譲ってくれるイラン人はほんとに優しい。

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あ、ここでも神輿のようなナフルを発見。
どの町にもひとつはあるようだね。
ところで、前を歩くおじさんが手にしてるのは数本のナイフ。
何ごと?

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何があるのかな?とおじさんについて行くと・・・。
男たちが集まって大量の肉を切っていた。

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夜のアーシュラーの集まりの後に振る舞う炊き出しの準備をしているんだって。
肉がたっぷりで豪華な炊き出しだね。
奥では大量のにんじんを炒めている人も。
どんな料理になるんだろうね。

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最後に小高い場所から街を眺めてみる。
街全体が遺跡のようなメイボッド。

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沙漠に囲まれた街が夕陽に紅く染まっていく。
これがイランの原風景のひとつなのかな。

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日に日に盛り上がっていっているアーシュラー。
連夜ホテルのすぐ横のモスクにも人びとが詰めかけている。
狭い路地に黒尽くめの男たちがぎっしり。

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人をかき分けモスクの中をのぞくと・・・

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!!!
コスプレ?!
おかしな格好をした人がマイク片手にしゃべっている。

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たぶんエマーム・ホセインになりきって説教をしているんだろう。
コスプレが必要かどうかは分かんないけど。

でっかいナフルが置いてある、アミール・チャグマーグのタキーイェ前に行ってみると、人びとがパレードのようなことをしている。
楽器を打ち鳴らす人たちを先頭に、大きなたいまつを持った人たちが練り歩く。

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そしてそのあとには鎖を持った男たちが自分の身を打ちながら歩いていく。
自分の身を傷つけることによって、エマーム・ホセインが受けた苦しみを追体験するのだそう。

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大人たちに交じって小さな子どももいる。
きっと意味が分からずに参加してると思うんだけど、どんな気分なんだろうね。

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別の集団はなにか船の形をしたものを担いでいる。
中にあるのは・・・お墓かな?
エマーム・ホセインの霊廟をイメージしているのかも。

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なんだか雰囲気がヒンズー教っぽい。
こんなことをするのはシーア派だけだと思うけど、なんだかすごく俗っぽい。

相変わらずテレビ番組はアーシュラー関連ばかり。
数千人の人びとが集まり、音に合わせ一心不乱に自分の胸を叩いたり、鳴き叫ぶ様子を流している。

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カウチサーフィンで知り合ったホストの家でテレビを観ていたケンゾーとイクエ。
アーシュラーについて3人の男たちがスタジオでトークをしている。
おそらく司会と解説者、ゲストという役割だろう。

それまで普通に会話をしていたのに、突然3人が泣き出した!
3人それぞれの顔がアップで映し出される。
でも3人とも涙は出ない。
目元が見えないように手で顔を覆ってる人もいる。

30秒くらいかな、オイオイと泣き叫んでいた司会者がこれまた突然泣き止んで、なにもなかったかのように次のネタへと話を振った。
涙どころか目が赤くさえなっていなかった。

「なんだこれ?!とんだ茶番だなあ。」と思わずイクエと笑っていたら、信心深くないホストが「そうだよ、彼らはクレイジーなのさ!みんなクレイジーだよ!!」と笑っていた。

エマーム・ホセインの死を嘆き悲しむというこの行事。

アーシュラーではどの街でもモスク前の通りに黒ずくめの集団が押し寄せ、誰が一番悲しんでいるかを競うかのように泣く。
テレビではずっとアーシュラーの番組しかない。
まるで全イラン人が、喪に服しているかのよう。
それだけを見ると、北朝鮮チックな不気味さを感じる。

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だけど、会場には行くけれど無料でふるまわれる食事だけが目的のイラン人もいる。
みんなが集まっている通りには行くけど、黒ずくめの集団の演技?をただ野次馬根性で見るだけのイラン人も多い。
アーシュラーなんて忘れたいかのように家にこもり、サテライトで外国の明るい番組を見るイラン人もいる。

ケンゾーの受けた印象は博多の山笠って感じかな。
のぼせもんもいれば、興味のない人もいる。

このアーシュラーの行事を通して見たイラン。
連日仕事をほっぽり出して没頭する人びとと、それを冷めた目で見ている人びと。
毎日自分の身を叩き泣き悲しむ(たとえそれがポーズであっても)人びとと、それを笑い飛ばす人びと。

実際に訪れるまでは、信心深くない人がイランにいるなんて思いもしていなかった。
ある意味イランは思ったよりも普通ってことかな。
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ゾロアスター教 火葬でも土葬でもなく◯葬

2013.11.22 06:09|イラン☞EDIT
イランの次の国は今のところイタリアとフランスなんだけど、どう考えたって節約しようにも限界があり、ガイドブックを見ながらケンゾーとため息ばかりついているイクエです。
見どころもいっぱい、おいしいものもいっぱい、素敵なホテルもいっぱい。
だけど全部目的を叶えようとすると破産してしまう。
お金のためにけっこう我慢したり切り捨てたりしないといけないけど、果たしてそういう旅は楽しめるのか・・・。

お金のことなんてほとんど気にしなくていいイラン。
宿に泊まるよりもホームステイのほうが多いので、宿泊費も食費もかかっていない。

ホームステイで出会いは多いんだけど、イランの観光をふたりは満喫してるのか?
イラン人との食事やイラン人との集合写真ばっかりじゃん!
そういうあなたのために、きょうはたっぷりヤズドの観光地の写真を載せま~す ♪

まずはヤズド一番の見どころといえば、このモスク!
マスジェデ・ジャーメ。
このモスクを有名にしているのは、空高く突き上げるこのミナーレ!!

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14世紀から15世紀にかけてつくられたもの。
ミナーレも圧巻だけど、それ以上に緻密なタイルワークに圧倒される。

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日本人はこの美意識を持ち合わせていない。

空間を隙間なく埋める。
規則正しい幾何学的な模様。
ムスリムの人たちがなせる技。

日本人は逆に「間(ま)」とか「自然体」が好きだからね。

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こちらも2本の高いミナーレが特徴的なアミール・チャグマーグのタキーイェ。
15世紀に建てられたもので、寺院・バザールなどの複合施設。

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2つのミナーレの下のアーチ型の入口をくぐると、通路が奥に広がっていて両脇にお店が並んでいる。

高さも幅もあって、大迫力の建物。
でも実は・・・。

裏から見ると残念!

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ハリボテみたい。
舞台セット?

イスラムのモスクやマドラセ(神学校)って、とても大きくてタイルの装飾もすばらしいけど、裏から見ると、薄っぺらで寂しいものが多い。
「そこ、手を抜いちゃだめだよー。丸見えだよー。」とつっこみたくなる。

これも日本人の美意識と違うなって思う。
日本って見えないところや目立たないところこそ気を遣う。

そして、こちらはマスジェデ・ハズィーレ。
窓枠がレース編みみたいで優雅。

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現役のモスク。
すべてがとても華やか。
床には細かい模様に編み込まれた絨毯。
柱は鮮やかな色のタイルで覆われている。
天井を見上げればまるで万華鏡。

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上から下まで高さ5メートルはありそうな窓。
色とりどりのステンドグラスがいっそうこの空間を華やかにしている。

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日本の寺院なんて無駄がなく質素で厳かな雰囲気。
同じ祈りの場所でも、宗教や文化によってこうも違う。
こんな場所で精神統一できるのかな。
こんな場所だから、異空間で気持ちが高ぶり、祈りを捧げるにふさわしい場所となるのかも。

タイルを敷き詰めたモスク。
太陽の当たり方によって、タイルの放つ色が変わり、モスクは違う姿を見せる。
夕陽を浴びたモスクは、どこかあたたかくやわらかい。

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そして、夜。
暗闇に浮かび上がる姿に、他をよせつけないような崇高さを感じる。

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直線と曲線が見事に融合したイスラム建築。
冷たさと温かさが同居している。

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沙漠のオアシス都市ヤズド。
この街を最初に訪れた西洋人は、マルコ・ポーロだったと言われている。

「学識が高く優秀な人びとが住む街」

彼はそう称えたんだって。

そんな雰囲気のある街ヤズド。
いまでこそ華麗なイスラム建築が多いこの街だけど、昔ここはムスリムの街ではなくゾロアスター教徒の街だったのだそう。
紀元前6世紀にイランで生まれたゾロアスター教は、アケメネス朝やサーサーン朝時代には国教ともなっていた。

ヤズドにあるゾロアスター教寺院、アーテシュキャデ。

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建物の正面に君臨するのは、不思議な鳥人間?
かわいいというか、ちょっとまぬけというか、どう解釈すべきか・・・。

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実はこれ、ゾロアスター教の神様アフラ・マズダ。
とっても不思議なお姿をしていらっしゃる。
この神様は善・正義・慈悲・秩序・光明を兼ね揃えていて、悪い神様と闘って最後には勝つらしい。

ちなみにイランではよくこの神様がデザインされた家具やバッグや食器なんかがある。
ゾロアスター教の神様と知らなかったイクエとケンゾーは「なにこれ!変なの。鳥人?」とちょっと小バカにしていた。反省・・・。

この神様の象徴であるのは、太陽や星、火。

ゾロアスター教は漢字で書くと拝火教。
その名のとおり、火を崇拝している。

寺院の中にはガラス越しに火が祀ってあって拝むことができる。

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1500年以上前から絶やされたことのない火らしい。
本当かな・・・。

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イランでは入場料は、外国人料金が設定されている。
外国人料金はイラン人の20倍くらいするので、いつも納得いかない気持ちになるんだけど、このゾロアスター教寺院はイラン人も外国人も同じ料金で10000リアル(約32円)。

入場料を払うときは「なんて良心的なの!」って喜んでいた。
でも、この火以外とくに見るものはなく、10000リアルだったことに納得。
これで20倍とったら、外国人誰も入らないもんね。
(ヤズドに行く人、ここには立ち寄らなくていいと思います。)

さて、そんなゾロアスター教のもうひとつの見どころ。
それはダフメイェ・ザルトシュティヤーン。
「ゾロアスター教徒の墓場」という意味。

いったいどんな墓場なのでしょう。

街から離れた沙漠のなかにあるそうなので、バスを乗り継いで向かう。

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イランの路線バスは日本のバスよりもきれいで立派なことが多い。
このバスにはモニターがついていて現在地や次のバス停の情報までわかるようになっていた。

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運賃はICカードをかざして支払う。
運賃は距離に関係なく一律でだいたい2000リアル~3000リアル(約6円~10円)と激安!
さすが、石油産出国。
イクエとケンゾーはカードを作ってないので降りるときに現金で支払うんだけど、半分くらいの確率で「払わなくていいよ!」って運転手さんが言ってくれる。
イラン人は太っ腹な人が多い。

バスを乗り換えないといけないけど、運転手さんが乗客のおじさんにわたしたちを乗り換えのバスまで案内するように頼んでくれた。

「あぶないから、わしについてきて渡るんじゃよ。」
みんな優しい。

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おじさんに案内されて、無事に次のバスに乗ることができた。
バスは郊外へと向かっていく。
そして、目の前にかっこいい丘が見えてきた!

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これがゾロアスター教徒の墓場。
2つの丘がそびえていて、それぞれの丘には塀で囲まれた屋根のない空間がある。

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ゾロアスター教徒は、火のほかに水や土も神聖なものとしていた。
だから、火葬も土葬も、火や土を汚すことになるのでできない。
じゃあ、遺体はどうするんでしょう。

答えを探しに、丘を登る。
「墓場」とあって、すんなりと近寄れる場所ではない。

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ぐるっと囲まれた石造り塀の中に入ると、なーんにもない。
あったのは、大きく掘られた穴。

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土葬でも火葬でもない。

ゾロアスター教徒の人たちの遺体の葬り方は鳥葬!
この穴に遺体を置いて、鳥たちに食べさせていた。

東チベットで鳥葬を間近でみたけれど、ゾロアスター教も鳥葬だとは知らなかった。

鳥葬に使われていた屋根のない塔は沈黙の塔とも呼ばれている。

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この沈黙の塔の下には、廃墟がぽつんぽつんと立っている。
通夜に使っていた集会場なんだって。

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鳥葬をしていたゾロアスター教徒だけど、イスラム教が勢力を増し、1930年代に鳥葬が禁止されてしまったのだそう。
今ではイスラム教徒と同じ土葬が行なわれている。

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たまに外国で、遺体の葬り方の話になることがある。

「日本は火葬で、遺骨を集めて壷に入れてお墓の下に入れるんだよ。」って言ったら
「オゥ~!ベリー ナーイス! アメイジング♡」って笑顔で言われたことがあった。
アメイジング・・・かな?

そして日本みたいに家族でひとつのお墓をもつのは珍しい。
「死んでも家族一緒に仲良く」っていうのは日本人の発想なのかも。

海外の墓地を見てよく思う。
日本も外国みたいに1人につき1つの墓地にしたら、国土が狭いから大変なことになるだろうなって。
家族でひとつのお墓っていうのは、国土が狭い日本に物理的にもふさわしいのかもしれない。

沈黙の塔の場所からは、ヤズドの街並みが一望できる。
沙漠に作られていったオアシス都市。
陸の孤島のよう。
ハイウェイが孤島を取り囲んでいる。

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ガイドブックには「近年の開発で丘の麓まで住宅が押し寄せ、人里離れた荒野の雰囲気は薄れてしまった」と書かれている。

オアシス都市はどんどん拡大していっている。

ただ、こんなに開発されているのに建物の色が茶色で統一されているのに感心する。
街の景観をよくするためなのか、沙漠の民のDNAで茶色を好むのかはわからない。

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「建物が増えて、土地が整備されて、この塔もなくなってしまうかもしれんね。」
ケンゾーがつぶやいた。

沙漠のオアシス。
水があって緑が少しあった貴重な場所。
沙漠をラクダで旅するキャラバンたちが、一休みする場所だった。
小さな集落だった。
そこで商売が繁栄し、住む人たちも増えていき集落は街になった。
水を引く技術も交通網も発展して、街は拡大し、都市へと成長していく。

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どこにでも人が住める時代になっている。

あの何もない大草原のモンゴルも、そのうちこんなふうになるのかな。

今の時代、人ってどこにでも住めるからすごいね。

でも、なんか寂しくなるね。

人を寄せつけないようなそのまんまの大地が、この地球に存在し続けたほうが、おもしろいと思うから。


【旅 info.】
  ヤズドの観光地a_DSC_0287_20131122002741a9e.jpg
マスジェデ・ジャーメ 無料 夜はライトアップされるが閉館
アミール・チャグマーグ 無料 通路脇に並ぶケバブ屋は安くておいしい
ゾロアスター教寺院 入場料10,000リアル マールカール広場から南東400m
沈黙の塔 無料 アトラスィー広場近くのバスターミナルからバスで途中下車




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イランで髪を切ってみた

2013.11.21 06:12|イラン☞EDIT
友だちがFacebookにアップした豚骨ラーメンの写真を食い入るように眺め、自分の中の記憶を引っ張り出し、食べたつもりになるという技をあみ出したケンゾーです。
でもすぐに激しいむなしさに襲われます。
これからはじまる忘年会シーズン。
食べ物の写真をアップするのは控えてほしい!!

ハミッドと別れ夜行列車に乗ったケンゾーとイクエ。
めざすはイランのほぼ中央にあるヤズド。
周りは沙漠に囲まれていて、古い街並みが残る旧市街が見どころ。

ヤズド

列車の客室は4人掛けのコンパートメント。
マシュハド 〜 ヤズド間が1人427,000リアル(約1300円)。
ちなみにバスだと半額くらいで行ける。

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バスより高いけど、枕やシーツがついていてちゃんと眠れそうだし、チャイやお菓子のサービスもついてる。
何といってもいつでもトイレに行けるってのがいいよね。

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ヤズドまではおよそ15時間。
翌朝目覚めると、列車は沙漠のど真ん中を走っていた。
沙漠といってもけっこう起伏があるし、遠くには山並みも見える。
ウズベキスタンの沙漠とはぜんぜん雰囲気が違う。

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沙漠地帯にぽつりぽつりと小さな町が点在している。
この町には立派なミナーレをもったモスクが。
でもこんな小ちゃな町に、ここまで高いミナーレはいらないんじゃない?
キャラバンが沙漠を旅していた時代、オアシスの街では遠くからでも見えるこんな高いミナーレがキャラバンたちの道しるべの役割も果たしていたんだって。

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客室にはテレビもついている。
今はアーシュラー(3代目エマーム・ホセインの死を嘆き悲しむシーア派の行事)の真っ最中。
テレビ番組もアーシュラー関連のものばかり。
でもあまり興味のないイラン人もけっこう多くて「悪い時期にイランに来たね。」ってよく言われる。

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きょうは、アーシュラーのなかでも「赤ちゃんの日」らしく、母親が我が子を抱えて全国のモスクに集まって祈りを捧げている。
各地のモスクの様子が4分割の画面で生放送されている。
数万人の母親と赤ちゃんの様子が延々と映し出される。

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昼の12時半にヤズドに到着。
安宿は旧市街の中に点在している。
ドミトリーはだいたいどこも1ベッドが朝食付きで150,000リアル(約480円)なんだけど、なぜかダブルルームになると850,000リアル(約2700円)とビックリするくらい高くなる。

「今回はドミトリーかなあ」と諦めモードで探していると、あっさり350,000リアル(約1100円)に下げてくれたホテルがあった。

「Oasis Hotel」
バス・トイレ、朝食付き Wi-Fiフリー ダブルルーム350,000リアル

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一番の見どころ、マスジェデ・ジャーメが目の前でロケーションは抜群、スタッフの感じもいいしオススメのホテル。
Wi-Fiは波があるけど、この辺りのホテルの中では一番安定してるんじゃないかな。
朝食はかなりシンプルなので期待しないほうがいい。
(ちなみにドミトリーは100,000リアル。ベッドではなくて床に雑魚寝。)

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寝床も確保したし、旧市街をちょっとお散歩することに。
昔ながらの街並みが残っている旧市街。
雰囲気はウズベキスタンのヒヴァに似ているけど、街が比べ物にならないくらい広い。
街の隅々まで狭い路地が迷路のように入り組んでいる。

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土壁の家々、曲がりくねった路地。
路地を歩く全身真っ黒なチャドル姿の女性たち。
これこそが思い描いていたイランの風景かもしれない。

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昼間でも陽があまり差し込まず、ちょっと陰湿なイメージを思い描いてしまいそうになる街並み。
けれど実際にはみんなとてもフレンドリー。
とくに子どもは「ハロー、ハロー」と明るく声をかけてくる。
うん、好きだなこの街。

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歴史的な街並みのど真ん中でサッカーをする子どもたち。
この街も時代の移り変わりとともに、ちょっとずつ変わってきてるんだとは思うけど、今後も変に手が加えられることなくこの風景が残っていってほしいね。
まあよそ者の自分勝手な望みだけど。

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旧市街を歩いていると、こんなドーム型の建物をよく見かける。
これは「アーブ・アンバール」という地下水槽。
古代から沙漠に囲まれたヤズドのような街では、「ガナート」という地下水路で山の水を街まで引いてきてこのアーブ・アンバールに貯蔵していたそうだ。

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四角い煙突のようなものは「バードギール」と呼ばれている風採り塔。
ここから風を採り込んで水を冷やしていたそう。
人びとはこんな50段を超す階段を下っていって水を汲んでいたそうだ。

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どうしてもこの街並みを上から眺めたくて、ケンゾーたちのホテルよりも高級な別のホテルの屋上に上らせてもらう。
街を一望!というわけにはいかないけど、なかなかの眺め。

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ところどころバードギールがニョキニョキと突き出ている。

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街のすぐ外には沙漠が迫っている。
こうして見ると沙漠都市であることがよくわかる。

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最近ケンゾーには気がかりなことがひとつだけあった。
それは伸びてきた髪をどうにかしたい!ということ。
耳が隠れてきたし、襟足がちゅるんちゅるんで気持ち悪い。

去年9月に日本を発って以来プロに切ってもらったのは一度きり。
去年の12月にベトナムの路上散髪屋で切った以外は、いつもド素人のイクエに切ってもらっていた。
そろそろお金を払ってプロに切ってもらうか。
ちょうどホテルの近くに散髪屋を発見。
さあ、イランで髪を切るとどうなるんだろうね!

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切ってるのはおじいちゃん、きっと英語は話せないだろう。
どうやって希望の髪型を伝えよう?
前もってネットで誰かアイドルの写真をダウンロードしとくんだった!
なにか写真が載ってるものないかなーと店内を物色すると、新聞を発見。
よし、なにか良さげな写真を見つけ「こんな感じで」ってお願いしよう。

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・・・。
ダメだあ!

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ハゲた人しか載ってないよ!
最近薄くなってきたケンゾーだけど、まだここまではいってないよー!

「あ、これならまだマシか。これはどう?」ってイクエに聞いた。
「それでいいと?それってその髪切りよるおじいちゃんの髪型ばい。」

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ダメだあ!まだそっち側には行きたくないよー!

ダメだあ!隅々まで探してもいけてる髪型が見つからない。
こんなのしかないよう。

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けっきょく写真を見つけられないままケンゾーの番がきた。
てっきりおじいちゃんが切るのかと思っていたら、別のおじちゃんが登場。
ちょっとだけ英語が通じたので「ショート、ショート」とだけ伝えて後はお任せ。
おじちゃん、バリカンを使ってバッサバッサと躊躇なく刈っていく。

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それにしても、髪薄くなってきたなあ。
こうやって鏡を見ながら髪を切ってもらうのは1年振り。
おでこの領土がどんどん拡大していっている。
頭頂部も地肌が見えてきてる。
もう39だしなあ、しょうがないよなあ。
まさか自分がハゲるとは思いもしてなかったなあ。

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こんなとこでアジア人が髪を切ってるのが物珍しいのか、歩行者が足を止めて髪を切ってるケンゾーを見ていく。

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全体的にバッサリ短くなった。
するとおじさん、ドライヤーを取り出してまさかのセットをし始めた。
いやいや、この短さで必要ないし、セット料金発生するやろー!

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「ノーセット、ノーセット!」と言っても笑ってセットするのを止めないおじさん。
・・・しょうがない。

ほかの人は50,000リアル(約160円)払ってたのに、ケンゾーはまさかの150,000リアル(約480円)を請求された。
3倍やん!
まあ時間はけっこうかかったけど、ぜんぜん安くない。

さあ、イランの理髪店でただ「短く」と言ったらどんなふうになるのか・・・。
ビフォー&アフターをどうぞ。

ビフォー
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アフター
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まあ、思ったよりはふつうだね。
おもしろくなくてごめんなさい。
今回ただケンゾーのハゲ具合が読者のみなさんに知れ渡っただけだったね。
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女は強し!そしてかわいい?

2013.11.20 06:19|イラン☞EDIT
イラン人のようにシンプルに、少ないお金で豊かに生きるにはどうすべきか。
日本にいたときの自分の生活とイラン人の生活を比較して、どこに無駄金を使っていたか考えたら「酒代」という答えが浮かんだイクエです。
外でお酒飲むと、たったコップ一杯のお酒で時給分くらいの値段がするもんね。
でもねえ・・・・削れないよね・・・・。

ハミッドはお母さんとおばあちゃんとの3人暮らし。
おじいちゃんやお父さんは亡くなっている。

ハミッドの親族は女性の比率が高い。
妹に、姪っ子にいとこの女の子たち。
いつも女性2人と生活しているハミッドだけど、親族が集まればはさらに多数の女性に囲まれることになる。

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ちなみにハミッドはバツイチ。
イランでは離婚なんてめったにないって思っていた。
だけど最近では多くなっているみたい。
これまでにホームステイして出会った人のうち3人は離婚経験者。

ハミッドのもとに、休日の金曜と土曜だけ娘がやってくる。
ファディちゃん、6歳。
やっぱり息子じゃなく、娘なんだね。

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輪郭も顔のパーツもそっくり!

そっくりといえば、この2人。
ハミッドのいとこ、双子のアテフェとアレス、16歳。

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上から下までいつもお揃いの服を着ている。
そんな娘2人を溺愛しているお父さん。
女性たちの写真撮影係。

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いまでは、どっぷり女系家族のしもべとなっているけれど、今の姿からは想像もできない経験をしている。
イラン・イラク戦争のとき、父親とともに銃を持って少年兵として闘っている。
右の少年が若かりしころの、双子のお父さん。

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いつもこのハミッド家に姿をあらわすのは、ハミッドの妹の娘、ロジンちゃん9歳。
学校帰りにおばあちゃんがいるこの家に立ち寄って遊んでいく。

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写真を撮っていたときのこと。
何か思いついたのか、探し物をするロジンちゃん。
台の上に立って、必死に手を伸ばし・・・。

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お目当ての物が見つかったみたい。
かわいいヘアバンド♡

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向かった先はお気に入りの鏡の前。
自分で次々にポーズを決めていく。

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小さいのに、どんなポーズが自分をかわいく見せるかすでに知っている。
恐るべし、女子!

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イランの女性は、ずっと頭にスカーフを巻いておかないといけないし、女性の権利は男性よりもない。
でも、イランに来る前にイメージしていたよりも、女性はのびのびと生活している。
ほかのイスラム圏と違って、車の免許を持っていたり外で働いている女性は多い。
そして、好きなようにお金を使っている。
(ほかのイスラムの国では、女性が好きなように友だちと外食したり、遊んだり、好きな物を買ったりするのは難しい。お金の使い道を父親や夫が決めて、財布をもたせてもらえない。女性の社会進出が進み、自分でお金を稼げるというのは、社会的な地位だけじゃなくて金銭面でも女性が自由を手に入れる重要なことだと実感する。)

イクエとケンゾーが昼間出かけて、ハミッドの家に戻ってきたとき。
玄関に複数の女性の靴があった。
お母さんの女友達が集まっている様子。
ケンゾーが室内に入ると、あわただしくキッチンに身を隠す女性陣。
チャドル(黒いマント)をバタバタとまとい始めた。
男がいない室内では、女の人たちはスカーフをはずし半袖になってくつろいでいる。

外国人でありムスリムでもないケンゾーに安心したのか、全身黒ずくめになった女性たちはまた定位置に戻った。
床に座って、水タバコをまわしあう。

ぷっはぁぁああ〜

煙をくゆらせる。

女性たちでもこんなふうに、水タバコをするんだあ。

「あんたも加わる?」

お母さんに言われて、水タバコを吸ってみた。

まっず〜!!!!

普通の水タバコには、リンゴ味、ぶどう味、ピーチ味、オレンジ味・・・フレーバーがついている。
乙女心をくすぐるようなかわいい味の水タバコをおっさんたちがやってるから、そのギャップをいつもかわいいと感じていた。

なのに、なにこれ!
フレーバーついてないやん!
初めてだよ、フレーバーなしの水タバコは。
炭の味しかせんやん!

ワイルドすぎるよ、おばちゃんたち。
苦い水タバコをしばらく堪能したおばちゃんたちは、なれた手つきでバケツに水タバコをしまい、キッチンの戸棚に隠した。

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仲良くすわっておしゃべりしている、とってもかわいい女子たち。
でもこの子たちがおばちゃんになったら、水タバコを囲んでげらげら笑いながら一日中世間話で盛り上がるのかもしれない。

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食事のあと片付けは言われなくてもやる双子の姉妹。
どっちがアテフェでどっちがアレス?

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ちなみにハミッドのお母さんは、自分の姪であるこの双子の区別がつかない。
わたしたちは「背が高くてほくろが3つあるのがアレスで・・・」って、2人の違う部分を一生懸命探して覚えようとしているのに、ハミッドのお母さんは「わからん!」と言い切って、見分けをつけようという努力をもはや放棄している。
きっと名前で2人を呼ぶことなんてなくて、「おい、双子!」とか「あんたたち!」って呼んでるんだろうな。

日本語に興味津々。
自分の名前を日本語で書いてもらうのがうれしいみたい。

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みんなで折り紙のカエルを作った。
折り紙のカエルは、お尻の部分をはじくと飛び上がる。

さあ、誰が一番速くゴールにたどり着くかな?
女の闘いに、ケンゾーも参戦。

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折り紙を折って好きなところにハサミで切れ込みをいれて、広げてみる。
雪の結晶みたいな形になったり、レース編みのようになったり。
ロジンが作ったら、こんな形に。

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「うわあ〜♡ モスクができた!」
この発想、さすがにイスラム教徒!!

イランの遊びも教えてもらった。
♪ アルプス 一万尺 ♪ のような手遊び。

双子がやると鏡みたい!
間近で見ると不思議な感じ。
現実世界なのか、目の錯覚なのか、わけがわからなくなる。

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どんどん歌のペースを加速させていき、お互いあわせていく。
手を滑らせずにちゃんとできるかな?

でも、一番盛り上がってるのはかわいい女の子たちじゃないんだよね・・・。

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おっさんたちが顔をまっかにしながら、ケタケタ笑っている。
女子に囲まれると、男のほうがかわいくなるのだろうか。

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手遊びのあとは、2つのグループに分かれて、相手チームのどの手に豆が握られているかを当てっこするゲームをした。
言葉が通じないからこそ、こんな単純なゲームでもすごく楽しめるんだよね。

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家でみんなで遊んでいたら、ハミッドのお母さんが「これからピクニックに行くよ」って言いながら準備をし始めた。
ピクニックっていっても、もう陽が沈んで外はまっくら。
イラン人はお弁当をもって公園に行く「ピクニック」が大好き。
みんなで服を着込んで、夜の公園へ。
車2台に分かれてしゅっぱ〜つ ♪

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岩山を囲むようにして作られた公園。
ライトアップがされているなか、みんなで山登り。
アフガニスタンに近いマシュハドの街。
だけどこうやってみると「都会」って感じられる。
イラン第2の都市だもんね。

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それにしても、寒い!
風も強いし、やっぱりどう考えても「ピクニック日和」ではないよね。
ということで、ポットにいれてもってきたお茶とハミッドの妹お手製のクッキーだけを食べて退散。

イクエとケンゾーは今夜の9時過ぎの夜行列車で次の目的地へと行かないといけない。
ピクニックで軽く夕食を食べて駅へと向かうつもりが、急きょ親戚一同が集まって晩餐会になった。

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突然決まったのに、すぐにみんな集まってくれる。
おいしいご飯を作ってくれたのは、ハミッドの第2のおばあちゃん。

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実はハミッドには母方の祖母が2人いる。
つまり、ハミッドのおじいちゃんは一夫多妻だったということ。
おじいちゃんは、女がたくさんいたほうが楽しいって知ってたんだねえ。

そんな女の子ばかりの家庭に、待望の男の子が最近誕生!
おねえちゃんたちから、かわいがられている。
将来、肩身の狭い思いをしないといいね。

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賑やかだったマシュハドの生活ともさようなら。
車で駅へと向かうイクエとケンゾーを、全力で見送ってくれる女の子たち。

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3日間、仕事に遅刻したり早退したりしながらイクエとケンゾーをもてなしてくれたハミッド。
電車の中までついてきてくれて、見送ってくれた。
カウチサーフィンなんて知らなかったのに、用事ができた妹夫婦から代わりにホストをすることを急きょ頼まれたのに、嫌な顔せずもてなしてくれてありがとう!
そりゃあ、女系家族の妹から頼まれたら断れないもんね。

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バツイチのハミッド。もう女はこりごりかもしれない。
これ以上女性に囲まれるのはうんざりかもしれない。

でも、女性がたくさんいる家族は賑やかで楽しかったよ!
女子パワーに圧倒されながらも、これからも楽しい人生を送ってね。
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シーア派の聖地に潜入

2013.11.19 06:22|イラン☞EDIT
ここ数日、めっきりと寒くなってきたイラン。
イランももうすぐ冬到来。
おでんと熱燗が恋しいケンゾーです。

イランの東の端、テヘランから遠く離れたここマシュハドに来た目的はただひとつ。
イスラム教シーア派の聖地ハラメを見ること。

イスラム教にはエマームと呼ばれる指導者たちがいる。
シーア派はイスラム教の開祖ムハンマドの一族のみに指導者エマームとしての権威を認めている。

イランで多数を占めるのはシーア派の中でも「十二エマーム派」と呼ばれている宗派。
初代から12代までの12人だけをエマームとして認めている。
ちなみに今現在は12代エマームが「お隠れ」している状態で、13人目のエマームはいったい誰なのか誰にもわからない。

シーア派はメッカやメディナに加えて歴代エマームの霊廟がある地も聖地としている。
唯一イランにある聖地が8代目エマーム・レザーの霊廟があるマシュハドなのだ。

ハラメの中に入るには女性はチャドル(体を覆う布)を着用しないといけない。
イクエは持っていないのでハミッドのお母さんに借りることに。
この国では女性はいろいろと大変だね。

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バスを乗り継いでハラメへ。
しばらくすると見えてきた!
予想以上に大きい!

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ハラメは霊廟のほかにモスクや博物館などたくさんの建物が集まった複合施設。
今でも拡張工事が進められ、どんどん拡大されていってるそうだ。

四角い形をしているハラメ。
4方向どこからでも中に入ることができる。
国内外から訪れる巡礼者でハラメ内いつも込み合っている。

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荷物の持込みは禁止で荷物預かり所に預けないといけない。
小さなハンドバッグくらいは持ち込めるけど、中身をすべてチェックされる。
男女別の入場ゲートでボディーチェックを受けて中へ。
ボディーチェックと言ってもけっこう適当で「オー、ジャポーン!」って言いながらさらっと体を触るだけだった。

「歩き方」には『旅行者は専用の入口に行き、ガイドを付けなければ入場できない』と書いてあるけれど、ケンゾーとイクエは何も言われずに自分たちだけで入場することができた。
3度出入りをしたけれど毎回スルー。
3度とも違う入口から入り、別々の係員のチェックを受けたけど毎回止められることもなかった。
ガイドを付けられることもなく、ハラメの中を自由に見て回ることができた。

でも同じ日に観光した日本人男性2人組は、最初から最後までガイドを付けられて自由行動はできなかったそう。
ケンゾーとイクエはたまたまラッキーだったのかな?

それではイスラムの聖地ってどんなとこなのか、じっくり見ていこう!
ここから先はiPhoneで撮った写真なので画質はイマイチです。
(カメラでの写真撮影は禁止だけど、巡礼に訪れている信者たちは携帯でバシバシ撮っていたので撮影しました)

まずはとにかく敷地が広い!
広場がいくつもあって礼拝者が祈りを捧げている。

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敷地内では水色のユニフォームを着た掃除のスタッフをよく見かける。
イラン人が言ってたけど、ここのスタッフになりたい信者が多いらしい。
競争率が高く、面接を受けて、人格者だと認められた一握りの人たちが掃除のスタッフになることができるんだって。

たくさんいる礼拝者の中に、頭をうつむけている人たちをちらほら見かける。

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これ眠くて寝てるわけじゃあない。
泣いてるんだよね。
12人すべてが「殉教」したと言われているエマーム。
悪と闘い殉教したエマームが葬られているこの地で、エマームの死を嘆き悲しむことが、巡礼者にとっては誉れあることなのだ。
まあ、本当に涙を流して嘆いている人もいるけれど、芝居がかっている人たちが多いのも事実。
ひとしきり涙を流した後に、けろっとして笑いながら帰っていく人もいる。

なんども言うけど、ハラメ内はとにかく広い。
ただ、広いだけで中身自体は聖地だからといってとくに特別な感じはしない。
建物もイラン国内で今まで見てきたものとおんなじ。

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正直な感想は「なんだかテーマパークみたい」。
こんなこと言うと怒られるかもしれないけど。

広くてキレイに整備されているけれど、とくに歴史を感じるわけではない。
さらには、礼拝者を乗せた電動カートが敷地内を走り回っている。
これは完全にテーマパークでしょ。

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この金色に光り輝く黄金のドームの中にエマーム・レザーの棺が安置されている。

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いざ中に入ると・・・
壁も天井もすべてがキッラキラ!
いやキラキラなんてかわいいもんじゃない、ギッラギラだ!

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小さくカットされた鏡が隙間なく埋め込まれている。

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これはスゴい。
しばらく口をぽかーんと開けて立ち尽くしてしまった。

この黄金のドアの向こうにエマーム・レザーが眠っている。
人びとはみな、手にしたコーランを読みながら祈りを捧げている。
このときは棺がある部屋には入れなかった。
(イクエが夜に入ったときは、棺のところまで行けたらしい。
ただバーゲン会場並みに人が群がって、ぐちゃぐちゃで、押し合いへし合いで大変だったようだ。
周りすべてギラギラで方向感覚がわからなくなるうえ、人の波にもまれながら棺の前にたどり着いたらしいので、実際にエマーム・レザーのものだったかは確証がない。
その棺は、ほかの霊廟と同じように柵で囲まれていて、信者たちは柵を掴んだり、キスしたりしていたらしい。
イクエはかなりげんなりして、黄金のドームから出てきた。)

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ハラメの外に出て時間を潰し、日が落ちてから再び聖地へ。
昼間よりも段違いで人が多い。
ライトアップされた建物自体が宝石のように輝いている。

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建物の中も外も埋め尽くす礼拝者の熱気で満ちている。

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ちょうど礼拝の時間帯で、何千人もの人たちが並んで一斉に祈りを捧げていた。

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イラン唯一の聖地マシュハド。
訪れた感想は・・・まあ、ふつうかな。
神聖さとかありがたみは感じられないし、ほかの観光地とは離れてるし、あえて行かなくてもいいかも。

イクエの感想
男性と女性で内部が区切られていて、圧倒的に女性のほうが見るのが大変!
男性はマナーを守って並んだり順番を守ったりしているけど、女性の場所は修羅場と化している。
車いすの人がいてもおかまいなく押すし、人が込み合っている棺の真ん前に座り込んでお菓子を食べているグループがいて邪魔なのに動こうとしない。
「どきなさい!」「早くその場所ゆずりなさい!」「あんた押さないでよ!」
怒号が飛び交っている。
黄金のドームでは神聖さを感じるどころか、疲労困憊で放心状態になった。
他者へのいたわりのかけらもない空間だった。
まるで過酷なバーゲン会場か、動物園。
「イスラム教は女性の社会性を培う機会を奪う。女性がおバカになる。」
そんなことさえ考えてしまった。

そんな聖地よりもおもしろいものを見せてもらいに、ホームステイ先の家族とともに街のモスクへ。
モスクの中から歌声とドンドンという音が聞こえてくる。
なにが行なわれてるんだろう。

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男女別れて中に入る。
中では集まった人たちが歌に合わせ、ときに叫びながら自分の胸を打ち鳴らしている。

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これはシーア派ならではのイスラムの行事。
歴代のエマームの中でも、とくに痛ましいものだったと言われている第3代エマーム・ホセインの殉教を哀悼するもので、イラン歴のモハッラ月に行なわれる。

西暦680年モハッラ月10日の日、現在のイラクの地で敵の大群に囲まれ、激しい闘いの末に壮絶な殉教を遂げたホセイン。
シーア派のイスラム教徒にとってアーシュラーと呼ばれるこの日は、正義が悪に敗れた悲しい日なのだ。

モハッラ月に入ると、ハイライトのアーシュラーまでこうして夜な夜な人びとが集まり、自分の胸を打ちつけながらホセインの苦しみを追体験していく儀式が行われる。
集まっているのは大人だけではない。
小さな子どももけっこういるんだよね。
そして意外と子どものほうがノリノリでやっている。

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「今の若い世代はイスラム離れが進んでる」なんてことも耳にするけど、こういう光景を見るとまだまだしっかり根付いてるなあと思わされる。
(イクエによれば、女性部屋では胸を打つ信者はごくごくわずかで、ほとんどの女性が紅茶を飲みながら床に座って井戸端会議をしていたらしい。)

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動画も撮ったんだけどカメラが故障していて音声が入っていなかった。
音はないけれど雰囲気は伝わると思うので、よかったらどうぞ。



儀式が終わった後は食事が振る舞われる。
儀式が終盤に差し掛かるにつれて人が増えてきたので、ひょっとしたら食事目当てで来てる人も多いのかも。

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料理はこの期間にしか食べられないホセインゆかりの特別メニュー。
特別といってもかなりシンプルなもの。
イラン人でもけっこう好き嫌いが分かれるそうだ。
豆とすりつぶした肉のスープで、そんなに悪くはなかった。

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訪れる前は「聖地がある都市だからイスラム色が強く、とても保守的な街なのかな」と思っていたマシュハド。
けれど実際はいたってふつうの都会。
ここに住む人たちは「年に1回くらいしか行かない」という人や「神は信じるけど、エマームは普通の人間だから信仰の対象ではない。」と言い切る人もいた。
今回たまたま時期が重なってイスラムの行事に参加することができたけれど、これがなかったらかなりあっさりとした聖地巡礼になってた。
これからマシュハドに行く人はあまり期待しないほうがいいかも。


【旅 info.】
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入場料無料、24時間オープン。
運が良ければ自由に中を見て回ることができるけど、通常旅行者にはガイドが付き添うらしい。
大きな手荷物は荷物預かり所に預ける必要あり。
携帯電話は持ち込み可能。
女性はチャドルの着用が必須、男性は特に制限はないようだけれど、あまりにもラフな格好は避けたほうがいい。
ハラメ内にはモスクや霊廟にまつわる工芸品を展示した博物館(有料)がある。
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砂漠に咲くサフラン

2013.11.18 06:15|イラン☞EDIT
イランで色づく葉、風に吹かれて散る落ち葉を見て秋を感じているイクエです。
イランに来る前はイランは年中暑いところだと思っていたけど、日本みたいに四季があることに驚きました。

いっしょにいて心がなごむメヒディとソミのふたりと別れて次に向かったのは、イランで一番の聖地マシュハド。
イスラム教シーア派の聖者エマーム・レザーが眠る霊廟があり、国内外からの巡礼者が絶えない場所。
イランの東に位置し、ほかの観光地からは遠いけど、イランがイスラム教の国であることをもっとも実感できる場所なので、足をのばすことにした。

マシュハド

今回もカウチサーフィンでホームステイ先を募ったところ、ある男性から「ぜひ我が家に」というお誘いが。
その人の家に泊めてもらうことにしてたんだけど、男性の親族にご不幸があって急きょその男性は親族の住む街に行かなければならなくなった。

男性は「1週間後に戻るから。そしたらうちに泊っていいから。」って言ってくれる。
だけど、そんなに時間も潰せないし、なによりそんな大変な時期にわざわざホームステイさせてもらうのは気が引ける。
「ほかの家庭を探すから大丈夫です。
ホームステイ先が見つからなければ、ホテルに泊るから気にしないでください。」

そんなふうに電話で何度も言ったんだけど、面倒見のいいイラン人。

「どうして!
なんでうちに泊らないの?
日程があわないなら、かわりに知り合いの家族を紹介するから!!」

親族を亡くし、大変な時期にここまで言ってくれるイラン人。
絶対「おもてなし精神をもつ国民」ベスト3に入る。
(ちなみにベスト3のうち、ひとつはバングラデシュ。)

そして、彼は探してくれた。
お世話になるのは彼の奥さんの実家。
彼の奥さんの兄、ハミッドがわざわざバスターミナルまで迎えに来てくれた!
イクエとケンゾーは夜行バスで着いたんだけど、到着時間の1時間前からバスターミナルで待っててくれた!
仕事をさぼって。
さすが、おもてなし精神をもつイラン人!!

しかも、バツイチのハミッドは今はおばあちゃんとお母さんと3人で暮らしているんだけど、毎日のように親戚一同が勢ぞろい。
どんだけ、みんな「おもてなし」の心を持ってるの〜♡

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ハミッドが簡単な英語を理解してくれる程度で、ほかのひとたちは英語が話せない。
それでも、みんなとても気さくで積極的にコミニュケーションをとってくれる ♪
ハミッドのお母さんとおばあちゃん。
見分けがつかない。

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ケンゾーが本人たちに思わず「まるで姉妹みたいですね」って言ったんだけど、これっておばあちゃんにとっては褒め言葉だけど、お母さんにとっては喜べない言葉だよね・・・。

そして、似てると言えばこのふたり!!
ハミッドのいとこで双子の16歳のアテフェとアレス。
お母さんともそっくり。

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みんな「カウチサーフィン」のことも知らない。
いきなり「日本人が来るから家に泊まらせてあげて」って頼まれた人たち。
それなのに知り合いでもないわたしたちのために毎日集まってこんなにももてなしてくれる。

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突然妹のだんなからホストに指名されたハミッドは、わたしたちを車で観光地に連れて行ってくれる。
マシュハドから車で1時間弱のトゥースという街に遠出。

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後ろにあるのは、イランの有名な作家フェルドゥスィーのお墓。
イランの神話や伝説を本にまとめた人で、1000年も前に活躍した人だけど彼のことを知らないイラン人はいない。
王書(シャー・ナーメ)という彼の本は超大作で、執筆に30年もかかったんだって。
外から見たら白い箱のように見える大理石の建物の中に、彼のお墓がある。
モダンなつくり。

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イラン人は世界的に有名だと思っているフェルドゥスィーのことをまったく存じ上げていなかった日本人のイクエ。
それでも、彼の魅力がわかった。
きっと、すごくおもしろい本を書いていたのだと思う。
お墓には博物館も併設してあって、彼の本にあわせた絵が展示してある。

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いろんなパワーを持つ力持ちの主人公が、鬼や龍と闘う。
なんか日本の昔話みたい。

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壮大なストーリー。
ヒーローと悪との闘い。

「現代版の『ONE PIECE』だね!!」って絶賛してイクエがケンゾーに言ってたら、ケンゾーに「全然違う」って言われた・・・。
いや、漫画のワンピースに絶対似てると思うんだけどね。間違いないよ。
でも、ケンゾーが何回も否定するの。
まあ、ケンゾーはワンピース読んだことあるけど、イクエは読んだこともアニメで見たことも一切ないから説得力ないけどね。

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だってほら、大人から子どもまで人気があるんだよ。
彼の本の塗り絵だってある。

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しかも、主人公のコスプレしてる子どもも!

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ワンピースの主人公、名前なんだっけ?
麦わら帽子かぶった男の子。
ゴム人形君だっけ? ゴム人間君?
日本で彼のコスプレも人気でしょ?

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イラン版ワンピースの作家のお墓のあと、ハミッドが連れて行ってくれたのは、ガイドブックにも載っていない場所。
かわいらしくて、不思議な形の細長い塔。
荒涼とした場所にポツンとたっている。

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昔の王様の娘のお墓なんだって。
こういう形のお墓を見るのは初めて。
青いタイルがイランっぽいけど、どことなく南米の雰囲気がある。

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街にいるときは「イランには砂漠地帯が多い」っていうイメージはまったく湧いてこないんだけど、車で郊外にでれば砂漠が広がっていることがわかる。

青い空、薄茶色の大地。
それ以外に色はない。

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同じような風景が窓の外を流れていく。
そんな単純な色彩のなかに、鮮やかな色彩がふわりと紛れ込んできた。
そして、そこで忙しそうに動いている人の姿。

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車を止める。
草も生えていない荒涼とした大地。
けれど、そこだけ薄紫色の絨毯が広がっている。

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それを丁寧に摘んでいく人たち。
何の花かわかる?

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サフランなんだって!
サフランって「サフランライス」に代表されるように、食べ物の色づけに使うもの。
サフランで出る色は鮮やかな黄色で、古代ギリシアでは王室だけが使うことを許された「ロイヤルカラー」ともなっていた。
サフランで付けられる色は黄色なのに、花はこんな紫だったなんて!

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色づけに使われるのは、花びらではなくてめしべの部分。
この赤いめしべだけが高値で売られる。

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寂しげな大地だけど、よく見ればあちこちでサフランが栽培されていた。
食物の栽培や家畜の放牧には適さない大地でサフランは貴重な収入源。
家族総出で花を摘んでいる。

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何もない土地。
荒涼とした大地。
色のない砂漠。

こんなところでサフランは可憐に咲いていた。

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だからこそサフランには、気品さがあふれているのかもしれない。
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イランで帰国後の生活を考える

2013.11.17 06:01|イラン☞EDIT
今まで旅した国はだいたいどこでもヒマワリの種を食べる習慣がある。
というより、食べないのは日本くらいじゃないかな。
イラン人もヒマワリの種が大好き。
種を手に取って口に入れ、歯で割って中身を食べ、かすを捨てるまでの一連の動きに淀みがない。
競争したらいったいどこの国が最速で食べるのかなあ、などとくだらないことを妄想しているケンゾーです。

優しくていっしょにいると気持ちが和やかになるメヒディ。
明るくて子どものようにはしゃぐ仕草がかわいいソミ。
昔からの親友のようにすぐに気の置けない仲になった。

そんな4人は街の喧噪から離れ、メヒディのお父さんの別荘でまったり中。

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庭ではガチョウ(アヒル?)がグワグワ鳴きながら歩き回っている。
愛嬌があってなかなかカワイイ顔してるね。

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家の裏手には羊たちが身を寄せあっている。
つぶらな瞳でじっとこちらを凝視。
なんとも言えない表情だね。

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そして野良犬なのかな、体は大きいのにえらく臆病な犬も。
しっぽを振ってこっちに近づいてくるんだけど、ケンゾーが近づいていくと後ずさり。

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なんでそんなに臆病なのかなと思ったら・・・

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動物たちの世話を任されている近所のおじいちゃんが石を投げつけて犬を追っ払った!
そりゃビビリにもなるよ。

出発前にメヒディに「昼はケバブにしよう。肉がいい?それとも魚がいい?」と聞かれて「魚がいい」と答えたケンゾーとイクエ。
近くにレストランでもあるのかなと思っていたら・・・
なんとメヒディが作ってくれるんだって!
これはカスピ海で獲れた魚かな。
顔がちょっとサケっぽい。

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じゃがいもやピーマン、マッシュルームをお腹に詰めてホイル焼き。
ぜったい美味しいに決まってる!

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さらにケバブ用の串に刺して串焼きに。
いいねいいね、わくわくするね。

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豪快に串刺した魚を炭火焼。
焼き魚なんかいつ振りだろう?
魚を食べることがあっても、揚げた魚ばかりだったからなあ。

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ホイル焼きは室内の暖炉で。
あ~、待ち遠しい!

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そして、できあがり ♪
見た目はちょっと・・・イマイチだけど、味は?

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ウマーっ!!
身がホクホクして、しかもジューシー!
ご飯がいくらでも進む。
これに大根おろしと醤油があったら文句なし(笑)。

気が置けない友人と美味しい食べ物。
パチパチと火がはぜる音を聞きながらゆっくりと時が流れていく。
なんて贅沢な時間なんだ。
こんな日を毎日過ごすことができたら最高だね。

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メヒディはけっしてリッチな生活を送っているわけではない。
部屋も広くはないし、車も持っていない。
けれどある意味とても豊かな生活を送っていると思う。

毎日仕事は午後2時まで。
仕事が終わった後は趣味の音楽や写真に時間を費やす。

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ほかの仕事も掛け持ちして今以上の生活を望むこともできるけれど、彼はそんなことは望んでいない。

「仕事は一番重要なことじゃないんだよ。」

一緒に過ごした短い間に何度彼からこの言葉を聞いたかな。

日本ではバケーションを取ることができないこと、毎年3万人以上も自殺者がいること、それ以上に精神的な病にかかる人が多いことなどを話すとどの国の人にも驚かれ、そして同情される。
日本は物質的な豊かさと引き換えに、なにかとても大切なものを失ってしまったような気がしてならない。

せめて自分たちでも心豊かな生活を送りたい!って思っても、いざ日本に帰るとすぐに現実に引き戻され、あたり前のように仕事に追われる日々に戻るんだろうなあ。
お金がないと「心を豊かに」なんて言ってられないだろうしね。
せめて気持だけには余裕をもって、ゆる〜く生きていきたいなあ。
いやあ、旅が終わった後のことを考えるとため息しか出てこない!

この日、深夜バスでゴルガーンを離れることにしたケンゾーとイクエ。
出発前にメヒディの実家でお母さんと弟に会うことができた。
このお母さんが若々しくてかわいいんだな。
見てよこのピッチピチの肌!
イクエのほうが老けて見える。

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お母さんからテーブルクロスをもらったイクエ。
この旅でお土産をまったく買っていないふたりにとって貴重なお土産だ。

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お世話になったメヒディとソミに日本食をごちそうすることに。
といっても卵焼きとインスタントのみそ汁だけどね。

どの国でも卵を薄く焼いて何度も巻いていく作り方に興味津々。
でも丸底のフライパンしかなくて、卵焼きとはほど遠いできあがりになってしまった。

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卵焼きにはピーマンやトマトを入れてイラン人好みに。
そのお陰か卵焼きはふたりとも気に入ってくれた。

問題はみそ汁。
まあこれはたぶんダメだろうなあ。
一応「たぶん気に入らないと思うよ。嫌だったら無理して食べなくていいから。」って前もって言っておく。

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はたして結果は・・・
この写真を見てもらえれば一目瞭然。
ソミは一口でギブアップ。
メヒディも「うん、好きだよこれ。」って言ってるけど、まったく減らないみそ汁。
最終的には「好きだけど、お腹いっぱいだから冷蔵庫に冷やしておいてあした食べるね。」って言ってた。
たぶん食べないと思うけど、こういうところがメヒディらしい。

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とうとうやって来てしまった、メヒディとソミとの別れ。
イランを旅してちょうど1か月。
いままでで一番リラックスして自然体で過ごせた3日間だった。

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ところが最後の最後に衝撃の事実が発覚!
バス乗り場へとタクシーで向かう途中にソミの家に立ち寄る。
玄関に出てきた男の子に夕食の残りを手渡すソミ。
タクシーへと戻ってきたソミに「弟?」って聞くケンゾーとイクエ。
するとメヒディから予想もしていなかった一言が。
「彼女の息子だよ。」

ちょっと恥ずかしそうにうなずくソミ。
「ソミは離婚してるんだ。」

息子は12歳だという。
昔に比べるとずいぶんイスラムの習慣も緩くなってきているイラン。
けれどまだ離婚に関しては女性が圧倒的に社会的に不利だと聞いている。
働きながら子どもを育てているソミはとてもけなげだ。
いつもけたけたと笑ってるソミもいろいろあったんだろうね。

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マシュハド行きのバスがやって来た。
会ったときから「1週間でも2週間でも居ていいんだよ。」と言ってくれたメヒディ。
ほんとにそうしたくなるくらい一緒に過ごした時間は楽しかったよ。

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「お腹空いた!」と「なんばしよっとか!」が上手に言えるようになったソミ。
「愛してる」と「キスして」も教えてと言ってきたのでイクエが教えてあげていた。
それからは、何を言ってるかわからないメヒディにちょっと照れながら「愛してる」、「キスして」と何度も言っていたソミ。

「泣かないでよ、ソミ。」
そう言うイクエも鼻声だ。

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メヒディ、ソミ、ありがとう!
ぜったいにふたりとも幸せになってね。
どんな形であれ、毎日ふたりが笑顔で笑いあって過ごせますように。

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この旅で一番居心地のいい宿

2013.11.16 06:15|イラン☞EDIT
次の国、イタリアについていけるかどうか不安なイクエです。
いったいどのくらい滞在費がかかるんだろう。
だれか安くイタリア旅行を楽しめる秘訣を教えてください!
寝袋をもってるので、だれかイタリアの家に泊めてください!

イランの観光といえば、有名なモスクや宮殿があるエスファハーン、古代遺跡ペルセポリスの拠点の街シーラーズ、砂漠のオアシス都市として栄えて土壁の家々が迷路のように建ち並ぶヤズド、イスラム教シーア派の聖地マシュハド。
このどこにも行っていないのにイラン入りして1か月が経つ。
なんで主要なところにいってないのにこんなに日にちが経ってしまったのか。
それほど有名じゃない場所もまわったってことが原因かな。

だって、イラン入りして3日目、行くはずのなかったオルーミーイェでたまたま出会ったフェリーバの家にホームステイしてから、イクエとケンゾーのイラン旅の目的が決まってしまった。

観光よりも、現地の人の生活に触れる旅にしよう!

このゴルガーンの街にも特に見どころはない。
モハメッドの家で1泊して移動しても十分なんだけど、もうひとりの人の家にも泊まることにした。
彼の名前はメヒディ。

カウチサーフィンで宿泊のお誘いがきた人。
モハメッドの家に泊まることにしてたから断っても良かったんだけど、なぜか「彼に会うべきだ」って気持ちがふつふつと湧いてきたんだよね。
べつに彼からのメッセージやプロフィールに惹かれたわけじゃないんだけど「会わないと!」って思った。

旅をしていると「やっぱり第六感ってあるんじゃないか」って思うときがある。
気が進まないなあ、足取り重いなあって思いながらたどり着く宿は最低の宿だったり、理由はないけど寄ってみようかなって思ったところにはすばらしいものが待ち受けていたり。

今回もその第六感が働いたのかもしれない。

「どうしてわざわざ移動するの?
 ここにまだ泊ればいいのに!」

そう言ってくれるモハメッドたち。
なかなか次のメヒディの家に引き渡してくれず、ようやく夜の9時過ぎに別れを告げた。

メヒディは昼からずっとイクエとケンゾーを待っていた。
メヒディの家に入るなり「あ、いいねえここ!」とケンゾーと言いあった。

ダイニングに4畳くらいの部屋がふたつ。
広すぎず、本や楽器がやや雑然と置いてあるのが逆に居心地のいい空間を作り出している。

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この部屋の雰囲気で彼の魅力的な人柄がわかる。
ここで、楽しい時間が過ごせる予感!
第六感が働いたのかな。

夜遅いのにこれから夕食を作ってくれるメヒディ。
「エビは好き?」
「うん、大好き」

メヒディは音楽好きでもあるし、読書も好きだし、そして料理好きでもある。

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メヒディの家に、ひとりの女性がいた。
「奥さん?」
「違う違う。ガールフレンドだよ。」

メヒディは30歳、ガールフレンドのソミはイクエと同じ33歳。
ソミは別の家に住んでいるけど、いつも遊びに来ている。

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今までお世話になったイランの家庭には、ダイニングに日本製やサムソンの大きな薄型テレビが置いてあり、常にテレビがついていた。
だけどこの家にテレビはない。
あえてメヒディが置いていない。

「本を読んだり、楽器を鳴らしたり、Facebookやってるほうがおもしろいからね。」

この家のWi-Fiはいつも良好 ♪
ホームステイしているときは、失礼にならないように家族の前でインターネットに没頭するのは控えていたんだけど、ここではそんな気遣いをしなくていい。

好きなようにくつろげる。

家に置いてある写真集を見ながら待っていると夕食のできあがり。

カレー風味のエビと野菜の炒め物。
イラン料理に多少飽きていたイクエとケンゾーに、この味付けはありがたい。

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メヒディは今年3月、イクエたちと同じ時期にバックパックでインドを旅していた。

安いこともあってかインドやタイに旅行にいったことのあるイラン人とはこれまでも会ってきた。
だけど、メヒディはインドで外国人に人気のリゾート地のゴアなんかには行っていない。
チベット亡命政府のあるダラムサラやヒンドゥーの聖地のマトゥラーなど穴場をせめている。
旅行のタイミングもホーリー(色掛け祭)にあわせて。

メヒディはフォトジャーナリズムに興味があり、インドで生きる「人」を撮るために、いとこでプロのカメラマンと旅行していたのだった。
来年もホーリーにあわせて行くつもりなのだそう。

メヒディはデジカメの一眼レフに、フィルムのアナログカメラ、いくつかのレンズも揃えている。
作品を見せてもらったけど、まっすぐに人をとらえるいい写真が多かった。

メヒディの仕事は、役所で教育関係の事務をしている。
朝7時に出勤し、午後の2時くらいには仕事が終わる。

イランではだいたいの仕事が半日。
半日の仕事で暮らしていけるけど、「もっと贅沢したいな」「お金を貯めたいな」って思う人は午前と午後で別々の仕事を掛け持ちしている。
これまでホームステイでお世話になった人をみてみると、朝から晩まで働いている人は車をもっていて、半日の人は車をもっていない。
だけど家の広さや生活レベルなんかはそれほど変わらないように思える。
日本のファミリータイプのマンションでひと月1万円弱~2万円くらいと家賃はすごく安いから、半日でも暮らしていけるのかもしれない。

メヒディは月給5万円くらい。
この給料はイランでは高いほうらしい。
車はないけれど趣味のカメラを買ったり、旅行に行けるし、ゆとりのある生活をしている。

しかもイクエとケンゾーが居候しているから、仕事に遅れていったり早退したりする。
朝出勤して2時間くらいで帰ってくる。
「大丈夫なの?」と心配すると笑ってこう言う。

「問題ないよ!! 
 ここは日本じゃないんだよ。
 仕事なんて、人生で重要じゃないんだ!」


彼女のソミも広告会社で働いているはずなのに、イクエたちが居候している間は仕事を休んでいる。
この家で寝泊まりして、いつも朝ごはんを準備してくれる。

ソミは英語が話せない。
「英語は話せない分、日本語勉強しよう!」と意気込むソミ。

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お気に入りの日本語は
「お腹空いた」
「何ば しよっとか!!」

2人とも仕事をもっているし、長く居候してしまうのには気が引ける。
だけど、メヒディは言う。

「自分の家のようにここでくつろいでね。
 いつまででもここにいたっていいんだよ。」


気心の知れた昔からの友人の家にいるような感覚。
好きな時間に起きて、好きな時間にシャワーをあびて、昼からは4人で遊びにいく。
なんて、居心地のいい空間なんだろう。

日本だと仕事をしている人の家でこんなふうにお世話になることは難しい。

日本人の勤務状況を説明すると外国人は驚くとともに同情する。

「日本人は朝早く家を出て、夜は遅くに帰宅するんだよ。
小さい子どもがいるお父さんは、子どもが寝てる時間に家を出て、子どもが寝た後に帰宅することもある。
わたしたちが働いているときもお互い遅い時間に帰ってたから、夫婦でいっしょに過ごす時間は夜2時間くらいだった。」

その話をメヒディが職場でしたら、みんな「かわいそう。そんなのぜったい嫌だ。」って言ってたんだって。

イラン人は朝ごはんを軽くしか食べない。
「お腹減らないのかな。実は一日3食だけじゃないのかも。」なんてケンゾーと話していた。
なのでこの疑問をメヒディにぶつけたら驚くべき回答が・・・。

「朝ごはん食べて会社に行くでしょ。
 そして10時くらいになると、みんなご飯を食べる。
 外に食べに行く人もいれば、会社で料理を作る人もいる。
 そして1時くらいに昼休みでランチを食べるでしょ。
 そして3時か4時くらいにまた何か食べる。
 で、晩ご飯。」


1日5食! 
しかも晩ご飯の前後にもだいたい何か食べてるので1日6食くらい食べてることになる。
というか、そんな食べてばっかりで仕事がはかどるのだろうか。

「日本は、昼休みに1時間しか休めないよ。」っていったら、また同情された。

よく海外で「日本で働いて稼ぎたい。」とか「おれの今の仕事を、もし日本でやったらいくら稼げる?」とか聞かれることが多い。
でも、勤務時間も仕事に付随する責任も、彼らが想像しているよりも過酷なものだと思う。

友人が言ってたけど、海外で東京の夜の写真を見せたらみんなが「日本はこんなにビルが建ち並んでいて、夜も電気がたくさんついていて発展していてうらやましい。日本に住みたい。」って言ったんだって。
でも「このビルの窓ひとつひとつに明かりがともっている。これはどういうことかというと、こんなに暗くなってもみんな職場で働いているってことなんだよ。」って教えたら、今度は「絶対に日本なんかに住みたくない!」ってみんな口々に言ったのだそう。

日本で仕事が原因でウツ病になる人が多いことや中高年の自殺者がとんでもなく多いことを海外の人に言うと、あきれられる。

イランは日本みたいにお金持ちの国じゃない。
でもみんな余裕をもった生活をしている。
日本みたいにあくせくしていない。
夜には親戚でひとつの家に集まってお茶を飲んで果物を食べてたくさんおしゃべりをする。

なんで日本はこんなふうになったのかな。
何が違うんだろう。
どうすればいいんだろう。

ちなみにイランでは公立の大学は授業料がタダ!
日本では公立も学費が高いってことをイラン人に言うと、これまた同情される。

「じゃあ貧しい人は勉強したくても大学に行けないってこと!?
不公平だよ!」

日本って世界基準からすると、実はある意味すごく遅れていて、変な国なのかもしれないなあ。

イランでは金銭的に少し余裕がある家庭は、別荘をもっている。
「別荘」って言うと、軽井沢にあるような金持ちの豪邸をイメージしてしまうんだけど、イランで言う「別荘」はそんなに豪邸でもない。
砂漠が多いイランでは、酷暑の夏を乗り切るために標高が高く涼しい農村に小さな家を持っている家庭は珍しくない。

メヒディのお父さんも、ゴルガーンから60キロほど離れた村に別荘をもっている。
4人でおでかけ♪

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イクエと並ぶと、ソミの美しさが余計引き立つ☆
同級生なのに、美しさがまるで違う。

別荘があるのはクフミヤンという村。
「クフ」は「山」と言う意味で「ミヤン」は「間」と言う意味。
文字通り、山あいの村。

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木が茂り、鶏が走り回り、馬がいて、ヤギたちが鳴いている。
「別荘」というよりも、農村の山小屋って言ったほうがしっくりくる。

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メヒディのアーティスティックなところはきっとお父さんゆずり。
この山小屋はお父さんの隠れ家のような場所。
お父さんも料理が大好きだそうで、キッチンには何種類ものスパイスや調味料が並んでいた。
メヒディも演奏できるイランの楽器セタール。
ここに置いてあるのはお父さんのなんだって。

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骨董品や美術品が飾られている。
メヒディの家に負けず劣らずの、素敵な空間。

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庭に出て落ちている枝を拾い集める。
そして、暖炉に火をつける。

こういうまったりな時間がたまらなく心地よい。

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居心地がいい空間をつくりだしてくれるメヒディ。
人の気持ちがわかる、優しくて広い心の持ち主。
そんなメヒディは、特別な過去をもっている。

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メヒディと出会った初めての日のこと。
彼の部屋にはたくさんの写真が飾られていた。
同じ女性と2人で写っている写真。

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隣の女性はソミではない。

「この女の人、だれ?」

メヒディが答えた。

「僕の奥さんなんだ。」

イクエとケンゾーはびっくりした。

ソミとは浮気の仲ってこと?

でも大人だし、そういうことがあってもおかしくない。
イクエとケンゾーは、そんなに動じなかった。

だけど、次に彼が発した言葉は、わたしたちを動じさせた。

「1年前に亡くなったんだ・・・。
 白血病で。」


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彼の部屋は奥さんとのたくさんの2ショット写真であふれていた。
携帯電話の待ち受け画面もパソコンのデスクトップも奥さんの写真。

その写真と、目の前にいるメヒディを見るたびに心がヒリヒリする。

Wi-Fiのパスワードも奥さんの名前。
わたしたちがパスワードを聞いたとき、彼がソミにすまなさそうに奥さんの名前の綴りを口にした。
そんなメヒディを、ソミはほっぺたをふくらませてちょっとヤキモチを焼くような素振りをして、軽くつつく。

メヒディがとてつもなく大きな悲しみを抱えていることを、もちろんソミはわかっている。

そんなソミのことを思うと、また切なくなる。

だからこの別荘にきて、2人がくつろいで仲良さそうにしているのを見るとなんだかとてもほっとした。

暖炉の前にソミを座らせて、ソミの一番かわいい表情を撮ろうとするメヒディ。

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「もうちょっと体を斜めにして。
 うん、そしてこっちを向いて。」


ファインダー越しにソミを見るメヒディ。
この瞬間は、メヒディはソミだけをとらえている。

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わたしはメヒディとソミが大好きだ。

だから、どちらにも幸せになってほしい。
2人といる間、ずっとそのことを想い続けていた。
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徴兵がない国 日本

2013.11.15 05:48|イラン☞EDIT
最近午後11時を過ぎると途端に眠気が襲ってくるケンゾーです。
あー、もう徹夜なんかぜったい無理だなあ。
朝まで飲んでた元気はどこにいったんだ?

次に向かうはトルクメニスタンとの国境が近いゴルガーン。
ロータリーでゴルガーン行きのバスを待ち受ける。

ゴルガーン

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スマホの購入に付き合ってもらったりと、いろいろお世話になったザフラとムスタファとはここでお別れ。
楽しいダンスと素敵な演奏&歌声をありがとう!
イランを愛し、毎日を楽しんで生きてるザフラはとっても輝いてるよ。

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およそ3時間でゴルガーンに到着。
降ろされたのはロータリーそばの道端。

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どこだこれ?って感じだけど、ケンゾーとイクエには携帯がある。
今回のホスト、モハメッド(同じ名前多すぎ!)と連絡をとって迎えにきてもらう。

モハメッドと妻のフェルドスは結婚1年目の新婚カップル。
遠い親戚どうしでお見合い結婚だったそう。
夫婦というよりも兄妹みたいな感じで微笑ましい。

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モハメッドは大学院で学ぶ傍ら英語を教えている。
フェルドスも地質学の勉強をしているそうだ。
学生の2人にしてはかなりりっぱな部屋。
きっと日本と違って家賃が安いんだろうね。
どこの国にいっても日本の家賃の高さにビックリされる。
家賃がもっと安いとぐっと暮らしやすい国になるんだけどねえ。

イランの家庭にお邪魔するといつも思うことなんだけど、このモハメッド家も部屋の中がとてもキレイ。
どの家も家具屋の展示コーナーみたいに生活感がなく整理整頓されている。

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日本の家とは大違いだよね。
何が違うんだろう?と思ってケンゾーとイクエの旅立つ前の家を思い返してみる。
リビングもキッチンも物であふれかえってた自分たちの家。
リビングには捨ててもいい郵便物や雑誌、新聞。
ペンなんて1本あればいいのにペン立てには鉛筆、ボールペン、サインペン、マジック、定規・・・。
どの部屋にも無駄にカレンダーを貼っていた。
キッチンにはそんなにいらないのにスーパーの袋を山のように取っていたし、めったに使わないけどジップロックや空き瓶、何種類ものタッパーも保管していた。
旅立つ前に思いきって荷物を大処分したけれど、ふたりだけなのにかなりの量だった。
きっと日本人は物を持ち過ぎてるんだろうね。

生活に必要な物って国は違ってもそんなに変わらないと思う。
旅を終えて帰国してからはシンプルに生きていきたい。
ある物で満足して、物に頼らない生活を送っていきたいな。

モハメッドの友人タヒラが合流。
タヒラは1週間前に徴兵が終わって帰ってきたばっかり。
イランでは男性は21か月間軍隊に行かないといけない。
でも兄弟が多いと下の弟は行かなくてよかったり、ほかにも父親が60歳以上だと免除されるんだって。

週に2日休みはあるし、毎日家に帰ることができるんだって。
話を聞く限りではそんなに厳しくはなさそうだ。
2年間ほぼ自由のない韓国とは大違いだ。

そういえばトルコで出会った韓国人の男の子も徴兵を終えたばかりだった。
その子に「徴兵があったほうがいい?それともないほうがいい?」って聞いたら、彼は「ないほうがいい」って答えた。
「20代前半というのは人間的にも一番いろんなことを吸収し、成長し、いろんなことを学べる時期。徴兵はその時期を無駄にすることになる。もしその時期に徴兵に行かずに、いろんなことを学ぶことができれば、国家に役立つものを開発する人に成長したり、いろんな研究や体験をして世界の平和に貢献する人材になるかもしれない。徴兵はそんな若者の可能性を奪っている。」
そう言っていた。

軍隊生活が終わったばかりのタヒラ。
今後の進路はまだ未定。
大学に戻って勉強しようかなあ、なんて言ってた。

外国では、日本には徴兵制度がないと言うとビックリされることが意外と多い。
徴兵があたり前の国と、ないことがあたり前の国。
平和であるってこと、自分の時間を好きな用に自由に使うことができるってことは、自分たちが思っている以上にとても貴重なことだ。
人生を無駄にしないようにしないといけないね。
これから先、いつの時代になっても平和な日本であって欲しい。

5人で夕陽を見にカスピ海へ。
こうして見るとほんとに海にしか見えないね。

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そのあとは2階建ての小屋がズラッと並ぶ一昔前のカラオケボックスのような場所へ。
なんだろう?夕食かな?

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夕食じゃなくてティータイムだった。
酒が飲めないイラン。
お茶で楽しめるようにいろいろと工夫している。
同じお茶もふだんとは違うシチュエーションで飲むと美味しく感じられるんだろうね。

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お茶を飲みながらガリヤーン(水タバコ)を回していく。
う~ん、何度試しても好きにはなれないなあ。
味見だけしてなんのフレイバーだか当てっこするのがケンゾーの楽しみ方。
今回は桃だった。

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タヒラ、車の運転ありがとう。
2年ぶりの自由を楽しんでね。

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翌日、ゴルガーンの街をふたりでプチ観光。
人込みであふれ活気に満ちたバーザール。
小さな地方都市だけど、日本よりも元気がある。

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バーザールの裏手には古い街並みが残っている。
複雑に入り組んだ狭い路地、木造の屋根、なかなか雰囲気のある街並みだ。

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廃墟のようになってしまっている古い家屋があちらこちらにある。
ちょっと手を入れて整備したらそれなりに観光客が来るんじゃないかなあ。

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モハメッド家に戻って昼ごはん。
フェルドスが手料理をつくってくれた。

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とても仲がいいモハメッドとフェルドス。
親戚同士のお見合い結婚でもこんなにラブラブになるもんなんだね。
こういうのってじわじわ愛が深まっていくのかな?
それともお見合いしてその場ですぐに盛り上がるのかな?

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色鮮やかで食欲をそそるランチのできあがり ♪
食器もおしゃれだし、イラン人は美意識が高いね。

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夜はイラン恒例の親戚大集合の集まりへ。
ひとりひとり紹介してもらうんだけど、もう誰が誰だかわかんなくなる。

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間違いなかったのはモハメッドのいとこの子どもが可愛かったこと。
目がクリックリ!
モハメッドの妹も美人だね。

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このあと次のホストの家にバタバタと移動。
このホストの家が、最高に居心地がいい家だった!
どんな家だったかは、あした紹介します ♪
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外国なんか行きたくない!この国が一番!!

2013.11.14 05:57|イラン☞EDIT
仕事を辞めて1年以上経つというのに、当時の上司に仕事で叱られている夢を見たイクエです。
日本を離れて仕事のことなんてまったく考えない日々を過ごしているというのに、お~そ~ろ~し~やあぁぁぁ~。

ホームステイでお世話になったザフラの親友、ソマイエは31歳で独身。
家族といっしょにここで暮らしている。
ピンクの服がソマイエ。

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イランに来て意外だったことのひとつ。
それは30代で独身の女性が多いということ。
イランの女性は20代前半には結婚するんだろうと思っていた。
好きな人がいなくても、親が紹介した人と結婚させられるんだろうと思っていた。

ソマイエがニコニコ笑顔で誰かと携帯電話で話していた。
相手は遠距離恋愛の年下の彼氏。
1200キロも離れたイランの南部に住んでいて、この前はこの街まで会いにきてくれたのだそう。
2人の出会いがおもしろい。
ソマイエがほかの人に電話をしようとして、電話番号の数字をひとつ間違えてかけたことがきっかけ。
間違い電話の相手と話が盛り上がり・・・。
ドラマみたいね。

「彼と結婚するの?」って聞いたら、肩を落とした。
遠距離だし、年下っていうのが結婚を難しくさせてるのかも。

繁華街から離れているソマイエの家。
庭には果樹園が広がり、鶏たちが元気に駆け回る。
なんて気持ちのよい朝。

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砂漠や乾燥地帯の多いイランだけど、北部は緑豊かで果物や野菜もたくさん採れる。
手作りのジャムとともに朝食のパンをいただく。

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お世話になったソマイエの家族に別れを告げて、きょうは観光に繰り出すわたしたち ♪

いいねえ、青い空!
まぶしい緑!
首都のテヘランは大気汚染で息も吸いたくないほどだったから、きれいな空気に身をさらす幸せ♡

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雪を被った富士山のようなダマーヴァンド山。
5600mもある。

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ザフロもときどき山の中腹まで登るんだって。
ザフロのいとこのムスタファはテントをもって、仲間とよく登頂しているらしい。

感受性豊かなザフロ。
いつもここで暮らしているのに、まるで初めて見るかのように空や緑に感動する。

歩きながら目を細めて、オペラ歌手のように手を広げて感嘆する。

「なんてきれいな青空!!」
「緑がきれいだねえ。フルーツもたくさんなってる。」
「ミカンの花が咲き乱れる季節はほんとうに美しいんだよ。
 いい香りに包まれて、その季節が大好き。」
「この街が一番イランで美しい。
 わたしは外国に行きたいとは思わない。
 だって、世界でこの街が一番好きだから。」


ザフラは自分の故郷を心から愛している。

イクエとケンゾーなんて「日本は四季があって食べ物もおいしくて人も穏やかで礼儀正しくていいなあ」と思いながらも、日本に飽き足らずにこうやって海外を旅している。

でもザフラは、満足する心を知っている。
そして、自分の故郷の文化に興味を持ち、もっともっと知ろうと伝統の楽器を習ったり、芸術祭の実行委員をやったりしている。

わたしはどうだろう。
はたしてほんとに日本のことを知ってるのだろうか。
日本の伝統芸能や文化について、外国人にうまく説明できないことが多い。
日本のことをもっと学べば、日本の魅力をもっと知ることができるのに。

カスピ海も近く、山もあり、緑もあるここマーザンダラーン州。
砂漠や乾燥地帯の多いイランでは珍しく自然が豊かなところとして知られている。

ザフラが言うには、この地の民族音楽や舞踊は砂漠地帯のものよりも明るく陽気でノリがいいらしい。
農耕の民なので、ダンスは田植えの格好をモチーフにしたもので小刻みなリズム。
これに比べて砂漠地帯の音楽は、ゆるやかで感傷的で物悲しいものが多いんだって。

「砂漠の音楽は退屈。この土地の音楽はみんなをハッピーにする!!」

ほんとうにザフラはここを愛している。

午前中はサーリーという街を観光。

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140年前の伝統的な邸宅コルバディ。
窓枠にはふんだんに木材が使われていて、砂漠地帯の土壁の家とは異なる。

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案内してくれたのは、ザフロの友だちのナスタラ26歳。
スタジオでカメラマンの仕事をしていたそうだけど、今は無職。

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イスラムのイランで女性カメラマン?って思うかもしれないけど、イランでは女性も男性と同じように働いている。
タクシーの女性ドライバーまでいる。
イラン人が言うにはイランはイスラム教のシーア派で、ほかの国のスンニ派よりも女性の権利を認めているらしい。

この邸宅は博物館になっていて、郷土品や伝統的な道具なんかが展示されていて、イランの子どもたちが修学旅行で訪れていた。
子どもたちにとっては、展示品よりも外国人のほうが珍しい!

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海外の地方都市の博物館って、ただあり物を寄せ集めただけでがっかりのところが多いけど、ここは意外とまともだった。
つっこみたくなるものもけっこうあったけどね。

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お昼ご飯は地元のオシャレなレストランで。
イランの田舎街にこんなセンスあるインテリアのレストランがあるってことに驚いた。

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イラン料理アーシュ・レシュテ専門店。
「アーシュ」はスープで、「レシュテ」は細い面。
煮込みうどんみたいなもんかな。
トマト味やカレー味、ジンジャーが利いた甘い物までいろんなアーシュ・レシュテを食べ比べ。

お腹を満たした後は、郷土芸術祭の実行委員の会議に参加するザフラにつきあう。
メンバーがプロの伝統音楽のミュージシャンで笛や太鼓、歌を披露してくれた。
笛は尺八みたいな音で、低く、部屋中に響き渡り、迫力がある。

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夜は、念願の携帯電話を買うためにムスタファの友だちの携帯ショップへ。
カウチサーフィンをやっていると、携帯がないと連絡がとれなくてけっこう不便。
それに、緊急事態にそなえて携帯電話をもっておくと安心するしね!

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昔の旅人は、パソコンも電話ももたず完全に日本から距離を置き孤独に旅をしていた。
イクエも学生のころ旅していたときは、海外で携帯なんて使えないし、Wi-Fiもなかったからパソコンを持ち歩くなんて考えられなかった。
日本に電話するときは、「電話局」みたいなところに行って日本に電話をつないでもらって通話していた。

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昔と比較すると、じぶんたちも含め今の旅人は「ヤワ」だなあと思う。
常に日本とつながっていられる。
リアルタイムで日本のことを知ることができるし、比べ物にならないくらい昔よりも不安材料は少なくなっている。
きっと昔の旅人からしたら「今の旅人たちは、『旅人』って呼べないよ」なんて言われるかもしれない。
でも、旅に正解はない。
自分が「いい」と思う旅がいいのだから。

そんな「ヤワ」なわたしたちはサムソンのスマートフォンを購入 ♪

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これだとどこでもインターネットができる!
テザリングすれば、Wi-Fiがなくてもパソコンでネットができる!

「現代のヤワな旅人」代表みたいになりました ♪

お店のオーナーがムスタファの友だちなので安くしてくれて、電話とSIMカードあわせて260万リアル(約8300円)。
SIMカードはパスポートのコピーを提出すれば簡単に買える。

そして、この紙を見せられて「どれにする?」って言われた。

???

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これ、ペルシア語の数字で書かれた電話番号。
好きな番号を選べる仕組み。
番号によって、値段が違って安い物は80,000リアル(約250円)。
同じ数字が並んだり、覚えやすい番号は人気があるので2倍くらいする。

旅を始めて1年2か月にして念願の携帯電話をゲット!

ザフラの家に帰って、ここでも日本の写真を見せながら日本文化を紹介。
イカの刺身や馬刺を食べている写真を見ると、顔を横に振りながら眉を寄せる。

刺身も馬刺もめちゃくちゃおいしいんだよおお〜。
相手は「こんな日本食、食べたくない」って思ってるだろうけど、こっちとしては「この味をわかる日本人で良かった〜」って思うんだよね。

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夕食は終わったのに、お母さんが何やらキッチンでゴソゴソ。

「ふたりのためにお菓子を作っているんだよ」

こうばしい匂いがしてきたよ。

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ゴマをベースにしてつくったクッキー♡
熱いうちにお母さんが包丁を入れる。

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あつあつで、まだ柔らかい。

甘すぎず、おいしくて手が止まらない。

食後にパパッと家にある食材でこんなふうにデザートを作れるっていいね。
お母さんが作ったお菓子を食べながら家族団らん。

そしたらね。
また始まったよ。
ザフラがタンバリンのようなイランの楽器をたたき、家族で自然に歌いはじめる。

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本当にみんな音楽やダンスが好き。
日本だとお酒に頼って盛り上がるけど、イランでは紅茶を飲んで音楽で盛り上がる。
酒を飲んでいきいきとした顔にはなれないけど、音楽ではいきいきとなれる。
なんて健康的〜。

寝る準備をしていたら、煙が入り込んできた。
もくもく もくもく

お母さんが空き缶のようなものを振り回し、部屋に煙をまき散らしている。

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くしゃみばっかりしているケンゾーに「効果があるから」って。
空き缶の中には花びらや木の実のようなもの。

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イランの伝統的な「お香」みたいなもので、この煙を浴びるのは縁起がいいらしい。
だから街でもこれをふりかけて、人々からお布施をもらっている人を良く見かける。

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ゴマクッキーをたくさん食べ過ぎたからなのか、このお香のせいなのか・・・。

なぜかこの夜、ふたりともトイレが近くて、眠いはずなのに目が冴えていて、温かい家庭で癒やされているはずなのにほとんど眠れなかったイクエとケンゾーなのでした。

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イランで日本舞踊を踊る女

2013.11.13 05:36|イラン☞EDIT
ついこの間修理したばっかりの一眼レフ。
今度はムービー撮影をしても音声が録音できなくなってしまった。
一難去ってまた一難。
とことんカメラに嫌われたケンゾーです。

ケンゾーとイクエの次なる目的地はサーリー。
テヘランの北、カスピ海がすぐそばの街だ。

テヘランからおよそ170kmと遠いわけではないんだけど、今回はどうしても列車で行きたいケンゾー。
そのわけは・・・後ほど!

今回もカウチサーフィンのお世話に。
ホストの最寄り駅がひとつ手前のカイム・シャフルという街だったので、サーリーまでのチケットを買ったけれど手前で降りることに。

カイム

この「カイム・シャフル」っていう名前の発音が激ムズ!
英語ではQa'em Shahrと表記。
この「Qa」と「hr」が日本語にはない発音で難しい。
ケンゾーとイクエの発音だと現地の人にはなかなか分かってもらえない。
カタカナをそのまま読んでもまず通じないんだよね。

メトロとバスを乗り継いでテヘラン駅へ。
テヘラン駅は意外と小さい。

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新型車両がどんどん導入されていっているイランの列車。
けれどこの路線の車両がいちばんオンボロなんだそうだ。

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座席は6人掛けのコンパートメント。
ミネラルウォーターが1人1本ついている。
まあ、可もなく不可もなくって感じ。
強いて言えば、窓をもうちょっときれいにして欲しい。
窓からの景色が一番大事だもんね。

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テヘランを出発して10分もすれば、林立するビル群は消え去り、窓の外には田舎の景色が広がる。

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列車は黄色く色づいた林を抜けアルボルズ山脈へ。

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しばらくすると何やら外を眺めだす乗客たち。
もちろんイクエも。

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みんなが見てる景色はこんな感じ。
まあ特別すごい絶景ってわけでもない。

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ん?でもなんか変だぞ?
同じような景色をついさっき見たような・・・。
どういうことだ?

じつはこの列車、アルボルズ山脈を越えるときにぐるっと環を描きながら高度を稼ぐループ線になっているのだ。
何度も何度もトンネルをくぐりながら同じ山をぐるぐるぐるぐる。
窓から下を眺めると、さっき走っていた線路が見える。

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ケンゾーもイクエもべつに鉄道ファンじゃないけど、これはおもしろい。
山肌にはトンネルがいくつも口を開けていて、列車が出たり入ったり。

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色づきはじめた山の中を、白い煙を吐き出しながら貨物列車が走っていく。
機関車トーマスの世界だ。

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ぐるぐるぐるぐる回りながら山を登った列車は、やがて今度はぐるぐるぐるぐる回りながら山を下っていく。

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列車はぐるぐるぐるぐる回りながら高低差1600mを駆け抜けていくのだ。
ときにはこんなところを走っていくんだよ。
わかるかな?
でっかい岩と岩のあいだ!

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ちなみに地図で見るとこんな感じになってる。
ね、ぐるぐるぐるぐるしてるでしょ。
ぐるぐるぐるぐるだけど、目は回らないので大丈夫。

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列車に揺られること7時間、カイム・シャフルに到着。
今回のホストは27歳の女性ザフラ。
仕事はフランス語の先生。
週1回、5人ほどの生徒に教えているそうだ。

ほかにもアニメーションの脚本を書いたり、街の芸術祭の実行委員などをしている。
どれが本職かはよくわからない。
どこまでが仕事で、どこからが趣味かもわからない。
だけどとても生き生きしてるから毎日が充実してるんだろう。

駅までザフラがいとこのムスタファといっしょに迎えに来てくれた。
24歳のムスタファは大学院生。
将来はコンピュータ関係のエンジニアになるそうだ。
バーザールを通ってザフラの家に向かう。

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カスピ海が近いカイム・シャフル。
バーザールには魚屋さんもたくさんある。
地べたにむき出しの魚たち。
ま、刺身では食べないからいっか。

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こんなに豪快な魚の干物も。
ちなみにザフラは魚はまったくダメらしい。
日本人は生の魚を食べると言ったらスゴい顔をしてた(笑)

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こちらがザフラの家。
音楽を愛してやまないザフラ。
さっそくイランの伝統楽器タールを演奏してくれた。

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弦はたったの2本しかないのに奏でられる音に深みがある。
力強く厚みのある歌声にぐっと引き込まれる。
せっかく動画も撮ったのに、音がまったく入っていなかったのが残念。
みなさんにお聞かせしたかった。

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大学時代にギターをちょろっとかじったことがあるイクエ。
タールにチャレンジするも貧相な音しかでない。
それでもみんな拍手で盛り上げてくれる。
なんていい人たちだ。

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この流れでいくと・・・100%イラン人は踊りだす!
イラン人にとってNO MUSIC NO LIFE and NO DANCE NO LIFE。
このリズム感は日本人にはないなあ。

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ザフラのお母さんも踊りに参戦!
これがまたかわいいんだ。
動画を見せられないのがほんとに残念。

イクエも見よう見まねで踊ってみる。
ビックリするくらいリズム感のないケンゾーは撮影に専念。
ケンゾーが踊るとみんなが見てはいけない物を見るような目で見るので自主規制。

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イランではホームステイをすると、必ずホストの親戚巡りをすることになる。
今回もたくさんの親戚を紹介してもらった。
それにしても従兄弟とかおじさん・おばさんが多すぎてわけが分かんない。

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そしてまたまたはじまった、ダンスタイム!
イラン人は子どもも大人も全員が踊れる。
あ、壁にかかってるブラジルの国旗は気にしないで。
ここの家族がブラジル大好きってだけです。
ネイマール最高!って言ってた。

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ここでザフラからとんでもないキラーパスが!
「日本のダンスを見せて欲しい」

それダメだよ〜。
日本のダンスって、盆踊り?炭坑節?
テンションアゲアゲでノリノリのイラン人に見せられるような踊り、ケンゾーとイクエは持ち合わせてないよ!

必死に断るも「お願い!」って諦めない。
対向できるのは沖縄の音楽をかけてカチャーシー?
一応音楽をかけて「ハイさ!ハイさ!」って言いながら踊ってみた。
でも、ただ腕を降り続けるだけなので満足してくれない。

イクエが日本舞踊を踊ることに。
3歳の頃から日舞を習っていたイクエ。
高校でやめたけど、社会人になってからまた習い始めたので素人ではない。
でも日舞に合わせる曲がないんだよね。
苦肉の策として、中島美嘉の「朧月夜」を流しながら無理矢理踊るイクエ。
よくやった、グッジョブ。

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そのあとふたりで「大きな古時計」を歌ってなんとかみんなには満足してもらった。
もうちょっと歌のレパートリーも増やさないといけないな。
ダンスも・・・それは無理かな。

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夕食はさらに家を移動。
つづきましてはザフラの親友ソマイエの家。

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ここで食べた料理がおいしかったなあ。
豆とたっぷりのニンニクの炒め物。
さらに、これまたニンニクのピクルス。
やっぱりイランでは家庭料理だね。

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そして今夜のお泊りは、このソマイエの家。
まさか親戚でもない友人の家に泊まるとはね。

あしたもまだまだカイム・シャフル編つづきます!


【旅 info.】
  テヘラン〜サーリー列車a_DSC_0299_20131112125017d3b.jpg
テヘランからサーリーまで約7時間。
料金1人80,000リアル。
1日に数本あり。
車内で弁当を頼むこともできる。




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イスラム信じない!アメリカ大好き! 人に言えないイラン人の本音

2013.11.12 06:27|イラン☞EDIT
みんなに親切にしてもらって、居心地良すぎるイランの旅もあと3週間。
まだ3週間もあるのに、名残惜しい気分になっているイクエです。
イランの次はついにヨーロッパ! 落差が大きすぎる。
こぎたないうえに、節約旅をやっているわたしたちふたりがイタリアなんて楽しめるのか不安。

この前、ケンゾーが「イラン人はアメリカが嫌い?」というタイトルの記事を書きながら、中身は何も踏み込んでないうすっぺら~い内容で、読者のかたからも「もっと詳しく」とリクエストをいただいていました。
なので、きょうはイラン人がアメリカのことやイスラム教のことをどう思っているのか書きます。

イランに来て1か月あまり。
10軒以上の家庭でホームステイしてきました。
それ以外にもいっしょに遊んだりご飯を食べたり話したりしたイラン人は100人くらいになるかな。
旅と交流を通して、イクエとケンゾーが感じ取ったイランの姿をまとめます。

「イランで一番有名な人」といったら、この人!
この人抜きにしてイランを語ることはできない。

銀行や個人商店、レストランにホテル。
たいていどの店の壁にもこの人の写真が飾ってある。

お札にもこの人。
額が違うのに、この人の顔ばかりだから紛らわしい。

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その人はエマーム・ホメイニー
1900年に生まれ、1989年に亡くなったイランの最高指導者。

もともと国王が国を治めていたイラン。
1970年代末、国王の独裁体制はひどくなり、貧富の差が広がり、民衆は国王の圧政に反感をもちはじめた。

そこに登場したのが、イラン宗教界の指導者だったホメイニー。
ホメイニーは革命の指導者にかつぎあげられ、反国王デモが全国に広がっていった。
デモや焼き討ち事件などで街は騒然となり数千人の死者が出て、1979年ようやく当時の国王パフラヴィーが国外脱出。
パフラヴィー朝が滅亡し、ホメイニーが最高指導者に就任し今のイラン・イスラーム共和国が誕生した。

イラン革命の立役者でもあり、イラン建国の父とも言える存在。

街の中では、この人の大きな写真が看板になって掲げられている。

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どの街にもたいてい「エマーム・ホメイニー広場」とか「エマーム・ホメイニー通り」とか「エマーム・ホメイニー病院」があってかえってわかりにくい。
空港の名前も「エマーム・ホメイニー国際空港」だし、地下鉄も「エマーム・ホメイニー駅」でややこしい。

このホメイニ―のまつりあげ方はまるで「北朝鮮」だし、共産国家のようにも思える。

テヘランの郊外にはこんなものがある。

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エマームホメイニーのお墓。
ものすごく広くて、メトロの駅が直結している。
霊廟を囲むように土産物屋が並ぶエリアがあって、建物の周りには広大な駐車場もあって「なんかディズニーランドみたい」って思わず口にした。

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まるで「神様」で、お墓の周りの柵にキスをしたり涙を流しながら祈ったりするイラン人も多い。
まあ、お墓の前で楽しそうに記念撮影するイラン人もいるんだけどね。

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建物はでかいし「ただのお墓なんだからもうそのくらいでいいんじゃない」て思うんだけど、今でも増築工事がおこなわれている。

どこまで大きくすれば気がすむのかね。

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ホメイニ―登場前のイランは、アメリカから強い後ろ盾を受けていた。
さらにイラン革命を受けて国外脱出したパフラヴィー国王がアメリカに亡命を求め、アメリカがそれを受け入れたものだから、国民のアメリカへの怒りが爆発。
イスラム法学校の学生たちがホメイニーの肖像を掲げて、テヘランのアメリカ大使館に大挙して押し掛け、外交官など52人を人質に取った。

アメリカはイランから出ていき、今ではアメリカ大使館の建物だけが残っている。

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戦車の部品のようなものを組み立てたモニュメントが柵の向こうにあった。
イラン革命のときにこの戦車で大使館に突入したのだろうか。

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かろうじてEMBASSY AMERICAの文字が見える。

旧大使館の敷地はかなり広い。
ぐるりと取り囲む塀には、アメリカを批判する落書き。

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アメリカへのむき出しの敵意。
イスラム国家イランへの忠誠心。

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2メートル四方はありそうな、特大のポスター。
USAの文字が燃えていた。

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「われわれは一瞬たりともアメリカに歩み寄るつもりはない」

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現在、イランはアメリカなどから経済制裁を受けている。
このせいで、わたしたちもクレジットカードやATMをイランで自由に使えない。

アメリカに歩み寄れば、もっと生活が楽になるはずだけど「歩み寄るつもりはない」という姿勢。

旧大使館に書かれたメッセージだけを見ると、イランはアメリカを「敵」と見なし、熱狂的なイスラム国家のように思える。
だけど、ほんとうにそうなのだろうか。

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「今までどんな国を旅したことあるの?」

旅人であるわたしたちにたいていのイラン人はこう質問する。

そして、そのあとこんな質問が続く。

「アメリカには行ったことある?
 行ってみたいなあ、アメリカ。」


もし「あなたはどこの国に行きたいですか」というアンケートをイラン国民に取ることができたら、たぶん1位は「アメリカ」になるだろう。

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ハリウッド映画にアメリカのポップミュージック。
イラン人はアメリカ文化に親しんでいる。

でも、どうやって?
政府はインターネットさえ規制してるのに?

どんな政府の力をもってしても、現在の情報化社会の流れを止めることはできない。
イラン人はみんなVPNなんかの裏技を使って、好きなページにアクセスしている。
家庭ではサテライトで好きな国のテレビを見放題。

厳密に言えば、VPNを使うことも衛星放送を見ることも処罰の対象になる。
だけど、あまりにも「普通に」みんなが使っているので、いちいち処罰なんてしていられない。

イランでは女性は絶対にスカーフをかぶらないといけない。
外国人も絶対で、イクエはビザの写真までスカーフじゃないとダメだった。
もちろんテレビのアナウンサーもスカーフを巻いているし、CMに出てくる女性もスカーフを巻いている。
だけど、みんなが家で見る音楽番組では男性ミュージシャンを囲んで、髪を振り回しビキニ姿の女性たちが体をくねくねさせてセクシーなダンスを踊っている。
日本では、子どもに「だめよ、こんなの見ちゃ」って注意するくらいのエロさのあるミュージックビデオ。

「このミュージシャン、どこの国の人?」

質問して返ってくるのは意外な言葉。

「イラン人だよ。
 歌詞もペルシア語だよ。」

「!?」

イランで人気のイラン人のミュージシャンたちは、アメリカに住んでいる。
アメリカでミュージックビデオを制作し、サテライトでイランのお茶の間に届けているという現実。

イランで一番人気がある食べ物はハンバーガー。
マクドナルドもケンタッキーもないけれど、繁華街には100メートルおきにハンバーガー屋さんがある。

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イランにいまアメリカ大使館がないのでビザが取れないけれど、イラン人がアメリカに行くことは不可能ではない。
近場のドバイに行って、ドバイのアメリカ大使館でビザを取るというのが一番手っ取り早いやりかたらしい。

「ことし、大統領が代わったでしょ。
この大統領はけっこういいって言われててさ。
だからもう少ししたらアメリカとも仲良くなれる。
あと2、3年したらアメリカ大使館も復活するんじゃないかな。
そうなってほしいって思っている。
そしたら、対ドルのイランリアルの価値も上がるし、海外旅行もしやすくなる。」


こう話すイラン人は1人や2人じゃなかった。
アメリカと仲良くなれば、経済制裁も解かれる。
もっと楽しくて自由な生活ができる。
そう信じているイラン人は少なくない。

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イラン人からの質問で、この問いかけも多い。

「イランに来る前のイランのイメージってどうだった?
実際来てみて、どこが違った?」


イラン人は知っている。
そして、気にしている。

外国人がもつイランのイメージを。

・熱狂的なイスラム教の国
・テロリストの国
・文化レベルの低い国
・貧しい国


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通りに掲げられた扇動的な看板。
西側諸国やイスラエルを敵視するようなメッセージ。
みんながもつイランのイメージは、まさにこんな感じ?

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この写真、イランに対する固定観念にぴったりと当てはまったから撮った。
そして、珍しかったから撮った。

こんな看板を掲げ、イラン国民にアピールする原理主義的なイスラム教徒はごくごくわずか。

出会ったある人がいった。
「イラン人の3割がモスクに礼拝に行くようなイスラム教徒。
あとの3割が、まあ一応信じてはいるけど、それほど強い信仰心をもってない人。
残りの3割が、イスラム教なんてどうでもいいって思ってる人。」

 
実際、イラン人を見ているとそれは当たっているんじゃないかなと思う。
若者に関して言えば、イスラム教を信じない比率はもっと上がるだろう。

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イランの聖地、マシュハド。
熱心なイスラム教徒のイラン人が巡礼で訪れる場所だ。
仲良くなったイラン人に「マシュハドに行く」というと「ああ、あそこは見といたほうがいい。いっしょに行って案内してあげたいくらいだ。」という人もいれば「どうして、わざわざあんなところに行くの?ただの霊廟があるだけで全然おもしろくない。」と顔をしかめて行くのを止めさせようとする人もいる。

こういう人たちもいた。
「わたしは無宗教。
宗教なんて、イスラム教なんてばかばかしい。
でもパスポートにはイスラム教徒って記載してあるし、イスラム教徒ってことにしとかないといけない。
そして『無宗教』なんて人に言ったら殺される。」


イランではキリスト教やユダヤ教を信じることは禁じられてはいない。
だけど、イスラム教徒だった人が「イスラム教徒をやめる」ことは禁止されている。

「無宗教と言ったら殺される」という意味は、死刑にされるというよりも周りの熱心なイスラム教徒から袋だたきにされるということをあらわしているようだ。
袋だたきにするような熱心なイスラム教徒はごくごくわずかだと思うけど、それでも人々はその一部の人たちのことを恐れている。

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イランでは表向きにはイスラムの教えは絶対であり、イスラムの最高指導者が国を治めている。

「ダブルスタンダード」
「本音と建前」



イランの実状をあらわすにはこの言葉がいちばんピッタリくる。

国のトップに立つのはふたりの人物。
イスラムの最高指導者と大統領。

最高指導者はイスラムのやり方で国を治めようとする。
大統領は世界的な視野で、国益を考え、グローバルな流れにのりながら国を治めたい。

国民が従わなければならない、ふたつの法がある。
ひとつはイスラム法(コーランなどを基礎としてつくられたイスラム教の教え)、ひとつは普通の法律。

統治者も法律もふたつ存在するから、面倒くさい。

建前では、イスラム教徒としてイスラムの教えを守る。
本音では、もっと自由にふるまいたい。

国の統治者たちもこのことを知っている。

インターネットもサテライトも自由に見ることは処罰の対象。
だけど、国民は裏では自由に見ている。

アルコールを飲むことは処罰の対象。
だけど、闇でお酒を売っている人がいて、アルコールを手にするのは難しくない。
「お酒が好き」というイラン人は多い。

女性はスカーフに長袖、足首まで隠さないといけない。
だけど、パーティーや結婚式に参加するときは、女性も肩を出し、胸の谷間を見せたセクシーなミニのドレスを着て、スカーフなんて外して、日本人からしたらびっくりするような露出の高いファッションをしている。

イラン人はいつもスカーフを巻いているから美容院なんてあまり行かないのかなと思って、イラン人の子に聞いてみたら「1、2か月に1回は行く。でも金色に染めている子は2週間に1回。パーティーでけっこうスカーフを取る機会が多いから、みんな髪の毛に気を遣ってるんだよ。」と言っていた。

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イランに存在する2つの基準。
現在これは絶妙のバランスで共存している。
だけど絶妙であるからこそ、ふとしたきっかけでこのバランスは瞬く間に崩れさる。

危ういバランス。

3割がイスラム色の強いイランを求め、3割がイスラム色が弱まることを望んでいる。

どちらに転ぶか。

ホメイニーの求心力が弱まることを許さないかのように、国はホメイニーの霊廟を増築し続けている。

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いっぽう、イラン革命を知らない世代は、過去の英雄よりも自由な国をつくってくれる統治者を求めている。

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若い世代は「そろそろ建前を捨てたい」と思っている。

イランは想像以上に発展していて、人々は生活にそれほど困っているわけでもない。
道路はよく整備されているし、道には立派なバスが走っていて、車の所有率も高く道は混雑していて、品揃え豊富な店が並び、人々が楽しそうに買い物をしている。
経済制裁を受けているなんて思えないほど活気がある。
人々もこぎれいな格好をして明るい表情だ。

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このまま発展していけばトップの世代交代も進み、イスラム色はどんどん薄まり、もっと自由な国になるのじゃないかと思う。

だけど、もしイランの経済が悪化したり社会情勢が今より悪くなり国民の不満が高まる。
そうなると為政者たちは宗教で国を統治することに頼り、ますます宗教色は強まるかもしれない。
世界から孤立したら核武装に走るかもしれない。

だから、イランの人たちのためにも世界の安定のためにもこれ以上イランを孤立させてほしくないと個人的には思う。

アメリカには早く経済制裁を解いてほしいし、世界の人たちには「イランは危ない国」という印象をぬぐいイランに親しみをもってほしい。

わたしたちふたりがイランを旅し、イランの人たちと接し、感じている印象。
街は明るく、人々は自分なりの考えをしっかりともっていて、よそ者でも歓待し、穏やかに知的にふるまう。

街を歩く女性があたまにスカーフを巻いていることをのぞけば、ほかの「先進国」と変わらない。
ダブルスタンダードがなくなり、人々がもっと自由にものを言え、のびのびと暮らせることができたらもっと過ごしやすい国になるはずだ。

そんなイランであってほしい。

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わたしたちが「イランは怖くて閉鎖的。テロリストの国。」という勝手なイメージを捨て去ることが、イランに安定と自由をもたらす追い風となるのかもしれない。

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そして、このブログが「イランの人たちって案外わたしたちと変わらないな」とか「イランって怖いイメージがあったけどそうでもないな」なんてあなたが思うきっかけになれば・・・。

わたしたちは、とても嬉しい。
毎日イランの人たちにたくさんの優しさを受けているから。
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これが世界最大のダイヤモンドだ!でも写真なし

2013.11.11 05:45|イラン☞EDIT
ちゅるんちゅるんに伸び放題だった髪をやっと切ったケンゾーです
ずっと素人のイクエに切ってもらっていたけれど、ほぼ1年ぶりにお金を払ってプロに切ってもらった。
バッサリいったので頭が寒い

再びテヘランへと戻ってきたケンゾーとイクエ。

イランの首都でイランの人口の10パーセントの人が住む大都市だ。

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この都会でビザの延長以外にどうしてもやっておきたいことがケンゾーにはあった。
それは一眼レフの修理
ジョグダイアルが反応しなくなったのでオートでしか撮影できなくなっていたのだ。

街のカメラショップに教えてもらったサービスセンターへ。
一眼レフを修理に出すのはこの旅で2回目。
バングラデシュで水没させてしまったときにインドで修理したことがある。
酷使し続けている一眼レフ。
旅の終わりまでもってくれるかな?

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ここはメーカーのサービスセンターではなくて、ニコンやキャノンから認定されているリペアの専門店。
メーカーのサービスセンターよりも対応が早い。
ついでにファインダー内のクリーニングもお願いしたけれど、2日後には修理完了。
修理代金は1,680,000リアル(約5300円)。
水没させたときは全額保険で対応してもらったけれど、今回も保険請求する予定。

あ、もしもイランでカメラを修理したいという人がいたら連絡ください。
この店の詳しい場所を教えます。


さて、やらないといけないことも終わったし、テヘランの観光でもしますか!
まずはバーザールを目指すことに。

バーザールが近づいてくると交通量がぐっと増えてくる。
なかでも多いのがこのバイク。
道路の両脇には同じようなバイクがズラーッと並んでいる。
自分のバイクを見つけ出すのが大変そうだ。

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それにしても、どのバイクもおんなじように風よけをつけてるんだよね。
はっきり言ってダサい。
イラン人にとっては、これを付けてるほうがカッコいいのかな?

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バーザール前の路上は人込みでごった返している。
見渡す限り人、人、人。

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締め付けが厳しくなっていく経済制裁、加速するインフレなど、景気の悪い話しかイランに関する報道では見聞きしていなかった。
でも実際には訪れたどの街も活気にあふれている。
一般市民は逞しく生きてるんだね。

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いざバーザールの中へ突入!
バザール内は一応、服売場、日用品売場、貴金属売場、紙売場・・・・といった具合に住み分けされている。
ビニール袋売場、なんてものもあった。
売っているのは、フェンディやヴィトン、ベネトンなどのおなじみのブランド名がデザインされたもの。

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狭い通路には人がぎっしり、歩くのさえ大変だ

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さらにこの中を大きな荷物を載せた荷車が通るもんだからもうぐっちゃぐちゃ。

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イランのバーザール内にはマスジェデ(モスク)やマドラセと呼ばれている神学校、消防署なども併設されている。
これはマスジェデ・エマーム・ホメイニー。

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入口から入りドーム型の通路を抜けると・・・

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広い中庭に出る。
込み合ったバーザールからここに来ると、開放感が5割増!

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エメラルドグリーンの美しい装飾の上に目線を移すと、無数の室外機。
すぐ裏はバザールだからね。
整然と雑然が同居している。

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このマスジェデは淡い色遣いが特徴的。
色鮮やかなブルーの装飾も美しくていいけれど、こんなパステル調の装飾も悪くない。

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真面目に祈りを捧げる人たち、のすぐ横には爆睡をかましている人

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こっちはあろうことか、最前列のど真ん中で爆睡中。
なにもわざわざそんなとこで寝なくてもいいのに。
これ祈ってる人はどう思ってるんだろう。

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バーザールで買いたいものがあるというイクエ。
なにかというとスカート。

けれど探せど探せどスカート自体が売られていない。

イランではスカートをはいている人を見ない。
イラン女性のファッションでいまポピュラーなのは、下はレギンスかピッタピタのスリムのパンツ。
ボディラインがむき出しになるんだけど、膝上くらいまでの薄手のコートを羽織るのでお尻は隠れる。
でも、人の家に遊びにいくとおばちゃんがコートを脱いでムチムチのお尻を出していることがよくある。

バザールには1000を超すほどの店があるので、なんとかスカートを売っている店を探すことができた。
でも、田舎のおばちゃんが履くようなスカート。

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探し疲れて「もうこれでいっかあ」って妥協しようとするイクエ。

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ちょっと待ったー!
それは妥協したらダメなやつだよー!

「やっぱりもうちょっと探してみよう」
よかったあ、ギリギリのところで踏みとどまった。

さんざん歩き回ってやっとまともなスカートを見つけることができた。
これだったらヨーロッパでもいけるんじゃない?
値段は280,000リアル(約890円)。

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つづきましては、イクエが行きたがっていた宝石博物館へ。
これはイラン・メッリー銀行の地下金庫にある博物館のこと。
イラン革命のときに王室から没収した宝石のコレクションを展示しているのだ。

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残念ながら館内の撮影は厳禁。
厳重なボディーチェックをされて中には何も持ち込むことができない。
なので、中の様子をつたない文章のみでお伝えします。

ボディーチェックのあと金庫室の中へ。
この金庫室の扉、厚さが1mくらいあるんじゃないかな。
よく、大強盗なんかの映画にでてきそうなやつ。

内部は薄暗い。
必要最低限の照明しかついてないんだけど、あちこちでいろんなものがキッラキッラ輝いている。
ショーケースの中には目もくらむような宝石の数々
こんなにでっかいダイヤモンドやサファイヤやルビーなんか見たことない。
あまりにひとつひとつの宝石がデカすぎてオモチャみたいに見える
姪っ子がもっているティアラやネックレスみたい。

各国の王室からプレゼントされたものが多い。
王家ってこういう一般人が見たこともないような桁違いの規模のジュエリーを「親睦の証」として交換しあってるんだろうね。
実は公になってないだけで日本の皇室も、何十億もするような宝石の数々をひそかに所有してるのかな。

ショーケースに顔を近づけて見ていたら係員から「警報装置が作動するのでもっと離れて」と注意される。
それでもしょっちゅうウイーンウイーンウイーンという警報音が室内に響き渡る。
そりゃみんな、なるべく近くで見たいもんね。

「光の海」という名の世界最大の182カラットのピンクダイヤモンド
5万個以上の宝石をちりばめられてつくられた地球儀は海の部分はエメラルドで、陸はルビーかな、そしてイランの部分だけダイヤモンドがちりばめられていた。

もし将来イランが経済危機に陥っても、ここにあるものを売れば国家財政は持ち直すんじゃないかな。

いやあ、スゴすぎてよく分かんないや。
ただひとつ言えることは、ここにあるダイヤモンドと比べると、その昔ケンゾーがイクエにあげた婚約指輪のダイヤモンドが鼻くそみたいに思えてくるってことかな。

でも・・・・このつたない文章だけで想像できないよね。

宝石博物館を出たあとのこと。
イラン人のフェリーバからもらった服を着ていたケンゾーを見てイクエが言った。
「なんか、そんな感じだったよね。
デカすぎるから偽物の宝石みたいだし、ひとつひとつの品にちりばめられている宝石の数が多すぎるからありがたみがないし。
その1000倍くらいの規模だけど、でもそんな感じだったね。」

その服がこれ。

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この服から、宝石博物館の展示品をご想像ください。
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悪夢のあとは安らぎの一日

2013.11.10 05:42|イラン☞EDIT
朝と夜の気温差が激しくて鼻炎が止まらないケンゾーです。
イラン人は寒がりなのか、室内は汗をかくほど暖房を効かせている。
家の中と外を出入りするたびに、服を脱いだり着たりと忙しい!

きのう間一髪のところで命拾いをした3人。
気持ちを入れ替えてアブヤーネ行きの仕切り直しだ。

きのう、役立たずな警察に「なんで黄色のタクシーを使わなかったんだ?」と言われたので、きょうは正規のタクシーで行くことに。
やっぱり白タクは質が落ちるのかな。
道端で英語が喋れる人を捕まえてドライバーと交渉してもらう。
イラン人はみな親身になって助けてくれるのでありがたい。

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ぜんぜん関係のない人まで話に加わってくるのはご愛嬌。
右側の黒い帽子のおじいちゃんはただの通りすがり。
交渉になにやら口出ししてるんだけどドライバーたちはガン無視。
おじいちゃんはひとしきり喋った後満足そうに帰っていった。

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最終的に、片道1台300,000リアル(約960円)、往復で400,000リアル(約1280円)で交渉成立。
断然お得なので往復にして、アブヤーネでは3時間待機してもらうことに。

ちょっと緊張の再出発。
助手席に乗るジェームスは祈るような心境だろうね。
こればっかりはドライバー頼み、神頼み。

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きょうのドライバーは・・・
当たりだった!
スピードも控えめだし、ちゃんと前を向いて運転してくれる。
まあ、それがあたり前なんだけど。
あたり前のことをあたり前にしてくれると安心感が違う。

しばらく走ると昨日の事故現場がやってきた。

「・・・」
窒息するような緊張感、そして・・・。

「ふー」

無事に通り過ぎた事故現場。
誰も言葉は発しなかったけれど、ふっと緊張が緩んだのがわかった。

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さあ、悪夢のようなきのうの出来事は忘れて、アブヤーネ観光を楽しもう!
見渡す限りの荒野を切り裂く一本道。
幾重にも折り重なっている山々。
なんだか残像のように見えて幻想的。
でも、このあたりのどこかに核施設があるらしい。

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ゴツゴツした岩山の間を縫うように走る車。
昔の砦のようなものも見える。
穴がボコボコで不思議な形だね。

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およそ1時間で無事にアブヤーネ村に到着。
斜面に階段状に建ち並んでいる赤い土壁の家並みがお出迎え。

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特徴的なのは土壁の家だけじゃない。
村人の服装も独特。
女性は白地にバラ模様のスカーフ、そしてイランではあまり見ないスカート姿。

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男性は裾がダボダボした黒いズボンを履いている。
建築現場で働く人たちが履くニッカボッカみたいな感じ。

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もともとこの村はゾロアスター教の信者が住んでいた村で、この服装もその時の名残なんだそうだ。
村には神殿跡も残っている。
そんなアブヤーネ村を散策。

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この村にはとくに何があるってわけじゃあない。
昔ながらの古い街並みが残っているだけ。
のんびり気分でかわいらしい土壁の家を眺めて歩く。

この村の一番の見どころは、かわいらしいおじいちゃん、おばあちゃん達かもしれない。
腰の曲がったおばあちゃん達もみんなバラ柄のスカーフを被ってるのがかわいい。

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それにしても、お年寄りばっかりだ。
若者は村の外に働きにいってるのかな。
10年後、この村はどうなってるだろう?
そのうち誰もいなくなる、なんてことにならないといいけど。

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村の中は道が狭く複雑に入りくんでいて迷路のようになっている。
何度も言うけれど、特別なものは何もない。
それでも昔ながらの街並みをただ歩くだけで楽しい。

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これなんか窓多過ぎじゃない?
どんどん増やしていったのかな?

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この村の家のドアはちょっと変わってる。
ノック用の形の違う金具が左右ひとつずつあるのが分かるかな?

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これ、男女別に分けてあるんだって。
音色が違っていて、男性客が男用を鳴らすとこの家の男性が出てきて、女用だと女性が出てくる仕組みになっていたそうだ。
なーるほどね。
でもそこまでして男女を区別せんでもねえ。

静かで素朴な村をのんびり散策。
イランではどこに行っても「オー、ジャポーン!」と大歓迎。
取り囲まれて質問攻めにあうこともしょっちゅうだ。
そんな刺激的な毎日を送っていると、こんな穏やかな時間が愛おしく感じる。

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屋根では杏の天日干し。
冬に備えてドライフルーツをたくさんつくっていた。

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ゴマをまぶした薄いパン。
おじいちゃんが一日中、お客さんを待っている。

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別行動をしていたジェームスと合流して村が一望できる向かいの丘へ。
茶色い山肌と土壁の家が同化しちゃってるね。

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東チベットのラルンガルゴンパにちょっと似てるな。
自然と人のコラボレーション。
家の形は角張っているし、ひとつひとつを見ると殺風景なんだけど、こうして全体を眺めると暖かみを感じる。

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これから冬になるとこの辺りは雪が降る。
白く雪化粧をするアブヤーネ村もまた魅力的。
街の喧噪にちょっと疲れたら、素朴なアブヤーネでのんびりしてみては。


【旅 info.】
  アブヤーネ村a_DSC_0115_20131109185117d80.jpg
カーシャーンから車でおよそ1時間。
たまにバスもあるようだけれど、タクシーをチャーターするほうが便利。
片道30万リアル、往復40万リアルくらい。
村には宿泊施設がほとんどないので日帰りがいい。



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悪用!カウチサーフィンの罠にはまる

2013.11.09 06:20|イラン☞EDIT
カウチサーフィンをするようになってケンゾーの英語力がめきめきと成長していると感じているけど、本人に言うと調子にのるので言っていないイクエです。
必要に迫られると語学力ってぐ~んとあがるものなんですね。

大の日本びいきのモハメッド家に一泊したイクエとケンゾー。

モハメッドはいつでもカウチサーフィンの旅人を受け入れてくれる。
プロフィールには「いつでも連絡を」と携帯の電話番号を載せている。
イクエとケンゾーもコンタクトをとったのは前日。
それでも「ぜひ我が家においで!」って言ってくれた。

いやあ、でも、ちょっと失礼だよね。
いきなり見ず知らずの人に「すみません、あした家に泊めてください」って頼むのは。
って反省してたんだけど、イクエとケンゾーを上回る人がいた。

朝7時ごろ、モハメッドに連絡が入った。
「きょう、ホストしてください」

その旅人はニュージーランド人のジェームス。
きょうはジェームスも加わってモハメッドがカーシャーンの街を案内してくれることになった。

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カーシャーンはそれほど有名な観光地ではないけれどキャヴィール砂漠の西に位置するオアシス都市で、古くから栄えた歴史ある街。

旧市街にはモスクや昔のお金持ちの伝統的な家なんかが残っている。

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最初にモハメッドに連れてきてもらったのは「マドラセ・アーガー・ボゾルグ」。
今も神学校として使われている。
三層の造りで出入り口は二層目にある。
つまり一層目は地下にあたり、神学生たちの宿舎が中庭を囲んでいる。

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案内しながら「ニュージーランドってどんなとこ?」と質問するモハメッド。
ジャームスが自慢げに言った。

「とてもきれいな自然がある。
 映画『ロード・オブ・ザリング』の撮影地だよ。」

そうなんだあ!
3人とも知らなかった。

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カーシャーンの旧市街はこじんまりしている。
邸宅やモスクなどの見どころが固まっていて、地元の人々も普通に生活している。

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ここ、カーシャーンではバラ水が有名。
お土産屋さんでペットボトルで売られている。

バラ水はバラを蒸留させてつくられたもので、水で薄めて飲んだりお菓子に加えたりして楽しむ。
化粧水代りに使うのもいいかもしれない。

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バラだけじゃなくて、ほかの花やハーブ、シナモンなど種類は豊富。

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紅茶にバラ水を数滴加えたものを試飲。
う〜ん、かすかに香りがするけど、完全に紅茶に負けているなあ。

次に案内してもらったのはアフマッド廟。

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イスラムの偉い人のお墓は、こんなふうに長方形の箱みたいなものに囲まれていて、ガラス越しに見えるようになっている。

ここに来る前にモハメッドが「イスラム教では土葬が行なわれる。なぜならすべて土に還るのがいいとされているから。」と話していた。
だからジェームスが「自然に還るのがいいとされているのに、なんでこんなふうに石で固めて囲いをして大きな建物を造ってるの?」とつっこんでいた。

厳かで落ちついた雰囲気のほうが神聖さを感じられるけど、イスラムの廟はきらびやかで落ち着きがない。
壁には鏡が敷き詰められてキラキラしていて廟の上にはシャンデリア。
これでもかっていうぐらいの華やかさ。

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家に帰ってランチタイム。
イランでは夕食よりも昼食のほうが豪華。
ソファーがいっぱい置いてあるのに、床で食べるんだよね。

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モハメッドは明日は出張で朝4時に家を出て、エスファハーンに行かないといけない。
なので、きょうは3人で近郊のアブヤーネ村という山あいの村にタクシーで行き一泊することにした。

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タクシー乗り場でモハメッドが交渉してくれて、いざアブヤーネ村へ。

このタクシーのおっちゃん、なんか落ち着きがない。
運転しながらも後ろを振り返ってしゃべりかけるので危ない。

「いいから。ちゃんと前を見て!
 危ないから。」

そう注意すると「大丈夫、大丈夫!」と笑い飛ばす。

ジャームスが小さな声で言った。
「この運転手、クスリやってるんじゃない?」

挙動不審な様子からジェームスはそう感じていた。

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道路の脇には砂漠が広がる。

といっても、地平線まで見渡せるわけではない。
丘のような山があちこちにある。

実は、イランの核開発がこの辺でおこなわれているらしい。
モハメッドは「平和のための開発」と言っていたし、イラン政府も「核開発は新しいエネルギーのためで、原爆や核兵器をつくる目的ではない」と言っている。

でも、きっとそうじゃない。
だって、ところどころに軍の基地があり、兵士や兵器が睨みをきかせている。

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丘や山で死角がたくさんある。

「もしかして、この丘の向こう側で・・・」
「あの山と山の間で・・・」
なんてケンゾーと話していた。

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そんな話をしていたそのときー。

「オオオオウーーー!!」
助手席のジェームスが叫んだ。

すぐ目の前に対向車。

どういうこと?
同じ車線を走ってくる車が迫ってくる。

ぶつかるっ!

ドライバーが左にハンドルをきる。

間に合いそうにない。

ケンゾーは後部座席右側、イクエは左側。

「うおおー」

声に出すケンゾー。
とっさに左に体を傾ける。

ケンゾーがあぶない、無事のままでいられる!?

どうなる!?

全員の体がこわばる。

ガシャーン!

一瞬どうなったかわからなかった。

相手の車とかろうじてすれ違ったこと。
そして、全員無事であることだけはわかった。

この間、3秒くらい。
何が起きたのかわからず状況をつかめない3秒だった。
だけど、いろんなことを鮮明に記憶した3秒でもある。

ドライバーに怒鳴り散らすジェームス。
「STOP!!!!」

路肩に車が止まった。

顔を真っ赤にしてジェームスがドライバーをつかんだ。
なぐりそうな勢い。
「お前は俺を殺す気か!!」

正直、まだイクエは正確にこの状況をつかめきれていなかった。

「みんな無事で良かった、そんなにジェームス怒らなくてもいいのに。」
のんきにそんなことさえ考えていた。

ケンゾーも怒っていて、ジェームスとともに「もう、俺たちはこの危ない車に乗っていられない!ここで降りる!」と言っている。
「ああ、ここで車降りちゃうのか。正面衝突するかもしれなかったので、そう思うのも無理はないな」とも思った。

ドライバーは「ワンモア、ワンモア」とすがるように言っている。
たぶん「せっかく長距離の客をつかまえたんだからこの客を逃がしたくない。もう1回チャンスくれ。」っていうことなのだと思う。
よくそんなこと言えるな。

ドライバーを振り切って、3人で荷物を降ろした。

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あの瞬間、何がどうなったのかわからなかった。
車を降りて確認すると右のドアミラーが壊れていた。

これだけで済んだのは奇跡かもしれない。

相手の車がUターンしてやってきた。
この車も右側面がへこみ、ドアミラーがなくなっている。

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車には10代の女の子と3歳くらいの男の子も乗っていて、この子たちが無事であることも奇跡だった。

イクエたちのドライバーは警察に通報したがらなかったけど、相手側が通報し、まだ取り乱しているジェームスも自分の携帯で警察に通報した。

ジェームスが言った。
「お互いの車が100キロの速度で走っていて、正面衝突したら90パーセントの確率で全員が死ぬよ。危機一髪だった。」

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時間が経つに連れてじわじわと事故の状況を冷静に考えられるようになって、胸がドキドキしてきた。

相手の車とすれ違った場所を見てみた。
そして、ハッとなった。

あのときー。
わたしたちの車は左車線を走り、緩やかな丘を越えると目の前に相手の車があった。
ぶつかりそうになり、両者がとっさに左にハンドルをきったから大惨事を免れた。

そうだった。
ここはイランで右側通行。

完全にタクシードライバーが反対車線を走っていたのだった。

急に怖くなった。
胸が高鳴る。

これだけで済んだのが不思議なくらいだ。

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あの危機一髪の状況を体験したわたしたち当事者にとってこの事故は深刻なもので、ドライバーはきちんと罰せられるべきだと思っている。
だけど、事故の結果が軽いものなので、やってきた警察は軽微な物損事故を処理するかのようにやる気なく対応し、まるでスピード違反を取り締まるかのようにドライバーに切符をきっただけだった。

ドライバーは、ずっと落ちつかない様子で目をしゅぱしゅぱしゅぱしゅぱさせて、せわしなく唇をなめ回している。
ジェームスが言うには、クスリをやっている人の反応のようだ。

「薬物検査をしてほしい」
ジェームスがそう警察に頼んでも、警察は相手にしない。

そしてドライバーは罪をわたしたちになすり付けている。

「シートベルトをするように後ろに注意していて脇見をした」
ありもしないことを警察に言っている。

わたしたちが警察に抗議すると、警察が言った。
「彼はティーチャーなんだ。」

ドライバーが自慢げに言う。
「そう、俺はティーチャーなんだぞ。」

彼は体育教師で小遣い稼ぎでタクシー運転手をやっているようだ。
「教師」ってだけで、こんなにも信頼されるものなのか。

3人の怒りが頂点に達した。
ジェームスが殴り掛かる勢いでドライバーに顔を近づけ、激怒した。
ドライバーがひるみ「ソーリーソーリー」と言う。

もうすぐ日が暮れる。
これから新しい車を拾って、アブヤーネ村まで目指すにはちょっと遅い。
そして何より、これから新しい場所に行って観光しようという気分にはなれない。

3人が出した結論は「とりあえずきょうはカーシャーンに戻ろう」。

警察もドライバーも「このタクシーでカーシャーンまで戻りなさい」って言うけれど、こんなわけのわからん運転をするドライバーの車になんて二度と乗りたくない。

警察を交えての交渉の末、別のタクシーを呼びドライバーが料金を払い、わたしたちはカーシャーンに戻ることになった。

帰りの車でジェームスが言った。
「イランに来る直前はパキスタンを旅行しててね。
こういうふうにカウチサーフィンで、旅人のカップルと知り合って仲良くなって、一緒に過ごしたんだ。
そして別れたんだけどね。
それからそのカップル、パキスタンで乗っていたタクシーで事故に遭い、2人とも亡くなったんだ。
タクシーのドライバーは薬物中毒者だったんだって。
それが2週間前の話。」


その話を聞いて、ますます胸がドキドキしてきた。
時間が経つに連れて、冷静になるに従って、あのときのことを思い怖くなってくる。

助手席にいたジェームスが一番怖かったはずだ。
しかも、2週間前にそんなことが起きていたなんてなおさらだ。
ジェームスはドライバーを殴るのをよく思いとどまることができたなって思う。

普段、信心深くないわたしだけど、こういうことを思った。
「助かったのは奇跡。
姉の手作りのお守りのおかげかな。
去年日本を発つ日、母と一緒にお墓参りに行ったから天国のばあちゃんが守ってくれたのかな。」

そして、この事故でイクエとケンゾーはふたりとも同じことを考えていた。

携帯電話を買おう。

だけど理由はふたりとも違った。

ケンゾーは「何か巻き込まれたときに携帯が必要だ。ジェームスみたいに持っていたら警察に通報したり助けを呼んだりできる。」
しごくまっとうな考え。

イクエはというと・・・・。
「日本にいる家族、大丈夫かな。
今回わたしが助かったかわりに、もしかして日本で誰かが犠牲になってないかな。
日本の家族になにかあっても、わたしには連絡がつかない。
今、なにか起きてたらどうしよう。」
普段は占いなんて信じないし、縁起をかついだりすることにも興味ないのに、今回の奇跡を思うと、急にこんなふうに根拠もなく不安になった。

あの事故を体験しただけでどっと疲れてしまった。
カーシャーンのモハメッドのあったかい家に戻り、癒やされたいところだけど、あす出張を控えたモハメッドの家にお世話になることはできない。

急遽、ジェームスが別のホストを探した。

こんなときは何もない安宿に行くよりも、イラン人の家庭で手料理をいただきながら、きょうの事故の話を聞いてもらい、「大変だったね」ってなぐさめられたい。

いままでカウチサーフィンのホストはみんな優しかったから、きっと今夜も。

ホストのところに着いた。
ホストらしき男性が表に出てきた。
だけど、なんかね・・・。
いつもと違う。

いつもは笑顔で「おおー ハロー!! いらっしゃい。」って笑顔で迎えてくれるけど、この男性はこちらが笑顔であいさつしても笑顔にはならない。
冷淡というか・・・。
どこかわたしたちをうかがうような感じで見ている。

今乗ってきたタクシードライバーは、事故を起こしたドライバーからお金を受け取っていたのに「これじゃ足りない」とわたしたちに新たに金を要求してきた。

3人で抗議していると、ホストの男性が寄ってきた。
助け舟を出してくれるかと思ったら「ここは払ったほうがいい。あなたの国の物価にしたら、安いもんでしょ。」となぜかドライバーの肩をもち、わたしたちはしぶしぶお金を払った。

きょうお世話になるのは、ホストの「家」ではなかった。
男性が管理している「倉庫」だった。

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昔はオフィスか店だったところが今物置のように使われている。
壊れたコピー機やプリンターが雑然と置いてある奥に眠れるスペースがある。

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「きょう事故にあって・・・」
「それは大変だったね。
そういえば、3人にお勧めのところがあるんだよ。
この街の近くに砂漠があって、きのうも行ってきたんだけど、絶対にそこに行くべきだよ!
砂漠はきれいで楽しいよ!」


ん?
なんなの?
これ?

男性はよどみなく続けた。
「僕の友だちがガイドをやっていて、格安で砂漠ツアーに参加できるんだよ。
興味深い話をしてくれるよ。いま呼ぶから。」


なに?
この展開?
よく旅人がひっかかる「高額ツアー勧誘」の流れじゃない?

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彼の友だちはすぐにやってきた。
地図を広げてツアーの説明。
「砂漠に1泊するのは素敵だよ。
 ガイド、車、ご飯、そしてそれぞれの観光地の入場料も含めてこのお値段。」

まったく興味ない3人。
でも一応ここに無料で泊めてもらうので、ホストの気を悪くさせるわけにはいかない。
この時間から追い出されたら困るし・・・。

「わたしたち、参加するつもりはありません!」なんて言えるはずはなく、「へえ〜」と言いながら勧誘につきあう。

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「ちょっと考えさせてください。
 3人であとで話し合います。」

やんわりとそういって、彼の友だちには出て行ってもらった。

わたしたちがツアーに参加しなさそうだと感じたホストの男性。
ここから追い出しはしないけど、彼はこう言った。

「ここの部屋、自由に使っていいから。
あ、でもそこのマットやブランケットは使わないでね。
自分たちで寝袋もってるならそれを使って。
厚着して寝れば大丈夫でしょ。」


こんなにいっぱいマットあるのに、なぜ使えない?

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「トイレとシャワーはあるけど、たまたま今シャワーが壊れてて、お湯が出ないんだよなあ。
あしたには直るんだけど。
だからシャワーも使わないでね。」

(アツアツのお湯がじゃんじゃん出るのに!)

「実はさあ、遠い親戚がきょう亡くなって。
いっしょにご飯でも食べたいんだけど、今すぐ親戚のところにいかないといけなくなった。ごめんね。
その辺のレストランにでも行って食べてね。」

(「今から行かないといけない」と言いながら、無駄話をして急ぐ様子なし。)

その後、男性はわたしたちの前に姿を表すことはなかった。
男性に「お世話になりました。さようなら。」なんて言葉も返さずに自分たちだけで倉庫をあとにした。

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砂漠ツアーにわたしたち3人はまったくそそられなかったけど、週に何度かは外国人を砂漠に案内していて手広くやっているようだった。
わたしたちはこの日心身ともに疲れていて、ゆっくりツアー勧誘話に付き合う余裕もなかったけど、もしかして優しい心で話につきあっていたら、ツアーに参加するはめになったかもしれない。

きょうは踏んだり蹴ったりの日。
でも、大事にはならなかったから良かったと思わないといけない。

カウチサーフィン、いいこともいっぱいだけどこういうこともあるので、みなさんご利用には十分お気をつけくださいね!
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意外!イランで人気の日本のアニメは◯◯

2013.11.08 06:04|イラン☞EDIT
ここイランもずいぶん涼しくなってきました。
寒い冬が大っ嫌いなケンゾーです。
寒さに震えるくらいなら、暑くて汗がダラダラ流れるほうがいいです。

ビザの延長手続きが完了するまでまだ日にちがあるので、テヘラン近郊の街まで足を伸ばすことにしたケンゾーとイクエ。
目的地は古都カーシャーン。
昔よりオアシス都市として栄えてきた小さな街だ。

カーシャーン

カーシャーン行きのバスはテヘランの南バスターミナルから出ている。
南バスターミナルはメトロと直結しているのでとても便利だ。

チケットカウンターで「ノーマルバス!」って言ってチケットを買ったんだけど、この立派な外観はどう見てもVIPだよね?
車内ではお菓子と飲み物が配られたし、間違いなくVIPだな。
まあ安いけんいいけどね。
テヘラン 〜 カーシャーン 1人80,000リアル(約250円)。

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カーシャーンまでおよそ3時間半。
今回もカウチサーフィンのホスト宅に宿泊させてもらうことになっている。
ほとんどのホストはバスターミナルや駅まで迎えにきてくれる。
いやあ、ありがたいね。

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今回のホスト、モハメッド家には子どもが3人いてとても賑やか。

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口ひげがちょっとオヤジくさい長男のアリー 15歳。

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貫禄十分のぽっちゃり君が次男のムハンマド 12歳。

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そしてこのかわいらしい女の子が末っ子のアニータ 7歳。

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仲のいいモハメッド夫婦。
モハメッドは国営電話会社のエンジニア、奥さんのシャムシーは看護師。
奥さんが勤めていた病院へモハメッドが仕事で訪れたときに出会ったのだそうだ。

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イスラム国のイラン。
「親が決めた相手とのお見合い結婚しかできない」のかなと思っていたけれど、今では恋愛結婚もふつうの事。

モハメッド夫婦も2年間の恋愛期間を経て結婚している。
バイクに乗ってデートをしたりしてたんだって。
日本と変わらないね。

このモハメッド、大の日本びいき。
日本に行くことが一番の夢。
といっても、日本人の友だちはいない。
日本人を家に招くのはケンゾーとイクエが初めて。
だからかテンションが高いモハメッド。
彼を失望させないためにも、ほかの日本人のためにも、ケンゾーとイクエが粗相をしてはいけない。
責任重大だ。

日本好きが高じて家のテレビではいつも、衛星放送の「NHKワールド」を見ている。
本人は「とってもおもしろい番組だよ。日本のことをいろいろ知ることができるからね。」ってご機嫌。
でも言葉は英語だし子どもたちにとってはきっとつまらないよね。

日本の庭園やお寺の紹介などの文化から、日本車の売れ行きなどの経済情報までかなり細かく紹介されている。
日本から見るイランというテーマも取り上げられていた。
子どもたちがモハメッドに見せられていた番組のタイトルが「新しいイラン大統領は羊か?それとも狼か?」っていうお固い政治モノだったりするんだよ。

モハメッドに限らずイランでは日本の映画、ドラマ、アニメが大人気。

さて、ここで問題です!
イランで一番有名なドラマはなんでしょう?

正解は・・・

「おしん」

イラン人のほぼ100%が知ってるんじゃないかな。
30年も前のドラマなんだけど、イランでは何回も再放送されているそうだ。
過酷な環境の中、健気にがんばるおしんの姿がイラン人の心をつかんでいる。
「日本人はがんばりやさんだ。そして礼儀正しい。広く優しい心をもっている。」
そんな日本人のイメージがイラン人のなかにあるようだ。

次に人気なのが・・・

「水戸黄門」

現代とはまったく違う時代設定だし、文化もイランと全然違うのになぜこんなに受け入れられているのか謎。
勧善懲悪系が好きなのかな。
「最後に正義は勝つ!」というのがイラン人の考え方にぴったりくるのかも。
まあ、この水戸黄門のせいで「日本にはまだ侍がいる!」という大きな誤解を招いている可能性大。

あとは「北の国から」もポピュラー。
北海道の美しい景色がとても印象的なんだって。
あの『あ〜あ〜あああああ〜ああ〜♪』を歌うとみんなにバカ受け!

ちなみに、この国民的ドラマをなんとイクエは見たことがないことが発覚!!
「いや『北の国から』を見たことないとか考えられん!」って言うと
「違うよ、見たことあるよ。正味10分くらい。つまらなそう。」だって。
衝撃的すぎる!

次にイランで人気のアニメ。

まずは「キャプテン翼」
ケンゾーはキャプテン翼がどストライクだけど、今のイラン人の20代も翼世代。

そしてそして、イランで絶大な人気を誇るアニメが、超意外すぎるアレ!!

なんと「一休さん」

イスラムの人たちの間でお坊さんの一休さんがアイドルみたいになっている。
一休さんといえばトンチだけど、そのなかでも「このハシ渡るべからず」の話が日本だと有名だよね。
「橋」と「端」をかけて、一休さんは橋のはじっこを堂々と渡ったというお話。
日本語がわからないとこのトンチについていけないはずだけど・・・。
トンチをひねり出すときの「ポクポク・・・チーン!」がおもしろいみたい。

ちなみに、「水戸黄門」と「一休さん」の主題歌は誰もピンとこなかった。
イランでは違うのかな?


そんな日本のアニメが好きなモハメッドの子どもたち。
モハメッド家に滞在中、ケンゾーとイクエのハートを鷲掴みにしてメロメロにしたものがある。
それは・・・末っ子のアニータ!
もうこの子がかわいすぎる

見てよこのまつ毛!
ナチュラルなままでこんなにクリンクリン ♪
お人形さんみたい。

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最初はちょっと照れてたんだけど、すぐに仲良くしてくれた。
この照れながらもこっちをチラ見してるのがおじさんにはたまらない。

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そして折り紙を折ってあげだすと、アニータのかわいらしさが爆発!
まだまだ完成にはほど遠い序盤なのに、折るだけでこの喜びよう。
なんて純粋なんだ!

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出来上がったときのこの笑顔!
こういうのを天使の笑顔っていうんだろうね。
奥のおばちゃんのしわくちゃ顔とアニータの透きとおるような肌、弾ける笑顔は雲泥の差。

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7歳にしてこの表情。
いやいやいや、末恐ろしいわ。
どんな女性に育つんだろうねえ。

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あまりに可愛すぎて写真を撮りまくる39歳のケンゾー。

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やっぱり女の子がいる家庭っていいなあ。
ケンゾーの家なんか、5人兄弟ぜんぶ男やからね。
色気の「い」の字もありゃしない。
おふくろ、女の子が欲しかっただろうなあ。

アニータが満面の笑顔でキャッキャいって喜んでくれるから、おじさんとおばさん張り切っちゃったよ。
こんなに折り甲斐があるのははじめて。
いくらでも折ってあげたくなる。

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ぽっちゃりお兄ちゃんはすぐに飽きてケータイのゲームをし始めたけれど、ケンゾーとイクエのアイドルは期待を裏切らない。
いつまでも愛おしそうに折り紙を扱ってくれる。

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ごはんを食べ終わった後もこうやってひとり遊び。
ソファーに並べてお店屋さんごっこのようなことをやっている。
そんなに気に入ってくれるなんて嬉しいねえ。
もっといろんなものが折れたら、もっとアニータを喜ばせてあげられたのに。
折り紙の練習を心に誓うケンゾーとイクエ。

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かわいすぎてバックパックの中に入れて持って帰りたいくらいだ。
どうやったらこんなに素直でかわいらしく育つんだろう。
自分の子どもも(まだいないけど)アニータみたいになってほしいなあ、と妄想がふくらんだケンゾーだった。
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「一番不思議な国」って実は・・・

2013.11.07 06:52|イラン☞EDIT
眉間のシワには普通の部分よりも2倍の量の乳液をぬることにしたイクエです。
帰国する前に韓国でプチ整形しようかな。

テヘランではハッサンの家に泊まらせてもらったけど、イクエとケンゾーが来るからと小さな子どもたちはお母さんの実家に追いやられていた。
家族バラバラにさせたままなのは気が引けるので、別のホストの家へお引っ越し。

アザールという女性。
カウチサーフィンのプロフィールでは年齢が空白だった。
写真の雰囲気から「お金持ちの家庭の主婦で、生活にも時間にもゆとりがあるからカウチでホストをやっている」というイメージをもっていた。

なので、イクエとケンゾーはマダムと呼んでいた。

「マダムのところに泊まらせてもらおうか」
「マダムに連絡しようか」
っていう具合に。

だけど、会ってみると全然イメージと違った。

むしろカウチサーフィンって、載っている写真と本人のイメージがかけ離れていることのほうが多い。
マフブーベ(だっちゅーの)ちゃんのときもそうだったし。

アザールはマダムどころかイクエよりも若い。
20代後半。
優雅な主婦ではなく、独身で精神科医。
今はテヘランの病院で研修医をしているけど、あと1か月後にはシーラーズの近くの街で開業予定。

住んでいるマンションはテヘランの繁華街にあって、地下鉄の駅からもすぐ。
部屋はそれほど広くなくて、10畳くらいのリビンクに4畳半くらいの部屋ひとつ。
お家賃は2万円ほど。(立地がいいこともあり、イランでは高いほう。)
家具やキッチンはスタイリッシュで、日本のお金持ってる若い人と変わらないようなライフスタイル。
もちろんWi-Fi完備。

独身だけど、彼氏のモーゼ(30歳)と半同棲中。

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タブリーズでホームステイしたマフブーベちゃんは「独身女性の家に男を連れ込むのは御法度。ご近所に見つかれば大変!」って言ってたけど、さすがは大都市テヘラン。
アザールもだけど、けっこう街の中では若いカップルたちが手をつないで歩いたり、電車の車内でこっちが恥ずかしくなるほど抱き合っていたりと大胆な交際をしている。

それを批判されたり、問題にされるときもあるんだろうけど、たぶんこう言えば逃げ切られるんだと思う。

「わたしたち、婚約中でもうすぐ結婚するんです!」

実際、アザールとモーゼがいつ結婚するのかはわからないけど、モーゼは普通にアザールのマンションに出入りしている。
イランでは恋愛結婚も増えているし、自由恋愛に関する考えもだいぶ変わってきているのだと思う。


さて、アザールとモーゼとともにバザール散策へ。

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このおじさん、何してるんだろ。

バザールでこの一輪車を買って休憩中なのか、それともバザールで買い物した人の荷物を有料で運ぶポーターなのか。

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ここのバザールはアーケード街のようになっている。
タイル張りがモスクっぽい。

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モザイクで書かれているのは店名。
つまり、お店の看板。
統一されていておしゃれ。

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ここでアザール、マダムではなかったけれど、主婦っぽい行動に出た。

とにかく試食をしまくろう!作戦を敢行。

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ピクルス屋さんでは1、2種類の試食で満足しているイクエとケンゾーに次々と違う種類を食べさせる。
「eat! eat!!」

試食してももちろん買いはしない。

本来、試食をさせないお店でも強行。
ひとりだけで店に入り、交渉中のアザール。

たぶんこんなことを言っている。
「日本の友だちなの!
 イランのおいしいものを少しずつ食べさせてあげたいの!」


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渋い顔の店主。
店の外で成り行きを見守るモーゼとケンゾーとイクエ。

さて、結果はいかに?

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ドライフルーツゲット!

砂漠のオアシスになるデーツ(ナツメヤシの実)は、乾燥させることで甘みが増す。

イランのお店は食べ物の陳列が上手。
こんなふうにカラフルなものが山盛り並べられていると、ついつい買いたくなるね。

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イランでよく見かけるのはナッツ屋さん。

イランではお茶請けにナッツやドライフルーツが人気。
見たこともない種類のナッツが量り売りされている。

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今まで旅してきた国では、日本みたいにパックに入れて野菜を販売しているところは少なかった。
イランでもそれはいっしょで量り売りで売られている。

だけど、ここの野菜屋さん。
思わず日本のスーパーみたいで懐かしくなっちゃった。
日本よりもきれいに包装してある。

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現地の人と仲良くなるといろんな「いいこと」があるんだけど、そのなかでも特に「いいこと」。
それは、現地人しか知らない美味しいものにありつけること!

アザールたちにバザールの中の小さな食堂に連れて行ってもらった。
大盛況で席が空くまで並ばないといけない。
相席はあたり前。
それでも続々とお客さんがやってくる。
いつも食べるメニューの「ケバブ」だけど、やっぱりイラン人が認めるケバブ屋さんはおいしいね!

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テヘランでケンゾーがやりたいことが2つあった。
ひとつは調子が悪いニコンの一眼レフの修理。
そしてもうひとつは、何か所も破れてビニールテープで修繕して使い続けている薄汚いザックカバーを買い替えること。

恥ずかしいほどボロボロ。
でも、ボロボロの利点もあるんだけどね。
それは、盗まれにくいってこと。
汚すぎてだれも触りたがらないし、こんなザックカバーのバッグに高価な物なんて入ってないだろうからね。

本格的な山登りが趣味のモーゼ。
アウトドアショップが集まるエリアを教えてもらった。

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イランではアウトドアスポーツが大人気。
ここにこんな店が何十軒か並んでいる。
ゴアテックスのウェアに、登山靴、寝袋、携帯コンロ・・・。
ノースフェイス、ドイター、カリマー、ミレー、日本でもおなじみのブランド。
本物かどうか確証はもてないけど、何でもそろう。
バックパックもいっぱいあるから、今のイクエの35ℓのバックパックが小さすぎるから思わず買おうかなって思ったよ。

ザックカバーもだいたいどの店でも取り揃えていて、無事15万リアル(約480円)で購入。

夜は、2人の友人のホセが遊びにきてくれた。

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箸の講習会がスタート!

旅してると「たしか日本人って、棒みたいなの2本使って食べるんだよね」って言われることがある。

普段使うことはないけど「とりあえず」って持ち歩いている箸が役に立つ。

箸で豆や米粒をつまんでみせると、尊敬の眼差しで見られる。

なんとかクッキーくらいの大きさなら箸でつまめるようになったアザール。

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「なんでわざわざこんな箸なんて日本人は使うの?」

子どものときから箸を使ってる身としては「なんで?」なんて考えてもみなかった。
たしかにフォークやスプーンのほうが使いやすいかもしれない。
だけど、箸のない生活をしていて「ああ〜、こんなとき箸があったらな。」って思うときがある。
それは・・・。

魚料理を食べるとき。

いつもフォークで小骨を取るのに苦戦する。
箸を使えば、きれーいにお魚食べられるもんね。

ちなみにイランでも魚料理は珍しくないけど、伝統的な魚の食べ方は手を使う
なるほどね!

ウズベキスタンで再会した母にもらったインスタントのみそ汁を試食。

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イラン人にみそ汁はウケるのか!?

この顔がすべてを物語ってるよね。

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ひとくちで、試食会終了。

「なんでこのスープ、魚の生臭いにおいがするの?」

たぶん、それはワカメのせい。
外国人からすると、ワカメって臭いんだね。

ときどきみそ汁を説明するときに「みそは大豆から作られていて、みそ汁の具としてポピュラーな豆腐は大豆からつくられていて、油揚げはやっぱり大豆で・・・」って自分で言いながら「日本人ってどんだけ大豆好きなの!?」ってつっこみたくなる。

しかも「醤油って何?」って聞かれて、その答えも「大豆から作られたソースで・・・」になっちゃうもんね。

その「醤油」もイランでは普及率が低い。
たいていどこの国でも大きなスーパーではキッコーマンはなくても中国産の醤油は売られている。
でも、イランではほとんど見かけない。

これまで旅してきた国のなかで、一番和食が人気ないのはイランじゃないかな。

和食の説明をするだけでイラン人は顔をしかめる。
「煮物や酢の物には、砂糖を入れる」というだけで「ええっ!! なんで料理に砂糖使うの!?砂糖はチャイに入れるものでしょ!」って批判される。

グローバルスタンダードになりつつある「寿司」も、イラン人は知らない。
「スシって何?」って聞かれるので「米と魚を使う」ってイチから説明する。
きっと「スシ」って言葉だけはどっかで聞いたことがあるんだろうね。
(そういえば、中央アジア旅してたときに現地の人に「お前は日本人か。タケシ・キタノって誰だか教えてくれ。」って突然言われたことがある。どっかで名前だけは聞いてたんだろうね。)

イラン人に「スシ」に「生魚」を使うっていうと、「え!? どういう意味? 生って!?」って、何回も確認される。

イランには和食の店もないに等しい。
ちなみに『地球の歩き方』に一軒だけ紹介されている日本食レストランは、その名も「ケンゾー」。
ただし『歩き方』の紹介欄には「なお、日本人スタッフはいない。」と書かれている。
なぜ「ケンゾー」にしたのかな。
イラン人が作る和食ってどんなものか気になるけど、質が悪いのに高そうなので断念。
日本人の「ケンゾー」につくってもらうご飯のほうが断然おいしそうだしね。

イラン人にとっては、おいしくなさそうなご飯を箸で食べる日本って不思議な国なんだろうね。

あとアザールにこんなことも言われたよ。

「日本人って、お腹に変なの巻くでしょ。
 あれ、あったかくするためのものって本当?」

何を言ってるんだかさっぱりわからず、最初は旅行中使っている、お腹に巻くタイプの貴重品入れのことを聞いてるのかなって思った。

「このこと?」って貴重品入れを見せると、「違う違う」って首を横に振る。

何のことかと思ったら「腹巻き」のことだった。
「映画」で見たことあるって言うから「寅さん」でも見たのかな。

「日本人は全員腹巻き使ってるの?
 なんてお腹だけ温めるの? 意味あるの?
 変わってるねえ。」
って言われたよ。

たしかにね。
そして、こう思うよね。

「お腹だけ温めるんなら、セーターを一枚着ればいいじゃん。」

毛糸のパンツもあるよって教えてあげたら、ウケてた。

それと、国土と人口について話していたときのこと。
イランの国土は日本の4.5倍もあるんだけど、人口は7800万人。

「日本はどうして狭いのに、そんなに人口が多いの?
 夫婦で平均子ども何人つくるの?」

まあ、だいたい2人ってパターンが多いよね。」
「どうして?
 イランより少ないじゃん。
 だったらなんでそんなにイランより人口が多いの?」


う〜ん、たしかに・・・。
もともとの分母が多いってことだよね。
イランは砂漠もあって人が住んでいない土地も多いけど、日本は山も川も海もあって森もあってどこでも人が住めるから、そんなに多いのかな。
日本は世界でも有数の「人間が生きていくのに適している土地」なのかもなあ。

いろんな「なんで?」を聞いてくれたアザールとモーゼとは2泊3日過ごした。
いろんな「なんで?」にうまく答えられなくてごめんね。

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日本にいたら考えもしないようなことをよその国に行くと考える。

不思議の国ニッポン。

あ、この「ニッポン」で思い出したけど、イラン人に「ジャパンって言うのは英語で、日本語ではジャパンのことを『ニッポン』または『ニホン』って言うんだよ。」って教えると、目を丸くされる。
たしかに、『イラン』は英語でもペルシア語でも『イラン』だもんね。

でも、そう教えると必ずこう聞かれる。

「じゃあ、なんで『ジャパン』なの?
 誰がつけたの? 『ジャパン』ってどういう意味?」

「え、、、、ええと・・・。
 ジャパンっていうのは・・・たしか『ジパング』って言葉からきていて・・・。」



いつも、しどろもどろになるイクエとケンゾーなのです。
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イラン人はアメリカが嫌い?

2013.11.06 07:03|イラン☞EDIT
妻のイクエは耳かき中毒。
耳かきをしてもらっているときがイクエの至福のとき。
耳かき片手にヘッドランプを頭に装着している姿が「ゾクゾクして一番カッコいい」と言われたケンゾーです。
まったく意味が分からん。

イランに入国して3週間弱。
きょうやっと首都のテヘランへ向かう。
もうすぐビザが切れてしまうのに、まだシーラーズにもエスファハーンにもマシュハドにも行っていないケンゾーとイクエ。
ゆるり旅の本領発揮だな。

これといった観光スポットはないテヘラン。
テヘランでの最大の目的はビザの延長と調子の悪い一眼レフを修理すること。
人口1200万人を抱える大都市テヘランはどんなところかなあ。

テヘラン

ホテルからタクシーに乗ってバス乗り場へ。
「着いたよ」と言われて降りたその場所は・・・3日前偽札疑惑をかけられて慌てて逃げ出したバス会社だった!
恐る恐る中をのぞき込み、スタッフが同じ人かどうか確かめる。

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よかった!きょうは別の人だった。
と安心したのもつかの間、乗るはずのバスがキャンセルだって!
ガーン。
次のバスは4時間後、しかもVIPバスなので追加料金を払わないといけない。
まあ、しょうがないね。

テヘラン初日の今夜はカウチサーフィンのホスト宅に泊めてもらう予定。
バスの到着が遅れることを伝えないと。
「テヘランの友人に事情を説明したいんだ」とバス会社のおっちゃんに言うとホストに電話をかけてくれた。

電話をかけて、相手(ケンゾーたちのホスト)がでたのか喋りはじめるおっちゃん。
きっとバスが遅れる事情も説明してくれてるんだろう。
「電話切る前に代わってね」と横でアピールするケンゾー。
でも必死のアピールむなしく、自分が喋り終わると電話を切ってしまったおっちゃん。
・・・ま、いっか。

昼ごはんを食べたりブログを書いて時間を潰すこと4時間、やっとテヘラン行きのバスに乗ることができた。
今回のVIPバスはシートがめっちゃ広い!
これで1人210,000リアル(約670円)、所要時間は6時間。
いやあ、イランのバスはほんとに安い。

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テヘランに着いたのは夜の8時半。
あたりはすっかり真っ暗だ。

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テヘランの西バスターミナルはめちゃくちゃ広い。
公衆電話からホストに電話するも、いったい自分がターミナルのどこにいるのかさっぱりわからない。
どう説明するか悩んでいたらそばにいた青年が代わりに説明してくれた。

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イランでは困っていたら必ず誰かが助けてくれる。
ほんとに旅しやすい国だ。

電話後すぐにホストと落ち合うことができた。
このわかりやすい後ろ姿が今夜のホスト、ハッサン。
1時間以上前から待っててくれたそうだ。
ありがとうございます!

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家に行く前にディナータイム!
こちらがホストのハッサン。
なかなかの貫禄だけど歳はケンゾーと同じ39歳。

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仕事は午前中はエンジニア、午後からは保険会社と2つ掛け持ちしている。
イランでは複数の仕事を掛け持ちすることはごく普通のことなんだよね。
ちなみに以前はマッサージ師もしていたそうだ。

おいしいケバブを食べたあとハッサンの家へ。
テヘランの家ってどのくらいの広さなんだろう?

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こちらがハッサンの家。
シックな内装でコーディネイトされている。
広さは日本の平均的なマンションと同じくらいかな。
およそ600万円で購入したそうだ。

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ハッサンは奥さんと子ども2人の4人暮らし。
子どもに会えるのを楽しみにしてたんだけど、きょうは奥さんと一緒におじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まりにいっているそうで会えず。
チビちゃんたちの部屋をチラ見させてもらった。

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部屋の中にはオモチャや人形がいっぱい。
かわいらしくディスプレイされている。
バービー人形なんかもあって、日本と変わらないね。

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このオモチャのバギーなんか、日本の姪っ子が持ってるのとまったくいっしょだ。
こういうのを見ると親近感がぐっと湧くね。

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自分も旅行が大好きだと言うハッサン。
話を聞くとけっこういろんな国に行っている。
なかでもタイとフランスがお気に入り。

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イラン人は他の国と比べると外国のビザを取得することが難しい。
けれど意外と海外旅行を楽しんでいるイラン人は多い。

みんなが口を揃えて嘆いていることはイランリアルの暴落。
対米ドルのレートがここ1年で大暴落しているのだ。
1年前は1ドル=12,000リアルだったのが、現在は34,000リアル。
以前の1/3ほどに暴落している。

「今の状況だととてもじゃないけど旅行には行けない。
 アメリカとの関係が良くなってもらわないと困る。」
と話すハッサン。

イランに来るまでは「イラン人はみなアメリカのことを嫌っている」と思っていたけど、実際に来てみると、「アメリカとはいい関係でいてほしい」と考えている人のほうが多いように感じる。
どちらかというと、アメリカとの関係を悪化させたイラン政府を嫌っている人のほうが多いようだ。

翌日ビザの延長を申請に。
ハッサンが仕事の休みをとっていっしょに行ってくれることに。
さあ出発!と思ったら、イクエの服装を見たハッサンからダメ出しが。
「その服はダメだ。昨日のほうがいい。」

イランでの服装がイマイチまだ定まっていないイクエ。
きょうの服もスカートがダメなのか、色がダメなのかよく分からない。
とにもかくにも言われた通りに着替えて出発。

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だいたいどの国も首都はそうなんだけど、テヘランも渋滞がひどい。
これだからほとんどの首都は好きになれないんだよね。

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一度ラシュトで延長を試みたんだけど、日数がまだだいぶん残っているということで申請できなかったことがある。
テヘランではできると思うんだけどどうだろう?

街の中心部は渋滞が激しいのでハッサンの午後からの仕事場に車を置いてバスで移動することに。
いざビザ担当の警察署へ。

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必要なものは写真2枚とパスポートのコピー。
ピンク色をしたファイル代が5,000リアル(約16円)。
所定の申請用紙2枚に必要事項を記入。

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30日延長の手数料300,000リアル(約960円)を近くのイラン・メッリー銀行に振り込んで領収書をもらう。
ケンゾーとイクエが書類に記入している間にハッサンが振込に行ってくれた。

必要書類はすべて整ったさあ申請だ、と思ったら係の人に「日本人?なんでここに来たの?」と予想外の質問。
「なんでって、ビザの延長をしたいんです。」と言うと
「それは分かってるけど、日本人は別の場所だよ。」だって。

なんですと?!
なにがどうちがうのかは分からないけれど、とにかくここではないらしい。
受付終了時間が迫っているのでタクシーで移動。

なんとか受付時間内に到着。
かんたんな面接のようなものを受けて無事に申請終了。
ただ翌日の受取りかと思ったら5日後だと言われてしまった。
(申請の間パスポートはホールドされる)

ちゃんと後日、30日延長されたビザを受け取ることができた。
こんな感じで新たな期限が追加で記入される。

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この日は別のホストの家に泊まることにしていたんだけど、ハッサンが家まで車で送ってくれた。
何から何までありがとう。

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カウチサーフィンを利用すると旅がほんとに楽チンになる。
まあ旅してる感が薄れるのは間違いない。
でも、イランでは割り切って人との出会い、触れ合い、コミニュケーションを求めることにしたからこれでいい。
さあ、こんどはどんな出会いが待ってるかな?
あしたもお楽しみに!
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偽札は知らんけどウンコは持ち込んだ

2013.11.05 06:03|イラン☞EDIT
イランで、物売りの人に絡まれたときについ九州弁で「そんなの、いらんよ。いらん、いらん。いらんって!」と言って「あ、単に国名を連発してるって思われてるか。」と反省するイクエです。

ラシュトで親しくなったババックに見送られて次の街へと向かったイクエとケンゾー。
目的地はカスピ海に面し、温泉もあるイランのリゾート地ラームサール。

ラームサール

ラームサール行きのオンボロのミニバスで問題発生!!

ドライバーが客から集めた運賃のなかに、偽札が混じっていた。
透かしもなく、色も赤みがかっているし、数字の部分なんて二重ににじんでいる。
偽100,000リアル札。
明るいところでみたら誰にだってわかる偽札。

そしてなんと犯人は・・・

イクエとケンゾー!?

外国人であるイクエとケンゾーを「犯人に間違いない」と決めつけたドライバー。
運転しながらお札とイクエたちを交互に見て、何か言い続けている。

そんなことはない。
街のなかに闇両替人もたくさんいるイランだけど、わたしたちはちゃんと公認の両替商でお金を替えてきた。
しかも、ドライバーはイクエたちにだけバスの出発前に運賃を支払うことを要求し、バスターミナルで100,000リアル札を渡し、彼はそのとき何の疑いもなく受け取っていた。
バスターミナルを出るときはまだ午後3時半で明るかったし、バスのトランクに荷物を載せるときに要求されたので、明るい外で渡した。
だけど今は6時を過ぎ、日も暮れている。
乗客たちは真っ暗な車内で降りる際に運賃を支払っている。

途中で乗ってきては降りていく乗客たち。
絶対、そのなかの1人やろ!

だけどドライバーはイクエとケンゾーが「東洋人」であるということで、犯人と決めつけ、他の客にも「ちょっとこの札見てくれよ!」と言って渡し、受け取った客はお札とイクエたちを見比べながら問いつめる口調で何か話しかける。

「英語しかわからない。
 なんて言ってるかわからない。
 このお金はわたしたちが払ったお金じゃない。」


そう言い続けるしかなかった。

言葉が通じないとわかったドライバー。
いきなり途中のガソリンスタンドで給油。

そして、その偽札で支払った!
彼は一刻も早く偽札を手放したいんだ。

でも、それをすぐに見破る店員。
ばつが悪いドライバー、店員に対し車に乗っているイクエたちを指しながら「あの東洋人がこれを使ってるんだ」みたいなことを伝える。
店員が窓越しにこちらをうかがう。

あんた、どこまでこのえん罪を拡散させる気!?

客は乗っては降りていき、また新たな客が乗ってくる。
その客にまでいちいち伝えて、客は懐中電灯で偽札を照らしたり、匂いを嗅いだり、刑事気取り。
そしてイクエとケンゾーを問いつめる。

「それはわたしたちのじゃない。」
そう言って相手にしないようにしながら、終点に着いた。

終点まで乗っていたのは・・・
イクエとケンゾーだけ。

ドライバーは終点のバスオフィスで偽札を渡し、「こいつらが・・・」みたいなことを繰り返している。

普通偽札の犯人が、終点までバス乗る?
とっとと逃げるでしょ!

ドライバーはバスオフィスに偽札を渡し、新しい札に替えてもらうといきなり上機嫌になり、イクエとケンゾーに笑顔で「じゃあねえ〜」と言い残して帰っていった。

今度はバスオフィスのスタッフに問いつめられる。

「この偽札をいまから破るから、かわりにほかの札を渡しなさい!」
「知らない。英語しかわからない。
 わたしたちはちゃんとしたところで両替してる。」


するとスタッフはどこかに電話をし始めた。

これはもしかして・・・・。

警察!?

いくらこっちに非がないとはいえ、言葉のわからないイラン。
わたしたちの立場は弱い。
とっととこの場を去ったほうが賢明。
スタッフが電話をしている間にオフィスを出た。


あやうく偽札犯人にさせられるところだったイクエとケンゾー。
きょうこそ決行しようと思っていたことがある。

それは、自転車旅を放棄してから、もはやお荷物となってしまっているテントと寝袋、マットを使うこと!!

きょうこそテント泊をするぞ〜。
タブリーズで購入したこのグッズ、総額6000円くらい。
荷物になるのでイランで捨てていく予定。
イランでは安宿が1泊ふたりで800円から900円くらいなので7回はテントに泊まらないと元が取れない計算。

できれば安全な場所、人の家の敷地内に設営したい。
近くをぶらぶらしていると、ビルの奥にちょうど良さそうな庭を見つけた ♪
ビルに入っているのはスポーツジム。
マッチョな男たちが体を鍛えている。

イランでは「マッチョ」がいいらしい。
重量挙げやレスリングなんかのスポーツも人気だ。

a_DSC_0415_20131104150309cdc.jpg

「こんばんは〜」

ペルシア語で「あなたの庭にテントを張らせてください」と書いた紙を見せた。

優しく対応するおじさん。

「でも、ここのスポーツジムもこのビルの一室を借りているだけなんだ。
 所有者じゃないから許可できない。
 ホテルに泊まらないの?」


「テント持ってるし、ホテルはお金がかかるからテントに泊まりたいんです。」

「弟が湖の近くに、旅行客に貸すためのマンションを持ってるよ。
 安くしてあげるからそこに泊まりなさい。」


「えっと、いくらですか?」

「大丈夫、安くしてあげるから。」

テントに泊まりたかったイクエたちの横で、おじさんは弟に電話をし始めた。
やってきた弟。

「で、いくらくらいなら払える?」

「えーっと25万リアル(約800円)くらいですかね。」

「え!25万?」

「いつもそのくらいで泊まっているので。
 え!いくらですか?」


あっさりと交渉決裂。

たぶん、金持ちに貸すような別荘みたいなところだったんだろうな・・・。

場所探しを再開したイクエとケンゾー。
なかなか庭のあるような家が見つからず、仕方なく道路からは陰になって人目につきにくい空き地を見つけた。

よし、初めてのテント泊、ここにしよう。

a_DSC_0418_201311041503095a7.jpg

心配なのは雨。
この時期、ここでは雨が降る日が多いらしく、今朝も降っていたみたいだ。

この中国製のテントで雨をしのぐのは厳しい。

でも、いまは大丈夫。
星も見えている。

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近くの小さな食料品店でパンと魚の缶詰を買ってきた。

自転車旅のテント泊のときに飲もうって決めていた、ブランデーを開けた。
アルコールの入手が難しいイランに備えて、キルギスで買っていたブランデー。

「テントの中で飲もうってことは果たせたけど、なんかイメージ違うね。」
「誰もいない大地で、ちょっと寒い日に、星空を見ながら飲むはずやったけどね。」
「ここ、大通りから車の音も聞こえるしクラクションもうるさいもん。」

「このブランデーで疲れた体を癒やす予定やったけどね。」
「自転車乗っとらんし、バスでここまで来たしね。」

さあて、暗くてすることもないし、もう10時過ぎた。
新しいこの寝袋を使う時がやってきた。

もう一度、空を確認する。

よし!! 星空。
これだったら、あしたまで雨は降らないだろう。

おやすみなさ〜い

サワサワサワサワ

ちょっと風が強くなってきた。

バサバサッ バサバサッ

風は止むどころか、どんどん強くなってくる。

バタバタッ バタバタッ

「なんこれ!ヤバくない?」
「台風?」

波打つテント。
今にも飛んでいきそうだ。

「たたんで避難する?」
「いや、今テントから出たらその途端にテント飛ばされるよ!」

ふたりで必死に押さえるしかない。

a_DSC_0430_20131104150312ee2.jpg

雨の心配はしてたけど、風の心配はしていなかった。

おねがい、お願いします!
風の神様〜〜。
どうか落ちついてください。

「なんで!? なにこの風?」
「あーーーー おさまってくれえええええ」

バタバタバタバタ

バタバタバタバタッ!!

「テントが破れる〜!
 勘弁してくれ〜!
 アッラー!!


1時間以上、心の中で、ときには声に出して「お願い!お願い!お願い!」とつぶやきながらテントを押さえ続けた。
深夜になり、少しずつ風は弱まり、ようやく寝ることができた。

無事に朝を迎えることができて、ホッ。

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トイレはもちろんないので茂みで済ませ、テントの中で朝ごはんのパンを食べた。

荷物がなければもう一泊テントに泊まってもいいけど、さすがにここにバックパックごと置いて街を観光することはできない。
きょうは安宿に泊まろう。

荷造りをしようとしたそのとき・・・。
ケンゾーが鼻をクンクンさせながら言った。
「なんか、ウンコ臭くない?」
「そうかな。
 屁、してないよ。」

「いや、ウンコ臭い。
 なんで?」

「なんで?」

言われてみたら、ウンコ臭い気もするけど・・・。

ケンゾーが叫んだ。
「はっ!? 
 どういうこと!?
 なんでここにウンコあると!?」


テントの床のシートのところどころに、茶色いものが落ちている。

なにこれ!?

ウンコやん!!!


「イクエ! その足!!!」


足を見ると、茶色いものがついている。

なにこれ!?

ウンコやん!!!


ケンゾーが、とっさに外に脱いでいたイクエのサンダルを見た。

なにこれ!?

まぎれもなく、ウンコやん!!!

「イクエがウンコ持ち込んできとるやん!
 さっき、そこでウンコしたときに踏んだっちゃない!?」


ウンコを足につけたまま、朝ごはんを食べてたなんて!!

ふたりであわててティッシュでテントのシートに落ちているウンコたちを拭き取る。
もちろん、イクエの足のウンコも拭き取る。
ケンゾーは、細い棒を拾ってイクエのサンダルにこびりついたウンコをつつきながら落とす。

「これ、誰のウンコ?」

「イクエがウンコする前にケンゾーも近くでやっとったやん。
 だってあそこに落ちとったゲリみたいなあれ、ケンゾーのやろ。
 それを踏んだかな。」


「いや、わざわざ踏まんやろ。
 俺のほうがイクエのところより遠くでやったし。
 自分で自分のウンコ踏んどるんよ!」


「それか、そのへんに犬の糞もあるけん犬のかもしれん。」

ケンゾーがウンコをチェックしにいったけど、踏んだ形跡はよくわからなかった。

だけどテントに落ちていたウンコは、あきらかにゲリ状でもないし、フレッシュなものだった。

9割がた、イクエのだ。

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なんとかウンコをきれいし、温泉に行くことにした。
ここラームサールには温泉がある。

共同風呂と個室風呂。
共同風呂のほうが安いけど、共同風呂には水着で入らないといけないし、イクエは自転車でケガして「一週間お風呂はダメ」って医者に言われていたので、ケガをした膝の部分を湯船につけずに入りたい。
共同風呂では足をあげた変な格好では入りづらい。

個室風呂もひとり23000リアル(約75円)と高くない。
ここは個室に入りましょう。

イスラム国、イラン。
個室風呂も、たとえ家族でも男女いっしょには入れない。
イクエとケンゾー、それぞれが個室に入った。

a_DSC_0437_201311041504015ad.jpg

湯船にはお湯は入ってなくて、自分で蛇口をひねってためる。
硫黄の匂いがするし、湯温がちょうどいい。

ケンゾーは垢を落とした。
イクエはウンコを落とした。

ウンコのサンダルもお湯をじゃんじゃん流して洗った。

正直、イクエとケンゾーにとっては偽札と、強風の中のテント泊と、ウンコの思い出だけが残ったラームサール。
でも、ここはイラン人に人気のリゾート地。
海がないので、このカスピ海でビーチリゾートを楽しむ。
イラクからの旅行客も多いんだって。

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カスピ海沿いには、アパートタイプのホテルがずらーっと並んでいて、この日はキッチン付きのアパートに35万リアル(約1100円)で泊まることにした。
ここなら、ウンコ踏む心配もないしね。

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この街で一番の観光地は宮殿博物館。
1937年に国王パフラヴィーが建てた宮殿。

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宮殿の池には、チョウザメが泳いでいた。
カスピ海はこのチョウザメのキャビアが有名。

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内部はヨーロッパのお城みたいだった。
フランスやイタリア、オーストリア・・・。
各国から取り寄せた食器や絵画、家具。
カトリックの教会でヨーロッパ人たちが礼拝している様子を描いたものや最後の晩餐の絵も飾られている。
偶像崇拝が禁止されているイスラムの国なのに、ヨーロッパ人の肖像画や、天使やビーナスの像がいたるところに飾られている。

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そして、当時の衣装を着て写真を撮るのが好きなイラン人。
イラン人に限らず、これまでほかの国の観光地でもよく見かけてきた。
日本ではこんなのあんまりないよね。
顔の部分が丸く空いたパネルに顔を突っ込んで写真撮るのが日本のスタイル。
たぶん日本の観光地にある、顔のないパネルを外国人が見たら変に思うだろうね。

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市場ではピクルス屋さんが並んでいる。
フルーツを煮込んでつくった酸っぱいソースに、ナスやニンニク、玉ねぎなどの野菜が漬け込まれている。

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ニンニクのしょうゆ漬けに見えるけど、すっぱいピクルス。
味はらっきょうに似ている。

こちらはオリーブ。
すりつぶしたナッツをまぶしたピクルスですこしクセがあるけど、好きな味。

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7月上旬、このカスピ海を5日間かけてアゼルバイジャンからカザフスタンへと船で渡った。
その時は「あの向こうにはイランがあるんだなあ。いつか行ける日はくるかなあ。」って思ってた。

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思いを馳せていた国に今、自分が立っている。
あの時から4か月近く。
旅した国は、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、トルコ、そしてイラン。
あの時フェリーに乗っているときは、想像さえできなかった未知の国が、今は親しみのある国になっている。

これから4か月先は、自分たちはどの国にいるんだろう。
そしていくつの国を旅し、どんな人と出会うんだろう。

【旅 info.】
  ラームサールa_DSC_0461_20131104163443445.jpg
ラシュト郊外のミニバス乗り場から40,000リアル。およそ2時間半。
テヘランからはバスで175,000リアル。およそ6時間。
ラームサル温泉は共同風呂15,000リアル、個室23,000リアル。
宮殿博物館は入場料30,000リアル。





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またひとり親友ができた

2013.11.04 13:34|イラン☞EDIT
髪が伸びてきて襟足がチュルンチュルン、このままいくと田村正和っぽくなってしまいそうなケンゾーです。
いいかげんに切らんといかん。
イランの床屋に挑戦してみるか。

午前中にルードハーン城のなかなか雰囲気のある城塞と、緑たっぷりの自然を楽しんだケンゾーとイクエ。
午後はババックとマリアンの友人と合流してマースレー村に行くことに。

待ち合わせ場所はとある公園前。
公園自体はなんてことない普通の公園なんだけど、遊具以外に不自然なものがいっぱい並んでいる。

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なにこのシュールな像たちは?
手前の女の人はなんで手に鎌を持ってるんだ?

テーマは何なんだろう?
なんで子どもはレスリングの格好?
しかもなんで顔がついてんだろ?

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a_DSC_0277_2013110316235870d.jpg

ババックとマリアンの友人カップルが合流し、いざマースレー村へ。
これまでに何度もイラン人から行くことを勧められていたマースレー村。
いったいどんな素敵なところなんだろう。

フーマンから車で1時間弱、観光客でごった返すマースレー村に到着。
緑に囲まれた山の斜面に、茶色い土壁の家がぎっしり建ち並んでいる。
なるほど、この昔ながらの伝統的な家屋が見どころなんだね。

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よく見ると人が家の屋根の上にのってる!!
観光客だよね、そんなことしていいと?
家の人に怒られるんやない?

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段々畑のように斜面にへばりついている家々。
じつは家の屋根が通路代わりになっているんだよね。
狭い土地をできるだけ有効活用しようってことでこういう造りになったんだろうね。
家の中の人は足音でうるさくないのかな?

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a_DSC_0319_20131103162452ab1.jpg

ベージュ色をした素朴な家が緑たっぷりの自然にうまく溶け込んでいる。
モスクもオモチャみたいでかわいらしいね。

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a_DSC_0307_20131103162434698.jpg

ただ残念なのは、この村が完全に観光地化されてること。
外から眺めていると素朴でかわいらしい村なんだけど、一歩集落の中に足を踏み入れると雰囲気は一転。
通路の両脇は土産物屋でぎっしり。
ほとんどの家が土産物屋やレストランになっていて興ざめする。

a_DSC_0312_20131103162136bb5.jpg

とりあえず腹ごしらえ。
イランで外食といえばケバブ。
みんなでワイワイ言いながら(翻訳アプリと辞書を駆使しながら)食べるご飯はいいもんだね。

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ケバブを食べたあと村を歩いていると、賑やかな一団に遭遇。
先頭は笛と太鼓をかき鳴らすおじいちゃん。
真っ白なベールをすっぽり被った女性の姿があとにつづく。
結婚式のようだ。

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新郎新婦の後を追いかけていくと・・・広場にすごい人だかりが。
広場だけじゃない、周りの家の屋根の上にもぎっしり!
なにか特別な人たちの結婚式なのかな?

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こんなに大観衆に祝福されて新郎新婦も嬉しいだろうなあと思っていたら、これ本物の結婚式じゃなかった。
この地方ではこんな結婚式なんですよっていうパフォーマンスなんだって。
精一杯身を乗り出して必死に見ているおじさんとおばさんたち。
落ちないようにね!

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カップル役はなかなかの美男美女なんじゃない?

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主役の新郎新婦よりも、ほかの誰よりも気合いが入って一番盛り上がっていたのは司会のおじさん。
大観衆を前にして悦に入っている。

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民族衣装に身を包んだ男たちが音楽に合わせて踊りはじめた。
ひとりずつ踊っては交代していく。
観衆も手拍子で盛り上げる。

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会場ではスポンサーのお菓子メーカーがお菓子と商品カタログを客に配っていた。
ケンゾーとイクエもしっかり貰って帰ったよ。

出会うイラン人みんなに「ぜったい行きなよ!」と勧められていたマースレー村。
『歩き方』には「ここでは昔ながらの生活がしっかりと息づいている」と書かれているけど、実際はぜんぜん違ってたな。
土産屋が軒を連ね観光客であふれかえり、完全にツーリスティックな村になっている。
けっこう期待していたぶんがっかり度も大きかったな。

ケンゾーとイクエだけだと「がっかり」で終わっていたこの村も、ババックたちといっしょだったから思い出に残る村になった。
ババック、マリアン、そして友だちカップル、わざわざ車を出してくれてありがとう!
ホテルに戻ってきた時はもう辺りは真っ暗。
早朝から夜まで充実した一日だったよ。

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そして翌日。
この日はラシュトを旅立つ日。
出発前にネットをするためババックのカフェネットへ。
ネットをし終わると、ババックが「お昼食べようよ」って誘ってくれた。
でも、店どうするの?

「OK!OK!」って言うババック。
どうしても連れて行きたいところがあるらしい。

わざわざ店を閉めるババック。

「レストランは高い。
 食堂が安くておいしいんだよ。」
そう言ってババックが案内してくれたのは、大通りからかなり奥へ入ったところにある食堂。
狭い店だけど次から次へと客が入れ代り立ち代わり入っていく。
間違いなく美味しいな、この店。
こんなところ自分たちだけだったら絶対に見つけられないな。

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まずは鶏肉をくるみとザクロで煮込んだ「ホレシュテ・フェセンジャーン」。
しっかり煮込まれた鶏肉は柔らかくて口の中でほろほろ崩れていく。
くるみとザクロで味付けされているので甘酸っぱい。
それにしても、イラン人は酸っぱい味付けが大好きだな。

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そしてこちら(写真手前のペースト状のもの)が、ここギーラーン州の郷土料理「ミールザー・ガーセミー」。
ナスやトマト、そしてたっぷりのニンニクを潰してスパイスを加えた料理。
ニンニクが効いて見た目以上に美味しい。
ご飯が進むけれど、ナンにつけて食べてもいける。

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家庭料理以外でこういうローカルなイラン料理を食べたのは初めてなんじゃないかな。
正直、ケバブやサンドイッチには飽きてきていたケンゾーとイクエ。
こういう料理を探し求めてたんだよね。
ババックありがとう。

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ランチのあと、街外れのバスターミナルまでババックが車で送ってくれることに。
何から何まで申し訳ないね。
「きょうの車はミニカーなんだ」と言うババック。
たしかに体の大きなババックにとってはミニカーだね。

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バスターミナルでババックとお別れ。
2日前に出会ったばかり、まだ共にした時間は長くはない。
ババックは英語はほとんど喋れないから意思の疎通もあまりうまくはいかない。

だけど、別れるのは寂しいなあ。
時間じゃないし言葉でもないんだよね。
大切なのは気持ちなんだよね。
言葉は交わせないけど、ババックからは気持ちがビンビン伝わってくるんだよね。

ありがとう、ババック。
またひとつ、ケンゾーとイクエにとって大切な街ができたよ。
いつまでもマリアンと仲良くね。

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ブログに執着して得たものは

2013.11.03 05:58|イラン☞EDIT
1位になることなんて考えずに始めたブログがみなさんのおかげでブログランキング1位になって、まだ実感がわかないイクエです。
いつも応援ありがとうございます!
1人でも多くの方に読んでいただけることがなにより嬉しいです。
これからもふたりらしい旅をして、ふたりらしいブログをつくっていこうと思います。
どうぞおつきあいください。

はかない自転車旅を終えて、元のバックパッカーに戻り、アルダビールへとやってきたイクエとケンゾー。

アルダビールではきのうご紹介した世界遺産「陶器の館」を堪能したけれど、ほかの見どころは特にない。
でも、観光にこだわっていないふたりなので、ここでも旅の日常を楽しんでいる。

たとえばこんなひとこま。

サンドイッチ屋さんにて。

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「おお!ジャポンか〜!!」
「ジャポンが店にやって来たぞー!」
「記念写真撮らないと!」
「俺もいっしょに撮りたい。
 こっち向いてくれー!」


ただ「日本人」だというだけで大騒ぎされる。

席に座って食べていたら、なぜかケンゾーが立たされた。

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「この店のユニフォーム着てくれよ。」

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「いいから!いいから! 
 これ着て写真に写ったほうがいいんだよ。」


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今度はなぜか席に座っていたイクエが追いやられ、店の人に席を取られる。

「あんたは立って、おまえはこっちに座れ。
 ここでこうやって写真撮るのがいいんだよ。」


テーブル席で、店主とケンゾーのツーショット写真。

a_DSC_0147_20131102061840efe.jpg

写真撮影が終わったら、なぜか店頭へと連れて行かれる。
特に何をするわけでもないけど「一日店長」みたいになっている。
もはや、何をさせたいのかわからない。

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ゆっくり落ちついて食べることもできずにお会計。

値引きされるどころか、ちゃっかりぼったくられる。

そんなチヤホヤされたのか、もて遊ばれたのかわからない時間を過ごしたアルダビールにはさっさと別れを告げ、次の目的地へと向かった。

ラシュト

もちろん、過酷な自転車、ではなく、快適なバスで。

イランのバスは日本の高速バスくらいのクオリティがある。
ただし、イクエとケンゾーにとって大切なトイレはついていない。
だから尿意との闘いが毎回繰り広げられる。

いまのところ、こっちが勝っている。
なんとしても負けられないんだけど・・・。
でも、こっちはトルコで負けたもののビニール袋を駆使して乗り切ったっていう実績があるからね!

トルコのバスにはノーマルとVIPバスがある。
VIPのほうが100円くらい高い。

シートはふかふか。
フットレストももちろんある。

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おかしセットも配られる。

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肝心のトイレはー。

ついてない!!

絶対に負けられない闘い。
もちろん、今回も勝ちましたよ。

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今回もWi-Fiなしの宿にたどり着いた。

イランでまだWi-Fi付きのホテルに泊まっていないイクエとケンゾー。
イランではWi-Fiがついていても遅すぎて使いものにならないところが多いらしいので、ネットカフェを利用しようと決めている。

日本の漫画喫茶みたいなネットカフェとはかけ離れていて、狭い部屋にたくさん机が並んでいてそこにパソコンが置かれているだけ。
1時間15,000〜20,000リアル(50円から65円くらい)。

イランではネットカフェとは呼ばれてなくて、なぜかカフェネットって呼ばれている。

なるべく毎日ブログを更新したいなって思っているイクエとケンゾーは、カフェネットを求めて街をさまよう。

「ブログアップせんとねえ」
「きょうアップできんかったら、更新途絶えるねえ」

ラシュトの街にはたくさんカフェネットがあるんだけど、わたしたちにとっては使いものにならないところばかり。
VPN(イラン政府がネットの閲覧を規制しているため、海外を迂回して規制をかいくぐる方法。これもイランでは処罰の対象になるけど、ほとんどのイラン人がVPNなんかを使って自由にアクセスしている。)が使えなかったり、ラップトップをつなげられなかったり。

「この街でネットできんなら、何日か新しい記事アップできんねえ」
「イラン・・・大変やねえ」

ブログをやっていない人からすると、「束縛されるのが嫌で旅に出ているのにブログに縛られるなんて・・・」とか「せっかく旅してるのにパソコンと向き合うなんて・・・」って思う人も多いはず。

その気持ち、よくわかる!
イクエとケンゾーもブログよりも旅を優先しようというモットーを忘れないようにしている。

でも、ブログやってて良かった〜って思うことは多い
たとえば・・・

・安否確認
 ふたりの元気そうな姿や旅の様子を家族や友人に知ってもらうことで少しでも安心してもらえる。
 「あの子たち、どこでなにやってんだろう」とはならない。

・自分たちの日記代わり
 ものぐさなイクエとケンゾー。
 紙に書くだけなら三日坊主。
 ブログだと「読者がいるから続けないと」ってがんばることができる。

・しっかり写真を撮る 写真整理もできる
 どうでもいいと思う写真(宿やバス、街並み、食堂)もブログ用にと撮影する。
 観光地の写真よりも意外にこっちの写真のほうがその国をあらわしていることが多い。
 ブログ用にと写真をセレクトするので、写真整理も日々おこなえる。

・旅にどん欲になる
 「ブログのネタに」と思って、面倒だったり気が進まないときも「とりあえず行ってみよう!見てみよう!やってみよう!」となる。

・出会いがある
知らない人からもブログを読んでもらってコメントまでいただける。
ブログを通して旅先で友だちになる人もいる。(たとえば「さすらい さまよい・・」の旅ブログをやっているOGGY)

で、今回もカフェネットをさまよい(10軒近くまわってようやくできるところを見つけた)その結果とても素敵な出会いにめぐまれた ♪

人に聞いてようやく見つけたカフェネットは小さなビルの1室の狭い部屋。
数台のパソコン。

オーナーは若い夫婦。
27歳のババックとマリアン。

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ババックは、かなり使い勝手の良いVPNを無料でインストールしてくれた。

無事にブログを書くことができて、夫妻とおしゃべり。
といっても、ほとんど英語はしゃべれない。
マリアンが中学1年生で習うくらいの英語を話せるので、なんとか意思の疎通はできる感じ。

あしたの予定を聞かれて、近郊の観光地に行く予定って伝えたら、自分たちを指して「マシーン、マシーン(車) ウィー ゴー」。

ん?
これって一緒に行ってくれるってこと?
車に乗せてくれるってこと?

行きたかったのは、ここから40キロのルードハーン城という山の上に建つ城塞と、車で1時間の伝統的な家屋が並ぶマースレー村。
タクシーでしか行けないので、車で案内してくれるなんてとってもありがたい♡
イラン人と観光なんておもしろそうだし♡

ブログしててよかった~。
ここに来て彼らと出会えてよかった~。

あしたホテルまで迎えに行くよって言ってくれる。

「何時?」
「6時!」

ろ、ろくじ???
これは朝の6時のことなのか、夕方の6時のことなのか。

どうやら朝の6時らしい。
かなりの気合いの入れようだ。
朝からみっちり観光するのかな。

完全に意思の疎通がはかれているわけではない。
ほんとうに朝の6時にいっしょに観光に行くのかな。
不安になりながらも5時半に起床。

ホテルで待っていると、来てくれた!!

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ババックはタブレットにペルシア語と英語の翻訳アプリを入れて持ってきた。
それを使って会話をしたり、『地球の歩き方』の写真を見せながらイラン料理について話したり。

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ババックとマリアンは結婚して2年。
子どもはいない。
マリアンに「子どもはほしい?」って聞いたら「ほしくない」だって。
「でも、将来はほしいでしょ」って言うと、今のところ将来も子どもをつくる気はないみたい。

イランって親が決めた人と結婚し、さっさと男の子を生まないといけない社会だとイメージしてた。

だけど、タブリーズでホームステイしたサイード夫婦もマリアンたちみたいに「ふたりの生活を大切にしたいから子どもはつくらない」って決めていた。
そして、急に家に泊めてくれたモハメッドのお姉さんたちも30歳を超えても独身で自由なライフスタイルを楽しんでいた。

こうやって、現地の人とつきあっていくと、いままで自分がもっていたイランのイメージが勝手なものだったってわかる。

「朝ごはんに」って途中のフーマンという街でクッキー屋さんに立ち寄って、名物の「コルーチェ」と言うクッキーを買ってくれた。
これ、『地球の歩き方』に「昔の電話のダイヤルのように小さな丸がクッキーの円周に並んでいる」って書いてあったやつだ!

たしかに、電話といえば電話に見えなくもないけれど・・・。

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焼きたて、あつあつのクッキーは程よい甘さでおいしい!
柔らかいクッキーのなかにショウガや木の実をすりつぶしたような「あんこ」みたいなものが入っている。

おいしい朝ごはんを食べながら、車は美しい並木道を通り、山へと向かっていく。
朝5時半起床はつらかったけど、気持ちのよい朝だ。

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イランに来る前は、イランって砂漠が広がって、ほとんどの場所は乾燥して暑いところなんだろうって思ってた。
だけど、実際には緑の木々に覆われ、川が流れる所がけっこうある。
もちろん、冬には雪が降る街も多い。
そして日本みたいに四季をもっている。

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山登りやキャンプといったアウトドアも人気。
イラン人は、緑あふれる場所が大好き。

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ルードハーン城は、この森の奥にあるみたい。
1時間ほどかけて、森のなかの階段を登っていく。

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ほんとに日本にいるみたい。
季節は秋。
うっすらと色づいた木々。
小川のせせらぎ。
轟々と音を立てて落ちる滝。

季節を目で楽しみ、木々の匂いで自然を感じ、音で癒やされる。
イラン人も日本人もいっしょだ。

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頭上を木々が覆っていて、うっそうとしていたけど、前方を見上げると光が射している。
もう少しで頂上だ。
そして木々の間から幻想的な城塞が姿をあらわしてくれた。

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苔むした石造りの壁。
忘れ去られ、ひっそりと時空を超えて存在してるかのよう。
宮崎駿の世界に出てきそう。

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ここでも、入場料は現地人料金と外国人料金が設定されていた。
あまりの差に、納得いかずにしぶしぶ払っているイクエとケンゾーだけど、やっぱりこの差はイラン人にとっても「あんまりだ」って思うみたいだ。

ババックが何やら窓口のおじさんと交渉し、かなり安く入ることができた。
ババックが入場料まで払ってくれた。

カウチサーフィンで出会う人は裕福な家庭が多いけど、ババックとマリアンは一般的な生活水準の夫婦。

申し訳ないなあ。
ありがとう。ババック。

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城塞はふたつの山の間に築かれていて、周囲は1500メートル。
ところどころに42個の監視塔がある。
セルジューク朝に建てられたらしい。

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遠くに、いま通ってきた街並みが見えた。
カフェネットに行かなければ、ババックとマリアンと会わなければ、ここはイクエとケンゾーにとってただの観光地にしかならなかった。

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だけど2人に出会いいっしょに過ごすことで、この街にとても親しみを感じるようになる。

まさか、こんなところでブログの恩恵にあずかるとは。

そして・・・・。

このブログをたくさんの人に読んでもらえているということ。
その国の姿を知ってもらい、その土地に住む人たちの温かさを感じてもらえること。
これは、イクエとケンゾーにとってはとてもうれしいことです。

「世界っていいな」「出会いっていいな」「人っていいな」

辛いことも多い世の中だけど、こんな「いいな」もこの社会には満ちあふれています。

先日、みなさんのおかげで「ブログランキング」で1位になりました。
順位をあげることを目的に始めたブログではありませんが、ひとりでも多くの人に読んでいただき、共感していただけることは、日本を離れふたりで旅をしているわたしたちには、とても幸せで励みになります。

ほんとうにいつもありがとうございます。

そして、これからも楽しんでいただければうれしいです。

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さて、城塞のあとはババックの友だちと合流し、マースレー村まで足を伸ばすことに。

マースレー村はイラン人イチ押しの場所。
会う人会う人に「絶対にマースレー村に行くんだよ!!」って言われ続けてきた。
マースレー村については、ケンゾーにバトンタッチし、あしたお伝えしますね。
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イラン「シェイフ・サフィーオッディーン廟」☆☆  でこぼこ不思議な空間

2013.11.02 05:41|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
ジョグダイアルが壊れてマニュアル撮影ができなくなっていた一眼レフの修理が完了。
ゴミだらけだったファインダーもクリアになってご機嫌のケンゾーです。

イラン入国から1か月経つのにメジャーな観光地にまだまったく行っていないケンゾーとイクエ。
今回やっと2つ目の世界遺産編だ。
といっても前回のバザールに引き続き、かなりマイナーな世界遺産。

イスラム教シーア派のひとつ、サファヴィー教団の教祖シェイフ・サフィーオッディーンの霊廟だ。
彼の子孫エスマーイールがのちにサファヴィー朝を興すことになる。
建てられたのは1334年、息子が父の死後に建設したそうだ。

敷地内にはモスクも併設されている。
そんなに大きくはないけれど壁面のタイルが美しい。

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青空と青いモザイクのコラボレーション。
保存状態がとても良い。
鮮やかで濃い色合いのタイルに引き込まれそう。

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中央アジアでもたくさん見てきたんだけど、鮮やかなタイルで装飾されたドームは見飽きないね。
モザイクで記されたコーランの一節も、文字自体が芸術的で装飾に一役かっている。

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そしてこれが教祖が眠る廟内。
ライティングの妙なのか、とても幻想的な雰囲気。
油絵の中に入ってしまったような感覚に。

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草花をモチーフにした模様がかわいらしい。
イラン人が大好きなバラも描かれている。
こういう柄は中央アジアにはなかったように思うなあ。

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こちらが教祖のお墓。
木製の棺は一見地味に見えるけれど、細かい装飾がびっしり施されている。

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ここには教祖以外にも彼の子孫やゆかりの人々が埋葬されている。
なかには教祖に負けず劣らずなかなか立派なお墓も。

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狭い通路の先にもうひとつの部屋が見える。

なんとも不思議な空間が広がっている。
メインの見どころの『陶器の館』。
その名のとおり、サファヴィー朝第5代のアッバース1世が中国の皇帝から贈られたという陶器のコレクションが展示されている。

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壁面に蜂の巣のような穴ぼこがたくさん空いている。
じつは訪れる人は陶器のコレクションよりもこちらが目当て。

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繊細で立体的な細工が複雑な陰影を造り出している。
その陰影が距離感を狂わせる。
じっと眺めていると空間の感覚がおかしくなって、上下がひっくり返った感じになる。

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本来のメインである陶磁器も数多く展示されてはいるけれど、壁面の装飾に存在感で負けている。
この部屋に展示するのは完全に失敗だな。

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陶磁器に混じって古いコーランが展示されていた。
9世紀のものらしい。
これが文字なんて不思議だね。
ヘビにしか見えないよ。

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さて、壁面の立体的な細工が美しい「シェイフ・サフィーオッディーン廟」。
「星いくつ?」

「星、2つ!

ほかではあまり見ることができない『陶器の館』の内部の細工は一見の価値あり。
穴ぼこだらけで様々な陰影が幻想的な空間を醸し出している。

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それにしても、イラン観光で納得できないことがひとつある。
それは入場料。
ほとんどの観光スポットでは外国人料金が設定されているんだけど、現地人価格との差があり過ぎ!
ここも現地人は20,000リアル(約64円)なのに、外国人は150,000リアル(約480円)と7倍以上も違う。
なかには10倍以上差がある場所もある。

物価がどんどん上昇しているイラン。
ケンゾーたちは2年前のガイドブックを持っているけど、ホテルや交通機関の値段がぜんぜん違っている。
2倍くらいにあがっているものもある。

もちろん観光地の入場料もビックリするくらいの上昇率。
ここでは料金を払うと1枚15,000リアルのチケットを10枚渡された。

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これって料金改訂しても対応できるようにしてるんだよね。
値上げしても枚数を増やせばいいんだから。
差をつけるにしたって現地人からもうちょっと取ってもいいんじゃない?


【旅 info.】
  シェイフ・サフィーオッディーン廟a_DSC_0105_20131101045421b51.jpg
エマーム・ホメイニースクエアから西へ300m。
入場料150,000リアル。
外観の一部は補修作業中。


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イクエが!! 自転車旅の悲しい結末

2013.11.01 06:04|イラン☞EDIT
1足64円の靴下を3足買ったら妻に「今持ってる靴下まだ履けるのにもったいない!」となじられたケンゾーです。
いや、もう破れそうやし、64円なら許してよ。

温泉&サウナと、この旅で今のところコストパフォーマンス部門暫定1位の宿で英気を養ったケンゾーとイクエ。
アルダビールまではおよそ30km。
さあ、きょうも張り切って自転車漕いでいきますか!

荷造りもだいぶん慣れてきた。
バックパックの荷物はなるべく減らして、容量たっぷりのフルジューン(ロバ用の布袋)にできるだけ荷物を詰め込むのがコツ。
このほうが自転車も安定して走りやすい。

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でっかい荷物を載っけた自転車はどこでも注目の的。
「日本から自転車で来たのか?!」
「どこに向かうんだ?」
とみんな興味津々だ。

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今までのバスや車での旅と自転車での旅は、見える景色がぜんぜん違う。
一瞬で流れ去って行き記憶に残らないような街の景色も、自転車だと走りながらでもしっかりと記憶に留めながら眺めることができる。
記憶の鮮やかさが今までとは桁違いだ。

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きょうも気持ちのいい青空が広がっている。
きのう必死にがんばって登ってきたぶん、きょうは下り坂。
気持ちいいね
いやあ、やっと自転車旅って感じになってきた!

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きょうも横を通り過ぎる車からたくさんの声援をもらいながらのサイクリング。
みんな最高の笑顔で手を振ってくれる。
ありがとう!
この声援があれば、つらい上り坂だってがんばれるよ。

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きのうバスから降りたハイウェイのジャンクションまで長い下り坂が続く。
下り坂はほんとに気持ちがいい。
道が全部下り坂だったら最高なのになあ。
きのうは上り坂ばかりで、自転車旅大丈夫かなって不安になったけど、これなら大丈夫そうだ!
速度だってきのうの3倍くらい。
これからの旅の自信がついてきた。
大丈夫! きっとこれなら自転車旅を続けられる。

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長い長い下り坂。
先頭を走るイクエがジャンクションに差しかかる。
このカーブを曲がっていくとハイウェイに合流だ。

これまで下り坂だったので、スピードはかなり加速している。

側道の表面を砂と砂利が覆っている。

「イクエ!ブレーキかけたらダメ!」って叫ぼうとした瞬間・・・

ガシャーン!

転倒するイクエ。
横倒しになった自転車とともに10mくらい道路をすべっていく。

加速したままのケンゾーの自転車。
道路にうつぶせで倒れたままのイクエ。

あっという間にケンゾーの目の前に迫ってくる。

ここで急ブレーキをかけると自分も転倒してしまう。
イクエを轢きそうになる。
ハンドルをきって危機一髪。

「イクエ!大丈夫か!!」

早くそばに行ってあげたいけど焦ったら自分も転倒してしまう。
焦る気持ちを押さえつけて慎重に停車。

振り返るとイクエの顔面から血が流れているのが見える。
「ああああ、かわいそうに、痛かろう。
 がんばれ、がんばれ。」


そばに駆け寄っていく。
顔や手から流血しているイクエはまだちょっと呆然としている。

「なんでこけたんやろう?」

うん、うん、そうやね、ビックリしたね。
でもそれはあとに置いといて、ケガの状況を確認しよう。

車が来ると危ないのでガードレールの外側に避難。
ケガの状況を見ていく。
鼻の横、両手両腕、左の膝に多数の擦り傷、切り傷が。
でも骨折はしてないようだ。

でも深刻なのはあご。
1cmくらいで大きくはないけれどざっくり深く切れている。
血が止まらない。
(イクエも確認したいからと写真も撮ったけれど、イクエの強い要望により掲載は自粛しました。)

傷口にたくさん砂や石が入り込んでいるので、ミネラルウォーターで洗い流しイソジンで消毒。
水が足りなさそうだったので、近くの民家に水をもらいにいったけれど留守だった。
あたりには民家がほとんどないし歩いている人もいない。

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ようやく気持ちもだいぶん落ち着いてきた。
「まあ、この程度で済んでよかったたい。」
「そうやね。」

ほんとにこれくらいのケガでよかった。
ヘルメット、手袋もしていた。
暑かったけどイランで女性は長袖・長ズボンじゃないといけないので幸いした。
ヘルメットの下につけていたスカーフもクッションになった。
ズボンやシャツ、手袋は破れたけど、身につけていなかったらもっと傷が深かったはずだ。

それにしても、うしろから車が来ていたら、と考えるとゾッとする。

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さてこれからどうしよう?
とにもかくにもまずは病院に連れて行きたい。
自分の顔が見えず、まだ気持ちが落ちつかずに痛みがわからないイクエは「病院行った方がいいかな?」なんてのんきなことを言ってるけど、あごの傷はちゃんと処置をしておかないと一生残るかもしれない。
血がぜんぜん止まらないので縫わないといけないかも。

イクエは言う。
「ここからきょうは自転車に乗れそうにない。
トラックをヒッチハイクして自転車ごと街まで送ってもらおう。」


どの街まで送ってもらうか。
イクエはどのくらいで回復するのか。
そしてその街から自転車旅をつづけるのか。

ケンゾーが下した判断は・・・

「よし、チャリ旅やめよう。」

ケガをしてまで続ける意味はない。
さっき自転車を止めて振り返ったときに見えた、血を流したイクエの姿が脳裏にこびりついて離れない。

かわいそうに、痛かったろう、怖かったろう。

もうこんな思いはさせたくないし、自分も耐えられない。

家族や友人、読者のみなさんに心配をかけるようなことはできない、したくない。
まだはじめて3日しか経っていないけど、終わりにしよう。

イクエも「そうだね」と納得。
買ったばかりの自転車を買い取ってもらうためにタブリーズに戻ることに。

転倒したイクエの自転車はギアチェンジのレバーが左右共に破損してしまった。
「これ、いくらくらいで買い取ってもらえるかなあ」
体の無事が何よりなんだけど、やっぱりお金のことも気になる。
「同情作戦でいくしかないね」
うん、それくらい言える元気があれば大丈夫。

タブリーズまではヒッチハイクを試みることに。
10分くらいで1台のトラックが止まってくれた。
イラン人はほんとに優しい。
ここがイランでよかった。
まあそんなイランだから自転車旅を決断したんだけど。

トラックの荷台に自転車2台と荷物を載せて出発。
言葉は通じないけど、この状況を見てイクエがいま転倒したということを理解してくれた。

このドライバーがとんでもなくいい人だった。
近くの街で病院を探してくれたり(けっきょく見つからなかったけど)、昼ごはんをご馳走してくれたり。

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車にティーバッグと砂糖を常備していて、食後のチャイを飲ませてくれた。
その優しさが心に染みわたる。
お腹に食べ物を入れて、温かいチャイを飲んでイクエも少しずつ落ちついてきた。

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転倒から数時間経つけれどあごの傷からの出血が止まらない。
貧血になるかもしれない。
「鉄分を補給せんとね。」
「鉄分かあ、なに食べたらいいとかな?」
「やっぱレバーやない?」

なにともあれ、早く病院に診せてあげたい。
車で走ることおよそ4時間、すっかり日が落ちて暗くなった頃、タブリーズに舞い戻ってきた。
昨日やっとタブリーズを脱出できたのに、まさか翌日に戻ってくるとはね。
よっぽどふたりに縁があるんだね。

帰宅ラッシュの大渋滞だったけど、自転車屋の前まで送ってくれた優しいおじさん。
食事もご馳走になったし、ほんの気持ちのつもりでお金を渡そうとしてもかたくなに受け取ろうとはしなかった。
ありがとう、おじさん。

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おととい別れたはずのふたりがトラックで、しかもケガをして戻ってきたことにビックリする自転車屋の店主。
かんたんに状況を説明し、自転車と荷物を置かせてもらって病院へ。

この旅ではラオス以来の病院。
英語がほとんど通じないし、病院のシステムが日本とはぜんぜん違うので苦労する。

最初に訪れた病院はヤブ医者だった!
普段着の男が受付にいて、診察前なのにいきなり420,000リアル(約1300円)を支払わされる。
これイランではけっして安い金額じゃないよ。

診察室はものすごく狭くて、医療器具や薬はほとんどない。
脇の小さなテーブルにちょこちょこっと並べられているピンセットやハサミがすべて。
保健室よりも簡素。
年配の医者が1人ぽつん。

急に不安になる。

「こんなところで大丈夫なんだろうか。」

ちょっとは英語が通じるので状況を説明すると、イクエの鼻をちょちょっと触って「この病院に行って画像を撮ってくるように」と言われて紙を渡された。
紙には「◯◯ IMAGE CENTER」と書いてある。
きっとレントゲンを撮ってこいってことなんだろう。

でも素人目で見ても鼻が折れていないのは明らか。
こっちはただ傷を診てもらって洗浄と消毒をして欲しいだけ。
血が止まらないし、まだ砂も入っている。
傷の状況だけでも診てほしい。
とにかく簡単でもいいから消毒して!と言っても分かってもらえない。

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「分かった、あしたピクチャーを撮りに行くから、とりあえず今すぐ傷の手当をして!」というと渋々メモ用紙に何かを書きなぐる。
メモ用紙を渡されて「これを横の薬局に持っていって薬を買って戻ってくるように」と言われる。
あーよかった、なんとか手当をしてもらえる。

薬局ではでっかいイソジンと錠剤が処方された。
きっと抗生物質とか感染症の予防薬なんだろう。
それにしてもイソジンがデカ過ぎ!
これ病院で使う業務用やろ。
っていうか、このくらい病院に常備しといてよ。
しめて80,000リアル(約250円)。
日本から持ってきていたイソジンの数倍ある。

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買った薬を持って再び診察室へ。
すると予想もしていなかったことを医者に言われる。

「ここじゃできないから別の病院に行け!」

はあ、なに言ってんのじじい?!
あんたが言った通り薬を買ってきたんやけど!
何のための診察費?

抗議をするも「ノー!ノー!」と言うだけでラチがあかない。
受付のスタッフもやって来て追い出されてしまった。
どういうことなん?
こっちはただ消毒をしてほしいだけなのに。

相当ムカつくけど時間がない。
もう辺りは暗いし、荷物を置かせてもらっている自転車屋が閉まってしまう。
急いで別の病院を探す。

病院らしきものはたくさんあるんだけど、どこに行っても手当をしてもらえない。
ようやくちゃんと傷を診てくれる病院を見つけることができた。
女性のドクターで英語もそこそこ通じる。

イクエの傷を診るなり「自転車で転倒したの?」とわかってくれた。

でもイランの女性にしてみたら、女性が自転車に乗って旅をするなんて考えもつかないことなんだろう。

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やっぱり心配していたあごの傷が一番ひどいそうだ。
先生も顔をしかめた。

でも縫うほどじゃなかったのでよかった。
傷口が開かないようにミッフィーちゃんの口みたいにテープでバッテンにされた。

さらにお尻に注射。
あごの傷は1週間そのまま、膝の傷は2日後に診せにくるように言われて終了。

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注射代が410,000リアル(約1300円)で診察代は先生の言い値で250,000リアル(約800円)。
診察代はかなりアバウトな感じ。
先生に直接お金を渡して、先生がポケットにそのまま入れた。
診断書を書いてといってもできないと言われた。

なにはともあれ、ちゃんと処置してもらえてよかった。
注射を射ってもらったので必要なくなった薬は戻して返金してもらった。
けっきょくヤブ医者のところで払わされたお金が一番高かった。
やっぱり診察する前にいきなり金を払えっていうのはあやしすぎたな。

自転車屋に戻り、必要のない荷物はそのまま置かせてもらってホテルへ。
ホテルでも数日前に旅立ったと思ったふたりが戻ってきたのでビックリされる。

いやあ、忘れられない一日になったね。
疲れ果てたイクエはベッドに横になるなり眠りに落ちる。
なんかこの部屋、病院の一室みたいだな。

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夜10時頃、ドアがノックされた。
なんだろう?
ドアを開けると、顔なじみになっているホテルの若いスタッフが食事をもって立っていた。

「プリーズ、サービス!」

うそー!ありがとう!
もらった食事はまさかのレバーの煮物だった!

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ケガをしたイクエがそんなにかわいそうに見えたのかな。
ありがとう、これで鉄分補給バッチリだよ。

2日後、傷の経過を診てもらいに病院へ。
前回とはちがうドクターだった。

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経過は順調、あごの傷もほとんどふさがっていた。
よかったよかった。
もう一度おしりに注射を射ってもらって診察終了。

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診察代はいくら?って聞くと
「あなたはいくら払えるの?」とまさかの質問返し。

「いくらか言ってもらわないと困ります。」
「ドルはある?ドル?」
「リアルで払います。」
「日本のお金はないの?記念にほしい。」

お土産用に持っている5円玉をあげたら喜んでくれた。
けっきょく「いくらもってる?お金見せて」って言われて100,000リアル札を見せたら、「それでいい」って言われて診察代は100,000リアル(約320円)。
う〜ん、イランの医療費の実情がイマイチよくわかんないや。

イクエの傷も快方に向かっていることだし、そろそろ旅を再開するか。
ふたりにとっての大冒険、自転車旅は3日間で終了。

自転車2台とヘルメットなどの備品は4,000,000リアル(約1万2800円)引き、別の店で購入した整備用品などは700,000リアル(約2200円)引きで買い取ってもらった。

またもとのバックパッカーに戻って再スタートだ。

3日前に乗ったアルダビール行きのバスに再び乗ってタブリーズを離れる。
さすがにもう戻ってくることはない・・・かなあ?

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タブリーズのハイウェイ。
「たくさん声をかけられたなあ」とか「ああ、この上り坂しんどかったなあ」とか思い出しながら車窓からの景色を眺める。

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「このあたりでモハンマドに声をかけられたよね」

よみがえる淡い記憶。

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そして転倒現場。

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わずか3日間というあまりにも短すぎたふたりの自転車旅の挑戦。
たしかに短すぎたんだけど、自転車旅の楽しさと大変さを身をもって体感することができて幸せだった。

はりきって『自転車旅はじめます!』なんて言い出したけれど、こんな結末になってしまって読者のみなさんには申し訳なく思ってます。
たくさんの激励・応援メッセージありがとうございました。
もとのバックパックスタイルの旅に戻りますが、これからもふたりの旅を温かい目で見ていただけたら嬉しいです。

*イクエの感想*
わたしのことをよく知っている人は当初「えー!あのイクエが自転車旅?」とお思いになったことでしょう。
わたしは自転車は苦手。5キロ自転車に乗るくらいなら歩いた方がいいと思う自転車嫌いでもあります。
それでも生き生きしたサイクリストに会うたびに「自転車旅って、わたしたちにはわからない魅力があるんだろうな」と思っていました。
今回ケンゾーへの誕生日プレゼントということにして、重い腰を上げ、挑戦に踏み切りました。
その無謀な挑戦が、実際無謀であり、あっけなく終わってしまったことは残念です。
けれど、自転車を漕いでいて声援を受けると心がじわーっとなり嬉しくて涙がにじみましたし、自転車旅をしたからこその出会いもありました。
近しい人たちには心配をおかけしましたし、読者の方の期待には添えませんでした。
けれど、とてもとても短い間でしたが、「自転車旅をやってよかった」と思った瞬間は多くありました。

転倒したとき駆け寄ったケンゾーが頭をなでながら「かわいそうに。女の子なのに。かわいそうに顔に傷が。女の子なのに。治るかなあ。」と何度も言っていました。

結婚して、まる6年。
だんなの前で平気で屁をしたり、きょうのうんこの状況を説明したり、旅行中トイレがないところで立ちション(正確には座りションですが)の姿を見せたりしてきました。
それでもケンゾーは「女の子なのに、顔に傷が・・・」なんて心配してくれるんだなあと、痛いながらもそんなことを考えました。

なので、これからも気兼ねなく、ケンゾーに屁をかましていこうと思います。
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