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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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イランでNGな水着で激怒された・・・

2013.10.31 06:30|イラン☞EDIT
長距離バスの中iPodで普段あまり聞かない音楽を聞いていたら、中島美嘉の『16』という曲に心揺さぶられ聴き入ってしまって何度もリピートしたイクエです。
ラブソングもいいけど、『16』みたいな心を吐露するような歌がもっとあってもいいと思うんだよねえ。

きのう本格的な幕開けとなったイクエとケンゾーの自転車旅。
道中の田舎で人知れずテントをたてて朝を迎えるはずが、まさかのタブリーズ止まり。
そして、まさかの人の家で迎えることになった。

でも、人との触れ合いを増やすために始めた自転車旅。
なかなか先には進めないけどある意味、目的を達成しているのかもしれない。

モハンマドのお姉さんからはかわいいお財布をいただいた。
着ている服はオルーミーイェでホームステイしたフェリーバのお母さんにもらった物。
スカーフは初カウチサーフィンでお世話になったサイードのお母さんにもらった物。
すっかりイラン人コーディネートになっている。

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ここから自転車で進むはずだったイクエとケンゾー。
モハンマドとモハンマドのおねえさんたちに「ここから先の道はきついから、とりあえずアルダビールまではバスで行きなさい。そのあと自転車で旅しなさい。」と説得され、アドバイス通りにすることにした。

ぜんぶ自転車で移動するとビザの期限がきっと切れてしまうだろうし、自転車とバスを使い分けながらこの旅を満喫しよう。

ちゃっかりモハンマドの家で朝ごはんまでいただいて、自転車できのう来た道を戻って街のバスターミナルへ。
進んでないどころか、完全に逆走している。

しかも、チャリ旅どころかバス旅だ。

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自転車代として、運賃とは別に1台2人分の運賃を払うはめになった。
イクエとケンゾーで合計6人分の運賃。
自転車旅で交通費を浮かせるどころか、逆に高くなってる。

はじめから迷走気味の自転車旅になっているけど、でも自転車のおかげでモハメットに会えたんだからね。

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モハンマドはイクエたちを送り届けるために、けさは仕事に1時間以上遅刻している。
申し訳ない。

自転車に乗っていたイクエたちを心配してくれて、家にまで泊まらせてくれて
ほんとうに、ありがとう!!

わたしたち、がんばるから!!

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アルダビールを目指していたけど、その手前にサル・エインという温泉街があるのでバスを降りてそこに立ち寄ることにした。

サルエイン

何もない幹線道路で自転車ごと降ろされたイクエとケンゾー。
この幹線道路を左折し北に向かっておよそ7キロのところにサル・エインはある。

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自転車旅ってけっこうセッティングに時間がかかる。
重たい荷物をどう設置するか。

右と左で同じバランスになるように。
後輪のところにだけ荷物を載せるので、あまり重たいと前輪が浮いてしまう。
だからなるべくサドルに近い前のほうに重たいものを詰める。

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天気は快晴。
田舎だから車もそんなに多くない。
コンディションとしてはいいんじゃない ♪

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と思ったのもつかの間。
緩やかな上り坂が続く。
車だったら気づかないような「緩やかな」上り坂は、自転車だと「急な」上り坂。
まるでマラソンしているみたいに息が乱れる。
30メートル進んでは停止し、呼吸を整える。

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「どんなに低く見積もっても、1日30キロはいけるだろう。」

その考えは甘かったんじゃないか。
大荷物を載せて上り坂を自転車で漕ぐということが、こんなにしんどいなんて。
歩くスピードと変わらない。
ノロノロ、のろのろ。

イランの観光地をまわるには2000キロ近く漕がないといけない。
ビザの期限を延長するにしても、与えられた期間でイランを観光することはできるんだろうか。

不安を打ち消すように、足に力を入れて重いペダルを踏む。

不安なのはイクエだけではなかった。
漕いでは止まり、漕いでは止まりしているイクエの後ろをついて来ているケンゾー。
この調子ではテヘランに何日後にたどり着けるんだろう、と不安がよぎる。

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おととい、きのうと自転車を漕いで、いままで使っていなかった筋肉を使っている。
筋肉痛もあって、うまく足に力が入らない。

それでも。
踏ん張って、がんばって。

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向こう側に街が見えてきた!
きっとあれが、きょうの目的地サル・エイン。
ノロノロ運転で全然進んでる気がしないけど、それでも少しずつ、少しずつ、街が近づいてくる。

あいかわらず、ノロノロでヨロヨロの運転をしているイクエとケンゾーを見て、車で追い抜きながら声援を送ってくれる人たちがいる。
短くクラクションを鳴らして笑顔で応援してくれたり、窓を開けて何か声を掛けてきてくれたり。
それに応えようと、手を振り返そうと思うんだけど片手運転になると、ますますバランスを崩しそうになる。
だから、笑顔で大きく会釈をするようにした。

ようやく街に入った。

もうお昼の時間。
おなかがぺこぺこ。

「とりあえず、寝る場所を確保する前にどっか食堂見つけてごはん食べよう」

ふたりの意見は一致した。

イランの温泉街とあって、よそから遊びに来ているイラン人が多い。
ここには温泉プールのような施設が建ち並んでいる。
その施設の前にシートを広げお弁当を囲んでピクニックをしている人たち。

自転車で近づいてくるイクエとケンゾーを発見するなり、おばさまたちが大騒ぎ。
立ち上がってみんなで叫びながら手招きする。

「あんたたち、こっち来なさいよ!」
「食べていきなさいよ!」


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お言葉に甘えて、シートの上に座ると次から次に食事を出してくれる。

甘みのあるタレのかかったチキンの煮込み。
自家製ピクルス・・・。

これが、イランのお袋の味かあ。
おいしいなあ。

サイクリストの人たちは、いつもこんな出会いを体験し、励まされ、恩恵にあずかってるんだなあ。
これは自転車旅ならではだね。

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おばさまたちはどんどんごはんを勧めてくる。
でも、もうお腹いっぱい。

「お腹がいっぱいです。ありがとう!」

ジェスチャーで伝えると、今度はタッパーに残りのごはんを詰めはじめた。

「夕ご飯にしなさい!もっていきなさい。」

ただ物好きが自転車で旅してるだけなのに、こんなにお世話してくれる。

自転車で旅をしているアジア人カップルが珍しいのか、みんなで記念撮影。

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ごちそうになったことに感謝して別れを告げようとすると・・・。

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おばさまたちから抱擁の嵐。

「がんばんなさいよ!」
「自転車でイランを楽しんでね!」

体全体で受け取るエール。

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キスまでされるよ。

いやあ〜♡ うれしい!
自転車で旅してるってだけなのに。

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これから、こういうのが毎日続くのかなあ ♪

でも。
まさかね。まさか・・・。

これが、この自転車旅の最初で最後のハイライトだったなんて。
このときはそんなこと思いもしなかったー。

せっかくテントと寝袋を買ったので、テントを設営しようと適当な場所を探す。
街は人通りも多いし、安全で静かな場所にテントを張りたい。
理想的なのは、地元の人の家のお庭に張らせてもらうこと。
変な人に荒らされる心配もないし、街歩きのときに荷物を預かってもらえる。

でも、ここは温泉街。
住宅街がなかなか見つからない。

この前ホームステイしたマフブーベちゃんに「庭にテントを張らせてください」とペルシア語で書いてもらっていた。
通りがかった人に、その紙を見せてお願いしてみた。

そしたらその人、近くのホテルの従業員だった。

「ホテルには泊まるつもりはなくて、テントを張りたいんです。」

身振り手振りで説明する。

すると、その人も「お金はいらないよ。ホテルの近くにテント張っていいよ。」というようなことを言っている。

で、その人に案内されたホテル。

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「ここだったら、テント張っていいよ。」

そう言われて建物とは違う方を指された。

ホテルの前の街路樹の横の歩道!!

えぇぇぇ〜。
ここ、危なくない?
人がたくさん通るし、通行人のじゃまになるし。
っていうか、ここにテント張るんだったらそもそもホテルの許可いる!?

「せめて敷地内の駐車場のすみに張らせてください。お願いします!」

お願いすると、ホテルのオーナーらしき人が「ダメ!」って一刀両断。
「そんなことさせたらポリスに怒られる」って言うんだけど、むしろ歩道を塞いで勝手にテント張るほうが怒られるのでは?

ほかの場所を探そうとしていたら「ここは夜は寒いから、ホテルの部屋に泊まればいいのに。」って泊まることを勧められる。

う〜ん。
すごく安かったら泊まってもいいけどさあ。

「いくらですか?」
「うーん、20万リアル(約640円)でいいよ!」
(やすっ!)

でも、とりあえず言ってみる。
「15万だったら泊まります。」
「15かあ・・・。
 わかった、いいよ。」


ダブルで15万リアル(約480円)はかなり破格の値段。
ドミトリーのベッド1台くらいの値段。
自転車で旅してるし、テントももってるから特別に安くしてくれたんだと思う。

安いので、トイレもシャワーもなくてベッドが2台だけ置いてある簡素な部屋かなと思ったら・・・。

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キッチン、ダイニング。
その隣には4人が泊まれる寝室。
めちゃくちゃいいやん!!

バックパッカーからサイクリストに変わると、こんなにも優遇されるようになるのだろうか。

広いキッチンもあるし節約のために今夜は自炊でもしようって気にもなるけど、そうだった!
イクエたちにはおばさまたちからお土産にもらった夕食があるんだった。

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世のサイクリストたちはこんなふうにおいしいめにあいながら、旅をしてたんだ!
ごはんいただいたり、安く泊まらせてもらったり。
チャリダーってバックパッカーよりもだいぶ安く旅してるのかもしれないな。

マンションみたいな居心地のいい部屋でまったりしていたけど、せっかく温泉街に来たんだから温泉に入らないと!
温泉っていっても、日本でいう温泉プールみたいなとこ。
できるだけ、日本の温泉に近い雰囲気のところがいいなあ。

ここなんて、良くない?

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間口は狭いけど、日本の銭湯の番台みたいに真ん中にスタッフが座っている。
女は左から、男は右から建物の中へと入る。
料金は1人35000リアル(約110円)。

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日本の温泉みたいに真っ裸では入れない。
水着を着て、水泳帽をかぶって入る。

真ん中にぬるめのお湯の大きい浴槽、そのそばには40度くらいのちょうどいい湯温の小さな浴槽、そして水風呂のジャグジーとサウナ。
40人くらいの客がいる。

水着に着替えてイクエが大きい浴槽に入ろうとしたそのとき。
タッフのおばちゃんが叫んだ。

「こらぁ!!
 あんた!なにやってんの!
 ストーーーーップ!
 入るんじゃな〜い!!!」

そんなふうに言ってるみたいだった。
すごい形相で怒っている。

みんなが一斉にこっちを見る。

うわあ、なんか怖いよ〜。
恥ずかしいよ〜。
どういうことなの〜。

イクエの水着を指して怒り続ける。
「何なの!その服は!! ふざけるな」みたいなことを言っている。
何がなんだかさっぱりわからなかったけど、あー!そういうことか!

イランの女性たちが着ている水着は、ビキニタイプではなく、ひとむかし前に日本で流行っていたような水着。
柄は鮮やかで派手だけど、形は小学生のスクール水着みたいなもの。

それに比べるとイクエの水着が変わっている。

といっても、セクシーなビキニでもハイレグでもない。
目を引くような派手さもない。
ケンゾーの言葉を借りると「色気のかけらもない水着」。

「ビキニで泳ぐのがためらわれる国もあるから、これにしよう。」と旅に出る前にわざわざ買った水着。
「イスラム圏では、ビキニよりもこんなふうなのがいいだろう。」と思って買ったそれがこれ。

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2ピースで、上はタンクトップ、下はデニム素材の短パンに見えるデザイン。
この「普段着」っぽい水着であることが裏目に出た。

日本だと水着の種類が豊富なんだけど、ここはイラン。
「水着といえばスクール水着のかたちのもの」
おばちゃんはそう思いこんでいるので、イクエの水着を服と勘違いしている!!

「あんた!なに、服のまま風呂に入ってるの!」
そう注意していたのだった。

着ている水着の裏地を見せたり、生地をひっぱったりしながら必死に「これは水着です!」アピール。

ようやくおばちゃんから許しが出た。

いきなり怒られたし、ほかの人からは水着をじろじろ見られるし、温泉なのにリラックスできないよ。

まあ、ケンゾーは久しぶりの温泉を堪能したみたいだけどね。

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女湯にはおばちゃんの監視員がいて、帽子をかぶってないだけで入らせてもらえなかったんだけど、男湯はみんな帽子なんてかぶってなかったんだって。

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男湯のシャワーのところにはこんなふうに目隠しのついたてがあったらしいけど、女湯にはなかったよ。
シャワーがただ並んでいるだけで、みんなそこで水着を脱いで裸で堂々と洗っていた。
男の人はついたてに隠れて、なおかつ水着なんて脱がずに体を洗ってたらしい。

女湯では、更衣室でもみんな堂々とすっぽんぽんになって着替えていた。
だけど男はみんなタオルで隠したりして着替えていたらしい。
しかも、こんなふうに人に見られずに着替えられるスペースがあって順番待ちだったんだって。

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イクエはイラン女性のあまりに堂々とした振る舞いにたじろぎ、こっちがなんだか恥ずかしくなった。
でも、ケンゾーはイラン男性の過剰なまでの体の隠し方にとまどい、「なんでそこまでして隠すんだろう」って不思議に思ったらしい。

外では女の人が長袖長ズボン、スカーフで隠してるのに変だね。
なんなんだろうな、この差は。

お風呂から上がったあと、ふたりで男湯、女湯の状況を説明しあいながらホテルへ。
帰り道、人気のパン屋さんを見つけた。

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ふたりがかりでパンを焼いている。
長い柄のついたスコップのようなもののうえに、パンの生地を広げる。

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それをそのまま窯の中へ。
窯の中には砂利が敷き詰められていて、その上にパンの生地を載せると、どんどん伸びていく。

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パン一枚、5000リアル(約15円)。
もちろん、長すぎて袋に入らないのでこのままみんな持って帰る。

まるでサーフボードを抱えてハワイのビーチを歩くかのように、パンを抱えてイランの温泉街を歩く。

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温泉で疲れた体を癒やしたことだし、あしたの朝はこのパンを食べて、自転車で次の目的地を目指そう。

でもね・・・。
次の目的地には・・・。

あしたはいよいよふたりの自転車旅のクライマックス。

えっ!?
もう、クライマックス???
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