ベネズエラには9/2~9/30、11/2~11/20まで48日間滞在しました。
首都は世界トップクラスの犯罪発生率、経済が破綻し腐敗した軍や警察が虎視眈々とツーリストから金を奪おうと手ぐすねを引いている・・・。
ネガティブな情報には事欠かず、長期の旅人も足を踏み入れることを避けるベネズエラ。
ドキドキのベネズエラだったけれど、蓋を開けてみると予定していた1か月では時間が足りず、キューバの後に舞い戻るほどハマってしまった。
そんな不思議な国ベネズエラの旅を振り返ります。
◇旅の費用はいくら?◇
ベネズエラでいくら使ったのか発表します。
交通費 113,200ボリバール
外食費 87,246ボリバール
食料費 32,152ボリバール
宿泊費 94,530ボリバール
観光費 350,570ボリバール+340ドル
その他 133,289ボリバール
合計 810,987ボリバール+340ドル=約191,340円(1ボリバール=0.185円)
約3,905円/1日2人で
国内の経済が破綻し、自国の通貨ボリバールの信用が雪崩を打ったように下がり続けているベネズエラ。
人々が日に日に貨幣価値が低くなるボリバールよりも米ドルを欲しているため、公定レートよりも高額で米ドルが取引される闇両替が存在している。
最初に訪れた2015年9月の時点では1ドルを闇両替すると約650ボリバールに。
公定レートが1ドル6.3ボリバールだから、その差なんと100倍以上。
2か月後の11月にはさらにドルが値上がりし、1ドル700ボリバール以上になっていた。
ドルを持ち込んだツーリストにとって、ベネズエラはおそらく世界最安の国。
インドの物価が高く感じるほどすべてのものが破格の値段。
しかし、ベネズエラの経済状況が今後どのようになるのかまったく見通しが立たない。
貨幣価値のないボリバールが廃止されるかもしれない。
インフレも激しいので、あと1か月先もベネズエラが旅行者にとって激安の国である保証はなにもない。
闇両替のレートは日々変わっている。
だから、このブログに記載している値段はあてにしないほうがいいよ。
ベネズエラでオイシイ思いをするには米ドルを持ち込む必要があるけれど、警察や軍に米ドルが見つかると没収されるので隠さないといけない。
街中でチェックされることはほとんどなく、移動する時が要注意。
とくに夜行バスで移動すると何度も検問で止められて、その度に荷物検査を受けることも。
ケンゾーとイクエは運が良くて執拗に荷物を荒らされることはなかったけれど、パンツ1枚にされてチェックされた男性も。
1か所にまとめて隠すとリスクが高いので分散して隠したほうがいい。
ケンゾーは電池の充電器の蓋を外して基盤の間に隠したり、三脚の足の中に隠したりしていた。
イクエは折り畳んだドルを小さなジップロックに入れてウェットティッシュの間に挟んだり、サブバッグや洗面用具を入れたポーチの隙間に入れて口を糸で縫って閉じて隠していた。


闇両替をしてくれる人は街によってばらばら。
ツアー会社やホテルでもしてくれるけど、レートはあまりよくない。
街の服屋や靴屋、土産物屋や宝くじ売場、中華料理屋などがいいレートで替えてくれる。
両替屋を見つける方法は、とにかく聞きまくるしかない。
両替してくれる人を見つけたら、つぎは値段交渉。
必ず「いくら(のレート)で両替したいんだ?」と聞かれるので、その時の相場を知っていないと損するはめに。
スマホを持っている人は前もって「Dolar Today」というアプリをインストールしておくといい。
闇両替のレートがリアルタイムで分かるという便利な、けれどベネズエラ以外では使い道のないアプリ。
このアプリで表示されるレートのマイナス50~100ボリバールくらいが実勢レートなので、それを目安に交渉したらいい。
現地人がATMで引き出せる金額が制限されているベネズエラ。
いざ交渉成立しても、現金を用意できなかったということはよくある。
街によっては両替するのに体力と我慢強さが必要。
闇両替のレートは首都のカラカスがいちばん高く、地方になるほど悪くなっていく。
マラカイボとメリダはけっこういいレートで替えられて、マルガリータ島やエンジェル・フォールの拠点の街シウダー・ボリーバルはあまり良くなかった。
ロライマの拠点となる街サンタ・エレナは最悪。
レートの悪い街に移動する前にいいレートで両替していたほうがベター。
ただし、最高額紙幣でも20円以下の価値しかないのでとんでもない量の札束を持ち運ばないといけなくなるけどね。
ドルと違って現地通過はいくら持っていても没収されることはないので隠す必要はない。

運悪く悪徳警官などに捕まってしまった時のために「日本大使館に抗議する」というスペイン語を言えるようにしていたらいいかも。
まったく役に立たないかもしれないけど・・・。
◇移動手段はこうでした◇
基本はバス。
値段によってランクの違いがあることもあるけれど、バス代も激安なので高いほうを選べばいいと思う。
街によってはバスチケットが早朝発売で、しかもすぐに売り切れる場合もある。
夜行バスにもかかわらず早朝に並んで買わないといけないことも。

ベネズエラの国内移動は飛行機が断然お勧め。
一区間1500円以下だし、検問の心配も無用。
空港の航空会社のカウンターでは現金では購入できないことがほとんどなので、街中にあるツアー会社へ。
航空券にかかわらずベネズエラでクレジットカードを使うのは御法度。
正規レートで計算されてとんでもない金額が請求されるので要注意!

◇こんなお宿に泊まりました◇
ベネズエラは、街によって宿のクオリティーやコストパフォーマンスが全然違う。
残念ながら、旅行者が行くシウダー・ボリーバル(エンジェル・フォールの拠点の街)やサンタ・エレナ(ロライマの拠点の街)には、おしゃれで居心地のいい安宿はほとんどない。
だからこの2つだけ行くバックパッカーにとってはベネズエラそのものの印象はあまり良くないかも。
シウダー・ボリーバルでは『地球の歩き方』に載っている「ポサダ・ドン・カルロス」に泊まった。
エアコンもついているし雰囲気もよかったけれど、キッチンはないし値段がちょっと高め。

それならコネクションツアーズが無料で提供してくれる宿のほうが居心地がいい。
洗濯できる場所もあるし、エアコンは効いてるし、Wi-Fiも使いやすい。
エンジェル・フォールのツアーに参加しなくてもコネクションツアーズの宿には有料で宿泊できるよ。


宿のクオリティーやコストパフォーマンスがもっともいい街はメリダ。
メリダにはいい宿がいっぱいあって、沈没必至。
静かな環境を求めるならPOSADA Alemania。

でも繁華街からちょっと離れているし夜になると周りの店が閉まって出歩くのは危なそう。
わたしたちは途中からツーリストの集まるメインストリートにあるPOSADA GUAMANCHIにお引越し。
ツアー会社が下に併設されているし、夜に出歩いても大丈夫そうだし、立地がいいのでおすすめだよ。

マルガリータ島は、お好きなリゾートホテルにどうぞ。
Gorden Paradiseは安いけど、食事のレパートリーが少ないし、スタッフにお金を盗まれたのでおすすめしません!
マルガリータ島にはオールインクルーシブホテルも泥棒宿と化すので、貴重品の管理に気をつけてね!

◇これが一番うまかった!◇
ケンゾー 「ビール」
物価が激安なので、普段は行けないようなおしゃれなレストランにも何度も足を運び、おいしい料理に舌鼓を打ったけれど、いちばん印象に残っているのはビールかなあ。
なんたって1本10円(2015年9月)だからね。
瓶が小さくて量が少ないとは言え、この値段は衝撃的。
軽い味は好みではないけど、財布を気にすることなく飲めるのは嬉しい。
イクエからは1日20本飲んでいいよ!って言われたからね。
ビール好きにとっては夢のような国。

イクエ 「ハンバーガー」
レストランの料理も激安で食べられるベネズエラで、あえてファストフードのハンバーガー?って思うかもしれないけれど、ベネズエラのハンバーガーを侮るなかれ。
ボリュームやこだわりは本場アメリカよりも勝っている。
中に入れるお肉も、牛肉のハンバーグ、豚の薄切り肉、鶏の細切れ肉、ソーセージ、これを全部ミックスして入れちゃうことも。
さらにはフライドポテトまで挟んじゃって大量のマヨネーズとケチャップがかかっている。
路上の出店では鉄板でジュージュー焼いて作ってくれる。


ハンバーガーひとつで立派なディナーになるし、大満足。
いっしょにロライマに登ったマサくんは「ベネズエラのホットドッグはめちゃくちゃおいしい!」と言っていたのでホットドッグもボリューム満点でおいしいのかも。
ベネズエラに行ったらハンバーガーとホットドッグをお試しあれ。

◇おすすめ!!一番良かった場所◇
ケンゾー 「メリダ」
当初は立ち寄る予定のなかったメリダ。
先に滞在していた旅友の話を聞いて急遽予定を変更して行ってみたところ、居心地がよすぎて沈没してしまった。
年中暑いベネズエラだけど、標高1600mのメリダは涼しくて過ごしやすい。
そしてなんといってもメリダの魅力はアクティビティ。
5000m級の山に囲まれているのでトレッキングはもちろん、パラグライダー、ジップライン、バンジージャンプなど充実のラインナップ。
しかもすべて格安で体験できる。
お勧めはロープワークで川を滑り降りていくキャニオニングと激流をゴムボートで下っていくラフティング。
どちらもスリリングで爽快でめちゃくちゃ楽しい。
キャニオニングは約1700円、ラフティングは1泊2日で約3000円とリーズナブル。
おしゃれなレストランも多いし、ベネズエラでメリダは外せない!


イクエ 「ロライマ山頂 ブラジル領のキャンプ地」
今しか体験できない格安のベネズエラの魅力を体験するなら、メリダやマルガリータ島はおすすめです。
でも、この魅力がいつまで続くのかわかりません。
その点で、ロライマやエンジェル・フォールの魅力は永遠です。
経済破綻し、治安も悪いベネズエラだけど、地球最後の秘境とも言われる雄大な自然がこの国にはあります。
ロライマの8日間のトレッキングは、その大自然に身をゆだね心が満たされた日々でした。
4日目に泊まった大きな洞窟のキャンプ地(ブラジル領)では、わたしたち6人だけしかこの世界にいないような錯覚を覚えました。
そこはこの地球上の唯一の隠れ家のようにも思え、わたしたちだけ異次元に迷い込んだような、タイムスリップしたような、取り残されたような気もしました。

水晶の谷も七色の谷も、冒険心をくすぐられました。
ロライマのトレッキングは「旅の原点」という感じがしました。


エンジェル・フォールもわたしとケンゾーはロライマに負けないくらいの魅力を感じました。
エンジェル・フォールを見るためにセスナに乗り、ボートで川を渡り、さらには登山。
しかもボートでの移動中、雨や雷に見舞われ、さらには日が暮れてあたりは真っ暗。
ホタルまで出てきて、まさに冒険みたいでした。
ようやくたどりついたエンジェル・フォールは、とても神秘的でした。

◇ふらり ゆるり ベネズエラの感想は?◇
ケンゾー
入国する前から心配事が絶えず、いざ入国してからも警察の目を常に警戒しながら旅したベネズエラ。
両替も労力使うし、バスチケットを買うのも大変だったりと面倒なことも多いけれど、振り返るといい思い出ばかり。
これまでに聞いてきたネガティブな情報に反比例するようにベネズエラ人はいい人が多かった。
ここでしか見ることのできないエンジェル・フォールやロライマ山など見どころもたっぷり。
頼りになるどころか危険な警察からドルを隠したり、いいレートで両替してくれる闇両替屋を探して歩き回ったりと面倒くさいことも多いけれど、ひとつくらいそんな国があってもいいと思う。
国ごとの特徴が薄れ、どの国も似たような国になりつつある今、旅人にとって貴重な国だとも言えるんじゃないかな。


イクエ
貨幣価値の暴落、闇両替のレートの高騰、それに伴うインフレ、そして総選挙を控えた激動の時代にベネズエラを旅しました。
毎日毎日「ええ~!?こんなに安いの?そんなことってある?」と驚き、お会計を終えるまでその値段を信用できないほどでした。
これまで旅したどの国よりも物価は安く、高いホテルに泊まることも高いレストランで3食食べることも、国内線の飛行機をバンバン使うこともでき、これまでのバックパッカー旅とはまったく違いました。
けれど、インフレもすさまじく「どうして先日まで安かったのに、こんなに高くなってるの?」と戸惑うことも多かったです。
共産国家でスーパーは品不足、配給制で長蛇の列。

いびつな社会ではあるけれど、それ以上に驚くのはベネズエラ人のおおらかさや優しさ、知的さでした。
自分たちの国が外国人にとっては激安の国であることを知っていながら、騙したりお金をぼることはほとんどなく、酒屋に行けばビールを奢ってくれるようなこともありました。

共産国家なのに、ほぼ全員が大統領の悪口を堂々と言います。
わたしたち旅行者にとっては、ベネズエラの貨幣価値が下がったままのほうがいいですが、この国のことを思えば早く経済が持ち直してベネズエラ人が暮らしやすい国になればなあと思います。
首都は世界トップクラスの犯罪発生率、経済が破綻し腐敗した軍や警察が虎視眈々とツーリストから金を奪おうと手ぐすねを引いている・・・。
ネガティブな情報には事欠かず、長期の旅人も足を踏み入れることを避けるベネズエラ。
ドキドキのベネズエラだったけれど、蓋を開けてみると予定していた1か月では時間が足りず、キューバの後に舞い戻るほどハマってしまった。
そんな不思議な国ベネズエラの旅を振り返ります。
ベネズエラでいくら使ったのか発表します。
交通費 113,200ボリバール
外食費 87,246ボリバール
食料費 32,152ボリバール
宿泊費 94,530ボリバール
観光費 350,570ボリバール+340ドル
その他 133,289ボリバール
約3,905円/1日2人で
国内の経済が破綻し、自国の通貨ボリバールの信用が雪崩を打ったように下がり続けているベネズエラ。
人々が日に日に貨幣価値が低くなるボリバールよりも米ドルを欲しているため、公定レートよりも高額で米ドルが取引される闇両替が存在している。
最初に訪れた2015年9月の時点では1ドルを闇両替すると約650ボリバールに。
公定レートが1ドル6.3ボリバールだから、その差なんと100倍以上。
2か月後の11月にはさらにドルが値上がりし、1ドル700ボリバール以上になっていた。
ドルを持ち込んだツーリストにとって、ベネズエラはおそらく世界最安の国。
インドの物価が高く感じるほどすべてのものが破格の値段。
しかし、ベネズエラの経済状況が今後どのようになるのかまったく見通しが立たない。
貨幣価値のないボリバールが廃止されるかもしれない。
インフレも激しいので、あと1か月先もベネズエラが旅行者にとって激安の国である保証はなにもない。
闇両替のレートは日々変わっている。
だから、このブログに記載している値段はあてにしないほうがいいよ。
ベネズエラでオイシイ思いをするには米ドルを持ち込む必要があるけれど、警察や軍に米ドルが見つかると没収されるので隠さないといけない。
街中でチェックされることはほとんどなく、移動する時が要注意。
とくに夜行バスで移動すると何度も検問で止められて、その度に荷物検査を受けることも。
ケンゾーとイクエは運が良くて執拗に荷物を荒らされることはなかったけれど、パンツ1枚にされてチェックされた男性も。
1か所にまとめて隠すとリスクが高いので分散して隠したほうがいい。
ケンゾーは電池の充電器の蓋を外して基盤の間に隠したり、三脚の足の中に隠したりしていた。
イクエは折り畳んだドルを小さなジップロックに入れてウェットティッシュの間に挟んだり、サブバッグや洗面用具を入れたポーチの隙間に入れて口を糸で縫って閉じて隠していた。


闇両替をしてくれる人は街によってばらばら。
ツアー会社やホテルでもしてくれるけど、レートはあまりよくない。
街の服屋や靴屋、土産物屋や宝くじ売場、中華料理屋などがいいレートで替えてくれる。
両替屋を見つける方法は、とにかく聞きまくるしかない。
両替してくれる人を見つけたら、つぎは値段交渉。
必ず「いくら(のレート)で両替したいんだ?」と聞かれるので、その時の相場を知っていないと損するはめに。
スマホを持っている人は前もって「Dolar Today」というアプリをインストールしておくといい。
闇両替のレートがリアルタイムで分かるという便利な、けれどベネズエラ以外では使い道のないアプリ。
このアプリで表示されるレートのマイナス50~100ボリバールくらいが実勢レートなので、それを目安に交渉したらいい。
現地人がATMで引き出せる金額が制限されているベネズエラ。
いざ交渉成立しても、現金を用意できなかったということはよくある。
街によっては両替するのに体力と我慢強さが必要。
闇両替のレートは首都のカラカスがいちばん高く、地方になるほど悪くなっていく。
マラカイボとメリダはけっこういいレートで替えられて、マルガリータ島やエンジェル・フォールの拠点の街シウダー・ボリーバルはあまり良くなかった。
ロライマの拠点となる街サンタ・エレナは最悪。
レートの悪い街に移動する前にいいレートで両替していたほうがベター。
ただし、最高額紙幣でも20円以下の価値しかないのでとんでもない量の札束を持ち運ばないといけなくなるけどね。
ドルと違って現地通過はいくら持っていても没収されることはないので隠す必要はない。

運悪く悪徳警官などに捕まってしまった時のために「日本大使館に抗議する」というスペイン語を言えるようにしていたらいいかも。
まったく役に立たないかもしれないけど・・・。
基本はバス。
値段によってランクの違いがあることもあるけれど、バス代も激安なので高いほうを選べばいいと思う。
街によってはバスチケットが早朝発売で、しかもすぐに売り切れる場合もある。
夜行バスにもかかわらず早朝に並んで買わないといけないことも。

ベネズエラの国内移動は飛行機が断然お勧め。
一区間1500円以下だし、検問の心配も無用。
空港の航空会社のカウンターでは現金では購入できないことがほとんどなので、街中にあるツアー会社へ。
航空券にかかわらずベネズエラでクレジットカードを使うのは御法度。
正規レートで計算されてとんでもない金額が請求されるので要注意!

ベネズエラは、街によって宿のクオリティーやコストパフォーマンスが全然違う。
残念ながら、旅行者が行くシウダー・ボリーバル(エンジェル・フォールの拠点の街)やサンタ・エレナ(ロライマの拠点の街)には、おしゃれで居心地のいい安宿はほとんどない。
だからこの2つだけ行くバックパッカーにとってはベネズエラそのものの印象はあまり良くないかも。
シウダー・ボリーバルでは『地球の歩き方』に載っている「ポサダ・ドン・カルロス」に泊まった。
エアコンもついているし雰囲気もよかったけれど、キッチンはないし値段がちょっと高め。

それならコネクションツアーズが無料で提供してくれる宿のほうが居心地がいい。
洗濯できる場所もあるし、エアコンは効いてるし、Wi-Fiも使いやすい。
エンジェル・フォールのツアーに参加しなくてもコネクションツアーズの宿には有料で宿泊できるよ。


宿のクオリティーやコストパフォーマンスがもっともいい街はメリダ。
メリダにはいい宿がいっぱいあって、沈没必至。
静かな環境を求めるならPOSADA Alemania。

でも繁華街からちょっと離れているし夜になると周りの店が閉まって出歩くのは危なそう。
わたしたちは途中からツーリストの集まるメインストリートにあるPOSADA GUAMANCHIにお引越し。
ツアー会社が下に併設されているし、夜に出歩いても大丈夫そうだし、立地がいいのでおすすめだよ。

マルガリータ島は、お好きなリゾートホテルにどうぞ。
Gorden Paradiseは安いけど、食事のレパートリーが少ないし、スタッフにお金を盗まれたのでおすすめしません!
マルガリータ島にはオールインクルーシブホテルも泥棒宿と化すので、貴重品の管理に気をつけてね!

ケンゾー 「ビール」
物価が激安なので、普段は行けないようなおしゃれなレストランにも何度も足を運び、おいしい料理に舌鼓を打ったけれど、いちばん印象に残っているのはビールかなあ。
なんたって1本10円(2015年9月)だからね。
瓶が小さくて量が少ないとは言え、この値段は衝撃的。
軽い味は好みではないけど、財布を気にすることなく飲めるのは嬉しい。
イクエからは1日20本飲んでいいよ!って言われたからね。
ビール好きにとっては夢のような国。

イクエ 「ハンバーガー」
レストランの料理も激安で食べられるベネズエラで、あえてファストフードのハンバーガー?って思うかもしれないけれど、ベネズエラのハンバーガーを侮るなかれ。
ボリュームやこだわりは本場アメリカよりも勝っている。
中に入れるお肉も、牛肉のハンバーグ、豚の薄切り肉、鶏の細切れ肉、ソーセージ、これを全部ミックスして入れちゃうことも。
さらにはフライドポテトまで挟んじゃって大量のマヨネーズとケチャップがかかっている。
路上の出店では鉄板でジュージュー焼いて作ってくれる。


ハンバーガーひとつで立派なディナーになるし、大満足。
いっしょにロライマに登ったマサくんは「ベネズエラのホットドッグはめちゃくちゃおいしい!」と言っていたのでホットドッグもボリューム満点でおいしいのかも。
ベネズエラに行ったらハンバーガーとホットドッグをお試しあれ。

ケンゾー 「メリダ」
当初は立ち寄る予定のなかったメリダ。
先に滞在していた旅友の話を聞いて急遽予定を変更して行ってみたところ、居心地がよすぎて沈没してしまった。
年中暑いベネズエラだけど、標高1600mのメリダは涼しくて過ごしやすい。
そしてなんといってもメリダの魅力はアクティビティ。
5000m級の山に囲まれているのでトレッキングはもちろん、パラグライダー、ジップライン、バンジージャンプなど充実のラインナップ。
しかもすべて格安で体験できる。
お勧めはロープワークで川を滑り降りていくキャニオニングと激流をゴムボートで下っていくラフティング。
どちらもスリリングで爽快でめちゃくちゃ楽しい。
キャニオニングは約1700円、ラフティングは1泊2日で約3000円とリーズナブル。
おしゃれなレストランも多いし、ベネズエラでメリダは外せない!


イクエ 「ロライマ山頂 ブラジル領のキャンプ地」
今しか体験できない格安のベネズエラの魅力を体験するなら、メリダやマルガリータ島はおすすめです。
でも、この魅力がいつまで続くのかわかりません。
その点で、ロライマやエンジェル・フォールの魅力は永遠です。
経済破綻し、治安も悪いベネズエラだけど、地球最後の秘境とも言われる雄大な自然がこの国にはあります。
ロライマの8日間のトレッキングは、その大自然に身をゆだね心が満たされた日々でした。
4日目に泊まった大きな洞窟のキャンプ地(ブラジル領)では、わたしたち6人だけしかこの世界にいないような錯覚を覚えました。
そこはこの地球上の唯一の隠れ家のようにも思え、わたしたちだけ異次元に迷い込んだような、タイムスリップしたような、取り残されたような気もしました。

水晶の谷も七色の谷も、冒険心をくすぐられました。
ロライマのトレッキングは「旅の原点」という感じがしました。


エンジェル・フォールもわたしとケンゾーはロライマに負けないくらいの魅力を感じました。
エンジェル・フォールを見るためにセスナに乗り、ボートで川を渡り、さらには登山。
しかもボートでの移動中、雨や雷に見舞われ、さらには日が暮れてあたりは真っ暗。
ホタルまで出てきて、まさに冒険みたいでした。
ようやくたどりついたエンジェル・フォールは、とても神秘的でした。

ケンゾー
入国する前から心配事が絶えず、いざ入国してからも警察の目を常に警戒しながら旅したベネズエラ。
両替も労力使うし、バスチケットを買うのも大変だったりと面倒なことも多いけれど、振り返るといい思い出ばかり。
これまでに聞いてきたネガティブな情報に反比例するようにベネズエラ人はいい人が多かった。
ここでしか見ることのできないエンジェル・フォールやロライマ山など見どころもたっぷり。
頼りになるどころか危険な警察からドルを隠したり、いいレートで両替してくれる闇両替屋を探して歩き回ったりと面倒くさいことも多いけれど、ひとつくらいそんな国があってもいいと思う。
国ごとの特徴が薄れ、どの国も似たような国になりつつある今、旅人にとって貴重な国だとも言えるんじゃないかな。


イクエ
貨幣価値の暴落、闇両替のレートの高騰、それに伴うインフレ、そして総選挙を控えた激動の時代にベネズエラを旅しました。
毎日毎日「ええ~!?こんなに安いの?そんなことってある?」と驚き、お会計を終えるまでその値段を信用できないほどでした。
これまで旅したどの国よりも物価は安く、高いホテルに泊まることも高いレストランで3食食べることも、国内線の飛行機をバンバン使うこともでき、これまでのバックパッカー旅とはまったく違いました。
けれど、インフレもすさまじく「どうして先日まで安かったのに、こんなに高くなってるの?」と戸惑うことも多かったです。
共産国家でスーパーは品不足、配給制で長蛇の列。

いびつな社会ではあるけれど、それ以上に驚くのはベネズエラ人のおおらかさや優しさ、知的さでした。
自分たちの国が外国人にとっては激安の国であることを知っていながら、騙したりお金をぼることはほとんどなく、酒屋に行けばビールを奢ってくれるようなこともありました。

共産国家なのに、ほぼ全員が大統領の悪口を堂々と言います。
わたしたち旅行者にとっては、ベネズエラの貨幣価値が下がったままのほうがいいですが、この国のことを思えば早く経済が持ち直してベネズエラ人が暮らしやすい国になればなあと思います。

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