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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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日本に帰る日

2017.06.27 07:08|韓国☞EDIT
長旅で無くしたものは「肌のハリツヤ」のイクエです。
逆に得たものは、シワとシミ。
直射日光をたっぷり浴びていたし、とっくにお肌の曲がり角の時期を迎えていたのにお手入れをしっかりしてなかったからなあ。
結局日本から持っていった美顔器の出番はほとんどなかったし。
日本に帰る前に韓国でプチ整形をしようかなっても思ってたんだけどねえ。

いよいよこの日が来てしまった。
3年5か月の旅を終えて、日本に帰る日が。

3年5か月前、日本を船で出航し、韓国から世界一周をスタートさせた。
だから帰りも船で帰りたかった。
飛行機でひとっ飛び、というのでは味気ない。
船の方が、ロマンがある。

今いるチェジュ島から日本行きの船はないので、一旦飛行機で釜山を目指す。
そして釜山から博多行きの船に乗ることにしている。

午前7時にホテルを出て空港へ。
朝ごはんとしてコンビニで調達したものを、飛行機に乗る前に食べる。

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プルコギバーガーに、韓国版海苔巻きのキムパプ
キムパプが日本の海苔巻きと違うのは、米がごま油で味付けされていること。
酢飯もいいけど、ごま油の風味が効いた巻き寿司もおいしい。

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この旅行中何度も飛行機に乗ってきたけど、ふたりの世界旅でこれが最後のフライトになる。
飛行機に乗ることにもすっかり慣れた。
まるで列車や長距離バスに乗る気軽さで乗る。

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あいかわらずロストバゲージした荷物はまだわたしたちの元に戻ってきてないばかりか、見つかっていない。
わたしたちが帰国し、無事に荷物が日本に届けられるのを願うばかり。

でもこうやって無事に健康体で帰国できるので、それ以上望むのは贅沢な気もする。

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チェジュ島から釜山までのフライトは1時間もかからなかった。
釜山上空から、港町釜山の街並みが見えた。
港町でありながら、山の多いところ。

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釜山は日本で言えば大阪のような街。
ソウルに次ぐ韓国第二の都市であり、商業が発達している都市であり、おいしいものがたくさんある街。

丘と丘の間に、同じような高層ビルが林立している。
やけに人工的な景色。

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空港に着いたのが午前9時半。
博多行きの船の搭乗時間が午後2時半。
5時間の空きがある。
空港から港への移動を含めても3〜4時間は自由に使える。
といっても釜山はこれまでも観光したことはあるし、荷物もある。

だったらやっぱり、食を楽しむしかない!

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釜山いちの繁華街といえば、南浦洞(ナンポドン)
空港からはモノレールがあるので、移動も便利。

モノレールはきれいで快適。
ドキドキしたり警戒したりしなくてもいい移動。
未知の旅がどんどん終わりに近づいているのを感じる。

まもなく日本かぁ。

意外にもそのことをすんなり受け入れている自分がいる。

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モノレールはあっという間に南浦洞に到着。
人が多くて活気がある。
大きな荷物を抱えて人混みを歩くのは大変だけど、こんなことも今日で終わりだ。

釜山のグルメと言えば、何と言っても海鮮料理。
チャガルチ市場周辺では、新鮮な魚介が店に並んでいる。
店先に水槽のある魚屋さんが軒を連ねている。

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露店だって多い。
このボウルに盛られた大きな貝は、ハマグリかなあ。

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キッチン付きのゲストハウスに泊まれたら、安く魚介を仕入れて毎晩おいしいシーフード料理に舌鼓を打てるのになあ。
マッコリとともに。
今度、釜山を旅する機会があればぜひそうしたい。
いや、もうそんなバックパッカースタイルで旅することはないのかな。

屋外市場には露店も多いし、客も多い。
けさ獲れたばかりの新鮮な海の幸が並ぶ。
こんな市場が自分の住んでいるところの近くにあったら、どんなにいいだろうか。

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置き場がなくて、商品が路上に置かれているところも。
そしてそこにしゃがんで、まな板と包丁で魚をさばいている人もいる。

豪快な市場だ。

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ビニール袋いっぱいに詰められたウニ!
惜しげもなく大量にパックされているのは、チリで見て以来。

牡蠣も路上で販売されている。
一粒が大きい。

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路上には海産グルメが勢ぞろい。
大胆に路上に陳列されているもんだから、店主が目を離したすきに現れて、商品を味見するヤカラも。

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この子はすぐに店主に見つかって、追い出されていたけれど。

さて、この世界一周の最後を締めくくる食事。
おいしいランチで思い残すことなく、日本に帰りたい。
お腹いっぱい韓国のおいしいものを食べたいな。
でも、あらかじめリサーチはしていない。

空港に置いてあった無料の観光パンフレットに紹介されていた食べ放題のお店に行くことにした。
住所がチャガルチ市場の一角だったけれど、探しても見つからない。
何人か人に聞いて、ようやくたどり着いた。
市場の向かいのこのビルの中にあった。

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店内には、韓国料理がずらり。
何種類ものキムチ、チヂミ、肉や野菜の炒め物、酢の物、寿司、肉に魚・・・。
韓国料理のオンパレード。

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各テーブルには焼肉用の鉄板もあって、肉のほか海鮮も焼けるようになっている。
これで飲み物も頼んでふたりで34000ウォン(約3264円)。

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普段はふたりで写真なんてほとんど撮らないけれど、最後だからわざわざ隣の席の韓国人の男性にお願いして撮ってもらった。
ふたりとも満足そうな顔をしている。

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きのうチェジュ島産の黒豚焼肉を食べたばかりだけど、やっぱり韓国焼肉はおいしい!
骨つき肉やホルモンが、ジュウジュウとおいしそうな音を立てる。

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アルミホイルやバターも置いてあるので、海鮮はバター焼きに。
タコやイカをえのきやエリンギとともに焼いていく。
ああ〜、いい匂い!

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食の楽しみは日本まで取っておこう。
そう思っていたけれど、ロサンゼルスから中国、韓国とおいしいものばかりを食べている。
すべて異国の変わった料理なんかではなく、わたしたちの口に合うものばかりだから、あんなに恋しかった和食がそんなに恋しくなくなってきている。
いや、恋しいのは恋しいんだけど、だいぶ緩和されたかな。

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いよいよ船で帰るとき。
港が見えてくると、「あー、ついにかあ」という思いがこみ上げてくる。

でもそれは、けっして嫌な思いではない。
卒業式のとき、寂しさもあるけれどどこか晴れ晴れしていて爽やかな気分になるのと似ている。

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3年5か月前、このターミナルに日本から船でやってきた。
そのときは下関から一晩かかるフェリーに乗ってやってきたけれど、今回乗るのは高速船。
3時間ほどで博多に着いてしまう。

帰国するという実感がまったくないような気もするし、とっくに覚悟を決めているから逆に落ち着いている気もする。

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ついに、ふたりの世界一周の長い旅は幕を閉じる。
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帰国前夜はチェジュ島で

2017.06.24 17:14|韓国☞EDIT
日常生活での「段取り力」を養おうとしているイクエです。
「今のうちに料理の下準備をしておこう」とか「後回しにできることだけど今時間があるからやっておこう」などと前もってできる家事をやること、そして何か作業をやりながら「これ終わったら次にこれやってあれやって正味15分」などと計算しながら次にやることを考えて効率よく過ごしていくことです。
一日が終わるのがとても早く感じるこの頃。
旅してるときは、マイペースで過ごせたのにね。

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トイレの中にベッドが置いてあるような上海のホテルでニ晩過ごしたイクエとケンゾー。
まだ夜も明けぬ午前5時にホテルから空港まで送迎してくれるマイクロバスに乗り込む。
1人10元(約177円)かかるけれど、電車も動いてないし、タクシーで行くよりは安上がり。
このサービスがあるから、この変なホテルにしたのだった。

ここからは飛行機で韓国のチェジュ島(済州島)経由で釜山を目指す。
チェジュ島には1泊。
ただ単にチェジュ島を挟んだ方が上海から釜山までの移動が安かったから。
上海 ー チェジュ島 ー 釜山で、飛行機代は1人1万6264円。

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機内には中国人向けの日本観光のパンフレットが。

GO日本。
いよいよ日本に帰るのだという実感が湧いてくる。

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中国人旅行者におすすめのお土産や人気商品が紹介してある。
抹茶味のお菓子や正露丸。
漢方の本場中国では、正露丸に値するようなものがたくさんあってわざわざ買う必要がない気がするけど、やっぱり日本製がいいんだろうか。

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チェジュ島と言えば、青い海に浮かぶ深い緑の自然豊かな島というイメージ。
でも、残念ながらこの日は雨模様。
チェジュ島の空港に着いても、リゾートに来たという感覚がわかない。

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空港から街まではバスが出ている。
運賃は1人1300ウォン(約125円)。

チェジュ島の街の中のホテルはインターネットで予約済み。

1階にはクラブがある。
外観はお城みたいな形をしていて、なんだか地方のラブホテルのような・・・。

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でも中に入ると普通のフロントがあって、おじさんが対応してくれてビジネスホテルといった感じだった。

広めのベッドが2台。
マットレスもしっかりしている。
一泊一室4037円。

いよいよここで、3年5か月の旅の最後の1泊になると思うと感慨深い。

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でも、どうせならすっごいボロい安宿の方が旅の締めくくりにはふさわしかったかもなあ。
なんかこざっぱりしているホテルで、ちょっと物足りないな。

実はチェジュ島に来たら、泊まってみたい宿があった。
旅に出てから1年半の2014年3月、ペトラ遺跡の観光のためにヨルダンに滞在していたとき、わたしたちより少し若い韓国人バックパッカー夫婦といっしょのドミトリーだった。
二人の馴れ初めと将来の夢を聞いた。
二人が出会ったのは、フィリピン。
旦那さんがフィリピンでダイビングのインストラクターをしていて、旅行で訪れた奥さんと知り合い、恋に落ち、結婚したのだという。
二人の夢は、チェジュ島でダイビングショップをしながらゲストハウスを営むこと。
お金を貯めるためだけにオーストラリアへワーキングホリデーに行った。
二人でオーストラリアの果樹園で朝から晩まで休みなく働き、生活費を切り詰め、お金を貯め、チェジュ島に土地を買った。
ヨルダン旅行の後はチェジュ島に行ってゲストハウスを作るから、チェジュ島に来たときはぜひ泊まりに来てねと言われていた。

だけど、その二人から連絡先を教えてもらうのを忘れていたのだった。

あ〜悔やまれる!
奥さんの方は少し日本語ができたので、そのうち日本人の旅人にも人気が出てくる宿になるんじゃないかなあ。
いつか、二人の宿に泊まれたらなあ。

ダイビングも楽しめる、美しい海に浮かぶチェジュ島は火山の島。
島には標高1950メートルの漢拏山(ハルラサン・ハンラサン)があり、2007年にチェジュの火山島と溶岩洞窟群が世界遺産になっている。

韓国ではチェジュ島は「韓国のハワイ」と呼ばれていて、マリンスポーツやハイキングを楽しむにはもってこいの島。

そんなチェジュ島を楽しみたかったけど雨も降ってきたし、明日の朝にはこの島を発つので、今回はチェジュ島の観光はお預け。
イクエとケンゾーは、食を堪能するしかない。

とりあえず、昼ごはんを食べよう!
中国料理も好きだけど、韓国料理も大好きだ。
特にチェジュ島では、おいしい海鮮料理にありつけるんじゃないかな。

ホテルの近場で食堂探し。
こじんまりしたお店に入ると、愛想のいい高齢の女性が出迎えてくれた。

どれもおいしそうで迷う。

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2種類のチゲを注文。
白ご飯に、キムチやナムルもついて全部で16000ウォン(約1536円)。

わたしが頼んだのが、この海鮮テンジャンチゲ

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大きめのエビやカニ。
魚介エキスが十分に出ていて、ピリッと辛く体が火照ってくる。
白ご飯が進む。

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白ご飯が進むから太りやすそうだけど、韓国人はスタイルのいい人が多い。
年配の女性もそこまで太った人はいないような気がする。
やっぱり唐辛子効果で食べても汗をかいて新陳代謝がよく、エネルギーを消費するからだろうか。

それに韓国人女性は、おばさんでもお肌プリプリツルツル。
これも韓国の食材の影響からなのか、それとも日本人にも人気の韓国の化粧水やクリーム、パックの効果なのだろうか。

チェジュ島の街の中は、特に自然も感じず、普通の地方都市と変わらない。
人口はおよそ55万人。
島だから人口も少なくのどかなイメージがあるけれど、住民も思いのほか多いし、殺人や強盗、強姦や窃盗などの犯罪率は韓国でもっとも高い地域なのだそう。

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リゾート地でもあるのでゴルフ場やカジノもあって、最近では中国人観光客が押し寄せているらしい。
中国は広いけれど、経済的な発展とともに環境破壊も進んでいて、空や海が汚染されている。
だから、青い海、青い空に憧れる人が多いのだ。

チェジュ島だけでなく、いま沖縄にもたくさんの中国人がやって来ていると沖縄の友人が言っていた。
日本人がハワイやグアムで結婚式を挙げるように、沖縄で結婚式を挙げることが中国人に人気なんだとか。

帰国後、どうやって生計を立てていくか未定のイクエとケンゾー。
沖縄だったら仕事にありつけるよ、そう勧められて沖縄への移住を真剣に考えていた。

旅行に出かけるときは、帰国後のことは何も決めてなかったけれど、旅行中に何か見つかるだろうと思っていた。
でも、1年経っても2年経っても見つからず、というか真剣に見つけようともせずに、焦り、でもなんとかなるかなという楽観的な思いもあった。

そしてとうとう、帰国前日を迎えてしまった。
この場に及んで、ノープランなイクエとケンゾー。
ああ、まったくわたしたちって。

とりあえずイクエの実家に身を寄せることにしている。
こんなときのために、帰国後1年ぐらいのふたりの生活費ぐらいの貯金には手を出していない。
その貯金に手を出せばまだ旅を続けられたけど、そこまでリスクを負おうとは思わなかった。

帰国しても先の見えない予測不能の人生なんて、まるでこれまでのふたりの旅みたい。
帰国後の仕事がまったく見えないなか旅を終えるなんて、不安で仕方ないだろうと思っていたけれど、そうでもない。
予定の立たない旅の延長戦に突入する感覚かもしれない。

旅最後の食事は、現地のお客さんでごった返しているお店を見つけたのでそこへ。

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満席で待たないといけないけれど、最後のディナーだしおいしそうなので空きが出るまで店の外で待つことに。

韓国といえばサムギョプサル(豚バラの焼肉)が有名だけど、ここはチェジュ島産の黒豚の焼肉店らしい。

ほかのお客さんを見ると、当たり前だけど全員が焼肉を食べている。
そして、不思議な形をしたものも。

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チゲで使われる鍋よりもひと回り小さい鍋に、ぷっくらと黄色がかった熱々のものが盛られて湯気を出している。

イクエとケンゾーも注文して食べてみる。
韓国料理には珍しく、辛くもないし薄味。
卵豆腐のような、茶碗蒸しのような味。
箸休めにはちょうどいい一品。

そして、イクエとケンゾーの大好物、ケジャン
ケジャンとは、ワタリガニを生のまま殻ごとタレに漬け込んで熟成させたもの。

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この3年5か月に及ぶふたりの世界旅で、一番最初に訪問した国が韓国だった。
イクエが以前勤めていた会社の先輩が、そのときソウル支局の特派員をしていてわたしたちにおいしい韓国料理をご馳走してくれた。
その中で食べたもので忘れられないおいしさだったのが、ケジャン。
その時は生のカニを醤油味のタレに漬け込んだカンジャンケジャンだった。
今回は唐辛子風味のタレに漬け込んだヤンニョムケジャン

やー、どっちもおいしいね。

和食はどこの国の料理にも負けないって思うけど、このケジャンは「やられたー!」って思う。
生で魚を食する刺身や寿司、それに塩辛の文化がある日本なのに、なぜケジャンが日本で発明されず、さらにその食文化が輸入されなかったのだろう。
朝鮮発祥の辛子明太子は日本に定着したのに。
ワタリガニが手に入りづらいから?

タレに漬け込まれて柔らかくなったカニを殻ごとしゃぶるのが、たまらなくおいしい。

そしてそんなピリ辛のケジャンに合うのが、まろやかでコクと酸味があるマッコリ!
このマッコリはチェジュ島のご当地マッコリ。

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この銀色の小さな洗面器みたいな器でグビグビ飲むのが韓流。

マッコリは本当においしい。
日本に帰っても、たまに飲もう。

さて、メインの焼肉は?

分厚いステーキぐらいのボリュームのある豚肉が運ばれてきた。

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すごい厚さ。
外は、いい具合に焼き目がついてきている。
でも、中まで火が通るんだろうか。

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そう思っていたら、店員さんがやってきて、ジョキンジョキンとハサミで切っていく。
まだ中は赤い。

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分厚いステーキが、厚切りベーコンのようになった。
あとは表面がこんがり焼き上がれば、食べごろ。

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青唐辛子とニンニクが入った魚介の辛味ソースも、鉄板の真ん中に置かれてグツグツ煮られていく。

食べるときは、このソースに柔らか黒豚肉をちょんっとつけて。

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チェジュ島での食べ物のリサーチはしていなかったけど、こんなおいしいチェジュ島産黒豚の焼肉にありつけてよかった。

旅最後のディナーは、しめて54000ウォン(約5148円)。
二人にしては贅沢だけど、最後だからね。

明日の今ごろは、日本で和食かぁ。
なんか不思議な感じだなあ。
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