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ケンゾー   イクエ


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消えゆくバックパッカーの聖地

2013.05.10 05:54|インド☞EDIT
たぶん少しずつ太ってきたイクエです。
脂肪よりも筋肉をつけないとね!

これまで3回にわたってお伝えしてきた南インドのハンピ
遺跡と緑と岩と河と人々の日常が絡み合うこの場所は、旅人がついつい長居してしまうバックパッカーの聖地。

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この、ハンピがいま生存の危機にある。
というのも、インド政府がこのハンピを観光地として管理しやすいように区画整備と称してバックパッカーお気に入りのカフェやゲストハウスを強制撤去しているから。

寺院へと続く「バザール通り」と呼ばれた道。
この前まで道の両脇にはずらりとお店が並んでいて、とても賑やかだったそうだ。
お店はすべて強制撤去されて、いまは寂しい通りになっている。

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ハンピはのどかな田舎の村でこじんまりとしている。
とても狭い集落の中に、ゲストハウスやレストラン、お土産物屋さん、旅行会社が集まっていて旅行者にとっては滞在しやすく、居心地がよい。
だからこそ、ついついここに1週間も10日も滞在してしまうバックパッカーが多い。

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バックパッカーが利用する安宿は、この河の両岸に建ち並んでいる。

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宿の周りは大自然だったり、地元の人の生活空間だったり。
自然、そしてその土地の人々と溶け込みながら、まるで生活するかのように滞在できるというのがここハンピの一番の魅力だ。

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インド政府はここをカンボジアのアンコールワットのように管理したいらしい。
アンコールワットがある地域はジャングルのなかに遺跡が点在している。
その広大な区画は管理されていて、遺跡の手前にチェックポイントがあって人々はここでチケットを買い、その区画に入り遺跡めぐりをすることができる。

ここ、ハンピは一部の遺跡だけ入場料を徴収しているけど、あとの遺跡は野ざらしで自由にみてまわることができる。

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アンコールワットでは、歩いてはいけないような離れた場所にホテル街がある。
遺跡めぐりをする観光客はそこの街を起点とし、バイクタクシーなどをチャーターして通うことになる。
ハンピ村から車で30分ほど離れた場所にホスペットという街がある。
この街には駅も長距離バスターミナルもあり、けっこう都会だ。
インド政府はこの街にホテルを誘致し、観光客の起点の街にしたいようだ。
ハンピ村の家族経営のゲストハウスよりも、都会の大型ホテルのほうが税金もたくさんとれるだろうし、その街も活性化して潤う。

だけど、そうなるとバックパッカーにとってのハンピの魅力は半減する。
この大自然と遺跡が織りなす最高のロケーションのなかで、現地の人たちの生活を垣間見ながら滞在するというのがハンピの魅力なのだから。

マンゴーの木の下のレストランで食事をしたり。
河を見ながら露店の朝食屋さんで朝ごはんを食べたり。
「うちの木におおきなジャックフルーツがなってるから見て!」と声をかけられたり。
屋上が岩で囲まれたゲストハウスに泊まったり。

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ハンピの遺跡とともに、ずっと昔から人々は生活してきた。

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遺跡に住み着いたり遺跡の中に店を構えたりしている人たちもいて、インド政府はまずそれをやめさせた。

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そして次に取り壊しているのは、バックパッカーが利用しているレストランやお土産屋さん。
(バックパッカーたちに人気だった川沿いの「マンゴーツリーレストラン」も強制撤去されました)
サキさんたちがやっているゲストハウスも今後どうなるかわからないと言っていた。

いま経済成長まっただなかのインド。
国内旅行を楽しめる裕福な家庭も多くなってきて、インドの観光地を訪れるのは外国人よりもインド人のほうが圧倒的に多い。
インド人は村人との交流なんて求めないし、都会の快適な大型ホテルに泊まって、車で日帰りでハンピ村まで来て遺跡を見ればそれでいいのだ。

政府がハンピ村からゲストハウスやレストランを撤去し、管理することで生まれるメリットはたくさんあるとは思う。

①ハンピの自然と遺跡が守られる。

②ハンピ村の入口で一括して入場料を徴収すれば、確実に観光客からお金を得ることができる。

③ハンピ村ではなく、周辺の都会の街が観光業で活性化するので、今よりも多くの税金が得られる。


でも、そうなると確実にバックパッカーの足は遠のくだろう。

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でも、これからはお金を落とさないバックパッカーなんていらない。
それよりもお金を落としてくれるインド人のたくさんの旅行者がいるのだから。

インド政府のおこなおうとしている政策はもっともなことなのかもしれない。

でも、ここで暮らしている人はどうなるのかな。
どこかに移住しないといけないのかな。
その場合、生計はどうやってたてていくのかな。

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あと5年後、ここハンピにたくさんのインド人観光客や外国からの団体ツアー客が訪れているかもしれない。
野ざらしの遺跡が整備されて、ちゃんとした柵や案内板が設置されて、いまより観光しやすくなっているかもしれない。
アンコールワットのように、一大観光地になっているかもしれない。

でも、バックパッカーが求める「ハンピ」はいま姿を消そうとしている。
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