今月13日に35歳になり、アラフォーの仲間入りをしたイクエです。
フェイスブックなどでのお祝いコメントありがとうございます!
あすから山登りに行くので、下山したら返信いたします。
アラフォーになりましたが、体も心も元気にかわいくやっていこうと思います。
イースター島と言えば、
モアイ!!空港の滑走路の脇にもいたし、今泊まっているキャンプ場の敷地にもモアイはいる。
モアイを見に行こうとしなくても、モアイに遭遇するのがイースター島。
イースター島にはおよそ1000のモアイがいるんだって。
そんななかでも比較的保存状態が良いものや、複数のモアイが集まっているところは観光スポットになっている。
点在しているので、レンタカーでまわるのが一般的。
ちょうどわたしたちと同じ日にイースター島にやってきた韓国人の女の子と、日本人の夫婦とわたしたちの5人でレンタカーを借りることにした。
レンタカーショップはいくつかあるんだけど、泊まっているキャンプ場で借りることに。
「はい、これ使ってね。」免許証の確認も書類のサインも車体の傷のチェックも何もなし!
ただ鍵を渡されただけ。

あまりにあっさりしすぎて拍子抜け。
ちなみに車は汚いし磨かれてもないしボロいけど、値段は安かった。
24時間、つまり次の日の今の時間まで使えて、1台30000ペソ(約6000円)。
(返す前に給油したガソリン代は8000ペソだったので、結局一人当たり1500円くらいで済んだことになる。)
青空のなか、出発〜 ♪
最初にやってきたのは空港の近くにある
アフ・ビナプ。
真っ青な海をバッグに、緑の芝生の上にゴロゴロっと何か転がっているのが遠くからでも見えた。

アフ・ビナプの「アフ」とは石を組んで造られた祭壇のこと。
昔はモアイじゃなくて、このアフだけが造られていたと言われている。
アフは海岸の近くに内陸のほうを向いて造られ、そのアフに向き合うように権力者の家があったんだって。

しばらくして、アフの上にモアイを立てるようになり、より神聖化したのだそう。
アフが造られはじめたのが西暦400年ごろ、モアイが造られたのが700年ごろと言われている。

隙間がないほどぴったりと石が組まれているアフ。
これはペルーのインカの遺跡と同じ石の組み方なんだって。
本土から3700キロも離れているイースター島。
だけど、このアフの造り方が同じだから、インカ文明やティワナク文明と関連があるんじゃないかと言われているのだそう。
近くに他の島もないし、大陸からも数千キロ離れていて、世界で一番「絶海の孤島」という表現が似合うイースター島。
そんなイースター島で古来から外の世界とどうやってつながっていたんだろう。
謎が多い島だ。

ここにあるモアイはほかのモアイと違って「女性」ではないかと言われているんだって。
赤い石で造られているし、どことなく華奢な感じがするらしいけど、言われてみれば・・・。
う〜ん、でもわかんない。
胸でもあればいいんだけどね。
そしてここにも理科の授業で秤といっしょに使った「分銅」みたいなのを発見。

本来なら、モアイの頭にのっていたもの。
「帽子」とか「髪飾り」って説もあるけど、結っていた「まげ」という説が有力らしい。
でも何が正しいかは判明していない。
謎がいっぱいあることが、モアイの魅力かもしれない。

イースター島はそれほど大きくない。
島の周囲は58キロ。
車があれば一日で観光できる規模。
車窓から見えるのは、白波を立てる海。
青々と茂る草原。
そしてときどき、モアイ。
とってもここちよい気分になる。

イースター島には、海水浴を楽しめるビーチがいくつかある。
やってきたのは
アナケナビーチ。
ヤシの木の間を抜けていった先には、ビーチ。
そして、そこにも彼らはいた。

この7体のモアイたちは
アフ・ナウナウ。
砂に埋もれていたから、保存状態がほかのものよりもいいんだって。

モアイって意外と目鼻立ちクッキリ?
鼻なんてものすごく高くて、鼻の穴も立派。

モアイってふんどしをしてるって知ってた?
ここのは保存状態がいいから、ふんどしの彫刻がわかりやすいらしい。

近くには、なんだか頼りない顔をしたモアイがひとりたたずんでいた。
このモアイ、イースター島の伝説の王ホツマツアの像と言われている。

イースター島の歴史は、400年ごろからポリネシアの人が住み着いて始まったとされている。
ホツマツアが2隻のカヌーでイースター島にやってきて、島を統治するようになったという伝説がある。
でもホツマツアがいつやってきたのかは、諸説あってよくわからない。
伝説だからね。
よくわからない部分があるほうがいい。
さて、みんながイメージするモアイがきっとこの場所。

モアイがずらーっと横一列。
アフ・トンガリキ。
モアイが乗っているアフの長さはなんと100メートル。
その上に15体のモアイが並んでいる。

島のモアイはほとんどが倒れ、崩れかけていた。
そのむかし、人為的に村人から倒されたり、チリ地震で倒れたり。
それを現在は建て直したり並べてみたり、復元したりしている。
だから「イースター島に今あるモアイは偽物だ。ほとんどコピーだ。」なんて言う人もいる。
元々のモアイを想像しながら、残っているモアイの岩をちょっといじっているのは確かだけど「偽物」は言い過ぎかな。
「できるだけ元のように」ということを意識して、いろいろ努力して復元したり、倒れていたモアイを起き上がらせたりしてるんだろうし。
さて、このアフ・トンガリキのモアイたちも1993年から1995年に倒れていたものを立て直したもの。
しかも、日本企業の大手クレーン会社「タダノ」の援助によって。
クレーンの提供はもちろん、1億円の資金援助、さらには調査や再建まで。
きっかけはテレビ番組『世界・ふしぎ発見!』で黒柳徹子が「クレーンをもってる日本企業が助けてあげればいいのに」と言ったことだとか。
日本企業と徹子さん、やりますね!

同じように見えるモアイだけど、それぞれ身長も違えば、顔の形や表情も違う。
石造りだけど、生身の人間のように味がある。
どこかかわいくて、憎めない。
それもモアイの良さかな。

夕方を迎えてやってきたのは
アフ・アキビ。
イースター島の伝説に出てくる、7つの部落の7人の酋長をモデルにしたものらしい。
モアイの高さはおよそ4.5メートル。
重さは20トンもあるらしい。
よくこんなの造ったね。

実は、このモアイ。
ほかのモアイとちょっと違う。
通常、モアイは海に背を向けて内陸のほうを向いて立っている。
だけど、ここのモアイは逆。
海に向かっている。

もう少しで太陽が沈むころ。
このモアイたちは、春分と秋分の日に太陽が沈む位置を見つめていて、天文学的な性格ももっているんだとか。
不思議なモアイたち。
そんなモアイたちがいろんなところに存在するイースター島。
謎めいているから、イースター島にロマンを抱く人も多いんだろうね。
さて、次回はモアイの製造工場を紹介します。
そう、昔の製造工場が残ってるんです。
そして、モアイを襲った悲劇「モアイ倒し戦争」とは?
明日から山登りに行くので更新が1日途絶えますが、続きは世界遺産編でお伝えするのでお楽しみに。