バックパックの重さに慣れてきたイクエです。
きょうお伝えするのは、先日の「黄龍」からも近い「九寨溝」。
黄龍よりも成都からの直通バスがあり、とても有名な観光地。
日本でも九寨溝をメインにしたパックツアーがよく売り出されているけど
尖閣諸島がらみの反日運動のせいか日本人の団体ツアー客には
この旅行中にまだ一度も会っていない。
紅葉も終わりシーズンオフにさしかかる時期なので中国人客も少なく
並ばないと買えないチケットもすんなり購入。
ここの入場料もすご~く高い! 220元!
九寨溝はとても広くて全部まわると50キロくらいあるので
専用バスの乗り放題チケットも必然的に買わないといけなくてこれが90元。
あわせるとふたりで8000円くらいになる。
ああ~~、高いよね・・・って思うんだけど
こんな景色を見たら、何も文句を言えなくなる。


いくつもの湖がある九寨溝。
そのなかでももっとも美しい青を見せると言われる「五彩池」。
前日の「黄龍」がエメラルドに白を混ぜたようなグリーンなら
ここはターコイズを透き通らせたようなブルー。

石灰岩の炭酸カルシウムが湖の下に沈殿し、太陽の光が反射することで
青や緑、オレンジなど刻々と色が変化する。
水の中の倒木は、表面に炭酸カルシウムが付着することで
涸れることなく、その姿をとどめる。
時間とともに湖の底に閉じ込められたかのよう。


九寨溝は標高の高いところは3100m、低いところは2000m。
140あまりの湖や泉が小川と繋がっていて
標高の高いところから下へと、きらきらと輝く水が流れている。


九寨溝には笹も生い茂っていて、パンダの生息地だった。
よくジャイアントパンダが水を飲みに来ていたんだそうで
こちらの池はその名も「大熊猫(パンダ)池」。

白くてかわいいパンダに会いたいんだけど
今では白い衣装を身にまとったかわいらしい人たちの姿を見ることができる。


あちこちで結婚式の写真撮影。
こんなありえない色の池をバックに写真を撮ったら
合成写真みたいなのが撮れるだろうなあ。
花嫁よりも背景のほうが美しすぎて、そっちに目がいっちゃいそうだけど。

九寨溝の美しさは、水の色彩だけじゃない。
こちらは「鏡海」。
風がなく、水面に波がないときはまさに鏡のように山々が映る。
どちらが本物? 不思議の世界に迷いこんだみたい。
湖に浮かぶのはまるで富士山の絵。
上下逆転していて、ペンキで塗ったような水色の部分は空が映ったもの。

こちらも湖に映った風景。
真ん中あたりの棒は、湖の水面に突き出ている枝。

自然が作り出す究極の美。
さまざまなブルーを見ることができる九寨溝。
「星いくつ?」
「星、3つ!」
一歩一歩、湖のほとりを歩くたびに
日光の向きや湖面に映る景色がかわり、どれだけ見ていても飽きない。
美しすぎるこの九寨溝。
名前の由来は、チベット族の集落がここに9つあったから。
チベットの人たちがいつも手で回しているマニ車。
お経が書かれている筒で、1回まわすとお経を1回唱えたことになる。
この「マニ車」が、水車でまわっている。

いまでも、九寨溝にはチベットの人たちの集落がある。




秘境のような場所にある九寨溝。
以前は、チベットの人たちの秘密の場所だったんだろうな。
でも、いまでは毎日何千、何万人が訪れる一大観光地。

チベットの人たちの集落はいまでは中国人観光客でごったがえし
土産物屋が並んでいる。

チベット族の少数の人たちが守ってきた九寨溝は政府に引き渡され
秘密の園ではなくなった。そこに静寂はない。
中国政府が力を入れる観光地。
道路は整備され、集落は管理されるようになった。
集落は土産物屋街になり
チベットの人たちの生計の立てかたもかわった。


ゴミを集めたり、掃除するスタッフとして
チベット族の人たちが雇われている。
九寨溝を引き渡させるかわりに、チベット族を雇用する。
アメとムチの政策のようにも感じる。
確かに以前のつつましい生活よりも
お金を手にすることができるかもしれない。
けれどどちらの生活スタイルが豊かで幸せなんだろう。


自分たちも観光客として、かつての秘密の園に足を踏み入れたイクエとケンゾー。
チベット族の大切な場所におじゃましてしまった。
そんな立場でありながら、そんな立場にたってしまったからこそ
せめて祈りたい。
この世のものとは思えない九寨溝が、これ以上手を加えられることなく
自然の美しさが保たれますように。
ここに住むチベットの人たちが、彼らがもっとも良いと思える暮らし方をし
文化を守り抜くことを誰からもじゃまされませんように。
(九寨溝の絶景画像はこちら!)
きょうお伝えするのは、先日の「黄龍」からも近い「九寨溝」。
黄龍よりも成都からの直通バスがあり、とても有名な観光地。
日本でも九寨溝をメインにしたパックツアーがよく売り出されているけど
尖閣諸島がらみの反日運動のせいか日本人の団体ツアー客には
この旅行中にまだ一度も会っていない。
紅葉も終わりシーズンオフにさしかかる時期なので中国人客も少なく
並ばないと買えないチケットもすんなり購入。
ここの入場料もすご~く高い! 220元!
九寨溝はとても広くて全部まわると50キロくらいあるので
専用バスの乗り放題チケットも必然的に買わないといけなくてこれが90元。
あわせるとふたりで8000円くらいになる。
ああ~~、高いよね・・・って思うんだけど
こんな景色を見たら、何も文句を言えなくなる。


いくつもの湖がある九寨溝。
そのなかでももっとも美しい青を見せると言われる「五彩池」。
前日の「黄龍」がエメラルドに白を混ぜたようなグリーンなら
ここはターコイズを透き通らせたようなブルー。

石灰岩の炭酸カルシウムが湖の下に沈殿し、太陽の光が反射することで
青や緑、オレンジなど刻々と色が変化する。
水の中の倒木は、表面に炭酸カルシウムが付着することで
涸れることなく、その姿をとどめる。
時間とともに湖の底に閉じ込められたかのよう。


九寨溝は標高の高いところは3100m、低いところは2000m。
140あまりの湖や泉が小川と繋がっていて
標高の高いところから下へと、きらきらと輝く水が流れている。


九寨溝には笹も生い茂っていて、パンダの生息地だった。
よくジャイアントパンダが水を飲みに来ていたんだそうで
こちらの池はその名も「大熊猫(パンダ)池」。

白くてかわいいパンダに会いたいんだけど
今では白い衣装を身にまとったかわいらしい人たちの姿を見ることができる。


あちこちで結婚式の写真撮影。
こんなありえない色の池をバックに写真を撮ったら
合成写真みたいなのが撮れるだろうなあ。
花嫁よりも背景のほうが美しすぎて、そっちに目がいっちゃいそうだけど。

九寨溝の美しさは、水の色彩だけじゃない。
こちらは「鏡海」。
風がなく、水面に波がないときはまさに鏡のように山々が映る。
どちらが本物? 不思議の世界に迷いこんだみたい。
湖に浮かぶのはまるで富士山の絵。
上下逆転していて、ペンキで塗ったような水色の部分は空が映ったもの。

こちらも湖に映った風景。
真ん中あたりの棒は、湖の水面に突き出ている枝。

自然が作り出す究極の美。
さまざまなブルーを見ることができる九寨溝。
「星いくつ?」
「星、3つ!」
一歩一歩、湖のほとりを歩くたびに
日光の向きや湖面に映る景色がかわり、どれだけ見ていても飽きない。
美しすぎるこの九寨溝。
名前の由来は、チベット族の集落がここに9つあったから。
チベットの人たちがいつも手で回しているマニ車。
お経が書かれている筒で、1回まわすとお経を1回唱えたことになる。
この「マニ車」が、水車でまわっている。

いまでも、九寨溝にはチベットの人たちの集落がある。




秘境のような場所にある九寨溝。
以前は、チベットの人たちの秘密の場所だったんだろうな。
でも、いまでは毎日何千、何万人が訪れる一大観光地。

チベットの人たちの集落はいまでは中国人観光客でごったがえし
土産物屋が並んでいる。

チベット族の少数の人たちが守ってきた九寨溝は政府に引き渡され
秘密の園ではなくなった。そこに静寂はない。
中国政府が力を入れる観光地。
道路は整備され、集落は管理されるようになった。
集落は土産物屋街になり
チベットの人たちの生計の立てかたもかわった。


ゴミを集めたり、掃除するスタッフとして
チベット族の人たちが雇われている。
九寨溝を引き渡させるかわりに、チベット族を雇用する。
アメとムチの政策のようにも感じる。
確かに以前のつつましい生活よりも
お金を手にすることができるかもしれない。
けれどどちらの生活スタイルが豊かで幸せなんだろう。


自分たちも観光客として、かつての秘密の園に足を踏み入れたイクエとケンゾー。
チベット族の大切な場所におじゃましてしまった。
そんな立場でありながら、そんな立場にたってしまったからこそ
せめて祈りたい。
この世のものとは思えない九寨溝が、これ以上手を加えられることなく
自然の美しさが保たれますように。
ここに住むチベットの人たちが、彼らがもっとも良いと思える暮らし方をし
文化を守り抜くことを誰からもじゃまされませんように。
(九寨溝の絶景画像はこちら!)
【旅 info.】
九寨溝
成都「旅遊客集散中心バスセンター」から毎日運行。
所要時間10時間。141元。
入場料220元、園内バス90元。
(11月16日からのオフシーズンは80元。)
バスセンターから九寨溝入口までは約1km。
歩いて行けなくはない。タクシーだとだいたい10元。
九寨溝

成都「旅遊客集散中心バスセンター」から毎日運行。
所要時間10時間。141元。
入場料220元、園内バス90元。
(11月16日からのオフシーズンは80元。)
バスセンターから九寨溝入口までは約1km。
歩いて行けなくはない。タクシーだとだいたい10元。
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