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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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スリランカ「シーギリヤロック」☆☆ 狂気の王の遺産

2013.05.24 06:07|世界遺産 星いくつ?☞EDIT
インドではメイクなんて気にしなかったけど、インドを脱出してから周りの女の人がきれいでおしゃれになっているので、がんばってアイラインやマスカラくらいはやらないと・・・と思っているイクエです。
眉毛もぼうぼうなので、お手入れしなくては。

きのうに引き続き、スリランカの世界遺産をご紹介。
きょうは シーギリヤロック

スリランカのジャングルのなかに、突如現れる大きな大きな岩山。
垂直に切り立つその姿に、思わず「おおぉぉ」と叫びたくなる。

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岩だけでもすごいんだけど、じつはこの岩の頂上にかつて宮殿がつくられていたというからさらに驚き。
どうやってあんな高いところに建材をもっていって宮殿なんて建てたんだろう。
さすがに今は土台しか残ってないけれど、岩の上まで登ることができる。

これは登ってみないとね!
修学旅行で来ていた女の子たちとも遭遇。

ちょっと恥ずかしそうに、「声かける?どうする?」なんて友だちと相談しあっている。
そして、意を決して「ハワユー?」って聞いてくる。
笑顔で答えると積極的な子が自己紹介を始めて、それに続きほかの子どもたちも。
かわいいねえ。

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世界遺産の岩山に勢い勇んで登るぞ!

でもね、それを躊躇させてしまうことが・・・。

目の前には登山意欲を沸き立てる岩山。
そして視線を低い位置に外すと、意欲を萎えさせる看板。

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入場料高い!

しかも外国人だけこの料金。

まあ、払いますけどね。
ふたりで60ドルも。
外国人の入場料金がバカ高いのが、スリランカを旅していて一番落ち込む。

インドでも外国人入場料が高いことにふたりで不平を言ってたんだけど、スリランカに比べるとインドのタージマハルの入場料750ルピー(約1350円)なんてかわいく思えてしまう。

せめてこのお金がお役人の懐にいくのではなく、この遺跡を守るために有意義に使われることを祈るのみ。

入場料の高さを上回る感動が得られることを期待して、しゅっぱ〜つ!!

最初に迎えてくれるのは、岩の門。
神秘的な場所にこれから入るぞーって気分が高まる。

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気分が高まったのはいいけれど、見上げると上まで続く階段。
ふたりで60ドルも払ったんだからなにが何でも上までいかないと!

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なぜ、こんな大きくて高い岩の上なんかにかつて宮殿があったのか。
そこには狂気と哀しみと怒りに満ちた、ある王様の物語がある。

それは5世紀の後半のこと。
当時の王様にカーシャバという息子がいた。
そのカーシャバには腹違いの弟がいた。

カーシャバの母は平民出身、いっぽう弟の母は王族の血筋。
そんなカーシャバはある不安を抱えていた。

王位が自分ではなく弟に継承されるのではないか。

そこでカーシャバは、父親を監禁して王の座を略奪。
弟は兄に殺されることを恐れてインドに亡命した。

カーシャバ王はさらに欲を出した。
監獄している父に、全財産を自分に渡すように脅したのだ。
だけど、父はその要求に応えず・・・。

怒りに満ちたカーシャバ王は家臣に命じて父を殺させてしまった。

それからカーシャバ王は気が狂ってしまったのか、神がかりになったようにこの切り立った岩の上に宮殿をつくりはじめたのだそう。

いつ誰に復讐されるかわからない。
自分が父を殺したように、自分も誰かに殺されるのではないか。

そんな強迫観念から、人が攻め入ることが難しいこの岩に宮殿を建てたのだろうか。

頂上まで行く途中、斜めに切れ込みの入った岩が見えた。

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これは 投石機
岩の間に小さい石が挟んであって上の岩を支えている。
カーシャバ王が敵が攻め入ったときに備えたもので、万が一の時は上の岩を落として敵を攻撃したり行く手を防ぎ、宮殿を守ろうとしていたらしい。
1000年以上の間、絶妙のバランスで岩にへばりついている。

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ケンゾーが投石機を見て言った。
「どんだけ性格悪いんだ」

というか、なんかかわいそうな人だ。
そこまで性格をねじ曲げてしか生きられないなんて。
ちょっと切ないな。

そんなカーシャバ王だけど、彼の心の揺れと人間らしい側面を感じる部分もある。
シーギリヤロックの中腹の洞窟に描かれたフレスコ画。

殺害した父の霊を慰めるために、ここに美女の壁画を描かせたのだそう。
やっぱりどこかで懺悔の気持ちと怖れをもっていたんだろうな。

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5世紀に描かれたものが、鮮やかに残っている。
というのも、このフレスコ画は丁寧な工程で描かれているから。
まず壁を「もみがら」などを混ぜた粘土で塗り固め、その次に石灰と砂を混ぜた粘土で中塗りし、最後にハチミツの入った石灰で上塗り。
だから岩肌だけどつるんつるんのキャンバスになっている。

その上に野菜や花、木の汁などを材料にした顔料で美女の絵を描いた。

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艶かしい表情。
豊満でプリッとした胸。
極端な腰のくびれ。
「美女」に求められる美は、1000年以上も前から変わってない。

以前は岩山の壁画に500人ほどの美女が描かれていたのだとか。
今残っているのは18人。

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美女には裸の人と服を着ている人がいる。
裸の女性が上流階級で、服を着ている人は召使い。
なんでだろ。不思議ね。

美女の洞窟を過ぎて、ふたたび岩肌に沿って登っていく。
岩の8合目くらいまで登ると、ライオンの前足をモチーフにした入口に着いた。

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今は前足だけしかないけど、昔は足や頭があってライオンが大きく口をあけて座った形になっていたんだって。
階段をあがっていくとライオンの口にたどり着いて、喉に飲み込まれるような形で宮殿に入るように設計されていたようだ。
そのままの形で残っていたら、すごくかっこよかったんだろうな。

さて、最後のふんばり。
一気に階段を上っていきます!

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こんな頂上でも生活できるように、上下水道の設備も整えられていたらしい。
風車の動力で水を上に組み上げていたのだそう。

ようやく着いた頂上。
いまは宮殿の土台しか残っていないけど、兵舎やダンスステージ、王様が水浴びするプールなんかもあるとても立派な宮殿があって、いろんな人がここで狂気の王とともに暮らしていたのだろう。

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360度、眼下に広がるのはジャングル。
とても静かだ。
孤独な王はここで何を思っていたんだろう。

きっとますますここで孤独を感じたはずだ。

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真下には、この常軌を逸した宮殿へと続く道が見える。
王様は、いつ誰がここに攻め入ってくるかもわからないと、ヒヤヒヤしながら毎日真下を眺めていたのかな。

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さて、狂気の王様が生んだシーギリヤロックの遺跡。
「星いくつ?」

「星、2つ!

美女のフレスコ画は美しいまま残っているけれど、かつての宮殿が土台しか残っていないのが残念。
もし大きな岩の上に宮殿が残っていたら、とても奇妙で不思議な光景だっただろうな。

遺跡はほとんど残ってないけれど、ジャングルのなかににょきっと生えたような大きな岩はそれだけで価値があるし、そこから見る景色は絶景。
静寂に包まれた岩の頂上で、怖くてそして切ない王の人生に思いを馳せるのもいいかも。

入場料がもう少し安ければねえ。

ちなみにシーギリヤは田舎だからこんな動物にも会えました。
かわいいリスちゃん。

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そしてこちらは・・・。
芝生の上をお尻をふりふりしながら進んでいる動物発見!

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インドリクオオトカゲ
かなり大きい。
1メートル以上あるけど、歩き方がコミカルでちょっとかわいい。
大きな体に似合わず、木登りがうまくてするするっとすごいスピードで登っていく。

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さて、狂気のカーシャバ王はその後どうなったのか。

インドに逃げていた異母弟が大軍をつれて復讐にやってきた。
兄弟の闘いの最中、カーシャバ王の軍は統制を乱して退却。
そして彼はひとり取り残され、短刀で喉をかき切り自ら命を絶ったのだった。
カーシャバが王として君臨したのはわずか11年間だった。

この岩には狂気と悲劇の物語が秘められている。

【旅 info.】
  シーギリヤロックa_DSC_0210_20130523135353.jpg
ダンブッラからノーマルバスで1時間。
入場料は30USドル。
(岩のふもとの博物館も入場できる)
※古いガイドブックにはほかのスリランカの観光地の入場料とセットになった「周遊券」なるものがあったようだが今は廃止になっている。
ゆっくり見ながら頂上までたどり着くのに1時間半くらい。
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