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訪れた国は78カ国
旅した期間は1257日
2016年2月14日に帰国!
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ケンゾー   イクエ


2007年10月 結婚
2012年09月 世界旅行に出発

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バスがない!ペルー脱出ならず?

2015.08.23 05:58|ペルー☞EDIT
キューバ行きのチケットを購入してホッとひと安心のケンゾーです。
先日30分の違いでプロモーション価格のチケットを買いそびれてしまってガッカリしていたふたり。
しばらくショックを引きずっていたんだけど、翌日ふたたびプロモーションが復活。
買いそびれた時と同じ値段で無事に購入。
10月に3週間、歴史が変わろうとしているキューバに行ってきます。
たぶんこの旅最後のハイライトだろうなあ。

5日間にわたってキャンプをしながらワスカラン国立公園のトレッキングを楽しんだケンゾーとイクエ。
ワラスに戻り、疲れきった体を一日休めてから移動開始。
もうふたりとも若くはないからね。
若者みたいな弾丸移動は、もうムリだね。

ここからふたりがめざすのはエクアドル!
じつは6日後までにグアヤキルにたどり着かないといけない。
その前に、世界遺産の街クエンカにも寄りたいので時間はあまりない。
ワラスからクエンカまではおよそ1200km。
とりあえずは国境近くのピウラをめざそう。
ワラスからピウラまでの直行バスはないので、まずはトルヒーヨまで。

ピウラ

ワラスにはバスターミナルがなく、バスはそれぞれのバス会社から発着している。
ほとんどのバス会社はSimon Bolivar通りに集まっているので不便ではない。
今回はLINEA社を利用。
朝8時半発でトルヒーヨまで20ソレス(約800円)。
座席が大きくゆったりとしていたので快適。

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車窓から見えるワスカランの美しい山々。
まだ脳裏に強烈に残っているトレッキングの情景が蘇る。
素晴らしい5日間だったなあ。
この感動を越える景色に次はいつ出会えるだろう。

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しばらくすると、窓から見える景色がアルゼンチン北部のウマワカ渓谷に似た地形へと変化。
同じ山は山でもワスカランの雪をかぶった山とはガラッと印象が変わる。

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5日間のトレッキングは感動の毎日だったけれど、歩いた距離はせいぜい50kmちょっと。
世界は地球は広くて大きい。
この旅であと何度震えるような絶景と出会えるだろう。

およそ6時間後にトルヒーヨに到着したんだけど、誤算が発覚。
各バス会社が集まるバスターミナルに到着すると思っていたら、LINEA社のオフィスが終点。
LINEA社のピウラ行きのバスはあることはあるけれど、夜発で長時間待たないといけないし高い。
ほかのバス会社に行こうにも、どこにあるのかさっぱり分からない。
どうしよう?

今から別のバス会社を探すこともできたんだけど、なんだか今日移動する気が萎えてしまった。
仕切り直しをしたい気分。
移動中どこかで一泊しないと、夜行バスばかりじゃきついなあと思っていたので1泊することに。

トルヒーヨの市街地から10kmほど離れたところにワンチャコという海沿いの町がある。
サーフィンスポットとして有名で、若者に人気のリゾートエリア。
リゾートだけど貧乏サーファーが泊まる安宿もある。
海沿いの町だからきっとシーフードが食べられるだろうし、犬好きとしてはワンチャコという名前にちょっと惹かれる。

都合がいいことに、LINEAのターミナル前でワンチャコ行きの路線バスに乗ることができた。
ワンチャコまで約30分、1.50ソレス(約60円)。
車内はガラガラでいくらでも席が空いているのに、男の子が運転席の横の床の上に座っている。

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シフトチェンジをするドライバーの仕草をじっと見つめる男の子。
親子なのかな。
大きなバスを運転するお父さんは男の子の憧れなんだろうね。
日本を出発する頃、飛行場で飛行機を牽引する車の運転手になりたいと言っていた甥っ子はいま何に憧れてるんだろう。

夕方5時半頃にワンチャコに到着。
車掌に「ここだよ」と言われて降りるも、目当てのゲストハウスまではまだ1km以上ある。
ゲストハウスをめざして歩いていると、乗ってきたバスと同じ番号のバスが何台も横を追い抜いていく。
けっきょくバスはゲストハウスのすぐそばまで通っていた。
車掌はきっと気を効かせて町の中心地で降ろしてくれたんだろうけど、ちょっと損した気分。

うまくいかない事は伝染するのか、汗を流しながら目当てのゲストハウスに着いたものの、ドアが閉まっていて入れない。
いくらベルを鳴らそうと、ドアを叩こうと返事が帰ってこない。
休業中なのか。
ヒッピー風の女の子2人も外から建物の中を伺っている。
この子たちも泊まりたいのかな?
でも手ぶらだしなあ。
よく見ると1人がピエロのような赤い玉を鼻に付けている。
たぶん大道芸をして路上でお金を稼いでるんだろう。

2軒隣の食堂のおばさんが「ドアをドンドン叩いたらいいよ」と言っているので休業している訳ではなく、単に留守にしているよう。
近所にちらほらとホテルはあるけれど、どれも手が届かない高いホテルばかり。
まいったな、日暮れも近いしどうしよう。

とりあえず夕日を眺めにすぐそばの海岸へ。
いまにも消え入りそうな太陽を背に、波に乗るサーファーたち。
この夕焼けに染まる海岸を眺めていると、無性にサーフィンをやってみたくなった。

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トレッキングと同じく自然任せ、自然に抱かれるイメージがそう思わせたのか。
単に夕日を浴びて波に乗るサーファーが格好よく目に映ったのか。
なんにしても、きれいな夕焼けを見ることができてよかった。

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陽が沈んでもゲストハウスは閉じたまま。
おなじように海岸で夕焼けを眺めていたさっきの女の子たちに声をかけてみる。
アルゼンチンから来ていた2人は、友だちを訪ねに閉まっていたゲストハウスを訪れたんだそう。
ホテル探してるんだったら自分たちが泊まってるホテルが空いてるよ、と言われたので案内してもらうことに。
1人15ソレス(約600円)で泊まれるそうなので、まあ悪くない。

案内されてやって来たのは、さっきバスから降りたところ。
こんなことなら最初からこの辺りでホテルを探せばよかった。
ここにバックパッカー用のゲストハウスが密集しているから、車掌もここで降りたほうがいいよって言ってくれたんだろうね。
2人のホテルは併設されているレストランとサーフショップの裏。
中に入るとギターやジャグリングの道具が無造作に置かれている。
ホテルはヒッピーたちの溜まり場だった。

1人15ソレスで泊まれる部屋は空いてなく、2人で35ソレス(約1400円)の部屋にチェックイン。
ワンランク上と言っても、ダブルベッドが置かれただけの簡素な部屋。

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まあ1泊だけだし、寝床が確保できただけでもよしとしよう。
でも、さあ腹ごしらえだ!とホテル前の通りに出てがっかり。
よく見ると「1人15ソレス!」というホテルの看板があちこちにある。
どのホテルも建物がきれいだし、しかも「専用シャワー・トイレ付き」の文字も。
はあ〜、力が抜けるよ。
手頃な値段で食べられるシーフードにも出会えず、ちょっと残念なワンチャコ滞在に。

翌日、朝起きるとなんだかお祭りモードのワンチャコの町。
職場ごとにメインストリートをパレードをして練り歩いたりしているんだけど、子どもたちがかわいかった。
たぶんインカ時代を表してるんだと思うんだけど、手作り感満載のキラキラ衣装に身を包んだグループや、フリフリドレスで着飾ったグループなどおめかしした子どもたちが登場。

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いったい何のお祭りだったのかは謎。
1週間後のペルーの独立記念日と関係があるのかな?
賑わうワンチャコの町を脱出し、トルヒーヨのEMTRAFESA社のバスターミナルへ。
ピウラまでは27ソレス(約1080円)。
1時半発のバスに乗ったので、ピウラに着くのは夜の8時くらい。
そこでうまくクエンカ行きの夜行バスに乗れるといいんだけど。

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このバスには車内食が付いていた。
量は少ないけどチャーハンとゼリー、そしてなぜだかあめ玉1個。
このあめ玉1個ってなんなんだろう。
こんなの付いてても嬉しくないし中途半端。
チャーハンはけっこう美味しかったんだけどね。

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予定通り8時過ぎにピウラに到着。
ここでまたしても誤算が。
ピウラにも統一のバスターミナルがない!
EMTRAFESA専用のターミナルに到着したんだけど、クエンカ行きのバスがない!
ペルーの北部はどこもターミナルが無いのかなあ。
バスの接続がまったくうまくいかない。

どこに行けばクエンカ行きのバスに乗れるのか、EMTRAFESAの窓口で尋ねて教えてもらうけれどさっぱり分からない。
なんかタクシーに乗ってどっかに行けって言ってるんだけど、土地勘がないからぜんぜん分からない。
仕方がないので、街を走っていたときの記憶を頼りにバス会社がありそうなところを目指し歩いていくことに。

いくつかバス会社は見つかったけれど、クエンカ行きのバスがない。
「あっちに行った◯◯って会社にクエンカ行きがあるぞ」そう言われて行ってみるも「朝しかない」とか「今日はもう出発した」と言われ別のバス会社へ。

いくつのバス会社に聞いてまわっただろう。
夜の街をバス会社を探して彷徨うケンゾーとイクエ。
けっきょく願いもむなしく全滅。
重い荷物を持って歩き回ってもうヘトヘト。
今日はもう諦めてここで1泊するしかない。
適当に見つけたホテルにチェックイン。
お腹が空いたので荷物を部屋に置いてすぐに外へ。

なにか手頃な食堂がないかなあとホテルの近所を物色中にひとつのバス会社が目に止まる。
このバス会社の存在は認識していたけど、看板に書かれた行き先にクエンカが無かったのでスルーしていたバス会社。
改めて見ると、小さな看板にクエンカの文字が。
胸がちょっとざわついた。
ダメ元で聞きに行くと、まさかの「このバスだよ!」
ええっ?マジで!?
「何時発?」
「い・ま!」

ちょっと待ったー!
乗ります、乗ります!

荷物を取ってすぐに戻ってくるから!と言って、ついさっきチェックインしたばかりのホテルへダッシュ。
払ったお金を返してもらえるか不安だったけど、説明したらこころよく返金してくれた。
申し訳ない!

バッタバタになったけどなんとかクエンカ行きのバスに滑り込みセーフ。
クエンカまで1人49ソレス(約1960円)だったんだけど、お金が足りなくて1ソレスくらい負けてもらった。
これ、今夜ここに泊まってたらぜんぜんお金が足りなかったな。
いやあよかったよかった。

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9時半に出発したクエンカ行きのバス。
夜中の3時に国境到着。
ペルーとエクアドルのイミグレーションは同じ建物内で隣り合っているのでスムーズ。

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そういえば、ボリビアのワイナ・ポトシ登山とアマゾンツアーを一緒にやったトオルくんも今日エクアドルに入るって言ってたなあ、なんてことを思い出していたら、なんとイミグレーションでトオルくん発見!
まさかの再会にビックリ。
イクエとトオルくんのシャツの色がかぶってるのにもビックリ。

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トオルくんの目的地はグアヤキルなので再会してすぐにお別れ。
でも、またすぐにあの島で再会するんだよね。
ということで、最後はバタバタになってしまったペルー旅だった。
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ワラストレッキング5 出ました!「だいぼうけん2」

2015.08.21 06:33|ペルー☞EDIT
この前の記事で、わたしが雪の結晶を見てもあまり感動していなかったことを知った夫に「感受性が弱い!」と責められたイクエです。
雪のことはケンゾーに、ばらさないほうがよかったかな。

ワスカラン国立公園のポイントでいちばん人気のある「ラグーナ69」。
驚くほど青い、美しい湖らしい。
5時間~6時間ほどのトレッキングとあって、初心者でも挑戦しやすいコース。
ワラスの街でツアー会社に登山口までの送迎をお願いし、日帰りで行くのが一般的。

イクエとケンゾーも当初はワラスから日帰りで行くことにしていた。
でも、せっかくなのでラグーナ69の手前でキャンプをし、さらにピスコ山のベースキャンプに寄り道してラグーナ69を目指すことにした。

サーキット

同じキャンプ場に宿泊しているツアー団体のガイドに聞いたところ、ここからピスコ山のベースキャンプまでおよそ3時間、そこからラグーナまで3時間、ラグーナからここまで戻ってくるのに3時間、合計9時間ということだった。

ワラスへの最終コレクティーボが午後3時くらい。
それに間に合うように戻ってくるには、最低でも朝6時にはここをスタートしたい。

緊張していたのか、朝4時半に目覚めた。
真っ暗ななか体を震わせながら、凍るような川の水でご飯を炊いて味噌汁を作って、テントのなかで朝ごはん。
こんなときこそ、食事が大切。
あ〜、あったまる。

暗闇に、雪山だけが浮かび上がっている。
美しくもあり、そこだけ異様で怖くもある。

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ヘッドライトをつけて登山開始。
ここからでもじゅうぶん迫力があるピスコ山。
ベースキャンプから見ると、もっとかっこいいんだろうな。

ワクワクする。

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トレッキング5日目。
きょうこそ本当の最終日。

テントや寝袋はキャンプ場に置いてきているので、かなり身軽だ。
疲れはたまっているはずだけど、足取りはこれまでよりも軽い。

最終日のきょうは、フィナーレにふさわしい絶景に出会える予感。

キャンプ場のほうを振り返る。
まさに、素晴らしい一日の幕開け。

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山が燃えている。
神々しく燃えている。

そして、その赤はじわじわと広がっていく。

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きょうも、この世界に朝がやってきた。

♫ 素晴らしい 
  朝が来た
  希望の朝だ ♫

白く浮かび上がっていたピスコ山も、桃色に。

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ふたたび先ほどの山を見る。
真っ赤に染め上げられていた山はいつの間にか黄金色に。

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静けさが支配する世界。
絵画のような美しい世界。
聞こえるのはわたしたちの息づかいと足音だけ。

どこか別の世界に紛れ込んでしまったのかもしれない。
現実感がわかない。

遠くのほうからゴオオオ〜ッという音が響いてきた。
静寂を破るのは、ピスコ山のふもとからとめどなく流れ落ちる雪解け水。

この世界が現実のものであると実感させてくれる音。

この地球はたしかに生きている。
そしてわたしは地球を歩いている。

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道はずっと上り坂。
ラグーナでゆっくりしたいし、ベースキャンプでも雄大なピスコ山を見ながら一休みしたい。
そのためには、いいペースで歩いて時間に余裕をもたせないと。

自分を鼓舞し、息を乱さないように心がけて。
「いち、に、いち、に」。

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空はどんどん青みを帯びていく。
それでもまだ太陽は射してこない。

歩いているとはいえ、寒くて手足は冷えたまま。
はやく太陽が昇って、大地が温かくならないかなあ。

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「よし!
 太陽が照ってきた!」

ケンゾーがそう言って励ます。

序盤はよかったわたしの足取り。
でも、高度が上がるに連れて息が切れ、立ち止まることも多くなってきた。

今まで歩いてきた道を振り返る。
あの谷間から登ってきたと思うと、けっこうがんばってきた。

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着実にピスコ山には近づいている。
それでもまだまだ遠いような気もする。
いったいベースキャンプまであとどのくらいなんだろう。

時間によってはラグーナ69に行くのをあきらめてそのまま引き返さないといけない。
それはいやだ。
ラグーナは絶対見たい。
「ピスコもラグーナも」なんて欲張り過ぎたかなあ。

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つづら折りの山道を登りきり、丘の頂上に出た。
そこからしばらく歩くと、視界が開けた。

「あれ?
 向こうに山小屋が見える。
 ここだ、ベースキャンプは!」


青空に映える白銀のピスコ山。
着いたぞ〜!!

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間近に迫るピスコ山。
標高5752メートル。

「あんなところ、どうやって登れるんだろうねえ。」
人を寄せつけない、威容な姿。
人間があんなところに登れるというのが信じがたい。

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でも、ユウくんはこの1週間後にピスコ山に登頂したのだった。
登頂成功。
しかも単独!

すごすぎる。
だけど下山途中で滑落。
10メートルくらい落ちたそう。
手だけのケガで済んだのが不幸中の幸い。
(その後再会したときは、ユウくんは腕に短いギプスをはめていた。
 リマの病院で診てもらったそうだけど深刻ではないみたい。
 ほんとに、それで済んでよかった。)

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ベースキャンプにはいくつかのテントが。

最高のロケーション。
わたしたちも体力があれば、きのうがんばってここにテントを張ってもよかったかも。
でも、きっと夜はものすごく冷えるだろうな。
やっぱり素人のわたしたちには無理かな。
でも、ここに泊まるのすごくおすすめだよ。

テントはちょっと・・・っていう人。
山小屋もあるよ!
標高4675メートル。

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ピスコ山に登らなくても、ここまででもじゅうぶん美しい。
そして今からわたしたちが行く予定のラグーナ69に抜ければ、ワスカラン国立公園を2日か3日間くらいのトレッキングで満喫できる。
難しい道じゃないし、大荷物を抱えなくていいのでわたしたちのような初心者でもだいじょうぶ。
短期旅行者や中高年のトレッカーにもおすすめ。
ガイドやポーターを雇えばもっと楽だと思う。
テントじゃなく山小屋に泊まれば、体力温存もできるだろうし。

高山植物もきれいですよ。

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腰をおろし、ピスコを見つめながら休憩。
クッキーをほおばる。
ぜいたくな時間。

「雪山の白より、白いものはないと思う。」
ケンゾーに何度もそんなことを言った。

だってこれ以上ないっていうくらい眩しくて白いから。
ほんとうの「白色」って、この白だと思う。

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ピスコの勇姿を間近で見られるこの場所を去るのは名残惜しい。
でも、わたしたちにはラグーナが待っている。
新しい景色を求めて、歩き出そう。

しばらくすると湖が。
でも、これはラグーナ69ではない。
エメラルドグリーンに白いペンキを溶かしたような色。

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水に違和感を感じた。

「淀んどる?」
ケンゾーが言った。

美しい色なのに淀んでいるような、にごっているような。
波紋も立たないし、透明度がない。

「淀んどるんやない。
 凍っとるんや!」


湖面すべてが凍てついていた。

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ミシッという音とともに、湖の縁の部分にヒビが生える。
その音に触発されたかのように、別の場所でも。
連鎖的にヒビが入り、周りから少しずつ溶けていく。

もう少し太陽が昇ったら、氷の湖は水になる。
山に囲まれてひっそりと存在しているこの湖は、毎日これを繰り返しているのかもしれない。
数千年も、何万年も前から。

ここからは、がれ場を歩いていくことになる。
小さな岩、大きな岩。
不安定な岩、滑りやすい岩。

良さそうな岩を選んで、ポンポンと歩いていく。

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ルートはあるにはあるけれど、がれ場なので決まった道がある訳ではない。
でも好き勝手に歩いていけばルートを外れてまったく違う方向に行ってしまう。

これまでの登山者やガイドたちが残した積み石が、道しるべの代わり。

積み石がないか見回す。
「あっちだ!」

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積み石がなければ、きっと遭難している。
積み石に助けられたときは、感謝と次のトレッカーの安全を願い、自分も石を積むことにしている。

すべらないように慎重に足を下ろしたり、ときには思いきってジャンプしたり。

すると、ケンゾーが楽しそうに言った。

「だいぼうけん、しとるみたいや〜!」

でた〜っ!!
40歳寅年男の「だいぼうけん」。
パイネトレッキング以来の言葉。
(そのときの記事はこちら!

「いや、意味わからんけど・・・。」
「なんで?
 この道をだいぼうけんと言わずしてなんと言う?」

「だいぼうけんと言うより『風雲たけし城』の飛び石に乗って、池わたるヤツやろ。」

つれないわたしの返事にもかかわらず、ケンゾーは満足げに言う。

「まさしく、この道は『だいぼうけん2』の名にふさわし〜い!」

『だいぼうけん2』ってなに?

結婚して8年。
夫の「だいぼうけん」のポイントがいまだにわからない。

がれ場のあとに待っていたのは斜面の細い道。
小さくわたしが写っているのがわかる?
ちなみにこの道もケンゾーによると「だいぼうけん」らしい。

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「だいぼうけん」の名にふさわしいのは、むしろこのあとのルートだった。
どこを見ても白銀の山。
名峰がニョキニョキ。
雪山と同じ高さを歩いていく。

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こんな贅沢なルートがワスカラン国立公園にある。
しかもまったくメジャーではないルート。
今のところすれ違った人はいない。

登りばかりで苦しいけど、でもどこを見ても美しさで溜息が漏れる。
雲ひとつない青空。
もう、最高!!

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わたし、この時点でものすごく疲れている。
はぁはぁ言いながら歩いている。
足に力が入らなくて、何度もつまづきそうになっている。
心臓がドクドクいっている。
歩くのがきつくて1分ごとに歩みを止めている。

それなのに、身体中が幸せに満たされている。

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右から左に視線を移す。
180度、いや200度以上のパノラマ。
雪山がずっと連なっている。

「うわあーきれい!」
「かっこいい・・・。」
「すごいねえ。」

シンプルな言葉しか出てこない。
こんなにも雄大で神々しくて美しいのに。

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ただの岩山。
ただの氷河。
ただの青空。

カラフルなものがあるわけではない。
きらびやかな装飾があるわけでもない。
人類の英知が詰まった技術があるわけでもない。

そのままの岩山。
そのままの氷河。
そのままの青空。

そこにあるのはただそれだけ。
なんでこんなに心惹かれ、感動するんだろう。

自然の美に、人間は到底勝てない。

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山をぐるっと回り込むかたちで、尾根づたいに歩いていく。
南に向かって歩いていたり、東になったり、北になったり。
向きが変わっても、新たな雪山が迫ってくる。

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世界遺産になっているワスカラン国立公園。
6000メートル級の山が29座、5000メートル級の山が200座以上ひしめいている。
こんな素晴らしい場所なのに、そんなに知られていないのはどうして?
こんな場所が地球にある。

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どこを歩いても、山、山、山。
そのひとつひとつが壮大で、こころ奪われる。

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わたしは『絶景』という言葉を簡単には使わないようにしている。

最近ではテレビでも本でもブログでも『絶景』って言葉がたくさん使われている。
たしかに『絶景』って言葉は人の興味を引く。
でも「良い景色」というだけで『絶景』を使ってしまうと、『絶景』の言葉の重みがなくなってしまいそう。

わたしが『絶景』を使うのは、美しさに驚いて雄叫びをあげてしまう景色。
もしくは、感動して言葉を失う景色。
鳥肌が立ち、身体中がざわざわとなる景色。
幸せを全身で感じ、涙が出てしまう景色。
「この景色に巡り会えてよかったぁ!!」と心から思える景色。

このルートで見る景色はまさに『絶景』だ。 

ラグーナ69に行くのに、わざわざこのルートを通る必要はない。
同じ道を行って帰ればいい。
ラグーナだけを見たければわたしたちみたいに苦労しなくていい。
でも、このルートは「だいぼうけん」と「絶景」の嵐。
この道を歩けて、よかったあ。

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といっても、「まだあ?」「どこまで歩けばいいと?」という言葉を何度も口にしている。

ピスコ山のベースキャンプが標高4665メートル。
ラグーナ69が4580メートル。
ベースキャンプまで行ってしまえば、あとはラグーナまでほぼフラットな道か緩やかな下り坂だろうと思い込んでいた。

でも、登ったり下ったり登ったり。
むしろ登っていることのほうが多い気がする。
結局4900メートルを越えるところまで登ってきた。

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はるか下のほうを見ると、木々や湖がとても小さく見える。
ようやくラグーナ69への通常の登山道が眼下に見えてきた。
と思ったら、よく見るとわたしたちが泊まったキャンプ場だった。
川沿いに3000円のレジャーテントが健気にちょこんと立っている。

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「どこまで登ればいいと?
 そろそろ下りやない?」


あそこがこのルートの最高地点、そう思い込んでそこまでがんばって歩く。
ようやくそこにたどり着くと、さらに奥にもっと高い場所が見えてくる。

「えぇ〜?
 まだ登らなんやん!」


さっきからその繰り返しだった。

今度こそ。

数メートル先を歩くケンゾーが、坂道を上りきった。
こっちを振り返って満面の笑顔で頷く。

「すごいよ!
 いやあ、すごいよ!」


満足そうに何度も頷くケンゾー。

その顔から、ここがきょうのルートの最高地点であるだろうことがわかった。
その場所から何が見えるのか。

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息が苦しくて、足が重い。
駆け上ることなんてできない。

ゆっくり一歩ずつ。
胸を躍らせ、登っていく。
どんな景色が待ち受けているんだろう。

続きは明日「世界遺産編」でお伝えします。
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