日焼け止めを顔には塗ってるけど首回りに塗るのを忘れて、首と鎖骨部分が異常に黒くなっているイクエです。
インド北西のラジャスターン地域。
マハラジャの文化が色濃く残るこの地域には、予想を越える魅力がいっぱい。
すっかりイクエは虜になった♡
ラジャスターンを西へ西へと向かって、次にたどり着いたのは?
タール砂漠の真ん中に位置するジャイサルメール。
夜行列車に乗って、ジャイサルメール駅に着いたのは朝の5時過ぎ。
駅を出てびっくり!
ホテルのスタッフたちがプラカードをもってスタンバイ。
ここは、カジュラーホー並みに客引きが激しい!
貧乏旅行者相手に早朝からおつかれさまです!!
駅から街の中心地まではバックパックを担いで移動するにはきつい距離。
だからスタッフたちは「ホテルまで無料送迎しますよ!」と言って、ここで客をゲットする作戦なのだ。
バックパッカーも朝5時から安宿街までわざわざ移動して宿を探し歩くのもおっくうなので、「まあ、いっかあ。よし、ホテルまで送ってもらおう。」となって、ホテル側の作戦勝ちだ。
さて、イクエたちはというと・・・。
きのうの夜、夜行列車に乗る前にジョードプルのレストランで夕食を食べていたときのこと。
そこのスタッフに「ジャイサルメールに僕の弟が働いているホテルがあるよ! たったの300ルピー(約500円)。駅まで無料で車で迎えに来るから!」と言われた。
300ルピーの宿代で早朝わざわざ迎えにきてくれるなんて、ありがたい。
だけど、甘い話には罠があるはず・・・。
砂漠がすぐ近くにあるジャイサルメールでは、ラクダに乗って砂漠をまわる「キャメルツアー」に参加する旅行者がほとんど。
このキャメルツアー、それぞれのホテルであっ旋している。
内容はどこもほとんど変わらないけど、値段はホテルによってまちまち。
だからホテル側は安い宿代で客をおびき寄せて、高いキャメルツアーを申し込ませて儲けようとしているんじゃないか。
イクエたちが、スタッフの誘いに首を縦に振らないでいたら、スタッフは必死に説得しはじめた。
「部屋を見て気に入らなければ、近くのホテルに変えてもいいし。ね!!
だって駅からオートリクシャに乗ってホテル街まで移動するのお金かかるよ。
とりあえず、車で迎えに行かせるから!!」
強引に勧誘されてしまった。
ジャイサルメール駅にはやっぱり迎えの車が来ていて、ホテルにたどり着いた。
で、このホテル。
城壁の中にあって、歴史ある建物をリフォームしたようなつくりで、まあ、それはそれはステキなホテルでございます!
「HOTEL DEEP MAHAL」
入口はこんな感じ。
吹き抜けの奥にレセプション。
お花なんかも飾られて、これまでの安宿とは雰囲気がまるっきり違います。
部屋の扉は観音開きになっていて、アンティーク感が漂う。
そして、扉を開けて中に入ると・・・。
天井は光沢のある砂絵で飾られている。
窓のステンドグラスやランプの絶妙な明かりはムード満点★
そして、立地も言うことなし。
ジャイサルメールは城塞都市で、城壁の中に旧市街が広がっている。
安宿は城壁の外に多いけど、このホテルは城壁の中。
ホテルから一歩外に出れば、砂漠色の建物と細い路地が続く。
迷路のような街。
タイムスリップしたような、知らない異国に来たような気分。
そしてこのホテルは街の見どころ、ジャイナ教寺院と隣接している。
なので、部屋の片側はジャイナ教寺院の柱と壁に一体化している。
もちろん部屋にはトイレ・シャワー室がついてるし、WiFiも使い放題。
1部屋300ルピーは安いよね!
さて、みずからをなぜか「リトル・ジョニー」と称する宿のスタッフの青年が言う。
「荷物を置いたら、屋上においで!
チャイをごちそうするよ。」
城内を見渡せる屋上で、朝からウェルカムチャイ♡
気分いいねえ~。
さて、気分が良くなったところで、予想通りのあれが始まりました!
リトルジョニーが、持ってきたのは分厚い冊子のようなもの。
はいはい、みんないい顔してるよー。
ラクダに乗った笑顔のツーリストの写真でいっぱいのアルバム。
「楽しかった! 参加して良かった。サンキュー♡」と書かれたメッセージ集。
そうです。
ラクダツアーの勧誘です。
イクエとケンゾーは「ふ~ん」と相づちを打つだけ。
あの決心を、曲げてはいけない。
ホテルの高いツアーには、絶対に申し込まない!!
(あとでほかのお店やレストランで「ホテル、どこ泊まってるの?」と聞かれて「ディープ・マハールだよ」って答えると「あ~。ジョードプル滞在中に勧誘されたんでしょ。キャメルツアーはめちゃくちゃ高いから申し込まないほうがいいよ!」とか「あそこはマフィアホテルだ。宿代をすごく安くしてツアー代をぼったくるから。」とか散々言われた。)
で、マフィアホテルとやり合う作戦を編み出した。
イクエ、仮病作戦
「お腹を壊していて、トイレがないとやってけない!
砂漠にはトイレがないからムリ。」
スタッフもひるまない。
「砂漠にはほかの人がいないし、したくなったらどこでもできるよ!」
イクエもひるまない。
「いやだ。砂の上でなんてできない。
水洗じゃないと!
ちゃんと便器に座って落ち着いてしないと!
それにラクダに乗って揺られたら、しょっちゅうモヨオすから!」
ホテルでスタッフに会って「ハワユー?」と聞かれてもけっして「ファイン」とは言わない。
眉間にシワを寄せて、お腹をさする。
この作戦は、ツアーを断るだけじゃなくてもうひとつのことでも役に立った。
それは、このホテルのべらぼうに高いレストランを利用しなくていいということ。
「屋上のレストランでご飯食べなよ。」と言われても
「ちょっと食事は無理。フルーツ買って部屋で食べてる」。
そしてこのアフィアホテルとの闘いは!?
作戦は見事成功!
最後のほうなんて、スタッフみんな「こいつらから金を巻き上げるのはムリ」って諦めてた。
安宿とは思えない安宿にちゃっかり3泊したのでした。
インド北西のラジャスターン地域。
マハラジャの文化が色濃く残るこの地域には、予想を越える魅力がいっぱい。
すっかりイクエは虜になった♡
ラジャスターンを西へ西へと向かって、次にたどり着いたのは?
タール砂漠の真ん中に位置するジャイサルメール。
夜行列車に乗って、ジャイサルメール駅に着いたのは朝の5時過ぎ。
駅を出てびっくり!
ホテルのスタッフたちがプラカードをもってスタンバイ。
ここは、カジュラーホー並みに客引きが激しい!
貧乏旅行者相手に早朝からおつかれさまです!!
駅から街の中心地まではバックパックを担いで移動するにはきつい距離。
だからスタッフたちは「ホテルまで無料送迎しますよ!」と言って、ここで客をゲットする作戦なのだ。
バックパッカーも朝5時から安宿街までわざわざ移動して宿を探し歩くのもおっくうなので、「まあ、いっかあ。よし、ホテルまで送ってもらおう。」となって、ホテル側の作戦勝ちだ。
さて、イクエたちはというと・・・。
きのうの夜、夜行列車に乗る前にジョードプルのレストランで夕食を食べていたときのこと。
そこのスタッフに「ジャイサルメールに僕の弟が働いているホテルがあるよ! たったの300ルピー(約500円)。駅まで無料で車で迎えに来るから!」と言われた。
300ルピーの宿代で早朝わざわざ迎えにきてくれるなんて、ありがたい。
だけど、甘い話には罠があるはず・・・。
砂漠がすぐ近くにあるジャイサルメールでは、ラクダに乗って砂漠をまわる「キャメルツアー」に参加する旅行者がほとんど。
このキャメルツアー、それぞれのホテルであっ旋している。
内容はどこもほとんど変わらないけど、値段はホテルによってまちまち。
だからホテル側は安い宿代で客をおびき寄せて、高いキャメルツアーを申し込ませて儲けようとしているんじゃないか。
イクエたちが、スタッフの誘いに首を縦に振らないでいたら、スタッフは必死に説得しはじめた。
「部屋を見て気に入らなければ、近くのホテルに変えてもいいし。ね!!
だって駅からオートリクシャに乗ってホテル街まで移動するのお金かかるよ。
とりあえず、車で迎えに行かせるから!!」
強引に勧誘されてしまった。
ジャイサルメール駅にはやっぱり迎えの車が来ていて、ホテルにたどり着いた。
で、このホテル。
城壁の中にあって、歴史ある建物をリフォームしたようなつくりで、まあ、それはそれはステキなホテルでございます!
「HOTEL DEEP MAHAL」
入口はこんな感じ。
吹き抜けの奥にレセプション。
お花なんかも飾られて、これまでの安宿とは雰囲気がまるっきり違います。
部屋の扉は観音開きになっていて、アンティーク感が漂う。
そして、扉を開けて中に入ると・・・。
天井は光沢のある砂絵で飾られている。
窓のステンドグラスやランプの絶妙な明かりはムード満点★
そして、立地も言うことなし。
ジャイサルメールは城塞都市で、城壁の中に旧市街が広がっている。
安宿は城壁の外に多いけど、このホテルは城壁の中。
ホテルから一歩外に出れば、砂漠色の建物と細い路地が続く。
迷路のような街。
タイムスリップしたような、知らない異国に来たような気分。
そしてこのホテルは街の見どころ、ジャイナ教寺院と隣接している。
なので、部屋の片側はジャイナ教寺院の柱と壁に一体化している。
もちろん部屋にはトイレ・シャワー室がついてるし、WiFiも使い放題。
1部屋300ルピーは安いよね!
さて、みずからをなぜか「リトル・ジョニー」と称する宿のスタッフの青年が言う。
「荷物を置いたら、屋上においで!
チャイをごちそうするよ。」
城内を見渡せる屋上で、朝からウェルカムチャイ♡
気分いいねえ~。
さて、気分が良くなったところで、予想通りのあれが始まりました!
リトルジョニーが、持ってきたのは分厚い冊子のようなもの。
はいはい、みんないい顔してるよー。
ラクダに乗った笑顔のツーリストの写真でいっぱいのアルバム。
「楽しかった! 参加して良かった。サンキュー♡」と書かれたメッセージ集。
そうです。
ラクダツアーの勧誘です。
イクエとケンゾーは「ふ~ん」と相づちを打つだけ。
あの決心を、曲げてはいけない。
ホテルの高いツアーには、絶対に申し込まない!!
(あとでほかのお店やレストランで「ホテル、どこ泊まってるの?」と聞かれて「ディープ・マハールだよ」って答えると「あ~。ジョードプル滞在中に勧誘されたんでしょ。キャメルツアーはめちゃくちゃ高いから申し込まないほうがいいよ!」とか「あそこはマフィアホテルだ。宿代をすごく安くしてツアー代をぼったくるから。」とか散々言われた。)
で、マフィアホテルとやり合う作戦を編み出した。
イクエ、仮病作戦
「お腹を壊していて、トイレがないとやってけない!
砂漠にはトイレがないからムリ。」
スタッフもひるまない。
「砂漠にはほかの人がいないし、したくなったらどこでもできるよ!」
イクエもひるまない。
「いやだ。砂の上でなんてできない。
水洗じゃないと!
ちゃんと便器に座って落ち着いてしないと!
それにラクダに乗って揺られたら、しょっちゅうモヨオすから!」
ホテルでスタッフに会って「ハワユー?」と聞かれてもけっして「ファイン」とは言わない。
眉間にシワを寄せて、お腹をさする。
この作戦は、ツアーを断るだけじゃなくてもうひとつのことでも役に立った。
それは、このホテルのべらぼうに高いレストランを利用しなくていいということ。
「屋上のレストランでご飯食べなよ。」と言われても
「ちょっと食事は無理。フルーツ買って部屋で食べてる」。
そしてこのアフィアホテルとの闘いは!?
作戦は見事成功!
最後のほうなんて、スタッフみんな「こいつらから金を巻き上げるのはムリ」って諦めてた。
安宿とは思えない安宿にちゃっかり3泊したのでした。