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訪れた国は78カ国
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2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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母は偉大なり

2016.02.26 06:02|コスタ・リカ☞EDIT
妻の姉から「思ったよりも髪薄くなってないやん!」と言われたケンゾーです。
出国のちょっと前から生え際が後退しはじめた髪の毛。
長旅でどうなることかと心配してたんだけど、たしかにそこまで酷くはなっていない、はず。
だんだん薄くはなってきてるけど、もう41歳だからね、まあ年相応じゃないかな。

な〜んにもする事がない小さな村で待つこと4日。
とうとう大量のヒメウミガメが一斉に産卵をおこなうアリバダがはじまった。
神秘的な命の連鎖。
きのうまでチラホラと見かけたカメの産卵シーンは、涙が込み上げてくるほど感動的なものだった。
手を握りしめ、無意識に「がんばれ、がんばれ」と声に出すほど心を揺さぶられるものだった。

けれど、待ち望んでいたアリバダは、予想以上のカメの数で予想をはるかに越えるインパクト。
目の前で繰り広げられる生命の橋渡しは、想像以上に凄まじいものだった。
あまりにも大量であまりにも生々しく、正直、その光景は感動を飛び越えて唖然とするものだった。

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まさに足の踏み場もないほどカメで埋め尽くされた砂浜。
いちど卵を産みはじめたカメは、ほかのカメに踏みつけられようが砂を掛けられようがお構いなく、一心不乱に卵を産みつづける。
たとえほとんど体全体が埋まってしまっても。

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幅1kmにも満たない狭い範囲に集中してやってくるウミガメたち。
何kmにも渡って砂浜はつづいているのに、なぜかこのエリアにだけカメはやって来る。
必然的に砂浜は大混雑。
やって来たカメが産卵のために砂を掘ると、そこはすでに先客が卵を産み落としたあと、なんてことに。
今から産もうとするカメは本能のおもむくまま無心で穴を掘るので、周囲に先に産み落とされた卵が砂と一緒にまき散らされてしまう。
その新鮮な卵を頂こうと、産卵中のカメの周りにはクロコンドルがたかっている。

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新しい生命を産み落としているそのすぐ横に捕食する生き物。
誕生と絶命。
太古から脈々とつづく生命のサイクル。
人間が踏み込んではいけない自然の摂理。

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大仕事を終えた母ガメたちは、やがて海へと戻っていく。
砂浜に刻まれた幾筋もの轍。
重い体を引きずり、何度も立ち止まり、必死に手足を動かして慣れ親しんだ海をめざす。

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朝6時、空もすっかり白んできた。
そろそろアリバダも終わりかと思いきや、続々と陸を目指して泳いでくるカメたちの姿が。
アリバダはまだ始ったばかり。

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暗いうちはケンゾーとイクエ以外にほとんど人がいなかった砂浜。
気づけばかなりの人たちが集まってきていた。
パシャパシャと写真を撮り、一目で観光客と分かる人もいるけれど、大多数はちょっと雰囲気が違う。
足元のカメには見向きもせず、世間話をしながらいちばんの密集地へと歩いていく。

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人々が手にしているのはゴム手袋やビニール袋。
潮干狩りにでもやってきたような雰囲気。

そして、いつの間にか数字が書かれた立て札が等間隔に立てられている。
もしかして・・・。
まさか、と思っていたら、おもむろに砂浜に腰をおろし産卵中のカメを横目に地面を掘り返しはじめた。

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この人々はオスティオナルの村人たち。
掘り返しているのは、もちろんカメの卵。
かなり衝撃的な光景だけど、これは法律で認められた正当な行為。

じつはオスティオナルでは、アリバダの発生が宣言されてから36時間以内の卵の採掘が認められている。
野性生物保護区に指定されているオスティオナル。
「オスティオナル総合開発協会」というNGOがヒメウミガメの保護や研究、産卵された卵の管理を行なっているそうなんだけど、協会員になっている村人に限り卵を掘ることができるんだそう。
オスティオナルの村人は15歳になると協会員になることができるので、およそ300人の村人ほぼ全員が協会員。
アリバダがはじまると村人総出で卵を採掘することがオスティオナルの風物詩。

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ウミガメの卵は村人たちの貴重な現金収入。
卵は食用として売買される。
採掘された卵はコスタ・リカ全国の市場やレストランへと出荷。
売上金は村人で均等に分配され、約3割は協会の運営資金となりヒメウミガメの保護活動や地域住民の環境教育に使われているんだそう。

カメの保護と卵を採掘して売ることは相反しているんじゃないか?
そんなふうにも思うけれど、大量に産卵が行なわれるアリバダ初期に卵を採ることは間引きの意味があるんだそう。
はじめのほうに産み落とされた卵はあとから次々にやって来るカメたちに掘り返されて、けっきょくはかなりの数がダメになってしまう。
そうなるくらいなら、卵を採掘し販売してお金に換えてカメの保護や環境教育をおこない、最終的には利益をカメや自然に還元していこうという考え方。

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採掘した卵は一か所に集め数日間保管。
その後、海水で洗って出荷するんだそう。
この「間引き」の効果かどうかは定かではないけれど、産卵にやってくるヒメウミガメの数は増加傾向にあるんだそう。
ちなみに、このアリバダ=一斉産卵をするのはウミガメの中でもヒメウミガメだけなんだって。

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カメは夜間にだけ産卵しにくると聞いていた。
でも、その後、陽が燦々と降り注ぐ午後になっても産卵に訪れるヒメウミガメの姿がなくなることはなかった。
海に目を凝らすと、ところどころ呼吸のために海面に頭を出したカメの姿が。
いったい彼女たちはどれだけ泳いできたんだろう。

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荒波を乗り越え、力を振り絞って砂浜を這い上り、ただひたすらに命を繋ぐ。
人間も動物も違いはない、母は偉大だ。

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ちなみに、それまで自由に出入りできていた海岸は午後になると閉じられた。
代わりに、村のインフォメーションセンターやウミガメガイドオフィスがオープン。
海岸に入るには、インフォメーションセンターで料金(15ドルくらいだったかな)を払い、決められた時間に集合し、ガイドに案内されて海岸に行く仕組みになった。
ツーリストなんて2、3人しかいなかったオスティオナルに、続々と人が集まってきた。
きっとオスティオナルの村には何もないので、別の町で待機し「アリバダ開始」の情報にあわせて、やってきたのだろう。

オスティオナルの村にアリバダよりも早く着きすぎて、時間を持て余していたケンゾーとイクエ。
でも、自由に海岸を歩き回れたこと、真夜中のまさにアリバダが始った瞬間に立ち会えたこと、ふたりだけでそれを目撃したことを考えると、待った甲斐があったかな。

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動物王国コスタ・リカ。
木登りするナマケモノも見られたし、アリバダにも立ち会えた。
さて、つぎはニカラグアだ。
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「えぇぇ!!」「なにこれ!?」連発するイクエとケンゾー

2016.02.25 05:50|コスタ・リカ☞EDIT
まさかの日本でインターネットの調子が悪くてブログのアップができないイクエです。
旅行中はブログを毎日のように更新していて、帰国しても「旅の続きを書きます!」と言いながら帰国したら更新が途絶える人がけっこういるじゃないですか。
「自分はそういうふうにならないようにしよう。せっかく読んでくれる人たちがいるし、まだ書いてない残りの旅もすてきなものだったから、ちゃんと最後まで書かないと」って思ってたんですよ。
でも自分たちもそうなりつつあるので、いかんいかん。
がんばって更新したいな。

ヒメウミガメの感動的な産卵には立ち会えたけど、とても不思議で神秘的な現象「アリバダ」にはまだ遭遇できていないイクエとケンゾー。

とうとうここにきて、4日が過ぎてしまった。
インターネットで事前に調べたところ「下弦の月(半月)の前後3日に起きる」というのが有力な情報。
もうきょうで下弦の月から3日が経過。
ということは、もう今年度のアリバダのシーズンそのものが終わっているのではないか。
シーズンが終わったら半年はアリバダはやってこない。

「どうする?」
「どうしよう。」

ケンゾーとそればかり繰り返していた。

この何もない田舎の村。
しかし、アリバダのときは外からツーリストが大挙してくるらしい。
それなのに、まったくツーリストの姿がない。

村には「アリバダ・インフォメーションセンター」みたいな小さなオフィスとアリバダガイド組合みたいなものが存在している。
毎日様子をうかがいにいってみるけど、誰もいないし、そもそも建物のドアに鍵がかけられていて閉鎖されている。

やっぱりシーズンは終わっちゃったんじゃないか。

宿のオーナー夫妻に聞く。

「アリバダのシーズンはもう終わったんですか?
 シーズンはいつですか?」

「6月ぐらいから始まって2月まで。
 いちばんたくさんカメが来るのは9月と10月。
 11月と12月もまあまあ多いよ。
 1月2月になると、アリバダは見られるけどカメの数は少なくなるね。」


いまは12月のあたま。
だったら、見られるはず。

「わたしたち、もう4日目ですけどいつまで待てばいいんでしょう。」
「誰にもわからない。
 でも、満月から10日後に起こることが多い。
 だから、今夜あたり起きるんじゃない?」


満月から10日。
わたしたちは「下弦の月」と思っていた。
下弦の月の日はとっくに過ぎたけれど、満月から10日ならきょうがその日。

「今夜、いや、あしたの朝4時ぐらいに行ってみてごらん。
 いちばんカメが集まるのは、ここから1キロくらい南にいったところの海岸だよ。」


わたしたちが泊まっている宿から海岸まではすぐ。
いつもケンゾーとわたしは、海岸の北側に向かって歩き、カメを探していた。
きょうは南側に行ってみよう。
南側にはいつも夕日を見に行ってたんだけど、カメのポイントはそこよりもさらに先なんだそう。
夜中、がんばってもうちょっと先まで歩いてみよう。

「アリバダが始まった日はね、早朝、この村で一斉放送が行なわれるから。
 朝6時ぐらいにね。
『さあ!みなさんいよいよアリバダ開始です!』って。」

宿のお母さんが、笑いながらラッパを吹くふりをしてそう言った。

この何もないオスティオナルの村で、アリバダは一大イベントなのかもしれない。
アリバダのとき、この村がどんな雰囲気になるのかも見てみたい。

「アリバダ、今月も来てくれるのかなあ。」
「あしたまで粘ってみよう。」
「うん。
 でもあしたもやってこなかったら・・・。」

「うん。
 そしたら、またあした考えよう。」


ケンゾーと何度も繰り返した会話をきょうもする。

何もすることがなくて宿にこもり、午後になると散歩をかねて近くの商店に飲み物や食材を買いに行く。
それがわたしたちの日課。
そして、いつものように夕日を見に行く。

でも、そこで見た夕日はいつもと違った。

「きっと、今夜カメたちやって来るよ!
 絶対。」


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何の根拠もないけれど、わたしはアリバダを確信した。
だって、ドラマチックな夕焼けだから。

これまでここで3回夕日を見てきたけど、きょうの夕焼けは特別。

今にも沈みそうな太陽が、波立つ海をオレンジに染める。

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こんなに雲が出て空の色が刻々と変わり、胸に迫るような夕日はこの3日間なかった。
これは、「何かが起きそうな空」。

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科学が進んだ現代でも、解明できないことはたくさんある。
生き物が命を育むタイミングもそのひとつだと思う。
人間も、赤ちゃんがたくさん産まれる日というのがあって、それが月の満ち欠け、潮の満ち引きに影響していると言われている。
月に一度、一斉に海からやってくるカメたちならなおさら、自然環境に影響されるんじゃないか。

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このドラマチックな空は、カメたちに告げている気がした。
「アリバダの幕開けですよ」と。

きょうという一日が終わろうとしている。
明日でここに来て五日目。
いよいよ、神秘的な現象に立ち会える。

この空は、わたしにそう思わせてくれた。

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夜11時半。
わたしたちは海岸に出てみた。

アリバダは、まだだ。

暗い海岸を照らしてみたけど、すぐにカメは見つけられなかった。

でも、慎重にライトを照らしながら歩いていると、いた。

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砂を掘り出し、ベッドを作っていままさに卵を産もうとしている。
一生懸命、力の限り。

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「がんばれ。
 がんばれ。」


何度も小さくつぶやく。

卵を産み落とす穴が完成すると、いよいよ産卵。

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泣きながら、動きを止めて踏ん張るカメ。

「がんばれ。
 がんばれ。」


最初のひとつを産み落とすまで少し時間がかかる。

そして、ぽと。

それからは5秒置きに、いくつも。

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丸くて、とてもつややか。
この小さな卵に命が入っていて、この卵から孵ったカメたちが母になっていつかこの海岸に戻ってくる。
その本能は遺伝子に組み込まれているのだろうか。
命の連鎖。

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卵を産み終えた母ガメは、丁寧に丁寧に砂を埋め、固め、そして海へと消えていく。
すると、また新たなカメが海から陸へとやってくる。

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気づけば、海岸にいるカメは増えていた。

「すごい、ここにも。」
「なんかどんどん集まってきよる。」
「カメ同士、ぶつかってる!」

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アリバダは、まもなく絶対にやってくる。

時計は0時をまわっていた。
わたしたちは宿に戻り、夜明け前にまた来ることにした。

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「よし、行こうか。」
「カメ、たくさんいるかなあ。」

半月だった月は、この4日で欠け、だいぶん細くなっている。
待ちわびたアリバダ。

暗い海岸を歩く。

「ここに2匹おる!」
「こっちもすごい。
 ほら。」


カメの集まるポイントに近づくにつれ、カメが多くなっていく。

「見てみて、集まってる。」

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「えっ。
 ええ!
 ええええ!!!」


数匹と思っていたカメは、いつのまにか数十匹になっていた。
続々と海から上がってきている。

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誰に教えられなくてもわかる。
これが、アリバダだということを。

こんな光景、見たことない。

これこそ、アリバダなのだ。
いま、ちょうどいま、アリバダが始まり、そしてカメたちが到着している。

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アリバダ、ARRIBADA。
スペイン語のARRIBAR「到着する」が語源だと言われている。
それをいま、ゾクゾクと体で感じている。

わたしとケンゾー以外、人間はいまここにおらず、わたしたちがカメの世界に間違って紛れ込んだようだった。

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カメは数百匹どころじゃなかった。
数千匹、もしかしたらもっと。

砂浜を埋め尽くしている。
歩くとカメを踏みそうになる。

人口密度というか「カメ密度」が高すぎて、カメ同士ぶつかりあっている。
ときには、産卵中のカメの上に乗って直進してくるカメも。

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ほかのカメに踏まれても、突進されても、一度産卵体勢に入った母ガメは動かずに耐える。
そしてそのまま卵を産み続ける。

産卵していると、すぐ隣にほかのカメがやってくる。
やってきたカメは卵を産むために砂を掻き出す。
するとその砂が、隣の産卵中のカメに当たってしまう。
そうして、産卵中のカメはどんどん砂に埋もれていくけれど、それでも産卵をやめない。

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足の踏み場もないほどカメだらけ。
だからすでに卵が埋まっているところに、ほかの新しいカメがやってきて、そうとは知らずに穴を掘り返す。
せっかく埋められていた卵が割れて無残な姿に。

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入れ替わり立ち代わり、海から陸へとやってくるカメ。
きのうまで見た、1匹2匹のカメの産卵はとても美しく神秘的だったけど、ここまでくると神秘的を通り越して、怖い。
不適切な言い方かもしれないけど、わたしはこうつぶやいていた。

「気持ち悪い。」

なんなんだろう、これは。

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カメがこっちに向かって大挙してやってくる。
そこに人間はわたしとケンゾーだけ。

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いったい何人の人が理解してくれるかわからないけど、宮崎駿のアニメ『風の谷のナウシカ』でオウムが一斉にやってくるシーンに重なっていた。

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数えきれないほどのカメがやってくるアリバダ。
それはわかっていたけれど、目の前の光景は想像していたものをはるかに越えていて、なんだか生々しい。

あちこちで、ガタ、ガツン、ガガガ、と甲羅同士が当たる不調和音が聞こえている。
そして、卵にかけた砂を踏み固める、パンパンパンパン、という乾いた音も。

産み落とされ、母ガメが丁寧に砂をかけて埋めた卵は、別の母ガメに掘り起こされ、むき出しになっている。
そして、それを遠巻きに見ていた鳥がやってきて突きはじめる。

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わたしもケンゾーも言葉を失っていた。

度肝を抜く光景に「えー!?」とつぶやいてばっかり。
あとは「いや、すごい」「なにこれ」。

こんなにもこの周辺の海の中にこの数のカメがいたということさえ、信じられない。
海の中にはオスもいるし、いまが産卵の時期ではないメスもいる。
海の中には、ここにいるカメの数十倍、数百倍のカメがいるはず。

わたしたちはダイビングで海に潜ることがあるけれど、海中を泳いでいるカメなんてそうそう見られない。
いったい、どこにこんな数のカメが隠れていたのか。
普段は広範囲に散らばっているのだろうか。
このときだけ、この海岸を目指して、はるか数百キロもかなたから泳いできているとか?

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アリバダは夜に見られると聞いていたので、夜が明けたらいったんカメたちはいなくなり、また次の日の夜にやってくるのかと思っていた。
でも、日が昇りはじめても、アリバダは止まない。
新たなカメたちが続々と海から上がってくる。

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あっという間に2時間が経っていた。
明るくなってから改めて写真が撮りたくて、この場に居続けることにした。

そしてわたしたちはこの後、もっと生々しい光景を目撃することになった。
ここで暮らす住民たちがあんなことを・・・。
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