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旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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どう稼いでいくか 人生設計してる?

2013.05.04 06:27|インド☞EDIT
蚊に何十か所も刺されたと思っていたら、ベッドのダニの仕業だったことがわかったイクエです。

イギリス統治時代の建物がたくさん残っていて、一瞬「ここはインド?」と思ってしまうムンバイ。

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でも、やっぱりここはインド。
車と人がうごめいている。

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街が雑多なら、海も雑多。
インド随一の経済都市の海は汚い。

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それでも、ガンジス河が聖なる場所であるように、河や海が人々の信仰の場所となっている。
海に浮かぶハッジ・アリー廟。
イスラームの聖者の墓が祀ってある。
巡礼に来るイスラム教徒たちの道が海へと続いている。

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決して美しくはない海。
けれどここを訪れた人たちは必ず浮き島の先端まで行き、海を眺め、祈る。
果てしなく続く海を前にすると、人は大きな「何か」を感じ、自分の小ささを感じ、頭を垂れるのだろうか。

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そこから500メートルほどしか離れていないところに、同じような場所がある。
だけどそこはイスラムの聖地ではなく、ヒンドゥー教徒の聖地。
マハー・ラクシュミー寺院。
この場所と同じように入り江の先端に立ち、フェンス越しに海を眺めているヒンドゥー教徒たちが向こうに見える。

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宿代が異様に高いムンバイに2泊もできない。
次の目的地、アラウンガバードへとっとと移動したい。

あいにく安い列車は満席。
高いけどバスで移動しよう。

インドの長距離バスには、公営と民営がある。
公営は夜行バスでも路線バスと変わらないようなクオリティーの低さ。
値段はほとんど変わらないので、夜に移動するなら座席がベッドになっている民営の「夜行バス」に乗ったほうが断然いい。

公営のバスターミナルの前の道路では、旅行会社が露店を出している。
何軒か聞いて、一番安いのが寝台バスで1人500ルピー(約900円)。
このお兄ちゃんからチケット購入決定 ♪

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で、このお兄ちゃんと世間話。
「いつからインド旅行してるの?」とか「結婚してどのくらい?」とか。
そして、こっちも「何歳?」「結婚してるの?」とか質問したり。
そしたら、28歳でこの旅行会社の経営者で、なんと1月に結婚したばかりというのが判明。

インドでは恋愛結婚よりもお見合い結婚のほうが一般的。
彼もお見合い結婚。
(ただし、インドのお見合い結婚は日本のそれとはすこし違う。
日本の場合は、本人たちの意思が重視されるけどインドでは親が決めた人と結婚しないといけない。)

そして、彼が結婚式のときの写真をケータイで自慢げに見せてくれた。

「奥さん美人ね〜。
 みんな着飾ってて素敵ね〜。
 結婚式って1日だけで終わるの?」


「ううん、3日間続くよ」

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「うわあ〜。長いね!大変。
 で、結婚式の費用ってどのくらいかかった?」


「いやあ、すごくお金かかるよー。
 俺の場合は3600000ルピー


「は!!!!
 3600000ルピー!!!!!


ウソ〜〜!!!

ゼロが多いけど、日本円にするとなんと・・・。

約650万円!

日本でも650万円って高いけど、物価の安いインドでこれはかなりの高額。
この人、英語の表現を間違ってるんじゃないかと思って思わず紙に数字を書いてもらったけど、やっぱり650万円。

そんなことってある!?

「めっちゃくちゃ高いじゃん!
 なんでも買えるよ!」


「うん、すごく高いよね」

「車何台買える?
 たとえば、あそこにとまってる乗用車だったら」


「うん。
 15台くらい買える」


インドって結婚にものすごくお金かかるってのは聞いてたけど、まさかこんなにお金をかけるなんて!
彼が言うには、最低でも1000000ルピー(約180万円)はかかるのだそう。

で、この結婚費用には式代のほかに花嫁に贈る金のアクセサリーの代金も入ってるんだって。
金のネックレスや指輪、ブレスレットは一生モノで、かなり高いらしい。

この代金は新郎の父が払うことが通例で、かわりに新婦側の父が新生活に必要な家電を買いそろえるのだそう。
(彼はイスラム教徒で、妻のお父さんはパキスタン出身なので、インドのヒンドゥー教徒の結婚の場合はこれとは違うかもしれない)

そんなお金を払える彼の家族は何者なんだろう。

「お父さんの仕事なに?」

彼は、はにかみながら言葉に詰まった。
そして、ジェスチャーで何か伝えようとしていた。

銃を使う仕草。

「ん? アーミー?」
「ちがう」

「ポリス?」
「ちがう」

「え、わかんない。
 なに?」


「ギャングスターのトモダチ」

詳しく聞くと、マフィア同士の抗争が起きたときに間に入って仲裁し、トラブルを収め、両者から謝礼をもらう仕事なのだそう。
マフィアたちを収めて、そしてマフィアたちから金をもらうって、そりゃあ相当のやり手、ワルだよ。

「ブラックな仕事だねえ」
「うん、闇の仕事だねえ」

結婚式の写真に彼のお父さんも写ってたんだけど、とてもそんなふうに見えない。
むしろ、みんなが着飾ってるのに一人だけ工作員みたいな簡素な作業着みたいなのを着て、「お父さん、結婚式なのになんで一人だけラフな格好してるんだろう」ってケンゾーと笑ってたぐらいだ。

本物のワルはいかにも高そうなスーツに身を包んでいるんじゃなくて、こんな凡人みたいな格好をしているのかもしれない。

この旅行会社も最初はお父さんが立ち上げたそうなんだけど、いっしょに仕事を始めたパートナーに「金貸して」って頼まれて二千万円くらい貸したら、そのパートナーが金を持ち逃げして行方をくらましたらしい。

「そういうときって、殺し屋に始末を頼まないの?」

「いやあ、各地にいる友だちに彼の居所をつかむように頼んでるんだけど、完全に身を隠していて、どこにいるかなにをしているかもわかんないんだよね。
でも、父はそのことを根に持っていたりしない。
過去のことを考えてもしょうがない。
切り替えて、今を生きないとっていう考え方だから、あの人はすごいよ。」

この前のジャイサルメールの旅行代理店でもそうだったけど、妻が6人いたり、80歳の日本人のおばあちゃまに毎月送金してもらって完全にヒモになっていたおじちゃんたちがいたりと、なんでこうも変わった人にあたってしまうんだろう。

この彼は、お父さんのように「外れた」道には進んでなくて、とても冷静でちゃんと人生設計を考えている。
彼は、一人で生きていくには一日いくらかかるかを計算し、生きていくためにいくら稼ぐべきかを考えているのだそう。
彼が言うには、外食する贅沢や、たまに旅行やレジャーを楽しむことも考慮して、1日1000ルピー(約1800円)あればインドだと大丈夫。
で、自分の世代は不摂生だし今の高齢者よりも長生きしないだろうから、寿命は見積もって60歳くらい。
そこまで生きるためには、いくら稼ぐべきかを28歳の彼はすでに計算している。

そして新婚ホヤホヤの彼。
これからは妻、そして将来できるであろう子どもの人生費用も組み込んで再計算しないといけない。

彼の今後の野望はビルをもつこと。
いま、右肩上がりで経済発展しているムンバイで一番儲かる仕事は不動産。
彼には建設業者の友だちも多いから、ビルをつくらせて、そして売る。
1棟につき1〜2億円の儲けがでるから、自分と家族が生きていくために必要な費用がビル1棟でまかなえるらしい。

いやあ、すごいよね。
28歳でこんなことまで考えるってさすがやり手の息子だわ。

イクエとケンゾーなんて、浪費でしかない旅をしていて、日本に帰ったらどうやって食べていくかも決まってない。

彼はとても誠実で、夜10時にバス乗り場まで来てくれて見送ってくれた。
わずか数十円の儲けしかでない、バスチケットの客にそこまでする旅行会社はない。
「そんなことしなくていいのに。
 夕ご飯もまだでしょ、早く新妻のところに帰んなよ。」


「いやいや、これが自分の仕事だから。
 客がちゃんとバスに乗るまで、責任もたないとね。」

最後にちょこっと「マフィアのトモダチ」である、彼の父に会った。
やっぱり、着古したシャツでその辺のリクシャ乗りのおっさんと何ら変わらない格好だった。
全然怖い雰囲気はないし、ただのじいさん。
だけど、チラッと見えた黒光りする腕時計は、すごく高そうだった。

バスの窓から手を振る彼が見えた。
バスのベッドに体を横たえる。

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一生を送るために総額いくら稼ぎ、そのためにはどんなビジネスをやるべきか。
彼の話を聞いて、普段考えないのに「あーどうしよー。どうやって生きていこうー。」って思ってしまった。
そして考えて考えて答えが出なくて落ち着いた結論は
「あー宝くじ当たればいいかあ」。

自分が情けない。

朝、アラウンガバードに到着。
ここ、アラウンガバードに来た理由はあの有名な世界遺産を見るため。

「エローラとアジャンター石窟群」

このアラウンガバードはインドの一大観光地の起点になる街なのに、ゲストハウスの質が悪すぎる!
ゲストハウスの数も少なくて満室のところが多い!
ここにたくさんの旅人が来るであろうに、バックパッカーが使いやすいホテルがない!
何軒かまわったけど、建物は古いしWi−Fiはない(あったとしても高いホテル。1軒Wi-Fiのあるダブルで500ルピーのところを見つけたけど値段の割に部屋は汚いし、Wi-Fi使えるのはレストランとレセプションだけだった。しかもWi-Fiは有料。なので泊まらずにここのレストランを利用してWi-Fiを使ったほうがいい)。

そしてお手上げ状態になって、適当に泊まったホテル。

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トリプルの部屋で350ルピー。
ベッドマットはなぜか固い藁みたいなやつで、たまにシーツからトゲトゲが出ていてチクッとする。

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ここでメイクする気にはなれない鏡台。

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平衡感覚を失いそうになる、傾いた棚。

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そして、一番の難点はものすごーく暑いこと!
寝苦しくて眠れない。
外は涼しいのになぜかこの部屋が暑い。
もう、防犯とかどうでもよくてドアを開けて寝てしまった。
そして暑すぎてケンゾーは上半身はだか、イクエもタンクトップ一枚で寝るので、いちおう洗濯物をドアの前にぶら下げて目隠し。

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こんな思いまでして見て来た「エローラ石窟群」と「アジャンター石窟群」。

素晴らしかった!
こんなのをつくり出す人間ってやっぱりすごいわ〜。

そのすごさは、あしたあさって「世界遺産編」でご紹介します ♪
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