4時間歩き続け・・・秘境へ
きのう(9月22日)誕生日だったケンゾーです。
とうとう30代のラストイヤーがやってきた。
押し寄せる「老化」に負けずに、この1年も突っ走るぞー!
ケンゾーとイクエがここアラコルに来た目的は、アルティン・アラシャンというところに行くため。
アスランバブへいっしょに行った、イクエと双子みたいなユミちゃんがおススメしてくれた場所なのだ。
山の中にある小さな村で、その先にあるアラコルという湖がとても綺麗なんだそう。
アルティン・アラシャンに行くためには、マルシュで途中まで行って、降りた後はおよそ14km山道を徒歩で登らないといけないそうだ。
ユミちゃんは通りがかった車をヒッチすることに成功したそう。
ケンゾーたちももちろんヒッチハイク作戦でいく予定。
まずはアクスー行きのマルシュに乗る。
1人25ソム(約50円)。
アクスー手前の分岐点で下車。
前もってドライバーに「アルティン・アラシャンに行く」と伝えておけば、ここで降ろしてもらえる。
さあここからはひたすら歩く!
だいたい4時間〜6時間かかるそうなのでけっこうハードだよね。
ヒッチハイクできるかな?
周囲がどんどん山深くなってきた。
川のせせらぎを聞きながらのトレッキング。
天気もいいし、まだまだ余裕、余裕。
車どころか人にさえ出会わない。
耳をいくら澄ましても川の音しか聞こえない。
青い空、白い雲、緑深き山々。
美しい景色をふたり占め。
人間よりもさきに馬と遭遇。
こちらを気にすることもなく、悠然と草を食む。
これミツバチ?
体中が毛むくじゃらでモコモコしてる。
蜜を吸うのに夢中だ。
歩き出して3時間。
けっこう疲れてきた〜。
ぜんぜん車が通らないぞ〜。
車どころか人ともすれ違わないぞ〜。
しんどいぞ〜。
やっと車と遭遇!
といっても上から下ってきた車。
もうすでにヒッチハイクは諦めているケンゾーとイクエだった。
お!下りてきている人たちがいる!
女性だけど3人ともスゴい荷物だ。
ちゃんとストックも持ってるよ。
超軽装、というかハイキングレベルのケンゾーとイクエ。
いや、別に山をなめてるとかじゃないよ。
もはや無心で歩を進めるのみ。
この坂を越えれば・・・
あの曲がり角を曲がれば・・・
淡い期待と軽い傷心。
山登りって自分との闘いやね。
まあ、山登りって言ってもトレッキングレベルやけど。
歩きはじめて4時間半、見えた!
アルティン・アラシャンだ!!
山に囲まれた谷間にポツポツと建物が点在している。
これは村でさえないな。
奥に見える雪を被った台形の山は「パラトカ」。
高さは5020m。
ロシア語でテントって意味なんだって。
たしかにテントの形に見えるよ。
アルティン・アラシャンにはゲストハウス、というか山小屋が3軒。
それ以外にはレンジャーの建物があるだけ。
ふつうの民家はない。
いわば、登山基地。
いちばん手前にある「ヤク ゲストハウス」に泊まることに。
素泊まり250ソム、3食付きで750ソム(約1500円)。
食事代が高いのはしょうがない。
ここまで食料を運ぶのだって大変だ。
電気はソーラー発電で賄われている。
共有スペースをほのかに照らすのみで、各部屋は日没後は真っ暗になる。
もちろん、コンセントもない。
「きっと暇だよ。
もちろんネットは繋がらないだろうけど、ヒマつぶしにパソコン持っていこう。」
大きな荷物は下の街のゲストハウスに預かってもらったのに、パソコンは持ってきてしまったケンゾーとイクエ。
コンセントがなくて充電もできないので、大失敗!
しかも山にパソコンなんて持ち込むなんて無粋だね。
電気だけでなく水道ももちろんない。
山から流れてきている小川で顔を洗ったり洗濯をしたり。
もちろん飲み水にも。
日没まで周りをぶらぶら。
男たちが草の上に車座になっている。
遊牧民やレンジャーの人たち。
手招きされるケンゾーとイクエ。
寄って行くともちろん・・・
ウォッカだよね。
キルギスではもはやお決まりのパターン。
酒好きのイクエも、さすがにウォッカには慣れないみたい。
酒を飲んでるおっちゃんが、ちょっと離れた建物に向かって何かを叫んだ。
すると・・・
まだ5、6歳くらいだよ、この子!
さっき叫んだのはお父さんだったのかな。
上着を振り回しながら馬に乗って颯爽と登場。
かわいい、というよりカッコいい!!
アルティン・アラシャンにはなんと、温泉があるのだ!
ただし1人200ソム(約400円)するんだよねえ。
ほったて小屋の中に小さな浴槽がある。
だけど貧乏バックパッカーに朗報!
ちゃんと無料の温泉もあるのだ。
ロケーションはこっちのほうが抜群にいい!
川のすぐ横にあって雰囲気は最高。
湯船はなぜかハート形。
しかもこの日は温泉の湯量がイマイチ。
掛け流しのお湯は温かいけど、外気で温泉自体すぐに冷めてしまう。
でも歩き疲れた体に温泉が染みわたる!
白く輝いていたパラトカが夕陽に照らされて紅く染まっていく。
神々しいなあ。
そして夜。
空を見上げると満天の星。
この旅でやっと空一面の星空を見ることができた。
こんなに星屑を見たのは人生で初めてだ。
人工の明かりはないし、新月で月明かりもまったくない。
だけど星が輝きすぎていて、辺りが真っ暗にならないんだよね。
あまりにも星が多すぎて星座がぜんぜん判別できない。
星ってこんなに明るいんだね。
あしたは絶景を見るために、さらに上を目ざすよ!!
とうとう30代のラストイヤーがやってきた。
押し寄せる「老化」に負けずに、この1年も突っ走るぞー!
ケンゾーとイクエがここアラコルに来た目的は、アルティン・アラシャンというところに行くため。
アスランバブへいっしょに行った、イクエと双子みたいなユミちゃんがおススメしてくれた場所なのだ。
山の中にある小さな村で、その先にあるアラコルという湖がとても綺麗なんだそう。
アルティン・アラシャンに行くためには、マルシュで途中まで行って、降りた後はおよそ14km山道を徒歩で登らないといけないそうだ。
ユミちゃんは通りがかった車をヒッチすることに成功したそう。
ケンゾーたちももちろんヒッチハイク作戦でいく予定。
まずはアクスー行きのマルシュに乗る。
1人25ソム(約50円)。
アクスー手前の分岐点で下車。
前もってドライバーに「アルティン・アラシャンに行く」と伝えておけば、ここで降ろしてもらえる。
さあここからはひたすら歩く!
だいたい4時間〜6時間かかるそうなのでけっこうハードだよね。
ヒッチハイクできるかな?
周囲がどんどん山深くなってきた。
川のせせらぎを聞きながらのトレッキング。
天気もいいし、まだまだ余裕、余裕。
車どころか人にさえ出会わない。
耳をいくら澄ましても川の音しか聞こえない。
青い空、白い雲、緑深き山々。
美しい景色をふたり占め。
人間よりもさきに馬と遭遇。
こちらを気にすることもなく、悠然と草を食む。
これミツバチ?
体中が毛むくじゃらでモコモコしてる。
蜜を吸うのに夢中だ。
歩き出して3時間。
けっこう疲れてきた〜。
ぜんぜん車が通らないぞ〜。
車どころか人ともすれ違わないぞ〜。
しんどいぞ〜。
やっと車と遭遇!
といっても上から下ってきた車。
もうすでにヒッチハイクは諦めているケンゾーとイクエだった。
お!下りてきている人たちがいる!
女性だけど3人ともスゴい荷物だ。
ちゃんとストックも持ってるよ。
超軽装、というかハイキングレベルのケンゾーとイクエ。
いや、別に山をなめてるとかじゃないよ。
もはや無心で歩を進めるのみ。
この坂を越えれば・・・
あの曲がり角を曲がれば・・・
淡い期待と軽い傷心。
山登りって自分との闘いやね。
まあ、山登りって言ってもトレッキングレベルやけど。
歩きはじめて4時間半、見えた!
アルティン・アラシャンだ!!
山に囲まれた谷間にポツポツと建物が点在している。
これは村でさえないな。
奥に見える雪を被った台形の山は「パラトカ」。
高さは5020m。
ロシア語でテントって意味なんだって。
たしかにテントの形に見えるよ。
アルティン・アラシャンにはゲストハウス、というか山小屋が3軒。
それ以外にはレンジャーの建物があるだけ。
ふつうの民家はない。
いわば、登山基地。
いちばん手前にある「ヤク ゲストハウス」に泊まることに。
素泊まり250ソム、3食付きで750ソム(約1500円)。
食事代が高いのはしょうがない。
ここまで食料を運ぶのだって大変だ。
電気はソーラー発電で賄われている。
共有スペースをほのかに照らすのみで、各部屋は日没後は真っ暗になる。
もちろん、コンセントもない。
「きっと暇だよ。
もちろんネットは繋がらないだろうけど、ヒマつぶしにパソコン持っていこう。」
大きな荷物は下の街のゲストハウスに預かってもらったのに、パソコンは持ってきてしまったケンゾーとイクエ。
コンセントがなくて充電もできないので、大失敗!
しかも山にパソコンなんて持ち込むなんて無粋だね。
電気だけでなく水道ももちろんない。
山から流れてきている小川で顔を洗ったり洗濯をしたり。
もちろん飲み水にも。
日没まで周りをぶらぶら。
男たちが草の上に車座になっている。
遊牧民やレンジャーの人たち。
手招きされるケンゾーとイクエ。
寄って行くともちろん・・・
ウォッカだよね。
キルギスではもはやお決まりのパターン。
酒好きのイクエも、さすがにウォッカには慣れないみたい。
酒を飲んでるおっちゃんが、ちょっと離れた建物に向かって何かを叫んだ。
すると・・・
まだ5、6歳くらいだよ、この子!
さっき叫んだのはお父さんだったのかな。
上着を振り回しながら馬に乗って颯爽と登場。
かわいい、というよりカッコいい!!
アルティン・アラシャンにはなんと、温泉があるのだ!
ただし1人200ソム(約400円)するんだよねえ。
ほったて小屋の中に小さな浴槽がある。
だけど貧乏バックパッカーに朗報!
ちゃんと無料の温泉もあるのだ。
ロケーションはこっちのほうが抜群にいい!
川のすぐ横にあって雰囲気は最高。
湯船はなぜかハート形。
しかもこの日は温泉の湯量がイマイチ。
掛け流しのお湯は温かいけど、外気で温泉自体すぐに冷めてしまう。
でも歩き疲れた体に温泉が染みわたる!
白く輝いていたパラトカが夕陽に照らされて紅く染まっていく。
神々しいなあ。
そして夜。
空を見上げると満天の星。
この旅でやっと空一面の星空を見ることができた。
こんなに星屑を見たのは人生で初めてだ。
人工の明かりはないし、新月で月明かりもまったくない。
だけど星が輝きすぎていて、辺りが真っ暗にならないんだよね。
あまりにも星が多すぎて星座がぜんぜん判別できない。
星ってこんなに明るいんだね。
あしたは絶景を見るために、さらに上を目ざすよ!!